
MS 462 C-M
取扱説明書2 - 30

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0000-GXX-3166-A0
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日本語
目次
1 ごあいさつ.................................................. 2
2 はじめに......................................................2
3 概要.............................................................2
4 安全に関する重要事項................................ 4
5 チェンソーの使用準備.............................. 11
6 チェンソーの組み立て.............................. 11
7 チェンブレーキを掛ける/解除する........... 13
8 燃料の混合とチェンソーへの給油............ 13
9 エンジンの始動と停止.............................. 15
10 チェンソーの点検..................................... 16
11 チェンソーの操作..................................... 17
12 作業後....................................................... 23
13 運搬...........................................................23
14 保管...........................................................24
15 清掃...........................................................24
16 整備...........................................................25
17 修理...........................................................26
18 トラブルシューティング.......................... 26
19 技術仕様....................................................28
20 バーとチェンの組み合わせ.......................29
21 スペアパーツおよびアクセサリー............ 29
22 廃棄...........................................................29
23 EC 適合証明書.......................................... 30
1 ごあいさつ
お客様各位
STIHL 製品をご購入いただき、誠にありがとうご
ざいます。弊社では、お客様のご要望を満たす高
品質の製品を開発し、製造しております。弊社の
製品は、極端な条件下においても高い信頼性が発
揮されるよう設計されております。
STIHL 社は上質なサービスでも定評があります。
弊社販売店は、お客様にご満足いただける助言や
商品説明だけでなく、広範なサービスサポートも
提供しております。
STIHL 社は天然資源を持続可能かつ責任ある方
法で利用することに尽力しており、この方針を明
示しています。本取扱説明書は、製品の長きに渡
る耐用年数において、お客様が STIHL 製品を安
全かつ環境に優しい方法で使用するのに役立つ
よう考えられています。
弊社をご愛顧いただきまして有難うございます。
今後とも STIHL 製品をご愛用いただきますよう
お願い申し上げます。
重要!初めて使用する前に取扱説明書をお読み
ください。取扱説明書は、必要なときに参照でき
るよう安全な場所に保管してください。
2 はじめに
2.1 本書内の警告表示
警告
■ 重傷または死亡の原因となるおそれのある危
険を示しています。
► 記載されている対策を講じると、重傷また
は死亡事故を防ぐことができます。
注記
■ 物的損害の原因となるおそれのある危険を示
しています。
► 記載されている対策を講じると、物損事故
を防ぐことができます。
2.2 本文中の記号
この記号は、本取扱説明書の章を示します。
3 概要
3.1 チェンソー
オリジナルの取扱説明書の翻訳
0000007758_013_J
無塩素漂白紙使用
印刷インクには植物油が使用され、紙はリサイクル可能です。
© ANDREAS STIHL AG & Co. KG 2021
0458-790-4321-B. VA2.K21.
Dr. Nikolas Stihl
2 0458-790-4321-B

3 概要 日本語
1 前ハンドガード
チェンがオペレーターの左手に接触するのを
防ぎ、チェンブレーキを作動させるレバーと
して働き、特定のキックバック状況下で慣性
力によってチェンブレーキを作動させます。
2 マフラー
チェンソーが発する騒音を低減します。
3 バンパースパイク
鋸断中にチェンソーを木材に安定的に接触さ
せ続けるための歯付きストップ。
4 ソーチェン
木を切断します。
5 ガイドバー
ソーチェンを支え、導きます。
6 チェンキャッチャー
バーから外れるか、破断したチェンがオペレ
ーターに接触する危険を低減します。
7 テンショニングスクリュー
チェンの張りを調整します。
8 チェンスプロケット
チェンを駆動させる歯車。
9 チェンスプロケットカバー
チェンスプロケットを覆い、ガイドバーをチ
ェンソーに固定します。
10 ナット
チェンスプロケットカバーをチェンソーに固
定します。
11 シュラウド
エンジン用カバー
12 ツイストロック
シュラウドをチェンソーに固定します。
13 ハンドルバー (前ハンドル)
チェンソーの保持、制御、運搬用に使用しま
す。
14 デコンプバルブ
エンジンを始動しやすくします。
15 スパークプラグ
エンジン内の混合気に点火します。
16 シャッター
夏季または冬季作動モードの設定用。
17 スパークプラグターミナル
イグニッションリードをスパークプラグに接
続します。
18 エアフィルター
エンジン吸気を濾過します。
19 スロットルトリガーロックアウト
スロットルトリガーのロックを解除します。
20 コントロールハンドル
チェンソーの操作、保持、制御に使用します。
21 後ハンドガード
バーから外れるか、破断したチェンがオペレ
ーターの右手に接触するのを防ぎます。
22 スロットルトリガー
エンジン回転数を制御します。
23 マスターコントロールレバー
エンジンを始動、作動、および停止させます。
24 燃料タンクキャップ
燃料タンク用の蓋。
25 スターターグリップ
エンジンのクランキング用
26 オイルポンプ調整スクリュー
チェンオイル供給量が調整されます。
27 ストップ
オイルポンプ調整スクリューの回転範囲を制
限します。
28 オイルタンクキャップ
オイルタンク用の蓋。
29 チェンガード
ユーザーがソーチェンに接触しないよう保護
します。
# 機械番号
3.2 特徴
このチェーンソーには次の機能が装備されてい
る場合があります:
1 ハンドルヒーターのスイッチ
ハンドルヒーターのオン/オフを切り替えま
す。前/後ハンドルが加熱されます。
3.3 記号
チェンソーに表示されている記号の意味:
この記号は、燃料タンクを示していま
す。
この記号は、チェンオイルタンクを示して
います。
チェンブレーキは、この方向で掛かり
ます/解除されます。
0458-790-4321-B 3

日本語 4 安全に関する重要事項
この記号は、チェンの回転方向を示し
ています。
この記号は、オイルポンプ調整スクリ
ューとチェンオイル供給量を示してい
ます。
この方向に回転させると、チェンの張りが
増します。
シャッターは、この位置では冬季モードに
設定されています。
シャッターは、この位置では夏季モードに
設定されています。
この記号は、ハンドルヒーターのスイッチ
を示しています。
この記号は、デコンプバルブを示していま
す。
マスターコントロールレバーをこの方向に
動かすと、エンジンが停止します。
マスターコントロールレバーをこの位置に
動かすと、エンジンが停止します。
マスターコントロールレバーがこの位置
で、エンジンは作動または始動します。
マスターコントロールレバーがこの位置
で、エンジンを始動できます。
製品が発する騒音を比較できるよう、
指令 2000/14/EC に準拠して決定され
た dB(A) 単位の音響出力レベル保証
値。
4 安全に関する重要事項
4.1 警告標示
チェンソー上の警告標示の意味:
安全上の注意事項を遵守し、必要な予
防措置を講じてください。
製品をお使いになる際は、本取扱説明
書をよくお読みいただき、ご理解くだ
さい。また本書は必ず保管してくださ
い。
保護メガネ、イヤープロテクター、ヘ
ルメットを着用してください。
キックバックに関する安全通知を遵守
し、必要な予防措置を講じてください。
4.2 用途
STIHL MS 462 C-M チェンソーは、木材の切断、
枝払い、伐倒用に設計されています。
警告
■ 設計された目的以外でチェンソーを使用する
と、重傷または致命傷や器物損壊の原因になる
おそれがあります。
►
チェンソーは、本取扱説明書に従って使用
してください。
4.3 オペレーター
警告
■ 適切な研修または指導を受けていない使用者
は、チェンソーの使用に伴う危険を認識/認知
できません。使用者または他の人員が重傷ま
たは致命傷を負うおそれがあります。
► 製品をお使いになる際は、取扱説明
書をよくお読みいただき、ご理解く
ださい。また本書は必ず保管してく
ださい。
►
このチェンソーを譲渡する場合:必ず本取
扱説明書を一緒に手渡してください。
► 使用者が以下の必要条件を満たしているこ
とを確認してください:
使用者は、十分な休息をとっている。
–
チェンソーを使用するために適切な身
–
体的および精神的状態にある。使用者
の身体的、感覚的、または精神的機能が
制限されている場合、その使用者は、責
任者の監督の下で、または責任者による
指導どおりにのみ作業することができ
ます。
使用者はチェンソーの危険を認知する
–
ことができる。
使用者は法定年齢に達しているか、国の
–
規則や規制に従った監督下での職業訓
練を受けていなければなりません。
使用者は、初めてチェンソーを使用する
–
前に、STIHL サービス店、またはその他
の経験豊富な使用者から指導を受けて
いる。
使用者は、アルコールまたは薬物の影響
–
を受けていてはなりません。
► チェンソーの使用が初めての場合:木挽き
台や他の土台の上で丸太を鋸断する練習を
してください。
►
ご不明な点があれば:STIHL サービス店に
サポートを依頼してください。
■ チェンソーのイグニッションシステムは、電磁
界を発生します。その電磁界がペースメーカ
ーに干渉する場合があります。その結果、重傷
または致命傷を負うおそれがあります。
►
使用者がペースメーカーを着用している場
合:ペースメーカーが影響を受けないこと
を確認してください。
4 0458-790-4321-B

4 安全に関する重要事項 日本語
4.4 衣服と装備
警告
■
長髪は作業中にチェンソーに絡まることがあ
ります。それにより重傷を負うおそれがあり
ます。
►
長髪は肩にかからないようまとめてくださ
い。
■ 作業中は物体が高速で飛散することがありま
す。それにより負傷するおそれがあります。
► 確実にフィットする保護メガネを着
用してください。European
Standard(欧州基準) EN 166 または
日本の基準に従って試験され、ラベ
ルが付けられている適切なメガネ
は、販売店から入手できます。
►
STIHL 社では、フェイスシールドの使用を
お勧めしています。
► 身体に合った長袖シャツを着用してくださ
い。
■ 操作中は騒音が発生します。騒音は聴力に悪
影響を及ぼすことがあります。
► イヤープロテクターを着用してくだ
さい。
■ 落下物で頭部を負傷するおそれがあります。
► 作業中に落下物による危険がある場
合:ヘルメットを着用してください。
■ 作業中は、粉塵が巻き上げられることがありま
す:巻き上げられた粉塵は気道を傷付け、アレ
ルギー反応を引き起こすおそれがあります。
►
粉塵が巻き上げられて周囲を漂っている場
合:防塵マスクを着用してください。
■ 不適切な衣服は樹木、茂み、またはチェンソー
に絡まる可能性があります。適切な保護装備
を着用しないと、重傷を負うおそれがありま
す。
►
体にぴったり合う衣服を着用してくださ
い。
► スカーフや装身具を身に付けないでくださ
い。
■ 作業中、回転するソーチェンに接触するおそれ
があります。それにより重傷を負うおそれが
あります。
►
切断防止機能付きの長ズボンを着用してく
ださい。
■ 作業中に樹木でケガをするおそれがあります。
清掃中または整備中にソーチェンに接触する
おそれがあります。それにより負傷するおそ
れがあります。
►
丈夫な素材の手袋を着用してください。
■ 不適切な靴を履くと、滑ったり、つまずいたり
するおそれがあります。回転中のソーチェン
に触れると、切り傷を負うことがあります。そ
れにより負傷するおそれがあります。
► 切断防止機能付きのチェンソーブーツを着
用してください。
4.5 作業エリアおよび周辺環境
警告
■ 見物人、子供、動物は、チェンソーまたは飛散
物の危険を認識していません。無知な見物人、
子供、動物は重傷を負ったり、器物が損壊した
りするおそれがあります。
►
作業エリアに見物人、子供、動物を近付け
ないでください。
► チェンソーを無人のまま放置しないでくだ
さい。
► 子供がチェンソーで遊ばないよう注意して
ください。
■ エンジン作動中はマフラーから高温の排気ガ
スが排出されます。高温の排気ガスによって
可燃物が引火し、火災が生じるおそれがありま
す。
►
排気ガスは可燃物から十分に離してくださ
い。
4.6 安全に関する条件
4.6.1 チェンソー
チェンソーは、以下の条件が満たされている場
合、安全な状態です:
チェンソーが損傷していない。
–
チェンソーから燃料が漏れていない。
–
燃料タンクとオイルタンクのキャップが閉ま
–
っている。
チェンソーが掃除されている。
–
チェンキャッチャーが装着され、損傷していな
–
い。
チェンブレーキが正常に作動する。
–
操作部が正常に作動し、改造されていない。
–
チェンの潤滑が正常に行われている。
–
チェンスプロケットの摩耗の深さが 0.5 mm
–
未満。
本書内で推奨されているガイドバーとソーチ
–
ェンの組み合わせが装着されている。
ガイドバーとソーチェンが適切に装着されて
–
いる。
ソーチェンの張りが適正になっている。
–
本チェンソーモデル用に設計された STIHL 純
–
正アクセサリーだけが取り付けられている。
アクセサリーが適切に取り付けられている。
–
警告
■
安全な状態にない場合、部品が正常に作動しな
くなり、安全装置が働かなくなり、燃料が漏れ
出すおそれがあります。重傷または致命傷を
負うおそれがあります。
0458-790-4321-B 5

日本語 4 安全に関する重要事項
► チェンソーは必ず損傷のない状態で使用し
てください。
► チェンソーから燃料が漏れている場合:チ
ェンソーを使用しないでください。STIHL
サービス店にサポートを依頼してくださ
い。
►
燃料タンクとオイルタンクのキャップを閉
めます。
► チェンソーが汚れた場合、チェンソーを掃
除してください。
► 必ず損傷のないチェンキャッチャーを適切
に取り付けて使用してください。
► チェンソーは絶対に改造しないでくださ
い。例外:本書内で推奨されているガイド
バーとソーチェンの組み合わせの装着。
►
操作部が正常に作動しない場合、チェンソ
ーを使用しないでください。
► 必ず本チェンソーモデル用に設計された
STIHL 純正アクセサリーを装着してくださ
い。
►
ガイドバーとソーチェンは本取扱説明書に
従って取り付けてください。
► アクセサリーは、本取扱説明書またはアク
セサリーに付属する取扱説明書に従って装
着してください。
►
絶対にチェンソーの開口部に物を差し込ま
ないでください。
► 摩耗するか、損傷したラベルは交換してく
ださい。
► ご不明な点は、STIHL サービス店へお問い
合わせください。
4.6.2 ガイドバー
ガイドバーは、以下の条件が満たされている場
合、安全な状態です:
ガイドバーが損傷していない。
–
ガイドバーが変形していない。
–
–
溝の最小深さが維持されている。 19.3
バーレールからバリが取り除かれている。
–
バーの溝が狭められたり、広がったりしていな
–
い。
警告
■
ガイドバーが安全な状態にないときは、ソーチ
ェンは適切に支持されず、正常に導かれなくな
ります。回転するソーチェンがガイドバーか
ら飛び出すおそれがあります。その結果、重傷
または致命傷を負うおそれがあります。
►
ガイドバーは必ず損傷のない状態で使用し
てください。
► 溝の深さが最小深さ以下の場合:新品ガイ
ドバーを取り付けてください。
► 毎週、ガイドバーからバリを取り除いてく
ださい。
► ご不明な点があれば:最寄りの STIHL サー
ビス店にご連絡ください。
6 0458-790-4321-B
4.6.3 ソーチェン
ソーチェンは、以下の条件が満たされている場
合、安全な状態です:
チェンが損傷していない。
–
チェンが適切に目立てされている。
–
カッターのサービスマークがまだ見えている。
–
警告
■ 部品が安全要件を満たしていない場合は、正常
に作動しなくなるか、安全装置が作動しなくな
るおそれがあります。その結果、重傷または致
命傷を負うおそれがあります。
►
ソーチェンは必ず損傷のない状態で使用し
てください。
► チェンを適切に目立てしてください。
► ご不明な点があれば:STIHL サービス店に
サポートを依頼してください。
4.7 混合燃料と給油
警告
■ 本チェンソーにはガソリンと 2 ストロークエ
ンジンオイルの混合燃料が必要です。混合燃
料とガソリンは、可燃性が極めて高い液体で
す。混合燃料またはガソリンが裸火や高温の
物体に触れると、火災または爆発が生じるおそ
れがあります。それにより重傷または致命傷
や物的損害につながるおそれがあります。
►
混合燃料とガソリンは、熱源や炎から保護
してください。
► 混合燃料とガソリンは、こぼさないよう注
意してください。
► 燃料をこぼした場合:布で燃料を拭き取り、
チェンソーの全部品とその周辺部が乾くま
ではエンジンを始動しないでください。
►
喫煙しないでください。
► 火気の近くでは給油しないでください。
► 必ずエンジンを切り、冷ましてから、燃料
を給油してください。
► 給油場所から 3 m 以上離れた場所でエンジ
ンを始動します。屋外に限ります。
■ 燃料/ガソリンの気化ガスには毒性がありま
す。
► 燃料/ガソリンの気化ガスは吸い込まないで
ください。
► 換気の良い場所で給油してください。
■ チェンソーは、使用中または気温が非常に高い
環境下では高温になります。燃料の種類、標
高、周囲温度、チェンソーの温度によっては、
燃料が膨張してタンクの内圧が高まることが
あります。燃料タンクキャップを開けると、霧
状の燃料が吹き出し、引火するおそれがありま
す。それにより重傷を負ったり、物的損害につ
ながったりするおそれがあります。
► チェンソーを冷ましてからタンクキャップ
を開けてください。

4 安全に関する重要事項 日本語
► タンクキャップはゆっくりと開けてくださ
い。
■ 燃料またはガソリンが付着した衣服は、引火し
やすくなります。それにより重傷または致命
傷や物的損害につながるおそれがあります。
►
衣服に燃料またはガソリンが付着したとき
は:着替えてください。
■ 混合燃料、ガソリン、および 2 ストロークエン
ジンオイルは、環境に有害です。
► 燃料、ガソリン、または 2 ストロークエン
ジンオイルは、こぼさないでください。
► 混合燃料、ガソリン、および 2 ストローク
エンジンオイルは、地域の規制と環境要件
に従って処分してください。
■
皮膚に付着するか、目に入ると、混合燃料、ガ
ソリン、または 2 ストロークエンジンオイルは
炎症を引き起こすことがあります。
►
混合燃料、ガソリン、および 2 ストローク
エンジンオイルには触れないでください。
► 皮膚に付着したときは:付着した部分を大
量の水と石鹸で洗い流してください。
► 目に入ったときは:大量の水で 15 分以上洗
眼し、医師の診察を受けてください。
■ チェンソーのイグニッションシステムは、火花
を発生します。引火または爆発が起きやすい
環境下では、エンジン外部の火花によって火災
や爆発が生じるおそれがあります。それによ
り重傷または致命傷や物的損害につながるお
それがあります。
►
スパークプラグは、本取扱説明書に従って
使用してください。
► スパークプラグを差し込み、確実に締め付
けます。
► スパークプラグターミナルを接続し、確実
に押し込みます。
■ 不適切なガソリンまたは不適切な 2 ストロー
クエンジンオイルから成る混合燃料を使用す
るか、ガソリンと 2 ストロークエンジンオイル
の混合比率が不適切な混合燃料を使用すると、
チェンソーが損傷するおそれがあります。
►
本取扱説明書に従って燃料を混合してくだ
さい。
■ ガソリンと 2 ストロークエンジンオイルの混
合燃料は、長期にわたって保管すると分離する
ことがあります。分離した混合燃料を使用す
ると、チェンソーが損傷するおそれがありま
す。
►
チェンソーに給油する前に:燃料を十分に
混合してください。
► 混合してから 30 日以内のガソリンと 2 ス
トロークエンジンオイルの混合燃料を使用
してください (STIHL MotoMix の場合は、2
年以内に使用してください)。
4.8 操作
4.8.1 鋸断
警告
■
常に、必要な時に声を出せば、人が助けに来る
ことができる範囲内で作業してください。
► 作業エリア外の人に声が届く範囲内で作業
してください。
■ エンジンを適切に始動しないと、ユーザーがチ
ェンソーの制御を失うことがあります。それ
により重傷を負うおそれがあります。
►
取扱説明書に従ってエンジンを始動してく
ださい。
► ソーチェンが地面または物体と接触してい
る場合:エンジンを始動しないでください。
■ 特定の条件下では、ユーザーは作業に集中でき
なくなることがあります。ユーザーがチェン
ソーの制御を失ったり、つまずいたり、転倒し
たりし、重傷を負うおそれがあります。
►
冷静かつ慎重に作業を行ってください。
► 明るさと視界が不十分な場合:チェンソー
を使用しないでください。
► チェンソーは一人で操作してください。
► 肩の高さより上にあるものにチェンソーを
使用しないでください。
► 障害物に注意してください。
► 機器の操作中は地面に立ち、バランスを保
ちます。高所での作業が必要な場合:リフ
トバケットまたは安全な台を使用してくだ
さい。
►
疲れを感じたら:休息をとってください。
■ エンジン作動中は排気ガスが排出されます。
排気ガスは、吸い込むと有害です。
► 排気ガスは吸い込まないでください。
► チェンソーは換気の行き届いた場所で使用
してください。
► 吐き気、頭痛、視覚障害、聴覚障害、めま
いが生じた場合:作業を中止し、医師の診
察を受けてください。
■
エンジン作動中にイヤープロテクターを着用
している場合、音が聞こえにくくなります。
► 作業は落ち着いて、慎重に行ってください。
■
マスターコントロールレバーが の位置のと
きは、チェンソーを適切に制御できなくなりま
す。それにより重傷を負うおそれがあります。
►
マスターコントロールレバーを の位置に
動かします。
► 取扱説明書に従ってエンジンを始動してく
ださい。
■ チェンブレーキが損傷するおそれがあるため、
チェンブレーキを掛けたままエンジンを加速
させないでください。
►
チェンブレーキを解除してから鋸断を開始
してください。
0458-790-4321-B 7

日本語 4 安全に関する重要事項
■ 回転するソーチェンでケガをすることがあり
ます。それにより重傷を負うおそれがありま
す。
►
回転するソーチェンには触れないでくださ
い。
► ソーチェンに障害物が挟まった場合:エン
ジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
挟まった障害物を取り除きます。
■
回転中のチェンは高温になり、膨張します。潤
滑が不十分で、張り具合を調整しない状態で
は、チェンがガイドバーから外れるか、破断す
ることがあります。それにより重傷を負った
り、器物が損壊したりするおそれがあります。
►
専用チェンオイルを使用してください。
► 鋸断作業中は、定期的にチェンの張りを点
検します。チェンの張りが不十分な場合:
チェンを張ります。
■
操作中にチェンソーの動作が変化するか、異常
を感じたときは、機械がもはや安全な状態にな
い可能性があります。それにより重傷を負っ
たり、器物が損壊したりするおそれがありま
す。
►
作業を中止し、STIHL サービス店にサポー
トを依頼してください。
■ 作業中、チェンソーは振動することがありま
す。
► 手袋を着用します。
► 定期的に休憩をとります。
► 血行不良の兆候が見られたときは:その後、
医師の診断に従ってください。
■ 回転するチェンが硬い物体に接触すると、火花
が発生することがあります。引火しやすい場
所では、火花によって火災が生じるおそれがり
ます。それにより重傷または致命傷を負った
り、器物が損壊したりすることがあります。
►
引火しやすい場所では、作業を行わないで
ください。
■ スロットルトリガーを放してもソーチェンは
しばらく回転し続ける点に注意してください。
回転するソーチェンでケガをすることがあり
ます。それにより重傷を負うおそれがありま
す。
►
チェンが完全に停止するまで待ちます。
8 0458-790-4321-B
警告
■ 張力がかかっている樹木の鋸断中にガイドバ
ーが挟まれることがあります。ユーザーがチ
ェンソーの制御を失い、重傷を負うおそれがあ
ります。
►
まず圧縮がかかっている側 (1) に負荷軽減
カットを入れ、次に張力がかかっている側
(2) を玉切りします。
4.8.2 枝払い
警告
■ 最初に倒木の下側で枝払いをすると、倒木は地
上で枝によって支えられなくなります。切断
作業中に倒木が動くおそれがあります。その
結果、重傷または致命傷を負うおそれがありま
す。
►
倒木下側の太い枝は、切り込んだ後にのみ
落としてください。
► 枝払いの際は、幹の上に立たないでくださ
い。
■ 枝払い中に枝が地面に落下することがありま
す。それにより転倒事故や落下事故が生じた
り、重傷を負ったりするおそれがあります。
►
樹木の根元から先端に向かって枝払いしま
す。
4.8.3 樹木の伐倒
警告
■
経験のないユーザーは、伐倒の危険を認識/認
知できません。それにより重傷または致命傷
を負ったり、器物が損壊したりすることがあり
ます。
►
ご不明な点があれば:一人で伐倒作業を行
わないでください。
■ 伐倒作業中に樹木や枝が見物人や物の上に落
下することがあります。それにより重傷また
は致命傷を負ったり、器物が損壊したりするこ
とがあります。
►
木が倒れる場所が確実になるように、伐倒
方向を決めます。
► 見物人、子ども、動物は伐倒区域から樹高
の 2.5 倍の範囲内に入らせないでください。
► 伐倒前に樹木の樹頭から折れた枝や枯れた
枝を取り除いてください。
► 樹頭から折れた枝や枯れた枝を取り除くこ
とができない場合:伐倒作業を行わないで
ください。
►
樹木の樹頭や周辺木の樹頭を観察し、落下
する枝に近付かないでください。
■ 樹木が倒れるときに、幹が裂けたり、作業者の
方向に跳ね返ったりするおそれがあります。
その結果、重傷または致命傷を負うおそれがあ
ります。

4 安全に関する重要事項 日本語
► 樹木後ろ側の斜め方向に退避路を決めてく
ださい。
► 退避路を後退しながら倒れる樹木を観察し
ます。
► 斜面を後ろ向きに下らないでください。
■ 作業区域と退避路に障害物があると、作業者の
妨げになることがあります。つまづいて倒れ
るおそれがあります。その結果、重傷または致
命傷を負うおそれがあります。
►
作業区域と退避路から障害物をすべて取り
除きます。
■ つるや追いづるの切断が早すぎると、伐倒方向
を制御できなくなるか、樹木が急に倒れること
があります。それにより重傷または致命傷を
負ったり、器物が損壊したりすることがありま
す。
►
つるに切り込んだり、つるを切断したりし
ないでください。
► 追いづるの切断は最後に行います。
► 樹木が急に倒れ始めた場合:伐倒作業を中
止し、退避路に沿って避難します。
■ ガイドバー先端上部 1/4 の部分の回転するソ
ーチェンが硬い伐倒用クサビに触れ、急停止す
ると、キックバックが生じることがあります。
その結果、重傷または致命傷を負うおそれがあ
ります。
►
アルミニウム製またはプラスチック製の伐
倒用クサビを使用してください。
■ 樹木が地面まで完全に倒れなかった場合や、別
の樹木に引っかかった場合は、制御しながら作
業を完了させることはできません。
►
伐倒作業を中止し、ケーブルウィンチまた
は適切な車両で樹木を地面に引き倒してく
ださい。
警告
キックバックが生じると、チェンソーがオペレ
■
ーターの方向に跳ね上がることがあります。
チェンソーの制御を失い、重傷または致命傷を
負うおそれがあります。
►
チェンソーを両手でしっかり保持します。
► 体を常にカッティングアタッチメントの面
から離してください。
► 本取扱説明書に記載されている推奨作業方
法に従ってください。
► バーの先端上部 1/4 部分で鋸断しないでく
ださい。
► 必ず適切に目立てをし、張り具合を調整を
したソーチェンで鋸断します。
► キックバック低減ソーチェンを使用してく
ださい。
► 先端部の径が小さいガイドバーを使用して
ください。
► 常にチェンを最高速で作動させて鋸断して
ください。
4.9.2 プルイン
4.9 反発力
4.9.1 キックバック
バーの下部を切断に使用すると、ソーが作業者か
ら遠ざかる方向に引かれます。
警告
■
回転するチェンが硬い物体に当ったり、急に挟
キックバックは、以下の理由で生じることがあり
ます:
ガイドバー先端上部 1/4 の部分の回転するソ
–
ーチェンが硬い物体に触れ、急停止した。
回転するソーチェンがバー先端部で挟まった。
–
チェンブレーキでキックバックの発生を防ぐこ
とはできません。
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まれたりすると、チェンソーが作業者から遠ざ
かる方向に唐突に引っ張られることがありま
す。チェンソーの制御を失い、重傷または致命
傷を負うおそれがあります。
►
チェンソーを両手でしっかり保持します。
► チェンソーは取扱説明書に従って操作して
ください。
► ガイドバーは切り口の中でねじらないでく
ださい。

日本語 4 安全に関する重要事項
► バンパースパイクを適切にかみ合わせま
す。
► 常にチェンを最高速で作動させて切断して
ください。
4.9.3 プッシュバック
しばらく使用すると、マフラーとエンジンが高
■
温になる可能性があります。火傷を負う危険
性があります。
►
チェンソーは、右手で前ハンドルを持ち、
ガイドバーを後ろに向けて運搬してくださ
い。
4.11 保管
警告
■ 子どもはチェンソーの危険を認識/認知でき
ず、重傷を負うおそれがあります。
► エンジンを切ります。
► チェンブレーキを掛けます。
► ガイドバーを完全に覆うようにチェンガー
バーの上部を切断に使用すると、ソーが作業者の
方向に押し戻されます。
警告
■ 回転するチェンが硬い物体に当ったり、急に挟
まれたりすると、チェンソーが作業者の方に唐
突に押し戻されることがあります。チェンソ
ーの制御を失い、重傷または致命傷を負うおそ
れがあります。
►
チェンソーを両手でしっかり保持します。
► チェンソーは取扱説明書に従って操作して
ください。
► ガイドバーは切り口の中でねじらないでく
ださい。
► 常にチェンを最高速で作動させて切断して
ください。
4.10 運搬
警告
■
チェンソーは運搬中に倒れたり、ずれたりする
おそれがあります。それにより重傷を負った
り、器物が損壊したりするおそれがあります。
►
エンジンを切ります。
► チェンブレーキを掛けます。
► ガイドバーを完全に覆うようにチェンガー
ドを取り付けます。
► 転倒したり、ずれたりしないよう、チェン
ソーを固定ストラップまたはネットで固定
します。
ドを取り付けます。
► チェンソーは子どもの手の届かないところ
に保管してください。
■ 湿気によってチェンソーの電気接点や金属製
部品が腐食することがあります。それにより
チェンソーが損傷することがあります。
►
チェンソーは、清潔な乾いた状態で保管し
てください。
4.12 清掃、整備、修理
警告
■ 清掃、整備、または修理時にエンジンを作動さ
せておくと、ソーチェンが偶発的に回転し始め
るおそれがあります。それにより重傷を負っ
たり、物的損害につながったりするおそれがあ
ります。
►
エンジンを切ります。
► チェンブレーキを掛けます。
■ 使用後は、マフラーとエンジンが高温になって
います。それにより火傷を負うおそれがあり
ます。
►
マフラーとエンジンが冷えるまで待ちま
す。
■ 刺激の強い洗浄剤、高圧洗浄機、または尖った
物体は、チェンソー、ガイドバー、ソーチェン
を損傷させるおそれがあります。チェンソー、
ガイドバー、ソーチェンを適切に清掃しない
と、部品が正常に機能しなくなるか、安全装置
が働かなくなることがあります。それにより
重傷を負うことがあります。
►
チェンソー、ガイドバー、ソーチェンは本
取扱説明書に従って清掃してください。
■ チェンソーを本書に従って整備しないと、部品
が正常に機能しなくなるか、安全装置が働かな
くなるおそれがあります。重傷または致命傷
を負うおそれがあります。
►
チェンソーは本取扱説明書に従って整備/修
理してください。
■ ガイドバーとソーチェンを本取扱説明書に従
って整備/修理しないと、部品が正常に作動し
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