TANNOY STIRLING SE User guide [ja]

Stirling/SE
お買い上げいただき、ありがとうございます。 ご使用になる前に、この取扱説明書をよくお読み ください。また、お読みになったあとは、いつで も見られるところに保証書と一緒に大切に保管し てください。
9A10512702
取扱説明書
TANNOY LOUD SPEAKER
2
安全にお使いいただくために
あなたや他の人々への危害や財産の損害を未然に防止 するために、以下の注意事項をよくお読みください。
Q
注意
使用上の注意
● エンクロージャーや前面グリル部に硬いものを当てな いでください。傷がついたり、スピーカーユニットが 損傷する恐れがあります。
● 本機は防磁型ではありません。テレビやコンピュータ のモニターから、1m以上離して置いてください。 また、本機の上に磁気記録のカード類(キャッシュカ ードや定期券など)、テープ類(ビデオテープやカセ ットなど)、ディスク類(フロッピーディスクやMD など)、および磁気の影響を受けやすい物を置かない でください。磁気により、データの消失や破損の原因 となります。
● アンプからの入力は適正な範囲でお聴きください。過 大な入力は、スピーカーユニットを破損する恐れがあ ります。 また、許容入力以下であっても、クリッピングノイズ などの多い信号はスピーカーユニットに悪影響を与え ます。アンプ側でも音が歪まないようにご注意くださ い。
設置上の注意
● 直射日光があたる場所や暖房器具のそばなど、高温に なる場所に設置しないでください。損傷の原因となる ことがあります。
● 加湿器のそばなど、湿度が高い場所に設置しないでく ださい。また、油煙があたる場所には設置しないでく ださい。損傷の原因となることがあります。
● 周囲に反射や共振を起こす物が無いことが理想です。 ガラス戸などがある場合、共振を起こすことがありま す。共振がおきないようにしっかり固定するか、厚め のカーテンなどで吸音させてください。 また、平行した壁面では定在波が起きやすいため、家 具を配置して平行を崩したり、厚めのカーテンなどで 吸音させてください。
● スピーカーシステムと聴取位置の間には、物を置かな いでください。物があると直接音が遮られ、音質が変 わる原因となります。
以下の内容を無視して誤った取り扱いをすると、感電や その他の事故によって、怪我をしたり、周辺の家財に損 害を与えたりすることがあります。
アンプなどに接続する際は、接続する機器の取 扱説明書をよく読み、電源を切り、説明に従っ て接続する。 また、接続は指定のコードを使用する。
電源を入れる前には音量を最小にする。
突然大きな音が出て聴力障害などの原因となる ことがあります。
この機器は1台あたり23kgあり大変重いので、 開梱や持ち運びの際はけがをしないように注意 する。
ぐらついた台の上や傾いた所など不安定な場所、 または振動の多い場所に置かない。
落下したり倒れたりして、けがの原因となるこ とがあります。
長時間音が歪んだ状態で、使用しない。
スピーカーユニットが発熱し、火災や損傷の原 因となることがあります。
S
強制
A
禁止
S
強制
S
強制
A
禁止
設 置
3
設置位置
ステレオ再生の場合、左右のスピーカーは一般的に聴 取位置を頂点として正三角形または二等辺三角形を形 成する位置に設置します。 リスニングルームの広さや音響特性などによって異な りますが、後ろの壁面から20〜30センチ離して設置 してみて、低音の響き方を確認しながら位置を調節し てください。
リスニングポジション
本機を設置する前に、付属の足またはスパイク型ネジを 取り付けます。
1. 傷がつかないように毛布などを敷き、スピーカーを横 に寝かせます。
2. 付属の足付きネジ(またはスパイク型のネジ)、ナット、 ワッシャーを、本体の底面にねじ込んで取り付けて、 高さを調節します。
3. 設置場所にスピーカーを立て、ガタツキがないように 再度高さを調節して、ナットを強くしめます。
足付きネジ
スパイク型ネジ
ナット
ナット
ワッシャー
ワッシャー
Q 注意
● スピーカーが倒れたりしないように、十分ご注意くだ さい。
● スパイク型のネジを床に突き刺すと、エンクロージャ ーが床に強固に固定され、共振が抑えられますが、床 面に傷が付きますので、床の種類に応じてご使用くだ さい。床を傷付けたくない場合は、足付きネジをお使 いください。
● スパイク型のネジは先端が鋭く尖っていますので、手 足や指にけがをしないように十分ご注意ください。
お手入れ
● エンクロージャーは、天然木のオイル仕上げです。乾 燥や湿気による悪影響を防ぎ天然の木肌の美しさを保 つために、付属のウッドワックスを柔らかい布につ け、表面に薄くむらなく塗り込んで丁寧に磨いてくだ さい。輸送中に梱包材の跡などがついた場合もウッド ワックスで磨いてください。 天然木の表面は、長いご使用の間に、照明などの影響 で暗く落ち着きのある色艶に変化します。
● 一般の床用ワックスや化学ぞうきん、またはベンジン やシンナー系の液体などでは、絶対に拭かないでくだ さい。また、水で濡らさないでください。エンクロー ジャー表面の変色やひび割れなどの原因になることが あります。
● グリルに付いたほこりは、洋服用のブラシなどで取っ てください。
● エンブレムは柔らかい布で拭いてください。金属磨き などは使用しないでください。表面を傷つける恐れが あります。
接 続
4
ノーマル接続
ノーマル接続(モノワイヤー接続)するためには、付属
のショートワイヤーで、2つずつある赤(+)端子同士、 黒(−)端子同士を接続してください。 その後、LF+(低域用+)端子またはHF+(高域用+) 端子とアンプの(+)端子、LF−(低域用−)端子また はHF−(高域用−)端子とアンプの(−)端子を、スピ ーカーケーブルで接続してください。基本的には HF(高域用)端子との接続をおすすめします。 以下は、HF+/HF−端子にアンプから接続する例で す。
アンプと接続する
HF
-
LF
-
HF
+
LF
+
|
HF
-
LF
-
HF
+
LF
+
|
+と+、−と−を ショートワイヤーでつなぐ
赤(+)端子黒(−)端子
アンプ
アース線
スピーカーケーブルについて
● 接続には、市販のスピーカー専用ケーブルをお使いく ださい。
● スピーカーケーブルはできるだけ短いものをご用意く ださい。ケーブルは長くなるほど抵抗値が増加し、ダ ンピング特性が劣化します。また、インダクタンスや キャパシタンスも増加し、高域の音質が劣化します。
● 左右のスピーカーケーブルは、同じ長さの物を使用し てください。
接続のしかた
● 接続の前に、必ずアンプの電源を切り、音量を絞って ください。
より線/スリーブの場合
ターミナルの奥の穴に芯線を差し込み、つまみを締め ます。
バナナプラグによる接続
スピーカーケーブルをバナナプラグに接続してから、 プラグを入力ターミナルに差し込みます。
● ご使用になるバナナプラグの説明書をよくお読みくだ さい。
Yラグの場合
ターミナルの差し込み口に端末を差し込み、つまみを 締めます。
● ラグ端子で接続する場合は、内径8mmのものをお使 いください。
左側のスピーカーも 右側と同じ手順で接 続してください。
5
バイワイヤリング接続
● 本機の性能をより引きだすために、バイワイヤリング 接続をおすすめします。 2つずつある赤端子と黒端子の下側が低域用(LF+お よびLF−)、上側が高域用(HF+およびHF−)です。低 域用、高域用それぞれ一対のケーブルを使用して、赤 (+)端子とアンプの(+)、黒(−)端子とアンプの(−)を 接続してください。
● 高域用と低域用のスピーカーケーブルは、同じ長さの ものを使用してください。
HF
-
LF
-
HF
+
LF
+
|
アンプ
アース線
高域用端子
低域用端子
アース接続について
● アース接続は、緑(|)端子と、アンプのアース端子ま たはシャシーに直接アース線で接続します。 または、スピーカーケーブルにシールド線を使用して いる場合は、シールドを緑(|)端子とアンプのアース 端子またはシャシーに接続します。
● 本機をマルチアンプ駆動する場合には、アース接続は 高域用アンプとのみ行ってください。低域用アンプと アース接続した場合、ハムノイズが発生することがあ ります。

前面グリルの着脱について

● 高音域のレベル調整などでグリルを取り外すときは、 付属の鍵をグリル下部の穴に差し込み、反時計方向 へ回してロックを外します。片手でグリルを支えな がら、鍵を差し込んだままゆっくりと手前に引いて 外してください。
● グリルを取り付けるときは、先にグリルの上部をは めてから、下部をゆっくりと押し込み、鍵を時計方 向に回してロックしてください。
グリル
鍵穴
本体前面
左側のスピーカーも 右側と同じ手順で接 続してください。
6
調 節
高音域レベル調節
リスニングルームの音響特性に合わせて、高音域の レベルを調整することができます。レベル調整によ って、1.8kHz〜25kHzの帯域レベルを一様に変化 させることができます。 前面のグリルを取り外して、音を聴き比べながら 「TREBLE ENERGY」のロックネジを差し替えてく ださい。
● ロックネジを「LEVEL」に差したときに、周波数特性 がフラットになるように設定されています。レベル を調整するときは、まずロックネジを「LEVEL」に差 し込み、アンプの音質もフラットな状態にしてくだ さい。 アンプのバランス調節つまみを使って、左右のスピ ーカーから別々に音を出して調整し、最後に両方の スピーカーから音を出して総合的に調整してくださ い。
+
5
0
-
5
dB
100kHz 1kHz 5kHz
+3.0dB +1.5dB
0dB
-
1.5dB
-
3.0dB
25kHz
TREBLEENERGY
1.7kHz〜25kHz OUTPUTdB
● 高音域が不足している場合は「+1.5」または「+3.0」 に、高音域が強すぎる場合は「−1.5」または「−3.0」 にロックネジを差し込んでください。
● ロックネジは確実に締めてください。ゆるんでいる と、ノイズなどの原因になります。
位相チェックについて
● 左右のスピーカーの極性(+・−)が一致していない と、位相が合わないために、正しいステレオ再生音が 得られません。位相チェックは、低音がよく入ってい るプログラムソースを左右のスピーカーからモノラル で出して聴き比べます。
● 位相が合っている場合は、低音が豊かによく出て、音 像が左右のスピーカーの中央に定位します。位相が合 っていない場合は、低音が出ず音像がぼやけて定位し ません。このような場合は、スピーカーとアンプ間の 接続の極性(+・−)を確認してください。 一方だけ、極性を逆に接続しなおすと正しい位相にな ります。
エージング
使い始めに、注意深くエージング(ならし運転)をする ことによって、電源回路およびユニットの寿命を延 ばし性能を高めることができます。 エージングは、適度な音量で延べ40時間以上行って ください。
7

仕 様 保証とアフターサービス

※ 仕様およびデータは英国TANNOY社の発表によるも
のです。外形寸法は弊社の計測値です。
※ 仕様および外観は改善のため予告なく変更すること
があります。
エンクロージャー型式
バスレフ方式
(DPS:DistributedPortSystem)
使用ユニット
ハードエッジタイプ 10インチ同軸2ウェイ
能率 91dB(W/m.1kHz)
連続許容入力(
RMS
) 95W
最大許容入力(瞬間) 225W
高調波歪
1.75%以下(95W/RMS, 50Hz〜20kHz)
入力インピーダンス
クロスオーバー周波数
1.8kHz
周波数特性(−6dB) 35Hz〜25kHz
指向特性 90°円錐
エンクロージャー仕上
ウォルナット無垢/突き板仕上げ
エンクロージャー容積
85
外形寸法(W×H×D ) 3 9 8×8 5 5 ×368mm
質量 23kg/台
足付きネジ×4、スパイク型ネジ×4 ナット×4、ワッシャー×4
付属品 ショートワイヤー×2
ウッドワックス×1、鍵×1 取扱説明書×1、保証書×1
保証書
この製品には保証書が添付されています。 保証書は、販売店が所定事項を記入してお渡しいた します。「販売店名・お買い上げ日」など、記載事項 をお確かめのうえ、お受け取りください。また、保 証内容をよくお読みいただき、大切に保存してくだ さい。
● 保証期間は、お買い上げ日より1年です。
補修用性能部品の保有期間
当社は、この製品の補修用性能部品(製品の機能を 維持するために必要な部品)を製造打ち切り後8年間 保有しています。
修理に関するご相談やご不明な点は
修理に関するご相談、およびご不明な点は、お買い 上げの販売店または弊社サービス部門(裏表紙に記 載)にお問い合わせください。
保証期間中は
修理に際しましては、保証書をご提示ください。保 証書の規定に従って修理させていただきます。 詳細につきましては、保証書をご覧ください。
保証期間が過ぎているときは
保証期間経過後の修理は、修理によって機能が維持 できる場合、お客様のご要望により有料修理させて いただきます。
ご連絡いただきたい内容
型名:タンノイスピーカー Stirling/SE
スターリング・エスイー
お買い上げ日: 販売店名: お客様のご連絡先 故障の状況 (できるだけ詳しく)
廃棄するときは
本機を廃棄する場合に必要になる収集費などの費 用は、お客様のご負担になります。
分解・改造禁止
この機器は絶対に分解・改造しないでください。 この機器に対して、当社指定のサービス機関以外によ る修理や改造が行われた場合は、保証期間内であって も保証対象外となります。 当社指定のサービス機関以外による修理や改造によっ てこの機器が故障または損傷したり、人的・物的損害 が生じても、当社は一切の責任を負いません。
この取扱説明書にはエコロジーペーパー(非木材原料 バガス 50%、古紙 50%)を使用しています。
PRINTED IN JAPAN 0110.MA-1161C
この製品のお取り扱い等に関するお問い合わせは
お客様相談室までご連絡ください。お問い合わせ受付時間は、土・日・祝日・弊社休業日を除く 9:30〜12:00/13:00〜17:00です。
AVお客様相談室
0570-000-701
一般電話・公衆電話からは市内通話料金でご利用いただけます。
〒206-8530 東京都多摩市落合1-47 電話:042-356-9235/FAX:042-356-9242
故障・修理や保守についてのお問い合わせは
ティアック修理センターまでご連絡ください。お問い合わせ受付時間は、土・日・祝日・弊社休業日を除く 9:30〜17:00です。
ティアック修理センター
0570-000-501
一般電話・公衆電話からは市内通話料金でご利用いただけます。
〒190-1232 東京都西多摩郡瑞穂町長岡 2-2-8 電話:042-556-2280/FAX:042-556-2281
● ナビダイヤルは全国どこからお掛けになっても市内通話料金でご利用いただけます。PHS・IP電話などからは ナビダイヤルをご利用いただけませんので、通常の電話番号にお掛けください。
● 新電電各社をお使いの場合はナビダイヤルをご利用いただけないことがあります。その場合はご契約されてい る新電電各社へお問い合わせいただくか、通常の電話番号にお掛けください。
● 住所や電話番号は、予告なく変更する場合があります。あらかじめご了承ください。
エソテリック株式会社
〒206-8530 東京都多摩市落合1-47 http://www.esoteric.jp/
Loading...