MTS400 シリーズ
MPEG テスト・システム
基本操作マニュアル
071-1727-02
このマニュアルは、バージョン 1.4 以上に適用されます。
警告
保守点検に関する説明は、資格のあるサービス担当者の
みを対象としています。危害がおよぶ恐れがありますので、
資格がない限り保守点検を行わないでください。保守点検を実行
する前に、すべての安全性に関するサマリをご覧ください。
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保証 2
当社では、本製品において、出荷の日から 1 年間、材料およびその仕上がりについて欠陥がないことを
保証します。この保証期間中に製品に欠陥があることが判明した場合、当社では、当社の裁量に基づき、
部品および作業の費用を請求せずに当該欠陥製品を修理するか、あるいは当該欠陥製品の交換品を提供
します。保証時に当社が使用する部品、モジュール、および交換する製品は、新しいパフォーマンスに
適応するために、新品の場合、または再生品の場合もあります。交換したすべての部品、モジュール、
および製品は当社で保有されます。
本保証に基づきサービスをお受けいただくため、お客様には、本保証期間の満了前に当該欠陥を当社に
通知していただき、サービス実施のための適切な措置を講じていただきます。お客様には、当該欠陥製
品を梱包していただき、送料前払いにて当社指定のサービス・センターに送付していただきます。本製
品がお客様に返送される場合において、返送先が当該サービス・センターの設置されている国内の場所
であるときは、当社は、返送費用を負担します。
しかし、他の場所に返送される製品については、すべての送料、関税、税金その他の費用をお客様に負
担していただきます。本保証は、不適切な使用または不適切もしくは不十分な保守および取り扱いによ
り生じたいかなる欠陥、故障または損傷にも適用されません。当社は、以下の事項については、本保証
に基づきサービスを提供する義務を負いません。a )当社担当者以外の者による本製品のインストール、
修理またはサービスの試行から生じた損傷に対する修理。b )不適切な使用または互換性のない機器へ
の接続から生じた損傷に対する修理。c )当社製ではないサプライ用品の使用により生じた損傷または機
能不全に対する修理。d )本製品が改造または他の製品と統合された場合において、改造または統合の
影響により当該本製品のサービスの時間または難度が増加したときの当該本製品に対するサービス。
この保証は、明示的または黙示的な他のあらゆる保証の代わりに、製品に関して当社がお客様に対して
提供するものです。当社およびベンダは、商品性または特定目的に対する適合性についての一切の黙示
保証を否認します。欠陥製品を修理または交換する当社の責任は、本保証の不履行についてお客様に提
供される唯一の排他的な法的救済となります。間接損害、特別損害、付随的損害または派生損害につい
ては、当社およびそのベンダは、損害の実現性を事前に通知されていたか否に拘わらず、一切の責任を
負いません。
保証 9(b)
当社では、ソフトウェア製品を提供する目的で使用されているメディア、およびそのメディア上のプロ
グラムのエンコードにおいて、出荷の日から 3 か月間、材料およびその仕上がりについて欠陥がないこ
とを保証します。この保証期間中にメディアまたはエンコードに欠陥があることが判明した場合、当社
では、当該欠陥メディアの交換品を提供します。ソフトウェア製品を提供する目的で使用されているメ
ディアを除き、本ソフトウェア製品は、明示的保証または暗示的保証を問わず何等保証のない "現状有
姿" のまま提供されています。当社では、本ソフトウェア製品に含まれる機能がお客様の要求を満たす
こと、プログラムの動作が中断されないこと、エラーが発生しないことのいずれも保証いたしません。
本保証に基づきサービスをお受けいただくため、お客様には、本保証期間の満了前に当該欠陥を当社に
通知していただきます。お客様から通知を受けた後、妥当な期間内に材料およびその仕上がりに欠陥が
ない交換品を提供できない場合、お客様は、本ソフトウェア製品のライセンスを終了して本製品とその
関連材料を返却し、お客様が既に支払った代金を払い戻すことができます。
この保証は、明示的または黙示的な他のあらゆる保証の代わりに、製品に関して当社がお客様に対して
提供するものです。当社およびベンダは、商品性または特定目的に対する適合性についての一切の黙示
保証を否認します。欠陥メディアの交換またはお客様が支払った代金払い戻しを行う当社の責任は、本
保証の不履行についてお客様に提供される唯一の排他的な法的救済となります。間接損害、特別損害、
付随的損害または派生損害については、当社およびそのベンダは、損害の実現性を事前に通知されてい
たか否に拘わらず、一切の責任を負いません。
目次
はじめに
安全にご使用いただくために.............................................................................. v
安全に保守点検していただくために................................................................ vii
環境条件について................................................................................................. ix
まえがき................................................................................................................. xi
関連資料................................................................................................................ xii
マニュアル規約................................................................................................... xiii
製品の説明........................................................................................................... 1-1
機能と特長........................................................................................................... 1-2
ハードウェアの機能........................................................................................... 1-3
オプション........................................................................................................... 1-4
アクセサリ......................................................................................................... 1-13
ソフトウェア保護............................................................................................. 1-14
MTS400 シリーズ・システムのインストール .............................................. 1-15
MTS400 シリーズ・システムの開梱 ............................................................. 1-15
機器動作位置..................................................................................................... 1-15
電源のオンとオフ............................................................................................. 1-22
ネットワークの設定......................................................................................... 1-23
デュプレックス操作......................................................................................... 1-23
MTS4SA 型
インストール..................................................................................................... 1-29
VLC メディア・プレーヤのインストール.................................................... 1-37
アプリケーションの起動................................................................................. 1-39
TSCA の起動 ..................................................................................................... 1-40
インタープリテーション・スタンダードの設定......................................... 1-42
オフライン解析................................................................................................. 1-44
リアルタイム解析............................................................................................. 1-46
ストリーム解析結果......................................................................................... 1-47
スタンドアローン・システムのインストール
.............................. 1-27
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル i
目次
基本的な操作
付録
基本操作...............................................................................................................2-1
ソフトウェア・アプリケーション ................................................................... 2-1
付録 A: クリーニングとメンテナンス............................................................ A-1
一般的な注意事項.............................................................................................. A-1
予防保全.............................................................................................................. A-1
問題が発生した場合.......................................................................................... A-3
輸送用の再梱包.................................................................................................. A-5
付録 B: MTS400 シリーズ・システムのリカバリ ......................................... B-1
概要...................................................................................................................... B-1
用語集
索引
オペレーティング・システムのリストア ...................................................... B-3
MTS400 シリーズ・システム・アプリケーションのインストール ........... B-8
SCSI ドライブの再フォーマット .................................................................... B-9
付録 C: ネットワークのトラブルシューティング ........................................ C-1
基本的な要件...................................................................................................... C-1
IP パラメータ ..................................................................................................... C-2
一般的なトラブルシューティング手順 .......................................................... C-5
ネットワーク情報の入手先.............................................................................. C-8
ii MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
目次
図の一覧
図 1-1: MTS400 シリーズ・システムのフロント・パネル ........................... 1-1
図 1-2: MTS400 シリーズ・システム・リア・パネル・コネクタ ............. 1-16
図 1-3: SFP モジュール .................................................................................... 1-20
図 1-4: TSCA – 開いたファイル ...................................................................... 1-47
図 B-1: 自動的に認識されている SCSI ドライブ .......................................... B-4
図 B-2: コンピュータの管理 - SCSI ドライブ、異形式 ................................ B-5
図 B-3: Import Foreign Disks の選択… ............................................................. B-5
図 B-4: Import Foreign Disks ダイアログ・ボックス ..................................... B-6
図 B-5: Foreign Disk Volumes ダイアログ・ボックス ................................... B-6
図 B-6: 手動で認識された SCSI ドライブ ...................................................... B-7
図 B-7: MTS400 シリーズのインストール – Setup Type ............................... B-8
図 C-1: IP アドレスが正しくない .................................................................... C-2
図 C-2: サブネット・マスクが正しくない..................................................... C-3
図 C-3: デフォルト・ゲートウェイの IP アドレスが正しくない ............... C-4
図 C-4: Ping.exe コマンドのウィンドウ.......................................................... C-6
図 C-5: Tracert.exe コマンドのウィンドウ...................................................... C-7
図 C-6: nslookup の結果が表示されたコマンド・プロンプト ..................... C-8
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル iii
目次
表のリスト
表 1-1: MTS400 型システムのオプション .......................................................1-4
表 1-2: MTS430 型システムのオプション .......................................................1-7
表 1-3: MTS4SA 型スタンドアローン・システムのオプション .................. 1-9
表 1-4: MTS4UP 型のオプション .................................................................... 1-11
表 1-5: MTS400 シリーズ・システムのスタンダード・アクセサリ ......... 1-13
表 1-6: MTS400 型
表 1-7: リア・パネル・コネクタ .................................................................... 1-17
表 1-8: 電源動作の要件 .................................................................................... 1-21
表 1-9: MTS400 シリーズ・システム Start メニュー....................................1-39
表 2-1: MTS400/MTS430/MTS4A/MTS4UP
表 A-1: 起動時のエラーのトラブルシューティング..................................... A-4
表 B-1: MTS400 シリーズ・システムのリカバリ・メディア...................... B-1
型でインストールされるアプリケーション ....................................... 2-1
スタンドアローン・システムのスタンダード・アクセサリ
1-14
iv MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
安全にご使用いただくために
人体への損傷を避け、本製品やこれに接続されている製品への損傷を防止
するために、次の安全性に関する注意をよくお読みください。
安全にご使用いただくために、本製品を使用する際は必ず本書の指示に従
ってください。
“ 保守点検手順は、必ず有資格のサービス担当者に依頼してください。”
本製品をご使用の際に、システムの他の部分にアクセスしなければならな
い場合があります。システムの操作に関する警告や注意事項については、
他のシステム・マニュアルの『安全にご使用いただくために』をお読みく
ださい。
火災や怪我を避けるには
適切な電源コードを使用してください。本製品用に指定され、使用国で認
定された電源コードのみを使用してください。
接続と切断は正しく行ってください。 プローブと検査リードは、電圧ソー
スに接続されている間は接続または切断しないでください。
本製品を接地してください。 本製品は、電源コードの接地線を使用して接
地します。感電を避けるため、接地線をアースに繋げる必要があります。
本製品の入出力端子に接続する前に、製品が正しく接地されていることを
確認してください。
すべての端子の定格に従ってください。 火災や感電の危険を避けるために、
本製品のすべての定格とマーキングに従ってください。本製品に電源を接
続する前に、定格の詳細について、製品マニュアルを参照してください。
共通端子を含むどの端子にも、その端子の最大定格を超える電位をかけな
いでください。
電源オフ。電源コードを抜くと、主電源は切断されます。
バッテリの交換を正しく行ってください。同じタイプおよび定格のバッテ
リと交換してください。
カバーを外した状態で動作させないでください。 カバーやパネルを外した
状態で本製品を動作させないでください。
適切なヒューズを使用してください。 本製品用に指定されたヒューズ・タ
イプおよび定格のみを使用してください。
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル v
安全に保守点検していただくために
回路の露出を避けてください。 電源がオンのときに、露出した接地部分や
コンポーネントに触れないでください。
保護めがねを着用してください。 高輝度の光線にさらされる場合やレーザ
ー放射が存在する場合は、保護メガネを着用してください。
障害の疑いがあるときは動作させないでください。 本製品に損傷の疑いが
ある場合、資格のあるサービス担当者に検査を依頼してください。
湿気の多いところでは動作させないでください。
爆発しやすい環境では動作させないでください。
製品の表面を清潔で乾燥した状態に保ってください。
適切に通気してください。適切な通気が得られるような製品の取り付け方
法の詳細については、マニュアルの取り付け方法を参照してください。
記号と用語
このマニュアル内の用語。このマニュアルでは、次の用語を使用します。
警告:「警告」では、怪我や死亡の原因となる状態や行為を示します。
注意:「注意」では、本製品やその他の施設や機材に損害を与える状態や
行為を示します。
本製品に関する用語。 本製品では、次の用語を使用します。
「危険」マークが表示されている場合、怪我をする危険が切迫しているこ
とを示します。
「警告」マークが表示されている場合、怪我をする可能性があることを示
します。
「注意」マークが表示されている場合、本製品を含む資産に損害が生じる
可能性があることを示します。
本製品に関する記号。 本製品では、次の記号を使用します。
vi MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
安全に保守点検していただくために
保守点検手順は、必ず有資格のサービス担当者に依頼してください。保守
点検手順を実行する前に、この「安全に保守点検していただくために」と
「安全にご使用いただくために」をお読みください。
一人だけで保守点検しないでください。 応急処置と救急蘇生ができる人の
介在がないかぎり、本製品の内部点検や調整を行わないでください。
電源を切断してください。 感電を避けるため、機器の電源を切り、電源コ
ードを電源コンセントから抜いてください。
電源オン時の保守点検には十分注意してください。 本製品には、危険な電
圧や電流が存在している可能性があります。保護パネルの取り外し、はん
だ付け、コンポーネントの交換をする前に、電源の切断、バッテリの取り
外し(可能な場合)、試験導線の切断を行ってください。
感電を避けるため、露出している接続部には触れないでください。
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル vii
安全に保守点検していただくために
viii MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
環境条件について
このセクションでは、製品の環境に対する影響について説明します。
製品の廃棄方法
機器またはコンポーネントをリサイクルする際には、次のガイドラインを
順守してください。
機器のリサイクル。
この機器を生産する際には、天然資源が使用されています。この製品には、
環境または人体に有害な可能性がある物質が含まれているため、製品を廃
棄する際には適切に処理する必要があります。有害物質の放出を防ぎ、天
然資源の使用を減らすため、機材の大部分を再利用またはリサイクルでき
るように本製品を正しくリサイクルしてください。
左側に示している記号は、この製品が欧州連合の電気・電子機
器の廃棄に関する基準 2002/96/EC (WEEE )の要件に適合して
いることを表しています。リサイクル方法については、当社の
ホームページ(www.tektronix.com )のサポート/サービスの項
目を参照してください。
水銀に関するお知らせ。
この製品に使用されている LCD バックライト・ランプには、水銀が含ま
れています。廃棄にあたっては、環境への配慮が必要です。廃棄およびリ
サイクルに関しては、お住まいの地域の役所等にお尋ねください。
有害物質に関する規制
この製品は Monitoring and Control(監視および制御)装置に分類され、
2002/95/EC RoHS Directive(電気・電子機器含有特定危険物質使用制限指
令)の範囲外です。この製品には、鉛、カドミウム、水銀、および六価ク
ロムが含まれています。
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル ix
環境条件について
x MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
まえがき
このマニュアルでは、当社の MTS400 シリーズ MPEG テスト・システムの
機能と使用方法について説明します。このマニュアルでは、次の命名規則
が使用されています。
MTS400 シリーズ・システム:情報が MTS400 型、MTS430 型およ
び MTS4SA 型に適用される場合
MTS400 型システム:情報が MTS400 型のみに適用される場合
MTS430 型システム:情報が MTS430 型のみに適用される場合
MTS4SA 型スタンドアローン・システム:情報が MTS4SA 型のみに
適用される場合
MTX100B 型:情報が MTX100B 型 MPEG レコーダ&プレーヤのみ
に適用される場合
このマニュアルは次の項から構成されています。
はじめに
MTS400 シリーズ・システムの概要説明に加えて、 MTS400 シリー
ズ・システムのスタンドアローン・バージョンをインストールする
ための手順を紹介します。
基本操作
MTS400 シリーズ・システムにインストールされているソフトウェ
ア・アプリケーションについて簡単に紹介します。アプリケーショ
ンの操作方法の詳細については、『MTS400 シリーズ MPEG テス
ト・システム・ユーザ・マニュアル』を参照してください。
付録
付録 A :クリーニングとメンテナンス
付録 B :システム・リカバリ。ソフトウェアの問題が発生した場
合にオペレーティング・システムとアプリケーション・ソフトウ
ェアを再インストールする方法について説明します。
付録 C :ネットワークのトラブルシューティング。ネットワーク
接続の問題の診断およびトラブルシューティングに関する高レベ
ルの概要を説明します。
用語集
索引
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル xi
まえがき
関連資料
次の表は、MTS400 シリーズ・システムに関して入手可能なその他のマニ
ュアルを示しています。
関連マニュアル
タイトル 部品番号 説明
MTS400 シリーズ MPEG テ
スト・システム・ユーザ・マニ
ュアル
MTS400 シリーズ MPEG テ
スト・システム・テクニカル・リ
ファレンス
MTS400 シリーズ MPEG テ
スト・システム・プログラマ・マ
ニュアル
MTS400 シリーズ MPEG テ
スト・システム・リリース・ノート
MTS400 Series MPEG Test
Systems Getting Started
Manual (英語)
MTS4EA 圧縮ビデオ・エレメ
ンタリ・ストリーム・アナライ
ザ・ユーザ・マニュアル
071-1507-xx MTS400 シリーズ・システムに含まれる
ソフトウェア・アプリケーションの操作方
法が詳細に記載されています。
071-1724-xx MTS400 シリーズ・システムの仕様と性
能を確認する手順が記載されていま
す。『MTS400 シリーズ・カスタマ・ドキュ
メント CD-ROM』に収録された PDF フ
ァイルとしてのみ提供されています。
071-1725-xx プレーヤ・アプリケーションのリモート・コ
ントロール・コマンドが記載されていま
す。『MTS400 シリーズ・カスタマ・ドキュ
メント CD-ROM』に収録された PDF フ
ァイルとしてのみ提供されています。
071-1726-xx ソフトウェアの問題と動作についての情
報が記載されています。
071-1505-xx 英語版マニュアルです。
071-1641-xx MTS4EA 圧縮ビデオ基本ストリーム・ア
ナライザ・アプリケーションの操作方法
が記載されています。
インストール用ディスクに関連マニュアル(Read Me ファイルなど)が含
まれています。
また、ユーザ・マニュアルは、当社のホームページ
(www.tektronix.com/manuals )からダウンロードすることもできます。
xii MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
まえがき
次の URL を使用すると、次の標準機関のホームページにアクセスできま
す(一覧にある URL はこのマニュアルの作成時点で有効な URL です)。
MPEG-2 標準(国際標準化機構)
http://www.iso.ch/
DVB 標準(欧州電気通信標準化機構)
http://www.etsi.org/
ATSC スタンダード(高画質テレビ・システム委員会)
http://www.atsc.org/
マニュアル規約
インタフェース要素の命名規則は、Windows 標準命名規則を基にしていま
す。
MPEG-2 、ATSC 、および DVB 構造の命名規則は、列挙した標準組織によ
って確立された規則に従っています。
このマニュアルでは次のフォーマット規則を採用しています。
太字のテキストは、選択、クリック、またはクリアするインタフェ
ース要素を示します。
例:Configuration メニューから Settings を選択します。
次の場合は、レター・ゴシック体のテキストを使用します。
キーボードから入力するテキスト
例:ネットワーク ID を入力します(http://TSMonitor01)
キーボードで入力する文字
例:選択したテキストをコピーするには CTRL+C キーを押し
ます。
ハード・ディスク上のコンポーネントへのパス
例:プログラム・ファイルは次の場所にインストールされてい
ます。C:\Program Files\Tektronix\
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル xiii
まえがき
xiv MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
はじめに
製品の説明
MTS400 シリーズの MPEG テスト システムは、包括的で統合された一連の
リアルタイムおよびデファード(オフライン)解析ツールを提供します。
これらのツールには、TS(トランスポート・ストリーム)コンプライアン
ス、バッファ、PES、MPEG2、および MPEG4 のビデオおよびオーディ
オ・エレメンタリ・ストリーム・アナライザがあります。ストリーム内容
やテストおよびエラー・ストレス・ストリームを作成するためのエディタ
およびマルチプレクサもあります。
批准された DTV スタンダードや更新される DTV スタンダードを幅広くサ
ポートするカスタマイズ可能な組み込みスクリプトを通してスタンダード
へのコンプライアンスが保証されます。新しいスタンダードや独自仕様の
テーブルは、当社が提供する更新を読み込むか、または独自のカスタム・
スクリプトを作成することにより簡単に実装できます。
MTS400 シリーズは、大型の LCD ディスプレイと、 ASI、 SPI、
SMPTE310M、 RF( QAM( Annex B)、 COFDM DVB-T、 QPSK/8PSK、
8VSB を含む)、および IP( 10/100 BaseT とギガビット・イーサネット)
などの複数の物理層インタフェースをサポートする 2.8 GHz プロセッサを
備えています。
図 1-1: MTS400 シリーズ・システムのフロント・パネル
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル 1-1
製品の説明
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システムには、 MTS400 型システム、
MTS430 型システム、および MTS4SA 型スタンドアローン・システムの 3
種類があります。
MTS400 型システムには、SPI 、ASI 、および SMPTE310M インタフ
ェース、リアルタイムのトランスポート・ストリーム解析、および
トランスポート・ストリームの再生と録音が含まれます。
MTS430 型システムには、SPI 、ASI 、SMPTE310M 、および 10/100
IP インタフェース、リアルタイムのトランスポート・ストリーム解
析、再生と録音、デファード・タイム・トランスポート・ストリー
ム解析、パケット化エレメンタリ・ストリーム、およびバッファ分
析とマルチプレクサが含まれます。
MTS4SA 型スタンドアローン・システムでは、デファード解析およ
びテスト・コンポーネントをパーソナル・コンピュータにインスト
ールできます。
各システムの詳細については、1-4 ページの「オプション」を参照してく
ださい。
機能と特長
MTS400 シリーズ・ソフトウェアは、MTX100B 型でも動作します。リアル
タイム解析を行うには、MTX100B 型のオプション 7 が必要です。
CaptureVu™ 機能は、従来のアナライザが見逃す間欠的で複雑な問
題をデバッグするために、システム・イベントをリアルタイムおよ
びデファード・タイムで取り込んで解析します。
ブロードバンドおよびビデオ・オン・デマンド・アプリケーション
用のリアルタイムの Video over IP 解析は、MTS430 型システムに内
蔵のギガビット・イーサネット・ポートを使用してサポートされま
す(10/000 またはギガビット・イーサネット・インタフェース・カ
ードを備えた PC 上で動作するスタンドアローン・アプリケーショ
ンとして個別に入手することもできます)。
トランスポート・ストリームを最大 400 Mbps まで解析するための
高性能解析エンジン(デファード・タイム)。これにより、デファ
ード・タイム解析ソフトウェアで、大容量の複雑なトランスポー
ト・ストリーム・ファイルを解析するためにかかる時間が大幅に短
縮されます。また、VOD や HD などの新しいサービスの導入には、
現在、他製品で利用可能な総帯域幅およびデータ速度を超えるもの
1-2 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
製品の説明
が必要になるため、この機能によって MTS400 シリーズへの投資も
最小限に抑えられます。
革新的で "プログラム中心" のユーザ・インタフェースによって、ネ
ットワークやサービス関連の問題が迅速に発見できるようになるた
め、初心者ユーザにも専門家並みの能力が与えられます。
MPEG-2、MPEG-4 、H.264 、および SMPTE VC-1 をはじめとするレ
ガシおよび次世代の圧縮標準の最も広範で深い解析。モバイル・ビ
デオ標準としては 3GPP および DVB-H が含まれます。
現在の世界的な DTV スタンダードの完全かつ広範なサポート。新
しい独自仕様の DTV スタンダードの迅速な実装と解析は、ユーザ
が定義可能な柔軟なスクリプト言語によって可能となります。
モジュラ設計により、現在必要とする性能のみを購入し、ニーズ変
更に合わせて簡単にアップグレードすることができます。
ハードウェアの機能
基本の MTS400 シリーズ機器の構成は次のとおりです。
1 台の 80 GB IDE ハード・ディスク (ディスク・スペース、オペレ
ーティング・システム、およびソフトウェア・アプリケーション)
2 台の 72 GB SCSI ハード・ディスク(ディスク・スペース、MPEG
ファイル・ストレージ)
2.8 GHz P4 プロセッサ
1 GB RAM
DVD ドライブ( -R/-RW、 +R/+RW)
3.5 インチ・フロッピー・ディスク・ドライブ( 1.44 MB 高密度)
LCD ディスプレイ、 1024 x 768、 10.4 インチ
オペレーティング・システム:Windows XP Professional
イーサネット・コネクタ (1 つの 10/100-base T コネクタおよび 1 つ
の 10/100/1000-base T コネクタ)
USB ポート
A170 カード、 LVDS/ASI/SMPTE310 インタフェース
A12 カード、メイン MPEG 入力 /出力
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル 1-3
製品の説明
オプション
MTS400 型システムのオプション
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システムでは広範なオプションが利用可
能です。オプションの説明は次のページから始まります。
MTS400 型システムのオプション( 1-4 ページ)
MTS430 型システムのオプション( 1-7 ページ)
MTS4SA 型スタンドアローン・システム( 1-9 ページ)
MTS4UP 型のオプション( 1-11 ページ)
MTS400 型プラットフォームには、SPI 、ASI 、SMPTE310M インタフェー
ス、リアルタイム TS 解析、および TS 再生と録音が含まれます。
MTS400 型システム基本アプリケーション・セット。
トランスポート・ストリーム・コンプライアンス・アナライザ
(TSCA)- リアルタイム
トレーサ
プレーヤ/レコーダ
TS エディタ
TS カッタ
スクリプト・パッド
表 1-1: MTS400 型システムのオプション
アイテム
MTS400 型
オプション
IPE MTS400 型に 10/100BaseT の Video over IP 電気的インタフェ
MX MTS400 型にデファード・タイム・マルチプレクサを追加
ES MTS400 型に ES アナライザを追加
BA MTS400 型に バッファ・アナライザを追加
PA MTS400 型に PES を追加
DB MTS400 型にカルーセル・アナライザを追加
CG MTS400 型にカルーセル・ゼネレータを追加
説明
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム
ースを追加
1-4 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
製品の説明
表 1-1: MTS400 型システムのオプション(続き)
アイテム オプション 説明
CU MTS400 シリーズ ギガビット・イーサネット・インタフェース用 RJ45 コ
LX MTS400 シリーズ ギガビット・イーサネット・インタフェース用 LC コネ
SX MTS400 シリーズ ギガビット・イーサネット・インタフェース用 LC コネ
ZX MTS400 シリーズ ギガビット・イーサネット・インタフェース用 LC コネ
CF MTS400 型に COFDM DVB-T インタフェースを追加
EP MTS400 型に QPSK/8PSK インタフェースを追加
QB2 MTS400 型に QAM(Annex B)インタフェースを追加
VS MTS400 型に 8VSB インタフェースを追加
L99 電子ユーザ・マニュアル(印刷マニュアルはありません)
DBCG MTS400 型にカルーセル・アナライザおよびカルーセル・ゼネレータ
を追加
TSCA MTS400 型にトランスポート・ストリーム・コンプライアンス・アナライザ
を追加
TSCL MTS400 型にトランスポート・ストリーム・コンプライアンス・アナライザ・
ライト(ファイル・サイズの制限あり)を追加
GBE MTS400 型に GbE (GigE) の Video over IP インタフェースを追加。
IP 解析ソフトウェアを含む
ネクタ付き 1000BASE-T 電気ポート
クタ付き 1000BASE-LX 長波長光ポート(シングル・モード 1310
NM)
クタ付き 1000BASE-SX 短波長光ポート(マルチ・モード 850 NM)
クタ付き 1000BASE-ZX 長波長光ポート(シングル・モード 1550
NM)
R3 3 年間の修理サービス
R5 5 年間の修理サービス
L0 英語のドキュメント
L5 日本語のドキュメント
A0 北米仕様電源
A1 ユニバーサル欧州仕様電源
A2 英国仕様電源
A3 オーストラリア仕様電源
A4 240 V 北米仕様電源
A5 スイス仕様電源
A6 日本仕様電源
A10 中国仕様電源
A11 インド仕様電源
A99 電源コードまたは AC アダプタなし
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル 1-5
製品の説明
表 1-1: MTS400 型システムのオプション(続き)
その他の MTS4EA 型のオプション(圧縮ビデオ ES アナライザ)(注文時)
4EAB 次のものを含むビデオ標準パッケージを備えたベース・ソフトウェ
ア:MPEG-4 Simple Profile、H.263+、H.263、H.261、CD、および
マニュアル
M4SP MPEG-4 Advanced Simple Profile(レベル 0 ~ 5)
M2ML MPEG-2 Main Profile Main Level
M2HL MPEG-2 Main Profile High Level および High Level 1440(High
Definition)
AVCE H.264/AVC Baseline and Extended Profiles(レベル 1 ~ 5)
AVCH H.264/AVC High Profile with FREXT(10 ビット、4:22:2、4:4:4)
AVCM H.264/AVC Main Profile(レベル 1 ~ 5)
AVDM オーディオ・ビジュアル遅延測定。オプション 4EAB が必要
SWSE MTS4EA ソフトウェアおよび MTS400 型に読み込まれるオプショ
ンに対する最初の 12 か月のソフトウェア・サブスクリプション(新し
い MTS400 と共に購入した場合)(MTS400 ソフトウェアは含まれ
ません)
VC-1 VC-1(全プロファイル、全レベル)および Windows Media V9
(ASF)
AUD オーディオ(AAC、HE AAC、AC-3 を含む)
1-6 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
製品の説明
MTS430 型システムのオプション
MTS430 型プラットフォームには、 SPI、 ASI、 SMPTE310M、および
10/100 IP インタフェース、リアルタイム TS 解析、再生と録音、デファー
ド・タイム TS 解析、およびバッファ解析とマルチプレクサが含まれます。
MTS430 型システム基本アプリケーション・セット。
トランスポート・ストリーム・コンプライアンス・アナライザ
(TSCA)- リアルタイム/デファード
パケット化エレメンタリ・ストリーム(PES )アナライザ
(トランスポート・ストリーム - システム・ターゲット・デコーダ
(T-STD )バッファ・アナライザ
トレーサ
プレーヤ/レコーダ
TS エディタ
マルチプレクサ(+ シームレス化機能)
TS カッタ
スクリプト・パッド
表 1-2: MTS430 型システムのオプション
アイテム オプション
MTS430 型
GBE MTS400 型に GbE (GigE) の Video over IP インタフェースを追
CU MTS400 シリーズ ギガビット・イーサネット・インタフェース用 RJ45
L X M T S 4 0 0
S X M T S 4 0 0
Z X
SWSM 最初の 12 か月の MTS400 型ソフトウェア購読(MTS4EA の購読
ES MTS430 型に ES アナライザを追加
DB MTS430 型にカルーセル・アナライザを追加
CG MTS430 型にカルーセル・ゼネレータを追加
DBCG MTS430 型にカルーセル・アナライザおよびカルーセル・ゼネレー
説明
MTS430 型 MPEG テスト・システム
タを追加
加。IP 解析ソフトウェアを含む
コネクタ付き 1000BASE-T 電気ポート
シリーズ ギガビット・イーサネット・インタフェース用 LC コネ
クタ付き 1000BASE-LX 長波長光ポート(シングル・モード 1310 NM)
シリーズ ギガビット・イーサネット・インタフェース用 LC コネ
クタ付き 1000BASE-SX 短波長光ポート(マルチ・モード 850 NM)
MTS400 シリーズ ギガビット・イーサネット・インタフェース用 LC コネク
タ付き 1000BASE-ZX 長波長光ポート(シングル・モード 1550 NM)
は含まれません)
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル 1-7
製品の説明
表 1-2: MTS430 型システムのオプション
アイテム オプション
説明
(続き)
CF MTS430 型に COFDM DVB-T インタフェースを追加
EP MTS430 型に QPSK/8PSK インタフェースを追加
QB2 MTS430 型に QAM(Annex B)インタフェースを追加
VS MTS430 型に 8VSB インタフェースを追加
R 3 3 年間の修理サービス
R 5 5 年間の修理サービス
L 0 英語のドキュメント
L 5 日本語のドキュメント
L99 電子ユーザ・マニュアル(印刷マニュアルはありません)
A 0 北米仕様電源
A 1 ユニバーサル欧州仕様電源
A 2 英国仕様電源
A 3 オーストラリア仕様電源
A 4 240 V 北米仕様電源
A 5 スイス仕様電源
A 6 日本仕様電源
A 1 0 中国仕様電源
A11 India Power
A11 インド仕様電源
A 9 9 電源コードまたは AC アダプタなし
その他の MTS4EA 型のオプション(圧縮ビデオ ES アナライザ)(注文時)
4 E A B
次のものを含むビデオ標準パッケージを備えたベース・ソフトウェア:
MPEG-4 Simple Profile, H.263+, H.263, H.261,CD、およびマニュアル
M 4 S P MPEG-4 Advanced Simple Profile(レベル 0 ~ 5)
M 2 M L MPEG-2 Main Profile Main Level
M2HL MPEG-2 Main Profile High Level および High Level 1440(High
Definition)
AVCE H.264/AVC Baseline and Extended Profiles(レベル 1 ~ 5)
AVCM H.264/AVC Main Profile(レベル 1 ~ 5)
SWSE
MTS4EA ソフトウェアおよび MTS430 型に読み込まれるオプションに対
する最初の 12 か月のソフトウェア・サブスクリプション(新しい MTS430
型と共に購入した場合)(MTS430 ソフトウェアは含まれません)
VC-1 VC-1
(全プロファイル、全レベル)および
Windows Media V9 (ASF)
AUD オーディオ(AAC、HE AAC、AC-3 を含む)
1-8 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
製品の説明
MTS4SA 型スタンドアローン・システム
この製品は、スタンドアローン操作用のデファード解析ソフトウェアを提
供します。
MTS4SA 型スタンドアローン・システム基本アプリケーション・セット
トレーサ
プレーヤ
TS エディタ
TS カッタ
スクリプト・パッド
表 1-3: MTS4SA 型スタンドアローン・システムのオプション
アイテム
MTS4SA 型
BA MTS4SA 型にバッファ・アナライザを追加するためのセキュリティ・
PA MTS4SA 型に PES を追加するためのセキュリティ・ソフトウェア・
オプション 説明
USB スタンドアローン・ソフトウェア・パッケージに付
PPD スタンドアローン・ソフトウェア・パッケージに付
MX MTS4SA 型にデファード・タイム・マルチプレクサを追加するため
ES MTS4SA 型に ES アナライザを追加するためのセキュリティ・ソフ
PB MTS4SA 型に PES およびバッファ・アナライザを追加するための
CG MTS4SA 型にカルーセル・ゼネレータを追加するためのセキュリ
DBCG MTS4SA 型にカルーセル・アナライザおよびカルーセル・ゼネレ
TSCA MTS4SA 型に Deferred Time Transport Stream Compliance
スタンドアローン・デファード・タイム解析ソフトウェア・パッケージ
アップグレード
属する USB セキュリティ・ソフトウェア
属するパラレル・ポート・セキュリティ・ソフトウェア
のセキュリティ・ソフトウェア・キー
トウェア・キー
セキュリティ・ソフトウェア・キー
ソフトウェア・キー
キー
ティ・ソフトウェア・キー
ータを追加するためのセキュリティ・ソフトウェア・キー
Analyzer(デファード・
ンス・アナライザ)を追加するためのセキュリティ・ソフトウェア・キー
タイム・トランスポート・ストリーム・コンプライア
には USB また
は PPD の(両
方ではなく)ど
ちらかが必要
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル 1-9
製品の説明
表 1-3: MTS4SA 型スタンドアローン・システムのオプション
アイテム
オプション 説明
TSCB MTS4SA 型にリアルタイムおよびデファード・タイム・トランスポー
(続き)
ト・ストリーム・コンプライアンス・アナライザを追加するためのセキ
ュリティ・ソフトウェア・キー(IP インタフェース専用)
TSCL MTS4SA 型にデファード・タイム・トランスポート・ストリーム・コンプ
ライアンス・アナライザ・ライト(ファイル・サイズの制限あり)を追加
するためのセキュリティ・ソフトウェア・キー
TSCR MTS4SA 型にリアルタイム・トランスポート・ストリーム・コンプライア
ンス・アナライザを追加するためのセキュリティ・ソフトウェア・キー
(IP インタフェース専用)
L0 英語のドキュメント
L5 日本語のドキュメント
L99 電子ユーザ・マニュアル(印刷マニュアルはありません)
1-10 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
製品の説明
MTS4UP 型のオプション
MTS4UP 型のオプションにより、 MTS400 型、 MTS430 型、または
MTS4SA 型の注文後にアップグレードしてオプションを追加できます。
表 1-4: MTS4UP 型のオプション
アイテム
MTS4UP 型
GBE MTS400 型に GbE (GigE) の Video over IP インタフェースを追
CU MTS400 シリーズ ギガビット・イーサネット・インタフェース用
オプション 説明
IPE MTS400 型に 10/100BaseT の Video over IP 電気的インタフェ
MX MTS4 シリーズにデファード・タイム・マルチプレクサを追加
ES MTS4 シリーズに ES アナライザを追加
BA MTS4 シリーズに バッファ・アナライザを追加
PA MTS4 シリーズに PES を追加
DB MTS4 シリーズにカルーセル・アナライザを追加
CG MTS4 シリーズにカルーセル・ゼネレータを追加
DBCG MTS4 シリーズにカルーセル・アナライザおよびカルーセル・ゼ
TSCA MTS4 シリーズにトランスポート・ストリーム・コンプライアンス・アナ
TSCB MTS4SA 型にデファード・タイムおよびリアルタイム・トランスポー
TSCL MTS4 シリーズにトランスポート・ストリーム・コンプライアンス・ア
TSCP MTS4 シリーズにトランスポート・ストリーム・コンプライアンス・ア
TSCR MTS4SA 型にリアルタイム・トランスポート・ストリーム・コンプライ
UPG MTS4 シリーズ・ベース・ソフトウェアおよびインストールされてい
IF 当社で MTS4UP 型をインストール
IFC 当社が MTS4UP 型を校正付きでインストール
MTS4 シリーズ・フィールド・アップグレード・キット
ースを追加
ネレータを追加
ライザを追加
ト・ストリーム・コンプライアンス・アナライザを追加するためのアッ
プグレード
ナライザ・ライト(ファイル・サイズの制限あり)を追加
ナライザ、PES アナライザ、およびバッファ・アナライザを追加す
るためのアップグレード
アンス・アナライザを追加
るオプションの最新バージョンへのアップグレード。CD とマニュ
アルを含む(MTS4EA 型を除く)。MTS4UP 型のオプションが必
要。SWS1。
加。IP 解析ソフトウェアを含む
RJ45 コネクタ付き 1000BASE-T 電気ポート
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル 1-11
製品の説明
表 1-4: MTS4UP 型のオプション
アイテム
オプション 説明
(続き)
LX MTS400 シリーズ ギガビット・イーサネット・インタフェース用 LC
コネクタ付き 1000BASE-LX 長波長光ポート(シングル・モード
1310 NM)
SX MTS400 シリーズ ギガビット・イーサネット・インタフェース用 LC
コネクタ付き 1000BASE-SX 短波長光ポート(マルチ・モード 850
NM)
ZX MTS400 シリーズ ギガビット・イーサネット・インタフェース用 LC
コネクタ付き 1000BASE-ZX 長波長光ポート(シングル・モード
1550 NM)
CF MTS400 型に COFDM DVB-T インタフェースを追加
EP MTS400 型に QPSK/8PSK インタフェースを追加
QB2 MTS400 型に QAM(Annex B)インタフェースを追加
VS MTS400 型に 8VSB インタフェースを追加
L0 英語のドキュメント
L5 日本語のドキュメント
L99 電子ユーザ・マニュアル(印刷マニュアルはありません)
1-12 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
製品の説明
アクセサリ
表 1-5 は、MTS400 シリーズ・システムに付属するスタンダード・アクセ
サリを示しています。
表 1-5: MTS400 シリーズ・システムのスタンダード・アクセサリ
数量 説明 部品番号
各 1 適合性証明書 001-1180-xx
各 1 Easy Restore License なし
各 1 Certificate Of Authenticity:Microsoft Windows XP なし
各 1 ソフトウェア・パッケージ:オペレーティング・システムのリストア
DVD、MTS400 型 MPEG テスト・システム
各 1 ソフトウェア・パッケージ:MTS400 型 MPEG テスト・システム・イ
ンストール CD-ROM
各 1 キーボード、105 キー・レイアウト 119-6989-xx
各 2 ケーブル・アセンブリ:RF、BNC-BNC、75 Ω 174-4954-xx
各 2 ケーブル・アセンブリ DB25 174-4955-xx
各 1 Opt.L0 のみ:マニュアル CD-ROM(英語のユーザ・マニュア
ル、テクニカル・リファレンス、プログラマ・マニュアルを収録)が
付属した Getting Started Manual(英語)
各 1 Opt.L5 のみ:マニュアル CD-ROM(英語のユーザ・マニュア
ル、テクニカル・リファレンス、プログラマ・マニュアルを収録)が
付属した Getting Started Manual(日本語)
各 1 Opt.L99 のみ:マニュアル CD-ROM(英語と日本語の Getting
Started Manual、英語のユーザ・マニュアル、テクニカル・リファ
レンス、プログラマ・マニュアルを収録)
各 1 リリース・ノート 071-1726-xx
各 1 ソフトウェア・キー、パラレル・ポート 119-6962-xx
COFDM RF インタフェースのみ
各 1 アダプタ、RF:BNC-F タイプ 015-0688-xx
各 1 ケーブル・アセンブリ:RF、BNC-BNC、75 Ω 174-5135-xx
QPSK/8PSK RF インタフェースのみ
各 1 ケーブル・アセンブリ:RF、BNC-BNC、75 Ω 174-5135-xx
QAM B RF インタフェースのみ
各 1 ケーブル・アセンブリ:RF、BNC-BNC、75 Ω 174-5135-xx
8VSB RF インタフェースのみ
各 1 アダプタ、RF:BNC-F タイプ 015-0668-xx
各 1 ケーブル・アセンブリ:RF、BNC-BNC、75 Ω 174-5135-xx
063-3971-xx
063-3814-xx
020-2654-xx
020-2654-xx
-
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル 1-13
製品の説明
表 1-6 は、MTS4SA 型スタンドアローン・システムに付属するスタンダー
ド・アクセサリを示しています。
表
1-6: MTS4SA
数量 説明 部品番号
各 1 適合性証明書 001-1180-01
各 1 ソフトウェア・パッケージ:CD-ROM、MTS400 型 MPEG テス
各 1 Opt.PPD のみ:ソフトウェア・キー(ドングル):パラレルまたは
各 1 Opt.L0 のみ:マニュアル CD-ROM(英語のユーザ・マニュア
各 1 Opt.L5 のみ:マニュアル CD-ROM(英語のユーザ・マニュア
各 1 Opt.L99 のみ:マニュアル CD-ROM(英語と日本語の
各 1 リリース・ノート 071-1726-xx
各 1 ソフトウェア・キー、パラレル・ポート 119-6962-xx
型スタンドアローン・システムのスタンダード・アクセサリ
ト・システム
USB ポート
ル、テクニカル・リファレンス、プログラマ・マニュアルを収録)
が付属した Getting Started Manual(英語)
ル、テクニカル・リファレンス、プログラマ・マニュアルを収録)
が付属した Getting Started Manual(日本語)
Getting Started Manual、英語のユーザ・マニュアル、テクニカ
ル・リファレンス、プログラマ・マニュアルを収録)
063-3814-xx
なし
020-2654-xx
020-2654-xx
-
ソフトウェア保護
購入したMTS400 シリーズ・システムのソフトウェア・オプションは、オ
プション・キーを持つアプリケーションと、固有のシリアル番号を持つソ
フトウェア・キーの両方を使用して有効にします。ソフトウェア・キーは
小さなハードウェア・デバイスです。キーには 2 つの形態があり、1 つは
パラレル・ポートに接続され、もう 1 つは USB (ユニバーサル・シリア
ル・バス)ポートに接続されます。製品と共に提供されるソフトウェア・
キーの形態は、注文した製品の構成によって異なります。MTS400 シリー
ズ・システムおよび MTX100B 型の場合、パラレル・ポート・ソフトウェ
ア・キーは最初に工場で取り付けられます。
後で追加オプションを取得すると、ソフトウェア(およびアップグレード
の指示)が提供されます。
インストールされているオペレーティング・システムと互換性のあるプリ
ンタはすべて、パラレル・ポート用のソフトウェア・キーを介してユニッ
トに接続できます。
1-14 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
MTS400 シリーズ・システムのインストール
このセクションでは、MTS400 シリーズ・システム装置をインストールす
る方法について説明します。解析機能(有効な場合)は、電源を供給し、
ユニットのハード・ディスク上で利用可能なトランスポート・ストリーム
を作成するだけで使用することができます。監視およびリアルタイム解析
機能は同様に電源を必要としますが、外部トランスポート・ストリームへ
の接続も必要となります。
MTS400 シリーズ・システムおよび MTX100B 型は、購入時に注文したソ
フトウェアおよびハードウェア・オプションで構成されます。MTS400 シ
リーズ・システムのオプションは、当社が提供するアップグレード・キッ
トを使用して追加できます(1-11 ページの「MTS4UP 型のオプション」を
参照)。
MTS400 シリーズ・システムの開梱
1-13 ページの表 1-5 に、MTS400 シリーズ・システムに付属するスタンダ
ード・アクセサリを示しています。
標準の機器動作位置
注意:MTS400 シリーズ・システム装置を垂直方向に配置して操作しない
でください。垂直方向に配置して使用すると、ユニットの後部に十分な通
気またはケーブル用スペースを確保できません。
テスト・システムの相互接続
次の手順に従って、電気、信号、およびネットワークの接続を行います。
注意: その他の接続がすべて行われるまで、装置に電源を供給しないでく
ださい。
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル 1-15
MTS400 シリーズ・システムのインストール
図 1-2 と表 1-7 は、MTS400 シリーズ・システムのリア・パネル・コネク
タを示しています。装置が安全に取り付けられている状態で、作業環境に
必要なトランスポート・ストリーム、ネットワーク、および周辺装置の接
続を行います。
図 1-2: MTS400 シリーズ・システム・リア・パネル・コネクタ
注意: 過熱による装置の損傷を防ぐために、装置をベンチ上に配置すると
きは、装置キャビネットの後部および両側面に少なくとも 2 インチ
(5.1 cm )のスペースを確保してください。
1-16 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
MTS400 シリーズ・システムのインストール
次の表は、トランスポート・ストリーム、ネットワーク、および周辺装置
のコネクタについて説明しています。各コネクタおよび信号入力/ 出力形式
の詳細については、『MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム・テクニ
カル・リファレンス』(071-1724-xx )を参照してください。
表 1-7: リア・パネル・コネクタ
位置 ボード コネクタ機能 説明
7 LVDS/ASI/SM
PTE310
(A170 カード)
8 メイン入力/出
力
(A12 カード)
11 I/O
入力/出力
12 SBC
(シングル・ボ
ード・コンピュ
ータ)
リア・
パネル
側面
パネル
ASI/SMPTE
出力
ASI/SMPTE
入力
DVB/SPI 入力 25 ウェイ、D タイプ・コネクタ
リファレンス・クロ
ック入力
外部トリガ 50 Ω BNC コネクタ
DVB/SPI 出力 25 ウェイ、D タイプ・コネクタ
モニタ SVGA モニタ用 15 ピン、D タイプ
イ-サネット イーサネット通信用 10 Base-T/100
イ-サネット イーサネット通信用ギガビット接続
パラレル パラレル通信用 25 ウェイ、D タイプ。パ
キーボード PS2 互換キーボード用 6 ピン mini-DIN
マウス PS2 互換キーボード用 6 ピン mini-DIN
RS-232 設定 COM(シリアル)接続用 9 ピン・コネクタ
SCSI
ターミネータ
電源 AC 主電源をここに接続します。
キーボード PS2 互換キーボード用 6 ピン mini-DIN
マウス PS2 互換キーボード用 6 ピン mini-DIN
USB ユニバーサル・シリアル・バス
ヘッドフォン 内部スピーカを迂回するヘッドフォンを
75 Ω BNC コネクタ
75 Ω BNC コネクタ
50 Ω BNC コネクタ
Base-T RJ45 コネクタ
ラレル・ポート・ソフトウェア・キーはここに
取り付けられます。
コネクタ(側面パネルにもあります)
コネクタ(側面パネルにもあります)
SCSI バスを終結します。
コネクタ(リア・パネルにもあります)
コネクタ(リア・パネルにもあります)
取り付けるためのコネクタ
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル 1-17
MTS400 シリーズ・システムのインストール
適切なリア・パネル・コネクタにキーボードを接続します。キーボードに
はケーブルの終端に 2 つのコネクタがあります。1 つはキーボード用のコ
ネクタで、もう 1 つはトラック・パッド用のコネクタです。「図 1-2 」を
参照してください。マウスおよびキーボード用の代替コネクタは、ユニッ
トの側面パネル上にあります。
ソフトウェア・キーが取り付けられていることを確認します。パラレル・
ポート・ソフトウェア・キーを使用している場合は、固定ネジが 4 インチ
パウンドのトルク(45 ニュートン・センチメートル)に締め付けられてい
ることを確認します。
注意: 静電放電による装置の損傷を防ぐために、装置を操作する前にパラ
レル・ポート・ソフトウェア・キーの固定ネジが正しく締め付けられてい
ることを確認してください。
注: MTS400 シリーズ・システム・アプリケーションは、ソフトウェア・
キーが取り付けられていないと動作しません。ソフトウェア・キーは取り
外さないでください。
ソフトウェア・キーが取り付けられた状態でパラレル・ポートを使用する
には、パラレル・ポート・ケーブル(プリンタ・ケーブルなど)をソフト
ウェア・キーに直接取り付けます。ソフトウェア・キーによってパラレル
通信が阻害されることはありません。
注: アップグレードまたは修理のためにテスト・システムを当社のサービ
ス受付センターに返送する場合は、ソフトウェア・キーを取り外さないで
ください。
1-18 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
MTS400 シリーズ・システムのインストール
RF カード
MTS400 シリーズでは、RF カードの場所としてスロット 4 および 5 を使用
することをお勧めします。(1-16 ページの図 1-2 を参照)。
RF カードのコネクタを次に示します。
COFDM 接続
コネクタ コネクタ 説明
ASI/SMPTE 入出力 75 Ω BNC 標準の ASI/SMPTE310M に準拠
RF 入力 F タイプ RF 入力
8PSK 接続
コネクタ コネクタ 説明
ASI/SMPTE 入出力 75 Ω BNC 標準の ASI/SMPTE310M に準拠
RF 入力 F タイプ RF 入力
LNB パワー: ( 低ノイズ・ブロック)この LED インジケータが点
灯した場合は、LNB 安定化電源に問題がないことを
示します。
QAM(Annex B)接続
コネクタ コネクタ 説明
ASI/SMPTE 入出力 75 Ω BNC 標準の ASI/SMPTE310M に準拠
RF 入力 F タイプ RF 入力
8VSB 接続
コネクタ コネクタ 説明
ASI/SMPTE 入出力 75 Ω BNC 標準の ASI/SMPTE310M に準拠
RF 入力 F タイプ RF 入力
各カードの In Lock LED は、チャンネルにフル・ロックが取り込まれ、信
号が正しく受信されたことを示します。
各カードで、ASI/SMPTE 入力コネクタが、ASI/SMPTE 出力コネクタにル
ープスルーされます。RF カードを使用する場合は、RF カード ASI/SMPTE
出力が、A170 (LVDS/ASI/SMPTE310 )カード ASI/SMPTE
ていなければなりません。これにより、全測定を行うことが可能になります。
入力に接続され
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル 1-19
MTS400 シリーズ・システムのインストール
RF 入力、たとえば衛星フィードを使用しているときは、 RF カードの RF
入力コネクタにそれを接続します。また、ASI/SMPTE 入力が使用できる場
合、その入力は RF カード ASI 入力に接続できます。監視および解析の対
象となる入力は、トランスポート・ストリーム・コンプライアンス・アナ
ライザを開いたときに選択した入力の設定内容によって異なります
(『MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム・ユーザ・マニュアル』の
セクション 2 を参照)。
GigE インタフェース接続
GigE Video over IP インタフェース・カードには、最大 4 つの SFP(Small
Format Pluggable)モジュールが用意されており、これによりイーサネット
光および銅の相互接続が容易になります。SFP モジュールはさまざまな波
長に作用し、イーサネット光相互接続を促進します。
図 1-3: SFP モジュール
Figure 1-3 は、SFP モジュールと光ポート・プラグを示しています。また、
このマニュアルのセクション 1 のオプション表には、使用できる SFP モジ
ュール・オプションが記載されています。
GigE インタフェース・カードは、当社から注文した SFP モジュールで使
用できることが確認されています。当社以外の業者から購入した SFP モジ
ュールとの動作は保証されていません。
MTS400 シリーズでは、GigE カードの場所としてスロット 2 を使用するこ
とをお勧めします(1-16 ページの Figure 1-2 を参照)。SFP ポートには、
カード上部から順に 1 から 4 までの番号が付けられています。
警告: 有害なレーザー光線にさらされるのを避けるため、米国の連邦規制
CDRH 21 CFR 1040 および IEC/EN 60825/A2:2001 で規定されているように、
Class 1 レーザーのみを使用してください。
注: ファイバ・ケーブルが接続されていない場合は、光ポート・プラグを
使用する準備を整えておく必要があります。
1-20 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
MTS400 シリーズ・システムのインストール
電源の供給
MTS400 シリーズ・システムおよび MTS430 型のユニットは、アース近辺
に 1 本の通電導体(中性線)を使用した単相電源で動作するように設計さ
れています。フェイズ・ツー・フェイズや多相システムなど、2 本の通電
導体が接地に対して通電状態の電源はお勧めできません。安全な操作のた
めには、電源コード内の導体を接地することによる保安用アース接続が必
要です。
MTS400 シリーズ・システムの電源動作の要件を表 1-8 に示します。より
詳しい電源特性については、『MTS400 シリーズ・システム・テクニカ
ル・リファレンス』(071-1724-xx )を参照してください。
表 1-8: 電源動作の要件
要件 仕様
電源電圧 100 ~ 240 VAC ± 10%(90 ~ 264 VAC RMS)
周波数 50/60 Hz
最大消費 4 Amps
突入サージ電流 240 VAC で 13 A、50 Hz
100 VAC で 4.8 A ピーク、60 Hz
MTS400 シリーズ・システムをインストールし、信号および周辺装置接続
を完了した後、電源コードをメインに差し込みます。リア・パネルの電源
コネクタの場所については、「図 1-2 」を参照してください。
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル 1-21
MTS400 シリーズ・システムのインストール
電源のオンとオフ
このセクションでは、初めて機器の電源をオンにする際の手順について説
明します。機器の電源をオフにするには、「電源オフ(1-22 ページ)」を
参照してください。
初回の電源オン
テスト・システムの電源は次のようにしてオンにします。
1. フロント・パネルのオン/ スタンバイ・スイッチを押して、機器の電源
をオンにします。
2. 装置が電源オンのセルフテストを完了するまで待ちます。
3. 起動時に、Windows XP をセットアップするよう求められます。画面
に表示される手順に従って操作します。デフォルト設定は、必要に応
じてそのまま使用します。
4. プロンプトが表示されたら、システムを再起動します。
注: 後でパスワードを設定する場合は、Windows のドキュメントを参照し
てください。
1-22 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
MTS400 シリーズ・システムのインストール
電源オフ
常に Windows XP シャットダウン処理を使用して機器の電源をオフにしま
す(START > Shut down… を選択)。システム(アプリケーションを含
む)が自動的にシャットダウンされます。メッセージが表示されたら、フ
ロント・パネルのオン/ スタンバイ・スイッチを押して機器の電源をオフに
します。
または、フロント・パネルのオン/ スタンバイ・スイッチを 2 秒間押してか
ら離します。それ以上操作しなくても、システムがシャットダウンされ、
電源が自動的にオフになります。
ネットワークの設定
MTS400 シリーズ・システムは、コンピュータ・ネットワークに接続でき
ます。正しいネットワーク設定の詳細については、ネットワーク管理者に
問い合わせてください。インストールおよび操作手順については、ネット
ワーク・ハードウェアおよびソフトウェアに付属のドキュメントを参照し
てください。
デュプレックス操作
ループバックのセットアップ
MTS400 シリーズ・システムはデュプレックス・モードで操作できます
(ASI/SMPTE のみ)。たとえば、プレーヤがストリームを再生していると
きに、トランスポート・ストリーム・コンプライアンス・アナライザが別
のストリームを解析できます。または、出力が入力へループバックされる
場合は、プレーヤの出力をトランスポート・ストリーム・コンプライアン
ス・アナライザ(TCSA )で監視できます。
注: デュプレックス操作は MTX100B 型では使用できません。
ループバックをセットアップすると、次のことが可能になります。
MPEG プレーヤを使用してストリームを再生
装置出力を入力へループバック
TSCA を使用して入力ストリームを監視/ 解析
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル 1-23
MTS400 シリーズ・システムのインストール
開始する前に:
再生するストリームを識別します(この例では、sym1.mpg テスト・
ストリームが使用されます)。
出力/入力インタフェース(ASI/SMPTE310 または DVB SPI )を選択
し、装置の後部で必要な接続(コネクタ間のループ)を行います
(1-16 ページの「図 1-2 」を参照)。
次の例では、ストリームが ASI インタフェースを使用してループバックさ
れ、連続再生のためにループされます。
注: BNC コネクタを介して信号を入力するには ASI または SPMTE310 を
選択できます。DVB SPI 出力は、プレーヤの設定にかかわらず、常に利用
可能です。IP は利用できません。
MPEG プレーヤのセットアップ
1. MPEG プレーヤを開きます:
Start メニュー > Programs > Tektronix MTS400 > Player > MPEG Player 。
2. ストリームを開きます:
File > Open... > sym1.mpg 。
3. Play メニューで次の設定を行います。
Packet size:188
Update: On
Sync: TS Packet
Loop: On
Other:Standard: DVB
TSCA のセットアップ
1. TSCA を開きます:
Start メニュー > Programs > Tektronix MTS400 > Analyzers > TS
Compliance Analyzer。
2. 起動ダイアログ・ボックス( Open Transport Stream...)の Stream
Interpretation で、Change… を選択し、拡張機能のない DVB ベースス
タンダードを選択します。Stream Interpretation ダイアログ・ボックス
を閉じます。
3. Real-time Analysis を選択し、 Interfaces ドロップダウン・リストから
ASI を選択します。
4.
OK を選択します。
1-24 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
MTS400 シリーズ・システムのインストール
再生/解析の起動
1. MPEG プレーヤ・ウィンドウに戻り、次の手順でストリームを再生し
ます。
Play > Start/Stop またはツール・バー・ボタンを使用します。
2. プレーヤ・ウィンドウでは、ステータス・バーが表示され、再生が開
始されています。
3. TSCA ウィンドウに戻ると、解析が開始されています。
MPEG プレーヤは sym1.mpg トランスポート・ストリームを再生中であり、
TCA は、装置コネクタ・パネルの ASI 入力および出力を介してストリーム
を監視および解析しています。
MPEG プレーヤおよび TSCA の詳細については、『 MTS400 シリーズ・ユ
ーザ・マニュアル』( 071-1507-xx)を参照してください。
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル 1-25
MTS400 シリーズ・システムのインストール
1-26 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
MTS4SA 型
スタンドアローン・システムのインストール
MTS4SA 型スタンドアローン・システムは、MTS400 シリーズ・システ
ム・アプリケーション(リアルタイム機能を除く)を PC 上で使用できる
ようにします。このシステムの完全な仕様は、『MTS400 シリーズ・シス
テム・テクニカル・リファレンス』(071-1724-xx )に記載されています。
MTS4EA 型のオプション(MTS4EA 圧縮ビデオ ES アナライザ)を購入し
た場合は、付属のユーザ・マニュアル(MTS4EA 圧縮ビデオ ES アナライ
ザ、071-1641-xx )に記載されているインストール手順を使用します。
MTS4SA 型スタンドアローン・システムのソフトウェアを AD953A MPEG
テスト・システム上にインストールすると、次のオプションが示されます。
MTS400 リアルタイム・アプリケーションは AD953A ハードウェアでは動
作しません。AD953A リアルタイム・ソフトウェアを保持するには No を
押します。
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル 1-27
MTS4SA 型スタンドアローン・システムのインストール
システム要件
MTS4SA 型スタンドアローン・システムのインストールには、次の最小
PC 構成が推奨されます。
Microsoft Windows™ 2000 あるいは Windows XP オペレーティング・
システム
プロセッサ速度 >1.0 GHz
256 MB 以上の RAM
1024x768 以上の画面解像度
120 MB 以上のハード・ディスク容量
注: MTS4EA MPEG 圧縮ビデオ ES アナライザ・アプリケーションは、上
記の仕様の PC で十分に動作します。ただし、リソースを集中的に使用す
る一部の操作は、より強力な PC を使用するとさらに快適に動作します。
詳細については、『MPEG 圧縮ビデオ ES アナライザ・ユーザ・マニュア
ル』(071-1641-xx )を参照してください。
注: すべてのデファード・アプリケーションは AD953 MPEG テスト・シ
ステム上で十分に動作します。
1-28 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
MTS4SA 型スタンドアローン・システムのインストール
インストール
1. PC の電源が入っていること、および起動プロセスが完了しているこ
とを確認します。
2. ソフトウェア・キー(ドングル)が PC に取り付けられていることを
確認します。
3. MTS4SA CD-ROM を PC の CD-ROM ドライブに挿入します。
CD が自動起動し、 Welcome ダイアログ・ボックスが表示されます。
4. Next をクリックします。Setup Type ダイアログ・ボックスが表示され、
ここでインストレーションの種類を選択できます。
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル 1-29
MTS4SA 型スタンドアローン・システムのインストール
選択できるオプションには次の 3 つがあります。
Stand-alone ハードウェア・ドライバ・ソフトウェアなしの
MTS400 スイートをインストールします。
MTS400 Platform ハードウェア・ドライバを含む MTS400 スイート
全体をインストールします。
注: MTS400 型のハードウェアがないため、MTS400 型テスト・シス
テムのリアルタイム機能は、インストールはされますが使用できませ
ん。
Custom MTS400 アプリケーションの任意の組み合わせを
インストールできます。
5. 必要なセットアップを選択し、Next をクリックします。
注: 機能への操作アクセスは、ソフトウェア・キーで使用可能なライセン
スによって制御されます(1-13 ページを参照)。アプリケーションおよび
機能は、インストールは可能ですが、適切なライセンスが取得されるまで
使用できません。以上の内容は、製品または追加ライセンスを購入すると
きに通知されます。
6. カスタム・セットアップを選択した場合は、1-35 ページの「カスタ
ム・セットアップ」を参照してください。
1-30 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
MTS4SA 型スタンドアローン・システムのインストール
7. Install をクリックして、インストレーションを確認します。
注: インストール処理中にいくつかのメッセージ・ボックスが表示されま
す。通常、ユーザの操作は必要ありません。
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル 1-31
MTS4SA 型スタンドアローン・システムのインストール
8. WinPcap Setup ダイアログ・ボックスが表示されるまで、インストー
ル処理を進めます。
注意: WinPcap が以前にインストールされている場合、次のメッセージが
表示されます。
WinPcap 3.1 is already installed on this machine.
The installation will be aborted.
この場合は OK を選択して WinPcap のインストールを中止し、MTS400 型
のインストールを続行してください。
9. WinPcap Setup ダイアログ・ボックスで、 Next を選択します。
10. WinPcap ライセンス契約書が表示されます。契約書を読み、同意する
場合は I Agree を選択します。
注: MTS4SA 型スタンドアローン・システムのインストールの平均時間は
約 5 分です。
1-32 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
MTS4SA 型スタンドアローン・システムのインストール
11. インストールが完了すると、InstallShield Wizard Complete ダイアロ
グ・ボックスが表示されます。
12. PC を再起動するためのオプションを選択し、 Finish をクリックします。
PC がシャットダウンし、再起動します。
13. PC の再起動時に、MTS400 型のオプション・キー・ウィザードを起動
する必要があります。このウィザードを起動するには、Start >
Programs > Tektronix MTS400 > OptionKey Wizard を選択します。
14. Option Key Wizard ダイアログ・ボックスの Key String フィールドにオ
プション・キーを入力し、Apply をクリックします。入力するオプシ
ョン・キーは、インストール・マニュアルに記載されています。
15. ライセンス・オプションのリストを確認します。
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル 1-33
MTS4SA 型スタンドアローン・システムのインストール
16. Option Key Wizard を閉じます。
17. ライセンスされた MTS400 スタンドアローン・アプリケーションが、
Windows の Start メニュー(1-39 ページの 表 1-9 を参照)から利用で
きるようになります。
注: スタンドアローン操作については、デスクトップ・アイコンが自動的
にインストールされません。アイコンは Custom インストール・オプショ
ンを使用するとインストールできます。アプリケーションは Windows の
Start メニューから起動できます。
アプリケーションを開くには、ソフトウェア・キーが取り付けられている
必要があります( 1-14 ページの「ソフトウェア保護」を参照)。
1-34 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
MTS4SA 型スタンドアローン・システムのインストール
カスタム・セットアップ
1. 必要な機能の隣にあるチェック・ボックスを選択します。
2. 必要な機能をすべて選択したら、 Next をクリックしてインストールを
進めます。
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル 1-35
MTS4SA 型スタンドアローン・システムのインストール
3. カスタム・インストールでは、MTS400 ソフトウェアと関連付けるフ
ァイル拡張子を指定できます。関連付けられたファイルは、Windows
エクスプローラで選択することによって、TSCA で開いたり、TS エデ
ィタで編集したりできます。
4. MTS400 ソフトウェアと関連付けるファイルのチェック・ボックスを
オンにします。
5. Next をクリックしてインストールを進めます。インストールは
Complete または Deferred インストレーションの場合と同様に進みます。
1-36 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
MTS4SA 型スタンドアローン・システムのインストール
VLC メディア・プレーヤのインストール
トランスポート・ストリーム・コンプライアンス・アナライザ(TSCA )
でサムネイル表示およびビデオ表示を正しく操作するには、VideoLAN
Web サイトから VLC メディア・プレーヤの最新バージョンをダウンロー
ドしてインストールする必要があります。
1. インターネットにアクセスできる PC を使用して、 VideoLan ホームペ
ージ(http://www.videolan.org )に移動します。
2. Windows 自己解凍形式の VLC Media Player インストーラを探して PC
ハード・ディスクにダウンロードします。
注: インストーラが入っていない Windows zip パッケージのダウンロード
やインストールは行わないでください。
3. PC 上にダウンロードされた VLC Media Player ファイルを探して実行
します。
4.
使用する言語を選択します。
5. セットアップ手順に従って、VLC Media Player をインストールします。
これで、必要な作業が終了しました。VLC Media Player は必要に応じて
TSCA から使用されます。
Welcome / Setup
スクリーンが表示されます。
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル 1-37
MTS4SA 型スタンドアローン・システムのインストール
MTX100B 型および VLC Media Player
VLC Media Player を MTX100B 型システムで使用する場合、そのオーディ
オ機能は無効にする必要があります。
VLC Media Player のオーディオ機能は次の手順で無効にします。
1. Settings > Preferences... を選択します。
2. Preferences ダイアログ・ボックスの左のリストで、Audio を選択しま
す。
3. General audio settings のセクションで、Enable audio チェック・ボックス
をクリアします。
4. Save ボタンをクリックします。これで変更が反映され、Preferences ダ
イアログ・ボックスが閉じます。
1-38 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
アプリケーションの起動
アプリケーションはすべて、Start > All Programs > Tektronix MTS400 メ
ニューから起動されます。
各アプリケーションの簡単な説明は、このマニュアルの 2-1 ページに記載
されています。『MTS400 シリーズ・システム・ユーザ・マニュアル』
(071-1507-xx )には、すべてのアプリケーションの完全な説明が記載され
ています。表 1-9 は、Start メニューでのアプリケーションの階層を示して
います。
表 1-9: MTS400 シリーズ・システム Start メニュー
Tektronix MTS400
* MTX100B 型 MPEG プレーヤ – Start > Programs > Tektronix >
MPEG Player .
Analyzers >
Generators >
Player > MPEG Player*
Utilities >
OptionKey Wizard
Buffer Analyzer
Carousel Analyzer
ES Analyzer
PES Analyzer
TS Compliance Analyzer
Carousel Generator
Multiplexer
TS Editor
Make Seamless Wizard
ScriptPad
Stream Cutter
注: Start メニューにすべてのアプリケーションが表示されていても、開く
ことができるオプションは購入済みのものだけです。
このセクションでは、トランスポート・ストリーム・コンプライアンス・
アナライザ(TSCA )を使用して、オフラインおよびリアルタイム・スト
リームをセットアップおよび解析する方法について簡単に説明します。セ
ットアップに関する詳細情報および解析結果を解釈する方法については、
ユーザ・マニュアルの関連する章に記載されています。
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル 1-39
アプリケーションの起動
TSCA の起動
ストリームを解析するには、次の操作を実行する必要があります。
TSCA を起動します。
ストリーム・インタープリテーション・スタンダードを確認し、必
要な場合は選択します。
ストリーム・トランスポート・レート計算方法を設定します(オフ
ラインのみ)。
解析されるストリームを識別し、選択します(オフラインまたはリ
アルタイム)。
ここでは、TSCA を開始し、トランスポート・ストリームを解析する方法
を簡潔に説明しています。各種ダイアログ・ボックスの詳細な説明につい
ては、『MTS400 シリーズ・システム・ユーザ・マニュアル』(071-1507-
xx )の TSCA のセクションを参照してください。
1. Start メニューから、Start > All Programs > Tektronix MTS400 >
Analyzers > TS Compliance Analyzer を選択します。
TSCA が開き、ただちに Open Transport Stream… ダイアログ・ボッ
クスが表示されます。
1-40 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
アプリケーションの起動
注: Open Transport Stream… ダイアログ・ボックスで選択したリアルタ
イム解析は、スタンドアローン構成では利用できません。
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル 1-41
アプリケーションの起動
インタープリテーション・スタンダードの設定
ストリームを正しく解釈するには、TSCA のインタープリテーション・ス
タンダードの設定がストリームの作成に使用されたスタンダードと同じで
ある必要があります。メイン・ウィンドウのステータス・バーにあるスト
リーム・インタープリテーション・フィールドを参照すると、TSCA に対
して現在設定されているベース標準および範囲がわかります。
地域 ベース標準
1-42 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
アプリケーションの起動
1. インタープリテーション・スタンダードを変更する必要がある場合、
Open Transport Stream ダイアログ・ボックスで Change… をクリックし
ます。Stream Interpretation ダイアログ・ボックスが表示されます。
2. Stream Interpretation ダイアログ・ボックスで、必要に応じて Base
Standard および Region を選択します。現在の選択で使用されるスク
リプトは Script フィールドに表示されます。
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル 1-43
アプリケーションの起動
オフライン解析
1. File Analysis ビューを選択します。
2. ファイルを識別し、選択します。
ファイルを正しく解析するには、ビット・レートを把握する必要があ
ります。ビット・レートは、TSCA で自動的に計算することも、手動
で設定することもどちらも可能です。
3. ストリーム・ビット・レートを計算します。
ファイル内に PCR (プログラム・クロック・リファレンス)が存在す
れば、TSCA は最初の 100 PCR をプレスキャンするか、ファイル全体
をスキャンすることにより、ビット・レートを自動的に計算できます。
ファイル全体をスキャンするとビット・レートをより正確に計算でき
ますが、ファイルの解析時間が長くなります。
1-44 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
アプリケーションの起動
解析するファイル内にタイムスタンプが存在すれば、それを使用して、
より正確なビット・レートを計算できます。タイムスタンプが存在し
ない場合は、ビット・レートは PCR を使用して計算されます。
ストリーム・ビット・レートは手動で設定することもできます。
4. CaptureVu™ パケット・インデックスを設定します。
パケット・インデックス・フィールドにより、解析するストリーム内
のパケット数を指定できます。入力する値は最後に解析されるパケッ
トです。つまり、パケット 0 から入力した値までが解析されます。解
析するストリームのサンプルが小さすぎると、情報が不十分になり、
意味のある解析を行えない場合があることに注意してください。
完全なストリーム解析を確実に行うには、Packet Index チェック・ボ
ックスで Stop Analysis をクリアします。
5. OK を選択して、オフライン・ファイル解析を進めます。ストリーム
の解析中は、ツールバーに進捗バーが表示されます。
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル 1-45
アプリケーションの起動
リアルタイム解析
1. Real-time Analysis ビューを選択します。
2. MTS400 シリーズ・システム・インタフェースを選択します。これは、
リアルタイム・ストリームが受信される入力で、 ASI、 SMPTE、 DVB
Parallel、 RF インタフェース、または IP インタフェースになります。
ドロップダウン・リストの項目は、どのインタフェースがシステムで
使用できるかによって異なります(使用可能なインタフェースがある
場合)。
3. インタフェースを選択したら、そのインタフェースの設定内容が表示
されます。既に設定されている内容をそのまま使用するか、必要に応
じて値を入力し、設定内容を調整します。
4. IP 接続で接続する場合は、Browse ボタンをクリックして Browse for IP
Flow ダイアログ・ボックスを開き、トランスポート・ストリームを含
んでいるセッションを選択します。
5. OK を選択して、リアルタイム・ファイル解析を進めます。
1-46 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
アプリケーションの起動
ストリーム解析結果
図 1-4 は、オフライン解析の結果を示しています。リアルタイム解析ビュ
ーも、同様のレイアウトです。
図 1-4: TSCA – 開いたファイル
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル 1-47
アプリケーションの起動
1-48 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
基本的な操作
基本操作
ソフトウェア・アプリケーション
このセクションでは、MTS400 シリーズ MPEG テスト・システムを構成す
るソフトウェア・アプリケーションの概要を簡単に説明します。一部のオ
プションが有効になっていない場合があることに注意してください。すべ
てのアプリケーションの詳細な説明については、『MTS400 シリーズ・シ
ステム MPEG テスト・システム・ユーザ・マニュアル』(071-1507-xx )
を参照してください
MTS4EA 圧縮ビデオ ES アナライザのオプションについては、『MTS4EA
ユーザ・マニュアル』(071-1641-xx )で説明されています。
表 2-1: MTS400/MTS430/MTS4SA/MTS4UP/MTX100B 型でインストールされるアプリケーション
。
アプリケーション
アナライザ
トランスポート・ストリーム・コンプライアンス・アナライザ(TSCA)- リアルタイム
リアルタイムのトランスポート・ストリーム解析。ユーザが MPEG-2、DVB、ATSC、および ISDB から
適合テストを選択できます。トランスポートの構造、ヘッダの内容、パケットの内容の 16 進表示、
PCR タイミング/トランスポート・レート・グラフ、およびエラー・メッセージ・ログを表示します。
トランスポート・ストリーム・コンプライアンス・アナライザ(TSCA)- デファード
デファード・トランスポート・ストリーム解析。ユーザが MPEG-2、DVB、ATSC、および ISDB から適
合テストを選択できます。トランスポートの構造、ヘッダの内容、パケットの内容の 16 進表示、PCR
タイミング/トランスポート・レート・グラフ、およびエラー・メッセージ・ログを表示します。
トランスポート・ストリーム・コンプライアンス・アナライザ・ライト(TSCA)- デファード
解析対象のトランスポート・ストリームのファイル・サイズが 192 MB までに制限されている点を除
き、TS アナライザと同じです。
パケット化エレメンタリ・ストリーム(PES)アナライザ
選択可能なテスト・オプションを備えた PES 解析。PES プログラム構造、ヘッダの内容、パケットの
内容、PTS/DTS タイミング・グラフ、および解析レポートを表示します。
トランスポート・ストリーム - システム・ターゲット・デコーダ(T-STD)バッファ・アナライザ
プログラム・ストリームを、MPEG-2 T-STD バッファ・モデルでの動作と、このモデルへの適合性を
モデリングして解析します。トレース機能を含みます。
デスクトップ・アイコン1
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル 2-1
基本操作
表 2-1: MTS400/MTS430/MTS4SA/MTS4UP/MTX100B 型でインストールされるアプリケーション (続き)
アプリケーション
デスクトップ・アイコン1
エレメンタリ・ストリーム・アナライザ
映像およびオーディオ・レベルでのエレメンタリ・ストリーム解析。これには、ベクトル・グラフとマク
ロブロックのピクチャ品質が含まれます。
カルーセル・アナライザ
データ項目の構造、ビット・レート、反復率、構文、およびセマンティクスを表示するデータ解析。
ゼネレータ
カルーセル・ゼネレータ
さまざまなデータ放送プロトコルを含む MPEG-2 および DVB トランスポート・ストリームをオフラ
インで詳細に生成します。
マルチプレクサ
テーブル情報とパケット化エレメンタリ・ストリームを共に多重化して、新しいトランスポート・ストリー
ムを合成します。新しいトランスポート・ストリームに対して非適合性およびテスト・ケースを指定で
きるように、きめ細かい制御が可能です。
TS エディタ
パケットの内容の 16 進表示とヘッダのセマンティクス解釈を使用して、トランスポート・ストリーム・
パケットの表示および編集を行います。PID の再マッピング、PCR 値の再計算、PCR 誤差の導
入などの機能を提供します。
プレーヤ
MPEG プレーヤ
MPEG-2 ストリームの記録および再生を行います。(MTX100B 型プレーヤの詳細については、
『MTX100B ユーザ・マニュアル』、当社部品番号 071-1927-xx を参照してください。)
ユーティリティ
シームレス化機能
ユーザに、ストリーム・プレーヤが連続ループ操作で使用するための MPEG-2 ファイルを作成す
る手順を示します。
ストリーム・カッタ
MPEG-2 ファイルのセクションを新しいファイルに抽出します。
スクリプト・パッド
ユーザがシステム情報(SI)スクリプトの作成と変更を行えるようにします。
1
インストールされている場合
2-2 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
付録
付録 A: クリーニングとメンテナンス
この付録では、MPEG テスト・システムの一般的な手入れと保守の手順に
ついて説明します。
「予防保全」では、クリーニングの手順について説明します。
「問題が発生した場合」では、起動エラーのトラブルシューティン
グのヒントをいくつか示します。
「輸送用の再梱包」では、機器を梱包して輸送するための手順を示
します。
一般的な注意事項
機器は、厳しい気候条件から保護する必要があります。この機器は防水加
工されていません。
予防保全
注意:スプレーや液体、溶剤に接触させないでください。機器が損傷する
可能性があります。
化学薬品の洗浄剤を使用しないでください。機器を損傷する恐れがありま
す。ベンゼン、トルエン、キシレン、アセトンまたはこれに類似する溶剤
を含有する化学薬品を使用しないでください。
年に一度、電気的な性能をチェックし、機器の確度を検証(校正)する必
要があります。
予防保全は、主に定期的なクリーニングによって実現されます。定期的に
クリーニングすることにより、機器が故障しにくくなり、信頼性が高まり
ます。動作環境に基づき、必要に応じて機器をクリーニングする必要があ
ります。コンピュータ室のような条件に比べると、汚れた条件下ではより
頻繁にクリーニングする必要があります。
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル A-1
付録 A: クリーニングとメンテナンス
外部のクリーニング
機器の外部表面のクリーニングには、乾いた柔らかい布か柔らかい毛ブラ
シを使用してください。汚れが落ちない場合は、75% のイソプロピル・ア
ルコール溶剤をしみこませた布または綿棒を使用してください。コントロ
ールやコネクタ周囲の狭い箇所のクリーニングには綿棒が役立ちます。機
器のどの部分にも研磨剤を使用しないでください。
注意: 外部のクリーニング時に機器の内部が湿らないように、布または綿
棒が湿る程度の量の溶剤のみを使用してください。洗浄剤として 75% のイ
ソプロピル・アルコール溶剤を使用し、純水で洗い流してください。
フロント・パネルの On/Standby スイッチを水拭きしないでください。機器
のクリーニング中はスイッチを覆ってください。
CD ドライブのクリーニング
CD ・ドライブを最も効率よく動作させるには定期的に保守を行う必要が
あります。ディスクの表面に汚れや塵が溜まると CD が損傷する可能性が
あります。ディスクはすべて、汚れや塵にさらされないように保護ケース
に格納してください。
注意: 静電気放電(ESD )によって、 CD-ROM ドライブのコンポーネント
が損傷するおそれがあります。中央のハブを除いて、プラッタ上にあるレ
ンズや露出した金属部品に触れないでください。
月に一度、純水で湿らせた布を使用して CD-ROM ドライブの表面をクリ
ーニングしてください。
注意: ディスク・ドライブの内部に湿気が入らないようにしてください。
電源が入っていると、内部のコンポーネントが損傷する可能性があります。
キーボードのクリーニング
キーボードおよび内蔵トラッキング・デバイスの外部表面のクリーニング
には、乾いた柔らかい布か柔らかい毛ブラシを使用してください。コント
ロールやコネクタ周囲の狭い箇所のクリーニングには綿棒が役立ちます。
機器のどの部分にも研磨剤を使用しないでください。
注意: 外部のクリーニング時にキーボードや内蔵トラッキング・デバイス
の内部が湿らないように、布または綿棒が湿る程度の量の溶剤のみを使用
してください。洗浄剤として 75% のイソプロピル・アルコール溶剤を使用
し、純水で洗い流してください。
A-2 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
付録 A: クリーニングとメンテナンス
問題が発生した場合
このセクションでは、テスト・システムの使用中に発生する可能性がある
問題について説明します。このセクションでは、性能の検査や調整に関連
した具体的な問題は取り上げていません。このセクションで説明する
MTS400 シリーズ・システムの診断手順は、問題の切り分けに役立ちます。
性能検査の手順については、MTS400 シリーズ・システム MPEG テスト・
システム・リカバリ CD-ROM 上の PDF ファイルとして提供されている、
『MTS400 シリーズ・システム MPEG テスト・システム・テクニカル・リ
ファレンス』を参照してください。
起動時のセルフテストは、テスト・システムのアプリケーションを起動す
るために機器の電源を最初にオンにしたときに実行されます。これらの診
断では、オペレーティング・システムとハードウェアが正しく動作するこ
とがチェックされます。起動時のセルフテストでエラー・メッセージが発
生した場合、MTS400 シリーズ・システム・ソフトウェアの起動を妨げる
システム・エラーが存在する可能性があります。
表 A-1 は、オペレーティング・システムと周辺機器に関連するハードウェ
アの問題の症状と、考えられる解決策のいくつかを示しています。
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル A-3
付録 A: クリーニングとメンテナンス
表 A-1: 起動時のエラーのトラブルシューティング
兆候 考えられる原因と推奨される対応
機器の電源がオンにな
らない
機器の電源がオンにな
っても、起動時シーケ
ンスが完了しない
起動時のセルフテスト
が失敗する
機器が、モニタ、プリン
タ、キーボードなどのア
クセサリを認識しない
On/Standby スイッチで
機器の電源がオフにな
らない
電源ケーブルが機器と電源に接続されていることを確認しま
す。
On/Standby スイッチを押したときに機器に電力が供給される
こと、およびファンが動作することをチェックします。
電源から電力が供給されていることをチェックします。
当社サービス受付センターにお問い合わせください。
フロッピー・ディスク・ドライブを点検してディスクを取り出し、機
器がハード・ディスク・ドライブから起動していることを確認しま
す。
当社サービス受付センターにお問い合わせください。
アクセサリが適切に接続またはインストールされていることをチ
ェックします。
当社サービス受付センターにお問い合わせください。
Windows XP のシャットダウン手順に従って機器の電源をオフ
にしてみてください。それでも機器の電源がオフにならない場
合は、タスク・マネージャを使用してタスクを終了します。最後
に、強制シャットダウン手順を試してください。On/Standby スイ
ッチを 5 秒間押したままにして、機器の電源をオフにします。
ソフトウェアに関する問題
MPEG テスト・システムはソフトウェアがインストールされた状態で納品
されます。ソフトウェアに問題があると思われる場合は、テスト・システ
ムのアプリケーション・ソフトウェアの問題と、インストールされている
他のソフトウェアの問題を区別するようにしてください。
ソフトウェアに関する問題の多くは、ソフトウェア・ファイルの破損また
は不足が原因になっています。ほとんどの場合、ソフトウェアに関する問
題を解決するための最も簡単な方法は、ソフトウェアを再インストールす
ることです。付録の「ソフトウェアの修復とリカバリ」を参照してくださ
い。
ネットワークに問題があると思われる場合は、「付録 C :ネットワークの
トラブルシューティング」を参照してください。
A-4 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
付録 A: クリーニングとメンテナンス
ハードウェアに関する問題
ハードウェアの問題にはいくつかの原因が考えられます。このマニュアル
の設置手順を見直して、機器を正しく設置していることを確認してくださ
い。MTS400 シリーズ・システムにはユーザが保守できる部品はないため、
ハードウェアの問題が発生した場合は、当社サービス受付センターにお問
い合わせいただく必要があります。
輸送用の再梱包
機器は、最初に当社によって、輸送中の損傷から機器を保護するための梱
包資材を使用したカートンに入れて出荷されています。機器を別の場所に
輸送する必要がある場合は、輸送中に機器が適切に保護されるように、元
の輸送用カートンと梱包資材を使用することを強くお勧めします。
注意: 機器を別の場所に輸送する場合、または修理のために当社サービス
受付センターに機器を返送する場合、機器の保証が失われないように、元
の輸送用カートン(良好な状態のもの)を使用することを強くお勧めしま
す。
当社は、機器が損傷した状態でサービス受付センターに到着し、その原因
が元のカートンまたは当社から購入した交換用カートン(および支持用梱
包資材)で輸送されていなかったことによる場合、機器の保証に応じるこ
とはできません。元の梱包資材が紛失している場合は、当社営業所にお問
い合わせいただき、交換用梱包資材を入手してください。
梱包の検査
機器を別の場所に輸送する準備を行う場合は、現在の梱包資材の状態と、
不足している資材がないかどうかを検査することが重要です。
現在の梱包資材の状態が良くない場合、または不足している資材がある場
合は、新しい梱包キットを注文することを強くお勧めします。
交換用梱包資材
当社から新しい梱包資材を入手できます。これらの資材を入手するには、
当社営業所にお問い合わせください。
交換用梱包キット(当社部品番号 065-0714-xx )には、輸送のために機器
を正しく梱包するのに必要な梱包資材がすべて含まれています。
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル A-5
付録 A: クリーニングとメンテナンス
梱包手順
機器を輸送する場合は、機器が適切に保護されるように梱包することが重
要です。修理のために機器を返送する場合、機器と共に受け取ったアクセ
サリを返送する必要はありません。
1. 機器を修理のために当社営業所に輸送する場合は、次の情報を示すタ
グを機器に添付してください。
所有者の名前と住所
機器のシリアル番号
発生した問題および必要なサービスの説明
2. 機器の前面に前面保護カバーを置きます。
3. 機器を保護用の袋に入れます。この袋は、汚れ、湿気、およびその他
の破片がキャビネットに入らないようにします。
4. 袋の上部を機器の上の方できれいにたたみ、できるだけ平らにして梱
包用テープで止めます。
5. 機器の正面に前面緩衝材をかぶせます。
6. 機器の後面に後面緩衝材をかぶせます。
7. 前後の緩衝材を付けた状態で機器を注意して持ち上げ、輸送用カート
ンの中に下ろします。
8. カートン内の上部にダンボール・トレイを置き、前後の緩衝材の上に
載るまで下に押し込みます。
注: 梱包の完全性と製品の安全を保証するために、梱包内にアクセサリが
含まれているかどうかには関係なくトレイをセットする必要があります。
9. アクセサリを輸送する場合は、トレイの中にアクセサリを配置します。
10. 輸送用カートンを閉じてテープで止めます。
11. 機器を配送先に輸送するために必要な、輸送用の適切な書類を添付し
ます。
A-6 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
付録 B: MTS400 シリーズ・システムのリカバリ
MTS400 シリーズ・システム・ソフトウェアで問題が発生した場合は、こ
のセクションの手順に従って、システムを出荷時のデフォルトのインスト
レーションと設定に戻します。
注: 交換用ディスクとして当社に注文したハード・ディスク・ドライブに
交換した後でソフトウェアをリストアする場合は、ハード・ディスク交換
キットに付属していた指示書に従ってください。
注:このセクションで説明する手順は、MTX100B 型には適用されません。
概要
この手順では、システムに同梱されている MTS400 シリーズ・システムの
リカバリ・メディアが必要です(表 B-1 を参照)。
表 B-1: MTS400 シリーズ・システムのリカバリ・メディア
数量 説明 部品番号
1 枚 ソフトウェア・パッケージ:オペレーティング・システムのリスト
ア DVD、MTS400 型 MPEG テスト・システム
1 枚 ソフトウェア・パッケージ:MTS400 型 MPEG テスト・システ
ム・インストール CD-ROM
このインストールは、ドライバのインストールやネットワーク用のシステム
設定に精通している認定された技術者のみが実行するようにしてください
このセクションの手順には、次のヒントが当てはまります。
063-3971-xx
063-3814-xx
。
後述の手順で特別な指示がある場合を除き、デフォルト設定を使用
します。
各手順ではドライブ「D:」を
CD-ROM
ドライブとして使用しています。
手順によっては、最後にシステムを再起動するよう指示されます。
その場合、再起動を求めるプロンプトが表示されたら、Yes を選択
します。プロンプトが表示されない場合は、Start メニューから
Shutdown を選択し、 Restart the computer を選択します。
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル B-1
付録 B: MTS400 シリーズ・システムのリカバリ
この付録の手順では、次の方法を説明します。
オペレーティング・システムを出荷時のデフォルト設定に戻す
SCSI ドライブを復元する(必要に応じて)
MTS400 シリーズ・システム・
ソフトウェア・ライセンス・オプション・キーを復元する
SCSI ドライブを再フォーマットする(必要に応じて)
このシステム全体には、次のものが含まれます。
Microsoft Windows XP Professional Service Pack 2B
Internet Explorer 6.0 SP2
SigmaTel C-Major サウンド・ドライバ
アプリケーションをインストールする
Mobility Radeon 7500 ディスプレイ・ドライバ(ATI )
Tektronix Soft Power Down
Intel EtherExpress PRO/100B および PRO/1000 PCI
ドライバおよびシャットダウン・サービス
アダプタ・ドライバ
Symbios SCSI ドライバ
Nero CD/DVD 書込みソフトウェア
Intel アプリケーション・アクセラレータ
Intel INF Update
Media Player 10
当社 MTS400 シリーズ・システム MPEG テスト・システム・アプリ
ケーション・ソフトウェア
B-2 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
付録 B: MTS400 シリーズ・システムのリカバリ
オペレーティング・システムのリストア
状況によっては、停電が発生したりファイルが誤って削除されたりした場
合のように、システムがハード・ディスクからのブートに失敗することが
あります。この状況が発生した場合は、MTS400 シリーズ・システムのリ
カバリ・メディアを使用して、ハード・ディスクを出荷時のデフォルト・
インストール状態にリストアします。
注意: ライセンスされたアプリケーションにアクセスできなくなることを
防ぐため、ユニットに付属する MTS400 シリーズ・システムのリカバリ・
メディア(または後続のアップグレード版)を使用してください。
MTS400 シリーズ・システム・オペレーティング・システムのリストア
MTS400 シリーズ・システム・オペレーティング・システムをリストアす
るには、次の手順を使用します。このリストア・プロセスが有効なのは、
ハード・ディスクがまだ正常な場合のみです。このプロセスでは、オペレ
ーティング・システムとアプリケーション・ソフトウェアがリストアされ
ます(このプロセスは 30 分以内に完了します)。
注意: データの損失を防ぐために、ハード・ディスクをバックアップしてか
ら、
MTS400
トア処理を行うと、ハード・ディスク上のすべてのデータが消去されます。
1. CD-ROM ドライブの MTS400 シリーズ・オペレーティング・システム
のリストア DVD から MTS400 シリーズ・システムを開始します。リカ
バリ・アプリケーションが自動的に開始されます。
2. 1 キーを押すと、システムのリストア処理が開始されます。Acquiring
Device ダイアログ・ボックスが短時間表示され、進行状況バーが表示
されます。
3. システムのリストアが完了したら、CD-ROM ドライブから DVD を取
り出し、任意のキーを押してから 4 キーを押します。
4. メッセージが表示されたら、 Y キーを押して機器を再起動します。
5. 起動時に、システムから Windows XP をセットアップするよう求めら
れます。必要に応じてデフォルト設定をそのまま使用し、画面に表示
される手順に従います。
6. プロンプトが表示されたら、システムの再起動を許可します。
シリーズ・システム をリストアしてください。システムのリス
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル B-3
付録 B: MTS400 シリーズ・システムのリカバリ
SCSI ドライブを復元します。
オペレーティング・システムのリストア後、SCSI ドライブ(ドライブ E
および F)がシステムから認識されていることを確認してください。
図 B-1 は、Windows エクスプローラに表示されたドライブを示しています。
図 B-1: 自動的に認識されている SCSI ドライブ
ドライブ(E および F )が Windows エクスプローラに表示されない場合は、
次の手順を実行して、システムがこれらのドライブを認識できるようにし
ます。
1. Windows の Disk Management ウィンドウを開きます( Start > Control
Panel > Performance and Maintenance > Administrative Tools >
Computer Management > Storage > Disk management )。
ディスク 0 とディスク 1 は Foreign と表示されます(図 B-2 を参照)。
B-4 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
付録 B: MTS400 シリーズ・システムのリカバリ
図 B-2: コンピュータの管理 - SCSI ドライブ、異形式
2. ディスク 0 またはディスク 1 を右クリックし、ショートカット・メニ
ューから Import Foreign Disks… を選択します(図 B-3 を参照)。
図 B-3: Import Foreign Disks の選択…
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル B-5
付録 B: MTS400 シリーズ・システムのリカバリ
3. Import Foreign Disks ダイアログ・ボックスで、ディスク・グループが
選択されていることを確認し、OK を選択します。
図 B-4: Import Foreign Disks ダイアログ・ボックス
4. Foreign Disk Volumes ダイアログ・ボックスで、 OK を選択します。
図 B-5: Foreign Disk Volumes ダイアログ・ボックス
B-6 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
付録 B: MTS400 シリーズ・システムのリカバリ
ディスクが、図 B-6 に示すように表示されます。
図 B-6: 手動で認識された SCSI ドライブ
これで MTS400 シリーズのオペレーティング・システムのリストア手順が
完了しました。
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル B-7
付録 B: MTS400 シリーズ・システムのリカバリ
MTS400 シリーズ・システム・アプリケーションのインストール
MTS400 型または MTS430 型に MTS400 シリーズ・システム・アプリケー
ションをインストールする手順は、スタンドアローン・インストールの手
順と似ています(1-27 ページを参照)。
1-28 ページ(MTS4SA 型スタンドアローン・システムのインストール セ
クション)に記載されている手順に従い、MTS400 Platform (図 B-7 を参
照)を選択してインストールを続行してください。
図 B-7: MTS400 シリーズのインストール – Setup Type
MTS400 シリーズのアプリケーションをインストールしたら、ソフトウェ
ア・ライセンス・キーを復元する必要があります。これについては、スタ
ンドアローン・システムのインストール手順でも説明しています(1-27 ペ
ージを参照)。
B-8 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
付録 B: MTS400 シリーズ・システムのリカバリ
SCSI ドライブの再フォーマット
注意:SCSI ドライブをリセットすると、ドライブに格納されているすべて
のデータが失われます。重要なデータは必ずバックアップするようにして
ください。
MPEG ファイル・ストレージには、 2 つの SCSI( Small Computer System
Interface)ハード・ディスク・ドライブが使用されています。これらのド
ライブが破損したら、次の手順を使用してリセットする必要があります。
1. CD-ROM ドライブに MTS400 シリーズ・システム・オペレーティン
グ・システムのリストア DVD を挿入します。SCSI_DRV フォルダに
移動します。
2. SCSI_DRV フォルダを C: ドライブにコピーします。このフォルダには
次のファイルが格納されています。
drives.bat
readme.doc
complete.txt
complete2.txt
3. MTS400 シリーズ・システム・オペレーティング・システムのリスト
ア DVD を取り出します。
4. SCSI_DRV フォルダから、ファイル drives.bat を実行します(ファイル
名をダブル・クリックします)。
5. プロセスが完了したら、機器を再起動します。
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル B-9
付録 B: MTS400 シリーズ・システムのリカバリ
B-10 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
付録 C: ネットワークのトラブルシューティング
ネットワークはスタンダードに基づいていますが、各ネットワーク(LAN
または WAN )には固有の特性が多数存在するため、特定のネットワーク
に関する十分な知識がないとトラブルシューティングは困難になります。
そのため、ネットワークの詳細なトラブルシューティングは、そのネット
ワークの特性に精通している専門家が実行すべきです。
この付録では、ネットワーク・エラーの一般的ないくつかの原因を解消で
きる基本的な手順を紹介します。これらの手順を使用しても問題を解決で
きない場合は、ネットワーク管理者にお問い合わせください。
基本的な要件
ホスト・マシンのトラブルシューティングを行う前に、次の要件が満足さ
れるようにしてください。
システムをネットワーク上で、ネットワーク・アダプタ・カードに
付属するドキュメントに説明されている方法で使用するように設定
します。詳細については、ネットワーク管理者にお問い合わせくだ
さい。
テスト・システムを受け取った後にロードした可能性のあるどのア
プリケーションも、テスト・システム・コンポーネントに割り当て
られたポートを使用していないことを確認します。
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル C-1
付録 C: ネットワークのトラブルシューティング
IP パラメータ
このセクションの図は、各 IP パラメータ(IP アドレス、サブネット・マ
スク、およびデフォルト・ゲートウェイ)が、ネットワーク接続にどのよ
うな悪影響を与える可能性があるかを示しています。
IP アドレスが正しくない
テスト・システムの IP アドレスが正しくない(固有でない)場合は、ネ
ットワーク上で通信できない可能性があります。図 C-1 では、TVTest_1 が
Rennes と同じ IP アドレスを使用しています。Rennes が最初に起動される
と、TVTest_1 は IP アドレスの競合を認識し、TCP/IP をロードしません。
この結果、ネットワーク経由でシステムに到達できなくなります。
IP アドレスが間違っていて、サブネット上に存在しない場合は、デバイス
(システムまたは監視ステーション)からの通信は可能な場合があります
が、デバイスへの通信は不可能になる場合があります。
テスト・システム:
Rennes
IP アドレス:128.181.99.62 IP アドレス:128.193.99.2
テスト・システム:
TVTest_2
図 C-1: IP アドレスが正しくない
サブネット・マスクが正しくない
サブネットやサブネットを含むネットワークは複雑であり、IP アドレス指
定についての十分な知識を必要とします。発生しているネットワークの問
題にサブネットが関係していると思われる場合は、ネットワーク管理者に
テスト・システム:
TVTest_1
TCP/IP
接続なし
IP アドレス:128.181.99.62
C-2 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
付録 C: ネットワークのトラブルシューティング
お問い合わせください。図 C-2 は、単純な(比較的よく見られる)サブネ
ット・マスクの問題を示しています。
図 C-2 の TVTest_1 のサブネット・マスクは、ネットワーク・アドレスが
IP アドレスの最初の 2 バイトに含まれていることを示しています。ドット
区切りの 10 進表記では、ネットワーク・アドレスは 128.181 です。この情
報により、デバイスはデフォルト・ゲートウェイ経由でルーティングされ
なくても、同じネットワーク・アドレスを持つ他のデバイスと通信できま
す
。
サブネット・マスク: 255.255.255.0
IP アドレス: 128.181.96.201
ルータ
テスト・システム:
Rennes
IP アドレス: 128.181.99.82
サブネット・マスク: 255.255.255.0
サブネット・マスク: 255.255.255.0
図 C-2: サブネット・マスクが正しくない
TVTest_1 は Carnac とは通信できません。これは、TVTest_1 のサブネッ
ト・マスクによると、Carnac と TVTest_1 が論理的に同じネットワーク上
に存在するためです。この結果、TVTest_1 から Carnac に送信されたメッ
セージはルーティングされなくなります。この 2 つのデバイスが接続を共
有していないため、TVTest_1 は Carnac のネットワーク・カードの正しい
アドレスを見つけることができず、Carnac には到達できません。
テスト・システム:
Carnac
テスト・システム:
TVTest_2
IP アドレス: 128.181.99.72
TCP/IP
接続なし
テスト・システム:
TVTest_1
IP アドレス: 128.181.99.62
サブネット・マスク: 255.255.0.0
TVTest_1 は、 TVTest_2 および Rennes とは通信できます。それは、これら
3 つのデバイスが接続を共有しているため、 TVTest_1 からのメッセージを
ルーティングする必要がないためです。したがって、正しくないサブネッ
ト・マスクが設定されているにもかかわらず、TVTest_1 は TVTest_2 およ
び Rennes の正しいアドレスを見つけることができます。
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル C-3
付録 C: ネットワークのトラブルシューティング
デフォルト・ゲートウェイの IP アドレスが正しくない
TCP/IP Properties ダイアログ・ボックスで指定したデフォルト・ゲートウ
ェイは、ネットワーク上の各サブネットワークを「認識している」デバイ
スです。メッセージ(たとえば、あるシステムから他のサブネット上のデ
バイスへのトラップ)を送信する場合、デフォルト・ゲートウェイはその
メッセージを適切なサブネットにルーティングできます。TCP/IP Properties
ダイアログ・ボックスで指定した IP アドレスが間違っていると、他のサ
ブネット上のデバイスへのメッセージは(デフォルト・ゲートウェイまで
届かないため)宛先には到達しません。C-3 を参照してください。
IP アドレス: 128.181.96.201
サブネット・マスク: 255.255.255.0
デフォルト・ゲートウェイ: 128.181.96.1
テスト・システム:
Carmac
ゲートウェイ
(ルータ)
IP アドレス: 128.181.99.1
テスト・システム:
Rennes
IP アドレス: 128.181.99.82
サブネット・マスク: 255.255.255.0
デフォルト・ゲートウェイ: 128.181.99.1
ゲートウェイ
(ルータ)
IP アドレス: 128.181.99.72
サブネット・マスク: 255.255.255.0
デフォルト・ゲートウェイ:128.181.99.1
WAN
テスト・システム:
2
TVTest
図 C-3: デフォルト・ゲートウェイの IP アドレスが正しくない
IP アドレス: 128.181.96.1
TCP/IP
接続なし
テスト・システム:
TVTest_1
IP アドレス: 128.181.99.62
サブネット・マスク: 255.255.255.0
デフォルト・ゲートウェイ: 128.181.99.10
C-4 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
付録 C: ネットワークのトラブルシューティング
一般的なトラブルシューティング手順
以降のセクションで実行する手順の多くは、一般的な作業です。
ホスト・マシンへの Ping
すべての TCP/IP インストールで提供されているユーティリティの 1 つが
Ping.exe です(C :\windows\system32\ ディレクトリを探してくださ
い)。このユーティリティでは、指定したホスト・マシンに通信パケット
を送信し、そのマシンからの応答を記録することができます。この操作に
より、パケットが宛先に到達したかどうかが判別されます。Ping を実行す
るには、次の手順を使用します。
1. Start メニューから Run を選択します。Run ダイアログ・ボックスが表
示されます。
2. Run のテキスト・ボックスに、次のいずれかを入力します。
ping machineName
ping IPaddress
この例では、machineName と IPaddress がそれぞれ、ping しようとし
ているネットワーク・デバイスのホスト・マシン名と IP アドレスを表
しています。
3. OK をクリックします。
DOS ウィンドウに、マシンが ping に応答しているかどうかが示され
ます。図 C-4 では、宛先マシン( Oxford4)は応答していません。
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル C-5
付録 C: ネットワークのトラブルシューティング
図 C-4: Ping.exe コマンドのウィンドウ
Ping は短時間だけ実行され、プロセスが完了すると DOS ウィンドウは閉
じられます。
TCP/IP パケットのルートのトレース
パケットが、宛先マシンまでの経路のどこまで到達したかや、その途中で
パケットがどのデバイスを通過したかがわかると便利な場合があります。
この機能を提供するユーティリティが tracert.exe です。tracert は、
ネットワーク内の混雑したポイントを示すこともできます。tracert を実行
するには、次の手順を使用します。
1. Start メニューから Run を選択します。Run ダイアログ・ボックスが表
示されます。
2. Run のテキスト・ボックスに、次のいずれかを入力します。
tracert machineName
tracert IPaddress
この例では、machineName と IPaddress がそれぞれ、到達しようとして
いるネットワーク・デバイスのホスト・マシン名と IP アドレスを表し
ています。
3. OK をクリックします。
DOS ウィンドウ(図 C-5 を参照)は、パケットの進行状況を示して
います。右端の列は、 tracert パケットを正常に通したネットワーク上
C-6 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
付録 C: ネットワークのトラブルシューティング
のノードの IP アドレスを示しています。この情報は、宛先デバイス
までの経路上にある最後の正常なノードを示しています。
図 C-5: Tracert.exe コマンドのウィンドウ
ネットワーク上にあるデバイスの IP アドレスの検索
ネットワーク上にあるコンピュータの IP アドレス(または、IP アドレス
がわかっている場合はネットワーク名)の検索や確認が必要になる場合が
あります。この情報を検索して、Hosts ファイルで使用している IP アドレ
スやネットワーク名が正しいことを確認したい場合もあります。この情報
を表示するユーティリティが nslookup.exe です。nslookup は下に説明する
方法で使用します。
1. Start メニューから Run を選択します。Run ダイアログ・ボックスが表
示されます。
2. 次のいずれかを入力して Enter キーを押します。ここで、
machineName と IPaddress がそれぞれ、検索しようとしているデバイス
のネットワーク名と IP アドレスです。
nslookup machineName
nslookup IPaddress
検索しようとしているデバイスのネットワーク名と IP アドレスが表示
されます。ネットワークで DNS を使用している場合は、DNS サーバ
ーの IP アドレスとネットワーク名も表示されます。図 C-6 を参照し
てください。
MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル C-7
付録 C: ネットワークのトラブルシューティング
図 C-6: nslookup の結果が表示されたコマンド・プロンプト
ネットワーク情報の入手先
ネットワークのトラブルシューティングに関してさらに多くの情報が必要
な場合、次のリソースが役立つ可能性があります。
注: これらのリソースではより多くの情報が提供されている可能性があり
ます。これらの情報の大部分はそのまま提供されており、その適合性につ
いては、書面または黙示を問わず保証されていません。ネットワークに関
するトラブルシューティング情報の最善の入手先は、担当のネットワーク
管理者です。
Cisco Systems, Inc. http://www.cisco.com/
このサイトは特に、Cisco 製デバイスを使用しているネットワーク
に役立ちます(この URL は 2005 年 1 月時点で有効)。
Dulaney, E、 Lawrence, S 、 Scrimger, R 、 Tilke, A 、 White, J 、Williams,
R、 Wolford, K『 MCSE Training Guide: TCP/IP』 Indianapolis, IN. New
Riders, 1998
これは、MCSE (マイクロソフト認定システムエンジニア)資格の
ためのトレーニング・ガイドで、TCP/IP とネットワークのトラブル
シューティングを扱っています。
Taylor, E.『Network Troubleshooting Handbook』 New York,
NY.McGraw–Hill, 1999
C-8 MTS400 シリーズ MPEG テスト・システム 基本操作マニュアル
用語集