MAVIC PRO
ユーザーマニュアル
2016.12
V1.2
キーワードの検索
「バッテリー」や「取り付け」など の キ ーワード で 検 索して、トピックを見 つ けます。 Adobe Acrobat
Reader を使用して本書を読んでいる場合、Windows では Ctrl+F、Mac では Command+F を押して
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目次 のトピックの 全リストが表示されます。トピックをクリックすると、そのセクションに進みます。
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本書は高解像度印刷に対応しています。
本マニュアルの使用方法
凡例
警告 重要 ヒントとコ ツ 参考
初めてのフライト前にお読みいただくもの
MAVICTM Pro をお使いになる前に以下の資料をお読みください。
1. Mavic Pro 同梱物
2. Mavic Pro ユーザーマニュアル
3. Mavic Pro クイックス タ ートガ イド
4. Mavic Pro 免責事項と安全に関するガイドライン
5. Mavic Pro インテリジェント・フライト・バッテリー の安全に関 するガイドライン
フライトの前に、DJI TM 公式ウェブサイトですべてのチュートリアルビデオを視聴し、免責事項をお読みい
ただくことを推 奨します。初めて飛行させるときは「Mavic Pro クイックスタートガイド」をよく読み、詳細は
ユーザーマニュアルを参照してください。
チュートリアル ビデ オ
以下のリンクでチュートリアルビデオをご覧いただけます。
Mavic Pro を安全にお使いいただく方法をご案内しています。
http://www.dji.com/mavic
DJI GO 4 アプリのダウンロード
本機の使用前に、 DJI GO TM 4 アプリをダウンロードしてインストー ルしま す。
右側にある QR コードを ス キャンし、 最新版のアプリをダウンロードしてください。
Android 版の DJI GO 4 アプリは、Android 4.4 以降で動作します。
iOS 版の DJI GO 4 アプリは、iOS.9.0 以降で動作します。
DJI Assistant 2 のダウンロード
http://www.dji.com/mavic/download から DJI Assistant 2 をダウンロードしてください。
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2
目次
本マニュアルの使用方法
凡例
初めてのフライト前にお読みいただくもの
チュートリアル ビ デ オ
DJI GO 4 アプリのダウンロ ード
DJI Assistant 2 のダウンロード
製品の特徴
はじめ に
主な機能
Mavic Pro の準備
機体の各部名称
送信機の各部名称
機体
機体の特徴
フライトモ ード
フライトステータスインジケーター
Return-to-Home(RTH)
TapFly(タップフライ)
ActiveTrack(アクティブトラック)
ジェスチャーモード
トラ イ ポ ッド モ ード
地形フォローモード
前方/下方ビジョンシステム
フラ イトレ コ ー ダ ー
プロペラの 取り付 けと取り外し
インテリジェント・フライト・バッテリー
送信機
送信機の特徴
送信機の使用
送信機のリンク
2
2
2
2
2
2
6
6
6
6
8
8
11
11
11
12
13
17
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21
22
22
22
25
25
26
31
31
31
36
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3
カメラとジンバ ル
カメラの特徴
ジンバル
DJI GO 4 アプリ
機器
Editor
SkyPixel
Me
飛行
飛行環境の要件
飛行制限と飛行禁止区域
飛 行 前 チェックリスト
コンパス のキャリブレーション
自動離陸と自動着陸
モーターの始動と停止
フラ イト テ スト
付録
仕様
ファームウェアのアップデ ート
インテリジェント・フライトモード
送信機の液晶画面のメニュー情報
購入後のお問い合わせ
38
38
39
41
41
46
46
46
48
48
48
49
50
51
52
52
55
55
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57
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4
製品の特徴
本 セクション で は Mavic Pro について紹介
し、機体と送信機の各部名称について説明
します。
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製品の特徴
はじめ に
DJI Mavic Pro は、DJI 製品の中で最も小型の空撮用カメラです。革新的な折りたたみ構造の機体には、
完全に安定化されたカメラ、インテリジェント・フライトモードと障害物回避機能が装備されています。
Mavic Pro は、4K 動画および 1,200 万画素の静止画を撮影し、ActiveTrack( アクティブトラック ) TM および
TapFly( タップフラ イ )TM 機能の両方を使用できるため、複雑なショットも簡単に撮影できます。
Mavic Pro の最大速度は 65km/h、最大飛行時間は 27 分 * です。
* 最大飛行時間は無風状態で、速度 25km/h でテストしたものです。この値は参考値です。
製品 の 特徴
主な機能
Mavic Pro は革新的な折りたたみ構造で、携帯するのに非常に便利な機体です。
カメラとジンバ ル:Mavic Pro は、かつてないほど鮮明でシャープな撮影を実現。4K 動画を最大 30fps で、
静止画を画素数 1,200 万画素で撮影します。機体に搭載されているコンパクトなジンバルが、すべての
揺れを安定化します。
フライトコントローラー:最新の次世代フライトコントローラーが、より安全で信頼性の高いフライト操作
を実 現します。伝送信号が途絶えたり、バッテリー残量が低下したりすると、機体は自動でホームポイント
に帰還しま す。Mavic Pro は、屋内でも低高度でも安定したホバリングが可能なだけでなく、飛行ルート上
の障害物を認識して高い安全性を発揮します。
HD ビ デ オダウンリンク:送信機には DJI の最新の長距離伝送技術、 OCUSYNC TM が組み込まれており、
最大伝送距離は 4km です。上空で機体を制御し、1080p でモバイルデバイスに動画をストリーミングで
きます。
Mavic Pro の準備
機体のアームはすべて折りたたまれた状態で納品されます。以下の手順に従って、すべてのアームを広げ
てください。
機体の準備
カメラから、ジン バルカバーとジンバ ルクラン
プを取り外します。
ジンバルカバーはジンバルを保護するために使用します。必要に応じてジンバルカバーを取り外します。
Mavic Pro を使用しないときは、ジンバルクランプとジンバルカバーを装着してジンバルを保護してくだ
さい。
プロペラ の 取り付 け
白いリング付きのプロペラを、白いマークのあるマウントベースに取り付けます。プロペラをマウントプレー
トに押し付けながら、ロック方向に固定されるまで回転させてください。もう 1 組のプロ ペラを、マークの つ
いていないマウントベースに取り付けます。
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6
Mavic Pro ユーザーマニュアル
マー クあり マークなし
アームを広げます
1. 図のように、機体の前方アームを広げてから後方アームを広げます。
2. すべてのプロペラブレードを広げます。
前方のアームとプロペラを広げてから後方のアームとプロペラを広げます。自動診断テストに影響が出
る恐れがあるため、すべてのアームとプロペラを広げてから機体の電源を入れてください。
送信機の準備
1. モバイルデバイスのクランプとアンテナを広げます。
2. ご使用のモバイルデバイスの種類に合わせて、適切な RC ケーブルを選択してください。Lightning
コネクター 付 き RC ケーブルが接続されており、標準の Micro USB コネクターと USB Type-C コネ
クターが同梱されています。リバース Micro USB コネクターも別途ご購入いただけます。モバイル
デバイスを 挿 入し、固 定します。
製品 の 特徴
Lightning コネ クタ ー
1
2
3
USB Type-C コ ネ クタ ー
Micro USB コネ クター
リバース Micro USB コ
ネクタ ー
RC ケーブルの交換方法については、下図を参照してください。
USB Type-C コ ネ クタ ー の RC ケーブルを使用するときは、
RC ケーブルスライダーを交換する必要があります。
送信機を使用して機体を制御する場合には、制御モードスイッチを必ず[RC ]に 切り替 えてください。
お手持ちのモバイルデバイスを、USB ケーブルを使って送信機に接続することもできます。ケー
ブルの一端をモバイルデバイスに接続し、もう一方の端を送信機底部の USB ポートに接続し
ます。USB ケーブルを使用する際は、送信機の Micro USB ポートから RC ケーブルを必ず取り
外し てくだ さ い 。
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Mavic Pro ユーザーマニュアル
機体の各部名称
1
2
3
4
5
6
製品 の 特徴
7
8
9
1. プロペラ
2. モーター
3. フロント LED インジケーター
4. 前方 ビ ジョンシス テム
5. ランディング ギ ア
(アンテナ内蔵)
11
6. ジンバルとカメラ
10
7. インテリジェント・フライト・バッテリー
8. リンクボ タン
12
9. リンクステータスインジケーター
10. microSD カ ー ド ス ロ ット
11. 制 御 モ ード ス イッチ
12. Micro USB ポート
14 13
13. 機体ステータスインジケーター
14. 下方 ビ ジョンシス テム
送信機の各部名称
1
2
4
6
8
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8
1. アンテナ
機体制御と動画信号を送受信します。
2. Return-to-Home(RTH)ボ タ ン
3
5
7
9
このボタン を長 押しすると、 Return-toHome(RTH) を開 始します。再度押すと、
RTH はキャンセルされます。
3. 電源ボタン
送信機の電源をオン / オフにします。
4. コ ントロ ー ルス ティック
機体の向きと動きを制御します。
Mavic Pro ユーザーマニュアル
5. LCD 液晶画面
機体および送信機のシステムステータスを表
示します。
6. フライト一時停止ボタン
緊急に一時停止させる場合に、1 回 押します。
7. 5D ボ タン
初期設定は以下のとおりです。これらの値をお
好みに応じて DJI GO 4 アプリで 設 定します。
左:ズ ー ム イ ン
右:ズ ー ム ア ウト
上:ジンバル前向き
下:ジンバル下向き
押 し 下 げ る:DJI GO 4 イ ン テ リ ジ ェ ン ト・フ ラ
イト・メニューを呼 び出しま す。
10. C1 ボタン
初期設定は以下のとおりです。これらの 値 を
お好みに応じて DJI GO 4 アプリで 設 定しま
す。
ボタンを 1 回押して画面中央に焦点を合わ
せます。ウェイポイントを使用している場合
はポイントを追 加します。
11. C2 ボタン
初期設定は以下のとおりです。これらの値を
お好みに応じて DJI GO 4 アプリで 設 定しま
す。
ボタンを 1 回押して再 生しま す。ウェイ ポイ
ントを使用している場合はポイントを削除し
ます。
12. ジンバルダイヤル
カメラの チルトを制 御します。
13. カメラ設定ダイヤル
ダイヤルを回してカメラ設定を調整します。
(DJI GO 4 アプリを実行しているモバイルデ
バイスに、送信機が接続されている場合のみ
機 能 し ま す 。)
14. 録画ボタン
録画ボタンを押して動画の録画を開始しま
す。再度押して録画を停止します。
8. モバイルデバイス用クランプ
お使いのモバイルデバイスを送信機に確実に
取り付けま す。
9. USB ポート
DJI GO 4 アプリを実行するた め 、モバイルデ
バイス に 接 続しま す。
10
12
14
17 16
15. シャッター ボタン
シャッターボタン を押し、静止画を撮 影します。
連続撮影モードが選択されている場合は、設
定された枚数の静止画を撮影します。
16. 電源ポート
送信機のバッテリーを充電するため、充電器
に接 続します。この ポ ートを RC ケーブルを使
用してモバイルデバイスに接続します。
17. フライトモ ードスイッチ
P モードと S モード を 切り替えます。
製品 の 特徴
11
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機体
このセクションで は 、フライトコントロー
ラー、前方/下方ビジョンシステム、およ
びインテリジェント・フライト・バッテリー
について説明します。
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機体
機体の特徴
Mavic Pro の機体 は 、フライトコントローラー 、ビデオダウンリンク、推進 システム 、インテリジェント・フ
ライト・バ ッテリーで 構 成 されてい ます。このセクションでは、フライトコントローラー、ビデオダウンリンク、
その他の機体の部品の特徴について説明します。
フライトモード
Mavic Pro は以下のモードを使用できます。
P モード(ポジショニング): P モードは、強い GPS 信号受信時に最適に動作します。機体は、GPS と
前方/下方ビジョンシステムを利用して自ら位置を把握しながら自動で安定し、障害物を避けて進み
ます。このモードでは、TapFly( タップフラ イ ) や ActiveTrack( アクティブトラック ) などの高度な機能が
有効 に なります。
前方ビジョンシステムが有効で、十分に明るい場合、最大傾斜角度は 16 °、最大速度は 36km/h です。
前方の障害物検知機能が無効な場合、最大傾斜角度は 25 °、最大速度は 58km/h です。
前方/下方ビジョンシステムを使用するには GPS 信号が弱く、また暗過ぎる場合、機体は高度を制御
するための位置決めするために気圧計のみを使用しています。
注 記:P モードで高速飛行させるには、スティックを大きく動かす必要があります。
S モード(スポーツ): 機体は位置決めに GPS を使用しています。スポーツモードでは、前方/下方ビジ
ョンシステムが無効になるため、機体は障害物を検知して避けることができません。スポーツモードでは、
Ground Station およびインテリジェント・フライト機 能 も無効 に なります。
注記:敏捷性と速度に対する機体の応答性が最適化され、スティックの動きへの応答性がより機敏になり
ます。
機体
モード(スポーツ)では、前方ビジョンシステムが無効になります。そのため、飛行経路上に障害物
があっても、自動で回避できなくなります。
S モード(スポーツ)では、機体の最大速度と制動距離が著しく増加します。無風状態の場合、制
動距離は少なくとも30m 必要です。
S モード(スポーツ)では、下降速度が著しく増加します。
S モード(スポーツ)では、機体の応答性が著しく向上します。そのため、送信機のスティックを
わずかに動かしただけでも、機体は大きく移動します。フライト中は細心の注意を払い、十分な
操縦スペースを確保するようにしてください。
機体のフライトモードを変更するには、フライトモードスイッチを使用します。
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Mavic Pro ユーザーマニュアル
フライトステータスインジケーター
Mavic Pro に は 、フ ロ ン ト LED インジケーターと機体ステータスインジケーターがあります。LED の位置
は下図に示すとおりです。
フロ ント LED
機体ステータスインジケーター
機体
フロ ント LED
フロント LED は機体の方向を示します。機体の電源を入れると、機体の前方(ノーズ)を示すためにフロン
ト LED が赤色に点灯します(フロント LED は DJI GO 4 アプリで消灯で きます)。機体ステータスインジケ
ーターは、フライトコントローラー のシステムのステータスを表示します。機体ステータスインジケーター
の詳細については、次の表を参照してください。
機体ステータスインジケーターの 解説
通常
赤色、緑色、黄色が順に点滅 電源オンおよび自己診断テスト中
黄色と緑色が交互に点滅 ウォーミングアップ
緑色がゆっくり点滅 P モードま た は S モ ー ド( GPS 有り)
× 2 緑色が 2 回点滅 P モード(前方および下方ビジョンシステム有り)
黄色がゆっくり点滅 GPS および前方/下方ビジョンシステムなし
緑色が素早く点滅
警告
黄色が素早く点滅 送信機信号消失
赤色がゆっくり点滅 低バッテリー警告
赤色が素早く点滅 極低バッテリー警告
赤色が点滅 IMU エラー
赤色点灯 重大なエラー
赤色と黄色が交互に素早く点滅 コンパスのキャリブレーションが必要
制動中
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Mavic Pro ユーザーマニュアル
Return-to-Home(RTH)
Return-to-Home (RTH )機能により、機体は最後に記録されたホームポイントに戻ります。 RTH は 3 種類
ありま す。ス マ ート RTH 、低バッテリー RTH 、フェールセーフ RTH で す。本 セ ク シ ョ ン で は 、こ れ ら 3 つの
RTH の動作について詳しく説明します。
GPS
離陸前に強い GPS 信号が検知されていた場合は、機体を離陸さ
ホームポイント
せた場所がホームポイントになります。GPS の信号強度は、GPS
アイコ ン( )で表されます。ホームポイントが記録されると、機
体ステータスインジケーターが素早く点滅します。
前方ビジョンシステムが有効で、十分に明るい場合、機体は障害物を認識して回避します。機体
は障害物を避けるため自動で上昇し、新しい高度で飛行してホームポイントに戻ります。機体
が確実に前方に向けて帰還するため、前方ビジョンシステムが有効でも、RTH 中には機体の回
転、左右への飛行はできません。
前方ビジョンシステムは、飛行中または RTH 中のみ有効にできます。
フェールセーフ RTH
ホームポイントが正常に記録され、コンパスが正常に動作している場合、送信機の信号が指定された時間
(送信機使用の場合は 3 秒、Wi-Fi 使用の場合は 20 秒)消失 すると、フェー ル セーフ RTH が自動的に作
動します。送信機の信号接続が回復すると、操縦者は Return-to-Home をキャンセルし、機体の制御を取
り戻すことができます。
1 ホ ー ム ポ イ ント の 記 録
2 ホ ー ム ポ イ ント の 確 認
解説
3 送信機信号消失
×
機体
4 長時間信号消失
×
5
RTH (調整可能な高度)
HP 上の高さ > フェールセーフ高度
×
フェールセーフ高度まで上昇
フェールセーフ高度
HP 上の高さ <= フェールセーフ高度
6 着陸 (ユーザー確認 後に着陸 )
×
ホームポイント上空 2 m でホバリ
ング
GPS 信号が弱い([ ]がグレイ表示)または利用不可の場合、機体はホームポイントに戻れ
ません。
前方ビジョンシステムが無効な場合、機体はフェールセーフ RTH 中に障害物を回避できま
せん。フライト前に適切なフェールセーフ高度を設定しておくことが重要です。DJI GO 4 アプ
リを起動して[カメラ]ビューに 進 み、 をタップしてフェールセーフ高度を設定してください。
機体がフェールセーフ高度に向けて上昇しているときは、機体の操縦はできません。ただし、
RTH ボタンを押すと上昇を終了し、制御を取り戻すことができます。
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Mavic Pro ユーザーマニュアル
ス マ ート RTH
GPS を利用してスマート RTH を開始できるときは、送信機の RTH ボタンを使用するか、 DJI GO 4 アプリ
の RTH ボタンをタップして画面上の指示に従います。機体のステータスインジケーターが点滅して、現在
のステータスを表示します。スマ ート RTH 中は、機体は飛行経路上の障害物を検知して回避します。衝突
を避けるために障害物を回避して進むか、その場所でホバリングするかを機体が選択します。前方 ビ ジョ
ンシステムが無効であったり、照光レベルが低い場合は、障害物を回避するようにユーザーが手動で機体
を誘導することができます。また、送信機のフライト一時停止ボタンを使用するか DJI GO 4 アプリの停止
アイコンを押して、すぐにスマート RTH を終了することもできます。
ス マ ート RTH 中、高精度着陸中、および DJI GO 4 アプリによる自動着陸使用中は、着陸保護機能が有効
機体
になります。
1. 地面が着陸に適していると着陸保護機能が判断すると、Mavic Pro は ゆっくり着 陸します。
2. 地面が着陸に適していないと着陸保護機能が判断した場合は、Mavic Pro はホバリングして操縦者の
確認を待ちます。
着陸保護機能が作動しない場合は、Mavic Pro が地表 0.5m 未満まで下降したときに、DJI GO 4 アプリが着陸
3.
を行うか を表示します。スロットルを引き下げるか、自動着陸スライダーを使用して着陸します。
低バッテリー RTH
安全に帰還するために必要な電池残量が最低限に達すると、低バッテリー残量のフェールセーフが作動
します。その場合は機体をホームに帰還させるか、ただちに着陸させてください。低バッテリー警告が発
せられると、DJI GO 4 アプリに通知が表示されます。10 秒経っても何もしないと、機体は自動的にホーム
ポイントに 帰 還しま す。RTH 手順は、送信機の RTH ボタンを押すことでキャンセルできます。この警告の
しきい値は、ホームポイントから現在の機体の高度と距離を基準に自動的に決定されます。
現在のバッテリー残量では現在の高度から下降させることしかできない場合は、機体を自動的に着陸さ
せます。その場合も、送信機を使用して着陸中の機体の動きを制御できます。
バッテリー 残 量イン ジ ケーターは DJI GO 4 アプリに表示され、次のような意 味 を表します。
極低バッテリー残量警告(赤色)
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低バッテリー残量警告
(黄色)
十分なバッテリー残量
(緑色)
帰還に必要な電力
バッテリー 残 量 インジ ケ ーター
飛行残時間
12:29
Mavic Pro ユーザーマニュアル
バッテリー 残
量 警告
低バッテ
リー
残量警告
極低バッテ
リー残量
警告
予想飛行残
時間
極低バッテリー残量警告が発せられ、機体が自動的に着陸を開始したタイミングで、左スティッ
クを押し上げて機体をホバリングさせると、より適切な着陸地点へ機体を誘導することができ
ます。
バッテリー残量インジケーターバーのカラーゾーンとマーカーは、推定飛行残時間を反映します。
飛行残時間は機体の現在の位置や状況に応じて自動で調整されます。
注意
バッテリー 電 力
低下。機体を着
陸させてくだ
さい。
機体を速やか
に着陸させてく
ださい。
現在のバッテ
リー 残 量を もと
に推測した飛行
残時間です。
機体ステータ
スインジケー
ター
機体ステータ
スインジケー
タ ー が ゆ っ くり
赤色で点滅し
ます。
機体ステータ
スインジケー
ターが素早く
赤色で点滅し
ます。
なし なし なし
DJI GO 4 アプリ フライト指示
[Go-Home ]を タ ッ プ し て 機
体を自動的にホームポイン
トに帰 還させるか、[Cancel]
をタップして通常飛行に戻
ります。何もしないと、機体
は 10 秒後に自動的にホー
ムポイントに戻ります。送信
機で はアラームが鳴ります。
DJI GO 4 アプリ画面が赤色
で点滅し、機体は下降を始
めます。送信機ではアラーム
が鳴ります。
できるだけ早く機
体を帰還、着陸させ、
モーターを停止し
てバ ッテリー を 交
換してください。
機体を自動的に下
降させて着陸させ
ます。
機体
高精度着陸
Mavic Pro は Return-to-Home 中に、機体の下の地形の特徴を自動的に走査して照合します。現在の
地形がホームポイントの地形に一致すると、Mavic Pro は速やかに着陸を開始して、高精度着陸を実
行します。照合に失敗した場合、DJI GO 4 アプリは地形の特徴不一致のエラーを表示します。
高精度着陸のパフォーマンスは以下の条件に左右されます。
a. 離陸時にホームポイントが記録されており、フライト中に更新されていないこと。
b. 機体は垂直に離陸すること。離陸高度は 10m を 超 えて い る こと。
c. ホームポイントの地形的特徴がほぼ変わっていないこと。
d. ホームポイントの地形に目立った特徴がないとパフォーマンスに影響。
e. 明る す ぎ たり暗 すぎ たりしな い こと。
着陸中は以下の操作を行うことができます。
a. スロットルを引き下げて着陸を加速する。
b. コントロールスティックを別のいずれかの方向に動かして、高精度着陸を停止する。
Mavic Pro は垂直に下降し、着陸保護機能は維持。
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Mavic Pro ユーザーマニュアル
RTH の安全に関する注意
RTH 高度
機体
10 m
前方ビジョンシステムが無効になっていると、機体は RTH 中に障害物を回避
できません。そのため、フライト前に適切なフェールセーフ高度を設定しておく
ことが重要です。DJI GO 4 アプリを起動して[カメラビュー]に進 み 、 をタッ
プしてフェールセーフ高度を設定してください。
ス マ ート RTH や 低バッテリー RTH などの Return-to-Home(RTH) 機能が発動
され、機体がホームポイントから 20m 以上離れていると、以下のように実行さ
れます。
1.RTH 高度より高く飛行している場合は、現在の高度でホームポイントに帰還。
2.RTH 高度より低く飛行中の場合は、RTH 高度まで上昇。
RTH( ス マ ート RTH や低 バッテリー RTH など)がホ ームポ イントから 5 〜 20 m の位
置で発動され、前方ビジョンシステムが有効化されている場合、以下のように実行さ
れます。
1. 機体の現在の高度が 10m を超えている場合、機体は現在の高度でホームポ
イント に 帰 還 。
2. 機体の現在の高度が 10m より低い場合、機体はまず現在の高度から 10m
の高さまで自動的に上昇。
飛行速度は 14km/ 時に調整されます。前方ビジョンシステムが無効な場合、機
体はただちに着陸を開始します。フェールセーフ RTH に 入ると、前 方 ビジョン
システムのステータスが検証され、RTH はその結果に従います。
5 m
H
機体がホームポイントから 5m 半径内にある場合、RTH が発動されると機体は
自動的に下降して着陸します。
GPS 信号が弱い([ ]がグレイ表示)または利用不可の場合、機体はホー
ムポイントに戻れません。
フライト一時停止ボタンを押して、RTH を終 了してください。機体は下降を中止
してホ バリングします。
RTH 中の障害物回避
明るさが前方ビジョンシステムに適していると、機体は RTH 中に障害物を検知し、積極的に回避しようと
します。障害物を検知すると、機体は以下のように動作します。
1. 15m 前方に障害物が検知されると、機体は減速します。
2. 機体が停止し、ホバリング状態になると、垂直方向に上昇して障害物を回避します。検知された障害物
から 5m 以上離れると、機体は上昇を停止します。
3. RTH 手順を再開します。機体はそのままの高度でホームポイントまで飛行を継続します。
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16
Mavic Pro ユーザーマニュアル
Tap Fl y
Acti veTrack
Gesture
Joysti ck
5 メート ル
15 メート ル
機体を確実に前方に向けて帰還させるため、前方ビジョンシステムが有効な場合、RTH 中に機
体を回転させることはできません。
機体は、上方、側方、後方の障害物を回避できません。
TapFly( タップフライ )
はじめ に
TapFly( タップフラ イ ) 機能を使用すると、送信器を使わずにモバイルデバイスの画面でタップして機
体を目的の方向に飛行させることができます。明るさが適切(300 ルクス超)で、明るすぎない(10,000
ルクス未満)場合、機体は自動的に検知した障害物を回避するか、制動してホバリングします。
TapFly( タップフ ラ イ ) を使用する
インテリジェント・フライト・バッテリーの バッテリー 残 量 が 50% を超え、機体が P モードになっているこ
とを確 認します。続いて、次の手順に従って TapFly( タップフラ イ ) を使 用します。
1. 離陸したら、機体が地上から 2m 以上離れて飛行するようにします。
機体
SPORT
2 メート ル
2. DJI GO 4 アプリを 起 動して をタップしてから をタップし、画面の指示を読んで内容を把握します。
READY TO GO (GPS)
H 10.0 M D 30M
12
P-GPS
09:29
VS 2.0 M/S VPS 2.0 M H.S 10.0 M/S
61%
AE
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Mavic Pro ユーザーマニュアル
3. 目標の方向を 1 回 タップし、 アイコンが表示されるのを待ちます。もう一度タップして選択内容を
確認すると、機体は目標の方向に飛行します。
READY TO GO (GPS)
機体
H 10.0 M D 30M
VS 2.0 M/S VPS 2.0 M H.S 10.0 M/S
人、動物、細い物体(木の枝、電線など)、透明な物体(ガラスや水など)に向かって飛行するよう
12
P-GPS
09:29
61%
AE
に機体を誘導しないでください。
飛行経路に障害物がないかどうかを確認し、あれば避けるようにしてください。
想定する経路と TapFly( タップ フライ ) が実際に選択する経路には違いが生じることがあります。
目的の方向として選択できる範囲には制限があります。画面の上下端付近では TapFly( タップ
フライ ) で選択することはできません。
機体を水や雪で覆われたエリアを飛行させているときは、TapFly( タップフライ ) モード が 正しく
機能しないことがあります。
暗 い( 300 ルクス未満)、または明るすぎる(10,000 ルクス超)環境を飛行する場合には、特に注
意が必要です。
TapFly( タップフラ イ ) 選択を確定すると、機体は のアイコンでマークされた方向に飛行します。
注記:飛行中はコントロールスティックを使って機体の動きを制御することもできます。
READY TO GO (GPS)
12
P-GPS
09:29
61%
AE
STOP
H 10.0 M D 30M
VS 2.0 M/S VPS 2.0 M H.S 10.0 M/S
機体前方に障害物があることを検知した場合や、飛行高度が地面に近すぎると、機体は速度を自動的に
調整します。しかし、この機能に頼って障害物の間をすり抜けないでください。
フェールセーフ手順は TapFly( タップ フライ ) より優先されます。GPS 信号が弱まった場合、機体は自律
飛行を終了してホームポイントに帰還します。
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