Stihl MS 462 C-M Instruction Manual [ja]

MS 462 C-M
取扱説明書2 - 30
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日本語
目次
1 ごあいさつ.................................................. 2
2 はじめに......................................................2
3 概要.............................................................2
4 安全に関する重要事項................................ 4
5 チェンソーの使用準備.............................. 11
6 チェンソーの組み立て.............................. 11
7 チェンブレーキを掛ける/解除する........... 13
8 燃料の混合とチェンソーへの給油............ 13
9 エンジンの始動と停止.............................. 15
10 チェンソーの点検..................................... 16
11 チェンソーの操作..................................... 17
12 作業後....................................................... 23
13 運搬...........................................................23
14 保管...........................................................24
15 清掃...........................................................24
16 整備...........................................................25
17 修理...........................................................26
18 トラブルシューティング.......................... 26
19 技術仕様....................................................28
20 バーとチェンの組み合わせ.......................29
21 スペアパーツおよびアクセサリー............ 29
22 廃棄...........................................................29
23 EC 適合証明書.......................................... 30

1 ごあいさつ

お客様各位 STIHL 製品をご購入いただき、誠にありがとうご
ざいます。弊社では、お客様のご要望を満たす高 品質の製品を開発し、製造しております。弊社の 製品は、極端な条件下においても高い信頼性が発 揮されるよう設計されております。
STIHL 社は上質なサービスでも定評があります。 弊社販売店は、お客様にご満足いただける助言や 商品説明だけでなく、広範なサービスサポートも 提供しております。
STIHL 社は天然資源を持続可能かつ責任ある方 法で利用することに尽力しており、この方針を明 示しています。本取扱説明書は、製品の長きに渡 る耐用年数において、お客様が STIHL 製品を安 全かつ環境に優しい方法で使用するのに役立つ よう考えられています。
弊社をご愛顧いただきまして有難うございます。 今後とも STIHL 製品をご愛用いただきますよう お願い申し上げます。
重要!初めて使用する前に取扱説明書をお読み ください。取扱説明書は、必要なときに参照でき るよう安全な場所に保管してください。

2 はじめに

2.1 本書内の警告表示

警告
■ 重傷または死亡の原因となるおそれのある危 険を示しています。 ► 記載されている対策を講じると、重傷また
注記
■ 物的損害の原因となるおそれのある危険を示 しています。 ► 記載されている対策を講じると、物損事故
を防ぐことができます。

2.2 本文中の記号

この記号は、本取扱説明書の章を示します。

3 概要

3.1 チェンソー

オリジナルの取扱説明書の翻訳
0000007758_013_J
無塩素漂白紙使用
印刷インクには植物油が使用され、紙はリサイクル可能です。
© ANDREAS STIHL AG & Co. KG 2021
0458-790-4321-B. VA2.K21.
Dr. Nikolas Stihl
2 0458-790-4321-B
1
0000-GXX-3167-A0
3 概要 日本語
1 前ハンドガード
チェンがオペレーターの左手に接触するのを 防ぎ、チェンブレーキを作動させるレバーと して働き、特定のキックバック状況下で慣性 力によってチェンブレーキを作動させます。
2 マフラー
チェンソーが発する騒音を低減します。
3 バンパースパイク
鋸断中にチェンソーを木材に安定的に接触さ せ続けるための歯付きストップ。
4 ソーチェン
木を切断します。
5 ガイドバー
ソーチェンを支え、導きます。
6 チェンキャッチャー
バーから外れるか、破断したチェンがオペレ ーターに接触する危険を低減します。
7 テンショニングスクリュー
チェンの張りを調整します。
8 チェンスプロケット
チェンを駆動させる歯車。
9 チェンスプロケットカバー
チェンスプロケットを覆い、ガイドバーをチ ェンソーに固定します。
10 ナット
チェンスプロケットカバーをチェンソーに固 定します。
11 シュラウド
エンジン用カバー
12 ツイストロック
シュラウドをチェンソーに固定します。
13 ハンドルバー (前ハンドル)
チェンソーの保持、制御、運搬用に使用しま す。
14 デコンプバルブ
エンジンを始動しやすくします。
15 スパークプラグ
16 シャッター
夏季または冬季作動モードの設定用。
17 スパークプラグターミナル
イグニッションリードをスパークプラグに接 続します。
18 エアフィルター
エンジン吸気を濾過します。
19 スロットルトリガーロックアウト
スロットルトリガーのロックを解除します。
20 コントロールハンドル
チェンソーの操作、保持、制御に使用します。
21 後ハンドガード
バーから外れるか、破断したチェンがオペレ ーターの右手に接触するのを防ぎます。
22 スロットルトリガー
エンジン回転数を制御します。
23 マスターコントロールレバー
エンジンを始動、作動、および停止させます。
24 燃料タンクキャップ
燃料タンク用の蓋。
25 スターターグリップ
エンジンのクランキング用
26 オイルポンプ調整スクリュー
チェンオイル供給量が調整されます。
27 ストップ
オイルポンプ調整スクリューの回転範囲を制 限します。
28 オイルタンクキャップ
オイルタンク用の蓋。
29 チェンガード
ユーザーがソーチェンに接触しないよう保護 します。
# 機械番号

3.2 特徴

このチェーンソーには次の機能が装備されてい る場合があります:
1 ハンドルヒーターのスイッチ
ハンドルヒーターのオン/オフを切り替えま す。前/後ハンドルが加熱されます。

3.3 記号

チェンソーに表示されている記号の意味:
この記号は、燃料タンクを示していま す。
この記号は、チェンオイルタンクを示して います。
チェンブレーキは、この方向で掛かり ます/解除されます。
0458-790-4321-B 3
L
W
A

日本語 4 安全に関する重要事項

この記号は、チェンの回転方向を示し ています。
この記号は、オイルポンプ調整スクリ ューとチェンオイル供給量を示してい ます。
この方向に回転させると、チェンの張りが 増します。
シャッターは、この位置では冬季モードに 設定されています。
シャッターは、この位置では夏季モードに 設定されています。
この記号は、ハンドルヒーターのスイッチ を示しています。
この記号は、デコンプバルブを示していま す。
マスターコントロールレバーをこの方向に 動かすと、エンジンが停止します。
マスターコントロールレバーをこの位置に 動かすと、エンジンが停止します。
マスターコントロールレバーがこの位置 で、エンジンは作動または始動します。
マスターコントロールレバーがこの位置 で、エンジンを始動できます。
製品が発する騒音を比較できるよう、 指令 2000/14/EC に準拠して決定され た dB(A) 単位の音響出力レベル保証 値。
4 安全に関する重要事項

4.1 警告標示

チェンソー上の警告標示の意味:
安全上の注意事項を遵守し、必要な予 防措置を講じてください。
製品をお使いになる際は、本取扱説明 書をよくお読みいただき、ご理解くだ さい。また本書は必ず保管してくださ い。
保護メガネ、イヤープロテクター、ヘ ルメットを着用してください。
キックバックに関する安全通知を遵守 し、必要な予防措置を講じてください。

4.2 用途

STIHL MS 462 C-M チェンソーは、木材の切断、 枝払い、伐倒用に設計されています。
警告
■ 設計された目的以外でチェンソーを使用する と、重傷または致命傷や器物損壊の原因になる おそれがあります。 ►
チェンソーは、本取扱説明書に従って使用 してください。

4.3 オペレーター

警告
■ 適切な研修または指導を受けていない使用者 は、チェンソーの使用に伴う危険を認識/認知 できません。使用者または他の人員が重傷ま たは致命傷を負うおそれがあります。
► 製品をお使いになる際は、取扱説明
このチェンソーを譲渡する場合:必ず本取 扱説明書を一緒に手渡してください。
► 使用者が以下の必要条件を満たしているこ
とを確認してください:
使用者は、十分な休息をとっている。
チェンソーを使用するために適切な身
体的および精神的状態にある。使用者 の身体的、感覚的、または精神的機能が 制限されている場合、その使用者は、責 任者の監督の下で、または責任者による 指導どおりにのみ作業することができ ます。 使用者はチェンソーの危険を認知する
ことができる。 使用者は法定年齢に達しているか、国の
規則や規制に従った監督下での職業訓 練を受けていなければなりません。 使用者は、初めてチェンソーを使用する
前に、STIHL サービス店、またはその他 の経験豊富な使用者から指導を受けて いる。 使用者は、アルコールまたは薬物の影響
を受けていてはなりません。
► チェンソーの使用が初めての場合:木挽き
台や他の土台の上で丸太を鋸断する練習を してください。
ご不明な点があれば:STIHL サービス店に サポートを依頼してください。
■ チェンソーのイグニッションシステムは、電磁 界を発生します。その電磁界がペースメーカ ーに干渉する場合があります。その結果、重傷 または致命傷を負うおそれがあります。 ►
使用者がペースメーカーを着用している場 合:ペースメーカーが影響を受けないこと を確認してください。
4 0458-790-4321-B
4 安全に関する重要事項 日本語

4.4 衣服と装備

警告
長髪は作業中にチェンソーに絡まることがあ ります。それにより重傷を負うおそれがあり ます。 ►
長髪は肩にかからないようまとめてくださ い。
■ 作業中は物体が高速で飛散することがありま す。それにより負傷するおそれがあります。
► 確実にフィットする保護メガネを着
用してください。European Standard(欧州基準) EN 166 または 日本の基準に従って試験され、ラベ ルが付けられている適切なメガネ は、販売店から入手できます。
STIHL 社では、フェイスシールドの使用を お勧めしています。
► 身体に合った長袖シャツを着用してくださ
い。
■ 操作中は騒音が発生します。騒音は聴力に悪 影響を及ぼすことがあります。
► イヤープロテクターを着用してくだ
さい。
■ 落下物で頭部を負傷するおそれがあります。
► 作業中に落下物による危険がある場
合:ヘルメットを着用してください。
■ 作業中は、粉塵が巻き上げられることがありま す:巻き上げられた粉塵は気道を傷付け、アレ ルギー反応を引き起こすおそれがあります。 ►
粉塵が巻き上げられて周囲を漂っている場 合:防塵マスクを着用してください。
■ 不適切な衣服は樹木、茂み、またはチェンソー に絡まる可能性があります。適切な保護装備 を着用しないと、重傷を負うおそれがありま す。 ►
体にぴったり合う衣服を着用してくださ い。
► スカーフや装身具を身に付けないでくださ
い。
■ 作業中、回転するソーチェンに接触するおそれ があります。それにより重傷を負うおそれが あります。 ►
切断防止機能付きの長ズボンを着用してく ださい。
■ 作業中に樹木でケガをするおそれがあります。 清掃中または整備中にソーチェンに接触する おそれがあります。それにより負傷するおそ れがあります。 ►
丈夫な素材の手袋を着用してください。
■ 不適切な靴を履くと、滑ったり、つまずいたり するおそれがあります。回転中のソーチェン
に触れると、切り傷を負うことがあります。そ れにより負傷するおそれがあります。 ► 切断防止機能付きのチェンソーブーツを着
用してください。

4.5 作業エリアおよび周辺環境

警告
■ 見物人、子供、動物は、チェンソーまたは飛散 物の危険を認識していません。無知な見物人、 子供、動物は重傷を負ったり、器物が損壊した りするおそれがあります。 ►
作業エリアに見物人、子供、動物を近付け ないでください。
► チェンソーを無人のまま放置しないでくだ
さい。
► 子供がチェンソーで遊ばないよう注意して
ください。
■ エンジン作動中はマフラーから高温の排気ガ スが排出されます。高温の排気ガスによって 可燃物が引火し、火災が生じるおそれがありま す。 ►
排気ガスは可燃物から十分に離してくださ い。

4.6 安全に関する条件

4.6.1 チェンソー
チェンソーは、以下の条件が満たされている場 合、安全な状態です:
チェンソーが損傷していない。
チェンソーから燃料が漏れていない。
燃料タンクとオイルタンクのキャップが閉ま
っている。 チェンソーが掃除されている。
チェンキャッチャーが装着され、損傷していな
い。 チェンブレーキが正常に作動する。
操作部が正常に作動し、改造されていない。
チェンの潤滑が正常に行われている。
チェンスプロケットの摩耗の深さが 0.5 mm
未満。 本書内で推奨されているガイドバーとソーチ
ェンの組み合わせが装着されている。 ガイドバーとソーチェンが適切に装着されて
いる。 ソーチェンの張りが適正になっている。
本チェンソーモデル用に設計された STIHL 純
正アクセサリーだけが取り付けられている。 アクセサリーが適切に取り付けられている。
警告
安全な状態にない場合、部品が正常に作動しな くなり、安全装置が働かなくなり、燃料が漏れ 出すおそれがあります。重傷または致命傷を 負うおそれがあります。
0458-790-4321-B 5
日本語 4 安全に関する重要事項
► チェンソーは必ず損傷のない状態で使用し
てください。
► チェンソーから燃料が漏れている場合:チ
ェンソーを使用しないでください。STIHL サービス店にサポートを依頼してくださ い。
燃料タンクとオイルタンクのキャップを閉 めます。
► チェンソーが汚れた場合、チェンソーを掃
除してください。
► 必ず損傷のないチェンキャッチャーを適切
に取り付けて使用してください。
► チェンソーは絶対に改造しないでくださ
い。例外:本書内で推奨されているガイド バーとソーチェンの組み合わせの装着。
操作部が正常に作動しない場合、チェンソ ーを使用しないでください。
► 必ず本チェンソーモデル用に設計された
STIHL 純正アクセサリーを装着してくださ い。
ガイドバーとソーチェンは本取扱説明書に 従って取り付けてください。
► アクセサリーは、本取扱説明書またはアク
セサリーに付属する取扱説明書に従って装 着してください。
絶対にチェンソーの開口部に物を差し込ま ないでください。
► 摩耗するか、損傷したラベルは交換してく
ださい。
► ご不明な点は、STIHL サービス店へお問い
合わせください。
4.6.2 ガイドバー ガイドバーは、以下の条件が満たされている場 合、安全な状態です:
ガイドバーが損傷していない。
ガイドバーが変形していない。
– –
溝の最小深さが維持されている。 19.3 バーレールからバリが取り除かれている。
バーの溝が狭められたり、広がったりしていな
い。
警告
ガイドバーが安全な状態にないときは、ソーチ ェンは適切に支持されず、正常に導かれなくな ります。回転するソーチェンがガイドバーか ら飛び出すおそれがあります。その結果、重傷 または致命傷を負うおそれがあります。 ►
ガイドバーは必ず損傷のない状態で使用し てください。
► 溝の深さが最小深さ以下の場合:新品ガイ
ドバーを取り付けてください。
► 毎週、ガイドバーからバリを取り除いてく
ださい。
► ご不明な点があれば:最寄りの STIHL サー
ビス店にご連絡ください。
6 0458-790-4321-B
4.6.3 ソーチェン
ソーチェンは、以下の条件が満たされている場 合、安全な状態です:
チェンが損傷していない。
カッターのサービスマークがまだ見えている。
警告
■ 部品が安全要件を満たしていない場合は、正常 に作動しなくなるか、安全装置が作動しなくな るおそれがあります。その結果、重傷または致 命傷を負うおそれがあります。 ►
ソーチェンは必ず損傷のない状態で使用し
てください。 ► チェンを適切に目立てしてください。 ► ご不明な点があれば:STIHL サービス店に
サポートを依頼してください。

4.7 混合燃料と給油

警告
■ 本チェンソーにはガソリンと 2 ストロークエ ンジンオイルの混合燃料が必要です。混合燃 料とガソリンは、可燃性が極めて高い液体で す。混合燃料またはガソリンが裸火や高温の 物体に触れると、火災または爆発が生じるおそ れがあります。それにより重傷または致命傷 や物的損害につながるおそれがあります。 ►
混合燃料とガソリンは、熱源や炎から保護 してください。
► 混合燃料とガソリンは、こぼさないよう注
意してください。
► 燃料をこぼした場合:布で燃料を拭き取り、
チェンソーの全部品とその周辺部が乾くま ではエンジンを始動しないでください。
喫煙しないでください。 ► 火気の近くでは給油しないでください。 ► 必ずエンジンを切り、冷ましてから、燃料
を給油してください。 ► 給油場所から 3 m 以上離れた場所でエンジ
■ 燃料/ガソリンの気化ガスには毒性がありま す。 ► 燃料/ガソリンの気化ガスは吸い込まないで
ください。
► 換気の良い場所で給油してください。
■ チェンソーは、使用中または気温が非常に高い 環境下では高温になります。燃料の種類、標 高、周囲温度、チェンソーの温度によっては、 燃料が膨張してタンクの内圧が高まることが あります。燃料タンクキャップを開けると、霧 状の燃料が吹き出し、引火するおそれがありま す。それにより重傷を負ったり、物的損害につ ながったりするおそれがあります。 ► チェンソーを冷ましてからタンクキャップ
を開けてください。
4 安全に関する重要事項 日本語
► タンクキャップはゆっくりと開けてくださ
い。
■ 燃料またはガソリンが付着した衣服は、引火し やすくなります。それにより重傷または致命 傷や物的損害につながるおそれがあります。 ►
衣服に燃料またはガソリンが付着したとき は:着替えてください。
■ 混合燃料、ガソリン、および 2 ストロークエン ジンオイルは、環境に有害です。 ► 燃料、ガソリン、または 2 ストロークエン
ジンオイルは、こぼさないでください。
► 混合燃料、ガソリン、および 2 ストローク
エンジンオイルは、地域の規制と環境要件 に従って処分してください。
皮膚に付着するか、目に入ると、混合燃料、ガ ソリン、または 2 ストロークエンジンオイルは 炎症を引き起こすことがあります。 ►
混合燃料、ガソリン、および 2 ストローク エンジンオイルには触れないでください。
► 皮膚に付着したときは:付着した部分を大
量の水と石鹸で洗い流してください。
► 目に入ったときは:大量の水で 15 分以上洗
眼し、医師の診察を受けてください。
■ チェンソーのイグニッションシステムは、火花 を発生します。引火または爆発が起きやすい 環境下では、エンジン外部の火花によって火災 や爆発が生じるおそれがあります。それによ り重傷または致命傷や物的損害につながるお それがあります。 ►
スパークプラグは、本取扱説明書に従って 使用してください。
► スパークプラグを差し込み、確実に締め付
けます。
► スパークプラグターミナルを接続し、確実
に押し込みます。
■ 不適切なガソリンまたは不適切な 2 ストロー クエンジンオイルから成る混合燃料を使用す るか、ガソリンと 2 ストロークエンジンオイル の混合比率が不適切な混合燃料を使用すると、 チェンソーが損傷するおそれがあります。 ►
本取扱説明書に従って燃料を混合してくだ さい。
■ ガソリンと 2 ストロークエンジンオイルの混 合燃料は、長期にわたって保管すると分離する ことがあります。分離した混合燃料を使用す ると、チェンソーが損傷するおそれがありま す。 ►
チェンソーに給油する前に:燃料を十分に 混合してください。
► 混合してから 30 日以内のガソリンと 2 ス
トロークエンジンオイルの混合燃料を使用 してください (STIHL MotoMix の場合は、2 年以内に使用してください)。

4.8 操作

4.8.1 鋸断
警告
常に、必要な時に声を出せば、人が助けに来る ことができる範囲内で作業してください。 ► 作業エリア外の人に声が届く範囲内で作業
してください。
■ エンジンを適切に始動しないと、ユーザーがチ ェンソーの制御を失うことがあります。それ により重傷を負うおそれがあります。 ►
取扱説明書に従ってエンジンを始動してく ださい。
► ソーチェンが地面または物体と接触してい
る場合:エンジンを始動しないでください。
■ 特定の条件下では、ユーザーは作業に集中でき なくなることがあります。ユーザーがチェン ソーの制御を失ったり、つまずいたり、転倒し たりし、重傷を負うおそれがあります。 ►
冷静かつ慎重に作業を行ってください。
► 明るさと視界が不十分な場合:チェンソー
を使用しないでください。 ► チェンソーは一人で操作してください。 ► 肩の高さより上にあるものにチェンソーを
使用しないでください。 ► 障害物に注意してください。 ► 機器の操作中は地面に立ち、バランスを保
ちます。高所での作業が必要な場合:リフ
トバケットまたは安全な台を使用してくだ
さい。 ►
疲れを感じたら:休息をとってください。
■ エンジン作動中は排気ガスが排出されます。 排気ガスは、吸い込むと有害です。 ► 排気ガスは吸い込まないでください。 ► チェンソーは換気の行き届いた場所で使用
してください。
► 吐き気、頭痛、視覚障害、聴覚障害、めま
いが生じた場合:作業を中止し、医師の診 察を受けてください。
エンジン作動中にイヤープロテクターを着用 している場合、音が聞こえにくくなります。 ► 作業は落ち着いて、慎重に行ってください。
マスターコントロールレバーが の位置のと きは、チェンソーを適切に制御できなくなりま す。それにより重傷を負うおそれがあります。 ►
マスターコントロールレバーを の位置に 動かします。
► 取扱説明書に従ってエンジンを始動してく
ださい。
■ チェンブレーキが損傷するおそれがあるため、 チェンブレーキを掛けたままエンジンを加速 させないでください。 ►
チェンブレーキを解除してから鋸断を開始 してください。
0458-790-4321-B 7
0000-GXX-1245-A0
1
2
1
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日本語 4 安全に関する重要事項
■ 回転するソーチェンでケガをすることがあり ます。それにより重傷を負うおそれがありま す。 ►
回転するソーチェンには触れないでくださ い。
► ソーチェンに障害物が挟まった場合:エン
ジンを切り、チェンブレーキを掛けます。 挟まった障害物を取り除きます。
回転中のチェンは高温になり、膨張します。潤 滑が不十分で、張り具合を調整しない状態で は、チェンがガイドバーから外れるか、破断す ることがあります。それにより重傷を負った り、器物が損壊したりするおそれがあります。 ►
専用チェンオイルを使用してください。
► 鋸断作業中は、定期的にチェンの張りを点
検します。チェンの張りが不十分な場合: チェンを張ります。
操作中にチェンソーの動作が変化するか、異常 を感じたときは、機械がもはや安全な状態にな い可能性があります。それにより重傷を負っ たり、器物が損壊したりするおそれがありま す。 ►
作業を中止し、STIHL サービス店にサポー トを依頼してください。
■ 作業中、チェンソーは振動することがありま す。 ► 手袋を着用します。 ► 定期的に休憩をとります。 ► 血行不良の兆候が見られたときは:その後、
医師の診断に従ってください。
■ 回転するチェンが硬い物体に接触すると、火花 が発生することがあります。引火しやすい場 所では、火花によって火災が生じるおそれがり ます。それにより重傷または致命傷を負った り、器物が損壊したりすることがあります。 ►
引火しやすい場所では、作業を行わないで ください。
■ スロットルトリガーを放してもソーチェンは しばらく回転し続ける点に注意してください。 回転するソーチェンでケガをすることがあり ます。それにより重傷を負うおそれがありま す。 ►
チェンが完全に停止するまで待ちます。
8 0458-790-4321-B
警告
■ 張力がかかっている樹木の鋸断中にガイドバ ーが挟まれることがあります。ユーザーがチ ェンソーの制御を失い、重傷を負うおそれがあ ります。 ►
まず圧縮がかかっている側 (1) に負荷軽減 カットを入れ、次に張力がかかっている側 (2) を玉切りします。
4.8.2 枝払い
警告
■ 最初に倒木の下側で枝払いをすると、倒木は地 上で枝によって支えられなくなります。切断 作業中に倒木が動くおそれがあります。その 結果、重傷または致命傷を負うおそれがありま す。 ►
倒木下側の太い枝は、切り込んだ後にのみ 落としてください。
► 枝払いの際は、幹の上に立たないでくださ
い。
■ 枝払い中に枝が地面に落下することがありま す。それにより転倒事故や落下事故が生じた り、重傷を負ったりするおそれがあります。 ►
樹木の根元から先端に向かって枝払いしま す。
4.8.3 樹木の伐倒
警告
経験のないユーザーは、伐倒の危険を認識/認 知できません。それにより重傷または致命傷 を負ったり、器物が損壊したりすることがあり ます。 ►
ご不明な点があれば:一人で伐倒作業を行 わないでください。
■ 伐倒作業中に樹木や枝が見物人や物の上に落 下することがあります。それにより重傷また は致命傷を負ったり、器物が損壊したりするこ とがあります。 ►
木が倒れる場所が確実になるように、伐倒 方向を決めます。
► 見物人、子ども、動物は伐倒区域から樹高
の 2.5 倍の範囲内に入らせないでください。
► 伐倒前に樹木の樹頭から折れた枝や枯れた
枝を取り除いてください。
► 樹頭から折れた枝や枯れた枝を取り除くこ
とができない場合:伐倒作業を行わないで ください。
樹木の樹頭や周辺木の樹頭を観察し、落下 する枝に近付かないでください。
■ 樹木が倒れるときに、幹が裂けたり、作業者の 方向に跳ね返ったりするおそれがあります。 その結果、重傷または致命傷を負うおそれがあ ります。
0000-GXX-2732-A0
0000-GXX-4119-A0
0000-GXX-1348-A0
4 安全に関する重要事項 日本語
► 樹木後ろ側の斜め方向に退避路を決めてく
ださい。
► 退避路を後退しながら倒れる樹木を観察し
ます。
► 斜面を後ろ向きに下らないでください。
■ 作業区域と退避路に障害物があると、作業者の 妨げになることがあります。つまづいて倒れ るおそれがあります。その結果、重傷または致 命傷を負うおそれがあります。 ►
作業区域と退避路から障害物をすべて取り 除きます。
■ つるや追いづるの切断が早すぎると、伐倒方向 を制御できなくなるか、樹木が急に倒れること があります。それにより重傷または致命傷を 負ったり、器物が損壊したりすることがありま す。 ►
つるに切り込んだり、つるを切断したりし
ないでください。 ► 追いづるの切断は最後に行います。 ► 樹木が急に倒れ始めた場合:伐倒作業を中
■ ガイドバー先端上部 1/4 の部分の回転するソ ーチェンが硬い伐倒用クサビに触れ、急停止す ると、キックバックが生じることがあります。 その結果、重傷または致命傷を負うおそれがあ ります。 ►
アルミニウム製またはプラスチック製の伐 倒用クサビを使用してください。
■ 樹木が地面まで完全に倒れなかった場合や、別 の樹木に引っかかった場合は、制御しながら作 業を完了させることはできません。 ►
伐倒作業を中止し、ケーブルウィンチまた は適切な車両で樹木を地面に引き倒してく ださい。
警告
キックバックが生じると、チェンソーがオペレ
■ ーターの方向に跳ね上がることがあります。
チェンソーの制御を失い、重傷または致命傷を 負うおそれがあります。 ►
チェンソーを両手でしっかり保持します。
► 体を常にカッティングアタッチメントの面
から離してください。
► 本取扱説明書に記載されている推奨作業方
法に従ってください。
► バーの先端上部 1/4 部分で鋸断しないでく
ださい。
► 必ず適切に目立てをし、張り具合を調整を
したソーチェンで鋸断します。
► キックバック低減ソーチェンを使用してく
ださい。
► 先端部の径が小さいガイドバーを使用して
ください。
► 常にチェンを最高速で作動させて鋸断して
ください。
4.9.2 プルイン

4.9 反発力

4.9.1 キックバック
バーの下部を切断に使用すると、ソーが作業者か ら遠ざかる方向に引かれます。
警告
回転するチェンが硬い物体に当ったり、急に挟
キックバックは、以下の理由で生じることがあり ます:
ガイドバー先端上部 1/4 の部分の回転するソ
ーチェンが硬い物体に触れ、急停止した。 回転するソーチェンがバー先端部で挟まった。
チェンブレーキでキックバックの発生を防ぐこ とはできません。
0458-790-4321-B 9
まれたりすると、チェンソーが作業者から遠ざ かる方向に唐突に引っ張られることがありま す。チェンソーの制御を失い、重傷または致命 傷を負うおそれがあります。 ►
チェンソーを両手でしっかり保持します。
► チェンソーは取扱説明書に従って操作して
ください。
► ガイドバーは切り口の中でねじらないでく
ださい。
0000-GXX-1349-A0
0000-GXX-2733-A0
日本語 4 安全に関する重要事項
► バンパースパイクを適切にかみ合わせま
す。
► 常にチェンを最高速で作動させて切断して
ください。
4.9.3 プッシュバック
しばらく使用すると、マフラーとエンジンが高
■ 温になる可能性があります。火傷を負う危険
性があります。 ►
チェンソーは、右手で前ハンドルを持ち、 ガイドバーを後ろに向けて運搬してくださ い。

4.11 保管

警告
■ 子どもはチェンソーの危険を認識/認知でき ず、重傷を負うおそれがあります。 ► エンジンを切ります。 ► チェンブレーキを掛けます。 ► ガイドバーを完全に覆うようにチェンガー
バーの上部を切断に使用すると、ソーが作業者の 方向に押し戻されます。
警告
■ 回転するチェンが硬い物体に当ったり、急に挟 まれたりすると、チェンソーが作業者の方に唐 突に押し戻されることがあります。チェンソ ーの制御を失い、重傷または致命傷を負うおそ れがあります。 ►
チェンソーを両手でしっかり保持します。
► チェンソーは取扱説明書に従って操作して
ください。
► ガイドバーは切り口の中でねじらないでく
ださい。
► 常にチェンを最高速で作動させて切断して
ください。

4.10 運搬

警告
チェンソーは運搬中に倒れたり、ずれたりする おそれがあります。それにより重傷を負った り、器物が損壊したりするおそれがあります。 ►
エンジンを切ります。 ► チェンブレーキを掛けます。 ► ガイドバーを完全に覆うようにチェンガー
ドを取り付けます。 ► 転倒したり、ずれたりしないよう、チェン
ソーを固定ストラップまたはネットで固定
します。
ドを取り付けます。
► チェンソーは子どもの手の届かないところ
に保管してください。
■ 湿気によってチェンソーの電気接点や金属製 部品が腐食することがあります。それにより チェンソーが損傷することがあります。 ►
チェンソーは、清潔な乾いた状態で保管し てください。

4.12 清掃、整備、修理

警告
■ 清掃、整備、または修理時にエンジンを作動さ せておくと、ソーチェンが偶発的に回転し始め るおそれがあります。それにより重傷を負っ たり、物的損害につながったりするおそれがあ ります。 ►
エンジンを切ります。
► チェンブレーキを掛けます。
■ 使用後は、マフラーとエンジンが高温になって います。それにより火傷を負うおそれがあり ます。 ►
マフラーとエンジンが冷えるまで待ちま す。
■ 刺激の強い洗浄剤、高圧洗浄機、または尖った 物体は、チェンソー、ガイドバー、ソーチェン を損傷させるおそれがあります。チェンソー、 ガイドバー、ソーチェンを適切に清掃しない と、部品が正常に機能しなくなるか、安全装置 が働かなくなることがあります。それにより 重傷を負うことがあります。 ►
チェンソー、ガイドバー、ソーチェンは本 取扱説明書に従って清掃してください。
■ チェンソーを本書に従って整備しないと、部品 が正常に機能しなくなるか、安全装置が働かな くなるおそれがあります。重傷または致命傷 を負うおそれがあります。 ►
チェンソーは本取扱説明書に従って整備/修 理してください。
■ ガイドバーとソーチェンを本取扱説明書に従 って整備/修理しないと、部品が正常に作動し
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0000-GXX-2734-A0
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5 チェンソーの使用準備 日本語

なくなるか、安全装置が働かなくなるおそれが あります。それにより重傷を負うことがあり ます。 ►
ガイドバーとソーチェンの整備や修理時 は、本取扱説明書に従ってください。
■ ソーチェンの清掃中や整備中に、鋭利なカッタ
► チェンスプロケットカバー (2) を取り外しま
す。
► テンショナースライド (4) がハウジングの左
端に当たるまで、テンショニングスクリュー (3) を反時計回りに回転させます。
ーでケガをする場合があります。それにより 負傷するおそれがあります。 ►
耐切創手袋を着用してください。
5 チェンソーの使用準備

5.1 チェンソーの使用準備

作業を開始する前に、以下の手順に従ってくださ い: ► 以下の部品が安全な状態になっているか確認
します:
チェンソー、 4.6.1。
ガイドバー、 4.6.2。
ソーチェン、 4.6.3。
チェンソーを清掃します、
バーとチェンを取り付けます、 6.1.1。
ソーチェンを張ります、 6.2。
チェンオイルを給油します、 6.3。
チェンブレーキを点検します、 10.4。
チェンソーに給油します、 8.2。
操作部を点検します、 10.5。
チェンの潤滑状態を点検します、 10.6。
15.1。
► 上記の作業を行うことができない場合は:チェ
ンソーを使用しないでください。STIHL サー ビス店にサポートを依頼してください。

6 チェンソーの組み立て

6.1 バーとチェンの取り付け/取り 外し

6.1.1 バーとチェンの取り付け
チェンスプロケットと共に使用可能なバーとチ ェンの組み合わせは、仕様書、 れています。 ► エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
20.1 に記載さ
► タイストラップの矢印が回転方向を向くよう
にして、チェンをバー上側の溝に取り付けま す。
► ガイドバーをチェンと共にチェンソーに取り
付け、以下を点検します:
チェンのドライブリンクがチェンスプロケ
ット (7) の歯にはまっている。 カラースタッド (5) がガイドバー (6) の後
部にあるスロットに入っている。 テンショナースライド (4) のペグがガイド
バー (6) の穴 (8) にはまっている。
ガイドバー (6) の向きは、どちらでも構いません。 ガイドバー (6) 上のロゴも上下逆になる場合があ ります。 ► チェンブレーキを解除します。
► チェンスプロケットカバー (2) が取り外し可
能な状態になるまでナット (1) を反時計回り に回します。
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日本語 6 チェンソーの組み立て
► チェンがたるみなしにバーにフィットするま
で、テンショニングスクリュー (3) を時計回り に回転させます。ドライブリンクがバーの溝 とかみ合っているか確認します。
► オイルタンクキャップが上を向くようにチェ
ンソーを平らな面に置きます。
► 湿らせた布でタンクキャップとその周囲を掃
除します。
ガイドバー (6) とチェンをチェンソーに位 置決めします。
► チェンソーとぴったり重なるようにスプロケ
ットカバー (2) を取り付けます。
► ナット (1) を取り付け、しっかりと締め付けま
す。
6.1.2 バーとチェンの取り外し
► エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。 ► チェンスプロケットカバーが取り外し可能な
状態になるまでナットを反時計回りに回しま
す。 ► スプロケットカバーを取り外します。 ► テンショニングスクリューを反時計回りに止
まるまで回します。
この段階でチェンが緩みます。 ► バーとチェンを取り外します。

6.2 ソーチェンの張り方

ソーチェンは鋸断作業中に伸縮します。その結 果、チェンの張り具合が変化します。作業中はチ
► オイルタンクキャップのグリップを垂直位置
まで起こします。
► オイルタンクキャップを反時計回りに止まる
までまわします。 ► オイルタンクキャップを取り外します。 ► チェンオイルを給油します。オイルをこぼし
たり、タンクからあふれさせたりしないよう注
意してください。 ► オイルタンクキャップのグリップが閉位置に
下がったときは:グリップを垂直位置に起こし
ます。
ェンの張り具合を定期的に点検し、必要に応じて 再調整してください。 ► エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
► キャップを注入口にかぶせ、印 (1) を印 (2) に
合わせます。 ► キャップを押し下げ、止まるまで時計回りにま
► ナット (1) を緩めます。 ► チェンブレーキを解除します。 ► バーノーズを持ち上げ、以下の状態になるまで
テンショニングスクリュー (2) を時計回りに 回します:
バー中央のチェンのたるみ‘a’が 1 - 2 mm。
チェンをバーに沿って二本の指で簡単に引
くことができる。
► バーノーズを持ち上げたまま、ナット (1) を
しっかりと締め付けます。
► バー中央のチェンのたるみ‘a’が 1 - 2 mm でな
い場合:チェンの張りを再調整します。

6.3 チェンオイルの給油

チェンオイルは回転するチェンを潤滑し、冷却し ます。 ► エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
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わします。
キャップが所定の位置にはまります。印 (1)
が印 (3) に合います。 ► オイルタンクキャップを引き上げ、外れるかど
うか点検します。 ► 引き上げてもオイルタンクキャップが外れな
い場合:オイルタンクキャップのグリップを倒
します。
オイルタンクが密閉されます。 引き上げるとオイルタンクキャップが外れてし
まう場合は、以下の手順に従ってください: ► オイルタンクキャップを注入口に載せます -
どの位置でも構いません。
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0000-GXX-2933-A0

7 チェンブレーキを掛ける/解除する 日本語

► キャップを押し下げ、止まるまで時計回りにま
わします。
► キャップを押し下げ、反時計回りにまわし、印
(1) を印 (2) に合わせます。 ► オイルタンクキャップを再び閉めます。 ► オイルタンクが適切に閉まらない場合:チェン
ソーを使用しないでください。STIHL サービ
ス店にサポートを依頼してください。
チェンソーは安全な状態ではありません。

6.4 バンパースパイクの取り付け

► バンパースパイク (1) を所定の位置に合わせ
ます。 ► スクリュー (2) を取り付けます。 ► スクリュー (3) をバンパースパイクとナッ
ト (4) に通します。 ► スクリュー (2) および (3) をしっかりと締め
付けます。 バンパースパイク (1) は取り外さないでくださ
い。
7 チェンブレーキを掛ける/
解除する

7.1 チェンブレーキを掛ける

チェンソーには、チェンブレーキが搭載されてい ます。
チェンブレーキは、強いキックバックが起きると 前ハンドガードの慣性によって作動します。ま たは、オペレーターが掛けることができます。
► ハンドガードを左手で前ハンドルから離れる
方向に押します。 カチッという音がしてハンドガードがかみ合 います。チェンブレーキが掛かります。

7.2 チェンブレーキの解除

► ハンドガードを左手で前ハンドルの方向に引
きます。 カチッという音がしてハンドガードがかみ合 います。チェンブレーキが解除されます。
8 燃料の混合とチェンソーへ
の給油

8.1 燃料の混合

本チェンソーには、ガソリンと 2 ストロークエン ジンオイルを 50:1 の比率で混合した燃料が必要 です。
STIHL 社では STIHL MotoMix(モトミックス) の 使用をお勧めしています。
ご自身で燃料を混合する場合は、STIHL 2 ストロ ークエンジンオイルまたは JASO FB、JASO FC、 JASO FD、ISO-L-EGB、ISO-L-EGC あるいは ISO-L-EGD に準拠する他の高性能エンジンオイ ルを使用してください。
機械が寿命に達するまでの全期間で排ガス基準 が満たされるよう、STIHL 社では STIHL HP Ultra(ウルトラ) 2 ストロークエンジンオイルま たは同等の高性能エンジンオイルの使用を指定 しています。 ► オクタン価が 90 RON 以上で、エタノール濃度
が 10%以下のガソリンを使用してください。
► 使用する 2 ストロークエンジンオイルが要件
を満たしているか確認してください。
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0000-GXX-2934-A1
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ABC
日本語 8 燃料の混合とチェンソーへの給油
► 燃料の必要量に応じて、50:1 の混合比でガソ
リンと 2 ストロークエンジンオイルの適正量
を割り出します。混合燃料の例:
1 L のガソリン、20 ml の 2 ストロークエン
ジンオイル 3 L のガソリン、60 ml の 2 ストロークエン
ジンオイル 5 L のガソリン、100 ml の 2 ストロークエン
ジンオイル
► 承認された清潔な燃料容器にまず 2 ストロー
クエンジンオイルを入れ、次にガソリンを加え
ます。 ► 燃料を十分に混合してください。

8.2 チェンソーの給油

► エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
注記
■ 混合燃料は、強い光、直射日光、極端な温度に よって短期間で分離するおそれがあります。 分離した混合燃料を使用すると、チェンソーが 損傷するおそれがあります。 ►
燃料を十分に混合してください。
► 30 日以上保管した混合燃料は使用しないで
ください。
► タンクの縁から 15 mm の位置より上に燃料
を入れないでください。燃料をこぼさない よう注意してください。
► 燃料タンクキャップのグリップが閉位置に下
がったときは:グリップを垂直位置に起こしま す。
► チェンソーが冷めるまで待ちます。 ► 燃料タンクキャップが上を向くようにチェン
ソーを平らな面に置きます。
► 湿らせた布でタンクキャップとその周囲を掃
除します。
► 燃料タンクキャップのグリップを垂直位置ま
で起こします。
► キャップを注入口にかぶせ、印 (1) を印 (2) に
合わせます。
► キャップを押し下げ、止まるまで時計回りに回
します。 キャップは所定の位置にはまります。印 (1) が印 (4) と合い、印 (3) の方を向きます。
► 燃料タンクキャップを引き上げ、外れるかどう
か点検します。
警告
■ チェンソーは、使用中または気温が高い環境下 では高温になります。燃料の種類、標高、周囲 温度、チェンソーの温度によっては、燃料が膨 張してタンクの内圧が高まることがあります。 燃料タンクキャップを開けると、霧状の燃料が 吹き出し、引火するおそれがあります。それに より重傷を負ったり、器物が損壊したりするお
► 燃料タンクキャップを引き上げても外れない
場合:グリップを倒し、キャップの上面と同じ 高さにします。 燃料タンクは密閉されています。
燃料タンクキャップを引き上げると外れてしま う場合は、以下の手順に従ってください: ► 燃料タンクキャップを注入口に載せます - ど
の位置でも構いません。 それがあります。 ► チェンソーを冷ましてからタンクキャップ
を開けてください。
► タンクキャップはゆっくりと段階的に開け
てください。
► 燃料タンクキャップを反時計回りに約 1/8
回転させます。 燃料タンクの内圧が高まっている場合、圧力が 下がる音が聞こえます。
► タンクの内圧が解放された後:燃料タンクキャ
ップを反時計回りに回し、キャップと燃料タン クの印を合わせます。
► 燃料タンクキャップを取り外します。
► キャップを押し下げ、止まるまで時計回りに回
します。
► キャップを押し下げ、反時計回りに回し、印
(1) を印 (2) に合わせます。
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0000-GXX-6455-A0
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9 エンジンの始動と停止 日本語

► 燃料タンクキャップを再び閉めます。 ► 燃料タンクが依然として適切に閉まらない場
合:チェンソーを使用しないでください。 STIHL サービス店にサポートを依頼してくだ さい。 チェンソーは安全な状態ではありません。
9 エンジンの始動と停止

9.1 エンジンの始動

► チェンブレーキ (2) を掛けます。 ► チェンガード (鞘) を抜き取ります。 ► デコンプバルブ (1) を押します。 ►
マスターコントロールレバー (3) を 置に動かします。
► エンジンが周囲温度の場合:
の位
► チェンソーを次の 3 通りのいずれかの方法で
しっかりと保持します:
チェンソーを平坦な地面に置きます。左手
で前ハンドルを握り、チェンソーをしっかり と地面に押し付けます - 親指がハンドルの 下側に来るようにします。右足のつま先を 後ハンドルの中に入れ、確実に押さえます。 チェンソーを平坦な地面に置きます。左手
で前ハンドルを握り、チェンソーをしっかり と地面に押し付けます - 親指がハンドルの 下側に来るようにします。右足のかかとを 後ハンドルの中に入れ、確実に押さえます。 左手で前ハンドルを握り、チェンソーをしっ
かりと保持します - 親指がハンドルの下側 に来るようにします。チェンソーの後ハン ドルを、両足の膝上部で確実に挟みます。
► スロットルトリガーロックアウト (5) を押
し下げ、そのまま保持します。
► スロットルトリガー (4) を引き、そのまま保
持します。
マスターコントロールレバー (3) を
の位
► スロットルトリガー (4) とトリガーロックア
ウト (5) を放します。 マスターコントロールレバー (3) が
の位
置でかみ合います。
► かみ合った感じがするまで、右手でスターター
グリップをゆっくり引きます。
► エンジンが始動するまで、スターターグリップ
を素早く引き、スターターロープを巻き込む作
業を数回繰り返します。
マスターコントロールレバー (3) が
の位 置に合っている場合:トリガーロックアウト  (5) を押し、スロットルトリガー (4) を引きま す。
マスターコントロールレバーが の位置に戻り ます。エンジンがアイドリング回転数で作動 します。
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日本語 10 チェンソーの点検

注記
■ チェンブレーキが損傷するおそれがあるため、 チェンブレーキを掛けたままエンジンを加速 させないでください。 ►
チェンブレーキを解除してから鋸断を開始 してください。
► チェンブレーキを解除します。
チェンソーの作動準備が整いました。
► エンジンのアイドリング中にソーチェンが回
転する場合: ► エンジンを切り、チェンブレーキを掛けま
す。
► チェンソーを使用しないでください。
STIHL サービス店にサポートを依頼してく
► STIHL ゲージを使用してスプロケットの摩耗
を点検します。
► 摩耗マークが a = 0.5 mm よりも深い場合:チ
ェンソーを使用しないでください。STIHL サ ービス店にサポートを依頼してください。
チェンスプロケットを交換してください。 ださい。 チェンソーが故障しています。
► エンジンがかからない場合:マスターコントロ
ールレバー (3) を
の位置に移動し、エン

10.2 ガイドバーの点検

► エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。 ► ソーチェンとガイドバーを取り外します。
ジンの始動を再試行します。

9.2 エンジンを切る

► STIHL ファイリングゲージの目盛でバーの溝
の深さを測定します。
► 以下のいずれかが生じているときは、新品のガ
► スロットルトリガー (2) とトリガーロックア
ウト (3) を放します。 ソーチェンが停止します。
マスターコントロールレバー (1) を
の位 置に動かします。 エンジンが停止し、マスターコントロールレバ
ー (1) が
の位置に戻ります。
► エンジンが停止しない場合:
マスターコントロールレバーを
の位置に 動かします。 エンジンが停止します。
イドバーを取り付けてください:
ガイドバーが損傷している。
測定されたバー溝の深さが、規定の最小深さ
以下になっている、 19.3。 バーの溝が狭められているか、広がってい
る。
► ご不明な点があれば:STIHL サービス店にサポ
ートを依頼してください。

10.3 ソーチェンの点検

► エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
► チェンソーを使用しないでください。
STIHL サービス店にサポートを依頼してく ださい。 チェンソーが故障しています。
10 チェンソーの点検

10.1 チェンスプロケットの点検

► エンジンを切ります。 ► チェンブレーキを解除します。 ► チェンスプロケットカバーを取り外します。 ► バーとチェンを取り外します。
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0000-GXX-1372-A0
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11 チェンソーの操作 日本語

► STIHL ファイリングゲージ (2) を使用してデ
プスゲージ (1) の高さを点検します。STIHL ファイリングゲージは、チェンのピッチと適合 していなければなりません。
► デプスゲージ (1) がファイリングゲージ (2) か
ら突き出る場合:デプスゲージ (1) を低くしま す、
16.3。
► カッター上のサービスマーク (1 - 4) が目視で
きるか確認します。
► カッター上のサービスマークのいずれかが目
視できない場合:チェンソーを使用しないでく ださい。STIHL サービス店にサポートを依頼 してください。
► STIHL ファイリングゲージを使用し、全カッタ
ーで 30°の目立て角度が維持されているか点 検します。STIHL ファイリングゲージは、チェ ンのピッチと適合していなければなりません。
► 30° の目立て角度が維持されていない場合:ソ
ーチェンを再び目立てしてください。
► ご不明な点があれば:STIHL サービス店にサポ
ートを依頼してください。

10.4 チェンブレーキのテスト

► エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
警告
■ チェンのカッター部分は非常に鋭利です。切 傷を負う危険性があります。 ► 丈夫な素材の手袋を着用してください。
► ガイドバーに沿ってチェンを手で引きます。
バーに沿ってチェンを手で引けない場合は、チ ェンブレーキは働いています。
► バーに沿ってチェンを手で引ける場合:チェン
ソーを使用しないでください。STIHL サービ ス店にサポートを依頼してください。 チェンブレーキに不具合が生じています。

10.5 操作部の点検

スロットルトリガーロックアウトおよびスロッ トルトリガー ► エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。 ► ロックアウトレバーを押さずにトリガーを引
いてみます。
► トリガーを引くことができる場合:チェンソー
を使用しないでください。STIHL サービス店 にサポートを依頼してください。 スロットルトリガーロックアウトが故障して います。
► スロットルトリガーロックアウトを押し下げ、
そのまま保持します。 ► スロットルトリガーを引き、放します。 ► スロットルトリガーが円滑に動かないか、アイ
ドル位置に戻らない場合:チェンソーを使用し
ないでください。STIHL サービス店にサポー
トを依頼してください。
スロットルトリガーが故障しています。
エンジンの停止 ► エンジンを始動します。 ►
マスターコントロールレバーを
かします。
エンジンが停止し、マスターコントロールレバ
ーが の位置に戻ります。 ► エンジンが停止しない場合:
マスターコントロールレバーを の位置に 動かします。 エンジンが停止します。
► チェンソーを使用しないでください。
STIHL サービス店にサポートを依頼してく ださい。 チェンソーが故障しています。
の位置に動

10.6 チェンオイルの潤滑状態点検

► エンジンを始動し、チェンブレーキを解除しま
す。 ► ガイドバーを明るい面にかざします。 ► スロットルを開きます。
チェンからチェンオイルが飛び散り、明るい面
上で確認できます。チェンの潤滑機能は正常
に働いています。 ► チェンオイルが確認できない場合:
► エンジンを切ります。
► チェンオイルを給油します。
► チェンの潤滑状態を再点検します。
► 明るい面でチェンオイルが依然として確認
できない場合:チェンソーを使用しないでく ださい。STIHL サービス店にサポートを依 頼してください。チェンの潤滑機能に不具 合が生じています。
11 チェンソーの操作

11.1 冬季作業

+10℃以下の温度でチェンソーを使用すると、キ ャブレターが凍結することがあります。キャブ レターがエンジン周囲の暖気によってさらに暖 機されるよう、シャッターを冬季モードに設定し てください。
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0000-GXX-3163-A0
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1
min
AB C
s> 30 s30-60 s
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日本語 11 チェンソーの操作
注記
■ 温度が+10℃を超えるときにチェンソーを冬季 モードにしておくと、エンジンがオーバーヒー
► ツイストロック (1) を反時計回りに 1/4 回
転させます。 ► シュラウド (2) を取り外します。 ► シャッター (3) を引き出します。
トすることがあります。 ►
設定を夏季モードに変更してください。
► エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
► 記号 (4) をチェンソーの方向に向け、シャッタ
ー (3) を保持します。 ► シャッター (3) をガイドに止まるまで押し込
► ツイストロック (1) を反時計回りに 1/4 回
転させます。 ► シュラウド (2) を取り外します。 ► シャッター (3) を引き出します。
みます。
かみ合うのが感じられます。 ► シュラウド (2) を位置決めします。 ► カチッという音が聞こえるまでツイストロッ
ク (1) を時計回りに回します。
シュラウド (1) が固定されます。

11.3 チェンソーの較正

このチェンソーは、性能が最適化されるよう作業 中に自動調整されます。較正を行うと、チェンソ ーの性能はより短時間で最適化されます。 ► 外気温が –10°C 以下またはエンジンが冷えて
いる場合:
► 記号 (4) をチェンソーの方向に向け、シャッタ
ー (3) を保持します。
► シャッター (3) をガイドに止まるまで押し込
みます。 かみ合うのが感じられます。
► エンジンを始動し、チェンブレーキを解除し
ます。
► スロットルを約 1 分間開閉させ、エンジンを
暖機します。
► エンジンを切ります。
► シュラウド (2) を位置決めします。 ► カチッという音が聞こえるまでツイストロッ
ク (1) を時計回りに回します。 シュラウド (1) が固定されます。

11.2 夏季作業

+10℃を超える温度下で作業を行うときは、チェ ンソーを夏季モードに設定してください。 ► エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
18 0458-790-4321-B
マスターコントロールレバーを
かします。 ► チェンブレーキを掛けます。 ► スロットルトリガーを握らずにエンジンをか
けます。
エンジンが始動し、マスターコントロールレバ
の位置に留まります。
ーは ► スロットルトリガーを握らずにエンジンを 30
秒以上作動させます。ただし、60 秒以上は作
動させないでください (A)。
の位置に動
0000-GXX-3165-A0
A
12
11 チェンソーの操作 日本語
警告
■ チェンブレーキが解除されていると、チェンが 回転することがあります ‑ 重傷を負うおそれ があります。 ►
チェンソーを本取扱説明書に従って保持し ます。
► 回転するソーチェンには触れないでくださ
い。
► チェンブレーキを解除します。
注記
■ 較正作業は、チェンソーが適切に較正される前 にスロットルトリガーを放すと中止されます。 その場合は、較正作業を再開させる必要があり ます。 ►
スロットルトリガーを完全に握り、そのま ま保持します。
注記
■ 較正作業中は、スロットルトリガーを完全に 握っておかないと、チェンソーが適切に較正さ れないおそれがあります。それによりチェン ソーが損傷することがあります。 ►
スロットルトリガーを完全に握り、そのま ま保持します。
オイルポンプの調整スクリュー (1) が E(Ematic) の位置に合っているときは、オイル供給量は大半 の用途に適します。
オイルポンプ供給量は、様々なバーの長さ、樹木 の種類、作業方法に合わせて調整することができ ます。オイルポンプ調整スクリュー (1) の調整範 囲は、ストップ (2) によって制限されています。 ストップ (2) を押すと、オイル供給量をさらに増 やすことができます。
オイル供給量を増やすには ► エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。 ► オイルポンプ調整スクリュー (1) を時計回り
にまわします。
オイル供給量をさらに増やすには ► エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。 ► 適切な工具でストップ (2) を押します。
ストップ (2) は押された状態になります。
► スロットルトリガーを 30 秒以上握り (B)、
そのまま保持します。 エンジンが加速し、チェンが回転します。チェ ンソーの較正が行われます。較正中は、エンジ ン回転数が大きく変動します。
► エンジンがストールした場合:チェンソーの再
較正を試みてください。
► エンジンが繰り返しストールする場合:
► チェンブレーキを掛けます。 ► チェンソーを使用しないでください。
STIHL サービス店にサポートを依頼してく ださい。 チェンソーが故障しています。
► エンジン回転数が大きく低下したら (C) すぐ
に:スロットルトリガーを放します。 エンジンがアイドリング回転数で作動します。 以上の操作でチェンソーは較正され、使用準備 が整います。

11.4 オイル供給量の調整

注記
■ オイルポンプ調整スクリュー (1) が‘A’部分を 指しているときは、オイルタンク内のオイルは より短時間でなくなります。ソーチェンの潤 滑が適切ではなくなる時期が通常よりも早く 到来します。 ►
オイルタンクに最大量のオイルを給油して ください。
► オイルの増量供給が不要になった時点で、
オイルポンプ調整スクリューを‘A’部分から 左側へ回してください。
オイルポンプ調整スクリュー (1) を時計回 りにまわします。
オイル供給量を減らすには ► エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。 ► オイルポンプ調整スクリュー (1) を反時計回
りにまわします。
チェンソーには供給量調整式オイルポンプが搭 載されています。
0458-790-4321-B 19
0000-GXX-2948-A1
0000-GXX-2949-A1
0000-GXX-2950-A1
0000-GXX-1245-A0
1
2
1
2
B
B
0000-GXX-1246-A0
日本語 11 チェンソーの操作

11.5 チェンソーの保持と操作

11.7 枝払い

► 左手でハンドルバーを握り、右手でコントロー
ルハンドルを握ってチェンソーを保持し、制御 します。左手の親指をハンドルバーにかけ、右 手の親指をコントロールハンドルにかけてく
► チェンソーを木材の上で支えます。 ► チェンを最高速で作動させ、枝に接触させなが
► ガイドバー上側で枝を切断します。
ださい。

11.6 鋸断

警告
■ キックバックが生じると、チェンソーが作業者 の方向に跳ね上がることがあります。それに より重傷または致命傷を負うおそれがありま す。 ►
常にチェンを最高速で作動させて鋸断して ください。
► ガイドバーの先端上部 1/4 部分を使用しな
いでください。
► チェンを最高速で作動させ、ガイドバーを垂
直にして切断を開始します。
► バンパースパイクを当て、それを支点として利
用します。
► ガイドバーの全幅を木材内へ導き、必要に応じ
► 鋸断の最後の部分では、チェンソーの重量を支
えてください。
20 0458-790-4321-B
► 枝に張力が加わっている場合:圧縮側に負荷軽
減カット (1) を入れた後、張力側から玉切り (2) を行います。

11.8 樹木の伐倒

11.8.1 伐倒方向と退避路の決定 ► 木が倒れる場所が確実になるように、伐倒方向
を決めます。
► 退避路 (B) を決める際には、以下の点を遵守/確
認します:
退避路 (B) が伐倒方向 (A) に対して 45°にな
るようにする。 退避路 (B) から障害物をすべて取り除く。
樹頭を観察することができる。
斜面では、傾斜に平行になるように退避路
(B) を設ける。
11.8.2 幹周辺の作業区域の準備 ► 幹周辺の作業区域から障害物を取り除きます。 ► 幹周辺から茂みを取り除きます。
0000-GXX-1247-A0
Ø
1/10
0000-GXX-1251-A1
C
C
E
G
0000-GXX-1249-A0
0000-GXX-1250-A1
3.
1.
2.
0000-GXX-1252-A0
11 チェンソーの操作 日本語
► 太く、健全な板根がある場合:まず垂直に切断
し、次に水平に切断し、切り出された板根を取 り除きます。
11.8.3 伐倒の基本情報
► 受け口が伐倒方向に対して直角になり、チェン
ソーが地面に近くなるように位置決めします。 ► 水平に切り込みを入れます。 ► 水平切断面まで 45°の角度で切断します。
► 健全で長い繊維の樹木の場合:根張り切断時に
C 伐倒受け口
伐倒受け口によって伐倒方向が決まります。
D つる
つるは、木が倒れるのをコントロールする助 けとなります。つるの幅は、幹の直径の 1/10 です。
E 追い口
樹木は追い口を用いて伐倒します。追い口は
は以下の点を遵守してください:
両側で同じ寸法だけ切断する。
幹の直径の 1/10 を切断幅とする。
11.8.5 突っ込み切り 突っ込み切りは、伐倒に必要な技術です。
幹の直径の 1/10 (最低 3 cm) 、受け口下側よ りも上部に設けます。
F 追いづる (安定化用)
追いづるは樹木を支え、急に倒れるのを防ぎ ます。追いづるの幅は、幹の直径の 1/10 から 1/5 です。
J 追いづる (保持用)
追いづるは樹木を支え、急に倒れるのを防ぎ ます。追いづるの幅は、幹の直径の 1/10 から 1/5 です。
11.8.4 受け口 受け口によって伐倒方向が決まります。受け口
の作成に関する国別基準に従ってください。
► チェンを最高速で作動させながら、ガイドバー
の先端下部で切断を開始します。 ► 切り目の深さがガイドバー幅の 2 倍になるま
で切り込みます。 ► ソーを突っ込み切り位置に差し込みます。 ► 突っ込み切りを行います。
11.8.6 適切な伐倒方法の選択 伐倒方法の選択は、以下の要因によって決まりま す:
樹木の自然な傾き
樹木の枝ぶり
樹木の損傷程度
0458-790-4321-B 21
樹木の健康状態
0000-GXX-1253-A0
1
2
0000-GXX-1254-A0
1.
2.
0000-GXX-1255-A0
3.
0000-GXX-1256-A0
1.
2.
3.
4.
5.
6.
0000-GXX-1257-A0
日本語 11 チェンソーの操作
樹木に雪が積もっている場合:雪の量
傾斜方向
風向きと風速
付近の樹木 (存在する場合)
こうした要因は、状況によって異なります。本取 扱説明書では、2 種類だけ取り上げ、解説しま す。
► 伐倒用クサビを差し込みます。伐倒用クサビ
は、幹の直径と追い口の幅と一致する必要があ
ります。 ► 大声で周囲に警告します。 ► 腕を伸ばした状態でチェンソーを保持し、追い
口と同じ高さで外側から水平に追いづるを切
断します。
樹木が倒れます。
11.8.8 太い幹の標準木の伐倒 標準木は、追い口と追いづるで伐倒します。この
追い口は、樹木の直径がガイドバーの長さよりも 大きい場合に設けます。 ► 大声で周囲に警告します。
1 標準木
標準木は垂直に立ち、樹頭が揃っています。
2 傾木
傾木は斜めに立ち、樹頭が伐倒方向を向いて います。
11.8.7 細い幹の標準木の伐倒 標準木は、追い口と追いづるで伐倒します。この
追い口は、樹木の直径がガイドバーの長さよりも 小さい場合に設けます。 ► 大声で周囲に警告します。
► 追い口と同じ高さにバンパースパイクをかみ
合わせ、それを支点として利用します。 ► ソーを水平に保持し、できるだけ深く追い口を
設けます。 ► つるの方向に追い口を広げます。 ► 追いづるの方向に追い口を広げます。 ► 樹木の反対側に移動します。 ► 同じ高さで追い口を突っ込み切りします。 ► つるの方向に追い口を広げます。 ► 追いづるの方向に追い口を広げます。
► 幹の反対側に抜けるまで、追い口を突っ込み切
りします (
11.8.5)。
► つるの後方にバンパースパイクをかみ合わせ、
それを支点として利用します。 ► つるの方向に追い口を広げます。 ► 追いづるの方向に追い口を広げます。
► 伐倒用クサビを差し込みます。伐倒用クサビ
は、幹の直径と追い口の幅と一致する必要があ
ります。 ► 大声で周囲に警告します。 ► 腕を伸ばした状態でチェンソーを保持し、追い
口と同じ高さで外側から水平に追いづるを切
断します。
22 0458-790-4321-B
樹木が倒れます。
0000-GXX-1258-A0
1.
2.
0000-GXX-1259-A0
0000-GXX-1260-A0
3.
2.
1.
5.
6.
4.
0000-GXX-1261-A0

12 作業後 日本語

11.8.9 細い幹の傾いた木の伐倒 傾いた木は、追い口と追いづるで伐倒します。こ
の追い口は、樹木の直径がガイドバーの長さより も小さい場合に設けます。 ► 大声で周囲に警告します。
► 樹木の反対側に移動します。 ► 追い口と同じ高さでつるの後ろ側にバンパー
スパイクをかみ合わせ、それを支点として利用
します。 ► ソーを水平に保持し、できるだけ深く追い口を
設けます。 ► つるの方向に追い口を広げます。 ► 追いづるの方向に追い口を広げます。
► 幹の反対側に抜けるまで、追い口を突っ込み切
りします ( 11.8.5)。 ► つるの方向に追い口を広げます。 ► 追いづるの方向に追い口を広げます。
► 大声で周囲に警告します。 ► 腕を伸ばした状態でチェンソーを保持し、外側
から下向きに追いづるを切断します。 樹木が倒れます。
12 作業後

12.1 作業後

► エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。 ► チェンソーが冷めるまで待ちます。 ► チェンソーが濡れている場合:チェンソーを乾
► 大声で周囲に警告します。 ► 腕を伸ばした状態でチェンソーを保持し、外側
から下向きに追いづるを切断します。
樹木が倒れます。
11.8.10 太い幹の傾いた木の伐倒 傾いた木は、追い口と追いづるで伐倒します。こ
の追い口は、樹木の直径がガイドバーの長さより も大きい場合に設けます。 ► 大声で周囲に警告します。
かします。 ► チェンソーを掃除します。 ► バーとチェンを掃除します。 ► チェンスプロケットカバーのナットを緩めま
す。 ► テンショニングスクリューを反時計回りに 2
回転させます。
この段階でチェンが緩みます。 ► チェンスプロケットカバーのナットを締め付
けます。 ► ガイドバーを完全に覆うようにチェンガード
を取り付けます。

13 運搬

13.1 チェンソーの運搬

► エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。 ► ガイドバーを完全に覆うようにチェンガード
を取り付けます。
► 追い口と同じ高さで追いづるの後ろ側にバン
パースパイクをかみ合わせ、それを支点として 利用します。
► ソーを水平に保持し、できるだけ深く追い口を
設けます。 ► つるの方向に追い口を広げます。 ► 追いづるの方向に追い口を広げます。
0458-790-4321-B 23
チェンソーの運搬 ► チェンソーは、右手で前ハンドルを持ち、ガイ
ドバーを後ろに向けて運搬してください。
チェンソーの車両輸送 ► 倒れたり、ずれたりしないようチェンソーを固
定してください。
1
1
0000-GXX-2939-A0
1
2
0000-GXX-2951-A0
3
3
0000-GXX-2952-A0
2
1
3

日本語 14 保管

14 保管

14.1 チェンソーの保管

► エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。 ► ガイドバーを完全に覆うようにチェンガード
を取り付けます。 ► チェンソーを保管するときには以下の点を遵
守してください:
チェンソーを子どもの手の届かない場所に
保管する。 チェンソーが清潔で乾燥した状態になって
いる。
► チェンソーを 3 ヶ月以上保管する場合:
► バーとチェンを取り外します。
► 燃料タンクキャップを開けます。
► 燃料タンクを空にします。
► 燃料タンクキャップを閉めます。
► STIHL サービス店に燃料タンクの清掃を依
頼してください。
► エンジンを始動し、チェンブレーキを掛け、
停止するまでエンジンをアイドリングさせ ます。

15 清掃

15.1 チェンソーの清掃

► エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。 ► チェンソーが冷めるまで待ちます。 ► チェンソーを湿らせた布または STIHL 樹脂溶
剤で拭きます。 ► 冷却風吸入部を柔らかいブラシで清掃します。

15.2 バーとチェンの清掃

► エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。 ► バーとチェンを取り外します。
► オイルポート (1)、オイルインレット孔 (2)、バ
ーの溝 (3) を柔らかいブラシまたは STIHL 樹 脂溶剤で清掃します。
► ソーチェンを柔らかいブラシまたは STIHL 樹
脂溶剤で清掃します。
► バーとチェンを取り付けます。

15.3 エアフィルターの清掃

エアフィルターには非常に細かい粉塵が溜まる ことがあります。そうした粉塵はフィルターを 詰まらせるおそれがあり、ブラシをかけたり、叩 いたりしても取り除けないことがあります。 エ アフィルターは洗浄剤で清掃する必要がありま す。 ► エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
► ツイストロック (1) を反時計回りに 1/4 回
転させます。
► ツイストロック (1) を反時計回りに 1/4 回
転させます。 ► シュラウド (2) を取り外します。 ► チェンスプロケットカバーを取り外します。 ► 柔らかいブラシ、湿らせた布、または STIHL 
樹脂溶剤を使用してシリンダーフィンとシュ
ラウドの内側を清掃します。 ► スプロケット周辺部を湿らせた布または
STIHL 樹脂溶剤で清掃します。 ► シュラウド (2) を位置決めします。 ► カチッという音が聞こえるまでツイストロッ
► チェンスプロケットカバーを取り付けます。
24 0458-790-4321-B
ク (1) を時計回りに回します。
シュラウドが固定されます。
► シュラウド (2) を取り外します。 ► エアフィルター (3) 周辺部を湿らせた布ま
► エアフィルター (3) を手で反時計回りに 
1/4 回転させます。 ► エアフィルター (3) を取り外します。 ► 流水でエアフィルター (3) 外側から大きなゴ
ミを洗い流します。 ► エアフィルター (3) が損傷している場合:新
品のエアフィルター (3) を取り付けてくださ
い。
0000-GXX-3808-A0
3
11
3
0000-GXX-3809-A0
0000-GXX-5806-A0
3

16 整備 日本語

警告
■ 皮膚に付着したり、目に入ったりすると、洗浄 剤は炎症を引き起こすおそれがあります。 ► 洗浄剤に同梱されている取扱説明書に従っ
てください。 ► 洗浄剤には触れないでください。 ► 洗浄剤が皮膚に付着したときは:付着した
部分を大量の石鹸と水で洗浄してくださ
い。 ►
洗浄剤が目に入ったときは:多量の水で 15
分以上洗眼し、医師の診察を受けてくださ
い。
エアフィルター (3) の外側と内側に STIHL 特殊洗浄剤または pH 値が 12 以上 の洗浄剤を吹き付けます。
► STIHL 特殊洗浄剤または洗浄剤が効果を発
揮するまで 10 分間待ちます。
► 柔らかいブラシを使用してエアフィルター 
(3) の外側を清掃します。
► エアフィルター (3) の外側と内側を流水で
すすぎます。
► エアフィルター (3) を自然乾燥させます。
► エアフィルター (3) を手で所定の位置に押
し込み、時計回りに回してかみ合わせます。 “STIHL”のロゴを水平位置に合わせます。
► シュラウド (2) を位置決めします。 ► カチッという音が聞こえるまでツイストロッ
ク (1) を時計回りに回します。 シュラウド (1) が固定されます。

15.4 スパークプラグの清掃

► エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。 ► チェンソーが冷めるまで待ちます
► ツイストロック (1) を反時計回りに 1/4 回転ま
わします。 ► シュラウド (2) を取り外します。 ► スパークプラグターミナル (3) を引き抜きま
す。 ► スパークプラグ周辺部が汚れている場合:湿ら
せた布で掃除してください。 ► スパークプラグを取り外します。 ► 湿らせた布でスパークプラグを掃除します。 ► スパークプラグが腐食している場合:新しいス
パークプラグを取り付けてください。
► スパークプラグを取り付け、しっかりと締め付
けます。 ► スパークプラグターミナル (3) を接続し、し
っかりと押し込みます。 ► シュラウド (2) を位置決めします。 ► ツイストロック (1) を時計回りに 1/4 回転まわ
します。
16 整備

16.1 整備間隔

整備間隔は、環境と運転条件によって異なりま す。STIHL 社では次の間隔による整備をお勧め しています:
チェンブレーキ ► チェンブレーキは、以下の間隔で STIHL サー
頻繁な使用時:3 ヶ月毎
時々の使用時:6 ヶ月毎
たまにしか使用しない時:12 ヶ月毎
100 運転時間毎 ► 新しいスパークプラグを取り付けてください。
毎週 ► チェンスプロケットを点検します。 ► ガイドバーの点検とバリ取りを行います。 ► ソーチェンの点検と目立てを行います。
毎月 ► エアフィルターを掃除します。 ► STIHL サービス店にオイルタンクの清掃を依
頼してください。
0458-790-4321-B 25
0000-GXX-1219-A0
0000-GXX-1220-A1

日本語 17 修理

► STIHL サービス店に燃料タンクの清掃を依頼
してください。
► STIHL サービス店に燃料タンクのピックアッ
プボディ (フィルター) の清掃を依頼してくだ さい。
12 ヵ月毎 ► STIHL サービス店に燃料タンクのピックアッ
プボディ (フィルター) の交換を依頼してくだ さい。
► 以下の点を遵守しながら各カッターに丸ヤス
リをかけます:
丸ヤスリがチェンのピッチと適合している
か確認します。 カッターの内側から外側に向かってヤスリ
をかけます。 ヤスリをガイドバーに対して直角になるよ
うに保持します。 30°の目立て角度を維持します。

16.2 ガイドバーのバリ取り

ガイドバーの外端部にはバリが生じることがあ ります。 ► バリは平ヤスリまたは STIHL ガイドバードレ
ッシングツールを使用して取り除いてくださ い。
► ご不明な点があれば:最寄りの STIHL サービ
ス店に連絡してください。

16.3 ソーチェンの目立て

ソーチェンを適切に目立てするには、練習を重ね る必要があります。
STIHL ヤスリ、STIHL 目立て補助具、STIHL 目 立て機、「STIHL ソーチェンの目立て」冊子は、 良い結果を生むのに役立ちます。冊子は、右記の サイトから入手できます:http://www.stihl.com/ sharpening-brochure
STIHL 社では、ソーチェンの目立てを STIHL サ ービス店に依頼されることをお勧めしています。
警告
■ チェンのカッター部分は非常に鋭利です。切 傷を負う危険性があります。 ► 丈夫な素材の手袋を着用してください。
► STIHL ファイリングゲージと同一高になり、サ
ービスマークと平行になるようデプスゲージ を平ヤスリで削ります。STIHL ファイリング ゲージは、チェンのピッチと適合していなけれ ばなりません。
► ご不明な点があれば:STIHL サービス店にサポ
ートを依頼してください。
17 修理

17.1 チェンソー、ガイドバー、ソー チェンの修理

ユーザーはチェンソー、ガイドバー、ソーチェン を修理できません。 ► チェンソー、ガイドバー、ソーチェンが損傷し
た場合:チェンソー、ガイドバー、ソーチェン を使用しないでください。STIHL サービス店 に連絡してください。

18 トラブルシューティング

18.1 チェンソーのトラブルシューティング

大半の不具合は、同じ原因で引き起こされます。 ► 以下の作業を行います:
► エアフィルターを掃除します。 ► スパークプラグを清掃するか、交換します。 ► チェンソーを冬季または夏季用に調整します。
► 引き続き不具合が解消されない場合:下表に記載されている作業を行ってください。
26 0458-790-4321-B
11
3
0000-GXX-3809-A0
18 トラブルシューティング 日本語
状態 原因 処置 エンジンが始動しない。燃料タンク内の燃料
► 燃料を混合し、チェンソーに給油します。
が不足している。 エンジンが燃料を吸
► 燃焼室を換気します。
い込みすぎている。 キャブレターが過熱
► チェンソーが冷めるまで待ちます。
している。 キャブレターが凍結
► チェンソーを+10℃まで暖機します。
している。
エンジンのアイドリ ングが不安定。
アイドリング回転中 にエンジンがストー
キャブレターが凍結 している。
キャブレターが凍結 している。
► チェンソーを+10℃まで暖機します。
► チェンソーを+10℃まで暖機します。
ルする 加速不良 チェンが張り過ぎて
► チェンを適切に張ります。
いる。 チェン潤滑システム
► オイル供給量を増やします。 がチェンオイルを十 分に供給していない。
エンジンが最大回転 数に達しない。
チェンソーが周囲条 件に対して適切に調
► チェンソーを較正します。
整されていない。
スロットルを開いて も、ソーチェンが回転 しない。
チェンブレーキが掛 かっている。
チェンが張り過ぎて
► チェンブレーキを解除します。
► チェンを適切に張ります。 いる。
鋸断中に煙が発生す るか、焦げる臭いがす る。
バーノーズスプロケ ットが詰まっている。
チェンが適切に目立 てされていない。
タンク内のチェンオ
► バーノーズスプロケットを STIHL 樹脂溶剤で掃除し
ます。
► チェンを適切に目立てします。
► チェンオイルを給油します。 イルが不足している。
チェン潤滑システム
► オイル供給量を増やします。 がチェンオイルを十 分に供給していない。
チェンが張り過ぎて
► チェンを適切に張ります。 いる。
チェンソーを適切に 使用していない。

18.2 燃焼室の換気

► チェンブレーキを掛けます。
► 適切な使用方法の説明を受け、練習を積んでくださ
い。
► スパークプラグターミナル (3) を抜き取りま
す。 ► スパークプラグを取り外します。 ► スパークプラグを乾かします。
► ツイストロック (1) を反時計回りに 1/4 回
転させます。
► シュラウド (2) を取り外します。
0458-790-4321-B 27
0000-GXX-5806-A0
3

日本語 19 技術仕様

オイルタンク容量:340 cc (0.34 l)
警告
■ スパークプラグターミナルを取り外してスタ ーターグリップを引くと、エンジン外部で火花 が発生することがあります。引火または爆発 が起きやすい環境下では、火花によって火災や 爆発が生じるおそれがあります。それにより 重傷または致命傷を負ったり、器物が損壊した りすることがあります。 ►
マスターコントロールレバーを の位置に 動かし、保持したままスターターグリップ を引いてください。
マスターコントロールレバーをの位置に移 動し、そのまま保持します。
► スターターグリップ (3) を引き、手を添えて戻
す作業を数回繰り返します。 燃焼室が換気されます。
► スパークプラグを差し込み、締め付けます。
► スパークプラグターミナル (3) を接続し、し
っかりと押し込みます。
► シュラウド (2) を位置決めします。 ► カチッという音が聞こえるまでツイストロッ
ク (1) を時計回りに回します。 ツイストロックがロックされます。
19 技術仕様
19.1 STIHL MS 462 C-M チェン
ソー
排気量:72.2 cc
ISO 7293 に準拠したエンジン出力:4.4 kW (6
bhp) ISO 11681 に準拠したアイドリング回転数:
2,800 ± 50 rpm 承認されているスパークプラグ:NGK CMR6H
(STIHL 供給) 電極ギャップ:0.5 mm
MS 462 C‑M:6.0 kg
ハンドルおよびキャブレターヒーター付き
MS 462 C-M:6.1 kg
燃料タンク容量:720 cc (0.72 l)

19.2 チェンスプロケットとチェンス ピード

以下のチェンスプロケットを使用できます:
7 枚歯、3/8” 用
ISO 11681 に準拠した最大チェンスピー
ド:28.9 m/s 最大出力時のチェンスピード:21.7 m/s

19.3 ガイドバー溝の最小深さ

溝の最小深さは、ガイドバーのピッチによって異 なります。
3/8" 6 mm

19.4 音圧・騒音・振動数値

ISO 22868 に準拠して測定した音圧レベル
Lp:108 dB(A) 騒音の音圧レベルの K 値は、2 dB(A) です。
ISO 22868 に準拠して測定した音響出力レベ
ル Lw:119 dB(A) 騒音の音響出力レベルの K 値は、2 dB(A) です。
ISO 22867 に準拠して測定した振動加速度 a
前ハンドル(ハンドルバー):4.8 m/s² 振動レ
ベルの K 値は、2 m/s² です。 後ハンドル:3.6 m/s² 振動レベルの K 値は、
2 m/s² です。
振動に関する指令 2002/44/EC の遵守について の詳細は、www.stihl.com/vib をご覧ください。

19.5 REACH

REACH は EC の規定で、化学物質 (Chemical substances) の登録 (Registration)、評価 (Evaluation)、認可 (Authorisation)規制を意味しま す。
REACH 規定の遵守に関する詳細については、 www.stihl.com/reach をご覧ください。

19.6 排気ガス

EU 型式認定手順に従って測定した CO2値は、 www.stihl.com/co2 に記載されています。
CO2測定値は、代表的なエンジンを実験室で標準 的な試験手順に従って測定した結果であり、特定
のエンジンの性能を明示的、暗示的に保証する数 値ではありません。
適用される排気ガス規制の要件は、本書に記載さ れている方法で機械を使用し、整備することによ って満たされます。型式認定は、エンジンを改造 すると無効になります。
hv
28 0458-790-4321-B

20 バーとチェンの組み合わせ 日本語

20 バーとチェンの組み合わせ

20.1 STIHL MS 462 チェンソー

ピッチ ドライブリン
クゲージ/溝 幅
3/8" 1.6 mm
ガイドバーの切断長は、使用するチェンソーとソーチェンによって異なります。実際の切断長は、規 定の長さよりも短い場合があります。
21 スペアパーツおよびアクセ
サリー

21.1 スペアパーツおよびアクセサリ ー

これらの記号は、STIHL 純正のスペア パーツと STIHL 純正のアクセサリーに 付けられています。
STIHL 社では、STIHL 純正の交換部品とアクセサ リーの使用をお勧めしています。
STIHL 社は市場に出回っている商品を継続的に 調査しておりますが、他社製スペアパーツとアク セサリーの信頼性、安全性、適性を判断すること
長さ ガイドバー ノーズスプロ
ローロマチック
40 cm
45 cm
50 cm
55 cm
63 cm
71 cm
75 cm
E
ローロマチック
ES
ローロマチック
E
ローロマチック
ES
ローロマチック
E
ローロマチック
ES
ローロマチック
ES ライト
デュロマチッ
ク E
ローロマチック
ES
ローロマチック
E
ローロマチック
ES
ローロマチック
ES ライト
ローロマチック
ES
ローロマチック
ES ライト
ローロマチック
ES
ケット歯数
11 60
11 66
11
-
11 76
11 84
11 91
11 98
はできません。そのため、STIHL 社はそうした部 品の使用を許可しておりません。
STIHL 純正の交換部品と STIHL 純正のアクセサ リーは、STIHL サービス店から入手することがで きます。

22 廃棄

22.1 チェンソーの廃棄

廃棄に関する情報は、STIHL サービス店で入手す ることができます。 ► チェンソー、ガイドバー、ソーチェン、混合燃
料、2 ストロークエンジンオイル、アクセサリ ー、およびパッケージは、地域の規制と環境要 件に従って処分してください。
ドライブリンク数ソーチェン
72
36 RS (3621 型)
36 RS3 (3626
型)
36 RM (3652 型)
0458-790-4321-B 29

日本語 23 EC 適合証明書

23 EC 適合証明書

23.1 STIHL MS 462 C-M チェンソー

ANDREAS STIHL AG & Co. KG Badstraße 115 D-71336 Waiblingen
Germany (ドイツ) は、独占的な責任下で下記の製品が
製品名:チェンソー
メーカー:STIHL
型式:MS 462 C‑M、MS 462 C‑M VW
機械番号:1142
排気量:72.2 cm³
指令 2011/65/EU、2006/42/EC、2014/30/EU お よび 2000/14/EC の関連する条項に適合してお り、製造の時点で有効であった次の規格のバージ ョンに準拠して開発および製造されたことを保 証いたします:EN ISO 11681‑1、EN 55012、お よび EN 61000‑6‑1。
EC 型式検査は、指令 2006/42/EC 12.3(b) 条規定 に準拠して行われました。検査場所:DPLF, Deutsche Prüf- und Zertifizierungsstelle für Land­und Forsttechnik GbR (NB 0363), Spremberger Straße 1, 64823 Groß‑Umstadt, Germany
証明書番号 K-EG -2016/7987
音響出力レベルの測定値と保証値は、指令 2000/14/EC の付録 V および ISO 9207 基準に準 拠しています。
音響出力レベル測定値:119 dB(A)
音響出力レベル保証値:121 dB(A)
技術資料の保管場所:ANDREAS STIHL AG & Co. KG Produktzulassung
製品の製造年と機械番号は、チェンソーに表示さ れています。
Waiblingen にて発行、2020 年 02 月 03 日 ANDREAS STIHL AG & Co. KG
代理人 Dr. Jürgen Hoffmann、Head of Product Data,
Regulations and Licensing (製品データ・規制・ 認可部長)
30 0458-790-4321-B
23 EC 適合証明書 日本語
0458-790-4321-B 31
www.stihl.com
*04587904321B*
0458-790-4321-B
*04587904321B*
0458-790-4321-B
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