Sun Microsystems Sun Fire X2200 M2 Installation Guide [ja]

Sun Fire X2200 M2 サーバー
オペレーティングシステム
インストールガイド
Sun Microsystems, Inc. www.sun.com
部品番号 819-7524-10 2006 8 月、改訂 A
Copyright 2006 Sun Microsystems, Inc., 4150 Network Circle, Santa Clara, California 95054, U.S.A. All rights reserved. Sun Microsystems, Inc. は、本書に記載されている技術に関連する知的所有権を所有しています。特に、これに限定されず、これらの知的
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目次
はじめに v
1. オペレーティングシステムのインストールの概要 1
サポートされているオペレーティングシステム 2
オペレーティングシステムのインストールのタスク 3
オペレーティングシステムのインストールの準備 4
ディスプレイ環境の設定 4
プライマリブートハードディスクの消去 4
オペレーティングシステムをインストールするための BIOS 設定 5
オペレーティングシステムのインストール方法の選択 7
CD-ROM または DVD 7
ネットワークインストール (PXE/Jumpstart/RIS) 7
仮想 CD-ROM を使用したリモート KVMS Over IP 8
シリアルリダイレクト 10
2. Solaris オペレーティングシステムのインストール 13
オペレーティングシステムのインストール 14
オペレーティングシステムのインストールの概要 14
オペレーティングシステムのインストール方法 15
目次 iii
システム固有ドライバのインストール 16
KVMS Over IP を使用したドライバのインストール 16
Sun Fire X2200 M2 サーバーへのドライバのダイレクトインストール 17
3. Linux オペレーティングシステムのインストール 19
オペレーティングシステムのインストール 20
オペレーティングシステムのインストールの概要 20
オペレーティングシステムのインストール方法 21
システム固有ドライバのインストール 23
KVMS Over IP を使用したドライバのインストール 23
Sun Fire X2200 M2 サーバーへのドライバのダイレクトインストール 23
アップデートユーティリティの実行 25
RHEL OS 用の up2date ユーティリティの実行 25
SLES OS 用の SuSEWatcher ユーティリティの実行 26
4. Windows Server 2003 オペレーティングシステムのインストール 27
オペレーティングシステムのインストール 28
オペレーティングシステムのインストールの概要 28
オペレーティングシステムのインストール方法 29
Windows Update の実行 29
RAID 設定を持つ Windows Server 2003 のインストール 30
イーサネットドライバとチップセットドライバのインストール 33
A. Solaris Jumpstart インストールへのパッチの適用 37
B. Windows RIS インストールの実行 41
C. ネットワークインタフェースの設定 53
iv Sun Fire X2200 M2 サーバーオペレーティングシステムインストールガイド • 2006 8

はじめに

本書では、ワークステーションのハードウェアおよびソフトウェアの設定、 電源投入、および構成について説明します。

本書の構成

本書は次の章で構成されています。
1 では、 Sun Fire X2200 M2 サーバーにオペレーティングシステムをインス
トールする準備を行う手順について説明します。
2 では、 Solaris 10 オペレーティングシステムをインストールする手順につい
て説明します。
3 では、サポートされている Linux オペレーティングシステムをインストール
する手順について説明します。
4 では、 Windows Server 2003 をインストールする手順について説明します。
付録 A には、 Solaris Jumpstart インストールのパッチに関する情報が記載されてい
ます。
付録 B には、 Windows リモートインストールサービス (RIS) インストールの実行
に関する情報が記載されています。
付録 C には、サポートされている Solaris および Linux オペレーティングシステム
のネットワークインタフェース設定に関する情報が記載されています。
はじめに v

シェルプロンプト

シェル プロンプト
C シェル
C シェルスーパーユーザー
Bourne シェルと Korn シェル
Bourne シェルと Korn シェルスーパーユーザー
machine-name%
machine-name#
$
#

表記上の規則

1
書体
AaBbCc123
AaBbCc123
AaBbCc123
1. ご使用のブラウザの設定によっては、表示内容が多少異なる場合もあります。
意味
コマンド名、ファイル名、 ディレクトリ名、および 画面上のコンピュータ出力 を示します。
ユーザーが入力する文字を、 画面上のコンピュータ出力と は区別して示します。
書名、新しい用語、強調す る語句、および変数を示しま す。変数の場合には、実際に 使用する特定の名前または値 で置き換えます。
.login ファイルを編集します。 ls -a を使用してすべてのファイルを
表示します。
% You have mail.
%
su
Password:
『ユーザーズガイド』の第 6 章を参照 してください。
これらは これを行うには、ユーパーユーザーである
クラス
必要があります
ファイルを削除するには、 rm <
> と入力します。
オプションと呼ばれます。
ファイル
vi Sun Fire X2200 M2 サーバーオペレーティングシステムインストールガイド • 2006 8

関連ドキュメント

Sun Fire X2200 M2 サーバーのドキュメントセットの説明については、システムに付 属している『ドキュメントの場所』シートを参照するか、製品のドキュメントサイト をご覧ください。次の URL から、 Sun Fire X2200 M2 サーバーのドキュメントに移 動してください。
http://www.sun.com/documentation
これらのドキュメントの一部については、上記に記載された Web サイトでフランス 語、ドイツ語、簡体字中国語、繁体字中国語、韓国語、日本語の翻訳版が入手可能で す。英語版のドキュメントが最も頻繁に改訂されるため、翻訳版よりも最新であるこ とがあります。
Sun ハードウェアのドキュメントについてはすべて、次の URL を参照してくだ さい。
http://www.sun.com/documentation
Solaris およびその他のソフトウェアのドキュメントについては、次の URL を参照 してください。
http://docs.sun.com
分野
ドキュメント
サポートと トレーニング

ドキュメント、サポート、および トレーニング

URL
http://www.sun.com/documentation/
http://www.sun.com/support/
http://www.sun.com/training/
説明
PDF バージョンまたは HTML バージョン のドキュメントのダウンロードや印刷 バージョンのドキュメントの注文
テクニカルサポート、パッチのダウン ロード、 Sun のトレーニングコースの詳細
はじめに vii

サードパーティーの Web サイト

Sun 社は、本書で挙げているサードパーティーの Web サイトの 利 用について責任を
負いません。また、当該サイトまたはリソースから入手可能なコンテンツや広告、製 品またはその他の素材を推奨したり、責任あるいは法的義務を負うものではありませ ん。さらに、他社の Web サイトやリソースに掲載されているコンテンツ、製品、 サービスなどの使用や依存により生じた実際の、または嫌疑的な損害や損失について も責任を負いません。

コメントをお寄せください

Sun 社は、ドキュメントの改善を常に心がけており、皆様のコメントや提案を歓迎 いたします。コメントは次のサイトを通してお送りください。
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フィードバックには、本書のタイトルと部品番号の記載をお願いいたします。
Sun Fire X2200 M2 サーバーオペレーティングシステムインストールガイド、 819-7524-10
viii Sun Fire X2200 M2 サーバーオペレーティングシステムインストールガイド • 2006 8
第 章
1

オペレーティングシステムの インストールの概要

この章では、Sun Fire X2200 M2 サーバーに新しいオペレーティングシステムをイン ストールする場合に必要な情報を説明します。
この章では、次の項目について説明します。
2 ページの「サポートされているオペレーティングシステム」
3 ページの「オペレーティングシステムのインストールのタスク」
4 ページの「オペレーティングシステムのインストールの準備」
7 ページの「オペレーティングシステムのインストール方法の選択」
– お使いの Sun Fire X2200 M2 サーバーに Solaris™ 10 オペレーティングシステ
(OS) がプリインストールされている場合、オペレーティングシステムの設定方法 については、『Sun Fire X2200 M2 サーバー設置マニュアル』を参照してください。
1

サポートされているオペレーティング システム

サーバーには Solaris 10 6/06 オペレーティングシステム、またはそれ以降のバー ジョンがプリインストールされている場合があります。これは、お使いのハードディ スクドライブの設定によって異なります。Sun Fire X2200 M2 サーバーにプリインス トールされている Solaris 10 OS を使用しない場合は、好みのオペレーティングシス テムをインストールできます。
Sun Fire X2200 M2 サーバーでは、次のオペレーティングシステム ( またはそれ以降 のバージョン ) がサポートされています。
Sun Java™ Enterprise System (Java ES) が入った Solaris 10 Operating System
( アップデート 2 以上 )
Red Hat Enterprise Linux 3、Update 732 ビットおよび 64 ビット
(ES および AS)
Red Hat Enterprise Linux 4、Update 332 ビット および 64 ビット
(ES および AS)
SUSE Linux Enterprise System 9 (SP 3) 64 ビット (SUSE 認定 )
Windows Server 2003 Standard Edition (SP 1) 32 ビットおよび 64 ビット
(WHQL 認定 )
サポートされているバージョンの Red Hat SUSE オペレーティングシステムは、 次の Sun Web サイトから注文できます。
http://www.sun.com/software/linux/index.html
これらのオペレーティングシステムのインストール方法は、それぞれのオペレーティ ングシステムソフトウェアに付属しているメディアセットに記載されています。
ほかのオペレーティングシステムについても、Taur us サーバーの初回リリース後に サポートを開始する予定です。サポートされているオペレーティングシステムの最新 版のリストは次の URL に掲載されています :
http://www.sun.com/servers/entry/x2200/os.jsp
Sun Fire X2200 M2 サーバーには、診断パーティションがプリインストールされてい ます。何らかの理由で診断パーティションがサーバーから削除されている場合は、
Sun Fire X2200 M2 Server Service Manual (Sun Fire X2200 M2 サーバーサービスマ
ニュアル )』(819-6597) で、Sun Fire X2200 M2 サーバーのツールとドライバの CD か ら診断パーティションを再インストールする方法を参照してください。
2 Sun Fire X2200 M2 サーバーオペレーティングシステムインストールガイド • 2006 8

オペレーティングシステムの インストールのタスク

ここでは、新しいオペレーティングシステム (OS) のインストールに必要な手順の 概要を説明します。
1. ディスプレイの環境を設定します。 OS をインストールするシステムの準備と OS のインストールにオプションの
DVD ドライブを使用しない場合は、4 ページの「ディスプレイ環境の設定」
参照してください。
2. プライマリブートディスクを消去します。
サーバーにオペレーティングシステムがプリインストールされている場合は、 まずそれを削除してから新しいオペレーティングシステムをインストールします。
4 ページの「プライマリブートハードディスクの消去」を参照してください。
3. BIOS を設定します。
インストールするオペレーティングシステムに合わせて BIOS が設定されているこ とを確認する必要があります。5 ページの「オペレーティングシステムをインス
トールするための BIOS 設定」を参照してください。
4. オペレーティングシステムをインストールします。
本書で、インストールするオペレーティングシステムに対応した章を参照してく ださい。
– Windows RAID をセットアップする場合は、2003Reburn スクリプトを使用
して新しい Windows Server 2003 インストール CD または RAID ドライバのフロッ ピーディスクを作成してから、オペレーティングシステムをインストールします。
4 を参照してください。
5. ドライバをアップデートします。 本書で、インストールするオペレーティングシステムに対応した章を参照してく
ださい。
6. お使いのオペレーティングシステムに対応するオペレーティングシステムのアッ プデートを実行します。
1 章 オペレーティングシステムのインストールの概要 3

オペレーティングシステムの インストールの準備

このセクションでは、オペレーティングシステムをインストールするためにサーバー を準備する方法を説明します。
4 ページの「ディスプレイ環境の設定」
4 ページの「プライマリブートハードディスクの消去」
5 ページの「オペレーティングシステムをインストールするための BIOS 設定」

ディスプレイ環境の設定

ツールとドライバの CD OS のインストール CD を使用する際にローカルの DVD ドライブとモニターを使用しない場合は、次のいずれかのディスプレイ環境を使用し ます。
Embedded Lights Out Manager (LOM) のサービスプロセッサ (SP) を通じて出力
を表示する。 Embedded LOM SP を使用して、シリアルコンソールを通じてシステム出力を
表示する方法については、『Sun Fire X2200 M2 サーバー設置マニュアル』を参照 してください。
Embedded LOM のリモート KVMS Over IP 機能を使用する。
仮想 CD を操作するためのリモート KVMS Over IP のセットアップ方法につい ては、『Embedded Lights Out Manager 管理ガイド』を参照してください。

プライマリブートハードディスクの消去

Sun Fire X2200 M2 サーバーのハードディスクドライブには、ハードディスクドライ ブの設定によって Solaris 10 がインストールされている場合があります。別のオペ レーティングシステムをインストールしたり、Solaris 10 オペレーティングシステム を再インストールする場合は、Sun Fire X2200 M2 サーバーのツールとドライバの CD のメインメニューにある「Erase Primary Boot Hard Disk」オプションを使用し て、インストール済みのオペレーティングシステムを消去して新しいインストールの ための場所を空けることができます。
4 Sun Fire X2200 M2 サーバーオペレーティングシステムインストールガイド • 2006 8
注意ツールとドライバの CD から「Erase Primary Boot Hard Disk」オプションを
選択すると、診断パーティション以外の、ハードドライブ上のすべてのパーティショ ンが消去されます。すべてのユーザデータが失われるため、 この操作を開始する前 に、ハードディスクの全データをバックアップしてください。
プライマリブートハードディスクを消去するには、次の手順に従います。
1. ハードドライブ上に必要なデータがあれば、バックアップしておきます。
2. サーバーの DVD ドライブ ( オプション ) に、ツールとドライバの CD を挿入し
ます。
DVD ドライブがないシステムをお使いの場合は、『Sun Fire X2200 M2 Server Service Manual (Sun Fire X2200 M2 サーバーサービスマニュアル )』で、PXE サーバーから
ツールとドライバをブートする方法を参照してください。
3. ツールとドライバの CD からシステムをブートします。
4. メインメニューが表示されたら、ツールとドライバの CD のメインメニューから次の
オプションを選択します。
3. Erase Primary Boot Hard Disk
このオプションを選択すると、プライマリハードドライブ上に現在あるすべてのパー ティション ( 診断パーティション以外 ) が消去されます。診断パーティションだけは 消去されずにそのまま残ります。

オペレーティングシステムをインストールする ための BIOS 設定

オペレーティングシステムをインストールする前に、Sun Fire X2200 M2 サーバーの BIOS がインストールするオペレーティングシステム向けに設定されていることを確 認する必要があります。インストールするオペレーティングシステムの種類に該当す る手順を参照してください。
6 ページの「Solaris 10 および Linux OS 用の BIOS の設定」
6 ページの「Windows Server 2003 OS 用の BIOS の設定」
1 章 オペレーティングシステムのインストールの概要 5
Solaris 10 および Linux OS 用の BIOS の設定
Installed O/S ( インストールされた OS)」オプションのデフォルト設定は「Others
( その他 )」です。デフォルト設定が変更されていなければ、Solaris や Linux オペ レーティングシステム用にこの設定操作を行う必要はありません。
BIOS の「Installed O/S ( インストールされた OS)」オプションがデフォルト設定か ら変更されている場合、Solaris 10Red Hat Enterprise Linux 3 4、および SUSE
Linux Enterprise System では次の手順に従います。
Solaris または Linux のインストール用に BIOS を設定するには、次の手順に従い
ます。
1. サーバーの電源をオンにし、Sun ロゴ画面で F2 キーを押して「BIOS Setup (BIOS 設定 )」メニューを開きます。
2.Advanced ( 詳細 )」タブを選択し、「ACPI Configuration (ACPI 構成 )」を選択
します。
3.Installed O/S ( インストールされた OS)」オプションを「Others ( その他 )」 に変更します。
4. F10 キーを押して変更内容を保存し、BIOS を閉じます。
Windows Server 2003 OS 用の BIOS の設定
Windows Server 2003 のインストール用に BIOS を設定するには、次の手順に従い
ます。
1. サーバーの電源をオンにし、Sun ロゴ画面で F2 キーを押して「BIOS Setup (BIOS 設定 )」メニューを開きます。
2.Advanced ( 詳細 )」タブを選択し、「ACPI Configuration (ACPI 構成 )」を選択し
ます。
3.Installed O/S ( インストールされた OS)」オプションを「Windows」に変更し ます。
4. F10 キーを押して変更内容を保存し、BIOS を閉じます。
6 Sun Fire X2200 M2 サーバーオペレーティングシステムインストールガイド • 2006 8

オペレーティングシステムの インストール方法の選択

ここでは、オペレーティングシステムをインストールするために考えられる方法の 概要を説明します。詳細は、オペレーティングシステムごとのセクションを参照し てください。
7 ページの「CD-ROM または DVD
7 ページの「ネットワークインストール (PXE/Jumpstart/RIS)
8 ページの「仮想 CD-ROM を使用したリモート KVMS Over IP
10 ページの「シリアルリダイレクト」

CD-ROM または DVD

この方法では、サーバー内蔵の DVDUSB 接続されたドライブ、およびシステムに 接続された VGA モニターを使用して、サーバーに直接オペレーティングシステムを インストールします。
特定のオペレーティングシステムでの CD または DVD によるインストールの詳細に ついては、お使いのインストールソフトウェアに付属のドキュメントや、本書中のオ ペレーティングシステム固有の章で説明しているオンラインドキュメントを参照して ください。

ネットワークインストール (PXE/Jumpstart/RIS)

この方法では、ホストサーバー上でインストールをセットアップし、ネットワーク経 由でオペレーティングシステムをインストールします。ネットワークでのインストー ル方法には、Linux Solaris 用の Pre-Boot Execution Environment (PXE)、Solaris 用の Jumpstart、および Windows 用のリモートインストールサービス (RIS) があり ます。
特定のオペレーティングシステムでのネットワークによるインストールの詳細につい ては、お使いのインストールソフトウェアに付属のドキュメントや、本書中のオペ レーティングシステム固有の章で説明しているオンラインドキュメントを参照してく ださい。
Sun Fire X2200 M2 サーバーに固有の RIS インストールの手順については、付録 B を参照してください。
1 章 オペレーティングシステムのインストールの概要 7

仮想 CD-ROM を使用したリモート KVMS Over IP

この方法では、リモートネットワーク接続されたシステムを使用して Sun Fire X2200 M2 サーバーにオペレーティングシステムをインストールします。オペレーティング システムのメディアへのアクセスにリモートシステム (仮想 CD-ROM) CD または DVD ドライブを使用するため、Sun Fire X2200 M2 サーバーの出力はすべてリモー トシステム ( リモートコンソール ) に表示されます。Embedded Lights Out Manager (LOM) IP 上のキーボード、マウス、ビデオ、ストレージ (KVMS) を使用する詳し
い方法は、『Sun Fire X2200 M2 サーバー用 Embedded Lights Out Manager 管理ガイ ド』に記載されています。
注 – この手順は、ユーザーが Embedded LOM Web GUI の管理に慣れていること
を前提としています。詳しくは、『Sun Fire X2200 M2 サーバー用 Embedded Lights Out Manager 管理ガイド』をお読みください。
Remote KVMS Over IP のインストールには、次のような要件があります。
ネットワークに接続されたリモートシステム
リモートシステムにインストールされた Internet ExplorerMozilla または
Firefox のブラウザ
リモートシステムに接続された CD または DVD ドライブ
選択したオペレーティングシステムをインストールするためのメディア
Sun Fire X2200 M2 サーバー設置マニュアル』に従ってセットアップされた
Sun Fire X2200 M2 サーバーの SP
1. リモートシステムで、ブラウザを開き、オペレーティングシステムをインストールす る Sun Fire X2200 M2 サーバーの Embedded LOM サービスプロセッサの IP アドレ スを入力します。
2. ログイン画面でユーザー名とパスワードを入力します。
3. Embedded LOM のメインウィンドウで、「Launch ( 起動 )」をクリックしてリ
モートコンソールウィンドウを開きます。
4. Sun Fire X2200 M2 サーバーにインストールするオペレーティングシステムの CD または DVD を、ローカルの CD または DVD ドライブに挿入します。
5. リモートコンソールウィンドウで、「Storage ( ストレージ )」->「Mount devices ( マウントデバイス )」を選択します。
デバイス設定ウィンドウが表示されます。
8 Sun Fire X2200 M2 サーバーオペレーティングシステムインストールガイド • 2006 8
6.Storage 1 Source ( ストレージ 1 のソース )」フィールドで、ドロップダウン矢印メ ニューから、オペレーティングシステムのインストールに使用する CD または DVD ドライブを選択します。
7.Submit ( 送信 )」をクリックします。
8. リモートの ( 仮想 ) CD または DVD から起動するように BIOS を設定します。
a. Embedded LOM のメインページを開き、「Control ( 制御 )」->「Power Control
( 電源制御 )->Restart ( 再起動 )」を選択します。
Sun Fire X2200 M2 システムが再起動し、リモートコンソール画面から POST プロ セスを表示できるようになります。
b. システムの再起動中にリモートコンソール画面に戻り、Sun Microsystems のスプ
ラッシュ画面が表示されたら F2 キーを押します。
BIOS セットアップユーティリティが表示されます。
c. 「Boot ( ブート )」->「Boot Device Priority ( ブートデバイス優先度 )」を選択し、
最初のブートドライバを「Virtual CD/DVD ( 仮想 CD/DVD)」に変更します。
注 – ブート順の一覧にハードディスクがまだ入っていることを確認します。
d. F10 キーを押して変更内容を保存し、BIOS を閉じます。
サーバーをリブートすると、仮想 CD-ROM から起動します。オペレーティングシス テムをインストールする手順は、ローカルの CD または DVD ドライブとモニターを 使用する手順とまったく同じです。
OS をインストールした後、システムにインストールまたは接続された CD
たは DVD デバイスを使用する場合は、必ず BIOS でローカルの CD-ROM に変更し 直してください。
1 章 オペレーティングシステムのインストールの概要 9

シリアルリダイレクト

この方法では、サーバーの出力をシリアルポートから端末へ送ります。
次の手順をお読みください。ここでは、Solaris 特有の手順をいくつか説明します。 他のオペレーティングシステムの詳細な手順については、お使いのオペレーティング システムのインストール手順をお読みください。
シリアルコンソールをセットアップする前に、PXE ベースのネットワークインス トールに使用する次のシステムをセットアップする必要があります。
インストールサーバー
DHCP サーバー
シリアルコンソールを使用してオペレーティングシステムをインストールするには、 次の手順に従います。
1. 端末をサービスプロセッサのシリアルポートに接続します。
端末には、VT100、ターミナルエミュレーションを実行する PC、または端末サー バーを使用できます。
2. 端末の受信速度を 9600 ボーに設定します。
3. お使いのオペレーティングシステムを、インストールサーバーから起動するように
設定します。
次の手順は、Solaris 10 のみに適用されます。
インストールサーバーに x86 インストールクライアントを追加し、インストール中 に使用するブートデバイスを、次のコード例で示したとおりに指定します。
この例では、次の値を使用します。
クライアントの IP アドレス : 00:07:e9:04:4a:bf
サーバーの IP アドレス : 192.168.0.123
クライアントのマクロ名 : 01000039FCF2EF
次の例で示すコマンドを使用します。
# cd /export/boot/Solaris_10/Tools # ./add_install_client -d -e "00:07:e9:04:4a:bf" i86pc # dhtadm -A -m 01000039FCF2EF \
-d ":BootSrvA=192.168.0.123:BootFile=01000039FCF2EF:" # pntadm -f 01 -A $CLIENT_IP -i 01000039FCF2EF \
-m 01000039FCF2EF $CLIENT_NET
10 Sun Fire X2200 M2 サーバーオペレーティングシステムインストールガイド • 2006 8
インストールクライアントのセットアップ時にブートデバイスを指定すると、インス トール時に Device Configuration Assistant からこの情報を求められることはありま せん。
注 – これらのコマンドの詳細については、マニュアル (man) ページを参照してく
ださい。
4. サービスプロセッサに Administrator としてログインします。
5. お使いのオペレーティングシステムに対応した手順に従って操作します。
Solaris 以外のオペレーティングシステムの場合は、次の手順をすべて行います。
a. 次のコマンドを入力します。
start /SP/AgentInfo/console
b. Sun Fire X2200 M2 サーバーを起動します。
PXE 経由で起動するには、BIOS のプロンプトで F12 キーを押します。
c. オペレーティングシステムがインストールされたら、サーバーにログインします。
Solaris の場合は、次の手順をすべて行います。
a. 次のコマンドを入力して、ConsoleMux の値を設定します。
cd /SP/AgentInfo set ConsoleMux=system
b. Solaris 10 オペレーティングシステムをインストールします。
c. Solaris がインストールされたら、root ( スーパーユーザー ) としてサーバーにロ
グインします。
d. 次のファイルを編集します。
/boot/solaris/bootenv.rc ファイルで、次の行を次のとおりに編集します。
setprop console ttyb setprop ttyb-mode 115200,8,n,1,-
1 章 オペレーティングシステムのインストールの概要 11
/boot/grub/menu.lst ファイルで、次の行を次のとおりに編集します。
kernel /platform/i86pc/multiboot -B console=ttyb
/kernel/drv/sy.conf ファイルの最後に、次の行を追加します。
name="asy" parent="isa" reg=1,0x2f8,8 interrupts=3;
/var/svc/manifest/system/console-login.xml
ファイルで、次の行を次のとおりに編集します。
<propval name=label’ type=astring’ value=115200/>
e. 次のコマンドで、システムをリブートします。
reboot -- -r
すると、/SP プロンプトに戻るはずです。
f. 次のコマンドを実行します。
start /SP/AgentInfo/console
すると、起動しているシステムのコンソールの出力が表示されるようになります。
12 Sun Fire X2200 M2 サーバーオペレーティングシステムインストールガイド • 2006 年 8
第 章
2

Solaris オペレーティングシステム のインストール

この章では、サーバーへの Solaris 10 OS およびシステム固有ドライバのインストー ルについて説明します。
注 – 新しい診断パーティションを作成した場合は、このインストールスクリプトを
使用して、作成した診断パーティションをマウントする必要もあります ( 診断パー ティションの作成方法については、『Sun Fire X2200 M2 Server Service Manual (Sun Fire X2200 M2 サーバーサービスマニュアル ) 』(819-6597) を参照 )。
ドライバのインストールスクリプトは、Sun Fire X2200 M2 サーバーに付属の Sun Fire X2200 M2 サーバーのツールとドライバの CD に収録されています。また、ツー ルとドライバの CD .iso イメージを次のサイトからダウンロードすることもでき ます。
http://www.sun.com/servers/entry/x2200/downloads.jsp
この章では、次の項目について説明します。
14 ページの「オペレーティングシステムのインストール」
16 ページの「システム固有ドライバのインストール」
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