
取扱説明書
A50-83032-00001
STUDIO CONDENSER MICROPHONES C‑4

STUDIO CONDENSER MICROPHONES C‑4
安全のために1.
装置をご使用になる前には必ず使用上の注意および安全のための注意事項
を完全に読んでください。必要に応じて取り出して読むことが出来るよう、取扱
説明書および安全上の注意は注意深く保存してください。
水分および湿気:
コンデンサーマイクは湿気に対して非常に敏感です。このタイプのマイクは絶対
に湿気の高い場所(浴槽、洗面台、流し台、洗濯機、プールなど)の側で使用し
ないでください。ヴォーカルレコーディングの際にはマイクの内部機構を水分か
ら保護するために、必ず付属のポップシールドを使用してください。
電源の供給:
本装置は取扱説明書に記載されている供給電源でのみ使用可能です。
装置の損傷:
マイクの落下にはくれぐれもご注意ください。重大な損傷の原因となる場合があ
ります。お客様の過失による損傷は保証の対象とはなりません。
手入れと保存:
使用後には必ずマイクをマイクソケットから取り外し、柔らかい布で拭いた後に
付属のケースに格納してください。この際、乾燥剤の入った袋をマイクの頭部に
並べてケースに入れるのを忘れないでください。
はじめに2.
BEHRINGER C‑4 のお買い上げ、誠にありがとうございます。これは、最高品
質の規格と最高のオーディオパフォーマンスを提供するコンデンサーマイク
です。
マイクはマッチドペアとなっており、相互に適応されているので、特にステレオ録
音に最適です。もちろん、これらは個別に使用することも可能となっています。
こうした顕著な特徴により、マイクは、スタジオや舞台で価値のあるツールと
なります。
電源供給3.
マイクを作動させるためには、ファンタム電源 (+48 V) が必要となります。不完
全なファンタム電源を使用したことで C‑4 に生じた損害に関しては、当社は一
切責任を負いません。ファンタム電源を入れる前に、プレイバックシステムを消
音状態にし、 C‑4 をミキサーのマイク入力端子に接続してください。ファンタム
電源を入れてから数秒で C‑4 は安定します。
指向特性4.
マイクは、両方ともカーディオイド指向となっています。この指向性を持ったマイ
クは、 サイドからではなく、とりわけ前方からの音響を採取します。後方からマイ
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指向特性

STUDIO CONDENSER MICROPHONES C‑4
クに到達する音響はカットされます。そのためカーディオイド指向は、特に楽器
またはボーカルを個別にレコーディングする際に適しています。
このいわゆる「近接効果」はカーディオイド指向を持つマイクに典型的な現象
です。マイクと音源の距離に応じて、低周波数帯域のレベルが若干上昇しま
す。距離が短いほど、この効果が強まります。マイクの物理的位置と角度を慎
重に選ぶことで、この近接効果を上手く利用し、レコーディングに役立てること
が出来ます。感覚を掴むためにも、様々な位置にマイクを設置する実験をし
てみてください。
アプリケーションの状況5.
両方のマイクは、対となって調整されます。それ故、特にステレオ録音に適し
ています。アンサンブル全体または個々の共鳴体 (例えば、打楽器、ピアノま
たは合唱団) がマイクロフォニック効果を生じるかどうかは別として、このコン
デンサーマイクのペアにより都度の録音の際に傑出した空間の印象を獲得す
ることができます。
もちろん、それらを個々に使用することもできます。カーディオイド指向は、特に、
より多くの音響源が存在する録音状況で好まれます。望ましくないことですが、
背後から加わる音響が押さえられるので、音響源はうまく分けることができ、フィ
ードバックも容易に避けることができます。
ローカットフィルターとレベルの下降 (−10 dB)6.
スタジオマイク C‑4 は、例えば、足音のような低周波数の妨害を避けことがで
きるローカットフィルターを操作することができます。スイッチを真ん中の位置に
ずらして、フィルターを有効にしてください。
マイクが相当高い音圧にさらされる場合を想定して、C‑4は操作しながらレベ
ルを下げることができます。スイッチの位置が“−10 dB”で、レベルを下げるス
イッチが入ります。
最も高いスイッチの位置で、信号は影響を受けません。
マイクのインストール7.
マイクをマイク立てに固定するために、二つの留め金が梱包されています。ま
ず、この金具をマイク立てにねじ止めしてから、マイクを中に挟んでください。
オーディオ接続8.
C‑4 の接続には、バランス型 XLR マイクケーブルを使用してください。ピン構
成は以下のとおりです: Pin 1 = Shield, Pin 2 = + , Pin 3 = ‑ 。 PSU‑T ののす
べての接点は金メッキ加工されているため、ケーブル側にも金メッキコネクタ
の使用をお勧めします。
オーディオ接続
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音量調整/基本音声の設定9.
ミキサーのマイクチャンネルに設けられたゲインコントローラーを、ピーク LED が
まったく点灯しないか、ごくまれに点灯する程度に調整します。マイクチャンネル
の EQ コントローラーは最初の状態では中央位置に設定しておきます。ローカッ
トフィルターおよびレベルカットはオフにします。好みの音声が発生するようにマ
イクを移動させます。また、音源に対して様々な角度に防音壁を設置することも
理想の音声の発生に役立つことでしょう。イコライザーやシグナルプロセッサー
は基本音声が希望の状態に調整されてから必要に応じて接続します。
テクニカル・データ10.
コンバーター形式 コンデンサー, 16 mm シングルダイヤフラム
指向特性 カーディオイド
コネクター バランス型 XLR コネクター(金メッキ)
オープンサーキット感度 (@ 1 kHz) ‑38 dBV (0 dBV = 1 V/Pa)
周波数帯域 20 Hz から 20 kHz
レベルアテニュエーション ‑10 dB, 切替可能
ローカットフィルター 6 dB/oct. @ 120 Hz (切替可能)
最大入力音圧 (≤ 1 % THD @ 1 kHz) 136 dB
定格インピーダンス 75 Ω
出力インピーダンス > 1 kΩ
動作電圧 +48 V
消費電流 3 mA
外形寸法 Æ 胴部 約: 23 mm, 長さ 約: 94 mm
質量 約 0.06 kg
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テクニカル・データ