
STIHL KB-KM, KW-KM
取扱説明書

目次
日本語
コンビツール 2
はじめに 2
使用上の注意および作業方法 2
本機の使い方 5
承認されたコンビエンジン 8
運転準備 8
コンビツールの取付け 10
ハーネスの取付け 10
元の取扱説明書無塩素漂白紙使用
ユニットのバランス 11
エンジンの始動と停止 12
機械の保管 12
スイーピング アタッチメントの交
換13
整備表 13
磨耗の低減と損傷の回避 14
主要構成部品 15
技術仕様 16
整備と修理 17
廃棄 18
EC 適合証明書 18
印刷インクには植物油が使用され、紙はリサイクル可能です。
お客様各位
この度は STIHL 社の製品をお買上げい
ただきまして誠に有難うございます。
この製品は、最新の製造技術と入念な
品質保証処置を施して製造されまし
た。私共は、お客様がこの製品を支障
なく使用され、その性能に満足してい
ただくために最善の努力を尽くす所存
でおります。
本製品に関してご不明な点がありまし
たら、お買上げの販売店または当社カ
スタマーサービスにお問い合わせくだ
さい。
敬具
Dr. Nikolas Stihl
© ANDREAS STIHL AG & Co. KG, 2020
0458-479-4321-A. VA5.L20.
0000000736_016_J
KB-KM, KW-KM
この取扱説明書は、著作権によって保護されています。全権留保。特に複製、翻訳および電子システムを使用した処理に対
して保護されています。
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日本語
コンビツール はじめに 使用上の注意および作業方法
STIHL コンビシステムでは、パワーツ
ールとしてさまざまなコンビエンジン
やコンビツールを組み合わせることが
できます。本取扱説明書では、コンビ
エンジンとコンビツールで構成される
本体一式をパワーツールと呼びます。
そのため、パワーツールにはコンビエ
ンジン用とコンビツール用の各取扱説
明書が必要です。
必ず両方の取扱説明書を読み、内容を
理解してからパワーツールの使用を開
始し、取扱説明書は以後の参照用に安
全な場所に保管してください。
シンボル マークについて
マシンに表示されているシンボルマー
クは、本取扱説明書で説明されていま
す。
段落の前に付いたシンボルや数字
警告
人に及ぼす事故やケガ、更に重大な物
的損傷に対する警告。
注記
本機本体あるいは構成部位の損傷に対
する警告。
技術改良
当社の信条として、常に自社製品の改
良を心がけております。この理由か
ら、製品の設計、技術、外観が定期的
に改良される場合があります。
そして、変更、修正、改良の種類によ
っては、本取扱説明書に記載されてい
ない場合があります。
パワースイープとパワー
ブラシを使用するとき
は、特別な安全上の注意
事項を遵守してくださ
い。
初めて本機を使用する前
に、両方の取扱説明書 (
コンビエンジンおよびコ
ンビツール) を注意深く
お読みになり、必要なと
きに参照できるよう安全
な場所に保管してくださ
い。取扱説明書の記載事
項を遵守しないと、重傷
または致命傷さえも負う
ことがあります。
機械は、当該機種とその操作を熟知し
ている人以外には譲渡したり、貸与し
たりしないでください。必ずコンビエ
ンジンとコンビツールの取扱説明書を
本機と共に手渡してください。
パワーブラシは、地面や通路の掃除に
のみご使用ください。これには、凸凹
で繋ぎ目がある面や自然石による舗装
なども含まれます。
パワースイープは、地面や通路の掃
除、落ち葉やごみ等の湿った物の掃き
寄せ、除雪、硬質な表面からの水の除
去の目的にのみご使用ください。
本機を他の目的に使用しないでくださ
い - 事故が起きる危険があります!
STIHL 社が本パワーツールへの使用を
明確に承認したか、仕様が同等のアク
セサリーのみを装着してください。ご
不明な点は、サービス店にお問い合わ
せください。
2
KB-KM, KW-KM

日本語
事故や本機の損傷を防ぐために、高品
質の部品とアクセサリーのみを使用し
てください。
STIHL 社では、STIHL 純正の交換部品
とアクセサリーの使用をお勧めしてい
ます。そうした純正品は製品に適合
し、お客様の性能要件を満たすように
特別に設計されています。
いかなる方法であれ、絶対に本パワー
ツールを改造しないでください。負傷
する危険性が高まるおそれがありま
す。STIHL 社は、承認されていないア
タッチメントを使用した際のケガや物
的損害に対して一切法的責任を負いま
せん。
本パワーツールの清掃に高圧洗浄機を
使用しないでください。強力な水の噴
流が、本機の部品を損傷するおそれが
あります。
衣服と装備
適切な防護服と装備を身に付けてくだ
さい。
丈夫な素材で、身体の動
きを一切制限しない衣服
を着用してください。ゆ
ったりとした上着ではな
く、つなぎ服等の身体に
ぴったりフィットする衣
服を着用してください。
木々、茂み、機械の可動部品にからま
るおそれがある衣服は着用しないでく
ださい。スカーフ、ネクタイ、装身具
は身に付けないでください。長髪は結
び、肩よりも高い位置でまとめてくだ
さい。
靴底が滑らず、頑強な作
りの靴を履いてくださ
い。
警告
目を負傷する危険を低減
するために、European
Standard(欧州基準) EN
166 に準拠した、確実に
フィットする保護メガネ
を着用してください。保
護メガネが適切にフィッ
トしていることを確認し
てください。
「個人」用のイヤープロテクター ( 例え
ばイヤーマフ ) を着用してください。
耐性素材(革など)でで
きた、丈夫な保護手袋を
着用してください。
STIHL 社では、さまざまな防護服や防
護装備を取り揃えております。
機械の運搬
必ずエンジンを切ってください。
運搬用ハンドルを持ち、スイーピング
アタッチメントが身体の前側に来るよ
うにし、熱くなったマフラーを身体か
ら離して本機を運搬します。
車両輸送:転倒、損傷、燃料漏れを防
ぐために機械を適切に固定してくださ
い。
作業開始前
パワーツールが適切に組み立てられ、
正常な状態になっているか点検しま
す。コンビエンジンとコンビツールの
取扱説明書の関連項目を参照してくだ
さい。
– ツール:適正に取り付けられ、確
実に固定され、完璧な状態にある
か確認します。
– スイーピングアタッチメントを確
実に取り付けてください。
– 絶対に操作部や安全装置を改造し
ないでください。
– デフレクターに損傷や磨耗がない
か点検します。デフレクターが損
傷している機械は使用しないでく
ださい。損傷している部品は交換
してください。
– ハンドルは乾いた清潔な状態 (オイ
ルや汚れが付着していない状態 )
に保ちます。これは、機械を安全
に操作するために重要です。
– 吊り下げ用ハーネスとハンドルを
身長に合うように調整します。
「ハーネスの取り付け」の項を参
照してください。
負傷する危険を低減するために、損傷
したパワーツールや適切に組み立てら
れていないパワーツールは使用しない
でください!
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日本語
スイーピングアタッチメントを使用す
る場合は、ギアボックスの位置を合わ
せ、軸がドライブシャフトの上に来る
ようにします。
ハーネス使用時の緊急事態に備えるた
めに:本機を素早く地面に降ろす練習
をします。この練習中に本機を地面に
投げ下ろし、損傷させないよう注意し
てください。
損傷したスイーピングアタッチメント
は交換してください。
使用するコンビエンジンの取扱説明書
の 「始動前」に記載されている注意事
項も参照してください。
4
機械の保持と操作
バランスと安定した足場を確保してく
ださい。
必ず両手でパワーツールのハンドルを
しっかりと保持します。
コントロールハンドルを右手で、ルー
プハンドルを左手で握ります。左利き
でも同様です。
安全に操作できるよう、コントロール
ハンドルとハンドルに親指をかけて確
実に握ります。
作業時
差し迫った危険や緊急の場合、スライ
ドコントロール / 停止スイッチ / ボタン
を 0 または STOP に動かし、直ちにエ
ンジンを切ります。
飛散物によって負傷する危険を低減す
るために、作業者以外は半径 5m 以内
に立ち入らせないでください。この距
離は、物体 ( 車両、窓ガラスなど ) に対
しても維持する必要があります。物的
損害が生じる危険があります!
スロットルトリガーを放したときにア
タッチメントが確実に停止するために
は、エンジンを適正なアイドリング回
転数に調整することが重要です。定期
的にアイドル回転数の設定を点検し、
修正してください。エンジンのアイド
リング中もスイーピングアタッチメン
トが回転する場合は、STIHL サービス
店で点検を受け、調整または修理を依
頼してください - コンビエンジンの取
扱説明書を参照してください。
合成素材製の面で作業するときは、静
電気が帯電することがあります。感電
や事故が生じる危険があります!
滑りやすい場所や濡れた場所 ( 雪で覆
われた面、斜面、不均一な地面等 ) で
は、特に注意してください。滑る危険
があります!
障害物に注意します:樹木の切り株や
根。つまずく危険があります!
バランスと安定した足場を確保してく
ださい。
イヤープロテクターを着用している場
合は、危険を告げる声 ( 叫び声、警笛
等 ) が聞こえにくくなるため、通常よ
りもさらに注意が必要です。
疲労を感じたときは休憩を取ってくだ
さい。そうしないと事故が起こるおそ
れがあります!
冷静かつ慎重に作業を行ってくださ
い。日中の視界が十分なとき以外は作
業を行わないでください。慎重に作業
を進め、他者に危険が及ばないよう配
慮してください。
作業中に発生する塵埃、
噴煙、噴煙は健康を害す
ることがあります!塵埃
の発生量が多い場合、防
塵マスクを着用してくだ
さい。
KB-KM, KW-KM

日本語
粉塵が舞い上がりやすい場合では、粉
塵の多い面に散水してから掃除を行っ
てください。
パワーツールに設計強度を超える異常
な負荷が加わった ( 強い衝撃が加わる
か、落下した ) 場合、必ずパワーツー
ルが正常かどうか点検してから作業を
続けてください ( 「作業開始前」を参
照 )。安全装置が正常に作動しているか
確認します。安全に操作できなくなっ
たパワーツールは、絶対に使用しない
でください。ご不明な場合は、販売店
にお問い合わせください。
飛散物によって負傷する危険を低減す
るために、使用するパワーツールとア
タッチメント用に特別に設計されたデ
フレクターを適切に装着しない状態で
は、絶対に機械を操作しないでくださ
い。
作業エリアを点検してく
ださい。岩、金属の物体
等は挟まり、飛散するお
それがあります。負傷す
る危険があります!
草が生い茂った場所で作業する場合は
特に注意してください。
落ち葉の清掃時は、小動物を傷付けな
いよう注意してください。
作業中に短い間隔で定期的にスイーピ
ングアタッチメントに損傷がないか点
検し、調子が変化した場合は即座に点
検してください。
– エンジンを切り、機械を確実に保
持します。
– 状態が正常で、適切に取り付けら
れているか点検します。
– 損傷しているスイーピングアタッ
チメントは直ちに交換してくださ
い。
機械から離れる前に:必ずエンジンを
切ってください。
カッティングアタッチメントの取り付
け部を定期的に掃除し、スイーピング
アタッチメントの間やデフレクター周
辺に溜まった障害物や異物を取り除き
ます。
ケガの危険を低減するために、必ずエ
ンジンを切ってからアタッチメントを
交換してください。
整備と修理
KB-KM、KW-KM コンビツールおよび
コンビエンジンの取扱説明書に記載さ
れている整備作業と修理のみを実施し
てください。それ以外のすべての修理
は、スチール サービス店に依頼してく
ださい。
本機の整備や修理には、スチール純正
交換部品のみを使用してください。他
のメーカーの交換部品を使用すると、
機械の損傷やケガが発生することがあ
ります。
スイーピング アタッチメントには、ど
のような改造も加えようとしないでく
ださい改造すると、作業者の安全を脅
かすことがあります。
エンジンを停止します
– 整備や修理作業の前
– スイーピング アタッチメントの取
外しおよび取付け前
– 問題に対処する前。
取扱説明書に書かれているとおりにパ
ワーツールを保管してください - 「機
械の保管」の章を参照してください。
本機の使い方
スイーピング アタッチメント
清掃作業用のコンビツールは、以下の
2 つのバージョンで入手可能です。つ
まり、KB-KM ブリスル ブラシおよび
KW-KM パワースイーパーです。
準備
掃除する面が乾いている場合には、多
量のほこりが舞い上がらないように水
を撒きます。
N 事故やケガの恐れがありますの
で、作業場所にある障害物や異物
はすべて取り除きます。
N エンジンを始動します。
N 肩掛けベルトを着用します。
スイーピング アタッチメント付きコン
ビエンジンによる作業は、前方だけに
向かって進めてください。
KB-KM, KW-KM
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日本語
作業方法
ブリスル ブラシ
KB-KM コンビツールのブリスル ブラシ
は、地面や通路の掃除にご使用くださ
い。この中には、凸凹で繋ぎ目がある
面や自然石の舗装なども含まれます。
警告
飛散物でケガするおそれがありますの
で、必ずデフレクターと 2 本のデフレ
クター延長アタッチメントを正しく取
り付けて作業してください。
これらの器具は、異物が本機および作
業者の方に飛散してこないようにしま
す。
N 徐々に歩行速度でブリスル ブラシ
を押し進めます。
警告
角度が上記よりもきつくなればなるほ
ど、ツールをコントロールするのが難
しくなります。
N ブリスル ブラシを、移動方向 (1)
に対して直角方向に動かしてくだ
さい。清掃対象物が、作業者前方
に飛散します。
警告
ブリスル ブラシは作業者の方に押し戻
されます。.
N 常に浅い角度で本パワースイーパ
ーを保持および操作します。
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