Danfoss FC 202 Operating guide [ja]

ENGINEERING TOMORROW
操作ガイド
VLT® AQUA Drive FC 202
110–400 kW、エンクロージャー・サイズ D1h–D8h
www.DanfossDrives.com
目次 操作ガイド
1 はじめに
1.1 取扱説明書の目的
1.2 補助的リソース
1.3 取扱説明書ならびにソフトウェアバージョン
1.4 承認および認証
1.5 廃棄
2 安全性
2.1 安全記号
2.2 有資格技術者
2.3 安全予防措置
3 製品概要
3.1 使用目的
3.2 電力規格、重量、寸法
3.3 D1h ドライブ内部ビュー
3.4 D2h ドライブ内部ビュー
3.5 制御棚のビュー
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4
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5
5
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7
7
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3.6 拡張オプションキャビネット
3.7 ローカルコントロールパネル (LCP)
3.8 LCP メニュー
4 機械的設置
4.1 納入物
4.2 必要な工具
4.3 保存
4.4 動作環境
4.5 設置及び冷却の要件
4.6 ドライブの持ち上げ
4.7 ドライブの取り付け
5 電気的設置
5.1 安全指示
5.2 EMC 対策設置
5.3 配線図
5.4 接地接続
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5.5 モーターへの接続
5.6 交流主電源への接続
5.7 回生/ロードシェア端子の接続
5.8 端子寸法
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30
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目次
VLT® AQUA Drive FC 202
5.9 コントロール配線
6 始動前チェックリスト
7 設定
7.1 電源の供給
7.2 ドライブのプログラミング
7.3 システムスタートアップ前のテスト
7.4 システムスタートアップ
7.5 パラメータ設定
8 配線構成例
8.1 自動モーター適合(AMA)の配線構成
8.2 アナログ速度指令信号の配線構成
8.3 スタート/ストップの配線構成
8.4 外部警報リセットの配線構成
8.5 手動ポテンショメーターを使用した速度指令信号の配線構成
8.6 加速/減速の配線構成
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8.7 RS485 ネットワーク接続の配線構成
8.8 モーターサーミスターの配線構成
8.9 スマート論理制御でのリレー設定の配線構成
8.10 水中ポンプの配線構成
8.11 カスケートコントローラーの配線構成
8.12 固定可変速度ポンプの配線構成
8.13 リードポンプ交替の配線構成
9 メンテナンス、診断およびトラブルシューティング
9.1 メンテナンスとサービス
9.2 ヒートシンクアクセスパネル
9.3 状態メッセージ
9.4 警告と警報の種類
9.5 警告と警報のリスト
9.6 トラブルシューティング
10 仕様
10.1 電気データ
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10.2 主電源
10.3 モーター出力とトルクデータ
10.4 周囲条件
10.5 ケーブル仕様
10.6 コントロール入力/出力とコントロールデータ
10.7 ヒューズと遮断器
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110
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目次 操作ガイド
10.8 ファスナー締め付けトルク
10.9 エンクロージャー寸法
11 付属資料
11.1 略語と標準
11.2 国際/北米デフォルトパラメーター設定
11.3 パラメーターメニュー構造
インデックス
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はじめに
VLT® AQUA Drive FC 202
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1 はじめに
1.1 取扱説明書の目的
この操作ガイドには、VLT®ドライブの設置と設定を安全 に行うための情報が記載されています。
操作ガイドは、有資格技術者による利用を前提としていま す。機器を安全かつ専門的に使用するため、操作ガイドを 良く読み、その内容に従ってください。安全指示と一般警 告については、特に注意して読むようにしてください。こ の操作ガイドは、ドライブの操作時にいつでも取り出して 読めるよう大切に保管してください。
VLT® は登録商標です。
1.2 補助的リソース
高度なドライブの機能やプログラミングを理解するため に、様々な補助的リソースが利用できます。
プログラミング・ガイド
使い方や多くのアプリケーション事例について 極めて詳細に学習できます。
デザインガイド
するための詳細な性能や機能が記載されていま す。
オプション機器の操作情報を説明します。
Danfoss は補足的な情報と取扱説明書を提供しています。 をご参照ください。
center/technical-documentation/
取扱説明書ならびにソフトウェア
は、モーター制御システムを設計
drives.danfoss.com/knowledge-
バージョン
この取扱説明書には、定期的な見直しと更新が行われま す。改善のあらゆるご提案を歓迎いたします。 取扱説明書のバージョンと、対応するソフトウェアのバー ジョンを示しています。
により、パラメーターの
をご参照ください。
表 1.1
承認および認証
表 1.2 承認および認証
他の承認および認証も受けています。最寄の Danfoss 代 理店までご連絡ください。電圧 (525-690 V) のドライ ブは、525–600 V でのみ UL 規格を取得しています。
ドライブは、UL 61800-5-1 熱記憶保持の要件を遵守して います。詳細については、製品別
ー熱保護
のセクションをご参照ください。
デザインガイドのモータ
注記
出力周波数下限
輸出管理規制のために、ドライブの出力周波数は 590 Hz に制限されています。590 Hz を超える需要については、 Danfoss にご連絡ください。
1.4.1 ADN の遵守
内国水路での危険物の国際輸送に関する欧州協定(ADN)の 遵守に関しては、デザインガイドの「
」をご参照ください。
電装品を組み込んでいる装置を一般廃棄 物とともに処理することは禁止されてい ます。 地域で現在施行されている法律に従っ て、分別回収してください。
ADN を遵守した設
取扱説明書バージョン 注釈 ソフトウェア・バージ
ョン
MG21A5xx MG21A4xx を更新 3.23
表 1.1 取扱説明書ならびにソフトウェアバージョン
4 Danfoss A/S © 09/2018 All rights reserved. MG21A540
安全性 操作ガイド
2 安全性
2.1 安全記号
以下は、このガイドで使用されている記号です:
警告
死亡事故や深刻な傷害事故を招く可能性のある危険な状 況を示します。
注意
軽微あるいは中小程度の傷害を招く危険性のある状況を 示します。これは安全ではないやり方に対する警告とし ても使用される場合があります。
注記
重要情報を示します。装置や所有物などの損害を招く可 能性のある状況が含まれます。
2.2 有資格技術者
警告
予期しない始動
ドライブが AC 主電源、直流電源、あるいは負荷分散に接 続されている場合モーターは予期せずにスタートするこ とがあります。プログラミング、サービス、あるいは修理 中の予期しない始動は、死亡、深刻な傷害、あるいは物損 事故を招く恐れがあります。モーターは MCT 10 設定ソ フトウェアを使用したリモート操作からの外部スイッチ、 フィールドバスコマンド、入力速度指令信号によって、ま たは不具合状態のクリア後にスタートします。
予期しないモーターのスタートを防止するには:
パラメーターのプログラミング前に、LCP 上の
[Off/Reset] を押します。
ドライブを主電源から切り離してください。
ドライブを AC 主電源、直流電源、あるいはロー
ドシェアに接続する前に、ドライブ、モーター、 運転機器は、配線及び組み立てが完了している必 要があります。
2 2
ドライブを無故障かつ安全に動作させるためには、正確か つ信頼性の高い輸送、保管、設置、操作、メンテナンスが 必要です。機器の設置や操作は、有資格技術者のみが行う ことができます。承認された技術者にのみ機器のサービ ス器のサービスや修理が許可されています。
有資格技術者とは、訓練を受けたスタッフであって、関連 する法律と規則に従って設備、システム、回路の設置、設 定、メンテナンスを行うことを許された者のことをいいま す。また、有資格技術者は、この取扱説明書に記載する指 示と安全措置を熟知する必要があります。
承認された技術者は、Danfoss 製品を扱うために Danfoss による研修を受けた資格のある担当者です。
安全予防措置
警告
高電圧
AC 主電源、DC 電源、 ロードシェア、又は永久モーター に接続されているときは、ドライブには高電圧が印加され ています。有資格技術者でない人が、ドライブの設置、ス タートアップ、メンテナンスを行った場合、死亡事故や重 大な傷害事故を招くおそれがあります。
ドライブの設置、スタートアップ、保守は、必ず
有資格技術者のみが行ってください。
警告
放電時間
ドライブの直流リンク・キャパシターは、ドライブの電源 が入っていないときでも充電されています。警告 LED が点灯していない場合でも、高電圧が存在する可能性があ ります。サービスや修理の実施前に、電源を切ってから一 定時間待たないと、死亡事故または重大な傷害事故を招く ことがあります。
モーターを停止します。
バッテリーバックアップ、UPS 及び他のドライブ
に接続されている直流リンク接続も含めて、AC 電源、リモート直流リンク電源の接続をすべて外 してください。
PM モーターの接続を外すか、ロックしてくださ
い。
キャパシターが完全に放電されるまでお待ちく
ださい。最小待機時間は 20 分です。
サービスや修理を実施する前に、キャパシターが
完全に放電していることを確認するために、適切 な電圧測定機器を使用してください。
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安全性
VLT® AQUA Drive FC 202
警告
漏洩電流に関する危険事項
22
漏洩電流は、3.5 mA (ミリアンペア) を超えます。接地 を正しく行わない場合、死亡又は重大な傷害を招くことが あります。
機器の接地は、有資格の電気工事者が正しく行う
必要があります。
警告
機器の危険性
回転するシャフトや電気機器に接触すると、死亡事故また は重大な傷害事故を招くことがあります。
訓練を受けた有資格者のみが、設置、始動、保守
を行うようにしてください。
電気作業は、国内および地域の電気工事規則に準
拠する必要があります。
本ガイドの手順に従ってください。
注意
高温の表面
ドライブには、ドライブの電源がオフになった後でも高温 を保ち続ける金属部品があります。ドライブの高温を示 すマーク(黄色の三角)に違反したときは、重大なやけど を引き起こすことがあります。
母線などの内部部品には、ドライブの電源がオフ
になった後でも非常に高温のままになるものが あります。
高温マーク(黄色の三角)で表示された外側部分
は、ドライブの使用中はもとより、電源をオフに した直後において、高温となります。
注記
主電源シールド安全オプション
主電源シールドのオプションは、IP21/IP54 (タイプ 1/タ イプ 12)の保護定格を有するエンクロージャーに利用で きます。主電源シールドは、BGV A2、VBG 4 に準拠して、 電源端子に誤って接触することを防止するためにエンク ロージャーの内側へ設置されるカバーです。
警告
予期しないモーター回転 回転
永久磁石モーターが予期しない回転をした場合、電圧が発 生してユニットが充電された状態になり、深刻な怪我や設 備への損害が生じる危険があります。
予期しない回転を防ぐため、永久磁石モーターが
ブロックされていることを確認してください。
警告
内部故障により危険
一定の状況下では、内部故障がコンポーネントの爆発を引 き起こすことがあります。エンクロージャーを閉鎖せず、 かつ、適切に固定しない場合、死亡事故や重大な傷害事故 を招くおそれがあります。
ドアが開いた状態、又はパネルがオフの状態で、
ドライブを操作しないでください。
運転中は、エンクロージャーが適切に閉鎖され、
かつ、固定されていることを確認してください。
6 Danfoss A/S © 09/2018 All rights reserved. MG21A540
製品概要 操作ガイド
3 製品概要
3.1 使用目的
ドライブは、 AC 主電源入力を可変 AC 波形出力へ変換する電動モーターコントローラーです。出力の周波数と電圧は、 モーターの速度とトルクを制御するために調整されています。ドライブは以下に従って設計されています:
システムフィードバック、または外部コントローラーのリモートコマンドに対応して、モーター速度を制御しま
す。
システムとモーターの状況を監視します。
モーター過負荷保護を提供します。
ドライブは、地域の法規に従って、工業環境及び商業環境における使用を前提としています。構成によっては、ドライブ を独立的な用途に用いることができる一方で、より大きなシステムや設置物の一部として用いることも可能です。
注記
住居環境では、この製品は無線干渉を生じさせる可能性があり、追加的な緩和措置が必要になる場合があります。
予期される誤用 ドライブを、指定の動作条件動作環境に準拠していない用途に使用しないでください。 条件を遵守してください。
3.2 電力規格、重量、寸法
ドライブのエンクロージャーサイズと電力規格については、
章 10.9 エンクロージャー寸法
エンクロージャーサイズ D1h D2h D3h D4h D3h D4h
定格電力[kW]
IP NEMA 積荷寸法 [mm (inch)]
ドライブ寸法 [mm (inch)]
最大重量 [kg (lb)] 98 (216) 164 (362) 98 (216) 164 (362) 108 (238) 179 (395)
高さ 587 (23) 587 (23) 587 (23) 587 (23) 587 (23) 587 (23) 幅 997 (39) 1170 (46) 997 (39) 1170 (46) 1230 (48) 1430 (56) 奥行き 460 (18) 535 (21) 460 (18) 535 (21) 460 (18) 535 (21) 高さ 893 (35) 1099 (43) 909 (36) 1122 (44) 1004 (40) 1268 (50) 幅 325 (13) 420 (17) 250 (10) 350 (14) 250 (10) 350 (14) 奥行き 378 (15) 378 (15) 375 (15) 375 (15) 375 (15) 375 (15)
を参照してください。
55–75 kW
110–160 kW
(380–480
V)
75–160 kW
(525–690
V)
21/54
タイプ 1/12
90–160 kW
200–315 kW
(380–480
200–400 kW
(525–690
タイプ 1/12
V)
V)
21/54
55–75 kW
(200–240 V)
110–160 kW
(380–480 V)
75–160 kW
(525–690 V)
20
シャーシ
表 3.1
を参照してください。詳細の寸法については、
90–160 kW
240 V)200–
315 kW
(380–480 V)
200–400 kW
(525–690 V)
20
シャーシ
章 10 仕様
電力回生又はロードシェア端子
20
シャーシ
に指定されている
20
シャーシ
1)
3 3
表 3.1 出力定格、重量、寸法、エンクロージャーサイズ D1h-D4h
1) 回生、ロードシェア、およびブレーキ端子オプションは、200–240 V ドライブで使用できません。
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製品概要
エンクロージャーサイズ D5h D6h D7h D8h
定格電力[kW]
IP
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NEMA 積荷寸法 [mm (inch)] 高さ 1805 (71) 1805 (71) 2490 (98) 2490 (98)
510 (20) 510 (20) 585 (23) 585 (23) 奥行き 635 (25) 635 (25) 640 (25) 640 (25)
ドライブ寸法 [mm (イ ンチ)]
最大重量 [kg (lb)] 449 (990) 449 (990) 530 (1168) 530 (1168)
表 3.2 出力定格、重量、寸法、エンクロージャーサイズ D5h-D8h
高さ 1324 (52) 1665 (66) 1978 (78) 2284 (90) 幅 325 (13) 325 (13) 420 (17) 420 (17) 奥行き 381 (15) 381 (15) 386 (15) 406 (16)
VLT® AQUA Drive FC 202
110–160 kW
(380–480 V)
75–160 kW
(525–690 V)
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タイプ 1/12
110–160 kW
(380–480 V)
75–160 kW
(525–690 V)
タイプ 1/12
21/54
200–315 kW
(380–480 V)
200–400 kW
(525–690 V)
21/54
タイプ 1/12
200–315 kW
(380–480 V)
200–400 kW
(525–690 V)
21/54
タイプ 1/12
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製品概要 操作ガイド
3.3 D1h ドライブ内部ビュー
図 3.1
には D1h コンポーネントの設置と設定について示します。D1h ドライブ内部は、D3h、D5h、および D6h ドライブ の内部と同様になっています。開閉器のあるドライブにも、開閉器端子ブロック(TB6)も含まれています。TB6 の位置に ついては、
章 5.8 端子寸法
を参照してください。
3 3
1 LCP (ローカルコントロールパネル) 6 実装穴 2 コントロール端子 7 リレー 1 および 2 3 主電源 入力 端子 91 (L1)、92 (L2)、93 (L3) 8 モーター 出力 端子 96 (U)、97 (V)、98 (W) 4 IP21/54 の接地端子(タイプ 1/12) 9 ケーブルクランプ 5 吊り上げ用リング 10 IP20 の接地端子(シャーシ)
図 3.1 D1h ドライブ(D3h/D5h/D6h と同様)の内部
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製品概要
VLT® AQUA Drive FC 202
3.4 D2h ドライブ内部ビュー
図 3.2
には D2h コンポーネントの設置と設定について示します。D2h ドライブ内部は、D4h、D7h、および D8h ドライブ の内部と同様になっています。開閉器のあるドライブにも、開閉器端子ブロック(TB6)も含まれています。TB6 の位置に ついては、
章 5.8 端子寸法
を参照してください。
33
1 フィールドバストップエントリーキット(オプション)7 実装穴
2 LCP (ローカルコントロールパネル) 8 リレー 1 および 2 3 コントロール端子 9 結露防止ヒーター用端子ブロック(オプション) 4 主電源 入力 端子 91 (L1)、92 (L2)、93 (L3) 10 モーター 出力 端子 96 (U)、97 (V)、98 (W) 5 ケーブルクランプ 11 IP21/54 の接地端子(タイプ 1/12) 6 吊り上げ用リング 12 IP20 の接地端子(シャーシ)
図 3.2 D2h ドライブ(D4h/D7h/D8h と同様)の内部
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製品概要 操作ガイド
3.5 制御棚のビュー
制御棚は、ローカル・コントロール・パネルまたは LCP として知られるキーパッドを維持します。制御棚にはコントロー ル端末、リレー、およびさまざまなコネクタも含まれています。
3 3
1 ローカルコントロールパネル (LCP) 7 実装穴 2 RS485 端子スイッチ 8 LCP コネクター 3 USB コネクター 9 アナログ スイッチ (A53、A54) 4 RS485 フィールドバスコネクター 10 アナログ I/O コネクター 5 ディジタル I/O および 24 V 電源 11 電力カードのリレー 1 (01, 02, 03) 6 吊り上げリング 12 電力カードのリレー 2 (04, 05, 06)
図 3.3 制御棚のビュー
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製品概要
VLT® AQUA Drive FC 202
3.6 拡張オプションキャビネット
以下のオプションのいずれかと共にドライブが発注され た場合、オプションのコンポーネントを含む、拡張したオ プションキャビネットが付属します。
33
図 3.4
器の例が示されています。 ョンが含まれるドライブの種類が示されています。
ドライブモデル 可能なオプション D5h ブレーキ、切断スイッチ D6h 開閉器、切断スイッチ付き接触器、遮断器 D7h ブレーキ、切断スイッチ、マルチ配線キット D8h 接触器、切断スイッチ付き接触器、遮断器、
表 3.3 拡張オプションの概要
ブレーキチョッパー。
主電源切断。
開閉器
開閉器付き主電源切断スイッチ。
遮断器
電力再供給端子。
負荷分散端子。
オーバサイズ配線キャビネット。
マルチ配線キット。
には、オプションキャビネット付きの周波数変換
表 3.3
マルチ配線キット
には、これらのオプシ
D7h と D8h ドライブにはフロア取り付け用 200 mm (7.9 in) ペデスタルが含まれます。
オプションキャビネットの前面カバーには安全ラッチが あります。ドライブに主電源切断スイッチまたは遮断機 が含まれる場合は、ドライブがオンのとき安全ラッチはキ ャビネットドアをロックします。ドアを開ける前に、切断 スイッチまたは遮断機を開いてドライブをオフにし、オプ ションキャビネットのカバーを外します。
切断スイッチ、開閉器又は遮断器を装備した状態でドライ ブを購入した場合、銘板にはオプション以外の交換用ドラ イブのコードが記載されています。ドライブを交換する 場合、オプションキャビネットに関係なく交換されます。
1 ドライブ エンクロージャー 2 拡張オプションキャビネット 3 台座
図 3.4 拡張オプションキャビネット付きドライブ (D7h)
12 Danfoss A/S © 09/2018 All rights reserved. MG21A540
130BF154.11
Auto
On
Reset
Hand
On
Off
Status
Quick Menu
Main
Menu
Alarm
Log
Back
Cancel
Info
OK
Status
1(1)
0.00 A
Off Remote Stop
0.0 Hz
On
Alarm
Warn.
0.000
0.000 RPM
0.0000
A1.1
A1.2
A1.3
A2
A3
B1
B2
B4
B3
C1
C2
C3
C4 C5
D1
D2
D3
E1
E2
E3
E4
製品概要 操作ガイド
3.7 ローカルコントロールパネル
(LCP)
ローカルコンロールパネル (LCP) は、ドライブの前面にディスプレイとキーパッドが一体化されています。端子 LCP はグラフィカル LCP を参照します。数値ローカルコンロールパネル(NLCP)がオプションとして利用可能です。 NLCP は、LCP と同様の方法で操作できますが、異なる部分もあります。NLCP の使用に関する詳細については、製品に関 係する
プログラミングガイド
LCP は以下の目的に使用します:
ドライブとモーターの制御。
ドライブパラメータへのアクセスおよびドライブのプログラミング。
動作データ、ドライブ状態、警告の表示。
を参照してください。
3 3
図 3.5 グラフィカルローカルコンロールパネル(LCP)
MG21A540 Danfoss A/S © 09/2018 All rights reserved. 13
製品概要
VLT® AQUA Drive FC 202
A. ディスプレイエリア ディスプレイに表示される読み出し値には、パラメーター が関連付けられています。
表 3.4
を参照 LCP に表示さ
D. 表示ランプ 表示ランプは、ドライブのステータスを特定し、警告又は
故障状態について視覚的に通知します。 れる情報は、具体的な用途に応じてカスタマイズ可能で す。
章 3.8.1.2 Q1 My Personal Menu (マイ・パーソナ
メニュー)
33
呼び出し パラメーター番号 デフォルト設定
A1.1 0-20 速度指令信号 [単位] A1.2 0-21 アナログ入力 53 [V] A1.3 0-22 モーター電流 [A]
A2 0-23 周波数 [Hz] A3 0-24 フィードバック [単位]
表 3.4 LCP ディスプレイエリア
をご参照ください。
B. メニューキー メニュー・キーは、パラメーター設定メニューへのアクセ ス、通常操作時の状況ディスプレイ・モードの変更、ある いは故障ログデータの表示などに使用します。
B1 状態 操作に関する情報を表示します。 B2 Quick
B3 Main
B4 Alarm
表 3.5 LCP メニューキー
キー 機能
Menu(クイッ
メニュ
ー)
Menu(メイ
メニュ
ー)
Log(警報ロ
グ)
初期設定説明のためのパラメーターに アクセスできます。用途に応じた詳細 な手順も提供します。
イックメニュー
すべてのパラメーターにアクセスでき ます。
章 3.8.1.8 メイン・メニュー
モード
を参照してください。
現在の警告のリスト、及び最後の 10 個 の警報を表示します。
章 3.8.1.1 ク
を参照してください。
C. ナビゲーションキー ナビゲーション・キーは、機能のプログラミングやディス
呼び出し表示 表示ランプ機能
D1 オン 緑色 ドライブが主電源又は 24V 外部
電源から電力供給を受けるとア クティブになります。
D2 警告 黄色 警告状態がアクティブになると
作動します。ディスプレイエ リアに問題を特定したテキスト が表示されます。
D3 警報 赤色 不具合状態が発生すると作動し
ます。ディスプレイエリアに 問題を特定したテキストが表示 されます。
表 3.7 LED 表示ランプ
E. 操作キー及びリセット
操作キーはコントロールパネルの下部にあります。
E1 Hand on ローカルコントロールでドライブをス
E2 オフ モーターを停止しますが、ドライブへの
E3 リセット 不具合がリセットされた後に、ドライブ
E4 Auto on システムを遠隔操作モードにして、コン
表 3.8 LCP 操作キー及びリセット
キー 機能
タートします。コントロール入力やシリ アル通信による外部停止信号は、ローカ ルの [Hand On] を重ね書きします。
電力は供給します。
を手動でリセットします。
トロール端末またはシリアル通信による 外部スタートコマンドに反応できるよ うにします。
プレイ・カーソルの移動に使用します。ナビゲーション キーは、ローカル (手動)操作での速度コントロールにも
LCP メニュー
使用できます。ディスプレイの明るさを調整するには、 [Status] および[▲]/[▼] キーを押します。
呼び出しキー 機能
C1 Back(戻る)メニュー構成の 1 つ前のステップ又はリ
ストに戻ります。
C2 Cancel(
セル)
C3 Info(情報)表示されている機能の意味を表示します。
表示モードが変更されない限り、最後に実 行した変更やコマンドが取り消されます。
3.8.1.1 クイックメニュー
クイック・メニュー
用するメニューのリストを表示します。
を選択するには、[Quick Menu] キーを押します。結果 として得られる読み出しが LCP ディスプレイに表示され ます。
モードは、ドライブの設定と操作に使
クイック・メニュ
C4 OK(確定)パラメーター・グループにアクセスします。
またはオプションを有効にします。
C5
▲ ▼
表 3.6 LCP ナビゲーションキー
14 Danfoss A/S © 09/2018 All rights reserved. MG21A540
メニュー内の項目間を移動します。
130BF242.10
01 My Personal Menu
02 Quick Setup
05 Changes Made
06 Loggings
0.0% 0.00
Quick Menus
1(1)
07 Water and Pumps
03 Function Setups
04 Smart Start
e30bg272.10
O-** Operation / Display
1-** Load and Motor
2-** Brakes
3-** Reference / Ramps
0 RPM 0.00 A
Main Menu
1(1)
製品概要 操作ガイド
3.8.1.6 Q6 Loggings (ロギング)
図 3.6 クイックメニュービュー
3.8.1.2 Q1 My Personal Menu (マイ・パ ーソナルメニュー)
マイパーソナル・メニュー を使用して
エリアに表示する内容を決定します。
コントロールパネル (LCP)
メニューは、最大 50 までの事前プログラム済みパラメー ターも表示可能です。これらの 50 のパラメーターは、
ラメーター 0-25 My Personal Menu
します。
を参照してください。この
ディスプレイ
章 3.7 ローカル
を使用して手入力
Q6 Loggings (ロギング)
表示行読み出し値に関する情報を取得するには、 を選択します。この情報はグラフとして表示されます。
パラメーター 0-20 Display Line 1.1 Smallからパラ メーター 0-24 Display Line 3 Large
れた表示パラメーターのみを見ることができます。後で 参照できるよう最大で 120 個のサンプルをメモリーに 保存できます。
Q6 Loggings (ロギング)
パラメーター 0-20 Display Line 1.1 Small パラメーター 0-21 Display Line 1.2 Small パラメーター 0-22 Display Line 1.3 Small
パラメーター 0-23 Display Line 2 Large パラメーター 0-24 Display Line 3 Large
表 3.9 ロギングパラメーターの例
は、不具合検索に使用します。
ロギング
において選択さ
速度指令信号 [単
位]
アナログ入力 53
[V]
モーター電流 [A]
周波数 [Hz]
フィードバック [単
位]
3.8.1.7 Q7 モーター設定
3 3
3.8.1.3 Q2 クイック設定
Q2 クイック設定
構成に必ず必要となる基本システムとモーターのデータ が含まれます。設定手順については、
情報の入力
に表示するパラメーターには、ドライブ
章 7.2.3 システム
をご参照ください。
3.8.1.4 Q4 スマートセットアップ
Q4 スマートセットアップ
つを構成するために使用される典型的なパラメーター設 定について、ユーザーにガイドを提供します。
機械的ブレーキ。
コンベア。
ポンプ/ファン。
[Info]キーを使用して、さまざまな選択、設定及びメッセ ージに関するヘルプ情報を表示できます。
は、以下の 3 つの用途のうち 1
3.8.1.5 Q5 変更履歴
Q5 変更履歴
を選択して、次の情報を取得してください。
最近行われた 10 の変更。
デフォルト設定以後行われた変更。
Q7 モーターセットアップ
は、ドライブ構成に必ず必要となるベースと詳細のモータ ーデータが含まれます。このオプションには、エンコーダ ー設定のパラメーターも含まれます。
に表示されるパラメーターに
3.8.1.8 メインメニューモード
メイン・メニュー
てのパラメーターを表示します。 ドを選択するには、[Main Menu] キーを押します。結果 として得られる読み出しが LCP ディスプレイに表示され ます。
図 3.7 メインメニュービュー
モードは、ドライブで利用できるすべ
メイン・メニュー
モー
MG21A540 Danfoss A/S © 09/2018 All rights reserved. 15
製品概要
すべてのパラメーターは、メイン・メニューから変更でき ます。オプション・カードをユニットに追加すると、オプ ション装置に関連する追加のパラメーターが使用できま す。
VLT® AQUA Drive FC 202
33
16 Danfoss A/S © 09/2018 All rights reserved. MG21A540
OUT: 3x0-Vin 0-590Hz 177/160 A
IN: 3x380-480V 50/60Hz 171/154 A
90 kW / 125 HP, High Overload
VLT
T/C: FC-202N110T4E20H2TGC7XXSXXXXAQBXCXXXXD0 P/N: 136G7653 S/N:
123456H123
R
AQUA Drive www.danfoss.com
e30bg627.10
ASSEMBLED IN USA
Max Tamb. 55° C/131° F w/ Output Current Derating
CHASSIS / IP20 Tamb. 40° C/104° F
SCCR 100 kA at UL Voltage range 380-480 V
Listed 36U0 E70524 IND. CONT. EQ. UL Voltage range 380-480 V
CAUTION - ATTENTION:
Stored charge, wait 20 min. Charge residuelle, attendez 20 min.
See manual for special condition / mains fuse Voir manuel de conditions speciales / fusibles
WARNING - AVERTISSEMENT:
`
`
1 2
3 4
5
6
Danfoss A/S 6430 Nordborg Denmark
089
OUT: 3x0-Vin 0-590Hz 212/190 A
IN: 3x380-480V 50/60Hz 204/183 A
110kW / 150 HP, Normal Overload
OUT: 3x0-Vin 0-590Hz 315/302 A
IN: 3x380-480V 50/60Hz 304/291 A
160 kW / 250 HP, High Overload
VLT
T/C: FC-202N200T4E5MH2XJC3XXSXXXXAXBXCXXXXDX P/N: 136G7973 S/N:
123456H123
R
AQUA Drive www.danfoss.com
e30bg628.10
ASSEMBLED IN USA
Max Tamb. 55
° C/131°
F w/ Output Current Derating
Type 12 / IP54 Tamb. 40° C/104° F
SCCR 100 kA at UL Voltage range 380-480 V
Listed 36U0 E70524 IND. CONT. EQ. UL Voltage range 380-480 V
CAUTION - ATTENTION:
Stored charge, wait 20 min. Charge residuelle, attendez 20 min.
See manual for special condition / mains fuse Voir manuel de conditions speciales / fusibles
WARNING - AVERTISSEMENT:
`
`
1 2
3 4
5
6
Danfoss A/S 6430 Nordborg Denmark
Use the following Typecode to order Drive-only replacement: T/C: FC-202N200T4E5MH2XJC7XXSXXXXAXBXCXXXXDX
OUT: 3x0-Vin 0-590Hz 395/361 A
IN: 3x380-480V 50/60Hz 381/348 A
200 kW / 300 HP, Normal Overload
機械的設置 操作ガイド
4 機械的設置
4.1 納入物
納入物は、機器構成によって異なります。
納入物とネームプレート上の情報が、注文確認書
と一致しているか確認してください。
図 4.2
にはオプションキャビネット付き、また は付いていない D サイズのドライブのサンプル ネームプレートが示されます。
梱包とドライブを確認して、運搬時の不適切な取
扱によって損傷が発生していないか確認します。 損害については、運送業者に請求を行なってくだ さい。説明のために、損傷のあった部品を保管し てください。
図 4.1
4 4
1 タイプコード 2 部品番号及びシリアル番号 3 電力規格 4 入力電圧、周波数、電流 5 出力電圧、周波数、電流 6 放電時間
図 4.2 オプションキャビネット付きのドライブのネームプレ ートの例(D5h-D8h)
注記
保証書の損失
1 タイプコード 2 部品番号及びシリアル番号 3 電力規格 4 入力電圧、周波数、電流 5 出力電圧、周波数、電流 6 放電時間
図 4.1 ドライブだけのネームプレートの例(D1h–D4h)
MG21A540 Danfoss A/S © 09/2018 All rights reserved. 17
ドライブからネームプレートを取り外さないでください。 ネームプレートをドライブから取り外すと保証が無効に なることがあります。
4.2 必要な工具
受け取り/積み下ろし
ドライブ重量の吊り下げについて定格を有する
設置
ビーム及びフック
を参照してください。
機器を設置するためのクレーン又はその他の吊
り下げ装置。
10 mm(0.39 in) または 12 mm(0.47 in) のド
リルビットを備えたドリル
テープ式メジャー。
章 3.2 電力規格、重量、寸
機械的設置
多様なサイズのプラスドライバーとマイナスド
ライバー。
メトリックソケット (7-17 mm/0.28–0.67
in)を備えたレンチ
レンチエクステンション。
トルクスドライブ (T25 及び T50)。
コンジット又はケーブル・グランド用のシート金
44
属パンチ
ドライブ重量吊り下げ用のビーム及びフック。
章 3.2 電力規格、重量、寸法
い。
ドライブを台座上及び定位置に設置するための
クレーン又はその他の吊り下げ装置。
VLT® AQUA Drive FC 202
を参照してくださ
注記
過酷な周囲条件
高温または低温過ぎることにより、機器の性能と寿命が低 下します。
周囲温度が 55 °C (131 °F)を超える環境で運転
させないでください。
ドライブの運転が可能な最低温度は、10 °C
(14 °F)です。しかし、定格負荷における適切な 動作は、0 °C (32 °F)以上の温度でのみ保証さ れます。
温度が周囲温度制限を超える場合は、キャビネッ
トまたは設置場所で空調設備を追加する必要が あります。
4.3 保存
乾燥した場所にドライブを保管してください。設置まで は、機器をその梱包材に密閉して保管してください。推奨 される周囲温度については、 ください。
保管期間が 12 か月を超えない場合には、保管している間、 定期的なフォーミング(キャパシターの充電)は不要で す。
動作環境
章 10.4 周囲条件
をご参照
注記
空気中の水分、粒子、腐食性ガスが存在する環境では、機 器の IP/タイプ等級が設置環境に適合していることを確 認してください。ドライブの条件を遵守していないと、周 波数変換器の寿命が短くなることがあります。湿度、温 度、高度の条件を遵守してください。
電圧 [V] 高度制限 200–240 標高 3000 m (9842 ft) を超える場合の PELV に
ついては、Danfoss にお問い合わせください。
380–480 標高 3000 m (9842 ft) を超える場合の PELV に
ついては、Danfoss にお問い合わせください。
525–690 標高 2000 m (6562 ft) を超える場合の PELV に
ついては、Danfoss にお問い合わせください。
表 4.1 高々度での設置
周囲環境仕様の詳細については、 照してください。
章 10.4 周囲条件
を参
注記
結露
水分もまた、電子部品上に結露を発生させて、短絡を引き 起こすことがあります。凍結する場所への設置は避けて ください。ドライブ温度が周囲の空気よりも低いときは、 オプションのスペース・ヒーターを取り付けます。スタン バイ・モードで運転すると、ワット損失により回路が水分 から免れている間、結露のリスクが減少します。
4.4.1 ガス
硫化水素、塩素、アンモニア等の刺激性ガスは、電気及び 機械部品の損傷を与える恐れがあります。機器は、刺激性 ガスの影響を減少させるため、コンフォーマル・コーティ ングされた回路基板を使用しています。コンフォーマ ルコーティングのクラス仕様及び定格については、
章 10.4 周囲条件
をご参照ください。
4.4.2 塵埃
ドライブを塵埃(ダスト)の多い環境に設置するときは、 以下に注意してください:
定期保全 塵埃が電子部品に蓄積すると、これが絶縁層の働きをしま す。この層により、部品の冷却能力が低下し、部品の温度 が高くなります。高熱環境により、電子部品の寿命が短縮 します。
ヒートシンクとファンに、塵埃が蓄積しないようにしてく ださい。サービスと保守の詳細については、
ナンス、診断およびトラブルシューティング
さい。
冷却ファン ファンはドライブ冷却のためのエアフローを提供します。 ファンが塵埃の多い環境にさらされると、塵埃のファンの 軸受けに損傷を与え、ファンの早期故障を生じさせること があります。塵埃はファンのブレードにも蓄積すること があり、ファンのバランスを失わせて、ファンが適切に機 器を冷却しなくなる恐れがあります。
章 9 メンテ
をご参照くだ
18 Danfoss A/S © 09/2018 All rights reserved. MG21A540
機械的設置 操作ガイド
4.4.3 潜在的爆発性雰囲気
警告
爆発性雰囲気
潜在的爆発性雰囲気にドライブを設置しないでください。 このエリア外のキャビネット内にドライブを設置してく ださい。これらのガイドラインに従わないと、死亡や重大 な傷害事故をのリスクが増大します。
潜在的爆発性雰囲気でシステムを運転するには、特殊な条 件を満足する必要があります。EU 指令 94/9/EC (ATEX
95)には、潜在的な爆発環境における電子機器の動作が規 定されています。
d 分類では、火花が発生した場合、保護エリアに
封じ込めることが規定されています。
e 分類では、火花の発生を禁じています。
d 分類保護を備えたモーター 承認を必要としません。特殊な配線と封じ込めが必要に なります。
e 分類保護を備えたモーター VLT®PTC Thermistor CardMCB 112 など、ATEX 承認済みの PTC モニタリング機器を併用するときは、設置にあたり、 承認機関からの個別承認は必要ありません。
クラス d/e 保護を備えたモーター モーター自体が発火保護クラス e に準拠しているのに対 して、モーター配線や接続環境は d 分類に準拠していま す。高ピーク電圧を減衰させるには、サイン波フィルター をドライブ出力に使用します。
潜在的爆発性雰囲気にドライブを使用するときは、以下を 使用してください:
発火保護分類 d 又は e を備えたモーター。
モーター温度を監視するための PTC 温度センサ
ー。
短いモーターケーブル。
シールドされたモーター・ケーブルが使用されて
いない場合、正弦波出力フィルター。
注記
モーター・サーミスターセンサーによる監視
VLT® PTC Thermistor Card MCB 112 オプションを備え た機器は、潜在的爆発性雰囲気に関して PTB 認証を受けて います。
4.5 設置及び冷却の要件
注記
予防措置の取り付け
誤った取り付けは、過熱や性能の低下を招く場合がありま す。すべての設置及び冷却要件に準拠します。
設置要件
ユニットを堅固な表面に水平に取り付けて安定
させます。
取り付け位置の強度がユニットの重量を支えら
れることを確認してください。
格、重量、寸法
取り付け場所にエンクロージャードアを開ける
十分なスペースがあることを確認します。
章 10.8 ファスナー締め付けトルク
ください。
冷却気流のためにユニットの周りに適切なスペ
ースがあることを確認します。
ユニットは、モーターのできる限り近くに置いて
ください。モーター・ケーブルはできる限り短く します。 さい。
その場所でユニットの下側にケーブルを挿入で
きることを確認してください。
冷却及びエアフロー要件
上部と下部に冷却用空きスペースを確保してく
ださい。空きスペース要件: 225 mm (9 in)
温度の定格低減 は、45 °C (113 °F) と 50 °C
(122 °F)の間から開始し、1000m(3300ft)を超え ると始まるように考慮してください。詳細情報 は、製品固有の
ドライブでは、ヒートシンク冷却エアを循環する背面チャ ンネル冷却コンセプトを採用しています。冷却ダクトは 約 90%のドライブの背面チャンネルの熱を逃がします。 以下のキットを用いて、背面チャンネルエアをパネル又は ルームから直接取り込むことができます。
ダクト冷却。IP20/シャーシドライブが Rittal
エンクロージャーに設置されているとき、背面チ ャンネル冷却キットはパネルから空気を流すた めに使用します。キットを使用することで、パネ ル内の熱を減らし、エンクロージャー上のドアフ ァンを小さくすることができます。
背面の冷却(上部および基部カバー)。背面チャ
ンネル冷却エアは、ルームの外へ排出できるた め、背面チャンネルから発生する熱が制御ルーム 内に発散されることはありません。
を参照してください。
章 10.5 ケーブル仕様
設計ガイド
章 3.2 電力規
を参照して
を参照してくだ
をご参照ください。
4 4
MG21A540 Danfoss A/S © 09/2018 All rights reserved. 19
130BE566.11
65° min
機械的設置
VLT® AQUA Drive FC 202
注記
ドライブの背面チャンネルで除去できなかった熱を取り 除くために、エンクロージャーに 1 つまたは複数のドアフ ァンが必要です。さらに、ファンはドライブ内部の他の部 品から発生した追加損失も除去します。
ヒートシンクに適切なエアフローが提供できることを確 認します。適切な数のファンを選択するには、必要な合計
44
エアフローを計算してください。流量は ます。
エンクロージ ャーサイズ D1h/D3h/D5h/D 6h
D2h/D4h/D7h/D 8h
ドアファン / 上部ファン
102 m3/hr (60 CFM)
204 m3/hr (120 CFM)
電力サイズ ヒートシンク
90–110 kW, 380–480 V
75–132 kW, 525–690 V
132 kW, 380–480 V
すべて, 200–240 V
160 kW, 380–480 V
160 kW, 525–690 V
すべて, 200–240 V
表 4.2
420 m3/hr (250 CFM)
420 m3/hr (250 CFM)
840 m3/hr (500 CFM)
840 m3/hr (500 CFM)
420 m3/hr (250 CFM)
420 m3/hr (250 CFM)
840 m3/hr (500 CFM)
に示され
警告
重量物
積載物のバランスが悪いと、落下したり転倒するおそれが あります。吊り下げ時に適切な注意を払わないと、死亡、 重大な障害、または機器損傷のリスクが増大します。
ホイスト、クレーン、フォークリフト、または適
切な重量定格のあるその他の持ち上げ手段を使 用して移動します。ドライブの重量については
章 3.2 電力規格、重量、寸法
い。
重力の中心の配置を誤ったり、正しく配置しなか
った場合、持ち上げ時や運搬時に積載物が予期せ ずに動く原因になります。測定および重力の中 心については、 をご参照ください。
ドライブモジュール上部から吊り下げケーブル
までの角度は、ケーブル状の最大負荷力に影響し ます。この角度は、65°以上とする必要がありま
図 4.3
す。 ルの取り付けと寸法測定を適切に行います。
吊り下げた積載物の下は、絶対に通行しないでく
ださい。
傷害を防止するため、手袋、安全眼鏡、安全靴な
どの個人用保護装備を着用してください。
章 10.9 エンクロージャー寸法
をご参照ください。吊り下げケーブ
をご参照くださ
表 4.2 エアフロー
ドライブの持ち上げ
常にドライブの上にある専用アイボルトを使用してドラ イブを持ち上げます。
図 4.3
を参照
図 4.3 ドライブの持ち上げ
20 Danfoss A/S © 09/2018 All rights reserved. MG21A540
1
2
e30bg284.10
1
130BF662.10
2
機械的設置 操作ガイド
4.7 ドライブの取り付け
ドライブのモデル及び設定により、ドライブを床または壁 に設置します。
ドライブモデル D1h–D2h および D5h–D8h は床に設置し ます。床に設置したドライブには、エアフローのためにド ライブの下にスペースが必要です。このスペースを確保 するために、台の上に設置することもできます。D7h およ び D8h ドライブには標準の取り付け台が付いています。 その他の D サイズのドライブには、オプションの取り付け 用の台があります。
4 4
エンクロージャーサイズ D1h–D6h のドライブは、壁に設 置します。ドライブモデル D3h および D4h は P20/シャー シドライブで、壁またはキャビネット内のプレートに取り 付けます。
ケーブル開口部の作成 取り付け用の台を設置したり、ドライブを取り付ける前 に、グランドプレート にケーブルの開口部を作成し、ド ライブの下側にそれを取り付けます。グランドプレート は、IP21/IP54 (Type 1/Type 12)保護定格を維持しなが ら AC 主電源とケーブル挿入口にアクセスできるようにし ます。グランドプレートの寸法については、
ンクロージャー寸法
グランドプレートが金属プレートの場合、シート
金属パンチを使用してプレートにケーブル挿入 穴を開けます。穴にケーブルを差し込みます。
図 4.4
グランドプレートがプラスチックのプレートの
場合、タブを開けてケーブルを通します。
図 4.5
をご参照ください。
を参照
を参照
章 10.9 エ
1 プラスチックタブ 2 ケーブルがアクセスできるように切り抜いたタブ
図 4.5 プラスチック製のグランドプレートのケーブルの挿入 口
取り付け台へのドライブの取り付け 標準の取り付け用の台を設置するには、次の手順を使用し ます。オプションの取り付け用台キットを設置するには、 キットに同梱されている手順をご参照ください。 を参照
1. 4 つの M5 ねじを緩めて取り付け用台の前面カ バープレートを取り外します。
2. 取り付け用の台の背面にスタッドの上に 2 つの M10 ねじを固定し、ドライブの背面チャンネルに 取り付けます。
3. 取り付け用の台の背面フランジからドライブの 取り付け用の台に取り付けられたブラケットに 2 つの M5 ねじを締めます。
4. 4 つの M5 ねじを締めて、取り付け用台の前面の フランジとグランドプレートの取り付け穴を固 定します。
図 4.6
1 ケーブル挿入穴 2 金属製のグランドプレート
図 4.4 シート金属グランドプレートのケーブルの挿入口
MG21A540 Danfoss A/S © 09/2018 All rights reserved. 21
e30bg484.10
1
3
4
5
6
7
8
9
10
2
200 (7.9)
機械的設置
VLT® AQUA Drive FC 202
44
1 取り付け用台の壁スペーサー 6 取り付け用台の背面フランジ 2 ファスナースロット 7 M5 ねじ (背面フランジから固定) 3 ドライブの上部の取り付けフランジ 8 取り付け用台の前面フランジ 4 実装穴 9 取り付け用台の前面カバープレート 5 M10 ねじ(ねじ穴に固定) 10 M5 ねじ(前面フランジから固定)
図 4.6 D7h/D8h ドライブに取り付け用台の設置
22 Danfoss A/S © 09/2018 All rights reserved. MG21A540
1
2
e30bg289.10
1
2
e30bg288.10
機械的設置 操作ガイド
ドライブを床へ取り付け ドライブを取り付け用台に取り付けた後取り付け用台を 床に設置するには、次の手順を使用します。
1. 取り付 け用台の下 にある取り付け 穴に 4 つの M10 ボルトを固定し、それを床に取り付けます。
図 4.7
2. 取り付け用台の前面カバープレートを元に戻し て、4 つの M5 ねじで固定します。
3. 取り付け用台の壁のスペーサーをドライブの上 部にある取り付けフランジの後ろ側にスライド します。
4. 壁に取り付けるために、ドライブの上部にある取 り付け穴に M10 ボルトを 2~4 つ固定します。1 つの取り付け穴にボルトを 1 つ使用します。エ ンクロージャーのサイズにより数は異なります。
図 4.6
を参照
図 4.6
を参照
を参照
図 4.6
を参照
4 4
1 実装穴 2 取り付け用台の下部
1 上部の実装穴
図 4.7 取り付け用台から床の実装穴
壁取り付けドライブ ドライブを壁に取り付けるには、次の手順を使用します。
図 4.8
をご参照ください。
1. ドライブの下部にあるファスナースロットとそ ろえて、壁に M10 ボルトを 2 つ固定します。
2. M10 ボルトにファスナースロットをスライドし ます。
3. 壁にドライブを壁に傾け、実装穴に M10 ボルト 2 つで上部を固定します。
2 下部のファスナースロット
図 4.8 ドライブから壁の実装穴
MG21A540 Danfoss A/S © 09/2018 All rights reserved. 23
電気的設置
5 電気的設置
VLT® AQUA Drive FC 202
5.1 安全指示
章 2 安全性
参照 をご参照ください。
警告
誘導電圧
共に動作する異なるドライブの出力モーター・ケーブルか らの誘導電圧は、共に機器のキャパシターを充電します。
55
これは機器がオフの場合、ロックアウトの場合でも同様で す。出力ケーブルを別にせず動作させた場合、又はシール ド・ケーブルを使用しなかった場合、死亡事故又は深刻な 傷害事故を招くことがあります。
出力モーター・ケーブルを別に配線するか、又は
シールドケーブルを使用します。
ドライブをすべて同時にロックアウトします。
警告
ショックの危険
このドライブは接地導体に直流電流を引き起こすことが あり、死亡事故又は深刻な傷害事故を招くことがありま す。
残留電流で動作する保護デバイス (RCD) が電
気ショック保護のために使用されているときは、 供給側でタイプ B の RCD のみが許容されま す。
推奨事項に従わない場合、RCD が意図された保護を行わな い可能性があります。
過電流保護
複数のモーターを用いる用途には、ドライブとモ
ーター間の短絡保護やモーター熱保護など、追加 的な保護機器が必要です。
短絡と過電流保護を行うため、入力ヒューズが必
要です。工場で装備されない場合、設置作業者が ヒューズの取り付けを行う必要があります。
章 10.7 ヒューズと遮断器
を参照してください。
ケーブルの種類と定格
すべてのケーブルが、ケーブル断面積と周囲温度
の国内及び地域の規制に準拠していなければな りません。
推奨される電力接続ケーブル: 最低 75 °C
(167 °F) 定格の銅線。
推奨ワイヤサイズおよびタイプについては、
ーブル仕様
をご参照ください。
の最大フューズ定格
章 10.5 ケ
注意
物的損害
モーターの過負荷に対する保護は、デフォルト設定に含ま れていません。この機能を追加するには、
ー 1-90 Motor Thermal Protectionを[ETR トリップ]
又は
[ETR 警告]
機能は、NEC に準拠したクラス 20 モーター過負荷保護を 提供します。
Protectionを [ETR トリップ] 又は [ETR 警告]
定しなかったときは、モーター過負荷保護が提供されず、 モーターが過熱すると物的損害が発生することがありま す。
に設定します。北米市場において、ETR
パラメーター 1-90 Motor Thermal
5.2 EMC 対策設置
EMC 対策設置を行う際は、以下の指示をご参照ください。
章 5.3 配線図
章 5.4 接地接続
章 5.5 モーターへの接続
章 5.6 交流主電源への接続
.
.
注記
ケーブル端のねじれ (ピッグテール)
シールド端のねじれは高周波数でのシールドのインピー ダンスを増加させるため、シールド効果が低下し漏洩電流 が増加します。シールド端のねじれを防ぐために一体型 シールドクランプを使用します。
リレー、コントロール・ケーブル、信号インター
フェース、フィールドバス、又はブレーキととも に使用するときは、シールドを両端でエンクロー ジャーに接続します。接地経路のインピーダン スが高いとき、騒音を出しているとき、又は電流 を伝導しているときは、1 つの端でシールド接続 を切断し、接地電流ループを回避します。
金属取付プレートを使用して電流をユニットに
戻します。取付板から取付ネジを通ってドライ ブのシャーシまでの間に適切な電気的接触を実 現してください。
モーター入力ケーブルにはシールド・ケーブルを
使用します。別の方法としては、金属導管内でシ ールドされていないモーター・ケーブルを使用す る方法があります。
注記
シールドケーブル
シールド・ケーブル又は金属導管を使用しないと、ユニッ ト及び設置が無線周波数(RF)放出レベルに関する規制上 の制限に合致しません。
パラメータ
に設
.
.
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電気的設置 操作ガイド
モーター・ケーブルとブレーキ・ケーブルを可能
な限り短くして、システム全体の干渉レベルを低 減するようにしてください。
敏感な信号レベルを持つケーブルをモーターや
ブレーキケーブルの脇に配置しないでくださ い。
通信及びコマンド/制御ラインに関しては、特定
の通信プロトコル基準に従います。Danfoss で はシールド・ケーブルを使用することを推奨しま す。
すべての制御端子接続が PELV であることを確認
します。
注記
EMC 妨害
モーターとコントロール配線には別のシールド・ケーブル を使用し、主電源ワイヤ、モーター配線及びコントロール 配線にはセパレートケーブルを使用します。 電力、モー ター、コントロール・ケーブルの隔離を行わないと、予期 しない動作、又は性能の減少が発生することがあります。 主電源、モーター、コントロール・ケーブル間には、最低 200 mm (7.9 インチ)の空きスペースを確保します。
5 5
注記
高々度での設置
過電圧の危険があります。コンポーネントと重要な部品 間の絶縁では不十分である可能性があるので、PELV 要件 に適合していない可能性があります。外付けの保護装置 または電気絶縁を用いて、過電圧の危険を緩和してくださ い。 2000 m (6500 ft)を超える高度に設置する場合、PELV 適 合について Danfoss にお問い合わせください。
注記
PELV 適合
保護特別低電圧(PELV)電源供給を使用して、地域と国の PELV 規制に準拠することにより、感電を防ぎます。
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e30bf228.11
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PE
PE
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電気的設置
VLT® AQUA Drive FC 202
55
1 PLC 10 主電源ケーブル (シールドなし) 2
最小 16 mm2 (6 AWG) 等価ケーブル。 3 コントロールケーブル 12 ケーブル 絶縁はく離 4 コントロール・ケーブル、モーターケーブル、主電源ケー
ブルの間隔は最低 200 mm (7.9 in)必要です。 5 主電源 14 ブレーキ抵抗器 6 露出 (未塗装) 表面 15 金属ボックス 7 スターワッシャー 16 モーターへの接続 8 ブレーキケーブル (シールドあり) 17 モーター 9 モーターケーブル (シールドあり) 18 EMC ケーブルグランド
図 5.1 適切な EMC 設置の例
11 出力接触器および類似のオプション
13 標準接地母線(域及び国のエンクロージャー接地に関する要
件に準拠)
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