第1章
概要
AX59PRO は,Pentiumプロセッサを基本にして, PCI/ISA アーキテクチャーと
ATX フォームファクターを採用した,高性能なマザーボードです。本ボードに
は,VIA の Apollo MVP3 AGP チップセット(VT82C598AT/586B), ウルトラI/O コン
トローラ,バス・マスター機能およびULTRA DMA/33をサポートするPCI モード4
のEnhanced IDE コントローラが組み込まれており,高いシステム・パフォーマン
スを図っています。512KB/1MB のパイプライン・バースト2次キャッシュをオン
ボードで搭載しており,メインメモリーについては,2個のSIMM と 3個のDIMM
用のソケットが用意されており,EDO とSDRAM の両タイプのメモリーを混合し
て使用することも可能で,最大1GB までのシステム・メモリーが搭載出来ます。
AX59PRO は2 メガビットのフラッシュ ROM による BIOS を用いており,将来の新
機能追加に備えております。
その他の重要な機能には次のようなものがあります:
内蔵モデムカードによる 0 ボルト目覚まし機能
ATX のソフト・パワー・オン/ オフ機能とあいまって,システムの電源をすっかり
落としておいても,アンサー・マシンやファックスの自動送受信のように,かか
ってきた電話に自動応答することでシステムが自動的に立ち上がるようにするこ
とが出来ます。ここで最も画期的なのは,外付けタイプのモデムばかりでなく内
蔵のモデムカードでも,この目覚ましモデム機能が可能となったことです,本マ
ザーボードAX59PRO とMP56 内蔵型モデムカードには特許申請中の特別な回路が
組み込まれており,電源を一切必要とせずにこの目覚まし機能が動作します。
LAN 目覚まし機能
これはモデムカードによる目覚まし機能に似たローカル・エリア・ネットワーク
(LAN) を通じた目覚まし機能です。この機能をサポートするネットワークカード
とネットワーク・マネージメント・ソフトウエアが必要です。
RTC (リアルタイムクロック)による目覚ましタイマー機能
1-1
概要
このタイマーは目覚まし時計に似た機能で,予め設定されていた日時に自動的
に,システムの電源を入れ,特定のアプリケーションを立ち上げます。毎日決ま
った時間に,あるいは向こう1ヶ月以内で指定された特定の日時に,自動立ち上
げするようにも設定できます。指定日時の精度は秒となります。
効率の高い同期型スイッチング・レギュレータ電源
現在使われているほとんどのスイッチング電源の設計では非同期方式を採用して
おり,これを技術的な観点から見ると,まだまだ多くの電力を消費し熱も発生さ
せております。この方式で用いているショットキー・ダイオードの温度が57 ℃に
まで上がるのに対して,AX59PRO で使っている同期式のスイッチング回路では,
MOS FET の温度は36 ℃以内に抑えられることとなり,極めて効率の高い制御方式
になっています。
CPU Core の過大電流保護回路
ATX の+5V/+12V/+3.3V スイッチング電源では,過大電流保護は極めて普通に備え
られている機能ですが,残念なことに新世代のCPU やチップセットが用いている
CPU Vcore の電源は,5V から変換して作り出しているもので,5V 系の過大電流保
護は全く無意味となっております。オンボードのスイッチング・レギュレータを
持つAX5TC では,CPU Vcore にも15A の過大電流保護を設け,不測の回路ショー
ト事故やそれに伴うシステム破損から守るために,フルラインでの保護を図って
おります。
CPU 耐熱保護機能
CPU 温度が一定の温度を超えるとハードウエア・モニター・ユーティリティ・ソ
フトウェアを通じて,警告メッセージが出されます。
CPU とケースファン監視機能
AX59PRO にはCPU やシステムのオーバーヒートを防ぐためにファンの監視機能も
備えられています。システムはこのCPU ファンやケースファンに異常動作が認め
られると,AOHW100 やADM のハードウエア・モニター・ユーティリティ・ソフ
トウェアを通じてこれを報告し警報を発します。
システム電圧監視機能
1-2
概要
更にまた,AX59PRO には電圧監視システムも用意されており,システムに電源の
入っている間中これをモニターし続けております。システムで使われている電源
のいずれかに,電圧が素子に決められている基準を超えると,スピーカーやADM
(Advanced Desktop Manager) を通じてユーザーに警報を知らせます。
32 組のCPU コアー・ボルテジ設定
このメインボードは1.3V から3.5V までのCPU コアー・ボルテジ(CPU Core) に対
応、将来新しく販売される色々なCPUをサポートする事が出来る。
FCC のDoC 証明
AX59PRO は,FCC によるDoC テストを初めてパスした数少ないマザーボードの一
つです。電磁妨害電波の放射は極めて低く,ケース(筐体),ハウジングとして
はどのようなものでもお使いになれます。
ユテイリテイ・ソフトウェーアの提供
AOpen ボーナス・パックCDに付属されている便利なユテイリテイ・ソフトウェ
ーア。AOHW120 のハードウエア・モニター・ユーティリティ、ハードディスク待
機モード(Suspend to Hard Drive )のユーティリティ、AOCHIP 、それとBIOS 書き
換えのフラッシュ・ユーティリティ等を提供しております。
リセッタブル・ヒューズ
AX59PRO は自動復元可能なリセッタブル・ヒューズを配備しており、キーボード
やUSB のホットプラグに伴う一時的な過大電流から、チップセットやIC の破損か
ら保護します。
1-3
概要
1.1 仕様
フォーム・ファクター
ボードのサイズ
CPU
システム・メモリー
2次キャッシュ
チップセット
拡張スロット
シリアル・ポート
パラレル・ポート
フロッピー・イ
ンタフェース
IDEインタフェース
USB インタフェース
PS/2マウス
ATX
305 mm x 202 mm
インテル Pentiumプロセッサ P54C, PP/MT (MMX)
P55C, AMD K5, K6, Cyrix 6x86/M2 および IDT C6
5V EDO 72-pin SIMM x2 個のソケットと 3V EDO
(Extended Data Output) および SDRAM 168-pin DIMM
x3 個のソケットを備え,最大1GBまで搭載可能。
オンボードにて512KB/1MB のパイプライン・バース
ト・キャッシュを搭載。
VIA Apollo MVP3 AGPセット(VT82C598AT/586B)
ISA x2, PCI x4及び AGPx1
2 ポート。 UART 16C550A コンパチブル,高速シリア
ル(921kbps) 通信対応、及び3 つめのUARTでIR機能を
支援。
1ポート。標準パラレルポート(SPP),拡張パラレル
ポート(EPP: Enhanced Parallel Port 及びECP:
Extended Capabilities Port)の全規格をサポート。
3.5”ドライブ(3モード: 720KB, 1.44MB及び
2.88MBフォーマット),及び 5.25”ドライブ( 2モ
ード:360KB, 1.2MB フォーマット)をサポート。
2チャネル。最大4台までのIDEハードディスクまた
はCDROM ドライブを接続可。
モード4のバスマスター・ハードディスク,および
Ultra DMA/33 モード・ハードディスクもサポート。
USBブラケットを用いて2 USBポート。
BIOSにより旧規格の USBキーボードをサポート可。
ミニ Din PS/2マウス・コネクターをオンボードで。
1-4
概要
キーボード
リアルタイムクロック
(RTC )とバッテリー
BIOS
目覚ましモデム
(0V Modem Wake Up)
LAN目覚まし機能 この機能をネットワークカードとネットワーク・マネ
RTC目覚ましタイマー システム自動立ち上げの日時指定可
同期型スイッチング
レギュレータ電源
過大電流保護機能
CPU 耐熱保護機能
ミニDin PS/2 キーボード・コネクターをオンボード
で。
RTC はVIA VT82C586B に内蔵。
バッテリーはリチウム(CR-2032)。
AWARD プラグ・アンド・プレイ・2Mビットフラッ
シュROM BIOS, 多国語BIOS 支援
モデム着信による目覚まし特別回路(特許出願中)
外付けモデムでも内蔵AOpen MP56 モデムカードでも
可能。
ージメント・ソフトウエア(ADM等)が有れば、ネット
ワークを通じてシステムを立ち上げる事が可能。
将来のCPU に備えて高効率の同期型スイッチング・レ
ギュレータ電源を採用
CPU コア電源 15A 出力に過大電流保護を設け,回路シ
ョート事故に対処。
CPU が一定の温度を超えると警報を出力
ファン監視機能
システム電圧監視機能
3ピンのコネクターで、CPUやケースファンの異常が
有れば警報を出す。
システム電源(5V, 12V, 3.3V, CPU )に電圧異常の検
出された場合,警報を出力
1-5
概要
1.2 0V 目覚ましモデム機能(Modem Wake Up)
以下で説明する目覚ましモデム機能(Modem Wake Up )は,本当に電源を落とし
た状態(電源部のファンが回っていないことでわかります)から電源復帰状態と
なるものです。本マザーボードでは,従来からのグリーンPC で言うサスペンド・
モードもサポートしていますが,ここではそれには触れません。
これまでのサスペンド・モード節電機能では,システム電源は本当にはオフにし
ていません。ATX のソフト・パワーオン/ オフ機能と組合わせると,システムの電
源を完全にオフにした状態から,アンサー・マシンやファックスの自動送受信の
ように電話の着信に自動応答することで,通電状態に復帰することが出来ます。
電源が本当にオフになっていることは電源部のファンをチェックすれば分かりま
す。Modem Wake Up 機能は外付けボックス型のモデムでも,あるいは内蔵モデム
カードでもサポート出来ますが,外付けモデムの場合にはそのモデムの電源は常
時オンにしておく必要があります。これに対してAOpen AX59PROと内蔵モデムカ
ードの組み合わせでは特許出願中の特別な回路が用意されており,電力は一切無
しでもこの目覚まし機能は適切に働きます。Modem Wake Up アプリケーションに
はAOpen のモデムカード (FM56 or MP56) をお勧めするゆえんです。
電話線
ポート
外付けボックス・モデム
内蔵モデムカード
1-6
外付けモデムによる目覚まし機能
電話線
など
による目覚まし機能
概要
内蔵モデムカード(AOpen MP56) の場合:
1. BIOS setup に 入 り , Power Management à Modem Wake Up と た どって
Enableを選ぶ。
2. 希望のアプリケーションを設定し,Windows 95の「スタートアップ」メニュ
ーに登録するか,あるいは "Suspend to Hard Drive" 機能を使う。
3. ソフトパワースイッチを使ってシステムの電源をオフにする。
4. MP56の RINGコネクターに 4ピンの Modem Ring-Onケーブルを取り付け,他方
のコネクタを AX59PROボード上の WKUPコネクタに挿す。
5. 電話線をMP56につなぐ。これでModem Ring-On機能は使える状態となった。
外付けボックスモデムの場合:
1. BIOS setup に 入 り , Power Management à Modem Wake Up と た ど っ て
Enableを選ぶ。
2. 希望のアプリケーションを設定し,Windows 95の「スタートアップ」メニュ
ーに登録するか,あるいは "Suspend to Hard Drive" 機能を使う。
3. ソフトパワースイッチを使ってシステムの電源をオフにする。
4. 外付けモデムにつないだRS232Cケーブルの他方のコネクターを,ボード上の
COM1または COM2コネクタに挿す。
5. 電話線をモデムに接続する。モデムのパワーをオンにし,以後このモデムの電
源は常時オンにしておく,これでModem Ring-On機能は使える状態となった。
ヒント: 外付けモデムからの目覚まし信号はCOM1 あるい
はCOM2 を通じてCPU に伝えられます。内蔵モデムカード
からの目覚まし信号はモデムカード上のRING 端子から出
てマザーボード上のWKUP 端子に導かれ伝えられます。
ヒント: アンサーマシンやファックス自動送受信のアプリ
ケーションを万全なものにするには,"Suspend to Hard
Drive" , "Modem Wake Up" , そ れ に " ソ フ ト ウ ェ ア
Acephone"を組み合わせると良いでしょう。
注: 外付けモデムを使う場合は,電話線からの着信を逃さ
ないためにはモデムの電源は常時オンにしておく必要が
あります。内蔵モデムカードの場合にはこの様な条件は
付きません。
1-7
概要
1.3 システム電源監視機能
AX59PRO には電圧モニターシステムが備わっています。システムの電源をオンに
すると,このスマートな回路はシステムの動作電圧を監視し続けます。もしもい
ずれかの電圧が素子に決められた基準を超えると,スピーカーやADM (Advanced
Desktop Manager) の様なアプリケーション・ソフトウェアを通じて,ユーザーに警
報が知らされます。このシステム電源監視機能では,5V ,12V ,3.3V ,および
CPU のコア電源のモニターを行うもので, AOHW120 やADM ハードウエア・モニ
ター・ユーティリティ・ソフトウェアによって自動的に機能設定され,ハードウ
ェアのインストレーションは一切不要です。
1.5 ファン監視機能
合計三つのファン・コネクター有りますが、その内の二つがCPU 用で、一つがケ
ースファン用です。監視機能は,ファンをマザーボード上の3 ピンのファン用コネ
クターCPUFAN2 に接続し,更にAOHW120 やADM (Advanced Desktop Manager の
略で,Intel のLDCM に相当するもの) ハードウエア・モニター・ユーティリティ・
ソフトウェアをインストールすることによって自動的に機能設定され,ハードウ
ェアのインストレーションは一切不要です。
注: CPU ファン監視機能が適切の動作するには,
SENSE 信号をサポートする3 ピンのコネクターを
持つファンを使用してください
1-8
概要
1.6 CPU 耐熱保護機能
本マザーボードではCPU の下に特別な耐熱保護回路が用意されています。CPU が
一定の温度を超えるとCPU のスピードを自動的に落として発熱を抑え,同時に
BIOS と,更にAOHW120 やADM (Advanced Desktop Manager の略で,Intel のLDCM
に相当するもの) ハードウエア・モニター・ユーティリティ・ソフトウェアがイン
ストールされていればユーティリティからも,警告メッセージが出されます。
この機能はBIOS とハードウエア・モニター・ユーティリティ・ソフトウェアに自
動的に組み込まれており,ハードウェアのインストレーションは必要ありませ
ん。
このAOHW120やADMハードウエア・モニター・ユーティリティ・ソフトウェア
(オプシュン)は付属のCD-ROMからインストールする事が出来ます。ネットワー
クを通じてモニターしたい場合は、ADMのご使用をお進めします。AOpenのホー
ムページからでも最新版のAOHW100をダンロードする事が出来ます。
1-9
第2章
ハードウェアのインストー ル
この章では,本マザーボードのインストール(初期設定)方法について,作業の
順を追って説明します。記述されている順序に従って各節を読み進んで下さい。
注意: 静電放電(ESD )が起きると,CPU プロ
セッサ,ディスクドライブ,拡張ボード,その
他の素子に損傷を与える場合があります。各素
子のインストール作業を行う前には常に,以下
に記した注意事項に気を付けるようにして下さ
い。
1. 各素子は,その取り付け直前までは,静
電保護用のパッケージから取り出さない
で下さい。
2. 素子を扱う際には,あらかじめアース用
のリスト・ストラップを手首にはめて,
コードの先はシステム・ユニットの金属
部分に結んで下さい。リスト・ストラッ
プがない場合は,静電放電を防ぐ必要の
ある作業中は常に,身体がシステム・ユ
ニットに接触しているようにして下さ
い。
2-1
ハードウェアのインストール
2.1 ジャンパーとコネクターの位置
次の図は,マザーボード上のジャンパーとコネクターの位置を示しています:
I
S
A
SPWR
PANEL
I
S
P
A
C
I
4
MODEM WKUP
HDD
BIOS
P
C
I
3
LAN WKUP
FAN
FDC
IrDA
P
P
C
C
I
I
1
2
A
G
P
JP24
SIMM2
SIMM1
IDE2
IDE1
USB
DIMM3
DIMM2
DIMM1
KB/PS2
CPUFAN1
2-2
ハードウェアのインストール
ジャンパー:
SW1: CPUコア電圧値設定 (Vcore)とクロック周波数倍率係数設定
JP4,JP5,JP6,JP25: CPU外部(バス)クロック選択
JP23, JP24: DRAMクロック選択
JP14: CMOSのクリアー
コネクター:
PS2: PS/2マウス・コネクター
KB: PS/2キーボード・コネクター
COM1: COM1コネクター
COM2: COM2コネクター
PRINTER: プリンタ・コネクター
PWR2: AT X電源コネクター
USB: USBコネクター
FDC: フロッピーディスク・ドライブ・コネクター
IDE1: IDE1主チャネル・コネクター
IDE2: IDE2副チャネル・コネクター
CPUFAN1: CPUファン・コネクター (2ピン,標準タイプ)
CPUFAN2: CPUファン・コネクター (3ピン,ファン監視機能タイプ)
FAN: ケースファン・コネクター (3ピン,ファン監視機能タイプ)
IrDA: 赤外線ポート(IrDA) コネクター
HDD LED: ハードディスク・ドライブLEDコネクター
PANEL: 多機能フロントパネル・コネクター
SPWR: ATX Soft-Power Switch Connector
MODEM-WKUP:モデム Wake-up(目覚まし)コネクター
LAN-WKUP: LAN Wake-up(目覚まし)コネクター
2-3
ハードウェアのインストール
2.2 ジャンパー
ジャンパーとは,ボード上のピンヘッダーとその2端子間を結ぶプラスチック・
キャップの組み合わせで構成されており,ハードウェアの設定をカスタマイズす
るのに用います。その使用にはコンピュータのハードウェアに関して基礎的な知
識が必要ですから,ジャンパーの意味が良くお分かりにならない方は不用意に設
定を変更しないでください。ボード上の各種ジャンパーは,出荷時のままで通
常は最適な設定になっております。
マザーボード上では通常,ジャンパーの1番ピンの横に太線でマークが記されて
おり,時にはピン番号が振ってある場合もあります。このプラスティック・キャ
ップでピン1番と2番を結ぶ(ショートする)事を,「1-2番ピンにジャンパー
をセットする」と言い,ピン間にプラスチック・キャップを取り付けていない場
合は「ジャンパーがオープンになっている」と言います。
1
2
オープン
(Open )
1
2
ショート
(Short )
2
3
1-2番ピンに
ジャンパー
2
3
2-3番ピンに
ジャンパー
このマザーボードは、DIP スウィチでCPU コア電圧値設定 (Vcore) とクロック周波
数倍率係数を設定します。DIPスウィチ設定の仕方は次の通りです。
1 2 3 4 5 6 7 8
OFF ON
2-4
2.2.1 CPU電圧の設 定
S4
ON
OFF
OFF
ON
OFF
OFF
OFF
S5
ON
ON
OFF
OFF
OFF
ON
ON
S6
ON
ON
ON
OFF
OFF
OFF
OFF
S7
ON
ON
ON
ON
ON
OFF
ON
ハードウェアのインストール
S8
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
ON
Vcore
3.52V
3.45V
3.2V
2.9V
2.8V
2.2V
1.8V
SW1 はCPUコア電圧 (Vcore)と
CPUクロック周波数倍率係数の
選択に用い、全部で八つのスィ
ッチが有ります。その内のS4か
らS8が CPU コア電圧対応で、お
使いのCPU の仕様書を参照し
て、設定してください。
1 2 3 4 5 6 7 8
3.2V
K6-233
2.9V
K6-166/200 or M2
1 2 3 4 5 6 7 8
3.52V
6x86 or K5
1 2 3 4 5 6 7 8
3.45V
P54C
1 2 3 4 5 6 7 8
1 2 3 4 5 6 7 8
2.8V
PP/MT (MMX)
1 2 3 4 5 6 7 8
2.2V
K6-266/300 or K6-II
3.3V
IDT C6
2-5
ハードウェアのインストール
下の表は現時点で市場に出ているCPU についての可能な組み合わせを示していま
す。新しいCPU 製品が現れれば,それに対する正しい設定はこれとは異なって来
ます。詳しくはお使いのCPUの仕様を参照して下さい。
CPU
INTEL P54C
INTEL PP/MT
AMD K5
AMD K6-166/200
AMD K6-233
AMD K6-266/300
AMD K6-II
Cyrix 6x86
Cyrix 6x86L
Cyrix M2
IDT C6
タイプ
一電源
二電源
一電源
二電源
二電源
二電源
二電源
一電源
二電源
二電源
一電源
Vcore S4 S5 S6 S7 S8
3.45V OFF ON ON ON OFF
2.8V OFF OFF OFF ON OFF
3.52V ON ON ON ON OFF
2.9V ON OFF OFF ON OFF
3.2V OFF OFF ON ON OFF
2.2V OFF ON OFF OFF OFF
2.2V OFF ON OFF OFF OFF
3.52V ON ON ON ON OFF
2.8V OFF OFF OFF ON OFF
2.9V ON OFF OFF ON OFF
3.52V
3.3VONONONOFFONONONON
OFF
OFF
警告: もしもインテルのPP/MT-233 やAMD のK6-200/233 をお使い
の場合は,適切なCPU ファンを用いるようお気を付け下さい。こ
れらのCPU で要求されている放熱条件を満たせない場合にはシス
テムが不安定となります。より良い空冷のためには大き目のファ
ンをお使いになることをお勧めします。
ヒント: 通常,単一電源のCPU ではVcpuio (CPU I/O 電圧)とコア電
圧Vcore は同じ物ですが,PP/MT (P55C) やCyrix 6x86L のような二
電源タイプのもの で は , Vcpuio は Vcore と は 異 な り , Vio
(PBSRAMやチップセット用電圧 )に合わせる必要があります。 .
CPUが単一電源か二電源かはハードウェアの回路が自動検出しま
す。
ヒント: IDT WinChip C6 は 3.3V と3.52V の二種類があります。詳
しくはお使いのCPU の仕様書を参照して下さい。
2-6
ハードウェアのインストール
将来販売されるCPU を支援する為、このメインボードは1.3V から3.5V まで合計35
セットのVcore 設定を下の表の通り、用意しております。
Vcore
1.30V
1.35V
1.40V
1.45V
1.50V
1.55V
1.60V
1.65V
1.70V
1.75V
1.80V
1.85V
1.90V
1.95V
2.00V
2.05V
2.0V
2.1V
2.2V
2.3V
2.4V
2.5V
2.6V
2.7V
2.8V
2.9V
3.0V
3.1V
3.2V
3.3V
3.4V
3.5V
S4
OFF
ON
OFF
ON
OFF
ON
OFF
ON
OFF
ON
OFF
ON
OFF
ON
OFF
ON
OFF
ON
OFF
ON
OFF
ON
OFF
ON
OFF
ON
OFF
ON
OFF
ON
OFF
ON
S5
OFF
OFF
ON
ON
OFF
OFF
ON
ON
OFF
OFF
ON
ON
OFF
OFF
ON
ON
OFF
OFF
ON
ON
OFF
OFF
ON
ON
OFF
OFF
ON
ON
OFF
OFF
ON
ON
S6
OFF
OFF
OFF
OFF
ON
ON
ON
ON
OFF
OFF
OFF
OFF
ON
ON
ON
ON
OFF
OFF
OFF
OFF
ON
ON
ON
ON
OFF
OFF
OFF
OFF
ON
ON
ON
ON
S7
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
ON
ON
ON
ON
ON
ON
ON
ON
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
ON
ON
ON
ON
ON
ON
ON
ON
S8
ON
ON
ON
ON
ON
ON
ON
ON
ON
ON
ON
ON
ON
ON
ON
ON
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
2-7
ハードウェアのインストール
2.2.2 CPUクロック周波数 の 選 択
S1
OFF
ON
ON
OFF
ON
ON
OFF
OFF
S2
OFF
OFF
ON
ON
OFF
ON
ON
OFF
S3
OFF
OFF
OFF
OFF
ON
ON
ON
ON
CPU クロック
周波数倍率係数
1.5x (3.5x)
2x
2.5x (1.75x)
3x
4x
4.5x
5x
5.5x
イ ン テ ル の Pentium , Cyrix の
6x86, AMDの K5/K6などの CPU
では,内部(コア)と外部(バ
ス)の2 種類の異なる周波数のク
ロックを使う設計になっていま
す。このコア/ バスの比をSW1 の
S1,S2,S3 で設定し,CPU は外部か
らのクロックにこの倍率を掛け
た内部クロックを生成します。
注: インテルのPP/MT MMX 233MHz には3.5x の倍率係数を指定す
るのに1.5x の設定位置を,AMD のPR166 には1.75x の倍率係数を指
定するのに2.5x のジャンパー設定位置を,それぞれ使います。
@@ 内部コア クロック周波数=倍率係数 ×外部バス クロック
1 2 3 4 5 6 7 8
3x
1 2 3 4 5 6 7 8
4x
1 2 3 4 5 6 7 8
1.5x (3.5x)
1 2 3 4 5 6 7 8
2x
1 2 3 4 5 6 7 8
2.5x (1.75x)
1 2 3 4 5 6 7 8
4.5x
1 2 3 4 5 6 7 8
5x
5.5x
2-8
ハードウェアのインストール
CPU CLK
60MHz
66MHz
68MHz
75MHz
83MHz
90MHz
100MHz
112MHz
JP4, JP5, JP6 と JP 25 はCPU の外部(バス)クロック , AGPクロック, とPCI クロッ
クの設定に用いる物です。
JP23 JP6 JP5 JP4 JP25 JP24
1
2
AGP CLK
60MHz
66MHz
68MHz
75MHz
56MHz
60MHz
66MHz
75MHz
PCI CLK
30MHz
33MHz
34MHz
38MHz
28MHz
30MHz
33MHz
37MHz
JP4
JP5
JP6
JP25
2-3
1-2
1-2
1-2
1-2
1-2
1-2
1-2
2-3
2-3
2-3
1-2
1-2
2-3
1-2
1-2
2-3
2-3
1-2
2-3
2-3
1-2
2-3
2-3
1-2
1-2
2-3
2-3
1-2
2-3
2-3
2-3
JP23 JP6 JP5 JP4 JP25 JP24
1
2
68MHz
JP23 JP6 JP5 JP4 JP25 JP24
1
2
60MHz
JP23 JP6 JP5 JP4 JP25 JP24
1
2
66MHz
JP23 JP6 JP5 JP4 JP25 JP24
75MHz
JP23 JP6 JP5 JP4 JP25 JP24
1
2
83MHz
JP23 JP6 JP5 JP4 JP25 JP24
2-9
ハードウェアのインストール
1
2
90MHz
JP23 JP6 JP5 JP4 JP25 JP24
1
2
100MHz
警告 : VIA の MVP3チップセットは最高 100MHzまでの外部
CPUバスクロックをサポートしており, 112MHzの設定は
内部的なテストのために用意されております。112MHz に
セットすることはMVP3 チップセットの仕様の範囲を逸脱
するもので,システムに深刻な損傷を起こす可能性があ
ります。
注意: 以下には現時点で市場に出ているCPU に付いての可
能な組み合わせを示します。新しい CPU 製品が現れれば
この表は変わってきます。詳しくはお手元のCPU の仕様
を参照して下さい。
1
2
112MHz
INTEL
Pentium
P54C 90 90MHz = 1.5x 60MHz OFF OFF OFF 2-3 & 1-2 & 1-2 & 1-2
P54C 100 100MHz = 1.5x 66MHz OFF OFF OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
P54C 120 120MHz = 2x 60MHz ON OFF OFF 2-3 & 1-2 & 1-2 & 1-2
P54C 133 133MHz = 2x 66MHz ON OFF OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
P54C 150 150MHz = 2.5x 60MHz ON ON OFF 2-3 & 1-2 & 1-2 & 1-2
P54C 166 166MHz = 2.5x 66MHz ON ON OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
P54C 200 200MHz = 3x 66MHz OFF ON OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
INTEL
Pentium
CPU コア
周波数
CPU コア 倍率 外部バス
倍率係数外部バス
クロック
S1 S2 S3 JP4,JP5,JP6,JP25
S1 S2 S3 JP4,JP5,JP6,JP25
2-10
ハードウェアのインストール
MMX
PP/MT 150 150MHz = 2.5x 60MHz ON ON OFF 2-3 & 1-2 & 1-2 & 1-2
PP/MT 166 166MHz = 2.5x 66MHz ON ON OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
PP/MT 200 200MHz = 3x 66MHz OFF ON OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
PP/MT 233 233MHz = 3.5x 66MHz OFF OFF OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
Cyrix 6x86
& 6x86L
P150+ 120MHz = 2x 60MHz ON OFF OFF 2-3 & 1-2 & 1-2 & 1-2
P166+ 133MHz = 2x 66MHz ON OFF OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
P200+ 150MHz = 2x 75MHz ON OFF OFF 1-2 & 2-3 & 1-2 & 1-2
Cyrix M2
MX-PR166 150MHz = 2.5x 60MHz ON ON OFF 2-3 & 1-2 & 1-2 & 1-2
MX-PR200 166MHz =
MX-PR233 200MHz =
MX-PR266 233MHz = 3.5x 66MHz OFF OFF OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
AMD K5
PR90 90MHz = 1.5x 60MHz OFF OFF OFF 2-3 & 1-2 & 1-2 & 1-2
PR100 100MHz = 1.5x 66MHz OFF OFF OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
PR120 90MHz = 1.5x 60MHz OFF OFF OFF 2-3 & 1-2 & 1-2 & 1-2
PR133 100MHz = 1.5x 66MHz OFF OFF OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
PR166 116MHz = 1.75x 66MHz ON ON OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
周波数
CPU コア
周波数
CPU コア
周波数
2.5x
150MHz=
166MHz=3x2x
CPU コア
周波数
2x
係数 クロック
倍率係数外部バス
クロック
倍率係数外部バス
クロック
66MHz
75MHz
66MHz
83.3MHz
倍率係数外部バス
クロック
S1 S2 S3 JP4,JP5,JP6,JP25
S1 S2 S3 JP4,JP5,JP6,JP25
ONONON
OFFONON
S1 S2 S3 JP4,JP5,JP6,JP25
OFF
OFF
OFF
1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
OFF
1-2 & 2-3 & 1-2 & 1-2
OFF
1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
OFF
2-3 & 2-3 & 1-2 & 2-3
AMD K6
K6-166 166MHz = 2.5x 66MHz ON ON OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
K6-200 200MHz = 3x 66MHz OFF ON OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
K6-233 233MHz = 3.5x 66MHz OFF OFF OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
K6-266 266MHz= 4x 66MHz ON OFF ON 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
K6-300 300MHz= 4.5x 66MHz ON ON ON 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
K6-II 300 300MHz 3x 100MHz OFF ON OFF 1-2 & 1-2 & 2-3 & 2-3
IDT C6
CPU コア
周波数
CPU コア 倍率 外部バス
倍率係数外部バス
クロック
S1 S2 S3 JP4,JP5,JP6,JP25
S1 S2 S3 JP4,JP5,JP6,JP25
2-11
ハードウェアのインストール
周波数
C6-150 150MHz = 2x 75MHz ON OFF OFF 1-2 & 2-3 & 1-2 & 1-2
C6-180 180MHz = 3x 60MHz OFF ON OFF 2-3 & 1-2 & 1-2 & 1-2
C6-200 200MHz = 3x 66MHz OFF ON OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
係数 クロック
注: Cyrix 6x86 とM2 ,AMD K5, K6 のCPU は,ベ
ンチマークテストの結果をINTEL P54C と比較出来
る様に, P- 指標 (P-rating )と呼ぶ表現を用いてい
ます。その内部コア周波数はCPU の P- 指標で示さ
れた周波数とは異なります。例えば,Cyrix P166+
の内部クロックは133MHz なのですが,実際の性能
はインテルの P54C 166MHz とほとんど等しく,
AMD PR133 は内部では100MHz のクロックを用い
つつ,パフォーマンスはINTEL のP54C 133MHz に
ほぼ等しいのです。(内部クロックの周波数のみ
では速度の比較が出来ないことから考案された指
標です)。
2.2.3 DRAM クロック
JP23
1-2
2-3
JP24
1-2
2-3
DRAM CLK
CPU CLK
AGP CLK
DRAMクロックは JP23, JP24で CPUクロッ
ク、それともAGP クロックにと同期するのを
決めます。
2-12
JP23 JP24
1
2
CPU CLK
JP23 JP24
1
2
AGP CLK
2.2.4 CMOSのクリアー
ハードウェアのインストール
JP14
1-2
2-3
CMOS の状態
通常動作時
(出荷時設定)
CMOS クリアー時
万が一システム・パスワードを忘れてしまった
場合などには, CMOS の記憶内容を消去する必
要が生じます。このCMOS クリアーのために
は,下記の手順に従って下さい。
JP14
1
2
通常動作
JP14
1
2
CMOS クリアー
(出荷時設定)
CMOS クリアーの手順:
1. システムの電源をオフにします。
2. ATXの電源ケーブルを PWR2コネクタから抜きます。
3. JP14を見付けて,ピン 2-3を2~3秒間ショートさせます。
4. JP14のピン 1-2を通常通りショートの状態に戻します。
5. ATXの電源ケーブルを元の PWR2コネクタに挿します。
6. システムの電源をオンに戻します。
7. 立ち上がり(ブート)時に キーを押し続ける事により, BIOS セットア
ップ・ユーティリティに入り,必要であれば新しいパスワードを入力しま
す。
2-13
ハードウェアのインストール
2.3 コネクター
2.3.1 パワーケーブル
ATX の電源は下記に示す様に20 ピンのコネクタを用いています。方向を間違えな
いよう気を付けてつないでください。ボード上の電源コネクターにはPWR 2と記
されております。
注意: パワーケーブルを抜き差しする際には、そ
の前に電源がオフになっていることを確かめて
下さい。
3.3V
PWR2
5V SB
2.3.2 ATX ソフト・パワースイッチ・コネクター
ATX のソフト電源スイッチは,マザーボード上に設けられた2 ピンのピンヘッ
ダー・コネクタです。ATX のケースの前面パネルから出ている電源スイッチ・ケ
ーブルを見つけて,その先にある2 ピン・メスのコネクタを,このSPWR と記
されたソフト電源スイッチ・コネクタに挿します。
このスイッチは初期状態ではシステムの電源オン/オフ用に割り当てられており
ますが,BIOS セットアップ中にある "Power Bottom Override" 機能を生かす設
定にするとサスペンド・スイッチとして働き,このスイッチを4 秒以内押して
から離すと,システムはサスペンド(待機・ぐっすり)モードとなります。4
秒以上押していた場合は,電源オフとなります。詳しくは3.5 節の"Power
Management Setup" を参照して下さい。
1
2
SPWR
2-14
ハードウェアのインストール
2.3.3 ファン
お使いのファンのタイプに応じて,2ピンのファン・コネクターCPUFAN1 ,
または3 ピンのCPUFAN2 とFAN にファン用ケーブルを差します。3 ピンのフ
ァンにはSENSE と呼ばれる特別なピンがあり,一定間隔でファン信号を出力
しています。ファン監視機能の為にはこの3 ピン式ファンの必要がありま
す。
CPUFAN2 & FAN
GND
CPUFAN1
2.3.4 PS/2 マウス
ボード上のPS/2 マウス・コネクタは6 ピンのミニDIN コネクタで,PS2 MS と記さ
れています。ここに示した図はケースの裏側パネルから見た配置です。
PCB
2-15
ハードウェアのインストール
2.3.5 キーボード
ボード上のPS/2 キーボード・コネクタは6ピンのミニDINコネクタで, KB と記さ
れています。ここに示した図はケースの裏側パネルから見た配置です。
PCB
2.3.6 シリアル装置 (COM1/COM2)
ボード上のシリアル・コネクタは9 ピンのD-sub タイプで,シリアル・ポート1 のコ
ネクタにはCOM1 ,シリアル・ポート2 のコネクタにはCOM2 と記されています。
ここに示した図はケースの裏側パネルから見た配置です。
PCB
2.3.7 プリンター
ボード上のプリンタ・コネクタは25ピンのD-subタイプで, PRINTER と記されて
います。ここに示した図はケースの裏側パネルから見た配置です。
PCB
2-16
ハードウェアのインストール
2.3.8 USB装置
USB コネクターへUSB デバイスを取り付けられます。マザーボードは、USB と記
された2 つのUSB コネクターを搭載しています。
PCB
2.3.9 フロッピードライブ
ボード上でFDC と記されたコネクターに34 ピンのフロッピードライブ用ケー
ブルを差し込みます。
2
1
FDC
2.3.10 IDE ハードディスクとCD ROM
本ボードでは, IDE1 ,IDE2 と記された2 つの40 ピンコネクターで IDE 装置を
サポートしています。 IDE1 はプライマリー(主)チャネル, IDE2 はセコン
ダリー(副)チャネルと呼ばれ,それぞれのチャネルには2 台まで,従ってト
ータルでは4 台までの IDE 装置が接続できます。
各チャネルにつながる2 台の装置は,片方がマスター・モードに,他方はスレ
ーブ・モードにと,互いに補完する関係で設定する必要があります。どちら
がハードディスクでも CDROM であっても構いません。いずれのモードであ
るかはそれぞれの IDE 装置でのジャンパー設定により決まります。お使いの
ハードディスクや CDROM のマニュアルをそれぞれ参照して下さい。
最初のIDE ハードディスク装置は,プライマリー・チャネルにマスターモー
ドで接続して下さい。2 台目の IDE 装置をこのシステムにつなぎたい場合
は,同じチャネルのスレーブとして下さい。3 台目,4 台目はそれぞれ,セコ
ンダリー・チャネルのマスターとスレーブとなります。
2-17
ハードウェアのインストール
注意: 仕様上 IDEケーブルの長さは最長で 46cm (18
inches)と決められています。お使いのケーブル長がこ
れを越えることの無いようご注意下さい。
注意:信号品質を考慮すると,ケーブルの最遠端の装
置をマスターモードにし,上述した順番に従うことが
推奨されます。次図を参照して下さい。
IDE2
IDE1
セコンダリーチャンネル
スレーブ
プライマリーチャンネル
スレーブ
2.3.11 ハードディスクLED
ハードディスクLED コネクターは,ボード上では HDD LED
と記されており,ケーブル側ハウジングとしては様々なタイ
プのものがつなげられるように考慮されております。実際に
はLED のためには2ピンあれば足ります。お使いのケーブル側
ハウジングが4ピンのコネクターの場合はそのまま接続できま
す。2ピンタイプの場合は,その極性に応じて1-2ピン位置あ
るいは3-4ピン位置でお使いください。
2-18
マスター
マスター
ピン 説明
1
HDD LED
2
3
4
GND
GND
HDD LED
ハードウェアのインストール
+
1
2
-
3
-
+
HDD LED
4- ピン
コネクター
2.3.12 パネルコネクター
多機能型のパネル用コネクターは20ピンで,
ボード上ではPANEL と記されています。電
源表示LED ,キーロック,スピーカー,リセ
ットスイッチ等のためのコネクターと,右に
示すピンとの間で結びます。
キーロックと電源表示LED は一組となって5
ピンのハウジングを持つコネクターの場合が
ありますが,対応するピンはそれを考慮した
配列となっていますから,こうしたケースに
も応じられます。
+
-
-
+
HDD LED
2- ピン
コネクター
ピン1-2 間
GND
キーロック
GND
リセット
電源
LED
スピーカー
+5V
GND
NC
1
2
3
1
10 20
PANEL
+
-
-
+
HDD LED
2- ピン
コネクター
ピン3-4 間
11
+5V
GND
Reserved
GND
NC
NC
GND
NC
リセット
GND
1
2
3
キーロック
電源
LED
スピーカー
リセット
PANEL
2-19
ハードウェアのインストール
別のハウジングでは12ピンのコネク
ターを用いている場合もあります
が,右図の様にしてPANELコネクター
1
11
+5V
と接続できます。赤の導線は+5Vに
つながっていることに注意して下さ
い。
PANEL
2.3.13 IrDA赤外線ポートコネクター
IrDA は,ワイヤレスの赤外線モジュールをサポートする様に設定できるも
ので,Laplink や Win95 のケーブル接続(Direct Cable Connection )などのア
プリケーション・ソフトウェアと組み合わせることで,ユーザーはラップ
トップ,ノートブック,PDA あるいはプリンターなどとの間でファイルを
やりとりできます。本ボードでは,115.2 Kbps, 2 メートルの規格を持つ
HPSIR や19.2 Kbps のASK-IR, および4Mbps 2 メートルのFast IR などをサポー
トしております。
ピン 説明
赤外線モジュールはIrDA コネクターと結び,
BIOS セットアップ時に赤外線機能をオンにしま
す。IrDA コネクターと接続する際は,極性の
向きを間違えないように気を付けて下さい。
1
2
3
4
5
6
+5V
NC
IRRX
GND
IRTX
NC
2-20
ハードウェアのインストール
2.3.14 Wake-up (目 覚 まし)コネクター
本マザーボードには,モデムによる目覚まし機能(0V
Modem Wake-up )サポートのための特別な回路が用意され
ております。内蔵モデムカード(AOpen MP56) でも外付け
モデムでも構いませんが,内蔵モデムカードであればシス
テムの電源が切れている時には電力を消費しないので,そ
の方がお勧め出来ます。AOpen のMP56 の場合は,その
RING コネクターからの4 ピン・ケーブルをマザーボード
上のWKUP コネクターに結びます。詳しくは附録Bの
FAQ をご覧下さい。
ヒント: Modem Wake-up 機能ばかりでなく,赤外
線ポートからの,あるいは声による目覚ましな
ど,その他多くのwakeup アプリケーションがあり
ます。
1
2
3
4
WKUP
2.3.15 LAN Wake-up (目覚まし)コネクター
本マザーボードには、LAN-WKUP コネクターが用意
されて居ります。 これはモデムカードによる目覚ま
し機能に似たローカル・エリア・ネットワーク(LAN)
を通じた目覚まし機能です。この機能をサポートする
ネットワークカードとネットワーク・マネージメン
ト・ソフトウエアが必要です。.
1
2
3
ピン
1
2
3
ピン
1
2
3
4
説明
+5V SB
NC
RING
GND
説明
+5V SB
GND
LID
LAN-WKUP
2-21
ハードウェアのインストール
2.4 システムメモリーの環境設定
本メインボードは EDO (Extended Data Out) 及
び SDRAM (Synchronous DRAM) をサポートし
てます。このマザーボードは72pin のSIMM
(Single-in-line Memory Module) ソケット 2つ と
168PinのDIMM( Dual-in-line Memory Module)
ソケットを3 つ持っており、最大 1GB まで搭載
が可能です。
このメインボードに使えるSIMM としては,次の4種類の要素を満たす必要があ
ります。
l サイズ: 片面タイプであれば 1Mx32 (4MB), 4Mx32 (16MB), 16Mx32
(64MB) 。 両 面 タ イ プ で あ れ ば 1Mx32x2 (8MB) , 4Mx32x2 (32MB) ,
16Mx32x2 (128MB)であること。
l スピード:アクセスタイムは60nsか,または 70nsであること。
l タイプ: FPM (Fast Page Mode )か,または EDO(Extended Data Output) で
あること。
l パリティ: パリティ無し(32 ビット幅 )か,またはパリティ付き (36 ビット
幅) であること。
DIMM としては,次の述べる5つの要素があります。
l サイズ: 片面タイプ1Mx64 (8MB), 2Mx64 (16MB), 4Mx64 (32M), 8Mx64
(64MB), 16Mx64 (128MB)と両面タイプ 1Mx64x2 (16MB), 2Mx64x2 (32MB),
4Mx64x2 (64MB), 8Mx64x2 (128MB)であること。
ヒント: 以下の事を調べると貴方の使用のDIMM が
片面か両面か調べられます。114pin と129pin がつな
がっているDIMM の場合はおそらく両面使いでしょ
う。他は片面でしょう。次を参照して下さい。
Pin 129
Pin 114
2-22
ハードウェアのインストール
l スピ ー ド: 通常 は –12 と表 示 されて 、 クロッ ク サイク ル・タ イ ム
(ClockCycleTime)が 12ns と意味し、最大 83Mhzまでのクロックに対応です。
又、SDRAM に –67 と書かれていれば最大67Mhz までの対応ですです。
注意: -10 と表示された SDRAM は 100
MHz のバス・クロック にて動作は可能です
が、必ずとは保証出来ません。100Mhz または
100Mhz 以上のバス・クロック をご使用の場
合、PC100仕様を準処で製造されたSDRAM
DIMM を強くお薦めします。.
l バッファー付き(Buffered) とバッファー無し (Non-Buffered) : このボードはバ
ッファー無しのDIMM だけに対応。下の図の通り、ノッチの位置で区別する
事が出来ます。ノッチの位置が違うため、バッファー無しのDIMM だけがこ
のボードのDIMM ソケットに挿し込む事が出来ます。
Reserved
non-buffered
buffered
l 2-クロックと4 -クロック: このボードは2 -クロックと4 -クロック信号
両方のDIMM をサポートしていますが、安定姓のため4-クロックのDIMM を
お進めしま。
ヒント: 2-クロックと4-クロック信号のDIMM区別
する場合は、DIMMの79pinと163pinの信号線を確か
めてください。もし走線(Trace)がメモリーチップと
接続して有れば、4-クロックのDIMMです。詳しく
は、お買い元の店で。
l パリティ: このボードは標準のパリティ無し(64-bit Wide )の DIMM をサポ
ートしています。
メモリーのサイズとタイプに関してジャンパー設定は必要ありません。システム
BIOS が自動検出し、今現在の状況を把握します。MVP3 チップセットの制限か
ら,最大のメモリー・サイズは1GBまでであることにご注意下さい。
トータルメモリサイズ=SIMM1 のサイズ+ SIMM2 のサイズ+ DIMM1 のサイズ
+ DIMM2 のサイズ +DIMM3 サイズ
2-23
ハードウェアのインストール
注意: DIMM3 は SIMM1/SIMM2 (Bank 1) との信号を共用
していろ為、Bank1 に片面タイプのSIMM を使う場合に
は,DIMM3 に片面タイプDIMM を同時使用することは問
題ありませんが,両面タイプのSIMM かDIMM は,Bank1
またはDIMM3 のいずれかで1個だけが許されます。
注意: EDO またはFPM を用いた古いDIMM の中には5V
電源でのみ動作するものがあり,この場合には本ボード
の DIMM ソケットには多分合わない筈です。メモリーチ
ップを挿入する前に,お持ちの DIMM が3.3V 仕様の正規
のSDRAM であることを確認して下さい。
SDRAM のパフォーマンスに影響する重要なパラメーターの一つに,CAS 呼び出
し時間 (Latency Time) があります。これはEDO DRAM のCAS アクセスタイムと似
たもので,必要なクロックステートの数で表されます。もしもお使いのSDRAM
が不安定な症状で問題になった場合には,BIOS の「Chipset Features Setup 」メニ
ューで「CAS Lantency Time 」を3 クロックに変更して下さい。
パフォーマンスを上げるためにメモリーバッファーに余裕を持っていない新世代
のチップセットでは,素子のドライブ能力に限界があります。この結果SIMM や
DIMM のインストールに際しては,重要な要素としてDRAM のチップ数を考慮に
入れる必要が生じます。BIOS には残念ながらチップ数が問題ないかどうかを判定
できないので,チップの数はユーザーご自身で数えて下さい。規則は簡単です。
目で見てカウントします。DIMMチップは16個よりも少ないことが必要です。
警告: MVP3 チップセットは x4 SDRAM チップをサポートして
いるのですが,この負荷の問題から,こうしたSDRAM をお使い
になるのはお勧めできません。
ヒント: SIMM/DIMM チップのカウント方法の例を示します:
1. 32 ビット,パリティ無しのSIMM で,1M x 4 ビットのDRAM
チップであれば,チップ数は 32/4=8。
2. 36 ビット,パリティ付きのSIMM で,1M x 4 ビットのDRAM
チップであれば,チップ数は 36/4=9。
3. 36 ビット,パリティ付きのSIMM で,1M x 4 ビットと1M x 1
ビットのDRAM チップを使っていれば,チップの数は8 個の
データ用チップ(8= 32/4) と4 個のパリティ用チップ(4=4/1)
で,トータル12 個となる。
4. 64 ビットのDIMM で,1M x 16 ビットの SDRAM チップを使
っていれば,チップ数は 64/16=4。
次の表は各種のSIMM とDIMM で推奨するDRAMの組合せを示します:
SI MM SIMM 片面当り 片面か チップ SIMM 推奨できるか?
2-24
ハードウェアのインストール
データ用
チップ
1M x 4
1M x 4
1M x 4 1M x 1 1Mx36 x1 12 4MB Yes
1M x 4 1M x 4 1Mx36 x1 9 4MB Yes
1M x 4 1M x 4 1Mx36 x2 18 8MB Yes
1M x 16
1M x 16
1M x 16 1M x 4 1Mx36 x1 3 4MB Yes
1M x 16 1M x 4 1Mx36 x2 6 8MB Yes
4M x 4
4M x 4
4M x 4 4M x 1 4Mx36 x1 12 16MB Yes
4M x 4 4M x 1 4Mx36 x2 24 32MB Yes
SI MM
データ用
チップ
16M x 4
16M x 4
16M x 4 16M x 4 16Mx36 x1 9 64MB
16M x 4 16M x 4 16Mx36 x2 18 128MB
パリティ
用チップ
なし
なし
なし
なし
なし
なし
SI MM
パリティ
用チップ
なし
なし
のビット数両面か 数
1Mx32 x1 8 4MB Yes
1Mx32 x2 16 8MB Yes
1Mx32 x1 2 4MB Yes
1Mx32 x2 4 8MB Yes
4Mx32 x1 8 16MB Yes
4Mx32 x2 16 32MB Yes
片面当り
のビット
数
16Mx32 x1 8 64MB
16Mx32 x2 16 128MB
片面か
両面か
チップ数SI MM
サイズ
推奨できるか?
サイズ
Yes,但し未検証
Yes,但し未検証
Yes,但し未検証
Yes,但し未検証
DIMM
データ用
チップ
1M x 16 1Mx64 x1 4 8MB Yes
1M x 16 1Mx64 x2 8 16MB Yes
2M x 8 2Mx64 x1 8 16MB Yes
2M x 8 2Mx64 x2 16 32MB Yes
DIMM
データ用
チップ
片面当た
りの
ビット数
片側当た
りの
ビット数
片面か
両面か
片面か
両面か
チップ
数
チップ
数
DIMM
サイズ
DIMM
サイズ
推奨出来るか?
推奨出来るか?
2-25
ハードウェアのインストール
2M x 32 2Mx64 x1 2 16MB
2M x 32 2Mx64 x2 4 32MB
4M x 16 4Mx64 x1 4 32MB
4M x 16 4Mx64 x2 8 64MB
8M x 8 8Mx64 x1 8 64MB Yes
8M x 8 8Mx64 x2 16 128MB
Yes, 但し未検証
Yes, 但し未検証
Yes, 但し未検証
Yes, 但し未検証
Yes, 但し未検証 .
ヒント: 8ビット=1バイト,32ビット=4バイト。
SIMMのサイズは(パリティの有無とは無関係に)データ
バイトの数で表されます。たとえば1Mx4ビットのチップ
を載せた片面のSIMMは1Mx32ビット,即ち1Mx4バイト=
4MB.両面のSIMMの場合は単純にこれに2を掛ける。即ち
8MBとなります。
以下のリストは,推奨出来ないDRAMの組み合わせを示します:
SI MM
データ用
チップ
1M x 1
1M x 1 1M x 1 1Mx36 x1 36 4MB No
1M x 4 1M x 1 1Mx36 x2 24 8MB No
4M x 1
4M x 1 4M x 1 4Mx36 x1 36 16MB No
16M x 1
16M x 1 16M x 1 16Mx36 x1 36 64MB No
SI MM
パリティ
用チップ
なし
なし
なし
片側当り
のビット
数
1Mx32 x1 32 4MB No
4Mx32 x1 32 16MB No
16Mx32 x1 32 64MB No
片面か
両面か
チップ数SI MM
サイズ
推奨出来るか
?
DIMM
データ用
チップ
4M x 4 4Mx64 x1 16 32MB No
4M x 4 4Mx64 x2 32 64MB No
16M x 4 16Mx64 x1 16 128MB No
16M x 4 16Mx64 x2 32 256MB No
片面当た
りの
ビット数
片面か
両面か
チップ数 DI MM
サイズ
推奨出来るか?
2-26
ハードウェアのインストール
100Mhz のバス・クロック上で最速のパフォーマンスと一番の安定性を求める為、
PC100 仕様に準処したSDRAM DIMM のご使用をお薦めします。以下のリスト
は、AOpen がテストしたPC100 対応の SDRAMの一覧表です。
サイズ/ タイプ メーカ 型番 片面/両面 チップ数
16M Hyundai HY57V168010CTC-10 x1 8
32M NEC D4516821AG5-A10-7JF x1 16
32M SEC KM48S2020CT-GH x2 18
32M Hyndai HY57V168010CTC-10 x2 16
32M Micron MT48LC2M8A1-08 x2 16
32M Fujitsu 81F16822D-A10-7JF x2 18
64M Mitsubishi M5M4V64S30ATP -10 x1 9
64M Fujitsu 81F64842B-103FN x1 9
64M NEC D4564841G5-A10-9JF x1 9
64M SEC KM48S8030BT-GH x1 9
64M Toshiba TC59S6408FTL-80H x1 9
メモリー・エラーのチェックとしては,パリティ・チェックと ECC(Error Check
and Correction)の2つの方法が行われています。このメモリーエラー・チェック
機能を利用するには,72ビットのSIMM/DIMM(64ビットのデータ+8ビットのパ
リティ)を用います。パリティ用のメモリーがあるかどうかはBIOSが自動的に検
出します。
ヒント: パリティチェックでは1バイトのデータ毎に1ビット
のパリティ・ビットを用い,通常は偶数パリティ・モードで使
われます。即ち,メモリー内のデータが書き換えられる都度,
各バイトが"1"のビットを偶数個持つ様にパリティビットが調節
されます。次回にこのデータが読みとられた際に,"1"のビット
がもしも奇数個であった場合は,パリティ・エラーが発生した
とみなされ,「単1ビットのエラー検出」と言います。
2-27
第3章
Award BIOS の設定
本章ではシステム・パラメータの設定の仕方について説明します。お手元のBIOS
はAWARD のフラッシュ・ユーティリティを使って最新のバージョンにアップデ
ートすることも出来ます。
重要:BIOS のプログラムはマザーボードの設計の
中でも最もひんぱんに変更される部分なので,この
章で述べるBIOS 情報(特に「チップセットのセッ
トアップ・パラメータ」)は,お持ちのマザーボー
ドに実際にインストールされていたBIOS とは少し
違っている場合があります。
3.1 Award BIOS セットアップ・メニューの開始
BIOS セットアップ・ユーティリティとは,BIOS フラッシュROM の中に入ってい
る特定のプログラム・コード(ルーチン)部分を指します。このコードによって
ユーザは,システム・パラメータを設定し,これを128 バイトのCMOS 領域に保存
する事が出来ます。このCMOS 部分は通常,RTC (リアルタイム・クロック)チ
ップの中か,またはメインのチップセットの中に直接用意されています。 BIOS
セットアップを開始するには,POST (Power-On Self Test:電源投入時の自己診断)
中に キーを押してください。次ページのようなBIOS セットアップ・メニュー
が画面に現れます。
3-1
AWARD BIOS の設定
ヒント:最適な性能を得るには,"Load Setup
Defaults" (デフォルト設定値の読み込み)を選
ぶことをお勧めします。システムの負荷も軽く
速くて最高の性能を狙うのであれば,"Load
Turbo Defaults" が良いでしょう。3.7 節を参照し
てください。
スクリーンの下段には,画面のコントロールのためのキーが説明されています。
項目(アイテム)間での移動には矢印キーを,画面のカラー設定変更には
を,設定を終了して抜けるには を,そして,抜ける前にそれまでの
変更を保存するには をそれぞれ使います。最下段には,選択されてハイライ
トになっている項目についての簡単な説明が表示されます。
項目を選んだら,その選択を続けたり次のサブメニューに入るには, キー
を押してください。
3-2
AWARD BIOS の設定
3.2 Standard CMOS Setup (標準CMOS設定)
"Standard CMOS Setup" (標準的なCMOS セットアップ)では,日付,時刻,ハー
ドディスクのタイプと言った基本的なシステム・パラメータを設定します。矢印
キーを使って項目をハイライトさせ,次にその値を選択するのには または
キーを用います。
Standard CMOS à Date (日付 の 設 定 )
日付をセットするには,Dateのパラメータをハイライトし, または を
使って今日の日付に合わせます。日付のフォーマットは月,日,年(mmddyy )で
す。
Standard CMOS à Time (時刻 の 設 定 )
時刻をセットするには,Timeのパラメータをハイライトし, または を
使って,時,分,秒(hhmmss )のフォーマットで現在の時刻に合わせます。24時
間制の表現を用います。
3-3
AWARD BIOSの設定
Standard CMOS à Primary Master à Type (ハードディスクの
Standard CMOS à Primary Slave à Type タイプ設定)
Standard CMOS à Secondary Master à Type
Standard CMOS à Secondary Slave à Type
Type
Auto
User
None
1
2
...
45
ここではシステムのサポートしているIDE ハードディスクのパ
ラメータを選択します。サイズ(容量),シリンダー数,ヘッ
ド数,プリコンペンセーションの開始シリンダー番号,待機時
ヘッド位置(ヘッド・ランディングゾーンのシリンダー番号),
トラック当たりのセクター数などがその内容です。デフォルト
の設定は Auto で,この場合BIOS はインストールされているハ
ードディスクのパラメータ群を,POST 時に自動的に検出しま
す。ご自分で違う値にセットしたい場合は,Userを選んでくだ
さい。システムにハードディスクの無い場合はNone を選びま
す。
IDE のCDROM は常に自動検出となっています。
ヒント:IDE ハードディスクに対しては,ドライ
ブの仕様を自動的に入力するために "IDE HDD
Auto Detection"を選ぶことをお勧めします。
"IDE HDD Auto Detection"の項を参照。
Standard CMOS à Primary Master à Mode (ハードディスクの
Standard CMOS à Primary Slave à Mode モード設定)
Standard CMOS à Secondary Master à Mode
Standard CMOS à Secondary Slave à Mode
Mode
Auto
Normal
LBA
Large
システムが528MB 以上の容量を持つハードディスクを使える
ためにはIDE の強化された(enhanced )仕様を適用します。こ
れは論理ブロックアドレス(LBA :Logical Block Address) モー
ドと呼ばれるアドレス変換方式を用いるもので,現在市場に出
ているIDE ハードディスクでは,大容量サポートの理由から標
準的なフィーチャーとなっています。ハードディスクがLBA
モード・オンでフォーマットしてある場合には, LBA オフで
立ち上げる(ブートする)事は出来ないことにご注意くださ
い。
3-4
AWARD BIOS の設定
Standard CMOS à Drive A (フロッピードライブのタイプ)
Standard CMOS à Drive B
Drive A
None
360KB 5.25"
1.2MB 5.25"
720KB 3.5"
1.44MB 3.5"
2.88MB 3.5"
フロッピードライブのタイプを指定します。このマザーボ
ードのサポートしているフロッピードライブのタイプは左
記の表の通りです。
Standard CMOS à Video (ビデオカードの設定)
Video
EGA/VGA
CGA40
CGA80
Mono
使用するビデオカードのタイプを指定します。最近のPC
ではもっぱらVGA だけが使われている事から,デフォル
トの設定値はVGA/EGA となっています。この選択画面は
ほとんど無意味になりつつあるので,将来の版では削除
の予定です。
Standard CMOS à Halt On (エラー・ストップの設定)
Halt On
No Errors
All Errors
All, But Keyboard
All, But Diskette
All, But Disk/Key
このパラメータを使うと,POST (電源投入時の自動診断)
でエラーの検出された場合に,どんな条件でシステム停止に
するかを決める事が出来ます。
3-5
AWARD BIOSの設定
3.3 BIOS Features Setup (BIOSフィーチャーの設定)
メインのメニューで2 番目の"BIOS Features Setup"を選ぶと,この画面に変わりま
す。
BIOS Features à Virus Warning (ウィルスの検出と警告)
Virus Warning
Enabled
Disabled
(この画面の出た時,危険な書き込みを拒絶するには "N"をタイプします)。
Type "Y" to accept write, or "N" to abort write
3-6
ウィルスの侵入が検出された場合に警告メッセージを出すよう
にするには,このパラメータをEnabled にします。これによりウ
ィルスがハードディスクのブート・セクターとパーティショ
ン・テーブルに侵入するのを防ごうとするものです。
ブート時にハードディスクのブート・セクターに対して書き込
みをしようとするとシステムを止め,次の警告メッセージを表
示します。問題を突き止めるためにはウイルス対策プログラム
(anti-virus programs )を実行してください。
! WARNING!
Disk Boot Sector is to be modified
Award Software, Inc.
AWARD BIOS の設定
BIOS Features à External Cache (外部キャッシュ)
External Cache
Enabled
Disabled
(現在はPBSRAM になっている)二次キャッシュを有効にす
るには,このパラメータをEnabledにします。Disabledにする
とシステムは遅くなります。問題があって調査診断の目的の
場合以外は,Enabled にしておくことをお勧めします。
BIOS Features à Power-On Self-Test (電源 投 入 時 自 己 診 断 )
Quick Power-on Self-test
Enabled
Disabled
このパラメータをEnabled にすると,通常時にチェッ
クしている項目を省くことにより,POSTに要する時間
が短縮されます。
BIOS Features à Boot Sequence (ブート時のサーチ順序)
Boot Sequence
A,C,SCSI
C,A,SCSI
C,CDROM,A
CDROM,C,A
D,A,SCSI
E,A,SCSI
F,A,SCSI
SCSI,A,C
SCSI,C,A
C only
LS/ZIP,C
このパラメータによって,ブートアップ時のサーチの順序を
指定することが出来ます。ハードディスクのID は次の通り
です:
C: プライマリー(主)チャネルのマスター装置
D: プライマリー(主)チャネルのスレーブ装置
E: セコンダリー(副)チャネルのマスター装置
F: セコンダリー(副)チャネルのスレーブ装置
LS: LS120
Zip: IOMEGA ZIPドライブ
BIOS Features à Swap Floppy Drive (フロッピードライブの交換)
Swap Floppy Drive
Enabled
Disabled
この項目でフロッピードライブの指定を交換させることが
出来ます。例えば,AとBの2台のフロッピードライブがある
場合,1 番目をB にして,2 番目をA にする,あるいはその逆
に設定することが出来ます。
3-7
AWARD BIOSの設定
BIOS Features à Memory Parity/ECC Check
(メモリー パリティ /ECC機能)
Memory Parity/ECC
Check
Enabled
Disabled
メモリーのパリティ/ECC 機能を有効にするには,この
パラメータをEnabled にします。
BIOS Features à Boot-up NumLock Status (ブート時NumLock )
Boot-up NumLock Status
On
Off
このパラメータをOn にすると,テンキー部の機能は数
字キーモードになります。Offにすると数字キーとして
ではなく,カーソル制御の機能に変わります。
BIOS Features à Typematic Rate Setting (キーのリピート機能 )
Typematic Rate Setting
Enabled
Disabled
キーボードのリピート機能をオンにしたりオフにし
たり出来ます。Enabled になっていると,キーボード
上のキーを押したままにしていると同じキーを何度
もタイプするのと同様の動きになります。
BIOS Features à Typematic Rate (キーのリピート速度)
Typematic Rate
6
8
10
12
15
20
24
30
上の設定でキーのリピート機能がオンとなってい
る場合,自動的に生成されるキーの打ち込みスピ
ードを指定できます。デフォルトの設定では,30
文字/ 秒となっています。
BIOS Features à Typematic Delay (リピート開始遅れ)
Typematic Delay
250
500
750
1000
3-8
先の設定でキーのリピート機能がオンとなっている
場合,最初に実際にキーを押した時から自動的なキー
リピート機能が始まって2 番目のキーが自動生成され
るまでの時間遅れを指定します。選べる値は250, 500,
750, 及び1000 msec となっています。
AWARD BIOS の設定
BIOS Features à Security Option (セキュリティ・オプション)
Security Option
Setup
System
この画面でSystem のオプションを選ぶと,システムのブ
ートやBIOS のセットアップ操作に対してアクセス制限
を行います。ブートアップの都度,画面にはパスワード
を入れるよう求めるプロンプトが現れます。
Setup のオプションでは,BIOS のセットアップ操作に対
してのみアクセス制限を行います。
このセキュリティ機能をオフにするには,メイン画面の
パスワード設定メニューを選び,パスワードとしては何
も入力せずにただ<Enter> キーを押します。
BIOS Features à PCI/VGA Palette Snoop
PCI/VGA Palette Snoop
Enabled
Disabled
この項をEnabled にすると,パレット・レジスターに変
更が加えられた時にPCI VGAカードが反応せず(従っ
てコンフリクトも生じず),通信の信号に対しては応
答すること無しにデータを受け入れるようセットし
ます。これは例えばMPEG やビデオ・キャプチャーな
どの2 枚のディスプレイ・カードが同じパレット・ア
ドレスを使用しており,同時にPCI バスにつながって
いる場合にのみ効果があります。この場合PCI VGAカ
ードは黙っていますが,MPEG/ ビデオ・キャプチャ
ー・カードは通常機能にセットしておきます。
BIOS Features à OS Select for DRAM > 64MB (OS/2使用 )
OS Select for DRAM > 64MB
OS/2
Non-OS/2
OS/2のオペレーティング・システムをお使い
で,64 MB 以上のメモリーのある場合には,
ここでOS/2 の方を指定してください。
BIOS Features à Video BIOS Shadow (Video BIOSシャドウ)
Video BIOS Shadow
Enabled
Disabled
VGA BIOSシャドウとは,ビデオ・ディスプレ
イ・カードのBIOS をDRAM 領域にコピーして,
システムのパフォーマンス(性能)を上げようと
するものです。これはDRAM のアクセス・タイム
がROM よりも速いからです。
3-9
AWARD BIOSの設定
BIOS Features à C800-CBFF Shadow (シャドウ領域)
BIOS Features à CC00-CFFF Shadow
BIOS Features à D000-D3FF Shadow
BIOS Features à D400-D7FF Shadow
BIOS Features à D800-DBFF Shadow
BIOS Features à DC00-DFFF Shadow
C8000-CBFFF Shadow
Enabled
Disabled
ここに上げた6 項目は,ROM内のコードを他の拡
張カードに シャドウさせるものです。このパラ
メータをセットするには,前もってROM コード
の特定アドレスを知っている必要があります。
その情報を持っていない場合には,ここのROM
シャドウ設定をすべて, Enabled としてくださ
い。
注: セグメントF000 とE000 は,BIOS コードがこ
こを占めているので,常にシャドウ領域となり
ます。
3-10
AWARD BIOS の設定
3.4 Chipset Features Setup (チップセット機能の設定)
"Chipset Features Setup" (チップセット機能の設定)には,チップセットに依存す
る機能の設定項目が集められており,システム性能に密接に関連しております。
注意: ここでの内容を少しでも変更される場合
には,その内容を充分にわかっていると自信を
持って言えるかどうかご注意ください。システ
ムの性能をアップさせるためにここのパラメー
タ設定を変えることは自由です。ただし,その
変更が本システムの構成や他の設定に対して正
しくない場合には,システムが不安定になる場
合があります。
3-11
AWARD BIOSの設定
Chipset Features à Bank 0/1 Timing
Chipset Features à Bank 2/3 Timing
Chipset Features à Bank 4/5 Timing
DRAM Timing
60 ns
70 ns
DRAMのタイミング関連パラメータには, 60ns系と
70ns系の 2セットが用意されており,この区別を指定す
ると後は BIOSが自動的にセットします。
Chipset Features à SDRAM CAS Latency
SDRAM CAS
Latency
2
3
ここではSDRAM の、「CAS Latency 」のタイミングを、
クロック換算で規定するもので、SDRAM のパフォー
マンスに影響する重要なパラメータです。デフォルト
では2 クロックとなっておりますが、もしもSDRAM の
動作が不安定という場合には、この設定を2 から3 に変
えてみることが考えられます。
Chipset Features à DRAM Read Pipeline
DRAM Read Pipeline
Enabled
Disabled
この項目によってDRAM Read Pipeline を有効、無効に
する事が出来ます。
Chipset Features à Cache Rd+CPU Wt Pipeline
Cache Rd+CPU Wt
Pipeline
Enabled
Disabled
この項目によってCache Read とCPU Write Pipeline を有
効、無効にする事が出来ます。
3-12
AWARD BIOS の設定
Chipset Features à AGP Aperture Size (MB)
AGP Aperture Size
(MB)
4
8
16
32
64
128
256
Graphic Apertureの有効なサイズを選択します。
Chipset Features à CPU to PCI Write Buffer
CPU to PCI Write
Buffer
Enabled
Disabled
この項目によってCPU to PCI Write Bufferを有効、無効
にする事が出来ます。
Chipset Features à PCI Dynamic Bursting
PCI Dynamic
Bursting
Enabled
Disabled
この項目によってPCI Dynamic Burstingを有効、無効に
する事が出来ます。
Chipset Features à PCI Master 0 WS Write
PCI Master 0 WS
Write
Enabled
Disabled
この項目によって PCI Master 0 Wait State Write を有
効、無効にする事が出来ます。
3-13
AWARD BIOSの設定
Chipset Features à PCI Delayed Transaction
PCI Delayed
Transaction
Enabled
Disabled
Delayed Transaction機能を制御するのに用います。こち
らはPCI サイクルからISA バスへの,或いはその逆順の
ケースで必要となる latency 要請に合わせるのに用いま
す。 ISA カードの互換性に問題のある場合に,イネー
ブル,あるいはディスエーブルにして見てください。
Chipset Features à PCI Master Read Prefetch
PCI Master Read
Prefetch
Enabled
Disabled
この項目によって PCI Master Read Prefetch を有効、無
効にする事が出来ます。
Chipset Features à PCI#2 Access #1 Retry
PCI#2 Access #1
Retry
Enabled
Disabled
この項目によって PCI #2 Access #1 Retry を有効、無効
にする事が出来ます。
Chipset Features à AGP Master 1 WS Write
AGP Master 1 WS
Write
Enabled
Disabled
この項目によって AGP Master 1 Wait State Write を有
効、無効にする事が出来ます。
Chipset Features à AGP Master 1 WS Read
AGP Master 1 WS
Read
Enabled
Disabled
この項目によって AGP Master 1 Wait State Read を有
効、無効にする事が出来ます。
Chipset Features à Video BIOS Cacheable
Video BIOS Cacheable
Enabled
Disabled
3-14
ビデオのBIOS コードがキャッシュされ,ビデオの
パフォーマンスが更に向上する可能性が生まれま
す。
AWARD BIOS の設定
Chipset Features à System BIOS Cacheable
System BIOS Cacheable
Enabled
Disabled
この項をEnabled にすると,システム BIOS のコー
ドがキャッシュされ,システムのパフォーマンス
が更に向上する可能性が生まれます。
Chipset Features à Memory Hole At 15M-16M
Memory Hole At 15M-16M
Enabled
Disabled
この項目を使って,システムメモリーの特定領域
を特別な ISA カード用に確保することが出来ま
す。チップセットはこの領域のコードやデータ
は, ISA バスから直接アクセスします。これは通
常,いわゆるメモリーに割り付けた(memory
mapped )I/O カードに使います。
3-15
AWARD BIOSの設定
3.5 Power Management Setup (節電機能の設定)
節電管理の設定画面では,本マザーボードの持っているグリーン・パワー機能を
制御することが出来ます。次の画面を見てください。
Power Management à Power Management (節電 管 理 )
Power Management
Max Saving
Mix Saving
User Defined
Disabled
モード ドーズ
最少節電 1 時間 1 時間 1 時間 15 分
最大節電 1 分 1 分 1 分 1 分
3-16
ここではデフォルトでの節電モードパラメータを設定
します。節電機能を全く使わない場合はDisable にしま
す。カスタム仕様にする場合はUser Defined を選んでく
ださい。
以下でドーズ(Doze )とは「うとうと」状態を,スタ
ンバイ(Standby )は「すやすや」,サスペンド(Suspend )
は「ぐっすり」モードと言った感じです。
うとうと
スタンバイ
すやすや
サスペンド
ぐっすり
HDD の電源断
AWARD BIOS の設定
Power Management à PM Controlled by APM ( APM任せ)
PM Controlled by APM
Yes
No
先のメニューで"Max Saving" (最大節電)を選んだ場
合には,こちらの項目をオンにして,節電の制御を
APM (Advanced Power Management) に任せることで節
電機能をさらに強化することが出来ます。例えば,
CPU の内部クロックを止めることまでします。
Power Management à Video Off After (ビデオの節電時)
Video Off After
Always On
All Modes → Off
Suspend → Off
Susp, Standby → Off
どの節電モードでモニターを消すのかを指定しま
す。
Power Management à Power Bottom Override
Power Bottom Override
Disabled
Enabled
これはACPI の仕様であり,ハードウェアがサポートす
る機能です。Enabledにセットされると,前面パネル上
のソフトパワースイッチは電源オン/ サスペンド/ 電源
オフの切り替えに使えます。電源オン中に4 秒以内でこ
のスイッチが押されるとシステムはサスペンド(ぐっ
すりモード)状態となり,4秒以上押されると電源をオ
フにします。デフォルトではDisabled となっており,ソ
フトパワースイッチは電源オン/オフの切り替えだけに
なっており,4秒押す必要も無ければサスペンド状態も
ありません。
Power Management à HDD Power Down (ハードディスク停止)
HDD Power Down
Disabled
1 Min
.....
15 Min
ここでは,IDEハードディスク・ドライブにどの程度の
時間アイドル状態が続くと,その電源を落とすのかを
指定します。この項目は先の「すやすや」「ぐっすり」節
電状態とは独立に設定されます。
3-17
AWARD BIOSの設定
Power Management à Doze Mode (うとうとモード)
Doze Mode
Disabled
1 Min
2 Min
4 Min
8 Min
12 Min
20 Min
30 Min
40 Min
1 Hour
システムが Doze (うたた寝・いねむり・うとうと)モ
ードに入るまでの経過時間を指定します。このモード
ではCPU のクロックは遅くなっており,その低下率は
"Throttle Duty Cycle" (スロットル・デューティ・サイ
クル)で規定されています。何らかの活動が検出され
るとシステムは全速稼動(エンジン全開)状態に戻り
ます。このシステムの活動状態(イベント)検出は,
割込み信号IRQ のモニターによって行います。
Power Management à Suspend Mode (ぐっすりモード)
Suspend Mode
Disabled
1 Min
2 Min
4 Min
8 Min
12 Min
20 Min
30 Min
40 Min
1 Hour
システムがSuspend (サスペンド,ぐっすり)モードに
入るまでの経過時間を指定します。このぐっすりモー
ドには,"Power On Suspend" と "Suspend to Hard Drive"
の2 種類があって,"Suspend Mode Option" (ぐっすりモ
ード・オプション)で指定されます。
Power Management à VGA
Power Management à LPT & COM
Power Management à HDD & FDD
Power Management à DMA/Master
COM Ports Activity
ON
OFF
3-18
ここでは電源断状態に移行のために、COMポート, LPT
ポート, HDD, VGA, DMA での活動状況検出を行うか
どうかを設定します。
AWARD BIOS の設定
Power Management à Modem WakeUp (目覚ましモデム)
Modem WakeUp
Disabled
Enabled
本マザーボードにはAOpen 独自の特別回路部分(特許申
請中)が搭載されており,モデムにかかってきた呼信号
を検出して(緩やかな)電源断状態から通常状態に起
こす機能を持っています。アプリケーションとしては
自動応答装置(アンサー・マシン)やファックスの送
受信が最も考えられます。従来のグリーンPC のサスペ
ンド・モードとは違って,システムの電源は本当に落
としているものです。(電源部のファンが止まってい
ることで 確かめられます)。この目覚ましモデム機能
(modem ring-on )には,外付けタイプのモデムでも
AOpenの MP56/F56内蔵モデムカードでも使えますが,
MP56/F56であればマザーボードと共同の特別回路によ
り,このモデムやシステムの電源を共に落としておけ
ることから,こちらをお勧めします。
Power Management à RTC WakeUp Timer
RTC WakeUp Timer
Disabled
Wake Up
Power Off
目覚ましリアルタイム・クロック・タイマー( RTC
WakeUp Timer)機能では,システムを指定の日時に起
こす設定が出来ます。この日時指定には "WakeUp Date
(of Month)"や "WakeUp Time (hh:mm:ss)"を用います。自
動パワーオフのためには, "Doze Mode" + "Standby
Mode" + "Suspend Mode"のアイドル時間設定により,シ
ステムに何のイベント(活動)も検出されなくなって
から電源を落とすまでの時間をセット出来ます。
Power Management à WakeUp Date (of Month)
Date (of Month) Alarm
0
1
2
......
30
31
この項では電源を入れる(目を覚ます)日,又は電源
を切る(眠りに入る)日を指定します。0にセットする
と「毎日」を指定することになります。
3-19
AWARD BIOSの設定
Power Management à Wake Up Time (hh:mm:ss)
Time (hh:mm:ss) Alarm
07:00:00
.. : .. : ..
この項では電源を入れる(目を覚ます)時刻,又は電
源を切る(眠りに入る)時刻を指定します。入力のフ
ォーマットは時分秒で,24 時間制を用います。
Power Management à Primary INTR
Primary
ON
OFF
IRQ3-15、 NMI等の割り込みイベントを監視するかど
うかを設定します。通常は、ネットワークカードに使
用します。
Power Management à IRQ [3-15]
IRQ [3-15],NMI
Primary
Secondary
Disabled
Primaryか Disabedのオプションで各割り込みイベント
を検出するかどうかを設定します。Secondary オプシ
ョンが選択された場合、イベント検出後、システムは
2ms だけ全速稼動状態に戻り、またすぐに節電モード
に戻ります。
Power Management à Primary IDE 0
Power Management à Primary IDE 1
Power Management à Secondary IDE 0
Power Management à Secondary IDE 1
Power Management à Floppy Disk
Power Management à Serial Port
Power Management à Parallel Port
Primary IDE 0
Enabled
Disabled
3-20
同じように電源断移行の判断材料としてIDE ハードデ
ィスク、フロッピー、シリアル、あるいはパラレルポ
ートの活動を監視するかどうかを指定します。実際に
はこれは、I/O やaddress ポートへの/からの read/write
信号を検出するものです。
AWARD BIOS の設定
3.6 PNP/PCI Configuration Setup ( PNP/PCIの設定)
PNP/PCI の設定画面では,システムにインストールされているISA やPCI の装置に
関する設定を行います。メインの画面で"PNP/PCI Configuration Setup"を選ぶと,
次のメニュー画面が現れます。(PNP はPlug&Play です)。
PNP/PCI Configuration à PnP OS Installed ( PnPのOS 任せ )
PnP OS Installed
Yes
No
通常の場合PnP(プラグ・アンド・プレイ)に必要な資
源は,POST (電源投入時自動診断)時にBIOSが自動割
り付けを行っております。Windows 95などのPnPを
サポートしているオペレーティング・システムをお
使いの場合は,この項をYes にすると,BIOSは
VGA/IDEやSCSIなどのブートアップ(立ち上げ)に必
要な資源だけを組み込んで,その他のシステム資源
の割り付け設定は PnPオペレーティング・システム
に任せるようになります。
3-21
AWARD BIOSの設定
PNP/PCI Configuration à Resources Controlled By (資源制御 )
Resources Controlled by
Auto
Manual
この項を Manualにすると, ISAや PCI の装置に対する
IRQと DMAの割り付けを,ユーザーが個別に設定で
きます。自動設定に任せるにはAutoにします。
PNP/PCI Configuration à Reset Configuration Data (設定解除)
Reset Configuration Data
Enabled
Disabled
上のメニューで,非自動設定を選んでIRQ などのシ
ステム設定を個別に行った後,もしも指定の衝突な
どの不具合の起こった場合には,この項をEnabled
にするとシステムは自動的に,ユーザーによる設定
内容をリセットして,また改めてIRQ の設定が出来
るようにします。
PNP/PCI Configuration à IRQ3 (COM2) (PNP対応/非対応 )
PNP/PCI Configuration à IRQ4 (COM1)
PNP/PCI Configuration à IRQ5 (Network/Sound or Others)
PNP/PCI Configuration à IRQ7 (Printer or Others)
PNP/PCI Configuration à IRQ9 (Video or Others)
PNP/PCI Configuration à IRQ10 (SCSI or Others)
PNP/PCI Configuration à IRQ11 (SCSI or Others)
PNP/PCI Configuration à IRQ12 (PS/2 Mouse)
PNP/PCI Configuration à IRQ14 (IDE1)
PNP/PCI Configuration à IRQ15 (IDE2)
IRQ 3
Legacy ISA
PCI/ISA PnP
3-22
お手元のISAカードがPnP対応でなく,それを用いる
には特別なIRQ設定を要する場合には,その選んだ
IRQについてはこのメニューでLegacy ISA にセット
します。これによりPnP BIOSは,指定のIRQをこの
legacy ISAカード用に確保して,自動割り付けをし
ないように計らいます。デフォルトはPCI/ISA PnP
です。ちなみにPCIカードは,(初期の PCI IDEカー
ドを除けば),すべてPnP互換になっています。
PNP/PCI Configuration à DMA 0
PNP/PCI Configuration à DMA 1
PNP/PCI Configuration à DMA 3
PNP/PCI Configuration à DMA 5
PNP/PCI Configuration à DMA 6
PNP/PCI Configuration à DMA 7
AWARD BIOS の設定
DMA 0
Legacy ISA
PCI/ISA PnP
お手元のISA カードがPnP 対応でなく,それを用いる
には特別な DMA チャネルの設定を要する場合には,
その選んだDMA チャネルについてはこのメニューで
Legacy ISA にセットします。これによりPnP BIOSは,
指定の DMA チャネルをこのlegacy ISA カード用に確
保します。デフォルトはPCI/ISA PnPです。ちなみに
PCI カードはDMA チャネルを必要としません。
PNP/PCI Configuration à PCI Slot1 IRQ (Right)
PNP/PCI Configuration à PCI Slot2 IRQ
PNP/PCI Configuration à PCI Slot3 IRQ
PNP/PCI Configuration à PCI Slot4 IRQ (Left)
PCI Slot1 IRQ
3
4
5
7
9
10
11
12
14
15
Auto
各PCI スロット上にで使われてるPCI カードのIRQ
は”Auto” でPnP 仕様に準処し、自動に割り当てます
が、手動でもそれぞれのスロットに必要なIRQ を設
定する事が出来ます。
この設定は、エンジニアー用で、デフォルト”Auto”
のご使用をお薦めします。
3-23
AWARD BIOSの設定
3.7 Load Setup Defaults (デフォルト設定値の ロード)
"Load Setup Defaults" オプションでは,最適なシステム性能を得るために用意され
た最適設定値のセットを読み込みます。ここで言う「最適設定」とは次の「ターボ
設定」よりは比較的安全性を見込んだものです。 あなたのシステムが充分なメモ
リーを積んでおり,多くのアドオン・カードを具えている場合,(例えば両面の
16MB DIMM 2 個とSCSI ,それにネットワーク・カードでPCI と ISA のスロットを
占有したファイル・サーバーでは),この最適設定を用いることをお勧めします。
このマザーボードにおいては,最適とは一番遅い設定ではありません。もしもシ
ステムが不安定でそれを確認する必要のある場合には,最低速ではあるが最も無
難な設定とするためには,"BIOS Features Setup"と"Chipset Features Setup"で扱われ
ているパラメータを個々にセットしてみると良いでしょう。
3.8 Load Turbo Defaults (ターボ・デフォルトのロード)
"Load Turbo Defaults" オプションは,「最適値」よりは良いパフォーマンスが得られ
ます。ただし,「ターボ値」はこのマザーボードにとって最上の設定ではないかも
知れませんが,当社AOpen の開発部門と品質保証部門では,特にシステムにアド
オン・カードやメモリーがそれ程多くはない場合,(例えば1枚のVGA/サウンド・
ボードと2 個のDIMM と言った構成の時),これが充分に信頼できる設定値である
ことを確認しております。
最高のシステム・パフォーマンスを達成するには,独自の設定を得るために
"Chipset Features Setup" でパラメータを個別に設定すると良いでしょう。チップセ
ット・メニューでの各機能について知識があり理解していることが必要です。最
適設定に対してターボ設定の性能アップは,チップセットとアプリケーションに
もよりますが,おおむね3% から10%程度です。
3-24
AWARD BIOS の設定
3.9 Integrated Peripherals 周辺装置の設定
メイン・メニューから"Integrated Peripherals" を選ぶと,次の画面になります。こ
こでは入出力の機能を設定します。
Integrated Peripherals à OnChip IDE First Channel
Integrated Peripherals à OnChip IDE Second Channel
OnChip IDE First
Channel
Enabled
Disabled
このパラメータでは,プライマリー・チャネル IDE の
コネ クタに 結ばれ たIDE 装 置 をEnabled に したり
Disabled にします。
Integrated Peripherals à IDE Prefetch Mode
IDE Prefetch Mode
Enabled
Disabled
この項目によってIDE Prefetch Mode を有効、無効にす
る事が出来ます。
3-25
AWARD BIOSの設定
Integrated Peripherals à IDE HDD Block Mode
IDE HDD Block Mode
Enabled
Disabled
この機能を使うと,複数セクターに渡るデータ転送を
許すことでセクター毎の割り込み処理時間を無くし,
これによってディスクの性能を向上させることが出来
ます。古い設計のものを除いて大抵のIDE ドライブは,
この機能をサポートしています。
Integrated Peripherals à IDE Primary Master PIO
Integrated Peripherals à IDE Primary Slave PIO
Integrated Peripherals à IDE Secondary Master PIO
Integrated Peripherals à IDE Secondary Slave PIO
IDE Primary Master PIO
Auto
Mode 1
Mode 2
Mode 3
Mode 4
この項をAuto にすると,ハードディスクのデータ
転送スピードの自動検出機能を生かすことが出来
ます。PIO モードはハードディスク・ドライブのデ
ータ転送レートを指定します。例えばモード0の転
送レートは3.3MB/s ,モード1 は5.2MB/s ,モード2
は8.3MB/s ,モード3 は11.1MB/s ,そしてモード4 で
は16.6MB/s となっています。もしもハードディスク
の性能が不安定になるようであれば,もう少し遅い
モードの設定にマニュアルで変えてみると良いで
しょう。
注意: どのチャネルでも最初のIDE 装置は,その
IDE ケーブルの一番遠い端のコネクタにつなぐ
ことが推奨されています。 IDE 装置のつなぎ方
に関して詳しくは,2.3 節「コネクタ」を参照して
ください。
3-26
AWARD BIOS の設定
Integrated Peripherals à IDE Primary Master UDMA
Integrated Peripherals à IDE Primary Slave UDMA
Integrated Peripherals à IDE Secondary Master UDMA
Integrated Peripherals à IDE Secondary Slave UDMA
IDE Primary Master UDMA
Auto
Disabled
この項では、プライマリーIDE コネクターにつな
がっているハードディスク装置がサポートして
いるUltra DMA/33 モードをどう使うかを決めま
す。
Integrated Peripherals à On-Chip Primary PCI IDE
Integrated Peripherals à On-Chip Secondary PCI IDE
On-Chip Primary PCI IDE
Enabled
Disabled
このパラメータでは,プライマリー・チャネル IDE
のコネクタに結ばれたIDE 装置をEnabled にした
りDisabled にします。
Integrated Peripherals à USB Controller
USB Controller
Enabled
Disabled
USB装置はこの項目によって有効、無効となりま
す。
Integrated Peripherals à USB Legacy Support
USB Legacy Support
Enabled
Disabled
ここではオンボードのBIOS 内にあるUSB キーボー
ド・ドライバーを Enabled にしたりDisabled にしま
す。このキーボード・ドライバーは従来のキーボー
ド(legacy keyboard) コマンドがそのまま使えるように
シミュレートし,さらに,オペレーティング・シス
テム中にUSB ドライバーの含まれていない場合に
は,USB キーボードをPOST( 電源投入時自動診断)中
でもまたはブート後にも使えるようにします。
注意: USB ドライバーとUSB legacy keyboard の両方
を同時に使うことは出来ません。OSの中にUSBドラ
イバーが入っている場合は,"USB Legacy Support"
はDisable にします。
3-27
AWARD BIOSの設定
Integrated Peripherals à Onboard FDC Controller
Onboard FDC Controller
Enabled
Disabled
このパラメータをEnabled にすると,お持ちのフロ
ッピー・ドライブを独立の制御カードにではなくて
オンボードのフロッピー用コネクタにつなぐことが
出来ます。この制御カードをお使いになりたい場合
にはこの設定をDisabled にします。
Integrated Peripherals à Onboard Serial Port 1
Integrated Peripherals à Onboard Serial Port 2
Onboard Serial Port 1
Auto
3F8/IRQ4
2F8/IRQ3
3E8/IRQ4
2E8/IRQ3
Disabled
このメニューでは,オンボードの2 シリアル・ポート
それぞれのアドレスと割り込みを指定できます。デ
フォルトはAuto です。
注:ネットワーク・カードをお使いの場合には,割り込み
がかち合わないようにご注意ください。
Integrated Peripherals à Onboard UART 2 Mode
Onboard UART 2 Mode
Standard
HPSIR
ASKIR
1. Standard - シリアルポート2を普通のモードにします。デフォルトの
設定となっています。
2. HPSIR - この設定は赤外線モジュールをIrDAコネクタ経由でつないだ場
合に選んで下さい。(2.3 節「コネクタ」を参照)。 このHPSIR 設定では最高
転送レート115K bps での赤外線シリアル通信が可能となります。
3. ASKIR - この設定は,赤外線モジュールをIrDAコネクタ経由でつないだ
場合に選べます。(2.3 節「コネクタ」を参照)。 このASKIR 設定では最高転
送レ ー ト 19.2K bps で の 赤 外 線 シ リア ル 通 信 が 可 能 とな り ま す 。
この項は上記の "Onboard UART 2" が enabled にセッ
トされている場合に限って設定可能となります。シ
リアルポート2 のモードを指定します。可能な設定は
以下の通りです:
3-28
AWARD BIOS の設定
Integrated Peripherals à Onboard Parallel Port
Onboard Parallel Port
3BC/IRQ7
378/IRQ7
278/IRQ5
Disabled
ここではオンボードのパラレルポートのアドレスと割
り込みを設定します。
注: もしもパラレルポート付きのI/O カードをお使い
の場合は,アドレスや割り込みのかち合わないように
お気を付けください。
Integrated Peripherals à Parallel Port Mode
Parallel Port Mode
Normal
SPP
EPP 1.7 + SPP
EPP 1.9 + SPP
ECP
EPP 1.7 + ECP
EPP 1.9 + ECP
パラレルポートのモードを設定します。モードのオプシ
ョンとしては,Normal (標準の双方向パラレルポート),
EPP (Enhanced Parallel Port)およびECP (Extended
Parallel Port)があります。 Normalでは従来からのIBM
AT やPS/2 とコンパチブルな標準モード。 EPP とはラッ
チ無しでの双方向直接読み書きを可能にしてパラレル
ポートのスループットを上げたモード。ECP はDMA 転
送と,さらにRLE (Run Length Encoded) 方式による圧縮
と伸長をサポートしたパラレルポートで,EPP1.7 と
EPP1.9 とは使用するプロトコルの違いです。
Integrated Peripherals à ECP Mode Use DMA
ECP Mode Use DMA
3
1
ここではECP モードのパラレルポートが用いるDMA チ
ャネルを指定します。
3-29
AWARD BIOSの設定
3.10 Password Setting (パスワードの設定)
パスワードによってあなたのコンピュータが勝手に不正に使われることを防ぐこ
とが出来ます。パスワードを設定すると,ブートアップやセットアップをしよう
とすると正しいパスワードの入力を求める画面が現れます。
パスワードをセットするには:
1. 入力を促すプロンプトが現れたら,パスワードをタイプしてください。パス
ワードとしては,8 文字までの英字か数字キーが使えます。入力された文字
に対して,画面上のパスワード表示部分にはアスタリスク(* )が替わりに
示されます。
2. パスワードをタイプし終えたら<Enter>キーを押します。
3. もう一回プロンプトが現れるので,この新規パスワード確認のために先のパ
スワードを再度タイプした後 <Enter> キーを押します。パスワードの入力
が終わると,画面は自動的に元のメイン画面に戻ります。
パスワードを無効にするには,パスワード入力のプロンプトが出た時に<Enter>
キーだけを押します。画面にはパスワードを無効にして仕舞って構わないのかど
うか,確認を求めるメッセージが出されます。
3.11 IDE HDD Auto Detection (IDE HDDの自動検出)
システムにIDE のハードディスク・ドライブがあると,そのパラメータを自動的
に検出して"Standard CMOS Setup" エリアに格納するこの機能が使えます。
このルーチンはIDE ハードディスク・ドライブのパラメータ一組分だけを検出す
るものです。IDE ドライブの中には二組以上のパラメータを使うことが出来るも
のがあります。お手元のハードディスクが,検出されたものとは異なるパラメー
タを用いてフォーマットされていた場合は,合致するパラメータを個別に入れる
必要があります。リスト表示されたパラメータ値がそのディスクのフォーマット
時に用いられたものと違う場合には,そのディスク上の情報にアクセスすること
は出来ません。もしも自動検出の結果表示されたパラメータ値がお使いのドライ
ブで用いられたものと合わない場合には,無視してください。N をタイプしてそ
の値を拒否の上,Standard CMOS Setup の画面で正しい値を入れます。
3-30
AWARD BIOS の設定
3.12 Save & Exit Setup (設定を保存して終了)
このメニューを選ぶと,セットアップ終了の前にすべてのCMOS 値を自動的にセ
ーブします。
3.13 Exit without Saving (保存せずに終了)
変更したCMOS の値をセーブすること無しに作業を終えるのに用います。新規の
設定内容をセーブしたい場合には,このオプションは使ってはいけません。
3.14 NCR SCSI BIOS and Drivers
このフラッシュ・メモリーのシステムBIOS中には,NCR 53C810 SCSI BIOSも入
っております。BIOS コードを備えていないNCR 53C810 SCSI制御カードをお使い
の場合には,オンボードのNCR SCSI BIOSがこれをサポートします。
NCR SCSI BIOS は,DOS, Windows 3.1 ,OS/2 を直接サポートします。より良いシ
ステム性能を得るためには,NCRのSCSIカードか,あるいはOS に付いて来るドラ
イバーをお使いになると良いでしょう。詳しくはNCR 53C810 SCSIカードの印す
とレーション・マニュアルをご覧ください。
3.15 AWARD BIOS Flash Utility
BIOS フラッシュ・ユーティリティをお使いになると,システムBIOS をアップグレ
ードすることが出来ます。この「AOpen Flash utility」と「BIOS ファイルのアップ
グレード版」を入手するには,販売店にお尋ねになるか,あるいは当社のホーム
ページ: http://www.aopen.com.tw を訪ねてください。この時正しいBIOS 名がわ
かる様にしておいてください。BIOS ファイル名は通常「AP5TR110.BIN 」と言っ
た形式で,その意味は「モデル AP5TのBIOS リビジョン1.10」となっています。
お役に立つ二つのユーティリティ・プログラムが用意されています。チェックサ
ムのユーティリティ:CHECKSUM.EXE と、AOpenフラッシュ・ユーティリティ:
AOFLASH.EXE です。お持ちのBIOS のアップグレードは以下の手順で行ってくだ
さい:
[CHECKSUM.EXE ]
このユーティリティを使うと,BIOSを正しくダウンロード出来たかどうかを判断
することが出来ます。
1. このプログラムを実行する。
3-31
AWARD BIOSの設定
A:> CHECKSUM Biosfile.bin
Biosfile.binはBIOS コードのファイル名です。
2. このユーティリティが "Checksum is ssss" 「チェックサムの値はssss です」と表
示します。
3. この"ssss" と, Web(ホームページ)や BBS に表示してある正しいチェックサム値
とを比較します。もしも違っている場合は,これ以上このまま進むことはせず
に,もう一度BIOS のダウンロードからやり直してください。
[AOFLASH.EXE ]
このユーティリティは,マザーボードのモデル名、 BIOSのバージョン、および
Super/Ultra IOチップのモデル名をチェックして、マザーボード、IOチップ、BIOS
ファイルが正しい組み合わせとなっているかどうかを確認します。フラッシュ操
作を施すと,BIOS の内容は置き換えられて,元の内容は永久的に失われます。
1. システムをフロッピードライブA¥からブートデイスクでDOS プロンプトに
立ち上げて,一切のメモリー・マネジャー(HIMEM, EMM386, QEMM386, ...)
や CONFIG.SYS とAUTOEXEC.BAT は実行しないように、バイパスします。
2. 実行開始。
A:> AOFLASH Biosfile.bin
Biosfile.bin はBIOS コードのファイル名です。
3. 新しいBIOS コードを読み込むと,このユーティリティは先ず元の BIOSコード
をハードディスクなりフロッピーにセーブするよう促します。"BIOS.OLD"の
名称で セーブして良ければ,"Y" キーを押します。
4. 古いBIOSを正しくセーブし終えたら,BIOSの交換のために, "Y"を押します。
5. "FLASHING"表示の間は,決して電源を落とさないでください。
6. "FLASHING"が終わったら電源をいったん切って,システムを立ち上げ直しま
す。
7. BIOS セットアップに移るために,POST (電源投入時に自動的に行う自己診断)
の最中に"DEL" キーを押します。
8. "BIOS SETUP DEFAULT" のメニューでデフォルト設定をロードし直した後,
以前と同じように他の項目を設定し直します。
9. セーブして終了(Save & Exit )。 これで完了です!
3-32
AWARD BIOS の設定
警告:繰り返します。"FLASHING"の間は電源を落とし
てはいけません。BIOSのプログラミングが失敗無しに
完了できなかった場合は,システムは2 度と立ち上が
ることが出来なくなり,今度は別の方法で手に入れた
正しいBIOS チップそのものと取り替えなくてはなら
なくなります。
ヒン ト : 以 上 に 述 べ た 同 じ 方 法で , 元 の BIOS
"BIOS.OLD" をロードし直すことも出来ます。
3-33
付録 A
FAQ:よく寄せられる質 問
注: FAQ 情報は特に予告なしに更新されます。この
章にお探しの情報が見付からなかった場合は,当社
のWWW 上のホームページを訪ね,FAQのページで
新しい情報がないかチェックして見てください。
URL アドレス: http://www.aopen.com.tw
Q: ではマザーボードのバージョンは?
A: AOpenのマザーボードのリビジョン番号は, PCB上に表示されていて、通常は
AOpenロゴのすぐ下にマザーボードの型番とリビジョンがプリントされてい
ます。例えば, “AX6L REV:1.2”は、下の様に表示されます。
AX6L
REV:1.2
Q: マザーボードのBIOSのバージョンはどうすればわかりますか?
A: AOpen のマザーボードのBIOS リビジョン番号は,POST (Power-On Self Test :
電源投入時自動診断) 時のスクリーン左上コーナー部分に表示されます。
この部分は通常,Rで始まり,モデル名と日付の間にあります。例えば “AX6L
R1.30” :
A-1
FAQ:よく寄せられる質問
Q: MMX と言うのは何ですか?
A: MMX とは,Intel のPentium PP/MT (P55C) やPentium Pro / Pentium II CPU で採用
された新しい技術で,1行の命令語に複数インストラクション分の内容を持た
せる(single-line multiple-instruction)方法を取っています。MMXのインストラ
クションは,特に3D のビデオ,3D のサウンド,ビデオ会議と言ったマルチメ
ディア関連のアプリケーションに有効で,こうしたインストラクションの使え
るアプリケーションでは処理性能が向上しています。Aopen のマザーボードは
すべて,オンボードでPP/MTをサポート出来る様に少なくとも2倍の電源余力
があり, MMX CPU のために特別なチップセットを必要とはしません。
Q: USB (Universal Serial Bus) と言 うの は ?
A: USB とは新たに規格化されて来た4-pin のシリアル周辺機器用バスで,キーボー
ド,マウス,ジョイスティック,スキャナー,プリンター,モデム/ターミナ
ル・アダプターと言った低中速(10Mbit/s 以下)の周辺装置群を,カスケード
式に次々とつなぐことが出来るように設計されています。USBを用いると,こ
れまでのように, PC の裏面パネルから何本ものケーブルが複雑に生え出ていた
事情が解消され,すっきりとまとめられる事が期待されています。
A-2
FAQ:よく寄せられる質問
USB 装置の駆動にはUSB ドライバーが必要となります。AOpen のマザーボード
はすべてUSB 対応可となっており,最新のBIOS もAOpen のWWW サイト
(http://www.aopen.com.tw) から入手できます。このBIOS 最新版には(レガシー・
モードと呼ぶ)キーボード用のドライバーが含まれており,これによってUSB
キーボードがこれまでの AT やPS/2 のキーボードと同等に動作するばかりでな
く,もしもお使いのOS にUSB キーボード用ドライバーがなくても使えるように
なっています。他のUSB デバイス用ドライバーに関しては,それぞれの装置の
製造元から提供されるか,あるいはWin95 などのOS 自体がサポートすることに
なります。お使いのOS に別のドライバーが入っている場合には,BIOS中の「チ
ップセットのセットアップ」メニューにある「USB レガシー・サポート」機能
はオフにする事にご注意ください。
Q: FCC DoC (Declaration of Conformity :適 合 宣 言 )と言うの は
何でしょうか?
A: DoC とは, FCC による新たな規制の認定基準です。この新たな規格によれば,
マザーボードのようなDIY (自分で組み立てる)コンポーネントに対しても,
ケースによるシールドの無いままでも独立にDoC ラベルを取得する道が開か
れました。マザーボードをDoC基準に照らしてテストする規則は,ケースを除
いた状態で規制条件47 CFR 15.31 にて試験すると言うものです。マザーボード
がDoC テストをクリアーするのは実はこれまでのFCC テストよりも更に困難を
伴いますが,これにパスすると言う事は逆にその電磁妨害波放射が極めて少な
い事を意味しており,このボードはいかなる筐体ケースを用いても,極端には
紙製の箱であっても構わない事の証明となります。このDoC ラベルの一例を示
します。当社製品においては現時点で,AX65/AP57/AP5T/AX5TなどがこのDoC
テストをパスしております。
AX5T
Test To Comply
With FCC Standards
FOR HOME OR OFFICE USE
Q: IDE (DMAモード)のバス・マスターとは何でしょうか?
A: これまでの伝統的なPIO ( プログラマブル I/O) によるIDE では,遅い機械系から
のレスポンスを待つなどの,すべてのIDE アクセス・イベントにCPU が関わり
合う必要がありました。このCPU の受け持つ負荷を軽減するためにバスマスタ
ーIDE と呼ばれる装置では,CPU を煩わせること無しにメモリーとの間のデー
タのやり取りを実行し,この結果IDE 装置とメモリーの間でのデータ転送中に
CPU は解放されて他の処理を行うことが出来ます。バスマスターIDE モードの
A-3
FAQ:よく寄せられる質問
サポートのためには,バスマスターIDE ドライバーとバスマスターIDEハードデ
ィスク・ドライブが必要となります。IDE 装置の接続の際に出てくるマスター
モード/スレーブモードの概念とは異なることに注意してください。詳しくは
2.3 節「コネクタ」を参照してください。
Q: Ultra DMA/33 と言うのはどんなものですか?
A: これはIDE ハードディスク・ドライブのデータ転送レートを向上させるための
新しい仕様です。データ転送時にIDE コマンド信号の立ち上がりエッジだけを
利用する従来のPIO モードと違って,DMA/33では立ち上がりと立ち下がりの両
方のエッジを用います。これによってデータ転送レートはPIO モード4 やDMA
モード2 の2倍となります。(16.6MB/s x2 = 33MB/s).
次の表はIDE PIO とDMA モードの転送レートを示しています。IDE バスは16 ビ
ット幅,すなわち常に2バイト同時に転送しています。
モード 33MHzPCI
でのクロッ
ク周期
PIO mode 0 30ns 20 600ns (1/600ns) x 2byte = 3.3MB/s
PIO mode 1 30ns 13 383ns (1/383ns) x 2byte = 5.2MB/s
PIO mode 2 30ns 8 240ns (1/240ns) x 2byte = 8.3MB/s
PIO mode 3 30ns 6 180ns (1/180ns) x 2byte = 11.1MB/s
PIO mode 4 30ns 4 120ns (1/120ns) x 2byte = 16.6MB/s
DMA mode 0 30ns 16 480ns (1/480ns) x 2byte = 4.16MB/s
DMA mode 1 30ns 5 150ns (1/150ns) x 2byte = 13.3MB/s
DMA mode 2 30ns 4 120ns (1/120ns) x 2byte = 16.6MB/s
DMA/33
30ns 4 120ns (1/120ns) x 2byte x2 = 33MB/s
クロック
カウント
サイク
ル
タイム
データ転送レート
Q: ACPI (Advanced Configuration & Power Interface)とか,
OnNowと言うの は 何 ですか?
A: ACPI と言うのは,節電制御に関してPC 1997年仕様(PC97) で新たに規定された
もので,パワー制御の役割を,BIOS を通してではなくオペレーティングシス
テムが全面的に担当することによって,節電効果をより効果的にすることを図
っています。このためにチップセットやスーパーI/Oチップには,(Win97 など
の)OS に対する標準レジスター・インタフェースを備えて,チップの他の部
分に対してOS が電源を切ったり入れたりすることが出来るようにすることが
決められました。この考え方はPnP (プラグ・アンド・プレイ)のためのレジ
スター・インタフェースと似たものです。
ACPI では,電源状態の切り替え制御を行うためにモーメンタリー型のソフ
ト・パワースイッチを定めています。恐らくモーメンタリー型ソフト・パワー
A-4
FAQ:よく寄せられる質問
スイッチを備えたATX フォームファクターが使われるようになるでしょう。デ
スクトップのユーザーにとってACPI の一番魅力的となるのは,ノートブック
からのアイデアである「OnNow 直ちに」の機能であろうと思われます。電源
を入れた後のブートアップから始まるあの長ったらしい時間を散々待たされ
ること無しに,さっさとWin95 に入り,WORD などの元の仕事の続きから速や
かに取り掛かれることになります。
Q: ATX のソフトパワーオンオフやモーメンタリー・スイッチとは?
A: ATX 仕様にあるソフト・パワー・オンとは,メインの電源を落とした状態にあ
りながら,特別な回路にだけ待機用の電流を流しておくことで,電源を復帰さ
せるべき事象を自動的に待たせる機能を言います。たとえば赤外線,モデム,
あるいは声による復帰などがあります。今のところ一番単純な利用方法として
は,電源スイッチ回路用のスタンバイ電流をソフト・パワー制御ピンを通して
流しておき,電源スイッチで間接的にメイン電源をオン・オフ出来る機能で
す。ATX の電源仕様では,パワースイッチのタイプについては何も触れていま
せん。(パッチンと片方に切り替えるタイプの)トグル・スイッチでも,(押
している間だけその状態にあって,指を離すと元の状態に戻る)モーメンタリ
ー・スイッチでも構わないのであって,ACPI仕様では「電源状態(ステート)
を制御するのにはモーメンタリーを用いる事」と決めているだけである事にご
注意ください。AOpen のすべてのATX マザーボードは,このモーメンタリー・
スイッチをサポートしており,またモデルAX59PRO では「Modem wake-up 」
( modem Ring-On :モデムの呼び出し音によるオン)も備えています。.
ソフト・パワー・オフとは,ソフトウェアによってシステムのパワーを落とせ
る事を言い,Windows 95の「電源を切れる」機能を使えばお手元のマザーボー
ドにソフ ト・ パワ ー・オフが備わって いる かど うかがわかりま す。
AOpen のAX59PRO はこれをサポートしています。
A-5
FAQ:よく寄せられる質問
Q: RTC ウェイクアップタイマー(アラーム)って何ですか?
A:RTC (実時間時計)は電子時計のような装置です。コンピュータの日付と時間
を正しく保持し続けています。ウェイクアップタイマー(Wake Up Timer )は
特別アプリケーションを実行する為、前もって定められた時間に、システムが
オンになって起動するアラームのような装置です。それは毎日、あるいは1カ
月の内に特定の日付にセットして起動させることができます。正確な日付と
時間は秒です。日付と時間をセットするには、 BIOS のセットアップで、パ
ワーマネージメントRTCウェイクアップタイマー、Enable を選択してくださ
い。 RTC はすべてのメインボードの標準装置ですが、ウェイクアップタイマ
ーは標準デザインではなく、AOpen AX59PRO が RTC ウェイクアップタイ
マーをサポートしています。
Q: LAN ウェイクアップ(WakeUp) って何ですか ?
A: LAN ウェイクアップは、コンピュータがオフの場合でも、ネットワークで間接
的にPCを管理することができるようにする技術です。クライアントが電源を
オフにされたときに、リモートネットワーク管理ソフトが、必要ならばウェイ
クアップフレーム(マジックポケット)を送信することができます。フレーム
が正しいMAC アドレス を含んでいるかどうか決定してチェックすることを受
けます。もしそうならばクライアントが、ウェイクアップコールでシステムを
オンにするのは、ユーザーがオン・オフボタンでシステムをオンにするのと同
じ事です。そして、ネットワーク管理ソフトは事前にプログラムされたタスク
を続けて実行します。
Q: AGP (Accelerated Graphic Port) とは 何 ですか?
A: AGP とは高性能な3D グラフィック機能に目標を定めたPCI に似たバス・インタ
フェースで,メモリーの読み書き操作と単一マスター,単一スレーブ間の1対
1通信のみをサポートしています。AGPは66MHzクロックの立ち上がり,立ち
下がり両エッジをとらえて66MHz x 4byte x 2 = 528MB/sのデータ転送レートを
生み出しています。AOpenのAX59PROマザーボードは,VIAの新しいチップセ
ットMVP3 を用いてAGP をサポートしています。
A-6
FAQ:よく寄せられる質問
Q: なぜ Windows’95 のデバイスマネジャー の中で、私の AGP VGA カ
ードとPCI -to-PCI ブリッジ(あるいは AGP ブリッジ)の間にリソースの
競合があるの ?
A: PCI スタンダートPCI-to- PCI ブリッジ(あるいは AGP ブリッジ)と競合する
ことは AGP カードにとって正常です。Windows 95 が本来的に AGP 技術をサ
ポートしないので、間違ってこの競合を報告します。この競合はにあなたのシ
ステムの遂行に影響を与えないので、 それを解決しようとすると逆にPC に不
適当なオペレーションの結果をまねきます。この問題は、Windows 98が正式リ
リースされた時、マイクロソフトによって直される予定です。
Q: 節電制御アイコンがWindows 95 のコントロール パネルに出て来ませ
ん。BIOSセットアップの中で「APMを使う」と設定したのにです。
A: この問題は,Windows 95をインストールする前にAPM機能を生かす設定にして
なかった場合に起こります。既にWindows 95 がインストール済みである場合
は,恐れ入りますがBIOS のAPM 機能をイネイブルにした後でWindows 95 を再
度インストールし直して下さい。
Q: Windows 95 のもとで,何故かシステムはサスペンド・モードになりま
せんが?
A: これはあなたのCDROM の設定に原因がある可能性があります。 Windows95 の
デフォルト設定では,システムは絶えずCDROM ドライブをモニターしてお
り,CDROM が挿入されると自動的に検出して知らせたりアプリケーションを
起動したりする様になっています。この結果システムはサスペンド・モードに
なれないのです。この問題を解決するにはコントロールパネルの設定に入り,
è システムè デバイス マネージャ è CDROM è 設定 とたどって,オプショ
ンの「自動挿入」のチェックを外します。
A-7
FAQ:よく寄せられる質問
Q: TX, LX, BX, MVP3, SiS5591 ベースのシステム上に、Windows’95
をインストールした後で、どうすれば デバイスマネジャーの下に表示
され る ?マークが消えるの ?
A: あなたのシステムは?マークがあっても、問題無く動作しますが、我々
は、そのマークの消しかたについて、多くのリクエストを受けました。AOpen
のソフトウェアチームが Win95 ユーザーの便利さのために、実用的な
AOchip.exe の開発に、数週間を費やしました。それは非常にユーザーに易
しく、そしてAOpenの製品に限定されていなくて、どのTX,LX,BX, MVP3,
SiS5591 チップセットベースボード上にも使うことができます。あなたはそれ
を配布することもできるし、もしも気に入っていただけたら我々のソフトウェ
アチームに感謝の一言を下さい。なお、USB装置が正確に働くため、USB ド
ライバーが必要で、正式にはWin98に埋め込められる予定です。
Q: 私の使っているWindows'95のバージョンはどうやればわかるのでしょ
うか?
A: Windows '95のバージョンは次のようにするとわかります。
1. コントロールパネルの「システム」をダブルクリックします。
2. (必要であれば)「情報」タブをクリックします。
3. 「システム:」で始まる先頭ブロックにある次の表示を見付けます:
4.00.950 Windows 95
4.00.950A Windows 95 + PLUSなどのサービスパック,または
OEMサービスのリリース 1
4.00.950B OEMサービスのリリース 2,または
OEMサービスのリリース 2.1
4.00.950C OEMサービスのリリース 2.5
もしもOS リリース2.1 をお使いの場合は,コントロールパネルにあるプログラ
ムツール追加と削除の中のインストール済みプログラムのリストから,バージ
ョ ン は 「 USB OSR2 に 対 す る 補 足 」 , お よ び 次 の デ ィ レ ク ト リ :
Windows\System\Vmm32 にあるファイル:Ntkern.vxd 中のバージョン4.03.1212
をチェックするとわかります。
A-8
FAQ:よく寄せられる質問
Q: LDCM (LAN Desktop Client Manager) とは何 ですか?
A: これはインテルのソフトウェアで,その主要な目的は企業内ネットワークの管
理者に,すべてのクライアント(ワークステーション)のステータスを容易に
モニターする手段を提供する事にあります。LDCM のためには少なくともDMI
BIOS が必要です。AOpen のBIOS もDMI が使えるようになってはいるのです
が,残念ながらインテルのLDCMが適切に動作するためにはインテルのネット
ワーク・カードが必要で,LDCMのための余分なコスト負担は,自宅でお使い
になる個人ユーザーには明らかにあまり引き合わないようです。
Q: ADM (Advanced Desktop Manager) と言うの は 何 ですか?
A: これは当社AOpen の開発したデスクトップ・クライアント・サーバー管理用ソ
フトウェアです。インテルのLDCM に似ておりますがそれが多少改良されてお
り,ADMは企業内ネットワーク管理に用いるばかりでなく,例えばCPU のファ
ン,温度,システム電圧の監視など,システムの状態モニター用ユーティリテ
ィとしてもお使い頂けます。
機能
VGA カード 制限なし ATI のみ
ネットワーク・カード 制限なし Intel のみ
DMI BIOS 2.0のサポート
Win95のサポート
Win NTのサポート
リアルタイムのCPU/ メモ
リー利用状況モニター機
能
1 画 面 上 に て 複 数台 の
マシンのモニター機能
リモート管理に用いる
プロトコル
標準のSNMP トラップ Yes ( 従って「HP オー
リモート・ファイル転送
ADM 2.0 LDCM 3.0
Yes Yes
Yes Yes
Yes Yes
Yes No
Yes No
標準のSNMP プロトコルIntel専用のRAP
プロトコル
No
プンビュー」などの標
準ソフトウェアとの
連携が可能)
No Yes
A-9
FAQ:よく寄せられる質問
Q: AOpen のマザーボードでは何故、タンタル・コンデンサーでなく電解コ
ンデンサーを多く使っているのですか?
A: 電解コンデンサーの特性は、製造メーカーやそのモデルによって非常に違って
います。一般的には確かにタンタル・コンデンサーの方が電解コンデンサーよ
りも特性が良いと言われておりますが、実は品質の良い高価な電解コンデンサ
ーは、タンタル・コンデンサーよりもずっと良好な特性を持っているのです。
元々AOpen のマザーボードでは、CPUの近くでは電源のリップルを減らすのに
100uFのタンタルコンデンサーを使っておりましたが、技術の進歩によって、
1000uFの容量を持ちながら、 ESR(Equivalent Serial Resistor,等価直列 抵抗値)
が、タンタルの0.7オームに対してたったの0.15オームと言う極めて優れた電解
コンデンサーが得られるようになったのです。ESR が低ければ低いほど、また
静電容量が多ければ多いほど、CPUへの電源のリップルは小さくなります。現
在、AOpen が採用しているコンデンサーの仕様を以下に記します:
タンタル: SPRAGUE 100uF,
品番: 595D107X06R3C2T,
最大 :ESRは、温度25℃、100KHzの条件下で、0.7Ω
電解コン : SANYO 1000uF,
品番: 16MV1000CG,
最大 :ESRは、温度20℃、100KHzの条件下で、0.15Ω
更に付け加えますと、コンデンサーは多く着ければそれだけCPU電源も良くな
ると言うものではなく、それをどこに配置するか、即ちマザーボード上のレイ
アウトの非常に大きく依存します。正確な方法はストレージ・オシロを使って
CPU 電圧を直接計測することですが、当然ながらそれは普通のエンドユーザの
方には簡単ではありません。AOpen 社の設計チームは、Intel やAMD 、Cyrix な
どのCPU の設計仕様に厳密に従うことによって、これらの各社に承認されてお
ります。
Q: Windows’95 USB ドライバーは どのようにインストールするの?
A: もしあなたが Win95 OSR 2.0 のユーザー(.950B、 PCI ユニバーサル シリ
アル 装置と表示 )なら、マイクロソフトUSB 付録をインストールすること
に対して、マイクロソフト かあ なた のOEM シス テムプロバイダから
USBSUPP.EXE を仕入れて実行し、コントロール パネルの下でアプレケーシ
ョン追加/ 削除のリストに USB Supplement to OSR2を作成します。上
A-10
FAQ:よく寄せられる質問
記の設置の後、また、デバイスマネージャーに USB コントローラー を作
るために AOpen によって供給された AOchip.exe を実行してください。
もしあなたが Win95 OSR 2.1 あるいはOSR 2.5 のユーザーであるなら、ただ
AOchip.exe 設置だけが必要です。
もしあなたが Win 95 のリテールユーザー(.950 あるいは..950A)であるなら、
現在はマイクロソフトから実行可能で直接にアップグレードする方法があり
ません。 それは Windows ’98 で提供されると思われます。
Q: バッテリーレスメインボードって何ですか?
A: AX6L, AX6LC, AX6B, AX6BC, AX59PRO は、EEPROM や現在の CPU と CMOS セ
ットアップの構成をバッテリなしで保存しておけるような特別な回路(特許出
願中)を用意しています。RTC(リアル・タイム・クロック)もまた、電源ケーブ
ルを差し込んでいる間は動作させることが出来ます。もし事故によりCMOSデ
ータが失われた場合、EEPROMからCMOS設定を再読み込みしシステムをいつ
も通りに復旧することができます。
Q: リセットバル・ヒョーズ (Resetable Fuse) の良さとは何ですか ?
A: 一般のピコ・ヒョーズ(Pico-Fuse) だと、もし不正常なサージ電流が流れてヒョ
ーズが切れてしまった場合、必ず修理に出し、エンジニアーに取り替えてもれ
えなければなりません。これは、非常に時間とコストが掛かる作業なのです。
新しく開発された技術を元に、リセットバル・ヒョーズが登場しました。これ
は、ポリスィッチ(PolySwitch) とゆう仕組みで、あなたのキーボードとUSB の
回路をサージ電流から保護します。もしサージ電流が流れ込んだら、このポリ
スィッチは数ミリ秒の時間内にハイ・インピーダンスの状態に入り、回路がオ
ーペンされて、その後サージ電流が退避してシステムが冷却されたら又すぐ元
の状態に戻ります。
USB のホット・プラグ(Hot-Plug)を完全にサポートするには、リセットバル・ヒ
ョーズのご使用をお薦めします。
Q: ハードウェア・モニターとは何ですか?
A: AOpen の ATX (AX5TC/AX59PRO/AX6L/AX6LC/AX6B/AX6BC) マザーボード
には、下に述べる四つのハードウェア・モニターの機能が用意されています。
1. 過大電流保護回路: 電源にで提供されてる 3.3V/5V/12V系ばかりでなく
CPUコアにも過大電流保護を設け不測の回路ショート故やそれに伴うシ
ステム破損から守るために、フルラインでの保護を図っております。 .
2. システム電圧監視機能: システムに電源が入っている間中これをモニタ
ーし続けております。システムで使われている電源のいずれかに、電圧
A-11
FAQ:よく寄せられる質問
が阻止に決められている基準を超えると、AOHW100のソフトを通じてユ
ーサーに警告を発します。
3. 耐熱保護機能: CPUの速度が速く成るに連れて、散熱の能力が重要になっ
てきます。もし適当なファンでCPU を冷やさないと、システムやCPU の
オーバヒートで不安定の元に成ります。このマザーボードでは二組の温
度センサーが用意されており、CPU やシステム温度があらかじめ決めて
おいた値を超えるとソフトウェアを通して警告を発します。
4. ファン監視機能: 1 つは CPU 用でもう一方はケースのファン用です。シス
テムはファンが正常動作しない場合、 AOHW100 のハードウエア・モニ
ター・ユーティリティ・ソフトウェアを通じてこれを報告し警報を発し
ます。
Q: AOHW100 ( ハードウェア・モニター・ユーティリティ) とは何 ですか?
A: このAOpen で開発されたハードウエア・モニター・ユーティリティ・ソフトウ
ェアでシステムの電圧、温度、ファン等を監視する事が出来ます。LDCMなど
のネットワーク機能をサポートするソフトウェアを使用するよりも、個人ユー
ザ向けに開発されたAOHW100 をインストールすれば、同じく監視の機能を発
揮する事が出来ます。
Q: PC 100 の SDRAM とは何ですか?
A: MVP3 チップセットは100MHz のバスクロックをサポートしますが、昔の FPM
やEDO DRAM ではこのバスクロック上で動作はしません。100MHzやそれ以上
のバスクロックを完全にサポートするため、Intel から、PC 100 SDRAM 仕様が
提出されました。100Mhzのバス・クロック上で最速のパフォーマンスと一番の
安定性を求める為、PC100 仕様に準処したSDRAM DIMM のご使用をお薦めし
ます。以下のリストは、AOpen がテストしたPC100 対応の SDRAM の一覧表で
す。
サイズ/ タイプ メーカ 型番 片面/両面 チップ数
16M Hyundai HY57V168010CTC-10 x1 8
32M NEC D4516821AG5-A10-7JF x1 16
32M SEC KM48S2020CT-GH x2 18
32M Hyndai HY57V168010CTC-10 x2 16
32M Micron MT48LC2M8A1-08 x2 16
32M Fujitsu 81F16822D-A10-7JF x2 18
64M MitsubishiM5M4V64S30ATP -10 x1 9
A-12
FAQ:よく寄せられる質問
サイズ/ タイプ メーカ 型番 片面/両面 チップ数
64M Fujitsu 81F64842B-103FN x1 9
64M NEC D4564841G5-A10-9JF x1 9
64M SEC KM48S8030BT-GH x1 9
64M Toshiba TC59S6408FTL-80H x1 9
A-13
付録 C
ジャンパー設定の一覧
CPU 電圧の設定
S4
ON
OFF
OFF
ON
OFF
OFF
OFF
S5
ON
ON
OFF
OFF
OFF
ON
ON
S6
ON
ON
ON
OFF
OFF
OFF
OFF
S7
ON
ON
ON
ON
ON
OFF
ON
S8
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
ON
CPU Core Voltage
3.52V (Cyrix 6x86 or AMD K5)
3.45V (Intel P54C or IDT C6)
3.2V (AMD K6-233)
2.9V (K6-166/200 or M2)
2.8V (Intel P55C)
2.2V (AMD K6-266/300)
1.8V (For future use)
CPU
INTEL P54C
INTEL P55C
AMD K5
AMD K6-166/200
AMD K6-233
AMD K6-266/300
AMD K6-II
Cyrix 6x86
Cyrix 6x86L
Cyrix M2
IDT C6
タイプ
一電源
二電源
一電源
二電源
二電源
二電源
二電源
一電源
二電源
二電源
一電源
Vcore S4 S5 S6 S7 S8
3.45V OFF ON ON ON OFF
2.8V OFF OFF OFF ON OFF
3.52V ON ON ON ON OFF
2.9V ON OFF OFF ON OFF
3.2V OFF OFF ON ON OFF
2.2V OFF ON OFF OFF OFF
2.2V OFF ON OFF OFF OFF
3.52V ON ON ON ON OFF
2.8V OFF OFF OFF ON OFF
2.9V ON OFF OFF ON OFF
3.52V
3.3VONONONOFFONONONON
OFF
OFF
C-1
ジャンパー設定の一覧
警告: もしもインテルのPP/MT-233 やAMD のK6-200/233 をお使いの
場合は,適切なCPU ファンを用いるようお気を付け下さい。これら
のCPU で要求されている放熱条件を満たせない場合にはシステムが
不安定となります。より良い空冷のためには大き目のファンをお使
いになることをお勧めします。
ヒント: 通常,単一電源のCPUではVcpuio (CPU I/O電圧)とコア電圧
Vcoreは同じ物ですが,PP/MT (P55C)やCyrix 6x86Lのような二電源
タイプのものでは,VcpuioはVcoreとは異なり,Vio (PBSRAMやチ
ップセット用電圧)に合わせる必要があります。. CPUが単一電源か
二電源かはハードウェアの回路が自動検出します。
ヒント: IDT WinChip C6 は 3.3V と3.52V の二種類があります。詳し
くはお使いのCPU の仕様書を参照して下さい。
CPU クロック周波数の選択
S1
S2
S3
CPUクロック
周波数倍率係数
OFF
OFF
OFF
1.5x (3.5x)
ON
OFF
OFF
2x
ON
ON
OFF
2.5x (1.75x)
OFF
ON
OFF
3x
ON
OFF
ON
4x
ON
ON
ON
4.5x
OFF
OFF
ON
OFF
ON
ON
5x
5.5x
CPU CLK
60MHz
66MHz
68MHz
75MHz
83MHz
90MHz
100MHz
112MHz
C-2
AGP CLK
60MHz
66MHz
68MHz
75MHz
56MHz
60MHz
66MHz
75MHz
PCI CLK
30MHz
33MHz
34MHz
38MHz
28MHz
30MHz
33MHz
37MHz
JP4
2-3
1-2
2-3
1-2
2-3
2-3
1-2
1-2
JP5
1-2
1-2
2-3
2-3
2-3
1-2
1-2
2-3
JP6
1-2
1-2
2-3
1-2
1-2
2-3
2-3
2-3
JP25
1-2
1-2
1-2
1-2
2-3
2-3
2-3
2-3
ジャンパー設定の一覧
警告: VIA のMVP3 チップセットは最高100MHz までの外部CPU バ
スクロックをサポートしており,112MHz の設定は内部的なテス
トのために用意されております。112MHz にセットすることは
MVP3 チップセットの仕様の範囲を逸脱するもので,システムに
深刻な損傷を起こす可能性があります。
注: インテルのPP/MT MMX 233MHz には3.5x の倍率係数を指定す
るのに1.5x の設定位置を,AMD のPR166 には1.75x の倍率係数を指
定するのに2.5x のジャンパー設定位置を,それぞれ使います。
INTEL
Pentium
P54C 90 90MHz = 1.5x 60MHz OFF OFF OFF 2-3 & 1-2 & 1-2 & 1-2
P54C 100 100MHz = 1.5x 66MHz OFF OFF OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
P54C 120 120MHz = 2x 60MHz ON OFF OFF 2-3 & 1-2 & 1-2 & 1-2
P54C 133 133MHz = 2x 66MHz ON OFF OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
P54C 150 150MHz = 2.5x 60MHz ON ON OFF 2-3 & 1-2 & 1-2 & 1-2
P54C 166 166MHz = 2.5x 66MHz ON ON OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
P54C 200 200MHz = 3x 66MHz OFF ON OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
INTEL
Pentium
MMX
PP/MT 150 150MHz = 2.5x 60MHz ON ON OFF 2-3 & 1-2 & 1-2 & 1-2
PP/MT 166 166MHz = 2.5x 66MHz ON ON OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
PP/MT 200 200MHz = 3x 66MHz OFF ON OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
PP/MT 233 233MHz = 3.5x 66MHz OFF OFF OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
Cyrix 6x86
& 6x86L
P150+ 120MHz = 2x 60MHz ON OFF OFF 2-3 & 1-2 & 1-2 & 1-2
P166+ 133MHz = 2x 66MHz ON OFF OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
P200+ 150MHz = 2x 75MHz ON OFF OFF 1-2 & 2-3 & 1-2 & 1-2
CPU コア
周波数
CPU コア
周波数
CPU コア
周波数
倍率係数外部バス
クロック
倍率係数外部バス
クロック
倍率係数外部バス
クロック
S1 S2 S3 JP4,JP5,JP6,JP25
S1 S2 S3 JP4,JP5,JP6,JP25
S1 S2 S3 JP4,JP5,JP6,JP25
C-3
ジャンパー設定の一覧
Cyrix M2
MX-PR166 150MHz = 2.5x 60MHz ON ON OFF 2-3 & 1-2 & 1-2 & 1-2
MX-PR200 166MHz =
MX-PR233 200MHz =
MX-PR266 233MHz = 3.5x 66MHz OFF OFF OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
AMD K5
PR90 90MHz = 1.5x 60MHz OFF OFF OFF 2-3 & 1-2 & 1-2 & 1-2
PR100 100MHz = 1.5x 66MHz OFF OFF OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
PR120 90MHz = 1.5x 60MHz OFF OFF OFF 2-3 & 1-2 & 1-2 & 1-2
PR133 100MHz = 1.5x 66MHz OFF OFF OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
PR166 116MHz = 1.75x 66MHz ON ON OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
AMD K6
K6-166 166MHz = 2.5x 66MHz ON ON OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
K6-200 200MHz = 3x 66MHz OFF ON OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
K6-233 233MHz = 3.5x 66MHz OFF OFF OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
K6-266 266MHz= 4x 66MHz ON OFF ON 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
K6-300 300MHz= 4.5x 66MHz ON ON ON 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
K6-II 300 300MHz 3x 100MHz OFF ON OFF 1-2 & 1-2 & 2-3 & 2-3
CPU コア
周波数
2.5x
150MHz=
166MHz=3x2x
CPU コア
周波数
CPU コア
周波数
2x
倍率係数外部バス
クロック
66MHz
75MHz
66MHz
83.3MHz
倍率係数外部バス
クロック
倍率係数外部バス
クロック
S1 S2 S3 JP4,JP5,JP6,JP25
ONONON
OFFONON
S1 S2 S3 JP4,JP5,JP6,JP25
S1 S2 S3 JP4,JP5,JP6,JP25
OFF
OFF
OFF
1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
OFF
1-2 & 2-3 & 1-2 & 1-2
OFF
1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
OFF
2-3 & 2-3 & 1-2 & 2-3
IDT C6
C6-150 150MHz = 2x 75MHz ON OFF OFF 1-2 & 2-3 & 1-2 & 1-2
C6-180 180MHz = 3x 60MHz OFF ON OFF 2-3 & 1-2 & 1-2 & 1-2
C6-200 200MHz = 3x 66MHz OFF ON OFF 1-2 & 1-2 & 1-2 & 1-2
CPU コア
周波数
倍率係数外部バス
クロック
S1 S2 S3 JP4,JP5,JP6,JP25
注: Cyrix 6x86 とM2 ,AMD K5, K6 のCPU は,ベ
ンチマークテストの結果をINTEL P54C と比較出来
る様に, P- 指標 (P-rating )と呼ぶ表現を用いてい
ます。その内部コア周波数はCPU の P- 指標で示さ
れた周波数とは異なります。例えば,Cyrix P166+
C-4
DRAM クロック
ジャンパー設定の一覧
の内部クロックは133MHz なのですが,実際の性能
はインテルの P54C 166MHz とほとんど等しく,
AMD PR133 は内部では100MHz のクロックを用い
つつ,パフォーマンスはINTEL のP54C 133MHz に
ほぼ等しいのです。(内部クロックの周波数のみ
では速度の比較が出来ないことから考案された指
標です)。
JP23
1-2
2-3
JP24
1-2
2-3
CMOSのクリアー
JP14
1-2
2-3
CMOS の状態
通常動作時(出荷時設定)
CMOS クリアー時
DRAM CLK
CPU CLK
AGP CLK
C-5