P-touch Template Manual
機種名
MW-145BT/MW-145MFi
MW-260/MW-260 TypeA/MW-260MFi
PJ-623/PJ-663
<作成> ブラザー工業株式会社
1
対応モデル:
MW-145BT/MW-145MFi
MW-260/MW -260 TypeA/MW-260MFi
PJ-623/PJ-663
※ 「MW-145 MFi」の記載がない場合、「MW-145BT」と同じです。
※ 「MW-260TypeA」および「MW-260 MFi」の記載がない場合、「MW-260」と同じです。
ご注意
本資料は、お客様が直接対応モデルを制御される場合に必要な情報を提供するものです。
お客様が以下の内容にご同意いただいた場合のみ、本資料のご利用が可能です。もしご同意い
ただけない場合は、お客様は本資料をご利用いただけません。
ご利用条件
お客様は、お客様ご自身が対応モデルをご利用いただくため(以下「本目的」といいます)に必要
な範囲においてのみ、本資料を使用し、複製することができるものとします。なお、お客様は次の
ことを行ってはならないものとします。
(1) 本目的以外の目的で本資料を複製すること
(2) 本資料を改変し、翻案・翻訳し、または第三者に再頒布すること
(3) 本資料を第三者に貸与・提供すること
(4) 本資料に含まれるブラザーの権利に関する表示を削除・改変すること
無保証
(a) 対応モデルおよび本資料のバージョンアップや修正等はブラザーが任意で行うものとし、お客
様からの本資料の内容に関するお問い合わせまたはご要望に対しては一切応じかねます。
(b) ブラザーは本資料に関し、明示または黙示であるかを問わず、瑕疵がないこと、特定の目的
に適合することを含め、その他いかなる保証も行いません。
(c) ブラザーは本資料および本資料に基づきお客様が作成したプログラムに起因して発生した直
接的または間接的損害について、お客様に対し、いかなる責任も負わないものとします。
以上
2
【目次】
はじめに ....................................................................................................................................4
P-touch Template とは? ........................................................................................................4
P-touch Template の使い方 ...................................................................................................5
設定ツール説明書 ....................................................................................................................6
P-touch Template 制限事項 ................................................................................................10
注意事項 ................................................................................................................................17
付録:仕様...............................................................................................................................20
3
はじめに
本書は MW-145BT/MW-145MFi/MW-260/MW-260 TypeA/MW-260MFi /PJ-623/PJ-663
へ転送したレイアウトにデータを流し、PC 以外の端末を直接制御して印刷する方法が記されてい
ます。
本書は、お客様の開発環境におけるプログラミングに関しての知識がある方への説明書となって
おります。万一、本書を元にプログラムを開発したにもかかわらず、
MW-145BT/MW-145MFi/MW-260/MW-260 TypeA/MW-260MFi /PJ-623/PJ-663及び、
P-touch Templateを用いた システムなどのデータが消えたり変化した場合、生じた損害や逸失利
益、または第三者からのいかなる請求につきましても、当社では一切その責任を負えませんので、
あらかじめご了承ください。加えて、本書はいかなる請求の証拠にもなり得ませんので、あらかじめ
ご了承ください。
また、本書の内容の一部または全部を無断で複写、転載することは禁じられています。
P-touch Template とは?
P-touch Template とは、接続した端末より、送られてきたテキストデータを
MW-145BT/MW-145MFi/MW-260/MW-260 TypeA/MW-260MFi /PJ-623/PJ-663 に保存し
ているレイアウトのテキストオブジェクト、バーコードオブジェクトに反映させることが出来るツールで
す。
.接続する端末に
応じて、PCを用い
てプ リン タ ーを設定
いて レイアウト を作 成
しプリンターに転送
を用
.接続した端末より
テキストデータを送信
し、ラ ベルを印刷。
P-touch Template は PC 無しでの印刷を可能にし、また手間無く帳票等のデータのみを変更でき
るツールです。
接続を想定するホスト端末は、下記の様なものです。
-スマートフォン、携帯電話、ハンディターミナル など
※ 注意:
接続が可能な端末には、データを転送するためのインターフェイスが必要です。
端末によっては、データを転送できないものもございます。
4
P-touch Template の使い方
1. プリンター本体設定
お使いのプリンターの接続先の環境や接続端末に合わせて、
「P-touch テンプレート設定」を作動させて、プリンター本体をセッ
トアップします。
(本書の
*あらかじめ USB 接続によりプリンタードライバーをインストールし
てください。
2. レイアウトの作成
P-touch Editor でプリンター本体に転送するレイアウトを作成しま
す。
(本書の
3. レイアウトの転送
P-touch Transfer Manager を使用して、レイアウトをプリンタ
ー本体に転送します。
(お使いのプリンターの
設定ツール説明書をご参照ください。)
P-touch Template 制限事項をご参照ください。)
ソフトウェアユーザーズイドをご参照くださ
い。)
4. P-touch Template コマンドによるプログラム
プリンター
であれば、
って接続する
(本書の P-touch Template コマンドリファレンスをご参
照ください。)
5. 端末との接続から印刷
接続する端末からテキストデータをプリンター本体へ送
り、帳票等を印刷します。
本体を制御するために特別なコマンドが必要
P-touch Template
端末
のプログラムを変更してください。
コマンドリファレンスに従
5
設定ツール説明書
6
①コマンドモード選択
・ P-touch Template モード
P-touch テンプレートを使用する場合は、P-touch Template モードを選択します。
コマンドモードが異なる場合は、ホスト端末から送るデータの冒頭に「コマンドモード設定」コ
マンドを挿入し、動的に P-touch Template モードに切り替える必要があります。
・ ESC/P モード
・ Raster モード
②テンプレート番号選択
電源オン時に、デフォルトで選択されるテンプレート番号を設定します。
ただし、プリンター本体に転送されていないテンプレート番号を設定することはできません。
③区切り記号設定
区切り記号とは、データの流し込み対象を、次のオブジェクトに移行する時に使う記号です。
1~20文字の文字列で設定します。
④印刷開始トリガー設定
印刷開始トリガーを、以下の3つの中から1つ選択します。
・ 印刷開始コマンド文字列受信時
(⑤で設定した印刷開始コマンド文字列を受信した時、印刷を開始します。)
・ 全てのオブジェクトが埋まった時
(最終オブジェクトで、区切り記号を受信した時、印刷を開始します。)
・ 設定されている文字数受信時
(⑥で設定した文字数を受信した時、印刷を開始します。ただし、区切り記号は、文字数にカ
ウントされません。)
⑤印刷開始コマンド文字列設定
1~20文字の文字列で設定します。
⑥印刷開始データ数設定
印刷開始データ数は、1~999 の値で設定が可能です。
⑦文字コードセット選択
選択不可です。
7
⑧国際文字設定
各国別の文字セットを、以下から選択します。
・ USA
・ フランス
・ ドイツ
・ イギリス
・ デンマーク
・ スウェーデン
・ イタリア
・ スペイン
・ 日本
・ ノルウェー
・ デンマークⅡ
・ スペインⅡ
・ ラテンアメリカ
・ 韓国
・ リーガル
上記選択の国により、以下の12コードが切り替わります。
23h 24h 40h 5Bh 5Ch 5Dh 5Eh 60h 7Bh 7Ch 7Dh 7Eh
切り替わる文字に関しては、P-touch Template Command 国際文字セット表を参照ください。
⑨プレフィックス文字設定
プレフィックス文字コードを変更する。1文字の文字コードで設定します。
プレフィックス文字とは、P-touch Template モードで使えるコマンドを識別するための先頭文字
コードです。
⑩読み捨て文字列設定
ここで指定された文字列は、データ受信時に読み捨てられます。1~20文字の文字列で設定し
ます。
8
⑪改行コード文字列設定
改行コードとは、データ流し込み時、以降のデータをテキストオブジェクト内の次の行に移動した
いときに使うコードです。改行コードを以下の4つの選択肢から選択するか、1~20文字の文字
列で設定します。
1.^CR
2.¥0D¥0A
3.¥0A
4.¥0D
⑫コピー枚数設定
コピー枚数を設定する。1~99枚まで設定可能です。
その他
・ini ファイル
[設定]ボタン(メイン画面または通信設定画面)をクリックした後、終了時に値を保存します。
C:¥Users¥(ユーザーアカウント名)¥AppData¥Roaming¥Brother¥PrinterSettings¥
PtsXXXX.ini
※「PtsXXXX.ini」のファイル名は、ご利用になるプリンターにより以下のように異なります。
・MW -145BT :Pts3532.ini
・MW -260 :Pts3432.ini
・MW -145MFi :Pts3632.ini
・MW -260MFi :Pts3732.ini
・PJ-623 :Pts3236.ini
・PJ-663 :Pts3436.ini
※ご使用の OS によってパスが異なる場合があります。
・テキストボックス③⑤⑨⑩への文字入力
テキストで入れられる文字はテキストで入力し、制御コードなどは、¥マークを前につけて ASCII
コード[00 - FF]で入力ができます。
例;PRINT ;[PRINT]
TAB 制御コード;[¥09]
復帰制御コード;[¥0D]
¥ ;[¥¥]
9
■テキストオブジェクト関係
P-touch Template 制限事項
(本書の
・P-touch Editor で設定したフォントは、プリンター本体転送時、1バイトコードならばヘルシンキに、
2バイトコードならゴシックに変換されます。
・P-touch Editor で設定した文字サイズは、プリンター本体転送時、プリンター本体内蔵の近い
サイズに変換されます。
・P-touch Editor で設定した文字サイズは、オブ ジェクト内で全て同じサ イズに なります。
・P-touch Editor で設定したタイムスタンプは、「印刷時の日付時刻」設定有の場合、空白印刷さ
れ、「印刷時の日付時刻」設定無の場合、P-touch Editor で作成時の日時で印刷されます。
<「印刷時の日付時刻」の設定箇所>
P-touch Editor の設定と本体イメージの相関表もご参照ください。)
(P-touch Editor で、「日付と時刻のプロパティ」の「印刷時の日付時刻」の設定を解除するには、
日付と時刻オブジェクトのプロパティを開き、「印刷時の日付時刻」チェックボックスのチェックを外し
ます。)
・P-touch Editor で設定した水平配置(“均等揃え”、“両端揃え”)設定は、左寄せになります。
・P-touch で設定した改行時の行間設定有効範囲は、0~255ドットです。
(P-touch Editor の行間設定は、マイナスの値を使用しないでください。また、プリンター本体の行
幅に上限(約 21mm)があるため、P-touch Editor でそれより大きな行間設定を行ってもプリンタ
ー本体には反映されません。)
10
<P-touch Editor での行間設定方法>
・P-touch Editor で設定したナンバリング設定は、無効です。
(ナンバリング文字列は初期値として設定した文字列が、P-touch Template では印刷されます。)
<ナンバリングの初期値について>
P-touch Editor 上で上図のナンバリングが設定されている場合、初期値は”100”となり、プリンタ
ー本体での印刷時もそのまま”No.100”と印刷されることになります。
・P-touch Editor で設定した文字装飾は、オブジェクト内で全て同じ装飾になります。
・P-touch Editor で設定したテキストオプションが、「長文」の時、垂直配置は、常に上寄せの位
置に配置されます。
・P-touch Editor で設定したテキストオプションの「テキストを折り返す」は、オブ ジェクトサイズが
固定で文字は縮小されます。
(「テキストを折り返す」はもともと長い文章を挿入するために追加されたモードであり、「テキストを
折り返す」機能をなくしてしまうと極端に文字サイズが小さくなる可能性があるため、P-touch
11
Editor では用紙が固定サイズまたは定長が設定されている場合は「枠サイズ固定」、用紙にオ
ート長が設定されているときは「自動長」を推奨します。)
1.「縮小して全体を表示」: テキストオブジェクトサイズが固定になり、テキストサイズがテキスト長さ
により変更されます。
2.「はみ出した部分はクリップする」: テキストオブジェクトサイズ及びテキストサイズが固定になりま
す。テキストが長い場合は、印刷されません。
3.「長文」: テキストオブ ジェクト幅とテキストサイズは固定になります。テキストが長い場合には、自
動的に改行し垂直方向にのびます。.
4.「自動長」: テキストオブジェクト高さとテキストサイズは、固定になります。テキストが長い場合は、
テキストオブジェクトの幅がのびます。
5.「フリーサイズ」: テキストサイズが 固定になります。テキストが長い場合は、テキストオブジェクトの
幅がのびます。改行されたら垂直方向にのびます。
<テキストオプション(文字の制御)の設定方法>
赤丸で囲んだいずれかのコントロールをクリックすることで、選択肢がドロップダウンで表示され、
その中から選択します。
12
■バーコード関係
●バーコード全体
・プリンター本体の対応していないバーコードを含むテンプレートを転送しようとすると、転送時に
エラーになりプリンター本体に転送できません。
プリンター本体が対応しているバーコードは、以下のとおりとなります。
1次元バーコード
CODE39,I-2/5,UPC-A,UPC-E,EAN-13,EAN-8,CODE128,
GS1-128 (UCC/EAN-128 ) ,
CODABAR
2次元コード
PDF417、QR Code、Micro QR Code、DataMatrix
・バーコードオブジェクトにデータを流し込んだとき、規格外の文字があった場合は、そのバーコ
ードオブジェクトは印刷されません。
・バーコードの大きさは、P-touch Editor からの印刷結果とは異なる場合があります。
CODE128/ GS1-128(UCC/EAN-128)は、大きめに印刷されやすいので、P-touch Editor で
テンプレートを作成時に、余白を多めに入れることを推奨します。
・P-touch Editor で作成時のテンプレートより、データの流し込みで横幅の長い
バーコードが出来た場合、途中で印刷が切れることがあります。
・バーコードデータの直前、直後に改行を入れないでください。バーコードデータの一部とみなさ
れ、改行コードも含んだバーコードが作成されるか、またはバーコード規格外のデータが入力さ
れたとして、バーコード部分の印刷が空白になります。
・バーコードデータの直後は、区切り記号、もしくは印刷開始文字列をいれてください。
●1次元バーコード
・P-touch Editor で設定した1次元バーコードの比率の設定は無効になります。常に 3:1 に固定
となります。
・バーコードの高さの自動変換:
以下の高さ以上のバーコードを作成しても最大印字幅(ヘッド幅)に合わせて、以下のように変
換されます。
MW-260/PJ-623/PJ-663 : 96mm 以上 → 96mm
MW-145BT : 69mm 以上 → 69mm
・規格毎の入力文字数は以下の通りとなります。
CODE39 : 1~50文字(両サイドの*は含まれない)
I-2/5 : 3~64文字
EAN-8 : 7文字
EAN-13 : 12文字
UPC-A : 11文字
UPC-E : 6文字
13
CODABAR : 4~64文字(先頭と終了はA、B、C、Dのいずれか)
CODE128 : 1~64文字
GS1-128(UCC/EAN-128): 1~64文字
上記の範囲を超えて転送しようとすると、転送時にエラーとなります。データの流し込みは、下限
値に満たない場合は、印刷されません。上限値を超えた場合は、上限値までのデータを有効と
します。ただし、64文字を超えた場合は、印刷されません。
・P-touch Editor でバーの高さが極端に低いバーコードのテンプレートを作成すると、バーが印
刷されないことがあります。
●CODE39
・データ流し込み時、データの先頭と最終の*は読み飛ばします。
●GS1-128(UCC/EAN-128)/CODE128
・P-touch Editor で幅を極小に設定すると、下部文字設定に関わらず、下部文字は印刷されま
せん。
●QR Code
・P-touch Editor で設定した QR Code のバージョン設定は無効である。バージョン設定は、自動
にしてください。
・P-touch Editor で設定した連結設定は無効となります。
●PDF417
・P-touch Editor で設定したPDF417のエラー訂正レベルは、プリンター本体と一致しないため、
P-touch Template での印刷時に、バーコードの大きさが変わることがあります。
・P-touch Editor で設定したPDF417の幅で、中は小に変換されます。
・P-touch Editor で設定した連結設定は無効になります。
●DataMatrix
・P-touch Editor で設定した連結設定は無効になります。
・P-touch Editor で設定したマクロ設定は無効になります。
■イメージ関係
・P-touch Editor で、イメージが重なり合ったテンプレートを転送した場合、全てのイメージデータ
は重ねあわせられます。(P-touch Editor はデフォルトでは後で作ったものが上に表示されま
す。)
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■その他
・最大転送テンプレート数は99個である。ただし転送容量が以下を超えた時点で転送できなくな
ります。
MW-145BT/MW-260 の場合 : 512 KB
PJ-623/PJ-663 の場合 : 5,888 KB
・1テンプレートの最大オブジェクト数は以下の通りです。それを超えた場合、プリンター本体に転
送しようとしたときにエラーとなり転送できません。
MW-145BT/MW-260 の場合 : 50個
PJ-623/PJ-663 の場合 : 200個
・1テンプレート内のトータル行数(テキストの行数)の最大値は1,000行になります。これを超えた
場合は、印刷時にエラーとなります。
・印刷データの改行コード(0D0A、0D、0A)は読み捨てます。ただし、区切り記号や印刷開始文
字列、改行コマンドなど、特別なデータ列として設定された場合はそれらに従います。
・オブジェクトの順番は、オブジェクト名の下位から4ケタ分の数字のみ有効として、順番が決定さ
れます。数字がない場合は、一番最後の順番になります。同じ番号の場合は、テキスト、1次元
バーコード、2次元コードの優先順位で番号を決定し、オブジェクトも同じ場合は、その中で最初
に作ったものを先の順番にします。順番を示す数字をオブジェクト名の後ろに入れることを推奨
します。
(P-touch Editor でオブジェクト名を設定するには、テキストおよびバーコード各オブジェクトのプ
ロパティを表示し、拡張タブのオブジェクト名で名前を設定します。)
<オブジェクト名の設定箇所>
15
・印刷データを流し込む場合は、コマンドモードを、P-touch Template モードにしてください。
・プリンター本体にテンプレートを転送すると、動的コマンドで設定した値は、全て初期化されま
す。
・印刷開始トリガーを、“全てのオブジェクトが埋まったとき”に設定時でも、印刷開始文字列を受信
すると、印刷を開始します。
・PC からプリンタードライバーを通じて印刷した場合(P-touh Editor の利用を含む) 、印刷後に
プリンターのコマンドモードは、ESC/P モードまたはラスターモード(MW-145BT/MW-260 の場
合はラスターモード)に切り替わります。テンプレート印刷を行うには、プリンター本体設定ツール
で P-touch Template モードに変更するか、既にプリンター本体設定ツールで起動時のコマンド
モードを P-touch Template モードにしていたならば、電源を一度切って再度電源投入(プリン
ターの再起動)すれば、P-touch Template モードに戻ります。プリンターのコマンドモードがど
のコマンドになっていても、動的に P-touch Template モードに変更すれば、P-touch
Template コマンドが利用可能となります。
16
注意事項
静的コマンドは、以下のモードでしか有効になりません。
MW-145BT/MW-260 の場合 : ラスターモード
PJ-623/PJ-663 の場合 : メンテナンスモード
【例:テンプレート選択番号を、静的に10番に変更したい場合。】
1)ラスターモード(PJ-623/PJ-663 の場合はメンテナンスモード)に切り替えます。
ESC i a 01h(1Bh 69h 61h 01h)
2)テンプレート番号を10番にします。
ESC i X n 2 01h 00h 0Ah
(1Bh 69h 58h 6Eh 32h 01h 00h 0Ah)
3)動的に、P-touch Template モードにします。
ESC i a 03h(1Bh 69h 61h 03h)
Bluetooth 使用時の注意点(PJ-623 以外)
Bluetooth で接続する場合、ポートをオープンした直後は、プリンターの準備が整っていない
ことがあります。印刷データを送る場合、ポートオープン後に 500msec 以上待ってから、データ
を送り始めてください。
MW-145BT と MW-260 TypeA のみ(注:MW-260、MW-145MFi、MW-260MFi は含まれ
ません)、*スリープモード時にデータを送る場合は、ポートオープン後に 1500msec 以上待って
から、データを送り始めてください。
*スリープモードとは
省電力待機状態です。Bluetooth 通信のみ使用可能です。
ランプの色は「青」、ランプの状態は「遅い点滅」になります。
また、複数ページの印刷をする場合などで、ポートのクローズとオープンが連続して行なわれ
る場合には、ポートをクローズした後に 500msec 以上待って次のポートオープンを行ってくださ
い。
1 ページ分の印刷データを送信後印刷が完了するまで Bluetooth ポートは閉じない でくださ
い。印刷完了後、プリンターから 32 バイトの返信がありますのでホスト側で受信した後、ポートを
クローズしてください。
ホスト側が送信したコマンドに対してプリンターから返信がある場合は、プリンター
からの返信を受信してから Bluetooth ポートをクローズしてください。プリンターから
の返信を受信しないで Bluetooth ポートをクローズすると通信エラーになる場合があり
ます。
17
P-touch Editor の設定と本体イメージの相関表
P-touch Editorの設定
テキストオプション(文字の制御)
制御モード
詳細文字の制御
部分は
クリップする
テキスト を
折り返す
オブジェクトサイズ
オブジェクトサイズの
横からはみ出た文字は
印刷しない
縮小して
全体を
枠サイズ
固定
表示する
はみ出した
部分は
縮小して
全体を
チェック
チェック
固定
最小サイズの場合
横方向はみ出る
表示する
横 縦
文字サイズ
固定
オブジェクトサイズ
オブジェクトサイズの
縦からはみ出た文字は
印刷しない
オート
オブジェクト
固定
最小サイズの場合
縦方向はみ出る
サイズに
合わせて
文字サイズを
最大サイズ
に調整する
文字サイズ
固定
オート
オブジェクト
サイズに
合わせて
文字サイズを
最大サイズ
に調整する
印刷
イメージ
1
(下記参照)
2
(下記参照)
固定
(折り返し)
長文
固定
オブジェクトサイズの
横からはみ出た文字は
自動改行する
固定
オブジェクトサイズの
縦からはみ出た文字も
印刷する
固定
3
(下記参照)
オブジェクト
オブジェクトサイズの
横からはみ出た文字も
印刷する
固定
固定
最小サイズの場合
縦方向はみ出る
サイズに
合わせて
文字サイズを
4
(下記参照)
最大サイズ
フリー
サイズ
オブジェクトサイズの
横からはみ出た文字も
印刷する
固定
オブジェクトサイズの
縦からはみ出た文字も
印刷する
固定
5
(下記参照)
印刷イメージ
1 2 3 4 5
18
印刷までの時間を速くするテンプレートの作成方法
●変更しないオブジェクトは下記の手順でイメージにしてください。
・「Text のプロパティ」-「拡張」-「文字の編集を禁止する」をチェックするとオブ ジェクトがイ
メージになります。
・「Text のプロパティ」-「拡張」がない場合は、「ツール」-「オプション」-「全般」-「その他」-
「オブジェクトのプロパティで拡張ページを表示」をチェックしてください。
●文字サイズが固定になるように、テキストオプション(文字の制御)を設定してください。
19
, QR Code (model 1, model
付録:仕様
BROTHER MW-145BT/MW -260/PJ-623/PJ-663
P-touch Template 仕様
印刷モード
(MW-145BT/MW-260)
Raster(PTCBP モード)
ESC/P モード
P-touch Template モード
解像度 (dpi)
テキスト フォント ビットマップフォント: ゴシック、ヘルシンキ
サイズ(ドット) ビットマップフォント: 16x16, 24 x 24, 32 x 32 ドット
文字スタイル なし, ボールド, イタリック, アウトライン, シャドウ,
水平位置 左寄せ, 中寄せ, 右寄せ
回転 垂直, 水平
バーコード 規格 *1
300dpi × 300dpi
アウトラインフォント: ゴシック、ヘルシンキ
アウトラインフォント: 33 - 400 ドット(11 段階)
シャドウ+アウトライン
CODE39, ITF(I-2/5), EAN-13, EAN-8, UPC-A, UPC-
CODE128, GS1-128(UCC/EAN-128)
(PJ-623/PJ-663)
Raster モード
ESC/P モード
P-touch Template モード
メンテナンスモード
2, micro QR), PDF417 (Standard, Truncate), DataMatrix (ECC200
Square, ECC200 Rectangular)
幅 大, 中, 小, 極小
*1 BarStar Pro エンコードライブラリ(DataMatrix, PDF417)の著作権は、アイニックス株式会社にあ
ります。
QR コードは、株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
QR コード生成プログラム Copyright(C) 2008 DENSO WAVE INCORPORATED
20
P-touch Template command reference
©Copyright 2006-2016
BROTHER INDUSTRIES,LTD.
超薄型モバイルプリンター MPrint シリーズ
Version 4.0.3 版
MW-260
MW-145BT
MW-145MFi
MW-260MFi
<作成> ブラザー工業株式会社
1
使用許諾契約書
ブラザー工業株式会社
重要 - 以下のソフトウェア使用許諾書を注意してお読みください。
本使用許諾契約書 (以下「本契約書」といいます) は、ブラザー工業製モバイルプリンター製品「 MPrint」
シリーズ及び/又は「Pocket Jet」シリーズ(以下単に「MPrint プリンター」といいます)用ソフトウェ
ア開発ツールおよび開発資料 (以下「本ソフトウェア」といいます) に関して、あらかじめ弊社 WEB サイ
トに掲載の「MPrint&PocketJetSDK ユーザー登録フォーム」に真正な内容の必要事項を記入の上、ブラザ
ー工業に提出することによって本ソフトウェアを入手されたお客様 (個人または法人のいずれであるかを
問いません。以下単に「お客様」といいます) と ブラザー工業株式会社(以下「ブラザー工業」といいま
す) との間に締結される法的な契約書です。本ソフトウェアは、コンピューター ソフトウェア コンポー
ネントならびにそれに関連した媒体、印刷物 (マニュアルなどの文書)、サンプルプログラム、および「オ
ンライン」または電子文書の全部もしくは一部を含みます。本ソフトウェアには、本契約書の修正条項ま
たは追加条項が付属している場合があります。本ソフトウェアをインストール、複製、または使用するこ
とによって、お客様は本契約書の条項に拘束されることに同意されたものとします。同意されない場合、
ブラザー工業は、お客様に本ソフトウェアのインストール、使用または複製のいずれも許諾できません。
登録について
この契約はブラザー工業に対しあらかじめ上記方法にてユーザー登録を行うことによって本ソフトウェア
を入手されたお客様に対してのみ成立するものであり、ブラザー工業は、それ以外の第三者(上記以外の
方法で本ソフトウェアを入手された第三者を含む)については、お客様が本契約第2項 c.に
基づいて再使用許諾するエンドユーザーを除き、本ソフトウェアの使用を一切許諾致しません。
なお、登録内容に変更がある場合、お客様は速やかにブラザー工業に連絡するものとします。
ブラザー工業はお客様に登録して頂いた情報を社内およびその関連会社での管理、新製品開発のための資
料、及びお客様との連絡以外の目的には使用しないことに同意致します。
1.権利の帰属
(a) 本ソフトウェアに関する一切の著作権その他の知的財産権は、ブラザー工業が留保致します。
(b) ブラザー工業は、本契約に明示されない事項については、本ソフトウェアについて何らお客様に権利
を許諾致しません。
2.ライセンスの許諾
お客様が本契約書のすべての条項および条件を厳守する限り、ブラザー工業はお客様に対し以下の権利
を非独占的に許諾します。
a.インストールおよび使用
お客様は、お客様の事業所 1 ヶ所内で MPrint プリンターに出力する目的にのみ、本ソフトウェアのコピ
ーを1台若しくは複数台のコンピューターにインストール若しくは蓄積して使用することができます。か
かるコンピューターにはネットワークサーバーも含まれますが、当該事業所外からダウンロード可能な場
所にインストール若しくは蓄積することはできません。
b.アプリケーションの開発;再頒布の権利
お客様は、MPrint プリンターに出力する機能を有するお客様のアプリケーション製品(以下、開発アプ
リ製品といいます)において、かかる出力機能を設計、開発、テストするために本ソフトウェアを使用す
ることができます。お客様は、以下の条項を厳守する限り、本ソフトウェアの一部を複製および頒布する
無償の権利を許諾されます。
c.エンドユーザーに再使用許諾する権利
お客様は、本第2項d号(c)乃至(i)を遵守することを条件として、お客様が本契約に基づき頒布する開
発アプリ製品のエンドユーザーに対し、当該開発アプリ製品に組み込まれた本ソフトウェアの一部を、開
発アプリ製品を使用するために必要最低限の範囲で、使用することを再許諾する権利を許諾致します。
d.再頒布の条件
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(a) お客様は、開発アプリ製品が MPrint プリンターに出力する機能を実現する(以下、頒布目的とい
います)ために、本ソフトウェアのうち、 [Redist.txt]ファイルに一覧表示されたもの(以下、
再頒布対象モジュール I といいます)を、ファイル、データに一切の変更なく、ブラザー工業か
ら提供されたオリジナルの状態に限り、開発アプリ製品に組み込んで再頒布することができます。
(b) お客様は、前(a)号に加え、本ソフトウェアのうち、 [Redist2.txt]ファイルに一覧表示されたも
の(以下、再頒布対象モジュール II といいます)を、自由に改変し、頒布目的のために開発アプ
リ製品に組み込んで再頒布することができます。
(c) お客様は、再頒布対象モジュール I 及び再頒布対象モジュール II(以下これらを総称して再頒布
対象モジュールといいます)以外の本ソフトウェアの全部若しくは一部を再頒布することはでき
ません。
(d) お客様は、再頒布対象モジュールを開発アプリ製品に組み込まずに頒布することはできません。
(e) お客様は、再頒布対象モジュール II 以外の本件ソフトウェア(再頒布対象モジュール I を含みま
す)を改変することはできません。
(f) お客様は、開発アプリ製品の販売にあたり、ブラザー工業の書面による事前の承諾なくして、ブ
ラザー工業に権利が帰属するロゴまたは商標(「ブラザー」・「brother」等)を使用することはで
きません。
(g) お客様は、再頒布対象モジュールを組み込んだ開発アプリ製品の動作画面、マニュアルその他関
連資料中に、本ソフトウェアに含まれているすべての著作権表示をオリジナルに忠実な形態で表
示しなければなりません。
(h) お客様は、再頒布対象モジュールを組み込んだ開発アプリ製品に本契約書のコピーを添付しなけ
ればなりません。
(i) お客様は、開発アプリ製品のエンドユーザーに対し、当該開発アプリ製品に関するエンドユーザ
ーライセンス契約等により、本ソフトウェアの再頒布を明示的に禁止しなければなりません。
3.追加のソフトウェア
本契約は、ブラザー工業が提供する本ソフトウェア・オリジナルのアップデートまたは追加製品に適用
されます。但し、かかるアップデートまたは追加製品に別条項が適用される場合はこの限りではありませ
ん。
4.レンタル等の禁止
お客様は本ソフトウェアをレンタル、リース、貸与または譲渡することはできません。
5.リバースエンジニアリング、逆コンパイル、逆アセンブルの制限
お客様は、本ソフトウェアをリバースエンジニアリング、逆コンパイル、逆アセンブル、またはその他
の方法で読み取り可能な形に変えたり、変更を加えたりすることはできません。但し再頒布対象モジュー
ル II に関してはこの限りではありません。
6.契約の終了
以下に該当する場合、ブラザー工業は、他の権利を害することなく本契約を終了することができます。
そのような場合、お客様は本ソフトウェアおよびその複製物またはその構成部分を全て回収、破棄しなけ
ればなりません。
(a) お客様が本契約書の条項および条件に違反した場合。
(b) お客様よりブラザー工業に登録データの削除要求があった場合。
(c) お客様による登録内容に事実との不一致があった場合。
(d) その他両当事者間の合意による終了またはブラザー工業の判断により本契約を終了する旨の通知があ
った場合。
7.データの使用に関する承諾
お客様は、ブラザー工業およびその関連会社が、本ソフトウェアに関連したサポートサービスの一部と
して、お客様から提供された技術情報を収集して使用することを承諾するものとします。ただし、ブラザ
ー工業はお客様を特定することとなるような方法でその技術情報を利用しないものとします。
8.輸出規制
お客様は、本ソフトウェア (その一部も含む)を、日本国外に輸出または再輸出しないことに同意するも
のとします。
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