System Management Services
(SMS) 1.1
リファレンスマニュアル
Sun Microsystems, Inc.
901 San Antonio Road
Palo Alto, CA 94303-4900
U.S.A.650-960-1300
Part No. 816-2246-10
Revision A, 2001 年 11 月
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原典 :
System Management Services (SMS) 1.1 Reference Manual
Part No: 816-0900-10
Revision A
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目次
Intro(1M) 2
addboard(1M) 6
addtag(1M) 12
cancelcmdsync(1M) 15
console(1M) 20
dca(1M) 25
deleteboard(1M) 27
deletetag(1M) 32
disablecomponent(1M) 34
dsmd(1M) 39
dxs(1M) 41
enablecomponent(1M) 42
esmd(1M) 47
flashupdate(1M) 50
fomd(1M) 54
frad(1M) 55
help(1M) 56
hpost(1M) 58
hwad(1M) 59
目次 iii
initcmdsync(1M) 60
kmd(1M) 65
mand(1M) 68
mld(1M) 70
moveboard(1M) 73
osd(1M) 80
pcd(1M) 81
poweroff(1M) 84
poweron(1M) 87
rcfgadm(1M) 90
reset(1M) 109
resetsc(1M) 112
runcmdsync(1M) 115
savecmdsync(1M) 117
setbus(1M) 122
setdatasync(1M) 125
setdate(1M) 129
setdefaults(1M) 132
setfailover(1M) 136
setkeyswitch(1M) 138
setobpparams(1M) 142
setupplatform(1M) 145
showboards(1M) 149
showbus(1M) 158
showcmdsync(1M) 161
showcomponent(1M) 163
showdatasync(1M) 168
showdate(1M) 171
iv System Management Services (SMS) 1.1 リファレンスマニュアル • 2001 年 11 月
showdevices(1M) 173
showenvironment(1M) 178
showfailover(1M) 187
showkeyswitch(1M) 190
showlogs(1M) 192
showobpparams(1M) 196
showplatform(1M) 198
showxirstate(1M) 205
smsbackup(1M) 210
smsconfig(1M) 213
smsconnectsc(1M) 224
smsrestore(1M) 227
smsversion(1M) 229
ssd(1M) 231
tmd(1M) 232
目次 v
vi System Management Services (SMS) 1.1 リファレンスマニュアル • 2001 年 11 月
保守コマンド
Intro
(1M)
名前 Intro – SMS 管理
機能説明 この節 では、システム管理 ソフトウェアの環境 で実行 可能なコマンドについて
説明します。
コマンド一覧 addboard(1M) ドメインに 対する ボードの 割り当て、接 続、
設定
addtag(1M) ドメ インに対 するドメ イン名 (タグ) の割 り当
て
cancelcmdsync (1M) コマンド同期 リストからコマンド同 期 記 述子
を削除
console(1M) ドメ インコンソールへ のアクセス
dca(1M) ドメ イン構 成エ ージェント
deleteboard(1M) ドメ インからシステムボ ードを切 り離 し、割
り当てを解除
deletetag (1M) ドメ インに関連付けられているド メ イン 名 (タ
グ) の削除
disablecomponent (1M) 特定のコンポ ーネ ントをプラットフォームま
たはブラックリストファ イルに追加
dsmd(1M) ドメ インの状態監視 デーモン
dxs(1M) ドメ イン X サーバ ー
enablecomponent(1M) 特定のコン ポー ネントをプラットフォーム、
ドメ インまたは ASR ブラックリストから削除
esmd(1M)
環境状態監視デーモン
flashupdate(1M) PROM システムボ ードの更新
fomd(1M) フェイルオ ーバ ー管理 デーモン
frad(1M) FRU アクセスデーモン
help(1M) SMS コマンドのヘ ルプ情報を表示
2 SMS 1.1 2001 年 6 月 6 日
Intro
(1M)
hpost (1M) Sun Fire 15K の電源投入時自 己診断 (POST) 制
御系アプリ ケーション
hwad(1M) ハードウェアアクセスデーモン
initcmdsync(1M) 回復するスクリプトを 特定するための、コマ
ンド同期 記述子 の作成
kmd(1M) キー管理 デーモン
mand(1M) 管理ネットワークデーモン
mld(1M)
メッセージロ ギングデーモン
moveboard(1M) ドメ イン間 でのボ ードの移動
osd(1M) OpenBoot PROM サーバ ーデーモン
pcd(1M) プラットフォーム構 成データベ ースデーモン
poweroff(1M) 電源切断の制 御
poweron(1M) 電源投入の制 御
rcfgadm(1M) 遠隔構成 管理
reset(1M) 指定 されたドメ インのすべての CPU ポートに
リセットを送信
resetsc(1M) スペ アシステムコントローラ (SC) のリセット
runcmdsync(1M) フェイルオ ーバ ー後 の回復 のために、指定 さ
れたスクリプトを準備
savecmdsync (1M) フェイルオ ー バ ーの 後 に、スクリプトを 再 開
する場所 の指定 、およびマーカーの追加
setbus (1M) ドメイン 内のアクティブな 拡張ボタンで 動的
バスの 再構成を実 行
setdatasync (1M) データ同期で使用されるデータ適用リストの
変更
setdate (1M) システムコントローラ (SC) またはドメ インの
日付と時刻 の設定
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 3
Intro
(1M)
setdefaults (1M) 直前にアクティブであったドメ インのすべて
のインスタンスの削除
setfailover (1M) システムコントローラ (SC) フェイルオー バー
メカニズムの 状態の 変更
setkeyswitch(1M) 仮想キースイッチ 位置の 変更
setobpparams(1M) ドメ インの OpenBoot PROM 変数の 設定
setupplatform(1M) ドメ インの使用可能構 成要素 リストの設定
showboards(1M)
ボードの 割り当て情報と 状態の 表示
showbus (1M) アクティブドメ イン 内 の 拡張ボ タンの バ ス 構
成を表示
showcmdsync(1M) 現在のコマンド同 期リストの 表示
showcomponent(1M)
コンポ ーネ ントのブラックリスト状態 の表示
showdatasync (1M) フェイルオ ー バ ーに 対 するシステムコント
ローラ (SC) のデータ同期状態 の表示
showdate (1M) システムコントローラ (SC) またはドメ インの
日付と時刻 の表示
showdevices (1M) システムボ ードデ バ イスおよび 資源 使用 状況
情報の表示
showenvironment(1M) 環境データの 表示
showfailover(1M) システムコントローラ (SC) のフェイルオ ー
バー 状態の 管理または表示
showkeyswitch(1M) 仮想キースイッチ 位置の 表示
showlogs(1M) メッセージログフ ァイルの 表示
showobpparams(1M) ドメ インの OpenBoot PROM 起動パラ メタの
表示
showplatform (1M) 各ドメ インの ボ ード使用可能 構 成 要素 リスト
およびドメ イン状態 の表示
4 SMS 1.1 2001 年 6 月 6 日
Intro
(1M)
showxirstate (1M) プロセッサにリセットパルスを送信後、 CPU
ダンプ情報を 表示
smsbackup(1M) SMS 環境のバ ックアップ
smsconfig(1M) Sun Fire 15K システムのシステムコントロー
ラ (SC) 構 成ユーティリティー
smsconnectsc(1M) 遠隔 SC コンソールへ のアクセス
smsrestore(1M) SMS 環境の 復元
smsversion(1M)
SMS ソフトウェアのアクティブバ ージョン
を、他の常駐バ ージョンに変更
ssd(1M) SMS 起動デーモン
tmd(1M) タスク管理 デーモン
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 5
addboard
(1M)
名前 addboard – ドメ インに対 するボ ードの割 り当て、接続 、設定
形式 addboard
–d domain_id |domain_tag [ –c function] [ –r retry_count
[
–t timeout ]] [ –q] [ –y| –n] location [location ]...
addboard –h
機能説明 addboard(1M) は、ドメ イン domain_id | domain_tag に 対 して location の 割 り当
て、接続 、設定 を行 います。
ボードは、 追加されるド メインで available になっているか、またはそのド
メインで assigned になっている 必要があります。–c オプションは、 現在の
設定状態から 新しい 設定状態へ、 ボードの 切り 替えを指 定する 場合に使用しま
す。設定状態 は、assign 、connect 、または configure のいず れかとなり
ます。–c オ プションが指定 されない場 合は、デフォルトの設定状態 は
configure になります。
– addboard はタスクを同期的に実行し 、コマンドが完了 するまでユー
注
ザーに制御 を返 しません。ボ ードの電源 が入 っていないか、またはテ
ストされていない状態 で、–c connect|configure オ プションを指
定 すると、このコマンドによってボ ードの電源 が 投入 され、テストさ
れます。
1 つのボ ードのみ が指定 されており、それが自動 システム回復 (ASR)
ブラックリストファ イルに定義 されている場 合は、addboard はエ
ラーメ ッセージを表示 して終了 します。複数 のボ ードが指定 されてい
る場 合は、addboard は、ボ ードがスキップ中であることを示 すメ ッ
セージを表示 して次 のボ ードへ進み 、最後 のボ ードの場 合は、そこで
終了 します。
オプション 次のオ プションがサポ ートされています。
–c function
function の有効 な値 は、assign 、connect 、または configure で
す。このオ プションは、設定状態 の切 り替え を制御 する場 合に使用し
ます。それぞ れの機 能は、その前の状態 に基づいて実行 されます。た
とえば 、configure は最初 に割り当て を行 い、次 に接続 してから設
定 を行 います。 有効 な 切 り 替え状態 とその 意味 は以下のとおりです。
6 SMS 1.1 2001 年 6 月 6 日
■ assign
ボードを論理ド メインに 割り当てます。
■ connect
ボ ードが論理 ド メ インに割 り当てられていない場 合は、割 り
当てます。
ボ ードを connected|unconfigured 状態 に切 り替え ます。
これで、システムボ ードは論理 ドメ インに割 り当てられ、接
続 されている (active ) 状態 になります。この状態 では、標準
システムでボ ード上 のハ ードウェア資源 を使用することはで
き ますが、ボ ードのハ ードウェア資源 は標準 の Solaris のデー
タ構造 では表現 されないため、Solaris の環境 では使用でき ま
せん。ボ ード上 で使用でき る操 作は、設定管理 に限定 されま
す。
■ configure
ボ ードが論理 ド メ インに割 り当てられていない場 合は、割 り
当てます。
addboard
(1M)
ボ ードを connected|configured 状態 に切 り替え ます。こ
の状態 では、ボ ードはドメ インに割 り当て、接続 され、アク
ティブになっており、Solaris の環境 用に設定 されています。
ボード 上の ハードウェア 資源は、Solaris で使用することがで
きます。
–d domain_id
ドメ インの ID です。 有効 な domain_id は、A ~ R で、大文字と小 文
字を区別 しません。
–d domain_tag
addtag(1M) を使用してドメ インに割 り当てられる名 前。
–h
ヘルプ。使用方法を 表示します。
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 7
addboard
(1M)
– 単一で使用します 。 –h に追加して指 定されたオ プションは無視されま
注
す。
–n
すべてのプロンプトに自動 的に「no 」 と応答 します。 プロンプトは、
–q オプションを使用するまで 表示されます。
–q
非出力 。プロンプトを含むすべての stdout へ のメ ッセージを抑 制し
ます。
–q を単 独で使用すると、すべてのプロンプト対 して –n オプションが
デフォルトで定義 されます。
–q オプションを –y または –n オプションとともに使用すると、ユー
ザープロンプトがすべて非表示 になり、選択 したオ プションに基づい
て「y 」 または「n 」 のいず れかで自動 的に応答 します。
–r retry_count –t timeout
これらのコマンド引数 を使用すると、状態 の切 り替え 中に障害 が発生
した場 合に再試行する回数を指定 することができ ます。–r retry_count
オ プションは、ドメ インによって設定状態 の変更 が再試行 される回数
を表 します。–t timeout オ プションは、次 の再試行 を行う までにドメ
インが待機 する時間 (秒) を表 します。このオ プションは、必ず
retry_count とともに使用します。デフォルト値 は 0 で、これは要求 が
すぐ に再試行 されることを意味 します。
–y
すべてのプロンプトに対 して自動 的に「yes」 と応答 します。プロンプ
トは、–q オ プションを使用するまで表示 されます。
オペランド 次のオペ ランドがサポ ートされています。
location ボード 位置のリストで、ス ペースで区切 ります。複 数の
location 引数 を使用でき ます。
8 SMS 1.1 2001 年 6 月 6 日
拡張機能説明
addboard
次 の location 形 式が使用で き ます。
SB(0...17)
IO(0...17)
– ボードタイプを使用する場 合は、 showboards(1M) を使用します。
注
(1M)
必要なグループ特権
使用例 使用例 1 - ド メイン C に ボードを 割り当てる
–c assign オプションは、プラットフォーム 管理 者 特 権を 持 つユーザーの
み、実 行することがで きます。
ドメ イン管理 者または設定 者特 権を持 っているユーザーは、自身 のドメ インに
ついてのみ 、このコマンドを実行 でき ます。対象 のドメ インにボ ードが割 り当
てられていない場 合は、ドメ インの使用可能構 成要素 リストにボ ードを定義 し
ておく必要 があります。
詳細 については、『 System Management Services (SMS) 1.1 管理者マニュア
ル』 の第 2 章 を参照してください。
ドメ イン C に 4 つのボ ードを割 り当てる場 合は、プラットフォーム特 権を持
つユーザーが割 り当てを行う か、またはボ ードをドメ インの使用可能構 成要素
リストに定義 しておく必要 があります。
sc0:
SB at SB0 assigned to domain: C
IO at IO1 assigned to domain: C
SB at SB1 assigned to domain: C
SB at SB2 assigned to domain: C
sc0:
:> addboard -d C -c assign SB0 IO1 SB1 SB2
sms-user
:>
sms-user
使用例 2 - ブラックリストに 定義 されているボ ードをドメ イン C に 割 り当て
る
ドメ イン C に4 つのボ ードを割 り当てる場 合は、プラットフォーム特 権を持 つ
ユーザーが割 り当てを行う か、またはボ ードを使用可能構 成リストに定義 して
おく必要 があります。
sc0:
SB at SB0 assigned to domain: C
IO at IO2 assigned to domain: C
Warning:IO at IO2 is blacklisted. You will not be able to connect or configure it.
:> addboard -d C -c assign SB0 IO2 SB1 SB2
sms-user
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 9
addboard
(1M)
SB at SB1 assigned to domain: C
SB at SB2 assigned to domain: C
sc0:
sms-user
:>
使用例 3 - ドメ イン A にボ ードを接 続 する
この例では、再試行の回数を 5 回、タイムアウトを 5 秒に設定 し、ドメ イン A
に対 して 3 つのボ ードを接続 します。
終了ステータス
属性
sc0:
:> addboard -d A -c connect -r 5 -t 5 IO3 IO4 IO5
sms-user
使用例 4 - ブラックリストに定義 されている ボ ードをド メ イン C に接続 する
プラットフォーム特 権を持 つユーザーが接続 を行う か、またはボ ードをドメ イ
ンの使用可能構 成要素 リストに定義 しておく必要 があります。
sc0:
SB at SB0 is blacklisted.
Exiting. sc0:
:> addboard -d C -c connect SB0
sms-user
:>
sms-user
使用例 5 - ボード (ASR ブラックリストに定義されているボードを含む ) をド
メイン A に 設定する
プラットフォーム特 権を持 つユーザーが設定 を行う か、またはボ ードをドメ イ
ンの使用可能構 成要素 リストに定義 しておく必要 があります。
sc0:
Skipping IO at IO4.It is blacklisted.
:> addboard -d A -c configure IO3 IO4 IO5
sms-user
次の 終了値が 返されます。
0 正常に 終了しました。
0 以外エラーが発生 しました。
5
次 の属性の 説 明については、attributes (
) を参照してください。
属性タイプ 属性値
Availability SUNWSMSop
ファイル
このコマンドでは次 のファ イルが使用されます。
/etc/opt/SUNWSMS/config/asr/blacklist
esmd によって除外 されるコンポ ーネ ントの一覧。
10 SMS 1.1 2001 年 6 月 6 日
– このフ ァイルは内 部で作成されて使用されます。 手動 で編集しないで
注
関連項目 addtag (
ください。
1M
)、esmd (1M)
addboard
(1M)
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 11
addtag
(1M)
名前 addtag – ドメ インに対 するドメ イン名 (タグ) の割 り当て
形式 addtag
–d domain_id |domain_tag [ –q] [ –y| –n] new_tag
addtag –h
機能説明 addtag(1M) は、指定 されたド メ インタグ 名 (new_tag ) をド メ イン
(domain_id |domain_tag ) へ追加します。 1 つのドメ インには 1 つの 名前タグし
か割 り当てでき ません。また、この名 前はすべてのドメ インで必ず 一意 になる
よう にします。addtag を使用して domain_tag を変更 することもでき ます。
オプション –d domain_id ドメ インの ID 。 有効 な domain_id は、 A ~ R で、大文字と 小
文字を区別 しません。
–d domain_tag addtag (1M) を使用してドメ インに 割 り当てられる 名 前。
new_tag ドメ インに割 り当てられる新 しいタグ名 。不正 なドメ イン名
の説 明については、「拡張機 能説 明」 を参照してください。
–h ヘルプ。使用方法を表示 します。
– 単一で使用します 。 –h に追加して指定 されたオ プションは無 視されま
注
す。
–n すべてのプロンプトに自動 的に 「no 」 と 応答 します。プロン
プトは、–q オ プションとともに使用しない限り表示 されま
す。
–q 非出力 。プロンプトを含むすべての stdout へのメ ッセージ
を抑 制します。
単独で使用すると、–q はデフォルトですべてのプロンプトに
対して –n オプションを指 定します。
–y オプションまたは –n オプションのどち らかとともに使用
すると、–q ではすべてのユーザープロンプトを抑 制し、選択
したオ プションに基づいて自動 的に「y」 または「n」 のどち
らかで応答 します。
12 SMS 1.1 2001 年 6 月 6 日
addtag
(1M)
–y すべてのプロンプトに自動 的に 「yes 」 と 応答 します。プロン
プトは、–q オ プションとともに使用しない限り表示 されま
す。
オペランド
拡張機能説明
ドメイン名 (タグ) の制約
必要なグループ特権
使用例 使用例 1 - プロンプトを表示 してタグ eng2 をド メイン A に割 り当てる
次の オペランドがサ ポートされています。
new_tag ドメ インに 割 り当てられる 新 しいタグ 名 。 不正 なド メ イン 名
の説 明については、「拡張機 能説 明」 を参照してください。
ドメ イン名 タグには、次 の制約 があります。
1 文字の名前は使用しない
■
すべてのドメイン名 タグは、 同じシャーシ内のドメ インで一意とする
■
タグは、 Solaris のノード名と同じ制約に準拠します。 現在 、ドメイン名の
■
長 さは 2 文字から 64 文字に制限されています。
このコマンドを実行 するには、プラットフォーム管理 者特 権が必要 です。
詳細 については、『 System Management Services (SMS) 1.1 管理者マニュア
ル』 の第 2 章 を参照してください。
sc0:sms-user :>
addtag -d A eng2
このドメ インのタグが終了 する場 合は、プロンプトが表示 されます。
y オプションを使用して、タグ「 eng2 」をドメ イン A に割 り当
使用例 2 -
–
てる
sc0:sms-user :>
addtag -d A -y eng2
プロンプトが表示 され、自動 的に「yes」 と応答 します。この応答 によって、
ドメ インに対 して (タグがすでに存在 している場 合でも) ドメ インタグが設定
されます。
n オプションを使用してタグ eng2 をドメ イン A に割 り当てる
使用例 3 -
sc0:sms-user :>
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 13
–
addtag -d A -n eng2
addtag
(1M)
プロンプトが表示 され、自動 的に「no 」 と応答 されます。この応答 によっ
て、このドメ インに対 するタグがまだ設定 されていない場 合は、タグが設定 さ
れます。
終了ステータス
使用例 4 -
sc0:sms-user :>
–qy オプションを使用してタグ eng2 をドメ イン A に割 り当てる
addtag -d A -qy eng2
プロンプトは表示 されません。
qn オプションを使用してタグ eng2 をドメ イン A に割 り当てる
使用例 5 -
sc0:sms-user :>
–
addtag -d A -qn eng2
この例 では、まだ設定 されていない場 合にのみ 、タグ eng2 をドメ イン A に割
り当てます。プロンプトは表示 されません。
使用例 6 -
sc0:sms-user :>
–q オプションを使用してタグ eng2 をドメ イン A に割 り当てる
addtag -d A -q eng2
この例 では、タグがまだ設定 されていない場 合に、タグ eng2 をドメ イン A
に割 り当てます。タグが設定 されている場 合は、このコマンドを実行 しても変
更されません。プロンプトは 表示されません。
次の 終了値が 返されます。
0
正常に 終了しました。
0 以外エラーが発生 しました。
5
属性
次の属性の 説明については、attributes (
属性タイプ 属性値
) を参照してください。
Availability SUNWSMSop
関連項目
14 SMS 1.1 2001 年 6 月 6 日
deletetag(
1M
)
cancelcmdsync
(1M)
名前 initcmdsync 、cmdsync 、 cancelcmdsync 、 savecmdsync – コマンド同 期 コマン
ド
形式 cancelcmdsync
initcmdsync
savecmdsync –M
cmdsync_descriptor
script_name
parameters
[
identifier cmdsync_descriptor
]
[cancel |init |save ]cmdsync –h
機能説明 これらのコマンド同期 コマンドはともに 機 能し、システムコントローラ (SC)
のフェイルオ ーバ ーによって中断されたユーザー定義 のスクリプトの回復 を制
御 します。コマンドを同期化 するには、ユーザー定義 のスクリプトに次 のコマ
ンドを挿入 します。
initcmdsync は、回復するスクリプトを特定 するための、 コマンド同期 記
■
述子 を作成します。
この記述子 は、コマンド同期 リストの中に定義 されます。このリストは、
フェイルオ ーバ ーが発生 した後 で、新 しいメ インの SC で再起動 するスクリ
プトとコマンドを特定 します。
savecmdsync は、 フェイルオーバーが発生した後 で、 スクリプト 内のどの
■
場所から処理を再開するかを特定するためのマーカーを追加します。
cancelcmdsync は、 コマンド同 期リストからコマンド同期記述子を削除
■
します。これによって、スクリプトは 1 度 だけ実行 され、それ以降 のフェ
イルオーバーの後には実行されません。
コマンド同期 リストから記述子 を削除 するために、スクリプトのすべての出力
先には、必ず 1 つの cancelcmdsync シーケ ンスを定義 します。記述子 が削
除されていない 場合にフェイル オー バーが発 生すると、スクリプトは、 新しい
メイン SC 上で実 行されます。
– initcmdsync と cancelcmdsync のシー ケンスは、コマンドが同期
注
化 されるよう に必ず 1 つのスクリプトに定義 します。savecmdsync
はオ プションのコマンドで、スクリプト内 の場所 をマークして処理 を
再開する場所を特定する 場合の み使用します。 特別な 再開 ポイントが
必要ない 場合は、 代わりに runcmdsync (1M) を使用することもで き
ます。
2001 年 7 月 25 日 SMS 1.1 15
cancelcmdsync
オプション 次の オプションがサ ポートされています。
(1M)
cmdsync_descriptor コマンド同期 記述子 ( ユーザー定義 スクリプトを指定
する記述子) を表 します。この記述子 は、
initcmdsync コマンドの標準 の 出力値として返 され
ます。
–h ヘルプ。使用方法を表示 します。
– 単一で使用します 。 –h に追加して指定 されたオ プションは無 視されま
注
す。
–M identifier フェイルオ ー バ ーの 後 に、スクリプトを 再 開する 場所
を指定 します。この記述子 は、正 の整数 とします。
parameters ユーザー定義 スクリプトに関連する オ プションまたは
パラメ タを表 します。これらのパラメ タは、スペ ア
SC に格納 されており、フェイル オ ー バ ーの 後 で指 定
されたスクリプトを再起動 する際 に使用します。
script_name 同期的に 処理されるユーザー 定義スクリプトの 名前を
表します。
拡張機能説明
コマンド同 期コマンドは、ユーザー 定義スクリプト 内の 特定の 論理ポイントに
挿入します。
たと えば、 Korn シェルスクリプトは、以下のよ うになります。
# MAIN CODE STARTS HERE
# Be sure to use a cleanup procedure to handle any interrupts.
# Use the cancelcmdsync to remove the script from the command
# synchronization list.Otherwise, the command will get restarted
#onthenewmainSC.
#
clean_up () {
cancelcmdsync $desc
exit
}
# Declare the clean_up function to capture system signals
# and cleanup.
trap "clean_up" INT HUP TERM QUIT PWR URG
goto_label=1
# Process the arguments, capturing the -M marker point if provided
#
for arg in $*; do
case $arg in
16 SMS 1.1 2001 年 7 月 25 日
cancelcmdsync
-M )
goto_label=$arg;;
.
.
.
esac
done
# Place this script and all its parameters in the command synchronization
# list, which indicates the commands to be restarted after an SC failover.
#
# NOTE:The script must be executable by the user defined in fomd.cf
# and reside in the same directory on both the main and the spare SC.
# If the command is not part of the defined PATH for the user, the
# absolute filename must be passed with the initcmdsync command.
#
initcmdsync
# The marker point is stored in the goto_label variable.
# Keep executing this script until all cases have been processed or an
# error is detected.
#
while (( $goto_label != 0 )) ; do
script_name parameters
#
# Each case should represent a synchronization point in the script.
#
case $goto_label in
#
# Step 1:Do something
#
1)
do_something
.
.
.
(1M)
# Execute the savecmdsync command with the script's
# descriptor and a unique marker to save the position.
# If a failover occurs here, the commands
# represented in the next goto_label (2) will be
# resumed.
#
savecmdsync -M $(( $goto_label + 1 )) $desc
goto_label=$(( $goto_label + 1 ))
;;
#
# Step 2:Do more things
#
2)
do_more_things
.
.
.
savecmdsync -M $(( $goto_label + 1 )) $desc
goto_label=$(( $goto_label + 1 ))
;;
#
# Step 3:Finish the last step and set the goto_label to 0
2001 年 7 月 25 日 SMS 1.1 17
cancelcmdsync
(1M)
# so that the script ends.
3)
finish_last_step
.
.
.
goto_label=0
;;
esac
done
# END OF MAIN CODE
# Remember to execute cancelcmdsync to remove the script from the
# command synchronization list.Otherwise, the command will be restarted
# after the failover.
#
cancelcmdsync $desc
必要なグループ特権
終了ステータス
このコマンドを実 行するには、プラットフォーム 管理者、プラットフォーム オ
ペレータ、プラットフォーム保 守、ド メイン 管理者、またはド メイン 設定者の
特権が 必要です。
詳細については、 『System Management Services (SMS) 1.1 管理者マニュア
ル 』の第 2 章を参照してください。
次の 終了値が 返されます。
0 正常に 終了しました。
0 以外エラーが発生 しました。
– initcmdsync の標準出力 には、 コマンド同 期記述子が含まれていま
注
す。(フェイルオ ーバ ーが終了 した場 合や、単 一の SC 環境 など で)
フェイルオ ーバ ーが使用でき ない場 合は、同期 コマンドが含まれてい
るスクリプトでは、プラットフォームのログファ イルに対 してエ ラー
メッセージを 生成し、 ゼロ以 外の 終了コードを 返します。これらの
メッセージは無 視することもで きます。
18 SMS 1.1 2001 年 7 月 25 日
属性 次の属性の 説明については、attributes (
属性タイプ 属性値
cancelcmdsync
5
) を参照してください。
(1M)
Architecture All
Availability SUNWSMSop
Stability Evolving
MT-Level Safe
1M
関連項目 runcmdsync (
), showcmdsync( 1M)
注意事項 (同期 コマンドを使用した ) ユーザー定義 スクリプトの 例 は、 /opt/SUNWSMS/
examples/cmdsyncディレ クトリに保存 されています。
2001 年 7 月 25 日 SMS 1.1 19
console
(1M)
名前 console – ドメ インコンソールへ のアクセス
形式 console
–d domain_id |domain_tag [[ –f]|[ –l]|[ –g]|[ –r]] [ –e escapeChar ]
console –h
機能説明 console(1M) は、指定 されたド メ イン (domain_id または domain_tag ) に 対 す
るコマンドを実行 するウィンドウ「 コンソールウィンドウ」 を作成して、ドメ
インの仮想 コンソールドライバへ遠隔 接続 します。1 つのドメ インに対 して複
数 の console コマンドを同 時 に接続 することもでき ますが、書き込み 権は 1
つの console のみ が所有 し、その他のコマンドは読み 取り専 用になります。
書き込み権は、「 ロック」 または「 ロック解除」 のいずれかのモードになりま
す。
オ プションを指定 しないで console を 呼 び出 すと、排 他的な「 ロックされた
書き込み」 モード (オ プション –f ) の状態 になります。排 他的なセッションで
は、ドメ イン仮想 コンソールから他のセッションが強 制的に切 り離 されます。
ロックされた書き込み モードでは、安全 性が高 くなります。このモードは、
console –f を使用して他のコンソールが開かれた場 合、または実行 中の他の
console ウィンドウから ~* が入力 された場 合に解除 されます。これらの 2
つの場 合には、新 しい console セッションが排 他セッションになります。
ロック解除 された書き込み 権は、ロックされた書き込み に比 べて安全 性が低 く
なります。このモードは、 console –g 、console –l または console –f 、
を使用して別 の console コマンドが開始 された場 合、あるいは別 のコンソー
ルウィンドウから ~@ 、~& または ~* が入力 された場 合に解除 されます。
console は、 IOSRAM 、またはドメ インに 対 する ネ ットワークパスを使用し
て、ドメ インコンソールと通信 します。~= ( チルドおよび等号
記号) のコマン
ドを使用して、通信 パスを手動 で切 り替え ることができ ます。ネ ットワークが
使用でき なくなり、console セッションがハ ングしたと思 われる場 合は、通
信 パスを手動 で 切 り替え ると有効 です。
チルドコマンドは「拡張機 能説 明」 で説 明します。
オプション 次のオ プションがサポ ートされています。
–d domain_id ドメ インの ID です。 有効 な domin_id は、 A ~ R で、大文字
と小 文字を区別 しません。
20 SMS 1.1 2001 年 7 月 23 日
console
(1M)
–d domain_tag addtag(1M) を使用してドメ インに割 り当てられる名 前。
–e escapeChar デフォルトのエ スケ ープ文字を設定 します。エ スケ ープ文字
を 「escapeCharacter 」 に 変更 します。デフォルトは ~ (チ
ルド) です。
有効な エス ケープ文字は 次のとおりです。
# @ ^ & ? * = . |
「 使用法」 セクションの rlogin の 「注意 事項」 を参照して
ください。
–f 強制オ プション (デフォルト )。ド メ インコンソールウィンドウ
を「 ロックされた書き込み」特 権でオ ープンし、オ ープンし
ている他のセッションをすべて終了 し、新 しいセッションが
オープンされないよ うにします。これにより、セッションが
排他になります。このコマンドは、( 専用にデ バッグを 行う場
合な ど) コンソールを 排他的に使用する 場合の み使用します。
多重セッションモードを 復元するには、ロックを開放 (~^ ) す
るか、または、コンソールセッションを 終了 (~. ) します。
–g グラブオ プション。コンソールウィンドウを 「 ロック 解除 さ
れた書き込み」特 権でオ ープンします。他のセッションが
「 ロック解除 された書 き込み」特 権を持 っている場 合は、そ
のセッションは読み 取り専 用になります。 他のセッションが
「 ロック」特 権を 持 っている場 合は、この要求 は拒否 され、
コンソールウィンドウは読み 取り専 用でオ ープンします。
–h ヘルプ。使用方法を表示 します。
– 単一で使用します 。 –h と組 み合わせて指定されたオ プションは無 視さ
注
れます。
–l ロックオ プション。コンソールウィンドウを 「 ロックされた
書き込み」特 権でオ ープンします。他のセッションが「 ロッ
ク解除 された書き込み」特 権を持 っている場 合は、そのセッ
2001 年 7 月 23 日 SMS 1.1 21
console
拡張機能説明
(1M)
ションは読み 取り専 用になります。他のセッションが「 ロッ
ク」特 権を持 っている場 合は、この要求 は拒否 され、コン
ソールウィンドウは読み 取り専 用でオ ープンします。
–r コンソールウィンドウを読み 取り 専 用モードで オ ープンしま
す。
使用法 ドメ インコンソールウィンドウでは、 行 の先 頭 文字として 現 れるチルド (~)
は、console が特別 な処理 を行う ためのエ スケ ープ記号 とみ なされます。具
体的には、次 のものがあります。
~? ステータスメッセージ
■
~.console セッションの 切断
■
~# OpenBoot PROM または kadb へブレーク
■
~@ ロック解除 された書き込み特 権の取得 (–g を参照 )
■
~^ 書き込み権を開 放する
■
~= ネットワークと IOSRAM インタフェース間の通信パスを 切り替えま
■
す。 ~= はプライベ ートモードでの み 使用で き ます (~* を参照 )。
~& ロックされた書き込み特 権を取得します (–l を参照 )。この信号 は、読
■
み 取り専 用、またはロック解除 された書き込み のセッションでのみ 実行 す
ることができ ます。
~* ロックされた書き込み特 権を取得し 、 オープンしている他のセッション
■
をすべて終了 して、新 しいセッションがオ ープンしないよう にします (–f
を参照)。多重 セッションモードを復元 するには、ロックを開放 するか、ま
たはこのセッションを終了 します。
22 SMS 1.1 2001 年 7 月 23 日
console
– rlogin は、チルド が新しい 行の先頭で使用されている場 合でも、 チ
注
ルド・エスケープ のシーケ ンスを処理 します。行 の先頭 で チルドシー
ケ ンスを送信 する 必要 があり、rlogin を使用する 場 合は、2 つの チ
ルド (最初のチルドは エス ケープで、 2 番目 は rlogin に対するチルド)
を使用します。もうひ とつの方法としては、rlogin の実行 中に、行
の先頭 にチルド を入力 しないよう にします。
kill –9 コマンドを使用してコンソールセッションを終了 すると、コ
ンソールコマンドが実行 されたウィンドウまたは端末 は、raw モード
になり、ハ ングしたよう に見え ます。このよう な状況 を回避 するに
は、^j と入力 し、次 に stty sane 、さらに ^j と入力 します。
(1M)
必要なグループ特権
指定 されたドメ インについて、ドメ イン管理 者の特 権を持 っている必要 があり
ます。プラットフォームグループ特 権のみ を持 つユーザーは、ドメ インコン
ソールにアクセスすることはでき ません。
詳細 については、『 System Management Services (SMS) 1.1 管理者マニュア
ル』 の第 2 章 を参照してください。
使用例 使用例 - ドメ インで、コンソールウィンドウをロックモードで オ ープンする
sc0:sms-user:>
– ドメインコンソールウィンドウでは、 環境変数 TERM がコンソール
注
console -d a -l
ウィンドウと同じ設定 になっている場 合のみ 、vi(1) が正 しく実行 さ
れ、エ スケ ープシーケ ンス (チルド コマンド) が正 しく機 能します。
たとえば 、以下のよう になります。
sc0:sms-user:>
終了ステータス 次の 終了値が 返されます。
0
正常に 終了しました。
setenv TERM xterm
0 以外エラーが発生 しました。
2001 年 7 月 23 日 SMS 1.1 23
console
(1M)
属性 次の属性の 説明については、attributes (
属性タイプ 属性値
Availability SUNWSMSop
1M
関連項目 addtag(
xterm(
)、dxs (1M) 、kill (1) 、rlogin (1) 、set (1) 、stty (1) 、vi (1) 、
1M
)
5
) を参照してください。
24 SMS 1.1 2001 年 7 月 23 日
名前 dca – ドメ イン構 成エ ージェント
dca
(1M)
形式 dca
–d domain_id |domain_tag [ –H hostname]
dca –h
機能説明 dca(1M) は、システムコントローラ上 の dca と、指 定 されたド メ インのド メ
イン構 成サーバ ー (dcs ) との通信メ カニズムを提供します。dca には、遠隔 の
動 的な再構 成コマンドに関する通信 サービスが用意 されています。
このエ ージェントは、ssd(1M) によって自動 的に開始 されるため、コマンド
行 から 手動 で開 始 しないでください。
オプション
次の オプションがサ ポートされています。
–d domain_id ドメ インの ID です。有効 な domain_id は、A ~ R で、大文字
と小 文字を区別 しません。
–d domain_tag addtag(1M) を使用してドメ インに割 り当てられる名 前。
–h ヘルプ。指 定した hostname について使用法の 説明を 表示しま
す。
– 単一で使用します 。 –h に追加して指定 されたオ プションは無 視されま
注
す。
–H hostname dca に関連付けられているドメ インの Solaris のホ スト名 。
ファイル
このコマンドでは、以下のファ イルを使用します。
/var/opt/SUNWSMS/doors/<domain_id>/dca
/var/opt/SUNWSMS/pipes/<domain_id>/scdr0
/var/opt/SUNWSMS/pipes/<domain_id>/scdr1
/var/opt/SUNWSMS/pipes/<domain_id>/scdr2
/var/opt/SUNWSMS/pipes/<domain_id>/scdr3
/var/opt/SUNWSMS/pipes/<domain_id>/scdr4
/var/opt/SUNWSMS/pipes/<domain_id>/scdr5
/var/opt/SUNWSMS/pipes/<domain_id>/scdr6
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 25
dca
(1M)
属性
関連項目 addboard (
/var/opt/SUNWSMS/pipes/<domain_id>/scdr7
/var/opt/SUNWSMS/pipes/<domain_id>/scdr8
/var/opt/SUNWSMS/pipes/<domain_id>/scdr9
5
次の属性の 説明については、attributes (
属性タイプ 属性値
) を参照してください。
Availability SUNWSMSop
1M
)、deleteboard (1M)、moveboard (1M)、rcfgadm (1M)
26 SMS 1.1 2001 年 6 月 6 日
deleteboard
名前 deleteboard – ドメ インからシステムボ ードを切 り離 し、割 り当てを解除
(1M)
形式 deleteboard [
–c function] [ –r retry_count [ –t timeout]] [ –q ] [ –y| –n ]
location [ location]...
deleteboard –h
機能説明 deleteboard(1M) は、ドメ インから、 割 り当てられてアクティブになってい
る location を削除 します。location のボ ードは、assigned か active のいず
れかの状態 になっています。–c オ プションは、現在 の設定状態 から新 しい設
定状態へ、 ボードの 切り 替えを指 定する 場合に使用します。
設定状態は、unconfigure 、disconnect 、unassign のい ずれかとなりま
す。–c オ プションを指定 しない場 合は、デフォルトの設定状態 unassign が
使用されます。
ドメ イン管理 者は、ボ ードの unconfigure や disconnect を行う ことがで
き ますが、ボ ードがドメ インの使用可能構 成要素 リストに定義 されていない場
合は、ドメ インからボ ードを削除 することはでき ません。
setupplatform (1M) を参照してください。これは、deleteboard の
location フィールドが、ドメ インの使用可能 構 成 要素 リストに 定義 されていな
ければ ならないことを表 しています。
オプション –c function
function の有効 な値 は、
unassign
です。–c オプションは、 設定状態の 切り 替えを制 御する 場
unconfigure、disconnect
、または
合に使用します。それぞ れの機 能は、その前の状態 に基づいて実行 さ
れます。たとえば 、unassign は最初 に unconfigure (構 成解除) を
行 い、次 に unassign (割 り当て解除 ) してから disconnect (切 断)
を行 います。有効 な切 り替え状態 とその意味 は以下のとおりです。
■ unconfigure
ド メイン 上で 稼働 している Solaris 環境から ボードの 構成を 解
除します。Solaris は、 ボード 上のすべての ハードウェア 資源
の使用を停 止します。
ボ ードを connected|unconfigured 状態 に切 り替え ます。
これで、システムボ ードは論理 ドメ インに割 り当てられてお
り、接続 されている (active ) 状態 になります。この状態 で
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 27
deleteboard
(1M)
は、標準 のシステムでボ ード上 のハ ードウェア資源 を使用す
ることはでき ますが、ボ ードのハ ードウェア資源 は標準 の
Solaris のデータ構造 では 表現 されないため、 Solaris の環境 で
は使用でき ません。ボ ード上 で使用でき る操 作は、設定管理
に限定 されます。
■ disconnect
ド メイン 上で 稼働 している Solaris 環境から ボードの 構成を 解
除します。 上記の unconfigure を参照してください。
ボードを disconnected|unconfigured 状態に 切り 替えま
す。物理 ドメ インからボ ードを削除 します。このステップ
で、ドメ インによって UNCLAIM 要求 が SC に送信 されま
す。これで、システムボ ードは論理 ドメ インに
(assigned ) られ、
になります。
■ unassign
ド メイン 上で 稼働 している Solaris 環境から ボードの 構成を 解
除します。 上記の unconfigure を参照してください。
割り当て
切り離されている (disconnected ) 状態
ボ ードを切 り離 します。上 記の disconnect を参照してくだ
さい。
ボードの状態を使用可能 (available) に切り替えて、論理ド
メインから ボードを 移動させます。
–h
ヘルプ。使用方法を 表示します。
– 単一で使用します 。 –h に追加して指 定 されたオプションは無 視されま
注
す。
–n
すべてのプロンプトに自動 的に「no」 と応答 します。 プロンプトは、
–q オプションを使用するまで表示 されます。
28 SMS 1.1 2001 年 6 月 6 日
–q
非出力 。プロンプトを含むすべての stdout へ のメ ッセージを抑 制し
ます。
–q を単 独で使用すると、すべてのプロンプト対 して –n オプションが
デフォルトで定義 されます。
–q オプションを –y または –n オプションとともに使用すると、ユー
ザープロンプトがすべて非表示 になり、選択 したオ プションに基づい
て「y 」 または「n 」 のいず れかで自動 的に応答 します。
–r retry_count –t timeout
これらのコマンド引数 を使用すると、状態 の切 り替え 中に障害 が発生
した場 合に再試行 する回数 を指定 することができ ます。–r retry_count
オ プションは、ドメ インによって設定状態 の変更 が再試行 される回数
を表 します。–t timeout オ プションは、次 の再試行 を行う までにドメ
インが待機 する時間 (秒) を表 します。このオ プションは、必ず
retry_count とともに使用します。デフォルト値 は 0 で、これは要求 が
すぐ に再試行 されることを意味 します。
deleteboard
(1M)
–y
すべてのプロンプトに対 して自動 的に「yes」 と応答 します。プロンプ
トは、–q オ プションを使用するまで表示 されます。
オペランド 次のオペ ランドがサポ ートされています。
location ボード位置 のリストで、スペ ースで区切 ります。複 数 の location 引数
を使用でき ます。
次 の location 形 式が使用で き ます。
SB(0...17)
IO(0...17)
– ボードタイプを使用する場 合は、 showboards(1M) を使用します 。
注
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 29
deleteboard
拡張機能説明
(1M)
必要なグループ特権
使用例 使用例 1 - ドメ インからボ ードの割 り当てを解除 する
ボードが 割り当て (assigned ) の 状態 (つまり実 行中のド メインで アクティブ
(active ) になっていない ) の場合は、プラットフォーム管理者特権を持って
いるユーザーのみ –c unassign オ プションを実行 することができ ます。
ドメ イン管理 者または設定 者特 権を持 っているユーザーは、自身 のドメ インに
ついてのみ 、このコマンドを実行 することができ ます。
詳細は、 『System Management Services (SMS) 1.1 管理者マニュアル 』の第 2
章を参照してください。
ドメ インから 4 つのボ ードの割り当てを解除 (unassign ) する には、ユーザー
にプラットフォーム管理 者特 権、ドメ イン管理 者またはドメ イン設定 者の特 権
を付与して、ボ ードを、ドメ イン使用可能構 成要素 リストに定義 しておく必要
があります。
この例 のドメ インには、割り当てられている (assigned ) 状態 のボ ードがすべ
て定義 されています。
sc0:
sms-user
:> deleteboard -c unassign SB0 IO1 SB1 SB2
使用例 2 - ドメ インから ボ ードを 構 成 解除 する
ドメ インから 3 つのボ ードを
構成解除 (unconfigure ) するために、再試行の
回数を 5 回、タイムアウトを 3 秒に 設定します。
sc0:
sms-user
:> deleteboard -r5 -t3 IO3 IO4 IO5
終了ステータス 次の 終了値が 返されます。
0 正常に 終了しました。
0 以外エラーが発生 しました。
5
属性
30 SMS 1.1 2001 年 6 月 6 日
次の属性の 説明については、attributes (
属性タイプ 属性値
Availability SUNWSMSop
) を参照してください。
関連項目 addboard (
1M
)、moveboard (1M)
deleteboard
(1M)
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 31
deletetag
(1M)
名前 deletetag – ドメ インに関連付けられているドメ インタグ名 の削除
形式 deletetag
–d domain_id |domain_tag [ –q] [ –y| –n]
deletetag –h
機能説明 deletetag(1M) は、ドメ インに関連付けられているド メ インタグを 削除 しま
す。
オプション –d domain_id ドメ インの ID 。 有効 な domain_id は、 A ~ R で、大文字と 小
文字を区別 しません。
–d domain_tag
addtag(1M) を使用してドメ インに割 り当てられる名 前。
–h ヘルプ。使用方法を 表示 します。
– 単一で使用します 。 –h に追加して指 定 されたオ プションは無 視されま
注
す。
–n すべてのプロンプトに自動 的に 「no 」 と 応答 します。プロン
プトは、–q オ プションとともに使用しない限り表示 されま
す。
–q 非出力 。プロンプトを含むすべての stdout へのメ ッセージ
を抑 制します。
単 独で使用されると、–q はデフォルトですべてのプロンプト
に対 して –n オ プションを指定 します。
–y オプションまたは –n オプションのどち らかとともに使用
すると、–q ではすべてのユーザープロンプトを抑 制し、選択
したオ プションに基づいて自動 的に「y」 または「n」 のどち
らかで応答 します。
–y すべてのプロンプトに自動 的に 「yes 」 と 応答 します。プロン
プトは、–q オ プションとともに使用しない限り表示 されま
す。
32 SMS 1.1 2001 年 6 月 6 日
拡張機能説明
deletetag
(1M)
必要なグループ特権
このコマンドを実 行するには、プラットフォーム 管理者 特権が 必要です。
詳細については、 『System Management Services (SMS) 1.1 管理者マニュア
ル 』の第 2 章を参照してください。
使用例 使用例 - 割り当てられているド メ インから、タグ 「 eng2 」を 削除 する
sc0:sms-user :>
deletetag -d eng2 -qy
プロンプトは表示 されません。
終了ステータス 次の終了値 が返 されます。
0 正常に 終了しました。
0 以外エラーが発生 しました。
domain_id にタグが定義 されていない場 合は、エ ラーは返 されず 、
deletetag(1M) は正常 に処理 されたとみ なされます。
属性 次の属性の 説明については、attributes (
属性タイプ 属性値
Availability SUNWSMSop
5
) を参照してください。
関連項目
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 33
addtag(
1M
)
disablecomponent
名前 disablecomponent – 特定 のコンポ ーネ ントを指定 したブラックリストファ イ
(1M)
ルに追加
形式 disablecomponent [
–d domain_id |domain_tag ] [ –i "reason" ] location
[location ]...
disablecomponent –h
機能説明 disablecomponent(1M) は、ド メインまたはプラットフォームのブラックリ
ストにコンポ ーネ ントを追加 し、起動 でき ないよう にします。
blacklist は、POST が起動時 に使用で き ないコン ポ ー ネ ントを一覧 表示 した 内
部ファ イルです。POST はシステムを起動 用に準備 する前にブラックリスト
ファ イルを読み 取り、OpenBoot PROM とともに正常 にテストが完了 したコン
ポ ーネ ントのみ のリストを渡 します。ブラックリストにあるフ ァ イルは除外 さ
れます。SMS は、ドメ インボ ード、プラットフォームボ ード 、内 部の自動 シ
ステム回復 (ASR) についての 3 つのブラックリストをサポ ートしています。
オ プションを指定 せず に disablecomponent を使用して、プラットフォー
ムのブラックリストファ イルを編集 します。
disablecomponent は、ASR ブラックリストファ イルで使用することは でき
。esmd(1M) のみ 、ASR ブラックリストファ イルに書 き込み することが
ません
でき ます。
プラットフォームおよびドメ インブラックリストの使用および編集 に関する詳
細 については、『 System Management Services (SMS) 1.1 管理 者マニュアル』
の第 7 章 を参照してください。
オプション
–d domain_id ドメ インの ID です。有効 な domain_id は、A ~ R で、大文字
と小 文字を区別 しません。ドメ インブラックリストに追加 す
るコンポ ーネ ントを指定 します。
–d domain_tag addtag (1M) を使用してドメインに 割り当てられる 名前。ド
メインブラックリストに 追加するコン ポー ネントを指 定しま
す。
–h ヘルプ。使用方法を表示 します。
34 SMS 1.1 2001 年 7 月 23 日
– 単一で使用します 。 –h と組み合わせて指定されたオ プションは無視さ
注
れます。
–i "reason" コンポ ー ネ ントがド メ インブラックリストに 追加 された 理由
を簡潔 に示 します。単 一引 用符 または二重引 用符 の記号 で囲
むか、または単 一語 で記述 する必要 があります。
オペランド 次のオペ ランドがサポ ートされています。
location スラッシュで区切 られた board_loc/proc/bank/dimm または
board_loc/hsPCI または board_loc/bus 位置 で構 成されるコン
ポー ネント 位置のリスト。
location 引数 が複数 の場 合は、スペ ースで区切 ります。
location 形式は、 オプションであり、 特定の 位置にある ボード
上 の特定 のコンポ ーネ ントを指定 するために使用されます。
たとえば 、location SB5/P0/B1/D3 は、SB5 にあるプロセッサ
0 のバ ンク 1 上の Dimm 3 を示 します。 SB0/PP1 location は、
SB0 にあるプロセッサペア 1 を示 します。 CS0/ABUS1 location
は、 CS0 にあるアド レ ス バ ス 1 を 示 します。
disablecomponent
(1M)
次 の board_loc 形 式が使用で き ます。
SB(0...17)
IO(0...17)
CS(0|1)
EX(0...17)
プロセッサ位置 は、単 一のプロセッサまたはプロセッサペ ア
を示 します。
1 枚の CPU/ メモリー ボ ードでは、 4 つのプロセッサが使用で
きます。 ボード 上のプロセッサ ペアは、procs 0 と 1 、および
procs 2 と 3 です。
2001 年 7 月 23 日 SMS 1.1 35
disablecomponent
(1M)
MaxCPU には、 procs 0 と 1、および 1 つのみ の proc ペア
(PP0) の 2 つのプロセッサがあります。このボ ードに PP1 を使
用すると、disablecomponent が終了 し、エ ラーメ ッセージ
が表示 されます。
次 の proc 形 式が使用で き ます。
P(0...3)
PP(0|1)
次 の bank 形 式が使用で き ます。
B(0...3)
次 の dimm 形 式が使用で き ます。
D(0...3)
hsPCI アセンブリには、ホ ットスワップ可能なカセットが含
まれます。
次 の hsPCI 形 式が使用で き ます。
C(3|5)
V(0|1)
バ ス位置 には、アドレ ス、データおよび応答 の 3 つがありま
す。
次 の bus 形 式が使用で き ます。
ABUS|DBUS|RBUS (0|1)
拡張機能説明
必要なグループ特権
このコマンドを実 行するには、プラットフォーム 管理者 特権、ド メイン 管理者
特権またはド メイン 構成者 特権が 必要です。プラットフォーム 特権を 持ってい
る場 合は、プラットフォームのコンポ ーネ ントに対 してのみ 、このコマンドを
実行 することができ ます。ドメ イン特 権を持 っている場 合は、特 権を持 ってい
るドメ インに対 してのみ このコマンドを実行 することができ ます。
詳細 については、『 System Management Services (SMS) 1.1 管理者ガ イド 』 の
第 2 章 を参照してください。
36 SMS 1.1 2001 年 7 月 23 日
disablecomponent
(1M)
使用例 使用例 1 - システムボ ード 1 の CSB 0 とプロセッサ 2 をドメイン A ブラック
リストに追加 する
:sms-user :>
sc0
disablecomponent -dA CS0 SB1/P2
使用例 2 - プラットフォームブラックリストにシステムボ ード 3 のプロセッ
サペ ア 1 を追加 する
:sms-user :>
sc0
disablecomponent SB3/PP1
使用例 3 - IO ボード 6 の 5V スロット 0 内の hsPCI カセットをドメ イン A ブ
ラックリストに追加 する
:sms-user :>
sc0
disablecomponent -dA IO6/C5V0
使用例 4 - EX9 の データバ ス CS0 をドメ イン A ブラックリストに追加 する
:sms-user :>
sc0
disablecomponent -dA EX9/DBUS0
使用例 5 - システムボ ード 1 の CSB 0 とプロセッサ 2 をドメ イン A ブラック
リストに追加 する (アップグレ ードが予定 されているため)
:sms-user :>
sc0
disablecomponent -dA -i upgrade CS0 SB1/P2
使用例 6 - システムボ ード 3 のプロセッサペ ア 1 をプラットフォームブラッ
クリストに追加 する (サービスが必要 なため)
:sms-user :>
sc0
PP1
disablecomponent -i "Because it needs service" SB3/
終了ステータス 次の 終了値が 返されます。
0
正常に 終了しました。
0 以外エラーが発生しました。
属性 次の属性の 説明については、attributes (
属性タイプ 属性値
Availability SUNWSMSop
5
) を参照してください。
2001 年 7 月 23 日 SMS 1.1 37
disablecomponent
ファイル このコマンドでは次 のファ イルが使用されます。
関連項目 addboard (
(1M)
/etc/opt/SUNWSMS/config/platform/blacklist
除外されるプラットフォームコン ポー ネントの一覧。
/etc/opt/SUNWSMS/config/domain_id /blacklist
除外されるド メインコン ポー ネントの一覧。
1M
)、enablecomponent (1M)、esmd (1M)、showcomponent (1M)
38 SMS 1.1 2001 年 7 月 23 日
dsmd
(1M)
名前 dsmd – ドメ インの状態監視 デーモン
形式 dsmd
機能説明 dsmd(1M) は、最 大 18 個 のドメ インの状態 およびオペレ ーティングシステム
(OS) のハ ートビートを監視 します。
dsmd はドメインを自 動的に 回復し、ド メインに関する ハードウェア エラーを
処理します。ド メインが停 止すると、dsmd はド メインに 対して reset (1M)
を実行 し、CPU レ ジスタとハ ードウェアの設定ダンプを 収集 し、2 つのファ イ
ルに保存 します。
ドメ インの状態変化 はすべて監視 されており、メ ッセージレベ ルが INFO のも
のはドメ イン特有 のログファ イルに記録されています。その他のメ ッセージレ
ベ ルのものは、状態変化 について記録されません。
このデーモンは、ssd(1M) デーモンによって自動 的に開始 されます。コマン
ド行 から手動 で開始 しないでください。
拡張機能説明 dsmd は以下のイベントを記録し、そのイ ベントが発 生した 場所からの 回復を
試行します。
ド メインの起動に 失敗
■
エラーのリセット
■
Solaris のハング
■
ドメインパニック
■
ドメインのリセットまたは再起動
■
DStop
■
起動/ パニック/error_reset_sync タイムアウト
■
dsmd クライアントには、以下の内容 が含まれています。
dxs(1M) — ドメイン X サー バーデーモン
■
efe — Sun Management Center デーモン
■
osd(1M) — OpenBoot PROM デーモン
■
pcd(1M) — プラットフォームの設定 データ ベースデーモン
■
esmd(1M) — 環境状態 の監視デーモン
■
dsmd は、以下のクライアントです。
hwad(1M) — ハードウェアアクセスデーモン
■
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 39
dsmd
(1M)
setkeyswitch(1M) — 仮想キースイッチ制 御コマンド
■
詳細 については、『 System Management Services (SMS) 1.1 管理者マニュア
ル』 を参照してください。
ファイル 次のファ イルがサポ ートされています。
/etc/opt/SUNWSMS/startup/ssd_start
ssd 用のデフォルトの起動
/var/opt/SUNWSMS/adm/domain_id /
メ ッセージフ ァ イルと hpost ダ ンプフ ァ イルを格 納 する
/var/opt/SUNWSMS/SMS/adm/domain_id /post/
dstop およびハ ードウェア設定ダ ンプファ イルを格納 する
/export/home/sms-user /xir_dump/
すべてのド メ インに関する xir ダ ンプフ ァ イルを格 納 する
属性 次の属性の 説明については、attributes (
属性タイプ 属性値
Availability SUNWSMSop
関連項目
dxs(1M)、 esmd(1M)、 hwad(1M)、 osd(1M)、 pcd(1M)、 reset(1M)、
setkeyswitch(1M)、 ssd(1M)
5
) を参照してください。
40 SMS 1.1 2001 年 6 月 6 日
名前 dxs – ドメ イン X サーバ ー
dxs
(1M)
形式 dxs
[–S] –d domain_id| domain_tag
機能説明 dxs(1M) は、ドメ インに 対 するソフトウェアサ ポ ートを提供します。 具 体的
には、仮想 コンソール機 能、動 的再構 成メ ールボ ックスサポ ート、および PCI
メール ボックスサ ポートが含まれています。 メール ボックスサ ポートでは、ド
メインドライ バの 要求とイ ベントを処理します。仮想コンソール 機能によっ
て、コンソールプログラムを実 行している 1 人、または複 数のユーザーが、ド
メインの仮想コンソールにアクセスで きるよ うになります。
ドメ インと Solaris が稼働 中の場 合は、dxs は、ドメ インのコンソールおよび
ドライバ (cvcd ) と、稼働 中のコンソールウィンドウの中継 として機 能しま
す。ドメ インで Solaris が稼働 していない場 合は、dxs は、OpenBoot PROM
と、実行 中のコンソールウィンドウの中継 として機 能します。
ドメ イン X サーバ ーは、ssd(1M) デーモンによって、それぞ れのアクティブ
なドメ インに対 して自動 的に開始 されます。コマンド行 から手動 で開始しない
でください。ドメ インが停 止すると、ドメ インの dxs は終了 します。
オプション –d domain_id ドメ インの ID です。有効 な domain_id は、A ~ R で、大文字
と小 文字を区別 しません。
–d domain_tag addtag(1M) を使用してドメ インに割 り当てられる名 前。
–S コンソールの出力 ログを使用不 可にします。デフォルトで
は、ログは使用可能で、/var/opt/SUNWSMS/adm/
domain_id /console ファ イルに書 き込 まれます。
終了ステータス
次の 終了値が 返されます。
0 正常に 終了しました。
0 以外エラーが発生 しました。
5
属性 次の属性の 説明については、attributes (
属性タイプ 属性値
) を参照してください。
Availability SUNWSMSop
関連項目
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 41
addtag(
1M
)、console (1M) 、ssd (1M)
enablecomponent
名前 enablecomponent – 指定 したブラックリストから特定 のコンポ ーネ ントを削除
(1M)
形式 enablecomponent [
–a| –d domain_tag |domain_id ] location [location ]...
enablecomponent –h
機能説明 enablecomponent(1M) は、プラットフォーム、ドメ イン、または ASR のブ
ラックリストからからコンポ ーネ ントを削除 し、起動 でき るよう にします。
blacklist は、POST が起動時 に使用で き ないコン ポ ー ネ ントを一覧 表示 した 内
部ファ イルです。POST はシステムを起動 用に準備 する前にブラックリスト
ファ イルを読み 取り、OpenBoot PROM とともに正常 にテストが完了 したコン
ポ ーネ ントのみ のリストを渡 します。ブラックリストにあるフ ァ イルは除外 さ
れます。SMS は、ドメ インボ ード、プラットフォームボ ード 、内 部の ASR に
ついての 3 つのブラックリストをサポ ートしています。
ASR blacklist は、環境 の条件 によって esmd がコンポ ーネ ントの電源 を切 断し
たとき に、esmd で作成される内 部ファ イルです。電源 ライブラリおよび SMS
コマンドが不正 なコンポ ーネ ントをオ ンに設定 しないよう にする場 合にも、
ASR ブラックリストを使用します。
オ プションを指定 しないで enablecomponent を使用すると、プラット
フォームブラックリストを編集 することができ ます。
特定 のコンポ ーネ ントがブラックリストに定義 されているかどう かを表示 する
には、showcomponent(1M) を使用します。
プラットフォームとドメ インのブラックリストの使用と編集 に関する詳細 につ
いては、『System Management Services (SMS) 1.1 管理 者マニュアル』 を参照
してください。
オプション –a ASR ブラックリストから削除 するコン ポ ー ネ ントを指 定 しま
す。
–d domain_id ドメ インの ID 。有効 な domain_id は A ~ R で、大文字と小 文
字は区別 されません。ドメ インブラックリストから削除 する
コンポ ーネ ントを指定 します。
–d domain_tag addtag (1M) を使用してドメインに 割り当てられる 名前。ド
メインブラックリストから 削除するコン ポー ネントを指 定し
ます。
42 SMS 1.1 2001 年 7 月 24 日
オペランド 次の オペランドがサ ポートされています。
location スラッシュで区切 られた board_loc/proc/bank/dimm または
board_loc/hsPCI または board_loc/bus 位置 で構 成されるコン
ポー ネント 位置のリスト。
location 引数 が複数 の場 合は、スペ ースで区切 ります。
location 形式は、 オプションであり、 特定の 位置にある ボード
上 の特定 のコンポ ーネ ントを指定 するために使用されます。
たとえば 、location SB5/P0/B1/D3 は、SB5 にあるプロセッサ
0 のバ ンク 1 上の Dimm 3 を示 します。 SB0/PP1 location は、
SB0 にあるプロセッサペア 1 を示 します。 CS0/ABUS1 location
は、 CS0 にあるアド レス バス 1 を 示します。
次の board_loc 形式が使用で きます。
SB(0...17)
IO(0...17)
CS(0|1)
EX(0...17)
enablecomponent
(1M)
プロセッサ位置 は、単 一のプロセッサまたはプロセッサペ ア
を示 します。
1 枚の CPU/ メモリー ボ ードでは、 4 つのプロセッサが使用で
きます。 ボード 上のプロセッサ ペアは、procs 0 と 1 、および
procs 2 と 3 です。
MaxCPU には、 procs 0 と 1、および 1 つのみ の proc ペア
(PP0) の 2 つのプロセッサがあります。このボ ードに PP1 を使
用すると、disablecomponent が終了 し、エ ラーメ ッセージ
が表示 されます。
次 の proc 形 式が使用で き ます。
P(0...3)
PP(0|1)
2001 年 7 月 24 日 SMS 1.1 43
enablecomponent
拡張機能説明
(1M)
次 の bank 形 式が使用で き ます。
B(0...3)
次 の dimm 形 式が使用で き ます。
D(0...3)
hsPCI 構成部品には、ホ ットスワップ可能なカセットが含ま
れます。
次 の hsPCI 形 式が使用で き ます。
C(3|5)V(0|1)
バ ス位置 には、アドレ ス、データおよび応答 の 3 つがありま
す。
次 の bus 形 式が使用で き ます。
ABUS|DBUS|RBUS (0|1)
必要なグループ特権
このコマンドを実 行するには、プラットフォーム 管理者 特権、ド メイン 管理者
特権またはド メイン 構成者 特権が 必要です。プラットフォーム 特権を 持ってい
る場 合は、プラットフォームのコンポ ーネ ントに対 してのみ 、このコマンドを
実行 することができ ます。ドメ イン特 権を持 っている場 合は、特 権を持 ってい
るドメ インに対 してのみ このコマンドを実行 することができ ます。
詳細 については、『 System Management Services (SMS) 1.1 管理者マニュア
ル』 の第 2 章 を参照してください。
使用例 使用例 1 - ASR ブラックリストから CSB0 を削除 する
sc0:sms-user :>
enablecomponent -a CS0
使用例 2 -プラットフォームブラックリストから入出力 7 のプロセッサペ ア 0
を削除 する
sc0:sms-user :>
44 SMS 1.1 2001 年 7 月 24 日
enablecomponent IO7/PP0
enablecomponent
(1M)
使用例 3 -ドメ イン A ブラックリストからシステムボ ード 3 のプロセッサ 1
を削除 する
終了ステータス
属性
sc0:sms-user :>
enablecomponent -dA SB3/P1
使用例 4 -ドメ イン A ブラックリストから入出力ボ ード 6 の 3V スロット内
の hsPCI カセットを削除 する
sc0:sms-user :>
enablecomponent -dA IO6/C3V0
使用例 5 -ドメ イン A ブラックリストから EX7 のアドレ ス バ ス CS0 を削除 す
る
sc0:sms-user :>
enablecomponent -dA EX7/ABUS0
次の 終了値が 返されます。
0 正常に 終了しました。
0 以外エラーが発生 しました。
5
次の属性の 説明については、attributes (
属性タイプ 属性値
Availability SUNWSMSop
) を参照してください。
ファイル
このコマンドでは次 のファ イルが使用されます。
/etc/opt/SUNWSMS/config/asr/blacklist
esmd によって除外 されるコンポ ーネ ントの一覧。
– このフ ァイルは内 部で作成されて使用されます。 手動 で編集しないで
注
ください。
/etc/opt/SUNWSMS/config/platform/blacklist
除外されるプラットフォームコン ポー ネントの一覧。
/etc/opt/SUNWSMS/config/domain_id /blacklist
除外されるド メインコン ポー ネントの一覧。
2001 年 7 月 24 日 SMS 1.1 45
enablecomponent
関連項目 addboard(
(1M)
showcomponent(
1M
)、disablecomponent (1M)、esmd (1M)、
1M
)
46 SMS 1.1 2001 年 7 月 24 日
名前 esmd – 環境状態監視デーモン
形式 esmd
機能説明 esmd(1M) は、システムキャビネ ットの環境 条件 (電圧、 温 度、フ ァント
レ ー、電源 装 置 など ) を監視 します。esmd は 異 常 な条件 を記録し、 必要 に応
じて処置 を行 い、ハ ードウェアを保護します。
このデーモンは、ssd(1M) デーモンによって自動 的に開始 されます。コマン
ド行 から手動 で開始 しないでください。
拡張機能説明 esmd は、次 の ボ ードが 条件 の 範囲外 か どう かを 監視 します。
CPU ボード
■
MaxCPU ボード
■
HPCI ボード
■
エキスパンダボード
■
センタープレーンサポ ートボード
■
SC 制御ボード
■
SC I/O
■
ファン制御ボ ード
■
電源装置 (バルク )
■
esmd
(1M)
esmd は次 のイ ベ ントを認 識 し、適 切 なクライアントまたはデーモンを 警告 し
ます。
コンポーネントの挿入— あるポーリングサイクルから次のポーリングサイ
■
クル へ 、コン ポー ネ ントの 存在 を 通知 します。クライアント (hwad(1M) 、
pcd(1M)、 dsmd(1M) など ) が特定 のコンポ ーネ ントタイプに対 する通知 を
要求 すると、esmd は 通知 を 送信 します。
コンポーネントの削除— あるポーリングサイクルから次のポーリングサイ
■
クル へ 、コン ポー ネ ントの 欠如 を 通知 します。クライアント (hwad、 pcd、
dsmd など ) が特定 のコンポ ーネ ントタイプに対 する通知 を要求 すると、
esmd は通知 を送信 します。
PCI カード挿入 — PCI カードが PCI ボードに挿入 された 場合に通知しま
■
す。
PCI カードの削除 — PCI ボードから PCI カードが削除 された 場合に通知し
■
ます。
ボ ードの電源切 断 — ボードの電源 が 切断された場合 、または (以前はオ ンに
■
なっていた電源 が) オ フになった場 合に通知 します。
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 47
esmd
(1M)
ボードの電源投入 — ボードの電源が投入された 、 または (以前はオフになっ
■
ていた 電源が ) オンになった 場合に 通知します。
ボードの温 度変化— ボードの温度センサーが 2 度の差を記録した場合、ま
■
たは 温度のし き い 値 に 達 した場合に 通 知 します。
ボードの電圧変化— 電圧センサーの値が変化して、 範囲 外のしきい値に近
■
づいた場合、または新しい値が範囲 外の場合に通知します。この 場 合に
は、esmd は、ドメ インからボ ードを削除 し、電源 を切 ります。
ボ ードの電流変化— 監視 されているボ ードの電流値が変化した場 合に通知
■
します。
CSB の状態変化— 監視 されている CBS ボードのプロパティが変化 した 場 合
■
に通知 します。
EXB 状態変化— 監視 されている EXB ボードのプロパティが変化 した 場 合に
■
通知します。
CPU 状態変化— 監視 されている CPU ボードのプロパティが変化した 場合
■
に通知 します。
大量電源状態変化 — 大量電源 装置のプロパティが変化 した場 合に通知しま
■
す。
ファントレー状態変化 —監視されているファントレーのプロパティが変化
■
した場 合に通知します。
PCI カード状態変化— 監視 されている PCI カードのプロパティが変化 した
■
場合に 通知します。
esmd クライアントには以下のものが含まれています。
hwad — ハードウェアアクセスのデーモン
■
pcd —プラットフォーム設定 データ ベースのデーモン
■
dsmd — ドメイン状態 の監視デーモン
■
詳細 については、『 System Management Services (SMS) 1.1 管理者マニュア
ル』 を参照してください。
終了ステータス 次の終了値 が返 されます。
0 正常に 終了しました。
0 以外エラーが発生 しました。
48 SMS 1.1 2001 年 6 月 6 日
ファイル 次のフ ァイルがサ ポートされています。
/var/opt/SUNWSMS/adm/platform/messages
メッセージフ ァイルの格 納
属性
次の属性の 説明については、attributes (
属性タイプ 属性値
Availability SUNWSMSop
1M
関連項目 dsmd (
)、hwad (1M)、pcd (1M)、ssd (1M)
5
) を参照してください。
esmd
(1M)
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 49
flashupdate
(1M)
名前 flashupdate – CPU ボ ード、MaxCPU ボード、およびシステムコントローラ
(SC) 上のフラッシュ PROM を更新
形式 flashupdate [
flashupdate [
–d domain_id | domain_tag ] –f path [ –q ] [ –y| –n]
–f path ] [ –y| –n ] location [location...]
flashupdate –h
機能説明 flashupdate(1M) は、システムコントローラ (SC) のフラッシュ PROM を 更
新し、ド メインの CPU および MaxCPU ボード、 特定の ボード 位置を 更新し
ます。
システムコントローラのフラッシュ PROM を更新 するには、更新 する SC に
ログインし、フラッシュ PROM を更新 するよう に指定 します。それぞ れのフ
ラッシュ PROM には、関連付けられている固有 のイメ ージファ イルがありま
す。
flashupdate は、更新 の前に、 現在 のフラッシュ PROM およびフラッシュ
イメ ージファ イルの情報を表示 します。
ドメ インの CPU または MaxCPU ボ ードで、secure 位置 に仮想 キースイッチ
の設定 が定義 されている場 合は、フラッシュ PROM は更新 されません。
オプション –d domain_id ドメ インの ID です。 有効 な domain_id は、 A ~ R で、大文字
と小 文字を区別 しません。
–d domain_tag addtag(1M) を使用してドメ インに割 り当てられる名 前。
–f path フラッシュイメ ージファ イルの名 前。
path 引数は、イメ ージファ イルの名 前を指定 します。これ
は、location 引数 で指定 されるフラッシュ PROM の更新 で使
用されます。
–h ヘルプ。使用方法を表示 します。
– 単一で使用します 。 –h に追加して指定 されたオ プションは無 視されま
注
す。
50 SMS 1.1 2001 年 7 月 2 日
–n すべてのプロンプトに自動 的に「no 」 と応答 します。プロンプトは、
–q オプションとともに使用しない限り 表示されます。
–q 非出力 。プロンプトを含むすべての stdout への メッセージを 抑制し
ます。
単 独で使用されると、–q はデフォルトですべてのプロンプトに 対 して
–n オプションを指 定します。
–y オプションまたは –n オプションの どちらかとともに使用すると、
–q ではすべてのユーザープロンプトを抑 制し、選択 したオ プションに
基づいて自動 的に「y 」 または「n 」 のどち らかで応答 します。
–y すべてのプロンプトに自動 的に「yes 」 と応答 します。プロンプトは、
–q オプションとともに使用しない限り 表示されます。
オペランド 次の オペランドがサ ポートされています。
location フラッシュ PROM の 位置 。
フラッシュ PROM の位置 は、スラッシュで区切 られた形 式の
board_loc/FlashPROM_id で構 成されます。
flashupdate
(1M)
FlashPROM_id は、 CPU ボードおよびシステムコントローラ
(SC) 上の 特定のフラッシュ PROM (FP0 または FP1) を更新 す
る場 合のみ 指定 します。
たとえば 、SB4/FP0 という位置 は、スロット 4 の CPU ボ ード
上のフラッシュ PROM 0 を 表します。
次の board_loc 形式が使用で きます。
SB(0...17)
IO(0...17)
SC(0-1)
FlashPROM_id を以下のよう な 形 式で使用することがで き ま
す。
FP(0|1)
2001 年 7 月 2 日 SMS 1.1 51
flashupdate
拡張機能説明
(1M)
必要なグループ特権
使用例 使用例 1 - システムコントローラ 0 のフラッシュ PROM を更新 する
このコマンドを実 行するには、プラットフォーム 管理者 特権またはド メイン 管
理者 特権が 必要です。プラットフォーム 管理者 特権を 持っている 場合は、すべ
てのボ ードを更新 することができ ます。ドメ イン管理 者の特 権を持 っている場
合は、管理 者のドメ インでアクティブまたは使用可能になっているボ ードのみ
更新で きます。
詳細については、 『System Management Services (SMS) 1.1 管理者マニュア
ル 』 の第 2 章 を参照してください。
sc0:
sms-user
:>flashupdate -f /opt/SUNWSMS/firmware/SCOBPimg.di SC0/FP0
使用例 2 - システムコントローラ 0 のフラッシュ PROM 1 を更新 する
sc0:
sms-user
:>flashupdate -f /opt/SUNWSMS/firmware/SSCPOST.di SC0/FP1
使用例 3 - システムコントローラ 1 のフラッシュ PROM 0 を更新 する
sc1:
sms-user
:>flashupdate -f /opt/SUNWSMS/firmware/SC0BPimg.di SC1/FP0
使用例 4 - slot0 ボードのフラッシュ PROM 0 を更新 する
sc0:
sms-user
:>flashupdate -f /opt/SUNWSMS/hostobjs/sgcpu.flash SB0/FP0
使用例 5 - CPU ボード 17 の両 方のフラッシュ PROM を更新 する
sc0:
sms-user
:>flashupdate -f /opt/SUNWSMS/hostobjs/sgcpu.flash SB17
使用例 6 - ドメ イン A のフラッシュ PROM を更新 する
終了ステータス
sc0:
sms-user
次の 終了値が 返されます。
:>flashupdate -d A -f /opt/SUNWSMS/hostobjs/sgcpu.flash
0 正常に 終了しました。
0 以外エラーが発生 しました。
5
属性 次の属性の 説明については、attributes (
属性タイプ 属性値
) を参照してください。
Availability SUNWSMSop
52 SMS 1.1 2001 年 7 月 2 日
ファイル このコマンドでは、以下のファ イルを使用します。
/opt/SUNWSMS/firmware/SCOBPimg.di
SC 上のフラッシュ PROM 0 を更新 する場 合に使用します。
/opt/SUNWSMS/firmware/SSCPOST.di
SC 上のフラッシュ PROM 1 を更新 する場 合に使用します。
/opt/SUNWSMS/hostobjs/sgcpu.flash
CPU および MaxCPU ボード上 のフラッシュ PROM を更新 する 場 合に
使用します。
1M
関連項目 setkeyswitch (
)
flashupdate
(1M)
2001 年 7 月 2 日 SMS 1.1 53
fomd
(1M)
名前 fomd – フェイルオ ーバ ー管理 デーモン
形式 fomd
機能説明 fomd(1M) は、システムコントローラ (SC) のフェイルオ ーバ ーメ カニズムの
中枢 です。fomd デーモンはローカルと遠隔 の SC 上 の障害 を検出 し、(フェイ
ルオ ーバ ーまたはテイクオ ーバ ーに対 する) 適切 な処置 を行 います。
fomd デーモンによって、2 つの SC 間で必要 な同期 データが現行 のものであ
ることが保証 されます。fomd はマスター SC とスタンバ イ SC の両 方を実行
します。
このデーモンは ssd (1M) によって自動 的に開始 されます。コマンド行 から手
動 で起動 しないでください。
ファイル 以下の構 成フ ァ イルが 必要 です。
/etc/opt/SUNWSMS/config/fomd.cf
フェイルオ ーバ ーデーモンの構 成ファ イル
終了ステータス
属性
関連項目
– これは SMS システムの内 部ファイルで、 サンの担 当者のみ変更 する
注
ことがで きます。
次の 終了値が 返されます。
0 正常に 終了しました。
0 以外エラーが発生 しました。
5
次の属性の 説明については、attributes (
属性タイプ 属性値
) を参照してください。
Availability SUNWSMSop
setfailover (
1M
)、showfailover (1M)
54 SMS 1.1 2001 年 6 月 6 日
frad
(1M)
名前 frad – FRU アクセスデーモン
形式 frad
機能説明 frad(1M) はシステムコントローラ (SC) 上 で稼働 し、排 他のメ カニズムを提
供します。デーモンなど の SMS プロセスは、このメ カニズムによって、特定
の Sun Fire 15K システムの FRU SEEPROM にアクセスします。また、frad
は、FRU ID ソフトウェアツ ールで必要 な、プラットフォーム固有 のインタ
フェースを Sun Fire 15K SEEPROM に提供します。
このデーモンは、ssd(1M) デーモンによって自動 的に開始 されます。コマン
ド行 から手動 で起動 しないでください。
終了ステータス
属性
関連項目
次の 終了値が 返されます。
0 正常に 終了しました。
0 以外エラーが発生 しました。
次 の属性の 説 明については、attributes(
属性タイプ 属性値
Availability SUNWSMSop
ssd (
1M
)
5
) を参照してください。
2001 年 7 月 23 日 SMS 1.1 55
help
(1M)
名前 help – SMS コマンドのヘルプ情報を 表示
形式 help [command_name]
help –h
機能説明
オプション –h ヘルプ。使用方法を 表示します。
オペランド
拡張機能説明
必要なグループ特権
引数 を指定 しないで help (1M) を使用すると、 有効 な SMS コマンドとその 構
文が表示 されます。引数 を指定 すると、command_name オペ ランドは、そのコ
マンドのマニュアルペ ージを表示 します。
– 単一で使用します 。 –h と組 み合わせて指定されたオ プションは無 視さ
注
れます。
–v すべての利用可能コマンド情報を表示します。
次の オペランドがサ ポートされています。
command_name help でマニュアルペ ージを 表示 する 対象 となるコマ
ンド。
このコマンドを実行 するには、プラットフォーム管理 者、プラットフォームオ
ペレ ータ、プラットフォーム保守 、ドメ イン管理 者、ドメ イン設定 者、または
スーパーユーザーの特 権が必要 です。
詳細 については、『 System Management Services (SMS) 1.1 管理者マニュア
ル』 の第 2 章 を参照してください。
使用例 使用例 1 - ヘルプを使用する
すべてのコマンドを表示 します。
sc0:
addtag -d domain_id |domain_tag -anew_tag [-q ] [-y | -n]
addboard -d domain_id |domain_tag [-c function ][-r retry_count [-t timeout]]
[-q ] [-y | -n]location [location ] ...
...
tmd [ -t number ]
sms-user
:>help
56 SMS 1.1 2001 年 6 月 6 日
使用例 2 - コマンドのヘ ルプを使用する
man(1M) ページを表示 します。
sc0:
Maintenance Commands addtag(1M)
NAME
SYNOPSIS
addtag -d domain_id |domain_tag -anew_tag [-q ] [-y | -n] .....
:>help addtag
sms-user
addtag - assign a domain name (tag) to a domain
help
(1M)
終了ステータス
属性 次の属性の 説明については、attributes (
関連項目 man (
次の 終了値が 返されます。
0
正常に 終了しました。
0 以外エラーが発生しました。
属性タイプ 属性値
Availability SUNWSMSop
1M
)
5
) を参照してください。
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 57
hpost
(1M)
名前 hpost – Sun Fire 15K の電源投入時 自己診 断 (POST) 制 御系アプリケ ーション
形式 hpost
機能説明 hpost(1M) は、Sun Fire 15K ドメ インのハ ードウェアをプローブ、テスト、
設定 し、OpenBoot PROM および Solaris の環境 で使用するための 準備 を 行 い
ます。代替 モードでは、動 的再構 成 (DR) を使用して、シングルボ ードを実行
中のドメ インに接続 する準備 を行 います。また、システムコントローラ (SC)
上 にハ ードウェアの状態ダ ンプファ イルを作成し、重 大度 の低 いエ ラー状態 を
消去 して、関連する Sun Fire 15K ハ ードウェアの 操 作を実 行 します。
– このアプリケーションは 、SMS の他のアプリ ケーションまたはデーモ
注
ンでのみ 実行 することを前提としています。このアプリケ ーションを
コマンド行 から直接起動 すると、実行 中のドメ インに障害 が発生 する
可能性がありますが、このよう な障害 はサポ ートの対象外 となりま
す。
hpost のクライアントには、以下のものが含まれています。
属性
関連項目
dsmd(1M)
■
dxs(1M)
■
setkeyswitch(1M)
■
hpost は、以下のクライアントです。
hwad(1M)
■
pcd(1M)
■
hpost では、 SUNWSMSlp パッケージで提供されているフラッシュ PROM イ
メージ、および ダウンロード可能なローカル POST 実 行可能フ ァイルが必要で
す。
次 の属性の説 明については、attributes (
属性タイプ 属性値
5
) を参照してください。
Availability SUNWSMSpo
dsmd (
1m
)、hwad (1m)、pcd (1m)、setkeyswitch (1m)、dxs (1m)
58 SMS 1.1 2001 年 7 月 23 日
hwad
名前 hwad – ハー ドウェアアクセスデーモン
形式 hwad
機能説明 hwad(1M) は、排 他のメ カニズムを提供します。このメ カニズムによって、
デーモンなど の SMS のプロセス は、ハ ードウェアのアクセス、制御 、監視 、
および設定 を行 います。
hwad は、メ インモードまたはス ペ アモードで 稼働 し、フェイル オ ー バ ーデー
モン (fomd (1M)) に対 して、デーモンが発生 した際 にシステムコントローラ
(SC) が果たす役割 を要求 します。
hwad は、起動時 にすべてのドライバ (sbbc、 echip、 gchip、 console
bus) をオ ープンし、 ioctl 呼び 出しを使用して、これらのドライ バとインタ
フェースをとります。hwad は、デバ イスプレゼ ンスレ ジスタの内容 を読み込
んでシステム内 にボ ードが存在 することを確 認し、クライアントがボ ードにア
クセスでき るよう にします。
hwad には IOSRAM と Mbox のインタフェースも用意 されています。これらの
インタフェースは、SC とドメ イン間 の通信 をサポ ートします。動 的再構 成
(DR) では、hwad は、新 しいIOSRAM (トンネ ルスイッチ) と通信 するよう 指示
します。darb 割 り込み では、hwad は dsmd (1M) に、dstop または rstop
があるかどう かを通知 します。また、発生 した Mbox 割 り込み のタイプによっ
て、関連する SMS デーモンを通知 します。
(1M)
hwad は、console バスおよび JTAG エラーを検 出 し、回復 します。
このデーモンは、ssd(1M) デーモンによって自動 的に起動 されます。コマン
ド行 から手動 で起動 しないでください。
5
属性
次の属性の 説明については、attributes (
属性タイプ 属性値
) を参照してください。
Availability SUNWSMSop
dsmd (
1M
関連項目
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 59
)、ssd (1M)
initcmdsync
(1M)
名前 initcmdsync、cmdsync 、cancelcmdsync 、savecmdsync – コマンド同期 コマン
ド
形式 cancelcmdsync
initcmdsync
savecmdsync –M
cmdsync_descriptor
script_name
parameters
[
]
identifier cmdsync_descriptor
[cancel |init |save ]cmdsync –h
機能説明 これらのコマンド同期 コマンドはともに 機 能し、システムコントローラ (SC)
のフェイルオ ーバ ーによって中断されたユーザー定義 のスクリプトの回復 を制
御 します。コマンドを同期化 するには、ユーザー定義 のスクリプトに次 のコマ
ンドを挿入 します。
initcmdsync は、回復するスクリプトを特定 するための、 コマンド同期 記
■
述子 を作成します。
この記述子 は、コマンド同期 リストの中に定義 されます。このリストは、
フェイルオ ーバ ーが発生 した後 で、新 しいメ インの SC で再起動 するスクリ
プトとコマンドを特定 します。
savecmdsync は、 フェイルオーバーが発生した後 で、 スクリプト 内のどの
■
場所から処理を再開するかを特定するためのマーカーを追加します。
cancelcmdsync は、 コマンド同 期リストからコマンド同期記述子を削除
■
します。これによって、スクリプトは 1 度 だけ実行 され、それ以降 のフェ
イルオーバーの後には実行されません。
コマンド同期 リストから記述子 を削除 するために、スクリプトのすべての出力
先には、必ず 1 つの cancelcmdsync シーケ ンスを定義 します。記述子 が削
除されていない 場合にフェイル オー バーが発 生すると、スクリプトは、 新しい
メイン SC 上で実 行されます。
– initcmdsync と cancelcmdsync のシー ケンスは、 コマンドが同期
注
化 されるよう に必ず 1 つのスクリプトに定義 します。savecmdsync
はオ プションのコマンドで、スクリプト内 の場所 をマークして処理 を
再開する場所を 特定する 場合の み使用します。 特別な 再開 ポイントが
必要ない 場合は、 代わりに runcmdsync (1M) を使用することもで き
ます。
60 SMS 1.1 2001 年 7 月 25 日
オプション 次の オプションがサ ポートされています。
cmdsync_descriptor コマンド同期 記 述子 ( ユーザー 定義 スクリプトを指 定
する記述子) を表 します。この記述子 は、
initcmdsync コマンドの標準 の 出力値として返 され
ます。
–h ヘルプ。使用方法を表示 します。
– 単一で使用します 。 –h に追加して指定 されたオ プションは無 視されま
注
す。
–M identifier フェイルオ ー バ ーの 後 に、スクリプトを 再 開する 場所
を指定 します。この記述子 は、正 の整数 とします。
parameters ユーザー定義 スクリプトに関連する オ プションまたは
パラメ タを表 します。これらのパラメ タは、スペ ア
SC に格納 されており、フェイル オ ー バ ーの 後 で指 定
されたスクリプトを再起動 する際 に使用します。
initcmdsync
(1M)
script_name 同期的に 処理されるユーザー 定義スクリプトの 名前を
表します。
拡張機能説明
コマンド同 期コマンドは、ユーザー 定義スクリプト 内の 特定の 論理ポイントに
挿入します。
たと えば、 Korn シェルスクリプトは、以下のよ うになります。
# MAIN CODE STARTS HERE
# Be sure to use a cleanup procedure to handle any interrupts.
# Use the cancelcmdsync to remove the script from the command
# synchronization list.Otherwise, the command will get restarted
# on the new main SC.
#
clean_up () {
cancelcmdsync $desc
exit
}
# Declare the clean_up function to capture system signals
# and cleanup.
trap "clean_up" INT HUP TERM QUIT PWR URG
goto_label=1
# Process the arguments, capturing the -M marker point if provided
#
for arg in $*; do
case $arg in
2001 年 7 月 25 日 SMS 1.1 61
initcmdsync
(1M)
-M )
goto_label=$arg;;
.
.
.
esac
done
# Place this script and all its parameters in the command synchronization
# list, which indicates the commands to be restarted after an SC failover.
#
# NOTE:The script must be executable by the user defined in fomd.cf
# and reside in the same directory on both the main and the spare SC.
# If the command is not part of the defined PATH for the user, the
# absolute filename must be passed with the initcmdsync command.
#
initcmdsync
# The marker point is stored in the goto_label variable.
# Keep executing this script until all cases have been processed or an
# error is detected.
#
while (( $goto_label != 0 )) ; do
script_name parameters
#
# Each case should represent a synchronization point in the script.
#
case $goto_label in
#
# Step 1:Do something
#
1)
do_something
.
.
.
# Execute the savecmdsync command with the script's
# descriptor and a unique marker to save the position.
# If a failover occurs here, the commands
# represented in the next goto_label (2) will be
# resumed.
#
savecmdsync -M $(( $goto_label + 1 )) $desc
goto_label=$(( $goto_label + 1 ))
;;
#
# Step 2:Do more things
#
2)
do_more_things
.
.
.
savecmdsync -M $(( $goto_label + 1 )) $desc
goto_label=$(( $goto_label + 1 ))
;;
#
# Step 3:Finish the last step and set the goto_label to 0
62 SMS 1.1 2001 年 7 月 25 日
initcmdsync
# so that the script ends.
3)
finish_last_step
.
.
.
goto_label=0
;;
esac
done
# END OF MAIN CODE
# Remember to execute cancelcmdsync to remove the script from the
# command synchronization list.Otherwise, the command will be restarted
# after the failover.
#
cancelcmdsync $desc
(1M)
必要なグループ特権
終了ステータス
このコマンドを実 行するには、プラットフォーム 管理者、プラットフォーム オ
ペレータ、プラットフォーム保 守、ド メイン 管理者、またはド メイン 設定者の
特権が 必要です。
詳細については、 『System Management Services (SMS) 1.1 管理者マニュア
ル 』の第 2 章を参照してください。
次の 終了値が 返されます。
0 正常に 終了しました。
0 以外エラーが発生 しました。
– initcmdsync の標準出力 には、 コマンド同 期記述子が含まれていま
注
す。(フェイルオ ーバ ーが終了 した場 合や、単 一の SC 環境 など で)
フェイルオ ーバ ーが使用でき ない場 合は、同期 コマンドが含まれてい
るスクリプトでは、プラットフォームのログファ イルに対 してエ ラー
メッセージを 生成し、 ゼロ以 外の 終了コードを 返します。これらの
メッセージは無 視することもで きます。
2001 年 7 月 25 日 SMS 1.1 63
initcmdsync
関連項目 runcmdsync (
注意事項 (同期 コマンドを使用した ) ユーザー定義 スクリプトの例 は、/opt/SUNWSMS/
(1M)
属性 次の属性の 説明については、attributes (
属性タイプ 属性値
Architecture All
Availability SUNWSMSop
Stability Evolving
MT-Level Safe
1M
), showcmdsync(1M)
examples/cmdsyncディレ クトリに保存 されています。
5
) を参照してください。
64 SMS 1.1 2001 年 7 月 25 日
kmd
名前 kmd – SMS キー管理 デーモン
形式 kmd
機能説明 kmd(1M) は、システムコントローラ (SC) とドメ イン上 で稼働 しているサー
バーとの通信を保証 するために 必要な IPSec セキュリティー関連付け (SA) を
管理します。kmd は、SC 上のクライアントが開 始したド メイン 上のサー バー
への接 続について、ソ ケットごとの ポリシーを 管理します。kmd は、ド メイン
上のクライアントが開 始した SC 上のサー バー への接 続について、共 有ポリ
シーを 管理します。
現在のデフォルト 設定には、ド メイン 上の dcs( 1M) および cvcd (1M) サー
バーに接 続する、SC 上の dca (1M) および dxs (1M) クライアントについての
認証ポ リシーが含まれています。
このデーモンは、ssd(1M) デーモンによって自動 的に起動 されます。コマン
ド行 から手動 で起動 しないでください。
オプション
拡張機能説明 kmd は必ず root プロセスとして実行 し、 IPSec に対 する pf_key インタ
フェースを使用でき るよう にします。
(1M)
終了ステータス 次の 終了値が 返されます。
0 正常に 終了しました。
0 以外エラーが発生 しました。
5
属性
次の属性の 説明については、attributes (
属性タイプ 属性値
) を参照してください。
Availability SUNWSMSr,
SUNWSMSop
ファイル
kmd の設定 では以下のファ イルを使用します。
/etc/opt/SUNWSMS/config/kmd_policy.cf
kmd_policy.cf は、 kmd で管理 される共有ポ リシーとソケ ットごと
のポ リシーを設定 します。
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 65
kmd
(1M)
ポ リシーの変更 は、SC の kmd_policy.cf フ ァ イルを編集 して 行 い
ます。影響 を受けるドメ インで、対応 する変更 を反映 させる必要 があ
ります。
kmd_policy.cf の形 式は、パイプ ('|' ) 文字で区切 られた 8 つの
フィールドから構 成されるテーブルです。フィールドは、以下のよう
になります。
dir| d_port| protocol| sa_type| auth_alg| encr_alg| domain| login
フィールドの定義 は以下のとおりです。
dir — 接続 の方向。有効値 は sctodom と domtosc です。
d_port — 宛先ポ ート。
protocol — ソケ ットのプロトコル。有効値 は tcp、 udp です。
sa_type — セキュリティー関連付けのタイプ。有効値 は ah、 esp で
す。
auth_alg — 認証 のアルゴリズム。有効値 は none、 md5、 sha1 です。
encr_alg — 暗号化のアルゴリズム。 有効値は、 none、 des、 3des で
す。
domain — ドメ イン ID。有効値 は、整数 と空白 文字です。ドメ イン ID
を空白 にすると、すべてのドメ インに適用されるポ リシーを定義 しま
す。すべてのドメ インに適用されるポ リシーよりも、特定 ドメ インの
ポ リシーが優 先されます。
login — ログイン名。有効な任 意のログイン名を使用できます。
kmd_policy.cf ファ イルのデフォルトの ポ リシーは、以下のよ う に
なります。
sctodom|665|tcp|ah|md5|none| |sms-dca|
sctodom|442|tcp|ah|md5|none| |sms-dxs|
ド メ インに関する ポ リシーの 設定 は、標 準 IPSec の 構 成フ ァ イル
(/etc/inet/ipsecconf.init) に保存 され ています。
66 SMS 1.1 2001 年 6 月 6 日
関連項目 ssd (
dca(
kmd
デフォルトのポ リシーは、以下のよう になります。
{ dport sun-dr } permit { auth_alg md5 }
{ sport sun-dr } apply {auth_alg md5 sa unique }
{ dport cvc_hostd } permit { auth_alg md5 }
{ sport cvc_hostd } apply {auth_alg md5 sa unique }
1M
)、sckmd (1M)、ipsecconf (1M)、pf_key (1M)、ipsec (1M)、
1M
)、dxs (1M)、dcs (1M)、cvcd (1M)
(1M)
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 67
mand
(1M)
名前 mand – 管理ネットワークデーモン
形式 mand
機能説明 mand(1M) は、必要 なネ ットワーク構 成を提供することによって、管理ネット
ワーク (MAN) ドライバ およびフェイルオ ーバ ー管理 デーモン (fomd (1M)) を
サポ ートします。この構 成情報には、ホ スト名 、IP アドレ ス、およびネ ット
マスクが含まれています。mand は、プラットフォーム構 成データベ ース
(pcd (1M)) デーモンの各フィールド、およびシステムコントローラ (SC) の
MAN ドライバ を初期化 ・更新 することもでき ます。
mand は、メ イン SC とス ペア SC の両 方で実 行 される SMS デーモンです。
mand の役割 は fomd によって設定 されます。
このデーモンは、ssd(1M) デーモンによって自動 的に起動 されます。コマン
ド行 から手動 で起動 しないでください。
拡張機能説明 SC-to-Domain および Domain-to-SC Internal Network (I1) データには、以下
のものが含まれています。
ネ ットワークマスク
■
SC ホスト名
■
SC IP アドレス
■
ドメイン [A-R] IP ホスト名
■
ドメイン [A-R] IP アドレス
■
SC-to-SC internal Network (I2) データには、以下のものが含まれています。
ネットワークマスク
■
SC 0 ホスト 名
■
SC 0 IP アドレス
■
SC 1 ホスト 名
■
SC 1 IP アドレス
■
SC External Community (C) データには、以下のものが含まれています。
コミュニティフェイルオーバー IP アドレス
■
コミュニティ物理インタフェース名
■
68 SMS 1.1 2001 年 6 月 6 日
終了ステータス 次の 終了値が 返されます。
0 正常に 終了しました。
0 以外エラーが発生 しました。
シグナル SIGHUP MAN.cf ファ イルを 再読み 取りし、 外 部コミュニティ、および
pcd のネ ットワークフィールドを再構 成します。
ファイル 以下の構 成ファ イルが必要 です。
/etc/opt/SUNWSMS/config/MAN.cf
このフ ァイルには、 domain-to-SC 、 SC-to-domain 、 SC-to-SC の 管理
ネットワークデータ、および SC へ外部アクセスするためのコミュニ
ティデータが含まれています。
MAN.cf ファ イルは 手動 で 変更しないでください 。
属性 次の属性の 説明については、attributes (
属性タイプ 属性値
5
) を参照してください。
mand
(1M)
Availability SUNWSMSop
1M
関連項目 fomd (
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 69
)、pcd (1M) 、smsconfig (1M) 、ssd (1M)
mld
(1M)
名前 mld – メッセージロ ギングデーモン
形式 mld [
–f config_file ] [ –t]
機能説明 mld(1M) は、SMS のすべてのデ ーモンに 対 するロ ギ ングサービスを提供しま
す。mld は、ssd(1M) によって開始 される SMS の最初 のデーモンで、SMS の
他のすべてのデーモンの出力 を取得し、それらの起動 フェーズで処理 を行 いま
す。
プラットフォームログメッセージは 、以下の場所 に格納されています。
■
/var/opt/SUNWSMS/adm/platform/messages
形式は以下のとおりです。
time host program [pid]:[msg_id hrtime_t level file_line] message
file line はオ プションで、冗長 モードの場 合の み示 されます。
たとえば 、以下のよう になります。
Aug 26 09:16:10 2000 sun15 mld[904]:[209 2345678901
INFO MLDLOGGER.cc 141] Platform messages file created.
ドメインログメッセージは、 以下の場所 に格納 されています。
■
/var/opt/SUNWSMS/adm/domain_id /messages
形 式は、プラットフォーム メ ッセージと同様 ですが、 pid の 後 に
domain_id| domain_tag が付加 されています。
time host program [pid]domain_id|domain_tag:[msg_id hrtime_t level
file_line] message
たとえば 、以下のよう になります。
Aug 26 09:18:55 2000 sun15 mld[904]-B (eng2):
[314 2345678902 ERR LogManager.cc 424]
message queue limit exceeded, messages will be
dropped.
ドメインシスログメッセージは、 以下の場所 に格納 されています。
■
/var/opt/SUNWSMS/adm/domain_id /syslog
70 SMS 1.1 2001 年 6 月 6 日
形式は、受 信した 形式と同様 です。
オプション –f config_file 代替の 遠隔メ ッセージ受 信構 成フ ァ イルに 対 する絶 対 パスを
表します。
–t (ドメイン syslog メッセージな どの ) 遠隔メッセージ受信を無
効にします。
終了ステータス 次の 終了値 が 返 されます。
0 正常に 終了しました。
mld
(1M)
属性
ファイル
0 以外
次の属性の 説明については、attributes (
属性タイプ 属性値
エラーが発 生しました。
5
) を参照してください。
Availability SUNWSMSop
このコマンドでは次 のファ イルが使用されます。
/var/opt/SUNWSMS/adm/.logger
メ ッセージロギ ングデーモンの構 成ファ イル。
このファ イルは、次 の 3 つの指示 をサポ ートしています。
FILE — メッセージの出力先を表します。デフォルトは msgdaemon
で、この値 は変更
できません
。
LEVEL — メッセージを記録するために mld で必要 な最低 限のレベ ル
を表 します。サポ ートしているレベ ルは、debug 、info 、notice 、
warning、 err、 crit、 alert、および emerg です。デフォルトは
notice です。
MODE — メッセージの冗 長性を表します。verbose モードと terse
モードを使用することができ ます。デフォルトは verbose モードで
す。
– すべての引数 では、 大文字 ・ 小文字は区別 されません 。
注
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 71
mld
(1M)
関連項目 ssd (
1M
)
72 SMS 1.1 2001 年 6 月 6 日
名前 moveboard – ドメ イン間 でのボ ードの移動
moveboard
(1M)
形式 moveboard
–d domain_id | domain_tag [ –c function ] [ –r retry_count
–t timeout ]] [ –q] [ –y| –n] location
[
moveboard –h
機能説明 moveboard(1M) は、ドメ インから、 現在割 り当てられてアクティブになって
いる location を最初 に unassign に します。次 に、ドメ イン
domain_id| domain_tag に対 して location を assugn 、connect 、configure
します。
–c function コマンドは、現在の 設定状態から 新しい 設定状態へ、 ボードの 切り
替えを指 定する 場合に使用します。 設定状態は、assign 、connect 、または
configure のいず れかとなります。–c オプションを指定しない場合は、デ
フォルトの設定状態 は configure になります。
– moveboard は、 タスクを同期的に実行 し、 コマンドが 完了 するまで
注
制御 をユーザーに返 しません。ボ ードの電源 が入 っていないか、また
はテストされていない状態 で、–c connect|configure オ プション
を指定 すると、このコマンドによってボ ードの電源 が投入 され、テス
トされます。
指定 されたボ ードが自動 システム回復 (ASR) ブラックリストファ イル
に定義 されている場 合は、moveboard は、ボ ードの割 り当て時 にエ
ラーメ ッセージを表示 して、処理 を続行 します。connect または
configure 機能を使用している場 合は、 moveboard はエ ラー メ ッ
セージを表示 して終了 します。
オプション
-c function
function の有効 な値 は、assign 、connect 、または configure で
す。この 値は、 設定状態の 切り 替えを制 御する 場合に使用します。 有
効な 切り 替え状態とその 意味は以下のとおりです。
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 73
moveboard
(1M)
■ assign
ド メイン 上で 稼働 している Solaris 環境から ボードの 構成を 解
除します。Solaris は、 ボード 上のすべての ハードウェア 資源
の使用を停 止します。(deleteboard –c unconfigure を参
照してください)。
ボ ードを切 り離 します。ボ ードを
disconnected|unconfigured 状態 に切 り 替え ます。
(deleteboard –c disconnect を参照してください )。
現在のド メインから ボードの 割り当てを 解除します。
(deleteboard –c unassign を参照してください )。
状態 を
らボ ードを移動 します。
ボ ードを新 しい論理 ドメ インに割 り当てます。
■ connect
ド メイン 上で 稼働 している Solaris 環境から ボードの 構成を 解
除します。Solaris は、 ボード 上のすべての ハードウェア 資源
の使用を停 止します。(deleteboard –c unconfigure を参
照してください)。
ボ ードを切 り離 します。ボ ードを
disconnected|unconfigured 状態 に切 り 替え ます。
(deleteboard –c disconnect を参照してください )。
現在のド メインから ボードの 割り当てを 解除します。
(deleteboard –c unassign を参照してください )。
状態 を
らボ ードを移動 します。ボ ードを新 しい論理 ドメ インに割 り
当てます。(上 記の assign 、および addboard (1M) –c
assign を参照してください)。
使用可能 (available) に変更 して、論理 ドメ インか
使用可能 (available) に変更 して、論理 ドメ インか
ボ ードを connected|unconfigured 状態 に切 り替え ます。
これで、ボ ードは論理 ドメ インに割り当て (assigned) られ
ており、接続 (connected) されている (アクティブになって
いる) 状態 になります。この状態 では、標準 システムでボ ード
74 SMS 1.1 2001 年 6 月 6 日
上の ハードウェア 資源を使用することがで きます。ただし、
ボードの ハードウェア 資源は標 準の Solaris のデータ 構造では
表現されないため、Solaris の 環境では使用で きません。 ボー
ド 上で使用で きる 操作は、 設定管理に限 定されます
(addboard –c connect も参照してください )。
■ configure
ド メイン 上で 稼働 している Solaris 環境から ボードの 構成を 解
除します。Solaris は、 ボード 上のすべての ハードウェア 資源
の使用を停 止します。(deleteboard –c unconfigure を参
照してください)。
ボ ードを切 り離 します。ボ ードを
disconnected|unconfigured 状態 に切 り 替え ます。
(deleteboard –c disconnect を参照してください )。
現在のド メインから ボードの 割り当てを 解除します。
(deleteboard –c unassign を参照してください )。
状態 を
らボ ードを移動 します。ボ ードを新 しい論理 ドメ インに割 り
当てます。(上 記の assign 、および addboard –c assign
も参照してください)。
moveboard
(1M)
使用可能 (available) に変更して、 論理ド メインか
ボードを connected|unconfigured 状態に 切り 替えます。
これで、ボ ードは論理 ドメ インに
ており、
接続 (connected) されている (アクティブになって
割り当て (assigned) られ
いる ) 状態 になります。この 状態では、標 準システムで ボード
上の ハードウェア 資源を使用することがで きます。ただし、
ボードの ハードウェア 資源は標 準の Solaris のデータ 構造では
表現されないため、Solaris の 環境では使用で きません。 ボー
ド 上で使用で きる 操作は、 設定管理に限 定されます (上 記の
connect 、および addboard –c connect も参照してくださ
い)。
ボ ードを connected|configured 状態 に切 り替え ます。こ
の状態 では、ボ ードはドメ インに割り当て (assigned) およ
び接続 (connected) されているだけでなく、Solaris の環境
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 75
moveboard
(1M)
用に設定 (configured) されています。ボ ード上 のハ ード
ウェア資源 は、Solaris で使用することができ ます
(addboard –c configure も参照してください )。
–d domain_id
ドメ インの ID です。有効 な domain_id は、A ~ R で、大文字と小 文
字を区別 しません。 これは、ボ ードの移動 先となるドメ インです。
–d domain_tag
addtag (1M) を使用してドメ インに割 り当てられる名 前です。 これ
は、ボ ードの移動 先となるドメ インです。
–h
ヘルプ。使用方法を 表示します。
– 単一で使用します 。 –h に追加して指 定 されたオプションは無 視されま
注
す。
–n
すべてのプロンプトに自動 的に「no 」 と応答 します。 プロンプトは、
–q オプションとともに使用しない限り 表示されます。
–q
非出力 。プロンプトを含むすべての stdout へ のメ ッセージを抑 制し
ます。
–q を単 独で使用すると、すべてのプロンプト対 して –n オプションが
デフォルトで定義 されます。
–q オプションを –y または –n オプションとともに使用すると、ユー
ザープロンプトがすべて非表示 になり、選択 したオ プションに基づい
て「y 」 または「n 」 のいず れかで自動 的に応答 します。
76 SMS 1.1 2001 年 6 月 6 日
–r retry_count –t timeout
これらのコマンド引数 を使用すると、状態 の切 り替え 中に障害 が発生
した場 合に再試行 する回数 を指定 することができ ます。–r retry_count
オ プションは、ドメ インによって設定状態 の変更 が再試行 される回数
を表 します。–t timeout オ プションは、次 の再試行 を行う までにドメ
インが待機 する時間 (秒) を表 します。このオ プションは、必ず
retry_count とともに使用します。デフォルト値 は 0 で、これは要求 が
すぐ に再試行 されることを意味 します。
–y
すべてのプロンプトに対 して自動 的に「yes」 と応答 します。プロンプ
トは、–q オ プションとともに使用しない限り表示 されます。
moveboard
(1M)
オペランド
拡張機能説明
必要なグループ特権
次の オペランドがサ ポートされています。
location ボード位置 で、スペ ースで区切 ります。複数 の location 引数
は、許可されません。
次 の location 形 式が使用で き ます。
SB(0...17)
IO(0...17)
– ボードタイプを使用する場 合は、 showboards(1M) を使用します 。
注
ボ ードが assigned の状態 (つまり実行 中のドメ インで active になっていな
い) 場 合は、プラットフォーム管理 者特 権を持 っているユーザーのみ –c
assign オプションを実行 することができ ます。
ドメ イン管理 者または設定 者特 権を持 っているユーザーは、自身 のドメ インに
ついてのみ 、このコマンドを実行 することができ ます。ユーザーは、影響 を受
ける 2 つのドメ イングループに属していることが必要 です。また、ボ ードをこ
れらの 2 つのドメ インの使用可能構 成要素 リストにボ ードを定義 しておく必要
があります。
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 77
moveboard
(1M)
詳細 については、『 System Management Services (SMS) 1.1 管理者マニュア
ル』 の第 2 章 を参照してください。
使用例 すべての例 で、 ボ ードが他のド メ インでアクティブになっている 場 合は、その
ドメ インに対 するドメ イン管理 者特 権を持 っていなければ なりません。また、
現在 のドメ インからボ ードを
割り当て解除 (unassigned) するには、プラッ
トフォーム管理 者特 権を持 っているか、またはボ ードをドメ インの使用可能構
成要素 リストに定義 しておく必要 があります。
システムボ ードを新 しいドメ インに
割り当てる (assign) には、プラット
フォーム特 権を持 っているか、またはそのボ ードをドメ インの使用可能構 成要
素 リストに定義 しておく必要 があります。ドメ イン内 でボ ードを接続
(connect) または設定 (configure) するには、新しいド メインのド メイン
特権を 持っている 必要があります。
使用例 1 - SB4 の CPU ボードをド メ イン A に割り当てる
sc0:
sms-user
SB at SB4 assigned to domain: A
:>moveboard -d A -c assign SB4
使用例 2 - SB4 のブラックリストに定義 されている CPU ボードをドメ イン A
に割 り当てる
sc0:
sms-user
SB at SB4 assigned to domain: A
Warning:CPU at SB4 is blacklisted.You will not be able to
connect or configure it.
sc0:
sms-user
:>moveboard -d A -c assign SB4
:>
使用例 3 - IO ボードをド メ イン A に設定する
注意事 項: デフォルトの 機能は configure です。
sc0:
sms-user
IO2 unassigned from domain:B
IO2 assigned to domain:A
assign IO2
assign IO2 done
poweron IO2
poweron IO2 done
test IO2
test IO2 done
connect IO2
78 SMS 1.1 2001 年 6 月 6 日
:> moveboard -d A IO2
connect IO2 done
configure IO2
configure IO2 done
notify online /devices/pci@5d,700000
notify online /devices/pci@5d,600000
notify online /devices/pci@5c,700000
notify online /devices/pci@5c,600000
notify add capacity IO2 done
使用例 4 - IO17 の IO ボードをド メイン R に接 続する
moveboard
(1M)
終了ステータス
属性
ファイル
sc0:sms-user:>
moveboard -d R -c connect IO17
使用例 5 - ブラックリストに定義 されている ボ ードをド メ イン C に接続する
プラットフォーム特 権を持 っているか、またはボ ードをドメ インの使用可能構
成要素 リストに定義 しておく必要 があります。
sc0:
sms-user
SB at SB0 is blacklisted. Exiting. sc0:
:> moveboard -d C -c connect SB0
sms-user
:>
次の 終了値が 返されます。
0 正常に 終了しました。
0 以外エラーが発生 しました。
5
次の属性の 説明については、attributes (
属性タイプ 属性値
Availability SUNWSMSop
) を参照してください。
このコマンドでは次 のファ イルが使用されます。
/etc/opt/SUNWSMS/config/asr/blacklist
esmd によって除外 されるコンポ ーネ ントの一覧。
– このフ ァイルは内 部で作成されて使用されます。 手動 で編集しないで
注
ください。
関連項目
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 79
addtag(
1M
)、addboard (1M) 、deleteboard (1M) 、esmd (1M)
osd
(1M)
拡張機能説明
名前 osd – OpenBoot PROM サーバーデーモン
形式 osd
機能説明 osd(1M) は、OpenBoot PROM に対 するソフトウェアサポ ートを提供しま
す。osd は、setkeyswitch(1M) に SMS イベ ントベ ースのインタフェース
を提供します。これは、ドメ インが示 される前に IDPROM 、NVRAM および
REBOOTARGS 情報を定義 するためのものです。
osd は、 OpenBoot PROM から メール ボックスコマンドも受け取ります。これ
らのメ ールボ ックスコマンドは処置 され、結 果は OpenBoot PROM に返 され
ます。コマンドには、get-time-of-day 、set-time-of-day 、get-
idprom、 get-nvram-data、 set-nvram-data、 get-reboot-args、
set-reboot-args、 do-tunnel-switch があります。システムコントロー
ラ (SC) 上 には、すべてのドメ インで共有 している、osd の 1 つのインスタン
スがあります。
このデーモンは ssd (1M) によって自動 的に起動 されます。コマンド行 から手
動 で起動 しないでください。
必要なグループ特権
osd は、 sms-osd ユーザーとして実行 されます。
終了ステータス 次の 終了値が 返されます。
0 正常に 終了しました。
0 以外エラーが発生 しました。
5
属性
次の属性の 説明については、attributes (
属性タイプ 属性値
) を参照してください。
Availability SUNWSMSop
1M
関連項目
80 SMS 1.1 2001 年 6 月 6 日
setkeyswitch (
)
pcd
名前 pcd – プラットフォーム構 成データベ ースデーモン
形式 pcd
機能説明 pcd(1M) は、プラットフォーム、ドメ イン、およびシステムボ ードの構 成
データを使用でき るよう にして、その仕 組み を管理 します。pcd は、システム
コントローラ (SC) 上 で実行 される SMS デーモンで、SMS 構 成の主要 なコン
ポ ーネ ントです。システム管理 アプリケ ーションは、すべてpcd デーモンを使
用してデータベ ース情報を使用します。
pcd はプラットフォーム構 成データを 管理 するだけでなく、 対象 のデータ ベ ー
スで変更 が発生 したことを、登録されているシステム管理 アプリケ ーションに
通 知します。これらの 通 知はイ ベ ントとして登録され、ユーザーに認識 されま
す。
このデーモンは、ssd(1M) デーモンによって自動 的に起動 されます。コマン
ド行 から手動 で起動 しないでください。
(1M)
拡張機能説明
プラットフォームデータには、以下のものが含まれています。
Platform type
Platform name,
Rack ID Cacheable Memory Address Slice Map
System clock frequency
System clock type
SC IP address
SC0 to SC1 IP address
SC1 to SC0 IP address
SC to SC IP netmask
ドメ インデータには、以下のものが含まれています。
Domain ID/Tag
OS version (not used)
OS type (not used)
Available component list
Assigned board list
Active board list
Golden IOSRAM I/O board
Virtual keyswitch setting
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 81
pcd
(1M)
Active Ethernet I/O board
Domain creation time
Domain dump state
Domain bring up priority
IP host address
Host name
Host netmask
Host broadcast address
システムボ ードデータには、以下のものもが含まれています。
Expander Position
Slot position
Board type
Board state
Domain assignment of the board
Available component list state
Board test status
Board test level
Memory cleared state
シグナル SIGHUP データベ ースフ ァ イルを 読み 取り、情報を 再 キャッシュしま
す。
ファイル
– これらのフ ァイルは手動 で 変更しないでください 。
注
次のフ ァイルがサ ポートされています。
/var/opt/SUNWSMS/.pcd/platform_info
プラットフォームデータベ ース情報が含まれています。
/var/opt/SUNWSMS/.pcd/domain_info
ドメ インデータベ ース情報が含まれています。
/var/opt/SUNWSMS/.pcd/sysboard_info
システムボ ードデータベ ース情報が含まれています。
82 SMS 1.1 2001 年 6 月 6 日
属性 次の属性の 説明については、attributes (
属性タイプ 属性値
Availability SUNWSMSop
1M
関連項目 ssd (
)
5
) を参照してください。
pcd
(1M)
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 83
poweroff
(1M)
名前 poweroff – 電源切断の制 御
形式 poweroff [
–q] [ –y| –n] [ location ]
poweroff [–h]
機能説明 poweroff(1M) は、指定 されたデュアル 48V 電源装 置 、フ ァ ント レ ー、また
はボ ードの電源 を切 断します。プラットフォーム管理 者特 権を持 っている場 合
に、引数 を指定 しないでこのコマンドを使用すると、システム全 体 (ただし大
容量 電源装 置、フ ァ ント レ ー、 予備 のシステムコントローラ (SC) は 除 く) の 電
源が 切断されます。 電源が 切断されるコン ポー ネントを使用しているアクティ
ブなド メインがある 場合は、それらのド メインが 表示され、デフォルトで
「Are you sure? 」とい うプロンプトが 示されます。
プラットフォーム 管理者 特権を 持っていない 場合は、 [location ] コマンドの オ
ペランドを 必ず指定し、自身がドメイン管理者または設定者の特権を持ってい
るド メインに、 ボードを 割り当てておく 必要があります。
– このコマンドは、 仮想キースイッチの 位置には作用しません 。
注
オプション
次の オプションがサ ポートされています。
–h ヘルプ。使用方法を 表示 します。
– 単一で使用します 。 –h に追加して指 定 されたオプションは無 視されま
注
す。
–n すべてのプロンプトに自動 的に「no 」 と応答 します。プロンプトは、
–q オプションとともに使用しない限り 表示されます。
–q 非出力 。プロンプトを含むすべての stdout への メッセージを 抑制し
ます。
単 独で使用されると、–q はデフォルトですべてのプロンプトに 対 して
–n オプションを指 定します。
–q オプションを –y または –n オプションとともに使用すると、ユー
ザープロンプトがすべて非表示 になり、選択 したオ プションに基づい
て「y 」 または「n 」 のいず れかで自動 的に応答 します。
84 SMS 1.1 2001 年 6 月 6 日
–y すべてのプロンプトに対 して自 動 的に 「yes 」 と 応答 します。プロンプ
トは、–q オ プションとともに使用しない限り表示 されます。
オペランド 次のオペ ランドがサポ ートされています。
location コンポ ーネ ントの位置 で、空白 文字で区切 ります。複数 の
location を指 定することはで きません。
次 の location 形 式が使用で き ます。
SB(0...17)
IO(0...17)
CS(0|1)
FT(0...7)
PS(0...5)
EX(0...17)
SC(0|1) [スペ ア SC のみ電源切 断することができ ます。]
拡張機能説明
poweroff
(1M)
必要なグループ特権
使用例 使用例 1 - 拡張ボタン 位置 0 の CPU ボードの電源 を 切断する
このコマンドを実行 するには、プラットフォーム管理 者、ドメ イン管理 者また
は設計 者の特 権が必要 です。
ドメ イン特 権を持 っている場 合は、[location ] オペ ランドも指定 する必要 があり
ます。また、[location ] は、自分が特 権を持 っているドメ インに割り当て
(assigned) られているドメ イン 構 成 単位 (DCU) に定義 しておく 必要 があり
ます。
詳細 については、『 System Management Services (SMS) 1.1 管理者マニュア
ル』 の第 2 章 を参照してください。
この例 では、poweroff コマンドによって、ボ ードの電源 が強 制的に切 断され
ます。stdout にメ ッセージは表示 されず 、すべてのプロンプトに対 して自動
的に「yes」 で応答 します。
sc0:
sms-user
:> poweroff -qy SB0
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 85
poweroff
(1M)
終了ステータス 次の 終了値が 返されます。
0 正常に 終了しました。
0 以外エラーが発生 しました。
属性
関連項目 poweron (
次の属性の 説明については、attributes (
属性タイプ 属性値
Availability SUNWSMSop
1M
)
5
) を参照してください。
86 SMS 1.1 2001 年 6 月 6 日
名前 poweron – 電源投入の制 御
poweron
(1M)
形式 poweron [
–q] [ –y| –n] [ location ]
poweron –h
機能説明 poweron(1M) は、指定されたデュアル 48V 電源装 置 、フ ァント レー、または
ボードの電源を投入します。プラットフォーム 管理者 特権を 持っている 場合
に、 引数を指 定しないでこのコマンドを使用すると、 (新 しい 電源装 置 をサ
ポートするために 追加の 48V 電源装 置モジュールの 電源を 投入する 必要がな
ければ) 、システム全 体の電源 が投入 されます。
プラットフォーム管理 者特 権を持 っていない場 合は、[location ] コマンドのオペ
ランドを必ず 指定 し、自身 がドメ イン管理 者または設定 者の特 権を持 っている
ドメ インに、ボ ードを
割り当て (assigned ) ておく
必要があります。 対象の
ボードについて 必要な 電源・冷却 が利用で きない 場合は、poweron の 処理は
失敗 します。完全に 設定されているシステムの 電源を 投入するには、 48V の 電
源装 置モジュール (4 KW モジュール) が 5 つ以 上必要です。従 って、N+1 の
冗 長性を 考慮 すると、6 つの 電源 装 置モジュールが使用されます。あるコン
ポー ネントの 電源を 投入する 際に、他のコン ポー ネントの 電源投入が 必要な 場
合 (ボ ードで 48V の電源装置 モジュールが 必要 な 場 合な ど) は、 poweron は 失
敗します。
指定 されたコンポ ーネ ントが自動 システム回復 (ASR) ブラックリストファ イ
ルに定義 されている場 合は、エ ラーメ ッセージが表示 されます。プラット
フォーム管理 者特 権を持 っている場 合は、処理 を続行 するメ ッセージが表示 さ
れます。この特 権を持 っていない場 合は、poweron は終了 します。
オプション 次のオ プションがサポ ートされています。
–h ヘルプ。使用方法を表示 します。
– 単一で使用します 。 –h に追加して指定 されたオ プションは無 視されま
注
す。
–n すべてのプロンプトに自動 的に「no 」 と応答 します。プロンプトは、
–q オプションとともに使用しない限り 表示されます。
–q 非出力 。プロンプトを含むすべての stdout への メッセージを 抑制し
ます。
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 87
poweron
オペランド 次の オペランドがサ ポートされています。
(1M)
単 独で使用されると、–q はデフォルトですべてのプロンプトに 対 して
–n オプションを指 定します。
–q オプションを –y または –n オプションとともに使用すると、ユー
ザープロンプトがすべて非表示 になり、選択 したオ プションに基づい
て「y 」 または「n 」 のいず れかで自動 的に応答 します。
–y すべてのプロンプトに対 して自 動 的に 「yes 」 と 応答 します。プロンプ
トは、–q オ プションとともに使用しない限り表示 されます。
location コンポ ーネ ントの位置 で、空白 文字で区切 ります。複数 の
location を指 定することはで きません。
次 の location 形 式が使用で き ます。
SB(0...17)
IO(0...17)
CS(0|1)
FT(0...7)
PS(0...5)
EX(0...17)
拡張機能説明
必要なグループ特権
このコマンドを実行 するには、プラットフォーム管理 者、ドメ イン管理 者また
は設計 者の特 権が必要 です。
ドメ イン特 権を持 っている場 合は、[location ] オペ ランドも指定 する必要 があ
ります。また、[location ] は、自身 が特 権を持 っているドメ インに割り当て
(assigned ) られているドメ イン構 成単位 (DCU) に定義 しておく必要 があり
ます。
ASR ブラックリストファ イルに 定義 されている ボ ードの 電源 を 投入 するに
は、プラットフォーム管理 者特 権が必要 です。
詳細 については、『 System Management Services (SMS) 1.1 管理者マニュア
ル』 の第 2 章 を参照してください。
88 SMS 1.1 2001 年 6 月 6 日
使用例 使用例 1 - デュアル 48V 電源 装置の 電源を 投入する
電源装 置は、 バンク 位置 0 の 正面にあります。
poweron
(1M)
sc0:sms-user:>
poweron PS0
使用例 2 - ASR ブラックリストファ イル 内 の CPU の電源 を 投入 する
プラットフォーム管理 者特 権を持 っている必要 があります。この特 権を持 って
いない場 合に poweron コマンドを実行 すると、エ ラーが発生 して終了 しま
す。
sc0:
sms-user
Component SB0 is in the ASR blacklist.
Are you sure you want to continue the power ON (yes/no)? Y
:> poweron SB0
終了ステータス 次の 終了値が 返されます。
0 正常に 終了しました。
0 以外エラーが発生 しました。
属性 次の属性の 説明については、attributes (
属性タイプ 属性値
Availability
SUNWSMSop
5
) を参照してください。
ファイル このコマンドでは次 のファ イルが使用されます。
/etc/opt/SUNWSMS/config/asr/blacklist
esmd によって除外 されるコンポ ーネ ントの一覧。
– このフ ァイルは内 部で作成されて使用されます。 手動 で編集しないで
注
ください。
1M
関連項目
2001 年 6 月 6 日 SMS 1.1 89
esmd (
)、poweroff (1M)
rcfgadm
(1M)
名前 rcfgadm – 遠隔構成 管理
形式 rcfgadm
rcfgadm
rcfgadm
rcfgadm
rcfgadm
–d domain_id | domain_tag [ –f] [ –y| –n] [ –v ] [ –o hardware_options]
–c function [ –r retry_count [–T timeout ]] ap_id...
–d domain_id | domain_tag [ –f] [ –y| –n] [ –v ] [ –o hardware_options]
–x hardware_function ap_id...
–d domain_id | domain_tag [ –v ] [ –a ] [ –s listing_options ]
[
–o hardware_options ] [ –l [ap_id|ap_type ]...]
d domain_id | domain_tag [ –v ] [–o hardware_options ] –t ap_id...
–
d domain_id | domain_tag [–v ] [–o hardware_options ] –h
–
[ap_id |ap_type ]
機能説明 rcfgadm(1M) は、動的に 再構成可能な ハードウェア 資源に関する 遠隔構成 管
理を 操作します。rcfgadm コマンドを使用して、指 定したド メインの 構成 管
理をシステムコントローラから 操作することがで きます。これらの 操作には、
状態の 表示 (–l)、テストの開 始 (–t)、 設定状態の 変更の 呼び 出し (–c) 、 ハー
ドウェア特有 の機 能の呼 び出 し (–x) 、および構 成管理 のヘ ルプメ ッセージの
取得 (–h) が含まれています。
rcfgadm は、接続点 の 構 成を 管理 します。この接 続点 は、 Solaris を継続 して
使用する際 に、システムのソフトウェアがハ ードウェア資源 の動 的再構 成をサ
ポートする 場所です。
構成 管理によって、システムの物 理的 ハードウェア 資源と Solaris 環境で 構成
された表示 可能なハ ードウェア資源 を区別 します。構 成管理 の機 能はハ ード
ウェア特有 のもので、ハ ードウェア固有 のライブラリを呼 び出 すことによって
実行 されます。
構 成管理 は、接続 点で 行 います。接続 点にある ハ ードウェア資源 は、システム
を使用する際 に物理 的に交換 でき る場 合も、でき ない場 合もありますが、構 成
管理 インタフェースによって、動 的に再構 成することができ ます。
接続点 では、2 つの固有 の要素 を定義 しますが、これらの要素 は、接続点 の範
囲 外にあるハ ードウェア資源 と区別 されます。接続 点 の 2 つの 要素 は、受 容 体
と占有装 置 です。ハ ードウェア資源 の物理 的な挿入 と取り外 しは接続点 で行 わ
90 SMS 1.1 2001 年 7 月 23 日
rcfgadm
(1M)
れ、 具 体的には受 容 体と占 有装 置 を接 続したり、 切り 離したりします。 構成 管
理では、物 理的な 挿入と取り 外しの 操作、および接 続点におけるその他の 構成
管理機能をサ ポートします。
接続点 には、関連する状態および条件 の情報が定義されています。構成管理イ
ンタフェースには、接続点 状態の切り替えに対する制御が用意されています。
受容 体の状態は、empty 、disconnected 、または connected のいずれかの
状態となり、占有装 置の状態は、configured または unconfigured のい ず
れかの状態となります。
接続点 に占有装 置 がない場 合は、受容 体の通常 の状態 は empty になります。
通常 のシステムの使用で、占有 装 置 から受容体を 切 り離 すことができ る
disconnected 状態になります。通常 は、占有 装 置 の資源 がシステムで完全
に利用でき るよう になる前に、ハ ードウェア特有 のさまざ まなテストを行う場
合、または占有装 置 の物理 的な切 り離 したり、再構 成の準備 ステップとして、
この状態 が使用されます。disconnected 状態 の受容 体では、(ハ ードウェア
で可能な場 合に) システムから占有装 置 が切 り離 されていますが、テストと設
定のために使用することは可能です。受容 体は、connected 状態を提供する
必要があります。この 状態では、占 有装 置が含まれている ハードウェア 資源に
対して、通常に使用することがで きます。受容 体に占 有装 置が含まれており、
構成 管理の 操作が 行われている 場合には、その受容 体の 通常の 状態は
connected になります。
unconfigured の状態 の占有装 置 が含まれているハ ードウェア資源 は、標準
の Solaris のデータ構造 では表現 されないため、Solaris の環境 では使用でき ま
せん。unconfigured の状態 の占有装 置 では、構 成管理 の操 作のみ行う こと
ができ ます。configured 状態 のハ ードウェア資源 は、標準 の Solaris データ
構造 で表現 されるため、これらのハ ードウェアの任 意 の部分を、Solaris 環境
で使用することができ ます。すべての占有装 置 には、configured および
unconfigured の状態 があります。
接続点 の条件 は、unknown 、OK 、failing 、failed 、またはunusable の
いず れかとなります。接続点 は、(揮 発性レ コードが存在 しない場 合に) 電源投
入 テストの結 果に 従 って、システムをい ず れかの条件 に 設定 します。
configured 状態の占 有装 置を 持つ接 続点は、 unknown 、 OK、 failing、
failed のいず れかの条件 となります。 failing または failed 以外 の条件
の場 合には、接続点 は、ハ ードウェア特有 の回復 可能なエ ラーしき い値 を超え
2001 年 7 月 23 日 SMS 1.1 91
rcfgadm
(1M)
たとき に、操 作の途 中で failing に変更 することができ ます。failed 以外
の条件 の場 合には、接続点 は、回復不 可能なエ ラーの結 果として、操 作中に
failed に変更 することができ ます。
unconfigured 状態の占 有装 置を 持つ接 続点は、 定義されているい ずれの条
件 に設定することもで きます。 unconfigured されている占 有 装 置を 持 つ接
続点の 条件は、システム 特有の 時間のし きい 値を超 えると、OK から unknown
に 変 わります。テスト 機 能を開 始 すると、接 続点 の 条件は、テストの 結果に
従って、OK 、failing 、または failed のいず れかに変 わります。テスト機
能が用意 されていない接続点 は、unknown の条件 のままにしておくことが可
能です。テストで割 り込み が発生 すると、接続点 の条件 は、前の条件
(unknown または failed) に設定 することができ ます。unknown、OK、
failing、または failed の条件 の接続点 は、再 テストすることができ ま
す。
接続点 の条件 が unusable になる場 合には、受容 体の電源 ・冷却 が十 分でな
い、占有装 置 の unusable やサポ ートができ ない、または完全 に設定 されてい
ない、など の理由 があります。unusable の条件 の接続点 は、システムで使用
でき ません。この条件 は、物理 的な原因 が解消 されるまで、そのままになりま
す。
接続点 では、(条件 が変化 している、または再評価 中であることを表 す) busy
情報も管理 します。
接続点 は、システムデバ イス階層 における接続点 のタイプおよび位置 に関連す
る、ハ ードウェア特有 の識別子 (ap_id ) を使用して参照されます。ap_id は、必
ず 1 つの接続 点を 特定 でき るよう にします。ap_id の 仕様 では、 「 物理」 およ
び「論理」 の 2 つのタイプをサポ ートしています。物理 的な ap_id には、完全
指定 されたパス名 が含まれ、論理 的な ap_id には、接続点 をわかりやすく表 す
ための簡単 な説 明が含まれています。
たとえば 、システムボ ード 6 を表 す接続点 の物理 的な ap_id は
/devices/pseudo/dr@0:SB6 となり、論理 的な ap_id は SB6 となります。
接続点 は、動 的に作成することもでき ます。動 的な接続点 は、システム内 の
ベ ースの接続 点に 対 して相 対 的に名 前が定義 されます。動 的な接続 点の ap_ids
は、ベ ースのコンポ ーネ ントの後 に 2 つのコロン (::) を記述 し、その後 に動 的
92 SMS 1.1 2001 年 7 月 23 日
rcfgadm
(1M)
なコンポ ーネ ントを記述 する、という形 式で構 成されます。ベ ースコンポ ーネ
ントは、ベ ースの接続点 ap_id です。動 的なコンポ ーネ ントはハ ードウェア特
有 のもので、対応 するハ ードウェア固 有 のライブラリから生 成されます。
たとえば 、システムボ ードを表 すベ ースの接続点 の物理 的な ap_id が
/devices/pseudo/dr@0:SB16 で、論理的な ap_id が SB16 であるとしま
す。このシステムボ ードに割 り当てられている CPU は、論理 的な ap_id が
SB16::cpu2 の動 的な接 続点 として 表 すことがで き ます。 SB16 はベ ースのコ
ンポ ーネ ントで、cpu2 はハ ードウェア特有 の動 的コンポ ーネ ントです。同様
に、この動 的な接続点 の物理 的な ap_id は、以下のよう になります。
/devices/pseudo/dr@0:SB16::cpu2
ap_type は論理 的な ap_id の一部であり、特定 の接 続点 を 表 すことはで き ませ
ん。ap_type は論理 的な ap_id の部分文字列 で、ap_id と同じになる場 合もあり
ますが、コロン (:) の区切 り文字は含まれません。たとえば 、pci の ap_type
は、論理 的な ap_ids で先頭 文字が pci の接続点 をすべて表 します。
ap_type の使用は、推奨 しません。–s オプションの新しい選択サブオプション
を使用すると、より汎 用的で柔軟 性のある方法で接続点 を選択 することができ
ます。「オ プション」 を参照してください。
rcfgadm は、ハードウェア 固有 のライブラリに含まれている ハードウェア 特
有の 機能と、 最初に 対話します。このため、rcfgadm の 動作は ハードウェア
によって異 なります。
それぞ れの構 成管理 の操 作では、サービスの割 り込み が必要 になる場 合もあり
ます。操 作で、ユーザーと対話 するための明確 なサービスの割 り込み が必要 な
場 合は、操 作が開始 される前に確 認が 行 われます。標準 的な入力 の確 認するた
めに、標準 のエ ラー出力 についてプロンプトが示 されます。–y または–n オ プ
ションを使用して、常 に yes 、または no と応答 するよう に、確 認を変更 する
こともでき ます。–o オ プションを使用すると、test level など のハ ードウェア
特有 のオ プションがサブオ プションとして提供されます。
システム設定 の状態 を変更 する操 作は、システムログデーモン syslogd (1M)
で検査 されます。
2001 年 7 月 23 日 SMS 1.1 93
rcfgadm
オプション 次の オプションがサ ポートされています。
(1M)
このコマンドの引数 は、getopt(3C) と getsubopt (3C) の構 文規則 に準拠 し
ています。
詳細 については、『 Sun Fire 15K Dynamic Reconfiguration ユーザーマニュア
ル』 を参照してください。
–a
–l オプションで 動的接 続点を 表示する 必要があることを指 定します。
–c function
ap_id で指定 された接続点 で、状態 の変更 を行 います。
disconnect、 connect、 configure、または
unconfigure
の機 能
のいず れかを指定 します。これらの機 能を指定 すると、ハ ードウェア
固 有のライブラリルーチンを呼 び出 すことによって、接続 点 が、以下
に定義 されているいず れかの状態 に切 り替 わります。
■ disconnect
受容 体がdisconnected 状態 に変 わります。
占有装 置 が configured 状態 の場 合は、disconnect の機 能
は、最初 に占有装 置 を unconfigure しよう とします。デ
フォルトでは、disconnect 機 能はボ ードの電源 を切 断しま
す。このよう にすると、スロットの対象ポ イントでボ ードを
取り外 せるよう になります。–o nopoweroff オ プションは、
電源切断のステップを 行わ ずに、 ボードの電源をそのままの
状態にしておくよ う指 定します。デフォルトでは、 ボードは
ドメ インに割 り当てられたままになります。–o unassign オ
プションは、ボ ードがいったん disconnected になると、ド
メインから ボードの 所有権を 削除するよ うに指 示します。
ボードが unassigned になると、他のド メインが自 身に
assigned なっているボ ードを 持 っている可能性があるた
め、cfgadm はボ ードにアクセスでき なくなります。
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