TB62209FG
東芝BiCDプロセス集積回路 シリコン モノリシック
TB62209FG
チョッパ方式マイクロステップ疑似正弦波駆動ステッピングモータドライバ
TB62209FG は、チョッパ方式マイクロステップ疑似正弦波駆動の
ステッピングモータドライバです。
2 相バイポーラタイプのステッピングモータを駆動する際に、低ト
ルクリップル、低振動駆動に最適と言われる、「マイクロステップ」
駆動をより容易に実現するためのシステムとして、CLK In マイクロ
ステップ用デコーダ回路を、オンチップで内蔵しているため、モー
タの駆動が容易でありモータを低トルクリップル、高効率で駆動す
ることができます。
さらに、DMOS (Power MOS FET) にて出力段を構成しているた
め、通常の Bipolar トランジスタ出力の IC よりも、出力部消費電力
を非常に小さく抑えることができます。
また、チョッピング時に電流の減衰比率を外部から切り替えるこ
とを可能にした 「MIXED DECAY MODE」 を内蔵し、電流減衰比率を負荷の特性に合わせて、4 段階に切り替え可能に
しています。
特 長
質量: 0.79 g (標準)
• バイポーラステッピングモータを 1 チップにてコントロール可能です。
• BiCD プロセスによる、モノリシック IC です。
• 低 On 抵抗 R
• マイクロステップ用のデコーダと 4 bit D/A を内蔵。
• 検出回路として、ISD、TSD、V
• チャージポンプ回路内蔵 (外付けコンデンサ × 2)
• パッケージ : 36 PIN POWER FLAT PACKAGE (HSOP36-P-450-0.65)
• 最大モータ電源電圧: 40 V (max)
• 最大モータ出力電流: 1.8 A (max)
• 2 相、1-2 (2 タイプ)、W1-2、2W1-2、4W1-2 相、および軸固定モードを選ぶことができます。
• 定電流方式として MIXED DECAY MODE を内蔵し、4 段階の減衰比率を指定できます。
• チョッピング周波数は外部コンデンサと抵抗にて設定可能です。
100 kHz 以上での高速チョッピングが可能です。
注: 使用に当たっては熱的条件に十分注意してください。一般の製品より静電耐圧が低いため、取り扱いにご注意
ください。
= 0.5 Ω (Tj = 25°C @1.0 A: typ.) を実現。
on
DD・VM
電源パワーオンリセット回路を内蔵。
2010-10-07 1
ブロック図
TB62209FG
1. 全体図
RESET
CW/CCW
ENABLE
STANDBY
D MODE 3
D MODE 2
D MODE 1
CLK
V
re
TORQUE 1
Current Level Set
TORQUE 2 MDT 1 MDT 2
Torque Control
Micro Step Decoder
4 Bit D/A (Sine Angle
Control)
V
DD
Chopper OSC
OCS
CR-CLK
Converter
MO
CR
V
M
Ccp C
Ccp B
Ccp A
Current Feedback (×2)
V
R
S
V
M
Charge
Pump
Unit
RS 1
V
RS 2
STANDBY
ENABLE V
R
S COMP 1
R
S COMP 2
(Mixed Decay Control)
Output
(H-Bridge)
×2
Stepping
Motor
Output Control
ISD
V
DDR/VMR
M
Detect
Detection Unit
TSD
VDD
TSD
Detect
2010-10-07 2
TB62209FG
2.
LOGIC UNIT
D MODE 1
D MODE 2
D MODE 3
CW/CCW
CLK
STANDBY
RESET
機能
設定 PIN の論理によって、マイクロステップ電気角を出力します。
MDT 1 MDT 2
マイクロステップデコーダ
TORQUE 1 TORQUE 2
DATA MODE
DECAY
× 2 bit
A 側
階段電流データ
× 4 bit
A 側
位相情報
× 1 bit
A 側
ENABLE
出力制御
回路
TORQUE
× 2 bit
電流帰還
回路
DECAY
× 2 bit
MIXED
DECAY
回路
B 側
階段電流データ
× 4 bit
B 側
D/A 回路
位相情報
× 1 bit
B 側
出力制御
回路
2010-10-07 3
TB62209FG
3. 電流値帰還回路、電流値設定回路
機能
電流設定回路は、電流設定デコーダによって出力電流値の基準電圧を設定します。
また電流帰還回路は、R
生する電位差と、電流設定回路より出力された基準電圧を比較することによって、電流設定値と出力電流の
関係を出力制御回路に出力します。
C/R が接続されたチョッピング基準信号作成回路では、チョッピング周波数の基準になる内部基準 CLK
(CR-CLK 信号) が作成されます。
TORQUE
0、1
V
re
100%
85%
70%
50%
TORQUE
制御回路
デコーダ
UNIT
より
S
15
14
13
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
と VMの間に接続される電流値センス抵抗 RRSに電流が流れることによって発
CURRENT
0-3
階
段
電
流
値
選
択
回
路
4 bit
D/A
回路
チョッピング基準
チョッピング基準作成回路
波形発生回路
波形整形回路
CR
MIXED
DECAY
TIMMING
回路
電源設定回路
DA 回路
VRS回路 1
(RS-VM
差電圧
検出)
R
S
V
M
電流帰還回路
VRS回路 2
(VM-RS
差電圧
検出)
0
出力停止信号 (ALL OFF)
CHARGE MODE
時に使用
NF
(設定電流
到達信号)
RNF
(設定電流
監視信号)
FAST MODE
時に使用
R
S COMP
回路
1
(注 1)
R
S COMP
回路
2
(注 2)
出力
制御
回路
注 1: R
注 2: R
S COMP1
S COMP2
: 設定電流値と出力電流を比較し、設定値に達した場合信号を出力します。
: チョッピング時の FAST MODE 最後の時間で、設定電流値と出力電流を比較し、設定電流値
が出力電流以下の場合、信号を出力します。
2010-10-07 4
TB62209FG
4. 出力制御回路電流値帰還回路、電流値設定回路
階段電流設定
デコーダ回路
出力制御回路
PHASE
電流
帰還
回路
電流
設定
回路
NF 設定電流
到達信号
RNF 設定電流
監視信号
出力停止信号
出力制御回路
MIXED
DECAY
TIMMING
Charge Start
U1
U2
L1
L2
出力 STOP 信号
DECAY
MODE
チョッピング基準
CR
COUNTER
CR Selector
V
DD
作成回路
TIMMING
V
M
MIXED
DECAY
回路
出力回路
STANDBY
出力端子
V
: VDD電源監視
DDR
VMR: VM電源監視
ISD: 過電流検出回路
TSD: 過熱検出回路
注: STANDBY 端子は IC 内部で約 100 kΩ の抵抗で PULL DOWN しています。
ISD
回路
V
M
V
DD
VMR
回路
V
DDR
回路
TSD
回路
検出回路
階段電流設定
LATCH CLEAR
信号
内部
停止
信号
選択
回路
LOGIC
CHARGE
PUMP
停止信号
CHARGE PUMP
MIXED DECAY
TIMMING TABLE
CLEAR 信号
CHARGE
PUMP
回路
回路
出力上側
ドライブ電源
VH
ただし、この端子の非使用時は必ず GND に接続してください。誤動作の可能性があります。
出力回路
Cop A
Cop B
Cop C
2010-10-07 5
TB62209FG
5. 出力等価回路
出力制御
回路より
出力制御
回路より
出力上側
ドライブ
電源
(VH)
U1
U2
L1
L2
出力
駆動
回路
A 相
出力上側
ドライブ
電源
(VH)
U1
U2
L1
L2
出力
駆動
回路
B 相
V
M A
R
S A
U1
L1
U1
L1
L2
L2
U2
U2
A 出力
A 出力
R
SB
B 出力
B 出力
R
V
M B
R
RS B
PGND
RS A
VMへ
M
注: 点線のダイオードは、寄生ダイオードです。
2010-10-07 6
TB62209FG
6. 入力等価回路
1.
入力回路
VDD
IN
VSS
2.
入力回路
VDD
IN
(CLK、TORQUE、MDT、CW/CCW)
(RESET、ENABLE、STANDBY、DATA MODE、Drive Mode)
150 Ω
150 Ω
内部
内部
LOGIC へ
GND
LOGIC へ
100 kΩ
VSS
3. V
入力回路
ref
VDD
IN
VSS
4.
出力回路
VDD
(MO、PROTECT)
GND
2
D/A 回路へ
GND
OUT
VSS
GND
2010-10-07 7
TB62209FG
端子接続図
(top view)
1 D MODE 1
2 D MODE 2
3 D MODE 3
4 CW/CCW
5 V
DD
S B
6 V
re
7 ピンと 8 ピンとは
7 NC
リードフレームでショートして
8 NC
いますが、チップ上への
接続はありません。
9 R
(FIN)
10 R
S A
11 ピンと 12 ピンとは
11 NC
リードフレームでショートして
いますが、チップ上への
12 NC
接続はありません。
13 VM
14 STANDBY
15 Ccp A
16 Ccp B
17 Ccp C
18 MO
データモード、PWM時のピンアサイン
TB62209FG
36
CR
35
CLK
34 ENABLE
33 OUT B
32
RESET
31 DATA MODE
30 NC
29 OUT B
28 PGND
(FIN)
27 PGND
26 OUT A
25 NC
24 MDT 2
23 MDT 1
22 OUT A
21 TORQUE2
20 TORQUE1
19 PROTECT
D MODE 1 → GA+ (OUT A、 A)
D MODE 2
D MODE 3
CW/CCW
→ GA− (OUT A、 A)
→ GB+ (OUT B、 B)
→ GB− (OUT B、 B)
以上のように読み替えてください。
2010-10-07 8
端子機能説明 1
ピン番号 端子名 機能 備考
D MODE 3、2、1
1 D MODE 1
2 D MODE 2
3 D MODE 3
4 CW/CCW モータ回転方向の設定
5 VDD ロジック電源接続端子 ロジック電源 (= 5 V) を接続します。
6 V
7 NC ノンコネクション 配線されていません。
8 NC ノンコネクション 配線されていません。
9 R
FIN FIN ロジックグラウンド
10 R
11 NC ノンコネクション 配線されていません。
12 NC ノンコネクション 配線されていません。
ref
S B
S A
モータ駆動モード
設定端子
出力電流設定用
リファレンス電源端子
B
軸側電源端子
(
電流検知用抵抗の接続端子)
A
軸側電源端子
(
電流検知用抵抗の接続端子)
LLL: STANDBY PIN と同様に低消費電力機能
LLH: 固定モード
LHL: 2 相励磁
LHH: 1-2 相励磁 (A)
HLL: 1-2 相励磁 (B)
HLH: W1-2 相励磁
HHL: 2W1-2 相励磁
HHH: 4W1-2 相励磁
CW:
正転
CCW:
逆転
電流設定用に電圧源を接続します。
電流センス抵抗を VMとの間に接続します。
必ずパワーグラウンドとショートしてください。
放熱の役割がありますので、熱設計を考慮してパ
ターンの設計をお願いします。
電流センス抵抗を VMとの間に接続します。
データモード、PWM時のピンアサイン
TB62209FG
D MODE 1 → GA+ (OUT A、 A)
D MODE 2
D MODE 3
CW/CCW
→ GA− (OUT A、 A)
→ GB+ (OUT B、 B)
→ GB− (OUT B、 B)
2010-10-07 9
端子機能説明 2
ピン番号 端子名 機能 備考
13 VM モータ電源監視端子 モータ電源に接続します。
通常動作
H:
14 STANDBY 全機能イニシャライズ&省電力モード
15 Ccp A
16 Ccp B
17 Ccp C (汲み上げ側)
18 MO 電気角 (= 0 度) モニタ端子
19 PROTECT TSD 動作検知端子
20 TORQUE 1
21 TORQUE 2
出力段駆動電源昇圧用
コンデンサ接続端子 (対 GND: 蓄積側)
出力段駆動電源昇圧用
コンデンサ接続端子
モータトルク切り替え設定
L:
動作停止
チャージポンプ出力停止
チャージポンプ (電荷蓄積側) のコンデンサを
接続します。
V
+ V
M
チャージポンプ (電荷汲み上げ側) のコンデン
Ccp C との間に接続します。
サを
チャージポンプ (電荷汲み上げ側) のコンデン
Ccp B との間に接続します。
サを
4W1-2
0 度 (B: 100%、A: 0%) で出力。
2
相励磁では、電気角が 0 度(B: 100%、A: 100%)
で出力。
動作開始時、STANDBY を’H’にすることで、
'L'
を出力し、TSD (サーマルシャットダウン)
動作を検知して、H レベルを出力します。
Torque 2
LH: 85%
HL: 70%
LL: 50%
が発生します。
DD
、2W1-2、W1-2、1-2 相励磁で電気角が
、1 = HH: 100%
TB62209FG
22 OUT A 出力端子 A チャネル ⎯
MDT 2
23 MDT 1
24 MDT 2
MIXED DECAY
の設定
、1 = HH: 100%
HL: 75%
LH: 37.5%
LL: 12.5%
2010-10-07 10
端子機能説明 3
ピン番号 端子名 機能 備考
25 NC ノンコネクション 配線されていません。
26 OUT A 出力端子 A チャネル ⎯
27 PGND パワーグラウンド
FIN FIN ロジックグラウンド
28 PGND パワーグラウンド
29 OUT B 出力端子 B チャネル ⎯
30 NC ノンコネクション 配線されていません。
31 DATA MODE
32 RESET 電気角の初期化
33 OUT B 出力端子 B チャネル ⎯
34 ENABLE 出力イネーブル端子 強制的に OFF します。
35 CLK
36 CR
CLK-In
切り替え
モータ回転数決定用
CLK
チョッピング基準周波数リファレンス端子
(チョッピング周波数の設定用)
動作と外部 PWM 制御との Mode
信号の入力
パワーグラウンド、VSSはすべてショートしてく
ださい。
放熱の役割がありますので、熱設計を考慮して、
パターンの設計をお願いします。
パワーグラウンドはすべてショートしてくださ
い。
H : 外部 PWM 制御 Mode
L : CLK-IN 動作 Mode
通常は、CLK-IN Mode (= L) での使用を推奨
します。
外部 PWM 制御(=H)のときは定電流制御などの
機能は一切働きませんので、Lレベルに固定
してください。
電気角を強制的にイニシャライズします。
このとき、ENABLE はモータの誤動作を
防ぐため、L にすることを推奨します。
H:
L:
CLK
Up
ここに接続する定数でチョッピング周波数
が決まります。
電気角のリセット
通常動作
ごとに電気角が一つ進みます。
エッジで信号が反映されます。
TB62209FG
2010-10-07 11
TB62209FG
1.
CW/CCW
ステッピングモータの回転方向を切り替えます。
Input ファンクション
H 正転 (CW)
L 逆転 (CCW)
2.
DECAY MODE X0、X1
定電流制御時の、電流減衰速度を指定します。
% (
す。
(標準値は、37.5%です。)
MDT 2 MDT 1 ファンクション
L L 12.5% MIXED DECAY MODE
L H 37.5% MIXED DECAY MODE
H L 75% MIXED DECAY MODE
H H 100% MIXED DECAY MODE (FAST DECAY MODE)
3.
TORQUE X
電流のピーク値を、4 段階で可変します。起動時と定速回転で、使用電流値を変えたい場合などに使います。
のファンクション
割合) が大きいほど、電流の減衰力が大きくなりますが、電流波高値 (カレントリップル) が大きくなりま
のファンクション
のファンクション
TORQUE 2 TORQUE 1 コンパレータ基準電圧
H H 100%
L H 85%
H L 70%
L L 50%
4.
RESET
の場所
この機能です。
Input ファンクション
のファンクション (電気角の強制初期化
CLK 入力方式 (デコーダ方式) では、CLK 数をカウントしていないと、MO 以外では、その時点電気角がど
(電気角)にあるかがわかりません。そのために、強制的に電気角を初期化 (イニシャライズ) するのが、
MO
出力中 (電気角 = 0) に、励磁モードを他の駆動モードに替える場合などにも使用します。
H イニシャライズ (電気角 = 0)
L 通常動作
)
2010-10-07 12
TB62209FG
5.
6.
7. 励磁
ENABLE
動作時に、すべての出力トランジスタを強制的に OFF します。
電気角や各動作モードなどのデータはすべて保持されます。
Input ファンクション
H 動作可能 (ACTIVE)
L 出力停止 (出力以外は動作)
STANDBY
出力を停止させるとともに、チャージポンプ回路 (昇圧電源回路) を停止します。電源投入時などは、Standby
Mode
(
このとき、電気角のデータは保持されます。)
Input ファンクション
H 動作可能 (ACTIVE)
L
のファンクション (出力の動作
のファンクション
にしておくことを推奨します。
出力停止 (省電力モード。
チャージポンプ停止)
MODE
のファンクション
)
励磁 MODE DM3 DM2 DM1 備考
1 低消費電力 Mode 0 0 0
2 軸固定 MODE 0 0 1 0 度のみでロック
3 2 相励磁 0 1 0 45 → 135 → 225 → 315 → 45 度
4 1-2 相励磁 (A) 0 1 1 0%,100%使用タイプ 1-2 相励磁
5 1-2 相励磁 (B) 1 0 0 0%,71%,100%使用タイプ 1-2 相励磁
6 W1-2 相励磁 1 0 1 2 bit Micro Step
7 2W1-2 相励磁 1 1 0 3 bit Micro Step
8 4W1-2 相励磁 1 1 1 4 bit Micro Step
8.
DATA MODE
外部 Duty 制御 (強制 PWM 制御) と、定電流 CLK-IN 制御を切り替えます。Phase Mode では、H ブリッジ
の強制反転、および出力
のみで有効です。
Input ファンクション
H PHASE MODE
L CLK-IN MODE
のファンクション
OFF のみが可能です。マイクロステップ駆動を含む定電流駆動制御は、CLK-IN 制御
STANDBY MODE
チャージポンプ停止
注: 通常は「CLK-IN」 Mode をお使いください。
2010-10-07 13
TB62209FG
9. イニシャライズ直後の電気角設定
イニシャライズ (RESET を解除した直後) では、以下の電流がセットされます。
低消費電力モードでも、内部デコーダの電気角設定は進行しますが、電流は出力されません。
2
相励磁と nW1-2 相励磁 (n = 0、1、2、4) では、電気角の初期値が異なりますのでご注意ください。
励磁 MODE IB (%) IA (%) 備考
1 低消費電力 Mode 100 0 電気角は進行・出力なし
2 軸固定 MODE 100 0
3 2 相励磁 100 100 45 度
4 1-2 相励磁 (A) 100 0 0 度
5 1-2 相励磁 (B) 100 0 0 度
6 W1-2 相励磁 100 0 0 度
7 2W1-2 相励磁 100 0 0 度
8 4W1-2 相励磁 100 0 0 度
電気角は進行しますが、IA の出力がないためモータは
回りません。
注 1: IB = 100%、IA = 0%を電気角 0 度として、IB = 0%、IA = 100%を電気角+90 度とします。
10.
DATA MODE
のファンクション
相のみ記載
(A
)
外部の PWM 信号 (Duty 信号) を入力して、電流の制御をします。定電流制御の機能、過電流検出回路など
は動作しません。
CLK-In
制御にて、制御できない場合、使用を検討してください。
GA+ GA− 出力状態
(1) L L 出力 OFF
(2) L H A+相: L、A−相: H
(3) H L A+相: H、A−相: L
(4) H H 出力 OFF
(1)
U1
OFF
L1
OFF
・(4)
U2
OFF
L2
OFF
PGND
(2)
U1
OFF
L1
ON
注
負荷
PGND
U2
ON
L2
OFF
U1
ON
OFF
L1
(3)
注
負荷
U2
OFF
ON
L2
PGND
注 2: (1)・(4) では出力を OFF しています。
D MODE 1
D MODE 2
D MODE 3
CW/CCW
→ GA+ (OUT A、 A)
→ GA− (OUT A、 A)
→ GB+ (OUT B、 B)
→ GB− (OUT B、 B)
2010-10-07 14
TB62209FG
絶対最大定格
ロジック電源電圧 V
モータ電源電圧 V
出力電流( 注 1)
電流検知端子電圧 V
チャージポンプ端子
最大電圧 (CCP1 端子)
ロジック入力電圧(注 2) V
許容損失
動作温度 T
保存温度 T
接合部温度 T
(Ta = 25°C)
項目 記号 定格 単位
DD
40
M
1.8 A/相
OUT
VM ± 4.5 V V
RS
V
V
H
~VDD + 0.4 V
IN
( 注 3) 1.4
( 注 4)
P
D
−40~85 °C
opr
−55~150 °C
stg
150 °C
j
7 V
V
+ 7.0 V
M
3.2
W
注 1: 通常時の最大電流値は熱計算の上、1 相当たり 1.5 A 以下を目処にご使用ください。
周囲温度条件、基板条件によっては発熱条件から電流が制限されることがあります。
注 2: V
は 7 V 以下を入力してください。
IN
注 3: 単体測定時 (Ta = 25°C)
注 4: 専用実装基板へ実装時 (Ta = 25°C)
Ta: IC 周囲温度です。
T
: 動作させるときの IC 周囲温度です。
opr
Tj: 動作中の IC チップ温度です。Tj最大値は過熱検出回路(TSD) の動作温度で制限されます。
動作条件
電源電圧 V
モータ電源電圧 V
出力電流 I
ロジック入力電圧 V
クロック周波数 f
チョッピング周波数 f
V
電流検知端子電圧 V
(Ta = 0~85°C、(注5))
項目 記号 測定条件 最小 標準 最大 単位
ref
基準電圧 V
⎯ 4.5 5.0 5.5 V
DD
V
= 5.0 V、Ccp1 = 0.22 μF、
M
OUT (1)
⎯ GND ⎯ VDD V
IN
CLK
chop
ref
RS
DD
Ccp2 = 0.022 μF
Ta = 25°C、1 相当たり ⎯ 1.2 1.5 A
VDD = 5.0 V ⎯ 1.0 150 KHz
VDD = 5.0 V 50 100 150 KHz
VM = 24 V、Torque = 100% 2.0 3.0 VDD V
VDD = 5.0 V 0 ±1.0 ±4.5 V
13 24 34 V
注 5: Tjの最大値は、120°C 程度を目処にお使いいただくよう、使用最大電流を考慮して設計してください。
2010-10-07 15
TB62209FG
電気的特性 1
特に指定のない項目は
(
, Ta = 25°C, VDD = 5 V, VM = 24 V)
項目 記号
HIGH V
IN (H)
入力電圧
LOW V
入力ヒステリシス電圧 V
入力電流
消費電流 (V
DD
端子)
IN (L)
IN (HIS)
I
IN (H)
I
⎯ ⎯ 1.0
IN (H)
I
IN (L)
I
DD1
I
DD2
IM1
消費電流 (VM端子)
出力スタンバイ電流 上側 I
出力バイアス電流 上側 I
出力リーク電流 下側 I
HIGH
基準)
(
MID
コンパレータ
基準電圧比
HIGH
MID
LOW
LOW V
出力電流 ch 間誤差 ΔI
出力設定電流値誤差 ΔI
IM2
I
M3
OH
OB
OL
V
RS (H)
V
RS (MH)
V
RS (ML)
RS (L)
OUT1
OUT2
⎯
⎯
⎯
RS 端子電流 IRS ⎯
R
ON (D-S) 1
出力トランジスタ
R
ON (D-S) 1
ドレイン・ソース間
オン抵抗
R
ON (D-S) 2
R
ON (D-S) 2
測定
回路
2.0 VDD
⎯ LOGIC 系入力の各端子
⎯ LOGIC 系入力の各端子 200 400 700 mV
⎯
⎯
⎯
⎯
⎯ チャネル間 −5 ⎯ 5 %
⎯ I
⎯
測定条件
最小 標準 最大 単位
V
DD
+ 0.4
抵抗付き LOGIC 入力各端子
(STANDBY,RESET,ENABLE)
抵抗なし
V
L
出力
LOGIC ACTIVE
LOGIC 入力の各端子
= 5 V、LOGIC IN = ALL =
DD
、ロジック・出力段全非動作
OPEN、 f
= 1.0 kHz
CLK
、V
= 5 V、
DD
GND
− 0.4
GND 0.8
35 50 75
⎯
⎯ 1.0
1.0 2.0 3.0
1.0 2.5 3.5
ChargePump = 充電完了
出力 OPEN、LOGIC IN = ALL =
L
、ロジック・出力段全非動作
1.0 2.0 3.0
ChargePump = 非動作
、 f
OUT OPEN
LOGIC ACTIVE
VM = 24 V、出力段全非動作、
= 1 kHz
CLK
、V
DD
= 5 V、
2.0 4.0 5.0
ChargePump = 充電完了
OUT OPEN 、 f
LOGIC ACTIVE (2
100 kHz chopping)、 出力段
= 4 kHz
CLK
相励磁で
⎯
10 13
OPEN,ChargePump=充電完了
= VM = 24 V、V
V
RS
STANDBY = H、RESET= L CLK
OUT
= 0 V、
−200 −150 ⎯ μA
= L
V
= 0 V、STANDBY = H、
OUT
RESET= L CLK = L
V
= VM = CcpA = V
RS
V
、LOGIC IN = ALL = L
V
= 3.0 V、V
ref
TORQUE
V
ref
TORQUE
V
ref
TORQUE
V
ref
TORQUE
OUT
= (H) = 100%設定
= 3.0 V、V
= (MH) = 85%設定
= 3.0 V、V
= (ML) = 70%設定
= 3.0 V、V
= (L) = 50%設定
= 1000 mA −5 ⎯ 5 %
OUT
(Gain) = 1/5.0
ref
(Gain) = 1/5.0
ref
(Gain) = 1/5.0
ref
(Gain) = 1/5.0
ref
VRS = 24 V、VM = 24 V
STANDBY
I
OUT
= 25°C、順方向
T
j
I
OUT
= 25°C、逆方向
T
j
I
OUT
T
= 105°C、順方向
j
I
OUT
T
= 105°C、逆方向
j
= L (スタンバイ状態)
= 1.0 A、VDD = 5.0 V
= 1.0 A、VDD = 5.0 V
= 1.0 A、VDD = 5.0 V
= 1.0 A、VDD = 5.0 V
−100 −50 ⎯ μA
= 24
⎯ ⎯ 1.0 μA
⎯ 100 ⎯
83 85 87
68 70 72
48 50 52
⎯ 1 2 μA
⎯ 0.5 0.6
⎯ 0.5 0.6
⎯ 0.6 0.75
⎯ 0.6 0.75
V
μA
mA
mA
%
Ω
2010-10-07 16