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P7700 シリーズ
TriMode™ プローブ
ZZZ
ユーザ・マニュアル
*P071342200*
071-3422-00

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P7700 シリーズ
TriMode™ プローブ
ZZZ
ユーザ・マニュアル
www.tek.com
071-3422-00

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く場合がございますので、予めご了承ください。
TEKTRONIX および TEK は Tektronix, Inc. の登録商標です。
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絡先

保証
当社では、本製品において、出荷の日から 1 年間、材料およびその仕上がりについて欠陥がないことを保証します。
この保証期間中に製品に欠陥があることが判明した場合、当社では、当社の裁量に基づき、部品および作業の費
用を請求せずに当該欠陥製品を修理するか、あるいは当該欠陥製品の交換品を提供します。保証時に当社が使用
する部品、モジュール、および交換する製品は、新しいパフォーマンスに適応するために、新品の場合、または再生
品の場合もあります。交換したすべての部品、モジュール、および製品は当社で保有されます。
本保証に基づきサービスをお受けいただくため、お客様には、本保証期間の満了前に当該欠陥を当社に通知して
いただき、サービス実施のための適切な措置を講じていただきます。お客様には、当該欠陥製品を梱包していただ
き、送料前払いにて当社指定のサービス・センターに送付していただきます。本製品がお客様に返送される場合に
おいて、返送先が当該サービス・センターの設置されている国内の場所であるときは、当社は、返送費用を負担し
ます。しかし、他の場所に返送される製品については、すべての送料、関税、税金その他の費用をお客様に負担し
ていただきます。
本保証は、不適切な使用または不適切もしくは不十分な保守および取り扱いにより生じたいかなる欠陥、故障または
損傷にも適用されません。当社は、以下の事項については、本保証に基づきサービスを提供する義務を負いません。
a)当社担当者以外の者による本製品のインストール、修理またはサービスの試行から生じた損傷に対する修理。b)不
適切な使用または互換性のない機器への接続から生じた損傷に対する修理。c)当社製ではないサプライ用品の使用
により生じた損傷または機能不全に対する修理。d)本製品が改造または他の製品と統合された場合において、改造
または統合の影響により当該本製品のサービスの時間または難度が増加したときの当該本製品に対するサービス。
この保証は、明示的または黙示的な他のあらゆる保証の代わりに、製品に関して当社がお客様に対して提供するも
のです。当社およびベンダは、商品性または特定目的に対する適合性についての一切の黙示保証を否認します。
欠陥製品を修理または交換する当社の責任は、本保証の不履行についてお客様に提供される唯一の排他的な法
的救済となります。間接損害、特別損害、付随的損害または派生損害については、当社およびそのベンダは、損害
の実現性を事前に通知されていたか否に拘わらず、一切の責任を負いません。
[W2 – 15AUG04]


目次
安全にご使用いただくために.......................................................................... iii
使用済み製品の処理方法 ............................................................................ v
まえがき .............................................................................................. vi
主な特長 ............................................................................................. 1
動作条件............................................................................................. 2
設置.................................................................................................. 3
機能チェックと校正 ................................................................................... 9
基本操作............................................................................................ 15
プローブの正しい取り扱い方 ......................................................................... 32
アクセサリとオ
メンテナンス ......................................................................................... 37
索引
目次
プローブ・モデル ................................................................................. vi
マニュアル ....................................................................................... vi
概要 ............................................................................................. 3
ホスト機器との接続 ............................................................................... 4
TekFlex コネクタを使用した TriMode チップの接続................................................. 6
コントロール・ボッ
機能チェック...................................................................................... 9
TriMode プ
Probe Setup 画面 ................................................................................ 16
測定精度の改善
回路基板への接続 . ............................................................................. 24
プション................................................................................ 33
スタンダード・アクセサリ .......................................................................... 33
オプショナル・アクセサリ ......................................................................... 35
オプション ....................................................................................... 3
ホスト機器のファームウェア....................................................................... 37
ブラウザ・
エラー状態 ...................................................................................... 38
プローブの取り扱い.............................................................................. 40
プローブ
修理のためのプローブの返送.................................................................... 41
チップの交換 .......................................................................... 38
のクリーニング .......................................................................... 40
クスのコントロールとインジケータ ................................................. 7
ローブ DC 校正....................................................................... 12
................................................................................. 19
6
P7700 シリーズ TriMode プローブ・ユーザ・マニュアル i

目次
ii P7700 シリーズ TriMode プローブ・ユーザ・マニュアル

安全にご使用いただくために
人体への損傷を避け、本製品や本製品に接続されている製品への損傷を防止するために、次の安全性に
関する注意をよくお読みください。
安全にご使用いただくために、本製品の指示に従ってください。
資格のあるサービス担当者以外は、保守点検手順を実行しないでください。
火災や人体への損傷を避けるには
安全にご使用いただくために
接続と切断は正しく行
に接続してください。被測定回路にプローブの基準リードを接続してから、プローブ入力を接続してくださ
い。プローブ入力とプローブの基準リードを被測定回路から取り外した後で、プローブを測定機器から取り
外してください。
すべての端子の定格
マーキングに従ってください。 本製品に電源を接続する前に、定格の詳細について、製品マニュアルを参
照してください。
共通端子を含むどの端子にも、その端子の最大定格を超える電位をかけないでください。
ってください。
に従ってください。
プローブ出力を測定機器に接続してから、プローブを被測定回路
火災や感電の危険を避けるために、本製品のすべての定格と
カバーを外した状態で動作させないでください。 カバーやパネルを外した状態で本製品を動作させな
いでください。
故障の疑いがあ
ビス担当者に検査してもらってください。
るときは動作させないでください。
本製品に故障の疑いがある場合、資格のあるサー
露出した回路への接触は避けてください。 電源がオンのときに、露出した接続部分やコンポーネントに
触れないでください。
湿気の多いところでは動作させないでください。
爆発性のあるガスがある場所では使用しないでください。
製品の表面を清潔で乾燥した状態に保ってください。
P7700 シリーズ TriMode プローブ・ユーザ・マニュアル iii

安全にご使用いただくために
本マニュアル内の用語
本マニュアルでは、次の用語を使用します。
警告: 人体や生命に危害をおよぼすおそれのある状態や行為を示します。
注意: 本製品やその他の接続機器に損害を与える状態や行為を示します。
本製品に関する記号と用語
本製品では、次の用語を使用します。
DANGER: ただちに人体や生命に危険をおよ
WARNING: 人体や生命に危険をおよぼす可
CAUTION: 本製品を含む周辺機器に損傷
本製品では、次の記号を使用します。
ぼす可能性があることを示します。
能性があることを示します。
を与える可能性があることを示します。
iv P7700 シリーズ TriMode プローブ・ユーザ・マニュアル

使用済み製品の処理方法
このセクションでは本製品が環境におよぼす影響について説明します。
機器またはコンポーネントをリサイクルする際には、次のガイドラインを順守してください。
機器のリサイクル: 本製品の製造には天然資源が使用されています。本製品には環境または人体に有
害となる可能性のある物
有害物質の放出を防ぎ、天然資源の使用を減らすため、本製品の部材の再利用とリサイクルの徹底にご協
力ください。
以下のマークは、本製品が WEEE(廃棄電気・電子機器)およびバッテリに関する指令 2012/19/EC および
2006/66/EC
の Web サイトのサービス・セクション(www.tek.com/productrecycling)を参照してください。
に基づき、EU の諸要件に準拠していることを示しています。リサイクル方法については、当社
質が含まれているため、製品を廃棄する際には適切に処理する必要があります。
使用済み製品の処理方法
P7700 シリーズ TriMode プローブ・ユーザ・マニュアル v

まえがき
まえがき
このマニュアルでは、P7700 シリーズ TriMode プローブの取り付けと操作について説明します。また、プロー
ブの基本的な操作方法と概念についても説明します。以下のマニュアルは、すべて Tektronix の Web サイ
ト(www.tek.com/manuals)からアクセスできます。
プローブ・モデル
P7700 シリーズ TriMode プローブ・ファミリは、次のモデルで構成されています。
P7708 型 8 GHz
P7713 型 13 GHz
P7716 型 16 GHz
P7720 型 20 GHz
マニュアル
参照項目 参照するマニュアル
インストレーション、操作概要 プローブのセットアップおよび使用方法については、このユー
ザ・マニュアル
詳細な操作
仕様 テクニカル・リファレンス・マニュアルを参照してください。
アクセサリの追加注文 アクセサリを追加注文する場合は、「アクセサリとオプション」セ
テクニカル・リファレンス・マニュアルおよびこのマニュアルを参
照してくださ
クションを
るシートを参照してください。
を参照してください。
い。
参照するか、またはアクセサリ・キットに挿入されてい
vi P7700 シリーズ TriMode プローブ・ユーザ・マニュアル

主な特長
P7700 シリーズ TriMode プローブでは、1 回のプローブ接続で、差動測定、シングルエンド測定、およびコ
モン・モード測定が可能です。主な特長は次のとおりです。
低負荷で低電力回路にも対応
被測定デバイスの狭いスペースに
も確実に接続できるソルダイン・チッ
プ
柔軟性に優れたソルダイン・チップ
とメイン・ケーブル
小型軽量なプローブ・ケーブル/
ヘッド
TekFlex™ コネクタ技術によりプロー
ブを簡単にアクセサリに接続可能
調整可能なチップおよびヘッドライ
トを備えたブラウザ・アクセサリ
主な特長
独自の S-パラメータによるプローブ
およびアクセサリの フル AC 校正
拡張温度範囲での動作が可能なソ
ルダイン・チップ
P7700 シリーズ TriMode プローブ・ユーザ・マニュアル 1

動作条件
動作条件
表 1: P7700 シリーズ TriMode プローブ
特性 概要 保証値
入力電圧
温度
ダイナミック・レン
ジ
動作電圧範囲
オフセット電圧レン
ジ
最大非破壊入力
電圧
動作時
非動作時
P77STFLXA 型 P77STCABL 型 P77BRWSR 型
2.5 Vpp(シングルエンド)
5.0 Vpp(差動入力)
±5.25 V ±10.0 V
-4 V~+4 V -10 V~+10 V
-15 V ~ +15 V(チップ接続時または非接続時)
プローブ補正ボックスおよびチップ:0 ℃ ~45 ℃(32 ゚F ~ 113 ゚
F)
プローブ・ケーブル:-35 ℃ ~ 85 ℃(-31 ゚F ~ 185 ゚F)(46 ℃
~85℃では最
プローブ補正ボックスおよびチップ:-20 ℃ ~ 60 ℃(-4 ゚F ~
140 ゚F)
プローブ・ケーブル:-35℃~85℃(-31゚F~185゚F)
低限のエアフローが必要)
6.0 Vpp(シングル
エンド)
12.0 Vpp(差動
力)
入
P77STFLXA 型 P77STCABL 型 P77BRWSR 型
湿度
高度
汚染度
注意: ESD によってプローブが損傷するのを防止するため、プローブに付属している帯電防止リスト・スト
プを常に着用してください。また、プローブを取り扱う時は、静電気防止措置が施された作業台で作業
ラッ
してください。
動作時
非動作時
非動作時
プローブ補正ボックス、ケーブル、およびチップ:相対湿度(%
0% ~ 80%、45 ℃以下、結露なし
RH) 2
プローブ補正ボックス、ケーブル、およびチップ:相対湿度 10%
~ 90%、結露なきこ と。
ブ補正ボックス、ケーブル、およびチップ:12,000m
プロー
2、ただし、屋内使用のみ
2 P7700 シリーズ TriMode プローブ・ユーザ・マニュアル

設置
概要
プローブを機器に接続する前に、以下の「概要」をよくお読みになり、プローブおよびアダプタを適切に取り
付けるために必要な作業の流れを理解しておいてください。
注意: ESD によってプローブが損傷するのを防止するため、プローブに付属している帯電防止リスト・スト
ラップを常に着用してください。また、プローブを取り扱う時は、静電気防止措置が施された作業台で作業
してください。
1. プローブをホスト機器に接続します。
プローブをオシロスコープに初めて接続した場合には、オシロスコープはプローブに内蔵されている S
パラメータをダウン
をどのチャンネルに接続しても問題はありません。プローブを別のチャンネルに移動した場合には、保存
された S パラメータが使用されます。
2. プローブ・チップをプローブの TekFlex コネクタに接続します(プローブに付属する P77STFLXA 型フ
レックス・チップ
ロードします。オシロスコープにプローブの S パラメータが保存された後は、プローブ
など)。
設置
チップをプローブ
ます。
3. プローブで自己診断が実行されると、Input Mode LED が 1 つ点灯した状態になります。
4. Probe Setup 画面が表示されます(初めて接続した場合のみ)。
5. 各プローブに付属するプローブ DC 校正フィクスチャを使用して、プローブ DC 校正の手順を実行しま
す (12 ページ 「TriMode プローブ DC 校正」 参照)。
6. Probe Setup 画面を使用して、「基本操作」のセクションの説明に従って、プローブ・パラメータを設定し
ます。
に初めて接続するときは、スコープはチップに内蔵された S パラメータをダウンロードし
P7700 シリーズ TriMode プローブ・ユーザ・マニュアル 3

設置
ホスト機器との接続
注: ご使用の TekCon
P7700 シリーズ・プローブの全機能を使
用できるようにするには、ファームウェア
のアップグレードが必要な
す。プローブを接続する前にバージョ
ン要件を確認してください (37 ページ
「ホスト機器のファーム
1. プローブを TekCo
に差し込みます。完全に差し込む
と、カチッという音がします。
2. さらに確実に固定するには、つまみ
を時計回りに指で締
しない)、プローブを機器に固定し
ます。
nect 機 器 で
場合がありま
ウェア」 参照)。
nnect 差し込み口
め(工具を使用
取り外し
3. 取り外す場合は、つまみを反時計
回りに回します。
4. ラッチ・リリース・ボタンを押して、機
器からプローブを引き抜きます。
4 P7700 シリーズ TriMode プローブ・ユーザ・マニュアル

設置
プローブおよびプローブ・チ
ッ
プの電源投入
プローブでは、オシロスコープに接続
した直後に次のような処理が実行され
ます。
1. 自己診断が実行され、すべての
LED が短時間点灯した後、A - B
Input Mode LED だけが点灯した状
態になります。プローブ・チップが取
り付けられている場合には、プロー
ブに正しく接続されていると、チップ
の LED も点灯します。
2. プローブおよびプローブ・チップか
らホスト機器にデータが転送され、
機器側ではメッセージが表示されま
す。
データ転送には数分程度の時間が
かかります。ホスト機器に新しいプ
ローブまたはプローブ・チップが接
続されたときのみ転送が行われま
す。データ転送は、機器とプローブ
に完全な互換性がある場合にのみ
行われます。
3. データ転送が完了すると、プローブは機能チェックおよび校正を実行できる状態になります (9 ページ
「機能チェック」 参照)。
注: プローブの警告が点灯したままの場合には、起動時の自己診断でエラーが発生した可能性があります。
(38 ページ 「エラー状態」 参照)。
P7700 シリーズ TriMode プローブ・ユーザ・マニュアル 5