取扱説明書
超 高 速 度 オ ー バ ロックミシ ン
超 高 速 度 安 全 縫 い ミシン
AZ7000SDR-8
AZ7000SDR-8,AZ7003SDR-8,AZ7016SDR-8
AZ7020SDR-8,AZ7025SDR-8,AZ7120SDR-8,AZ7125SDR-8
AZ7500SDR-8
AZ7500SDR-8,AZ7520SDR-8,AZ7525SDR-8
AZ7500SDR-31,AZ7520SDR-31,AZR7525SDR-31
クラス
クラス
このたびは、本製品をお買い上げいただき、まことにありがとうございます。
本製品のご使用にあたっては、取扱説明書を最後までお読みいただき、内容をよく理解してか
ら正しくお使いください。
また、お読みになった後は、お使いになる方がいつでも見られるところに保管してください。
目 次
安全にご使用いただくために ⅰ-ⅵ
1. 各部の名称 1
2. 据え付け方 2
2. 1 半沈式の据え付け方 2
2. 2 全沈式の据え付け方 4
2. 3 モータ、プーリとベルト 8
2. 4 ベルトの掛け方 9
2. 5 ベルトカバーの取り付け方 9
2. 6 アイガード及びフィンガガードの取り付け方 9
3. 縫い速度とプーリの回転方向 10
4. 潤滑油 11
4. 1 使用油 11
4. 2 給油 11
4. 3 油の交換 12
4. 4 オイルフィルタの点検と交換 12
5. 正しい使い方 13
5. 1 使用針 13
5. 2 針の取り付け方 13
5. 3 糸調子器の調節 14
5. 4 押エの圧力 15
5. 5 押エの開閉 15
5. 6 カバーの開閉 16
5. 7 差動送リの調節 16
5. 8 縫い目長さの調節 17
5. 9 テープの通し方 18
5.10 SP装置とHR装置 18
5.11 ミシンの掃除 19
6.ミシンの調整 20
6. 1 縁かがり縫いの針糸調子 20
6. 2 縁かがり縫いのルーパ糸調子 21
6. 3 二重環縫いの針糸調子 22
6. 4 二重環縫いのルーパ糸調子 22
6. 5 縁かがり幅の調節 23
6. 6 上メス・下メスの調節 24
6. 7 送リ歯の高さ 26
目 次
6. 8 送リ歯の傾きの調節 27
6. 9 針とルーパの調節 28
6. 9. 1 針の高さ 28
6. 9. 2 下ルーパの取付角度 29
6. 9. 3 下ルーパの引け量 29
6. 9. 4 針の平行 30
6. 9. 5 下ルーパの前後位置 30
6. 9. 6 上ルーパの出量 31
6. 9. 7 上ルーパの前後位置 31
6. 9. 8 下ルーパと上ルーパのタイミング 32
6.10 針と二重環ルーパ 32
6.11 AZ7000SDR-8 クラスの針と針受ケ 33
6.11. 1 針と針受ケ ( 後 ) 33
6.11. 2 針と針受ケ ( 前 ) 33
6.12 AZ7500SDR-8 クラスの針と針受ケ 34
6.12. 1 針と針受ケ ( 後 ) 34
6.12. 2 針と針受ケ ( 前 ) 34
6.12. 3 二重環縫いの針と針受ケ 35
6.13 押エの位置調節 35
7. SC10 装置 36
7. 1 概要 36
7. 2 送風量の調節 36
7. 3 取り付け方 37
8. K2 装置 39
8. 1 上刃、下刃のかみ合わせの調節 39
8. 2 給油 39
9.仕様 40
9. 1 AZ7000SDR-8 クラス 40
9. 2 AZ7500SDR-8 クラス 41
お願い
◇ 本 書 は 、主 に 技 術 者 向 け に 作 成 さ れ て い ま す が 、こ の マ ー ク が 付 い て い る 項 目 は 、ミ シ ン を 大 切 に お
使いい ただくために、オペレータの方にも読ん でいただきたい 項目で 該当する説 明図と合 わせてご覧くださ
い。
おことわり
本 製 品 は 改 良 な ど に よ り 、使 用 部 品 を 変 更 す る こ と が あ り ま す 。そ の 際 に は 、本 書 の 内 容 お よ び 説 明 図 な ど の 一 部 が 、本 製 品 と 一
致しない場 合が ありますので、あらかじめご了承ください。
また、本書の 作 成にあたっては万 全を期しておりますが 、万一の誤りや記 載もれなどが 発 見され ても直ちに修 正できないことが
ありま す 。
安全にご使用いただくために
1. 安全にご使用いただくために
ミシン、自動機、付帯装置 ( 以下機械と言う ) は、縫製作業上やむえず機械の可動部品の近くで作業するため、可
動部品に接触する可能性が常に存在していますので、実際に使用されるオペレータの方及び保守、修理される保全
の方は、事前に以下の 「 安全についての注意事項 」 を熟読され、十分理解された上でご使用ください。
この取扱説明書「安全にご使用いただくために」に書かれている内容は、お客様が購入された商品の仕様には含ま
れない項目も記載されています。
なお、本取扱説明書および、製品の警告ラベルを十分理解していただくために、警告表示を以下のように使い分け
ております。これらの内容を十分に理解し、指示を守ってください。
1.1 危険の水準の説明
機械操作時または保守時に、当事者または第3者が取り扱いを誤ったり、その状況を回避
危険
警告
注意
しない場合、死亡または、重傷事故を招く可能性の高い危険。
機械操作時または保守時に、当事者または第3者が取り扱いを誤ったり、その状況を回避
しない場合、死亡もしくは重傷事故を招く潜在的な危険。
機械操作時または保守時に、当事者または第3者が取り扱いを誤ったり、その状況を回避
しない場合、軽傷または中程度の傷害、またはミシンの損傷を招く潜在的な危険。
1.2 警告絵表示および表示ラベルの説明
運動部に触れて、ケガをするおそれがあります。
高温部に触れて、ヤケドのおそれがあります
高電圧部に触れて、感電のおそれがあります。
アース線の接続を指示しています。
正しい回転方向を指示しています。
安全ラベルの説明
①中・軽傷害、重傷、死亡を招くおそれがあります。
②安全カバーを付けて縫製作業をすること。
③電源を切ってから、「 糸通し 」、「 針の交換 」、「 ボビンの交換 」、
運動部に触れてケガをするおそれがあります。
安全保護装置を付けて縫製作業をすること。
「 給油や掃除 」 をすること。
①
②
③
高電圧警告ラベルの説明
制御ボックス内部の電源には高電圧が流れています。感電のおそれ
があることを表示しています。
感電事故防止のため、電装ボックスを開ける必要のある場合は、電
源を切り、電源プラグを抜いて念のため5分以上経過してから蓋を
開けてください。
i
1.3 図記号の説明
説明書の中で使用ている図記号の説明をします。
指示に従わないと、ケガやミシンが損傷する危険があります。
必ず指示内容に従い作業を行ってください。
絶対に行わないでください。
修理時や調整等の保守作業時や、落雷の可能性がある場合、電源プラグを電源供給元のコンセントか
ら必ず抜いてください。
使用時または調整時の注意事項、補足説明等
2.基本的注意事項
1.ご使用される前に本取扱説明書および、付属に入っ
ている全ての説明書類を必ずお読みください。
またいつでもすぐに読めるように、この取扱説明
書を大切に保存してください。
2.本項に書かれている内容は、購入された機械の仕
様に含まれていない項目も記載されています。
3.針折れによる事故防止のため、安全眼鏡を着用し
てください。
2.1 用途、目的
当社工業用ミシンは、縫製業における品質や、生産性
向上を目的としてご使用いただくよう開発された商品
です。
したがって、上記目的に反した用途には絶対ご使用に
ならないでください。
2.2 使用環境
当社工業用ミシンはご使用になる環境によっては、ミ
シンの寿命や、機能、性能、安全性に悪影響を及ぼす
場合があります。
下記の環境条件でのご使用はお避けください。
ミシンに悪影響を及ぼす、雰囲気温度や湿度の多
いところ。
屋外や高温な場所、直射日光が当たるところ。
粉塵、腐食性ガス、可燃性ガスなどの雰囲気中や
薬品に触れる場所での使用、保管。
雷が発生しているときは電装部品の損壊、誤動作
による事故防止のため、作業をやめ、電源プラグ
を抜いてください。
2.3 安全装置、警告ラベル
安全装置の欠落による事故防止のため、この機械
を操作する際は安全装置が所定の位置に正しく取
り付けられていることを確認してから操作してく
ださい。
安全装置については、ⅵ頁を参照してください。
事故防止のため、安全装置を外した場合は、必ず
元の位置に取り付け、正常に機能することを確認し
てください。
事故防止のため、機械に貼りつけてある警告ラベ
ルは、常にはっきり見えるようにしておいてくださ
い。剥がれたり汚損した場合、新しいラベルと交換
してください。
2.4 教育・訓練
事故防止のため、ミシンヘッドまたはミシンシステ
○
ムのオペレータおよびそれらの教示、保守、修理等
を行う要員は、作業を安全に行うための適正な知識
と運転技能を有することが必要です。
管理者は事前にこれらのオペレータおよび要員の教
○
育、訓練の計画を立案し、実施してください。
電圧変動が、定格電圧の± 10%を超えるところ。
電源容量が使用するコントローラ / モータの定格
の容量を十分に確保できないところ。
高周波ウェルダ等のノイズを発生するものの近辺
など、強い電界や磁界の発生するところ。
寒いところから急に暖かいところなど環境がか
わったとき、結露が生じて電装部品の損壊、誤動
作による事故防止のため、十分に水滴の心配がな
くなってから電源を入れてください。
2.5 改造
人身事故防止のため、機械には、改造等を加えない
でください。改造によって起きた事故に対しては、
当社は責任を負いません。
警告
2.6 電源を切らなければならない事項
人身事故防止のため、異常、故障等が認められたと
き、停電のときは直ちに電源を切ってください。
機械の不意の起動による事故防止のため、次のよう
なときは、必ず電源を切ってから行ってください。
●たとえば、針、ルーパ、スプレダ等の糸通し部品
への糸通しをするときや、ボビンを交換するとき。
●たとえば、機械を構成する全ての部品の交換、ま
たは調整するとき。
●たとえば、縫い目長さの調節
●たとえば、差動比の調節
●たとえば、点検、修理、清掃するときや、機械か
ら離れる時。
○感電、漏電、火災事故防止のため、電源プラグを抜
くときは、コードではなくプラグを持って抜いてく
ださい。
○不意の起動による事故防止のため、クラッチモータ
を使用している場合は、電源スイッチを切った後も
モータは惰性でしばらく回り続けますので完全に止
まっていることを確認してから、上記の作業を行っ
てください。
3.各使用段階における注意事項
3.1 開梱
開梱は上から順序良く行ってください。木枠梱包
の場合、特に釘には十分注意してください。また釘
は板から抜き取ってください。
ミシン廃棄物の処理
ミシン廃棄物は、お客様の責任で地域の環境保護規則
に従って処理を行ってください。
ミシンに使用されている材料は鉄、アルミ、真鍮、各
種プラスチックです。
必要に応じて、専門の業者に委託してください。
3.2 運搬
持ち上げ、移動の際は転倒、落下等を起こさない
ように十分安全策をとってください。
ミシンや手に油が付いていると、滑りやすく、落
とす危険がありますのでよく油を拭き取ってくだ
さい。
運搬する際の事故防止のため、着荷時と同じ状態
に再梱包してください。
特に機械に付着した油は、十分に拭き取ってから再
梱包してください。
ミシンヘッドの運搬には、必ず補助者と2人以上
で作業を行ってください。
なお、人が持ち運ぶ運搬作業はテーブルや移送用の
台車への移し替え作業に限定し、それ以外の運搬作
業には必ず台車を使用してください。テーブルへの
移し換え時や台車での移送時には、過度の衝撃や振
動を加えないように注意してください。ミシンヘッ
ドが転倒する危険があります。
持ち運ぶときに、クロスプレートカバーの下部を
持たないでください。
ミシンヘッドを緩衝材から取り出すときには、絶
対に針の近辺や糸道関連部品を持たないでくださ
い。
ミシンヘッドの取り出し、運搬は、補助者と2人
以上で行ってください。
ミシンヘッドを取りだすときには、重心の位置に
注意して慎重に取り出してください。
開梱後の使用済み段ボール等は、その後の2次輸送
を行うことが予想される場合には、利用のため大切
に保管してください。
梱包資材の処理
梱包資材は、木・紙・段ボール・発泡スチロールからなっ
ています。梱包材はお客様で責任を持って地域の環境
保護規則に従って適切に処分していただくようお願い
します。
3.3 据え付け、準備
3.3.1 ミシンテーブル
ミシンヘッドの自重および運転時の反力に十分耐
える強度を備えたミシンテーブル(天板、脚)をご
使用ください。
また、テーブルと脚はミシンヘッドの自重および運
転時の反力に十分耐えれるよう強固に結合してく
ださい。
○ ミシンの配置と作業エリアの明るさに十分考慮し
て、容易に作業できる環境を整えてください。
○ 作業者の姿勢を考慮して、ミシンテーブルの高さ
を決めてください。
また制御ボックスおよびその関連部品は、作業者の
姿勢に影響しないように取り付けてください。脚に
キャスタを付ける場合は、十分な強度を持ったロッ
ク付きのキャスタを使用してください。
移動時以外はキャスタをロックしてください。
3.3.3 ミシンオイルの取り扱い
オイルは子供の手の届かないところに保管してく
ださい。
ミシンには必ずミシン用の潤滑油を入れて(また
は差して)運転してください。潤滑油はヤマト指
定の「ヤマト SF オイル 28」を使用してください。
オイルが目に入ると炎症を起こすことがあります。
取り扱う際には保護眼鏡を使用する等、目に入ら
ないようにしてください。
※万一目に入った場合は、清浄な清水で 15 分間洗
浄し、医師の診断を受けてください。
体に油が付着した時は、炎症、かぶれを防ぐため
直ちに洗浄してください。
誤って飲み込んだ場合、下痢、嘔吐を防ぐため、
直ちに医師の診断を受けてください。
廃油、廃容器の処理方法は法令で義務付けられて
います。法令に従い適正に処理してください。不
明な場合は購入先にご相談の上処理してください。
3.3.2 電気配線 ・ 接地
据え付けが完了するまで電源プラグを接続しない
でください。
また感電、漏電、火災事故防止のため、たこ足配線
はしないでください。
ミシンヘッドとモータおよび電気装置類を接続す
るコードのコネクタは、確実に固定してください。
またコネクタを抜くときは、コネクタ部を持って抜
いてください。
接続コードは次の点に注意して配線してください。
○動作する機械部分の近くのコードは接触しない
よう十分に距離を取る。
○無理な力が加わらない。
○過度に曲げない。
ケーブルを止める時は、絶対にステープルを使用
しないでください。漏電、火災の原因になります。
ミシンヘッドの指定箇所に、アース線を確実に接
地してください。
また、他の機器の接地とは別系統にしてください。
オイルの保管方法はゴミ、水分等の混入防止のた
め、使用後は密栓してください。直射日光を避け、
暗所に保管してください。
火気の近くや高温の場所には保管しないでくださ
い。
警告
3.4 ミシン運転前のご注意
電源スイッチを入れる際、針の下付近、動作する機
○
械部分に手を近付けないでください。
はじめてミシンを運転する場合、ミシンのプーリ回
○
転方向がプーリ回転方向の表示と一致しているこ
とを確認してください。
電源を投入する前にケーブルやコネクタに損傷や脱
○
落、緩み等の外観上の異常がないことを確認してく
ださい。
キャスタ付き脚卓を使用の場合、不意の移動による
○
事故防止のため、キャスタをロックするか、アジャ
スタ付きのときはアジャスタで脚を固定してくだ
さい。
警告
3.5 ミシン運転中のご注意
必ずベルトカバー、フィンガガード、アイガードな
○
どの安全保護装置を取り付けた状態でミシンを運
転してください。
ミシン運転中は針の下付近および動作する機械部分
○
に手・頭髪を近づけたり、物を置いたりしないでく
ださい。
糸通しや針の交換をするときは、必ず電源スイッチ
○
を切ってから行ってください。
カッタ装置付きミシンの場合、ミシン運転中はカッ
○
タ部分(上メス、下メス)に手を入れないでくださ
い。
ミシンを使用しないときや作業者がミシンから離れ
○
るときは、必ず電源スイッチを切ってください。
停電した時は必ず電源を切ってください。
○
また使用中に誤動作または異常な音やにおいを感
じた場合、すぐ電源スイッチを切ってください。
ミシンの運転を行うときは、機械に巻き込まれない
○
ような服装で使用してください。
ミシン運転中はミシンテーブルの上に道具や工具、
○
その他縫製に必要のないものを置かないでくださ
い。
クラッチ式モータをご使用の場合、電源スイッチを
○
切った後もモータはしばらく回り続けます。ミシン
ペダルを踏むとミシンが作動し危険ですので、注意
してください。
サーボモータをご使用の場合は、機械停止中はモー
○
タの音がしません。不意の起動による事故防止のた
め、電源の切り忘れに注意してください。
プラー機構付きのミシンの場合、巻き込みによる事
○
故防止のため指、頭髪、衣類を近付けないでくださ
い。
警告
3.6 保守、点検、修理
保守、点検、修理の作業は、特別に訓練を受けた人
○
が取扱説明書の内容を十分理解したうえで作業を
従って行ってください。
保守、点検、修理の作業のときは、必ず電源スイッ
○
チを切り、電源プラグをコンセントから抜いて、ミ
シンおよびモータが完全に停止したことを確認し
てから行ってください。(クラッチモータの場合、
電源スイッチを切った後もモータが慣性でしばら
く回り続けますので注意してください。)
お客様独自の判断に基づくミシンの改造は行わない
○
でください。
改造によって発生した事故に対しては、当社は責任
を負いません。
ミシンの修理や部品交換は、当社純正部品をご使用
○
ください。
不適切な修理・調整及び非純正部品による事故に対
しては、当社は責任を負いません。
いかなる部品の取り外し、交換を行う場合またはミ
○
シンの調整を行う場合は、電源スイッチを切ってく
ださい。
保守、点検、修理の作業のために、カバーを取り外
○
したときは、必ずパッキンも取り外してください。
取り外さない場合、パッキンの縁でケガをするおそ
れがあります。
プラグを抜く際はコードを引っ張らずに、必ずプラ
○
グを持ってください。
コントロールボックス内には高電圧が掛かっていま
○
す。電源スイッチを切り、5 分以上待ってからカバー
を開けてください。
保守、点検、修理の作業のために、安全装置、カバー
○
を取り外した場合、作業終了後必ず元の位置に戻し
てください。
保守、点検、修理の作業後は、電源投入による危険
○
がないことを確認してください。
また作業後、初めて運転するときは低速で異音など
の異常がないことを確認後、高速運転を行ってくだ
さい。
4.ミシンの性能を維持するうえでの
推奨事項
(1) 説明書に従って、ミシン各部を定期的に清掃してく
ださい。
(2) 説明書に従って、定期的に潤滑油を点検し、補給ま
た交換をあるいは注油を行ってください。
(3) 防油用の部品にはゴムを使用しているため時間と
ともに防油機能が低下します。
詰栓等の固定部品が脱落した場合および密閉が
○
悪くなった場合は新しい部品と交換してくださ
い。
可動部分に使用している部品はミシンの稼働状
○
況、環境、保守、使用油により変わりますが、
数年毎に交換されることお勧めします。
(4) 交換方法については販売店または当社にお問い合わ
せください。
安全にお使いいただくために
5.安全装置と警告ラベルの貼りつけ位置
ベルトカバー
ベルトに巻き込まないように保護しています。
カバーを取り外した状態で運転しないでください。
前開キカバー
カバーの内側の動く部品に当たらないよう保護し
ています。
カバーを開けた状態で運転しないでください。
アイガード
縫製中に針が折れた場合、飛散した針が目に入ら
ないよう保護しています。また針糸繰リ、上メスな
ど動く部品もあります。
アイガードを開けた状態で運転しないでください。
フィンガガード
針の下に指が入らないように保護しています。し
かしフィンガガード上方等にスペースがあり、指が
入るおそれがあります。
フィンガガードを取り外した状態で運転しないで
ください。
クロスプレート
クロスプレートの内側の動く部品に当たらないよ
う保護しています。
クロスプレートを開けた状態で運転しないでくだ
さい。
安全ラベル、警告ラベル
はがれたり、汚れて見難くなれば、貼り替えてく
ださい。
アイガード
ベルトカバー
クロスプレート
vi
フィンガガード
安全ラベル
前開キカバー
1.
各部の名称
オイルキャップ
糸調子バネ
キャップ
手揚ゲ
図 1-1
クロスプレート
油抜キネジ
SP装置
( アイガードの後 )
アイガード
前開キカバー
フィンガガード
油受ケ
押エ
1
AZ70000SDR-8,7500SDR-8
2.
据え付け方
2.1 半沈式の据え付け方
2.1.1 テーブルカット図
㎜
図 2-1
寸法 A, B, C, D はモータの取
扱説明書を参照してください。
2.1.2 据え付け方
図を参考にしてミシンを正しく据え付けてください。
2. 据え付け方
テーブル
③
①
②
③
図 2-2
ゴム座
受ケ板
④
⑥
シュート ( 上 )
取付板
シュート
⑦
表 1 スペーサ①及び②の個数
テーブルの厚さ ①の個数 ②の個数
40 ㎜ 4 4
45 ㎜ 4 不要
①
②
受ケ板ゴム座
⑤
④
スペーサの寸法 ① =15 ㎜ ② =5 ㎜
図 2-3
2. 据え付け方
4
AZ70000SDR-8,7500SDR-8
2.2 全沈式の据え付け方
2.2.1 テーブルカット図
㎜
寸法 A, B, C, D はモータの取
扱説明書を参照してください。
図 2-4
2. 据え付け方
5
AZ70000SDR-8,7500SDR-8
補助テーブルの詳細
注)マグネット、受座の表示は、マグネットキャッチを組付ける参考位置である。
参考)マグネット キャッチスガツネ工業(株)製 JM-63G-15 及び受座AS-68等
図 2-5
2. 据え付け方
6
AZ70000SDR-8,7500SDR-8
2.2.2
装置付などをセットする場合、「2.2.1 テーブルカット図」( 図
2-4、2-5) より下記寸法で追加加工してください。
装置付などの全沈式テーブルカット図
AZ7000SDR-8 クラス K2 装置付AZ7500SDR-8 クラス K1 装置付
AZ7000SDR-8、AZ7500SDR-8 クラス
MT22 装置付
サーボモータを使用する場合
図 2-6
AZ7000SDR-8、AZ7500SDR-8 クラス
MU44、45 装置付