Tektronix P6250, P6251 User manual

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P6250 型および P6251 型 500 MHz および 1 GHz 高電圧差動プローブ
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クイック・スタート・ユーザ・マニュアル
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Tektronix 製品は、登録済および出願中の米国その他の国の特許等により保護されています。 本書の内容は、既に発行さ れている他の資料の内容に代わるものです。 また、本製品の仕様および価格は、予告なく変更させていただく場合がござ いますので、予めご了承ください。
TEKTRONIX および TEK は Tektronix, Inc. の登録商標です。
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Tektronix 連絡先
Tektronix, Inc. 14200 SW Karl Braun Drive P.O. Box 500 Beaverton, OR 97077 USA
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保証 2
当社では、本製品において、出荷の日から 1 年間、材料およびその仕上がりについて欠陥がないことを保証します。この保証期 間中に製品に欠陥があることが判明した場合、当社では、当社の裁量に基づき、部品および作業の費用を請求せずに当該欠陥 製品を修理するか、あるいは当該欠陥製品の交換品を提供します。保証時に当社が使用する部品、モジュール、および交 換する製品は、新しいパフォーマンスに適応するために、新品の場合、または再生品の場合もあります。交換したすべての 部品、モジュール、および製品は当社で保有されます。
本保証に基づきサービスをお受けいただくため、お客様には、本保証期間の満了前に当該欠陥を当社に通知していただき、 サービス実施のための適切な措置を講じていただきます。お客様には、当該欠陥製品を梱包していただき、送料前払いにて当 社指定のサービス・センターに送付していただきます。本製品がお客様に返送される場合において、返送先が当該サービス・セ ンターの設置されている国内の場所であるときは、当社は、返送費用を負担します。しかし、他の場所に返送される製品について は、すべての送料、関税、税金その他の費用をお客様に負担していただきます。
本保証は、不適切な使用または不適切もしくは不十分な保守および取り扱いにより生じたいかなる欠陥、故障または損傷にも適 用されません。当社は、以下の事項については、本保証に基づきサービスを提供する義務を負いません。a)当社担当者以外の 者による本製品のインストール、修理またはサービスの試行から生じた損傷に対する修理。b)不適切な使用または互換性 のない機器への接続から生じた損傷に対する修理。c)当社製ではないサプライ用品の使用により生じた損傷または機能不 全に対する修理。d)本製品が改造または他の製品と統合された場合において、改造または統合の影響により当該本製品 のサービスの時間または難度が増加したときの当該本製品に対するサービス。
この保証は、明示的または黙示的な他のあらゆる保証の代わりに、製品に関して当社がお客様に対して提供するものです。当 社およびベンダは、商品性または特定目的に対する適合性についての一切の黙示保証を否認します。欠陥製品を修理ま たは交換する当社の責任は、本保証の不履行についてお客様に提供される唯一の排他的な法的救済となります。間接損 害、特別損害、付随的損害または派生損害については、当社およびそのベンダは、損害の実現性を事前に通知されていた か否に拘わらず、一切の責任を負いません。
目次
目次
安全にご使用いただくために.............................................................................. iii
環境条件について........................................................................................ vi
まえがき................................................................................................. viii
ドキュメンテーション ................................................................................. viii
このマニュアルの表記規則........................................................................... viii
修理のためのプローブの返送......................................................................... ix
主な特長.................................................................................................. 1
動作条件.................................................................................................. 2
取り付け󲴝 .......................................................................................................... 4
ホスト機器への接続 ................................................................................... 4
プローブのコントロール................................................................................ 5
機能チェック............................................................................................... 8
必要な機器 ........................................................................................... 8
校正 ..................................................................................................... 10
必要条件 ............................................................................................ 10
必要な機器 .......................................................................................... 10
テスト手順............................................................................................ 11
基本操作................................................................................................. 15
プローブ・ヘッド・アセンブリ ........................................................................... 15
P6250 型および P6251 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル i
目次
プローブ入力 ........................................................................................ 16
プローブ・オフセット .................................................................................. 20
使用例................................................................................................... 23
アクセサリとオプション..................................................................................... 27
スタンダード・アクセサリの使用........................................................................ 28
オプショナル・アクセサリ .............................................................................. 38
オプション............................................................................................ 45
プロービングの原理....................................................................................... 47
プローブの接地 ...................................................................................... 47
入力インピーダンスとプローブの負荷.................................................................. 48
メンテナンス .............................................................................................. 49
交換部品 ............................................................................................ 49
クリーニング.......................................................................................... 49
索引
ii P6250 型および P6251 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル
安全にご使用いただくために
人体への損傷を避け、本製品や本製品に接続されている製品への損傷を防止するために、次の安全性に関す る注意をよくお読みください。
安全にご使用いただくために、本製品の指示に従ってください。
資格のあるサービス担当者以外は、保守点検手順を実行しないでください。
本製品をご使用の際に、規模の大きなシステムの他の製品にアクセスしなければならない場合があります。 システムの操作に関する警告や注意事項については、他製品のコンポーネントのマニュアルにある安全 に関するセクションをお読みください。
火災や人体への損傷を避けるには
接続と切断は正しく行ってください。 プローブと検査リードは、電圧ソースに接続されている間は接続または
切断しないでください。
本製品を接地してください。 本製品は、メインフレームの電源コードのグランド線を使用して間接的に接地しま
す。 感電を避けるため、グランド線をアースに接続する必要があります。 本製品の入出力端子に接続する前に、 製品が正しく接地されていることを確認してください。
すべての端子の定格に従ってください。 火災や感電の危険を避けるために、本製品のすべての定格とマーキン
グに従ってください。 本製品に電源を接続する前に、定格の詳細について、製品マニュアルを参照してください。
プローブの基準リードは、グランドにのみ接続してください。
安全にご使用いただくために
共通端子を含むどの端子にも、その端子の最大定格を超える電位をかけないでください。
P6250 型および P6251 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル iii
安全にご使用いただくために
カバーを外した状態で動作させないでください。 カバーやパネルを外した状態で本製品を動作させない
でください。
障害の疑いがあるときは動作させないでください。 本製品に損傷の疑いがある場合、資格のあるサービ
ス担当者に検査してもらってください。
回路の露出を避けてください。 電源がオンのときに、露出した接続部分やコンポーネントに触れないでください。
湿気の多いところでは動作させないでください。
爆発しやすい環境では動作させないでください。
製品の表面を清潔で乾燥した状態に保ってください。
本マニュアル内の用語
本マニュアルでは、次の用語を使用します。
警告: 「警告」では、怪我や死亡の原因となる状態や行為を示します。
注意: 「注意」では、本製品やその他の資産に損害を与える状態や行為を示します。
本製品に関する記号と用語
本製品では、次の用語を使用します。
iv P6250 型および P6251 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル
安全にご使用いただくために
「危険」マークが表示されている場合、怪我をする危険が切迫していることを示します。
「警告」マークが表示されている場合、怪我をする可能性があることを示します。
「注意」マークが表示されている場合、本製品を含む資産に損害が生じる可能性があることを示します。
本製品では、次の記号を使用します。
P6250 型および P6251 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル v
環境条件について
環境条件について
このセクションでは、製品が環境に与える影響について説明します。
製品の廃棄方法
機器またはコンポーネントをリサイクルする際には、次のガイドラインを順守してください。
機器のリサイクル:この機器の製造には天然資源が使用されています。この製品には、環境または人体に有害
な可能性のある物質が含まれているため、製品を廃棄する際には適切に処理する必要があります。有害物 質が環境に放出されるのを防ぎ、天然資源の使用を減らすため、本製品を適切な方法でリサイクルして、大 部分の資材を正しく再利用またはリサイクルできるようにしてください。
この記号は、本製品が WEEE Directive 2002/96/EC(廃棄電気・電子機器に関する指令)に基づく EU の諸要件 に準拠していることを示しています。リサイクル方法については、Tektronix のホームページ(www.tektronix.com) の Service & Support の項目を参照してください。
vi P6250 型および P6251 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル
環境条件について
有害物質に関する規制
この製品は Monitoring and Control(監視および制御)装置に分類され、2002/95/EC RoHS Directive(電気・電子 機器含有特定危険物質使用制限指令)の適用範囲外です。
P6250 型および P6251 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル vii
まえがき
まえがき
このマニュアルでは、P6250 型および P6251 型高電圧差動プローブの取り付け󲴝と操作について説明します。󲴝ま た、プローブの基本的な操作と概念についても説明します。このマニュアルおよびその他の関連情報について は、Tektronix のホームページでも参照できます。
ドキュメンテーション
参照する項目 参照するマニュアル
この機器を使い始めるときに必要なこと、機能チェック、基本操作 仕様、性能検査
オシロスコープの詳細な操作方法、ユーザ・インタフェース、GPIB コ マンド
このマニュアルの表記規則
このマニュアルでは、手順番号を示すために次のアイコンを使用しています。
このマニュアル
テクニカル・リファレンス・マニュアル
オンライン・ヘルプ(ホスト機器の Help メニューから参照)
viii P6250 型および P6251 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル
修理のためのプローブの返送
プローブの修理が必要な場合は、プローブを当社に返送してください。サービス受付センターに RMA 番号(返 送確認番号)をお問い合わせください。元の梱包資材が使用に適していないか、見つからない場合は、次の ガイドラインに従って梱包してください。
輸送の準備
1. 内寸がプローブの寸法より少なくとも
2.5 cm 大きい、輸送用の段ボール箱 を用意します。この箱は、少なくとも 90 kg の強度を持っていることがテス トで確認されている必要があります。
2. プローブを湿気から防ぐために、帯 電防止バッグに入れるか、包装材 で包みます。
3. プローブを段ボール箱に収め、軽い 梱包材を使用して固定します。
4. ガムテープで段ボール箱を密閉し ます。
5. 送付先の住所については、このマ ニュアルの最初のページに記載さ れている「Tektronix 連絡先」を参照 してください。
まえがき
P6250 型および P6251 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル ix
まえがき
x P6250 型および P6251 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル
主な特長
P6250 型および P6251 型高電圧差動プローブでは、Tektronix TekProbe オシロスコープ・インタフェースを 搭載したオシロスコープを使用して、DC ~ 500 MHz(P6250 型)または DC ~ 1 GHz(P6251 型)の範囲で 正確な差動測定を行うことが可能です。主な特長は次のとおりです。
DC ~ 500 MHz(P6250 型)または
DC ~ 1 GHz(P6251 型)の帯域幅
選択可能な ±42 V(÷50)または ±4.25 V(÷5)(DC + ピーク AC)の 差動入力電圧レンジ
÷50の設定で±42VDCのオフ
セット範囲
5MHzの制限フィルタ
1 MΩ の差動入力抵抗
<1 pF の差動入力キャパシタンス
>18 dB の CMRR(250 MHz、42 V レ
ンジ(÷ 50)において)
オシロスコープ画面上での自動単 位スケーリング
主な特長
高電圧の特性検査
P6250 型および P6251 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル 1
動作条件
動作条件
表 1: P6250 型および P6251 型
特性 説明
入力電圧
温度 動作時:0 ~ +40 ℃(+32 ~ +104 ゚F)
湿度 動作時:+30 ~ +40 ℃(+86 ~ +104 ゚F)で 0 ~ 90% RH
高度
汚染度
差動:
±4.25 V ( DC + ピ ー ク AC ) 、 3 Vrms ±42 V(DC + ピーク AC)、30 Vrms
コモン・モード: ±35 V(DC + ピーク AC)、25 Vrms(両方のレンジ:入力はグランド
を基準とする)
非動作時:-55 ~ +75 ℃(-67 ~ +167 ゚F)
非動作時:+30 ~ +60 ℃(+86 ~ +140 ゚F)で 0 ~ 90% RH
動 作 時 : 3,000 m ( 10,000 フ ィ ー ト ) 以 下
非動作時:12,192 m(40,000 フィート)以下 2、ただし、屋内使用のみ
2 P6250 型および P6251 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル
図 1: 電圧対周波数ディレーティング曲線
動作条件
P6250 型および P6251 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル 3
取り付け󲴝
取り付け󲴝
ホスト機器への接続
1. プローブを TekProbe BNC コネクタ に接続します。タブ(2)を時計まわり に回して、しっかりとはめ込みます。
プローブを接続すると、プローブの情 報がホスト機器に読み込まれ、V/div スケールが 5 倍で表示されます。
2. プローブを取り外すには、タブを反 時計まわりに回して機器から引き抜 きます。
4 P6250 型および P6251 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル
プローブのコントロール
ATTENUATION スイッチ
ATTENUATION スイッチをスライドして、 ÷5(5 で除算)と ÷50(50 で除算)のい ずれかを選択します。
÷5 に設定すると、低振幅の信号で最 高の信号対ノイズ・パフォーマンスが得 られます。÷50 に設定すると、差動モー ド信号範囲が 50 倍になります。
取り付け󲴝
P6250 型および P6251 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル 5
取り付け󲴝
BANDWIDTH スイッチ
プローブの仕様上の全帯域幅を選択す るには、スイッチを FULL の位置にスラ イドします。
プローブの帯域幅を 5 MHz に制限す るには、スイッチを 5MHz の方にスライ ドします。5 MHz は、スイッチ・モード電 源のほとんどのスイッチング・トランジス タ(FET)のスイッチング周波数に近い 値です。
5 MHz フィルタを使用すると、高周波数 成分、ノイズ、および高調波を測定か ら除去できるため、スイッチ・モードの 電源の特性や動作をテストするのに役 立ちます。
6 P6250 型および P6251 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル
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