Tomei M8260 User Manual

RB26DETT M7655/M8260タービンキット
TOMEI 製品のお買い上げありがとうございます
ARMS RB26DETT M7655 / M8260 TURBINE KIT
2011年04月 M17Y840
INSTALLATION MANUAL
品番 (PART NUMBER)
適合 (APPLICATION)
M7655
173021
BNR32/BCNR33/BNR34/WGNC34(&Vehicles Equipped With An RB26DETT)
M8260
173022
日本語・・・・・・・・・・・・・・2
English・・・・・・・・・・・・・19p
●この取扱説明書を良く読んでからお使いください。
●日産自動車の発行する整備要領書と併せてお使いください。
●取り付け後も大切に保管してください。
●販売店様で取り付けをされる場合は本書を必ずお客様へお渡しください。
。 ARMSシリーズタービンは、数十種類に及ぶタービンホイールの組み合わせをベンチ上や実走行等でテスト を繰り返し、開発テーマであるレスポンス、フラットなトルク特性、ピークパワーをどれも犠牲にしない 組み合わせを探求し完成した究極のポン付けターボです。 強化アクチュエーターを採用することで、高過給時においても安定した過給圧が得られます。 さらにガスケット類など取り付けに必要な部品をセットにし、面倒な純正部品調達の手間を省きました。
● Installation of the product is to be carried out after the instructions here are carefully read.
● For further reference, compare this manual with the official NISSAN Motors service manual.
● After installation, keep this copy for future reference.
● Be sure to give a copy of this instruction manual to the customer.
Thank you for purchasing another quality TOMEI product.
The ultimate bolt on ARMS turbo series. After extensive testing of dozens of various combinations on the engine bench Dyno, we have finally found the best possible combination for an all round responsive, torqueful performance turbo without compromising street drivability. These are the key design points of our ARMS series turbo chargers. With a stronger actuator our turbine will perform better at higher boost levels that is required to maintain stable boost levels at higher RPM. Our kits comes complete with all gaskets, piping and fittings that is required for the upgrade.
1
1
注 意
■ 本書ではターボユニット脱着についてのみ記載しています。その他関連部品の分解・組み立てや、   冷却水注入などの方法は 日産自動車が発行する整備要領書を参照してください。
■ 本製品は自動車競技という特殊用途に用いるため、サーキットや公道から閉鎖された   コース内に限って使用してください。
■ 本製品を装着する事によってエンジン出力が向上するため、サスペンションやブレーキ   およびコントロールユニットなど、周辺装置においての再設定が必要になります。   本製品にはそうした部品は付属していませんので、車両にあわせて設定を行ってください。  
■ 本製品は指定したエンジンおよび車種以外には取り付けができません。   指定以外の取り付けは各部が適合しないため本製品およびエンジン本体を破損します。
■ 本製品の取り付けにはターボユニットの取り外しと取り付けだけではなく、   エアパイプや遮熱板の脱着および冷却水の抜き取り作業なども伴います。   事前に十分検討し工具などの準備や工程の確認を行ってください。
■ 本製品の取り付けは特別な訓練を受けた整備士が、設備の整った作業場で実施してください。
■ 取り付けの際は、適切な工具と保護具を使用しないとけがにつながる恐れがあります。
■ 作業はエンジンが冷えている状態で行ってください。   エンジンが熱い状態で作業を行うと火傷の恐れがあり危険です。
■ 部品の脱着の際には無理に力を加えないでください。部品を破損する恐れがあります。
■ 各ボルトはトルクレンチを用いて、指定されたトルクで締め付けてください。   トルクを守らないとボルトが緩んだり、破損する恐れがあります。
■ 組み付け終了後と運行前点検時に冷却水の量と接続部からの漏れの点検を必ず行ってください。   冷却水が少ない状態や漏れのある状態での走行は絶対にやめてください。   水温が異常に上がり、エンジンを破損します。
■ タービンの状態を確認する為に、ブーストメーターを取り付け、併用してください。
作業に必要な工具類 取り付けには下記が必要です。
・エンジン整備用工具一式 ・トルクレンチ ・整備要領書
2
2
ターボエンジンのチューニングにおけるエンジン周辺装置の適正化について
正常なリサキュレーションバルブ
リサキュレーションバルブ改造(社外ブローオフバルブの装着)を行う場合の注意
リサキュレーションバルブとはブローオフバルブとも呼ばれますが、その役割は「再循環バルブ」であり、 近年のターボ車にとっては、ほぼ純正でも装着されています。これはエアフロメーター(センサー)を使用する エンジン制御システムとして必要な機構であるからです。ホットワイヤ式を採用したエアフロメーターは配管に 流れる空気の量を、エンジン側に吸い込まれる一方向のみを検出しECUに伝達していますが、ターボで過給 されている状態から急激にアクセルを全閉にするなどの走行を行った場合、大量の圧縮空気は一瞬では ありますが配管の中で行き場をなくし、空気はエアフロメーターへ吹き返してしまうといった現象が発生します。 その間、エアフロメーターは計測不能となりECUに正しい信号を送信できなくなります。 このような状態を防ぐため、リサキュレーションバルブが機能し、空気をターボの吸い込み側に戻す役割を しています。しかしながらアクセルオフ時の気流音を楽しむためにリサキュレーションバルブの配管をターボの 吸い込み側に戻さず、大気に解放することが行われることがあります(ブローオフ大気解放)。 ですがエアフロメーターで吸入空気量を検出するエンジン制御システムを採用しているエンジンにおいて、 これは誤った使い方であり、条件によってはアクセルオフ時にエンジンがストールしたり、プラグのかぶりと いったトラブルにつながる為危険です。また、カムシャフト交換ではオーバーラップを大きくして全域高出力を 果たしたエンジンの場合、アイドリング特性がノーマル時に比べ悪化する為、リサキュレーションバルブが 正しく機能していないと必ずエンストにつながります。
リサキュレーションバルブが無い場合
ターボチャージャー
INEX
エアフロ
スロットルバルブ
全開からのアクセル全閉時、配管内の圧縮された空気が 逆流します。エアフロのセンサーには逆方向の空気が流れ 誤作動を引き起こします。
ターボチャージャー
リサキュ レーション バルブ
INEX
エアフロ
スロットルバルブ(閉)
エアクリーナー
負圧 (アクセルオフ)
ターボで過給した 過剰な空気
アイドリングに 必要な空気
全開からアクセル全閉時、大量の空気はリサキュレーションバルブから吸い込み側に循環します。エンジンに 吸い込まれるわずかな空気のみをエアフロメーターのセンサーが吸入空気量として計測し、ECUに伝達します。
リサキュレーションバルブ大気開放
負圧 (アクセルオフ)
大気開放
リサキュ レーション バルブ
EX IN
大気開放
スロットル バルブ(閉)
全開からアクセル全閉時、アクセル全閉にもかかわらず大気解放によりエアフロメーターには大量の空気が 通過します。これによってECUに対して大量の空気が流れているという信号を入力し、結果的にオーバーリッチ
でエンストが発生します。
3
3
部品構成
2
Φ12.3 Φ18
2
銅ワッシャ
部位 ①TURBO CHAGER UNIT 1 フロントサイド用
リヤサイド用 1
2
②FRONT WATER INLET
③REAR WATER INLET
④FRONT WATER OUTLET
⑤FRONT OIL INLET
⑥REAR OIL INLET
⑦OIL RETURN
⑧SHORT PARTS 1
⑨その他
バンジョーボルト
1
銅ワッシャー
2
バンジョー
3
ホース
4
バンジョーボルト
1
銅ワッシャー
2
バンジョー
3
ホース
4
エルボー
5
ウォーターラインインレット
バンジョーボルト
1
銅ワッシャー
2
バンジョー
3
ホース
4
エルボー
5
ウォーターラインリターン
61
ウォーターライン
71
1
バンジョーボルト
2
銅ワッシャー
3
バンジョー 4 エルボー パイプタイプ 5
ホース 1 L=380mm 6
エルボー
オイルラインインレット 7
1
バンジョーボルト 2
銅ワッシャー 3
バンジョー 4 エルボー 5
ホース
オイルラインインレット 6
1
フロントオイルリターンパイプ 2
リヤオイルリターンパイプ 3ボルト 4ガスケット
コンプレッサーINガスケット 2
コンプレッサーOUTガスケット 3 3
エキゾーストINガスケット 4 エキゾーストOUTガスケット 5ロックプレート 6スタッドボルト 7 耐熱ホース 8 バキュームホース 9 銅ワッシャー Φ18.2-Φ24 1
ステッカー 2 2エンブレム
ブラインドボルト
アダプター
アダプター
アダプター
アダプター
数量品名
1
M14-P1.5
2 4
Φ14.2-Φ20
2
WATER LINE BANJO
1
L=490mm
1
M14-P1.5
3
Φ14.2-Φ20 WATER LINE BANJO
1 1
L=200mm
1
16
M14-P1.5=AN4
M14-P1.5
1
Φ14.2-Φ20
2 1
WATER LINE BANJO 1 L=470mm 1
M16-P1.5=AN4
M16-P1.5
M12-P1.25
1
Φ12.3-Φ18
4
OIL LINE BANJO
1 1
1
M12-P1.0=AN4
1
1 M12-P1.25 2
Φ12.3-Φ18
OIL LINE BANJO
1 1
L=170mm
1
1
M12-P1.0=AN4
1 1 4 2 2
2 2 4
18
L=34mm 1
L=1000mm 1
L=500mm 1
1
備考
4
4
①-1 ①-2
1234
1
②-1/③-1/④-1 ⑤-1/⑥-1 ②-2/③-2/④-2 ⑤-2/⑥-2 ②-3/③-3/④-3
⑤-3/⑥-3 ②-4/③-4/④-4/⑤-5/⑥-5 ⑤-4 ③-5/④-5/⑤-6/⑥-4
③-6 ④-6 ④-7 ⑤-7/⑥-6
-1 -2 -3 -4 -1
⑧-2 ⑧-3 ⑧-4 ⑧-5
⑧-6 ⑧-7 ⑧-8 ⑧-9
⑨-1
⑨-2
5
5
1.ノーマルタービンの取り外し
バッテリーのマイナス端子を取り外し、周辺装置およびノーマルタービンを整備要領書を参照し取り外してください。 尚、その際下図において×で記した箇所においては再使用を行わない。
印は再使用しない部品)
注意
再使用する部品は取り外し時に 破損させないように注意してください。
2.スタッドボルトの取り付け
(1) スタッドボルトの取付
ARMSタービンにスタッドボルト(部品番号⑧-6)を取り付ける。
4本
5本
スタッドボルトの
向きに注意
※短い方がタービン側。 ※取り付けにはダブルナットを
使用してください。
※ナットを取り外す時、ボルトが
動かないよう注意する。
6
6
3.エンジン本体への交換部品の取り付け
注意
取付角度や位置を間違わないようにする。間違えると間違えるとホースが付かなかったり 冷却や潤滑不良、液漏れを起こしタービンを破損します。
3-2
3-1
3-1 フロント・リヤオイルインレット(エンジン側)の準備
1. オイルフィードチューブコネクターをエンジンより取り外します。
2. コネクターより純正オイルチューブを取り外します。(再使用しません)
3. コネクターのフロント/リヤ側に直接オイルラインインレット(部品番号⑤-7/⑥-6)を取り付けます。
4. フロント側にはさらにエルボー(部品番号⑤-6)を取り付けます。
※角度が下側に30度ぐらいになるようにしてください。
5. 銅ワッシャー(部品番号⑤-2)に交換し、元の純正ボルトを使用し、 オイルフィードコネクターを取り付ける。
3-3
T=19.6N・m (2.0kgm)
T=23.5N・m (2.4kgm)
フロント リヤ
約30°
T=23.5N・m (2.4kgm)
7
7
3-2 リヤウォーターインレット(エンジン側)の準備
1. ウォーターフィードチューブコネクターをエンジンより取り外します。
2. 純正ウォーターフィードチューブを取り外します。(再使用しません)
3. 銅ワッシャー(部品番号③-2)、ウォーターラインインレット(部品番号③-6)、 エルボー(部品番号③-5)を取り付けます。
※角度が下斜め側に45度ぐらいになるようにしてください。
T=23.5N・m (2.4kgm)
3-3 フロントウォーターアウトレット(エンジン側)の準備
約45°
1. ウォーターコネクターより純正ウォーターチューブを外します。(再使用しません)
2. ウォーターラインリターン(部品番号④-6)を取り付けます。
3. ウォーターラインブラインドボルト(部品番号④-7)を取り付けます。
T=31.4N・m
(3.2kgm)
T=31.4N・m
(3.2kgm)
8
8
4.フロント側ターボチャージャーへの交換部品の取り付け
4-1 オイルリターンパイプ、ウォーターラインアウトレットホースの取り付け
3-3でエンジンに
取り付け済み
フロントオイルリターン
・オイルリターンガスケット(部品番号⑦-4) ・フロントオイルリターンパイプ(部品番号⑦-1) ・ボルト×2(部品番号⑦-3) [T=9N・m (0.9kgm)]
フロントウォーターラインアウトレット
・銅ワッシャー×2(部品番号④-2) ・バンジョー(部品番号④-3) ・バンジョーボルト(部品番号④-1)
[T=31.4Nm(3.2kgm)] ・ホース(部品番号④-4) ・エルボー(部品番号④-5)
4-2 ウォーターインレットホース、オイルインレットホースの取り付け
3-1でジンけ済
3-1でエンジンに取り付け済み
フロントオイルインレット
・銅ワッシャー×2(部品番号⑤-2) ・バンジョー(部品番号⑤-3) ・バンジョーボルト(部品番号⑤-1)
[T=31.4Nm(3.2kgm)] ・エルボー(部品番号⑤-4) ・ホース(部品番号⑤-5)
仮止めとする
フロントウォーターインレット
・銅ワッシャー×2(部品番号②-2) ・バンジョー×2(部品番号②-3) ・バンジョーボルト(部品番号②-1)
[T=31.4Nm(3.2kgm)]
・ホース(部品番号②-4)
9
9
5.リヤ側ターボチャージャーへの交換部品の取り付け
5-1 オイルリターンパイプ、ウォーターラインアウトレットホースの取り付け
フロントウォーターインレット
・銅ワッシャー×2(部品番号②2) ・バンジョーボルト(部品番号②1)
[T=31.4Nm(3.2kgm)]
仮止めとする
※リヤウォーターアウトレットには
フロントウォーターインレットホース を接続します。4-2→5-1の手順後、 リヤ、フロントターボチャージャーを 固定し、リヤ側ターボにバンジョー ボルトでホースを固定します。
4-2でフロント側
ターボチャージャーに
取り付け済み
リヤオイルリターン
・オイルリターンガスケット(部品番号⑦-4) ・リヤオイルリターンパイプ(部品番号⑦-2) ・ボルト×2(部品番号⑦-3) [T=9N・m (0.9kgm)]
5-2 ウォーターラインインレットホース、オイルインレットホースの取り付け
3-1でジンけ済
3-1でエンジンに取り付け済み
リヤオイルインレ
リヤオイルインレット
・銅ワッシャー×2(部品番号⑥-2) ・バンジョー(部品番号⑥-3) ・バンジョーボルト(部品番号⑥-1)
[T=31.4Nm(3.2kgm)] ・エルボー(部品番号⑥-4) ・ホース(部品番号⑥-5)
3-2でエンジンに取り付け済み
10
10
リヤウォーターインレット
・銅ワッシャー×2(部品番号③-2) ・バンジョー(部品番号③-3) ・バンジョーボルト(部品番号③-1)
[T=31.4Nm(3.2kgm)]
・ホース(部品番号③-4)
6.エキゾーストマニホールド、アウトレットパイプの締付トルク(フロント/リヤ)
(0.380.51
kgm)
T=22.6~29.4N・m
(2.3~3.0kgm)
エキゾースト
INガスケット
(部品番号⑧-3)
T=15.7~20.6N・m
(1.6~2.1kgm)
ロックプレート
(部品番号⑧-5)
T=15.7~20.6N・m
(1.6~2.1kgm)
コンプレッサーOUTガスケット
フロント側のみ
(部品番号⑧-2)
コンプレッサーOUTガスケット
(部品番号⑧-2)
T=22.6~29.4N・m
(2.3~3.0kgm)
エキゾーストOUTガスケット
(部品番号⑧-4)
T=3.7~5.0N・m
(0.38~0.51kgm)
コンプレッサーINガスケット
(部品番号⑧-1)
バキュームホース
(部品番号⑧-8)
T=15.7~20.6N・m
5
(1.6~2.1kgm)
11
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