Yamaha KP120 User Manual

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KP120
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取扱説明書
はじめに
このたびはヤマハリアルヘッドキックパッドKP120をお買い上げいただきまして、まことにありがと うございます。ヤマハリアルヘッドキックパッドは、電子ドラムシステム用に開発されたバスドラム 用のトリガーパッドです。打面にはヤマハアコースティックドラム用にラインナップされているドラ ムヘッドを採用し、アコースティックなフィーリングをもつ豊かな演奏表現を可能にします。シェル はバーチにクリア塗装を施した本格的アコースティックドラム仕様で、ステージで高い存在感をアピー ルします。ヤマハリアルヘッドキックパッド KP120 の優れた機能を使いこなしていただくために、本 書をご活用いただきますようご案内申し上げます。また、ご一読いただいた後も不明な点が生じた場 合に備え、本書を大切に保管いただきますようお願い申し上げます。
安全上のご注意ご使用の前に、必ずこの「安全上のご注意」をよくお読みください。
ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくご使用いた だき、あなたや他の人々への危害や損害を未然に防止する ためのものです。 注意事項は、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示する ために、誤った取り扱いをすると生じることが想定される 内容を「警告」と「注意」に区分しています。いずれもお客様 の安全や機器の保全に関する重要な内容ですので、必ずお 守りください。
* お読みになった後は、使用される方がいつでも見られる所に必ず保管してください。
警告
この製品を組み立てる際(脚、ライザーやフットペダルを取り付ける際など)、挟まれてケガをする 恐れがありますので、手指や足などに十分注意してください。
この製品の、脚棒は先端部分がとがっています。ケガの原因になりますので、取り扱いには十分注 意してください。
この製品を設置される際、不安定な場所(水平でない場所、ぐらついている台の上など)に設置しな いでください。転倒、落下などにより、ケガの原因となります。
この製品を設置される際、固定用のボルト等はしっかり締め付けてください。また、固定用ボルト をゆるめる際は急激にゆるめないでください。落下、転倒などにより、ケガの原因となります。
ケガをする恐れがありますので、小さいお子様が取り扱いされる際は十分注意してください。
この表示内容を無視した取り扱いをすると、死亡や重傷を負う可能性が想定 されます。
この機器に表示されている記号や取扱説明書に表示さ れている記号には、次のような意味があります。
記号表示について
記号は、危険、警告または注意を示しま す。
記号は、禁止行為を示します。記号の中に具 体的な内容が描かれているものもあります。
■製品取扱上のご注意
● この製品を分解したり(本取説に記載のヘッド交換を除く)、改造したりしないでください。故障や性能 劣化の原因になります。
● この製品の上に乗ったり、重いものを乗せたりしないでください。故障の原因になります。
● 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場所、暖房器具の近く、閉めきった車内など)や、湿気の多い 場所(風呂場、雨天の屋外など)での使用、保管はしないでください。変形、変色、故障や性能劣化の原 因になります。
● お手入れの際は、やわらかい布で乾拭きするか、水を含ませて固く絞った布を用いて汚れをふき取って ください。汚れがひどいときは、中性洗剤を含ませた布を固く絞って汚れを拭き取り、その後で水を含 ませて固く絞った布を用いて洗剤を拭き取ってください。 ベンジンやシンナー、アルコール類は製品を変色、変形させる恐れがありますので、使用しないでくだ さい。なお、この製品の内部に用いているクッション部品は、劣化の恐れがありますので、水や洗剤に 触れないよう注意してください。
● ケーブルの抜き差しは必ずプラグ部分を持って行なってください。また、ケーブルに重いものを乗せた り、とがったものが触れたりしないように注意してください。ケーブルに無理な力がかかると断線など のトラブルの原因になります。
■同梱品確認のお願い
セッティングをはじめる前に、以下のものが同梱されているかどうか確認してください。万 一不足のものがありましたら、お買い上げ店または本取扱説明書巻末に記載のヤマハ電気音 響製品サービス拠点へご連絡ください。
・KP120本体(脚×2、ライザーx1を含む)×1
KP120本体
ライザー
・モノラルフォーン
(3m)×1
ケーブル
この製品を設置される際、接続ケーブルなどの引き回しには十分注意してください。足を掛けて転 倒するなど、ケガの原因となります。
■接続のしかた
付属のモノラルフォーンケーブルを使って、 パッドの出力(OUTPUT)を DTXTREME/ DTX/DTXPRESS の入力(KICK など)に接 続します。ケーブルのL字プラグ側をパッド に差し込んでください。
NOTE : KP120 を DTXTREME/DTX/DTXPRESS
で使用する場合、DTXTREME/DTX/ DTXPRESS の INPUT のパッドタイプ設定 を RHkick(DTXTREME)、pad2(DTX)、 KP(DTXPRESS)にしてお使いください。 その他のパッドタイプでお使いになりますと、 ダブルトリガー(1 回の打撃に対し複数回音 が出てしまう)などのトラブルが出やすくな ることがあります。詳しくは DTXTREME/ DTX/DTXPRESS に付属の取扱説明書を参 照してください。
■出力(LEVEL)調整
接続する
モノラルフォーンケーブル
(付属)
■ドラムヘッドの交換
KP120 のドラムヘッドは、アコースティックドラムの場合と同様、消耗品です。傷んでき たらご自身で新しいものと交換してください(推奨:ヤマハレモアンバサダーコーテッド DH-AMCT12)。ドラムヘッドには推奨のもの以外にもお好みのものをお使いいただけます が、使用されるドラムヘッドによって、打感、打音、出力の大きさなどが異なる場合があり ますので、あらかじめご了承ください。
NOTE :
KP120 は、センシング・消音のため、パッド内部か らドラムヘッド裏側全面をクッションで押し付ける構造 となっています。ドラムヘッド交換の際は、工場出荷状 態と同様に、黄色クッションを下にし、3枚の灰色穴開 きクッションを、中央以外の穴位置をずらして重ねて配 置してください。これと異なる配置をした場合、打感、 打音、出力の大きさなどが変わる場合があります。
穴開きクッション(灰色)
クッション(黄色)
■消耗部品(クッション等)の交換について
● 本部品には使用年月とともに消耗したり、性能が劣化したりする消耗部品(ドラムヘッド のほか、クッション、ボ リューム、接続端子など)が使用されています。消耗部品の消耗や劣化の進行度合いは、使用環境や使用時間などに よって異なります。
● 消耗部品の交換は、お買い上げ店または巻末のヤマハ電気音響製品サービス拠点へご相談ください。
KP120 からのトリガー出力の大きさを調 整します。レベル調整つまみを右(+)に回す と出力が上がり、左(−)に回すと下がりま す。パッドを叩く強さや、必要とされるダイ ナミックレンジ、またお使いになる機器な どに応じて調節してください。
NOTE : KP120 を DTXTREME/DTX/DTXPRESS
で使用する場合、f f で演奏のとき、 DTXTREME/DTX/DTXPRESSのトリガー エディットモードの、[PADGain]のインプッ トレベル表示が90〜 95%になるように調節 します。詳しくは DTXTREME/DTX/ DTXPRESS に付属の取扱説明書を参照して ください。
出力が大きすぎると、ダイナミックレンジ (強弱の差)が狭くなったり、ダブルトリガー (1 回の打撃に対し複数回音が出てしまう)な
どのトラブルが起きやすくなったりします。
音を大きくしたいときは
レベル調節つまみ
故障の原因になりますので、レベル調節つまみ に過大な力を加えないでください。
KP120を DTXTREME/DTX/DTXPRESSで使用する場合、KP120に設定した音の音 量を変えたいときは、上記の出力調整の後に、DTXTREME/DTX/DTXPRESS の(ボイ ス)エディットモードで音量設定を行なってください。詳しくは DTXTREME/DTX/ DTXPRESS に付属の取扱説明書をご覧ください。
■故障かな?と思ったら
KP120 をご使用の際、次のようなトラブルが出たら、修理を依頼される前に、下記のよう な確認を行なってください。
● 音が出ない、小さい
要    因
KP120 のOUTPUT と DTXTREME/DTX/DTXPRESSの INPUTが、付属のケーブルで正しく 接続されていますか?
KP120 のレベル調整つまみが、必 要以上に絞られていませんか?
DTXTREME/DTX/DTXPRESSと ヘッドフォンやアンプ・スピーカな どの外部機器との接続は正しくなさ れていますか?
DTXTREME/DTX/DTXPRESS側 の設定が正しくなされていますか?
KP120 と DTXTREME/DTX/DTXPRESS の接続の状態 を、もう一度確認してください。
レベル調整つまみが必要以上に絞られていると、パッドを叩いて も小さい信号しか出力されず、DTXTREME/DTX/DTXPRESS に内蔵されている音源が十分な音量で発音されません。
外部機器との接続、外部機器の電源スイッチやボリュームの 位置などを確認してください。
DTXTREME/DTX/DTXPRESS で、KP120 を接続した INPUT番号に設定された音の音量設定が小さくなっていない か( 上記〔 音を大きくしたいときは〕参 照 )、ヘッドフォンの ボリュームが下がっていないかなど、確認してください。
確 認 事 項
「音のエチケット」
LEVEL
■各部の名称
LE
VEL
LEVEL
蝶ボルト
(脚用)
脚棒
脚ゴム
チューニング ボルト
フープ
ドラムヘッド
ライザー
ラグ
シェル
■セッティングのしかた
1. KP120 を組み立てます。図のように、
蝶ボルトをいったん取り外し、ライ ザー、脚を取り付け、チューニングキー を使って締付角ボルトをゆるめ、脚の 4本の脚棒を適当なところまで伸ばし、 締付角ボルトを軽く締め付けて仮固定 しておきます。
ボトムカバー
出力端子 OUTPUT
締付角ボルト
※ドラム用チューニングキーをご用意ください。
蝶ボルト(脚用)
ワッシャ
ワッシャ
バネワッシャ
蝶ボルト(ライザー用)
蝶ボルト
(ライザー用)
ワッシャ
バネワッシャ
蝶ボルト(脚用)
ワッシャ
ビーター
脚ゴム
脚棒
3. お使いのフットペダルのビーターが、パッドの中央に正しく当たるよう、ペダルの位置、
ビーターの伸ばし具合などを微調整します。
ビーター
ビーター
(ダブルフットペダル)
フープ
チューニング ボルト
2. お使いのフットペダルを KP120 に
セットします。フットペダルが付いた 状態で KP120 の打面が垂直になるよ う、また、実際にペダルを踏んで打撃を 加えた際に KP120 がふらつかないよ う、4 本の脚棒の伸ばし具合を再調整 します。伸ばし具合が決まったら締付 角ボルトをしっかり締め付けて固定し ます。
● 1回の打撃に対し複数回音が出る(ダブルトリガー)
要    因
KP120 のレベル調整つまみが必要 以上に上げられていませんか?
KP120 を接続した DTXTREME/ DTX/DTXPRESSのINPUTのパッ ドタイプが、RHkick(DTXTREME)、 pad2(DTX)、KP(DTXPRESS)以外に なっていませんか?
レベル調整つまみが必要以上に上げられていると、大きな信 号が長く残ってしまい、DTXTREME/DTX/DTXPRESSを 複数回発音させてしまいます。上記〔出力調整〕により、適 正な出力が送られるよう、設定しなおしてください。
パッドタイプが別なものに設定されていると、同じ大きさの 信号でもダブルトリガーが起きやすくなる場合があります。 詳しくは DTXTREME/DTX/DTXPRESS に付属の取扱説 明書を参照してください。
ライザー
確 認 事 項
締付角ボルト ゆるめる
伸ばす
NOTE :
NOTE :
NOTE : お手持ちのチューニングキーを使って、フープ上に配置されているチューニングボルトを締めたり ゆるめ
NOTE : ドラムヘッドは均一に張ってください。締め付けの強さにムラがあるとシワが生じ、ドラムヘッド の寿命
NOTE : ドラムヘッドは必要以上に締め付けたり、ゆるめたりしないでください。強く締め付けすぎると、 ドラム
KP120 では、ダブルフットペダル(YAMAHA:DFP -880 など)を使用する ことができます。ダブル フットペダルをご使用の際は、2 本のビーターの中央がパッドのほぼ中央になるよう、ペダルの位置、ビー ターの伸ばし具合などを調整してください。
専用台を用いる場合や、床に傷がついてもかまわない場合は、脚棒の先端を出した状態でセッティングするこ ともできます。床に傷をつけたくない場合は、脚棒の先端を脚ゴムの中に格納した状態でご使用ください。
たりすることにより、ドラムヘッドの張り具合を調節することができます。ただしこの際 DTXTREME/ DTX/DTXPRESS 等から発音される音色自体は変化しません。
が短くなることがあります。
ヘッドや胴体などが破損する場合があります。ゆるめすぎると、ドラムヘッドやクッションの寿命が短くなっ たり、雑音の原因になったりする場合があります。
■アフターサービス
サービスのご依頼、お問い合わせは、お買い上げ店、またはお近くのヤマハ電気音響製品 サービス拠点にご連絡ください。
● 補修用性能部品の最低保有期間
製品の機能を維持するために必要な部品の最低保有期間は、製造打切後8年です。
● 持ち込み修理のお願い
  まず本書をよくお読みのうえ、もう一度お調べください。それでも異常のあるときは、お買い上げの販売店、または
最寄りのヤマハ電気音響製品サービス拠点へ本機をご持参ください。 
● 製品の状態は詳しく
修理をご依頼いただくときは、製品名、モデル名などとあわせて、故障の状態をできるだけ詳しくお知らせください。
※ 上記再設定を行なっても、ダブルトリガーが十分改善されない場合には、DTXTREME/DTX/DTXPRESS のセル
フリジェクション機能を使って発生を抑えることもできます。詳しくはDTXTREME/DTX/DTXPRESSに付属の 取扱説明書を参照してください。
上記トラブルや、その他のトラブルについては、DTXTREME/DTX/DTXPRESSに付属の取扱 説明書も参照してください。それでもトラブルが解消されない場合は、お買い上げ店または本取 扱説明書巻末に記載のヤマハ電気音響製品サービス拠点へご相談ください。
■仕様
パッド口径 12インチ
外形寸法(実使用状態組立時:突起部含む) 530(W)×330(D)×510(H)mm
重量 5,310g
センサー方式 シングルトリガータイプ
コントロール 出力調整ボリューム×1
出力端子 標準モノラルフォーンジャック
付属品 モノラルフォーンケーブル(3m)×1、取扱説明書(本書)×1
※製品の仕様および外観は、改良のため予告無く変更することがあります。
●音を楽しむエチケット●
ヤマハ電気音響製品アフターサービス拠点(修理、サービス問い合わせ先)
(修理受付および修理品お持込み窓口)
北海道サービスセンター 〒064-8543 札幌市中央区南10条西1丁目1-50ヤマハセンター内 TEL(011)512-6108 仙台サービスステーション 〒984-0015 仙台市若林区卸町5-7仙台卸商共同配送センター3F TEL(022)236-0249 首都圏サービスセンター 〒211-0025 川崎市中原区木月1184 TEL(044)434-3100 浜松サービスステーション 〒435-0016 浜松市和田町200ヤマハ(株)和田工場内 TEL(053)465-6711 名古屋サービスセンター 〒454-0058 名古屋市中川区玉川町2-1-2ヤマハ(株)名古屋流通センター3F TEL(052)652-2230 大阪サービスセンター 〒565-0803 吹田市新芦屋下1-16ヤマハ(株)千里丘センター内 TEL(06)6877-5262 四国サービスステーション 〒760-0029 高松市丸亀町8-7(株)ヤマハミュージック神戸高松店内 TEL(087)822-3045 広島サービスステーション 〒731-0113 広島市安佐南区西原6-14-14 TEL(082)874-3787 九州サービスセンター 〒812-8508 福岡市博多区博多駅前2-11-4 TEL(092)472-2134
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弦打楽器事業部   国内営業部  〒430-8650 浜松市中沢町10番1号  TEL(053)460-2433
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※住所及び電話番号は変更になる場合があります。
※これは日本電子工業会
『音のエチケット』キャ
ンペーンのマークです。
楽しい音楽も時と場所によっては、大変気になるものです。隣近所へ の配慮を十分にいたしましょう。静かな夜間には小さな音でも良く通 り、特に低音は床や壁などを伝わりやすく、思わぬところで迷惑をか けてしまうことがあります。夜間の演奏には特に気を配りましょう。 お互いに心を配り、快い生活環境を守りましょう。
ヤマハでは、低振動音を約 50% カットする商品アイテム「キック振 動吸収板」をご用意しております。詳しくはヤマハカタログをご参照 ください。
弦打楽器事業部国内営業部ギタードラム営業課
〒430-8650
浜松市中沢町
10-1TEL.(053)460-2433
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