Stihl MS 650, MS 660 Instruction Manual [ja]

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STIHL MS 650, 660
取扱説明書
目次
日本語
はじめに 2 使用上の注意および作業方法 2 カッティング アタッチメント 14 バーとチェンの取り付け 15 チェンの張り 16 チェンの張り具合の点検 17 燃料 17 給油 18
元の取扱説明書無塩素漂白紙使用
チェン オイル 19 チェン オイルの給油 19 チェン オイルの吐出点検 20 チェン ブレーキ 20 冬季作業 21 電気ハンドル ヒーター 22 エンジンの始動と停止 22 作業中の注意事項 26 オイル量の調節 27 ガイド バーの保守 27 エアー フィルター システム 28 エアー フィルターの取り外し 29 エアーフィルターの掃除 29 キャブレターの調整 29
印刷インクには植物油が使用され、紙はリサイクル可能です。
マフラーのスパーク アレスター ス クリーン 31
スパーク プラグ 31 スターター ロープとリワインド ス
プリングの交換 32 機械の保管 34 チェン スプロケットの点検と交換 35 ソーチェンの整備と目立て 36 整備表 40 磨耗の低減と損傷の回避 42
主要構成部品 43 技術仕様 44 特殊アクセサリー 45 スペア パーツのご注文 46 整備と修理 46 廃棄 46 CE 適合証明書 47 品質証明書 47
お客様各位 この度はスチール社の製品をお買上げ
いただきまして誠に有難うございま す。
この製品は、最新の製造技術と入念な 品質保証処置を施して製造されまし た。私共は、お客様がこの製品を支障 なく使用され、その性能に満足してい ただくために最善の努力を尽くす所存 でおります。
製品に関して御質問がおありの際は、 お買上げの販売店あるいは直接当社カ スタマー サービスにお問い合わせくだ さい。
Hans Peter Stihl
{
© ANDREAS STIHL AG & Co. KG, 2013
0458-178-4321-A. VA1.M12.
0000000525_006_J
この取扱説明書は、著作権によって保護されています。全権留保。特に複製、翻訳および電子システムを使用した処理に対 して保護されています。
1
日本語
はじめに
シンボル マークについて
機械に表示されているシンボル マーク は、この取扱説明書で説明されていま す。
機械および装置のバージョンによって は、次のシンボル マークが機械に表示 されている場合があります。
燃料タンク、ガソリンと エンジン オイルの混合燃 料
チェン オイル用タンク、 チェン オイル
チェン ブレーキの作動お よび解除
コースティング ブレーキ
チェン移動方向
E マチック、チェン オイ ル流量調整
ソー チェンの張り
インテーク エアー バッ フル : 冬季作業
インテーク エアー バッ フル : 夏季作業
ハンドル ヒーティング
デコンプ バルブの作動
パージャー ポンプの作動
段落の前に付いたシンボルや数字
警告
人に及ぼす事故やケガ、更に重大な物 的損傷に対する警告。
注記
本機本体あるいは構成部位の損傷に対 する警告。
技術改良
当社の信条として、常に自社製品の改 良を心がけております。この理由か ら、製品の設計、技術、外観が定期的 に改良される場合があります。
このため、変更、修正、改良の種類に よっては、本取扱説明書に記載されて いない場合があります。
使用上の注意および作業方 法
チェンソーを使った作業 には特別な安全措置が必 要です。その理由は、カ ッターが非常に鋭利で、 斧や手鋸よりも切断のス ピードが速く、チェンが 非常に速い速度で回転す るからです。
初めて使用するときは取 扱説明書をよく読んで理 解し、必要なときに見ら れるよう安全な場所に確 実に保管してください。 取扱説明書を順守しない と生命を脅かすようなケ ガを負いやすくなりま す。
現地の安全規制、基準、条例をお守り ください。
本機で初めて仕事をする人は: スチー ル サービス店または経験豊富なユーザ ーにパワーツールの操作方法を教えて もらうか、その専門的な研修に参加し てください。
未成年者はパワーツールを使用しない でください。
作業場所に見物人、特に子供や動物を 近づけないでください。
パワーツールを使用しない時は、他人 に危険が及ばないように、スイッチを 切ってください。 無断で使用されない ように、安全に保管してください。
2
MS 650, MS 660
日本語
他者およびその所有物に対して生じた 事故または危険に関しては、その一切 の責任をユーザーが負います。
パワーツールを貸したり譲渡したりす る場合は、取扱説明書を一緒に手渡し てください。 本機の使用者が取扱説明 書の記載事項に精通していることを確 認します。
騒音を発するパワーツールの使用が、 国や地域の規則によって規制されてい る場合があります。
パワーツールで作業する人は、十分に 休息をとり、身体的・精神的に健康で なければなりません。 激しい労働に耐 えられない体調の方は、パワーツール の使用前にかかりつけの医師に相談し てください。
ペースメーカーを付けている方にのみ 該当する注意点 : 本パワーツールのイ グニッション システムは、微量の電磁 界を発生します。この電磁界がペース メーカーに干渉する場合があります。 当社では、ペースメーカーを使用して いる方は健康上のリスクを低減するた め、かかりつけの医師やペースメーカ ーの製造業者に相談されることをお勧 めします。
視界を妨げ、動作や判断を鈍らせるよ うなアルコールや薬品などを服用した 状態では、パワーツールを使用しない でください。
事故やケガを避けるために、天候が悪 い場合 ( 雨、雪、氷、風 ) は作業を延期 してください。
樹木および木製品の切断にのみ使用し てください。
事故の危険性が増すため、本パワーツ ールを他の用途に使用しないでくださ い。
当社が本パワーツールへの使用を明確 に承認した、または同等の仕様に基づ いたツール、ガイドバー、チェン、チ ェンスプロケット、およびアクセサリ ーだけを取り付けるようお勧めしま す。これに関して不明な点がある場合 は、スチール サービス店へお問い合わ せください。 高品質の部品およびアク セサリーのみを使用して、事故および 本機の損傷を回避してください。
当社では、STIHL 純正のツール、ガイ ドバー、チェン、チェンスプロケッ ト、およびアクセサリーだけをご使用 いただきますようお勧めします。 これ らは、お客様の製品およびご使用にな る性能要件に合わせて、特別に設計さ れています。
人身への傷害の危険性を増加させるこ とがあるので、いかなる方法でもパワ ーツールを改造しようとしないでくだ さい。 承認されていないアタッチメン トを使用した際の人的傷害および物的 損害に対しては当社は一切保証を行い ません。
本パワーツールの清掃に高圧洗浄機を 使用しないでください。 強力な水の噴 流が、パワーツールの部品を損傷する 恐れがあります。
衣服と装備
規定に沿った服装と装備を身に付ける こと。
衣服は、作業しやすく作 業の妨げにならないこと が必要です。 通常の作業 用の上着ではなく、切断 防止用プロテクター付き で、身体にぴったりした オーバーオールと上着を 組み合わせた安全作業服 を着用してください。
枝、藪、機械の可動部などに引っかか る物を、身に付けないでください。 ス カーフ、ネクタイ、装身具を身に付け ないでください。 長い髪は後ろで束 ね、引っかからないようにしてくださ い ( ヘアネット、帽子、ヘルメットに 押し込むなど )。
切断防止用プロテクター 付きの、滑らない靴底で 爪先に鋼板の入った安全 靴をはいてください。
落下物によるケガから頭 部を守るため、安全ヘル メットを着用してくださ い。
安全メガネまたは顔面シールド、およ び防音用耳栓やイヤーマフなどのイヤ ープロテクターを着用してください。
しっかりとした手袋を、 着用してください。
スチールでは、作業者の防護のために 各種の作業服や装備をご用意していま す。
3
日本語
チェンソーの運搬
チェンソーを持ち運ぶときは、たとえ すぐ近くまでであっても、常にチェン ブレーキをかけ、チェン ガード ( 鞘 ) を装着してください。 チェンソーを長 距離間 ( 約 50 m 以上 ) で運搬する場合 には、その前にエンジンを停止してく ださい。
常にチェンソーは前ハンドル ( ハンド ルバー ) を持ち、熱くなったマフラー を身体から離し、ガイドバーを後ろに 向けて運搬してください。 ひどい火傷 を受けないように、本機の熱くなった 部分、特にマフラー表面などに触れな いようにしてください。
乗り物で運搬する時: パワーツールが 倒れたり、燃料が流れ出たり、破損し ないように、固定してください。
給油
ガソリンは非常に簡単に 着火します。 火気を避け てください。 燃料をこぼ さないでください - 喫煙 しないでください。
給油前にエンジンを停止してくださ い。
エンジンが熱い状態では給油しないで ください - 燃料が流れ出て火災を起こ す危険があります。
燃料キャップは、燃料が吹き出さずに 圧力がゆっくりと抜けるようゆっくり 開けてください。
給油は風通しの良い場所で行ってくだ さい。 燃料が本機にこぼれた場合は必 ず拭き取ってください。衣服に付いた 場合は直ちに着替えてください。
パワーツールにはスクリュー式あるい はウィング式燃料タンクキャップが標 準装備されています。
給油の後は、スクリュー 型燃料キャップをできる だけしっかりと閉めてく ださい。
ヒンジ グリップ付きタン ク キャップ ( ウイング式 キャップ ) は正しく取り 付け、止まるまで時計方 向に回した後でヒンジを 下ろしてください。
これにより、エンジンの振動によって 燃料タンクキャップが緩んで燃料が漏 れる危険を低減できます。
始動前
パワーツールが正しく組み立てられ、 良好な状態になっているかチェックし ます - 本取扱説明書の関連項目を参照 してください。
チェンブレーキや前ハンドガード
が正常に作動するか点検します
ガイドバーが正しく装着されてい
チェンが適切に張られている スロットルトリガーおよびスロッ
トルトリガーロックアウトがスム ーズに作動するか - スロットルト リガーは自動的にアイドリング位 置に戻らなければなりません。
マスターコントロール / 停止スイッ
チが、スムーズに STOP または 0 位置に移動できるか。
スパーク プラグ ターミナルがしっ
かりと差し込まれているかチェッ クします - 緩んでいる場合は火花 が発生することがあり、可燃性の ガスに引火する可能性がありま す。
操作部や安全装置に改造を加えな
いでください。
安全な操作のため、ハンドルはオ
イルや汚れのない、乾いた清潔な 状態を保ちます。
人身事故の元となりますので、損傷し たり、正しく取り付けられていないチ ェンソーは使用しないでください。
エンジンの始動
給油した場所から少なくとも 3 m 離れ て始動します。戸外に限ります。
機械を開けた場所の安定した地面に置 いてください。 バランスと安定した足 場に配慮してください。 機械をしっか りと持ちます。 エンジン始動時にカッ ティング アタッチメントが作動する恐 れがありますので、地面や障害物に触 れないようにしてください。
本チェンソーは、一人で操作するよう に設計されています。 作業場所には、 始動時であっても第三者を入れないで ください。
チェンが回転してケガする場合があり ますので、始動する前は、チェンブレ ーキでチェンをロックしてください。
本機を落としがけしないでください ­取扱説明書どおりに始動してくださ い。
ソーチェンが切り口に入っている状態 で、チェンソーを始動しないでくださ い。
4
MS 650, MS 660
日本語
001BA087 LÄ
パワーツールの保持と操作
必ず両手でしっかりとチェンソーを保 持してください。 左利きの場合でも右 手で後ハンドルを握ります。 安全操作 のため、両方のハンドルを手のひらで 包むように握ってください。
作業中
バランスと安定した足場を確保してく ださい。
差し迫った危険や緊急の場合、マスタ ーコントロールレバーかストップスイ ッチを 0 または STOP に動かして、速 やかにエンジンを停止します。
本パワーツールは、一人で操作するよ うに設計されています。 作業場所に第 三者が入らないようにしてください。
パワーツールを作動させたまま、パワ ーツールから離れないでください。
エンジン運転中: スロットル トリガー を放しても、( フライホイール効果によ り ) チェンは短時間回転し続けます。
滑りやすい、湿った地面、雪、氷、傾 斜、凸凹のある地面、最近皮を剥がれ た木々には、特に注意してください。
木の切り株、根、溝など、つまずきそ うな障害物に注意してください。
一人で作業しないでください - 常に、 事故があった場合に声を出せば、人が 助けに来ることができる範囲内で作業 してください。
イヤー プロテクターをつけている場合 は、より大きな注意力が必要です。危 険を告げる音、叫び声、警笛などが聞 こえにくくなるからです。
事故が発生しやすくなりますので、疲 労が蓄積しないように、適切な時期に 休息をとってください。
着火しやすい材質 ( 例えば、木屑、樹 皮、乾燥した草、燃料など ) は高温の 排気の流れや熱くなったマフラーから 遠ざけてください。火災の危険があり ます。 触媒コンバータ付きマフラーは 特に高温になりがちです。
エンジン運転中は機械か ら有毒な排気ガスが出ま す。 このガスは、無臭で 目に見えないことがあ り、未燃焼の炭化水素と ベンゼンを含んでいるこ とがあります。 室内や換 気状態の悪い場所では、 絶対にエンジンをかけな いでください。触媒コン バータが装着されている 機種でも同様です。
溝、くぼ地、あるいは狭い場所で作業 する時には、適切な換気を確保してく ださい。有毒ガスを呼吸することによ る命の危険があります。
事故の発生を防ぐために、気分が悪 い、頭痛、視覚障害 ( 視野狭窄など )、 聴覚障害、めまい、注意散漫などの状 態になった場合は、作業を即座に中止 してください。 他の可能性は別とし て、これらの症状は、作業場に過度に 高濃度の排気ガスが存在する場合に、 発生することがあります。
作業中に発生する塵埃 ( おがくずなど )、蒸気、煙は健康を害する恐れがあり ます。 塵埃の発生量が非常に多い場 合、防塵マスクを着用してください。
作業中は定期的に短い時間間隔で、ま たは切断動作に目立った変化が認めら れる場合は直ちに、ソーチェンを点検 します:
エンジンを停止し、チェンが完全
に停止するまで待ちます。
支障ない状態にあり、適正に取り
付けられていることを確認してく
ださい。 – 目立ての状況を確認します。 エンジンの作動中は、チェンに触れな
いでください。 チェンに障害物が挟ま った場合、障害物を取り除こうとする 前に、直ちにエンジンを停止してくだ さい - ケガの危険があります。
ケガの危険を回避するために、ソーチ ェンの交換前にエンジンを停止しま す。
火災の危険性がありますので、作業中 及び機械の近くでは喫煙は避けてくだ さい。 燃料システムから、発火しやす いガソリン蒸気が漏れている恐れがあ ることに、ご注意ください。
パワーツールに強い衝撃が加わったり 落下するなど、設計強度を超える異常 な負荷がかかった場合は、パワーツー ルが良好な状態にあることを、作業を 続ける前に必ず確認してください -
「始動前」の項も参照してください。
特に燃料システムに漏れがないことを 確認し、安全装置が正しく機能してい ることを確認してください。 お使いの パワーツールに損傷がある場合は、作 業を続けないでください。 はっきりし ない場合は、サービス店に点検を依頼 してください。
5
日本語
001BA036 KN
001BA093 LÄ
アイドリング回転設定が正しいことを 確認します。 スロットル トリガーを放 してエンジンがアイドリング回転して いる時は、チェンが作動してはいけま せん。 定期的にアイドル回転を確認 し、調整してください。 ソーチェンが 一緒に動く場合は、STIHL の販売店に 調整と修理を依頼してください。
反発力
切断中に発生する反発力のうち、次に あげるものが最も一般的です: キック バック、プッシュバック、およびプル インです。
キックバックによる危険
キックバックによって致 命的なケガをする危険が あります。
キックバックとは、次のような場合に チェンソーが、突然コントロールでき ない状態で作業者に向かって、跳ね返 ってくることを言います。
キックバック発生の原因例
バーの先端上部 1/4 の部分で、不
意に木あるいは何らかの固い物体 に触れた場合、例えば、切断中に 他の木が不意に触れた場合など。
切断中にチェンが、ガイドバーの
先端部分で切り口に挟まれた場合
クイックストップ チェン ブレーキ:
一定の状況下で、ケガの危険を低減し ます - キックバック自体を避けること はできません。 クィックストップ チェ ンブレーキを作動させると、チェンが 瞬時に停止します - 詳細は、この取扱 説明書の 「チェンブレーキ」の項をお 読みください。
キックバックの危険を低減するには
注意深く作業し、キックバックの
起こるような状況を避けることで
す。 – チェンソーを両手でしっかり持
ち、グリップを確実に握ります。 – 常にフルスロットルで切断しま
す。 – ガイドバーの先端の位置に、いつ
も注意を払うようにします。 – バーの先端で切らないでくださ
い。 – 細くて固い枝は特に注意してくだ
さい。チェンに絡むことがありま
す。 – 決して一度に数本もの枝を切らな
いでください。
前に倒しすぎないでください。 肩の高さより上にあるものを切ら
ないでください。 – 途中まで切れている木を再度切る
ときは、十分注意してガイドバー
を切り口に入れてください。 – 突っ込み切り作業は、この切断技
術に慣れていない人には適してい
ません。
6
MS 650, MS 660
日本語
001BA037 KN
A
001BA038 KN
B
001BA082 KN
木々の移動や外部の力によって、
切断部分が閉じてチェンが挟まる ことがあるので、注意してくださ い。
正しく目立てされ、正しく張られ
たチェンでのみ作業します。デプ ス量が大きすぎないように注意し てください。
キックバックを低減するソーチェ
ンや、先端が小さいガイドバーを 使用してください。
プルイン (A)
プルインは、作業中に突然バー底部に あるチェンが樹木に挟まったり、引っ かかったり、木の中の異物に当たると きに発生します。 チェンの反動により チェンソーが前方に引かれます - 樹木 や枝に対してバンパースパイクを常に しっかり当ててください。
プッシュバック (B)
プッシュバックは、作業中に突然バー 上部にあるチェンが樹木に挟まった り、引っかかったり、木の中の異物に 当たるときに発生します。 チェンの反 動により、チェンソーが作業者の方に まっすぐに跳ね返ってきます。 プッシ ュバックを避けるには。
ガイドバーの上部が挟まらないよ
うに注意してください
切り口の中でガイドバーをねじら
ないでください。
次の場合には特別の注意を払ってくだ さい
傾いている木の場合 他の樹木の間で作業しづらい場所
に落ちた木々および引っ張られた
状態にある木の場合 – 風当たりの強い場所での作業。 このような状況では、チェンソーを使
った切断作業を行わないでください。 滑車装置、ケーブル ウインチ、牽引装 置などを使用してください。
木をむき出しで、邪魔なものを取り除 いた状態にして、引き出します。 障害 物のない場所で切断作業を行ってくだ さい。
枯れ木 ( 乾燥したり、朽ち果てたり、 腐食している樹木 ) の切断は非常に危 険です。 危険の程度を特定すること は、不可能とまではいかないが困難で す。 これらの場合は、ケーブルウイン チや牽引装置などの、補助装置を利用 してください。
道路、鉄道、電線などの近くで切断作 業をする場合、特に慎重を期してくだ さい。 必要に応じて、警察、電力会 社、鉄道会社などに作業を通知してく ださい。
切断作業
始動ポジションで作業しないでくださ い。 このポジションでは、エンジンの 回転数を調整できません。
日中で十分な視界のある場所で、冷静 かつ思慮深く作業してください。 他の 人に危険が及ばないように確認します ­常に注意してください。
できる限り短いガイド バーを使用しま す: チェン、ガイド バーおよびチェン スプロケットが正しく組み合わされ、 お使いのチェンソーに適合している必 要があります。
チェンソーを、身体がカッティング ア タッチメントに触れない位置に置いて ください。
7
日本語
001BA033 KN
001BA088 LÄ
2
/
1
2
1 1
/
1
2
チェンソーを切り口から引き抜くとき は、常にチェンを動かした状態で行っ てください。
チェンソーは切断にのみ使用してくだ さい。 枝、根や他の物を持ち上げた り、掘り起こすようには設計されてい ません。
吊り下がっている枝を、下側から切断 しないでください。
ケガの危険を低減するため、割れた木 を切断するときは特に注意してくださ い。破片が飛んできてケガをする危険 があります。
チェンソーが異物に触れないように注 意してください: 石材、クギなどが飛 び散り、ソーチェンを損傷したり、ソ ーチェンが不意にキックバックするこ とがあります。
斜面では、幹の山側に立ちます。 切り 落とした幹が転がることに注意してく ださい。
高所で作業する場合は次の事項に留意 してください:
常にリフト バケットから作業しま
す – はしごや枝に乗って作業しないで
ください – 足場の不安定な場所で作業しない
でください – 肩の高さより上にあるものを、切
断しないでください。 – パワーツールは絶対に片手で操作
しないでください 切断開始時は、チェンソーをフルスロ
ットルにして切り込みを入れ、バンパ ースパイクを木にできるだけしっかり とあてがい、それから切断を続けま す。
チェンソーによって前方に引き込まれ て、バランスを失なうことがあります ので、バンパー スパイク無しで作業し ないでください。 樹木や枝に対して、 バンパースパイクを常にしっかり支持 してください。
最後の切断部分まで達すると、チェン ソーは切り口で支持されなくなること に、留意してください。 制御できなく ならないように、本機の全重量を保持 する必要があります。
樹木の伐倒
必要な技術のトレーニングを受けてか ら、樹木伐倒を行ってください。 事故 やケガを避けるために、チェンソーを 使い慣れた作業者以外は樹木伐倒や枝 払いをしようとしないでください。
樹木伐倒に関する各国規則を遵守して ください。
作業補助者以外の人が、切断作業区域 内に入らないようにしてください。
伐倒時に倒木で事故が発生しないよう に、注意してください - エンジン音で 警告の声が聞こえないことがありま す。
隣で作業する人と最低でも木の高さ 2 1/2 本半分の間隔をおいてください。
伐倒によって木が倒れる方向と、退避 路を決定してください
木を倒す場所を、立ち木の間に選んで ください。
次の点に特別な注意を払ってくださ い:
自然に傾いている樹木 異常に枝が生え茂っている樹木や
損傷している樹木
風向と風速に留意して、強風時に
は伐倒を中止してください
傾斜地 密集した樹木 雪が積もっている木 樹木の健全性 - 特に損傷した幹や
枯れ木 ( 乾燥したり、朽ち果てた り、腐食している樹木 ) の取り扱 いには注意を払ってください
8
MS 650, MS 660
樹木の根元での、伐倒作業場の準備
B
001BA040 KN
A
45°
45°
B
001BA146 KN
001BA153 KN
001BA143 KN
C
C
最初に、樹木の根元の雑草、枝、
障害物などを取り除き、安定した
足場を確保します。 – 斧などで樹木の下部の枝を切り取
ります - 砂、石などの異物がある
とソーチェンの性能を劣化させま
す。
日本語
A 伐倒方向 B 退避路
伐倒方向と反対側から 45° の位置
に、関係者の退避路を設定してく ださい。
退避路から、すべての障害物を取
り除いてください。
すべてのツールや機器は、伐倒対
象樹木から離れた、退避路以外の 場所に置いてください。
常に伐倒する樹木の脇に立って作
業して、事前に決めた退避路を通 って離れるようにしてください。
きつい斜面では、退避路を斜面に
対して平行に設けてください。
退避路を通って離れる場合に、落
下する枝と樹木の先端に注意して ください。
板根を取り除きます: 最初垂直に、
次に水平に、切れ目を入れます -
ただし、樹木が健全である場合に
限ります
伐倒受け口を作る
受け口を作る前に、計画した伐倒方向 が正しいか、シュラウドとファン ハウ ジングを基準に目算します。
チェンソーを、適正に伐倒方向を目算 できる位置に当てます。
受け口の切断方法がいくつか承認され ていますので、伐倒に関する各国固有 の規則を遵守してください。
伐倒受け口 (C) で伐倒方向が決まりま す。
当社では次の手順をお勧めします: N 木が倒れる方向を目算しながら、
水平に切ります。
N 約 45° の角度で切ります。 N 受け口を点検して、必要ならば修
正します。 重要: – 受け口は、計画した伐倒方向に直
角にします。 – できるだけ地面の近くに作成しま
す。 – 幹の直径の 1/5 から 1/3 の深さに切
り込みます。
9
日本語
001BA150 KN
001BA144 KN
D
D
001BA145 KN
E
E
根張り切断
長い繊維を持った軟材を根張り切断す ると、樹木が倒れるときに根張りが飛 散せずにすみます。 幹の両側に受け口 底部と同じ高さで、幹直径の約 1/10 の 深さに、切り込みを入れます。 太い幹 の樹木の場合、切り込みはガイドバー の幅以内にします。
病気の樹木は、根張りを切断しないで ください。
樹木の伐倒
伐倒を開始する前に、周囲の注意を喚 起してください。
N 追い口 (D) は受け口よりも若干高
めの位置から切り始めます。
水平に切ります。 受け口と追い口の間を木の直径の
約 1/10 ほど、切断せずに残してお きます。 これをつると言います。
タイミングよくクサビを追い口に入れ ます。 クサビは木製、アルミ製、プラ スティック製だけを使用します。 チェ ンを損傷したり、キックバックを起こ しやすいので、鉄製クサビは使用しな いでください。
つる (E) は伐倒の際にちょうつがいの ように作用して、木が倒れるのをコン トロールする助けとなります。
伐倒方向を制御できずに事故を誘
発しますので、つるまで切り込ま
ないようにしてください。 – 腐っている樹木の場合は、つるを
広く残します。 樹木が倒れる直前にもう一声、周囲に
注意を喚起してください。
10
MS 650, MS 660
日本語
001BA147 KN
001BA148 KN
1
4
2
細い木の場合: 簡易ファンカット
N つるの後ろにバンパー スパイクを
あてて、この点を中心につるまで 旋回して切ります。 バンパー スパ イクが幹のまわりを回ります。
太い木の場合: 区分切断法
木の直径がガイドバーの長さより大き い場合は、区分切断法をとります。
1. 最初の切り込み ガイドバー先端を材のつるのすぐ
後ろに差し込み、できるだけチェ ンソーを水平に保持して、旋回し ます。バンパー スパイクを旋回軸 として使用し、必要以上にチェン ソーの位置を変更しないようにし ます。
2. 次の切り込み用切断位置にチェン ソーを移動する際に、追い口がま っすぐになるように、ガイドバー を切り目いっぱいに差し込みます ­バンパースパイクをあてがうなど します。
3. クサビ (3) を切り目に差し込みま す。
4. 最後の切り込み: 簡易ファンカッ トと同様にバンパースパイクをあ てがいます - つるを切断しないで ください。
特別切り込み技術
突っ込み切りと心材切断は訓練を受講 した、経験ある作業者のみが実施でき ます。
突っ込み切り
傾いた木の伐倒 玉切り時の負荷軽減カット DIY 作業
11
日本語
1
2
3
001BA179 KN
1
001BA151 KN
2
1
001BA152 KN
2
N 次の場合には、キックバックの少
ないチェンを使用して、特に慎重 に作業してください
1. キックバックの危険性を回避する ために、ガイドバー上部ではなく 下部先をあてがって、切断を開始 します。 切り目の深さがガイドバ ー幅の 2 倍になるまで切り込みま す。
2. 突っ込み切り位置に差し込みます ­キックバックやプッシュバックの 恐れがあるのでご注意ください。
3. 慎重に突っ込み切りを行います。 プッシュバックの危険性がありま す。
心材切断
伐倒が難しいカシやブナなどを、
心材が裂けずに、計画した方向に 伐倒する場合。
柔らかい落葉樹を、寝かしたとき
の張力を緩和して、つる中央が細 片になって材からこぼれないよう にする場合。
N プッシュバックの危険性がありま
すので、受け口の中央で突っ込み 切りを行い、次に矢印の方向にバ ーを回します。
枝払い
必要な技術についてトレーニングを受 けてから、枝払い作業をしてくださ い。 事故やケガを避けるために、チェ ンソーを使い慣れた作業者以外は樹木 伐倒や枝払いをしようとしないでくだ さい。
キックバックの少ないチェンを使
用してください。
可能な限りチェンソーをしっかり
支えて作業してください。
枝払いの際は、幹の上に立たない
でください。
バーの先端で切らないでくださ
い。
張力のかかっている枝に注意して
ください。
決して一度に数本もの枝を切らな
いでください。
小さな丸太の切断
頑強で安定したサポートとして木
びき台を使用します。
木を脚や足で抑えないでくださ
い。
他人に木を保持させるなど、作業
を手伝わせないでください。
張力がかかった状態で横たわった、あ るいは立っている木の切断
必ず最初に圧縮された側 (1)、次に張力 がある側 (2) の正しい順序で切断して、 キックバックや挟まる危険性を回避し ます - ケガの恐れがあります。
木の直径がガイドバーの長さの 2
倍以上の場合。
太い樹木で心材の大半が切断され
ていない場合。
12
N 圧縮がかかっている側 (1) に負荷軽
減カットを入れます
N 張力がかかっている側 (2) に玉切り
を入れます
MS 650, MS 660
日本語
001BA189 KN
玉切りを下から上に向けて切り込む ( 下側切断 ) ときは、プッシュバックの 危険がありますので、ご注意くださ い。
注記
ソーチェンが損傷しますので、地面に 横たわっている木を地面に触れている 位置で、切断しないでください。
縦引き
バンパー スパイクを使用せずに切断す る技術です - プルインの危険がありま す - ガイドバーをできるだけ浅い角度 にして切断を始めます - キックバック の危険が増えるので、より注意を払う 必要があります。
振動
チェンソーを長時間使用した場合に は、振動の影響により手の血行不良が 生じることがあります ( 「白ろう病」 )。
以下をはじめ、多くの事柄が影響する ため、一般的な使用時間の設定は不可 能です。常に各国の安全規制、基準、 条例をお守りください。
以下の対策をとると使用時間を延長で きます:
手の防護 ( 暖かい手袋 ) 休憩を取りながら作業する
以下の場合には使用時間を短くしま す:
血行不良の特殊体質 ( 症状:指が頻
繁に冷たくなる、指が疼く )。
低い外気温。 ハンドルを掴む力の強さ ( 掴む力が
強いと血行が低下します )。
機械を日常的に長時間使用したり、該 当する症状 ( 指のしびれ等 ) が繰り返 し発症する時は、医師による診断をお 薦めします。上記のいずれかの症状が 現れたら ( 指が疼くなど )、医師にご相 談ください。 
整備と修理
定期的に本機を整備してください。取 扱説明書に書かれている整備や修理だ けを行ってください。その他すべての 作業はスチール サービス店に依頼して ください。
当社では整備や修理を、認定を受けた スチール サービス店のみに依頼される ことをお勧めします。スチール サービ
ス店には定期的にトレーニングを受け る機会が与えられ、必要な技術情報の 提供を受けています。
高品質の交換部品のみを使用して、事 故および本機の損傷を回避してくださ い。これに関して、不明な方はスチー ル サービス店へお問い合せください。
当社ではスチール純正交換部品のご使 用をお勧めします。これらは、お客様 の機種およびご使用になる性能要件に 合わせて、特別に設計されています。
ケガの危険を回避するために、本機の 保守、修理、または掃除を実行する前 に、エンジンを必ず切ってください。­例外:キャブレター及びアイドリング 回転数の調整時は例外です。
スパークプラグターミナルまたはスパ ークプラグを外した状態でスターター を操作してエンジンを始動する場合 は、スライドコントロール / ストップ スイッチを STOP または 0 の位置にし てください。火花が飛んで火災を起こ す危険があります。
火災の危険性を回避するため、火気の 近くで修理したり、保管したりしない でください。
燃料フィラー キャップにもれがないか 定期的に点検してください。
当社で承認されたタイプで、支障なく 作動するスパーク プラグだけを使用し てください - 「技術仕様」の項を参照 してください。
イグニッション ケーブルに異常がない こと ( 良好な絶縁状態、接続の確実性 ) を確認してください。
マフラーに異常が無いことを確認して ください。
13
日本語
001BA248 KN
1
2
3
a
火災の危険や聴覚障害を避けるため に、破損したマフラーを取付けたま ま、あるいはマフラーがないまま作業 しないでください。-
高温のマフラーに触れて、火傷しない ようにしてください。
振動の強さは、防振部品の状況に左右 されます - 定期的に防振部品を点検し てください。
チェン キャッチャーを点検し、損傷し ている場合は交換してください。
エンジンの停止
チェンの張りを点検するとき。 チェンの張りを再調整するとき。 チェンを交換するとき。 問題に対処するとき。
目立てに関する注意事項を守ってくだ さい - チェンソーを安全に正しく扱う ため、チェンとガイドバーを常によい 状態に保ってください。チェンは正し く目立てをして張りを調整し、十分に 潤滑する必要があります。
チェン、ガイド バーおよびスプロケッ トは、常に余裕を持って取り替えてく ださい。
クラッチ ドラムの状態を定期的に点検 します。
燃料とチェンオイルの保管には、ラベ ルの付いた安全な容器のみを使用して ください。ガソリンを取り扱うとき、 直接肌に触れたり、ガソリン蒸気を吸 い込まないようにしてください - 健康 上のリスクがあります。
ケガをしないように、チェンブレーキ が故障した場合は、直ちにエンジンを 停止してください - スチール サービス
店にお問い合わせください - 修理する までパワーツールを使用しないでくだ さい ( 「チェンブレーキ」を参照 )。
カッティング アタッチメン ト
スチール社は業界で唯一、自社製のチ ェンソー、ガイドバー、ソーチェン、 チェン スプロケットを製造していま す。
カッティング アタッチメントは、ソー チェン、ガイドバー、チェン スプロケ ットで構成されています。
標準仕様のカッティング アタッチメン トはチェンソーに合致するように設計 されています。
ソーチェン (1) のピッチ (t) を、ロ
ーロマチック ガイドバーのチェン スプロケットやノーズ スプロケッ トのピッチと適合させてくださ い。
ソーチェン (1) のドライブ リンク
ゲージ (2) はガイドバー (3) の溝幅 と一致させてください。
適合しないコンポーネントを使用する と、カッティング アタッチメントは短 時間使用しただけで修理不可能なほど に破損してしまうことがあります。
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MS 650, MS 660
日本語
001BA244 KN
001BA245 KN
1
1
143BA034 KN
1
2
001BA185 KN
チェン ガード
チェンソーはカッティング アタッチメ ントに適合するチェン ガードが標準装 備で同梱されます。
異なる長さのガイド バーがチェンソー に取り付けられている場合、常に正し い長さのチェン ガードを使用してガイ ド バーを完全に覆うようにする必要が あります。
適合するガイド バーの長さは、チェン ガードの側面にマークされています。
90 cm 以上のガイド バーには、延長用 チェン ガードを 1 つ使用する必要があ ります。 120 cm 以上のガイド バーに は、延長用チェン ガードを 2 つ使用す る必要があります。
機種により、延長用ガードは、ソーの 標準装備で同梱されるか、特殊アクセ サリーとして供給されます。
延長用チェン ガードの取り付け
N 延長用チェン ガードとチェン ガー
ドを一緒に押し込みます - 突起部 (1) がチェン ガードにかみ合う必要 があります。
バーとチェンの取り付け
チェン スプロケット カバーの取り外し
N ナットを緩めて、チェン スプロケ
ット カバーを取り外します。
N テンショナー スライド (2) がハウ
ジングの溝の左端に当たるまで、 スクリュー (1) を反時計回りに回し ます。
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日本語
001BA186 KN
143BA003 KN
3
1
1
2
4
001BA187 KN
1
133BA024 KN
チェン ブレーキの解除。
N カチッと音がするまで前ハンドル
方向にハンド ガードを引きます。 チェン ブレーキのロックが外れま す。
チェンの取り付け
警告
作業用手袋を着用してください。鋭利 なカッターでケガをする危険がありま す。
N チェンを取り付けます。バーの先
端から開始します。
N ガイドバーをスタッド (1) に固定し
ます - バー上部のカッティング エ ッジを右に向けます。
N テンショナー スライドのペグを位
置決め穴 (2) にはめ込み、同時にチ ェンをスプロケット (3) にセットし ます。
N テンショニング スクリュー (4) を
時計回りに回して、チェン下側の たるみがわずかになるまでチェン を張ります。ドライブ リンクがガ イドバーの溝にきちんと入ってい ることを確認します。
N スプロケット カバーを再び取り付
け、ナットを指で締めます。
N 「ソーチェンの張り方」の項を参
照してください。
チェンの張り
切断作業の合間に再調整する場合:
N エンジンを停止します。 N ナットを緩めます。 N バーの先端を上に向けて保持しま
す。
N スクリュー ドライバーでテンショ
ニング スクリュー (1) を時計回り に回し、チェンがバーの下側に軽 く触れるまでチェンを張ります。
N バーの先端を持ち上げたまま、ナ
ットをしっかりと締めます。
N 「チェンの張り具合の点検」に進
みます。
新品のチェンは、しばらく使用したも のよりも頻繁に張りを調整する必要が あります。
N チェンの張り具合は頻繁に点検し
てください - 「作業中の注意事 項」の章を参照してください。
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MS 650, MS 660
日本語
143BA007 KN
チェンの張り具合の点検
N エンジンを停止します。 N 作業用手袋を着用して手を保護し
てください。
N チェンは、バーの下側に軽く触
れ、手でバーに沿って引くことが できるくらいに、張ります。
N 必要ならば、チェンを張り直して
ください。
新品のチェンは、しばらく使用したも のよりも頻繁に張りを調整する必要が あります。
N チェンの張り具合は頻繁に点検し
てください - 「作業中の注意事 項」の章を参照してください。
燃料
エンジンには、ガソリンと 2 サイクル エンジン用オイルの混合燃料が必要で す。
警告
ガソリンが直接肌に触れたり、ガソリ ン蒸気を吸い込まないようにしてくだ さい。
スチール モトミックス (MotoMix)
当社では、スチール モトミックス (MotoMix) を使用することをお勧めし ます。 このあらかじめ混合された燃料 にはベンゼンや鉛が含まれず、高オク タン価を特徴としており、適切な混合 比を常に提供します。
スチール モトミックス (MotoMix) はス チール HP ウルトラ 2 サイクル エンジ ン オイルが混合されており、最大のエ ンジン寿命が得られます。
スチール モトミックス (MotoMix) が販 売されていない市場もあります。
燃料の混合
注記
仕様から逸脱した不適切な燃料または 混合比は、エンジンに深刻な損傷を与 えることがあります。 低品質のガソリ ンあるいはエンジンオイルは、エンジ ン、オイルシール、燃料供給チュー ブ、および燃料タンクを損傷すること があります。
ガソリン
オクタン価 90 以上の高品質ガソリンの みを使用してください - 有鉛でも無鉛 でも同様です。
触媒コンバータ付きの機種には、無鉛 ガソリンを使用する必要があります。
注記
タンク複数杯の有鉛ガソリンを使用し た場合、触媒コンバータの効果が大幅 に低下することがあります。
アルコール濃度が 10% 以上のガソリン は、手動調整可能キャブレター付きエ ンジンではエンジン性能を損なうこと があります。このようなエンジンには 使用しないでください。
M トロニックを搭載しているエンジン は、アルコール濃度 25%のガソリン
(E25)の使用まで、最大の性能を発揮
します。
エンジン オイル
高品質の 2 サイクル エンジン オイルの み、理想的にはスチール HP、HP スー パー、または HP ウルトラ 2 サイクル エンジン オイルを使用します。これら はスチール エンジン用に特別に設計さ れているのが、その理由です。 HP ウル トラは、最高の性能とエンジン寿命を 保証します。
一部の市場では、これらのエンジン オ イルを入手できません。
触媒コンバータ付き機種用の混合燃料 の作成に使用できるのは、スチール 2 サイクル エンジン オイル 1:50 のみで す。
17
日本語
143BA000 KN
混合比率
スチール 2 サイクル エンジン オイルの 場合 1:50。1:50 = オイル 1 + ガソリン 50
ガソリン量 スチール 2 サイクル エ
ンジン オイル 1:50
リットル リットル(ml)
10.02(20)
5 0.10 (100) 10 0.20 (200) 15 0.30 (300) 20 0.40 (400) 25 0.50 (500)
N 承認済み安全燃料容器にまずオイ
ルを注入し、その後にガソリンを 加えて、充分に混ぜ合わせます。
混合燃料の保管
燃料は、承認された安全燃料容器に入 れて、乾燥した、涼しい、安全な、照 明や太陽光から保護された場所に保管 します。
混合燃料は劣化します - 数週間用に必 要な量だけ混合します。 混合燃料を 3 ヶ月以上保管しないでください。 混合 燃料は、照明、太陽光にさらしたり、 温度が高すぎたり、低すぎたりする と、より早く使用できなくなります。
N 再給油前に、混合燃料が入った容
器をよく振ります。
警告
容器内に圧力が生じている可能性があ ります - 慎重に開けてください。
N 混合燃料を保管する燃料タンクお
よび容器は、ときどき徹底的に掃 除する必要があります。
残存する燃料および掃除に使った液体 は、法定規制に従って環境に害を及ぼ さないように廃棄する必要がありま す。
給油
機械の準備
N 給油する前に、汚れがタンクの中
に入らないように燃料キャップと その周りをきれいにしてくださ い。
N 常にタンクの注入口が上を向くよ
うに機械を置いてください
N フィラー キャップを開きます
給油を行います
給油の際には燃料をこぼさないように し、また燃料をタンクからあふれさせ ないでください。
当社では、燃料用スチール給油システ ム (特殊アクセサリー) のご使用をお 勧めします。
警告
給油の後は、燃料キャップをできる限 りしっかりと閉めてください。
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MS 650, MS 660
日本語
143BA009 KN
001BA158 KN
溝付きフィラー キャップには、スクリ ュードライバーやコンビネーション レ ンチなどの適切なツールを使用しま す。
燃料ピックアップ ボディの交換
燃料ピックアップ ボディは、以下の手 順に従って、毎年交換してください:
N 燃料タンクを空にします N 燃料ピックアップボディを、フッ
クを使ってタンクから引き出し、 ホースから外します
N 新しい燃料ピックアップボディー
をホースにつなぎます
N 燃料ピックアップボディーをタン
クに戻します
チェン オイル チェン オイルの給油
チェンとガイドバーの自動的で信頼性 のある潤滑のため、環境に優しい高品 質チェンオイルだけを使用してくださ い。生分解が速いスチールバイオプラ スをお勧めします。
注記
生分解性チェンオイルには、充分な耐 劣化性が必要です (スチールバイオプ ラス等 )。耐劣化性に乏しいオイルは、 樹脂化が速い傾向にあります。その結 果、特にチェン駆動部やチェンに蓄積 物が固着し、除去しにくくなります。 オイルポンプが故障する原因ともなり ます。
使用するオイルの品質は、ソーチェン とガイドバーの寿命に大きく影響しま す。従って、必ず専用のチェンオイル だけを使用してください。
警告
廃油を使用しないでください ! 廃油は、 長期間繰り返し肌に触れると、皮膚ガ ンを引き起こすことがあります。さら に、環境に害を与えることがあります !
注記
廃油には必要な潤滑特性がなく、チェ ンの潤滑には適していません。
機械の準備
N ゴミがオイル タンクの中に落ちな
いように、フィラー キャップとそ の周辺の汚れをきれいに拭き取り ます。
N 常にタンクの注入口が上を向くよ
うに機械を置いてください。
N フィラー キャップを開きます。
チェンオイルの給油
標準オイル ポンプ N 燃料タンクに給油する度にチェン
オイルを給油してください
吐出量の多いオイル ポンプ ( オプショ ン 日本取扱無し )
頻繁にオイル タンクを点検し、注油す る必要があります - 「オイル量の調 節」を参照してください。
N 燃料タンクが半分に減ったら、オ
イル タンクに注油してください
19
日本語
143BA024 KN
143BA011 KN
すべての機種
給油の際にはチェン オイルをこぼさな いようにし、またチェンオイルをタン クいっぱいに入れないでください。
当社では、チェン オイル用スチール給 油システム ( オプション ) のご使用をお 勧めします。
N タンクキャップを閉じます。 燃料タンクが空になっても、オイルタ
ンクにはオイルが少量だけ残ります。 もしオイル タンク内のオイルが減らな
い場合は、オイル供給システムが故障 している可能性があります:チェン オ イルの吐出状態を点検し、オイルの通 路をきれいにしてください。必要な場 合は、スチール サービス店にお問い合 わせください。当社では、整備や修理 をスチール認定サービス店だけに依頼 されることをお勧めします。
チェン オイルの吐出点検
ソー チェンは常に多少のオイルを飛散 しています。
注記
チェンは、潤滑油なしで操作してはい けません。チェンを乾いたまま回転さ せると、カッティング アタッチメント 全体がすぐに損傷して、修理不能にな ります。作業を始める前に、常にチェ ンの潤滑状態とタンク内のオイル量を 点検してください。
新品のチェンは 2 ~ 3 分間ならし運転 をしてください。
チェンのならし運転を行った後、チェ ンの張り具合を点検し、必要な場合は 再調整してください。「チェンの張り 具合の点検」の項を参照してくださ い。
チェン ブレーキ
チェーンブレーキによるチェンのロッ ク
緊急時 始動時 アイドリング時
左手でハンドガードをバー先端に向か って押すか、または一定のキックバッ ク状況下の慣性力を利用して、チェン ブレーキを作動します。チェンが停止 して、ロックします。
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MS 650, MS 660
日本語
143BA012 KN
1
2
137BA014 KN
チェン ブレーキの解除
N ハンドガードを前ハンドルの方に
引き戻してください。
注記
エンジンを加速して、切断作業を開始 する前 ( 動作確認時は除く ) にチェンブ レーキのロックを解除します。
チェン ブレーキがロックしている状態
(ソーチェンは静止した状態)でエン
ジン回転数を高くすると、短期間でエ ンジンやチェン駆動部 ( クラッチ、チ ェン ブレーキ ) に損傷を起こします。
また、チェンソーのキックバックの力 が大きいと、前ハンドガードの慣性力 が働き、チェン ブレーキが作動しま す。伐倒作業時のように、作業者の左 手がハンドガードの後側になくても、 ハンドガードはバーの先端方向に動き ます。
チェン ブレーキは、ハンドガードを全 く改造していない場合にだけ作動しま す。
チェン ブレーキの作動点検。
始動前:エンジンがアイドリング回転 時に、チェン ブレーキを作動させ ( ハ ンドガードをバー先端方向に押します )、短時間 ( 最長 3 秒間 ) スロットルを 全開にします。この時、チェンが回転 してはいけません。ハンドガードがゴ ミで汚れていず、自由に動くようにし てください。
チェン ブレーキの整備
チェン ブレーキは普通に使っていて も、徐々に磨耗します。熟練した整備 担当者に定期的に整備してもらうこと をお勧めします。当社では整備や修理 を、認定を受けたスチール サービス店 のみに依頼されることをお勧めしま す。次の整備期間を遵守してくださ い。
頻繁な使用 : 3 ヵ月毎 頻繁ではない使用 : 6 ヵ月毎 時々しか使用しない場合:12 ヵ月毎
冬季作業
気温が +10 ℃ 以下の場合
N キャブレター ボックス カバーを取
り外します
N キャブレター ボックス カバー内の
スライド (1) を、夏位置から冬位置 (2) に移動します
シリンダー付近から入った温かい空気 が、冷たい空気と混合され、キャブレ ターの凍結を防ぎます。
注記
+ 20 ℃ 以上の場合 : 必ずシャッターを
「夏季作業」の位置に戻します! エン
ジンの運転時に、故障やオーバーヒー トが発生する恐れがあります!
N キャブレター ボックス カバーを取
り付け、ノブで締めます
21
日本語
137BA015 KN
137BA016 KN
STOP
0
001BA140 KN
エアー フィルター システム
N 必要に応じて新しいエアー フィル
ターを取り付けます - 「エアー フ ィルター システム」を参照してく ださい
気温が -10 ℃ 以下の場合
厳しい冬の条件下 ( 気温 -10 ℃ 未満、 粉雪または吹雪 ) では、ファンハウジ ングにカバープレート ( 特殊アクセサ リー ) を取り付けることを推奨します。
ファンハウジングの隙間は部分的に覆 われており、粉雪または吹雪が入るこ とを防ぎます。
カバープレートを取り付ける時は、キ ャブレターボックスカバー内のスライ ドが、冬の位置になっている必要があ ります。
N チェンソーがきわめて低温 ( 霜の形
成 ) の場合、エンジンを始動し、 アイドリング スピードを上げて、 エンジンを運転温度まで暖めます ( チェンブレーキを解除します! )
N エンジンに故障が発生した場合、
まずカバープレートの使用が必要 かどうかを確認します
電気ハンドル ヒーター
ハンドル ヒーター システムのスイッチ をオンにします ( ヒーター付きバージ ョン )
N オンにするにはスイッチを F にセ
ットし、オフにするにはスイッチ を 0 位置に戻します
継続的に使用した場合でも、オーバー ヒートしません。ヒーティング システ ム全体がメンテナンスフリーになって います。
エンジンの始動と停止
マスター コントロール レバーの位置
停止 0 - エンジン停止 - イグニッション がオフの状態
運転位置 F - エンジンが運転中または 始動可能
暖機スタート n - エンジンが暖まって いる時はこの位置で始動させます - ス ロットル トリガーを押すと、マスター コントロール レバーは運転位置に戻り ます
冷機スタート l - エンジンが冷えてい る時は、この位置で始動します
22
MS 650, MS 660
日本語
143BA018 KN
143BA019 KN
マスター コントロール レバーの調整
マスター コントロール レバーを運転位 置 F から冷機スタート l に調整するに は、スロットル トリガー インターロッ クとスロットル トリガーを同時に押し 下げます - マスター コントロール レバ ーをセットします。
マスター コントロール レバーを暖機ス タート n にセットするには、まず冷 機スタート l に設定し、次にマスタ ー コントロール レバーを暖機スター ト n 位置まで押します。
暖機スタート n 位置にできるのは、 冷機スタート l 位置からのみです。
スロットル トリガー インターロックと スロットル トリガーを同時に押すと、 マスターコントロールレバーは暖機ス タート n 位置から運転位置 F にジャン プします。
エンジンを停止するには、マスター コ ントロール レバーを停止 0 にします。
冷機スタート l 位置にします
エンジンが冷えている場合 始動後、スロットルを開いたとき
にエンジンが停止する場合
燃料タンクが空になった場合 ( エン
ジンが完全に停止 )
暖機スタート n 位置にします
エンジンが暖まっている場合 ( エン
ジンが約 1 分間作動した後 )
エンジンを初めて始動するときは エンジンに燃料を吸い込みすぎた
場合に燃焼室の換気後
チェンソーの持ち方
始動時のチェンソーの持ち方には、2 つの方法があります。
地面に置く方法
N チェンソーをしっかりと地面に置
きます - 安定した足場を保ちます ­ソーチェンが異物にも地面にも触 れないようにします
N 左手で前ハンドルを握ってチェン
ソーをしっかりと地面に押さえま す - 親指がハンドルバーを包み込 むようにします
N 右脚を後ハンドルの中に通してし
っかり押さえます
膝またはももの間に挟む方法
N 膝とももの間に後ハンドルを挟み
ます
N 左手でハンドル バーをしっかり握
ります - 親指がハンドルバーを包 み込むようにします
23
日本語
143BA020 KN
133BA001 K
2
1
0
STOP
178BA007 KN
3
4
始動
N 右手で、カチッとかみ合うまでス
ターター グリップをゆっくりと引 き、素早く強く引きながら、ハン ドルバーを押し下げます - スター ターロープは最後まで引っ張らな いでください - 損傷の恐れがあり ます!スターター グリップを急に 放さないでください - 手を添えて ハウジングにゆっくりと巻き込む と、スターター ロープは正しく巻 き込まれます
新しいエンジン、または長期間使用し ていなかった場合、パージャー ポンプ を装備していない機械ではスターター ロープを引っ張る回数が多くなること があります - 燃料ホースに吸い上げる 必要があるためです。
チェンソーの起動
警告
チェンソーの作業者以外は、作業場所 から十分離れてください。
N ボタンを押すと、デコンプ バルブ
が開きます
エンジンが始動すると、デコンプ バル ブが自動的に閉まります。このため に、再度始動手順を実行する前に、再 びボタンを押します。
N ハンドガード (1) を前方に押します
- ソーチェンにブレーキがかかりま す
N スロットル トリガー インターロッ
ク (2) とスロットル トリガー (3) を 同時に押します - マスターコント ロールレバー (4) をセットします
チョーク l 位置にします – エンジンが冷えている場合 ( 始動
後、スロットルが開いているとき にエンジンが停止する場合も )
ハーフ スロットル n 位置にします – エンジンが暖まっている場合 (エン
ジンが約 1 分間作動した後 )
N チェンソーを把持して始動します
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MS 650, MS 660
日本語
1
178BA008 KN
STOP
0
1
2
178BA009 KN
STOP
0
001BA186 KN
エンジンをはじめて始動するときは
N マスター コントロール レバー (1)
をハーフスロットル n 位置に移 動します
N デコンプ バルブ ボタンを押します N チェンソーを把持して始動します
エンジンが始動したら
N スロットル トリガー インターロッ
クとスロットル トリガー (2) を押 します。マスター コントロール レ バー (1) が運転位置 F にジャンプ し、エンジンがアイドリングを開 始します
N ハンド ガードを前ハンドルに向か
って引きます
チェン ブレーキが解除されます - チェ ンソーの使用準備が完了しました。
注記
チェンブレーキが解除されたときのみ スロットルを握ります。チェンブレー キがロックしている状態 ( ソーチェン は静止した状態 ) でエンジン回転数を 高くすると、クラッチおよびチェンブ レーキが損傷します。
外気温度が極めて低いとき
N エンジンが十分暖まるまで、ハー
フ スロットルにしておきます
N 必要に応じて、冬季作業用に設定
します。「冬季作業」を参照して ください
エンジンのスイッチを切ります
N マスター コントロール レバーを停
止位置 0 に移動します
エンジンがかからない場合
マスター コントロール レバーが、チョ ーク l からハーフスロットル n に時 間内に戻っておらず、エンジンに燃料 を吸い込みすぎている場合がありま す。
N マスター コントロール レバーを停
止位置 0 に移動します
N スパーク プラグを取り外します -
「スパーク プラグ」を参照してく
ださい
N スパーク プラグを乾かしします N スターターを数回引っ張ります -
燃焼室を換気するためです
N スパーク プラグを交換します -
「スパーク プラグ」を参照してく
ださい
N マスター コントロール レバーをハ
ーフ スロットル n にセットしま す - エンジンが冷えている場合も 同じです
N デコンプ バルブ ボタンを押します N エンジンを再始動します
25
日本語
作業中の注意事項
ならし運転
新品の機械は、最初の燃料 3 タンク分 の間は、高速回転 ( 無負荷でフルスロ ットル ) で運転しないでください。こ れでならし運転中の不要な高負荷を避 けます。すべての動く部品は、ならし 運転中になじんでくるので、この期間 はショートブロックの摩擦抵抗が大き くなっています。エンジンの最高出力 を発揮できるのは、タンク 5 ~ 15 回分 の使用後となります。
作業中
注記
出力を増そうとして混合比を薄くして はいけません。エンジンを損傷するこ とがあります。「キャブレターの調整」 の項を参照してください。
注記
チェンブレーキが解除されたときのみ スロットルを握ります。チェン ブレー キがロックしている状態 ( チェンはロ ックした状態 ) でエンジン回転数を高 くすると、短時間でショートブロック やチェン駆動部 ( クラッチ、チェン ブ レーキ ) を損傷します。
チェンが冷えている場合 :
チェンがバーの下部に軽く触れるが、 手で回せるくらいが正しい張り方で す。必要に応じて、チェンの張りを再 調整します。「ソーチェンの張り方」 の項を参照してください。
作業温度のチェン :
チェンが伸びてたわんできます。ドラ イブリンクがバーの下側のバーの溝か ら出てはいけません - そうしないと、 チェンがバーから飛び出すことがあり ます。チェンの張りを再調整します。
「ソーチェンの張り方」の項を参照し
てください。
注記
チェンは冷えると縮みます。チェンを 緩めないと、クランクシャフトとベア リングを損傷することがあります。
長時間のフルスロットル運転後
長時間のフルスロットル運転後は、し ばらくの間アイドリングしてエンジン の熱を冷却風で放熱してください。組 み込まれている部品 ( イグニッション やキャブレター ) を熱から守るためで す。
作業後
N 作業中に暖まったチェンの張りを
調整した場合、作業終了後にチェ ンを緩めてください。
注記
作業が終了したらチェンは必ず緩めて ください。チェンは冷えると縮みま す。チェンを緩めないと、クランクシ ャフトとベアリングを損傷することが あります。
短期間の保管
エンジンが冷えるまで待ちます。燃料 タンクを一杯にして、次の使用時まで 火気のない乾燥した状態で保管しま す。
長期間の保管
「機械の保管」を参照
チェンの張りを時々点検してください !
長期間使用しているソーチェンに比べ て、新しいソーチェンは頻繁に張り直 してください。
26
MS 650, MS 660
日本語
001BA157 KN
1
2
3
1
143BA026 KN
オイル量の調節
切断長、木の種類および作業方法によ って、必要なオイルの量が異なりま す。
標準オイル ポンプ
オイルの吐出量は、必要に応じて、調 整スクリュー (1) ( 機械の下側 ) を使用 して調整できます。
E マチック設定 (E)、中程度のオイル吐 山量 -
N 調整スクリューを 「E」(E マチッ
ク設定 ) まで回します
オイル吐出量の増加 ­N 調整スクリューを時計回りに回し
ます
オイル吐出量の減少 ­N 調整スクリューを反時計回りに回
します
吐出量の多いオイル ポンプ ( オプショ ン)
吐出量の多いオイル ポンプは、調整ス クリューの溝 (2) で識別できます。
このオイル ポンプを設定範囲 a にした 場合、燃料タンクよりも先にオイル タ ンクが空になり、ソーチェンがオイル なしで作動することがあります。
N 設定範囲 a では、燃料タンクへの
注油量を半分だけにするか、また はオイル タンクがほぼ半分空にな った時点でオイル タンクに補充し てください。
ガイド バーの保守
N 目立てをするたびおよびチェンを
交換するたびに、特にスプロケッ ト ノーズおよび下部での不均一な 磨耗を防ぐため、バーを反転しま す
N オイル インレット孔 (1)、オイル出
口チャネル (2)、およびバーの 溝 (3) を、定期的に掃除してくださ い
N ファイリング ゲージ ( 特殊アクセ
サリー ) の測定ツールを使用して、 最も磨耗している場所の溝の深さ を測定します
注記
ソー チェンは、必ずチェン オイルを塗 布した状態に保ってください。
27
日本語
001BA210 KN
001BA212 KN
チェンのタイプチェンのピッチ最小溝深さ
ピコ 1/4“ P 4.0 mm ラピッド 1/4“ 4.0 mm ピコ 3/8“ P 5.0 mm ラピッド 3/8“; 0.325“ 6.0 mm ラピッド 0.404“ 7.0 mm
溝がこの深さ以上でない場合: N ガイドバーを交換します そうしないと、ドライブ リンクが溝の
底面に擦れます - カッターの底部とタ イストラップがバーに沿いません。
エアー フィルター システム
エアー フィルター システムは、適切な エアー フィルターを取り付けて、様々 な作業条件下で使用できます。組み込 みは簡単です。
N HD2 フィルター ( 黒色フィルター
フレーム、折りたたみフィルター 構造 ): ほとんどすべての使用条件 に対応する汎用フィルター ( 非常 に埃っぽい場所や冬季条件など )
エアー フィルターが汚れるとエンジン 出力が低下し、燃料消費量が増加し、 始動が困難になります。
28
N ワイヤー メッシュ フィルター ( 緑
色のフィルター ハウジング ): 極寒 条件 ( 粉雪や吹雪などの、極寒条 件など ) で使用する。大量の粉塵 が発生する場所には適していませ ん。
乾燥した状態で、スチールのフィルタ ーは長期間使用できます。
N スチールのフィルターは、必ず乾
燥した状態で使用してください
MS 650, MS 660
日本語
145BA027 K
145BA028 K
エアー フィルターの取り外 し
N 後ハンドル上方のノブを矢印の方
向に回して、キャブレター ボック ス カバーを取り外します
N フィルターを外します
エアーフィルターの掃除 キャブレターの調整
エンジンの出力が著しく低下した場合 は:
N フィルターを手のひらでたたく
か、フィルターの内側から外側に 向かって圧縮空気を吹き付けてき れいにします
たたいたり、空気を吹き付けるだけで は十分でない場合、または泥がこびり 付いていたり、フィルターの繊維が固 まっていたりする場合は、フィルター を徹底的に掃除する必要があります。
損傷したフィルターは必ず交換してく ださい。
フィルターの徹底的掃除 N フィルターを、スチール特殊洗浄
剤 ( 特殊アクセサリー ) またはきれ いな不燃性の洗浄液 ( ぬるい石け ん水など ) で洗浄します - フィルタ ーを内側から外側に向かって流水 ですすぎます - 高圧洗浄機を使用 しないでください
N フィルターの部品をすべて乾燥し
ます - 高熱にさらさないでくださ い
N フィルターにオイルを塗布しない
でください
N フィルターを再び取り付けます
基本的情報
キャブレターは工場出荷時に標準設定 されています。
この設定で、ほとんどの運転状況で最 適な混合気が得られます。
高速調整スクリューの設定を変更する と、出力と無負荷最高エンジン回転数 が変わります。
標準設定
N エンジンを停止します。 N エアー フィルターを点検し、必要
な場合は掃除あるいは新品と交換 します。
N マフラーのスパーク アレスター ス
クリーン ( すべてのモデルには該 当しない、国によって異なる ) を 点検し、必要な場合は掃除あるい は新品と交換します。
29
日本語
L
H
176BA008 KN
L
H
137BA023 KN
L
H
LA
L
137BA024 KN
H = 1 および L = 1 のキャブレター
N 2 つの調整スクリューを注意深く時
計回りにいっぱいまでねじ込みま す。
N 高速調整スクリュー (H) を 1回転反
時計方向に回します。
N 低速調整スクリュー (L) を 1 回転反
時計方向に回します。
H = 3/4 および L = 1/4 のキャブレター
N 高速調整スクリュー (H) を反時計
方向に止まるまで回します ( 最高 でも 3/4 回転 )。
N 低速調整スクリュー (L) を時計方向
に、止まるまで慎重に回します。 その後、1/4 回転戻します。
30
アイドリング回転の調整
N 標準設定を行います。 N エンジンをかけて暖めます。
アイドリング回転中にエンジンが停止 する
N アイドリング スピード調整スクリ
ュー (LA) をチェンが動き始めるま で時計方向に回した後、1/4 回転戻 します。
エンジンのアイドリング中にソーチェ ンが回転する
N アイドリング スピード調整スクリ
ュー (LA) をチェンが停止するま で反時計方向に回した後、更に 1/4 回転同方向に回します。
警告
エンジンのアイドリング回転時にチェ ンが回転し続ける場合、STIHL サービ ス店に点検と修理を依頼してくださ い。
低速調整スクリューが標準設定に正し く設定されているにもかかわらずアイ ドリングが不安定で、加速が不適切な 場合は
アイドリング設定が薄すぎます:
N 低速調整スクリュー (L) を、エン
ジンが作動して滑らかに加速する ようになるまで、反時計回りに止 まるまでの範囲で (L = 1/4) 回しま す。
低速調整スクリュー (L) を調整する度 に、大抵の場合は、アイドリングスピ ード調整スクリュー (LA) を設定変更す る必要があります。
高地で作業する場合の微調整
エンジン性能が充分でない場合は、わ ずかな調整が必要になる場合がありま す:
N 標準設定を行います。 N エンジンを暖機運転します。 N 高速調整スクリュー (H) を時計回
りに ( 薄くなる方へ ) 少しだけ回し ます。 H = 3/4 のキャブレターで、 止まるまでの範囲で回します。
注記
高地から降りてきた後は、キャブレタ ーを標準設定にリセットします。
設定を薄くしすぎると、潤滑オイルの 不足と過熱により、エンジンが破損す る危険があります。
MS 650, MS 660
日本語
137BA025 KN
1
137BA026 KN
3
2
1
178BA010 KN
2
137BA008 KN
マフラーのスパーク アレス ター スクリーン
国によって、マフラーにスパーク アレ スター スクリーンが装備されていま す。
N エンジンの出力が低下した場合、
マフラーのスパーク アレスター ス クリーンを点検します
N マフラーが冷えるまで待ちます
バージョン A
N 4 個のスクリューを外します N マフラーのエグゾースト ケーシン
グ (1) を外します
N 汚れたスパーク アレスター スクリ
ーンを掃除し、損傷したり、多量 のカーボンが付着している場合は 交換してください
N 逆の手順でスパーク アレスター ス
クリーンを取り付けます
バージョン B
このバージョンでは、マフラーには 2 つのスパーク アレスター スクリーンが あります。
N スクリュー (1) を外します N スパーク アレスター スクリー
ン (2) を持ち上げて抜き取ります
N 汚れたスパーク アレスター スクリ
ーンを掃除し、損傷したり、多量 のカーボンが付着している場合は 交換してください
N 逆の手順でスパーク アレスター ス
クリーンを取り付けます
N 2 つ目のスパーク アレスター スク
リーンを点検します - バージョン A と同様です
スパーク プラグ
N エンジンの出力が低下したり、始
動しにくくなったりアイドリング が不安定になったら、先ずスパー ク プラグを点検してください。
N 約 100 時間運転後には新品のスパ
ークプラグと交換してください ­電極が極度に焼損している場合は それよりも早く交換してくださ い。スチール社が承認した、雑音 防止スパーク プラグのみをご使用 ください - 「技術仕様」の項を参 照してください。
スパーク プラグを取り外します
N マスター コントロール レバーを停
止位置 0 に移動します
N 後ハンドル上方のノブを矢印の方
向に回して、キャブレター ボック ス カバーを取り外します
N 保持フック (2) を後ろへ曲げます N スパーク アレスター スクリー
ン (3) を抜き取ります
31
日本語
1
2
137BA009 KN
000BA039 KN
A
1
000BA045 KN
1
1
1
1
133BA014 KN
4
4
3
2
001BA096 KN
スターター ロープとリワイ ンド スプリングの交換
ファン ハウジングの取り外し
N エアー バッフル (1) を上に持ち上
げて、取り外します
N スパーク プラグ ターミナル (2) を
外します
N スパーク プラグを外します
スパーク プラグの点検
N 汚れたスパーク プラグをきれいに
します。
N 電極ギャップ (A) を点検して、必要
な場合は調整します - 数値は 「技 術仕様」の項を参照してくださ い。
N 以下のような、スパーク プラグが
汚れる原因を排除してください。
原因:
エンジン オイル混合量の過多 エアー フィルターの汚れ 劣悪な使用環境
32
警告
スパーク プラグに取外可能なアダプタ ー ナット (1) が同梱されている場合 は、アークの発生や火災の危険を避け るために、アダプターをねじ山にしっ かり締付けます。
スパーク プラグの取り付け
N スパーク プラグをねじ込み、スパ
ーク プラグ ターミナルを押し込み ます
N エアー バッフルを取り付けます N キャブレター ボックス カバーを取
り付けます
N スクリュー (1) を外します N ハンドガードを押し上げます N クランク ケースからファン ハウジ
ングの底部を下方に引き出します
損傷したスターター ロープを交換しま す
N スクリュー ドライバーまたは適切
なプライヤーを使用して、スプリ ング クリップ (2) を慎重に押して、 軸から外します
N ワッシャー (3) とポール (4) の付い
たロープ ローターを慎重に取り外 します
MS 650, MS 660
日本語
133BA016 KN
5
4
4
3
2
001BA096 KN
144BA016 LÄ
警告
リワインド スプリングが飛び出すこと があります - 怪我する恐れがありま す!
N スクリュードライバーを使ってロ
ープをスターター ハンドルから外 します
N ローターとスターター ハンドルに
残っているロープを外します
N 新しいスターターロープ全体を、
スターターハンドルからロープガ イドブッシュ (5) に通します
N このスターターロープをローター
に通し、簡単な一つ結びで止めま す
N ロープ ローターのベアリングに非
樹脂系のオイルを塗布します
N ロープ ローターをスターター ポス
トに入れます - 左右に少し回し、 リワインド スプリングのアンカー ループがはまるようにします
N ポール (4) をローターに取り付け、
ワッシャー (3) をスターター ポス トに取り付けます
N スプリング クリップ (2) を、スク
リュードライバーまたは適切なプ ライヤーを使って、ポールのペグ に掛けるようにスターター ポスト に取り付けます - スプリング クリ ップは、図のように時計方向に向 いている必要があります
リワインド スプリングの張力
N スターター ロープを巻き込んでル
ープを作り、それを使ってロープ ローターを矢印方向に 6 回転させ ます
N ローターが動かないように押さえ
ます - ロープを引き出してねじれ を直します
N ロープ ローターを放し、 N ロープがローターに巻き付くよう
に、ゆっくりロープを放します
スターター グリップはロープ ガイド ブ ッシュにしっかりと固定します。ハン ドルが垂れ下がっている場合は:もう 一回ローターを回して張力を強くして ください。
ロープを全て引っ張り出した場合、ロ ーターは少なくとも更に半回転できる 余裕がなくてはなりません。余裕がな いと、スプリングの負荷が強すぎて破 損することがあります!
N その場合は、ロープをローターか
ら 1 周分外してください
N ファン ハウジングをクランク ケー
スに取り付けます
N マスター コントロール レバーを停
止位置 0 に移動します
33
日本語
6
001BA104 ST
1
178BA005 KN
1
N ニップル (6) とハンドルの面が平ら
になるように、余ったロープをハ ンドルに押し込みます
破損したリワインド スプリングの交換
N ロープ ローターを取り外します
警告
スプリングの損傷部分に張力が残って おり、ファンハウジングから外すとき に不意に飛び出す場合があります - ケ ガの危険があります!顔面シールドお よび保護手袋を装着してください。
スプリングが飛び出した場合 : 反時計 回りに外側から内側に取り付けます
N スクリュー (1) を再度ねじ込みます N ロープ ローターを取り付け、リワ
インド スプリングを張り、ファン ハウジングを取り付けてスクリュ ーで固定します
機械の保管
約 3 ヵ月以上の場合 : N 換気の良い場所で燃料タンクを空
にし、洗浄します。
N 燃料は、地域の環境規制条件通り
に処理してください。
N キャブレターのダイヤフラムの固
着を防ぐため、エンジンを運転し てキャブレター内の燃料を空にし てください。
N ソーチェンとガイドバーを取り外
し、汚れを落とし、防錆オイルを 吹き付けます。
N 機械を丁寧に掃除します。特にシ
リンダー フィンとエアー フィルタ ーに注意します。
N チェンオイルに生分解性オイル ( ス
チール バイオ プラス等 ) を使用し ている場合、オイル タンクいっぱ いになるまでオイルを充填しま す。
N 機械を乾いた、高所または鍵の掛
かる場所に保管してください。子 供などによる許可外の使用を避け てください。
N スクリュー (1) を外します N スプリングハウジングとスプリン
グを取り出します。
N 新しい交換用スプリングに非樹脂
系のオイルを数滴塗布します
N 新しいスプリング ハウジングを底
部を下に向けて取り付けます
34
MS 650, MS 660
日本語
001BA121 KN
001BA122 KN
1
2
4
5
6
1
2
3
6
チェン スプロケットの点検 と交換
N チェンスプロケットのカバー、ソ
ーチェン、ガイドバーを外しま す。
N チェンブレーキを外します - 前ハ
ンドルからハンドガードを引っぱ ります
新しいチェンスプロケットを取り付け ます
2 本のソーチェン使用後またはその
磨耗マーク (矢印) が 0.5 mm を
超えたら、ソーチェンの寿命が短 くなるので、点検ゲージ ( 特殊ア クセサリー ) を使用して点検しま す
2 本のソーチェンを交互に使用すると、 チェン スプロケットの寿命が延びま す。
スチールでは、チェンブレーキの機能 を最大限に確保するために、スチール 純正チェン スプロケットの使用を推奨 します。
N E-クリップ (1) をスクリュードライ
バーで外します
N ワッシャー (2) を外します N リム スプロケット (3) を取り外し
ます
N クラッチ ドラム (4) の溝を点検し
ます - 磨耗がひどい場合は、クラ ッチ ドラムも交換します
N クイックストップ スーパー チェン
ブレーキのスロットル トリガー ロ ックアウトを押してから、クラッ チ ドラムまたはスパー チェン スプ ロケット (5) を、ニードルケー ジ (6) と一緒にクランクシャフトか ら外します
スパー チェン スプロケット / リム スプ ロケットの取り付け
N クランクシャフトの根本とニード
ル ケージをきれいにして、スチー ル潤滑グリース ( 特殊アクセサリ ー ) を塗布します
N ニードル ケージをクランクシャフ
トの根元に押し込みます
N 再び取り付けた後に、クイックス
トップ スーパー チェンブレーキの スロットル トリガー ロックアウト を先に押してから、クラッチドラ ムおよび / またはスパー チェン ス プロケットを約 1 回転回して、オ イル ポンプ ドライブのキャリアを かみ合わせます
N リム スプロケットを取り付けます
- 空洞部分を外側に向けます
N ワッシャーと E- クリップをクラン
クシャフトに取り付けます
35
日本語
689BA027 KN
a
A
B
689BA021 KN
ソーチェンの整備と目立て
ソーチェンを正しく目立てして楽に切 断作業を行う
正しく目立てされたチェンを使うと、 ほんの少し押すだけで楽に木材を切る ことができます。
切れ味が悪いまたは損傷しているソー チェンを使用しないでください - 身体 に大きな負担がかかり、振動が激し く、切断状態が悪く、摩耗が早くなり ます。
N ソーチェンの汚れを取り除きます N ソーチェンの亀裂およびリベット
の損傷を点検します
N 損傷または磨耗しているチェン構
成部品を交換して、形状および磨 耗に関して残存部分に適合するよ うにします - 状態に応じて再加工 します
超硬チップ付き ( デュロ ) ソーチェン は、特に耐摩耗性が強くなっていま す。 最適な目立てをするには、スチー ルではスチール サービス店をお勧めし ます。
警告
下記の角度と寸法に適合することが絶 対に必要です。 目立てが不適切なソー チェン (特にデプス ゲージが低すぎる ) では、チェンソーがキックバックを起 こしやすくなります - ケガの危険 !
チェンのピッチ
チェンのピッチのマーキング (a) が、個 々のカッターのデプス ゲージの部分に 刻印されています。
マーキング (a) チェンのピッチ
インチ mm 7 1/4 P 6.35 1 または 1/4 1/4 6.35 6、P または PM 3/8 P 9.32 2 または 325 0.325 8.25 3 または 3/8 3/8 9.32 4 または 404 0.404 10.26
使用するヤスリの直径は、チェン ピッ チによって異なります - 表 「目立工 具」を参照してください。
カッターの角度は、目立てをする間維 持する必要があります。
上刃・横刃目立て角度
A 上刃目立て角度 スチール ソーチェンは、上刃目立て角
度 30 度で目立てします。 リッピング チェンは例外で、上刃目立て角度が 10 度です。 リッピング チェンは名称に X が含まれます。
B 横刃目立て角度 指定されたファイル ホルダーおよびフ
ァイル直径を使用すると、自動的に適 切な横刃目立て角度になります。
刃の形状 角度 (°)
AB
マイクロ = セミチゼル歯、 63 PM3、26 RM3、36 RM など
スーパー = フル チゼル歯、 63 PS3、26 RS、36 RS3 など
リッピング チェン、 63 PMX、36 RMX など
カッターの角度は、ソーチェンのすべ てで同じにする必要があります。 角度 が一定でない場合: ソーチェンの動作 が雑で不均等で、磨耗が早く、ソーチ ェンが破損することさえあります。
30 75
30 60
10 75
36
MS 650, MS 660
日本語
689BA025 KN
001BA203 KN
689BA018 KN
90°
689BA043 KN
ファイル ホルダー
N ファイル ホルダーの使用 手でソーチェンを目立てするときは、
必ずファイル ホルダー ( 特殊アクセサ リー、表 「目立工具」を参照 ) を使用 します。 ファイル ホルダーには、目立 て角度のマーキングがあります。
専用のチェンソー ヤスリを使用してく ださい!他のヤスリは切断の形状とタ イプに関して不適切です。
角度を確認するには
正しい目立
N チェン ピッチに合った目立ツール
を選びます
N 必要に応じてガイド バーを固定し
ます
N ソーチェンをブロックします - ハ
ンド ガードを前方に押します
N ソーチェンを進めるには、ハンド
ガードをハンドルバーに向けて引 きます: チェン ブレーキが解除さ れます。 クイックストップ スーパ ー チェン ブレーキ システムでは、 さらにスロットル トリガー ロック アウトを押します
N 目立てを頻繁に行い、ほんのわず
か刃先を擦ります - 簡単な目立て には、通常、ヤスリを 2、3 回当て るだけで十分です
して直角 ) に、ファイル ホルダー を刃とデプス ゲージの上に置きま す
N 必ず内側から外側に向けてヤスリ
をかけます
N ヤスリは前方ストロークのみで目
立てをします - 後方ストロークの ときはヤスリを少し離します
N タイ ストラップおよびドライブ リ
ンクにヤスリをかけないでくださ い
N 定期的にヤスリを少し回して、不
均等に磨耗しないようにします
N ヤスリのバリを取り除くには、硬
木の小片を使用します
N ファイリング ゲージで角度を確認
します
すべてのカッターの長さを同じにしま す。
カッターの長さが異なると、刃の高さ も異なり、ソーチェンの動作が荒くな り、チェンが破損することがありま す。
N すべてのカッターを最も短いカッ
ターと同じ長さに仕上げます - 理 想的には電動式目立機を使用する サービス店で実施します
スチール ファイリング ゲージ ( 特殊ア クセサリー、表 「目立工具」を参照 ) を使用します - 上刃・横刃目立角、デ プス ゲージの設定、および刃の長さの 点検、さらに溝とオイル孔の掃除に使 える、便利な汎用ゲージです。
N ヤスリの位置: ファイル ホルダー
のマーキングで指定された角度で 水平方向 ( ガイド バーの側面に対
37
日本語
689BA023 KN
a
2
689BA061 KN
1
689BA051 KN
689BA044 KN
689BA052 KN
デプス ゲージの設定
デプス ゲージによって、カッターが木 に食い込む深さ、つまり切りくずの厚 さが決まります。
a デプス ゲージとカッター先端の間
の必要な距離
霜がないときに軟らかい木を切断する 場合は、距離を最大 0.2 mm (0.008") 増 やすことができます。
チェンのピッチ デプス ゲージ
距離 (a) インチ (mm) mm ( インチ ) 1/4 P (6.35) 0.45 (0.018) 1/4 (6.35) 0.65 (0.026) 3/8 P (9.32) 0.65 (0.026)
0.325 (8.25) 0.65 (0.026) 3/8 (9.32) 0.65 (0.026)
0.404 (10.26) 0.80 (0.031)
デプス ゲージを低くする
カッターの目立てを行うと、デプス 量 が小さくなります。
N 目立てを行うたびにデプス ゲージ
の設定を確認します
N チェン ピッチに適切なファイル ゲ
ージ (1) をソーチェンに載せ、確認 するカッターに押しつけます - デ プス ゲージがファイル ゲージより 突き出ている場合、デプス ゲージ を再加工する必要があります
セーフティ ドライブ リンクが付いたソ ーチェン (2) - セーフティ ドライブ リ ンクの上部 (2) ( サービスマーキング付 き ) はカッターのデプス ゲージと一緒 に下がります。
警告
セーフティ ドライブ リンクの残りの部 分は、目立てしてはいけません。チェ ンソーがキックバックを起こす危険性 が高まることがあります。
N デプス ゲージを加工し、ファイル
ゲージと揃うようにします
N その後、デプス ゲージの先端をサ
ービス マーク ( 矢印を参照 ) と平 行になるようにドレッシングしま す - その際、デプス ゲージの最も 高い位置が、さらに後方にずれな いように注意します
警告
デプス ゲージが低すぎると、チェンソ ーがキックバックを起こしやすくなり ます。
N ファイル ゲージをソーチェンに載
せます - デプス ゲージの最も高い 位置がファイル ゲージと一致しな ければなりません
N 目立てが終了したら、ソーチェン
をよく洗浄し、ヤスリやグライン ダーの切削分を除いて、十分に潤 滑油を塗布します
N 長期間使用しない場合、ソーチェ
ンを洗浄して、潤滑油を塗布した 状態で保管します
38
MS 650, MS 660
日本語
目立工具 ( 特殊アクセサリー ) チェンのピッチ 丸ヤスリ ^ 丸ヤスリ ファイル ホルダーファイル ゲージ 平ヤスリ 目立セット
1)
インチ (mm) mm ( インチ ) 部品番号 部品番号 部品番号 部品番号 部品番号 1/4P (6.35) 3.2 (1/8) 5605 771 3206 5605 750 4300 0000 893 4005 0814 252 3356 5605 007 1000 1/4 (6.35) 4.0 (5/32) 5605 772 4006 5605 750 4327 1110 893 4000 0814 252 3356 5605 007 1027 3/8 P (9.32) 4.0 (5/32) 5605 772 4006 5605 750 4327 1110 893 4000 0814 252 3356 5605 007 1027
0.325 (8.25) 4.8 (3/16) 5605 772 4806 5605 750 4328 1110 893 4000 0814 252 3356 5605 007 1028 3/8 (9.32) 5.2 (13/64) 5605 772 5206 5605 750 4329 1110 893 4000 0814 252 3356 5605 007 1029
0.404 (10.26) 5.5 (7/32) 5605 772 5506 5605 750 4330 1106 893 4000 0814 252 3356 5605 007 1030
1)
丸ヤスリ、平ヤスリ、ファイリング ゲージ付きファイル ホルダーで構成
39
日本語
整備表
次の項目は、通常の使用条件の場合に適用されます。毎日の作業時間が通常よりも長い場合、あ るいは作業条件が悪い場合 ( 非常に埃の多い場所、樹脂分の多い材木、熱帯樹からの材木など ) は、それに応じて、表に示された間隔よりも短くしてください。機械を時々しか使用しない場合 は、それに応じて間隔を長くすることができます。
始動前
作業終了後または毎日
燃料給油時
毎週
機械本体
スロットル トリガー、スロットル トリガー ロッ クアウト、マスター コントロール レバー
チェン ブレーキ
燃料タンクの燃料ピックアップ ボディ / フィルタ ー
燃料タンク 掃除 X
潤滑オイル タンク 掃除 X
チェン オイル 点検 X
ソーチェン
ガイド バー
チェン スプロケット 点検 X
エアー フィルター
目視検査 ( 状態と漏れ ) XX
掃除 X
動作確認 XX
動作確認 XX
点検はスチール サービス店に依頼してください
1)
点検 X
洗浄、フィルター インサートの交換 XX
交換 XXX
点検、目立てに注意 XX
チェンの張りの点検 XX
目立て X
点検 ( 磨耗、損傷 ) X
掃除、ガイドバーを裏返しにする X
バリを取る X
交換 XX
掃除 XX
交換 X
毎月
毎年
故障の場合
損傷の場合
必要な場合
X
40
MS 650, MS 660
次の項目は、通常の使用条件の場合に適用されます。毎日の作業時間が通常よりも長い場合、あ るいは作業条件が悪い場合 ( 非常に埃の多い場所、樹脂分の多い材木、熱帯樹からの材木など ) は、それに応じて、表に示された間隔よりも短くしてください。機械を時々しか使用しない場合 は、それに応じて間隔を長くすることができます。
始動前
作業終了後または毎日
燃料給油時
毎週
毎月
毎年
故障の場合
点検 XX
防振エレメント
交換はスチール サービス店に依頼してください
1)
空冷エア吸気スリット 掃除 X
シリンダー フィン 掃除 XX
キャブレター
アイドリング調整の点検 - チェンは回らないこ と
XX
アイドリング回転数の設定 X
スパーク プラグ
すべてのスクリュー、ナットおよびボルト ( 調整 スクリューを除く )
スパーク アレスター スクリーン ( 一部の国での み供給 )
2)
チェン キャッチャー
エグゾースト ボア
電極ギャップの調整 X
100 運転時間ごとに交換
締め直し X
1)
検査
必要に応じて洗浄あるいは交換します
1)
X
点検 X
交換 X
運転時間が 139 時間を過ぎたらすすを払い、以 後は 150 時間運転するごとに実施します。
安全情報ステッカー 交換 X
1)
当社ではスチール サービス店に依頼されることをお勧めします
2)
プロフェッショナル チェンソーの初期使用期間中 ( 出力 3.4 kW 以上 ) は、10 ~ 20 時間使用後、シリンダー ブロック スクリューを締め付けます
日本語
損傷の場合
X
X
必要な場合
X
41
日本語
磨耗の低減と損傷の回避
本取扱説明書の記述を遵守して使用す ると、機械の過度の磨耗や損傷が回避 されます。
本機の使用、整備並びに保管は、本取 扱説明書の記述に従って入念に行って ください。
特に以下の場合のように、安全に関す る注意事項、取扱説明書の記述内容及 び警告事項に従わずに使用したことに 起因する全ての損傷については、ユー ザーが責任を負います:
スチールが許可していない製品の
改造。
当製品への適用が承認されていな
い、適していない、または低品質 のツールやアクセサリーの使用。
指定外の目的に当製品を使用。 スポーツ或いは競技等の催し物に
当製品を使用。
損傷部品を装備したままで当製品
を使用したことから生じる派生的 損傷。
整備作業
「整備表」に列記されている作業は、
必ず全て定期的に行ってください。整 備作業を使用者が自ら行えない場合 は、サービス店に依頼してください。
当社では整備や修理を、認定を受けた スチール サービス店のみに依頼される ことをお勧めします。スチール サービ ス店には定期的にトレーニングを受け る機会が与えられ、必要な技術情報の 提供を受けています。
上記整備作業を怠ったことが原因で生 じた以下のような損傷に対しては、上 記の例として、以下の部品が挙げられ ます:
指定された時期に実施されなかっ
た整備や不十分な整備 ( 例:エア ー フィルター、燃料フィルター )、 不適切なキャブレターの調整また は不十分な冷却空気経路の掃除 ( エアー吸入スリット、シリンダー フィン ) が原因で生じたエンジン の損傷。
不適切な保管に起因する腐食およ
びその他の派生的損傷。
低品質の交換部品を使用したこと
による本機の損傷。
磨耗部品
カットオフソーの部品によっては、規 定通りに使用しても通常の磨耗は避け られません。これらの部品は、使用の 種類や期間に合わせて適時に交換して ください。上記の例として、以下の部 品が挙げられます :
ソーチェン、ガイドバー 駆動部品 ( クラッチ、クラッチ ド
ラム、チェン スプロケット )
フィルター ( エアー フィルター、オ
イル フィルター、燃料フィルター )
リワインド スターター スパーク プラグ 防振システムのコンポーネント
42
MS 650, MS 660
主要構成部品
#
3
12
10
9
8
7
6
2
1
4
5
11
21
19
17
18
20
22
23
24
14
15
16
13
178BA004 KN
日本語
1 キャブレター ボックス カバーのツ
イスト ロック 2 スパーク プラグ ターミナル 3 キャブレター調整スクリュー 4 ハンドル ヒーター スイッチ ( ヒー
ター付きバージョン ) 5 チェン スプロケット カバー 6 チェン スプロケット 7 チェン ブレーキ 8 チェン テンショナー 9 チェン キャッチャー 10 バンパー スパイク 11 ガイド バー 12 オイロマチック ソーチェン 13 オイルフィラー キャップ 14 マフラー 15 前ハンド ガード 16 前ハンドル ( ハンドルバー ) 17 デコンプ バルブ 18 スターター グリップ 19 燃料タンク ツイストロック 20 マスター コントロール レバー 21 スロットル トリガー 22 スロットル トリガー インターロッ
ク 23 後ハンドル 24 後ハンド ガード # 機械番号
43
日本語
技術仕様
エンジン
スチール単気筒 2 サイクル エンジン
MS 650
排気量: 84.9 cm シリンダー径 : 52 mm ピストン ストロー
ク: 40.0 mm ISO 7293 に準拠したエンジン出力: MS 650: 4.8 kW (6.5 HP)、
9500 rpm 時
MS 650 Magnum: 4.9 kW (6.7 HP)、
9500 rpm 時
アイドリング回転 数: 2500 rpm
最大許容回転数 ( カ ッティング アタッチ メント付き ): 13500 rpm
MS 660
排気量: 91.6 cm シリンダー径 : 54 mm ピストン ストロー
ク: 40.0 mm ISO 7293 に準拠したエンジン出力: MS 660: 5.2 kW (7.1 HP)、
9500 rpm 時
MS 660 Magnum: 5.6 kW (7.6 HP)、
9500 rpm 時
アイドリング回転 数: 2500 rpm
最大許容回転数 ( カ ッティング アタッチ メント付き ): 13500 rpm
3
3
イグニッション システム
電子制御式エレクトロニックマグネト イグニッション ( ブレーカー無し )
スパーク プラグ ( 雑 音防止 ):
NGK BPMR 7 A, Bosch WSR 6 F
電極ギャップ: 0.5 mm
燃料システム
燃料ポンプ付き全方向ダイヤフラム式 キャブレター
燃料タンク容量: 0.825 l
チェン オイル
全自動回転数制御プランジャー式オイ ルポンプ - オイル吐出量手動調整機能 付き
オイル タンク容量: 0.36 l
重量
燃料なし、カッティング アタッチメン トなし
MS 650: 7.3 kg MS 650 Magnum: 7.5 kg MS 660: 7.3 kg MS 660 Magnum: 7.5 kg ハンドルヒーター付き
MS 660: 7.5 kg
カッティング アタッチメント
ローロマチック E 3/8" ガイドバー
バーの長さ: 40、45、50、63、
75、80、90 cm チェンのピッチ: 3/8" 溝幅: 1.6 mm スプロケット ノ
11 枚歯 ーズ:
ローロマチック E 0.404" ガイドバー
バーの長さ: 50、63、80 cm チェンのピッチ: .404" 溝幅: 1.6 mm スプロケット ノ
12 枚歯 ーズ:
ソーチェン 3/8" (9.32 mm)
ラピッド マイクロ (36 RM) 3652 型 ラピッドスーパー (36 RS) 3621 型 ラピッドスーパー 3 (36 RS3) 3626 型 チェンのピッチ: 3/8" (9.32 mm) ドライブ リンク ゲ
ージ: 1.6 mm
ソーチェン 0.404"
ラピッド マイクロ (46 RM) 3668 型 ラピッドスーパー (46 RS) 3946 型 チェンのピッチ: 0.404"
(10.26 mm)
ドライブ リンク ゲ ージ: 1.6 mm
チェン スプロケット
3/8" ( リム スプロケット )、7 枚歯
0.404" ( リム スプロケット )、7 枚歯
44
MS 650, MS 660
日本語
音圧・音響・振動レベル
音圧、音響、および振動の数値は、ア イドリング回転およびフルスロットル 回転を均等に考慮して、計算されてい ます。
Physical Agents の振動指令 2002/44/EC への適合の詳細について は、 www.stihl.com/vib/ をご覧ください
ISO 11681 に準拠した音圧レベル L
peq
MS 650: 100 dB(A)
ISO 7182 に準拠した音圧レベル L
peq
MS 660: 101 dB(A)
ISO 9207 に準拠した音響出力レベル L
weq
MS 650: 112 dB(A) MS 660: 109 dB(A)
ISO 22867 による振動レベル a
ハンド
ル、左 MS 650: 6.7 m/s MS 660: 7.0 m/s27.0 m/s
2
hv,eq
ハンド ル、右
6.7 m/s
2
2
指令 2006/42/EC に準拠した K-係数 は、音圧レベルおよび音響出力レベル ついて 2.5 dB(A) です。指 令 2006/42/EC に準拠した K-係数は、 振動加速度について 2.0 m/s
2
です。
REACH 規定 (EC) No. 1907/2006 の遵 守の詳細については www.stihl.com/reach をご覧ください。
特殊アクセサリー
丸ヤスリ付きファイル ホルダー ファイリング ゲージ ゲージ スチール潤滑グリース 給油用スチール フィラー ノズル -
給油時にこぼしたり、入れすぎた りしないために使用します
チェンオイル用スチール フィラー
ノズル - こぼしたり、入れすぎた りしないために使用します
上記およびその他の特殊アクセサリー に関する最新の情報は、スチール製品 販売店へお問い合わせください。
REACH
REACH は EC の規定で、化学物質 (CHemical substances) の登録 (Registration)、評価 (Evaluation)、認可 (Authorisation)、規制を意味します。
45
日本語
000BA073 KN
スペア パーツのご注文
お客様のチェンソーの機種、機械番 号、およびガイドバーとソーチェンの 部品番号を、下に準備したスペースに ご記入ください。これは、次にご注文 いただくときに便利です。
ガイドバー、ソーチェンは消耗部品で す。これらの部品を注文するとき、型 式、部品番号、部品名を明記してくだ さい。
機種
機械番号
ガイドバー部品番号
ソーチェン部品番号
整備と修理 廃棄
本機を使用する方が実施できる保守お よび整備作業は、本取扱説明書に記述 されていることだけです。それ以外の 修理はすべてサービス店に依頼してく ださい。
当社では整備や修理を、認定を受けた スチール サービス店のみに依頼される ことをお勧めします。スチール サービ ス店には定期的にトレーニングを受け る機会が与えられ、必要な技術情報の 提供を受けています。
修理時には、当社が本機への使用を承 認した、または技術的に同等な交換部 品だけをご使用ください。高品質の交 換部品のみを使用して、事故および本 機の損傷を回避してください。
当社ではスチール オリジナルの交換部 品のご使用をお勧めします。
スチール純正部品には、スチール部品 番号、 { ロゴマークおよびス チール部品シンボル マーク K が刻印 されています。( 小さな部品では、シン ボルマークだけが刻印されているもの もあります。)
国別の廃棄の規則および規制を順守し てください。
スチール製品は、家庭用ごみ入れに廃 棄しないでください。 製品、アクセサ リー、包装は、環境に配慮してリサイ クルを行うため、認可された廃棄場に 持ち込んでください。
廃棄物処理の最新情報については、ス チール サービス店へお問い合わせくだ さい。
46
MS 650, MS 660
日本語
000BA025 LÄ
CE 適合証明書
ANDREAS STIHL AG & Co. KG Badstr. 115 D-71336 Waiblingen
は、下記の製品が
製品名: チェンソー メーカー名: STIHL 型式: MS 650
MS 660 MS 660-N
MS 660-W シリーズ番号: 1122 排気量 MS 650: 84.9 cm すべての MS 660: 91.6 cm
指令 2006/42/EC、2004/108/EC、およ び 2000/14/EC の仕様に適合しており、 次の規格に準拠して開発および製造さ れたことを保証いたします:
EN ISO 11681-1、EN 55012、EN 61000-6-1
音響出力レベルは、測定値並びに確保 数値共に、2000/14/EC の補遺条項 V 規 定に準拠した ISO 9207 に基づいていま す。
音響出力レベル測定値
3
3
DPLF Deutsche Prüf- und Zertifizierungsstelle für Land- und Forsttechnik (NB 0363) Max-Eyth-Weg 1 D-64823 Groß-Umstadt
証明書番号 MS 650: K-EG-2009/3925 すべての MS 660:K-EG-2009/3619
技術資料の保管場所: ANDREAS STIHL AG & Co. KG
Produktzulassung 製品の製造年および機械番号は、機械
に表示されています。 Waiblingen にて発行、2012 年 8 月 1 日 ANDREAS STIHL AG & Co. KG
Thomas Elsner 製品管理グループ 部長
品質証明書
スチールの全製品は、最高の品質要求 規準に適合しています。
スチール社の全製品は、製品の開発、 素材の購入、製造、組立て、文書管 理、顧客サービスにおいて、品質管理 システム ISO 9001 の厳しい要求に適合 していることを、独立した機関が証明 しました。
MS 650: 116 dB(A) すべての MS 660: 117 dB(A)
確保される音響出力レベル
MS 650: 117 dB(A) すべての MS 660: 118 dB(A)
EC 型式検査は下記で行われました
47
日本語
48
MS 650, MS 660
0458-178-4321-A
japanisch
J
www.stihl.com
*04581784321A*
0458-178-4321-A
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