Tomei EJ22KIT User Manual

EJ22KIT / 鍛造クランクシャフト
L
EJ22KIT / Forged Crankshaft
品番 PART NUMBER
201206M11K321
INSTALLATION MANUA
EJ22KIT
鍛造強化フルカウンタークランクシャフト
Forged Full Counter Crankshaft
適合 APPLICATION
EJ205、EJ207
EJ22KIT COMPETITION MODEL
鍛造削出4カウンターウェイトクランクシャフト
日本語 **************2p
English **************5p
●この取扱説明書を良く読んでからお使いください
●SUBARUの発行する整備要領書と併せてお使いください。
●取り付け後も大切に保管してください。
●販売店様で取り付けをされる場合は本書を必ずお客様へお渡しください
EJ22KITコンペティションモデル
Forged 4 Counterweight Crankshaft
EJ22用ピストンキット Forged Piston Kit 鍛造H断面コンロッド
Forged H Beam Conrod
1181925312
TOMEI製品のお買い上げありがとうございます。 本品はクランクシャフトのストローク量を4mm延長したクランクシャフトを採用し、 専用の鍛造ピストンと組み合わせて使用することで排気量アップが可能となります。 またコンペティションモデルには、さらなるバランスとレスポンスを追求する為、 鍛造削出4カウンターウェイトクランクシャフトを採用しています。
● Please carefully read this manual prior to installation.
● Please also refer to the SUBARU Service Manual with this Manual.
● After the installation has been completed please keep this manual for future reference.
● If the install was done in a shop please make sure to give this manual to the owner.
Thank you for purchasing another quality TOMEI product. The engine displacement increase was made possible with the crankshafts 4mm extended stroke, combined with the special Forged Pistons. Specifically for competition purposes, improved balance and response was made possible with the 4 counter weight design Crankshaft.
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構成部品の確認
本書では当製品を装着する場合において必要な加工、調整の値および注意点のみ記載しています。
面より
EJ22KIT、EJ22KITコンペティションモデルの構成はクランクシャフト、コンロッド、ピストンキットのセットです。 各22KIT(EJ22用ピストンキット単体)では、下記の部品がピストン数量分あることを確認してください。
ピストン本体 トップリング ピストンピン セカンドリング ピンクリップ オイルリング
1 1 2
1 1
1セット
注 意
■本品は自動車競技専用です。サーキットや公道から閉鎖されたコース内に限って使用してください。
■自動車競技という特殊用途に用いる為、取り付けは特別の訓練を受けた整備士が、  設備の整った作業場で実施してください。
■取り付けの際は、適正な工具と保護具を使用しないとけがにつながり危険です。
■必ず富士重工業の発行する整備要領書の指示に従い脱着を行って下さい。   EJ22KITでは付属された「H断面コンロッド取扱 説明書」を併用してください。
■本品を装着する際に、各部品間の干渉を避けるため部品の加工が必要です。
■指定したエンジン以外への取り付けはできません。指定したエンジン以外に取り付けると各部が適合せず、   本品、およびエンジン本体を破損します。
■本品は高回転、高出力に対応する強度を十分確保していますが、本品、および他の部品に関わる負荷は、   エンジンの運転条件や各部品の組み付け、調整状態により変化します。   性能の追求については綿密な計画と、精度の高い組み付け調整を行ってください。
■エンジンオイル量、及びオイルの漏れ、にじみは運転前に必ず点検を行ってください。
■本品を装着する事によってエンジン出力が向上するため、駆動系、サスペンション、ブレーキの再設定が必要です。   本品にはそうした部品は付属していませんので車輌にあわせて準備・設定を行ってください。
装 着
本書では当製品を装着する場合において必要な加工、調整の値および注意点のみ記載しています。 ノーマルパーツの取り外しや基本となる組み付けは、富士重工業発行の整備要領書に従って作業を行ってください。 また、当社H断面コンロッドを使用される場合は、同梱された「H断面コンロッド取扱説明書」を参照してください。
1.シリンダーボーリング
当キットのピストンキットを使用する場合は、ノーマルサイズに対して0.5mmオーバーサイズとなりますので シリンダーのボーリングが必要です。
① ピストンスカート部外径と、ピストンクリアランス規定値から
各シリンダボア内径を求めてください。
クリアランス規定値(mm)
10mm
【ピストンスカート部外径測定】
ピストンスラスト方向ピストンスカート部最下部より
10ミリ部分で測定
スラスト方向
シリンダボア内径=ピストンスカート部外径+ピストンクリアランス規定値
② ボーリングを実施してください。
0.0350.045
縦軸方向
上面より
約10mm下
センター
シリンダーのボーリング及び、測定時にはダミーヘッドを使用してください。
③ シリンダーボーリング終了後、シリンダーゲージを使用して クリアランスが規定値内にあることを確認してください。
④ ボーリングを行うと、ボア下端にバリが生じます。 ボア下端の全周にわたり、ヤスリかオイルストーンでR0.3
程度の面取りを実施してください。
下面より
約10mm上
約10mm上
2
2
規定値 R0.3
規定値 R0.3
2.バリ取り、R仕上げ
キット内のピストンを使用する場合、ピストン角部、スカート下端については#400程度のサンドペーパーで面取り、 R仕上げ、バリ取りを実施してください。
規定値 R0.3
3.ピストンリング合い口調整、測定
キット内のピストンを使用する場合下記の調整、測定を行ってください。
① ピストンを利用して、リングをシリンダーの中間位置まで挿入し   シックネスゲージで合口の測定を実施します。
② 合口寸法を規定値と比較し、規定値より狭い場合は、   ダイヤモンドヤスリを用いて規定値まで合口を広げます。
約50mm
規定値(mm)
シックネスゲージ
トップリング
セカンドリング
オイルリング
0.150.25
0.350.45
0.150.70
注意
ピストンリングの合口は、必ず規定値に調整してください。合口が狭いとエンジン運転時にピストンリングの 合口が当たり、シリンダーを削ってしまう為エンジンを破損します。
4.パーツの組み付け
基本となる組み付け作業は富士重工業の発行する整備要領書に従って作業を行ってください。 また、当社H断面コンロッドを使用される場合は、同梱された「H断面コンロッド取扱説明書」を参照してください。
(1)フロントマークの確認    ピストンのフロントマークがフロント側になるよう、向きには    十分注意し、組み付けを行ってください。
注意 ピストンの方向を誤ると、本来の性能を発揮できないばかりか エンジンを破損する原因となる場合があります。
[TOMEIピストンの場合]
フロントマーク
(2)ピストンリングの確認 キット内のピストンを使用する際、ピストンリングの取り付けにおいて下記の点を注意してください。
① リングの上下面 ② ピストンの合口
リングの打刻マーク側を上にしてください。
オイルリングの
トップリング
セカンドリング
打刻マーク
サイドレール下
フロント
セカンドリン
セカンドリング
3
3
トップリングおよび
オイルリングのエキスパンダ
オイルリングの
オイルリングの サイドレール上
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