Yamaha NEXO GEO S8 operating instructions

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GEO S シリーズ
S805 5°タンジェントアレイモジュール
S830 30°タンジェントアレイモジュール
CD12 ハイパーカーディオイドサブベース
ユーザーマニュアル
GEO S シリーズユーザーマニュアル V1.04 日付: 20051222
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P.2 はじめに
GEO は新しい技術です。
3 年間にわたる GEO の研究開発プロジェクトを通じ、これまでに以下の特許申請が行われています。
GEO の双曲面反射型ウェーブソース(HRW:Hyperboloid Reflective Wavesource
よく知られている強制的なメガホンタイプのホーンとは異なる原理で動作します。このまったく種類 の異なるウェーブガイドに対して、従来の「実証済み」の方法を当てはめようとすると、その結果は期 待したものとは大きく異なるものとなるでしょう。
指向性調整デバイス(CDD)は、指向性の変更を現場でも可能にするウェーブガイドです。これは過
去に類を見ない開発成果で、使う場面と方法を一度理解すれば大変使い勝手のよいシステムです。
指向性位相デバイス(DPD)を正しく機能させるためにオペレータが何か入力する必要はありませ
んが、その内容を理解しておくのはよいことです。
TM
)は、従来から
使用法を理解すれば、GEO は決して難しくありません
GEO の背景にある研究開発は革新的なものですが、その基礎となっているのは長年にわたる現場経験であり、高 品質なサウンドを多数の観客にプロフェッショナルな高い音圧レベルで提供する際に直面する様々な問題を解決 するためのものです。GEO システムを構築するツールにはシンプルでパワフル、かつ高度な予測能力を持つ設計 ツールである GEOSoft2 が含まれています。アレイを組み立てるシステムの鍵は設計ソフトウェアにあり、これにより 容易に 0.01°の精度でシステムを配置できます。NX242 には、NEXO R&D により試験/測定されたプリセットが含 まれています。これは垂直/水平、CD12 ハイパーカーディオイドサブベースの有無など、事実上すべての GEO タ ンジェントアレイの構成に対応しています。
GEO は高精度システムです
GEO Wavesource は、従来世代のメガホンタイプの強制的なウェーブガイドよりも正確に音響エネルギーを制御しま す。GEO システムが従来のアレイ素子よりも高い能力を持つのはこの正確さによるものです。ただしそれと同時に、 設計や設置に際して何かミスを犯したときの GEO の許容度も小さくなっています。メガホンタイプのホーンでは、位 相のそろったアレイを構築することは絶対に不可能でしたが、その一方でシステム設計や実際の配置が最適でなく ても、許容可能な結果が得られました。これは GEO の場合にはあてはまりません。
GEO は「ラインアレイ」ではなく、タンジェントアレイです。
GEO 技術は、タンジェント水平アレイを組む際にも、カーブド垂直アレイを組む際にも効果的で、効率の良い設計/ 配置が可能です。ある特定のアプリケーションに最適な結果を得るためには、カーブド垂直アレイや水平アレイの利 点や欠点とともに、複数のスピーカーで構成されるアレイが観客との位置関係によってどのような相互作用を起こす かについてよく理解する必要があります。
カーブド垂直タンジェントアレイには従来と異なる設計テクニックが必要です。
過去 20 年間、SR の専門家は、多かれ少なかれ「一定の角度に対して一定の出力」が得られるメガホンタイプのホ ーンによる水平アレイを使ってきました。カーブド垂直アレイは、「一定のエリアに対し一定の出力」を提供するため に設計されたものです。従来の強制的なホーンを素子としてアレイを組む場合、アレイの設計や個々のキャビネット の狙い位置に何らかの誤りがあった場合でも、その不正確さによって誤りは隠されてしまい顕在化しませんでした。 高精度な GEO の波源は、カーブド垂直タンジェントアレイの設計/配置に対して正確かつ一貫性のある予測通り の応答を示します。GEO のリギングシステムが開き角を 0.01°の精度で制御できるように設計されているのはこの ためです。
カーブド垂直タンジェントアレイには従来と異なる運用テクニックが必要です。
これまで長年にわたり、システム設計者やオペレータは強制的なメガホンタイプのウェーブガイドの限界を隠蔽する ため、あるいは部分的に克服するために多くの信号処理のテクニックを開発してきました。「周波数帯シェーディン グ」、「振幅シェーディング」、「システムチューニング」等は、すべて上級のサウンドシステムオペレータが用いる手法 です。しかし、これらのテクニックはいずれも GEO タンジェントアレイには適用できません。これらの手法によってア レイの性能は高められるどころか大幅に劣化してしまいます。
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はじめに P.3
GEO 技術で素晴らしい成果を得るための学習に少し時間をかけてください。その投資はクライアントのより高い満足、 効果的なオペレート手段の確立、サウンドシステムの設計者/オペレータとしてのスキルの評価という成果につなが ります。
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P.4 はじめに
目次
はじめに .............................................................................................................................................................5
一般的なセットアップ手順 .....................................................................................................................................6
スピーカーの配線.................................................................................................................................................................6
アンプの選択........................................................................................................................................................................7
NX242 デジタル TD コントローラーの設定................................................................................................................9
GEO 垂直アレイ ...................................................................................................................................................................9
GEO 水平タンジェントアレイ...............................................................................................................................................10
スピーカー数 ......................................................................................................................................................................10
ディレイとシステムのアラインメント ......................................................................................................................................11
初回セットアップ時の注意事項 ..........................................................................................................................................11
GEO タンジェントアレイの配置 ............................................................................................................................. 12
垂直アレイと水平アレイ ......................................................................................................................................................12
CD12 ハイパーカーディオイドサブベース ..........................................................................................................................12
GEOSOFT2 ........................................................................................................................................................ 13
指向性調整デバイスの使用................................................................................................................................. 14
GEO 指向性調整デバイス(CDD)フランジャーの取り付けと取り外し ..................................................................................14
指向性調整デバイス(CDD)を使う場面...............................................................................................................................16
GEO アプリケーションの手引き............................................................................................................................. 17
GEO タンジェントアレイ用リギングシステム ............................................................................................................. 18
安全第一 ............................................................................................................................................................................18
GEO スピーカー.................................................................................................................................................................20
角度設定バー.....................................................................................................................................................................20
カーブド垂直 GEO アレイの組み立て ................................................................................................................................21
CD12 用バンパー...............................................................................................................................................................23
GEO/CD12 連結バンパー .................................................................................................................................................24
水平 GEO アレイの組み立て..............................................................................................................................................26
GEO アレイのグラウンドスタッキング...................................................................................................................................26
寸法および重量 .................................................................................................................................................................27
仕様................................................................................................................................................................. 28
GEO S805 ...........................................................................................................................................................................28
GEO S830 ...........................................................................................................................................................................30
GEO CD12..........................................................................................................................................................................32
メモ .................................................................................................................................................................. 34
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はじめに P.5

はじめに

NEXO S シリーズの製品を選択していただき、ありがとうございます。このマニュアルの目的は、以下の製品を含む GEO システムについてお客様が必要とする有用な情報を提供することです。
S805 5°タンジェントアレイモジュール:8 インチ(20 cm)のネオジウム Hi-flux 16Ω LF ドライバと
5°双曲面反射型ウェーブソース用の 1 インチスロートネオジウム HF ドライバで構成されています。 カーブド垂直タンジェントアレイ(一体化して精密なアレイを構成するシステム)を組む際に主要とな るブロックです。
S830 30°タンジェントアレイモジュール:8 インチ(20 cm)のネオジウム Hi-flux 16Ω LF ドライバと、
30°双曲面反射型ウェーブソース用の 1 インチスロートネオジウム HF ドライバで構成されていま す。水平タンジェントアレイを組む際のブロックで、またカーブド垂直アレイ(一体化して精密なアレ イを構成するシステム)のタンジェントダウンフィル用の素子にもなります。
CD12 ハイパーカーディオイドサブベース:12 インチ(30 cm)ロングエクスカーションネオジウム 6Ω
ドライバ 2 個で構成され、それぞれ別の DSP チャネルから駆動されて 120°x 120°のカーディオ イドパターンを生成します。グラウンドスタッキングまたはフライングが可能です。
NX242 デジタル TD コントローラー: 上記 GEO S シリーズスピーカーの様々な組み合わせに対し
て総合的な制御を提供します。この機器の完全な説明については「NX242 ユーザーマニュアル」を 参照してください。デジタル TD コントローラーNX242 の DSP アルゴリズムや各パラメータはソフトウ ェアで構成されており、定期的に更新されることに注意して下さい。最新のソフトウェアリリースにつ いては NEXO の Web サイト(www.nexo.fr または www.nexo-sa.com)でご確認ください。
GEO フライングシステム:GEO S シリーズキャビネットの一体化アレイアセンブリシステムと組み合わ
せて使用する、安全で柔軟性に富む GEO タンジェントアレイのシンプルなフライングシステムです。 注:GEO タンジェントアレイは、音響エネルギーの指向性を高い精度で制御します。観客席を適切 にカバーするため、GEO タンジェントアレイの吊り下げやフライングには傾斜計およびレーザー照 準ツールが不可欠です。
GEOSoft2 アレイ設計ソフトウェア:MATLAB ベースのウィンドウズ用のソフトウェアで、垂直タンジェ
ント GEO アレイの設計と設置を容易にするアレイ設計用のソフトウェアです。
このマニュアルを注意して読んでください。GEO ウェーブガイドの理論、タンジェントアレイ、および GEO S シリーズ に特有の機能を幅広く理解することは、システムの最大限の能力を引き出して動作させるために役立ちます。
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P.6 一般的なセットアップ手順

一般的なセットアップ手順

スピーカーの配線

各スピーカーは NL4FC SPEAKON コネクタ(付属して いません)を経由してパワーアンプに接続されます。 各キャビネット背面の接続パネルに配線図が記載され ています。ここで SPEAKON ソケットの入力ピン/出力 ピンが明記されています。各ソケットはエンクロージャ の中でパラレルに接続されています(本マニュアルの 接続図の部分を参照してください)。パワーアンプへの 接続用および別の GEO タンジェントアレイモジュール への出力用には、どちら側のコネクタを使ってもかまい ません(アンプ 1 チャネルあたり S シリーズモジュール は 6 個までとすることを推奨します)。
注意:CD12 のフロントスピーカーは 2+ と 2- で配線し、 リアは 1- と 1+で配線します。CD12 は絶対に GEO S805/S830 に接続しないでください。
ケーブルの選択で大事なのは、負荷抵抗やケーブル 長に合った正しいケーブル断面積(サイズ)を選択す ることです。ケーブルの断面積が小さすぎると直列抵 抗と静電容量が共に増加し、スピーカーに供給される 出力が減り、また応答特性(ダンピングファクター)の 変化につながります。
直列抵抗が負荷インピーダンスの 4%以下(ダンピングファクター=25)になる最大ケーブル長は以下の式で求めら れます。
Lmax
= Z x S (ここで S は mm
2
、Z は Ω、Lmax はメートル)
一般的な 3 種類のサイズに対する値を下表に示します。
負荷インピーダンス(Ω) 2 3 4 6 8 12 16
ケーブル断面積 最大長(m)
1.5 mm2 (AWG #14) 3 4.5 6 9 12 18 24
2.5 mm2 (AWG #12) 5 7.5 10 15 20 30 40
4 mm2 (AWG #10) 8 12 16 24 32 48 64
例:
GEO S805 / S830 は公称インピーダンスが 16Ω のため、6 個の GEO S8 をパラレルに接続したクラスタでは負荷イ ンピーダンスが 16/6 = 2.7Ω になります。このとき、2 x 2.5 mm
2
(AWG #12)のケーブルを使用した場合、許容される
最大長 Lmax は 6.75m です。
CD12 サブウーハは公称インピーダンスが 2 x 6Ω のため、2 個の CD12 をパラレルに接続すると負荷インピーダン スは 2 x 3 Ω となります。このとき、4 x 4 mm
2
(AWG #10)のケーブルを使用した場合、許容される最大長 Lmax は
12m です。
重要な注意事項:長いスピーカーケーブルは静電容量を増加させ、ケーブルの品質によっては最大で数百 pF に もなるため高域周波数に対するハイパス特性が出ます。長いスピーカーケーブルを使わざるを得ない場合、コイル 状に巻いたままで使用しないでください。
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一般的なセットアップ手順 P.7

アンプの選択

出力
GEO S8 シリーズアレイを構成する素子の耐入力定格は 500W です。個々のアレイ素子の公称インピーダンスは 16Ω ですが、アンプの 1 チャネルに接続する S8 シリーズの素子数は 6 個以内にすることを推奨します。このアプリ ケーションに使用するアンプは、低インピーダンス(通常は 2Ω で指定)の負荷に対し 1500~3000W の出力を供給 できるものとする必要があります。予算上の制約以外に低出力のアンプを選択する理由はありません。低出力のパ ワーアンプでもドライバの過大変位によるダメージの可能性は減らず、また実際には継続するクリッピングが継続す ることによる熱的ダメージのリスクが増加する場合があります。
CD12 はハイパーカーディオイドパターンの生成用に別々に処理された信号を入力するため、アンプのチャネルを 2 系統必要とします。アンプのモデルは、GEO S8 シリーズのアレイ素子用のアンプと同じモデルにする必要があり ます。CD12 は 2 台をパラレル接続できますが、このとき、フロントウーハ同士、リアウーハ同士をパラレル接続するよ う注意してください。

電流定格

ンプは、負荷が重い場合でも正しく動作することが特に重要です。スピーカーシステムは本質的にリアクティブで あり、音楽などの過渡的な信号では公称インピーダンスから想定される電流よりも非常に大きな瞬時電流が必要とさ れます(4~10 倍以上)。一般にアンプの仕様は抵抗負荷に対する連続 RMS 出力で規定されますが、ここで電流 容量に関して役立つ情報は 2Ω の負荷に対する仕様のみです。アンプ性能のリスニングテストとして、ある想定用 途の 2 倍の数のキャビネットを接続し、クリッピングが開始する点までアンプの出力を上げるという方法があります (チャンネルあたり 1 台の代わりに 2 台のスピーカー、または 2 台の代わりに 4 台)。ここで信号の劣化が分からない 程度であればアンプは良く適合しています(通常は 10 分後には過熱状態になりますが、この試験を開始してから 短時間で温度保護が動作してはなりません)。

アンプのゲイン設定

そのシス
テムに使用するアンプについての技術的な知識は不可欠です。この情報は、システムを正しく調整する上 で極めて重要です。特に重要なのは、システム内で使用されるすべてのアンプについて、そのゲインを把握するこ とです。その許容差は約±0.5 dB とする必要があります。これは実際には以下の理由で達成困難な場合があります。
一部メーカーのアンプでは、定格出力が異なるモデルに対し同じ入力感度を設定しています(モデ
ルにより電圧ゲインが異なることになります)。たとえば、様々な出力のアンプで公表された入力感 度がすべて 775mV/ 0dBm または 1.55V/ +6dBm の場合、出力が高いほどゲインが大きくなり、実 際のゲインは幅広い値となります。
その他にも所定の製品範囲に限ってゲインを一定にしているブランドも各種あり、たとえば、セミプ
ロフェッショナル用途アンプに対し適合する入力感度を固定している場合があります。
各メーカーがその全モデルのゲインを一定にしたとしても、あるメーカーで選択された値は必ずしも
他のメーカーが選択した値と同じになるとは限りません。
一部の製品では、同じモデルの製造上の許容差が±1dB 以上の場合もあります。一部のアンプで
は新しいゲイン値をラベルに表示せずに設計変更が行われている場合もあります。また、一部には ゲイン切替のスイッチが内蔵されているためユーザーがケースを開けないと実際のスイッチ設定が 確認できない場合もあります。自分のアンプのゲインがわからない場合や確認したい場合は以下の 手順に従ってください。
アンプ出力からスピーカーへの接続を外します。
信号発生器を 1,000Hz 正弦波に設定し、既知の電圧(たとえば 0.5V)で試験対象アンプの入力 に信号を供給します。
アンプの出力電圧を測定します。
次の式でゲインを計算します。 ゲイン = 20 * LOG10(Vout/Vin)
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P.8 一般的なセットアップ手順
例:
ゲイン
入力電圧
20dB 26dB 32dB 37dB(感度 1.4V/ 1350Wrms)
0.1V 1V 2V 4V 7.1V
0.5V 5V 10V 20V 35.4V
1V 10V 20V 40V 70.8V
入力感度一定に設定した場合、アンプの出力が異なればゲインも異なることに留意してください。

ゲイン値

N
EXO では低ゲイン、特に+26 dB のゲインを推奨します。この値は十分に低く、また各アンプメーカーの間でも極め て一般的な値です。このゲイン設定により S/N 比が改善される他、NX242 TD コントローラーを含めアンプの前段と なる各電子機器がすべて最適なレベルで動作可能になります。高ゲインのアンプを使うとノイズフロアも比例して上 昇してしまうことに留意してください。

高度なプロテクション機能

一部のハイ
エンドアンプには、NX242 TD コントローラーと似た信号処理機能が含まれている場合があります(スピ ーカーオフセットの組み込み、リミッタ、コンプレッサ等)。これらの機能は特定のシステムに必要な条件に適合され ておらず、NX242 による複雑なプロテクションアルゴリズムの動作を妨げるおそれがあります。このようなプロテクショ ンシステムを NX242 と併せて使用することは望ましくないため、これらは無効に設定する必要があります。
接続図
NX242 TD コントローラーは、GEO S シリーズ用に以下の 2 種類の基本動作モードを提供します。
1) GEO S8 のステレオ動作、CD12 サブなし
2) GEO S8 のモノラル動作、CD12 サブあり
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NX242 デジタル TD コントローラーの設定 P.9

NX242 デジタル TD コントローラーの設定

GEO S シリーズの各キャビネットを正しく動作させるためには NX242 TD コントローラーが必要です。また、その音質 や信頼性は、本マニュアルおよび NX242 ユーザーマニュアルの指示に従った NX242 TD コントローラーの正しい 使用法に依存します。
セットアップを開始する前に、関連するマニュアルや技術解説書をすべて読み、また必要な資料については担当の NEXO 代理店に問い合わせてください。NX242 デジタル TD コントローラーは、現在の NEXO の全ラインアップ (GEO、PS / Alpha シリーズ、および CD12 サブ)を駆動可能です。以下に示す GEO のセットアップはその一例で あり、最新の完全なリストについては NX-LOAD の説明資料を参照してください。

GEO垂直アレイ

入力/出力の割り当て:
GEO S8 シリーズ、ワイドバンド構成(サブなし)
入力 A 入力 B
出力 4 HF 出力 3 HF 出力 2 LF 出力 1 SUB
無し 無し

S805(4~8 ボックス)、サブ無し

ステレオセットアップ、入力 A(左)、入力 B(右)。出力 3(左)/出力 4(右)。出力 1、2 は無信号。
4~8 ボックスによる GEO S805 ワイドバンド構成

S805(9~16 ボックス)、サブ無し

ステレオセ
ットアップ、入力 A(左)、入力 B(右)。出力 3(左)/出力 4(右)。出力 1、2 は無信号。
9~12 ボックスによる GEO S805 ワイドバンド構成
入力/出力の割り当て:GEO S8 + CD12 の構成
入力 A 入力 B
モノラル 無し
出力 4 HF 出力 3 HF 出力 2 LF 出力 1 SUB
無し GEO S8 CD12 フロントドライバ CD12 バックドライバ

S805(4~8 ボックス)+CD12(グラウンド)(床置き)

モノラル設定、入力 A。出力 1(CD12 のバックドライバ)、出力 2(CD12 のフロントドライバ)、出力 3(GEO)、出力 4 は無信号。
4~8ボックスのGEO S805とCD12の構成

S805(9~16 ボックス)+CD12(グラウンド)

モノラ
ル設定、入力 A。出力 1(CD12 のバックドライバ)、出力 2(CD12 のフロントドライバ)、出力 3(GEO)、出力 4
は無信号。
GEO S805(9~16 ボックス)+ CD12 の構成。

S805(4~8 ボックス)+CD12(フライング)

モノラ
ル設定、入力 A。出力 1(CD12 のバックドライバ)、出力 2(CD12 のフロントドライバ)、出力 3(GEO)、出力 4
は無信号。
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P.10 NX242 デジタル TD コントローラーの設定
GEO S805(4~8 ボックス)+ フライング CD12 の構成。

S805(9~16 ボックス)+CD12(フライング)

モノラ
ル設定、入力 A。出力 1(CD12 のバックドライバ)、出力 2(CD12 のフロントドライバ)、出力 3(GEO)、出力 4
は無信号。
GEO S805(9~16 ボックス)+ フライング CD12 の構成。

GEO水平タンジェントアレイ

入力/出力の割り当て:GEO S8 シリーズ、ワイドバンド構成(サブなし)
入力 A 入力 B
出力 4 HF 出力 3 HF 出力 2 LF 出力 1 SUB
無し 無し

S830(3 ボックス)、サブ無し

ステレオセットアップ、入力 A(左)、入力 B(右)。出力 3(左)/出力 4(右)。出力 1、2 は無信号。
GEO S830(3 ボックス)ワイドバンド構成。
入力/出力の割り当て:GEO S8 + CD12 の構成
入力 A 入力 B
モノラル 無し
出力 4 HF 出力 3 HF 出力 2 LF 出力 1 SUB
無し GEO S8 CD12 フロントドライバ CD12 バックドライバ

S830(3 ボックス)+CD12(フライング)

モノラル設定、入力 A。出力 1(CD12 のバックドライバ)、出力 2(CD12 のフロントドライバ)、出力 3(GEO)、出力 4 は無信号。
GEO S830(3 ボックス)+ CD12(1 台、フライング)

S830(3 ボックス)+CD12(グラウンド)

モノラ
ル設定、入力 A。出力 1(CD12 のバックドライバ)、出力 2(CD12 のフロントドライバ)、出力 3(GEO)、出力 4
は無信号。
GEO S830(3 ボックス)+ CD12(1 台、グラウンド)

スピーカー数

スピーカー数(メニュー1.7)のパラメ ータは、アレイEQ1に作用します。こ れは GEO キャビネットを複数使用 するときに起こる低域でのカップリン グの影響を軽減するようにチューニ ングされています。これによりキャビ ネット数や好みに応じたシステムの 微調整が可能です。スピーカー数 が8個のときアレイEQは0 dBで、 数量が減ったときにブースト、増えた ときにカットさせます。
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NX242 デジタル TD コントローラーの設定 P.11

ディレイとシステムのアラインメント

NX242 内部の時間調整は工場でプリセットされ、メインとサブのシステム間のクロスオーバーが考えられる最良の状 態に最適化されています。この調整の基準点は各キャビネットの前面です。(その意味は、S8 のキャビネットが CD12 の近くに置かれ、両者の前面の位置が一致した状態に対して内部のディレイが設定されているということで す。)
S8 の後方に CD12 を設置する場合、その距離 D に応じて MAIN システム側を遅らせることが必要です。ディレイパ ラメータはメニュー1.2 で設定します(単位は自分の好みによりメートルまたはフィートで設定します)。
CD12 を床置きする場合、フライング中の GEO とグラウンドスタックされた CD12 との経路差に従い、メニュー1.2 か ら CD12 のディレイを調整する必要があります。システムの調整は、より遠く離れたリスニングポイントで行うことを推 奨します。
以下に示すケースでは A が平均の高さ、B がリスニングポイント、C は両システムの前面位置の差です。
CD12 のディレイ =
22
(メートルまたはフィートによる)
CBBA
この式の結果が負の値だった場合、ディレイはメインチャネル側に設定します。
D
A
B
+C -C

初回セットアップ時の注意事項

初めて使う新品のキャビネットが含まれるシステムを動作させる場合、出力を約 50%まで徐々に増加させ、そのレベ ルで 2 時間動作させることが必要です。その後の 2 時間は、出力レベルを約 75%に制限する必要があります。この 手順を守ることによりスピーカー内の接着剤やサスペンションが安定し、動作寿命が長くなります。
いかなる場合も、スピーカーを接続するのはそれ以外のすべてのコンポーネントが配線され正しく動作してからにす ることが賢明です。これはアンプや TD コントローラーにとっては特に重要です。キャビネットを接続する前にすべて のアンプのゲインを下げ、接続した後に中レベルの音楽ソースをシステムに入力して 1 台ずつゲインを上げていく のが望ましい方法です。これに応じ、対応する TD コントローラーチャネルのセンス LED が点灯するはずです。これ はチャネルラインの反転など、TD コントローラーのプロテクション機能が動作せず保証が無効になるようなケーブル 配線の誤接続を特定するために役立ちます。
重要
TD コントローラーNX242 の出力から 2 台以上のアンプを駆動する場合、センス入力に接続されていないアンプの みについてはアッテネートさせることができます。もしセンス付きのアンプでアッテネートしスレーブアンプではアッテ ネートしていないと、重大なシステム損傷が発生します。
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P.12 GEO タンジェントアレイの配置

GEO タンジェントアレイの配置

垂直アレイと水平アレイ

GEO S シリーズの利点の 1 つは、適切な GEO タンジェントアレイモジュールを使い、位相のそろった垂直アレイお よび水平アレイを構築できることです。これら 2 種類のアレイは、その挙動や目的とするアプリケーションが大きく異 なります。
GEO の垂直タンジェントアレイは、水平方向のカバー範囲(80°または 120°)がその用途に適しており、最前列か ら最後列まで均一な音圧(SPL)が望まれるようなアプリケーション向けです。GEOSoft2 ソフトウェアを利用して S805 および S830 の各キャビネットによる垂直アレイを設計することにより、観客席の断面に合わせて単位面積あたり一定 の出力となるようクラスタからの音波を分布させることが可能になります。これが適切に行われれば、GEO S シリーズ はバルコニー部分を含めた距離差の大きい観客席全体に対し極めて均一な音圧レベル(SPL)を達成することがで きます。
GEO S830 キャビネットの水平タンジェントアレイは水平方向のカバレッジを極めて良好にコントロール可能ですが、 垂直アレイのような均一な音圧レベルの提供を意図したものではありません。水平アレイは単位角度あたりの出力 が均一となるアレイで、観客席が遠いほど音圧レベルが減少します。しかし、GEO S830 は隣接する S830 キャビネッ トと接線方向でアレイ配列が可能なよう設計されているため、複数のキャビネットをアレイ化することにより従来のアレ イ化が可能なキャビネットの場合に比べ、より位相のそろった波面が形成されます。この特長により、必要に応じ 30°刻みで水平カバレッジを実現することができます。

CD12 ハイパーカーディオイドサブベース

CD12 はハイパーカーディオイドサブベースです。すなわち低域周波数のエネルギーが指向性を持ち、スピーカー の背後でそのエネルギーが劇的に減少します。これは、独立にドライブされる 2 個の 12 インチドライバの間の相互 作用、高度な特殊設計のポート、および NX242 スピーカーコントローラーのデジタル処理機能により達成されるもの です。
CD12 から最高の性能を引き出すためには、以下の指針に従うことが特に重要です。
床面に置く場合、CD12 の周囲に少なくとも 1m 以上のスペースを設けます。この範囲内の物体や
仕切り等は、CD12 の前後からの波面の相互作用に干渉する可能性があります。
前後のドライバは、同一ゲインに設定した同一のアンプチャネルから駆動します。CD12 の動作は、
アンプの電気的性能面でフロントとリアの各サブシステムが完全に同一であることを前提としていま す。
CD12 をフライングする場合、結合バーで CD12 のバンパーを GEO のバンパーに接続し、GEO キ
ャビネットの背面と CD12 の前面の間に少なくとも 50 cm のスペースを設けます。これにより GEO のキャビネットが CD12 の波面に干渉しないための十分な距離が得られます。メインシステムとの間 のタイムアラインメントについては、10 ページの「ディレイ/システムの調整」を参照してください。
CD12 をグラウンドスタッキングする場合、水平スタックよりも垂直スタックの方が適切です。 複数の CD12 キャビネットを吊り下げたりスタックしたりする場合、すべて同じ向きになるよう(フロント
が前方に、上面が上になるよう)注意してください。CD12 のうち 1 個だけ上下逆になるような吊り下 げは行わないでください。
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GEOSOFT2 P.13

GEOSOFT2
詳しくは GEOSoft2 のマニュアルを参照してください。
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P.14 指向性調整デバイスの使用

指向性調整デバイスの使用

GEO Wavesource は、「カップリング面」(カーブド垂直タンジェントアレイの垂直面)内の双曲面リフレクタおよび「非 カップリング面」(カーブド垂直タンジェントアレイの水平面)内の回折スロットを用いて音響エネルギーの指向性を制 御します。この特許申請中の指向性調整デバイス(CDD)は、回折スロットからの出力フレア率を変化させるボルト止 めのデバイスで構成されています。このデバイスの外観を以下に示します。下のグラフで、黒のカーブはデバイスを 付けたときの非カップリング面の指向性を示しています。幅が狭い方の灰のカーブは、デバイスが付いていないとき
の指向 性です。
180°
120°
60°
Angle [°]
−60°
−120°
−180°
1k 10k
COVERAGE ANGLE (Degree)
Freq [Hz]
指向性可変デバイス付きの GEO
射型ウェーブソース
双曲面反
非カップリング面の指向性の周波数特性 120°(黒 CDD あり)および 80°(灰色CDDなし)

GEO指向性調整デバイス(CDD)フランジャーの取り付けと取り外し

GEO S805 は指向性 80°の構成で出荷されます(フランジャーは取り付けられていません)。GEO S830 シリーズの スピーカーはデバイスを取り付けた状態で出荷されます(非カップリング面で指向性 120°)。非カップリング面の指 向を 80°へと狭くするためにデバイスを取り外す場合、フロントグリルと GEO Wavesource の片側に 4 個の TORX ネジ(ヘッド 25)を外します。これらのネジはデバイスと一緒に保管してください。穴を埋めるため、GEO S8 シリーズ スピーカーに付属の短い交換用のネジを使います。ウェーブガイド取り付け部には決してデバイス取り付け用の長 いネジを使わないでください。長いネジを使うと、GEO S8 シリーズスピーカーの双曲面反射型ウェーブソースが破 損します。
注:ネジの締め付けトルクは最大 1 Nm とします。CDD デバイスの取り付け、取り外しには電動工具は絶対に使用し ないでください。過大なトルクで GEO Wavesource が簡単に破損してしまいます。
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指向性調整デバイスの使用 P.15
M5x12
M5x25
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P.16 指向性調整デバイスの使用

指向性調整デバイス(CDD)を使う場面

下図(図 1)は、観客席部分の平面図と考えることができます。これは横からではなく、天井を通して下を見ています。 GEO クラスタにより観客席の前方から後方まで均一な音圧が確保されますが、前方の中央部分および外側のエッ ジに穴ができます。中央のギャップを拡大せずに外側へのカバー範囲を広げることはできず、逆に外側を犠牲にし ないと中央のギャップは埋まりません。
図 1: GEO カーブド垂直アレイ(2 システム)によるカバー範囲
(指向性可変デバイスなし)
指向性調整デバイスを各クラスタの下 2 台のキャビネットに取り付けると、そのカバー範囲は図 2 のパターンに近く なります。
カーブド垂直アレイでは、指向性調整デバイスを以下の場合に使用可能です。
前列のカバレッジギャップを埋めるため、カーブド垂直アレイの下 2 段に使います。 160°よりも 240°の水平カバレッジが望ましい場合、カーブド垂直アレイの全段に使います。
GEO S830 の水平アレイの場合、指向性可変デバイスを取り外せばアレイの垂直カバレッジを 120°から 80°に狭 めることができます。
図 2:GEO カーブド垂直アレイ(2 システム)によるカバー範囲
(両クラスタの下 2 台のキャビネットに指向性可変デバイスを 取り付けた場合)
奥行き 100 フィート(30m)の空間で CDD デバイスを付けた場合(右)と付けない場合(左)の GEO S830 アレイによる下
向きカバレッジ
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GEO アプリケーションの手引き P.17

GEO アプリケーションの手引き

GEO は特許申請中の双曲面反射型ウェーブソースや指向性調整デバイス(CDD)等、独自の革新的な性能要素に 基づく非常に適応性の高い柔軟なシステムです。しかし、あらゆるツールと同様、GEO システムも特定の方法で機 能するよう設計されており、多くの状況に適応はできますが、すべてに対応可能なわけではありません。GEO アレイ の設計および配置を行う場合は以下の要検討事項に留意してください。
最小アレイ高(垂直タンジェントアレイ)
一般の「ラインアレイ」と同様、GEO の、(波長の長い)低周波を制御する能力は、アレイの高さ(長さ)で決まります。 GEO のカーブド垂直タンジェントアレイには、少なくとも 4 個の S805 と 1 個の S830 を含めることを推奨します。これ より少ない構成のアレイでは、低域周波数の適切なコントロールができません。なお、これは GEOSoft2 で確認でき ます。すなわち黒の dBA トレースが下側にカーブし、観客席の後方に行くに従って赤の HF トレースに接近してい ます。これは、低域周波数のレベルがそれより高い周波数と比べて低下することを示しています。
最適なバンパー高
GEOSoft2 で高さや狙い角を変えながら試してみることにより、最適な高さが見つかります。また、GEO 垂直アレイの グラウンドスタッキングシミュレーションが可能になる今後の GEOSoft2 と適切なアクセサリを使い、システムをグラウ ンドにスタックすることも可能です。
観客席の音量は?
GEO アレイの位相制御は非常に優れているため、従来のメガホンタイプのホーン設計による SR スピーカーの場合 のように「観客席で十分に聞こえるよう」、音量を大きく上げることは必要ない場合があるということに留意してください。 下表に示したのは、異なる長さのカーブド垂直タンジェントアレイの能力を示す目安です。dBA の最大値はキャビネ ット間の角度をすべて 0.31°とした場合に得られ、また最小値はすべての角度を 5°にした場合に得られます(こ れらの値は自由空間条件で計算されています)。この表に示した観客席の奥行きに対し、±3 dB の値はおそらく Min と Max の間の値になります。すなわち、キャビネット 4 個による垂直タンジェントアレイの場合、奥行き 10 m の 観客席では最前列から最後列までの範囲でレベルが 105 dBA~110 dBA となり、奥行きが 80 m の場合はこれが 87~92 dBA になります。
GEO アレイ 観客席の奥行き
アレイ長 出力±3 dB 10 m 20 m 40 m 80 m
dBA Min 105 99 93 87 4 x S805
dBA Max 110 104 98 92
dBA Min 106 100 94 88 8 x S805
dBA Max 111 108 104 98
dBA Min 107 101 95 89 12 x S805
dBA Max 111 108 105 100
dBA Min 107 102 96 90 16 x S805
dBA Max 113 110 107 104
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P.18 GEO タンジェントアレイ用リギングシステム

GEO タンジェントアレイ用リギングシステム

GEOS / CD12 アレイの組み立てに進む前に、構成品がすべて揃っていること、また損傷がないことを確認してくだ さい。構成品リストはこのマニュアルに付いています。不足品がある場合は供給業者に連絡してください。

安全第一

GeoS / CD12 のリギングシステムは認定機関 RWTUV の認定を受けています。構造計算、試験報告書、および認 定証は Geosoft2 に含まれており、NEXO(info@nexo.fr)に要求して入手することも可能です。
この項は、GEOS / CD12 システムをフライングする際の安全作業の励行について再確認していただくためのもので す。注意して読んでください。ただし、作業者は常に自分自身の知識や経験、常識を活用しなければなりません。 何か疑問点がある場合は、供給業者または NEXO 代理店に助言を求めてください。
このマニュアルに示された手引きは、GeoS / CD12 スピーカーシステム専用です。このマニュアルでは、GeoS / CD12 の手順説明の内容を明確にするため、電動ホイスト、スチール、シャックル等のリギング機材も参照していま す。これら機材の使用法については、各作業者が対応する業者等による適切なトレーニングを受けていることを確 認してください。
GEOS / CD12のリギングシステムは、GEO S805 / S830 / CD12 スピーカーによるカーブド垂直タンジェントアレイ の配置のために最適化されています。キャビネット間の垂直方向の角度調整は、正しい音響カップリングが得られる よう、特定の設定に制限されています。
GEOS / CD12 リギングシステムはプロフェッショナル用途の精密なツールセットであり、特に注意深い取り扱いが必 要です。GEOS / CD12 リギングシステムの動作に完全に精通した、適切な安全装備を持つ作業者のみが GEO ア レイの配置を行うことができます。GEOS / CD12 リギングシステムを誤って用いると危険な結果を招く可能性があり ます。GEOS / CD12 リギングシステムの設置および取り扱いについては本マニュアルの「安全」の項を参照してくだ さい。
正しく使用され適切な保守が行われれば、GEOS / CD12 リギングシステムは長い年月にわたり可搬システムとして 信頼性の高いサービスを提供することができます。時間をかけてこのマニュアルを読み、その内容を十分に理解し てください。必ず GEOSoft2 を使い、その会場に最適な角度設定、吊り下げ点、およびカーブド垂直 GEOS / CD12 アレイの決定を行ってください。加わる張力やモーメントはキャビネット数および角度構成に強く依存します。設置工 事の前に必ず Geosoft2 でクラスタ構成の実現と検証を行ってください。

フライングシステムの安全性

組み立
とを確認します。吊り上げポイントや安全クリップには特に注意してください。部品の不良が疑われ る場合、その部品は決して使用しないでください。そのような場合は交換のため供給業者に連絡し てください。
このマニュアルを注意して読んでください。また、GEOS / CD12 リギングシステムと同時に使用する
補助的な機器についても、そのマニュアルや安全な作業手順を熟知するようにして下さい。
吊り上げ機器の安全性や操作に関する地域や国の規則がすべて確実に理解され順守されるよう
にして下
GEOS / CD12 リギングシステムを配置する場合は、必ずヘルメット、安全靴、保護用メガネ等を着
用してください。
て前には必ず GEOS / CD12 リギングシステムの構成品およびキャビネットに損傷がないこ
さい。通常、これら規則に関する情報は現地の関係官庁から入手可能です。
経験のない人には GEOS / CD12 リギングシステムの取り扱いを行わせないでください。設置工事
の作業者はスピーカーのフライング技法についてトレーニングを受け、本マニュアルに精通した者 でなければなりません。
電動ホイスト、ホイスト制御システム、および補助索具等は現在有効な安全認定を受けたものとし、
また使用前に目視点検を行うものとします。
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GEO タンジェントアレイ用リギングシステム P.19
設置作業中には一般人やその他の人がシステムの下を通らないよう通行を禁止します。作業区域
に一般の人を入れないようにしてください。
設置作業中、決してシステムを無人の状態にはしないでください。 設置作業中は、いかに軽くて小さなものであろうと、装置の上に何も置かないでください。システム
が空中で移動するとき、そのような物体が落下して人が負傷する可能性があります。
動作させる高さまでシステムを吊り上げた後、必ずモーターまたはホイストの補助金具を設置して下
さい。補助金具に対する必要事項は、その地域に適用される安全基準によって異なります。
電動ホイストの吊り下げ軸を中心にして回転しないよう、システムをしっかり固定して下さい。 アセンブリに対し何らかの動的負荷が加わらないようにします(GEO S リギングシステムの構造計算
は、ホイストまたはモーターの加速の係数を 1/1.2 としています)。
GEOS / CD12 用のアクセサリ以外のものは絶対に GEOS / CD12 システムには取り付けないでく
ださい。
屋外でフライングを行う場合、過度の風圧や積雪による負荷がかからないよう、また降雨から保護さ
れるようにして下さい。
GEOS / CD12 リギングシステムは、有資格者による少なくとも年 1 回の点検が必要です。点検手
順については現地の規則に従ってください。
システムを取り外す場合も、設置したときと同じ注意義務を守って実施してください。GEOS / CD12
リギングシステムの各コンポーネントは輸送時の損傷を防止するため注意して梱包します。

グラウンドスタッキング時の安全性

統計
上、負傷事故はフライングシステムの場合よりむしろ PA システムが不安定な状態でグラウンドスタッキングされ
た場合に多く発生しています。この事実にはいくつもの理由がありますが、その意味するものは明白です。
必ず、グラウンドスタッキングの土台となる支持構造を調査してください。必ず PA 袖の下側を見て、
デッキの支持構造を点検します。またアクセスに必要な場合はステージの幕や装飾部分も外しても らってください。
一部の劇場で見られるようにステージの面が傾斜している場合、振動でシステムが前方にスライドし
ないようにします。このためステージの床面に押さえ木を固定することが必要な場合があります。
屋外システムの場合、グラウンドスタッキングが風圧を受けて不安定にならないよう、必要な保護を
行います。大きなシステムの場合は特に強烈な風圧が発生することがあるため、決して過小評価し てはなりません。システムを設置する前に気象予報を確認して「最悪のケース」を想定してシステム への影響を計算し、確実に固定します。
キャビネットをスタックするときには注意が必要です。常に安全な持ち上げ手順を用い、また人員や
機材が不足した状態では決してスタック作業を行わないでください。
グラウンドスタッキングされた PA システムの上には、オペレータであれアーティストであれ、あるい
は一般人でも決して誰も登らせないでください。2m 以上の高さに登る場合は、誰であっても安全ベ ルト等の適切な安全具の着用が必要です。現地の安全衛生関連の法律を参照してください。その ような情報へのアクセスについては、現地の代理店がアドバイスできます。
システムのスタックを分解する場合も同じ注意事項が適用されます。 また、安全手順は現場だけでなくトラック内や倉庫内でも同様に重要だということに留意してくださ
い。
Page 20
P.20 GEO タンジェントアレイ用リギングシステム

GEOスピーカー

Front connection
point
Angle setting bar
Avoids the bar
of the last cabinet to fall
Angle setting plate
Pivot point
GEO S850 / S830 モジュールは、すべて同じアレイ組立金具付きで工場から出荷されます。GEO タンジェントアレイ の組立機構には片側に 3 ヵ所の結合ポイントがあり、前部の結合点は隣接する GEO キャビネットを上下に連結す るためのものです。またキャビネット間の角度は、角度設定バーの片端をキャビネットの後方に延びている角度設定 プレートの適切な穴に結合することにより設定されます。
フロントの各結合ポイントと角度設定プレートの角度設定穴は、いずれも付属の直径 8 mm のピンに合わせて機械 加工されています。なお以下の場合、このピンに代替品を使用できます。
固定設置の場合は直径 8 mm のボルト、ナット 移動運用時にアレイの組立/解体を迅速に行うためのスプリングロック付きの 8 mm のピン(NEXO
の品名は BLGEOS)

角度設定バー

キャビネット間の角度は、重力を利用して設定されます

「1」とマークされた穴が角度設定の回転軸で、その反対側の長穴 が最大 17.5°までのすべての角度をカバーします(A)。この機構 により、各キャビネットをグラウンドで水平に置いた状態でアレイの 角度設定が可能になり、アレイを所定の位置に吊り上げた時、各 キャビネットは自動的に正しい角度位置まで下がります。
30°の角 の穴を使います(B)。これにより、アレイの垂直/水平に関係なく GEO S830 のキャビネット間の角度を正しく設定できます。
度設定は常に固定で、「2」の穴と、角度設定バーの先端

固定角の設定点

重力を利
用した角度設定が不可能な場合(グラウンドスタッキング)や望ましくない場合(固定設置)、角度設定バー のフロント側のピンを外し、これを「2」の点に取り付けます。この回転軸の穴から角度設定バーの他端の穴までの距 離は、「1」の穴から長穴の最遠点までの距離に等しくなっています。これにより、角度設定バーを角度設定プレート 上の該当する穴に結合して 17.5°までの角度を直接設定可能です。固定角度の場合は、角度設定バーの先端の 穴にピンを通します。
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GEO タンジェントアレイ用リギングシステム P.21

カーブド垂直GEOアレイの組み立て

最上部のキャビネットをバンパーに取り付けます。

GEO バンパーは対称形のため、GEO スピーカーを左右に配置したステレオ構成が可能です。最上部の GEO キャ ビネットとバンパーとの結合でアレイ全体としての左右の向きが決まります。ウーハが左側の場合を図 3 に、また右 側の場合を図 4 に示します。最上部の GEO キャビネットをこのよう取り付ける場合、最上部の GEO キャビネットを バンパーのリア部分に正しく取り付けるため、角度設定プレートを一度取り外して付け直すことが必要です。
図3
図4
Page 22
P.22 GEO タンジェントアレイ用リギングシステム
最上部のキャビネットを所定の位置にセットし たら前後の結合点にピンを挿入し、R クリップ でロックします(図を参照)。バンパーのリア側 の取り付け点を、GEO の角度調整板の 「LIFT」と表示された穴に接続します。注:最 上部の GEO キャビネットは常にバンパーと 平行になります。

垂直GEOタンジェントアレイの組み立て

バンパーに取り付けた状態の最上部の GEO キャビネットを、水平な面の上に前面を下に して置きます(グリルの保護には短い幅に切 ったカーペットを使うと便利です)。次の GEO キャビネットのフロント側の取り付けバーの上 端の穴を最初の GEO キャビネットのフロント 側の取り付けバーの下端の穴に合わせ、ピ ンを挿入して両キャビネットをフロントの両側 で結合します(下図を参照)。この作業を繰り 返し、アレイの全キャビネットをフロント側で結 合します。
Lift

隣接するGEOキャビネット間の角度設定

ャビネット間の角度をそのアレイに対する GEOSoft2 の指定値に設定するには、まず最下部のキャビネットだけが 地上から離れない位置までアレイを吊り上げます。これにより、角度設定バーと角度設定プレートとの穴の位置合わ せが容易になります(図 5 を参照)。
度設定バーと角度設定プレート上の該当する穴の位置を合わせます。S830 以外の GEO キャビネットの場合は、
角度設定プレート上の穴と角度設定バーの長穴を通してピンを挿入します(図 6 を参照)。
注:GEO S830 の場合は、隣接するキャビネット同士が密着した状態で波面が一致し、干渉のない位相のそろった 合成が行われます。そのため、カーブド垂直アレイの最下部、GEO S850 の直下に置かれた GEO S830 の角度は
17.5°になります。なお、2 個の GEO S830 がなす角度は常に 30°です。
すべてのキャビネットのフロント側にアクセスできるよう続けてアレイを吊り上げ、次にすべての取り付けピンを R クリ ップで所定の位置にロックします。アレイを GEOSoft2 が指定した運用時の高さまで吊り上げる過程で、各キャビネッ トは正しい角度合わせの位置に落ち着きます。
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GEO タンジェントアレイ用リギングシステム P.23
図6
図5
注意:GEO バンパーは、最大 24 個の GEO スピーカーを安全にフライングできるよう設計されています。アレイを運 用時の高さに上げる前に、取り付けピンがすべて所定の位置に挿入され R クリップまたは別のロック機構で固定さ れていること、また両側の角度設定が厳密に一致していることを確認します。

エクステンションバー

図7
図8
GEO バンパーには吊り上げ点が 2 ヵ所あり、様々な状況に対応できます。エクステンションバーは、バンパー吊り下 げ点の間隔が近すぎてアレイ全体の傾斜角を適切に設定できない場合に使用します。16 個の GEO キャビネットを 使う場合、垂直 GEO アレイの傾斜角は±15°まで可能です。注:必ず傾斜計またはレーザー照準装置を使い、ア レイの傾斜角が GEOSoft2 による指定値に一致していることを確認します。
エクステンションバーには傾斜角の調整点が複数あります。必ずこれらのうち 2 ヵ所に付属の 12 mm ピンを挿入し、 付属の R クリップで固定しなければなりません。GEO バンパーはエクステンションバーの有無によらず 1 台の電動 ホイストで吊り上げるものとし、調整可能な 2 本のチェーンを中央のフライングリングに接続します(図 8 を参照)。

CD12 用バンパー

CD12 用バンパーは独立したハードウェア構成要素で、1 個以上の CD12 を単独で、または直接 GEO アレイの後 ろに付けてフライングするための機構です。CD12 用バンパーは、4 本の連結スチール部材と共に出荷されます。 最上部の CD12 を接続するため、バンパー側の 4 ヵ所のレールにこの連結スチールを接続し、その反対側を CD12 上のレールに接続します(図 9)。
Page 24
P.24 GEO タンジェントアレイ用リギングシステム
図9

GEO/CD12 連結バンパー

GEO バンパーと CD12 バンパーを接続バーで結合し、一体化されたバンパーを構成することができます。この場合、 クラスタの構成は以下のようになります。
GEO バンパーに取り付けられた GEO キャビネット GEO アレイの後方、CD12 バンパーに取り付けられた CD12 キャビネット アレイアセンブリ全体を結合する接続バー
GEO スピーカーおよび CD12 エンクロージャをそれぞれのバンパーに取り付ける方法は既に説明した通りです。
接続バーは両バンパーの本体を通し、各バンパーあたり 12 mm のピン 2 個で所定の位置にロックします。これら 12 mm のピンには、GEO のピンと同じ R クリップを使用します(図 10 を参照)。
注:CD12 バンパーの各吊り上げ点は CD12 の重心の線上にあり、これらの点は、GEO/CD12 の各バンパーを結合 する際に正しい位置決めができるよう管の中心からずれています。
セクション IV-1 で説明したような左右のステレオアレイを構成する場合、GEO との位置関係で正しい向きを得るた めには CD12 バンパーを反転させることが必要です。クラスタを正面から見た場合、GEO アレイと CD12 の中心が 一致していなければなりません(図 11 を参照)。
注意:この構成で、CD12 バンパーは最大 8 個の CD12 エンクロージャを吊り下げられます。
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GEO タンジェントアレイ用リギングシステム P.25
図 10
図 11
Page 26
P.26 GEO タンジェントアレイ用リギングシステム

水平GEOアレイの組み立て

水平 GEO アレイは GEO S830 スピーカーのみで構成されます。
この構成では各キャビネットを互いに密着させることが必要で、その斜角は GEO S830 エンクロージャの台形形状に 合わせた 30°となります。これにより波面が正しく接線方向となり、有害な干渉を受けない合成が可能になります。
8 mm のリングとロックナットで GEO アレイアセンブリシステムに取り付けたアクセサリ GEOS-HRPL を使い、3 個まで の GEO S830 水平アレイを吊り上げることができます。リアの取付けには、必ず「LIFT」の位置を使ってください。ア レイの垂直方向の角度を変えるには、フロント側の取り付けで別の穴位置を使います。取り付け要領についてはア クセサリに同梱の資料を参照してください。

GEOアレイのグラウンドスタッキング

アクセサリ GEOS-GRND を使い、最大 8 個の GEO S805 キャビネットをスタックでき ます。絶対に GEO S830 と GEO S805 を一 緒にグラウンドスタッキングしないでくださ い。スタック構成は GEOSoft2 ソフトウェア で検討します。取り付け要領についてはア クセサリに同梱の資料を参照してください。
タック構成による組み立てを行う前に、角 度設定バーのフロント側のピンを外し、これ を「2」の穴に取り付けます。この回転軸の 穴から角度設定バーの他端の穴までの距 離は、「1」の穴から長穴の最遠点までの距 離に等しくなっています。これにより、角度 設定バーを角度設定プレート上の該当す る穴に結合して 5°までの角度を直接設 定可能です。固定角度の場合は、角度設 定バーの先端の穴にピンを通します。
GEOS スタックアセンブリのフットプリントが GEOS-GRND のフットプリントの内側に留 まるよう、GEOS-GRND の前後の脚を正し く調整します。
Page 27
GEO タンジェントアレイ用リギングシステム P.27

寸法および重量

GEOS-BUMPER
11
kg
CD12-BUMPER
15kg
Li
nk BAR (CD12-LINKBAR)
9kg
4kg
GEO/CD12 Extension BAR (EXBAR-S)
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P.28 仕様
428 mm
276 mm
5
°
302 mm
仕様

GEO S805

システム仕様 GEO S805 with NX242 TDcontroller
周波数特性 [a] 67 Hz – 19 kHz ± 3 dB
有効周波数帯域 @-6dB [a] 60 Hz – 20 kHz
感度 1W @ 1m [b] 99 dB SPL ノミナル 97 dB SPL 広域
最大音圧レベル @ 1m [b] キャビネット 1 つあたり 125 to 128 dB ピーク . アレイ時は構成に依存.
指向性 [c] カップリング面: キャビネット単体では不可。アレイ構成による。
指向係数 [c] キャビネット単体では不可。アレイ構成による。
クロスオーバー周波数 1.8 kHz (パッシブ)
公称インピーダンス 16 Ω
推奨アンプ 1500 to 3000 W into 4 Ω / 4 キャビネット/ch. 低インピーダンス駆動能力を持つアンプであれば 6 キャビネット/ch ま
仕様 GEO S805
コンポーネント LF: 1 x 8” (20cm) ネオジウム Hi-flux 16 Ωドライバ
高さ x 幅 x 奥行 406 x 250 x 219 mm (フライング金具含まず)
形状 5° 台形
重量 13 kg (28.7 lbs) (タンジェントアレイアセンブリシステム含む); 10.5 kg (23 lbs) net
コネクタ 2 x NL4MP SPEAKON 4 芯 (In & Through)
構造 バルト産カンバ材合板黒色塗装
前面処理 鉄製有孔グリル
フライングポイント インテグラルフライングシステム. キャビネット間角度調整 = 0.31 ~ 5° (対数ステップ), 17.5° & 30°
システム運用
電子制御 NX242 デジタル TD コントローラーのプリセットは厳密に GEO S シリーズにマッチしており、洗練されたプロテクショ
HF 指向性構成 フロントグリルをはずして HF ウェーブガイドを着脱することで非カップリング面の指向性を 80°もしくは 120°に変更
アレイデザイン 4 x GEO S805 以下のアレイでは指向性制御が貧弱なため推奨されずサポートされません。
サブベース GEO S805 は CD12 カーディオイドサブなしでも使用可能です。この場合 NX242 はステレオモードで使用します。
スピーカーケーブル GEO S805 は Speakon コネクタの 1- & 1+ で接続; 2- & 2+ は接続無し。
リギングシステム 本マニュアルの該当章を参照のこと.
[a] [b] [c] CD12 仕様の注記を参照のこと
428 mm
非カップリング面: 120° (80°も可能).
で接続可能
HF: 1 x 1” スロート ネオジウムドライバおよび双曲面反射型ウェーブソース
ン機能を持っています。 GEO S シリーズは NX242 デジタル TD コントローラーと適切に接続して用いないと、音質の 悪化やコンポーネントの破損を招きます。
可能。
S805 と S830 は同一アレイに混在させることが可能です。
CD12 カーディオイドサブと組み合わせて用いる場合には、サブのチャンネルごとに NX242 の出力を 2ch 必要とする ため NX242 はモノラルモードで使用します。
°
276 mm
302 mm
5
重量: 13 kg/28.7 lbs
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仕様 P.29
ON AXIS RESPONSE (dB)
IMPEDANCE (Ohms)
OFF AXIS RESPONSE Flange 80° (dB)
THD + N (%)
OFF AXIS RESPONSE Flange 120° (dB)
9
9
9
9
9
9
10000 Hz
30
210
60
240
90
270
120
300
150
330
180
0
30
210
60
240
90
270
120
300
150
330
180
0
30
210
60
240
90
270
120
300
150
330
180
0
1
2
Q & DI

GEO S805 特性カーブ

10
0
−10
−20
−30 30 100 1k 10k 20k
On Axis response in dB. From dark to light: set up ‘wide range’, ‘CD12 stacked’ and ‘CD12 flown’.
10
0
−10
−20
100 1k 10k 20k
Off axis response in dB in the non-coupling plane flange 80°. Dark to light: 0°, 10°, 20°, 30° and 40° off axis.
10
0
−10
−20
100 1k 10k 20k
Off axis response in dB in the non-coupling plane flange 120°. From dark to light: 0°, 15°, 30°, 45° and 60° off axis.
200˚
100˚
COVERAGE ANGLE (Degree)
64
32
16
8
30 100 1k 10k 20k
Impedance in Ohms
10%
1%
0.1% 100 1k 10k 20k
Total harmonic distortion + noise in percentage. Level = 110dB @ 1m.
2500Hz
0
0
0
30
30
30
60
60
60
0 270
0 270
0 270
120
120
120
150
150
150
330
330
330
300
300
300
240
240
240
210
210
210
180
180
180
5000 Hz
0
0
0
330
330
30
30
30
60
60
60
0 270
0 270
0 270
120
120
120
150
150
150
Flange 80° (dark) and flange 120° (light) polar plot in the non-coupling plane. 3dB/division.
330
210
210
210
180
180
180
300
300
300
240
240
240
10˚
100 1k 10k 20k
Total coverage @-6dB in the coupling plane in degrees. From dark to light: 1, 2 and 4 boxes.
200˚
100˚
20˚
100 1k 10k
Total coverage @-6dB in the non-coupling plane in degrees: flange 80° (dark) and flange 120 (light).
All measurements made with dedicated NX program. Measurements conditions: far field, half space below 400Hz; anechoic above 400Hz. Directivity Index and factor: computer synthesized from coverage. Coverage 1/3rd octave band synthesized from FFT measurements.
COVERAGE ANGLE (Degree)
0
0
0 100 1k 10k 20k
Directivity Index in dB (Left hand side scale) and directivity factor ( Right hand side scale) for flange 120° (dark) and flange 80° (light).
100
10
1
Page 30
P.30 仕様
30
°
428 mm
276 mm
302 mm

GEO S830

システム仕様 GEO S830 with NX242 TDcontroller
周波数特性 [a] 67 Hz – 19 kHz ± 3 dB
有効周波数帯域 @-6dB [a] 60 Hz – 20 kHz
感度 1W @ 1m [b] 99 dB SPL ノミナル 97 dB SPL 広域
最大音圧レベル @ 1m [b] キャビネット 1 つあたり 125 to 128 dB ピーク . アレイ時は構成による。
指向性 [c] カップリング面: キャビネット単体で 30°。アレイ構成による。
指向係数 [c] キャビネット単体で DI = 12 ノミナル (f > 1.5 kHz) 。アレイ時は構成による。
クロスオーバー周波数 1.8 kHz (パッシブ)
公称インピーダンス 16 Ω
推奨アンプ 1500 to 3000 W into 4 Ω / 4 キャビネット/ch. 低インピーダンス駆動能力を持つアンプであれば 6 キャビネット/ch まで
FEATURES GEO S830
コンポーネント LF: 1 x 8” (20cm) ネオジウム Hi-flux 16 Ωドライバ
高さ x 幅 x 奥行 406 x 250 x 219 mm (フライング金具含まず)
形状 30° 台形
重量 13 kg (タンジェントアレイアセンブリシステム含む); 10.5 kg net
コネクタ 2 x NL4MP SPEAKON 4 芯(In & Through)
構造 バルト産カンバ材合板黒色塗装
前面処理 鉄製有孔グリル
フライングポイント インテグラルフライングシステム. キャビネット間角度調整 = 0.31 ~5° (対数ステップ), 17.5° & 30°
システム運用
電子制御 NX242 デジタル TD コントローラーのプリセットは厳密に GEO S シリーズにマッチしており、洗練されたプロテクション
HF 指向性構成 フロントグリルをはずして HF ウェーブガイドを着脱することで非カップリング面の指向性を 80°もしくは 120°に変更
アレイデザイン S805 と S830 は同一アレイに混在させることが可能です。
サブベース GEO S830 は CD12 カーディオイドサブなしでも使用可能です。この場合 NX242 はステレオモードで使用します。
スピーカーケーブル GEO S830 は Speakon コネクタの 1- & 1+ で接続; 2- & 2+ は接続無し。
リギングシステム 本マニュアルの該当章を参照のこと
[a] [b] [c] CD12 仕様の注記を参照のこと
428 mm
非カップリング面: 120° (80°も可能).
接続可能
HF: 1 x 1” Throat ネオジウムドライバおよび双曲面反射型ウェーブソース
機能を持っています。 GEO S シリーズは NX242 デジタル TD コントローラーと適切に接続して用いないと、音質の悪 化やコンポーネントの破損を招きます。
可能。
CD12 カーディオイドサブと組み合わせて用いる場合には、サブのチャンネルごとに NX242 の出力を 2ch 必要とする ため NX242 はモノラルモードで使用します。
°
276 mm
302 mm
Weight: 13 kg
30
Page 31
仕様 P.31
ON AXIS RESPONSE (dB)
IMPEDANCE (Ohms)
OFF AXIS RESPONSE Flange 80° (dB)
THD + N (%)
OFF AXIS RESPONSE Flange 120° (dB)
9
9
9
9
9
9
9
9
9
1
2
Q & DI

GEO S830 特性カーブ

10
0
−10
−20
−30 30 100 1k 10k 20k
On Axis response in dB. From dark to light: set up ‘wide range’, ‘CD12 stacked’ and ‘CD12 flown’.
10
0
−10
−20
100 1k 10k 20k
Off axis response in dB in the non-coupling plane flange 80°. Dark to light: 0°, 10°, 20°, 30° and 40° off axis.
10
0
−10
−20
100 1k 10k 20k
Off axis response in dB in the non-coupling plane flange 120°. From dark to light: 0°, 15°, 30°, 45° and 60° off axis.
200˚
100˚
10˚
100 1k 10k 20k
Total coverage @-6dB in the coupling plane in degrees. From dark to light: 1, 2 and 4 boxes.
200˚
COVERAGE ANGLE (Degree)
COVERAGE ANGLE (Degree)
64
32
16
8
30 100 1k 10k 20k
Impedance in Ω.
10%
1%
0.1% 100 1k 10k 20k
Total harmonic distortion + noise in percentage. Level = 110dB @ 1m.
60
60
60
0 270
0 270
0 270
120
120
120
60
60
60
0 270
0 270
0 270
120
120
120
0
30
30
30
150
150
150
30
30
30
150
150
150
2500Hz
0
0
0
180
180
180
10000 Hz
0
0
0
180
180
180
5000 Hz
0
0
330
330
330
300
300
300
0 270
0 270
0 270
240
240
240
210
210
210
330
330
330
300
300
300
240
240
240
210
210
210
Flange 80° (dark) and flange 120° (light) polar plot in the non-coupling plane. 3dB/division.
0
330
330
30
30
30
60
60
60
120
120
120
150
150
150
330
300
300
300
240
240
240
210
210
210
180
180
180
100
100˚
20˚
100 1k 10k
Total coverage @-6dB in the non-coupling plane in degrees: flange 80° (dark) and flange 120 (light).
All measurements made with dedicated NX program. Measurements conditions: far field, half space below 400Hz; anechoic above 400Hz. Directivity Index and factor: computer synthesized from coverage. Coverage 1/3rd octave band synthesized from FFT measurements.
0
0
100 1k 10k 20k
Directivity Index in dB (Left hand side scale) and directivity factor (Right hand side scale) for flange 120° (dark) and flange 80° (light).
10
1
Page 32
P.32 仕様
400 mm
754 mm
600 mm

GEO CD12

システム仕様 CD12 with NX242 TDcontroller
周波数特性 [a] 42 Hz – 200 Hz ± 3 dB
有効周波数帯域 @-6dB [a] 39 Hz – 250 Hz
感度 1W @ 1m [b] 102 dB SPL ノミナル
最大音圧レベル @ 1m [b] 131 to 134 dB ピーク (500 ~ 1200W RMS Amp)
指向性 [c] 有効周波数帯域に渡り 120° x 120°のハイパーカーディオイドパターンが可能。指向性制御は NX242 デジタ
指向係数 [c] Q = 3.773 DI = 5.7 dB (有効帯域)
クロスオーバー周波数 150 Hz アクティブ ( NX242 デジタル TD コントローラー使用)
公称インピーダンス 2x 6 Ω
推奨アンプ 指向性の制御には 2ch のアンプが必要。(1500 ~3000 W into 4Ω/ch)。
仕様 GEO CD12
コンポーネント 2 x 12” (30cm) ロングエクスカーションネオジウム 6 Ωドライバ
高さ x 幅 x 奥行 400 x 600 x 754 mm
形状 台形
重量: Net 35 kg
コネクター 2 x NL4MP SPEAKON 4 芯 (In & Through)
構造 バルト産カンバ材合板黒色塗装、ダークグレーカーペット仕上げも可能
フライングポイント インテグラルフライングシステム.
システム運用
電子制御 NX242 デジタル TD コントローラーのプリセットは厳密に GEO S シリーズにマッチしており、洗練されたプロテクシ
サブベース GEO S805&S830 は CD12 カーディオイドサブなしでも使用可能です。この場合 NX242 はステレオモードで使用
スピーカーケーブル CD12 のフロントスピーカーは 2+ & 2-、リアスピーカーは 1- & 1+で接続。CD12 への接続ケーブルは S805/830
リギングシステム 本マニュアルの該当章を参照のこと。
品質向上のため、予告なく仕様変更することがあります. [a] レスポンス特性とデータ測定条件: 200Hz 以上は無響室遠距離、200Hz 以下は無響室半空間 有効周波数帯域データ: TD のクロスオーバーを無効にしたときの周波数特性 [b] 感度 & 最大音圧レベル: スペクトル分布に依存。帯域制限ピンクノイズを使用。レンジ幅+/- 3 dB 。プロセッサー、推奨アンプ使用時 [c] 指向係数特性データ: 1/3 オクターブバンド周波数特性、軸上特性に正規化。
600 mm
ル TD コントローラーの DSP アルゴリズムによって達成されます(この処理には NX242 の出力が 2ch 必要)
2ch のアンプに対し、2 台までの CD12 をパラレル接続可能。
ョン機能を持っています。 GEO S シリーズは NX242 デジタル TD コントローラーと適切に接続して用いないと、音 質の悪化やコンポーネントの破損を招きます。
します。 CD12 カーディオイドサブと組み合わせて用いる場合には、サブのチャンネルごとに NX242 の出力を 2ch 必要と するため NX242 はモノラルモードで使用します。
へのケーブルと独立させること。
400 mm
Weight : 35 kg
754 mm
Page 33
仕様 P.33
0
2
1
9
9
IMPEDANCE (Ohms)
9
1
Q & DI

CD12 特性カーブ

10
ONAXIS RESPONSE (dB)
40 Hz
0
30
330
63 Hz
0
30
330
0
0
0
30 100 20
On-axis response in dB. Maximum Bandwidth. Actual bandwidth depends from NX242 settings
32
16
8
4
30 100 200
Impedance in Ω.
0
5
0
30 100 200
Directivity Index in dB (Left hand side scale) and directivity factor (Right hand side scale).
All measurements made with dedicated NX242 program. Measurements conditions: far field, half space below 400Hz; anechoic above 400Hz. Directivity Index and factor: computer synthesized from coverage. Coverage 1/3
rd
octave band synthesized from FFT measurements.
10
1
60
0 270
120
150
180
100 Hz
0
30
60
0 270
120
150
180
180
120
60
0
−60
120
180
30 100 200
Horizontal (dark) and vertical (light) coverage @-6dB.
COVERAGE ANGLE (Degree)
300
240
210
330
300
240
210
60
0 270
120
150
Horizontal (dark) and vertical (light) polar plot. 3dB/division.
180
300
240
210
Page 34
P.34 メモ
メモ
Page 35
France
Nexo S.A.
154 allée des Erables
ZAC des PARIS NORD II B.P. 50107
F-95950 Roissy CDG Cedex
Tel: +33 1 48 63 19 14
Fax: +33 1 48 63 24 61
E-mail: info@nexo.fr
www.nexo-sa.com
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