Tomei SOLID PIVOTS User Manual

4G63 ソリッドピボット
4G63 SOLID PIVOT
品番 (PART NUMBER) 163039
日本語・・・・・・・・・・・・・・2p
TOMEI製品のお買いあげありがとうございます。
●販売店様で取り付けをされる場合は本書を必ずお客様へお渡しください。
Thank you for purchasing another quality TOMEI product.
4G63エンジンは、カムクリアランスのメンテナスフリー化と
作動音低減を果たすため、油圧式のラッシュアジャスターが
採用されました。
しかし、エンジンチューニングによって高回転、高出力を
ねらう時は、ヘッド部分の信頼性の向上と、バルブを
カムプロフィール通りに正確に運動させることが重要であり
ラッシュアジャスターの機能を停止させる必要があります。
TOMEIは、調整方法をシム式とすることで
カムクリアランスの調整を行えるようにしました。
The 4G63 was designed to be used with the Lash (hydraulic) adjuster system to be maintenance free
and noise free operations. But when aiming for high engine speeds and high power builds,
the reliability of the valve train is then compromised. Due to the use of more aggressive cam profiles
the hydraulic setup will have to be replaced with a non hydraulic setup.
This will increase the reliability during extreme performance conditions.
The TOMEI setup uses shims to adjust the cam clearance.
INSTALLATION MANUAL
12年04月 M16Y980
適合(APPLICATION)
●この取扱説明書を良く読んでからお使いください。
●三菱自動車の発行する整備要領書と併せてお使いください。
●取り付け後も大切に保管してください。
●Please carefully read this manual prior to installation.
●Please also refer to the Mitsubishi Service Manual with this Manual.
●After the installation has been completed please keep this manual for future reference
●If the install was done in a shop please make sure to give this manual to the owner.
LANCER EVOLUTION 1-8 MR
シム SHIM
T OME I
STANDARD
注 意
■ 本品は自動車競技専用です。サーキットや公道から閉鎖されたコース内に限って使用してください。
■ 一般公道で使用すると車両本来の安全性が失われ危険です。また、法律で罰せられます。
■ 本品は自動車競技という特殊用途に用いるため、取り付けは特別の訓練を受けた整備士が、
  設備の整った作業場で実施してください。
■ 本品は、指定したエンジン以外には取り付けできません。指定したエンジン以外に取り付けると、
  各部が適合せず本品および、エンジン本体を破損します。
■ 取り付けの際は、適切な工具や保護具を使用しないと、けがにつながり危険です。
■ ソリッドピボット(シム調整式)用カムシャフトが必要です。
■ カムシャフトの変更に伴い、必要に応じバルブスプリングの交換を行ってください。
警 告
■ 本品の取り付けはエンジン及びエンジンルーム内が冷えた状態で行ってください。
■ 部品欠落による車輌の破損・火災が起こる可能性があるため、製品構成部品の取り付けは確実に行ってくだ
部品構成 取り付けに必要な工具類
下記の部品がある事を必ず確認してください。( )内はその数量です
本品の取り付けには下記が必要です。
・エンジン整備用具一式 ・メーカー発行の整備要領書
<用意されると作業が容易となるもの> 
バルブリフターセット 
ソリッドピボット(16
測定用テストシム(8)
※三菱特殊工具   MD998782
カムクリアランスの調整
STDのラッシュアジャスターを取り外し、ソリッドピボットへ
ローラーロッカーのベアリングのガタを確認してください
  テストシム(t=2.600)を挟んで組み付ける。
カムクリアランス=ゲージ①+ゲージ②
ゲージ①、②を使用し測定する理由
インテーク側 8か所
B
エキゾースト側 8か所
A
テストシム
交換する為のカムクリアランス算出作業を実施する。
なお、作業はIN、EX各側づつ行う。
カムシャフト、ラッシュアジャスターからソリッドピボット の入れ替え、およびローラーロッカーの脱着は整備要 領書に従って行うこと。
ガタが多い場合は新品への交換が必要です。 そのまま使用すると適正なクリアランスの 調整ができません。
作業は常温(油温10~40℃)で行ってください。
(1) ソリッドピボットを左図A、Bのように分解し、間に付属の
真円上であること
テストシムを
組み込んだ
ソリッドピボット
カムとロッカーの間に
水平かつ中央にさしこむ
ゲージは2枚
(2) 調整する気筒のカムシャフトを左図のように    ローラーロッカーと真円上で接する位置に回転させる。
(3) カムクリアランスの測定
シックネスゲージを2枚重ねてカムシャフトと ローラーロッカーとの間に、中央かつ水平に挿入させ カムクリアランスを測定する。
シックネスゲージはJIS 150A25(特級)を使用してください。
・構造上ゲージが測定面に平行に入らない
注:厚いゲージは剛性が高く、曲がらない 注:薄いゲージを3枚以上重ねると誤差が増す
必ず中央の位置で測定を行ってください。
(4) カムクリアランスの算出
カムクリアランス基準値(冷間時)
ロッカーアームのレバー比を考えに入れて、(定数 1.7とする)計算する必要があります。
算出した値に一番近い厚さのものを選定する。
2.62
2.80
2.74
3.02
3.14
2.86
2.88
2.92
3.20
2. 60
2. 62
2. 64
2. 66
2. 68
測定したカムクリアランスを基準値と比較し、基準値との差を記録する。
測定値
・インテーク  0.12±0.01   ・エキゾースト 0.14±0.01
基準値との差がプラスの場合・・・・・シムを厚くする 基準値との差がマイナスの場合・・・シムを薄くする
カムクリアランスを目標値に合わせるため、シムの厚さを増減させて調整しますが、
①調整用シムの厚さ算出
基準値との差
※算出した調整値の小数点第3位は四捨五入
×
基準値
定数 1.7
基準値との差
調 整 値
カムクリアランス
テストシムt =2. 600
シムの種類
2.60
2.64
2.66
2.68
3.00
3.04
3.06
3.08
測定時シム厚
※テストシムでの測定の場合、測定時シム厚の値は2.6
①装着用シムの選択
+
調 整 値
シムの厚さ
2.70
2.72
2.76
2.78
2.82
3.10
3.12
3.16
3.18
2.84
(例)算出したシムの厚さが2.64mmの場合
2.90
2.94
2.96
2.98
算出したシムの厚さが2.60mmより薄い物を必要とする場合ソリッドピボット側(前頁分解図B部分)を、シムの設定内まで 研磨加工後、再度クリアランスを測定し、必要シム厚を算出し、選定してください。 なお、研磨加工はチューニングサービスにて承りますのでご相談ください。
上記研磨加工を必要とする場合、使用エンジンのヘッドの個体差によっては、まれに加工後のピボットが 底付きしなくなる事があります。十分確認し、底付きしていない場合はヘッド側の干渉部分をリューター等 で削ってください。
装着用シムは別売りです。 上記計算によって選定した必要な厚みの物を別途お求めください。(品番は次ページ掲載)
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