
TLA7000 シリーズ
ロジック・アナライザ
インストール・マニュアル
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保証 2
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します。この保証期間中に製品に欠陥があることが判明した場合、当社では、当社の裁量に基づき、部
品および作業の費用を請求せずに当該欠陥製品を修理するか、あるいは当該欠陥製品の交換品を提
供します。保証時に当社が使用する部品、モジュール、および交換する製品は、新しいパフォーマンス
に適応するために、新品
および製品は当社で保有されます。
の場合、または再生品の場合もあります。交換したすべての部品、モジュール、
本保証に基づきサービ
知していただき、サービス実施のための適切な措置を講じていただきます。お客様には、当該欠陥製品
を梱包していただき、送料前払いにて当社指定のサービス・センターに送付していただきます。本製品
がお客様に返送される場合において、返送先が当該サービス・センターの設置されている国内の場所で
あるときは、当社は、返送費用を負担します。しかし、他の場所に返送される製品については、すべての
送料、関税、税金その他の費用をお客様に負担していただきます。
本保証は、不適切な使用または不適切もしくは不十分な保守および取り扱いにより生じたいかなる欠陥、故
障または損傷にも適用されません。当社は、以下の事項については、本保証に基づきサービスを提供する義
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じた損傷に対する修理。b)不適切な使用または互換性のない機器への接続から生じた損傷に対する修
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改造または他の製品と統合された場合において、改造または統合の影響により当該本製品のサービス
の時間または難度が増加したときの当該本製品に対するサービス。
この保証は、明示的または黙示的な他のあらゆる保証の代わりに、製品に関して当社がお客様に対して提供
するものです。当社およびベンダは、商品性または特定目的に対する適合性についての一切の黙示保証を
否認します。欠陥製品を修理または交換する当社の責任は、本保証の不履行についてお客様に提供される
唯一の排他
およびそのベンダは、損害の実現性を事前に通知されていたか否に拘わらず、一切の責任を負いません。
。a)当社担当者以外の者による本製品のインストール、修理またはサービスの試行から生
的な法的救済となります。間接損害、特別損害、付随的損害または派生損害については、当社
スをお受けいただくため、お客様には、本保証期間の満了前に当該欠陥を当社に通

保証 9(b)
当社では、ソフトウェア製品を提供する目的で使用されているメディア、およびそのメディア上のプログラムの
エンコードにおいて、出荷の日から 3 か月間、材料およびその仕上がりについて欠陥がないことを保証しま
す。この保証期間中にメディアまたはエンコードに欠陥があることが判明した場合、当社では、当該欠陥メ
ディアの交換品を提供します。ソフトウェア製品を提供する目的で使用されているメディアを除き、本ソフト
ウェア製品は、明示的保
す。当社では、本ソフトウェア製品に含まれる機能がお客様の要求を満たすこと、プログラムの動作が中断さ
れないこと、エラーが発生しないことのいずれも保証いたしません。
本保証に基づきサービスをお受けいただくため、お客様には、本保証期間の満了前に当該欠陥を当社に通
知していただきます。お客様から通知を受けた後、妥当な期間内に材料およびその仕上がりに欠陥がない交
換品を提供できない場合、お客様は、本ソフトウェア製品のライセンスを終了して本製品とその関連材料
を返却し、お客様が既に支払った代金を払い戻すことができます。
この保証は、明示的または黙示的な他のあらゆる保証の代わりに、製品に関して当社がお客様に対して提供
するものです。当社およびベンダは、商品性または特定目的に対する適合性についての一切の黙示保証
を否認します。欠陥メディアの交換またはお客様が支払った代金払い戻しを行う当社の責任は、本保証
の不履行につい
随的損害または派生損害については、当社およびそのベンダは、損害の実現性を事前に通知されてい
たか否に拘わらず、一切の責任を負いません。
てお客様に提供される唯一の排他的な法的救済となります。間接損害、特別損害、付
証または暗示的保証を問わず何等保証のない "現状有姿" のまま提供されていま

目次
安全にご使用いただくために................................................................ vii
安全に保守点検していただくために . . . . .......... . . . . . . .......... . . . . . .......... . . ........... ix
環境条件について ........................................................................... x
まえがき...................................................................................... xi
基本的なインストール ........................................................................ 1
TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ.................................................... xi
マニュアル .............................................................................. xiv
梱包リストのチェック ...................................................................... 1
設置場所の検討 ......................................................................... 1
ポータブル・メインフレームの設置場所について....................................... 1
ベンチトップ・メインフレームの設置場所について...................................... 2
ハードウェア設置場所について ....................................................... 2
ブラケット・キットの取り付け ............................................................... 2
シャーシのグランド接続................................................................... 3
メインフレームの環境設定 ................................................................ 4
初回設定時の検討事項...... . . . . . . ........ . . . . . . ....... . . . . . . ........ . . . . . . .......... 4
ネットワークへの接続 ................................................................. 5
ネットワーク接続の概要 ............................................................... 5
ネットワーク・セキュリティ.............................................................. 6
初回のネットワーク設定 ............................................................... 7
プリセット IP アドレス.................................................................. 9
機器のインストール...................................................................... 11
スタンドアロ-ンのインストール(ポータブル・メインフレーム).......................... 11
ネットワーク設定の概要 .............................................................. 12
スタンドアロ-ンのインストール(ベンチトップ・メインフレーム)......................... 12
プライベート LAN(ベンチトップ・メインフレーム)...................................... 16
社内 LAN(ベンチトップ・メインフレーム) ............................................. 21
マルチメインフレーム構成の設定 ........................................................ 27
拡張システム(2 台のメインフレーム) ................................................. 27
拡張システム(3 ~ 8 台のメインフレーム) ............................................29
PC への TLA アプリケーション・ソフトウェアのインストール ................................ 32
ロジック・アナライザのリモート制御 ....................................................... 33
メインフレーム上で TLA サーバを起動............................................... 34
メインフレームへの接続.............................................................. 34
TLA7016 型の出荷時ネットワーク設定の変更 ........................................ 35
PC による TLA アプリケーションのオフライン実行..................................... 37
ネットワーク設定のヒント & トラブルシューティング ........................................38
メインフレームへの接続.............................................................. 38
マルチメインフレーム・システム....................................................... 39
TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ・インストール・マニュアル i

目次
位置情報を Connecti
TLA7012 型のサーバ制御 ........................................................... 42
モジュールの取り付け ................................................................... 44
論理アドレス・スイッチ................................................................ 44
ポータブル・メインフレームへのモジュールの取り付け ................................ 46
ベンチトップ・メインフレームへのモジュールの取り付け ............................... 46
空きスロットのカバー................................................................. 48
アクセサリの接続 ........................................................................ 49
TLA7000 シリーズへのアクセサリの接続.............................................. 49
追加アクセサリの接続情報........................................................... 51
プローブの接続 ......................................................................... 52
ロジック・アナライザ・モジュールへのプローブの接続................................. 52
パターン・ゼネレータ・プローブの設定と接続 ......................................... 53
初めての操作 ........................................................................... 53
ロジック・アナライザの電源をオンにする .............................................. 54
拡張メインフレームの電源をオンにする ..............................................54
メインフレームの電源を遮断する ..................................................... 54
受入検査の実行 ........................................................................ 55
P68xx 型および P69xx 型のロジック・アナライザ・プローブのチェック(オプション)..... . 55
P64xx 型ロジック・アナライザ・プローブのチェック(オプション) ........................ 55
P624x 型オシロスコープ・プローブのチェック(オプション)............................. 56
P647x 型パターン・ゼネレータ・プローブのチェック(オプション)....................... 56
TLA7000 シリーズ・メインフレームのチェック(オプション) ............................. 56
ユーザ・ファイルのバックアップ .......................................................... 56
リムーバブル・ハード・ディスク・ドライブの取り外し ........................................ 56
ターゲット・システムへのプローブの接続 ................................................. 57
モジュールのマージ......................................................................... 59
ロジック・アナライザのマージ・ルール .................................................... 60
TLA7PG2 型 パターン・ゼネレータ・モジュールのマージ・ルール ......................... 61
マージ手順.............................................................................. 61
TLA7Axx 型または TLA7NAx 型ロジック・アナライザ・モジュールのマージ ................ 62
TLA7Axx 型または TLA7NAx 型ロジック・アナライザ・モジュールのマージ解除 .......... . 66
TLA7Lx/Mx/Nx/Px/Qx 型ロジック・アナライザ・モジュールのマージ...................... 67
2 台のロジック・アナライザのマージ手順.............................................. 67
3 台のロジック・アナライザのマージ手順.............................................. 71
ロジック・アナライザ・モジュール・マージ・ケーブルを収納する ........................ 72
製品の概要 ................................................................................. 75
フロント・パネル・コントロール ............................................................ 75
TLA7000 シリーズ外部コネクタ........................................................... 75
外部デバイスの接続................................................................. 76
on ダイアログ・ボックスに追加する............................... 42
ii TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ・インストール・マニュアル

目次
ソフトウェアのリストアと再
ハード・ディスク・イメージの再インストール ............................................... 77
ファイルのバックアップ............................................................... 77
オペレーティング・システムと TLA アプリケーション・ソフトウェアのインストール .. . . . . . . 78
TLA アプリケーション・ソフトウェアの再インストール....................................... 80
TPI リモート操作ソフトウェアのインストール............................................... 81
ファームウェアのアップグ
TLA7Axx 型または TLA7NAx 型ロジック・アナライザ・モジュール上のファームウェアのアップ
グレード ......................................................................... 82
TLA7Lx/Mx/Nx/Px/Qx/Dx/Ex 型モジュール上のファームウェアのアップグレード..... 83
TLA7PG2 型パターン・ゼネレータ・モジュール上のファームウェアのアップグレード .... 88
インタフェース・モジュールおよび TL708EX 型 TekLink 8 ポート・ハブ上のファームウェアの
アップグレード ................................................................... 90
付録 A: メインフレームの電源の説明 ........................................................ 91
付録 B: ユーザ・サービス手順............................................................... 93
利用できるサービス...................................................................... 93
保証修理サービス ....... . . . . . ......... . . . . . ....... . . . . . ........ . . . . . . ... ............ 93
校正および修理サービス .. . . ........ . . . . . ........ . . . . . ........ . . . . . ........ . ........ 93
一般的な手入れについ
予防保全................................................................................ 93
フラット・パネル・ディスプレイのクリーニング ..........................................94
外部表面.. . . . . . ........ . . . . . . ....... . . . . . ......... . . . . . ....... . . . . . ................. 94
問題が発生した場合 .................................................................... 95
診断................................................................................. 95
ソフトウェアに関する
ハードウェアに関する問題 ........................................................... 96
ご返送の際の梱包....................................................................... 96
付録 C: アクセサリ & オプション ............................................................. 97
アクセサリ ............................................................................... 97
オプション............................................................................... 99
フィールド・キット
付録 D: TLA7000 ネットワーク・インストール実地調査 ....................................... 105
索引
インストール ........................................................ 77
レードとリストア ................................................. 81
て................................................................ 93
問題 ............................................................ 95
・オプション .......................................................... . . 103
TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ・インストール・マニュアル iii

目次
図のリスト
図 i: TLA7012 型ポータブル・メインフレーム................................................. xiii
図 ii: TLA7016 型ベンチトップ・メインフレームと別売りの PC コントローラ ..................... xiv
図 1: ブラケット・キットで TL708EX 型ハブ、TLAPC2 コントローラ、および GbE スイッチを TLA7016
型に取り付けたところ ..................................................................... 3
図 2: TLA7000 ロジック・アナライザのグランド接続の位置 ..................................... 4
図 3: ネットワーク・スイッチ ................................................................... 9
図 4: TLA7PC1 型 ベンチトップ PC コントローラ............................................... 9
図 5: IP アドレスの設定 ..................................................................... 10
図 6: ポータブル・メインフレームのセットアップ(モジュールは 2 基まで)...................... 11
図7:ベンチトップ・
図 8: LAN Connection ダイアログ・ボックス................................................... 13
図 9: IP Properties ダイアログ・ボックス ...................................................... 14
図 10: TLA Connection ダイアログ・ボックス.................................................. 15
図 11: TLA Network Search ダイアログ・ボックス.............................................. 16
図 12: ベンチトップ・メインフレームのプライベート LAN のセットアップ(モジュールは 6 基まで) 17
図 13: LAN Connection ダイアログ・ボックス.................................................. 18
図 14: IP Properties ダイアログ・ボックス ..................................................... 19
図 15: TLA Connection ダイアログ・ボックス.................................................. 20
図 16: TLA Network Search ダイアログ・ボックス.............................................. 20
図 17: ベンチトップ・メインフレームの社内 LAN のセットアップ(モジュールは 6 基まで) ...... 22
図 18: LAN Connection ダイアログ・ボックス.................................................. 23
図 19: IP Properties ダイアログ・ボックス ..................................................... 24
図 20: TLA Connection ダイアログ・ボックス.................................................. 25
図 21: TLA Network Search ダイアログ・ボックス.............................................. 25
図 22: TekLink ケーブルで拡張されたベンチトップ・システム(モジュールは 12 基まで).. . . . . . 27
図 23: 機器 2 台の設定 ..................................................................... 28
図 24: TL708EX 型ハブで拡張されたベンチトップ・システム(モジュールは 48 基まで) . . . . . . . 29
図 25: TL708EX 型ハブおよび TekLink ケーブル............................................ 30
図 26: TLA Network Search ダイアログ・ボックス.............................................. 31
図 27: 機器の検索結果 . . . . . . ....... . . . . . . . ........ . . . . . ......... . . . . . ..... ................. 32
図 28: TLA Connection ダイアログ・ボックス.................................................. 34
図 29: TLA Network Search ダイアログ・ボックス.............................................. 35
図 30: TLA Configuration ダイアログ・ボックス................................................ 36
図 31: TLA ネットワーク設定の変更 ......................................................... 37
図 32: ping コマンドの例..................................................................... 38
図 33: tracert コマンドの例.................................................................. 39
図 34: TLA Network Search ダイアログ・ボックス.............................................. 40
図 35: TLA Connection ダイアログ・ボックス、検索結果....................................... 41
メインフレームのセットアップ(モジュールは 6 基まで) .................... 12
iv TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ・インストール・マニュアル

目次
図 36: TLA System
図 37: TLA Server Properties ダイアログ・ボックス............................................ 43
図 38: 論理アドレス・スイッチ(アドレス FF に設定)........................................... 45
図 39: モジュールの取り付け ................................................................ 48
図 40: ポータブル・メインフレームへのパネル・カバーの取り付け ............................. 49
図 41: ベンチトップ・メインフレームへのパネル・カバーの取り付け............................ 49
図 42: TLA7012 型
図 43: TLA7016 型のアクセサリの接続 ...................................................... 51
図 44: TLA7Axx 型ロジック・アナライザ・モジュールへの P69xx 型ロジック・アナライザ・プローブの接
続....................................................................................... 52
図 45: TLA7Lx/Mx/Nx/Px/Qx 型ロジック・アナライザ・モジュールへの P64xx 型ロジック・アナライ
ザ・プローブの接続...................................................................... 53
図 46: TLA7000
図 47: リムーバブル・ハード・ディスク・ドライブへのアクセス ..................................57
図 48: マージされたシステム内のモジュールの位置.......................................... 62
図 49: モジュールからマージ・コネクタ・アセンブリを取り外す................................. 63
図 50: マージされたセットのモジュールを接続する........................................... 64
図 51: マージしたモジュール・セットをメインフレームに装着する.............................. 65
図52:カバーを取り
図 53: マージ・ケーブルをカバーに通す..................................................... 69
図 54: カバーをシャーシに取り付ける........................................................ 70
図 55: 2 つのモジュールの位置を合わせる .................................................. 71
図 56: マージ・ケーブルを配置してからカバーを取り付ける .................................. 72
図 57: ポータブル・メインフレームのフロント・パネル.......................................... 75
図 58: TLA700
図 59: フラッシュ・プログラミング・ピン........................................................ 85
Properties ダイアログ・ボックス ........................................... 42
のアクセサリの接続 ...................................................... 50
シリーズの On/Standby スイッチの位置...................................... 54
外す .................................................................... 68
0 シリーズ外部コネクタ ....................................................... 76
TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ・インストール・マニュアル v

目次
表のリスト
表 i: Windows ソフトウェア・サポート・マトリックス.............................................. xii
表 ii: 関連マニュアル ....................................................................... xv
表 1: メインフレームのネットワーク設定 ....................................................... 5
表 2: 初回のネットワーク
表 3: プリセット IP アドレス................................................................... 10
表 4: アクセサリ接続の追加情報 ............................................................ 51
表 5: TLA ユーザ・ファイルの拡張子 ........................................................ 78
表 6: CD-ROM からソフトウェアを再インストールする BIOS Boot 設定 ........................ 79
表 7: TLA ファームウェア・ファイル .......................................................... 86
表 8: 機器モジュールの電
表 9: スタンダード・アクセサリ、ポータブル・メインフレーム用 ................................. 97
表 10: スタンダード・アクセサリ、ベンチトップ・メインフレーム用............................... 97
表 11: オプショナル・アクセサリ、ポータブル・メインフレーム用 ............................... 98
表 12: オプショナル・アクセサリ、ベンチトップ・メインフレーム用 .............................. 98
表 13: 機器のオプション..................................................................... 99
表 14: 電源コード .......................................................................... 10
表 15: TLA7NAx 型モジュール用オプション ................................................ 100
表 16: TLA7AAx 型モジュール用オプション ................................................ 101
表 17: TLA7ABx 型モジュール用オプション ................................................ 102
設定................................................................. 8
源 ................................................................ 91
0
vi TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ・インストール・マニュアル

安全にご使用いただくために
人体への損傷を避け、本製品や本製品に接続されている製品への損傷を防
止するために、次の安全性に関する注意をよくお読みください。
安全にご使用いただくために、本製品の指示に従ってください。
資格のあるサービス担当者以外は、保守点検手順を実行しないでください。
安全にご使用いただくために
火災や人体への損傷を
避けるには
本製品をご使用の際に、
ればならない場合があります。 システムの操作に関する警告や注意事項
については、他製品のコンポーネントのマニュアルにある安全に関するセ
クションをお読みください。
適切な電源コードを使用してください。 本製品用に指定され、使用される国で
認定された電源コードのみを使用してください。
接続と切断は正しく行ってください。 プローブと検査リードは、電圧ソースに接
続されている間は接続または切断しないでください。
本製品を接地してください。 本製品は、電源コードのグランド線を使用して
接地します。 感電を避けるため、グランド線をアースに接続する必要があり
ます。 本製品の入出力端子に接続する前に、製品が正しく接地されてい
ることを確認し
すべての端子の定格に従ってください。 火災や感電の危険を避けるために、
本製品のすべ
する前に、定格の詳細について、製品マニュアルを参照してください。
プローブの基
電源を切断してください。 電源コードにより、電源から製品を切断します。
電源コード
能であることが必要です。
てください。
ての定格とマーキングに従ってください。 本製品に電源を接続
準リードは、グランドにのみ接続してください。
をさえぎらないでください。このコードは常にユーザが操作可
規模の大きなシステムの他の製品にアクセスしなけ
カバーを外
態で本製品を動作させないでください。
障害の疑
る場合、資格のあるサービス担当者に検査してもらってください。
回路の露
ンポーネントに触れないでください。
適切な
格のヒューズのみを使用してください。
TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ・インストール・マニュアル vii
した状態で動作させないでください。 カバーやパネルを外した状
いがあるときは動作させないでください。 本製品に損傷の疑いがあ
出を避けてください。 電源がオンのときに、露出した接続部分やコ
ヒューズを使用してください。 本製品用に指定されたタイプおよび定

安全にご使用いただくために
本マニュアル内の用語
本製品に関する記号と
用語
湿気の多いところでは動作さ
爆発しやすい環境では動作させないでください。
製品の表面を清潔で乾燥した状態に保ってください。
適切に通気してください。
細については、マニュアルの設置方法を参照してください。
本マニュアルでは、次の用語を使用します。
警告: 「警告」では、怪我や死亡の原因となる状態や行為を示します。
注意: 「注意」では、本製品やその他の資産に損害を与える状態や行
為を示します。
本製品では、次の用語を使用します。
「危険」マークが表示されている場合、怪我をする危険が切迫しているこ
とを示します。
せないでください。
適切な通気が得られるような製品の設置方法の詳
「警告」マークが表示されている場合、怪我をする可能性があることを
示します。
「注意」マークが表示されている場合、本製品を含む資産に損害が生じ
る可能性があることを示します。
本製品では、次の記号を使用します。
viii TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ・インストール・マニュアル

安全に保守点検していただくために
安全に保守点検していただ
資格のあるサービス担当者
す。保守点検手順を実行する前に、この『安全に保守点検していただくため
に』と『安全にご使用いただくために』をお読みください。
一人だけで保守点検しないでください。応急処置と救急蘇生ができる人の介
在がないかぎり、本製品の内部点検や調整を行わないでください。
電源を切断してください。感電を避けるため、機器の電源を切り、電源コード
を電源コンセントから抜いてください。
電源オン時の保守点検には十分注意してください。本製品には、危険な電圧
や電流が存在している可能性があります。保護パネルの取り外し、はんだ付
け、コンポーネント
能な場合)、試験導線の切断を行ってください。
感電を避けるため
の交換をする前に、電源の切断、バッテリの取り外し(可
、露出している接続部には触れないでください。
くために
のみが、保守点検手順を実行する必要がありま
TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ・インストール・マニュアル ix

環境条件について
環境条件について
製品の廃棄方法
このセクションでは、製品
機器またはコンポーネントをリサイクルする際には、次のガイドラインを順
守してください。
機器のリサイクル。この機器を生産する際には、天然資源が使用されていま
す。この製品には、環境または人体に有害となる可能性のある物質が含まれ
ているため、製品を廃棄する際には適切に処理する必要があります。有害物
質の放出を防ぎ、天然資源の使用を減らすため、機材の大部分を再利用ま
たはリサイクルでき
この記号は、この
電子機器に関する指令)に基づく EU の諸要件に準拠している
ことを示しています。リサイクル方法については、当社のホーム
ページ(www.
してください。
水銀に関するお
は、水銀が含まれています。廃棄にあたっては、環境への配慮が必要です。廃
棄およびリサイクルに関しては、お住まいの地域の役所等にお尋ねください。
る適切な方法で処理してください。
知らせ。この製品に使用されている LCD バックライト・ランプに
の環境に対する影響について説明します。
製品が WEEE Directive 2002/96/EC(廃棄電気・
tektronix.com)のサポート/サービスの項目を参照
有害物質に関する規制
この製品は Monitoring and Control(監視および制御)装置に分類され、
2002/95/EC RoHS Directive(電気・電子機器含有特定危険物質使用制
限指令)の範囲外です。この製品には、鉛、水銀、および六価クロムが含
まれています。
x TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ・インストール・マニュアル

まえがき
このマニュアルでは、当社
ンストールする際に必要なすべての情報について説明します。
人体への危害や機器のダメ
を確認してください。
このマニュアルで説明す
う必要があります。
このマニュアルの最初に
「安全に保守点検していただくために」をお読みください。
このマニュアルの警告
、注意、および注に必ず従ってください。
TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ
TLA7000 シリ
ル・メインフレーム(TLA7012 型)、および 6 基のモジュールを含むベンチトッ
プ・メインフレーム(TLA7016 型)で構成されます。
TL708EX 型 TekLink 8 ポート・ハブ、およびローカル・エルア・ネットワーク
(LAN)ギガビット(Gb)・スイッチによりシステムが拡張され、ネットワークに接
続できます。 専用 PC コントローラ(TLA7PC1 型)も用意していますが、ア
プリケーション・ソフトウェアのみを、お持ちの PC にインストールすることも
可能です。
ーズ・ロジック・アナライザは、2 基のモジュールを含むポータブ
ロジック・アナライザおよび関連するアクセサリをイ
ージを防ぐために、保守点検を行う前に次の要件
る手順は、資格のあるサービス担当者のみで行
記載されている「安全にご使用いただくために」と
このロジック・アナライザは Microsoft Windows オペレーティング・システム上
に構築されているため、PC と互換性のあるサードパーティのハードウェア
/ソフトウェ
ユーザ・インタフェースは、Microsoft Windows® オペレーティング・システム
の下で動作し
下を推奨しています。
インターネ
オペレーティング・システムの更新の定期的なインストール
最新のアンチウイルス・ソフトウェアの使用
アをインストールすることができます。
ます。 マイクロソフト社は機器の保護を保証するために、以
ット・ファイアウォールの使用
TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ・インストール・マニュアル xi

まえがき
表i:Windowsソフト
TLA7012 型
TLA7PC1 型
TLA5000 シリー
3
ウェア・サポート・マトリックス
出荷時に WinXP
プリインストール
1
済み
はい
はい はい はい
保守サービスに
よる WinXP への
アップグレード
Windows 2000 上
での TLA V5.1
2
の実行
なし なし
ズ
1
WinXP が事前にアクティブになっています。 機器を新規に調達したときにアクティブにする必要
はありません。 ただし、ハード・ディスク・イメージを CD からリストアする場合には、アクティブ
化が必要になることがあります。
2
WinXP のアップグレードは、当社が提供するハード・ディスク・イメージで行います。 マザーボード
によって、提供されるハード・ディスク・イメージは異なります。 アップグレード後は、WinXP を
アクティブにする必要が
3
TLA7PC1 型は当社の販売する PC コントローラで、TLA7016 型ベンチトップ・メインフレーム
と共に使用します。
あります。
TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザは、高性能ロジック・アナライザおよび
パターン・ゼネレータ・モジュールと、オプションのアプリケーション・モジュー
ルまたは外部の当社オシロスコープを組み合わせます。
xii TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ・インストール・マニュアル

まえがき
図 i: TLA7012 型ポータブル・メインフレーム
ロジック・アナライザ・モジュールによっては、チャンネル幅、ステート速度およ
びメモリ容量のさまざまな組み合わせを利用できるものもあります。 すべて
のロジック・アナライザ・モジュールは、1 つのプローブでステートとタイミン
グを同時に測定できます。
TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ・インストール・マニュアル xiii

まえがき
マニュアル
図ii: TLA7016型ベンチトップ・メインフレームと別売りのPCコントローラ
次の表では、お客様のロジック・アナライザで使用可能な関連マニュアルの
一覧を示します。 マニュアルは、TLA マニュアル CD および当社のホーム
ページ(www
この表に掲載されていないマニュアルについては、お近くの当社営業所ま
でお問い合わ
.Tektronix.com)から入手できます。
せください。
xiv TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ・インストール・マニュアル

表ii:関連マニュアル
まえがき
アイテム
TLA クイック・スタート・ユーザ・マ
ニュアル
オンライン・ヘルプ
インストール・クイック・リファレン
ス・カード
インストール・マニュアル
ロジック・アナライザのすべて ロジック・アナライザの基礎知識
TLA 製品の仕様 TLA 製品の仕様に関する詳細な
TPI.NET マニュアル
フィールド・アップグレード・キット ロジック・アナライザ製品のアップ
オプショナル・サービス
・マニュアル
目的 位置
操作の概要
操作およびユーザ・インタフェース
の詳細なヘルプ
インストール情報の概要
初回のインストールの詳細な情報
の紹介
一覧
.NET を使用したロジック・アナライ
ザ制御に関する詳細な情
グレード情報
モジュールおよびメインフレームの
セルフサービス・マニュアル
報
TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ・インストール・マニュアル xv

まえがき
xvi TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ・インストール・マニュアル

基本的なインストール
この章では、当社のロジック・アナライザと関連のアクセサリをインストールす
るために必要なすべてのステップについて説明します。 この章は、システ
ム構成品目のほとんどをプリインストールなしで購入され、各品目をインス
トールしたいお客様を対象に書かれています。 モジュールがすでにインス
トールされているロジッ
要なステップを実行してください。
梱包リストのチェック
梱包リストおよびアクセサリ・リストを参照して、ロジック・アナライザのすべての
部品が含まれていることを確認します。(97 ページ 「アクセサリ」 参照)。さら
に、次のことを確認します。
設置地域の規格に合った電源コードがあること
適切なプローブとモジュールがあること
ク・アナライザを購入したお客様も、この章を読み、必
設置場所の検討
ポータブル・メインフレー
ムの設置場所について
スタンダード・アク
注文したすべてオプショナル・アクセサリがあること
注意: この注意は
レームにのみ適用されます。 (100 ページの 表 14 参照)。
この製品には、専用の特殊な大電流電源コード・セットが付属していますの
で、必ずこれを
ロジック・アナライザの取り付けを行う前に、このセクションをお読みください。
このセクションでは、ロジック・アナライザの設置場所の検討、電源の要件、お
よびグランド接続について説明します。
注意: 適切に冷却されるように機器の上、後ろ、および両側面に各 15.3 cm
(6 インチ
てシャット・ダウンする可能性があります。
ポータブル・メインフレームは、底面の脚を下にした正常位置で、ベンチまた
は台車に乗せて使用します。 前面の脚を伸ばし、機器のディスプレイが良く
見えるようにします。 メインフレームを機器ラックに取り付けることもできます。
使用してください。
)のスペースを確保します。 適切なスペースがないと、機器が過熱し
セサリ
、A6 オプション付属の TLA7016 型ベンチトップ・メインフ
TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ・インストール・マニュアル 1

基本的なインストール
ベンチトップ・メインフレー
ムの設置場所について
ハードウェア設置場所に
ついて
ベンチトップ・メインフレー
環境で操作するように設計されています。 2 台以上のベンチトップ・メインフ
レームを設置しなければならない場合は、メインフレームをラックに取り付けて
ください。 ラックマウント・キットの部品番号は、オンライン・ヘルプの「スタン
ダード・アクセサリ」と「オプショナル・アクセサリ」の項を参照してください。
警告: 怪我をする恐れがあるので、ベンチトップ・メインフレームを 1 人で持
ち上げたり移動したり
持ち上げたり移動したりする作業は、2 人で行うようにしてください。
ベンチトップ・メインフレームの上に、複数のベンチトップ・メインフレームを積
み重ねないでください。 複数のメインフレームが確実に取り付けられ、落下し
ないようにするために、必ずラックマウント・キットを使用してください。
TLA PC1 型ベンチトップ PC コントローラ、TL708EX 型ハブ、および GbE ス
イッチは、作業用ベンチ、機器ラック、または台車に乗せて別々に操作できま
す。また、ベンチトップ・メインフレームに付属のブラケットを使用して、ベンチ
トップ・メインフレームに取り付けることもできます。
ブラケット・キットの取り付け
ムは、ベンチや台車に乗せて、またはラックマウント
しないでください。 このサイズと重量のメインフレームを
ベンチトップ・ロジック・アナライザをラックマウント環境以外で使用する場合
は、ブラケ
TL708EX 型ハブをベンチトップ・メインフレームに取り付けることができます。
(3 ページの 図 1 参照)。 次の手順で行います。
1. 取り付け対象のハードウェアを、最も重いものを一番下にしてロジック・ア
ナライザの上に置きます。
2. キットには左右のブラケットが 1 枚ずつ、取り付け用ネジと一緒に入っ
ています。 片方のブラケットをロジック・アナライザのフレームに合わせ
ます。このとき、ブラケットがすべてのハードウェア・ユニットにかかる
ようにし、かつ最上段のユニットよりも上に出るブラケットの高さが最小
になるようにします。
3. ブラケットに付属している 8-32、P2 Pozidriv ネジを使って、ブラケットをロ
ジック・アナライザに固定します。
4. ステップ 2 ~ 3 を繰り返し、もう片方のブラケットを反対側に取り付けます。
5. 必要に応じて、ハードウェア・ユニット用ブラケットを動かします。 たとえ
ば、TL708EX 型ハブのブラケットは、同ユニットの背面にくるようにしま
す。取り付け手順については、ユニットの下部に貼ってあります。
6. ブラケットに付属している 10-32、P2 Pozidriv ネジを使って、ハードウェ
ア・ユニットをブラケットに固定します。
ット・キットを使用して、PC コントローラ、GbE スイッチ、および
2 TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ・インストール・マニュアル

基本的なインストール
図 1: ブラケット・キットで TL708EX 型ハブ、TLAPC2 コントローラ、および
GbE スイッチを
TLA7016 型に取り付けたところ
シャーシのグランド接続
シャーシのグランド接続コネクタを使用して、ターゲット・システム(テスト中の
システム)のグランドをロジック・アナライザに接続し、機器間に共通のグラン
ド接続を確保します。 (4 ページの 図 2 参照)。
注意: グランド・ループによるノイズのリスクを減らすため、図に示すとおり
に、システムのすべての機器をロジック・アナライザ・メインフレームのグランド
に接続します
。
TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ・インストール・マニュアル 3

基本的なインストール
図 2: TLA7000 ロジック・アナライザのグランド接続の位置
メインフレームの環境設定
このセクションを
ドウェア(コントローラ、ネットワーク・スイッチ、ルータ、および TL708EX 型ハ
ブなど)を接続してください。 次に、ディスプレイ、キーボード、その他のアクセ
サリなどの周辺機器等を接続します。 (49 ページ 「アクセサリの接続」 参照)。
初回設定時の検討事項
機器を初めて起動するとき、ネットワークに接続するかどうか決める必要があり
ます。 以下の場合は、ネットワークに接続してください。
ネットワークでファイルを共有する
共有プリンタで印刷する
機器をリモー
TLA7000 シリーズのメインフレームの設定は、使用するメインフレームの数
や、ネット
ワーク接続の種類と、その設定方法を示します。
使用して、ロジック・アナライザ・メインフレームとサポート・ハー
トで操作する
ワークに接続したいかどうかに応じて異なります。 次の表に、ネット
4 TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ・インストール・マニュアル

基本的なインストール
表1: メインフレームのネッ
設定
スタンドアローン — LAN
接続なし
プライベート LAN への接
続
社内 LAN への接続
1
DNS (ドメイン・ネーム・サービス)が利用できない場合(DNS は Windows サーバにより提供されることが多い)、IP アドレスを解決する時
間を最小化するために、hosts ファイルが必要になります。 (6 ページ 「TLA7016 型のネットワーク検索性能。」 参照)。
ネットワークへの接続
トワーク設定
利用可能なネットワー
ク・サービス
なし — スタンドアローン
DHCP のみ(DNS
DHCP と DNS の共用
なし)
TLA7PC1 型、また は
お客様所有の PC TLA7016 型
DHCP で設定。 TCP/
プロパティは DHCP に設
定しておくが、LAN 接続
(DNS サービス)がな
場合には、Windows は
ルーティング不能な IP
アドレス 169.254
を割り当てる
DHCP で設定
DHCP で設定 DHCP で設定
1
1
IP
い
.xxx.xxx
静的 IP で設定。 TLA7016
型のプリセット IP アドレス
機能を使用したルーティ
ング不能な IP アドレス
169.254.xxx.xxx を推奨
DHCP で設定。 DH
サービスでルータを使用
CP
PC からリモートでメインフレームを操作したい場合、TLA アプリケーション・ソ
フトウェアをインストールする必要があります。 (32 ページ 「PC への TLA アプ
リケーション・ソフトウェアのインストール」 参照)。ただし、オプションの PC
ベースのコントローラ(TLA7PC1 型)を使用する場合には、TLA アプリケー
ション・ソフトウェアは事前にインストールされています。 ネットワークの設定時
に、IT 部門ま
たはネットワーク管理者の支援が必要となることもあります。
ネットワーク接続の概要
TLA7000 シリーズでは、コントローラとメインフレーム間の通信を、IP(イン
ターネット・
プロトコル)標準を使用した GbE (ギガビット・イーサネット)接続
によって行います。 典型的な TLA データ・ファイルのサイズを考えると、広
く普及している 100BaseT ネットワークでは、ネットワーク・ハードウェアとし
て GbE 機器を使用することをお勧めします。 ネットワーク接続には少なく
とも Cat5e ケーブルを使用します。
ネットワーク上で動作するには、すべての接続機器は固有の IP アドレスを持
たなければなりません。 この IP アドレスは、TLA に静的アドレスを手動で
入力することによって得られます。一方、ネットワークに DHCP(動的ホスト
管理プロ
トコル)サーバがある場合、機器に必要な IP アドレスはサーバが
動的に割り当てます。
TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ・インストール・マニュアル 5

基本的なインストール
TLA7016 型のネットワ
ーク検索性能。TLA7016 型のホスト名を IP アドレスに
変換するために、TLA アプリケーション・ソフトウェアは DNS(Domain Name
Service)サービスを必要とします。DNS サービスがネットワーク上で利用でき
ない場合、TLA7016 型メインフレームをネットワーク上で特定しようとすると、
検索時間が長くなる場合があります。
検索時間を短縮するため、当社では PC に hosts ファイルを <Windows
folder>\system32\drivers\etc ディレクトリの下に置くことをお勧めします。 この
ファイルの内容の例を下に示します。
120.0.0.1
192.168.0.19 TLA7016_Lab1
192.168.0.20 TLA7016_Lab2
192.168.0.21 TLA7016_Lab3
localhost
TLA IP アドレス・リース期間。信頼できるネットワーク操作を実現するため
に、DHCP で割
り当てた IP アドレスには "リース期間" があります。通常、
この IP アドレスは、1 日、1 週間など、事前に設定された期間だけ機器に
"リース" されます。 リース期間の期限が切れると、実際の IP アドレスが変
わることがあります。
リース期限が切れ、IP アドレスが変更されると、TLA とホスト間のすべてのネッ
トワーク接続も期限切れとなるため、ネットワークの通信は停止し、TLA アプ
リケーションも終了します。 この状態を修正するには、TLA アプリケーショ
ンを再起動しなければなりません。
ネットワーク・セキュリティ
データを取得しているかどうかに関係なく、長期間にわたって TLA アプリ
ケーションをリモートで操作する場合は、IP アドレスが変更されないように、
リース期間
を設定しなければなりません。 ご不明な点は、ネットワーク管
理者に相談してください。
ロジック・アナライザ・システムのユーザ・インタフェースは、Microsoft Windows
XP Professional オペレーティング・システムの下で動作します。 当社は確実
に機器が保護されるよう、以下を実行することを強くお勧めします。
すべての TLA メインフレームで、標準の Windows XP ファイアウォール
をデフォルトで有効にする。 なお、ファイアウォールの詳細設定は、
Windows のコントロール・パネルから変更できます。
オペレーティング・システムの更新を定期的にインストールする。
最新のアンチウイルス・ソフトウェアを使用する。
注: 機器をネットワークから利用するためには、ワークグループまたはドメイン
に入らなければなりません。 リモートで機器を操作しようとする場合、機器とリ
モート・コンピュータの双方が同一のワークグループ内にあるか、またはネット
ーク上の同一ドメインになければなりません。
ワ
6 TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ・インストール・マニュアル

基本的なインストール
ネットワークに接続する場合
から入手し、設定を間違いなく行う必要があります。
ワークグループまたはドメ
DHCP IP アドレス(デフォルト)または静的 IP アドレス
ドメイン・ネーム・サービス(DNS)
その他、ネットワーク管理者からのネットワーク情報
Teklink/TLA7000 シリーズのメインフレームは以下のサービスを必要とします。
DNS
DHCP
ネットワーク・ポートをブロックするファイアウォール。次のアプリケーションの
いずれかで問題が生じた場合、ファイアウォールが次のネットワーク・ポートを
使用する通信をブロックしている可能性があります。
TLA アプリケーション - ポート 111
TPI.NET - ポート 9000
Windows XP リモート・デスクトップ - ポート 3389
、次の情報を IT 部門またはネットワーク管理者
イン名
初回のネットワーク設定
注: 当社では、お客様がネットワーク管理者の支援のもとでネットワ-ク・イン
ストール先の実地調査を行い、ネットワークの要件を決定されることをお勧め
します。 このマニュアルの巻末に実地調査票の推奨案があります。 (105 ペー
ジ 「TLA7000 ネットワーク・インストール実地調査」 参照)。
お持ちの機器で
デルのどちらを使用すべきか、ネットワーク管理者に確認して判断します。 機
器の電源を入れ、次の表を使用し Windows の質問に回答します。
は、Microsoft ワークグループ・モデルと Microsoft ドメイン・モ
TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ・インストール・マニュアル 7

基本的なインストール
表 2: 初回のネットワーク設
PC を保護します。
お使いのコンピュータの
名前は何ですか(回答後
数分お待ちください)?
管理者パスワードは何で
すか?
このコンピュータはドメイ
ンの中にありますか?
ドメインの設定を入力し
ます。
インターネット接続を確認
しています
このコンピュータはど
うにインターネットに接続
しますか?
高速な接続の設定
(LAN が接続されている
場合)このコンピ
は、インターネットに直
接接続しますか、または
ネットワーク経
しますか?
(LAN が接続されていな
い場合)Win
接続を検出できません。
マイクロソフト
ることができます。
誰がコンピュ
ますか?
dows は LAN
社に登録す
ータを使い
のよ
ュータ
由で接続
定
スタンドアローン ワークグループ ドメイン
なし
お客様の組織における標準的な命名規則についてネットワーク管理者に確認しま
す。 お客様の組織に命名規則がない場合、参考としてあげたものに従って、コン
ピュータ名を選びます。
通常のソフトウェアのインストール、Windows アップデートの実施、またはファイア
ウォール設定の変更には、管理者アカウントが必要です。 ネットワーク管理者に適
切なパスワードを確認し
フォルトは、空白です。
いいえ(ワークグループのメンバーシップが与えられ
ている)
なし
Skip を押します。
なし
なし
なし Yes throu
なし
お客様の機器の Windows はすでに有効になっています。 登録を行うと、マイクロ
ソフト社側から、お客様に連絡できるようになります。
ここに名前を入力すると、この機器に対する管理者権限が複数のユーザに与えられ
ます。 デフォルトでは、パスワードは空白です。
Help protect my
now(自動更新をオンにして PC を保護する)を選びます
ます。 すべての TLA システムの管理者パスワードのデ
これが終わるのを待ちます。
gh a network を
選びます。
LAN の設定を後で行い
ます。
PC by turning on Automatic Updates
はい 機器がログオンする
ドメイン名を入力します。
機器をドメインに追加で
きるユーザの名前/パス
ワードを入力します。
適切な回答を選びます
ネットワーク管理者
り当てた固定 IP か DNS
を入力するか、Obtain
Automatic
獲得する)を選択します。
なし
なし
ally(自動的に
が割
。
ネットワーク・スイッチおよび TLA7PC1 型コントローラについては以下に説
明しますが
、ルータに関する特定の情報は、ルータのマニュアルを参照し
てください。
ネットワーク・スイッチ。16 ポートのネットワーク・スイッチは、コントローラとメイ
ンフレームの間のデータ・フローを制御します。 GbE スイッチは、ロジック・ア
8 TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ・インストール・マニュアル

基本的なインストール
ナライザ・メインフレームと
リケーション実装済み)との間を接続します。 (図 3 参照)。
図 3: ネットワーク・スイッチ
TLA7PC1 型ベンチトップ PC コントローラ。この PC ベースのコントローラ(オ
プション)は、TLA アプリケーションが事前にインストールされており、GbE ス
イッチでベンチトップ・メインフレームに接続できます。 コントローラは機器ラッ
クに格納するため 19 インチ幅のシャーシに内蔵されていますが、ベンチトッ
プ・ブラケット・キットを使用しベンチトップ・メインフレームに格納することもで
きます。 (2 ページ 「
錠できる前面ドアを開けたところに 2 基のリムーバブル・ハード・ディスク・
トレイを備えています。 一方のトレイにはメインのハード・ディスク・ドライブ
が入っています。 もう一方のトレイには、別売りの SATA ハード・ディスク・ド
ライブを収納することができます。 (図 4 参照)。
TLA7PC1 型コントローラまたは外部 PC(TLA アプ
ブラケット・キットの取り付け」 参照)。 コントローラは、施
プリセット IP アドレス
図 4: TLA7PC1 型 ベンチトップ PC コントローラ
テスト・システムで接続しているメインフレーム数に応じて、または接続先の
ネットワークの要求に応じて、ベンチトップ・メインフレームの IP アドレスの
変更が必要となることがあります。
推奨される IP アドレスのプリセット・リストが、ベンチトップ・メインフレームに組
み込まれています。 (表 3 参照)。特定のアドレスを設定することもできます。
(35 ページ 「TLA7016 型の出荷時ネットワーク設定の変更」 参照)。
TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ・インストール・マニュアル 9

基本的なインストール
プリセットの IP アドレスの
リストは、次のようにして表示します。
1. TLA7016 型インタフェース・モジュールのリセット・ボタンを押したままにし
ます。 (図 5 参照)。
フロント・パネルのディスプレイでは、2 ~ 3 秒ごとに次のプリセット・アドレ
スに切り替わります。 (
表 3 参照)。
図 5: IP アドレスの設定
2. 対象アドレスが表示されたら、リセット・ボタンを離します。
以下に示すアドレスが用意され、DHCP から順次表示されます。
表3: プリセットIPアドレス
選択 IP アドレス
Use: DHCP
Use:
169.254.0.19
Use:
169.254.0.20
Use:
192.168.0.19
Use:
192.168.0.20
-- -- --
169.254.0.19 255.255.0.0 0.0.0.0
169.254.0.20 255.255.0.0 0.0.0.0
192.168.0.19 255.255.0.0 0.0.0.0
192.168.0.20 255.255.0.0 0.0.0.0
サブネット・マスクデフォルト・
ゲートウェイ 備考
DHCP 対応ルータで提供される IP アドレ
ス指定
PC の直接接続で使用されるルーティング
不能な静的アドレス
PC の直接接続で使用されるルーティング
不能な静的アドレス
DHCP 対応ルータによるプライベート LAN
で使用されるルーティング不能な静的アド
レス
DHCP 対応ルータによるプライベート LAN
で使用されるルーティング不能な静的アド
レス
10 TLA7000 シリーズ・ロジック・アナライザ・インストール・マニュアル