Mavic Air
ユーザーマニュアル
2018.05
v1.2
キーワードの検索
「バッテリー」や「取り付け」などのキーワードで検索して、トピックを見つけます。 Adobe
Acrobat Reader を使用して本書を読んでいる場合、Windows では Ctrl+F、 Mac では
Command+F を押して検索を開始します。
任意のトピックへの移動
目次のトピックの全リストが表示されます。トピックをクリックすると、そのセクションに進み
ます。
本書を印刷する
本書は高解像度印刷に対応しています。
本マニュアルの使用方法
凡例
警告 重要 ヒントとコツ 参考
初めてのフライト前にお読みいただくもの
MAVICTM Air をお使いになる前に以下の資料をお読みください。
1. Mavic Air 同梱物
2. Mavic Air ユーザーマニュアル
3. Mavic Air クイックスタートガイド
4. Mavic Air 免責事項と安全に関するガイドライン
5. Mavic Air インテリジェント・フライト・バッテリーの安全に関するガイドライン
飛行させる前に、 DJI TM公式ウェブサイトですべてのチュートリアルビデオを視聴し、 Mavic Air 免
責事項と安全に関するガイドラインをお読みいただくことを推奨します。初めて飛行させるときは
『Mavic Air クイックスタートガイド』をよく読み、詳細はこの『 Mavic Air ユーザーマニュアル』を
参照してください。
チュートリアルビデオ
以下のアドレスにアクセスするか右側の QR コードをスキャンすると、Mavic Air の
チュートリアルビデオを視聴でき、Mavic Air を安全にお使いいただく方法を知ること
ができます。
http://www.dji.com/mavic-air/info#video
DJI GO 4 アプリのダウンロード
飛行中は必ず DJI GO TM 4 アプリを使用してください *。右側の QR コードをスキャン
して、最新版をダウンロードしてください。Android 版の DJI GO 4 アプリは、Android
v4.4 以降で動作します。 iOS 版の DJI GO 4 アプリは、 iOS v9.0 以降で動作します。
* より安全にご使用いただくために、飛行中にこのアプリに接続、ログインしていない場合は、飛行高度が 30m、飛 行
範囲が 50m に制限されます。これは DJI GO 4 アプリおよび DJI の機体に対応するすべてのアプリに適用されます。
DJI Assistant 2 のダウンロード
http://www.dji.com/mavic-air/download から DJI Assistant 2 をダウンロードします。
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目次
本マニュアルの使用方法
凡例
初めてのフライト前にお読みいただくもの
チュートリアル ビ デ オ
DJI GO 4 アプリのダウンロード
DJI Assistant 2 のダウンロード
製品の特徴
はじめ に
主な機能
Mavic Air の準備
機体の各部名称
送信機の各部名称
アクティベ ー ション
機体
フライトモード
機体の LED とステータスインジケーター
Return-to-Ho マイページ
ビジョンシス テ ム
イ ン テ リ ジ ェ ン ト・フ ラ イ ト・モ ー ド
高度操縦支援システム (APAS)
フラ イトレ コ ーダ ー
プロペ ラの取り付 けと取り外し
インテリジェント・フライト・バッテリー
ジンバル&カメラ
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送信機
送信機の使用
最適な伝送範囲
送信機のリンク
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DJI GO 4 アプリ
機器
編集
SkyPixel
マイページ
モバイル端末での機体の制御
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44
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飛行
飛行環境の要件
飛行制限とGEO ゾーン
飛行前のチェックリスト
自動離陸と自動着陸
モーターの始動と停止
テ スト フ ラ イト
付録
仕様
コンパス のキャリブレーション
ファームウェアの 更 新
購入後のお問い合わせ
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製品の特徴
本セクションでは Mavic Air について紹
介し、機体と送信機の各部名称について
説明します。
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製品の特徴
はじめに
DJI Mavic Air は、新しい折りたたみ設計を採用し、完全な安定性を実現する 3 軸ジンバルカメラを
備え、4K 動画と 12 メガピクセルの写真撮影が可能です。障害物回避システム、スマートキャプチャー
のようなインテリジェント・フライト・モード、パノラマ、高度操縦支援システム(APAS)、
QuickShot (クイックショット)、ActiveTrack TM(アクティブトラック)、 TapFly TM(タップフライ)
などの DJI の代表的な技術により、複雑なショットを簡単に撮影できます。Mavic Air の最大飛行速
度は 68.4km/h 、最大飛行時間は 21 分です * 。
主な機能
ジンバル&カメラ:Mavic Air は、4K 動画を最大 30fps で、また、鮮やかでクリアな静止画を 12MP
で撮影します。内蔵の 3 軸ジンバルで、ぶれのない安定した映像を捉えることができます。
フライトコントローラー:最新の次世代フライトコントローラーが、より安全で信頼性の高い飛行
体験を実現します。送信機からの信号がロストしたり、バッテリー残量が低下したりすると、機体
は自動でホームポイントに帰還します。機体は、屋内でも低高度でも安定したホバリングが可能な
だけでなく、飛行経路上の障害物を認識して高い安全性を発揮します。
HD ビデオダウンリンク:送信機には DJI の高度 Wi-Fi 技術が盛り込まれており、伝送範囲は最大
4km**(日本国内では 2km)で、お手持ちのモバイル端末に 720p ビデオをストリーミングできます。
Mavic Air の準備
機体の準備
1. カメラからジンバルプロテクターを取り外します。
2. 機体出荷時には、機体のすべてのアームは折りたたまれています。まず後方アームを展開し、次
に前方アームと前方ランディングギアを展開します。
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3. 安全上の理由から、スマートキャプチャー使用時にはプロペラ
ガードを装着する必要があります。また、ビギナーモードや屋内
での飛行の際にはプロペラガードの装着を推奨します。詳細につ
いては、『Mavic Air プロペラガードのユーザーマニュアル 』を参
照してください。
* 最長飛行時間は無風状態で、速度 25km/h でテストしたものです。この値は
参考値です。
** 最大伝送距離(FCC )は、障害物や電波干渉のないエリアで、機体の高度が約 120m のときに有効です。
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Mavic Air ユーザーマニュアル
機体を使用しないときは、ジンバルプロテクターを取り付けることをお勧めします。ジン
バルプロテクターを脱着するときは、必ずジンバルを水平に保ってください。
使用前に、必ずランディングギアを適切に展開してください。内蔵アンテナが影響を受け
てビデオリンクに重大な不具合が生じるおそれがあります。
本機を使用後にしまうときは、必ずランディングギアを折りたたんでから機体のアームを
折りたたんでください。
ビギナーモードを有効にするには、DJI GO 4 アプリのカメラビューで、 をタップしてビ
ギナーモードスイッチをタップします。ビギナーモードでは、飛行高度、距離、速度が制
限されます。ビギナーモードは、強い GPS 信号受信時に使用できます。
4. すべてのインテリジェント・フライト・バッテリーは、安全のために休止モードで出荷されてい
ます。初めて使用する際は、付属の AC 電源アダプターを使用して、インテリジェント・フライト・
バッテリーを充電して有効化します。飛行を行う度にインテリジェント・フライト・バッテリーを
完全に充電することをお勧めします。飛行後にインテリジェント・フライト・バッテリーを充電
するには、バッテリーを機体から取り外して AC 電源アダプターに取り付けます。
電源コンセント
100-240V
A
A
送信機(RC )の準備
1. アンテナとモバイル端末用クランプを展開します。
2. コントロールスティックを送信機の収納スロットから取り外し、所定の位置にねじ込みます。
3. 使用しているモバイル端末の種類に合わせて、適切な RC ケーブルを選択してください。
Lightning コネクター付きケーブルがデフォルトで接続されており、Micro USB ケーブルと
USB-C ケーブルが同梱されています。ケーブルスライダーを左クランプのスロット端まで動かし、
ケーブル端をお手持ちのモバイル端末に接続します。両方のクランプを内側に押して、モバイル
端末を固定します。
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タブレットを使用するときは、送信機の USB ポートを使用してください。
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ビデオリンクの際、Micro USB ポートと USB ポートを同時に使用しないでください。ビデ
オリンクのために一方のポートにデバイスを接続する前に、もう一方のポートに接続され
ているすべてのデバイスを取り外してください。
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Mavic Air ユーザーマニュアル
機体の各部名称
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1. 前方ビジョンシステム
2. プロペラ
3. モーター
4. フロント LED
5. ランディングギア(内蔵アンテナ付き)
6. ジンバル&カメラ
7. GPS アンテナ
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8. 通気口
9. USB-C ポート
10. カメラの microSD カード用スロット
11. 機体ステータスインジケーター/
ファンクションボタン
12. 後方ビジョンシステム
13. バッテリー残量 LED
14. 電源ボタン
15. インテリジェント・フライト・
バッテリー
16. バッテリーラッチ
17. 下方ビジョンシステム
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送信機の各部名称
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1. アンテナ
機体制御と動画信号を送受信します。
2. ステータス LED
送信機のシステムステータスを表示
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します。
3. Return-to-Ho マイページ(RTH )ボ
タン
このボタンを長押しすると、RTH を
10
開始します。再度押すと、RTH は
キャンセルされます。
4. 充電/メインビデオリンクポート
(Micro USB)
送信機のバッテリーを充電するには
AC 電源アダプターに接続します。ビ
デオリンクするには RC ケーブルを
使用してモバイル端末に接続します。
Mavic Air ユーザーマニュアル
5. コントロールスティック
機体の向きと動きを制御します。
6. フライト一時停止ボタン
緊急ブレーキをかけるには 1 回押します
(GPS またはビジョンシステムが使用可能な
場合)。
7. モバイル端末用クランプ
お使いのモバイル端末を送信機に確実に取り
付けます。
8. フライトモードスイッチ
P モードと S モードを切り替えます。
9. USB /アシスタントビデオリンクポート
ビデオのダウンリンクのために、標準 USB
ケーブルを使用してモバイル端末に接続しま
す。
13. ジンバルダイヤル
カメラのチルトを制御します。
14. 録画ボタン
録画ボタンを押して動画の録画を開始しま
す。再度押すと録画を停止します。
15. カスタマイズ可能ボタン
DJI GO 4 アプリの設定を基にしてさまざま
な機能を実行します。
16. シャッターボタン
シャッターボタンを押し、静止画を撮影しま
す。連続撮影モードが選択されている場合は、
設定された枚数の静止画を撮影します。
10. ファンクションボタン
DJI GO 4 アプリの設定を基にしてさまざま
な機能を実行します。
11. 電源ボタン
ボタンを 1 回押すと、現在のバッテリー残
量を確認できます。ボタンを 1 回押し、次
に長押しすると、送信機の電源がオンまた
はオフになります。
12. バッテリー残量 LED
送信機のバッテリー残量を表示します。
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アクティベーション
初めて Mavic Air を使用する前に、Mavic Air をアクティベーションする必要があります。以下の手順
に従い、DJI GO 4 を使用して Mavic Air をアクティベーションします。
1. お手持ちのモバイル端末を送信機に接続し、 DJI GO 4 を起動します。
2. お客様の DJI アカウントを使用するか、新しい DJI アカウントを登録して、このアプリにログイン
します。
3. 機体と送信機の電源を入れます。
4. [Mavic Air]を選択し、[機体の Wi-Fi に接続]と[有線接続]を選択して指示に従って接続を確
立します。
5. 接続が確立したら[デバイスのアクティベーション]をタップし、指示に従って Mavic Air をア
クティベーションします。
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機体
このセクションでは、フライトコント
ローラー、前方/後方/下方ビジョンシ
ステム、およびインテリジェント・フラ
イト・バッテリーについて説明します。
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機体
Mavic Air は、フライトコントローラー、ビデオダウンリンクシステム、推進システム、インテリジェン
ト・フライト・バッテリーで構成されています。「製品の特徴」セクションの「機体の各部名称」を
参照してください。
フライトモード
Mavic Air には以下の通り、ユーザーが選択できるフライトモードが 2 つと、本機が特定の状況下に
陥った場合に発動する 3 つ目のフライトモードがあります。
P モード(ポジショニング):P モードは、強い GPS 信号受信時に最適に動作します。機体は、
GPS システムとビジョンシステムで位置を把握しながら、機体を安定させ、障害物を避けて進みま
す。このモードでは、スマートキャプチャー、クイックショット、タップフライやアクティブトラッ
クなどのインテリジェント・フライト・モードが使用できます。
前方および後方ビジョンシステムが有効で、十分に明るい場合、最大傾斜角度は 15 °、最大速度は
28.8km/h です。
注記:P モードで高速飛行させるには、スティックを大きく動かす必要があります。
S モード(スポーツ):S モードでは、機体は測位に GPS だけを使用し、前方/後方ビジョンシス
テムは無効化されます。そのため機体は障害物を検知してよけることができず、インテリジェント・
フライト・モードは使用できません。
注記:S モードでは、敏捷性と速度に対する機体の応答性が最適化され、スティックの動きへの応
答がより機敏になります。
ATTI モード:ビジョンシステムが利用できないか無効化されており、 GPS 信号が弱いかコンパスが
干渉を受けている場合、機体は自動的に姿勢モード(ATTI モード)に切り替わります。ビジョンシ
ステムが利用できないとき、機体は位置取りや自動ブレーキを使用できないため、ATTI モードで飛
行しているときは飛行上の危険があります。ATTI モードでは、機体は周囲環境の影響を受けやすく
なります。風などの環境因子により機体が水平方向に移動すると危険な状況になることがあります。
特に狭いスペースで飛行させている場合に危険性が増します。
機体が ATTI モードに入ったら、できるだけ速やかに着陸させるための安全な場所を見つけ
ることを強くお勧めします。機体が ATTI モードになる確率を低減し、ATTI モードに入っ
たときの危険性を抑えるために、GPS 信号が弱い場所や狭いスペースでの飛行を避けてく
ださい。
S モードでは、前方/後方ビジョンシステムが無効になります。そのため、飛行経路上に
障害物があっても自動で検知できなくなります。
S モードでは、機体の最大速度と制動距離が著しく増加します。無風状態の場合、制動距
離は少なくとも 30m 必要です。
S モードでは、下降速度が著しく増加します。
S モードでは、機体の応答性が著しく向上します。そのため、送信機のスティックをわず
かに動かしただけでも、機体は大きく移動します。飛行中は細心の注意を払い、十分な操
縦スペースを確保するようにしてください。
DJI GO 4 アプリで[マルチフライトモード]を有効にすると、S モードと P モードの切り
替えができます。
送信機のフライトモードスイッチを使用して、フライトモードを切り替えます。
S モードを使用するには Mavic Air 用送信機が必要です。S モードは、モバイル端末を使用
して飛行する場合は使用できません。
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Mavic Air ユーザーマニュアル
機体の LED とステータスインジケーター
下図のとおり、Mavic Air にはフロント LED と機体ステータスインジケーターがあります。
フロ ント LED フロ ント LED
機体ステータスインジケーター
フロント LED は機体の向きと一部の機能のステータスを示します(詳細は、機能のセクションを参
照してください)。機体の電源がオンになるとフロント LED が赤色に点灯し、機体の前部を示します。
機体ステータスインジケーターは、機体のフライト・コントロール・システムおよびインテリジェン
ト・フライト・バッテリーのステータスを伝えます。機体ステータスインジケーターの示す機体の
状態についての詳細は、下表を参照してください。「Return-to-Ho マイページ」セクションの説明の
とおり、ホームポイントを記録しているときも機体ステータスインジケーターが点滅します。
機体ステータスインジケーターの状態
色 点滅/点灯 機体の状態の説明
正常な状態
警告状態
赤色、緑色、
黄色が交互に
黄 4 回点滅 ウォーミングアップ
緑 ゆっくり点滅 P モード(GPS あり)
緑 定期的に 2 回点滅
黄 ゆっくり点滅
緑 すばやく点滅 制動中
黄 すばやく点滅 送信機の信号消失
赤 ゆっくり点滅 ローバッテリー
赤 すばやく点滅 重度のローバッテリー
赤 点滅 IMU エラー
赤 点灯 重大なエラー
赤色と黄色が
交互に
点滅 電源がオンになり自動診断テストを実行
P モード(前方および下方ビジョン
システムあり)
GPS 、前方ビジョンシステム、下方
ビジョンシステムなし
すばやく点滅 コンパスキャリブレーションが必要
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Mavic Air ユーザーマニュアル
Return-to-Ho マイページ
Return-to-Ho マイページ ( RTH)機能により、機体は最後に記録されたホームポイントに戻ります。
3 種類の RTH 機能があります。スマート RTH、ローバッテリー RTH、フェールセーフ RTH です。
本セクションでは、これら 3 つの RTH の動作について詳しく説明します。
GPS
離陸前に強い GPS 信号が検知されていた場合は、機体を離陸させた場所
ホーム
ポイント
がホームポイントになります。GPS の信号強度は、GPS アイコン( )
で表されます。ホームポイントが記録されると、機体ステータスインジケー
ターが緑色に素早く点滅します。
スマート RTH
十分に強い GPS 信号を受信している場合は、スマート RTH を使用して機体をホームポイントに戻
すことができます。スマート RTH は、DJI GO 4 アプリで をタップして画面上の指示に従うか、
送信機の RTH ボタンを長押しすることにより起動します。
スマート RTH は、DJI GO 4 アプリで をタップするか、送信機の RTH ボタンを長押しすること
により終了できます。
ローバッテリー RTH
インテリジェント・フライト・バッテリーが機体の安全な帰還に影響が出るほど消耗すると、ローバッ
テリー RTH が起動します。ローバッテリー残量警告が表示されたら、ただちに機体をホームに帰還
させるか、着陸させてください。ローバッテリー残量警告が発せられると、DJI GO 4 に警告が表示
されます。10 秒経っても何もしないと、機体は自動でホームポイントに帰還します。RTH 手順は、
送信機の RTH ボタンまたはフライト一時停止ボタンを押すことでキャンセルできます。
バッテリー残量低下警告が出て RTH 手順をキャンセルすると、インテリジェント・フライト・バッ
テリーの充電が不十分なため安全に着陸できず、墜落したり紛失したりするおそれがあります。バッ
テリー残量警告のしきい値は、現在の機体の高度とホームポイントからの距離を基準に自動的に決
定されます。ローバッテリー RTH は、各飛行中に 1 回のみ起動されます。
説明
重度のローバッテリー残量警告(赤色)
ローバッテリー残量警告(黄色)
DJI GO 4 のバッテリー残量インジケーターバー
バッテリー残量は十分(緑色)
ホームポイントに
帰還するには充電が必要
残りの推定飛行可能時間
12:29
バッテリー残量インジケーターバー上の色付きゲージとマークは、推定飛行可能残時間を
反映しています。推定飛行可能残時間は機体の現在の位置や状況に応じて自動で調整され
ます。
現在のバッテリー残量では現在の機体高度から降下する距離しか賄えない場合は、重度の
ローバッテリー残量警告が起動して機体は自動的に下降して着陸します。この手順はキャン
セルできません。衝突の危険が発生する場合は、スロットルを上に倒して回避させてくだ
さい。
バッテリー残量が十分ある場合は、現在のバッテリー残量に基づく推定飛行可能残時間が
DJI GO 4 アプリのバッテリー残量インジケーターバーに表示されます。
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Mavic Air ユーザーマニュアル
バッテリー残量警告が表示された場合は、下表の説明に従って行動してください。
RTH およびバッテリー残量警告
警告
ローバッテ
リー残量
重度のローバッ
テリー残量
機体ステータス
インジケーター
ゆっくり赤色に
点滅
すばやく赤色に点滅ディスプレイが赤色に点滅連続警告音
DJI GO 4 アプリ 送信機 注意点/指示事項
[Go-Ho マイページ]を
タップして機体を自動
的にホームポイントに
帰還させるか、[キャン
セル l ]をタップして
通常飛行に戻ります。
何もしないと、機体は
10 秒後に自動的にホー
ムポイントに帰還しま
す。
連続警告音 バッテリー残量が低下して
います。速やかに機体を帰
還、着陸させ、モーターを
停止し、バッテリーを交換
してください。
機体は自動的に下降して着
陸します。この手順はキャン
セルできません。衝突の危
険が発生する場合は、スロッ
トルを上に倒して回避させ
てください。
フェールセーフ RTH
前方ビジョンシステムにより、機体は内部で飛行ルートのリアルタイムマップを作成しながら飛行
します。ホームポイントが正常に記録され、コンパスが正常に動作している場合、送信機信号が指
定された時間(送信機使用の場合は 3 秒、 モバイル端末を使用して飛行する場合は 20 秒)消失す
ると、フェールセーフ RTH が自動的に作動します。
フェールセーフ RTH が有効になると、機体は元の飛行経路をたどり帰還し始めます。フェールセー
フ RTH が有効になってから 60 秒以内に無線制御信号が再び確立されると、機体はその地点で 10 秒
間ホバリングして操縦者からのコマンドを待ちます。ユーザーは DJI GO 4 アプリで をタップす
るか、送信機の RTH ボタンを押し、フェールセーフ RTH をキャンセルして制御を取り戻すことが
できます。操縦者がコマンドを送らない場合、機体は真っすぐにホームポイントへ帰還します。フェー
ルセーフ RTH が有効になってから 60 秒経っても無線制御信号が消失したままの場合、機体は元の
飛行経路をたどるのを止めて真っすぐにホームポイントへ帰還します。
RTH 手順
スマート RTH、ローバッテリー RTH、フェールセーフ RTH は、以下の手順に従います。
1. 機体は向きを調整します。
2. a. 機体からホームポイントまでの距離が 20m を超えている場合、機体は事前に設定されている
RTH 高度まで上昇してからホームポイントへ帰還します。
b. 機体からホームポイントまでの距離が 5 〜 20m の場合は、機体の現在高度が 2.5m 以上あれ
ば現在高度でホームポイントへ帰還します。現在高度が 2.5m 未満の場合は高度を 2.5m まで
上げてからホームポイントへ帰還します。
c. 機体からホームポイントまでの距離が 5m 未満の場合、機体は速やかに着陸します。
3. 機体は、ホームポイントに到着すると着陸してモーターを停止します。
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Mavic Air ユーザーマニュアル
1 ホームポイントの記録 2 ホームポイントの確認
3 送信機信号消失
×
4 長時間信号消失
×
5
RTH(高度の調整可能)
ホームからの高度がフェールセーフ高度を超える
×
フェールセーフ高度まで上昇
フェールセーフ高度
ホームからの高度がフェールセーフ高度以下
6 着陸
×
RTH 中の障害物回避
前方/後方ビジョンシステムが作動するのに十分な明るさがある場合、Mavic Air は RTH 中に障害
物を検知し、能動的に回避しようとします。障害物回避手順は以下のとおりです。
1. 障害物を検知すると、機体は減速します。
2. 機体は停止してホバリングした後、障害物を検知しなくなるまで後退して垂直に上昇します。
3. RTH 手順を再開します。機体は新しい高度でホームポイントまで飛行します。
GPS 信号が弱かったり使用できなかったりすると、機体はホームポイントに帰還できま
せん。
スマート RTH およびローバッテリー RTH では、機体が RTH 高度まで上昇する中で、高度
が 20m に達するまでは自動的に上昇します。高度が 20m 以上に達したらスロットルス
ティックを動かしてコマンドを送って機体の上昇を停止させ、その高度でホームポイント
に帰還させます。
前方/後方ビジョンシステムが使用できない場合、機体はフェールセーフ RTH 時に障害
物を回避することができません。飛行を開始する前に、適切な RTH 高度を設定してくだ
さい。DJI GO 4 アプリを起動し、 をタップしてフェールセーフ高度を設定してください。
機体は、機体の上方と側方の障害物を回避できません。
RTH 手順中に、送信機または DJI GO 4 アプリで機体の速度と高度は制御できますが、機
体の向きと進行方向はフライトコントローラーによって制御されます。
2018 DJI All Rights Reserved.
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Mavic Air ユーザーマニュアル
着陸保護
スマート RTH 中は、着陸保護機能が有効になります 。
1. 地面が着陸に適していると着陸保護機能が判断すると、 Mavic Air はゆっくり着陸します。
2. 地面が着陸に適していないと着陸保護機能が判断した場合は、 Mavic Air はホバリングして操縦者
の確認を待ちます。
3. 着陸保護機能が作動しない場合は、 Mavic Air が地表 0.5m 未満まで下降したときに、 DJI GO 4 ア
プリが着陸を行うかを表示します。スロットルを引き下げるか、自動着陸スライダーを使用して
着陸します。
高精度着陸
Mavic Air は Return-to-Ho マイページ中に、機体の下の地形の特徴を自動的に走査して照合します。
現在地点の地形がホームポイントの地形に一致すると、Mavic Air は着陸を開始します。照合に失敗
した場合、DJI GO 4 アプリは地形の特徴不一致を表示します。
高精度着陸の性能は以下の条件に左右されます。
a. ホームポイントは離陸直後に記録し、飛行中に変更しないこと。そうしないと機体にホー
ムポイントの地形的特徴が記録されません。
b. 機体の離陸時には、垂直に 7m 上昇してから水平に移動させること。
c. ホームポイントの地形的特徴にほぼ変化がないこと。
d. ホームポイントの地形的特徴に十分に目立った特徴があること。
e. 明るすぎたり暗すぎたりしないこと。
高精度着陸中は以下の操作を行うことができます。
a. スロットルを下げて着陸を加速する。
b. コントロールスティックを別のいずれかの方向に動かして、高精度着陸を停止する。コン
トロールスティックを離すと Mavic Air は垂直に下降します。
ビジョンシステム
Mavic Air には、前方/後方に障害物がないかどうかを常に認識し、迂回やホバリングにより衝突の
回避を可能にする前方/後方/下方ビジョンシステムが搭載されています(明るさが適切な場合)。
前方/後方ビジョンシステムの主なパーツは、機体の前方(機首)と後方にある 4 つのカメラです。
下方ビジョンシステムは機体の現在位置を維持するための機能です。下方ビジョンシステムにより、
Mavic Air はその場での正確なホバリングが可能となり、屋内のような GPS 信号が利用できない環
境でも飛行することができます。下方ビジョンシステムの主なパーツは、機体の下部にある 2 つの
カメラと 1 つの 3D 赤外線モジュールです。
前 方 ビ ジョン シス テ ム 後 方 ビ ジョン シス テ ム
下 方 ビ ジョン シス テ ム
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Mavic Air ユーザーマニュアル
検知領域
前方/後方/下方ビジョンシステムの検知領域は以下のとおりです。機体は、検知領域内にない障
害物を検知または回避できませんので注意してください。
50°
50°
50°
カメラの
センター
ライン
67°
38°
5°
50°
50°
50°
53°
53°
53°
38°
5°
ビジョンシステムカメラのキャリブレーション
機体搭載の前方/後方/下方ビジョンシステムのカメラは、工場出荷時にキャリブレーション済み
ですが、機体が衝撃を受けた場合には、DJI Assistant 2 または DJI GO 4 アプリによるキャリブレー
ションが必要な場合があります。
ビジョンシステムを最も精度よくキャリブレーションする方法は、DJI Assistant 2 を使用する方法
です。以下の手順に従って前方ビジョンシステムカメラをキャリブレーションし、同様の手順で後
方/下方ビジョンシステムカメラのキャリブレーションを行ってください。
01
機体を画面側に向ける
02
ボックスに合わせる
機体を左右に動かし傾きを調整する
03
1. 機体を画面側に向ける。
2. 機体を移動させて、画面に表示されているボックスに合わせる。
3. 画面の指示に従って、機体をパンしたりチルトしたりして調整する。
DJI GO 4 アプリがビジョンシステムのキャリブレーションが必要なことを通知しているが近くにパ
ソコンがない場合は、アプリ内でクイックキャリブレーションを行うことができます。[機体ステー
タス] > [ビジョンセンサー] の順にタップし、クイックキャリブレーションを開始します。
クイックキャリブレーションにより、ビジョンシステムの不具合が素早く解決されます。
可能な場合は機体をパソコンに接続し、DJI Assistant 2 を使用して完全なキャリブレー
ションを実施することをお勧めします。キャリブレーションを行う場合は、必ず十分に明
るさがあり、草地のような質感のある面上で行なってください。
大理石やセラミックタイルのような反射の大きい面上で、機体をキャリブレーションしな
いでください。
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Mavic Air ユーザーマニュアル
ビジョンシステムの使用
下方ビジョンシステムは機体の電源がオンになると自動的に作動します。特別な操作は必要ありま
せん。下方ビジョンシステムを使用すると、GPS がなくても機体は正確にホバリングできます。
通常、下方ビジョンシステムは GPS が使えない屋内環境で使用されます。下方ビジョンシステムは、
機体が高度 0.5 〜 8m にある場合に最も効果的に動作します。機体の高度が 8m を超える場合は、
ビジョンポジショニング機能が影響を受ける場合があるため細心の注意が必要です。
下方ビジョンシステムを使用するには次の手順に従ってください。
1. 機体を P モードにして、平らな面の上に置きます。下方ビジョンシステムは、模様に変化がない
地表面では正しく動作しないため注意してください。
2. 機体の電源をオンにします。離陸後、機体はその場でホバリングします。機体ステータスインジ
ケーターが緑色に 2 回点滅し、下方ビジョンシステムが動作していることを示します。
前方/後方ビジョンシステムを使用して、前方に障害物を検知したとき、機体は積極的にブレーキを
かけます。前方/後方ビジョンシステムは、明るさが適切で障害物がはっきりと目立つか模様があ
る場合に最も効果的に動作します。十分な制動距離を確保するために、機体を 22.8km/h 以下で飛
行させてください。
ビジョンシステムの性能は、飛行する機体下の地表の状態に影響されます。ビジョンシス
テムが利用できないか無効化されており、GPS 信号が弱いかコンパスが干渉を受けてい
るとき、機体は自動的に ATTI モードに切り替わります。次のような状況では、機体を慎
重に操作するようにしてください。
a. 0.5mm 未満の高度で高速で飛行しているとき。
b. モノクロ(黒一色、白一色、赤一色、緑一色など)の地表の上空を飛行させる場合。
c. 反射率が高い地表面上を飛行させる場合。
d. 水面または透明な地表の上空を飛行させる場合。
e. 動く面または物体の上空を飛行させる場合。
f. 照明が頻繁または急激に変化するエリアを飛行させる場合。
g. 非常に暗い( 10 ルクス未満)地表や非常に明るい( 10,000 ルクス超)地表の上空を飛
行させる場合や、太陽光などの明るい光源に向かって飛行する場合。
h. はっきりしたパターンや構造がない面の上空を飛行させる場合。
i. タイルなど、同じパターンや構造が繰り返されている地表面上を飛行する場合。
j. 小さくて細い物体(木の枝や電線など)の上を飛行する場合。
k. 1m の高度で 18km/h より速い速度で飛行する場合。
カメラおよびセンサーは常にきれいな状態に保ってください。汚れやごみが付着している
と、センサーの効果に影響を及ぼす恐れがあります。
100 ルクス未満の非常に暗い環境では、前方/後方/下方ビジョンシステムが地表のパ
ターンを認識できない場合があります。
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