
FS 131, 131 R
2 - 40 取扱説明書

日本語
目次
1 はじめに......................................................2
2 使用上の注意および作業方法..................... 2
3 組み合わせ可能なカッティング アタッチメ
ント、デフレクター、ハンドルおよびハーネ
ス ..............................................................12
4
承認されたパワーツール アタッチメント 13
5 バイク ハンドルの取り付け......................13
6 ループ ハンドルの取り付け......................16
7 スロットルケーブルの調整.......................17
8 吊り下げ用リングの取り付け................... 17
9 デフレクターの取り付け.......................... 18
10 カッティング アタッチメントの取付け....19
11 燃料...........................................................22
12 給油...........................................................23
13 ハーネスの取付け..................................... 23
14 ユニットのバランス..................................24
15 エンジンの始動と停止.............................. 26
16 機械の運搬................................................ 28
17 作業中の注意事項..................................... 30
18 エアーフィルターの交換.......................... 30
19 キャブレターの調整..................................31
20 スパーク プラグ........................................31
21 エンジンの動作.........................................32
22 ギヤーボックスの注油.............................. 32
23 機械の保管................................................ 32
24 金属製カッティング ブレードの目立て....33
25 カッティング ヘッドの保守......................33
26 整備表....................................................... 34
27 磨耗の低減と損傷の回避.......................... 36
28 主要構成部品............................................ 36
29 技術仕様....................................................37
30 整備と修理................................................ 38
31 廃棄...........................................................38
32 EC 適合証明書.......................................... 39
33 UKCA 適合宣言.........................................39
1 はじめに
1.1 シンボルマークについて
機械に表示されているシンボルマークの意味は、
本取扱説明書に説明されています。
対象の機種によっては、以下のシンボルマークが
機械に表示されている場合があります。
燃料タンク、ガソリンとエンジンオイ
ルの混合燃料
デコンプバルブの操作
手動燃料ポンプ
手動燃料ポンプの操作
グリースチューブ
インテークエアー: 夏季作業
インテークエアー: 冬季作業
ハンドルヒーター
1.2 段落の前に付いたシンボルや数
字
警告
人に及ぼす事故やケガ、更に重大な物的損傷に対
する警告。
注記
本機本体あるいは構成部位の損傷に対する警告。
1.3 技術改良
当社の信条として、常に自社製品の改良を心がけ
ております。この理由から、製品の設計、技術、
外観が定期的に改良される場合があります。
このため、変更、修正、改良の種類によっては、
本取扱説明書に記載されていない場合がありま
す。
2 使用上の注意および作業方
法
本機は切断速度や回転速度が速いた
め、特別な安全措置を講じて負傷する
危険を低減してください。
初めて使用するときは取扱説明書を
よく読んで理解してください。取扱
説明書は、必要なときに参照できるよ
う安全な場所に保管してください。
取扱説明書の記載事項を遵守しない
と、重傷や致命傷さえも負うことがあ
ります。
現地で適用される安全規制 (業界団体、社会保険
機関、労働安全局等が定める規定) にすべて従っ
てください。
本機を初めて使用する場合:STIHL サービス店ま
たは他の経験豊富なユーザーに機械の操作法を
教わるか、専門的な研修に参加してください。
0000007296_017_J
元の取扱説明書
無塩素漂白紙使用
印刷インクには植物油が使用され、紙はリサイクル可能です。
© ANDREAS STIHL AG & Co. KG 2022
0458-432-4321-B. VA2.E22.
2 0458-432-4321-B

2 使用上の注意および作業方法 日本語
未成年者には絶対に本機を使用させないでくだ
さい - ただし、監督下で作業を進める 16 歳以上
の訓練生は例外です。
子供、動物、見物人を近付けないでください。
機械を使用しないときは、他人に危険が及ばない
よう配慮して下に置いてください。機械が無断
で使用されないよう対策を講じてください。
第三者の事故/負傷またはその所有物の損壊を防
止することは、使用者の責任です。
パワーツールを貸与または譲渡する場合は、取扱
説明書を一緒に手渡してください。本機の使用
者が取扱説明書の記載事項に精通していること
を確認してください。
騒音を発する機械の使用が、国、地域、現地の規
則によって一日の特定の時間帯に制限されてい
る場合があります。
機械の操作者は、十分に休息をとり、身体的・精
神的に健康でなければなりません。
激しい労働に耐えられない体調の方は、かかりつ
け医に相談してから機械を使用してください。
ペースメーカー着用者向けの注意点:本機のイグ
ニッションシステムは微弱な電磁界を発生しま
す。その電磁界がペースメーカーに干渉する場
合があります。健康上のリスクを低減するため
に、STIHL 社ではペースメーカー着用者にかかり
つけ医やペースメーカー製造業者に相談される
ことをお勧めしています。
動作を鈍らせるアルコール、薬物、薬剤を服用し
た状態では、本機を使用しないでください。
装着したカッティングアタッチメントに応じて、
パワーツールは芝、雑草、潅木、藪、茂み、径の
小さい木々等の切断用にのみ使用してください。
本機を他の目的に使用しないでください - 事故
が起きる危険があります!
STIHL 社がこのパワーツールに使用することを
明示的に承認したか、技術的に同等のカッティン
グアタッチメントとアクセサリーだけを装着し
てください。ご不明な点は、サービス店にお問い
合わせください。事故や本機の損傷を防ぐため
に、高品質の部品とアクセサリーのみを使用して
ください。
STIHL 社では、STIHL 純正の交換部品とアクセサ
リーの使用をお勧めしています。そうした純正
品は製品に適合し、お客様の性能要件を満たすよ
うに特別に設計されています。
いかなる方法であれ、絶対に本パワーツールを改
造しないでください。負傷する危険性が高まる
おそれがあります。STIHL 社は、承認されていな
いアタッチメントを使用した際のケガや物的損
害に対して一切法的責任を負いません。
本パワーツールの清掃に高圧洗浄機を使用しな
いでください。強力な水の噴流が、本機の部品を
損傷するおそれがあります。
本機に取り付けたガードは、作業者を回転するカ
ッティングアタッチメントによって飛散する物
体 (石、ガラス、ワイヤーなど) の一部からしか保
護することはできません。物体が飛散し、作業者
に当たるおそれがあります。
2.1 衣服と装備
適切な防護服と装備を身に付けてください。
丈夫な素材で、身体の動きを一切制限
しない衣服を着用してください。ゆ
ったりとした上着ではなく、つなぎ服
等の身体にぴったりフィットする衣
服を着用してください。
木々、茂み、機械の可動部品に絡まる
おそれがある衣服は着用しないでく
ださい。スカーフ、ネクタイ、装身具
は身に付けないでください。長髪は
結び、肩よりも高い位置でまとめてく
ださい。
靴底が滑らない、爪先に鋼板の入った
安全靴を履いてください。
草刈ヘッドを使用する場合に限り、靴底が滑らな
い頑強な作りの靴も着用できます。
警告
目を負傷する危険を低減するために、
European Standard(欧州基準) EN
166 に準拠した、確実にフィットする
保護メガネを着用してください。保
護メガネが適切にフィットしている
ことを確認してください。
フェイスシールドを着用し、適切にフィットして
いるか確認してください。フェイスシールドだ
けでは眼を十分に保護できません。
「個人」用のイヤープロテクター (例えばイヤーマ
フ) を着用してください。
間伐作業や高い茂みで作業を行うときや、落下物
で頭部を負傷する危険があるときは、安全ヘルメ
ットを着用してください。
耐性素材 (革など) でできた、丈夫な保
護手袋を着用してください。
STIHL 社では、さまざまな防護服や防護装備を取
り揃えております。
0458-432-4321-B 3

日本語 2 使用上の注意および作業方法
2.2 機械の運搬
ださい。燃料が衣服に付着したときは、速やかに
着替えてください。
給油後は、燃料タンクキャップをしっ
かりと閉めます。
確実に閉めると、燃料タンクキャップがエンジン
の振動によって緩むか外れ、大量の燃料が漏れ出
す危険が低減されます。
漏れの有無を確認します。燃料が漏れている場
合はエンジンを始動しないでください - 重度の
火傷または致命的な火傷を負うおそれがありま
す!
2.4 作業開始前
パワーツールが適切に組み立てられ、正常な状態
になっているか点検します。本取扱説明書の関
連する章を参照してください。
燃料システム、特に燃料タンクキャップ、ホー
–
スコネクター、手動燃料ポンプ (手動燃料ポン
プ付きの機械のみ) 等の目視が可能な部品が漏
れていないか点検します。漏れや損傷が生じ
ている場合は、エンジンを始動しないでくださ
必ずエンジンを切ってください。
機械のバランスが保たれるよう、ハーネスで吊り
下げるか、シャフトを持って機械を運搬します。
切傷を負う危険を低減するために、短距離を運搬
する場合でも、カッティングアタッチメントに運
搬用ガードを取り付けてください。「機械の運搬」
も参照してください。
機械の高温の部品やギヤボックスに
は触れないでください。火傷をする
おそれがあります!
車両輸送:転倒、損傷、燃料漏れを防ぐために機
械を適切に固定してください。
2.3 給油
ガソリンは可燃性が極めて高い燃料
です。火気を避けてください。燃料
をこぼさないでください - 喫煙しな
いでください。
必ずエンジンを切ってから給油してください。
エンジンが高温のときは給油しないでください -
燃料がこぼれ、火災が生じる危険があります。
タンク内の高圧が徐々に抜け、燃料が噴き出さな
くなるよう、燃料キャップは慎重に開けてくださ
い。
必ず換気の良い場所で給油してください。燃料
がこぼれたときは、直ちに機械を清掃してくださ
い - 燃料が衣服にはね飛ばないよう注意してく
い。火災が起きる危険があります!サービス
店で機械を修理してから再使用してください。
組み合わせが承認されているカッティングア
–
タッチメント、デフレクター、ハンドルおよび
ハーネスのみを使用してください。すべての
部品は、適正かつ確実に組み立てられている必
要があります。
停止スイッチは容易に押すことができなけれ
–
ばなりません。
チョークレバー、スロットルトリガー、スロッ
–
トルトリガーロックアウトがスムーズに作動
するか点検します。スロットルトリガーは自
動的にアイドリング位置に戻らなければなり
ません。スロットルトリガーロックアウトと
スロットルトリガーを握ると、チョークレバー
が g と < の位置から運転位置 F に戻らなけ
ればなりません。
スパークプラグターミナルがしっかりと差し
–
込まれているか点検します。緩んでいる場合
は火花が発生し、可燃性のガスに引火し、火災
が発生するおそれがあります!
カッティングアタッチメントまたは交換用ア
–
タッチメント:適正に取り付けられ、しっかり
と固定されており、完璧な状態にあるか確認し
ます。
安全装置 (カッティングアタッチメント用デフ
–
レクター、ライダープレート等) に損傷や摩耗
がないか点検します。損傷した部品は、必ず交
換してください。損傷したデフレクターや摩
耗したライダープレート (文字や矢印が確認不
能) を取り付けたまま作業しないでください。
4 0458-432-4321-B

2 使用上の注意および作業方法
絶対に操作部や安全装置を改造しないでくだ
–
2.6.1 バイクハンドル付きの機種
さい。
ハンドルは乾いた清潔な状態 (オイルや汚れが
–
付着していない状態) に保ちます。この点は、
機械を安全に操作するために重要です。
ハーネスとハンドルを身長や手の長さに合う
–
よう調整します。「ハーネスの取り付け」 - 「機
械のバランスのとり方」の項に従ってくださ
い。
負傷する危険を低減するために、損傷したパワー
ツールや適切に組み立てられていないパワーツ
ールは使用しないでください!
ハーネス使用時の緊急事態に備えるために:本機
を素早く地面に降ろす練習をします。この練習
中は、機械を地面に投げ降ろさないでください。
機械が損傷するおそれがあります。
右手でコントロールハンドルを握り、左手でハン
ドルバーのグリップを握ります。
2.6.2 ループハンドル付き機種
2.5 エンジンの始動
給油場所から 3 m 以上離れた場所でエンジンを
始動します。屋外に限ります。
機械を屋外の安定した地面に置きます。バラン
スと安定した足場を確保してください。機械を
しっかりと保持します。エンジン始動時に作動
するおそれがあるため、カッティングアタッチメ
ントを地面や他のあらゆる障害物に接触させな
いでください。
本機は一人で操作してください。機械から半径
15 m 以内には第三者を立ち入らせないでくださ
い。始動時も同様です!飛散物で負傷する危険
があります!
カッティングアタッチメントに触れ
ないでください。負傷する危険があ
ります!
エンジンの落としがけをしないでく
ださい。取扱説明書に従って始動し
てください。スロットルトリガーを
放した後、カッティングアタッチメン
トがしばらく回転し続けます。惰性
回転効果によるものです!
エンジンのアイドリングを点検します: (スロッ
トルトリガーを放した) エンジンのアイドリング
中は、カッティングアタッチメントは静止してい
なければなりません。
燃えやすい物 (木屑、樹皮、枯れ草、燃料など) は
高温の排気ガスや高温のマフラー表面に近付け
ないでください。火災が生じるおそれがありま
す!
2.6 機械の保持と操作
必ず両手でパワーツールのハンドルをしっかり
と保持します。
バランスと安定した足場を確保してください。
0458-432-4321-B 5
ループハンドルやバリアバー付きループハンド
ル付きの機種については、左手でループハンドル
を握り、右手でコントロールハンドルを握ります
- 左利きでも同様です。
2.7 作業時
バランスと安定した足場を確保してください。
危険が差し迫っている場合や緊急時は、停止スイ
ッチを押して速やかにエンジンを切ってくださ
い。
作業エリア周辺の広範な場所には飛散物で事故
が生じる危険があるため、機械の半径 15 m 以内
には誰も立ち入らせないでください。この距離
は、物体 (車両、窓ガラスなど) に対しても維持す
る必要があります。物的損害が生じる危険があ
ります!15 m 以上離れた場所においても、危険
は皆無ではありません。
エンジンが適切なアイドリング状態になるか点
検します。スロットルトリガーを放すと、カッテ
ィングツールは停止しなければなりません。
定期的にアイドリング回転数の設定を点検し、修
正してください。アイドリング回転時にもカッ
ティングアタッチメントが回転する場合は、サー
ビス店に調整または修理を依頼してください。
日本語

日本語 2 使用上の注意および作業方法
STIHL 社では、本作業を STIHL サービス店で実
施されることをお勧めしています。
滑りやすい場所では、特に注意してください。例
えば濡れた面、雪や氷で覆われた面、斜面、凸凹
のある地面。
樹木の切り株や根などの障害物に注意してくだ
さい。つまずく危険があります!
地面の上に立った状態でのみ作業を行い、はしご
や可動式昇降台に乗った状態では絶対に作業し
ないでください。
イヤープロテクターを着用している場合は、危険
を告げる声 (叫び声、警笛など) が聞こえにくくな
るため、通常よりもさらに注意が必要です。
疲労を感じたときは休憩を取ってください。そ
うしないと事故が起こるおそれがあります!
冷静かつ慎重に作業を行ってください。日中の
視界が十分なとき以外は作業を行わないでくだ
さい。慎重に作業を進め、他者に危険が及ばない
よう配慮してください。
エンジンが始動するとすぐに、パワー
ツールから有毒な排気ガスが発生し
ます。排気ガスは無臭で目に見えな
い場合があり、未燃焼の炭化水素とベ
ンゼンが含まれているおそれがあり
ます。屋内や換気状態の悪い場所で
は、絶対にエンジンをかけないでくだ
さい。触媒コンバータが装着されて
いる機種でも同様です。
有毒ガスを吸い込んで重症または致命傷を負う
危険を低減するために、溝、くぼ地、他の狭い場
所での作業時は、適切に換気してください。
吐き気、頭痛、視覚障害(視野狭窄等)、聴覚障害、
めまい、注意散漫が生じた場合は、直ちに作業を
中止してください。濃度が非常に高い排気ガス
を吸い込むと、そうした症状が現れる場合があり
ます。事故が生じるおそれがあります!
機械は、騒音と排気ガスの発生が最小限になるよ
うに操作してください - 不必要にエンジンをふ
かさず、作業時のみエンジンを加速してくださ
い。
火災の危険を低減するために、作業中や機械の付
近では喫煙は避けてください。燃料システムか
ら可燃性の気化燃料が漏れ出すおそれがありま
す。
作業中に発生する塵埃、噴霧、噴煙は健康を害す
ることがあります。大量の粉塵または噴煙が発
生する場合は、呼吸保護具を着用してください。
パワーツールに設計強度を超える異常な負荷が
加わった (強い衝撃が加わるか、落下した) 場合、
必ずパワーツールが正常かどうか点検してから
作業を続けてください (「作業開始前」も参照)。
特に燃料システムが漏れていないか点検し、安全
装置が完全に作動しているか確認してください。
安全に操作できなくなったパワーツールは、絶対
に使用しないでください。ご不明な場合は、販売
店にお問い合わせください。
始動スロットル位置でパワーツールを操作しな
いでください。この位置ではエンジン回転を制
御できません。
飛散物によって負傷する危険を低減
するために、使用するカッティングア
タッチメントに合ったデフレクター
が装着されていない場合は、絶対に機
械を操作しないでください。
作業エリアを点検してください。岩
や金属の物体などは挟まり、15 m を
超える距離を飛散するおそれがあり
ます。負傷する危険があります!- カ
ッティングアタッチメントや他の器
物 (駐車中の車両、窓など) を損傷させ
ることもあります。
作業が困難な、繁茂した場所での作業時は特に注
意してください。
背の高い植え込み、植え込みの下側、生垣を刈払
いするときは、動物を危害を加えないよう、カッ
ティングツールを 15 ㎝ 以上の高さで保持しま
す。
機械から離れる場合は、必ずエンジンを切ってく
ださい。
カッティングアタッチメントは定期的かつ頻繁
に点検し、明らかな変化に気付いたときはすぐに
点検してください。
エンジンを切り、機械を確実に保持し、カッテ
–
ィングアタッチメントが停止するまで待ちま
す。
状態と固定具合を点検し、亀裂の有無を確認し
–
ます。
ダイヤモンド研削チェンが鋭利な状態か確認
–
します。
損傷しているか、切れ味が鈍くなったカッティ
–
ングアタッチメントは、すぐに交換してくださ
い。細かなひび割れが見られる場合も同様で
す
カッティングアタッチメントの取り付け部から
定期的に草木の切れ端を取り除きます。カッテ
ィングアタッチメントとデフレクターに蓄積し
た異物は、取り除いてください。
ケガの危険を低減するために、エンジンを停止さ
せてからカッティングアタッチメントを交換し
てください。
作業中はギアボックスが高温になり
ます。絶対にギヤボックスに触れな
いでください。火傷をする危険があ
ります!
6 0458-432-4321-B

2 使用上の注意および作業方法 日本語
回転する金属製カッティングアタッチメントが
岩や他の硬い物体に当たると、火花が発生し、可
燃物が引火する可能性があります。特に乾燥し
た高温の気候下では、枯れた植物や茂みも引火し
ます。火災の危険がある場合、可燃物、枯れた植
物、茂みの付近で金属製カッティングアタッチメ
ントを使用しないでください。火災が生じる危
険性の最新情報に関して、必ず管轄森林管理事務
所にお問い合わせください。
2.8 草刈ヘッドを使用する場合
取扱説明書に記載されている追加部品を装着し
てカッティングアタッチメントデフレクターを
拡張します。
カッティングラインが承認されている長さに制
限されるよう、ブレードが適切に取り付けられた
デフレクターだけを使用してください。
手動調整式草刈ヘッドでは、必ずエンジンを切っ
てからカッティングラインを調整してください。
負傷する危険があります!
長すぎるナイロンラインを使用すると、エンジン
の回転数が低下します。常にクラッチが滑ると、
例えばアイドリング時のカッティングアタッチ
メントの回転によって重要部品 (クラッチ、プラ
スチックハウジング部品等) が過熱したり、損傷
したりします。負傷する危険があります!
2.9 金属製カッティングアタッチメ
ントを使用する場合
STIHL 社では、STIHL 純正の金属製カッティング
アタッチメントの使用をお勧めしています。そ
うした純正品は、機械とお客様の要件に対して最
適化されています。
金属製カッティングアタッチメントは超高速で
回転し、発生する力がアタッチメントと切断物に
加わります。
金属製カッティングアタッチメントは、規定に
従って定期的に目立てしてください。
均一に目立てされていない金属製カッティング
アタッチメントはアンバランスになり、機械に極
端に大きな負荷が加わることがあります。損傷
する危険があります!
切れ味の悪い刃先や目立てが不適切な刃先はカ
ッティングアタッチメントの負荷を高め、部品の
亀裂や破損によって負傷する危険を増大させる
ことがあります。
硬い障害物 (石、岩、金属片など) に接触した後
は、毎回、金属製カッティングアタッチメントに
損傷 (亀裂や変形など) が生じていないか点検し
てください。負傷する危険を低減するために、バ
リや他の目に見える堆積物は取り除いてくださ
い。それらは、作業中に剥がれて高速で飛散する
ことがあります。
損傷や亀裂が生じたカッティングアタッチメン
トを引き続き使用したり、溶接、矯正、形状変更
による修理を試みたりしないでください (アンバ
ランスな状態が生じます)。
破片が高速で飛散して作業者や見物人に当たる
おそれがあります。重傷を負う危険がありま
す!
金属製カッティングアタッチメント使用時に上
記の危険を低減するために、直径が大きすぎる金
属製カッティングアタッチメントを使用しない
でください。重すぎるカッティングアタッチメ
ントも使用しないでください。高品質の素材で
製造され、適切な形状 (外形、厚み) でなければな
りません。
ケガの危険を低減するために、STIHL 製以外の金
属製カッティングアタッチメントを使用すると
きは、STIHL 社が本パワーツールモデル用に承認
した最大の金属製カッティングアタッチメント
と比較して重量、厚み、直径がそれを上回ってい
る製品や、形状が異なっている製品は使用しない
でください。
2.10 振動
チェンソーを長時間使用した場合には、振動の影
響により手の血行不良が生じることがあります
(「白ろう病」)。
以下をはじめ、多くの事柄が影響するため、一般
的な使用時間の設定は不可能です。常に各国の
安全規制、基準、条例をお守りください。
以下の対策をとると使用時間を延長できます:
手の防護(暖かい手袋)
–
休憩を取りながら作業する
–
以下の場合には使用時間を短くします:
血行不良の特殊体質 (症状:指が頻繁に冷たく
–
なる、指が疼く)。
低い外気温。
–
ハンドルを掴む力の強さ (掴む力が強いと血行
–
が低下します)。
機械を日常的に長時間使用したり、該当する症状
(指のしびれ等)が繰り返し発症する時は、医師に
よる診断をお薦めします。上記のいずれかの症
状が現れたら(指が疼くなど)、医師にご相談くだ
さい。
2.11 整備と修理
定期的に本機を整備してください。取扱説明書
に書かれている整備や修理だけを行ってくださ
い。その他すべての作業は STIHL サービス店に
依頼してください。
0458-432-4321-B 7

日本語 2 使用上の注意および作業方法
当社では整備や修理を、認定を受けた STIHL サ
ービス店のみに依頼されることをお勧めします。
STIHL サービス店には定期的にトレーニングを
受ける機会が与えられ、必要な技術情報の提供を
受けています。
高品質の交換部品のみを使用して、事故および本
機の損傷を回避してください。これに関して不
明な点がある場合は、STIHL サービス店へお問い
合わせください。
当社では STIHL 純正の交換部品のご使用をお勧
めします。これらは、お客様の機種およびご使用
になる性能要件に合わせて、特別に設計されてい
ます。
不意にエンジンが始動してケガをする危険性を
軽減するために、修理、保守、および清掃作業前
に常にエンジンを停止して、スパーク プラグ タ
ーミナルを取り外してください。- 例外:キャブ
レターおよびアイドリング回転数の調整時は例
外です。
スパーク プラグ ターミナルまたはスパーク プ
ラグを外した状態で、スターターでエンジンを始
動しないでください。火花を抑制できずに火災
が発生する危険性があります。
火災の危険性を回避するため、火気の近くで修理
したり、保管したりしないでください。
燃料フィラー キャップにもれがないか定期的に
点検してください。
当社で承認されたタイプのスパークプラグだけ
を使用して、支障なく作動することを確認してく
ださい (「技術仕様」の項を参照)。
イグニッション ケーブルに異常がないこと(良好
な絶縁状態、接続の確実性)を確認してください。
マフラーに異常が無いことを確認してください。
火災の危険や聴覚障害を避けるために、破損した
マフラーを取付けたまま、あるいはマフラーがな
いまま作業しないでください。–
高温のマフラーに触れて、火傷しないようにして
ください。
振動の強さは、防振部品の状態に左右されますの
で、定期的に防振部品を点検してください。
2.12 デフレクター上の記号
デフレクターの矢印は、カッティングアタッチメ
ントの適正な回転方向を示しています。
以下の記号の一部がデフレクターの外側に付い
ており、承認されたカッティングアタッチメント
とデフレクターの組み合わせであることを示し
ます。
2.13 肩掛けベルト/ハーネス
肩掛けベルト/ハーネスは機械に付属しているか、
特殊アクセサリーとして入手することができま
す。
► 肩掛けベルト/ハーネスを着用します。
► エンジンをかけた状態で、本機を肩掛けベル
草刈ブレードとブラシュナイフは、必ず肩掛けベ
ルトと共に使用してください。
サーキュラソーブレードは、必ずクイックリリー
スシステム付きフルハーネスと共に使用してく
ださい。
デフレクターは草刈ヘッドと使用す
ることができます。
デフレクターは草刈ヘッドと使用し
てはなりません。
デフレクターは草刈ブレードと使用
することができます。
デフレクターは草刈ブレードと使用
してはなりません。
デフレクターはブラッシュナイフと
使用することができます。
デフレクターはブラッシュナイフと
使用してはなりません。
デフレクターはシュレッダーブレー
ドと使用してはなりません。
デフレクターはサーキュラーソーブ
レードと使用してはなりません。
ト/ハーネスに吊り下げます。
8 0458-432-4321-B

2 使用上の注意および作業方法 日本語
2.14 ナイロンラインを装備したカッ
ティングヘッド
ポリカット カッティングヘッドの磨耗限度マー
クの 1 つでも、ベース側に穴 (矢印) があいた場
合:カッティングヘッドの使用を中止してくださ
い。新品と交換してください。そうしないと、カ
ッティング ヘッドからの飛散物でケガする危険
があります。
ポリカット カッティングヘッドの整備に関する
注意事項を遵守してください。
ポリカットには、ポリマー ブレードの代わりにカ
ッティング ラインを装備することもできます。
カッティングヘッドには取扱説明書が付属して
います。取扱説明書に従い、カッティングヘッド
にポリマー ブレードまたはナイロン ラインを取
ナイロンラインにより、木やフェンス柵などの周
囲の縁取りやトリミングをきれいに仕上げるた
めのソフトカットが可能です - 樹皮はほとんど
傷付きません。
カッティング ヘッドには取扱説明書が付属して
います。 取扱説明書の説明に従い、カッティング
ヘッドにナイロンラインを取り付けます。
り付けます。
警告
ナイロン製カッティングラインの代わりにワイ
ヤーを絶対に使用しないでください - ケガをす
る危険があります。
2.16 金属製カッティングアタッチメ
警告
絶対にナイロン ラインの代わりに鉄製ワイヤー
をしないでください。重度の傷害の危険があり
ます。
2.15 ポリマー ブレード付きスチー
ル ポリカット カッティングヘ
ッド
牧草の茂った草木の刈り込み用(生垣、フェンス、
木々などの障害物がない場合)
磨耗限度マークに注意してください!
ントの使用時の、キックバック
(ブレードスラスト) の危険
警告
金属製カッティングアタッチメント
を使用する場合、回転しているブレー
ドが硬い障害物 (木の根や枝、切り株、
石など) に当たるとキックバックの危
険があります。 機械は、アタッチメン
トの回転方向と反対の、右または後方
に跳ね返ります。
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日本語 2 使用上の注意および作業方法
回転しているカッティングアタッチメントが黒
い色の範囲で硬い障害物に当たった場合、キック
バックの危険性が一層高まります。
2.17 草刈ブレード
芝や雑草のみに使用します - 鎌のように円弧状
に刈払機を振ります。
警告
不適切に刈払機を使用すると、草刈ブレードを損
傷することがあります - 破損部分でケガをする
危険があります。
草刈ブレードの切れ味が明瞭に低下した場合は、
規定通りに目立てしてください。
2.18 ブラシュ ナイフ
一面に生い茂った草、雑草と低木、幹の直径 2 cm
未満の幼木の切断に適しています - これより太
い幹を切断しないでください -
事故の危険があ
ります。
芝刈及び幼木の間伐時には、地面と同じ位置で鎌
のように刈払機を動かしてください (左右に動か
す)。
雑草および低木を切る場合、シュレッダー効果を
得るために、ブラシュ ナイフを草木の上から下ろ
してください - この過程では、カッティング アタ
ッチメントを必ず腰より下のレベルに維持して
ください。
この方法で切る場合、特別に注意を払ってくださ
い。 カッティング アタッチメントを地面から離
せば離すほど、飛散物が吹き飛んでケガをする危
険性が高まります。
警告! 不適切なブラシュ ナイフの使用により、
ナイフが割れたり欠けたり破損することがあり
ます - 破損部分でケガをする危険があります。
ケガの危険を低減するため、以下に注意してくだ
さい:
石、岩、金属片などの固い障害物に当てないよ
–
うにしてください。
直径 2 cm 以上の樹木や低木を切らないでくだ
–
さい - このような作業には、サーキュラソー ブ
レードを使用してください。
ブラシュ ナイフに損傷がないか頻繁に定期的
–
に点検してください。 損傷したブラシュ ナイ
フは使用しないでください。
切れ味が低下した場合や定期的なメンテナン
–
スで、ブラシュ ナイフを目立てし、必要な場
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2 使用上の注意および作業方法 日本語
合はバランシングしてください (STIHL サービ
ス店でされることを、お勧めします)。
2.19 サーキュラソー :
幹の直径が 4 cm 以下の低木および樹木の切断に
適しています。
切断の前に、エンジンをフルスロットまで加速し
て、均一に前進すると理想的な切断成果が得られ
ます。
直径に適合したリミットストップだけを取り付
けたサーキュラソーを使用してください。
警告
ブレード損傷の危険を低減するため、石や地面に
当たらないようにしてください。ブレードを適
宜目立てしてください - 切れ味の悪い刃は、ブレ
ードに亀裂や損傷を与えたり、ケガの危険があり
ます。
伐倒作業時には、隣で作業する人と、最低でも木
の高さ 2 本分の間隔をおいてください。
2.19.1 キックバックの危険
キックバックの危険は、ブレードの黒い色の範囲
で最大となります:サーキュラソーブレードのこ
の範囲では切断しないでください。
ブレードの薄い影で表示された範囲を使用した
場合も、キックバックの危険があります:ブレード
のこれらの範囲は、熟練して特別のトレーニング
を受けた作業者以外、使用しないでください。
STIHL 社では、サーキュラソー ブレードの影表
示されていない部分の使用を推奨します。切断
の開始時には、必ずブレードのこの部分を使用し
てください。
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日本語 3 組み合わせ可能なカッティング アタッチメント、デフレクター、…
3 組み合わせ可能なカッティング アタッチメント、デフレクタ
ー、ハンドルおよびハーネス
カッティングツール デフレクター、リミッ
トストップ
ハンドル ハーネス
3.1 承認された組み合わせ
カッティングツールに応じて、表から適切な組み
合わせを選択してください!
安全上の理由から、表の各行に表示されているカ
ッティングツール、デフレクター、ハンドルおよ
びハーネスの組み合わせだけを使用してくださ
い。これ以外の組み合わせは許可されていませ
ん – 事故の危険があります!
3.2 カッティングツール
3.2.1 草刈ヘッド
1 STIHL SuperCut 20‑2
2 STIHL AutoCut C 26-2
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警告
3 STIHL AutoCut 25-2 / AutoCut 27-2
4 STIHL AutoCut 30-2
5 STIHL AutoCut 36-2
6 STIHL DuroCut 20‑2
7 STIHL PolyCut 20-3
8 STIHL PolyCut 28-2
9 STIHL TrimCut 32-2
3.2.2 金属製カッティングツール
10 草刈ブレード 230-2
(直径 230 mm)
11 草刈ブレード 260-2
(直径 260 mm)
12 草刈ブレード 230-4
(直径 230 mm)

4 承認されたパワーツール アタッチメント 日本語
13 草刈ブレード 230-8
(直径 230 mm)
14 草刈ブレード 250-32
(直径 250 mm)
15 ブラッシュナイフ 250-3
(直径 250 mm)
16 サーキュラソーブレード 200-22 チゼル歯
(4112)、サーキュラソーブレード 200-22 HP
チゼル歯 (4001)
警告
非金属製草刈ブレード、ブラッシュナイフおよび
サーキュラソーブレードは承認されていません。
3.3 デフレクター、リミットストッ
プ
17 草刈ヘッド用デフレクター
18 デフレクター(以下の品目付き)
19 草刈ヘッド用スカートおよびナイフ
20 デフレクター、金属製カッティングツール用
スカートおよびナイフなし、ポジション 8~
13
21 サーキュラソーブレード用リミットストップ
3.4 ハンドル
22 ループハンドル
23 ループハンドル(以下の品目付き)
24 スターラップ(バリアバー)
25 バイクハンドル
アタッチメント
BF カルチベータ
HL 145°
HT
RG
SP
1)
1)
3)
1) 2)
アプリケーション
ロングリーチヘッジトリ
マー
高枝カッター
除草機
スペシャルハーベスター
5 バイク ハンドルの取り付
け
5.1 バイクハンドルを旋回ハンドル
サポートに取り付ける
機械は、旋回ハンドルサポートがすでにシャフト
に装着された状態で納入されます。ハンドルバ
ーを取り付けるには、クランプモールディングを
取り外す必要があります。
5.1.1 クランプモールディングの取り外し
3.5 ハーネス
26 肩掛けベルトを使用することができます。
27 肩掛けベルトを使用する必要があります。
28 フルハーネスを使用することができます。
29 フルハーネスを使用する必要があります。
► 下側クランプ (1) と上側クランプ (2) を共に確
4 承認されたパワーツール
アタッチメント
基本パワーツールは、下記の STIHL アタッチメ
ントと共に使用することができます:
1)
バイクハンドル付きの機種には承認されていません
2)
機械に付属するハンドルホースを使用してください
3)
ループハンドル付きの機種にはバリアバーを使用してください
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実に保持します。
► ウイングスクリュー (3) を緩めます - ウイング
スクリューが緩むと、クランプも緩みます。両
部品は 2 個のスプリング (4 と 5) で押し離さ
れます。

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日本語 5 バイク ハンドルの取り付け
► ウイングスクリューを引き抜きます - ワッシ
ャー (6) は、ウイングスクリュー上に残りま
す。
► クランプモールディングを分離させます - ス
プリング (4 と 5) は、下側クランプに付いたま
まになります。
5.1.2 ハンドルバーの固定
► 距離 A が 15 cm(6 in) 以内になるように注意
して、ハンドルバー (7) を下側クランプ (1) に
取り付けます。
► 上側クランプを所定の位置に合わせ、両クラン
プを合わせたまま保持します。
► ウイングスクリューを両クランプに通し、止ま
るまで押し込みます - すべての部品を保持し
ながら固定します。
ら、ねじ込みます - ただし、この段階では完全
に締め付けないでください。
► ハンドルバーをドライブチューブと直角にな
る位置に合わせます - 距離 A を再点検します。
► ウイングスクリューをしっかりと締め付けま
す。
5.1.3 コントロールハンドルの取り付け
► スクリュー (9) を取り外します - ナット (10)
はコントロールハンドル (11) の中に残りま
す。
► 穴 (13) の位置が合うまでコントロールハンド
ルをハンドルバー (7) に押し込みます - スロッ
トルトリガー (12) をギアボックスの方向に向
けてください。
► スクリュー (9) を差し込み、しっかりと締め
付けます。
► ウイングスクリューがエンジンに最も近い側
に来るようにして、固定したアッセンブリ部品
をハンドルサポート (8) に載せます。
► ウイングスクリューをハンドルサポート内の
それ以上入らなくなる位置まで押し込んでか
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