Stihl KM 56 R Instruction Manual [ja]

KM 56 R
取扱説明書2 - 18
日本語
目次
1 コンビツール.............................................. 2
2 はじめに......................................................2
3 使用上の注意および作業方法..................... 3
4 承認されたコンビツール............................ 6
5 ループ ハンドルの取り付け........................7
6 吊り下げ用リング....................................... 8
7 燃料.............................................................8
8 給油.............................................................9
9 エンジンの始動と停止.............................. 10
10 作業中の注意事項..................................... 12
11 エアーフィルターの掃除.......................... 12
12 キャブレターの調整..................................13
13 スパーク プラグ........................................13
14 エンジンの動作.........................................14
15 機械の保管................................................ 14
16 整備表....................................................... 15
17 磨耗の低減と損傷の回避.......................... 15
18 主要構成部品............................................ 16
19 技術仕様....................................................16
20 整備と修理................................................ 17
21 廃棄...........................................................17
22 EC 適合証明書.......................................... 17
23 UKCA 適合宣言.........................................18
お客様各位 この度は STIHL 社の製品をお買上げいただきま
して誠に有難うございます。 この製品は、最新の製造技術と入念な品質保証処
敬具
必ず両方の取扱説明書を読み、内容を理解してか らパワーツールの使用を開始し、取扱説明書は以 後の参照用に安全な場所に保管してください。

2 はじめに

2.1 シンボルマークについて

機械に表示されているシンボルマークの意味は、 本取扱説明書に説明されています。
燃料タンク、ガソリンとエンジンオイ ルの混合燃料
デコンプバルブの操作
手動燃料ポンプ
手動燃料ポンプの操作
グリースチューブ
インテークエアー: 夏季作業
インテークエアー: 冬季作業
ハンドルヒーター

2.2 段落の前に付いたシンボルや数 字

警告
0000000933_028_J
元の取扱説明書
無塩素漂白紙使用
印刷インクには植物油が使用され、紙はリサイクル可能です。
人に及ぼす事故やケガ、更に重大な物的損傷に対
Dr. Nikolas Stihl

1 コンビツール

STIHL コンビシステムでは、パワーツールとして さまざまなコンビエンジンやコンビツールを組 み合わせることができます。本取扱説明書では、 コンビエンジンとコンビツールで構成される本 体一式をパワーツールと呼びます。
そのため、パワーツールにはコンビエンジン用と コンビツール用の各取扱説明書が必要です。
2 0458-540-4321-D
する警告。
注記
本機本体あるいは構成部位の損傷に対する警告。

2.3 技術改良

© ANDREAS STIHL AG & Co. KG 2022
0458-540-4321-D. VA0.B22.

3 使用上の注意および作業方法 日本語

このため、変更、修正、改良の種類によっては、 本取扱説明書に記載されていない場合がありま す。
3 使用上の注意および作業方
パワーツールを使用するときは、特別 な安全上の注意事項を遵守する必要 があります。
初めて本機を使用する前に、両方の取 扱説明書 (コンビエンジンおよびコン ビツール) を注意深くお読みになり、 必要な時に見られるよう確実に保管 してください。取扱説明書の記載事 項を遵守しないと、重傷または致命傷 さえも負うことがあります。
現地で適用される安全規制 (業界団体、社会保険 機関、労働安全局等が定める規定) にすべて従っ てください。
本機を初めて使用する場合:STIHL サービス店ま たは他の経験豊富なユーザーに機械の操作法を 教わるか、専門的な研修に参加してください。
未成年者には絶対に本機を使用させないでくだ さい。ただし、監督下で作業を進める 16 歳以上 の訓練生は例外です。
子供、動物、見物人を近付けないでください。 機械を使用しないときは、他人に危険が及ばない
よう配慮して下に置いてください。機械が無断 で使用されないよう対策を講じてください。
第三者の事故や負傷またはその所有物の損壊を 防止することは、使用者の責任です。
機械は、当該機種とその操作を熟知している人以 外には譲渡したり、貸与したりしないでくださ い。必ずコンビエンジンとコンビツールの取扱 説明書を本機と共に手渡してください。
騒音を発する機械の使用が、国や地域の規則によ って特定の時間帯に制限されている場合があり ます。
機械の操作者は、十分に休息を取り、身体的・精 神的に健康でなければなりません。
激しい労働に耐えられない体調の方は、かかりつ け医に相談してから機械を使用してください。
ペースメーカー着用者向けの注意点:本機のイグ ニッションシステムは微弱な電磁界を発生しま す。その電磁界がペースメーカーに干渉する場 合があります。健康上のリスクを低減するため に、STIHL 社ではペースメーカー着用者にかかり つけ医やペースメーカー製造業者に相談される ことをお勧めしています。
動作を鈍らせるアルコール、薬物、薬剤を服用し た状態では、本機を使用しないでください。
パワーツールは、お使いになるコンビツールの取 扱説明書に記載されている用途にだけ使用して ください。
本機を他の目的に使用しないでください - 事故 が起きる危険があります!
機械が損傷するおそれがあるため、コンビエンジ ンは必ずコンビツールを適切に取り付けて使用 してください。
STIHL 社が本パワーツールに使用することを明 確に承認したか、仕様が同等のコンビツールとア クセサリーだけを使用してください。「承認され たコンビツール」の項をよくお読みください。ご 不明な点は、サービス店にお問い合わせくださ い。事故や本機の損傷を防ぐために、高品質の部 品とアクセサリーのみを使用してください。
STIHL 社では、STIHL 純正の交換部品とアクセサ リーの使用をお勧めしています。そうした純正 品は製品に適合し、お客様の性能要件を満たすよ うに特別に設計されています。
いかなる方法であれ、絶対に本パワーツールを改 造しないでください。負傷する危険性が高まる おそれがあります。STIHL 社は、承認されていな いアタッチメントを使用した際のケガや物的損 害に対して一切法的責任を負いません。
本パワーツールの清掃に高圧洗浄機を使用しな いでください。強力な水の噴流が、本機の部品を 損傷するおそれがあります。

3.1 衣服と装備

適切な防護服と装備を身に付けてください。
木々、茂み、機械の可動部品に絡まる おそれがある衣服は着用しないでく ださい。スカーフ、ネクタイ、装身具 は身に付けないでください。長髪は 結び、肩よりも高い位置でまとめてく ださい。
使用するコンビツールの取扱説明書の「衣服と装 備」に記載されている注意事項も参照してくださ い。
0458-540-4321-D 3
002BA271 KN
日本語 3 使用上の注意および作業方法
燃料システム、特に燃料タンクキャップ、ホー

3.2 機械の運搬

必ずエンジンを切ってください。 車両輸送:転倒、損傷、燃料漏れを防ぐためにパ
ワーツールを適切に固定してください。 使用するコンビツールの取扱説明書の「機械の運
搬」に記載されている注意事項も参照してくださ い。

3.3 給油

ガソリンは可燃性が極めて高い液体 です。火気を近付けないでください。 燃料をこぼさないでください。喫煙 しないでください。
必ずエンジンを切ってから給油してください。 エンジンが高温のときは給油しないでください -
燃料がこぼれ、火災が生じる危険があります。 タンク内の高圧が徐々に抜け、燃料が噴き出さな
くなるよう、燃料キャップは慎重に開けてくださ い。
必ず換気の良い場所で給油してください。燃料 がこぼれたときは、直ちに機械を清掃してくださ い - 燃料が衣服にはね飛ばないよう注意してく ださい。燃料が衣服に付着したときは、速やかに 着替えてください。
給油後は、スクリュー式燃料キャップ をできるだけしっかりと閉めてくだ さい。
確実に閉めると、燃料タンクキャップがエンジン の振動によって緩むか外れ、大量の燃料が漏れ出 す危険が低減されます。
漏れの有無を確認します。燃料が漏れている場 合はエンジンを始動しないでください - 重度の 火傷または致命的な火傷を負うおそれがありま す!

3.4 作業開始前

スコネクター、手動燃料ポンプ (手動燃料ポン プ付きの機械のみ) 等の目視が可能な部品が漏 れていないか点検します。漏れや損傷を発見 した場合は、エンジンを始動しないでください
- 火災が起きる危険があります!サービス店で 機械を修理してから再使用してください。 組み合わせが承認されているカッティングア
タッチメント、デフレクター、ハンドルおよび ハーネスのみを使用してください。すべての 部品は、適正かつ確実に組み立てられている必 要があります。 停止スイッチは容易に 0 の位置に移動できな
ければなりません。 チョークレバー、スロットルトリガー、スロッ
トルトリガーロックアウトがスムーズに作動 するか点検します。スロットルトリガーは自 動的にアイドリング位置に戻らなければなり ません。スロットルトリガーロックアウトと スロットルトリガーを握ると、チョークレバー が g< の位置から運転位置 F に戻らなけ ればなりません。 スパークプラグターミナルがしっかりと差し
込まれているか点検します。緩んでいる場合 は火花が発生し、可燃性のガスに引火し、火災 が発生するおそれがあります! 絶対に操作部や安全装置を改造しないでくだ
さい。 ハンドルは乾いた清潔な状態 (オイルや汚れが
付着していない状態) に保ちます。これは、機 械を安全に操作するために重要です。 ハーネスとハンドルを身長や手の長さに合う
よう調整します。
使用するコンビツールの取扱説明書の「始動前」 に記載されている注意事項も参照してください。

3.5 エンジンの始動

給油場所から 3 m 以上離れた場所でエンジンを 始動します。屋外に限ります。
パワーツールを屋外の安定した地面に置きます。 バランスと安定した足場を確保してください。 パワーツールをしっかりと保持します。エンジ ン始動時に作動するおそれがあるため、アタッチ メントを地面や他の障害物に接触させないでく ださい。
4 0458-540-4321-D
002BA273 KN
3 使用上の注意および作業方法 日本語
負傷する危険を低減するために、アタッチメント に触れないでください。
エンジンの落としがけをしないでください。取 扱説明書に従って始動してください。スロット ルトリガーを放しても、アタッチメントはしばら く作動し続けます。フライホイール効果による ものです。
アイドリング回転数の設定を確認します:アタッ チメントは、スロットルトリガーを放し、エンジ ンがアイドリング中のときは、作動してはいけま せん。
燃えやすい物 (木屑、樹皮、枯れ草、燃料等) は高 温の排気ガスや高温のマフラー表面に近付けな いでください。火災が生じるおそれがありま す!
使用するコンビツールの取扱説明書の「エンジン の始動」に記載されている注意事項も参照してく ださい。

3.6 機械の保持と操作

必ず両手でパワーツールのハンドルをしっかり と保持します。
バランスと安定した足場を確保してください。
ループハンドルを左手で、コントロールハンドル を右手で握ります。左利きでも同様です。

3.7 作業時

危険が差し迫っている場合や緊急時は、速やかに エンジンを切ってください。停止スイッチを 0 の位置に動かしてください。
スロットルトリガーを放したときにアタッチメ ントが確実に停止するためには、エンジンを適正 なアイドリング回転数に調整することが重要で す。アイドリング中もコンビツールが作動する 場合は、販売店店に適切な調整または修理を依頼 してください。定期的にアイドル回転数の設定 を点検し、修正してください。STIHL 社では、こ の作業を STIHL サービス店で実施されることを お勧めしています。
疲労を感じたときは休憩を取ってください – 事 故が起こるおそれがあります!
冷静かつ慎重に作業を行ってください - 日中の 視界が十分なとき以外は作業を行わないでくだ さい。慎重に作業を進め、他者に危険が及ぼない よう配慮してください。
エンジンが始動するとすぐに、パワー ツールから有毒な排気ガスが発生し ます。排気ガスは無臭で目に見えな い場合があり、未燃焼の炭化水素とベ ンゼンが含まれているおそれがあり ます。屋内や換気状態の悪い場所で は、絶対にエンジンをかけないでくだ さい。触媒コンバータが装着されて いる機種でも同様です。
有毒ガスを吸い込んで重症または致命傷を負う 危険を低減するために、溝、くぼ地、他の狭い場 所での作業時は、適切に換気してください。
事故が生じる危険を低減するために、吐き気、頭 痛、視覚障害(視野狭窄等)、聴覚障害、めまい、 注意散漫の症状が生じた場合は、直ちに作業を中 止してください。これらの症状は、作業エリアに 極めて高濃度の排気ガスが存在する場合にも現 れることがあります。
機械は、騒音と排気ガスの発生が最小限になるよ うに操作してください - 不必要にエンジンをふ かさず、作業時のみエンジンを加速してくださ い。
火災が生じる危険を低減するために、作業中やパ ワーツールの付近では喫煙は避けてください。 燃料システムから可燃性の気化燃料が漏れ出す おそれがあります。
作業中に発生する塵埃、ガス、噴煙は健康を害す ることがあります!大量の粉塵または噴煙が発 生する場合は、呼吸保護具を着用してください。
パワーツールに設計強度を超える異常な負荷が 加わった (強い衝撃が加わるか、落下した) 場合、 必ずパワーツールが正常かどうか点検してから 作業を続けてください (「作業開始前」を参照)。 特に燃料システムが漏れていないか点検し、安全 装置が完全に作動しているか確認してください。 安全に操作できなくなったパワーツールは、絶対 に使用しないでください。ご不明な点は、販売店 にお問い合わせください。
チョークレバーを < 暖機スタート位置に合わせ たままパワーツールを操作しないでください。 この位置ではエンジン回転数を調整できません。
0458-540-4321-D 5

日本語 4 承認されたコンビツール

機械から離れる前に:必ずエンジンを切ってくだ さい。
負傷する危険を低減するため、必ずエンジンを 切ってからコンビツールまたはアタッチメント を交換してください。

3.8 振動

以下の対策をとると使用時間を延長できます:
手の防護(暖かい手袋)
休憩を取りながら作業する
以下の場合には使用時間を短くします:
血行不良の特殊体質 (症状:指が頻繁に冷たく
なる、指が疼く)。 低い外気温。
ハンドルを掴む力の強さ (掴む力が強いと血行
が低下します)。

3.9 整備と修理

定期的に本機を整備してください。取扱説明書 に書かれている整備や修理だけを行ってくださ い。その他すべての作業はスチール サービス店 に依頼してください。
当社では整備や修理を、認定を受けたスチール サ ービス店のみに依頼されることをお勧めします。 スチール サービス店には定期的にトレーニング を受ける機会が与えられ、必要な技術情報の提供 を受けています。
高品質の交換部品のみを使用して、事故および本 機の損傷を回避してください。これに関して、不 明な方はスチール サービス店へお問い合せくだ さい。
当社ではスチール純正交換部品のご使用をお勧 めします。これらの部品は、お客様の機種および ご使用になる性能要件に合わせて、特別に設計さ れています。
不意にエンジンが始動してケガをする危険性を 軽減するために、修理、保守、および清掃作業前
には常にエンジンを停止して、スパークプラグタ ーミナルを取り外してください。- 例外: キャ ブレターおよびアイドリング回転数の調整。
スパークプラグターミナルまたはスパークプラ グを外した状態で、スターターを作動しないでく ださい。火花を抑制できずに火災が発生する可 能性があります。
火災の危険性を回避するため、火気の近くで修理 したり、保管したりしないでください。
燃料フィラー キャップにもれがないか定期的に 点検してください。
当社で承認されたタイプで、支障なく作動するス パークプラグだけを使用してください(「技術仕 様」の項を参照)。
イグニッション ケーブルに異常がないこと(良好 な絶縁状態、接続の確実性)を確認してください。
マフラーに異常が無いことを確認してください。 火災の危険や聴覚障害を避けるために、破損した
マフラーを取付けたまま、あるいはマフラーがな いまま作業しないでください。
高温のマフラーに触れて、火傷しないようにして ください。
4 承認されたコンビツール
コンビエンジンには次の STIHL コンビツールを 取り付けることができます:
コンビツール FS‑KM 草刈ヘッド付き刈払機
1)
FS‑KM FSB‑KM 草刈ヘッド付き刈払機 HL‑KM 145° ロングリーチヘッジトリ
HL‑KM 0° ロングリーチヘッジトリ
FH‑KM 145° BG‑KM ブロワー
HT‑KM BF‑KM カルチベータ FCB‑KM エッジャー FCS‑KM エッジャー SP‑KM ハーベスター KB‑KM パワーブラシ KW-KM パワースイープ
用途
草刈ブレード付き刈払機
マー、調整可能型
マー グランドヘッジャー
高枝カッター
1)
機械に付属しているバリアバーをループハンドルに使用してください。「ループハンドルの取り付
け」を参照。
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