未来のエンジニアリング
操作ガイド
VLT® Midi Drive FC 280
www.DanfossDrives.com
目次 操作ガイド
目次
1 はじめに
1.1 取扱説明書の目的
1.2 補助的リソース
1.3 ドキュメント/ソフトウェア・バージョン
1.4 製品概要
1.5 承認及び認証
1.6 廃棄
2 安全性
2.1 安全記号
2.2 有資格技術者
2.3 安全予防措置
3 機械的設置
3.1 開梱
3.2 設置環境
3.3 取り付け
4
4
4
4
4
6
6
7
7
7
7
9
9
10
10
4 電気的設置
4.1 安全指示
4.2 EMC 対策設置
4.3 接地
4.4 配線図
4.5 アクセス
4.6 モーター接続
4.7 AC 主電源接続
4.8 コントロール配線
4.8.1 コントロール端子の種類 19
4.8.2 コントロール端子への配線 20
4.8.3 モーター動作を有効化(端子 27) 20
4.8.4 機械的ブレーキ・コントロール 20
4.8.5 USB データ通信 22
4.9 設置チェックリスト
5 設定
5.1 安全指示
13
13
13
13
15
17
17
18
19
23
24
24
5.2 電源の供給
5.3 ローカル・コントロール・パネル動作
5.3.1 数値ローカル・コントロール・パネル (NLCP) 24
5.3.2 NLCP の右キー機能 26
MG07A540 Danfoss A/S © 08/2018 All rights reserved. 1
24
24
目次
VLT® Midi Drive FC 280
5.3.3 NLCP のクイック・メニュー 26
5.3.4 NLCP のメイン・メニュー 28
5.3.5 グラフィック・ローカル・コントロール・パネル (GLCP) 30
5.3.6 パラメーター設定 31
5.3.7 GLCP によるパラメーター設定の変更 31
5.3.8 LCP へ/からデータのアップロード/ダウンロード 31
5.3.9 LCP によるデフォルト設定の回復 32
5.4 基本プログラミング
5.4.1 非同期モーター設定 32
5.4.2 VVC+による PM モーター設定 32
5.4.3 自動モーター適合 (AMA) 34
5.5 モーター回転をチェック中
5.6 エンコーダーの回転確認
5.7 ローカル・コントロール・テスト
5.8 システム・スタートアップ
5.9 メモリモジュール
5.9.1 周波数変換器データを新しいメモリモジュール(ドライブバックアップの
作成)と同期 36
5.9.2 別の周波数変換器にデータをコピー 36
5.9.3 複数の周波数変換器にデータをコピー 36
5.9.4 ファームウェア情報の転送 37
5.9.5 パラメータの変更をメモリモジュールにバックアップ 37
5.9.6 データの消去 37
5.9.7 性能の転送と表示 37
5.9.8 PROFIBUS コンバーターを有効にする 37
32
34
34
35
35
35
6 Safe Torque Off (STO)
6.1 STO の安全予防措置
6.2 Safe Torque Off の設置
6.3 STO 試運転
6.3.1 Safe Torque Off の起動 41
6.3.2 Safe Torque Off の無効化 41
6.3.3 STO 試運転試験 42
6.3.4 手動再スタートモードでの STO アプリケーション用試験 42
6.3.5 自動再スタートモードでの STO アプリケーション用試験 42
6.4 STO のメンテナンスと点検
6.5 STO 技術データ
7 アプリケーション例
7.1 はじめに
7.2 アプリケーション例
2 Danfoss A/S © 08/2018 All rights reserved. MG07A540
39
40
40
41
43
44
45
45
45
目次 操作ガイド
7.2.1 AMA 45
7.2.2 速度 45
7.2.3 スタート/ストップ 47
7.2.4 外部警報リセット 47
7.2.5 モーター・サーミスター 47
7.2.6 SLC 48
8 メンテナンス、診断およびトラブルシューティング
8.1 メンテナンスとサービス
8.2 警告と警報の種類
8.3 警報と警告の表示
8.4 警告と警報のリスト
8.4.1 警告および警報コードリスト 51
8.5 トラブルシューティング
9 仕様
9.1 電気データ
9.2 主電源
9.3 モーター出力とモーター・データ
9.4 周囲条件
9.5 ケーブル仕様
9.6 コントロール入力/出力とコントロールデータ
9.7 接続の締め付けトルク
9.8 ヒューズと遮断器
9.9 エンクロージャー・サイズ、電力規格、寸法
49
49
49
50
51
56
58
58
60
61
61
62
62
65
65
68
10 付属資料
10.1 記号、略語と用例
10.2 パラメーター・メニュー構造
インデックス
MG07A540 Danfoss A/S © 08/2018 All rights reserved. 3
71
71
71
83
はじめに
VLT® Midi Drive FC 280
11
1 はじめに
1.1 取扱説明書の目的
この操作ガイドには、VLT® Midi Drive FC 280 周波数
変換器の設置と設定を安全に行うための情報が記載され
ています。
操作ガイドは、有資格技術者による利用を前提としていま
す。
周波数変換器を安全かつ専門的に使用するため、操作ガイ
ドを良く読み、その内容に従ってください。安全指示と一
般警告については、特に注意して読むようにしてくださ
い。この操作ガイドは、周波数変換器の操作時にいつでも
取り出して読めるよう大切に保管してください。
VLT® は登録商標です。
1.2 補助的リソース
高度な周波数変換器の機能やプログラミング及びメンテ
ナンスを理解するために、様々なリソースがご利用になれ
ます。
VLT® Midi Drive FC 280
•
は、周波数変換器のデザインとアプリケーション
に関する詳細情報が記載されています。
VLT® Midi Drive FC 280
•
イド
では、プログラム方法に関する情報を説明
し、全パラメーターを解説します。
Danfoss は補足的な情報と取扱説明書を提供しています。
をご参照ください。
center/technical-documentation/
drives.danfoss.com/knowledge-
デザイン・ガイド
プログラミング・ガ
をご参照ください。
に
製品概要
1.4
1.4.1 使用目的
周波数変換器は、電動モーターの制御目的で
システムフィードバック、又は外部コントローラ
•
ーからのリモートコマンドに反応して、モーター
速度の制御を行う電子モーターコントローラー
です。パワードライブシステムは、周波数変換
器、モーター、及びモーター駆動の機器から構成
されています。
システム及びモーター状態監視。
•
周波数変換器は、モーター過負荷保護のために使用するこ
ともできます。
設定によっては、周波数変換器を独立的な用途に用いるこ
とができる一方で、より大きな装置や設置物の一部として
用いることも可能です。
周波数変換器は、地域の法規に従って、住居環境、工業環
境、商業環境にて使用することができます。
注記
住居環境では、この製品は無線妨害を生じさせる可能性が
あり、追加的な緩和措置が必要になる場合があります。
予期される誤用
周波数変換器を、指定の動作条件・動作環境に準拠してい
ない用途に使用しないでください。
れている条件を遵守してください。
章 9 仕様
に指定さ
ドキュメント/ソフトウェア・バー
1.3
ジョン
この取扱説明書には、定期的な見直しと更新が行われま
す。改善のご提案を歓迎します。
ト・バージョンと、対応するソフトウェア・バージョンを
示しています。
エディショ
ン
ソフトウェア・アップデートお
MG07A5
表 1.1 ドキュメントおよびソフトウェア・バージョン
4 Danfoss A/S © 08/2018 All rights reserved. MG07A540
よびメモリ モジュールのサポ
ート。
注釈
表 1.1
が、ドキュメン
ソフトウェ
ア・バージョン
1.5
M
7
63
4
5
21
8
10
130BE200.12
M
7
63
4
5
21
8
9
T2/T4
S2
はじめに 操作ガイド
1.4.2 周波数変換器のブロック図
図 1.1
は、周波数変換器の内部部品のブロック図です。
面積 コンポーネント 機能
周波数変換器の AC 主電源
1 主電源入力
2 整流器
3 直流バス
4 直流リアクター
5
6 インバーター
7 モーターへの出力
キャパシター・バン
ク
•
です。
整流器ブリッジがインバータ
•
ーに電力供給するため交流を
直流に変換します。
中間直流バス回路は、 直流電
•
流を操作します。
中間直流回路電流をフィルタ
•
リングします。
主電源トランジエント保護を
•
提供します。
2 乗平均平方根(RMS)電流を
•
減じます。
ラインに反映する力率を上昇
•
させます。
交流入力の高調波を減じま
•
す。
直流電力を保持します。
•
ショート電力損失に対するラ
•
イド・スルー保護を提供しま
す。
制御された可変出力をモータ
•
ーへ供給するために、直流を
制御された PWM 交流波形へ
変換します。
モーターに供給される制御さ
•
れた 3 相出力です。
面積 コンポーネント 機能
効率良い運転と制御のため、
•
入力電源、内部処理、出力、
及びモーター電流は監視され
ます。
ユーザー・インターフェイス
8 コントロール回路
9 PFC
ブレーキ・チョッパ
10
ー
図 1.1 周波数変換器のブロック図の例
•
と外部指令は監視され、実行
されます。
状況の出力と制御が行えま
•
す。
力率修正は、周波数変換器に
•
よって描かれる電流の波形を
変更し、力率を向上します。
ブレーキ・チョッパーは、負
•
荷がエネルギーを戻すときに
直流中間回路で DC 電圧を制
御するために使用されます。
1.4.3 エンクロージャー・サイズと電力規
格
周波数変換器のエンクロージャー・サイズと電力規格につ
いては、
寸法
章 9.9 エンクロージャー・サイズ、電力規格、
を参照してください。
1.4.4 Safe Torque Off (STO)
VLT® Midi Drive FC 280 周波数変換器は Safe Torque
Off (STO)をサポートします。STO の設置、設定、メンテ
ナンス、および技術データについては、
Off (STO)
をご参照ください。
章 6 Safe Torque
1 1
MG07A540 Danfoss A/S © 08/2018 All rights reserved. 5
はじめに
VLT® Midi Drive FC 280
11
1.5 承認及び認証
国内水路での危険物の国際輸送に関する欧州協定(ADN)の
遵守に関しては、
イドの「ADN を遵守した設置」の章
周波数変換器は、UL508C 熱記憶保持の要件を遵守してい
ます。詳細については、
ンガイドの「モーター熱保護」
STO の適用基準およびコンプライアンス
端子 37 及び 38 上の STO を使用する場合、関連する
法、規則、ガイドラインを含むすべての安全規則を遵守し
なければいけません。内蔵の STO 機能は以下の基準に
準拠しています:
IEC/EN 61508:2010, SIL2
•
IEC/EN 61800-5-2:2007, SIL2
•
IEC/EN 62061:2015, SIL2 の SILCL
•
EN ISO 13849-1:2015 カテゴリー 3 PL d
•
VLT® Midi Drive FC 280 デザインガ
を参照してください。
VLT® Midi Drive FC 280 デザイ
の章を参照してください。
廃棄
1.6
電装品を組み込んでいる装置を一般廃棄
物とともに処理することは禁止されてい
ます。
地域で現在施行されている法律に従っ
て、分別回収してください。
6 Danfoss A/S © 08/2018 All rights reserved. MG07A540
安全性 操作ガイド
2 安全性
2.1 安全記号
安全予防措置
2.3
2 2
以下は、この文書で使用されている記号です:
警告
死亡事故や深刻な傷害事故を招く可能性のある危険な状
況を示します。
注意
軽微あるいは中小程度の傷害を招く危険性のある状況を
示します。これは安全ではないやり方に対する警告とし
ても使用される場合があります。
注記
重要情報を示します。装置や所有物などの損害を招く可
能性のある状況が含まれます。
2.2 有資格技術者
周波数変換器を無故障かつ安全に動作させるためには、正
確かつ信頼性の高い輸送、保管、設置、操作、メンテナン
スが必要です。機器の設置や操作は、有資格技術者のみが
行うことができます。
有資格技術者とは、訓練を受けたスタッフであって、関連
する法律と規則に従って設備、システム、回路の設置、設
定、メンテナンスを行うことを許された者のことをいいま
す。さらに、有資格技術者は、このガイドに記載されてい
る指示と安全措置を熟知する必要があります。
警告
高電圧
AC 主 電源、DC 電源、あるいは負荷分散に接続されてい
る限り、周波数変換器は高電圧が印加されています。有資
格技術者でない人が、設置、スタートアップ、メンテナン
スを誤って行った場合、死亡事故や重大な傷害事故を招く
ことがあります。
設置、始動、メンテナンスは、有資格技術者のみ
•
が行ってください。
サービスや修理を実施する前に、周波数変換器上
•
に残存電圧がないことを確認するために、適切な
電圧測定機器を使用してください。
警告
予期しない始動
周波数変換器が AC 主電源、直流電源、あるいは負荷分
散に接続されている場合、モーターは思いがけなくスター
トすることがあります。プログラミング、サービス、ある
いは修理中の予期しない始動は、死亡、深刻な傷害、ある
いは物損事故を招く恐れがあります。 モーターは外部
スイッチ、フィールドバスコマンド、LCP からの入力速度
指令信号によって、MCT 10 設定ソフトウェアを用いたリ
モート操作を介して、あるいは不具合状態のクリア後にス
タートします。
予期しないモーターのスタートを防止するには:
周波数変換器を主電源から切り離してください。
•
パラメーターのプログラミング前に、LCP 上の
•
[Off/Reset] を押します。
周波数変換器を AC 主電源、直流電源、あるいは
•
負荷分散に接続する前に、周波数変換器、モータ
ー、運転機器は、配線及び組み立てが完了してい
る必要があります。
MG07A540 Danfoss A/S © 08/2018 All rights reserved. 7
安全性
VLT® Midi Drive FC 280
警告
放電時間
22
周波数変換器の直流リンク・キャパシターは、周波数変換
器の電源が入っていないときでも充電されています。警
告 LED が点灯していない場合でも、高電圧が存在する可
能性があります。サービスや修理の実施前に、電源を切っ
てから一定時間待たないと、死亡事故または重大な傷害事
故を招くことがあります。
モーターを停止します。
•
バッテリーバックアップ、UPS 及び他の周波数変
•
換器に接続されている直流リンク接続も含めて、
AC 電源、リモート直流リンク電源の接続をすべ
て外してください。
PM モーターの接続を外すか、ロックしてくださ
•
い。
キャパシターが完全に放電されるまでお待ちく
•
ださい。最小待ち時間は、
います。
サービスや修理を実施する前に、キャパシターが
•
完全に放電していることを確認するために、適切
な電圧測定機器を使用してください。
表 2.1
に記載されて
警告
機器の危険性
回転するシャフトや電気機器に接触すると、死亡事故また
は重大な傷害事故を招くことがあります。
訓練を受けた有資格技術者のみが、設置、始動、
•
メンテナンスを行うようにしてください。
電気作業は、国内および地域の電気工事規則に準
•
拠する必要があります。
本ガイドの手順に従ってください。
•
注意
内部故障により危険
周波数変換器の内部故障は、周波数変換器を適切に閉じな
いと、深刻な傷害事故を招くことがあります。
電力を供給する前に、すべての安全カバーが適切
•
に配置され、しっかりと固定されていることを確
認します。
電圧 [V]
200–240 0.37–3.7 (0.5–5) 4
380–480
表 2.1 放電時間
出力範囲
[kW (hp)]
0.37–7.5 (0.5–10) 4
11–22 (15–30) 15
最小待機時間
(分)
警告
漏洩電流に関する危険事項
漏洩電流は、3.5 mA (ミリアンペア) を超えます。接地
を正しく行わない場合、死亡又は重大な傷害を招くことが
あります。
機器の接地は、有資格の電気工事者が正しく行う
•
必要があります。
8 Danfoss A/S © 08/2018 All rights reserved. MG07A540
130BE616.14
VLT
MADE IN
DENMARK
T/C: FC-280PK37T4E20H1BXCXXXSXXXXAX
0.37kW 0.5HP
IN: 3x380-480V 50/60Hz, 1.2/1.0A
OUT: 3x0-Vin 0-500Hz, 1.2/1.1A
IP20
P/N: 134U2184 S/N: 000000G000
Midi Drive
www.danfoss.com
CAUTION / ATTENTION:
WARNING / AVERTISSEMENT:
See manual for special condition/mains fuse
Voir manual de conditions speciales/fusibles
Enclosure: See manual
5AF3 E358502 IND.CONT.EQ.
Stored charge, wait 4 min.
Charge r
é
siduelle, attendez 4 min.
21
1
2
4
3
5
11
20
19
18
16
15
14
13
10
8
9
6
17
R
US LISTED
www.tuv.com
ID 0600000000
Danfoss A/S, 6430 Nordborg, Denmark
12
7
機械的設置 操作ガイド
3 機械的設置
3.1 開梱
3.1.1 納入物
納入物は、機器構成によって異なります。
納入物と銘板上の情報が、注文確認書に対応して
•
いることを確認してください。
梱包と周波数変換器を目視検査して、輸送中の不
•
適切な取扱によって損傷が発生していないか確
認します。損害については、運送業者に請求を行
なってください。説明のために、損傷のあった部
品を保管してください。
3 3
1 製品ロゴ
2 製品名
3 廃棄
4 CE マーク
5 シリアル番号
6 TÜV ロゴ
7 UkrSEPRO ロゴ
8 バーコード
9 生産国
10 エンクロージャーのタイプ参照
11 EAC ロゴ
12 RCM 参照
13 UL 参照
14 警告仕様
15 UL ロゴ
16 IP 定格
17 出力電圧、周波数、電流 (低/高電圧時)
18 入力電圧、周波数、電流(低/高電圧時)
19 電力規格
20 注文番号
21 タイプ・コード
MG07A540 Danfoss A/S © 08/2018 All rights reserved. 9
図 3.1 製品銘板(例)
注記
周波数変換器からネームプレートを取り外さないでくだ
さい(保証対象外になります)。
タイプ・コードの詳細については、
280 デザインガイドの「タイプ・コード」
てください。
3.1.2 保存
保存上の要件が満たされているか確認してください。詳
細については
章 9.4 周囲条件
VLT® Midi Drive FC
の章を参照し
を参照してください。
機械的設置
VLT® Midi Drive FC 280
3.2 設置環境
注記
空気(中)の水分、粒子、腐食性ガスが存在する環境で
は、機器の IP/定格が設置環境に適合していることを確認
してください。周囲環境の条件を遵守していないと、周波
33
数変換器の寿命が短くなることがあります。空気中の湿
度、温度、高度の条件を遵守してください。
振動とショック
周波数変換器は、ユニットが生産施設内の壁や床に取り付
けられ、パネルがボルトで壁や床に留められている場合の
要件に準拠しています。
周囲環境仕様の詳細については、
照してください。
章 9.4 周囲条件
を参
注記
実装穴の寸法については、
イズ、電力規格、寸法
3.3.1 並列配置
並列配置
VLT® Midi Drive FC 280 ユニットはすべて、垂直また
は水平位置に並列設置できます。ユニットに側面に追加
の換気システムは不要です。
章 9.9 エンクロージャー・サ
を参照してください。
3.3 取り付け
注記
誤った取り付けは、過熱や性能の低下を招く場合がありま
す。
冷却
上部と下部に 100 mm (3.9 in) の冷却用空き
•
スペースを確保してください。
吊り下げ方法
安全な持ち上げ方法を決めるためにユニットの
•
重量を確認してください。
ジャー・サイズ、電力規格、寸法
作業に最適なリフティング機器を確保します。
•
必要ならば、ユニットを移動するために最適な定
•
格を持つ、ホイスト、クレーン、フォークリフト
などを用意してください。
持ち上げる場合、ユニットのホイスト・リング
•
(装備されている場合)を使用します。
取り付け
VLT® Midi Drive FC 280 の実装穴に適合させるには、
地域の Danfoss 代理店にお問い合わせの上、背版をご発
注ください。
周波数変換器と取り付けるには:
1. ユニットの重量を支えるのに十分な強度が取り
付け位置にあることを確認してください。周波
数変換器は並べて設置可能です。
2. ユニットは、モーターのできる限り近くに置いて
ください。モーター・ケーブルはできる限り短く
します。
3. ユニットは垂直に冷却気流を確保するために、堅
固で平らな表面、あるいはオプションの背版に取
り付けます。
4. 壁に取り付ける場合、ユニットのスロット付き実
装穴(装備されている場合)を使用します。
章 9.9 エンクロー
を参照。
図 3.2 並列配置
注記
過熱の危険性
IP21 変換キットを使用する場合、ユニットの並列設置は
過熱とユニットの損傷を引き起こす恐れがあります。
IP21 変換キットのトップカバーの端の間は最
•
低 30 mm (1.2 インチ)必要です。
3.3.2 水平設置
図 3.3 水平設置の正しい方法(左側を下げる)
10 Danfoss A/S © 08/2018 All rights reserved. MG07A540
機械的設置 操作ガイド
図 3.4 水平設置の間違った方法(右側を下げる)
3.3.3 バス減結合キット
バス減結合キットにより、次のコントロールカセット改良
型で機械的固定とケーブルの電気的シールドを確保でき
ます。
プロフィバス付きコントロールカセット。
•
プロフィネット付きコントロールカセット。
•
CANopen 付きコントロールカセット。
•
イーサネット付きコントロールカセット。
•
POWERLINK 付きコントロールカセット。
•
各々のバス減結合キットには、水平減結合プレート 1 枚と
垂直減結合プレート 1 枚が含まれています。垂直減結合
プレートの取り付けはオプションです。垂直減結合プレ
ートにより、プロフィネット、イーサネット、POWERLINK
コネクタおよびケーブルの機械的サポートが向上します。
注記
IP21 トップカバーを使用する場合、プレートの高さが
IP21 トップカバーの正しい設置に影響を及ぼすため、垂
直減結合プレートを取り付けないでください。
3 3
1 メカニカルスプリング
2 メタルクランプ
3 ネジ
3.3.4 取り付け
バス減結合キットを取り付けるには:
1. 周波数変換器に設置されているコントロールカ
セットに水平減結合プレートを置いて、
に示すとおり、2 本のネジでプレートを締め付
けます。 締 め 付 けトルクは 0.7 – 1.0 Nm
(6.2–8.9 in-lb) です。
2. オプション: 以下のように垂直減結合プレート
を取り付けます:
2a 2 本のメカニカルスプリングと 2 個の
クランプを水平プレートから取り外し
ます。
2b メカニカルスプリングとメタルクラン
プを垂直プレートに取り付けます。
2c
図 3.6
に示すとおり、2 本のネジでプ
レートを締め付けます。締め付けトル
クは 0.7 – 1.0 Nm (6.2 – 8.9 in-lb)
です。
図 3.5 ネジで水平減結合プレートを締め付ける
図 3.5
MG07A540 Danfoss A/S © 08/2018 All rights reserved. 11
機械的設置
VLT® Midi Drive FC 280
33
1 垂直減結合プレート
2 ネジ
図 3.6 ネジで垂直減結合プレートを締め付ける
図 3.5と図 3.6
します(RJ45)。実際のコネクタタイプは、周波数変換器の
選択したフィールドバスの種類により異なります。
3. フィールドバス ケーブル(PROFIBUS/CANopen)
が適切に配線されている、またはケーブルコネク
タ (RJ45 for PROFINET/POWERLINK/
Ethernet/IP)をコントロールカセットのソケッ
トに押し込みます。
4. 4a ケーブルのシールド部とクランプ間の
の両方はプロフィネットソケットを示
機械的固定と電気的接触を確立するた
めに、スプリング付きメタルクランプ間
にプロフィバス/CANopen ケーブルを
設置します。
4b ケーブルとクランプ間の機械的固定を
確立するために、スプリング付きメタル
クランプ間 に PROFINET/POWERLINK/
Ethernet/IP ケーブルを設置します。
12 Danfoss A/S © 08/2018 All rights reserved. MG07A540
電気的設置 操作ガイド
4 電気的設置
4.1 安全指示
安全指示の全般については、
ださい。
章 2 安全性
を参照してく
警告
誘導電圧
共に動作する異なる周波数変換器の出力モーター・ケーブ
ルからの誘導電圧は、共に機器のキャパシターを充電しま
す。これは機器がオフの場合、ロックアウトの場合でも同
様です。出力ケーブルを別にせず動作させた場合、又はシ
ールド・ケーブルを使用しなかった場合、死亡事故又は深
刻な傷害事故を招くことがあります。
出力モーター・ケーブルを別々に配線します。
•
シールド・ケーブルを使用します。
•
周波数変換器をすべて同時にロックアウトしま
•
す。
警告
ショックの危険
この周波数変換器は保護導体に直流電流を引き起こすこ
とがあり、死亡事故又は深刻な傷害事故を招くことがあり
ます。
残留電流で動作する保護デバイス (RCD) が電
•
気ショック保護のために使用されているときは、
供給側でタイプ B の RCD のみが許容されま
す。
推奨事項に従わない場合、RCD が意図された保護を行わな
い可能性があります。
過電流保護
複数のモーターを用いる用途には、周波数変換器
•
とモーター間の短絡保護やモーター熱保護など、
別途保護機器が必要です。
短絡と過電流保護を行うため、入力ヒューズが必
•
要です。工場で装備されない場合、設置作業者が
ヒューズの取り付けを行う必要があります。最
大ヒューズ定格は
参照してください。
ケーブルの種類と定格
すべてのケーブルが、ケーブル断面積と周囲温度
•
の国内及び地域の規制に準拠していなければな
りません。
推奨される電力接続ケーブル: 最低 75 °C
•
(167 °F) 定格の銅線。
章 9.8 ヒューズと遮断器
を
EMC 対策設置
4.2
EMC 対策設置を行う際は、 以下の指示をご参照ください。
章 4.3 接地、 章 4.4 配線図, 章 4.6 モーター接続
および
章 4.8 コントロール配線
。
,
4.3 接地
警告
漏洩電流に関する危険事項
漏洩電流は、3.5 mA (ミリアンペア) を超えます。周波
数変換器の接地を正しく行わない場合、死亡事故又は深刻
な傷害事故を招くことがあります。
機器の接地は、有資格の電気工事者が正しく行う
•
必要があります。
電気的安全のために
適用される基準と指令に従って、周波数変換器を
•
接地してください。
入力電力、モーター電源、およびコントロール配
•
線用に専用アース線が必要です。
複数の周波数変換器をディジーチェーン接続し
•
て、接地しないでください (
接地ワイヤ接続をできるだけ短くします。
•
モーターのメーカーの配線条件に従ってくださ
•
い。
接地ケーブルの最小ケーブル断面積: 10 mm
•
(7 AWG).
個々の接地線を別々に終端処理、どちらも寸法要
•
件に従う。
図 4.1
を参照)。
2
4 4
推奨ワイヤサイズおよびタイプについては、
ーブル仕様
MG07A540 Danfoss A/S © 08/2018 All rights reserved. 13
を参照してください。
章 9.5 ケ
130BC500.10
FC 1
FC 1
FC 2
FC 2
FC 3
FC 3
PE
PE
電気的設置
VLT® Midi Drive FC 280
44
図 4.1 接地の原則
EMC 対策接地のために
金属ケーブル・グランド、又は機器に付属するク
•
ランプを使用して、ケーブル・シールドと周波数
変換器のエンクロージャーとの間で電気的接触
を確立します (
バースト・トランジエントを低減するために、高
•
品質撚り線を使用します。
ピッグテールを使用しないでください。
•
章 4.6 モーター接続
を参照)。
注記
等電位
周波数変換器とコントロールシステムとの間の接地電位
が異なる場合には、バースト・トランジエントのリスクが
生じます。システム・コンポーネント間に平衡ケーブルを
設置します。推奨されるケーブル断面積: 16 mm2 (6
AWG)。
14 Danfoss A/S © 08/2018 All rights reserved. MG07A540
Power
input
Switch mode
power supply
Motor
Analog output
interface
(PNP) = Source
(NPN) = Sink
ON = Terminated
OFF = Open
Brake
resistor
91 (L1/N)
92 (L2/L)
93 (L3)
PE
50 (+10 V OUT)
53 (A IN)
2)
54 (A IN)
55 (COM digital/analog I/O)
0/4−20 mA
12 (+24 V OUT)
13 (+24 V OUT)
18 (D IN)
10 V DC
15 mA 100 mA
+ - + -
(U) 96
(V) 97
(W) 98
(PE) 99
(A OUT) 42
(P RS485) 68
(N RS485) 69
(COM RS485) 61
0 V
5 V
S801
0/4−20 mA
RS485
RS485
03
+10 V DC
0−10 V DC
24 V DC
02
01
24 V (NPN)
0 V (PNP)
0 V (PNP)
24 V (NPN)
19 (D IN)
24 V (NPN)
0 V (PNP)
17 V
0 V
0 V (PNP)
24 V (NPN)
29 (D IN)
24 V (NPN)
0 V (PNP)
0 V (PNP)
24 V (NPN)
33 (D IN)
32 (D IN)
38 (STO2)
4)
37 (STO1)
4)
95
P 5-00
21
ON
(+DC/R+) 89
(R-) 81
0−10 V DC
(-DC) 88
RFI
0 V
250 V AC, 3 A
Relay 1
1)
3)
5)
5)
130BE202.19
27 (D IN/OUT)
6)
電気的設置 操作ガイド
4.4 配線図
本セクションには、周波数変換器の配線に関する説明が記載されています。
4 4
図 4.2 基本的配線図
A = アナログ、D = ディジタル
1) 内蔵ブレーキ・チョッパーは 3 相ユニットにのみ用意されています。
2) 端子 53 はディジタル入力としても使用できます。
3) スイッチ S801 (バス端子) は、RS-485 ポート (端子 68 及び 69) の終端に使用できます。
4) 正しい STO 配線については、章 6 Safe Torque Off (STO)をご参照ください。
5) S2 (単相 200–240 V) 周波数変換器は、負荷分散アプリケーションをサポートしていません。
6) アナログ出力での最大電圧は、端子 27 個に 17V です。
MG07A540 Danfoss A/S © 08/2018 All rights reserved. 15
e30bf228.11
L1
L2
L3
PE
PE
u
v
w
2
1
3
5
16
17
18
14
12
8
7
10
9
4
11
13
4
6
15
90
4
電気的設置
VLT® Midi Drive FC 280
44
1 PLC 10 主電源ケーブル (シールドなし)
2
最小 16 mm2 (6 AWG) 等価ケーブル。
3 コントロール・ケーブル 12 ケーブル 絶縁はく離
4 コントロール・ケーブル、モーター・ケーブル、主電源ケー
ブルの間隔は最低 200 mm (7.87 in)。
5 主電源 14 ブレーキ抵抗器
6 露出 (未塗装) 表面 15 金属ボックス
7 スター・ワッシャー 16 モーターへの接続
8 ブレーキ・ケーブル (シールドあり) 17 モーター
9 モーター・ケーブル (シールドあり) 18 EMC ケーブル・グランド
図 4.3 典型的な電気的接続
11 出力接触器など。
13 標準接地母線。地域及び国のキャビネット接地に関する要
件に従ってください。
16 Danfoss A/S © 08/2018 All rights reserved. MG07A540
130BD531.10
U
V
W
96
97
98
電気的設置 操作ガイド
4.5 アクセス
ドライバーでカバー・プレートを取り外します。
•
図 4.4
を参照
図 4.4 コントロール配線アクセス
4.6 モーター接続
警告
誘導電圧
出力モーター・ケーブルからの誘導電圧は、共に機器のキ
ャパシターを充電します。これは機器がオフの場合、ロッ
クアウトの場合でも同様です。出力ケーブルを別にせず
動作させた場合、又はシールド・ケーブルを使用しなかっ
た場合、死亡事故又は深刻な傷害事故を招くことがありま
す。
4. 3 相モーター配線を端子 96(U)、97(V)、98(W)
に接続します。
5.
章 9.7 接続の締め付けトルク
る内容に従って、端子を締めます。
図 4.5 モーター接続
図 4.5
を参照してください。
に記載されてい
4 4
出力モーター・ケーブルを別々に配線します。
•
シールド・ケーブルを使用します。
•
ケーブル・サイズについては、国内及び地域の電
•
気法規を遵守してください。最大ケーブル・サイ
ズについては、
ださい。
モーターのメーカーの配線条件に従ってくださ
•
い。
モーター配線ノックアウト又はアクセスパネル
•
は、21/Type 1 ユニットを基本に提供されます。
周波数変換器とモーターの間に始動器あるいは
•
極数可変機器(例えば、ダランダーモーターやス
リップリング誘導モーター)を接続しないでくだ
さい。
手順
1. 外部ケーブル絶縁の一部分をはく離します。
2. はく離ケーブルをケーブル・クランプの下に設置
して、ケーブル・シールドと接地との間で機械的
固定と電気的接触を確立します。
3.
章 4.3 接地
示に従って、最も近接した接地端子に接地ケーブ
ルを接続します。
章 9.1 電気データ
に記載されている接地に関する指
図 4.5
を参照
を参照してく
主電源、モーター、ならびに単相および 3 相周波数変換
器の接地接続は、
れぞれ示されています。実際の構成は、ユニットの種類や
オプション機器によって異なります。
図 4.6、図 4.7
、および
図 4.8
にそ
MG07A540 Danfoss A/S © 08/2018 All rights reserved. 17
電気的設置
VLT® Midi Drive FC 280
44
図 4.6 主電源、モーター及び接地接続
(単相ユニット用)
図 4.7 主電源、モーター及び接地接続 (3 相ユニット用)
(K1, K2, K3)
図 4.8 主電源、モーター及び接地接続 (3 相ユニット用)
(K4、K5)
AC 主電源接続
4.7
周波数変換器の入力電流を基にワイヤのサイズ
•
を決めます。最大ワイヤ・サイズは、
気データ
ケーブル・サイズについては、国内及び地域の電
•
気法規を遵守してください。
手順
1. AC 入力電力ケーブルを単相ユニットの端子 N お
よび L に(
トの端子 L1、L2 および L3 に接続します(
を参照)。
2. 機器構成に応じて、入力電力を主電源入力端子あ
るいは入力切断に接続してください。
3.
章 4.3 接地
示に従ってケーブルを接地します。
4. 絶縁された主電源 (IT 主電源やフローティン
グ・デルタ)、又は接地脚を有する TT/TN-S 主
電源 (接地デルタ) から供給するときは、必ず
RFI フィルターネジを外します。RFI ネジを外
して、直流リンクに対する損傷を防ぎ、接地容量
電流を減少させます (IEC 61800-3 準拠)
(
図 9.2
にあります)。
を参照してください。
図 4.6
を参照して、RFI ねじは周波数変換器側
を参照)、あるいは 3 相ユニッ
に記載されている接地に関する指
章 9.1 電
図 4.7
18 Danfoss A/S © 08/2018 All rights reserved. MG07A540
130BE214.10
37 38 12 13 18 19 27 29 32 33 61
42 53 54 50 55
68 69
1
3
2
電気的設置 操作ガイド
4.8 コントロール配線
4.8.1 コントロール端子の種類
図 4.9
は取り外し可能な周波数変換器コネクタを示して
います。端子機能およびデフォルト設定は
表 4.2
に要約されています。
図 4.9 コントロール端子位置
図 4.10 端子番号
端子定格の詳細は、
ントロールデータ
端子 パラメーター
ディジタル I/O、パルス I/O、エンコーダー
12, 13 – +24 V 直流
18
19
章 9.6 コントロール入力/出力とコ
を参照してください
デフォルト
設定
24V 直流供給電
圧。すべての 24V
負荷について、最
大出力電流は
100mA です。
パラメータ
ー 5-10 Termi
nal 18
Digital Input
パラメータ
ー 5-11 Termi
nal 19
[8] スター
ト
ディジタル入力
[10] 逆転
Digital Input
表 4.1
説明
と
端子 パラメーター
デフォルト
設定
説明
パラメータ
ー 5-01 Termi
nal 27 Mode
パラメータ
ー 5-12 Termi
27
nal 27
Digital Input
パラメータ
ー 5-30 Termi
nal 27
Digital
Output
パラメータ
29
ー 5-13 Termi
nal 29
DI [2] 逆フ
リーラン
DO [0] 動作
なし
[14] ジョグ
ディジタル入力、
ディジタル出力、
又はパルス出力と
して選択します。
デフォルト設定は
ディジタル入力で
す。
ディジタル入力。
Digital Input
パラメータ
32
ー 5-14 Termi
nal 32
Digital Input
パラメータ
33
ー 5-15 Termi
nal 33
[0] 動作な
し
[0] 動作な
し
ディジタル入力、
24 V エンコーダ
ー。端子 33 はパ
ルス入力として使
用できます。
Digital Input
37, 38 – STO 機能的安全入力。
アナログ入力/出力
プログラマブル・
アナログ出力。ア
パラメータ
42
ー 6-91 Termi
nal 42 Analog
[0] 動作な
し
Output
50 – +10 V 直流
パラメーター・
53
グループ 6-1*
アナログ入力
–
53
パラメーター・
54
グループ 6-2*
アナログ入力
–
ナログ信号は、最
大 500 Ω にて
0~20mA あるいは
4~20mA です。デ
ィジタル出力とし
ても設定できま
す。
10 VDC アナログ
供給電圧。ポテン
ショメーターやサ
ーミスターに通常
使用される最大
15mA。
アナログ入力 電
圧モードのみサポ
ートされます。デ
ィジタル入力とし
ても使用できま
す。
アナログ入力 電
圧または電流モー
ドを選択可能。
54
4 4
MG07A540 Danfoss A/S © 08/2018 All rights reserved. 19
電気的設置
VLT® Midi Drive FC 280
端子 パラメーター
55 – –
表 4.1 端子説明 - ディジタル入力/出力、
アナログ入力/出力
44
端子 パラメーター
61 – –
パラメーター・
68 (+)
69 (-)
01, 02, 03
グループ 8-3*
FC ポート設定
パラメーター・
グループ 8-3*
FC ポート設定
パラメータ
ー 5-40 Funct
ion Relay
デフォルト
設定
デフォルト
設定
シリアル通信
–
–
リレー
[1] コント
準備
説明
ディジタルおよび
アナログ入力用共
通。
説明
ケーブル・シール
ド用の統合 RC
フィルター。EMC
に問題がある場合
のシールド接続専
用。
RS485 インターフ
ェイス。コントロ
ール・カード・ス
イッチが終端抵抗
に提供されていま
す。
Form C リレー出
力。これらのリレ
ーは、周波数変換
器の構成とサイズ
に応じて場所が変
わります。交流、
直流電圧どちらで
も利用でき、抵抗
あるいは誘導負荷
をかけることがで
きます。
3. 端子のネジを締め付けます。
4. 接点がしっかりと固定され、緩んでいないことを
確認します。コントロール配線が緩むと、機器故
障の原因となったり、操作の最適化の妨げとなっ
たりします。
コントロール・ケーブルのケーブル・サイズについては
章 9.5 ケーブル仕様
接続については
ださい。
を、典型的なコントロール配線の
章 7 アプリケーション例
を参照してく
4.8.3 モーター動作を有効化(端子 27)
工場出荷時のプログラミング値を使用する際、周波数変換
器の端子 12(又は 13)と端子 27 の間にジャンパー線を必
要とします。
ディジタル入力端子 27 は、24VDC 外部インター
•
ロック・コマンドを受信できるよう設計されてい
ます。
インターロック・デバイスが使用されてない場
•
合、コントロール端子 12(推奨)又は 13 と端子 27
にジャンパー線を接続します。ジャンパーによ
り、端子 27 に内部 24V 信号が供給されます。
GLCP の場合のみ: LCP の下部にある状態行に、
•
自動遠隔フリーラン
ットが動作可能状態になっていますが、端子 27
には入力信号がありません。
が表示されている場合、ユニ
注記
スタート不可能
端子 27 が再プログラムされた場合を除き、周波数変換器
は、端子 27 上の信号なしでは動作できません。
4.8.4 機械的ブレーキ・コントロール
表 4.2 端子説明 - シリアル通信
4.8.2 コントロール端子への配線
コントロール端子コネクタは、設置を容易にするために、
周波数変換器から取り外すことができます。
参照ください。
STO 配線の詳細については、
(STO)
をご参照ください。
章 6 Safe Torque Off
図 4.9
をご
注記
コントロール・ケーブルを可能な限り短くし、高電力ケー
ブルから離すことにより、干渉を最小限にします。
1. 端子のネジを緩めます。
2. スリーブ付きコントロール・ケーブルをスロット
に挿入します。
20 Danfoss A/S © 08/2018 All rights reserved. MG07A540
巻き上げ/下げアップリケーションでは、電子機械的ブ
レーキを制御する必要があります。
リレー出力、又はディジタル出力(端子 27)を使
•
用してブレーキをコントロールしてください。
負荷が大き過ぎるなどの理由で、周波数変換器が
•
モーターを停止状態に維持できない間、出力を閉
じておいてください(電圧なし)。
電磁ブレーキを使用するアプリケーションに対
•
して、
パラメーター・グループ 5-4* リレー
[32] 機械的ブレーキ CL・コントロール
してください。
モーター電流が
•
Brake Current
えるとブレーキが解除されます。
周波数変換器がストップ・コマンドを実行してい
•
る場合にのみ、出力周波数が
パラメーター 2-20 Release
にあらかじめ設定された値を超
パラメータ
ー 2-22 Activate Brake Speed [Hz]
れた周波数よりも低くなるとブレーキがかかり
ます。
の
を選択
に設定さ
Start Current
2)
Only support in some products.
1)
DC injection current during “Active Brake Delay” after MAV reduced to “0” . Only support in some products.
Off
On
Off
Relay
/
DO Status
Active Brake Delay
Active Brake Delay
MAV
Start Speed
Active Brake Speed
0
t
Start Delay
Off
On
Off
Start Command
Released
Activated
Reaction time of
mech
.
brake
Reaction time of
mech
.
brake
Mech
.
Brake Status
Release Brake Current
Output Current
DC Injection Current
1)
0
t
130BF687.10
Activated
Note:
2)
電気的設置 操作ガイド
周波数変換器が次のいずれかの状態にある場合、機械的ブレーキが直ちに作動します。
警報モード。
•
過電圧の状態。
•
STO が有効。
•
Coast コマンドが付与される。
•
4 4
図 4.11 機械的ブレーキ
周波数変換器は安全デバイスではありません。システム設計者は、クレーン/リフトに関する国の規則に従って、安全デ
バイスを組み込む責任を負います。
MG07A540 Danfoss A/S © 08/2018 All rights reserved. 21
130BE201.11
L1(N) L2(L) L3
U V W
02 01
A1
A2
Frequency converter
Output
relay
Command circuit
220 V AC
Mechanical
brake
ShaftMotor
Freewheeling
diode
Brake power circuit
380 V AC
Output
contactor
input
61
68
69
+
130BB489.10
RS485
電気的設置
VLT® Midi Drive FC 280
4.8.6 RS485 シリアル通信
RS485 シリアル通信の配線を端子(+)68 と (-)69 に接
続します。
シールドされたシリアル通信ケーブルを推奨し
•
ます。
正しい接地については
•
44
図 4.12 機械的ブレーキを周波数変換器へ接続
ください。
章 4.3 接地
を参照して
4.8.5 USB データ通信
図 4.13 ネットワーク・バス・リスト
USB ケーブルが切断されている場合、USB ポートを介し
て接続されている周波数変換器が
ネットワーク・
バス・リ
ストから除外されます。
注記
USB バスにはアドレス設定機能も設定するバス名もあり
ません。USB を通して 2 つ以上の周波数変換器を接続
する場合は、MCT 10 設定ソフトウェア ネットワーク・
バス・リストでバス名の数字が自動で増加していきます。
USB ケーブルを通して 2 つ以上の周波数変換器を接続
すると、Windows XP 搭載のコンピューターは例外処理を
実行して故障することがあります。そのため、USB を介
して PC に周波数変換器を 1 台だけ接続するこをとお
勧めします。
図 4.14 シリアル通信 配線図
基本的なシリアル通信については、以下を選択します。
1.
パラメーター 8-30 プロトコール
のプロトコル
形式。
2.
パラメーター 8-31 アドレス
の周波数変換器ア
ドレス。
3.
パラメーター 8-32 ボーレート
のボーレート。
周波数変換器は、二つの通信プロトコルをサポートしてい
ます。モーターのメーカーの配線条件に従ってください。
Danfoss FC。
•
Modbus RTU。
•
諸機能は、プロトコルソフトウエアと RS485 接続、ある
いは、
パラメーター・グループ 8-** 通信・オプ
を使用
してプログラムできます。
特定の通信プロトコルを選択することにより、様々なデフ
ォルト・パラメーターを変更して、付加的なプロトコル別
のパラメーターを設定すると共に、そのプロトコルの仕様
に合わせることができます。
22 Danfoss A/S © 08/2018 All rights reserved. MG07A540
電気的設置 操作ガイド
4.9 設置チェックリスト
ユニットの設置を完了する前に、
の項目をチェックしてください。
検査項目 説明
補助機器
ケーブルルーティ
ング(配線)
コントロール配線
冷却用空きスペー
ス
周囲条件
ヒューズと遮断器
接地
入力及び出力電力
配線
パネル内部
スイッチ類
振動
周波数変換器の入力電力やモーターの出力側に接続されている可能性のある、補助機器、スイッチ、切
•
断装置、入力ヒューズ/遮断器などを探します。フルスピード動作の用意ができていることを確認してく
ださい。
使用されているセンサーの機能と設置状態をチェックし、周波数変換器へフィードバックします。
•
モーターの力率改善コンデンサーをはずします。
•
主電源側の力率改善コンデンサーを調整して、それらを減衰させます。
•
高周波干渉から隔離するために、モーター配線及びコントロール配線が分離、シールドされていること、
•
あるいは 3 つの金属導管に各々が通っていることを確認します。
破損や損傷のあるワイヤや不適切な接続をチェックします。
•
コントロール配線が電力とモーター配線から絶縁され、ノイズの干渉を受けていないか確認します。
•
必要に応じて、信号の電圧源をチェックします。
•
シールド・ケーブルやツイストペア・ケーブルの使用を推奨します。シールドが正しく終端されていること
を確認します。
上部と下部の空きスペースを十分に確保し、適切な冷却空気の流れを維持します。
•
参照してください。
周囲条件を満たしているか確認してください。
•
適切なヒューズと遮断器であることをチェックします。
•
全ヒューズはしっかりと挿入されて動作状態にあり、全遮断器がオープン位置にあることをチェックし
•
ます。
接地の接続が、しっかりと固定されて、酸化されてないことをチェックします。
•
導管を接地したり、金属面にバックパネルを取り付けたりしないでください。
•
接続が緩んでないかチェックします。
•
モーターならびに主電源ケーブルが別々の導管にあるか、あるいは分離したシールド・ケーブルである
•
ことを確認します。
ユニット内部に、汚れ、金属片、湿気、及び腐食がないか検査します。
•
ユニットが、未塗装の金属表面に取り付けられていることを確認してください。
•
スイッチや切断設定が全て、正常な位置にあることを確保します。
•
ユニットがしっかりと取り付けられていることを確認し、必要に応じて緩衝台を使用します。
•
異常な量の振動がないか検査してください。
•
表 4.3
に記載されているとおり、設置全体を検査します。完了したときには、これら
☑
章 3.3 取り付け
を
4 4
表 4.3 設置チェックリスト
注意
内部故障が発生したときの潜在的危険
周波数変換器が適切に閉じられていないと、人身事故の危険が生じます。
電力を供給する前に、すべての安全カバーが適切に配置され、しっかりと固定されていることを確認します。
•
MG07A540 Danfoss A/S © 08/2018 All rights reserved. 23
設定
5 設定
VLT® Midi Drive FC 280
5.1 安全指示
安全指示の全般については、
さい。
章 2 安全性
を参照してくだ
警告
高電圧
55
AC 主電源に接続されている限り、周波数変換器は高電圧
が印加されています。有資格技術者による設置、スタート
アップ、メンテナンスを怠った場合、死亡事故や重大な傷
害事故を招くことがあります。
設置、スタートアップ、メンテナンスは、有資格
•
技術者のみが実施するようにしてください。
電力供給前に:
1. カバーを適切に閉じてください。
2. すべてのケーブル・グランドが固く締められてい
るか確認します。
3. ユニットへの入力電力はオフにして、ロックアウ
トしてください。周波数変換器で入力電力を遮
断するためのスイッチがオフにされていても安
心しないでください。
4. 入力端子 L1 (91)、 L2 (92)、 及び L3 (93)に
て、相間、あるいは相と接地間に電圧が印加され
ていないことを検証します。
5. 出力端子 96 (U)、 97 (V)、 及び 98 (W)にて、
相間、あるいは相と接地間に電圧が印加されてい
ないことを検証します。
6. U-V (96-97)、V-W (97-98)、 W-U (98-96)の Ω
値を測定して、モーターの継続性を確認します。
7. 周波数変換器とモーターの接地が正しく行われ
ているかチェックします。
8. 周波数変換器の端子の接続が緩んでないか検査
します。
9. 供給電圧が周波数変換器とモーターの電圧に一
致するかを確認します。
電源の供給
5.2
以下の手順で周波数変換器に電力を供給します:
1. コントロール・カードへフィードバックするタコ
メータを装備しています 入力電圧、balanced
実際のモーター電流が 3%. そうでない場合、入
力電圧の不均衡を補正してから作業を進めてく
ださい。電圧補正以降の手順を繰り返します。
2. オプション機器 の配線が設置アプリケーショ
ンに合っていることを確認します。
3. 動作機器全てが、OFF 位置であることを確保しま
す。パネルのドアを閉め、カバーをしっかりと取
り付けるようにしてください。
4. ユニットの電源を投入します。この時、周波数変
換器をスタートしないでください。ユニットの
スイッチがオフになっている場合、ON 位置にし
て周波数変換器に電力を供給します。
5.3 ローカル・コントロール・パネル動作
周波数変換器は、数値ローカル・コントロール・パネル
(NLCP)、グラフィック・ローカル・コントロール・パネル
(GLCP)およびブラインドカバーをサポートします。この
セクションには、NLCP 及び GLCP の操作について記載さ
れています。
注記
周波数変換器は、RS485 通信ポートまたは USB ポートを
介して、PC 上の MCT 10 設定ソフトウェア からプログ
ラミングすることも可能です。このソフトウェアは、注文
番号 130B1000 を用いて注文したり、Danfoss ウェブサ
イトからダウンロードすることができます:
drives.danfoss.com/downloads/pc-tools/#/
5.3.1 数値ローカル・コントロール・パネ
ル (NLCP)
数値ローカル・コントロール・パネル(NLCP)は機能上 4
つのセクションに分かれます。
A. 数値表示
B. メニュー・キー
C. ナビゲーション・キー及び表示ランプ
(LED)。
D. 操作キーと表示ランプ (LED)。
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