Tektronix TAP2500, TAP3500 User manual

x
TAP2500 型/TAP3500 型
2.5 GHz/3.5 GHz プローブ
ZZZ
取扱説明書
*P071188401*
071-1884-01
xx
TAP2500 型/TAP3500 型
ZZZ
取扱説明書
リビジョンA
www.tektronix.com
071-1884-01
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TEKTRONIX および TEK は Tektronix, Inc. の登録商 標です。
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保証
当社では、本製品において、出荷の日から 1 年間、材料およびその仕上がりについて欠陥がないことを保証します。この保証期 間中に製品に欠陥があることが判明した場合、当社では、当社の裁量に基づき、部品および作業の費用を請求せずに当該欠陥 製品を修理するか、あるいは当該欠陥製品の交換品を提供します。保証時に当社が使用する部品、モジュール、および交換す る製品は、新しいパフォーマンスに適応するために、新品の場合、または再生品の場合もあります。交換したすべての部品、モ ジュール、および製品は当社で保有されます。
本保証に基づきサービスをお受けいただくため、お客様には、本保証期間の満了前に当該欠陥を当社に通知していただき、 サービス実施のための適切な措置を講じていただきます。お客様には、当該欠陥製品を梱包していただき、送料前払いにて当 社指定のサービス・センターに送付していただきます。本製品がお客様に返送される場合において、返送先が当該サービス・セ ンターの設置されている国内の場所であるときは、当社は、返送費用を負担します。しかし、他の場所に返送される製品につい ては、すべての送料、関税、税金その他の費用をお客様に負担していただきます。
本保証は、不適切な使用または不適切もしくは不十分な保守および取り扱いにより生じたいかなる欠陥、故障または損傷にも適 用されません。当社は、以下の事項については、本保証に基づきサービスを提供する義務を負いません。a)当社担当者以外の 者による本製品のインストール、修理またはサービスの試行から生じた損傷に対する修理。b)不適切な使用または互換性のない 機器への接続から生じた損傷に対する修理。c)当社製ではないサプライ用品の使用により生じた損傷または機能不全に対する 修理。d)本製品が改造または他の製品と統合された場合において、改造または統合の影響により当該本製品のサービスの時間 または難度が増加したときの当該本製品に対するサービス。
この保証は、明示的または黙示的な他のあらゆる保証の代わりに、製品に関して当社がお客様に対して提供するものです。当 社およびベンダは、商品性または特定目的に対する適合性についての一切の黙示保証を否認します。欠陥製品を修理または 交換する当社の責任は、本保証の不履行についてお客様に提供される唯一の排他的な法的救済となります。間接損害、特別 損害、付随的損害または派生損害については、当社およびそのベンダは、損害の実現性を事前に通知されていたか否に拘わら ず、一切の責任を負いません。
[W2 – 15AUG04]
目次
目次
安全にご使用いただくために............................................................................... v
安全に保守点検していただくために ...................................................................... viii
環境条件について........................................................................................ ix
まえがき.................................................................................................. xi
マニュアル ........................................................................................... xi
このマニュアルで使用される表記規則 ................................................................. xi
修理のためのプローブの返送......................................................................... xii
主要な機能 ............................................................................................... 1
インストレーション.......................................................................................... 2
ホスト機器への接続 ................................................................................... 2
プローブ・コントロールとインジケータ ................................................................... 3
機能チェック............................................................................................... 6
必要な機器 ........................................................................................... 6
校正 ...................................................................................................... 8
必要条件 ............................................................................................. 8
必要な機器 ........................................................................................... 8
テスト手順............................................................................................. 9
基本操作................................................................................................. 13
プローブ・ヘッド・アセンブリ ........................................................................... 13
TAP2500 型/TAP3500 型、取扱説明書 i
目次
プローブ入力 ........................................................................................ 14
プローブ・オフセット .................................................................................. 15
アクセサリとオプション..................................................................................... 19
スタンダード・アクセサリの使用 ........................................................................ 19
オプショナル・アクセサリ .............................................................................. 30
オプション............................................................................................ 34
プロービングの原理....................................................................................... 35
グランド・リード長 ..................................................................................... 35
グランド・リード・インダクタンス ............................................................................. 36
低インダクタンスの接地 ................................................................................... 37
シュアフット™ による接地.................................................................................. 38
プローブ・チップのテスト・ポイント.......................................................................... 39
プローブ・チップの安定化................................................................................. 40
仕様 ..................................................................................................... 41
保証特性 ............................................................................................ 42
代表特性 ............................................................................................ 43
公称特性 ............................................................................................ 48
性能検査................................................................................................. 49
必要な機器 .......................................................................................... 49
機器のセットアップ ................................................................................... 51
DC ゲイン確度 ....................................................................................... 52
ii TAP2500 型/TAP3500 型、取扱説明書
目次
立上り時間........................................................................................... 55
検査記録 ............................................................................................ 63
保守 ..................................................................................................... 65
エラーの状態 ........................................................................................ 65
交換部品 ............................................................................................ 65
クリーニング.......................................................................................... 66
索引
TAP2500 型/TAP3500 型、取扱説明書 iii
目次
iv TAP2500 型/TAP3500 型、取扱説明書
安全にご使用いただくために
人体への損傷を避け、本製品や本製品に接続されている製品への損傷を防止するために、次の安全性に関す る注意をよくお読みください。
安全にご使用いただくために、本製品の指示に従ってください。
資格のあるサービス担当者以外は、保守点検手順を実行しないでください。
本製品をご使用の際に、規模の大きなシステムの他の製品にアクセスしなければならない場合があります。シス テムの操作に関する警告や注意事項については、他製品のマニュアルにある安全に関するセクションをお読み ください。
火災や人体への損傷を避けるには
接続と切断は正しく行ってください。 プローブと検査リードは、電圧ソースに接続されている間は着脱しないで
ください。
接続と切断は正しく行ってください。 プローブ出力を測定機器に接続してから、プローブを被測定回路に接続
してください。被測定回路にプローブの基準リードを接続してから、プローブ入力を接続してください。プローブ入 力とプローブの基準リードを被測定回路から取り外した後で、プローブを測定機器から取り外してください。
本製品を接地してください。 本製品は、メインフレームの電源コードのグランド線を使用して間接的に接地しま
す。 感電を避けるため、グランド線をアースに接続する必要があります。 本製品の入出力端子に接続する前に、 製品が正しく接地されていることを確認してください。
すべての端子の定格に従ってください。 火災や感電の危険を避けるために、本製品のすべての定格とマーキン
グに従ってください。 本製品に電源を接続する前に、定格の詳細について、製品マニュアルを参照してください。
安全にご使用いただくために
プローブの基準リードは、グランドにのみ接続してください。
TAP2500 型/TAP3500 型、取扱説明書 v
安全にご使用いただくために
共通端子を含むどの端子にも、その端子の最大定格を超える電位をかけないでください。
カバーを外した状態で動作させないでください。 カバーやパネルを外した状態で本製品を動作させないでくだ
さい。
故障の疑いがあるときは動作させないでください。 本製品に故障の疑いがある場合、資格のあるサービス担
当者に検査してもらってください。
露出した回路への接触は避けてください。 電源がオンのときに、露出した接続部分やコンポーネントに触れな
いでください。
湿気の多いところでは動作させないでください。
爆発性のあるガスがある場所では使用しないでください。
製品の表面を清潔で乾燥した状態に保ってください。
vi TAP2500 型/TAP3500 型、取扱説明書
本マニュアル内の用語
本マニュアルでは、次の用語を使用します。
警告: 人体や生命に危害をおよぼすおそれのある状態や行為を示します。
注意: 本製品やその他の接続機器に損害を与える状態や行為を示します。
本製品に関する記号と用語
本製品では、次の用語を使用します。
DANGER: ただちに人体や生命に危険をおよぼす可能性があることを示します。
WARNING: 人体や生命に危険をおよぼす可能性があることを示します。
CAUTION: 本製品を含む周辺機器に損傷を与える可能性があることを示します。
安全にご使用いただくために
TAP2500 型/TAP3500 型、取扱説明書 vii
安全に保守点検していただくために
本製品では、次の記号を使用します。
安全に保守点検していただくために
資格のあるサービス担当者のみが、保守点検手順を実行する必要があります。保守点検手順を実行する前に、 この『安全に保守点検していただくために』と『安全にご使用いただくために』をお読みください。
一人だけで保守点検しないでください: 応急処置と救急蘇生ができる人の介在がないかぎり、本製品の内部
点検や調整を行わないでください。
電源を切断してください: 感電を避けるため、機器の電源を切り、電源コードを電源コンセントから抜いてください。
電源オン時の保守点検には十分注意してください: 本製品には、危険な電圧や電流が存在している可能性
があります。保護パネルの取り外し、はんだ付け、コンポーネントの交換をする前に、電源の切断、バッテリの取り 外し(可能な場合)、試験導線の切断を行ってください。
感電を避けるため、露出している接続部には触れないでください。
viii TAP2500 型/TAP3500 型、取扱説明書
環境条件について
このセクションでは、製品の環境に対する影響について説明します。
製品の廃棄方法
機器またはコンポーネントをリサイクルする際には、次のガイドラインを順守してください。
機器のリサイクル: この機器を生産する際には、天然資源が使用されています。この製品には、環境または人
体に有害な可能性がある物質が含まれているため、製品を廃棄する際には適切に処理する必要があります。有 害物質の放出を防ぎ、天然資源の使用を減らすため、機材の大部分を再利用またはリサイクルできるように本製 品を正しくリサイクルしてください。
下に示すシンボルは、この製品が WEEE Directive 2002/96/EC (廃棄電気・電子機器に関する指令)に基づく EU の諸要件に準拠していることを示しています。リサイクル方法については、当社のホームページ(www.tektronix.com) のサポート/サービスの項目を参照してください。
環境条件について
TAP2500 型/TAP3500 型、取扱説明書 ix
環境条件について
有害物質に関する規制
この製品は Monitoring and Control(監視および制御)装置に分類されます。2002/95/EC RoHS Directive(電気・ 電子機器含有特定危険物質使用制限指令)は適用されません。この製品には、鉛、カドミウム、および六価クロ ムが含まれています。
x TAP2500 型/TAP3500 型、取扱説明書
まえがき
このマニュアルでは、TAP2500 型/TAP3500 型アクティブ・プローブの取り付けと操作について説明します。また、 プローブの基本的な操作と概念についても説明します。このマニュアルでは、別途記載のない限り、イラストはす べて TAP2500 型プローブのものを使用しています。Tektronix の Web サイトでは、このマニュアルとその他の関 連情報にアクセスすることができます。
マニュアル
まえがき
参照する項目 使用するマニュアル
TAP2500 型/TAP3500 型プローブ:初めての操作、機能チェック、基 本操作、仕様、性能検査
オシロスコープの詳細な操作、ユーザ・インタフェース・ヘルプ、GPIB コマンド
*
機器にインストールされているマニュアルを参照するには、タスク・バーで Start(スタート)をクリックして、Programs(プログラム)
> TekApplications を選択してください。
この取扱説明書をお読みください。
ホスト機器の Help メニューで、オンライ ン・ヘルプを参照してください。
*
このマニュアルで使用される表記規則
このマニュアルでは、手順の順番を示すために次のアイコンを使用しています。
TAP2500 型/TAP3500 型、取扱説明書 xi
まえがき
修理のためのプローブの返送
プローブの修理が必要な場合は、プローブを当社に返送してください。元の梱包資材が使用に適していないか 使用できない場合は、次の梱包のガイドラインに従ってください。
輸送の準備
1. 内径がプローブの寸法より少なくとも 1 インチ(2.5cm)大きい、ダンボール の輸送用カートンを用意します。この 箱は 少なくとも 200 ポンド(90 kg) の カートン・テスト強度を持っている必要 があります。
2. プローブを湿気から防ぐために、静電 気防止用の袋または包装材に収めま す。
3. 包装資材に入ったプローブをカート ンに収め、軽い梱包資材を使用して 固定します。
4. 輸送用テープを使用してカートンを 密閉します。
5. 送付先の住所については、このマニュ アルの開始ページに記載されている 「Tektronix 連絡先」を参照してくださ い。
xii TAP2500 型/TAP3500 型、取扱説明書
主要な機能
TAP2500 型/TAP3500 型アクティブ・プローブでは、新しい Tektronix TekVPI インタフェースを搭載したオシロス コープとの組合せにより、それぞれ、DC ~ 2.5 GHz、DC ~ 3.5 GHz まで、最小の回路負荷で高確度の測定を 行うことが可能です。主要な機能は次の通りです。
帯域幅 DC ~ 2.5 GHz (TAP2500 型) DC ~ 3.5 GHz (TAP3500 型)
±4 V のダイナミック・レンジと ±10 V
のオフセット機能
10X の減衰比
40 kΩ の入力抵抗
<0.8 pF の入力キャパシタンス
TekVPI インタフェース
高密度配線回路のプロービングに適
した小型で軽量なプローブ・ヘッド
主要な機能
TAP2500 型/TAP3500 型、取扱説明書 1
インストレーション
インストレーション
ホスト機器への接続
1. プローブを TekVPI 差し込み口に差 し込みます。完全に差し込まれると、 カチッと音がします。
プローブが接続されると、ホスト機器 はプローブから情報を読み込み、デ バイスを特定します。
2. 取り外すには、ラッチ・リリース・ボタン を押して、機器から引き抜きます。
2 TAP2500 型/TAP3500 型、取扱説明書
プローブ・コントロールとインジケータ
ステータス LED
プローブの電源をオンにすると、次のよう な多色のステータス LED が点灯します。
緑:電源オン時のセルフ・テスト・ルー チンが完全に終了し、異常がない場 合に点灯します。プローブは、正常な 動作モードの状態です。
赤:エラー状態が存在する場合に点 灯します。 (65 ページ 「エラーの状 態」 参照)。
インストレーション
TAP2500 型/TAP3500 型、取扱説明書 3
インストレーション
Menu ボタン
1. プローブの Menu ボタンを押して、オ シロスコープに Probe Control 画面を 表示します。
2. 機器のタッチ・スクリーン・ボタンを使 用して、プローブのパラメータを設定 します。
3. 再度 Menu ボ タンを 押して 、Probe Control 画面を閉じます。
4 TAP2500 型/TAP3500 型、取扱説明書
AutoZero
次の条件の下で、プローブの AutoZero ルーチンを実行することを推奨します。
20 分間のウォーム・アップ期間後
プローブの動作温度の変化が ±5 ℃
以内
1. プローブの Menu ボタンを押して、オ
シロスコープに Probe Control 画面を 表示します。
2. プローブ・チップをグランドにショート
させます。
3. 機器の AutoZero ボタンを押して、
AutoZero ルーチンを実行します。
インストレーション
TAP2500 型/TAP3500 型、取扱説明書 5
機能チェック
機能チェック
次の手順を使用して、プローブが正常に動作していることを確認します。プローブが保証仕様を満たしているかど うかを検査する場合は、「性能検査」の手順を参照してください。 (49 ページ参照)。
必要な機器
名称と数量 性能要件 推奨例
オシロスコープ
Y リード・アダプタ プローブ・チップ接続用の 0.25 イ
TekVPI インタフェース
当社 DPO7000 シリーズ 196-3463-XX
1
2
ンチのスクエア・ピン
SMT クリップ・チップ・アダプタ(2)
0.25 イン チのスクエア・ ピ ンからミ
206-0364-XX
2
ニ・クリップへの変換
1
9 桁の部品番号(xxx-xxxx-xx)は、当社の部品番号です。
2
スタンダード・プローブ・アクセサリです。
6 TAP2500 型/TAP3500 型、取扱説明書
信号
1. オシロスコープのいずれかのチャン
ネルにプローブを接続し、そのチャン ネルが表示されるようにオシロスコー プを設定します。
2. Yリード・アダプタと2つのSMTクリッ
プ・チップを使用して、プローブ・チッ プをオシロスコープの PROBE COMP 端子に接続します。
3. AUTOSET を押すか、あるいはオシロ
スコープを調整して、校正波形を表 示します。安定した波形が表示される 場合は、プローブが正常に動作して いることを示します。
機能チェック
TAP2500 型/TAP3500 型、取扱説明書 7
校正
校正
プローブ校正作業ルーチンにより、プローブとオシロスコープの組み合わせにおけるゲインとオフセットを最適化 して、測定誤差を最小限に抑えることができます。使用するそれぞれのチャンネルについてプローブの校正を繰 り返すことをお勧めします。各チャンネルのそれぞれのプローブに対する個別の校正定数が保存されます。
必要条件
機器を 20 分間ウォーム・アップします。ホスト機器の校正ステータスは、pass である必要があります。
必要な機器
校正に必要な機器は、機能チェックの場合と同じです。 (6 ページ 「必要な機器」 参照)。
8 TAP2500 型/TAP3500 型、取扱説明書
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