TC74LCX374F/FT/FK
東芝CMOSデジタル集積回路 シリコン モノリシック
TC74LCX374F,TC74LCX374FT,TC74LCX374FK
Low Voltage Octal D-Type Flip-Flop with 5 V Tolerant Inputs and Outputs
TC74LCX374 は､低電圧 (3.3 V) 駆動の CMOS 8 ビット D タイプ
フリップフロップです。CMOS の特長である低消費電力で 3.3 V シ
ステムにおける高速動作が可能です。
すべての入力端子および出力端子 (出力オフ時だけ) には 5.5 V の
信号入力が許容されるため､3.3 V と 5 V との 2 電源を持つシステム
でのインタフェースに適しています。
この IC は､共通のクロック信号 (CK) と､出力イネーブル信号
OE
(
) によりコントロールされる独立な 8 ビットのフリップフロッ
プにより構成されています。イネーブル入力
出力はフローティング (高インピーダンス) 状態になります。
また､すべての入力には､静電破壊から素子を保護するための保護
回路が付加されています。
OE
を “H” にすると､
特 長
TC74LCX374F
TC74LCX374FT
• 動作電源電圧 : VCC = 1.65~3.6 V
• 高速動作 : t
• 出力電流 : |I
• 高ラッチアップ耐量 : ±500 mA 以上
• パッケージ : SOP (JEITA TYPE-II)
TSSOP (JEITA TYPE-I)
VSSOP (US)
• 全入出力ともにパワーダウンプロテクション機能あり
• 74 シリーズ (74AC/VHC/HC/F/ALS/LS etc.) の 374 タイプと同
一ピン接続､同一ファンクション
注：電気的特性の V
= 8.5 ns (最大) (VCC = 3.0~3.6 V)
pd
|/IOL = 24 mA (最小) (VCC = 3.0 V)
OH
=1.8±0.15V については、製造時期が“2009 年 1 月”以降の製品に適用します。
CC
TC74LCX374FK
質量
SOP20-P-300-1.27A : 0.22 g (標準)
TSSOP20-P-0044-0.65A : 0.08 g (標準)
VSSOP20-P-0030-0.50 : 0.03 g (標準)
2010-01-31 1
TC74LCX374F/FT/FK
ピン接続図
OE 1
Q0
D0
D1
Q1
Q2
D2
D3
Q3
GND
真理値表
OE CK D
H X X Z
L X Qn
L L L
L H H
(top view)
2
3
4
5
6
7
8
9
10
Inputs
論理図
20
19
18
17
16
15
14
13
12
11
V
Q7
D7
D6
Q6
Q5
D5
D4
Q4
CK
CC
Outputs
OE
CK
D0
D1
D2
D3
D4
D5
D6
D7
11
13
14
17
18
1
EN
C1
3
1D
4
7
8
2
5
6
9
12
15
16
19
Q0
Q1
Q2
Q3
Q4
Q5
Q6
Q7
X : Don’t care
Z : High impedance
Qn : 変化しない
システム図
3
11
CK
1
OE
D0
D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7
CK
18
D
Q
16
Q6
CK
Q
19
Q7
4
D
Q
CK
D
CK
2
Q0
7
D
Q
CK
5
Q1
8
D
Q
6
Q2
CK
13
D
Q
9
Q3
CK
14
D
Q
12
Q4
CK
17
D
Q
15
Q5
2010-01-31 2
絶対最大定格 (注 1)
項目 記号 定格 単位
TC74LCX374F/FT/FK
電源電圧 V
入力電圧 V
出力電圧 V
入力保護ダイオード電流 I
出力寄生ダイオード電流 I
出力電流 I
許容損失 P
電源/GND 電流 I
保存温度 T
CC
IN
OUT
IK
OK
OUT
D
CC/IGND
stg
−0.5~7.0 (注 2)
−0.5~V
±50 (注 4) mA
−0.5~7.0 V
−0.5~7.0 V
+ 0.5 (注 3)
CC
−50 mA
±50 mA
180 mW
±100 mA
−65~150 °C
V
注 1: 絶対最大定格は､瞬時たりとも超えてはならない値であり､1 つの項目も超えてはなりません。
本製品の使用条件 (使用温度/電流/電圧等) が絶対最大定格/動作範囲以内での使用においても､高負荷 (高温お
よび大電流/高電圧印加､多大な温度変化等) で連続して使用される場合は､信頼性が著しく低下するおそれが
あります。
弊社半導体信頼性ハンドブック (取り扱い上のご注意とお願いおよびディレーティングの考え方と方法) およ
び個別信頼性情報 (信頼性試験レポート､推定故障率等) をご確認の上､適切な信頼性設計をお願いします。
注 2: 出力オフ状態
注 3: “H” または “L” 状態､I
注 4: V
OUT
< GND, V
OUT
の絶対最大定格を超えないこと。
OUT
> VCC
動作範囲 (注 1)
項目 記号 定格 単位
電源電圧 V
入力電圧 V
出力電圧 V
出力電流 I
動作温度 T
入力上昇､下降時間 dt/dv 0~10 (注 7) ns/V
CC
IN
OUT
OH/IOL
opr
1.5~3.6 (注 2)
0~5.5 (注 3)
0~VCC (注 4)
±24 (注 5)
1.65~3.6
0~5.5 V
±12 (注 6)
−40~85 °C
注 1: 動作範囲は動作を保証するための条件です。
使用していない入力は V
､もしくは GND に接続してください。
CC
注 2: データ保持
注 3: 出力オフ状態
注 4: “H” または “L” 状態
注 5: VCC = 3.0~3.6 V
注 6: VCC = 2.7~3.0 V
注 7: VIN = 0.8~2.0 V, VCC = 3.0 V
V
V
mA
2010-01-31 3
電気的特性
特性
DC
(Ta = −40~85°C)
TC74LCX374F/FT/FK
項目 記号 測定条件
“H” レベル VIH ⎯
入力電圧
レベル V
“L”
“H” レベル V
出力電圧
“L” レベル VOL VIN = VIH or V
入力電流 I
スリーステート
オフリーク電流
電源オフリーク電流 I
静的消費電流
I
OZ
OFF
ICC
ΔI
IL
OH
IN
CC
V
(V)
CC
1.65~2.3 V
2.3~2.7 1.7 ⎯
2.7~3.6 2.0
1.65~2.3 ⎯ V
⎯
IOH = −100 μA 1.65~3.6 V
IOH = −4 mA 1.65 1.05 ⎯
V
= VIH or V
IN
VIN = 0~5.5 V 1.65~3.6 ⎯ ±5.0 μA
= VIH or V
V
IN
V
= 0~5.5 V
OUT
VIN/V
VIN = VCC or GND 1.65~3.6 ⎯ 10.0
V
VIH = VCC − 0.6 V (1 入力当たり)2.7~3.6 ⎯ 500
= 5.5 V 0 ⎯ 10.0 μA
OUT
= 3.6~5.5 V 1.65~3.6 ⎯ ±10.0
IN/VOUT
IOH = −8 mA 2.3 1.7 ⎯
IL
IOH = −12 mA 2.7 2.2 ⎯
IOH = −18 mA 3.0 2.4 ⎯
IOH = −24 mA 3.0 2.2 ⎯
IOL = 100 μA 1.65~3.6 ⎯ 0.2
IOL = 4 mA 1.65 ⎯ 0.45
IOL = 8 mA 2.3 ⎯ 0.7
IL
IOL = 12 mA 2.7 ⎯ 0.4
IOL = 16 mA 3.0 ⎯ 0.4
IOL = 24 mA 3.0 ⎯ 0.55
IL
2.3~2.7 ⎯ 0.7
2.7~3.6
1.65~3.6
最小 最大 単位
×0.9 ⎯
CC
⎯
×0.1
CC
⎯ 0.8
− 0.2 ⎯
CC
⎯ ±5.0 μA
V
V
μA
2010-01-31 4
AC
特性
(Ta = −40~85°C)
TC74LCX374F/FT/FK
項目 記号 測定条件
最大クロック周波数 f
伝搬遅延時間
(CK-Q)
出力イネーブル時間
出力ディセーブル時間
最小パルス幅
(CK)
最小セットアップ時間 t
最小ホールド時間 t
出力ピン間スキュー
図 1, 図 2
max
t
pLH
t
pHL
t
pZL
t
pZH
t
pLZ
t
pHZ
tw (H)
t
(L)
w
図 1, 図 2
s
図 1, 図 2
h
t
osLH
t
osHL
図 1, 図 2
図 1, 図 3
図 1, 図 3
図 1, 図 2
V
CC
1.8±0.15 50 ⎯
2.5±0.2 100 ⎯
2.7 100 ⎯
± 0.3 150 ⎯
3.3
1.8±0.15 ⎯ 30.0
2.5±0.2 ⎯ 10.5
2.7 ⎯ 9.5
± 0.3 1.5 8.5
3.3
1.8±0.15 ⎯ 34.0
2.5±0.2 ⎯ 17.0
2.7 ⎯ 9.5
± 0.3 1.5 8.5
3.3
1.8±0.15 ⎯ 32.0
2.5±0.2 ⎯ 16.0
2.7 ⎯ 8.5
3.3 ± 0.3 1.5 7.5
1.8±0.15 12.0 ⎯
2.5±0.2 6.0 ⎯
2.7 4.0 ⎯
3.3 ± 0.3 3.3 ⎯
1.8±0.15 10.0 ⎯
2.5±0.2 5.0 ⎯
2.7 2.5 ⎯
3.3 ± 0.3 2.5 ⎯
1.8±0.15 1.5 ⎯
2.5±0.2 1.5 ⎯
2.7 1.5 ⎯
3.3 ± 0.3 1.5 ⎯
注)
(
2.7 ⎯ ⎯
3.3
± 0.3 ⎯ 1.0
最小 最大 単位
(V)
MHz
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
注: この項目は､設計的に保証される項目です。
(t
osLH
= |t
pLHm
− t
pLHn
|, t
osHL
= |t
pHLm
− t
pHLn
|)
2010-01-31 5
TC74LCX374F/FT/FK
スイッチングノイズ特性
項目 記号 測定条件
非動作出力最大ダイナミック V
非動作出力最小ダイナミック V
(Ta = 25°C, Input: tr = tf = 2.5 ns, CL = 50 pF, RL = 500 Ω)
V
OL
OL
|V
VIH = 3.3 V, VIL = 0 V 3.3 0.8 V
OLP
| VIH = 3.3 V, VIL = 0 V 3.3 0.8 V
OLV
容量特性
入力容量
出力容量
等価内部容量 C
(Ta = 25°C)
項目 記号 測定条件
CIN ⎯ 3.3 7 pF
C
⎯ 3.3 8 pF
OUT
fIN = 10 MHz (注) 3.3 25 pF
PD
注: CPDは､動作消費電流から算出した IC 内部の等価容量です。
無負荷時の平均動作消費電流は､次式から求められます。
I
CC (opr)
= CPD･VCC･fIN + ICC/8 (1 回路当たり)
AC電気的特性測定回路
(V)
(V)
標準 単位
標準 単位
V
CC
V
CC
スイッチ
Output Measure
L
C
AC電気的特性測定波形
Input
(CK)
Input
(D)
Open
6.0 V or V
R
L
R
L
GND
CC
×2
項 目 スイッチ
t
, t
pLH
t
pLZ
t
pHZ
Open
pHL
6.0 V @ VCC =3.3±0.3V
, t
pZL
, t
GND
pZH
@ V
VCC×2 @ VCC =2.5±0.2V
@ V
CC
CC
=2.7V
=1.8±0.15V
図 1
tr
10%
V
90%
IM
10%
tf
90%
V
IM
(H) th (H) th (L)ts (L)
t
s
t
tr
f
VIH
GND
tw (H) tw (L)
VIH
GND
Output
(Q)
V
pHL
図 2 t
OM
pLH
, t
, tw, ts, th
pHL
t
pLH
V
OH
V
t
OL
2010-01-31 6
TC74LCX374F/FT/FK
Output Enable
OE )
(
Output (Q)
Low to Off to Low
Output (Q)
High to Off to High
tr t
t
pLZ
t
Outputs
enabled
図 3 t
pHZ
VX
VY
pLZ
90%
V
, t
f
IM
10%
Outputs
disabled
, t
pHZ
t
pZL
t
pZH
pZL
, t
V
V
pZH
OM
OM
Outputs
enabled
V
IH
GND
V
OH
VOL
V
OH
GND
VCC
Input
Output
記号
VIH 2.7V VCC V
VIM 1.5V VCC/2 VCC/2
tr,tf 2.5ns 2.0ns 2.0ns
VOM 1.5V VOH/2 VOH/2
VX V
V
V
Y
CL 50pF 30pF 30pF Load
500Ω 500Ω 1kΩ
R
L
3.3
± 0.3 V
2.7V
+0.3V VOL +0.15V VOL +0.15V
OL
-0.3V VOH -0.15V VOH -0.15V
OH
2.5
± 0.2 V 1.8 ± 0.15 V
CC
2010-01-31 7
外形図
TC74LCX374F/FT/FK
質量: 0.22 g (標準)
2010-01-31 8
外形図
TC74LCX374F/FT/FK
質量: 0.08 g (標準)
2010-01-31 9
外形図
TC74LCX374F/FT/FK
質量: 0.03 g (標準)
2010-01-31 10
TC74LCX374F/FT/FK
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タシート、アプリケーションノート、半導体信頼性ハンドブックなど）および本製品が使用される機器の
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電機器など）または本資料に個別に記載されている用途に使用されることが意図されています。本製品は、
特別に高い品質・信頼性が要求され、またはその故障や誤作動が生命・身体に危害を及ぼす恐れ、膨大な
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う）に使用されることは意図されていませんし、保証もされていません。特定用途には原子力関連機器、
航空・宇宙機器、医療機器、車載・輸送機器、列車・船舶機器、交通信号機器、燃焼・爆発制御機器、各
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「米国輸出管理規則」等、適用ある輸出関連法令を遵守し、それらの定めるところにより必要な手続を行っ
てください。
• 本製品の RoHS 適合性など、詳細につきましては製品個別に必ず弊社営業窓口までお問合せください。本
製品のご使用に際しては、特定の物質の含有･使用を規制する RoHS 指令等、適用ある環境関連法令を十分
調査の上、かかる法令に適合するようご使用ください。お客様がかかる法令を遵守しないことにより生じ
た損害に関して、当社は一切の責任を負いかねます。
2010-01-31 11
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