Elektron Machinedrum User Manual

JAPANESEEDITION
OS1.30対応版
SPS-1UW対応版
ELEKTRON MACHINEDRUM SPS-1 / SPS-1 UW MK II マニュアルの追補
この度は Elektron Machinedrum / UW Mk II をお求めいただき誠にありがとうございます。
MK II
ハードウェア
大きさ
MK II の高さは 63 ミリ(底面のゴムとノブを含む)になり MK I より 13 ミリ低くなりました。
AC アダプター
MK II で AC アダプターがスイッチング電源に変更されました。入力は 100VAC〜240VAC に対応するユニバーサル
タイプになり、世界中で電圧を変換するためのトランスなしで使えるようになりました。
また出力は 6 VDC(直流)/ 3A に変更されました。
★注意:MK I の AC アダプターは 6〜7 VAC(交流)のため MK II には絶対に使わないでください。またその逆に
    MK II の AC アダプターは MK I には絶対に使わないでください。どちらの場合も故障の原因になります。
S/N 比と出力
S/N 比(信号対雑音比)が改善され 100dB になりました。また出力回路はインピーダンス・バランスタイプに改良
されました。
サンプラーの仕様(UW のみ)
MK I のサンプリング・メモリーは 2MB でしたが MK II では 2.5MB に拡張されました。
それに伴い MK I の ROM スロットは 32 個でしたが MK II では 48 個に拡張されました。
追加された 33〜48 の ROM マシンは 25〜32 の ROM マシンと同様にリニア(直線)STRT と END のパラメーター
が用意されています。
さらに MK I では RAM マシンは 2 つでしたが MK II では 4 つになりました。
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ELEKTRON MACHINEDRUM SPS-1 / SPS-1 UW MK II マニュアルの追補
MK II
ソフトウェア
パターンの長さ
MK II のパターンは最大 64 ステップになりました。
新しい CTR(コントロール)マシン
MK II ではシーケンサーを使ってステレオマスターエフェクトをコントロールすることができるようになりました。
これまではパラメーターロックの状態でこれらのパラメーターをコントロールすることはできませんでした。
追加された CTR マシンは下記のとおりです。
CTR-RE : Rhythm Echo Delay「リズムエコー」ディレイ
CTR-GB : Gate Box Reverb「ゲートボックス」リバーブ
CTR-EQ : Master EQ「EQ」
CTR-DX : Dynamix「ダイナミクス」プロセッサー
シンセシス画面の CTR マシンのメニューではマスターエフェクトと同じパラメーター表示されます。
パラメーターとその機能については 28 ページの「ステレオマスターエフェクトシステム」の項目をご覧ください。
新しい CTR マシンのトラックエフェクト画面は未入力の状態です。ルーティング画面では LFO コントロールへの
アクセスができます。
★参考:トラックへのディレイセンドの設定後に LFO を CTR-RE のタイムにアサインするとおもしろい効果を得
    ることができます。
トラックページのコピー
グリッドレコーディングモードでトリガーデータのページをコピーできるようになりました。
1:RECORD LED が点灯し、現在グリッドレコーディングモードであることを確認します。
  サウンドセレクションホイールを回してコピー元になるトラックを選択します。
2:[SCALE SETUP]ボタンを押して任意のページを選択します。
  コピーしたいページを選択したら[SCALE SETUP]ボタンを押しながら[COPY]ボタンを押します。
  画面に COPY PAGE と表示されます。
されます。
★注意:トラックにペーストを行うと、これまでのノート、データ、パラメーターロックはすべて上書きで変更さ
    れます。
EGAP ETSAPPOTSPUTES ELACS3
SYSEX レシーブ
パターン、キット、ソングなどの SysEx(システム・エクスクルーシブ)データの受信を SYSEX REC メニュー
に切り替えることなく、いつでも実行できるようになりました。詳しくは 56 ページの「元の場所への SYSEX レシ
ーブ」をご覧ください。
SysEx データの受信中でもシーケンサーのプレイバックは止まることはありません。
★注意:特定の場所にデータを保存する場合は SYSEX REC メニューから SPEC を選択する必要があります。
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ELEKTRON MACHINEDRUM SPS-1 / SPS-1 UW MK II マニュアルの追補
MK II
サンプルの受信(UW のみ)
サンプルの受信を SAMPLE MGR(サンプルマネージャー)メニューに切り替えることなく実行できるようになり
ました。Machinedrum UW MK II にサンプルが送られると、UW MK II はそれを自動的に感知して画面にデータ転送
の進行に合わせて変化するバーグラフが表示されます。
データ転送の方法は MK I の場合と同じです。詳しくは 90 ページをご覧ください。
データ転送が完了するまではシーケンサーのプレイバックはできません。
サンプルの転送が完了すると、UW MK II はそれを自動的に感知して通常の画面に戻ります。
★注意:サンプルマネージャーメニューで操作中は上記の方法ではサンプルの受信はできません。
    MK I の場合と同じ 90 ページの「レシーブ(受信)」で説明されている方法で行ってください。
RAM から ROM へのコピー
RAM マシンのサンプルを ROM マシンへコピーする場合に MK I ではもう一つの RAM マシンのサンプルは直ちに
消去されましたが MK II では消去か保存を選択できるようになりました。
RAM マシンのサンプルが ROM マシンへコピーされると画面に RELOAD SAMPLES NOW ? と表示さます。
[ENTER/YES]ボタンを押すと ROM マシンへのコピーが実行され、他の RAM マシンのサンプルはこれまで同様に
消去されます。[EXIT/NO]ボタンを押すと他の RAM マシンのサンプルは消去されません。
そのためそれらの RAM マシンのサンプルも同様に ROM マシンへコピーすることができます。
サンプルのコピーやサンプルマネージャーを途中で中止すると上記の RELOAD SAMPLES NOW ? の表示後に
[ENTER/YES]ボタンを押したのと同じ結果になります。
★注意:サンプルマネージャーではコピーの内容はコピーを実行する前に確認することはできません。
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Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
マシンドラム SPS-1ユーザーズマニュアル 目次
イントロダクション ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
マニュアル表記のルール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
マシンドラム・ストーリー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
マシンドラム SPS-1 主な特徴 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
ユーザーインターフェイスとコネクター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
フロントパネル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 リアパネル/ コネクター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 ラックマウントキット(アクセサリー) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
ラックマウントキットの取り付け ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 SPS-1の接続 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 手入れに関するアドバイス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
LCD ユーザーインターフェイス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
レイヤーエディットとウィンドウ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
クイックスタート ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
ドラムサウンドの発音と音色コントロール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 トラックエフェクトの使用 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 パターンの選択と演奏 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 グリッド入力を使用したパターンレコーディング ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 アクセントパターンの設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 スウィングパターンの設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 パターンのライブレコーディング ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 パラメーターロック ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
マシンドラムのサウンドシンセシス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
マシンドラムのキット ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
キットのロード ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
キットのセーブとネーミング ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
アンドゥキット ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
キットの複製 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
キットアセンブリ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
キットに関連したトリガーとミュートの設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
マシンのコピー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
マシンのクリア ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23 マシンパラメーターのエディット ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23 トラックエフェクト ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
アンプリチュード・モジュレーター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
トラックEQ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
フィルター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
サンプルレートリデューサー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 ルーティング ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27
ディストーション ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27
トラックボリューム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27
トラックパンニング ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27
ディレイセンド ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27
リバーブセンド ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28
LFOコントロール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28 ステレオマスターエフェクトシステム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28
「リズムエコー」ディレイ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29 「ゲートボックス」リバーブ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30
EQ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30
「DYNAMIX」ダイナミクスプロセッサー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31
ロー・フリーケンシー・オシレーター(LFO) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32
LFOエディット ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32
2
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
シーケンサー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
クラシックvs エクステンデッド ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
クラシックモードのエディット ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34 エクステンデッドモードのエディット ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
テンポ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35
テンポスクリーン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35 タップテンポ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35 外部機器とのシンク ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35
パターンモード ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36
パターンセレクション ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36
パターンチェイン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36 スケールセットアップ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36 パターンの製作 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・37
グリッドレコーディング ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・37
ライブレコーディング ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38
トラックコピー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38
クリアートラック ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39
パターンコピー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39
クリアーパターン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40 アクセントトラック ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41 トラックミュート ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41
トラックミュートウィンドウ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41
ミュートウィンドウの最小化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42 スウィング ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42
スウィングウィンドウ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42
スウィングパターン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43 パラメーターロック ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43
ライブレコーディングモードでのパラメーターロック ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43 パラメーターロック・スライド ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45 ソングモード ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46
ソングのロード ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46
ソングの再生 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46
ソングのナビゲーション ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・47
ソングのエディット ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・47
ソングステップ内のオフセット及びレングス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・49
ソングのトランスポート ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・49
ソングのループとジャンプ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・49
ソングミュート ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50
ソングのセーブ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・51
グローバルセッティング ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・52
MIDI ベースチャンネル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・52 マップエディター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・53 SYSEX センド ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・54
ALLDATASYSEXセンド ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・54
グローバルSYSEXセンド ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55
ソング+ パターン(+ キット)SYSEXセンド ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55
パターン(+キット)SYSEXセンド ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55
キットSYSEXセンド ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55 SYSEX レシーブ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・56
元の場所へのSYSEX レシーブ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・56
指定した場所へのSYSEX レシーブ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・57 トラックのルーティング ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・58 トリガー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・59 シンク ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60
シンク テンポIN ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 3
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
ボンゴコンガ E12-BC P-I ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・75
バスドラム PI-BD
スネアドラム PI-SD
タム PI-XT
リムショット PI-RS
メタリカ PI-ML
マラカス PIMA
ハイハット E12-HH
ライドシンバル PI-RC
クラッシュシンバル PI-CC GND ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・76
サイン波 GND-SN
ノイズ GND-NS
インパルス GND-IM INP ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・77
インプットゲートA/B INP-GA/B
インプットフィルターフォロワーA/B INP-FA/B
インプットエンベロープA/B INP-EA/B MIDI マシン MD ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・78
シンセシスメニュー
エフェクトページ
ルーティングページ
巻末資料B:MIDIコントロールリファレンス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・80
デフォルトMIDI マッピング コントロールチェンジマッピング
巻末資料C:SYSEXリファレンス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・82
OS1.20差分マニュアル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・85
OS1.30差分マニュアル/補足情報 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・87
SPS-1UWクイックリファレンス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・88
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 5
MachinedrumSPS-1 ユーザーズマニュアル
copyright2001-2002ELEKTRONESIAB
イントロダクション
 この度はシンセティック・パーカッション・シンセサイザー MachinedrumSPS-1を お買い求め頂きまして誠にありがとうございます。SPS-1はパーカッションサウンドと リズムシーケンスを創造するためのパワフルで直感的なツールです。我々エレクトロン 開発チームは貴方がこの音楽製作ツールを選んで頂いたことに感謝の意を表すると共に、 Machinedrumの限りない可能性を存分に楽しみ、大きな成功を手に入れることを願って おります。本機の持つ大きな自由度と可能性を存分に利用するためにも、ご使用の際に は本マニュアルに充分目を通してください。
マニュアル表記のルール
 このマニュアル内では、LED インジケーターやノブ、ボタン等のユーザーインター フェイス部については、以下のルールに従って表記します:
ボタンは全て大文字で太字、カッコで閉じた形で表記します。例えば、「ファンクショ ン」ボタン[FUNCTION]と表記されます。
ノブは全て大文字で太字、イタリック体(斜体)にて表記します。例えば、「レベル」ノ ブは
LEVEL
「レコード」等のLEDインジケーターは<RECORD>と表記されます。
と表記されます。
マニュアル中に出てくるアイコンはそれぞれ以下の意味を表しています。
このアイコンは注意すべき点を示しています。
このアイコンは知っておくと役に立つ、便利なSPS-1の使用法を示しています。
6
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
THESTORYOFTHEMACHINEDRUM
マシンドラム・ストーリー
マシンドラムSPS-1は全く新しいサウンド/音楽製作のメソッドを提供する楽器です。 また同時に、未だ人気の高いクラシックなドラムマシンのサウンドも受け継いでいます。
ドラムマシンのコンセプトは30年以上昔にまで遡ることができます。BobMoog博士が キーボーディスト向けの小型シンセサイザーを初めて世に送り出した頃、ドラムマシン も既に存在していたのです。もちろんそれらは非常に原始的な設計で、予めプログラム されたパターンを再生するだけのものでしたが、以後のエレクトロニックミュージック とサウンドプロダクションの基礎となりました。
その後に追従した多くのドラムマシンにより、モダンミュージックに於けるリズムパー トの新しいジャンルが形成されました。Roland(TRシリーズ)、Linn、Simmons等から 発売されたドラムマシンは、それぞれ独自のサウンドを持っていた事から今日でも伝説 的な人気と評価を維持しています。アナログ・ドラムマシンはシンセサイザーの進歩し たもの、つまりパーカッシブなサウンドの生成に特化した設計をもつ製品です。現在こ の種の製品に求められていることはアコースティックドラムを電子的に再現することで はなく、より多くの音色的な可能性を得られることと言えるでしょう。また、「グリッ ド・プログラミング」の方法論はリズムを作成する上で非常にクリエイティブなアプ ローチでもあります。
パーカッションシンセサイズは非常に長い間軽視されていた分野でもありました。しか しPCMサンプルベースのリズムプログラミングは、パワフルなドラムシンセサイザー/ シーケンサーの持つ可能性に取って代わるものでは決してありません。我々の作ったマ シンドラムは、クラシックなドラムマシンの最良なアイディアを一体化し、多くのパー カッションサウンド専用に特別にデザインされた「マシン」と呼ばれる各パートの音源、 それらを統合した新しいサウンド/リズムプログラミングの可能性を追求した製品なの です。
マシンドラムSPS-1 主な特徴
SPS-1は「パーカッション・シンセサイザー」「エフェクトシステム」「パーカッション・ シーケンサー」の3つのパートから構成されています。
シンセサイザー部には16個の同時使用可能なドラムシンセサイザー(マシン)を内蔵 しています。それぞれのマシンは特定のドラムサウンド--バスドラムやクラベスなど -
-に特化した設計とパラメーターを持っています。
エフェクトシステムは「トラックエフェクトシステム」と「ステレオ・マスターエフェ クトシステム」から構成されています。トラックエフェクトシステムはアンプリチュー ドモジュレーション(AM)、1 バンドEQ、レゾナンス付きLP/BP/HPフィルター、サン プルレートリダクション、ディストーションが各トラック全てに用意されています。こ れらのエフェクトを組み合わせて使用することで、マシンのサウンドをより作り込む事 が可能です。
ステレオ・マスターエフェクトシステムにはリズムエコー、ゲートリバーブ、EQ、ダイ
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 7
THESTORYOFTHEMACHINEDRUM
ナミクスの各エフェクトが用意されています。このセクションで処理された信号はメイ ンアウトプット信号にミックスされて出力されます。
・SPS-1に搭載の MDシンセ音源は、TRX、EFM、E12、PIの異なる構造とサウンドを
持つ4種類のシンセエンジンによりパーカッシブなサウンドを生成します。
・MD シンセ音源はパート毎に、各ドラムサウンド(バスドラムやクラベス等)に特化
した設計とパラメーターを持っています。
・各マシンはトラックエフェクトのセッティングと一緒に統合され(キット)、16 パー
トのリアルタイムでのフルコントロールが可能なパーカッション音源を構成します。
・各マシンにはノブによるリアルタイムコントロールが可能なサウンドパラメーターが
最大8個まで用意されています。
・キット内に組み込まれた各マシンは、内蔵16トラックシーケンサーの対応するトラッ
クによってコントロールされます。
・各トラックにはアンプリチュードモジュレーション(AM)、1 バンドEQ、レゾナンス
付きLP/BP/HPフィルター、サンプルレートリダクション、ディストーションのトラッ クエフェクトがそれぞれ用意されています。
・内蔵シーケンサーは各マシンのパラメーターだけでなく、トラックエフェクトやルー
ティングのパラメーターまでフルにコントロール可能です。
・ステレオ・マスターエフェクトシステムにはリズムエコー、ゲートボックスリバーブ、
EQ、ダイナミクス(コンプレッサー)の各エフェクトが用意されています。各トラック はそ
れぞれリズムエコーとゲートボックスリバーブへ送るルーティングが独立して用意さ
れています。
8
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
USERINTERFACEANDCONNECTORS
ユーザーインターフェイスとコネクター
フロントパネル
マシンドラムSPS-1フロントパネル:
1. マスターボリュームコントロール:メインアウトプット及びヘッドフォンアウトの  音量をコントロールします。
2. <SOUNDSELECTION>LED:現在選択されているトラックと、トリガーされている  トラックを表示します。
3. [CLASSIC/EXTENDED]モード切替ボタン:現在のエディットモードを  <CLASSIC><EXTENDED> との間で切り替えます。
4. SOUNDSELECTIONホイール:トラックの選択及びエディット中のパラメーター値  の変更に使用します。
5. [FUNCTION]ボタン:このボタンを押したまま他のボタンを押すことで二次ファン  クションを呼び出します。
6. [BANK]ボタン:バンクグループをA〜 D と E 〜 H との間で切り替えます。
7. [A/E]ボタン:このボタンを押したまま[DRUM]ボタンの内一つを押すと、Aまたは Eバンク([BANK]ボタンの設定に依存します)のパターンを呼び出すことが可能です。
 このボタンの二次ファンクションは「トラックミューティング」です。
8. [B/F]ボタン:このボタンを押したまま[DRUM]ボタンの内一つを押すと、Bまたは Fバンク([BANK]ボタンの設定に依存します)のパターンを呼び出すことが可能です。
 このボタンの二次ファンクションは「アクセントパターンエディット」です。
9. [C/G]ボタン:このボタンを押したまま[DRUM]ボタンの内一つを押すと、Cまたは Gバンク([BANK]ボタンの設定に依存します)のパターンを呼び出すことが可能です。
 このボタンの二次ファンクションは「パターンスウィング設定」です。
10. [D/H]ボタン:このボタンを押したまま[DRUM]ボタンの内一つを押すと、Dまたは Hバンク([BANK]ボタンの設定に依存します)のパターンを呼び出すことが可能です。
 このボタンの二次ファンクションは「スライドパターンエディット」です。
11. 液晶グラフィック・インターフェイス・ディスプレイ
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 9
USERINTERFACEANDCONNECTORS
12. [ENTER/YES]ボタン:サブメニューに入る時や選択を決定する際に使用します。
13. [EXIT/NO]ボタン:現在のメニューから抜ける際やオプション選択の解除/キャン  セルに使用します。
14. 
矢印ボタン:メニュー内のカーソル移動に使用します。
 タンが用意されています。
15. 
LEVEL
ノブ:選択されているトラック全体のボリュームをコントロールします。
16. [TEMPO]ボタン:テンポメニューを呼び出します。現在のテンポは常にボタン横  の<TEMPO>LEDの点滅によって確認することが可能です。
17. 
DATAENTRY
 エフェクト等の各パラメーターをコントロールします。
DATAENTRY及びLEVEL
く変化させることが可能になっています。
18. 
[SYNTHESIS/EFFECTS/ROUTING]ボタン:
 割り
当てるパラメーターを切り替えます。現在選択されているページはそれぞれ  <SYNTHESIS><EFFECT><ROUTING>LEDで確認することができます。このボタンの  二次ファンクションは「LFOエディットメニュー」です。
19. 
[RECORD]ボタン:グリッドエディットモードのON/OFFを切り替えます。ライブ  (リアルタイム)レコーディングを行うには、[PLAY]ボタンを押したまま[RECORD]ボ  タンを押します。グリッドエディットモード時は <RECORD>LED は点灯し、ライブ  レコーディングモード時には点滅します。このボタンの二次ファンクションは「コ   ピー」です。
20. [PLAY]ボタン:パターン/ソングの再生を開始します。再生中にこのボタンをもう
一度押すと一時停止となります。このボタンの二次ファンクションは「クリアー」です。
21. 
[STOP]ボタン:パターン / ソングの再生を停止させます。このボタンの二次ファン  クションは「ペースト」です。
ノブ:このノブを回すことでディスプレイ上に表示されたマシン/
ノブは、ノブを押し込んで回す事でパラメーター値を大き
データエントリー
[上][下][左][右]の四方向のボ
エンコーダーノブに
10
・コピー/クリアー/ペーストの各機能は使用状況、前後関係により扱うデータの種類が
変化します。具体的な使用法はマニュアル内の対応する章で解説します。
22. [PATTERN/SONG]ボタン:パターンとソングシーケンサーモードとを切り替えま  す。現在のシーケンサーモードは<PATTERN><SONG>の各LEDで確認することがで  きます。このボタンの二次ファンクションは「グローバルエディットメニュー」です。
23. [KIT]ボタン:キットメニューを呼び出します。このボタンの二次ファンクション  は「ソングメニューの呼び出し」です。
24. [DRUM]ボタン1〜16:各トラックのマシンのダイレクトトリガー演奏に使用しま  す。また、グリッドエディットではノートのステップ入力に使用します。また、[A-H]  ボタンを押したままの状態では各バンク内のパターンの選択に使用されます。  [FUNCTION]ボタンを押したままの状態ではトラックの直接選択に使用されます。
25. [SCALE]ボタン:パターンのステップ数が16以上の場合、グリッドエディット時  の[DRUM]ボタンのフォーカスを最初の16ステップ/後の16ステップの間で切り替え  ます。この前後のフォーカスは<1/32:1><1/32:2>LED で確認できます。<1/16>LEDが  点灯している場合は[SCALE]ボタンを押しても何も起こりません。このボタンの二次  ファンクションは「スケールセットアップメニューの呼び出し」です。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
THELCDUSERINTERFACE
LCD ユーザーインターフェイス
マシンドラムSPS-1をエディットする際中心となるのはLCDディスプレイ(液晶ディ スプレイ)です。本機のメインインターフェイス画面は以下のとおりです:
1. 現在のテンポ:小数点以下第一位まで表示
2. パターン中の現在の再生位置を示すボックス
3. プレイバック/レコーディングステータス:「REC」「PLAY」「STOP」をシンボルで  表示
4. 現在のキットの名前と番号
5. 現在選択されているトラックのMDシンセ部の詳細と現在のデータエントリーペー  ジを表示
6. レベルバー:現在アクティブのマシンの全体のボリュームを表示
7. 最大8個のデータエントリーバリュー:横のデータエントリーダイヤルの操作を反  映して、現在のパラメーター値を表示します。相互に関連する2つのパラメーターの  場合は、以下の様に小さなクリップでパラメーター同士がリンクされています:
レイヤーエディットとウィンドウ
特定の機能を呼び出すと、メイン画面の上にもう一つウィンドウが重ねて開かれます。 このとき特定のボタン及びエンコーダーは通常画面時とは異なる役割を持ちます。その 機能で使用されていないボタン/データエントリーノブは依然下側のレイヤーでの機能 を維持します。例えば、TEMPOボタンを押してテンポメニューが開かれると、
ドセレクション リー
ノブはその裏で現在フォーカスされているマシンをコントロールできるのです。
全てのウィンドウは[EXIT/NO]ボタンを押すことで閉じられます。
ホイールはテンポコントロール機能に切り替わりますが、
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 13
サウン
データエント
QUICKSTART
クイックスタート
この章では実際の使用例を通して、初めてSPS-1を使用する際に必要な基本操作を紹介 していきます。まず最初にP12の「SPS-1の接続」の項に従って周辺機器を接続してく ださい。
データエントリーノブ
回すことでステップが大きくなり、より素早いパラメーター調整が可能になります。
ドラムサウンドの発音と音色コントロール
1. [KIT]ボタンを押します。
2. 矢印ボタンを使用して「LOAD」アイコンにカーソルを移動させ、[ENTER/YES]ボタ  ンを押します。上下の矢印ボタンを使用して画面に表示されたリストから任意のキッ  トを選択します。
3. [ENT ER /YES]ボタンを 押すと選択したキットがロードされます。[EXIT/NO]ボタンを  押してメニュー画面から元の画面に戻ります。
4. [DRUM]ボタンを押すと、それぞれのトラックに対応したサウンドが発音されます。  パネル上部のドラムセレクトLEDが各トラックの発音に対応して点灯する事を確認し  てください。
5. 
サウンドセレクション
 これで<BD>-バスドラム-がアクティブトラックになりました。これで今後のエ  ディット操作は直接バスドラムトラックに対して適用されます。
6. [SYNTHESIS/EFFECT/ROUTING]ボタンを数回押して<SYNTHESIS>LEDを点灯さ  せた状態に設定します。
7. ディスプレイに表示されたバスドラム・マシンのパラメーターは、対応する
 エントリーノブ
 ながら[DRUM]ボタン1を押すとバスドラムサウンドがトリガーされ、ピッチの変化  を聴くことができます。
は、通常±1ステップで値が変化しますが、ノブを押しながら
ホイールを回して<BD>LEDを点灯させた状態に設定します。
を使用して変更することが可能です。
データエントリーノブA
データ
を回し
14
トラックエフェクトの使用
1. [SYNTHESIS/EFFECT/ROUTING]ボタンを数回押して<EFFECTS>LEDを点灯さ  せた状態に設定します。
2. この状態で  トパラメーターをコントロールできます。
データエントリーノブ
を回すことによりアクティブトラックのエフェク
パターンの選択と演奏
1. キットをロードしていることを確認してください。詳細は直前の項をご覧ください。
2. [CLASSIC/EXTENDED]ボタンを押して<CLASSIC>LEDが点灯した状態に設定して  ください。
3. <PATERN>LEDが点灯していることを確認してください。<SONG>LEDが点灯して  いるときは[PATTERN/SONG]ボタンを使用して切り替えます。
4. [BANKGROUP]ボタンを押してバンクA〜 D とE〜 H を切り替えます。今回のデ  モンストレーションではA〜Dのバンクを選択しておきましょう。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
QUICKSTART
5. パターンA01を選択するには、パターンセレクションボタン[A/E]を押したまま  [DRUM]ボタン 1 を押します。現在選択されているパターンはディスプレイ左下の表  示で確認できます。
6. [PLAY]ボタンを押すとパターン演奏が開始されます。このボタンを押すとパターン  は最初から再生を始め、最後に達すると繰り返しループ再生されます。演奏中に  [PLAY]ボタンをパターンが一時停止されます。
7. 演奏中にパターンを変更したい場合は、ステップ5と同様の操作でバンクとパター ンを選択します。ディスプレイには現在再生中のパターンNo.の横に矢印と今回選択さ れたパターンNo.が表示され、選択されたパターンが待機状態に入ったことを示します。 現在のパターンが最後まで再生を終えると新しいパターンが再生を始めます。
8. [STOP]ボタンを押すとパターン演奏が停止します。
グリッド入力を使用したパターンレコーディング
1. パターンの再生中でも停止中でも、パターンへのノートの入力を行うことが可能で  す。[RECORD]ボタンを押すと、グリッドレコーディングが開始されます。このモード  に入ると、<RECORD>LED が点灯します。
2. 
サウンドセレクション
3. 一般的なリズムマシンと同様に、[DRUM]ボタンを使用して16分割されたグリッドの  任意の位置にノートを指定していきます。入力されたステップはLEDが点灯します。  ステップからノートを取り除くためには、そのステップの[DRUM]ボタンを再度押し  てLEDを消灯させます。
4. 
サウンドセレクション
ホイールを使用してアクティブトラックを選択します。
ホイールを回すと他のトラックの入力が行えます。
アクセントパターンの設定
1. [FUNCTION]ボタンを押したまま、[B/F]ボタンを押してアクセント画面に入ります。
2. この画面では  ます。
3. 現在のアクセントパターンは[DRUM]ボタン上の LEDで確認できます。アクセント  を付けるステップの入力は[DRUM]ボタンを使用して16分割されたグリッドの任意の
位置を指定するだけです。入力されたステップはLEDが点灯します。アクセントステッ
 プを解除するには、そのステップの[DRUM]ボタンを再度押してLEDを消灯させます。
サウンドセレクション
ホイールはアクセントレベルの設定に使用され
スウィングパターンの設定
1. [FUNCTION]ボタンを押したまま、[C/G]ボタンを押してスウィング画面に入ります。
2. この画面ではパターンのスウィングの大きさを設定します。 ホイールを回すとスウィングが変化します。50%でジャスト、値を65%程度まで上げて いくと効果が分かりやすいでしょう。
3. このモードでは[DRUM]ボタン上のLEDはスウィングによってシフトされるステッ プを表示しています。初期設定値では全ての偶数ステップ(16分音符のウラ拍)が選択 された状態ですが、[DRUM]ボタンを押すことで特定のステップのみスウィングさ せる等、 スウィングパターンを変えることが可能ですが通常のリズムスタイルではこのパラメー ターは初期設定値のままにしておいた方が良いでしょう。
サウンドセレクション
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 15
QUICKSTART
パターンのライブレコーディング
1. SPS-1はリアルタイム演奏を記録してパターンを組むことも可能です。[RECORD]ボ タンを押したまま、[PLAY]ボタンを押すとライブレコーディングモードに入ります。
2. この状態で、[DRUM]ボタンを直接使用してリアルタイムにパターンを演奏してくだ さい。演奏されたノート情報は16 分音符にクォンタイズされ、次のリピート時に先ほ ど入力したパターンを聞くことが可能です。
3. パターンは[STOP]ボタンを押すまでループ再生されます。
パラメーターロック
1. [CLASSIC/EXTENDED]ボタンを押して<EXTENDED>LEDを点灯させます。 これ  によりエクステンデッドモードに入りました。クラシックモードとの違いが後ほどこ  のマニュアル上で詳しく解説します。
2. このモードでは、パターン中の特定のノートのパラメーターをロックすることが可  能です。グリッドエディットモード中で任意のステップの[DRUM]ボタンを押し  ま
データエントリー
はロックされました。対応する<DRUM>LEDは素早く点滅し、そのステップのパラ 
 メーターがロックされていることを示します。
3. ライブレコーディングモード時にはレコーディング中リアルタイムで操作されたパ  ラメーターが自動的にロックされ、ノブの動きを記録し再現します。
4. パラメーターのロック機能は全てのトラックに対して同時に使用できます。別のト
ラックのパラメーターをロックする場合はアクティブトラックを切り替えた後、ステッ
 プ2
以降の操作を行ってください。
5. ロックを解除するには、まずグリッドエディットモードに入りロックされたノート の[DRUM]ボタンを2回押します。これにより一旦そのステップのノートを取り除き、 再度[DRUM]ボタンを押して新規にノートを入力します。また、そのステップの[DRUM] ボタンを押し続けるとロックされたパラメーターを確認できます。ロックされたパラ メーターは反転表示されています。
ノブを回します。これによりそのステップのそのパラメーター値
たま
16
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
THESOUNDSYNTHESISOFMACHINEDRUM
マシンドラムのサウンドシンセシス
 マシンドラムの基本的なサウンド生成ユニットは「マシン」と呼ばれます。各マシン はそれぞれバスドラムやスネアやクラベスなど、特定のサウンドを生成する為に特化し て設計されています。しかし、これはそのマシンをその名前の通りの用途にしか使用し てはいけないという事では決してありません。
 マシンはMD シンセというグループにまとめられます。そのグループ内には様々な
「ファミリー」と呼ばれるカテゴリーがあり、それぞれのファミリーは独自のマシンを
持っています。例えばEFMファミリーの中にはバスドラムやスネア、クローズドハイ ハット等に特化した8種類のマシンが含まれています。ファミリーの中のマシンは同じ 方式の音源方式を持ちながら、パラメーターセットはそれぞれ独自のものを備えていま す。各マシンのパラメーターはそれぞれのサウンドに最も効果的で使いやすいものが選 ばれているのです。
 それぞれのMDシンセと各パラメーターは「巻末資料A:マシンリファレンス」に収 録されています。
 16個のトラックにはそれぞれどんなマシンをアサインすることも可能です。マシンの アサイン情報やパラメーターのセッティングは「キット」という単位で管理されます。 キットの作成、エディットはP21の「キットアセンブリ」の項を参照してください。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 17
THESOUNDSYNTHESISOFMACHINEDRUM
 各々のトラックはそれぞれトラックエフェクトシステムと呼ばれるエフェクトモ ジュールを持っています。各トラックエフェクトにはハイ/ ロー/バンドパス・24dBレ ゾナンス付きフィルターとアンプリチュードモジュレーション、1バンドEQとビット リダクションが用意されています。トラックエフェクトシステムはP25の「トラックエ フェクト」の項で詳しく解説されています。
 ルーティングページでは、マシンのパン、ディレイセンド、リバーブセンド、アウト プットディストーション及びボリュームがコントロールできます。ルーティングオプ ションはP27の「ルーティング」の項で詳しく解説されています。
 SPS-1はマシン、トラックエフェクト、ルーティングの各パラメーターに自由にアサ イン可能なLFOを16基装備しています。LFOについてはP32の「 オシレーター
(LFO)」の項で詳しく解説されています。
ロー・フリーケンシー・
マシンドラムのキット
 マシンドラムのキットは下記の情報を保持しています:
・ 16トラック分のマシンの選択情報 ・ 16個のマシンのパラメーターセッティング ・ トラックエフェクトシステムのパラメーターセッティング ・ ルーティングのパラメーターセッティング ・ ステレオマスターエフェクトのパラメーターセッティング
・ キットの名前
 全てのキットはユーザーによる定義が可能で、電源OFF時も内蔵電池によりバック アップされます。メモリー内には64個のユーザーキットが保存可能です。
・ キットは初期状態から全て構築するだけでなく、既存のキットをエディットして別
のロケーションに保存することでも新規に作成することができます。目的のキットに近 いものがあれば、こちらの方が素早く結果を得られることもあるでしょう。
キットウィンドウは[KIT]ボタンを押して呼び出します。
18
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
THESOUNDSYNTHESISOFMACHINEDRUM
キットのロード
1. キットウィンドウを開きます。
2. 矢印ボタンを使用してカーソルを「LOAD」アイコンに移動します。[ENTER/YES]ボ  タンを押してロードキットメニューを呼び出します。
3. 画面上には現在メモリーに保存されているキットのリストが表示されます。[上][下]  の矢印ボタンを使用して64のキットスロットの中から任意のキットを選びます。  [ENTER/YES]ボタンを押すと選択したキットがロードされます。
[EXIT/NO]ボタンを押すと、キットをロードしないでメイン画面に復帰します。
キットのセーブとネーミング
1. キットウィンドウを開きます。
2. 矢印ボタンを使用してカーソルを「SAVE」アイコンに移動します。[ENTER/YES]ボ  タンを押してロードキットメニューを呼び出します。
3. 画面上には現在メモリーに保存されているキットのリストが表示されます。[上][下]  の矢印ボタンを使用して64のキットスロットの中から保存したいロケーションを選び  ます。[ENTER/YES]ボタンを押すとセーブするキットスロットが決定されます。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 19
THESOUNDSYNTHESISOFMACHINEDRUM
4. 画面上にはキットのネーム入力画面が表示されます:
サウンドセレクション
ンでカーソルを移動させてキットの名前を入力します。
5. ここで[FUNCTION]ボタンを押すと、全ての文字の一覧が見られる「ハイスコア入  力モード」が呼び出されます。[FUNCTION]ボタンを押したまま、上下左右の矢印ボタ
ンで入力したい文字にカーソルを移動させ、入力したい文字が決定したら[FUNCTION]
 ボタンを離します。
ホイールまたは上下矢印ボタンで文字を選択し、左右矢印ボタ
6. 名前の入力が終了したら、[ENTER/YES]ボタンを押てセーブを実行します。
7. キットのセーブを中断するときは[EXIT/NO]ボタンを押します。
アンドゥキット
 最初(00番)のキットスロットは「アンドゥキット」と呼ばれる特別なキットが保存 されています。
 キットをエディットし、セーブしないまま新しいキットをロードした場合、セーブさ れていない前回エディットされていたキットは自動的にこの「アンドゥキット」ポジ ションに保存されます。また、既存のキットに上書き保存した場合も、上書きされた キットはこの「アンドゥキット」ポジションに保存されます。
 これにより、手違いでキットの情報を消去してしまったり、エディットに煮詰まって しまった場合でも直前のキットに復帰することが容易になります。特にこれはパターン を切り替えるとキットも一緒に切り替えられてしまうエクステンデッドモードで有効で す。アンドゥキットをロードして復帰した時は、セーブするのを忘れないでください。
20
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
THESOUNDSYNTHESISOFMACHINEDRUM
キットの複製
 キットを複製するには、まずキットをロードした後、新しいキットスロットにセーブ するだけです。それぞれの手順はP19の「キットのロード」「キットのセーブとネーミ ング」の項をご覧ください。
キットアセンブリ
 キットを組むにはまず、各トラックにそれぞれマシンを選んでアサインする必要があ ります。まずは[KIT]ボタンを押してキットウィンドウを開きます。
1. 矢印ボタンを使用してカーソルを「EDIT」アイコンに移動します。[ENTER/YES]ボ  タンを押してエディットウィンドウを開きます。
2. 
エディットキットウィンドウはシンセサイザー/マシンメニューからマシンを選択し、  ミュートとトリガーグループの設定に使用します。現在エディットしているトラック  は<SOUNDSELECTION>LE D で確認できます。エデ ィット中のトラック はまたディ  スプレイ情報にも表示されています。エディットするトラックを切り替えるときは
 ウンドセレクション
3. 変更したいトラックを選択したら、[左][右]の矢印ボタンを使用して「SYNTH」
「MACHINE」「RELATE」の各コラム間を移動します。左右の矢印ボタンはまた「RELATE」
コラム内のトリガー/ ミュートポジション機能でも使用します。選択されたコラム名  は名前が反転表示され、[上][下]の矢印ボタンを使用するとコラム内のオプションを選  択できます。
 まず、[左][右]の矢印ボタンを使用して「SYNTH」コラムを選択し、[上][下]の矢印ボタ ンを使用して任意の MD シンセのタイプを選択します。
4. [右]矢印ボタンを1回押して、フォーカスを「MACHINE」コラムに移動します。[上] [下]の矢印ボタンを使用して任意のマシンを選択します。
ホイールを左右に回します。
5. 最後に[ENTER/YES]ボタンを1回押して選択を決定します。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 21
THESOUNDSYNTHESISOFMACHINEDRUM
・現在選択されているMDシンセとマシンは反転文字で表示されています。元々の選択
からカーソルを移動させると、現在の選択は□で囲まれます。[ENTER/YES]ボタンを押 して現在のフォーカスが決定されると、文字は反転してそのことを示します。
キットに関連したトリガーとミュートの設定
 ミュートグループはオープン/クローズハイハットの様に同時に発音してはいけない ドラムサウンドの設定に便利です。トリガーグループは異なるトラックの2つのサウン ドを片方のトリガーで一緒に発音できるため、異なるサウンドをレイヤーしたドラムサ ウンドを作成する際に役立ちます。
1. エディットキットメニュー内で、[左][右]の矢印ボタンを使用して「RELATE」コラム  内の「MUTEPOS(ミュートグループ)」を選択します。「TRIGPOS(トリガーグルー  プ)」の呼び出しも[左][右]の矢印ボタンを使用します。
2. ミュートリレーションはハイハットのオープン/クローズなど、同時にグループ内  のサウンドが発音されない設定です。片方の発音中にもう片方がトリガーされると、  先に発音していたサウンドはその時点で消え、代わりにもう一方のサウンドが置き換  わってスタートします。[上][下]ボタンを使用して現在のマシンがトリガーされた時に  ミュートされるトラックを選択します。
3. トリガーリレーションはサウンドのレイヤー作成に最適です。サウンドをよりリッ  チで複雑なものにするには、違うサウンドを重ねるのが最も手っ取り早く有効でしょ  う。[左][右]の矢印ボタンを使用して「TRIGPOS」を選択し、[上][下]ボタンを使用して  現在のマシンがトリガーされた時に同時にトリガーされるトラックを選択します。
・トリガーリレーションは複数をチェーン設定することはできません。例えばバスドラ ムと同時にスネアをトリガーする様設定した後で、スネアと同時にシンバルをトリガー する様設定すると、バスドラムとスネアのリレーションは解除され、バスドラムをトリ ガーしてもバスドラム単体しかトリガーされなくなります。
マシンのコピー
 現在のトラックから別のトラックへ、マシンとそのセッティングをコピーすることも 可能です。
1. エディットキットメニュー内で、[FUNCTION]ボタンを押したまま[RECORD]ボタン  を押します。ウィンドウには「COPYMACHINE」とメッセージが表示されます。
22
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
THESOUNDSYNTHESISOFMACHINEDRUM
2. この操作でセッティングはマシンのコピーバッファに移されました。この時点でサ ウンドセレクションホイールを回して別のトラックに切り替えるか、新しいキットを ロードしてその中の書き換えたいトラックを選択します。
3. ターゲットトラックを選択したら、[FUNCTION]ボタンを押したまま[STOP]ボタン  を押します。ウィンドウには「PASTEMACHINE」とメッセージが表示されます。
・ペーストすると、元の全てのマシンセッティングデータは上書きされます。
・一旦マシンをコピーしてコピーバッファにデータを移すと、次にコピーする時まで内
容が保持されるため、繰り返し何度も別のロケーションにマシンをペーストすることが 可能です。
マシンのクリア
 トラックをクリアし、何もマシンを接続しない状態に設定することも可能です。
1. エディットキットメニュー内で、[FUNCTION]ボタンを押したまま[PLA Y]ボタンを押  すとマシンがクリアされます。
2. クリアを実行したトラックは以下の様な状態になります:
・クリアマシーン操作は同じ操作をもう一度行うことでアンドゥ(取り消し)する事が
可能です。このときディスプレイには「UNDOMACHINE」と表示されます。
マシンパラメーターのエディット
 MD マシンは ロールすることが可能です。
データエントリー
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 23
ノブを使用して最大で8個のパラメーターをコント
THESOUNDSYNTHESISOFMACHINEDRUM
1. 
[SYNTHESIS/EFFECTS/ROUTING]ボタンを使用して<SYNTHESIS>LEDを点灯させ  ます。ディスプレイ下端左側のマシンインフォメーションエリアの右端に「SYNT」と  いう文字が表示され、現在シンセシスが選択されていることを確認できます。この状  態でマシンのパラメーターはディスプレイに対応した  ロールすることが可能になります。
2. ここでの変更はセーブ操作を行わないとキットに保存されません。P19の「キット  のセーブとネーミング」の項を参照してください。
 各マシンそれぞれの詳しい情報やパラメーターの解説は、「巻末資料A:マシンリファ レンス」をご覧下さい。
データエントリー
ノブでコント
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Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
THESOUNDSYNTHESISOFMACHINEDRUM
トラックエフェクト
 16個のトラック全てに用意されているトラックエフェクトシステムは、マシンのパー カッションシンセシスを更に幅広く拡張します。
1. 
[SYNTHESIS/EFFECTS/ROUTING]ボタンを使用して<EFFECTS>LEDを点灯させ、  トラックエフェクト画面に入ります。ディスプレイ下端左側のマシンインフォメーショ  ンエリアの右端に「FX」という文字が表示され、現在トラックエフェクトが選択され  ていることを確認できます。この状態でアクティブトラックのエフェクトパラメー  ターはディスプレイに対応した  になります。
2. ここでの変更はセーブ操作を行わないとキットに保存されません。P19の「キット  のセーブとネーミング」の項を参照してください。
データエントリー
ノブでコントロールすることが可能
アンプリチュード・モジュレーター
 アンプリチュードモジュレーションはLFOによるボリュームコントロール、所謂トレ モロと呼ばれるエフェクトです。マシンドラムのアンプリチュードモジュレーターは、 フリーケンシーとデプスの2つのパラメーターを持っています。LFOは非常に高い周波 数まで発振させることが可能なため、過激なエフェクトを与えることも可能です。
モジュレーションデプスは「AMD」パラメーターでコントロールします。 モジュレーションフリーケンシーは「AMF」パラメーターでコントロールします。
トラックEQ
 1バンドのパラメトリックEQです。特定の周波数帯域をブースト/カットすることが できます。
EQのセンター周波数は「EQF」パラメーターでコントロールします。 EQのゲイン(マイナス値ではリダクションとなります)は「EQG」パラメーターでコ ントロールします。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 25
THESOUNDSYNTHESISOFMACHINEDRUM
フィルター
 トラックエフェクトシステムには24dBのロー/ハイ/バンドパスフィルターも用意さ れています。パラメーターは一般的なフィルターとはやや異なっており、ハイパス/ロー パスフィルターのカットオフがユーザーコントロール可能なため、バンドパスフィル ターのバンド幅も自由にコントロールできます。
 下記イラストはフィルター機能の模式図です:
 「FILF」はベースフィルターのカットオフ周波数をコントロールします。「FILW」パラ メーターが最大値に設定されている場合、このパラメーターはハイパスフィルターの カットオフ周波数コントロールと同じ役割になります。「FILF」パラメーターが最小値に 設定されている時は、ハイパスフィルターのQは無効になります。
 「FILW」パラメーターはハイパス/ローパス各フィルターのカットオフ周波数同士の距 離をコントロールします。「FILF」パラメーターが最小値に設定されている場合、このパ ラメーターはローパスフィルターのカットオフ周波数コントロールと同じ役割になりま す。「FILF」パラメーターが最大値に設定されている時は、ローパスフィルターのQは無 効になります。
 「FILTQ」パラメーターはフィルターのQ、つまりレゾナンスをコントロールします。 Qとはフィルターのカットオフ周辺の成分をブーストさせピークを作ることで、サウン ドに独特の癖を与えます。
サンプルレートリデューサー
 サンプルレートリダクションはその名の通りのエフェクトです。「SRR」パラメーター を上げていくと、サウンドのサンプルレートリダクションが大きくなっていき、独特の デジタル臭く荒れたサウンドに変化します。
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Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
THESOUNDSYNTHESISOFMACHINEDRUM
ルーティング
 ルーティングページでは、サウンドのディストーション、パン、ボリューム、エフェ クトバスと基本的なLFO パラメーターをコントロールします。
1. 
[SYNTHESIS/EFFECTS/ROUTING]ボタンを使用して<ROUTING>LEDを点灯させ、  ルーティング画面に入ります。ディスプレイ下端左側のマシンインフォメーショ  リアの右端に「ROUT」という文字が表示され、現在ルーティングが選択されている
ことを確認できます。この状態でアクティブトラックのエフェクトパラメーターはディ
 スプレイに対応した
2. ここでの変更はセーブ操作を行わないとキットに保存されません。P19の「キット  のセーブとネーミング」の項を参照してください。
データエントリー
ノブでコントロールすることが可能になります。
ンエ
ディストーション
 「DIST」パラメーターはシグナルのオーバーロード・ディストーションのレベルをコ ントロールします。ディストーションはシンセシスとトラックエフェクトを通過した後、 ルーティングセクションに入る前の時点で適用されます。全てのトラックに独立した ディストーションが装備されています。
トラックボリューム
 「VOL」パラメーターは「 ラックのボリュームを個別にコントロールします。この「VOL」はトラックパラメーター のため、ステップ毎にパラメーターをロックしたり、LFOによって音量をコントロール したりすることも可能です。
LFOの詳細はP34の「
ださい。
LEVEL
ゲインコントロールはロックしたり、LFOによってコントロールしたりするこ
とはできません。この様な用途には上記の「VOL」パラメーターを使用してください。
LEVEL
」- トラック全体のゲインコントロールとは別に、ト
ロー・フリーケンシー・オシレーター
(LFO)」の項を参照してく
トラックパンニング
 「PAN」パラメーターはメインステレオアウトプットから出力する際のステレオパンを コントロールします。デフォルトではセンターに設定されています。トラックがイン ディビジュアルアウトプットに出力が設定されているときは、このパラメーターは無効 になります。
ディレイセンド
 「DEL」パラメーターはトラックのサウンドをディレイに送るレベルをコントロールし ます。トラックがインディビジュアルアウトプットに出力が設定されているときは、こ のパラメーターは無効になります。詳細は P29の「RhythmEcho」ディレイの項を参照 してください。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 27
THESOUNDSYNTHESISOFMACHINEDRUM
リバーブセンド
 「REV」パラメーターはトラックのサウンドをリバーブに送るレベルをコントロール します。トラックがインディビジュアルアウトプットに出力が設定されているときは、 このパラメーターは無効になります。詳細はP30の「GateBoxReverb」ディレイの項 を参照してください。
LFOコントロール
 「
LFOS」「LFOD」「LFOM」を同じ各パラメーターは LFOメニュー内で解説します。LFO
についてはP32の「ロー・フリーケンシー・オシレーター(LFO)」の項を参照してください。
ステレオマスターエフェクトシステム
 ステレオマスターエフェクトシステムは、「RhythmEcho」ディレイと「GateBox」 リ バーブ、マスター EQ と「Dynamix」コンプレッサーを内蔵しています。
 EQとダイナミクスプロセッサーは最終的なステレオメインアウト信号にインサートさ れています。リズムエコーとゲートボックス・リバーブは各トラックのルーティングセク ションから送られた信号に対してエフェクトを適用し、ステレオメインアウト信号にミッ クスされます。
 全てのマスターエフェクトのセッティングはキットの一部として保存されます。マス ターエフェクトは「MAIN」アウトプットのみに適用され、インディビジュアルアウトを 処理することはできません。
 ステレオマスターエフェクトにアクセスするには、以下の手順で操作してください。
1. [KIT]ボタンを押してキットメニューを開きます。
2. カーソルを「MASTERFX」アイコンに移動させ、[ENTER/YES]ボタンを押してマス  ターエフェクトメニューを開きます。
3. [左][右 ]の矢印ボタンを使用して、エディットしたいエフェクトのタブを選択します。
28
・マスターエフェクトのパラメーターを変更し、その変更点を保存したい場合は必ず
セーブ操作を行ってください。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
THESOUNDSYNTHESISOFMACHINEDRUM
「リズムエコー」ディレイ
 「リズムエコー」ディレイは、リアルタイムでのディレイタイムのコントロールも可 能な多機能シングルタップディレイです。設定次第で往年のテープエコーやBBDを使用 したアナログディレイに似たサウンドを得ることも可能です。ディレイタイムは常時グ ローバルテンポセッティングに連動します。
 「TIME」パラメーターは実際のディレイタイムをコントロールします。ディレイタイ ムは現在のテンポに関連づけられており、1/128ノートの解像度を持っています。例え ば、2分音符のディレイタイムは(16分音符×8)「TIME」パラメーターは64となり ます。
「MOD」パラメーターはディレイタイムのモジュレーションデプスをコントロールします。
 「MFREQ」パラメーターはディレイタイムのモジュレーションフリーケンシーをコン トロールします。
 「FB 」パラメーターはディレイのフィードバックアマウントをコントロールします。 フィードバックはフィルターの出力の後、アウトプットゲインコントロールの前から取 り出されます。FBをセンターに設定し、フィルターを完全に開いた状態に設定すると、 ユニティゲインでのフィードバックとなります。
 「FILTF」パラメーターはフィルターのベースフリーケンシーパラメーターです。P26 の「フィルター」の項を参照してください。
 「FILTW」パラメーターはフィルターワイズパラメーターです。P28の「フィルター」 の項を参照してください。
 「MONO」はフィードバックパンニングのコントロールパラメーターです。値が低い と、多くのステレオ情報を保持した左右に音像が飛び交うピンポンディレイに、中央付 近ではディレイのフィードバック音は中央の定位に近づいていきます。
 「LEV」はリズムエコーディレイの出力ゲインをコントロールします。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 29
THESOUNDSYNTHESISOFMACHINEDRUM
「ゲートボックス」リバーブ
 「ゲートボックス」リバーブは、パーカッションサウンド用にチューニングされ、様々 な効果が得られるハイクォリティなリバーブです。
 「DVOL」はディレイからリバーブへの信号レベルをコントロールします。つまり、リ ズムエコーの出力をゲートボックスに入力する経路のレベルコントロールです。
 「PRED」はプリディレイパラメーターです。元音が入力されてからリバーブ音が出力 されるまでの時間をコントロールします。
「DEC」はディケイタイムパラメーターです。ディケイタイムは残響音が減衰して消え
るまでの時間をコントロールします。ディケイタイムの設定可能範囲は 0.5〜3秒です。
 「DAMP」はダンピングコントロールパラメーターです。このパラメーターは残響音の 高音域をカットし、柔らかい材質の壁面の残響音をシミュレートします。
 「HP」はリバーブの出力を加工するハイパスフィルターです。
 「LP」はリバーブの出力を加工するローパスフィルターです。
 「GATE」はゲートタイムをコントロールします。残響音がここで設定した時間でゲー ト処理されます。値が低いといわゆるゲートリバーブに、最大値は∞、言い換えれば ゲートOFFです。
 「LEV」はゲートボックスリバーブの出力ゲインをコントロールします。
EQ
 ステレオマスターエフェクト・イコライザーは最終的な周波数加工ツールです。この イコライザーはローシェルフ/ハイシェルフのブースト/カットに加え、周波数とQのコ ントロールが可能なパラメトリックイコライザーも装備しています。
 「LF」はローシェルフフィルターの周波数ポイントをコントロールします。
 「LG」はローシェルフフィルターのブースト/カットを行うゲインコントロールです。 レンジは±15dBです。
30
 「HF」はハイシェルフフィルターの周波数ポイントをコントロールします。
 「HG」はハイシェルフフィルターのブースト/カットを行うゲインコントロールです。 レンジは±15dBです。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
THESOUNDSYNTHESISOFMACHINEDRUM
 「PF」はパラメトリック EQ のセンター周波数をコントロールします。
 「PG」はパラメトリックEQのゲインコントロールです。「PF」パラメーターで設定し た周波数ポイントを±15dBのレンジでブースト/カットします。
 「PQ」はパラメトリックEQのQコントロールです。パラメトリック EQがブースト / カットする周波数バンドの幅をコントロールします。このパラメーターの値が高いと周 波数バンドは狭くなります。
 「GAIN」は最終的なアウトプットボリュームコントロールです。このパラメーターは 最終的なメインステレオアウトの出力コントロールとしても使用できます。
「DYNAMIX」ダイナミクスプロセッサー
 「DYNAMIX」ダイナミクスプロセッサーはパーカッシブなサウンドを作り出すために 専用設計されたコンプレッサーです。
 「ATCK」はコンプレッサーのアタックタイムコントロールです。入力信号がスレッ ショルドを越えてからコンプレッションが掛かるまでの時間をコントロールします。ア タックタイムを長くしていくと、ピーク成分がコンプレッションされずにアタック感が 強調されたサウンドになります。
 「REL」はコンプレッサーのリリースタイムコントロールです。入力信号がスレッショ ルドより低いレベルに落ちた事を感知してから元のゲインに復帰するまでの時間をコン トロールします。リリースタイムの調整により、サウンドのディケイ成分のレベルを持 ち上げて強調し、ダイナミクスを平坦にして音圧を稼ぐことができます。
 「THD」はコンプレッションが掛かり始めるスレッショルドレベル(しきい値)を-48 〜0dBのレンジでコントロールします。
 「RTIO」はコンプレッションの強さをコントロールするレシオパラメーターです。レ シオは1:1〜 1:256のレンジでコントロールできます。
 「KNEE」はソフトニートランジョンをコントロールします。このパラメータを上げて いくと、コンプレッションの掛かり始めを滑らかにします。値が小さい時はいわゆる
「ハード・ニー」コンプレッションになります。
 「HP」はサイドチェインのハイパスフィルターです。このパラメーターはコンプレッ サーのサイドチェイン信号を加工します。結果としてキックなどの低音域に対してコン プレッションを掛からない様設定することができます。
 「OUTG」はコンプレッションによって落ちた信号レベル全体をブーストするためのレ ベルコントロールです。
 「MIX」は元音とのミックスバランスのコントロールです。値を高く設定するとダイナ ミクスプロセッサーがバイパスされます。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 31
THESOUNDSYNTHESISOFMACHINEDRUM
ロー・フリーケンシー・オシレーター(LFO)
 マシンドラムの各キットには任意のトラックパラメーターをモジュレートする事が可 能な16基のアサイナブル LFO(ロー・フリーケンシー・オシレーター)が用意されて います。典型的な使用例としては、フィルターのカットオフの周期的なコントロールな どでしょう。
 16基の LFO はそれぞれ2種類の同期した波形を持っています。ミックスコントロー ルにより、2種類の波形を自由な比率でミックスして出力することも可能です。LFOの スピードはグローバルテンポに同期します。デフォルトではそれぞれ対応したトラック のパラメーターモジュレーション用に設定されていますが、他のトラックへのモジュ レーションも可能です。これにより、複数のLFOでの複雑なモジュレーションを作成す ることができます。但し、「UPDTE」パラメーターを「TRIG」「HOLD」に設定した場合 はリトリガーはそれぞれ対応したトラックのみでコントロールされます。
LFOエディット
 LFOをエディットするには、以下の手順に従って操作してください。
1. [FUNCTION]ボタンを押したまま[SYNTHESIS/EFFECT S/ROUTING]ボタンを押し  てLFO エディットウィンドウを開きます。
2. 
サウンドセレクション
 最初のパラメーター「TRACK」はこのLFO のターゲットトラックを設定します。デ  フォルトではそれぞれのLFO は自身のトラックにアサインされています。
3. 「PARAM」コントロールを使用して、LFOでモジュレートしたいパラメーターを選  択します。全てのマシン/トラックエフェクト/ ルーティングパラメーターは LFOに  よってアクセスできます。またターゲットトラックにアサインされた別のLFOがあれ  ばそのスピード/デプス/ミックスをモジュレートすることが可能です。
4. 
「SHP1」「SHP2」はLFOの波形を選択するパラメーターです。「SHMIX」ミキ サ ーコン  トロールによって使用したい波形の比率をコントロールします。「SHMIX」はバランスコ  ントロールのため、最小値では「SHP1」の波形のみ、最大値では 「SHP2」の波形のみ  が出力されます。「SHP2」は「SHP1」で選択可能な波形の反転バージョンです。
5. 「UPDTE」はLFOのコンディションを設定するパラメーターです。このパラメーター  が「FREE」に設定されている場合、LFO はリトリガーされることなく常に一定の状  態で発振します。「HOLD」はトリガーを受けてから次のトリガーまでの間現在の値を  保持するサンプル&ホールド機能です。
6. 「SPEED」はLFO のスピードをコントロールします。LFOのスピードはグローバル テンポに同期しており、1/128ノート単位の解像度でスピードを設定します。モジュレー ションの深さ(デプス)は「DEPTH」パラメーターでコントロールします。
ホイールを使用して、エディットしたいLFO を選択します。
32
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
THESOUNDSYNTHESISOFMACHINEDRUM
・LFOのセッティングはキット内に保存されます。LFO に関する設定を行ったら必ず
キットをセーブしてください。
・「SPEED」「DEPTH」「SHMIX」パラメーターはルーティングページからもアクセス可
能です。ルーティングページはパラメーターのロックが可能なだけでなく、他のLFOに よるパラメーターコントロールが可能なため、より複雑なLFOモジュレーションが可能 です。
・2つの異なるLFOを同じトラックの同じパラメーターにアサインすると、2基のLFO
をレイヤーした複雑なモジュレーションが可能になります。
・LFOページではカットクリアー / コピー/アンドゥ機能が使用可能です。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 33
THESEQUENCER
シーケンサー
 パーカッションシーケンサーはマシンドラムサウンドの中枢を担うパートです。この シーケンサーは直感的な操作でパターンをベースとしたリズムプログラミングに特化し た設計を持っています。
 シーケンサーはライブ/スタジオの双方で使用出来る様デザインされました。パター ンはユーザーインターフェイスやMIDIコマンドを使用して個別にトリガーすることも、 組み合わせてソングを構成することも可能です。
 シーケンサーはパターンとソングの2つのモードが存在します。本マニュアルではま ずパターンモードを解説した後でソングモードに移ります。しかしまず最初にマシンド ラムの中心となるコンセプトの解説から始めましょう。
クラシックVS エクステンデッド
 シーケンサーとパラメーターコントロール/キットセレクションの関係は、現在選択 しているモードによって異なってきます。
[CLASSIC/EXTENDED]ボタンを押すことにより、のクラシック/ エクステンデッド 両モードを切り替えます。現在のモードは<CLASSIC><EXTENDED>のLEDの点灯状況 により確認できます。
クラシックモードのエディット
 <CLASSIC>モードでは、SPS-1は伝統的なドラムマシンに似た動作をします。この モードでは、パターンはトリガー情報のみを記録し、キットやパラメーターロックの情 報は記憶されません。このモードではパターンを切り替えてもキットはリコールされま せん。
エクステンデッドモードのエディット
<EXTENDED>モードでは、各パターンに特定のキットが関連付けられており、パター ンを呼び出すと対応したキットがリコールされます。これにより、毎回パターンを呼び 出しても同じサウンドのパターンが得られます。このモードでは、各トラックのパラメー ターロックのデータも保持されます。パラメーターロックに関してはP43の「パラメー ターロック」の項を参照してください。エクステンデッドモードでパラメーターロック を使用することは、マシンドラムの多くのユニークな可能性を活かす鍵となります。
・エクステンデッドモードでは、変更点を保存するタイミングに注意してください。こ
のモードではパターンを切り替えるとそれまでのキット/パラメーター情報は失われて しまいます。変更点はこまめにキットをセーブして保存しましょう。
・エクステンデッドモードでは、2つのパターンが同じキットを使用している場合はパ
ターンを切り替えてもキットはリロードされません。
34
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
THESEQUENCER
テンポ
テンポスクリーン
[TEMPO]ボタンを押すと、テンポスクリーンが呼び出されます。
 この状態で、 更できます。[上][下]の矢印ボタンを使用すると、0.1BPM 単位でテンポを微調整できま す。[FUNCTION]ボタンを押したままテンポを変更すると、[FUNCTION]ボタンを離すま で現在のテンポは変化せず、ボタンから指を離した瞬間にテンポが変わります。
サウンドセレクション
ホイールを回すと1BPM単位で現在のテンポを変
タップテンポ
 タップテンポによりテンポをコントロールするには、[FUNCTION]ボタンを押しながら [TEMPO]ボタンを変更したいリズムに合わせて叩きます。
 ボタンを叩くとその状況がディスプレイに表示され、連続して4回叩くとその平均値 を計算してテンポが変更されます。そのまま[TEMPO]ボタンを叩き続けると、最後の4 回の平均値を再度算出してテンポを合わせます。
外部機器とのシンク
 マシンドラムSPS-1のシーケンサーは内部クロック(インターナル)/外部MIDI機器
(エクスターナル)の何れかによってテンポ情報が管理されます。
 インターナルクロック時には、SPS-1は精度の高いクロックを生成し、MIDIOUT端 子から外部機器にクロックマスターとしてMIDIクロック情報を出力します。
 エクスターナルクロック設定時には、MIDIクロック情報を受信すると、そのクロック に内蔵シーケンサーがシンクします。エクスターナルクロック時にはディスプレイ左上 のテンポ表示部には「EXT」と表示されます。テンポスクリーンを呼び出すと、現在の テンポの平均値が表示されます。SPS-1は外部MIDIクロックに完全に同期しているた め、この表示は完全に正確ではない場合があります。
・テンポ情報はパターン/ キットに記録されませんが、ソングはテンポチェンジの情報
を保存することが可能です。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 35
THESEQUENCER
パターンモード
 パターンをエディットする場合、ます[PETTERN/SONG]ボタンを使用して <PATTERN>LEDが点灯していることを確認してください。その後、下記「パターンセレ クション」の項に記載されている方法でパターンを選択します。使用したいキットを ロードします。そしてグリッドレコーディング/ライブレコーディングの何れかの方法 でパターンをエディットします。
パターンセレクション
 マシンドラムにはそれぞれ16個のパターンを持つバンクが8個存在します。バンク はA,B,C,D,E,F,G,Hとそれぞれ名付けられており、[BANK]ボタンでA〜D、E〜Hをそれぞ れ切り替えます。
 パターンは選択したいバンクのボタンを押したまま、[DRUM]ボタンを押して呼び出し ます。例えばパターンA05を呼び出す場合は、バンクLEDがA〜Dに選択されているこ とを確認した上で[A/E]ボタンを押したまま、[DRUM]ボタン5を押します。
[BANK]ボタンを押している間、パターン情報が記録されているロケーションは [DRUM]ボタン上の LED が点灯します。
[BANK]ボタンを押して直ぐに離すと、ディスプレイには2秒間「BANK」と表示され、 4つのチェックボックスがカウントダウン表示されます。この間に[DRUM]ボタンを押 すことでもパターンの選択が可能です。これはライブ中など、片手でオペレーションし なくてはならない状況下で非常に便利な機能です。
 パターン演奏中に異なるパターンの選択を行なっても、選択された新しいパターンは 現在のパターンが終わるまで切り替わりません。この待機状態の画面はP13 の「LCD ユーザーインターフェイス」の項で確認できます。
パターンチェイン
 この機能を使用すると、異なるパターンを交互に再生させ、シンプルなライブシーケ ンサーとして使用することが可能です。パターンモード内で、[BANK]ボタンを押したま ま、連続再生したいパターンの順番に[DRUM]ボタンを押していきます。パターンの チェインは同じバンク内のみで、それぞれのパターンはチェイン内で1度しか使用する ことができません。チェイン状態はディスプレイのパターン表示部に二重の矢印が表示 される事で確認できます。
 パターンチェインで次のパターンが待機中に[STOP]ボタンを押すと、パターンが切り 替えられます。例えば、パターンA01の再生中でA02 が待機中のときに[STOP]ボタン を押すとパターンは停止し、その後[PLAY]ボタンを押すとA02から再生を始めます。
スケールセットアップ
 本機はパターンやノートの長さを変更することが可能です。デフォルトではパターン 長は4/4小節(16ステップ)となっています。
36
1. [FUNCTION]ボタンを押したまま[SCALE]ボタンを押すと、スケールの長さとリプ  レイスピードモードの設定画面が開きます。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
THESEQUENCER
2. このスケールセットアップ画面では3つの値を変更できます。[左][右]矢印ボタンを  使用してカーソルを移動させてください。
3. 一番左の数字はパターン内のステップ数の設定になります。最大ステップ数はトー  タルレングスによって決定します。ステップ数を変更するためには[上][下]矢印ボタン  を使用します。最終ステップの[DRUM]ボタンを押すことで設定することも可能です。
4. 2番目の数字はトータルのスケール長(レングス)の設定になります。ここは16ま  たは32の何れかが選択可能です。レングスが32に設定された場合、グリッドレコー
ディングモード時は[SCALE]ボタンが前後の16ステップを切り替える役割を持ちます。
5. 3番目、一番右の数字は倍速テンポの設定になります。この設定により、パターン  を元のテンポの2倍の速さで再生する、つまりステップの解像度を32 分音符に設定  することが可能です。「1X(等速、解像度16分音符)」「2X(倍速、解像度32分音符)」  の2種類の設定を選べます。
・スケールセットアップ画面以外にも、ソングエディター画面でパターンのスケール長
を変更したり、任意のステップを抜き出したりすることが可能です。詳細は後述の「ソ ングモード」の章で解説します。
・パターンモードを新規に16から32ステップに変更すると、自動的に後ろの16ステッ
プに前半のデータがコピーされます。
パターンの製作
グリッドレコーディング
 グリッドレコーディングは往年のドラムマシンで使用されていたリズムパターンのプ ログラム方法です。デフォルト状態では、16個の[DRUM]ボタンそれぞれが16分音符に 対応しており、全部で1小節となります。
1. [RECORD]ボタンを押すと、グリッドレコーディングモードに入ります。ボタン左  横のLEDが点灯し、レコーディング中であることを知らせます。
2. サウンドセレクションホイールを回してエディットしたいトラックを選択します。
3. グリッドレコーディング中も[PLA Y]ボタンを押してリアルタイムにパターンを 再生  しながら入力できます。この時、[DRUM]ボタン上のLEDがステップの進行に合わせて  点灯します。[PLAY]ボタンを押して一時停止させるか、[STOP]ボタンを押すまでパター  ンは繰り返し演奏されます。
4. トリガーさせたいステップの[DRUM]ボタンを押して入力します。入力されたステッ  プはLEDが点灯することで確認できます。もう一度ボタンを押すとそのステップのト  リガーを解除することが可能です。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 37
THESEQUENCER
・マシンドラムでは、パターンのメモリーエリアを直接エディットに使用するため、パ
ターンをセーブする必要はありません。元のパターンのデータを残しておきたい場合は 事前に別のメモリーエリアにコピーしておく必要があります。具体的な手順は次頁の
「パターンコピー」の項を参照してください。
・スケールセットアップの設定によっては16 ステップより長いパターンの作成も可能
です。この場合は[SCALE]ボタンで前後の16ステップを切り替えて入力します。
・レコーディングモードから抜け出すと、[DRUM]ボタン上の LED はステップの進行に
合わせて点灯しなくなります。
・コピー/クリアー/ペーストの各機能はグリッドレコーディングモード時には特定のト
ラック情報を扱うことが可能です。具体的な手順はP38の「トラックコピー」の項を参 照してください。
・グリッドレコーディングモード時以外の場合のパターン全体のコピー/クリアー/ペー
ストの手順はP39の「パターンコピー」の項を参照してください。
・グリッドレコーディングモード時に[FUNCTION]ボタンを押したまま[左][右]ボタンを
押すと、そのトラックのパターンを1ステップづつずらすことができます。
ライブレコーディング
 ライブ(リアルタイム)レコーディングモードは本機のリズムプログラミングの2番 目の方法です。このモードでは、16個の[DRUM]ボタンはドラムセットの様に演奏する ことが可能です。16個のボタンには現在ロードされているキットのマシンがそれぞれア サインされており、16個全てのトラックを同時に発音することが可能です。
1. [RECORD]ボタンを押したまま[START]ボタンを押すとライブレコーディングがス  タートします。このモードではボタン左横のLEDが点滅します。
2. [DRUM]ボタンを使って、リズムに合わせてリアルタイムで演奏します。
3. [STOP]ボタンを押すとレコーディングが停止します。レコーディングを解除しつつ  パターンに合わせてリアルタイム演奏する場合は次に[START]ボタンのみを押します。
4. レコーディングされたノートを消去するには、ライブレコーディング中に[EXIT/NO] ボタンを押したまま消去したいトラックの[DRUM]ボタンを押します。両ボタンを押し ている間に記録されていたトラックのノート情報が消去されます。
・全てのライブレコーディングされたデータは現在のスケール解像度(16分音符または
32分音符)に合わせて自動的にクォンタイズされます。
38
・レコーディングしたノート情報をエディットする場合、P37で紹介したグリッドレ
コーディングモードに再度入り直すと便利です。
トラックコピー
 グリッドレコーディングモード時では、一つのトラックの内容を別のトラックにコ ピーすることが可能です。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
THESEQUENCER
1. [RECORD]ボタンを押して、ボタン左横のLEDが点灯した状態にします。つまり、 グリッドレコーディングモードに入ったことになります。コピー元となるソーストラッ
 クをサウンドセレクションホイールを回して選択します。
2. [FUNCTION]ボタンを押したまま[RECORD]ボタンを押すと、そのトラックの情報
 がバッファ内にコピーされます。ディスプレイには「COPYTRACK」と表示されます。
3. コピー先となるトラックをサウンドセレクションホイールを回して選択します。
4. 
[FUNCTION]ボタンを押したまま[RECORD]ボタンを押して、先ほどコピーしたデー
タをペースト(貼り付け)します。ディスプレイには「PASTETRACK」と表示されます。
・コピーされたトラックデータにはノート、マシンとのリンク(エクステンデッドモー
ド時のみ)、パラメーターロックの情報が含まれています。
・データをペーストすると、コピー先に存在していたデータは全て消去されて上書き保
存されます。
クリアートラック
グリッドレコーディングモード時では、一つのトラックの内容を消去することが可能です。
1. グリッドレコーディングモードに入っている事を確認してください。消去したいト
 ラックをサウンドセレクションホイールを回して選択しておきます。
2. 
[FUNCTION]ボタンを押したまま[PLAY]ボタンを押すとそのトラックの内容がクリ
 アーされます。
・間違ってトラックを消去しても、再度クリアートラック操作を行うことで直前の状態に
復帰することが可能です。このときディスプレイには「UNDOTRACK」と表示されます。
ディスプレイには「CREARTRACK」と表示されます。
パターンコピー
 全てのパターン情報を別のメモリーエリアにコピーするには、以下の手順に従って操 作してください。
1. 
<RECORD>LEDが点灯していないことを確認してください。つまり、グリッドレコー
ディングモードではありません
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 39
THESEQUENCER
2. コピー元となるソースパターンを選択します。  [RECORD]ボタンを押します。
3. コピーしたパターンをペーストしたいメモリーエリア(パターン)に切り替えます。
4. 
[FUNCTION]ボタンを押したまま[RECORD]ボタンを押して、先ほどコピーしたデー
タをペーストします。ディスプレイには「PASTEPATTERN」と表示されます。
・コピーされたパターンデータには全てのトラックのノート、キットとのリンク(エク
ステンデッドモード時のみ)、パラメーターロックの情報が含まれています。
・データをペーストすると、コピー先に存在していたデータは全て消去されて上書き保
存されます。
ディスプレイには「COPYPATTERN」と表示されます。
[FUNCTION]ボタンを押したまま
クリアーパターン
パターンの内容を全て消去することも可能です。
1. グリッドレコーディングモードではないことを確認してください。。
2. 消去したいパターンを選択します。  押すとそのパターンの内容が全てクリアーされます。  PATTERN」と表示されます。
・間違ってパターンを消去しても、再度クリアーパターン操作を行うことで直前の状態
に復帰することが可能です。このときディスプレイには「UNDOPATTERN」と表示さ れます。
[FUNCTION]ボタンを押したまま[PLAY]ボタンを
ディスプレイには「CREAR
40
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
THESEQUENCER
アクセントトラック
 アクセント機能を使用するとパターン全体のアーティキュレーションを素早く変える ことができます。アクセントは全てのトラックのパターン内の特定のポジションのボ リュームを増加させます。アクセントトラックはアクセントウィンドウからプログラム します。
1. レコーディングモード中に、[FUNCTION]ボタンを押したまま[B/F]ボタンを押すと、
 アクセントウィンドウが呼び出されます。
2. アクセントバリューは[上][下]矢印ボタンまたは
 用して15段階の間で設定可能です。
3. アクセントを付けたいステップを[DRUM]ボタンを使用して選択します。
・異なるトラック間で別々のステップに強弱を付けたい場合はそれぞれのトラックの
「VOL」パラメーターをロックする必要があります。P43の「パラメーターロック」の
項を参照してください。
サウンドセレクション
ホイールを使
トラックミュート
トラックミュートウィンドウ
 16個のトラックはミュートウィンドウにて個別にミュートすることが可能です。この 機能は曲の進行に合わせてマニュアル操作でパターンを展開させていけることから、ラ イブでの使用時に大変便利です。
1. [FUNCTION]ボタンを押したまま[A/E]ボタンを押してミュートウィンドウを呼び出
 します。
2. 
このウィンドウでは、16個のトラックに対応した16個の□が表示されます。[DRUM]
ボタンを押すと、対応したトラックがミュートされます。ミュートされたトラックは
 「-」と表示されます(下図1、2トラック)。
3. この時[FUNCTION]ボタンを押したまま[
 ンを離すまでミュート動作は行われません。複数のトラックを同時にON/OFFする際
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 41
DRUM
]ボタンを押すと、[FUNCTION]ボタ
THESEQUENCER
 便利な機能です。現在ミュートされた状態で、[FUNCTION]ボタンを離したときに  ミュートが解除になるトラックは「+」と表示されます。逆に現在演奏中のトラック
[FUNCTION]ボタンを離したときにミュートされるトラックは「×」と表示されます。
4. 
[FUNCTION]ボタンを離すと待機していたミュート/ミュート解除が実行されます。l
ミュートウィンドウの最小化
 ミュートウィンドウが開いていると、基本画面の一部はウィンドウの下に隠れてしまい ます。トラックミュートとマシン/エフェクト/ルーティングパラメーターのコントロール を同時に行う場合はパラメーター画面を見ることができません。
 これを回避するために、ミュートウィンドウが開いている時に何か
ノブ
を行ってパラメーターにアクセスするとミュート画面は自動的に画面中央に最小化 されます。元の大きなミュートウィンドウに復帰するときは[ENTER/YES]ボタンを押し ます。
・ソングモードでは、ミュートは列ごとにプログラムする必要があります。詳細はP46
の「ソングモード」を参照してください。
・パターンを変更したり、ソングモードに切り替えたりした時もトラックのミュートは
そのまま有効です。
・ミュートはノートレベルで動作しています。このためトラックのミュート中でも、マ
シン
/エフェクト/ルーティングパラメーターをエディットすることが可能です。
データエントリー
スウィング
スウィングウィンドウ
 スウィングとは、パターンにシャッフルを与える機能です。パターンにスウィングを加 えるには、以下の手順で操作します。
1. [FUNCTION]ボタンを押したまま[C/G]ボタンを押して  出します。
スウィング
ウィンドウを呼び
42
2. スィングの大きさはパーセントで表示します。50%がデフォルト値(スウィング無  し)、最大で 80%まで設定可能です。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
THESEQUENCER
3. [DRUM]ボタンを使用して、スウィングパラメーターが影響を与えるステップを個  別に選択することも可能です。
スウィングパターン
 デフォルトでは、スウィングは全て16 分音符の偶数拍、つまり全ての偶数ステップ に対して適用される設定となっています。クリアパターン操作を行ったときもスウィン グパターンはこの設定となります。このスウィングパター ンの設定は 4/4 拍子の等速 モードのパターンにおいてトラディショナルなシャッフルを作り出すためのものになっ ています。もしこの意味することがよく分からなければ、通常はこのパターンは変更せ ず、スウィング量の調整のみに留めておく方が無難です。
 スケールセットアップ画面で倍速モードを設定した場合、デフォルトの等速モードと 同じシャッフル感を作り出すにはスウィングパターンの設定を変更する必要があります。 この場合、スウィングを適用するステップは3番目のステップから始まり4つおきに設 定します。
 他のスウィングパターンを作成すれば、より複雑なスウィング効果が得られます。た だしこれ以上の領域はマニュアルで解説する範疇ではありませんので、各自研究してみ てください。
パラメーターロック
 エクステンデッドモードでは、トラック内でのパラメーターの変化をプログラムする ことができます。パラメーターロックとは、特定のステップで特定のパラメーター値を 固定することを指します。パラメーターロックはグリッド/ ライブの何れのレコーディ ングモードでもプログラム可能です。シンセシス/エフェクト/ルーティングの全てがパ ラメーターロックの対象に指定できます。パラメーターロック機能はユニークでダイナ ミックなループを作り出すことのできる、マシンドラムの大きな魅力です。
グリッドレコーディングモードでのパラメーターロック
 グリッドレコーディングモードにてパラメーターロックを行うには、以下の手順で操 作します。
1. まず、[RECORD]ボタンを押して<RECORD>LEDを点灯させ、グリッドレコーディ  ングモードに入ります。
2. 
サウンドセレクション
 を選択します。次に、データエントリーノブで操作したいパラメーターページ(シン  セシス/エフェクト/ルーティング)を選択します。
3. パラメーターロックを適用したいステップの[DRUM]ボタンを押したまま、任意の  パラメーターを
クが適用されたパラメーターは表示が反転します。[DRUM]ボタンを離すと、そのステッ
 プ
のパラメーター値は先ほど操作した値に固定されます。同様に他のステップも  [DRUM]ボタンを押したまま  ことができます。
データエントリー
ホイールを回してパラメーターロックを適用したいトラック
ノブを回してエディットします。パラメーターロッ
データエントリー
ノブを回して繰り返しロックしていく
4. ステップレコーディングモードでは、どのステップにパラメーターロックが適用さ  れているかを[DRUM]ボタン上のLEDで確認することができます。常時点灯している  LEDはパラメーターロックが適用されていないことを示します。一方素早いインター
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 43
THESEQUENCER
 バルで一瞬点滅するLEDはそのステップの一つからそれ以上のパラメーターがロック  されていることを示しています。
5. 現在のパラメーターロックの状況を確認するには、確認したいステップの[DRUM]  ボタンを1秒以上押し続けてください。ディスプレイ中、パラメーターロックが適用  されたパラメーターは反転して表示されます。
6. そのステップのパラメーターロックを解除するには、対応する[DRUM]ボタンを一  度押してトリガーを一旦解除し、再度[DRUM]ボタンを押して入力をやり直します。
7. [DRUM]ボタンを押したまま[REC]ボタンを押すと、パラメーターロックの内容も含 んだそのステップのトリガー情報をコピーすることが可能です。そして任意の[DRUM] ボタンを押しながら[PLA Y]ボタンを押すと、先ほどコピーしたステップの全情報がペー ストされます。別のデータをコピーしない限り、コピーされた情報は保持されますの
 で、ペースト操作を他のステップに繰り返し適用することも可能です。
8. 一つもしくはそれ以上 のロックさ れたパラメー ターを解除す るには、[DRUM]ボタン
 を押したままロックを解除したいパラメーターの  す。ロックが解除されると反転していたパラメーターは通常表示に復帰します。
データエントリー
ノブを押し込みま
・ロックとはパラメーターセッティングのスナップショット機能です。これは元となる
キットのパラメーター値に対して変更を加えますが、これは特定のノートのトリガーに 対してのみ適用されます。このため別のステップのトリガー情報を入力した時にはパラ メーター値は元々の値に戻ります。
・同一のトラック、ステップ内に複数のパラメーターロックを設定することができます。
他のトラックの同じステップも同様に複数のパラメーターロックが設定可能です。一つ のパターンには全部で64個の独立したパラメーターロックの設定が可能です。
・パラメーターロック機能はエクステンデッドモードのみで有効です。途中でクラシッ
クモードに切り替えると、エクステンデッドモードで設定したパラメーターロックの内 容は無視されます。パラメーターロックの内容はこの状態でも保持されますが、再度エ クステンデッドモードに復帰しない限りその内容を変更することはできません。
ライブレコーディングモードでのパラメーターロック
 ライブレコーディングモードではパラメーターロックをリアルタイムで書き込むこと ができます。手順は以下のとおりです:
1. [REC][PLAY]ボタンを押してライブレコーディングモードに入ります。
2. パラメーターロックを記録したいトラックを選択し、記録したいパラメーターのあ
 るページ(シンセシス/エフェクト/ルーティング)を表示させます。
3. ライブレコーディング中に対応する
 で次にトリガーされるステップにその値がロックされます。続くトリガーステップと
の間で何も操作を行わない場合はそのステップにパラメーターロックは記録されません。
データエントリー
ノブを回すと、そのトラック
44
4. 任意のパラメーターロックを解除するには、[EXIT/NO]ボタンを押したまま
ントリー
ノブを押し込みます。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
データエ
THESEQUENCER
・ライブレコーディングモードでリアルタイムで大まかなパラメーター変化を記録した後、
グリッドレコーディングモードで細かくパラメーター設定を編集すると便利でしょう。
パラメーターロック・スライド
 デフォルトではロックされたパラメーターは、対応するステップに到達すると直ぐに ロックされた値にジャンプします。しかし「スライド」機能を使用すると、パラメーター 値がロックしたステップに向かい徐々に移行させることが可能になります。この動作はス ライドパターンによってコントロールされます。
1. [FUNCTION]ボタンを押したまま[D/H]ボタンを押してスライドウィンドウを呼び出します。
2. [DRUM]ボタンを使用し、設定値に向かってスライドするステップを選択します。
・スライドのスピードは現在のテンポによって決定します。スライドは常に指定された範
囲でサウンドがトリガーされる時点で完了します。
・スライドモードで選択されたステップ、その中でロックされたパラメーターのみにスラ
イドが適用されます。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 45
THESEQUENCER
ソングモード
 このモードでは、既に作成されたパターンを組み合わせてソングを作成します。
 ソングモードへは[PATTERN/SONG]ボタンを押して切り替えます。ソングモードに 入ると<SONG>LEDが点灯します。
ソングのロード
1. メモリーからソングをロードする際は、まず[FUNCTION]ボタンを押しながら[KIT]
ボタンを押します。
2. 矢印ボタンを使用してカーソルを「LOAD」アイコンに移動し、[ENTER/YES]ボタン
 を押します。
3. リストからロードしたいソング名を選択し、[ENTER/YES]ボタンを押してロードを実
 行します。
・ソングのロードを実行すると、現在のソングの内容に上書きされます。現在のソング
を保持しておきたい場合は、ロードの前にセーブを行ってください。
・ソングにはパターンの再生順等の情報のみが保持されており、パターンの内容は保存
されません。このためソングに使用しているパターンを変更すると、ソングの内容も変 化します。
・マシンドラムSPS-1はMIDIソングポインターポジションを認識します。このため、
外部のシーケンサーからソングリスト内の任意の位置を指定することが可能です。
46
ソングの再生
1. まず、ソングモードに切り替えられており、何らかのソングがロードされているか
 ソングが作られている状態にあることを確認してください。
2.[PLAY]ボタンを押すとソングの再生が始まります。[PLAY]ボタンを押すと一時停止
 します。
3.[PLAY]ボタンを押すとソングの再生が停止します。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
THESEQUENCER
ソングのナビゲーション
 現在演奏中のソング内のパターンの両脇には左右の矢印(ソングポジションポイン ター)が表示されています。この状態で上下の矢印ボタンを使用してソングポジション を移動し、[ENTER]ボタンを押すとそのロケーションにジャンプします。ソングポジショ ンポインターは演奏中、4分音符に合わせて点滅します。ソング内でループが指定され ている場合は、現在のパターンディスプレイの右側に残りの繰り返し回数がカウントダ ウン表示されます。
 ソングモードの再生中に[STOP]ボタンを押すと再生は停止されますが、現在のソング ポジションは保持されます。もう一度[STOP]ボタンを押すとソングポジションは最初に 戻ります。
 MIDIソングポインターポジションを認識可能なため、SPS-1で組まれたソングを外部 のシーケンサーに同期させてコントロールすることができます。
・ソングが最後まで演奏されると再生は停止します。もちろんループ回数を∞に設定し
た場合はソングは演奏され続けます。
・ソング内にテンポチェンジ情報が記録されている場合、テンポも変化します。
ソングのエディット
 マシンドラムのソングエディターは、ソング内でパターン自体をアレンジするための ツールです。ソングは基本的にはパターンの演奏順が記録されたリストです。しかしマ シンドラムのソングは各ソングステップ毎にパターン内のスタートポジションや長さ、 テンポ情報やリピート回数などを自由にプログラムできるのが大きな特徴です。リピー ト機能は次のソングステップに進む前に繰り返す回数を指定します。一つのソング内に は最大で256ステップの長さがプログラム可能で、こうして作成されたソングは 32 個 までメモリー内に保存できます。
1. ソングモード内で[FUNCTION]ボタンを押しながら[KIT]ボタンを押してウィンドウ  を開きます。
2. 矢印ボタンを使用してカーソルを「EDIT」アイコンに移動し、[ENTER/YES]ボタン  を押してエディットソング画面を開きます。
 この状態でソング内のパターンリストの編集が可能になります。ここにアレンジした いパターンを並べ、ソングを構成していきます。ソングエディットはソングの演奏中に 行うことも可能です。現在演奏中のソングステップは両脇に矢印が表示されます。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 47
THESEQUENCER
3. 上下の矢印ボタンを使用してエディットしたいソングステップにカーソルを移動さ
 せ、左右の矢印ボタンでパターン/ リピート/オフセット /レングス/BPM の各コラム  へのフォーカスを移動させます。各パラメーターの値は  ルを回して変更します。
サウンドセレクション
ホイー
4. パターンの設定は「PAT」コラムで行います。
 ターン及びファンクションの選択に使用します。この状態では、通常時と同様に  [BANKA-H]ボタンを押しながら[DRUM]ボタンを押してパターンを直接指定するこ  とも可能です。「END」マークはソングの終了ポイントを示しています。このポイン
トにソングステップが達すると、シーケンサーは停止します。また、このコラム内で はループをプログラムする事も可能です。詳細はP49の「ソングのループとジャン プ」を参照してください。
5. リピートの設定は「REP」コラムで行います。現在のステップのパターンの繰り返
 し回数を設定します。
6.
ソング内のそれぞれのパターンには独自のBPM設定をプログラムする事が可能です。
「BPM」コラム内で任意のテンポを設定して下さい。ソングステップ内でBPMを設定  しない場合は、ソング内で直前に使用されていたBPM がそのまま引き続いて適用さ  れます。ソング自体、つまり全てのソングステップにBPM 情報が設定されていない  場合は、シーケンサーは現在のテンポ情報を適用します。
サウンドセレクション
ホイールはパ
48
・ソング内に新しいソングステップをインサート(割り込み)させたい場合は
[FUNCTION]ボタンを押したまま[下]矢印ボタンを押します。
・ソングから任意のソングステップを取り除きたい場合は[FUNCTION]ボタンを押した
まま[上]矢印ボタンを押します。
・ソングエディット時にもコピー&ペースト機能は有効です。このモード内では1列の
設定内容をコピー&ペーストすることが可能です。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
THESEQUENCER
ソングステップ内のオフセット及びレングス
 「OF¦LEN」コラムではそのステップで選択されたパターンのオフセット及び長さを 自由に設定することが可能です。
 デフォルトでは、パターンのオフセットはゼロ、つまりパターンの最初から再生され る設定になっています。またレングス(長さ)はパターンのスケールセットアップ(P  参照) 用すると、非常に複雑なリズムを構築することが可能になります。変拍子はもちろん、特 定の範囲を異なるパターンを入れ替えてフィルインを作ったり、リズムパターンのバリ エーションを作ったり、といった作業を元のパターンを破壊することなく行えるのです。
の設定から値が読み込まれます。このオフセット/レングスのパラメーターを使
ソングのトランスポート
 ソング中、どのソングステップからでも再生を開始することが可能です。エディット モード内では上下矢印ボタンを使用して任意のソングステップにフォーカスを移動させ、 [ENTER/YES]ボタンを押します。プレイモード内では黒い矢印で挟まれたソングステッ プがスタートポジションとなります。
 ソングの再生中に任意のソングステップを指定すると白抜きの矢印が選択中の列に表 示されます。これは選択したソングステップが待機状態に入ったことを示し、黒い矢印 に挟まれたソングステップの再生が終わると、この列に移動します。
ソングのループとジャンプ
 ソングのアレンジを行う場合、ループ及びジャンプ機能は非常に便利です。
 「PAT」コラム内で、パターンA01から更に と、「LOOP」という文字が現れます。この状態では、隣のコラムはループを開始するポ イントの指定になります。 となるソングステップを選択します(LOOPを指定したステップの一つ前のステップが ループの終了ポイントとなります。上図ではステップ000から001がループされた事に なります)。その隣の列はループのリピート回数になります。 ルを回して繰り返す回数を指定します。リピート回数は∞に設定することも可能です。
サウンドセレクション
サウンドセレクション
ホイールを左に回してループの開始点
ホイール左側に回す
サウンドセレクション
ホイー
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 49
THESEQUENCER
サウンドセレクション
ステップより後ろに設定すると、ループではなくジャンプ機能がアクティブになり、 PAT コラムには「JUMP」と表示されます。この場合、このソングステップに到達する と隣のコラムで指定されたソングステップにジャンプして演奏が続きます。
 また、ループポイントの指定を同じソングステップに指定すると、休止機能がアク ティブになり、PATコラムには「HALT」と表示されます。このソングステップに到達す ると、ソングの演奏は停止します。再度演奏を再開するときは上下の矢印ボタンで任意 のソングステップを選択し、[ENTER/YES]ボタンを押して開始ステップを指定します。
ホイールを右側に回してループのロケーションを現在のソング
 ループ機能を使用すると、ソングの構成をよりスピーディに行うことが可能になりま す。特に複数のパターンで構成されたセクション全体をリピートする際は非常に便利で す。また、この機能を使用することで32 ステップ以上のパターンを擬似的に構成して 繰り返し演奏することが可能になります。ループ回数を∞に設定したパターンを幾つか 作っておき、ソング内のトランスポート機能でリアルタイムでパターンを切り替えてい くとライブの際は便利でしょう。
ソングミュート
 ソング内でも、個別のパートのミュートを指定することが可能です。各ソングステッ プのミュートパターンにアクセスするには、右端の「MUTE」コラムにカーソルを移動 させ、[ENTER/YES]ボタンを押します。
 すると、パターンモードで見慣れたミュートウィンドウが開きます。
50
 このウィンドウでは、現在のソングステップ内でミュートするトラックを選択します。 [FUNCTION]+[A/E]で設定するグローバルミュートマスクも同様に適用されます。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
THESEQUENCER
ソングのセーブ
1. ソングウィンドウを開きます:
2. 矢印ボタンを使用して、カーソルを「SAVE」アイコンに移動させ、[ENTER/YES]
 タンを押します。
3. ここではメモリー内に保存されているソングのリストが見られます。上下の矢印ボ  タンを使用して32 個のメモリーエリアからソングを保存したいロケーションを選択  し、[ENTER/YES]ボタンを押して決定します。
4. ウィンドウはネーミング画面に切り替わります:
 [左][右]ボタンを使用してカーソルを左右に移動、
用して文字を選択します。
5.[FUNCTION]ボタンを押すと、ハイスコアモードがアクティブになります。     [FUNCTION]ボタンを押したまま、上下左右の矢印ボタンで文字を選択、[FUNCTION]
ボタンを離すと文字が入力されます。
6. 名前の入力が完了したら、[ENTER/YES]ボタンを押してセーブを実行します。
7. セーブを途中で中断する場合は[EXIT/NO]ボタンを押します。
サウンドセレクション
ホイールを使
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 51
GLOBALSETTING
グローバルセッティング
 SPS-1には8種類の異なるグローバル設定のポジションが用意されています。複数の グローバル設定は複数の使用環境では非常に便利な機能です。一つのセットアップはス タジオで、もう一つはライブで、更に機材構成の異なる別のライブ用に、と様々な設定 を使い分けることができるのです。
下記のパラメーターがグローバル設定メニューに用意されています。
・MIDIベースチャンネル ・MIDIキーボードのトラックパターンマッピング ・パターン、ソング、キットのデータのSYSEX送信 ・パターン、ソング、キットのデータのSYSEX受信 ・トラックのアウトプットルーティング ・エクスターナルパッドのトリガーイン設定 ・シンク設定
グローバル設定を選択してエディットするには:
1.[FUNCTION]ボタンを押したまま[PATTERN/SONG]ボタンを押してグローバルメ ニューを呼び出します。
2. 使用したいグローバル設定スロットを選択し、[ENTER/YES]ボタンを押します。
3. 選択したスロットの中のエディットメニューに入るには、フォーカスを矢印ボタン を使用して移動させて、[ENTER/YES]ボタンを押します。
MIDI ベースチャンネル
 MIDIベースチャンネルはSPS-1が送受信する最初のMIDIチャンネルを指定するパラ メーターです。SPS-1はトータルで4つのMIDIチャンネルを使用します。ベースチャン ネルを1に設定すると、マシンドラムは MIDI情報の送受信に MIDIチャンネル1〜4を 使用することになります。3チャンネル分余分に使用するのは、全てのパラメーターの コントロールチェンジメッセージへのアクセスを簡単に行う為です。
52
 トータルで4チャンネル使用することにより、機種固有のメッセージであり、キー ボードやシーケンサーからコントロールする際にカスタマイズし難い「ノン・レジス タード・パラメーター(NRPN)」の使用を避けることができました。巻末資料B及びC に、マシンドラムの外部からのコントロールに関する資料が収録されています。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
GLOBALSETTING
 MIDIベースチャンネルは以下の手順で設定します:
1.
グローバルエディットメニューから「MIDI」の列を選択します。そのまま矢印ボタン
 を使用してカーソルを「BASECHANNEL」に合わせ、[ENTER/YES]ボタンを押します。
2. [上][下]矢印ボタンを使用して、使用するベースチャンネルを選択し、ボタンを押して決定します。
[ENTER/YES]
マップエディター
 マシンドラムを外部MIDI機器からコントロールする場合、トラックやトリガーに使用 するMIDIマップをカスタマイズすることが可能です。
 グループコラムから、マッピングのエディットを行うカテゴリーを選択し、[右]矢印ボ タンを押してマッピングコラムに移動します。このコラム内で実際に使用するマッピン グを指定していきます。 ノートを選択し、[ENTER/YES]ボタンを押して決定します。この時、アサイン出来る マッピングはノート一つにつき1種類であることに注意してください。既にマッピング されているノートを重複して選択すると、以前マッピングされた物は消去され、新しく マッピングされた方にノート情報が移行してしまいます。また、SPS-1の MIDIIN に接 続したMIDIキーボードから実際にノートON情報を送信する事で、マッピングを直接指 定することも可能です。
サウンドセレクション
ホイールを使用してアサインしたいMIDI
・パターントリガーは以下の様な動作になります:マップエディターでアサインされた
パターンに対応するMIDIノートON情報を受信すると、そのパターンが選択されて再 生を開始します。既に別のパターンが再生されている時は、そのパターンが中断されて、 直ぐにノート情報に対応したパターンの再生が開始されます。パターンの再生はノート OFF情報を受信した後も継続されます。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 53
GLOBALSETTING
SYSEX センド
 SysEx(システム・エクスクルーシブ)センド機能は、パターン/ソング/ キット /グ ローバル設定その他全ての情報を一度に外部機器にダンプする際に使用します。もちろ んパターン、キット、ソングなど任意の範囲のみをダンプする事も可能です。
1.
グローバルエディットメニューから「MIDI」の列を選択します。そのまま矢印ボタン
 を使用してカーソルを「SYSEXSEND」に合わせ、[ENTER/YES]ボタンを押します。
2. [上][下]矢印ボタンを使用して、送信したいデータの範囲を選択します。
3. 選択したデータタイプにデータの範囲指定のオプションがある場合は、右側のコラ
 ムにカーソルを移動します。そして[上][下]ボタンまたは  ルを使用してデータの下限と上限を指定します。パターンを選択する場合には[BANK  A˜H]ボタンと[DRUM]ボタンを使用して設定する事も可能です。
4. SysExダンプを受ける側のMIDI機器(シーケンサーなど)の受信準備が整っている  ことを確認してください。
5. SysExダンプを開始する場合は、[ENTER/YES]ボタンを押します。ディスプレイ左  側には送信中のSysExバイトカウンターが表示され、データの送信に合わせて値が  ディスプレイ右側に移動していきます。全ての数字が右側に移動したら、SysExの送  信は完了です。
サウンドセレクション
ホイー
ALLDATASYSEXセンド
 マシンドラム内にメモリーされた全ての情報をバックアップする際にこのオプション を使用します。全てのパターン/ソング/キット/グローバル設定データが送信されます。
54
・この場合、レンジの設定オプションはありません。 ・送信するデータ量が多いため、ダンプ完了までは数分の時間が掛かります。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
GLOBALSETTING
グローバルSYSEXセンド
 8つのスロット全て、もしくは特定の範囲のグローバル設定データを送信します。
ソング+パターン(+ キット)SYSEX センド
 ソングとその中で使用されているパターンを送信します。エクステンデッドモードが 選択されている場合は、パターン内で使用されているキット情報も送信します。クラ シックモードの場合はソングとパターンの情報のみが送信されます。しかしクラシック モードで送信する場合もパターン内のパラメーターロック情報は一緒に送信されます。 レンジは送信するソングの指定に使用します。
パターン(+キット)SYSEXセンド
 指定した範囲のパターン情報を送信します。エクステンデッドモードが選択されてい る場合は、パターン内で使用されているキット情報も送信します。クラシックモードの 場合はソングとパターンの情報のみが送信されます。しかしクラシックモードで送信す る場合もパターン内のパラメーターロック情報は一緒に送信されます。レンジは送信す るパターンの指定に使用します。
キットSYSEXセンド
 指定した範囲のキット情報を送信しますレンジは送信するキットの指定に使用します。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 55
GLOBALSETTING
SYSEX レシーブ
 SysEx(システム・エクスクルーシブ)レシーブ機能を使用すると、以前に保存した データを読み込んで復元することができます。受信したデータの保存先は「元の場所
(Originalplace)」もしくは「指定した場所(Specificplace)」の何れかが選択できます。
また、他には「ベリファイ(検証)」というメニューも存在します。これは受信したデー タで内部のメモリーを書き換えることは無く、受信したデータにエラーが無いか検証す るだけのモードです。マシンドラムはSysExレシーブが選択され、「WAITING...」とディ スプレイに表示されている間のみSysExデータを受信して内蔵メモリーを書き換えます。
・受信したデータはエクステンデッド/クラシックの何れも同様に適用されます。エク
ステンデッドモードで保存したデータをクラシックモード時に読み込んでも、キットの 情報が一緒に読み込まれます。もちろん、受信後エクステンデッドモードに切り替える まではキット情報はパターンに読み込まれません。
・SysExデータの受信を安全に行うために、受信する前にベリファイを実行してデータ
に破損が無いか確認してください。
元の場所へのSYSEXレシーブ
 以下の手順に沿って操作すると、受信したSysExデータは保存された時と同じ位置に 書き込まれます:
1. マシンドラムのMIDIIN端子とSysExを送信する機器のMIDIOUTが正しく接続され  ていることを確認してください。
2.
グローバルエディットメニューから「MIDI」の列を選択します。そのまま矢印ボタン
 を使用してカーソルを「SYSEXREC」に合わせ、[ENTER/YES]ボタンを押します。
3. [上][下]矢印ボタンを使用して、左側のコラムの「ORIG」を選択します。
4. 
[ENTER/YES]ボタンを押して受信を開始します。ディスプレイに「WAITING...」と表
 示されます。
56
5. 
外部機器からデータの送信を開始します。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
GLOBALSETTING
6. ディスプレイには受信したメッセージの数をカウントする数字が表示されます。ま
 た、運が悪ければ破損したメッセージや読み込みに失敗して無視されたメッセージの  数も表示されます。
受信したデータは保存先のロケーションに自動的に上書き保存されます。SysExデータ
を受信する前に失っては困る重要なデータは必ずバックアップを取っておいてください。
・SysExの受信は転送するデータの量に応じて有る程度の時間が必要です。
指定した場所へのSYSEXレシーブ
 受信したSysEx データの保存先を変更したい場合は、特定の場所(SPEC)へ保存す るオプションを使用する必要があります。この場合、データの種類に応じて保存を開始 するロケーションを指定できます。しかし、マシンドラム側は受信するデータの量を事 前に知ることができません。複数のロケーションに渡るデータを受信する場合、指定さ れたロケーションから後の連続した領域が受信した情報に書き換えられます。
 指定した場所にSysExデータを受信するには、以下の手順で操作します:
1. マシンドラムのMIDIIN端子とSysExを送信する機器のMIDIOUTが正しく接続され  ていることを確認してください。
2.
グローバルエディットメニューから「MIDI」の列を選択します。そのまま矢印ボタン
 を使用してカーソルを「SYSEXREC」に合わせ、[ENTER/YES]ボタンを押します。
3. [上][下]矢印ボタンを使用して、左側のコラムの「SPEC」を選択します。
4. 右側のコラムに移動して、受信したSysExの書き込みを始めるロケーションを指定
します。最初の「KIT」は書き込みを始めるキットNo.を、次の「PAT」は同じくパター ンの書き込みを始める位置を、その次の「SONG」も同様に書き込みを始めるソングNo. を、右端の「GLOB」はグローバル設定の保存を開始するスロットをそれぞれ必要に応 じて指定します。各パラメーターは[上][下]ボタンを使用してエディットします。指定す る必要の無いパラメーターはそのままブランク(-)として残しておきます。ブランク指 定がされたパラメーターは「ORIG」モードと同様に、本来の位置に保存されます。
5. 
[ENTER/YES]ボタンを押して受信を開始します。ディスプレイに「WAITING...」と表
 示されます。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 57
GLOBALSETTING
6. 
外部機器からデータの送信を開始します。
7. ディスプレイには受信したメッセージの数をカウントする数字が表示されます。
トラックのルーティング
 デフォルトのルーティングでは、全てのトラックのサウンドはメインミックスアウト プットにアサインされています。このメニュー内でエディットすることにより、任意の トラックの出力をアウトプットA〜Fにアサインし直すことができます。これは特定の トラックのサウンドを異なるミキサーのチャンネルに入力して個別に外部エフェクト処 理する場合やレコーダーにパラで録音する場合に非常に便利な機能です。
 SPS-1には全部で6つのアウトプット端子が用意されています。16個のトラックのサ ウンドはそれぞれ任意のアウトプットにアサインすることが可能です。デフォルト状態 では全ての出力が「MAIN」に、つまりアウトプットAとBをステレオペアとして使用す る設定になっています。
 一旦トラックを個別のアウトプット(A〜 Fの何れか)にアサインした場合、そのト ラックのステレオマスターエフェクトシステム(メインアウトのみに適用されるエフェ クトです)はバイパスされます。トラックエフェクトはどのアウトプットにアサインし ても常時適用されます。一つのアウトプットには複数のトラックの出力を指定すること も可能です。
 トラックのルーティングを変更するには、以下の手順に従って操作します:
1. グローバルエディットメニューから「ROUTING」を選択します。
2. 
「EDIT」を選択して、[ENTER/YES]ボタンを押してルーティングメニューを開きます。
3. [上][下]ボタンを使用してルーティングの設定を行うトラックを選択します。
4. [左][右]ボタンを使用してアサインするアウトプットを選択します。
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・「MAIN」アウトプットとアウトプットA及びBのアサインを混在させて設定すること
も不可能ではありませんが、A及びBにアサインされたトラックはマスターエフェクト 無しの状態で極端なパンニングでメイン出力とミックスされてしまうのであまり実用的
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
GLOBALSETTING
ではありません。A及びBをインディビジュアルアウトとして使用する場合は、全ての トラックを「MAIN」以外にアサインして外部ミキサーで操作する必要があります。メ インミックス+インディビジュアルアウトで使用する場合は、C以降のアウトプットを 使用してください。
トリガー
 マシンドラムSPS-1には、外部のドラムパッド等を接続するための2系統のオーディ オ入力を装備しています。本機のトリガーシステムは殆どのパッドで使用されているピ エゾ式のピックアップに対応しているため、パッドからの信号を増幅する必要が無く、 直接接続することが可能です。
 トリガーA/Bのエディットメニューは、セットアップ内でのトリガーシステムの微調 整に使用します。
 ゲート(GATE)パラメーターは入力されたゲート信号の感度を設定します。低い値 ほど、より敏感になります。
 センシティビティ(SENS)パラメーターは入力感度を設定します。高い値ほど、弱 い信号に対する反応が大きくなります。
 VMIN及びVMAX パラメーターは入力されて生成されたノート情報のベロシティの上 限及び下限を設定します。この結果、このパラメーターで接続したパッドのダイナミッ クレンジをコントロールすることが可能です。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 59
GLOBALSETTING
シンク
 マシンドラムは内部クロック/外部MIDIクロックの何れにも同期させる事ができます。 また、各種コントロールメッセージの送受信を設定する事で接続したMIDI機器との連携 した環境の構築が可能です。
シンク テンポIN
 内部クロックで生成されているテンポ情報は外部のMIDIクロックに切り替えることが できます。
 SPS-1は非常に高精度なクロックを生成するため、内部クロックに同期させた状態が 最良のタイミングパフォーマンスを発揮します。MIDIOUT端子からも同様の高精度な MIDIクロックを出力するため、他の機器をSPS-1のスレーブとして同期させることも可 能です。
 外部クロック同期に設定した場合は、マシンドラムは受信したMIDI クロック情報に同 期します。タイミングはクロックマスターの機器にロックされタイミングの正確さは外部 機器に依存するため内部クロック動作時に比べてやや劣る場合があります。外部MIDI ク ロック同期に設定されると、フロントスクリーンの BPMインジケーター部に「EXT」と 表示されます。この状態でもし2秒間の間タイミングクロックが受信されない状態が続く と再度MIDIクロックが確認できるまでの間内部クロックに自動的にきりかえられます。
シンク CTRLIN
 このオプションがONになっていると、MIDIスタート/ストップ、及びコンティニュー メッセージが認識されます。ソングモードでは、ソングポインターポジションメッセー ジでスタートするパターンをコントロールすることが可能になります。
 このパラメーターがOFFに設定されていると、MIDIスタート/ストップ、及びコン ティニューの各メッセージは無視されます。これはテンポを同期させてはいるものの、 シーケンサーをスタートする度にパターンが最初から同期再生されるのが望ましくない 場合に便利な設定です。この場合、代わりにパターントリガー機能を設定しておき、曲 中のパターンの再生を開始したい任意のタイミングで対応するノートをプログラムして おくと良いでしょう。また、SPS-1をシーケンサーではなく音源モジュールとして使用 し、LFOやリズムエコーのタイミングのみを曲に同期させたい場合にもこの設定は有効 です。
シンク OUT
 このオプションがON になっていると、SPS-1はMIDI スタート/ストップ、コンティ ニューメッセージ及びMIDIタイミングクロック情報を送信します。
60
 MIDIシンクOUTオプションをOFFに設定すると、SPS-1はMIDIスタート/ストップ、 コンティニューメッセージ及びMIDIタイミングクロック情報を送信しません。これは SPS-1をマスターとして使用し、外部機器のスタート/ストップ及びテンポ情報をコン トロールする必要の無い場合に有効です。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
GLOBALSETTING
・マシンドラムを外部クロックに同期させた設定時に、MIDIクロックの受信を確認でき
ないと一旦内部クロックに切り替えられます。しかしこれは一時的なものであり、グ ローバルメニュー内での設定は変更されません。つまり、再びMIDIクロック信号を受 信すれば、マシンドラムは再び外部クロックに同期します。
・マシンドラムは常に高精度の正確なMIDIクロックを送信しています。コンピューター
ベースのシーケンサーはしばしばそのタイミング精度の甘さが指摘されています。この ためマシンドラムをクロックマスターとして使用することは正確なタイミング精度の曲 作りにおいて非常に有効な手段と言えるでしょう。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 61
TECHNICALINFORMATION
テクニカルインフォメーション
ファクトリー・デフォルトメモリーへのリセット
 マシンドラムのメモリーを工場出荷時の内容にリストアする、またはバッテリーバッ クアップされたSRAM システムから全てのデータを消去する必要のある場合は、 [FUNCTION]ボタンを押しながら電源を投入し、「アーリースタートアップメニュー」に アクセスしてください。
スペック
パーカッションコントロールシーケンサー部
・16 トラック ・32 ステップパターン ・128ユーザープログラムパターン ・スウィング、スライド、アクセント ・16 トラック×24 パラメーターのパターンステップ毎のロックが可能 ・フルリアルタイムコントロール ・フルMIDIサポート ・MIDIコントロールチェンジメッセージによる384パラメーターのコントロールが可能
音源システム部
・4 種類の MD シンセサイズ方式 ・46 種類の独立したマシンドラム・SPS-1 マシン ・各トラックにつき5種類のエフェクト ・4 種類のステレオマスターエフェクト ・16 パートシンセシス ・64 ユーザープログラマブルキット
トラックエフェクト
・アンプリチュードモジュレーション ・1バンドパラメトリックEQ ・レゾナンス付き24dBローパス/バンドパス/ハイパスフィルター ・サンプルレートリダクション ・ディストーション
マスターエフェクト
・リズムエコーディレイ ・ゲートボックスリバーブ ・Hi/Loシェルフ+パラメトリックEQ ・ダイナミクスプロセッサー
62
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
TECHNICALINFORMATION
電気的スペック
・アウトプットS/N比:91dB ・入力インピーダンス:100kΩ ・出力インピーダンス:100Ω ・消費電力:15W ・電源:6VAC50/60Hz,2000mA
ハードウェア
・128×64バックライト付きLCD ・MIDIIN/OUT/THRU ・1/4オーディオアウトプットジャック×6 ・1/4オーディオインプットジャック×2 ・1/4ステレオヘッドフォンジャック×1 ・アドバンストデュアルDSPシステム ・24 ビットD/A コンバーター ・フラッシュメモリー・アップグレード可能なOS ・スチールケース+ヘアライン仕上げのアルミニウム製パネル
外形寸法・重量
・外形寸法:340× 176 × 68mm(ノブを含む) ・重量:約2.8kg
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 63
GLOSSARY
用語解説
本マニュアルで記載されている用語の解説:
グローバル設定:マシンドラムのアウトプットアサイン、MIDI、トリガー及びシンクの ユーザー定義可能な基本設定のセット
マシン(マシンドラムでの用語):マシンドラムの基本音源の最小単位。各マシンはそ れぞれ特定のファミリーに属しており、ベースドラムやクラベスなど、用途に応じて設 計されています。
トラックエフェクト:マシンドラムの各トラックにそれぞれアサインされたエフェクト エンジン。
キット:マシンの選択、マシンのパラメーター、トラックエフェクトのパラメーター、 ルーティングパラメーター及びステレオマスターエフェクトのパラメーターの各設定の 集合体。
ステレオマスターエフェクト:マシンドラムの全体的なエフェクトエンジン。リズムエ コー、ゲートボックス、EQ、ダイナミクスプロセッサーが含まれます。これらのエフェ クトはパーカッションサウンドに特化したパラメーター設定を持っています。
MIDIコントロールチェンジ:外部からパラメーターの値などをコントロールするために 送信される一般的なMIDIメッセージ。シーケンサーやマスターキーボード等から簡単に セットアップできます。
SYSEX:システムエクスクルーシブの略。エクスクルーシブ(排他的)の名前の通り、 特定の機器のみに有効なデータの転送に使用される、各機器が独自に持っているMIDI データの種類。
64
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
CREDITS
クレジット
PRODUCT DESIGN AND DEVELOPMENT
Anders Andersson Anders Gärder Daniel Hansson David Möllerstedt Mikael Räim
ADDITIONAL DESIGN
Göran Finnberg Jesper Kouthoofd Erik Larsson Charlie Storm Fredrik Åhfeldt
FACTORY DEFAULT SOUND DESIGN
Daniel Hansson Henrik Sallander Daniel Eriksson Klaus P. Rausch (Kit 22-27)
(Kit 1-16, 28)
(Kit 17,29)
(Kit 18-21)
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 65
ELEKTRON SUPPORT
support@elektron.se
MACHINEDRUM WEBSITE
http://www.machinedrum.com
ELEKTRON WEBSITE
http://www.elektron.se
POSTAL ADDRESS
Elektron ESI AB
Erik dahlbergsgatan 3
412 26 Gothenburg
Sweden
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 67
AppendixA1:MACHINEREFERENCE
巻末資料A マシン リファレンス
この章では、SPS-1の MD シンセシスを紹介します。一つ一つのマ シンのパラメーターを参照する際に使用してください。
TRX
 TRXはクラシックなアナログドラムマシンからインスパイ アを受けています。TRXは特定のドラムマシンの再現に留ま らず、適切で幅広く拡張されたパラメーターを持っています。
スネアドラム TRX-SD
バスドラム TRX-BD
PTCH- ドラムの基本ピッチ DEC- ディケイタイム RAMP- ピッチエンベロープ量 RDEC- ピッチエンベロープのディケイタイム STRT- アタック成分をハードに NOIS- アタックに加えるノイズ成分の量 HARM- 倍音を加算 CLIP- 専用ディストーション
バスドラム TRX-B2
PTCH- ドラムの基本ピッチ DEC- ディケイタイム RAMP- ピッチエンベロープ量 HOLD- アタック時のボリュームのホールドタイム TICK- アタックに加えるインパルスの量 NOIS- アタックに加えるノイズ成分の量 DIRT- バスドラム用のビットリダクション DIST- 専用ディストーション
PTCH- ドラムの基本ピッチ DEC- ディケイタイム BUMP- アタック時にピッチシフトを加算 BENV- バンプのエンベロープ SNAP- スナッピーの量 TONE- トーンコントロール TUNE- デチューン CLIP- 専用ディストーション
タム TRX-XT
PTCH- ドラムの基本ピッチ DEC- ディケイタイム RAMP- ピッチエンベロープ量 RDEC- ピッチエンベロープのディケイタイム DAMP- ディケイ成分のダンピング DIST- ディストーション DTYP- ディストーションのハードネス
68
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
AppendixA2:MACHINEREFERENCE
クラップ TRX-CP
CLPY- クラップのばらつき TONE- トーンコントロール HARD- クラップをハードに RICH- サウンドのリッチネスを強調 RATE- 個別のクラップのレート ROOM-ルームアンビエンスを追加 RSIZ- ルームサイズ RTUN- ルームのトーンコントロール
リムショット TRX-RS
PTCH- ドラムの基本ピッチ DEC- ディケイタイム DIST- ディストーション
カウベル TRX-CB
オープンハイハット TRX-OH
GAP- ハイハットのギャップ DEC- ディケイタイム HPF- ハイパスフィルター LPF- ローパスフィルター MTAL- 金属質なキャラクターを加算
シンバル TRX-CY
RICH- サウンドのリッチネスを強調 DEC- ディケイタイム TOP- 高周波倍音成分の量 TTUN- トップのチューニング SIZE- シンバルのサイズを変更 PEAK- サウンドのエッジを強調
マラカス TRX-MA
PTCH- ドラムの基本ピッチ DEC- ディケイタイム ENH- 基本サウンドのエンハンス DAMP- ディケイ成分のダンピング TONE- トーンコントロール BAMP- アタック時にピッチシフトを加算
クローズドハイハット TRX-CH
GAP- ハイハットのギャップ DEC- ディケイタイム HPF- ハイパスフィルター LPF- ローパスフィルター MTAL- 金属質なキャラクターを加算
ATT- アタックの長さ SUS- サスティンの長さ REV- マラカスの動きを反転 DAMP- サウンドの密度をよりまばらに RATL- サウンドにガラガラ音を追加 RTYP- ガラガラ音のタイプ TONE- トーンコントロール HARD- ハードなサウンドに
クラベス TRX-CL
PTCH- ドラムの基本ピッチ DEC- ディケイタイム DUAL- デュアルアタック ENH- サウンドのエンハンス TUNE- サウンドのデチューン CLIC- アタックにクリック音を追加
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 69
AppendixA3:MACHINEREFERENCE
コンガ TRX-XC
PTCH- ドラムの基本ピッチ DEC- ディケイタイム RAMP- ピッチエンベロープ量 RDEC- ピッチエンベロープのディケイタイム DAMP- ディケイ成分のダンピング DIST- ディストーション DTYP- ディストーションのハードネス
EFM
 EFMM D シンセはエレクトロン独自の「EnchancedFeed­backModulation」アルゴリズムを使用した音源方式です。リア ルなアコースティックドラムサウンドからワイルドで混沌と したエフェクト音まで幅広いバリエーションのサウンドを生 成します。
バスドラム EFM-BD
PTCH- ドラムの基本ピッチ DEC- ディケイタイム RAMP- ピッチエンベロープ量 RDEC- ピッチエンベロープのディケイタイム MOD-
フリーケンシーモジュレーション(FM)のデプス MFRQ- モジュレーションソースの周波数 MDEC- モジュレーションのディケイタイム MFB- モジュレーションのフィードバック量
スネアドラム EFM-SD
PTCH- ドラムの基本ピッチ DEC- ディケイタイム NOIS- ノイズ成分の量 NDEC- ノイズのディケイタイム MOD-
フリーケンシーモジュレーション(FM)のデプス MFRQ- モジュレーションソースの周波数
MDEC- モジュレーションのディケイタイム HPF- ハイパスフィルターのカットオフ周波数
タム EFM-XT
PTCH- ドラムの基本ピッチ DEC- ディケイタイム RAMP- ピッチエンベロープ量 RDEC- ピッチエンベロープのディケイタイム MOD-
フリーケンシーモジュレーション(FM)のデプス MFRQ- モジュレーションソースの周波数 MDEC- モジュレーションのディケイタイム
CLIC- アタックにクリック音を追加
70
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
AppendixA4:MACHINEREFERENCE
クラップ EFM-CP
PTCH- ドラムの基本ピッチ DEC- ディケイタイム CLP- クラップの数 CDEC- クラップのディケイタイム MOD-
フリーケンシーモジュレーション(FM)のデプス MFRQ- モジュレーションソースの周波数 MDEC- モジュレーションのディケイタイム HPF- ハイパスフィルターのカットオフ周波数
リムショット EFM-RS
PTCH- ドラムの基本ピッチ DEC- ディケイタイム MOD-
フリーケンシーモジュレーション(FM)のデプス HPF- ハイパスフィルターのカットオフ周波数 SNAR- スネアドラムのサウンドを追加 SPTC - スネアサウンドのピッチ SMOD- スネアサウンドのモジュレーションデプス
PTCH- ハイハットの基本ピッチ DEC- ディケイタイム TREM- トレモロのデプス TFRQ- トレモロの周波数 MOD-
フリーケンシーモジュレーション(FM)のデプス MFRQ- モジュレーションソースの周波数 MDEC- モジュレーションのディケイタイム FB- フィードバック量
シンバル TRX-CY
PTCH- シンバルの基本ピッチ DEC- ディケイタイム FB- フィードバック量 HPF- ハイパスフィルターのカットオフ周波数 MOD-
フリーケンシーモジュレーション(FM)のデプス MFRQ- モジュレーションソースの周波数 MDEC- モジュレーションのディケイタイム
カウベル EFM-CB
PTCH- ドラムの基本ピッチ DEC- ディケイタイム SNP- アタック時のスナップ音の量 FB- フィードバック量 MOD-
フリーケンシーモジュレーション(FM)のデプス
MFRQ- モジュレーションソースの周波数 MDEC- モジュレーションのディケイタイム
ハイハット EFM-HH
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 71
AppendixA5:MACHINEREFERENCE
E12
 E12は注意深く加工され、様々なコントロールが可能なサン プルベースのパーカッション音源です。
バスドラム E12-BD
PTCH- ドラムの基本ピッチ DEC- ディケイタイム SNAP- スナップのデプス。アタックに荒い質感を加
えます。 SPLN- スナップの長さのコントロール STRT- サンプルのスタートポイント RTRG- ドラムリトリガーの数 RTIM- 各リトリガー間の間隔。タイムはテンポに合
わせて変化します。 BEND- ピッチベンドのデプス。正/負両方向のベンド
が可能です。
スネアドラム E12-SD
わせて変化します。
BEND- ピッチベンドのデプス。正/負両方向のベンド
が可能です。
ロータム E12-LT
PTCH- ドラムの基本ピッチ DEC- ディケイタイム HPF- ハイパスフィルターのカットオフ周波数 HPQ- ハイパスフィルターのQ(レゾナンス) STRT- サンプルのスタートポイント RTRG- ドラムリトリガーの数 RTIM- 各リトリガー間の間隔。タイムはテンポに合
わせて変化します。
BEND- ピッチベンドのデプス。正/ 負両方向のベンド
が可能です。
クラップ E12-CP
PTCH- ドラムの基本ピッチ DEC- ディケイタイム HPF- ハイパスフィルターのカットオフ周波数 RING- 高周波倍音の量 STRT- サンプルのスタートポイント RTRG- ドラムリトリガーの数 RTIM- 各リトリガー間の間隔。タイムはテンポに合
わせて変化します。 BEND- ピッチベンドのデプス。正/負両方向のベンド
が可能です。
ハイタム E12-HT
PTCH- ドラムの基本ピッチ DEC- ディケイタイム HPF- ハイパスフィルターのカットオフ周波数 HPQ- ハイパスフィルターのQ(レゾナンス) STRT- サンプルのスタートポイント RTRG- ドラムリトリガーの数 RTIM- 各リトリガー間の間隔。タイムはテンポに合
PTCH- クラップの基本ピッチ DEC- ディケイタイム HPF- ハイパスフィルターのカットオフ周波数 HPQ- ハイパスフィルターのQ(レゾナンス) STRT- サンプルのスタートポイント RTRG- ドラムリトリガーの数 RTIM- 各リトリガー間の間隔。タイムはテンポに合
わせて変化します。
BEND- ピッチベンドのデプス。正/ 負両方向のベンド
が可能です。
リムショット E12-RS
PTCH- リムショットの基本ピッチ DEC- ディケイタイム HPF- ハイパスフィルターのカットオフ周波数 RATL- サウンドにガラガラ音を追加 STRT- サンプルのスタートポイント RTRG- ドラムリトリガーの数 RTIM- 各リトリガー間の間隔。タイムはテンポに合
わせて変化します。
BEND- ピッチベンドのデプス。正/ 負両方向のベンド
が可能です。
72
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
AppendixA6:MACHINEREFERENCE
カウベル E12-CB
PTCH- カウベルの基本ピッチ DEC- ディケイタイム HPF- ハイパスフィルターのカットオフ周波数 HPQ- ハイパスフィルターのQ(レゾナンス) STRT- サンプルのスタートポイント RTRG- ドラムリトリガーの数 RTIM- 各リトリガー間の間隔。タイムはテンポに合
わせて変化します。
BEND- ピッチベンドのデプス。正/負両方向のベンド
が可能です。
クローズドハイハット E12-CH
ライドシンバル E12-RC
PTCH- シンバルの基本ピッチ DEC- ディケイタイム HPF- ハイパスフィルターのカットオフ周波数 BELL- 内側のカップ部分のサウンドのレベル STRT- サンプルのスタートポイント RTRG- ドラムリトリガーの数 RTIM- 各リトリガー間の間隔。タイムはテンポに合
わせて変化します。
BEND- ピッチベンドのデプス。正/負両方向のベンド
が可能です。
クラッシュシンバル E12-CC
PTCH- ハイハットの基本ピッチ DEC- ディケイタイム HPF- ハイパスフィルターのカットオフ周波数 HPQ- ハイパスフィルターのQ(レゾナンス) STRT- サンプルのスタートポイント RTRG- ドラムリトリガーの数 RTIM- 各リトリガー間の間隔。タイムはテンポに合
わせて変化します。
BEND- ピッチベンドのデプス。正/負両方向のベンド
が可能です。
オープンハイハット E12-OH
PTCH- ハイハットの基本ピッチ DEC- ディケイタイム HPF- ハイパスフィルターのカットオフ周波数 STOP- サウンドが途切れるまでの時間 STRT- サンプルのスタートポイント RTRG- ドラムリトリガーの数 RTIM- 各リトリガー間の間隔。タイムはテンポに合
わせて変化します。
BEND- ピッチベンドのデプス。正/負両方向のベンド
が可能です。
PTCH- シンバルの基本ピッチ DEC- ディケイタイム HPF- ハイパスフィルターのカットオフ周波数 HPQ- ハイパスフィルターのQ(レゾナンス) STRT- サンプルのスタートポイント RTRG- ドラムリトリガーの数 RTIM- 各リトリガー間の間隔。タイムはテンポに合
わせて変化します。
BEND- ピッチベンドのデプス。正/負両方向のベンド
が可能です。
ブラシスネア E12-BR
PTCH- ドラムの基本ピッチ DEC- ディケイタイム HPF- ハイパスフィルターのカットオフ周波数 REAL- ブラシ効果の量を強調 STRT- サンプルのスタートポイント RTRG- ドラムリトリガーの数 RTIM- 各リトリガー間の間隔。タイムはテンポに合
わせて変化します。
BEND- ピッチベンドのデプス。正/負両方向のベンド
が可能です。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 73
AppendixA7:MACHINEREFERENCE
タンバリン E12-TA
PTCH- タンバリンの基本ピッチ DEC- ディケイタイム HPF- ハイパスフィルターのカットオフ周波数 HPQ- ハイパスフィルターのQ(レゾナンス) STRT- サンプルのスタートポイント RTRG- ドラムリトリガーの数 RTIM- 各リトリガー間の間隔。タイムはテンポに合
わせて変化します。 BEND- ピッチベンドのデプス。正/負両方向のベンド
が可能です。
トライアングル E12-TR
ボンゴコンガ E12-BC
PTCH- 基本ピッチ DEC- ディケイタイム HPF- ハイパスフィルターのカットオフ周波数 BC- ボンゴ/ コンガのバランス STRT- サンプルのスタートポイント RTRG- ドラムリトリガーの数 RTIM- 各リトリガー間の間隔。タイムはテンポに合
わせて変化します。
BEND- ピッチベンドのデプス。正/負両方向のベンド
が可能です。
PTCH- トライアングルの基本ピッチ DEC- ディケイタイム HPF- ハイパスフィルターのカットオフ周波数 HPQ- ハイパスフィルターのQ(レゾナンス) STRT- サンプルのスタートポイント RTRG- ドラムリトリガーの数 RTIM- 各リトリガー間の間隔。タイムはテンポに合
わせて変化します。 BEND- ピッチベンドのデプス。正/負両方向のベンド
が可能です。
シェイカー E12-SH
PTCH- シェイカーの基本ピッチ DEC- ディケイタイム HPF- ハイパスフィルターのカットオフ周波数 SLEW- シェイク動作の前 / 後をコントロール STRT- サンプルのスタートポイント RTRG- ドラムリトリガーの数 RTIM- 各リトリガー間の間隔。タイムはテンポに合
わせて変化します。 BEND- ピッチベンドのデプス。正/負両方向のベンド
が可能です。
74
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
AppendixA8:MACHINEREFERENCE
PI
 PIは、アコースティックドラムを物理モデル化してシミュ レートした音源方式です。
バスドラム PI-BD
PTCH- ドラムの基本ピッチ DEC- ディケイタイム HARD- ヘッドを叩く強さ。値が高い程強くなります。 HAMR-
ビーターの材質。値が高い程柔らかくなります。 TENS- ヘッドの皮のテンション DRUM- ボディのダンピング量
スネアドラム PI-SD
リムショット PI-XT
PTCH- リムショットの基本ピッチ DEC- ディケイタイム HARD- ヘッドを叩く強さ。値が高い程強くなります。 RING-
メタル銅の金属的な共鳴の量 RVOL- スナッピー成分の量 RDEC- スナッピー成分のディケイ
メタリカ PI-ML
PTCH- ドラムの基本ピッチ DEC- ディケイタイム HARD- ヘッドを叩く強さ。値が高い程強くなります。 TENS- 強く叩いた時のエフェクト
PTCH- ドラムの基本ピッチ DEC- ディケイタイム HARD- ヘッドを叩く強さ。値が高い程強くなります。 RING-
メタル銅の金属的な共鳴の量 TENS- ヘッドの皮のテンション RVOL- スナッピー成分の量 RDEC- スナッピー成分のディケイ
タム PI-XT
PTCH- ドラムの基本ピッチ DEC- ディケイタイム HARD- ヘッドを叩く強さ。値が高い程強くなります。 HAMR-
ビーターの材質。値が高い程柔らかくなります。 TUNE- ヘッドの異なるチューニングをシミュレート DRUM- ボディのダンピング量 SIZE- ボディの大きさ POS- 打点の位置。センター→エッジ
マラカス PI-MA
GRNS- マラカスの中のグレインの数 DEC- マラカスのディケイタイム GLEN- グレインのディケイタイム SIZE-
マラカスのサイズ
HARD- グレインの堅さ
ハイハット PI-HH
PTCH- ハイハットの基本ピッチ DEC- ディケイタイム CLSN- 2枚のハイハット同士の微妙な干渉をシミュ
レート RING- 金属質な倍音の量 AG- サウンドの高い周波数成分を強調 AU- サウンドの高い周波数成分を抑制 BR- サウンドの低い周波数成分をコントロール CLOS- ハイハットが閉じるまでの時間。値が 127の
時は常時オープン
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 75
AppendixA9:MACHINEREFERENCE
ライドシンバル PI-RC
PTCH- ライドシンバルの基本ピッチ DEC- ディケイタイム HARD- 強く叩いた時のアタック音 RING- 金属質な共鳴の量 AG- サウンドの高い周波数成分を強調 AU- サウンドの高い周波数成分を抑制 BR- サウンドの低い周波数成分をコントロール GLAB- シンバルを掴んでミュートするまでの時間。
値が127 の時はミュート無し
クラッシュシンバル PI-CC
PTCH- クラッシュシンバルの基本ピッチ DEC- ディケイタイム HARD- 強く叩いた時のアタック音 RING- 金属質な共鳴の量 AG- サウンドの高い周波数成分を強調 AU- サウンドの高い周波数成分を抑制 BR- サウンドの低い周波数成分をコントロール GLAB- シンバルを掴んでミュートするまでの時間。
値が127 の時はミュート無し
GND
 GNDは、MDシンセに属さない雑多なマシンです。MDシン セに無いシンプルなサウンドや、「-- - 」と表記されるエンプ ティ、つまり空のマシン等が含まれています。
サイン波 GND-SN
PTCH- サイン波の基本ピッチ DEC- ディケイタイム RAMP- ピッチエンベロープ量
RDEC- ピッチエンベロープのディケイタイム
ノイズ GND-NS
DEC- ディケイタイム
インパルス GND-IM
UP- インパルスの正方向を維持する時間 UVAL- 正方向の位相時の量 DOWN-インパルスの負方向を維持する時間 DVAL- 負方向の位相時の量
76
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
AppendixA10:MACHINEREFERENCE
INP
 INPシンセには2つの外部入力を使用するマシンが含まれて います。
インプットゲートA/B INP-GA/B
 外部入力A 及びB のゲートです。外部から入力されたオー ディオ信号を通過させるために使用します。このモジュール はトリガーに反応はしませんが、最初にトリガー信号を入力
VOL- インプットボリューム GATE- インプットゲートの感度。値が低い程低いレ
ベルの信号でもゲートが開きます。
ATCK- インプットゲートのアタックタイム。値が高
いとゲートのオープンが遅くなります。
HLD- インプットゲートのホールドタイム。入力信
号がゲートセンシティビティレベル(スレッ ショルド)を下回ってからゲートが閉じる
(ディケイフェイズに移行する)までの時間です。
DEC- インプットゲートのディケイタイム。ゲート
ホールドフェイズの後、ゲートが閉じるまで の減衰時間です。
インプットフィルターフォロワー INP-FA/B
 これは外部入力に適用するローパスフィルター+エンベロー プフォロワーを一体化したマシンです。このモジュールはトリ ガーに反応はしませんが、最初にトリガー信号を入力してマシ ンをアクティブにする必要があります。
ロールします。 FFRQ-
インプットフィルターの基本カットオフ周波数 FQ- インプットフィルターのQ(レゾナンス)
インプットエンベロープA/B INP-EA/B
 これは外部入力に対して音量とフィルターをそれぞれエンベ ロープで加工してパーカッションソースとして使用するための マシンです。エンベロープは通常のマシンと同様にドラムトリ ガーボタンによってトリガーします。
ALEV- インプットボリューム AHLD- インプットアンプリチュードのホールドタイ
ム。値が高い程ゲートオープンの時間が長く
なります。 ADEC-
インプットアンプリチュードのディケイタイム。 FQ- インプットフィルターのQ(レゾナンス) FDPH- インプットフィルターのカットオフデプス。
インプットゲートエンベロープがフィルター
のカットオフに与える効果の大きさをコント
ロールします。 FHLD-
インプットフィルターゲートのホールドタイム。 FDEC-
インプットフィルターゲートのディケイタイム。 FFRQ-
インプットフィルターの基本カットオフ周波数
ALEV- インプットボリューム GATE- インプットゲートの感度。値が低い程低いレ
ベルの信号でもゲートが開きます。
FATK-
インプットフィルターゲートのアタックタイ ム。値が高い程ゲートのオープンが遅くなります。
FHLD- インプットフィルターゲートのホールドタイ
ム。入力信号がゲートセンシティビティレベ ル(スレッショルド)を下回ってからゲートが 閉じる(ディケイフェイズに移行する)までの 時間です。
FDEC- インプットフィルターゲートのディケイタイ
ム。ゲートホールドフェイズの後、ゲートが閉 じるまでの減衰時間です。
FDPH- インプットフィルターのカットオフデプス。
インプットゲートエンベロープがフィルター のカットオフに与える効果の大きさをコント
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 77
AppendixA11:MACHINEREFERENCE
MIDI マシン MID
 MIDIマシンは SPS-1 の MIDIOUT端子に接続された外部の シンセサイザーやMIDI音源をコントロールする際に使用しま す。MIDIマシンは全部で16個用意されており、それぞれが対 応するMIDIチャンネルのコントロール用に設定されています。 このマシンは内部のサウンドソースを使用しないため、シン セシスだけでなくエフェクトとルーティングページまでのパ ラメーターエリアを使用しています。
シンセシスメニュー
NOTE- C2 〜 G8の範囲でトリガーするノートを指定 N2- 0以外に設定すると2番目のノートを出力し
ます(コード)。NOTEに対してのインターバ ルを半音単位で指定します。
N3- 0以外に設定すると3番目のノートを出力し
ます(コード)。NOTEに対してのインターバ
ルを半音単位で指定します。 LEN- ノートのレングス(長さ) VEL- NOTE、N2及び N3のベロシティ PB- ピッチベンドをコントロール MW- モジュレーションホイール AT- チャンネルアフタータッチ
エフェクトページ
CCxD- CCxV でコントロールするMIDI コントロール
チェンジを選択 CCxV- CCxDで設定した MIDI コントロールチェンジ
の値
ルーティングページ
CCxD- CCxV でコントロールするMIDI コントロール
チェンジを選択 CCxV- CCxDで設定した MIDI コントロールチェンジ
の値 PCHG- 0 〜126 の範囲で送信するプログラムチェン
ジNo. を指定
78
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
AppendixA12:MACHINEREFERENCE
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 79
AppendixB1:MIDICONTROLREFERENCE
巻末資料B MIDI コントロール リファレンス
マシンドラムの全てのマシンパラメーターはMIDIコントロールチェ ンジメッセージによってコントロールする事が可能です。以下のリ ストはアサイン可能なMIDIコントロールチェンジのマッピングを示 しています。デフォルトのMIDIノートONマッピングのリストも掲 載しておりますが、これはSPS-1のマップエディターを使用するこ とでカスタマイズすることが可能です。
80
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
AppendixB2:MIDICONTROLREFERENCE
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 81
AppendixC1:SYSECREFERENCE
巻末資料C SYSEX リファレンス
外部からのコントロールに使用するSPS-1のシステムエクスクルー シブメッセージのリストです。
82
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
AppendixC2:SYSEXREFERENCE
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 83
AppendixC3:SYSECREFERENCE
84
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
ELEKTRONMachinedrumOS1.20 差分
シーケンサー
DJTEMPO
 シーケンスの再生中に[左][右]矢印ボタンを押すと、シーケンスのテンポを±最大10%の範囲で一時的に変更するこ とが可能になりました。
パターンのリスタート
 [STOP]ボタンを押したまま、[PLAY]ボタンを押すとパターンは最初からリスタートします。
ソングウィンドウ
 ソングウィンドウ内に小節と拍が表示される様になりました。これによりMonomachineや他のシーケンサーとの同 期の設定が容易になります。  ソングのミュート/オフセット/レングスの情報は、ソングモードからパターンモードに切り替えた時でも、シーケ ンサーを停止したり新しいパターンに切り替えたりしない限り一時的に保持される様になりました。
現在再生中のパターンの表示
 現在選択されているパターンが存在するバンクボタンを押し続けると、そのパターンのロケーションのTRIGLEDは 2回づつ素早く点滅して知らせます(○○・・・○○・・・○○・・・)
キット/ マシン
新しいマシングループ「CTR」
 新しく「CTR」マシンが装備されました。このグループには「CTR-AL」「CTR-8P」の2種類のマシンが用意されて います。
CTR-AL
 ここでのパラメーターチェンジ情報は全てのトラック複製され、適用されます。つまり、全てのトラックに 同じ値でパラメーターロックを追加することが可能になります。このマシンをアサインしたトラックでは、ト リガー情報を入力しても直接音を出すことはできませんが、パラメーターロックやホールド機能に使用するこ とが可能です。
CTR-8P
 シンセシスページでは他の任意のトラック/ページから8つのパラメーターを選択してコントロールすること が可能です。このマシンをアサインしたトラックでは、トリガー情報を入力しても直接音を出すことはできま せんが、パラメーターロックやホールド機能に使用することが可能です。
CTR グループのマシンには LFO は用意されていません。しかし、別のトラックのLFO をアサインすればCTR マシンのパラメーターをコントロールすることも可能です。
MIDIマシンのLFO コントロール
 MIDIマシンのNOTE、N2、N3、LEN、VEL の各パラメーターを LFOでコントロールすることが可能になりました。
全トラックのパラメーターの一括コントロール
[FUNCTION]ボタンを押したまま に変化します。このときディスプレイのパラメーター値が反転して表示されます。
データエントリー
ノブを回すと、16トラック全ての対応するパラメーターが同時
キットのコピー/ クリア / ペースト
 キットのロード/セーブリスト表示モードでのコピー/クリア/ ペーストが可能になりました。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 85
ELEKTRONMachinedrumOS1.20 差分
未使用キット
 本体内の何れのパターンでも使用されていないキットは、キット名の後に小さく星印が表示されます。
グローバル
グローバルMIDI チャンネル
 グローバルメニュー内のMIDIベースチャンネル設定欄で、「1-4」の下に「--」が選択出来る様になりました。この設 定では、各トラックは全ての MIDIチャンネル上のデータの送受信を行わず、Machinedrum は完全に独立して動作しま す。但しMIDIタイミングやMIDI同期に関する情報やSysExダンプデータ等は通常通り送受信されます。
グローバル→MIDI マップエディター
 MIDIマップエディターが拡張されました。
GROUP→CTRL
 GROUPコラム内に新しく「CTRL」が追加されました。ここではパターンのスタート及びストップに任意の MIDIノートにアサインすることが可能になりました。「スタート」で選択したノートを弾くと現在のパターンの 再生がスタート、「ストップ」で選択したノートを弾くと再生中のパターンが停止します。
TRIGコラム
 新しくTRIGコラムが追加され、MIDIトリガーを受信した際のパターンの動作が選択できる様になりました:
GATE MIDIノート ON 情報を送信するとパターンがスタートします。鍵盤を押し続けている間はパ
ターンが再生され、鍵盤から指を離す(ノートOFF)とパターンは停止します。
STRT MIDI ノート ON 情報を送信するとパターンがスタートします。鍵盤から指を離してもパター
ンはそのまま再生されます。もう一度同じ鍵盤を弾いたり別のパターンがアサインされた鍵盤を 弾くと、パターンは直ぐに新しいパターンにリセットされ最初から再生されます。
QUE MIDIノート ON 情報を送信するとパターンがスタートします。鍵盤から指を離してもパター
ンはそのまま再生されます。別のパターンがアサインされた鍵盤を弾くと、現在再生中のパター ンを最後まで演奏した後で新しいパターンに切り替えられます(本体のパターン選択時と同様の動 作です)
MIDI プログラムチェンジ
 MIDIプログラムチェンジはキットではなくパターンを切り替える様になりました。
アーリーブートメニュー([FUNCTION]ボタンを押しながら起動)
 6SENDUPGRADEメニューが追加されました。これにより現在のOSをPCのシーケンサーを使用せず、別の マシンドラムに転送→アップグレードすることが可能になりました。受信側のマシンドラムを5MIDIUPGRADEを 選択した状態で実行してください。
86
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
SPS-1UWQUICKREFERENCE
MachineDrumSPS-1UWクイックリファレンス RevisionR1、OS1.30用
 このドキュメントはSPS-1UW ユーザーウェーブ- サンプルが使用可能になったマシンドラム-の新機能を解説して います。
 SPS-1UWは32のプリセットサンプル、48のプリセットパターン、14のプリセットキットが内蔵された状態で出荷 されてます。貴方のカスタムサンプルを追加したりパターンを書き換える前に、まずはバンクA〜 C に保存されてい るパターンとソング1〜3を一通り聴いてみてください。そうすれば、SPS-1UWの効果的な使用法がインスパイアさ れるでしょう。
 パターンやソングの選択/再生方法は同梱の SPS-1 ユーザーマニュアルをご覧ください。
1. SPS-1UW概観
 ーーーーーーーーーー  SPS-1UWはROM及びRAMの2種類の MD シンセが追加されています。
 ROMマシンはフラッシュメモリーに書き込まれたサンプルベースの音源で、起動時にDSPメモリーに読み込まれま す。本体内にはそれぞれ1種類のサンプル波形を含んだ32 個までのROMマシンを保存することができます。工場出 荷時には32種類のプリセットサンプルが書き込まれていますが、後述の方法でユーザーによって入れ替えることが可 能です。ROMマシンのサンプル波形はマシンドラムの電源を切っても保持されます。
 2個のRAMマシンは2つのレコードマシンと2つのプレイマシンに分かれています。RAMマシンはインプットA/B 又はアウトプットA/Bのオーディオ信号を最大で2小節分サンプリングすることができます。RAMマシンの内容は電 源を切ると失われてしまいます。このマシンはライブでの使用を意図してデザインされています。
2. ROMマシンを使用する
 ーーーーーーーーーーーーーー  ROMマシンはKIT→EDITメニュー内に位置します。ROM-MDシンセはシンセリストの最後に用意されています。 ROMマシンはROM-01〜ROM-32と名前が付いています。
 全てのROMマシンは同一のパラメーターを持っています。しかしROM25〜ROM32の8つのROMマシンはやや異 なるパラメーター構成になっています(後述)。
 ROMマシンのパラメーターは以下の様になっています:
PTCH-ピッチ DEC-ディケイ HOLD- ホールド BRR- ビットレート
   リダクション
STRT-スタート END-エンド RTRG- リトリガー RTIM-リトリガー
   回数 タイム
以下はROM01〜24について解説したものです。
PITCH-ピッチパラメーターはオリジナルサンプルのピッチを上下2 オクターブの範囲でコントロールします。上下1
オクターブの範囲内(-36〜+36)では3ステップで1半音となるため、音程のあるサンプルから容易にメロ ディをプログラムすることが可能です。
DECAY-ディケイパラメーターはSPS-1の他のマシンと同様の効果を持っています。但し、値が127のときディケイタ
イムは無限になります。これはループサンプルを使用する際に便利な機能です。
HOLD-ホールドパラメーターで指定された時間、音量コントロール用のエンベロープは最大値を保持(ホールド)し ますこのパラメーターを最大値に設定すると、エンベロープは1小節(16ステップ)ホールドされます。 ホール ドパラメーターの最小値(1)では1/8 ステップ(32 分音符)のホールドタイムとなります。
88
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
SPS-1UWQUICKREFERENCE
BRR -ビットレートリダクションは、サンプルのクォリティをフルビット(BRR=0)から2ビット(BRR-127)まで
連続 して変化させることができます。BRRエフェクトはディストーションに似た効果が得られます。
ST ART-このパラメーターはサンプル波形のスタートポイントを設定します。このパラメーターの可変幅は対数的に変
化します。つまり、サンプルの最初の位置では非常に細かい調整が可能であり、パーカッション波形のトラン ジェントの微妙なコントロールに適しています。
END -エンドパラメーターはスタートパラメーターに似ており、こちらはサンプルが再生を停止するポイントを設定
します。スタートポイントと同様にこのパラメーターの可変幅も対数的に変化します。もしこのエンドパラメー ターをスタートパラメーターより低い値に設定すると、サンプルはリバース再生されます。この場合、このエ ンドパラメーターの最大値付近の細かい調整が可能なポイントはリバースサンプルのスタートポイントのコン トロールとして機能します。
RTRG- サンプルのリトリガー回数を設定します。値が最大値 =127のとき、リトリガーの回数は無限となります。
RTIM-リトリガータイムは連続したリトリガーの間隔を設定します。リトリガーによる効果を得るには、このパラメー
ターをゼロ以上に設定しておく必要があります。
TIP*ホールドタイムはテンポにロックされています。つまり、テンポを変えてもパターン内で相対的に変化するた め、設定した音符の効果は変わりません *TIP*リトリガーはフラム系の効果を作り出すだけでなく、厳密なステップからずれた位置でサウンドを鳴らす用途 にも使用できます。この場合はRTRGパラメーターを低い値に、RTIMパラメーターを真ん中〜高い値に設定すると良 いでしょう。 *TIP*リトリガータイムもテンポにロックされています。
 ROMマシン25 〜32はやや異なるパラメーター内容となっています。これらの機能はループサンプルの使用を前提 として設計されています:
HOLD-ROMマシン25〜32では、このパラメーターを最大値に設定すると、エンベロープは2小節(32ステップ)の 間 となります。
ST ART-これらのマシンのスタートパラメーターの可変幅はリニア(直線)となっており、ループ内の特定の位置を指 定 し易くなっています。例えば2小節のループでは、4分音符(4ステップ:1、5、9、13等)は 128 ÷ 8=16段階 の解像度を持つことになります。つまり、パラメーター値が16の倍数(0、16、32、48...)の位 置に四つ打ちの ビートの頭が存在する計算になります。
END -エンドパラメーターはスタートパラメーターと同様に、サンプルが再生を停止するポイントを設定 します。スタートポイントと同様にこれらのマシンのエンドパラメーターの可変幅はリニア(直線)となっています。
NEW*ディケイを無限に設定することが可能になったため、この場合マシンドラムのシーケンサーが停止している 状態でもサウンドが鳴り続けてしまいます。このため全てのトラックとディレイを沈黙させる[STOP+STOP]機能を用 意しました。もしマシンドラムがワイルドな暴走を始めてしまい、静かにさせたいときは[STOP]ボタンを2回素早く 押してください。
ホールドされます。ホールドパラメーターの最小値(1)では1/4ステップ(16分音符)のホールドタイム
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 89
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
SPS-1UWQUICKREFERENCE
TIP*SPS-1UWは4kHz〜48kHzまでのサンプルレートを認識し扱うことが可能なため、ほぼ全てのサンプルスピー ドに対応します。また、96kHzのサンプルも受信できますが、半分のサンプリングスピードにダウンサンプルされます。
TIP*操作中、[CANCEL/NO]ボタンを押せば、いつでも作業を中断することができます。
トランスミット(送信)
 サンプルを外部に送信するには、MODEコラムでSENDを選択し、POS/SIZEコラムで送信したいROMマシン にカーソルを移動させて選択します。受信側の機器の準備が整ったら[YES]ボタンを押して送信を開始します。
 SPS-1UWはまず最初にクローズループでのデータ転送を試みます。クローズループはMIDIをハンドシェイク接続し、 転送したデータを再度受信してエラーが無いかを検証するため確実なデータ送信が可能です。このため、最初に受信 側の機器から反応が返ってくるのを確認します。もし受信側の機器からの反応が無い/SPS-1UWのMIDIOUT→受信側 のMIDIINの接続しか行われていない場合は、オープンループであると認識し直して送信が始まります。この場合、エ ラー補正はありませんので確実にデータを送信できるという保証は無くなります。
 どちらの方法が使用されているかは送信中にデータカウンターとバーグラフと一緒に表示されます。
TIP *全てのサンプルを外部に送信したいときは、POS/SIZEリストの一番最後にその選択肢が用意されています。
4. RAMマシンを使用する
 ーーーーーーーーーーーーーー  RAMマシンはKIT→EDITメニュー内に位置します。RAM-MDシンセグループはシンセリストの最後に用意されてい ます。RAMマシンは2個存在し、それぞれ一つのレコードマシンと1つのプレイマシンに分かれています:
RAM-R1、RAMMachine1RECORD RAM-R2、RAMMachine2RECORD RAM-P1、RAMMachine1PLAY RAM-P2、RAMMachine2PLAY
 RAMプレイマシンから音を出すには、まず対応するRAMレコードマシンを使ってオーディオ信号をレコーディング
(サンプリング)しなければいけません。
 RAMプレイマシンはROMマシン25〜32と同じパラメーターを持っています。これらのパラメーターの解説はROM マシンの対応する部分を参照してください。
 RAMレコードマシンのパラメーターは以下の様になっています:
MLEV- メイン A/B MBAL- メイン A/B ILEV- インプット IBAL-インプット    録音レベル     バランス  A/B録音レベル    A/Bバランス CUE1- インプット CUE2-REC LEN-レコード RATE-レコード   プリリッスン   プリリッスン レングス レート
以下はRAMレコードマシンについて解説したものです。
MLEV-RAMレコードマシンのインプットへは、メインアウトA/Bの信号がルーティングされています。MLEVパラメー
ターはこの信号の録音レベルを決定します。
MBAL-レコーディングはモノフォニックで行われます。MBALパラメーターはメインアウトA/B の左右の信号の録音
バランスを決定します。
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL 91
SPS-1UWQUICKREFERENCE
ILEV -RAMレコードマシンのインプットへは、インプットA/Bに入力された信号もまたルーティングされています。
ILEVパラメーターはこの信号の録音レベルを決定します。
IBAL -レコーディングはモノフォニックで行われます。IBALパラメーターはインプットA/Bに入力されたの信号の録
音バランスを決定します。
CUE1 -
CUE2 -CUE2はRAMレコードマシンがトリガーされたときに再生される信号とレコーディング中の信号
LEN -レングスパラメーターは、レコーディングの長さを設定します。このパラメーターの最大値=127は2小節に
RATE -レートパラメーターは通常最も高い値に設定しておきます。このパラメーター値を低くしていくとサンプリン
 RAMマシンは主に以下の2種類の目的で使用することができます:
  1. 外部のターンテーブル等のオーディオ信号を入力し、SPS-1UW内部でリアルタイムで加工します。この方法は
  2. SPS-1UWのアウトプットをリサンプリングし、リプレイすることでユニークなレベルコントロールを伴った独
NOTE*DSPメモリーの一部は RAM マシン用に確保されています。しかしRAMマシンは ROM マシンの使用して いないメモリーエリアを利用することも可能です。フリーなメモリーエリアが多い程、RAMマシンのサンプルクォリ ティは高くなります。
CUE1はRAMレコードマシンがトリガーされたときに録音される、元の信号のプリリスニング音量を設定します。
のプリリスニ
ング音量を設定します。
相当します。このパラメーターの1ステップの値はマシンドラムの16ステップシーケンサーの1/4ステップに 相当します。メモリーの空き容量が少ない場合、LENパラメーターを低い値に設定しサンプル長を短くしてい くと、相対的にレコーディングクォリティを高くすることができます。
グスピードが遅くなり、サウンドにエイリアスノイズが目立つ独特の質感が現れてきます。
後述されています。
特のディレイエフェクトを得ることができます。
NOTE*アウトプット A/Bをリサンプリングするとき、CUE機能は充分注意して使用してください。深く考えない でこのパラメーターを使用すると、意図しないフィードバックループが発生する恐れがあります。
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Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
Daniel Hansson, Anders Gärder, David Möllerstedt,
Owland Eriksson, Charles Storm, Jesper Kouthoofd
Machinedrum SPS-1 USER’S MANUAL
ElektronMachinedrum+Drive 差分マニュアル
ElektronMachinedrum+Drive 差分マニュアル
+Drive ストレージは Machinedrum の保存領域を大幅に拡張します。これにより数千ものパターン、サウ ンド、ソングを Machinedrum 本体内に保存し、瞬時に呼び出すことが可能になりました。 加えて MachinedrumUW バージョンでは +Drive ストレージにより、数千もの ROM サンプルを 128 バン クに渡って管理することが可能です。+Drive ストレージは Machinedrum のすべてのモデルに搭載するこ とが可能です。
ライブパフォーマンスにおけるスナップショットの切替は、まったく新しいセッションを生み出します。 新しいサンプルバンクをロードして、現在アクティブになっているスナップショットパターンやキットを 一緒に試してみてください。+Drive ストレージを装備した Machinedrum を使用する上での心配事は、保 存要領のみとなることでしょう。
マニュアル表記のルール
このマニュアル内では、LEDインジケーターやノブ、ボタン等のユーザーインターフェイス部については、 以下のルールに従って表記します:
キー(ボタン)はすべて括弧でくくられた大文字でボールド体の表記になります。 例としてフロントパネルの Function キーは [FUNCTION] となります。
メニュー名 ... あるモードや操作は、+DRIVE のようにすべて大文字で表記されます。
ディスプレイに表示されるメッセージは、” RECEIVINGDUMP” のようにクオーテーションマークで囲われ ます。
パラメーターや設定の選択肢の表記は LOAD のようにボールド体で表記されます。
このマニュアル中に出てくるアイコンはそれぞれ次のような意味を示しています。
このアイコンは注意事項を示します。
このアイコンは知っておくと役に立つ、便利な使用方法を示しています。
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+DRIVE の構成と機能
+DRIVE の構成と機能
+Drive ストレージは、128 のスナップショットを Machinedrum に追加します。 Machinedrum では 1 つのスナップショットは「128 パターン、64 キット、32 ソング、8 グローバル」か ら構成されています。MachinedrumUW では、それぞれのスナップショットではそれらに加えてサンプ ルスロットを含んでいます。MachinedrumUWMKI では、32ROM サンプルスロット、Machinedrum UWMkII では 48ROM サンプルスロットが 1 スナップショットに含まれています。
スナップショットをロードするとき、スナップショットは Machinedrum のメモリーバッテリーに転送さ れます。転送されて初めてスナップショットのパターン、キット、ソング、グローバルをエディットでき るようになります。MachinedrumUW の場合、スナップショットに関連したサンプルバンクを DSP に転 送します。
もし +Drive ストレージを搭載した Machinedrum をお持ちの場合は、+Drive に関連する機能を有効化 させるために OS1.60 以上をインストールする必要があります。OS のアップグレード方法については Machinedrum マニュアル本文の関連章をご覧ください。OS のインストールが成功後、Machinedrum の 1 度目の起動の際にディスプレイは”PREPSAMPLES.PLEASEREBOOT”の表示になります。このメッ セージは 1 度のみ表示されます。一旦 Machinedrum の電源を落とし再度電源を入れ直してください。
+DRIVE メニュー
+DRIVE に関連するメニューと設定項目はすべてグローバルメニュー内にあります。
1.[FUNCTION] を押しながら [PATTERN/SONG] を押して、グローバルメニューを開いてください。
2.[ENTER/YES] を押していずれかのグローバルスロットを選択し開いてください。ファイルメニュー内に +Drive メニューが表示されます。+DRIVE,SNAPSHOTS、SMPLBANKS の 3 種類の選択項目があります;
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