SPARK
ユーザーマニュアル
2017.06
V1.2
キーワードの検索
「バッテリー」や「取り付け」などのキーワードで検索して、トピックを見つけます。 Adobe Acrobat
Reader を使用して本書を読んでいる場合、 Windows では Ctrl+F、 Mac では Command+F を押して検
索を開始します。
任意のトピックへの移動
目次のトピックの全リストが表示されます。トピックをクリックすると、そのセクションに進みます。
本書を印刷する
本書は高解像度印刷に対応しています。
このマニュアルの使用方法
凡例
警告 重要 ヒントとコツ 参考
初めてのフライト前にお読みいただくもの
SPARKTMをお使いになる前に以下の資料をお読みください。
1. Spark 同梱物
2. Spark ユーザーマニュアル
3. Spark クイックスタートガイド
4. Spark 免責事項と安全に関するガイドライン
5. Spark インテリジェント・フライト・バッテリー安全ガイドライン
フライトの前に、DJI TM公式ウェブサイトですべてのチュートリアルビデオを視聴し、免責事項をお読みい
ただくことを推奨します。初めて使用する際は「Spark クイックスタートガイド」にひととおり目を通し、
詳細はユーザーマニュアルを参照してください。
チュートリアルビデオ
以下のアドレスにアクセスするか、右側の QR コードをスキャンして
Spark の安全な使用方法を説明している Spark チュートリアルビデオを視聴できます。
http://www.dji.com/spark/info#video
DJI GO 4 アプリのダウンロード
飛行中は必ず DJI GO TM 4 アプリを使用してください。右側の QR コードをスキャンすると
最新バージョンをダウンロードできます。
Android 版の DJI GO 4 アプリは、 Android v4.4 以降で動作します。
iOS 版の DJI GO 4 アプリは、 iOS v9.0 以降で動作します。
* 飛行中にアプリ( DJI GO 4 や DJI 製の機体と互換性のあるすべてのアプリ)に接続 / ログインしていな
い場合、安全性確保のため、高さ 30m 距離 50m に飛行制限されます。
DJI Assistant 2 のダウンロード
http://www.dji.com/spark/download から DJI Assistant 2 をダウンロードします。
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目次
このマニュアルの使用方法
凡例
初めてのフライト前にお読みいただくもの
チュートリアル ビデオ
DJI GO 4 アプリのダウンロード
DJI Assistant 2 のダウンロード
製品の特徴
はじめ に
主な機能
機体の各部名称
アクティベ ート
機体
フライトモード
機体ステータスインジケーター
3D 検知システムとビジョンシステム
Return-to-Home(RTH)
イ ン テ リ ジ ェ ン ト・フ ラ イ ト・ モ ー ド
ジェスチャーモード
フライトレ コ ーダ ー
プロ ペラの 取り付 けと取り外し
インテリジェント・フライト・バッテリー
ジンバルとカメラ
モバイルデバイスでの機体の制御
送信機(別売)
送信機の特徴
送信機の使用
送信機のリンク
DJI GO 4 アプリ
機器
Editor
SkyPixel
Me
2
2
2
2
2
2
6
6
6
7
7
9
9
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23
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26
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31
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36
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41
41
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44
44
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3
飛行
飛行環境の要件
飛行制限と飛行禁止区域
飛行前のチェックリスト
自動離陸と自動着陸
モーターの始動と停止(送信機を使用する場合)
フライトテ スト
コンパス のキャリブレーション
ファー ム ウェ ア の 更 新
付録
仕様
アフターサービスのご案内
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46
46
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製品の特徴
本セクションでは DJI Spark について
紹介し、機体の各部名称について説明
します。
製品の特徴
はじめに
DJI Spark は、DJI 製品の中で最も小型の空撮用カメラです。軽量で持ち運びやすい機体に、スタビライザー
付きカメラ、インテリジェント・フライト・モード、障害物回避機能を内蔵しています。Spark は、ビジョン
システムと 3D 検知システムを搭載し、1080p の動画撮影、12 メガピクセルの静止画撮影、QuickShot モー
ドやジェスチャーコントロールの使用が可能です。最高速度 50km/h* 、最長飛行時間は 16 分 ** の Spark
なら、手軽で楽しく、エキサイティングなドローン撮影が身近になります。
主な機能
Spark はモバイルデバイスコントロールとジェスチャーコントロールをサポートしており、飛行がこれま
でになく簡単になりました。より多くの制御オプションを求めるユーザーは、別売の送信機で飛行能力を
最大限に引き出すことができます。
カメラとジンバル:Spark は、鮮明でシャープな撮影を実現。1080p 動画を最大 30fps で、静止画を画素
数 12 メガピクセルで撮影します。機体に搭載されているコンパクトなジンバルが、ブレのない安定した映
像を提供します。
フライトコントローラー:最新の次世代フライトコントローラーが、より安全で信頼性の高いフライト操
作を実現します。伝送信号が途絶えたり、バッテリー残量が低下したりすると、機体は自動でホームポイン
トに帰還します。Spark は、屋内での低高度のホバリングが可能というだけでなく、そのルート上の障害物を
認識して回避するので、高い安全性を発揮します。
* 最高飛行速度に達するには Spark 用送信機で Spark を操作する必要があります。
** 最長飛行時間は無風状態で、速度 20km/h でテストしたものです。この値は参考値です。
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機体の各部名称
Spark ユーザーマニュアル
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2
3
4
5
1. プロペラ
2. モーター
3. フロント LED
4. 3D 検知システム
10
5. ジンバルとカメラ
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6. 機体ステータスインジケーター
7. インテリジェント・フライト・バッテリー
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6
7
8
8. 電源ボタン
9. バッテリー残量インジケーター
10. Micro USB ポート
11. microSD カードスロット
12. 外部充電接点
13. ビジョンシステム
13
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アクティベート
初めて使用する際は、インテリジェント・フライト・バッテリーと機体をアクティベートする必要があり
ます。
インテリジェント・フライト・バッテリーのアクティベート
すべてのバッテリーは、安全のために休止モードで出荷されています。初めて使用する際は、付属の USB
充電器を使用して、バッテリーを充電してアクティベートします。飛行するたびにバッテリーを完全に充
電することを推奨します。
電源コンセント
USB 充電器 Micro USB ポート
100 - 240V
機体のアクティベート
DJI GO 4 を起動し、右上のアイコンをタップして、ストレージボックスまたはバッテリー室の QR コードを
スキャンし、指示に従ってアクティベートします。
自分の DJI アカウントを使用して機体をアクティベートします。アクティベートするにはイン
イン タ ー ネ ット
ターネット接続が必要です。
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機体
このセクションでは、フライトコント
ローラー、3D 検知システム、ビジョン
システム、およびインテリジェント・フ
ライト・バッテリーについて説明します。
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機体
Spark は、フライトコントローラー、ビデオダウンリンクシステム、3D 検知システム、ジンバルとカメラ、
推進システム、およびインテリジェント・フライト・バッテリーを搭載しています。このセクションでは、
フライトコントローラー、ビデオダウンリンクシステム、その他の機体の部品の特徴について説明します。
フライトモード
Spark には、以下のフライトモードがあります。
P モード(ポジショニング): P モードは、強い GPS 信号受信時に最適に動作します。機体は、GPS とビ
ジョンシステムで位置を把握しながら、自動で安定し、障害物を避けて進み
ます。P モードでは、QuickShot、TapFly(タップフライ)や ActiveTrack(ア
クティブトラック)などのインテリジェント・フライト・モードが使用でき
ます。
前方の障害物検知機能が有効で十分に明るい場合、最大傾斜角度は 15 °、 最
大速度は 10.8km/h です。前方の障害物検知機能が無効な場合、最大傾斜角
度は 15 °、最大速度は 21.6km/h です。
GPS 信号が弱く、暗すぎてビジョンシステムも使用できない場合、機体は
自動的に ATTI モードに切り替わります。この場合、障害物を自動的に回避
することはできず、気圧計のみで位置を把握して高度を制御します。ATTI
モードではインテリジェント・フライト・モードを使用できません。
注記:P モードで高速飛行させるには、スティックを大きく動かす必要があ
ります。
S モード(スポーツ): 機体は GPS で位置を把握します。前方の障害物検知機能が無効になるため、
スポーツモードでは機体は障害物を検知して避けることができません。ス
ポーツモードでは、インテリジェント・フライト・モード、Pano モード、
および ShallowFocus が使用できません。
注記:敏捷性と速度に対する機体の応答性が最適化され、スティックの動き
への応答がより機敏になります。
S モード(スポーツ)では、3D 検知システムが無効になります。そのため、飛行経路上に障害
物があっても、自動で回避できなくなります。
S モード(スポーツ)では、機体の最大速度と制動距離が著しく増加します。無風状態の場合、
制動距離は少なくとも 30m 必要です。
S モードでは、下降速度が著しく増加します。
S モード(スポーツ)では、機体の応答性が著しく向上します。そのため、送信機のスティックを
わずかに動かしただけでも、機体は大きく移動します。飛行中は細心の注意を払い、十分な操縦
スペースを確保するようにしてください。
S モードを使用するには Spark 用送信機が必要です。S モードは、モバイルデバイスを使用して
飛行する場合は使用できません。
送信機のフライトモードスイッチを使用して、機体のフライトモードを選択します。
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Spark ユーザーマニュアル
機体ステータスインジケーター
Spark にはフロント LED と機体ステータスインジケーターがあります。LED の位置は下図に示すとおり
です。
フロ ント LED
機体ステータスインジケーター
フロント LED は機体の向きと一部の機能のステータスを示します(詳細は、ジェスチャーモードの「機能
の説明」のセクションを参照してください)。機体の電源がオンになるとフロント LED が赤色に点灯し、
機体の前部(ノーズ)を示します。
機体ステータスインジケーターはフライトコントローラーのステータスを示します。機体ステータスイン
ジケーターの詳細については下表を参照してください。
機体ステータスインジケーターの解説
通常
赤色、緑色、黄色が順に点滅
黄色と緑色が交互に点滅
緑色がゆっくり点滅
× 2 緑色が 2 回点滅
黄色がゆっくり点滅
緑色が素早く点滅
警告
黄色が素早く点滅
赤色がゆっくり点滅
赤色が素早く点滅
赤色が点滅
赤色に点灯
赤色と黄色が交互に素早く点滅
電源オンおよび自己診断テスト中
ウォーミングアップ
P モード( GPS 有効)
P モード(ビジョンシステム有効)
GPS /ビジョンシステム無効
制動中
送信機信号消失
バッテリー警告
重度のローバッテリー警告
IMU エラー
重大なエラー
コンパスのキャリブレーションが必要
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Spark ユーザーマニュアル
3D 検知システムとビジョンシステム
Spark には 3D 検知システム 1 が搭載されています。このシステムは、機体の前部にある 3D 赤外線モジュー
ルで構成されており、飛行中に障害物を検知することができます。
ビジョンシステムの主要部品は、機体本体の底部に位置しています。ビジョンシステムには、カメラ 2 と
3D 赤外線モジュール3 が含まれています。ビジョンシステムでは 3D 赤外線モジュールと画像データを使っ
て機体の現在位置を維持し、屋内や GPS 信号が使用できない環境での高精度のホバリングを可能にします。
3D 検知システムは、常に障害物を検知して、十分な明るさがあれば Spark が障害物を回避できるようにし
ます。
2
1
検知範囲
3D 検知システムの検知範囲は以下のとおりです。機体は、検知範囲外の障害物を検知または回避できません
ので注意してください。
0.2 〜 5m
3
ビジョンシステムの使用
ビジョンシステムは機体の電源がオンになると自動的に作動します。特別な操作は必要ありません。ビ
ジョンシステムは、GPS が使えない屋内環境でも使用できます。ビジョンシステムを使用すると、GPS が
なくても機体は正確にホバリングできます。
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Spark ユーザーマニュアル
ビジョンシステムを使用するには次の手順に従ってください。
1. 機体を P モードにして、平らな面の上に置きます。ビジョンシステムは模様に変化のない地表面では正
しく動作しないため、注意してください。
2. 機体の電源をオンにします。離陸後、機体はその場でホバリングします。機体ステータスインジケーター
が緑色に 2 回点滅し、ビジョンシステムが動作していることを示します。
3D 検知ステムが有効化されているときは、前方に障害物を検知したとき、機体がアクティブににブレーキを
かけます。3D 検知システムは、明るさが適切で障害物がはっきりと目立つか特徴がある場合に、最も効果
的に動作します。十分な制動距離を確保するために、機体を 10.8km/h 以下で飛行させてください。
3D 検知システムとビジョンシステムの動作は、飛行する機体下の表面の状態に影響されます。
GPS もビジョンシステムも利用できない場合、機体は P モードから ATTI モードに自動で切り替
わります。以下のような状況で Spark を操作するときは特に注意してください。
高度 0.5 m以下で高速で飛行する場合。
単色(黒一色、白一色、赤一色、緑一色など)の地表面上を飛行する場合。
反射率が高い地表面上を飛行する場合。
水面または透明な地表面上を飛行する場合。
動く面または物体上を飛行する場合。
明るさが頻繁に、または急激に変わる場所を飛行する場合。
非常に暗い(10 ルクス未満)または非常に明るい(100,000 ルクス超)地表面上を飛行する場合。
はっきりした模様や特徴のない地表面上を飛行する場合。
タイルなど、同じパターンや構造が繰り返されている地表面上を飛行する場合。
小さく細い物体(木の枝、電線など)の上を飛行する場合。
地上 2 メートルを 10.8km/h 以上の速度で飛行する場合。
センサーは常にきれいな状態に保ってください。汚れやごみが付着していると、センサーの効果
に影響を及ぼす恐れがあります。
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Spark ユーザーマニュアル
Return-to-Home( RTH)
Return-to-Home (RTH )機能により、機体は最後に記録されたホームポイントに戻ります。RTH には 3 つ
のタイプ(スマート RTH 、ローバッテリー RTH 、フェールセーフ RTH )があります。次のセクションでは
これら 3 つの RTH のシナリオを詳細に説明します。
GPS
離陸前に強い GPS 信号が検知されていた場合は、機体を離陸させた
ホームポイント
場所がホームポイントになります。GPS の信号強度は、GPS アイコン
( )で表示されます。ホームポイントが記録されると、機体ステー
タスインジケーターが素早く点滅します。
スマート RTH
GPS が有効な場合はスマート RTH を使用できます。DJI GO 4 の RTH ボタンをタップして画面の指示に従
います。DJI GO 4 の停止アイコン × を押すと、スマート RTH をすぐに終了できます。
送信機の RTH の長押しでも、スマート RTH を開始することができます。もう一度押すと終了します。
ローバッテリー RTH
DJI インテリジェント・フライト・バッテリーが機体の安全な帰還に影響が出るほど消耗すると、ローバッ
テリー RTH が起動します。ローバッテリー警告が表示された場合は、機体をホームに帰還させるか、ただ
ちに着陸させてください。ローバッテリー警告が発せられると、DJI GO 4 に通知が表示されます。10 秒間
の警告の後に何も操作しないと、機体は自動的にホームポイントに帰還します。RTH 手順は、送信機の
RTH ボタンまたはフライト一時停止ボタンを押すことでキャンセルできます。この警告のしきい値は、現
在の機体の高度とホームポイントからの距離を基準に自動的に決定されます。ローバッテリー RTH は、飛
行中に 1 回のみ表示されます。
現在のバッテリー残量で現在の高度から下降させることしかできない場合は、機体は自動的に着陸を開始
します。
説明
DJI GO 4 に表示されるバッテリー残量インジケーターの意味は以下のとおりです。
重度のバッテリー残量警告
(赤色)
ローバッテリー残量警告
(黄色)
十分なバッテリー残量
(緑色)
残りの推定飛行可能時間
ホームへの帰還に
必要な電力
バッテリー 残 量イン ジケ ータ ー
12:29
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Spark ユーザーマニュアル
バッテリー
残量警告
ローバッテ
リー残量警告
重度のバッテ
リー残量警告
残飛行時間
重度のバッテリー残量警告が発せられ、機体が自動的に下降を始めたら、バーチャルジョイス
ティックまたはコントロールスティックでスロットルを上げて機体を現在の高度に保ちます。こ
うすることでより適切な着陸場所に移動することができます。
バッテリー残量インジケーターバーのカラーゾーンとマーカーは、推定飛行残時間に対応してい
ます。残飛行時間は機体の現在の位置や状況に応じて自動で調整されます。
フェールセーフ RTH
ホームポイントが正常に記録され、GPS 信号が強くコンパスが正常に動作している場合に、無線信号が指定さ
れた時間(送信機使用の場合は 3 秒、Wi-Fi 使用の場合は 20 秒)消 失 すると、フェールセ ーフ RTH が自動的に作
動します。無線信号との接続が再確立されると、ユーザーはフェールセーフ RTH をキャンセルして機体を制御で
きるようになります。
注意
バッテリー電
力が低下して
います。機体を
着陸させてく
ださい。
機体を速やか
に着陸させて
ください。
現在のバッテ
リー残量をもと
に推測した残飛
行時間です。
機体ステータス
インジケーター
機体ステータス
インジケーター
がゆっくり赤色
に点滅します。
機体ステータス
インジケーター
が素早く赤色で
点滅します。
なし なし なし
DJI GO 4 アプリ フライト指示
[帰還]をタップして機体を
自動的にホームポイントに帰
還させるか、[ 取消 ] をタップ
して通常飛行に戻ります。何
もしないと、機体は 10 秒後
に自動的にホームポイントに
戻ります。送信機ではアラー
ムが鳴ります。
DJI GO 4 アプリ画面が赤色で
点滅し、機体は下降を始めま
す。送信機ではアラームが鳴
ります。
できるだけ早く機
体を帰還、着陸さ
せ、モーターを停
止し、バッテリーを
交換してください。
機体が自動的に下
降して着陸します。
RTH 手順
1. ホームポイントが自動的に記録されます。
2. RTH 手順(スマート RTH、ローバッテリー RTH、フェールセーフ RTH)が開始されます。
3. ホームポイントを確認し、機体が方向を調整します。
4. a. 機体は、プリセットされた RTH の高度に上昇し、機体がホームポイントから 20m 以上離れている場
合はホームポイントに向けて飛行します。
b. 機体がホームポイントから 3m 〜 20m の間にあり、[ 現在の高度で RTH] が無効の場合は、自動着陸
します(DJI GO 4 のデフォルト設定)。
機体がホームポイントから 3m 〜 20m の間にあり、高度が 2.5m 以上を飛行中で [ 現在の高度で RTH]
が有効の場合には、機体は現在の高度のままホームポイントに戻ります。高度が 2.5m 未満を飛行中
の場合は 2.5m に上昇してからホームポイントに戻ります。
C. ホームポイントから 3m 未満の場所で RTH が起動すると、機体は自動的に着陸を開始します。
5. 機体は、地面から 0.3m の位置でホバリングし、ユーザーからの確認を待ちます。ユーザーの確認後、機
体は着陸し、モーターを停止します。
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Spark ユーザーマニュアル
1 ホームポイントの記録 2 送信機信号消失
4 RTH(高度の調整可能)
×
ホームからの高さがフェールセーフ高度を超える
フェールセーフ高度まで上昇
フェールセーフ高度
ホームからの高さがフェールセーフ高度以下
5 着陸(ユーザーの確認後)
×
3 長時間信号消失
× ×
ホームポイント上空 0.3m でホバリング
GPS 信号が弱い、または利用不可の場合、機体はホームポイントに戻ることができません。
飛行を開始する前に、適切なフェールセーフ高度を設定することが重要になります。DJI GO 4
アプリを起動して[GO FLY ]をタップし、 をタップしてフェールセーフ高度を設定してくだ
さい。
フェールセーフ中、スロットルスティックを動かして機体の高度が 20 メートル以上になると、
機体は上昇を停止し、速やかにホームポイントに戻ります。
RTH 中の障害物回避
Spark は、RTH が起動して、ホームポイントから 100m 以上離れている場合、10m/s の飛行速度で帰還し
ますが、障害物を回避することはできません。
Spark は、3D 検知システムを使用するのに十分な明るさがあり、機体がホームポイントから 100m 未満の
位置にあるときに RTH が起動されると、RTH 中に障害物を検知し、能動的に回避しようとします。障害物を
認識すると、機体は以下のように動作します。
1. 5m 前方に障害物を検知すると、機体は減速します。
2. 機体は停止してホバリングし、 3D 検知システムが障害物を検知できなくなるまで後進します。
3. 機体は約 5 秒間垂直に上昇します。
4. RTH プロセスを再開します。機体はそのままの高度でホームポイントまで飛行を継続します。
5 秒間の上昇
5m
機体が 10m 後進した後も障害物が検知される場合は、障害物検知がオフになり、機体は自動的
にフェールセーフ高度まで上昇して 10m/s の速度でホームポイントに戻ります。
機体は、上昇中に再度障害物を検知すると、 1 〜 3 の手順を繰り返します。
機体は、機体の上方、側方、後方の障害物を回避できません。
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Spark ユーザーマニュアル
高精度着陸
Spark は Return-to-Home 中に、機体の下の地形の特徴を自動的に走査して照合します。現在の地形がホー
ムポイントの地形に一致すると、Spark は速やかに着陸を開始して、高精度着陸を実行します。照合に失
敗した場合、DJI GO 4 は地形の特徴不一致を表示します。
高精度着陸の性能は以下の条件に左右されます。
a. 離陸時にホームポイントが記録されており、フライト中に更新されていないこと。
b. 機体を垂直に離陸すること。離陸高度が 7m を超えていること。
c. ホームポイントの地形的特徴にほぼ変化がないこと。
d. ホームポイントの地形に目立った特徴がない場合は性能に影響が生じる。
e. 明るすぎたり暗すぎたりしないこと。
着陸中は以下の操作を行うことができます。
a. スロットルを下げて着陸を加速する。
b. コントロールスティックを別のいずれかの方向に動かして、高精度着陸を停止する。コントロー
ルスティックを離すと Spark は垂直に下降します。
インテリジェント・フライト・モード
Spark はインテリジェント・フライト・モード(QuickShot 、 ActiveTrack(アクティブトラック)、TapFly(タッ
プフライ)、ジェスチャー、およびトライポッドモード)をサポートします。DJI GO 4 で をタップするか、
送信機の機能ボタンを押して、インテリジェント・フライト・モードを有効にします。
QuickShot
QuickShot 撮影モードには、Rocket (ロケット)、Dronie (ドローニー)、 Circle (サークル)、 Helix (螺旋)
があります。Spark は選択した撮影モードに従って動画を録画し、10 秒間のショートビデオを自動的に生
成します。このショートビデオは再生メニューで表示、編集し、ソーシャルメディアで共有できます。
Dronie:被写体にカメラをロックした状態で、後方と前方に飛行します。
Circle:被写体の周りを飛行します。
Helix:上昇し、被写体の周りを旋回します。
Rocket:カメラを下に向けた状態で上昇します。
QuickShot の使用
機体が P モードでインテリジェント・フライト・バッテリーが十分に充電されていることを確認します。
QuickShot を使用するには次の手順に従ってください。
1. 離陸したら、機体を地上から 1.5m 以上の高度で飛行させます。
1.5 m
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Spark ユーザーマニュアル
2. DJI GO 4 を起動し をタップしてから、 QuickShot を選択して指示に従います。
12
In-Flight( GPS)
09:29
QuickShot
1080P/30
61%
2.4G
H 9.6
S 1.1D 9.6
3. カメラビューで目的の被写体を選択し、撮影モードを選択します。[GO ]をタップして撮影を開始します。
撮影が終了すると、機体は元の位置に戻ります。
12
In-Flight( GPS)
09:29
QuickShot
1080P/30
61%
2.4G
4. 再生画面で、生成された動画または元の動画を表示、編集することができます。
QuickShot は、 GPS 信号が強い場合のみ使用できます。
DJI GO 4 で をタップして、撮影中にいつでも QuickShot を終了できます。
QuickShot では、機体は障害物を自動的に回避できません。 QuickShot は広い場所で使用してく
ださい。
ActiveTrack ( アクティブトラック )
ActiveTrack (アクティブトラック)を使用すると、モバイルデバイスの画面で動く被写体をマークして追
尾できます。追加の追尾デバイスは不要です。
Spark は、バイクや車、人や動物を自動的に識別して追尾することができ、対象に応じて異なる追尾方式を
使用します。
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