準
備
編
本
編
付
取扱説明書
はじめに
このたびは、ヤマハ電子キーボードをお買い上げいただきまして、誠にありがとうございます。この楽器の優れた機能を十分に生か
して演奏をお楽しみいただくため、本書をお読みください。また、お読みになったあとも、いつでもご覧になれるところに大切に保
管してください。
取扱説明書について
取扱説明書は、以下のように構成されています。
■冊子マニュアル
取扱説明書(本書)
この楽器の機能や使い方を説明しています。
ご使用の前には、3〜6 ページの「安全上のご注意」をよくお読みください。
クイックオペレーションガイド(別紙 )
ボタンや鍵盤に割り当てられた機能の操作が、一目でわかるよう、説明しています。早見表としてご利用ください。
■電子マニュアル
インターネット上のヤマハマニュアルライブラリーからご覧いただけます。
インターネットに接続して以下のウェブサイトを開き、「モデル名から検索」テキストボックスにモデル名(「NP-31」など) を入力して「検索」ボタン
をクリックします。
ヤマハマニュアルライブラリー http://www.yamaha.co.jp/manual/japan/
MIDIリファレンス
「MIDIデータフォーマット」や「MIDIインプリメンテーションチャート」など、この楽器の MIDIに関する資料や、MIDI設定に関する詳細
な説明が掲載されています。
MIDI入門
MIDIについての詳細や使い方を説明しています。
録
JA
もくじ
付属品(お確かめください) ............................................. 2
安全上のご注意................................................................ 3
準備編
ご使用前の準備 7
電源の準備........................................................................ 7
ヘッドフォン/外部スピーカーを使う ........................... 8
フットスイッチ/フットペダルを接続する ................... 8
電源を入れる.................................................................... 8
オートパワーオフ機能 .................................................... 8
譜面立てを使う................................................................ 8
各部の名前と機能 9
本編
音色を楽しむ 10
音色を選ぶ..................................................................... 10
2つの音色を重ねる(デュアル) ................................... 11
音色デモ曲を聞く 12
ピアノデモ曲を聞く 13
メトロノームを使う 14
各種の設定をする 16
音に残響を付ける(リバーブ) ...................................... 16
キー (調)を変える(トランスポーズ) .......................... 17
音の高さの微調整(チューニング)............................... 17
タッチ感度を変える .....................................................18
オートパワーオフ機能を解除する .............................. 18
MIDI(ミディ )機器の接続 19
MIDI(ミディ )端子と接続する .................................... 19
MIDI(ミディ )でできること ........................................ 19
MIDI(ミディ )に関する設定 20
困ったときは 21
付録
仕様..........................................................................22
別売品のご紹介 ......................................................22
索引..........................................................................23
付属品(お確かめください)
□ 保証書
□ 取扱説明書(本書)
□ クイックオペレーションガイド
□ 電源アダプター
□ 譜面立て
□ ユーザー登録のご案内
NP-31/NP-11 取扱説明書2
安全上のご注意
「ご注意ください」という注意喚起を示します。
〜しな い でくださ いという「禁止」を示します。
「必ず実行」してくださいという強 制を 示します。
警告
この表示の欄は、「死亡す
る可能性または重傷を負
う可能性が想定される」
内容です。
注意
この表示の欄は、「傷害を
負う可能性または物的 損
害が発生する可能性が想
定される」内容です。
ご使用の前に、必ずこの「安全上のご注意」をよくお読みください。
ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくご使用いただき、お客様やほかの方々への危害や財産への損
害を未然に防止するためのものです。必ずお守りください。
お子様がご使用になる場合は、保護者の方が以下の内容をお子様にご徹底くださいますようお願いいたしま
す。
お読みになったあとは、使用される方がいつでも見られる所に必ず保管してください。
■記号表示について
この製品や取扱説明書に表示されている記号には、次のような意味があります。
■「警告」と「注意」について
以下、誤った取り扱いをすると生じることが想定される内容を、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示す
るために、「警告」と「注意」に区分して掲載しています。
電源コードをストーブなどの熱器具に近づけた
り、無理に曲げたり、傷つけたりしない。また、
電源コードに重いものをのせない。
電源コードが破損し、感電や火災の原因になります。
電源は必ず交流100Vを使用する。
エアコンの電源など交流 200V のものがあります。
誤って接続すると、感電や火災のおそれがあります。
警告
DMI-3 1/4
電源アダプターは、必ず指定のもの(22ページ)
を使用する。
異なった電源アダプターを使用すると、故障、発熱、
火災などの原因になります。
電源プラグにほこりが付着している場合は、ほ
こりをきれいに拭き取る。
感電やショートのおそれがあります。
NP-31/NP-11 取扱説明書 3
この製品の内部を開けたり、内部の部品を分解
したり改造したりしない。
感電や火災、けが、または故障の原因になります。
乾電池を火の中に入れない。
破裂するおそれがあります。
使い切りタイプの乾電池は、充電しない。
充電すると液漏れや破裂の原因になります。
乾電池は子供の手の届くところに置かない。
お子様が誤って飲み込むおそれがあります。また、電
池の液漏れなどにより炎症を起こすおそれがありま
す。
本体の上に花瓶や薬品など液体の入ったものを
置かない。また、浴室や雨天時の屋外など湿気
の多いところで使用しない。
内部に水などの液体が入ると、感電や火災、または故
障の原因になります。入った場合は、すぐに電源スイッ
チを切り、電源プラグをコンセントから抜いた上で、
お買い上げの販売店または巻末のヤマハ修理ご相談セ
ンターに点検をご依頼ください。
ぬれた手で電源プラグを抜き差ししない。
感電のおそれがあります。
本体の上にろうそくなど火気のあるものを置か
ない。
ろうそくなどが倒れたりして、火災の原因になります。
乾電池は新しいものと古いものを一緒に使用し
ない。
乾電池は一度に全部を交換してください。新しいもの
と古いものを一緒に使用すると、発熱、火災、液漏れ
の原因になります。
種類の異なる乾電池を一緒に使用しない。
アルカリとマンガンを一緒に使用したり、メーカーま
たは品番の異なる電池を一緒に使用したりすると、火
災、発熱、液漏れの原因になります。
乾電池が液漏れした場合は、漏れた液に触れな
い。
失明や化学やけどなどのおそれがあります。万一液が
目や口に入ったり皮膚についたりした場合は、すぐに
水で洗い流し、医師にご相談ください。
乾電池はすべて+ / −の極性表示どおりに正し
く入れる。
正しく入れていない場合、発熱、火災、液漏れのおそ
れがあります。
長時間使用しない場合や乾電池を使い切った場
合は、乾電池を本体から抜いておく。
乾電池が消耗し、乾電池から液漏れが発生し、本体を
損傷するおそれがあります。
下記のような異常が発生した場合、すぐに電源
スイッチを切り、電源プラグをコンセントから
抜く。(乾電池を使用している場合は、乾電池を
本体から抜く。)
・電源コード / プラグがいたんだ場合
・製品から異常なにおいや煙が出た場合
・製品の内部に異物が入った場合
・使用中に音が出なくなった場合
そのまま使用を続けると、感電や火災、または故障の
おそれがあります。至急、お買い上げの販売店または
巻末のヤマハ修理ご相談センターに点検をご依頼くだ
さい。
NP-31/NP-11 取扱説明書4
乾電池を分解しない。
乾電池の中のものに触れたり目に入ったりすると、化
学やけどや失明のおそれがあります。
DMI-3 2/4
注意
たこ足配線をしない。
音質が劣化したり、コンセント部が異常発熱して火災
の原因になることがあります。
電源プラグを抜くときは、電源コードを持たず
に、必ず電源プラグを持って引き抜く。
電源コードが破損して、感電や火災の原因になること
があります。
長期間使用しないときや落雷のおそれがあると
きは、必ずコンセントから電源プラグを抜く。
感電や火災、故障の原因になることがあります。
不安定な場所に置かない。
本体が転倒して故障したり、お客様やほかの方々がけ
がをしたりする原因になります。
本体を移動するときは、必ず電源コードなどの
接続ケーブルをすべて外した上で行なう。
コードをいためたり、お客様やほかの方々が転倒した
りするおそれがあります。
この製品を電源コンセントの近くに設置する。
電源プラグに容易に手の届く位置に設置し、異常を感
じた場合にはすぐに電源スイッチを切り、電源プラグ
をコンセントから抜いてください。また、電源スイッ
チを切った状態でも微電流が流れています。この製品
を長時間使用しないときは、必ず電源プラグをコンセ
ントから抜いてください。
すべての機器の電源を切った上で、ほかの機器
と接続する。また、電源を入れたり切ったりす
る前に、機器のボリュームを最小にする。
感電、聴力障害または機器の損傷の原因になります。
演奏を始める前に機器のボリュームを最小に
し、演奏しながら徐々にボリュームを上げて、
適切な音量にする。
聴力障害または機器の損傷の原因になります。
本体のすき間に手や指を入れない。
お客様がけがをするおそれがあります。
パネル、鍵盤のすき間から金属や紙片などの異
物を入れない。
感電、ショート、火災、故障や動作不良の原因になる
ことがあります。
本体の上にのったり重いものをのせたりしな
い。また、ボタンやスイッチ、入出力端子など
に無理な力を加えない。
本体が破損したり、お客様やほかの方々がけがをした
りする原因になります。
大きな音量で長時間ヘッドフォンを使用しな
い。
聴覚障害の原因になります。
指定のスタンドを使用する。また、付属のネジ
がある場合は必ずそれを使用する。
本体が転倒し破損したり、内部の部品を傷つけたりす
る原因になります。
DMI-3 3/4
NP-31/NP-11 取扱説明書 5
● 不適切な使用や改造により故障した場合の保証はいたしかねます。
使用後は、必ず電源スイッチを切りましょう。
電源スイッチを切った状態(電源スイッチがスタンバイの状態)でも微電流が流れています。スタンバイ時の消費電力は、最小限の値で設
計されています。この製品を長時間使用しないときは必ず電源プラグをコンセントから抜いてください。
使用済みの乾電池は、各自治体で決められたルールに従って廃棄しましょう。
注記(ご使用上の注意)
製品の故障や損傷、データの損失を防ぐため、以下の内容をお守りください。
■ 製品の取り扱い/お手入れに関する注意
• テレビやラジオ、ステレオ、携帯電話など他の電気製品の近くで使用しないでください。楽器本体またはテレビやラ
ジオなどに雑音が生じる原因になります。
• 楽器をテレビやパソコン画面に近づけないでください。画面の色が変わることがあります。
• 直射日光のあたる場所(日中の車内など)やストーブの近くなど極端に温度が高くなるところ、逆に温度が極端に低
いところ、また、ほこりや振動の多いところで使用しないでください。本体のパネルが変形したり、内部の部品が故
障したり、動作が不安定になったりする原因になります(5℃〜40℃の範囲で動作することを確認しています )。
• 本体上にビニール製品やプラスチック製品、ゴム製品などを置かないでください。本体のパネルや鍵盤が変色/変質
する原因になります。
• 手入れするときは、乾いた柔らかい布をご使用ください。ベンジンやシンナー、洗剤、化学ぞうきんなどを使用する
と、変色/変質する原因になりますので、使用しないでください。
• 楽器の左右にはスピーカーが配置されているため、磁気があります。フロッピーディスクや磁気カードなどをそばに
置かないでください。データが損失する原因になります。
お知らせ
● データの著作権に関するお願い
• ヤマハ(株)および第三者から販売もしくは提供されている音楽/サウンドデータは、私的使用のための複製など著作権法上問題になら
ない場合を除いて、権利者に無断で複製または転用することを禁じられています。ご使用時には、著作権の専門家にご相談されるなど
のご配慮をお願いします。
• この製品は、ヤマハ(株) が著作権を有する著作物やヤマハ(株 )が第三者から使用許諾を受けている著作物を内蔵または同梱していま
す。その著作物とは、すべてのコンピュータープログラムや、伴奏スタイルデータ、MIDIデータ、WAVEデータ、音声記録データ、
楽譜や楽譜データなどのコンテンツを含みます。ヤマハ(株)の許諾を受けることなく、個人的な使用の範囲を超えて上記プログラムや
コンテンツを使用することについては、著作権法等に基づき、許されていません。
● 製品に搭載されている機能/データに関するお知らせ
内蔵曲は、曲の長さやイメージが原曲と異なる場合があります。
● 取扱説明書の記載内容に関するお知らせ
• この取扱説明書に掲載されているイラストや画面は、すべて操作説明のためのものです。したがって、実際の仕様と異なる場合があります。
• MIDIは社団法人音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標です。
• その他、本書に記載されている会社名および商品名等は、各社の登録商標または商標です。
DMI-3 4/4
NP-31/NP-11 取扱説明書6
準備編
ご使用前の準備
電源を入れる前に必要な準備について説明します。
電源の準備
この楽器は電源として電源アダプターか乾電池をご使用になれますが、基本的には電源アダプターをご使用になること
をおすすめします。
■ 家庭用コンセントから電源をとるときは
1 本体の電源が切れている ([ ](スタンバイ/オン)ス
イッチ隣のランプが消えている)ことを確認してくだ
さい。
• 電源アダプターをご使用になる場合は、付属のアダプ
ター (22ページ )をご使用ください。他の電源アダプター
の使用は故障、発熱、発火などの原因になります。この
ような場合は、保証期間内でも保証いたしかねる場合が
ございますので、充分にご注意ください。
2 アダプターのDCプラグをリアパネルのDCIN 端子に
差し込みます。
3 アダプターのACプラグを家庭用(AC100V)コンセン
トに差し込みます。
• 長時間使用しないときや落雷のおそれがあるときは、必
ずコンセントから電源プラグを抜いてください。感電や
火災、故障の原因になることがあります。
■ 乾電池を使うときは
1 本体を柔らかい布などの上で裏返し、電池ブタをはず
します。
2 市販の乾電池(単 3乾電池) を6本入れます。乾電池はア
ルカリ電池をおすすめします。イラストに合わせて、
向きを間違えないように入れてください。
3 電池ブタを閉めます。
NOTE
• 乾電池が入っていて電源がオンのときは、電源アダプ
ターを抜き差ししないでください。電源が切れます。
乾電池はお早めにお取りかえいただくことをおすすめし
ます。電池が少なくなったら、以下のことに注意して、
ただちに乾電池を交換してください。
• 乾電池はすべて+/−の極性表示どおりに正しく入れてくだ
さい。正しく入れていない場合、発熱、発火、液漏れのおそ
れがあります。
• 乾電池は一度に全部を交換してください。
• 乾電池は新しいものと古いものを一緒に使用しないでくださ
い。また、種類の異なったもの(アルカリとマンガン、メー
カーの異なるもの、メーカーは同じでも商品が異なるものな
ど)を一緒に使用しないでください。発熱、発火、液漏れの
原因になります。
• 長時間使用しない場合や、乾電池を使い切った場合は、乾電
池を本体から抜いてください。乾電池が消耗し、乾電池から
液漏れが発生し、本体を損傷するおそれがあります。
NP-31/NP-11 取扱説明書 7
ご使用前の準備
以下の外部機器の接続は必要に応じて、電源を入れる前に行ないます。
ヘッドフォン/外部スピーカーを使う
別売のヘッドフォン(ステレオ標準プラグ)を [PHONES/
OUTPUT]端子に接続します。
[PHONES/OUTPUT]端子は外部出力端子にもなりま
す。[PHONES/OUTPUT]端子とキーボードアンプ、ス
テレオ、ミキシングコンソール、テープレコーダーなど
外部オーディオ機器の入力端子を接続すれば、楽器の演
奏を外部機器で鳴らしたり録音したりできます。
ヘッドフォンや外部オーディオ機器を接続すると、自動
的に本体のスピーカーから音が出なくなります。
• 大きな音量で長時間ヘッドフォンを使用しないでください。
聴覚障害の原因になります。
• 外部機器を接続する場合は、すべての機器の電源を切った状
態で接続してください。その後、最初に楽器、次に外部機器
の順に電源を入れてください。電源を切るときは、最初に外
部機器、次に楽器の順に行なってください。感電、または機
器損傷のおそれがあります。また、再生するスピーカーなど
の損傷を防ぐため、外部機器の音量を最小にしてから接続し
てください。
電源を入れる
[MASTERVOLUME](マスターボリューム)ダイアルを
左に回し、音量を最小にしておいてから、[ ](スタン
バイ/オン)スイッチを押して電源を入れます。
電源を切るときは、もう一度[ ](スタンバイ/オン)ス
イッチを押します(1秒)。
音量は鍵盤を弾いて確かめながら、徐々に上げてくださ
い。
• [ ](スタンバイ/オン)スイッチが切れている状態でも微電
流が流れています。この楽器を長時間使用しないときや落雷
のおそれがあるときは必ずコンセントから電源プラグを抜い
てください。また、乾電池を使用している場合は、乾電池を
本体から抜いてください。
NOTE
• 電源を切ると、パネル操作によるすべての設定は初期値にリ
セットされます。
オートパワーオフ機能
フットスイッチ/フットペダルを接続する
フットスイッチやフットペダルを[SUSTAIN](サステイ
ン)端子に接続すると、ペダルを踏んでいる間、鍵盤から
指を離しても音を長く響かせることができます。
別売のフットスイッチFC4 またはFC5やフットペダル
FC3を使用できます。FC3 をご使用の場合はハーフペダ
ル機能*を使用できます。
*ハーフペダル機能とは
ペダルを踏んで音が響きすぎたと感じたとき、ペダルを踏み
込んだ状態から少し戻し響きを抑える(音の濁りを減らす)機
能です。
NOTE
• フットスイッチ/フットペダルの抜き差しは、電源を切った
状態で行なってください。
• フットスイッチ/フットペダルを踏みながら電源を入れない
でください。踏みながら電源を入れると、オン/オフが逆に
なります。
NP-31/NP-11 取扱説明書8
この楽器は、無駄な電力消費を防ぐため、楽器を操作し
ない状態で30分が経過すると、自動的に電源が切れま
す。これをオートパワーオフ機能といいます。
オートパワーオフ機能については、有効/無効の設定がで
きます。18ページをご参照ください。
譜面立てを使う
本体パネルの溝に差し込んで使用します。