EPSON MC-2000 User guide [ja]

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取扱説明書の種類と使い方

本製品には次の取扱説明書が付属しています。
はじめにお読みください
箱を開けてからまず始めにやるべきことを説明しています。 プリンタを梱包箱から取り出したときにお読みください。
安全にお使いいただ くために/サー ビス・サポートのご 案内
本製品を安全にご使用いただくための注意事項、および サービス・サポートに関するご案内が記載されています。 製品の設置およびご使用の前に、必ずご一読ください。
セットアップガイド
プリ ンタの設置か らプリンタ ドライバ のイ ンストール、 印刷できるよ
う にするまでの手順が記載されています。
ユーザーズガイド(本書)
機能、操作方法など、本プリンタを使用していく上で必要と なる情報が詳しく記載されている説明書です。ご使用の目的 に応じて、必要な章をお読みください。 なお、巻末部分には各種トラブルの解決方法が記載されて います。「印刷できない」などのトラブルでインフォメー ションセンターにお問い合わせいただく前に、お読みくだ さい。
EPSONPhotoQuicker操作ガイド
デジタルカメラの写真データを簡単な操作で印刷・加工・保存 できるアプリケーションソフトEPSONPhotoQuickerの操作 ガイドです。ロール紙の印刷にも対応しています。いろいろな サイズの写真が印刷できますので、ぜひご活用ください。
今読んでる 取扱説明書 はこれ!

カラーイメージングの世界へようこそ

Welcome to Color Imaging World
さまざまな写真データを活用して、フォトマッハ ジェットプリンタで印刷した例です。 カラーで印刷することにより、より豊かで説得力の ある表現が可能となります。これをヒントに、 お客様ご自身のアイデアを盛り込んだ楽しいカラー 印刷に挑戦してください。
(1
4012169
A
B
C
A : 色相 B : 彩度 C : 明度

色の概念

普段、 何気なく見ているディスプレイや紙の上で表現される色にも、さまざまな要素が 含まれています。ここでは、カラー印刷の知識の基礎となる、「色」について説明しています。

色の要素

一般に「色」というと赤や青などの色相(色合い)を指すことが多いのですが、色を表現する要素に は、色相の他に彩度、明度という要素があります。
彩度はあざやかさの変化を表す要素です。彩度を上げるとよりあざやかな色になりますが、彩度を 落とすに従ってくすんだ色(グレー)に変化します。
明度はその字の通り、明るさ、つまり光 の強弱を表す要素です。明度を上げれ ばより明るく、逆に明度を落とせば暗 くなります。
右の図(色立体と呼びます)は円周方向 が色相変化を、半径方向が彩度変化 を、高さ方向が明度変化を表します。

ディスプレイの発色プロセス<加法混色>

(2)
色は光によって表現されますが、ここで は、光がどのように色を表現するかを説明 します。 例えば、テレビやディスプレイなどを近く で良く見ると、赤(R)、緑(G)、青(B)の3 色の光が見えます。これは「光の三原色」 と呼ばれるもので、光はこれら3色の組み 合わせでさまざまな色を表現します。 この方法は、どの色も光っていない状態
(すべてが0:黒)を起 点に 、すべての色が
光っている状態(すべてが100:白)までを 色を加えることで表現するため、CRTディ スプレイで表現される色は、加法混色
(加色法)と呼ばれます。
R:赤 G:緑 B:青 W:白
A Notion of Color

プリンタ出力の発色プロセス<減法混色>

加法混色で色が表現できるのは、そのもの自らが光 を発することができる場合です。しかし多くの場 合、自ら光を出すことはないため、反射した光で色 を表現することになります。(正確には、当たった 光のうち一部の色を吸収(減色)し、残りの色を反射 することで色を表現します。) 例えば「赤いインク」の場合、次のようになります。 一般的に見られる「光」の中には、さまざまな色の成 分が含まれています。この光が赤いインクに当たっ た場合、ほとんどの色の成分がインクに吸収されて しまいますが、赤い色の成分だけは、吸収されずに 反射されます。この反射した赤い光が目に入り、そ の物体(インク)が赤く見えるのです。
このような方法を減法混色(減色法)と呼び、プリ ンタのインクや絵の具などはこの減法混色によって 色を表現します。このとき、基本色となる色は加法 混色のRGBではなく、混ぜると黒 (光をまったく 反射しない色)になるシアン(C)、マゼンタ(M)、黄 色(Y)の3色です。この3色を一般に「色の三原色」 と呼び、「光の三原色」と区別します。
Y:黄 M:マゼンタ C:シアン BK:黒
理論的にはCMYの3色を混ぜると黒になります。 しかし一般に印刷では、より黒をくっきりと表現 するために黒(BK)インクを使用し、CMYBKの 4色で印刷します。

出力装置による発色の違い<ディスプレイとプリンタ出力>

コンピュータで作成したグラフィックスデータをプリンタに出力するとき、この加法混色と減法混 色を考え合わせる必要があります。なぜなら、CRTディスプレイで表現される色は加法混色である のに対して、プリンタで表現される色は減法混色であるからです。
光の三原色で表示
この加法混色(RGB)→減法混色(CMY)変換はプリンタドライバで行いますが、ディスプレイの 表示はディスプレイの調整状態によっても変化するため、ディスプレイ表示とプリンタからの 出力結果を完全に一致させることはできません。このように発色方法の違いにより、ディスプレイ 表示と実際の印刷出力の色合いに差異が生じます。 ただし、これらの差異をできる限り合わせこむことも可能です。
「より高度な色合わせについて」(12)ページ
スキャナで読み込んだ画像を印刷するときは、原画(CMY)→ディスプレイ(RGB)→印刷(CMY)の変換が必要 になり、さらに一致させることが難しくなります。このような場合の機器間のカラーマッチングの方法をキャリ ブレーションと呼び、市販のスキャナユーティリティソフトウェアの中にはこの機能があるものもあります。
色の三原色で印刷
(3)

解像度について

より美しい画像を印刷するためには、プリンタの性能に見合った適度な解像度の画像データを 用意する必要があります。ここでは、画像データとプリンタの解像度について説明します。

解像度について

デジタルカメラなどの画像は、基本的にすべて点(ドット)の 集まりで構成されています。ですから、この点が多ければ多い ほどきめこまかい表現が可能になり、解像度が高いことになり ます。この解像度を示す単位として通常用いられるのが「dpi」 (DotperInch)という単位で、これは、25.4mm(1インチ)当 たりにどれだけ点が含まれているかを示しています。 例えば、本機の特長の一つである1440dpi印刷とは、25.4mm
(1インチ)当たりに1440 個のインクの点を打つことにより画像
を構成していることを意味します。

画像データの解像度とプリンタの解像度の関係

(4)
本機の持つ1440dpi高記録解像度で印刷しても、画像データの解像度が低ければ思うような印刷結 果は得られません。プリンタの解像度(印刷モード)に応じた画像データが必要です。 基本的には、画像データの解像度を上げれば画質も必然的に向上するわけですが、ある一定以上に 解像度を上げすぎても、印刷速度が遅くなるだけで大きな画質向上効果は望めません。
100dpiの画像データ 240dpiの画像データ 400dpiの画像データ
スーパーファイン印刷時の印刷結果
● 本機の各印刷モード(解像度)で理想的な印刷結果を 出力するために は、下表の解像度の 画像データ をご用意ください。(カラー印刷の場合)
印刷モード(品質)
ファイン印刷 スーパーファイン印刷 フォト印刷
※印刷解像度の整数分の一倍(例えば本機の1440dpiの6分の1である240dpiなど)を指定すると、ジャギー(線の
ギザギザ)が目立たなくなります。
※ 黒インクのみを使用してモノクロ印刷を行う場合は、印刷解像度と同じ解像度の画像データをご用意ください。
100dpi 200dpi 300dpi 400dpi
画像データの解像度の目安
最適な印刷結果が得られる解像度の範囲です。

カラー印刷のポイント

8〜16色程度のイラストを印刷する場合は、プリンタドライバやアプリケーションソフトで カラー印刷を行う設定さえしておけば、特別な準備や調整は不要です。しかし、本書の 出力サンプルや販売店でご覧になった写真のような印刷を行うには、印刷データの調整や パソコン環境の整備が必要です。

印刷サイズと解像度の関係

一つの画像データに含まれる点(ドット)の総数を画素数(ピクセル数)と呼びます。画素数は、アプリ ケーションソフトなどで調整しない限り拡大/縮小してもその数は変わりません。つまり、画素数の 少ない画像データを大きなサイズに印刷すれば、画像を構成する点(ドット)も大きくなることで 解像度が低下し、好ましい画像品質は得られません。逆に、画素数の多い画像データを小さなサイズ に印刷すれば、解像度は上がりますが、印刷時間がかかるだけで見た目には画像品質の向上は認識 できません。
画素数1500x2100 印刷サイズ A6
A 4 サイズに 拡大すると
画素数1500x2100 印刷サイズ A4
解像度はおよそ360dpi
下表は、各入力装置で生成される画像データの基本的 な画素数お よび画像 データ容量(ファイル サイズ)と印刷サイズごとの画像品質の関係を示しています。△または* ランクの場 合は、 画像 データの解像度をアプリケーションソフトなどで調整する必要があります。
(下表は目安としてお使いください。実際の印刷にお いては、元 となる画 像データの 質によ り、
印刷結果に差異が生じます。)
入力装置/品質
デジタルカメラ 350,000画素 640× 480 900KB ○ △△△△△△
870,000画素 1024× 768 2.3MB ◎ ○○△△△△ 1,300,000画素 1290×960 3.52MB ◎ ◎○○△△△ 2,140,000 画素 1600× 1200 5.5MB ◎ ◎○○○○○
3,140,000 画素 2048× 1536 9.0MB * ◎◎◎○○○ フイルムスキャナ 1200dpi 1700× 1100 5.4MB ◎ ◎○○○△△ フラットベッド 300dpi 4'× 6' 1200× 1800 6.2MB ◎ ◎○○○○○ スキャナ A4 2550 × 3600 26.3MB * **◎◎◎◎
600dpi 4'× 6' 2400× 3600 24.7MB * *◎◎◎◎◎
1200dpi 4'×6' 4800 ×7200 100MB * ******
PhotoCD BASE 768× 512 1.1MB ○ △△△△△△
4BASE 1536× 1024 4.5MB ◎ ◎○○○△△
16BASE 3072× 2048 18.0MB * *◎◎◎◎◎
*オーバースペック ◎推奨 用紙サイズに対し理想的な画素数です。高品質な印刷結果を出力できます。 ○許容 △推奨外 用紙サイズに対し画素数が少なすぎます。印刷結果の品質は期待できません。
用紙サイズに対して画素数が多すぎます。印刷に時間がかかるだけで、印刷品質の向上は望めません。
用紙サイズに対し多少画素数が少なめですが、十分な品質の印刷物を出力できます。
原稿サイズ
画素数(ピクセル)
A4 5100 × 7200 105.1MB * *****◎
A4 10200 ×14000 420MB * ******
解像度はおよそ180dpi になります。
画像データ
容量
A6 A5 B5 A4 B4 A3 A3
印刷サイズ
ノビ
(5)
The Point of Color Printing

スキャナから画像を取り込む場合のポイント

ハイライト/シャドウ /ガンマの設定に注意する
ハイライトは画像の階調を有して最も明るい部分、シャドウは階調を 有して画像の最も暗い部分です。ガンマはこれらの傾きです。この3 点を適切に設定して取り込むだけで、おおむねきれいな画像が得られ ます。 スキャナの取扱説明書を参照し、ハイライト/シャドウ/ガンマを正し く設定した上で画像を取り込んでください(画像中の暗い部分が黒く つぶれないように、明るい部分が白くとばないように注意してくださ い)。詳しくは、お使いのスキャナの取扱説明書をご覧ください。
適切な設定 ハイライトが強い設定 シャドウが強い設定
PhotoCDから出力する場合のポイント
PhotoCDの画像を印刷で利用する場合、開いた画像をそのまま出力しても必ずしも高品位な出力 結果は得られませんので、適切な処理が必要です(ハイライト/シャドウの設定、色かぶりの除去、 シャープネス設定など)。 適切な処理をするためには、通常Photoshopなどのアプリケーションソフトで画像を補正します が、本機のプリンタドライバで「オートフォトファイン!4」を使用して印刷すると、元データはその ままに出力する画像に対して適切な処理を施し、高画質化して印刷することができます。
処理すべき内容・方法については、「PhotoCD プリプレスリファレンス*」などに詳しく記載されていますので、 そちらを参照してください。 *PhotoCD制作サービスの窓口でお求めください。
(6)
The Point of Color Printing

環境を整える

圧縮をかけない画像解像度240dpiのフルカラーデータは、サイズによっては容量も膨大になります。 大きなデータを扱うには、コンピュータの環境を整えることが必要になります。画像の読み書き・ 表示・印刷などの作業に影響を与える要素には、次のものが挙げられます。
メモリ・ハードディスクの容量
画像の読み書き・表示・印刷など、すべての作業効率に影響を与える重要な要素です。そのため、 メモリやハードディスク(システムを起動しているドライブ、または仮想記憶領域を割り当ててい るドライブ)には十分な容量を確保してください。快適に作業するには、ハードディスクに、最低 でも「扱う画像データ容量の2倍以 上の空き容量」が必要です。高速なCPUを搭載していれば、さらに 快適な作業が可能です。
ディスプレイアダプタの性能
フルカラーのデータを扱うには、WindowsではHighColor(65000色)以上、Macintoshでは 32000色以上の色数を表示できるディスプレイアダプタおよびディスプレイドライバが必要です。 さらに、表示色数だけでなく、表示速度も作業効率に影響を与える重要な要素です。
アプリケーションソフトウェアの性能
メモリ・ハードディスクと同じく、画像の読み書き・表示・印刷など、すべての作業に影響を与える 重要な要素です。画像の読み書きの速度は、アプリケーションソフトウェアによって差があります。 また、カラーマッチング(表示および印刷)の点でも、モニタキャリブレーションの機能を持つものが ベストな選択と言えます。 Photoshopなどの、本格的なグラフィックス向けのアプリケーションソフトを使用されることを お勧めします。
(7)
The Point of Color Printing

印刷解像度と用紙種類

印刷解像度や印刷する用紙の違いによっても、プリンタ出力の結果に大きな違いがあります。 フォト印刷はもっとも美しく印刷できますが、同時に時間もかかります。使用目的にあわせて、最適な 印刷解像度および用紙を選択して くだ さい 。以下の印刷サンプルでは、印刷解像度と用紙種類による 印刷の違いを確認していただけます。
印刷品質 :フォト 用紙種類 :MC写真用紙〈半光沢〉
印刷品質 :スーパーファイン 用紙種類 :MCマット紙
(8)
印刷品質 :ファイン 用紙種類 :普通紙

カラー調整

プリンタドライバの設定

プリンタドライバの設定モードは、通常「推奨設定」にしておけば、標準的な印刷結果が得られるように 色調整されています。しかし、ここで行われる色調整は、あくまでも一般的かつ一律的なレベル ですので、さらに細かく調整をしたい場合には「詳細設定」で微調整(設定変更)を行ってください。
●Windows ドライバ ●Macintosh ドライバ
オートフォトファイン!4
オートフォトファイン!4とは、エプソン独自の画像解析/処理技術を用いて自動的に画像を高画質化 して印刷する、業界初の機能です。 一般的に、市場で「きれい」と感じられるデジタル画像には、ほとんどの場合、元データに対して 何らかの「補正」がかけられています。通常、このような「補正」はフォトレタッチソフトなどを使用 して行いますが、この作業には「色」に関する知識と、豊富な作業経験が要求されます。また、この 作業には時間もかかります。このような難しい補正作業を、人の手に代わって自動的かつ短時間に 行う機能が「オートフォトファイン!4」です。(印刷時に補正するだけで、元データに補正は加えま せん。) この機能は、1ページ内に複数の画像イメージが存在する場合にも、それぞれのイメージに対して 個別の解析を行い、最適な処理を実行します。
●画像によって補正の効果は異なります。例えば、すでに適切な補正がかけられている画像などについては効果 が薄くなります。
●256 色などの色数の少ない画像データには有効に機能しないことがあります。
●画像を解析しながら印刷処理を行うので、処理速度の遅いCPUを搭載しているコンピュータなどでは印刷時間 が長くなります。
●ディスプレイ上の表示と印刷結果を合わせたいときは「ICM」(Windows)/「ColorSync」(Macintosh)を使 用して印刷してください。
●EPSON製デジタルカメラの画像転送ソフトにおいてオートフォトファインを使用した画像データには、プリン タドライバのオートフォトファイン!4は使用しないでください。
(9)
Adjusting Color
オートフォトファイン!4を指定して印刷を実行すると、プリンタドライバはまず画像全体の中から 主要なオブジェクトを認識します。そして、このオブジェクトを次のように解析して処理を行います。
RGBカラーバランスの補正 色かぶりが補正されます。
オブジェクトのRGBごとのヒストグラムを分析し、RGBごとにトーンカーブ補正を行います。
解像度の補正 低解像度の粗い画像をきめ細かく表現します。
画像データの解像度が低い場合、擬似的に解像度を上げて印刷します。
明るさの補正 暗すぎる(露出不足)画像などが修正されます。
オブジェクトの明るさを分析し、輝度に対して最適なトーンカーブ補正を行います。
コントラストの強調
ヒストグラムの最小値と最大値を、それぞれ最適になるようにダイナミックレンジを拡大し、さらに ヒストグラムの分布から、トーンカーブを画像に応じて適切に調整します。
中間調のコントラストが上がり、メリハリのある画像になります。
彩度の強調 色あせた画像が鮮やかになります。
画像の彩度の程度を分析し、その程度に応じた彩度調整をかけます。
オートフォトファイン!4OFF オートフォトファイン!4ON
● 明るさの補正
●コントラスト・彩度の 強調
● RGBカラーバランスの 補正
(10)
※ 1ページの複数の画像に対して
個別に適切な補正が行われます。
イメージ補正
明度の調整
プリンタ出力の結果がディスプレイ表示 に比べて、色が暗い、または色が明るく 飛んでしまうときに調整します。
コントラストの調整
画像全体の明暗の差がはっきりしない、 プリンタ出力の結果がディスプレイ表示に 比べて全体的にぼやけているときに調整 します。
彩度の調整
プリンタ出力の結果を、もっと鮮やかに、 色の深みを増したいときに調整します。
Adjusting Color
設定− 設定0 設定+
設定− 設定0 設定+
設定− 設定0 設定+
カラーコントロールの調整
シアン・マゼンタ・イエローの濃淡を調整して、色合いを変えたいときに行います。
※画像はISO/JIS-SCIDのものを使用しています。
シアンの調整
プラス(+)方向に上げると青緑色がか り、マイナス(ー)方向に下げるとシアン の補色である赤みが強くなります。
設定− 設定0 設定+
マゼンタの調整
プラス(+)方向に上げると赤紫色がか り、マイナス(ー)方向に下げるとマゼン タの補色である緑色が強くなります。
設定− 設定0 設定+
イエローの調整
プラス(+)方向に上げると黄色みが強く なり、マイナス(ー)方向に下げるとイ エ ローの補色である青みが強くなります。
設定− 設定0 設定+
(11)

より高度な色合わせについて

例えばスキャナで取り込んだ画像を印刷する場合、原画・ ディスプレイ表示 ・ プリンタでの 印刷結果の色合いは完全には一致しません。これは、それぞれの機器の色の表現方法の違い、 階調表現力の違い、またディスプレイ表示のクセ(偏った色表示をする)などが原因です。 このような場合の原画・ディスプレイ表示・プリンタでの印刷結果の色合いをできるだけ 一致(カラーマッチング)させるには、次の方法があります。
●ディスプレイを調整する(モニタキャリブレーション)
ディスプレイはその機器ごとに表示特性が異なり、赤っぽく表示するディスプレイもあれば、 青っぽく表示するディスプレイもあります。このように偏った表示をしている状態では、スキャ ナから取り込んだ画像やPhotoCDなどの画像は適切な明るさや色合いで表示されませんし、 また印刷結果が予測できません。そこで、ディスプレイの調整が必要になります。 ディスプレイの調整については、次項を参照してください。
●カラーマネジメントシステムを使う
原画・ディスプレイ表示・プリンタでの印刷結果の色合いを一致させるためのシステムとして、 MacintoshではApple社の「ColorSync」、Windows95/98/2000ではMicrosoft社の「ICM」があ ります。カラーマネージメントシステムについては、次ページを参照してください。

ディスプレイの調整

ディスプレイ調整(モニタキャリブレーション)は、本格的に行うと非常に手間のかかる作業で、また 測定機器なども必要になります。ここでは簡易的な調整手順を紹介します。ディスプレイの調整 方法については、お使いのディスプレイの取扱説明書を参照してください。
これらの調整を行うと、一部の明るさや色合いは原稿または印刷結果に近づけることができますが、すべてを近づ けることはできません。最も気になる部分(肌色など)を重点的に調整してください。
ディスプレイの電源をオンにし、30分以上おいてディスプレイの表示を安定させます。 室内の照明環境を一定にします。
自然光は避けて、なるべく一定の照明条件になるようにし、さらにフードを装着すると良いでしょう。
ディスプレイのカラーバランス(色温度)を調整できる場合は、6500°Kに調整します。 ディスプレイのブライトネス調整を行います。
ディスプレイで表示される「黒」が、「真っ黒」に近くなるように調整します。
Macintoshをお使いで、コントロールパネルに「ガンマ」が登録されている(AdobePhotoshop がインストールされている)場合は、ディスプレイのガンマ(グレー)調整を行います。
ガンマ補正の値は、一般的な1.8 に設定するのが良いでしょう。
ディスプレイでコントラスト調整ができる場合は、スキャナで取り込んだ画像の色が原稿またはプ リンタの出力結果に近くなるように調整を行います。
調整が終了したら、ディスプレイのダイヤルなどが動かないように固定します。
(12)
High level color matching

カラーマネージメントシステム「ICM」

スキャナから取り込んだ画像とプリンタでの印刷結果の色合いを近づけるために、Windows95/ 98/2000には、Microsoft社の「ICM」というカラーマネージメントシステムがあります。
スキャナ ディスプレイ プリンタ
TWAINドライバ
画面はEPSONGT-7000 の場合です
スキャナから画像を取り込むときに、 TWAIN(スキャナ画像取り込み用ソ フト)で「ICM」または「sRGB」を 選択して取り込みます。
ICMを使用した場合でも、ディスプレイ表示の色合いとそれぞれの機器の色合いを完全に一致させる ことはできません。 ただし、次の場合に、ディスプレイ表示の色合いを近づけることができます。
ディスプレイ調整機能によって、ディスプレイをガンマ特性2.2、色温度6500°Kに調整した場 合。(前ページを参照してください。)
Windows98/2000 をご利用で、ディスプレイメーカーからICCプロファイル(色特性データファ イル)が提供されており、なおかつアプリケーションソフトが対応している場合。
(詳細は、ディスプレイおよびアプリケーションソフトの取扱説明書をご覧ください。)
プリンタドライバの[基本設定]の [詳細設定]モードから「ICM」または 「sRGB」を選択して印刷します。
プリンタドライバ
「ICM」は、Windows95/98/2000 用のプリンタドライバでのみご利用になれます。
TWAINドライバなどスキャナについての詳細は、スキャナの取扱説明書をご覧ください。
Windows98/2000のICMはWindows95のICMよりも高い精度で色合いを近づけることができます。
(13)
High level color matching

カラーマネージメントシステム「ColorSync」

「ColorSync」は、原画(印刷データ)、ディスプレイの表示、印刷結果の色の合わせ込みを行う
Apple社のカラーマネージメント機能です。 以下に、「ColorSync」を使用しての、画像の取り込みから印刷までの流れを示します。
「ColorSync」を利用するには、Macintoshに「ColorSync」がインストールされている必要があります。
まず始めに、お使いのディスプレイの特性を設定します。
本書「ColorSyncについて」115 ページ
スキャナから画像を取り込む場合は、 TWAIN(スキャナの画像取 り込み用 ソフト)で、「ColorSync」を使用して 画像を取り込みます。
選択します
画面はGT-7000 の場合です。
プリンタドライバで「ColorSync」を選択して、印刷します。
選択します
●「ColorSync」を選択して色合わせを行う場合は、RGBの画像データを使用してください。CMYK、Lab など のデータでは、正しく色合わせができません。
● 一部のアプリケーションソフトでは、ソフトウェア上でColorSyncの設定が行えます(AdobePageMaker6.5J、 Photoshop4.0J以降、Illustrator7.0J 以降など)。ソフトウェア上で ColorSync の設定を行う場合は、プリンタ ドライバでは「ColorSync」を選択せず、カラー調整の[色補正なし]を指定してください。
(14)

こんなこともできます

印刷を実行すると、印刷の状況やインク残量などの情報が確認できる画面をコンピュータ のデスクトップ上に表示します。
Windows
プログレスメータ
スプールマネージャ
※EPSON プリンタウィンドウ!3 をインストールしていないと表示されません。
EPSONプリンタウィンドウ!3
※トラブル発生時…対処方法
Macintosh
EPSONMonitor3
インク残量モニタ
(15)

トラブルチェック用印刷サンプル1

以下の印刷サンプルを参照して、現在の状態に当てはまるものがあれば、解説を確認してください。
「トラブルチェック用印刷サンプル2」を本書巻末に掲載していますので参照してください。
クリーニングが必要と思われます。
手順 本書「ヘッドクリーニング」
136ページ
解説 本書 200ページ
正常
クリーニングが必要
インクカートリッジの状態、およびプリンタドライバの設定を確認 する必要があると思われます。
解説 本書 201ページ
「印刷にムラがある、
薄い、または濃い」
正常
正常
正常
インクカートリッジとプリンタドライバの設定確認が必要
印刷している用紙、および用紙のセット方法を確認する必要があると 思われます。
解説 本書 202ページ
「印刷がきたない、
汚れる、にじむ」
用紙の種類とセット方法の確認が必要
排紙ローラのクリーニングが必要と思われます。
手順 本書「排紙ローラのク
リーニング」141ページ
解説 本書 203ページ
「印刷がきたない、
汚れる、にじむ」
排紙ローラのクリーニングが必要
(16)
もくじ
本書中のタブ、マーク、表記について ...
1 本機の特長と各部の名称
本機の特長............................ 2
各部の名称と働き ................... 4
スイッチとランプについて ....... 6
スイッチ........................................6
ランプ ...........................................7
エラー表示............................ 8
2 さまざまな用紙への印刷
用紙について ....................... 10
使用できる用紙の種類................10
印刷可能用紙サイズ(定形紙)...12
用紙のセット方向について.........13
印刷推奨領域と印刷可能領域 ..... 13
定形紙への印刷 .................... 15
ハガキへの印刷 .................... 18
封筒への印刷 ....................... 20
印刷可能な封筒のサイズ ............20
封筒の印刷領域...........................21
封筒のセット方法 .......................21
封筒への印刷方法 .......................22
ロール紙への印刷 ................. 24
取り扱い上のご注意 ...................24
印刷時のご注意...........................24
保管上のご注意...........................25
ロール紙の印刷領域と余白.........26
ロール紙のカットと反りの修正 .27
ロール紙ホルダの取り付け.........28
ロール紙のセット .......................30
印刷の設定と実行 .......................32
ロール紙の切り離し ...................35
厚紙へ印刷するときは ........... 37
(21)
3 Windowsでの印刷
印刷までの流れ .................... 40
印刷の設定と実行 ................. 41
印刷を実行すると ................. 45
スプールマネージャ(Windows95/98)...
プログレスメータ .......................46
印刷の中止方法 .................... 47
通常の中止方法...........................47
印刷の強制終了(Windows95/98)....
印刷の強制終了(WindowsNT4.0/2000)...
プリンタドライバの設定項目について...
基本設定......................................51
用紙設定......................................54
レイアウト ..................................57
ユーティリティ...........................58
環境設定......................................59
手動設定......................................60
便利な印刷機能について ........ 65
拡大/ 縮小して印刷するには ......65
スタンプマークを印刷するには ... 66 1ページに複数ページのデータを
印刷するには(割り付け)..........69
A3ノビサイズより大きな用紙に 印刷するには(ポスター印刷)...70
ドライバの削除 .................... 71
印刷を高速化するには ........... 73
DMA転送とは .............................73
DMA転送を設定する前に...........73
DMA転送の設定(Windows95/98)... DMA転送の設定(WindowsNT4.0)...
ネットワーク上でプリンタを
共有するには ....................... 79
プリントサーバ側の設定
(Windows95/98)........................79
クライアント側の設定
(Windows95/98)........................81
プリントサーバ側の設定
(WindowsNT4.0/2000)..............83
クライアント側の設定
(WindowsNT4.0/2000)..............84
プリンタ接続先の設定 ........... 86
45
47 48
50
74 77
もくじ (17)
4 Macintoshでの印刷
5 ユーティリティの使い方
印刷までの流れ .................... 90
印刷の設定と実行 ................. 91
用紙設定の手順...........................91
印刷設定の手順...........................92
高度な印刷設定について ...... 102
設定の手順 ................................102
便利な印刷機能について ...... 109
自動的に拡大/ 縮小して印刷するには ....
スタンプマークを印刷するには ...
印刷順序を設定するには ..........113
1ページに複数ページのデータを
印刷するには(割り付け)........113
A3ノビサイズより大きな用紙に 印刷するには(ポスター印刷)...114
109 110
ColorSyncについて ........... 115
ColorSyncとは .........................115
ColorSyncを使用するときの準備作業 ...
バックグラウンドプリントについて ...
バックグラウンドプリントを
使用するには ............................117
EPSONMonitor3の機能 ..........117
115
117
印刷の中止方法 .................. 119
バックグラウンドプリント
使用時の場合 ............................119
バックグラウンドプリント
未使用の場合 ............................119
プリンタドライバの削除 ...... 120
ネットワーク上でプリンタを
共有するには ..................... 121
プリントサーバ側の設定 ..........121
クライアント側の設定..............122
EPSON プリンタウィンドウ!3
(Windows)....................... 126
EPSONプリンタウィンドウ!3 とは ... プリンタの状態を確かめるには ..
モニタの設定 ............................129
EPSONプリンタウィンドウ!3
のインストール.........................131
EPSONプリンタウィンドウ!3 の削除 ..
EPSON プリンタウィンドウ
(Macintosh).................... 133
インク残量を確認するには.......133
モニタの設定 ............................134
ノズルチェック .................. 135
ヘッドクリーニング ............ 136
パネル操作での
ヘッドクリーニング方法 ..........136
ユーティリティでの
ヘッドクリーニング方法 ..........137
ギャップ調整 ..................... 138
排紙ローラのクリーニング ... 141
プリンタ情報(Windows).... 144
6 インクカートリッジの交換
インクカートリッジについて .. 146
インクカートリッジの種類.......146
使用上のご注意.........................146
保管上のご注意.........................147
インク消費について ................. 147
交換時の注意 ............................147
インクカートリッジの
リサイクルについて ................. 148
インクカートリッジの交換 ... 149
プリントヘッドの保護 ......... 152
126 127
132
(18) もくじ
7付
8 困ったときにお読みください
インターフェイスケーブルについて ...
パラレルインターフェイスケーブル ...
USBケーブル ...........................155
154
154
ケーブルを変更する場合の 設定について(Windows98/2000)...
パラレルケーブルを
USBケーブルに変更する場合 .... 156
USBケーブルを パラレルケーブルに変更する場合 ...
156
156
プリンタドライバの
バージョンアップ ............... 157
最新のプリンタドライバ入手方法 ...
インストール手順 .....................158
157
プリンタのお手入れ ............ 159
プリンタ内部がインクで汚れた場合は... プリンタを長期間使用しない場合の
ご注意 .......................................160
159
プリンタを輸送するときは ... 161
プリンタの仕様 .................. 162
プリンタドライバのシステム条件 ...
Windows ...................................168
Macintosh ................................. 168
168
用語集.............................. 169
故障かな?と思ったら ......... 176
電源ランプが点灯しない ...... 178
電源ランプが点灯しているのに 給紙しない/給紙したのに
何も印刷しない .................. 179
プリンタのエラーを確認しましょう ... プリンタとコンピュータの接続を
確認しましょう.........................179
プリンタドライバが正しくインストール されているか確認しましょう ...180 コンピュータ、システムを確認しま
しょう .......................................182
アプリケーションソフトを
確認しましょう.........................184
インクカートリッジの状態を
確認しましょう.........................185
もう一度コンピュータを
確認します ................................187
179
給紙・排紙が正常に行えない
(給紙編) ........................... 188
給紙・排紙が正常に行えない
(排紙編) ........................... 190
給紙・排紙が正常に行えない
(ロール紙) ........................ 193
給紙が正常に行えない..............193
排紙が正常に行えない..............194
印刷結果が画面表示と異なる .. 195
印刷される文字が画面表示と異なる .. 印刷位置が画面表示と異なる ...196
カラー印刷ができない..............196
画面表示と色合いが異なる.......197
罫線がずれる ............................198
195
印刷品質がよくない ............ 199
印刷にムラがある、薄い、または濃い... 印刷がきたない、汚れる、にじむ ...
USB ケーブル接続時のトラブル ..
インストールできない
(Windows98)............................204
印刷できない
(Windows98/2000)..................209
201 202
204
もくじ (19)
印刷先のポートに、使用する
プリンタ名が表示されない.......210
USBハブに接続すると
正常に動作しない .....................210
EPSON プリンタウィンドウ!3
でのトラブル ..................... 211
ステータス詳細シートに
「通信エラーが発生しました」と
表示される ................................211
画面の表示とプリンタの状態が異なる...
212
その他の一般的なトラブル ... 213
NEC製 98版 Windows95を
使用して印刷ができない ..........213
Macintoshで印刷に時間がかかる、
印刷が始まらない .....................213
Macintoshのセレクタ画面にプリンタ
ドライバが表示されない ..........213
Windowsでプリンタドライバの コピーができてしまったら? ...214 最新のプリンタドライバを
入手したい ................................214
コンピュータ、マウスがまったく 動かなくなってしまったら? ...215 カラーのDTP データを印刷したい ... インターネットで取得した画像が
きれいに印刷できない..............216
余白のない写真のように印刷したい ..
漏洩電流について .....................217
216
216
お問い合わせいただく前に ... 218
索引
(20) もくじ

本書中のタブ、マーク、表記について

このタブの付いているページは、Windowsをお使いの方のみお読みください。
このタブの付いているページは、Macintoshをお使いの方のみお読みください。
マーク
本書中では、いくつかのマークを用いて重要な事項を記載しています。 マークが付いている記述は、必ずお読みください。 なお、それぞれのマークには次のような意味があります。
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が傷害を負う 可能性が想定される内容および物的損害のみの発生が想定される 内容を示しています。
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、プリンタ本体が 損傷する可能性が想定される内容を示しています。
Win
Mac
お取り扱い上、必ずお守りいただきたいこと (操作)、知っておいて いただきたいことを記載しています。必ずお読みください。
用語*1わかりにくい用語の説明を、欄外に記載している事を示しています。
関連した内容の参照ページを示しています。
用語集が169 ページにあります。わかり にくい用語につきましては、そちらも併せて ご覧ください。
本書中のタブ、マーク、表記について(21)
Win
95/98/NT4.0
Win
3.1/NT3.51
Mac
表記
MicrosoftWindows95operatingsystem日本語版 Microsoft Microsoft Microsoft
本書中では、上記各オペレーティングシステムをそれぞれ、Windows95、 Windows98、WindowsNT4.0、Windows2000と表記しています。また、 Windows95、Windows98、WindowsNT4.0、Windows2000を総称す る場合は「Windows」、複数のWindowsを併記する場合は「Windows95/ 98/2000」のようにWindowsの表記を省略することがあります。
Windows98operatingsystem日本語版
WindowsNToperatingsystemVersion4.0日本語版
Windows2000operatingsystem日本語版
の表記について
掲載している画面について
お使いの機種により表示される画面が異なる場合があります。
(22) 本書中のタブ、マーク、表記について
第1章

本機の特長と各部の名称

ここでは、本機の特長と各部の名称を説明しています。
●本機の特長 ....................................................................2
●各部の名称と働き........................................................ 4
●スイッチとランプについて .......................................6
●エラー表示 ....................................................................8
MC-2000
Features & Names of the Parts
1

本機の特長

●100年以上*色あせない高画質プリント
印刷した画像が色あせしません。新開発6色インクと専用紙により100 年以上の耐光性を実現しています。しかも高耐水性。アルバムに入れた り、写真フレームに入れて飾ったりと、まさに写真として使えます。さ らに絵画のような質感を出す専用紙も用意。新しいアートの世界を開拓 します。本機は、写真やグラフィックスを高品質に印刷するように設計 されており、文書ファイルなどのテキスト印刷には適していません。
* 試験条件(室内蛍光灯下の額縁保存状態を想定)
光源 :白色蛍光灯(70,000lux)
温湿度 :24℃、60%RH
サンプル上に空気層と2 mm厚のソーダライムガラス設置(UV カットなし)
判断基準
反射OD 値(1.0)が 30%低下する積算照度をリミットポイント(OD=1.0 → 0.7)
寿命推測
寿命(年数)=積算照度÷(5,000lux・hour×365) (5001ux× 10 時間を 1日の照射量)
●これは便利!A3 ノビ、ロール紙印刷対応
A3ノビ(329mm×483mm)の用紙を使い、A3サイズのイラストやA4見 開き原稿に、トンボを付けて印刷することができます。 また、専用のロール紙を使えば、写真高画質の連続印刷が可能です。 またハガキ、A4、A3ノビの定形紙、ロール紙では、左右余白なしで印 刷することもできます。
●セミストレートペーパーパス
給紙経路が直線的なので、ハガキなど厚手の用紙送りがスムーズ。 用紙がカールしません。
●各種コンピュータに対応
EPSONPCシリーズ、NECPC-9821シリーズ、IBMPC シリーズ、および各社DOS/V 仕様機に対応しています。
2 本機の特長と各部の名称
●PostScript対応
オプションのCPSソフトリッパー4
(R4.8)の使用により、PostScript
プリンタとしてお使いいただけます。
(型番:MJCPSR48)
●USB インターフェイスをサポート
シリアルインターフェイスの新しい 規格であるUSB(UniversalSerial Bus)をサポートしています。
●IC チップ搭載インクカートリッジ採用
ICチップを搭載したインクカートリッジを採用しています。 ICチップがイン ク残量を正確に記憶するため、使用途中のカートリッジを取り外しても、再度 取り付けて使用できます。
本書「インクカートリッジについて」146 ページ
● EPSONだから用紙も豊富
あらゆる要望に応えられるよう、さまざまな用紙をご用意いたしま した。
本書「さまざまな用紙への印刷」9ページ
●かんたん最適オートフォトファイン!4
オートフォトファイン!4は、EPSON独自の画像解析/処理技術を用いて、 自動的に画像を高画質化する、業界初の機能です。デジタルカメラなどで 撮影したデータからPhotoCDのデータまで、クリックひとつで簡単に最適 画像がプリントできます。
本書 Windows「基本設定」51 ページ、「手動設定」60ページ
Macintosh「印刷ダイアログ」98ページ、「詳細設定ダイアログ」104ページ
●カラーマッチングに対応
原画とディスプレイ上の表示、および印刷結果とで、微妙に生じる色の差異を補正する カラーマッチング機能に対応しています。
「ICM」(Windows95/98/2000)/「sRGB」(Windows95/98/NT4.0/2000)/「ColorSync」(Macintosh)
本書 Windows「基本設定」51ページ、「手動設定」60ページ
Macintosh「ColorSyncについて」115ページ
●さらに充実。印刷機能とユーティリティ
特定のイメージを重ねて印刷できる「スタンプマーク」や、2ページ /4ページ分のデータを 1ページにまとめて印刷する「割り付け印刷」などの印刷機能。コンピュータ上でプリンタの 状態を監視できる「EPSONプリンタウィンドウ!3」などのユーティリティ。使える機能が いっぱいです。
本書「便利な印刷機能について」 Windows65 ページ
Macintosh109ページ
本書「ユーティリティの使い方」125 ページ
本機の特長と各部の名称 3

各部の名称と働き

用紙サポート
印刷するための用紙を支えます。
エッジガイド
用紙が横にずれないようにします。 左側のエッジガイドを用紙の側面 に合わせます。
オートシートフィーダ
セットされた用紙を自動的に、 連続して給紙します。
プリンタカバー
インクカートリッジの取り付けや 交換時に開けます。通常は閉めて 使います。
排紙トレイ 排紙サポート
排紙された用紙を保持します。
電源コード
AC100Vの電源に接続します。
4 本機の特長と各部の名称
パラレルインターフェイスコネクタ
コンピュータからのパラレルインターフェイス ケーブルを接続するコネクタです。
USBインターフェイスコネクタ
コンピュータからのUSB ケーブルを接続する コネクタです。
操作パネル上のランプおよびスイッチの詳細は、次ページ「スイッチとランプについて」を参照してください。
ロール紙ホルダ
黒インクエンドランプ
カラーインクエンドランプ
ロール紙を使用する場合には、ロール紙ホルダ を取り付ける必要があります。
本書「ロール紙への印刷」24ページ
用紙チェックランプ
電源ランプ
電源スイッチ
給紙/排紙スイッチ
インクメンテナンススイッチ
アジャストレバー
封筒、厚い用紙を使用して印刷結果がこすれ て汚れるときに、<+>位置にセットします。 通常は<0 >位置でご使用ください。
インクカートリッジ固定カバー
インクカートリッジを取り付けるときに操作 します。左側が黒インクカートリッジ固定カ バー、右側がカラーインクカートリッジ固定 カバーです。
プリントヘッド
インクを用紙に吐出する部分です。
(下側にあるので、直接見ることはできません。)
インクカートリッジ交換位置
インクカートリッジ交換スイッチ
本機の特長と各部の名称 5
*1 バッファ:
処理するための 印刷データを、 一時的に蓄える ためのメモリ。

スイッチとランプについて

スイッチ
① ②
①電源スイッチ
プリンタの電源をオン/ オフします。 プリンタの電源をオフにした後、約10秒以内に再度オンにした場合は、 プリンタは
②給紙 /排紙スイッチ
用紙がプリンタ内にない状態で押すと給紙し、用紙がプリンタ内にある 状態で押すと排紙します。通常の印刷時は自動的に給紙/排紙されますの で、このスイッチを押す必要はありません。 ロール紙への印刷実行後の場合は、1 回押すとロール紙に切り取りの目 安を印刷して20cmほど紙送りします。用紙を切り取り、もう1 回押す と印刷開始位置へ用紙を戻します。3秒以上押し続けると用紙を50cm ほど戻します。
バッファ*1をクリアし、電源投入時と同じ状態に戻します。(リセット)
*2 プリントヘッド:
用紙にインクを 吹き付けて印刷 する部分。 外部からは見え ない位置にある。
*3 ノズルチェック
パターン: プリントヘッド のノズル(インク 吐出孔)が詰まって いないかどうかを 確認するための 格子状のパターン
(図柄)。
③インクメンテナンススイッチ
④インクカートリッジ交換スイッチ
プリンタの動作確認(②給紙/排紙スイッチ+①電源スイッチをオン)
排紙ローラのクリーニング(④インクカートリッジ交換スイッチ+①電源スイッチをオン)
6 本機の特長と各部の名称
ロール紙への印刷後、給紙/排紙スイッチを繰り返し押さないでください。 給紙、排紙動作を繰り返すうちに、ロール紙の印刷面を傷つけるおそれが あります。
3秒間押したままにすると、プリントヘッド*2のクリーニングを行います。
インクカートリッジを取り付けるときに押すと、プリントヘッドをインク カートリッジの交換位置(左端)へ移動します。 交換後再度押すと、プリントヘッドを元の位置に戻し、ヘッドにインクを 充てんします。
プリンタ内部で持っているノズルチェックパターン*3を印刷する機能です。 コンピュータと接続していない状態で印刷できるので、プリンタの動作や 印刷機能に問題がないかを確認できます。動作確認をする場合は、プリンタに A4の普通紙をセットしてください。
排紙ローラの汚れをクリーニングするためにクリーニングシートをゆっくりと 給紙/排紙させます。
本書「排紙ローラのクリーニング」141ページ
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