
MS100DR
取扱説明書
はじめに
このたびはヤマハ・DTXシリーズ用モニターシステム MS100DRをお買い上げいただきましてあり
がとうございます。MS100DRは、サブウーファーと2本のサテライトスピーカーの構成(合計出力180W)
で、電子ドラムのサウンドを高品位に再現し、アコースティックドラムを叩いているような臨場感が得
られます。なお、サブウーファー部には、豊かな重低音を再生するバスレフ方式を採用しています。ま
た、ドラム音源を接続するメイン・インプット・ジャックのほかにステレオのミックス・インプット・
ジャックとライン・アウトプット・ジャックを装備して、練習のモニタリングだけでなく、ライブ演奏
やレコーディングにも対応しています。MS100DRの優れた機能を使いこなしていただくために、本書を
ご活用いただきますようご案内申し上げます。また、ご一読いただいた後も不明な点が生じた場合に備
え、本書を大切に保管いただきますようお願い申し上げます。
安全上のご注意 ご使用の前に、必ずこの「安全上のご注意」をよくお読みください。
ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくご使用いただき、
あなたや他の人々への危害や損害を未然に防止するためのもので
す。
注意事項は、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示するため
に、誤った取り扱いをすると生じることが想定される内容を「警
告」と「注意」に区分しています。いずれもお客様の安全や機器の保
全に関する重要な内容ですので、必ずお守りください。
※ お読みになった後は、使用される方がいつでも見られる所に必ず保
管してください。
警告
設置場所は床面が平らで丈夫な所にしてください。床が傾いていたり、段差がありますと不安定となり、
転倒する恐れがあります。
パネルやキャビネットは、絶対に開けないでください。また、分解・改造はしないでください。感電や故
障の恐れがあります。
ケガをする恐れがありますので、小さなお子様が取り扱いされる際はじゅうぶん注意してください。
外部機器との接続の際は、ケーブルの引きまわしに注意してください。足を引っかけて転倒する恐れがあ
ります。
サイドパネルのヒートシンクを布やカーテンなどでふさがないようにしてください。冷却効果が弱まり、
故障や火災の原因になります。
この製品に異物(燃えやすいもの、硬貨、針金など)や液体(水、ジュースなど)を絶対に入れないでくださ
い。故障の原因になります。
この表示内容を無視した取り扱いをすると、死亡や重傷を負う可能性が想定されます。
この機器に表示されている記号や取扱説明書に表示されている
記号表示について
記号には、次のような意味があります。
記号は、危険、警告または注意を示します。
記号は、禁止行為を示します。記号の中に具体的な
内容が描かれているものもあります。

注意
この製品は、風通しの良い場所に設置して使用してください。
この製品の上に乗ったり、重い物を載せたりしないでください。
この製品を落としたり、強い衝撃を与えないでください。故障の原因になります。
落雷の恐れがある場合には、早めに電源プラグをコンセントから抜いてください。また、濡れた手で抜き
差ししないでください。
お手入れをする時は、電源を切って電源プラグを抜いてから行ってください。
この表示を無視して誤った取扱いをすると、人が傷害を負ったり、財産が損害
を受ける危険の恐れがある内容を示しています。
■ 製品取扱上のご注意
● この製品の近くにパワーアンプなどの大型トランスを持つ機器があると、ハム(うなり)を誘導することがあ
ります。このような場合は、間隔や方向を変えてください。
● この製品をテレビやラジオの近くで使用すると、テレビに色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることがあ
ります。このような場合は、製品を離して使用してください。
● この製品を分解や改造をしたり、またつまみや端子等に無理な力を加えないでください。故障や性能劣化の
原因になります。
● 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場所、暖房器具の近くなど)や、湿気の多い場所(雨天の屋外な
ど)での使用、保管はしないでください。変形、変色、故障や性能劣化の原因になります。
● 外装部分のお手入れは、柔らかい布などで拭き取るようにし、シンナー系の液体やスプレー類は絶対ご使用
にならないでください。
● ケーブルの抜き差しは必ずプラグ部分を持って行ってください。また、無理に曲げたりケーブルの線の部分
に重いものを乗せたり、とがったものが触れたりしないように注意してください。線の部分に無理な力がか
かると断線などのトラブルの原因になります。
■ 同梱品確認のお願い
セッティングをはじめる前に、以下のものが同梱されているかどうか確認してください。
◆MS100DR×1
・ サブウーファー・
アンプユニット×1
・サテライト
スピーカー×2
・スピーカーケーブル×2 ・フォーンケーブル×2
・ スピーカーアタッチメント
SPAT1(左右2個一組)
・取扱説明書(本紙)×1

■ 各部の名称と機能
◆アンプユニット
w e r t y
操作パネル
MIN MAX MIN MAX MIN MAX MIN MAX
ヒートシンク
(放熱板)
q 電源スイッチ
電源のON・OFFをするスイッチです。
w メインつまみ
メイン・インプット・ジャック(u)に接続し
た機器の音量を調節します。
e ウーファーつまみ
本体のウーファーの音量を調節します。左に
回すと音量が下がり、右に回すと音量が上が
ります。
r トレブルつまみ
高音域を調節します。右に回すと強調され、
左に回すと低減します。
t ミックス・インつまみ
ミックス・インプット・ジャック(i)に接続
した機器の音量を調節します。
y ヘッドフォン・ジャック
ヘッドフォンを接続するための端子です。接続
すると、スピーカーからは音を出力しません。
PHONESMIX INTREBLEWOOFERMAIN
MAIN INPUT
MONITOR SPEAKER
MODEL MS100DR
MADE IN CHINA
PS
100V 150W 50/60Hz
E
キャビネットをあけるな
注 意
感電の恐れあり
MIX INPUT
LINE OUTPUT
SPEAKERS (4Ω~8Ω)
R
L(MONO)R
L(MONO)R
LR
L
POWER
ON
u
i
o
!0
ヒューズ
q
OFF
電源ケーブル
u メイン・インプット・ジャック
ドラムの音源を接続する端子です。モノラル
出力の機器に関しては、L(MONO)のジャッ
クに接続します。
i ミックス・インプット・ジャック
CDやMDプレーヤーなどを接続する端子で
す。モノラル出力の機器に関しては、L
(MONO)のジャックに接続します。
※ このジャックに入力された信号は、ライン・アウ
トプット・ジャック(o)からは出力されません。
o ライン・アウトプット・ジャック
メイン・インプット・ジャック(u)に入力さ
れた信号をそのまま出力します。
!0スピーカー・ジャック
この製品に付属のスピーカーを接続する端子
です。接続するには、付属のスピーカーケー
ブルを使用してください。
※ 付属のスピーカー以外は、接続しないでくだ
さい。

■ 接続方法
※ MS100DRと外部機器を接続する場合は、各機
器の電源プラグを抜き、音量を絞った状態にして
接続してください。機器が誤動作をしたり故障、
破損することがあります。
MS100DR
MAIN INPUT
L(MONO)R
MIX INPUT
L(MONO)R
LINE OUTPUT
LR
SPEAKERS (4Ω~8Ω)
LR
スピーカー
ケーブル(付属)
フォーンケーブル(付属)
ドラム音源モジュール
OUTPUT
INPUT
CD プレーヤー
LINEOUT
ミキサー
(R)
サテライトスピーカー
(L)
■ 電源の ON/OFF の仕方
※ MS100DRと外部機器を正しく接続したら、次の手順に従い電源を入れてください。
手順を間違えると、誤動作や故障、スピーカーなどが破損することがあります。
1. 本機および各機器の音量つまみがすべ
て「0」になっていることを確認します。
2. メイン・インプット・ジャックおよび
ミックス・インプット・ジャックに接
続した機器の電源を入れます。
3. MS100DRの電源を入れます。
4. ライン・アウトプット・ジャックに接
続した機器の電源を入れます。
5. 各機器の音量を調節します。
● 電源をOFFにする時は、各機器の音量を
絞り、電源を入れる手順と逆の手順で電
源を切ります。

■ セッティング例
付属のスピーカーアタッチメント(SPAT1)を使用して、サテライトスピーカーをドラムス
タンドに取り付けてください。
●SPAT1の取付方法
サテライト
※ 付属のスピーカー以外
は、絶対に使用しないで
ください。
SPAT1
スピーカー
スピーカー
ホルダー
ネジ
※ネジは確実に締め付けてください。
サテライト
スピーカー
※確実に奥まで差し
込んでください。
SPAT1
MS100DR
※ サイドパネルのヒートシンクを布やカーテン等でふさがないようにしてください。また、横倒し
にしたり上下逆さまにしないでください。
接続したケーブル類は、煩雑にならないように配慮してください。特にコードやケーブル類は、
お子様の手が届かないよう配慮してください。

■仕様
● システム構成
・サテライトスピーカー(x2)
・サブウーファー・アンプユニット
● 定格出力
・ サテライトスピーカー 40W/4Ω(x2)
・ サブウーファー 100W/4Ω
合計180W
● 規定入力レベル
・ メイン・インプット −10dBm
・ ミックス・インプット −10dBm
● 規定出力レベル
ライン・アウトプット −10dBm
● サテライトスピーカー
・4"ウーファー
・2"ミッドレンジ
・1"ツイーター
● サブウーファー
10"ウーファー
● コントロール
・ メインつまみ
・ ウーファーつまみ
・ トレブルつまみ
・ ミックス・インつまみ
・ 電源スイッチ
● エンクロージャー形式
・ サテライトスピーカー 密閉型
・ サブウーファー バスレフ型
●電源
AC100V(50/60Hz)
● 消費電力
150W
● 外形寸法
・ サテライトスピーカー
127(幅)X106(奥行)X205(高さ)mm
・ サブウーファー・アンプユニット
540(幅)X350(奥行)X505(高さ)mm
●質量
・ サテライトスピーカー 1.5kg(片側)
・ サブウーファー・アンプユニット 30kg
● 付属品
・ 取扱説明書(保証書含む)
・ スピーカーアタッチメント(SPAT1)
・ スピーカーケーブルx2
・ フォーンケーブルx2
※ 0dBm=0.775V
※ 製品の仕様および外観は、改良のため予告なく変更
することがあります。
● 接続端子
・ メイン・インプット・ジャック
(L/モノ、R)
・ ミックス・インプット・ジャック
(L/モノ、R)
・ ライン・アウトプット・ジャック(L、R)
・ スピーカー・ジャック(L、R)
・ ヘッドフォン・ジャック

■ お客様相談窓口
ヤマハ管弦打楽器インフォメーションセンター 〒430-8650浜松市中沢町10-1 TEL:(053)411-4744
受付日:月曜日〜土曜日(日曜、祝日およびセンター指定休日を除く) 受付時間:10:30 〜 19:00
ヤマハ株式会社各事業所/営業所
EM企画推進室GD担当 〒108-8568 東京都港区高輪2-17-11 TEL(03)5488-5445
EM北海道 〒064-8543 札幌市中央区南10条西1丁目1-50 TEL(011)512-6113
EM仙台 〒980-0804 仙台市青葉区大町2-2-10 TEL(022)222-6147
EM名古屋 〒460-8588 名古屋市中区錦1-18-28 TEL(052)201-5199
EM大阪 〒542-0081 大阪市中央区南船場3-12-9 TEL(06)6252-5231
EM九州 〒812-8508 福岡市博多区博多駅前2-11-4 TEL(092)472-2130
■ アフターサービス
サービスのご依頼、お問い合わせは、お買い上げ店、またはお近くのヤマハ電気音響製品サービス拠点
にご連絡ください。
● 保証書
保証書は、販売店にて「販売店印、お買い上げ年月日」の押印、記
入をしてお渡し致しますので、お買い上げの際にご確認の上、大切
に保管してください。
● 保証期間
お買い上げ日から 1 年です。
● 保証期間中の修理
保証書記載内容に基づいて修理致します。詳しくは保証書をご覧く
ださい。
● 保証期間経過後の修理について
修理可能な部分は、ご要望により有料にて修理させて頂きます。但
し、修理料金や補修部品の保有期間の都合によって、相当品の代替
購入をおすすめする場合もございます。
● 補修用性能部品の最低保有期間
製品の機能を維持するために必要な部品の最低保有期間は、製造打
ち切り後 8 年です。
● 持ち込み修理のお願い
まず本書をよくお読みのうえ、もう一度お調べください。それでも
異常のあるときは、お買い上げの販売店、または最寄りのヤマハ電
気音響製品サービス拠点へ本機をご持参ください。
● 製品の状態は詳しく
修理をご依頼いただくときは、製品名、モデル名などとあわせて、故
障の状態をできるだけ詳しくお知らせください。
ヤマハ電気音響製品アフターサービス拠点(修理、サービス問い合わせ先)
北海道サービスステーション 〒064-8543 札幌市中央区南10条西1-1-50 ヤマハセンター内 TEL(011)512-6108
仙台サービスステーション 〒984-0015 仙台市若林区卸町5-7 仙台卸商共同配送センター3F TEL(022)236-0249
首都圏サービスセンター 〒143-0006 東京都大田区平和島2丁目1番1号
浜松サービスステーション 〒435-0016 浜松市和田町200 ヤマハ(株)和田工場内 TEL(053)465-6711
名古屋サービスセンター 〒454-0058 名古屋市中川区玉川町2-1-2 ヤマハ名古屋流通センター3F TEL(052)652-2230
大阪サービスセンター 〒565-0803 吹田市新芦屋下1-16 ヤマハ千里丘センター内 TEL(06)6877-5262
四国サービスステーション 〒760-0029 高松市丸亀町8-7 ヤマハミュージック高松店内 TEL(087)822-3045
九州サービスステーション 〒812-8508 福岡市博多区博多駅前2-11-4 TEL(092)472-2134
[本社]CSセンター 〒430-8650 浜松市中沢町10-1 ヤマハ(株)本社工場内 TEL(053)462-1131
※住所及び電話番号は変更になる場合があります。
京浜トラックターミナル内14号棟A-5F TEL(03)5762-2121
●音を楽しむエチケット●
楽しい音楽も時と場所によっては、大変気になるものです。隣近所への配慮をじゅうぶん
※これは日本電子工業会
『音のエチケット』
キャンペーンのマークです。
にいたしましょう。静かな夜間には小さな音でも良く通り、特に低音は床や壁などを伝わ
りやすく、思わぬところで迷惑をかけてしまうことがあります。夜間の演奏には特に気を
配りましょう。お互いに心を配り、快い生活環境を守りましょう。

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WC89631
弦打楽器事業部