Stihl MS 290, MS 310, MS 390 Instruction Manual [ja]

{
STIHL MS 290, 310, 390
取扱説明書
目次
日本語
はじめに 2 使用上の注意および作業方法 2 カッティング アタッチメント 14 バーとチェンの取り付け 14 チェンの張り 15 チェンの張り具合の点検 15 燃料 16 給油 17
元の取扱説明書無塩素漂白紙使用
チェン オイル 18 チェン オイルの給油 19 チェン オイルの吐出点検 19 チェン ブレーキ 20 冬季作業 21 始動前の注意事項 22 エンジンの始動と停止 22 作業中の注意事項 25 オイル量の調節 26 ガイド バーの保守 27 エアー フィルター システム 27 エアーフィルターの掃除 28 キャブレターの調整 28 マフラーのスパーク アレスター
印刷インクには植物油が使用され、紙はリサイクル可能です。
スクリーン 30 スパーク プラグの点検 30 スターター ロープとリワインド
スプリングの交換 31 機械の保管 33 チェン スプロケットの点検と交換 33 ソーチェンの整備と目立て 34 整備表 38 磨耗の低減と損傷の回避 40 主要構成部品 41
技術仕様 42 特殊アクセサリー 43 スペア パーツのご注文 44 整備と修理 44 CE 適合証明書 45 品質証明書 45
お客様各位
この度はスチール社の製品をお買上げ いただきまして誠に有難うございます。
この製品は、最新の製造技術と入念な 品質保証処置を施して製造されました。 私共は、お客様がこの製品を支障なく 使用され、その性能に満足していただ くために最善の努力を尽くす所存でお ります。
製品に関して御質問がおありの際は、 お買上げの販売店あるいは直接当社カ スタマー サービスにお問い合わせくだ さい。
Hans Peter Stihl
{
© ANDREAS STIHL AG & Co. KG, 2009
0458-209-4321. M0-1.M09.DDS.
0000000394_007_J
1
日本語
はじめに
シンボル マークについて
マシンに表示されているシンボルマー クは、本取扱説明書で説明されていま す。
段落の前に付いたシンボルや数字
人に及ぼす事故やケガ、更に重大 な物的損傷に対する警告。
本機本体あるいは構成部位の損傷 に対する警告。
技術改良
当社の信条として、常に自社製品の改 良を心がけております。この理由から、 製品の設計、技術、外観が定期的に改 良される場合があります。
そして、変更、修正、改良の種類に よっては、本取扱説明書に記載されて いない場合があります。
使用上の注意および作業方 法
チェンソーを使った作業 には特別な安全措置が必 要です。その理由は、 カッターが非常に鋭利 で、斧や手鋸よりも切断 のスピードが速く、チェ ンが非常に速い速度で回 転するからです。
パワーツールを初めて使 用するときは取扱説明書 をよく読んで理解し、必 要なときに見られるよう 安全な場所に確実に保管 してください。安全注意 事項を守らないと生命を 脅かすようなケガを受け やすくなります。
現地の安全規制、基準、条例をお守り ください。
本機で初めて仕事をする人は:スチー ル サービス店または経験豊富なユー ザーにパワーツールの操作方法を教え てもらうか、その専門的な研修に参加 してください。
未成年者はパワーツールを使用しない でください。
作業場所に見物人、特に子供や動物を 近づけないでください。
本チェンソーを使用しない時は、他人 に危険が及ばないように、スイッチを 切ってください。無断で使用されない ように、安全に保管してください。
他者及びその所有物に対して生じた事 故または危険に関し、その一切の責任 をユーザーが負います。
チェンソーを貸したり譲渡したりする 場合は、取扱説明書を一緒に手渡して ください。本機の使用者が取扱説明書 の記載事項に精通していることを、確 認します。
騒音を発するパワー ツールの使用が、 国や地域の規則によって規制されてい る場合があります。
パワーツールで作業する人は、十分に 休息をとり、身体的・精神的に健康で なければなりません。激しい労働に耐 えられない体調の方は、パワーツール の使用前にかかりつけの医師に相談し てください。
ペースメーカーを付けている方にのみ 該当する注意点 : 本パワーツールのイ グニッション システムは、微量の電磁 界を発生します。この電磁界がペース メーカーに干渉する場合があります。 健康上のリスクを軽減するため、ペー スメーカーを装着された方は、使用前 に掛かりつけの医師またはペースメー カーの製造元に、お問い合せください。
視界を妨げ、動作や判断を鈍らせるよ うなアルコールや薬品などを服用した 状態では、パワーツールを使用しない でください。
事故やケガを避けるために、天候が悪 い場合 ( 雨、雪、氷、風 ) は作業を延 期してください。
チェンソーは樹木や木製品の切断にの み使用してください。
事故を招く恐れがありますので、本パ ワーツールを他の用途に使用しないで ください。
当社が本パワーツールへの使用を明確 に承認した、または同等の仕様に基づ いたツール、ガイドバー、チェン、 チェンスプロケット、およびアクセサ リーだけを取り付けるようお勧めしま
2
日本語
す。これに関して、不明な方はスチー ル サービス店へお問い合せください。 高品質の部品およびアクセサリーのみ を使用して、事故および本機の損傷を 回避してください。
当社では、スチール純正のツール、ガ イドバー、チェン、チェンスプロケッ ト、およびアクセサリーだけをご使用 いただきますようお勧めします。これ らは、お客様の機種およびご使用にな る性能要件に合わせて、特別に設計さ れています。
人身への傷害の危険性を増加させるこ とがあるので、いかなる方法でも本 チェンソーを改造しようとしないでく ださい。承認されていないアタッチメ ントを使用した際の人的傷害および物 的損害に対しては当社は一切保証を行 いません。
本機の清掃に高圧洗浄機を使用しない でください。強力な水の噴流が、本機 の部品を損傷する恐れがあります。
衣服と装備
規定に沿った服装と装備を身に付ける こと。
衣服は、作業しやすく作 業の妨げにならないこと が必要です。通常の作業 用の上着ではなく、切り 傷防止用プロテクター付 きで、身体にぴったりし たオーバーオールと上着 を組み合わせた安全作業 服を着用してください。
枝、藪、機械の可動部などに引っかか る物を、身に付けないでください。ス カーフ、ネクタイ、装身具を身に付け ないでください。長い髪は後ろで束ね、
引っかからないようにしてください ( ヘアネット、帽子、ヘルメットに押し 込むなど )。
切り傷防止用プロテク ター付きの、滑らない靴 底で爪先に鋼板の入った 安全靴をはいてくださ い。
落下物によるケガから頭 部を守るため、安全ヘル メットを着用してくださ い。
安全メガネまたは顔面シールド、およ び防音用耳栓やイヤーマフなどのイ ヤープロテクターを着用してください。
しっかりとした手袋を、 着用してください。
スチールでは、作業者の防護のために 各種の作業服や装備をご用意していま す。
チェンソーの運搬
チェンソーを持ち運ぶときは、たとえ すぐ近くまでであっても、常にチェン ブレーキをかけ、チェン ガード ( 鞘 ) を装着してください。チェンソーを長 距離間 ( 約 50 m 以上 ) で運搬する場 合には、その前にエンジンを停止して ください。
常にチェンソーは前ハンドル ( ハンド ルバー ) を持ち、熱くなったマフラー を身体から離し、ガイドバーを後ろに 向けて運搬してください。ひどい火傷
を受けないように、本機の熱くなった 部分、特にマフラー表面などに触れな いようにしてください。
乗り物で運搬する時 : パワーツールが 倒れたり、燃料が流れ出たり、破損し ないように、固定してください。
給油
ガソリンは非常に簡単に 着火します。 火気を避け てください。燃料をこぼ さないでください - 喫 煙しないでください。
給油前にエンジンを停止してください。
エンジンがまだ熱いうちは給油しない でください - 燃料が流れ出て火災を起 こす危険があります。
燃料キャップは、燃料が吹き出さずに 圧力がゆっくりと抜けるようゆっくり 開けてください。
給油は風通しの良い場所で行ってくだ さい。燃料が本機にこぼれた場合は必 ず拭き取ってください - 衣服に付いた 場合は直ちに着替えてください。
チェンソーにはスクリュー式あるいは ウィング式燃料タンクキャップが標準 装備されています。
給油の後は、スクリュー 型燃料キャップをできる だけしっかりと閉めてく ださい。
ヒンジグリップ付きタン クキャップ ( ウイング式 キャップ ) は正しく取付 け、止まるまで時計方向 に回した後でヒンジを下 ろしてください。
3
日本語
これにより、エンジンの振動によって 燃料タンクキャップが緩んで燃料が漏 れる危険を低減できます。
始動前
パワー ツールが正しく組み立てられ、 良好な状態になっているかチェックし ます - 本取扱説明書の関連項目を参照 してください。
チェンブレーキや前ハンドガード
が正常に作動するか点検します。
ガイドバーは正しく装着されてい
るか
チェンの張りは適切か
スロットルトリガーおよびスロッ
トルトリガーインターロックがス ムーズに作動するか - スロットル トリガーは自動的にアイドリング 位置に戻らなければなりません。
マスター コントロール / 停止ス
イッチが、スムーズに STOP また は 0 位置に移動できるか。
スパーク プラグ ターミナルが
しっかりと差し込まれているか チェックします - 緩んでいる場合 は火花が発生することがあり、可 燃性のガスに引火する可能性があ ります。
取扱装置と安全装置に改造を加え
ないでください。
安全な操作のため、ハンドルはオ
イルや汚れのない、乾いた清潔な 状態を保ちます。
人身事故の元となりますので、損傷し たり、正しく取り付けられていない チェンソーは使用しないでください。
エンジンの始動
給油した場所から少なくとも 3 m 離れ て始動します。戸外に限ります。
機械を開けた場所の安定した地面に置 いてください。バランスと安定した足 場に配慮してください。機械をしっか りと持ちます。エンジン始動時にカッ ティング アタッチメントが作動する恐 れがありますので、地面や障害物に触 れないようにしてください。
本チェンソーは、一人で操作するよう に設計されています。作業場所には、 始動時であっても第三者を入れないで ください。
チェンが回転してケガする場合があり ますので、始動する前は、チェンブ レーキでチェンをロックしてください。
本機を落としがけしないでください ­取扱説明書どおりに始動してください。
ソーチェンが切り口に入っている状態 で、チェンソーを始動しないでくださ い。
パワーツールの保持と操作
必ず両手でしっかりとチェンソーを保 持してください。左利きの場合でも右 手で後ハンドルを握ります。安全操作 のため、前ハンドルと後ハンドルを手 のひらで包むように握ってください。
作業中
バランスと安定した足場を確保してく ださい。
差し迫った危険や緊急の場合、マス ターコントロールレバーかストップス イッチを 0 または STOP に動かして、速 やかにエンジンを停止します。
本パワーツールは、一人で操作するよ うに設計されています。作業場所に第 三者が入らないようにしてください。
本機を作動させたまま、本機から離れ ないでください。
エンジン運転中:スロットル トリガー を放しても、( フライホイール効果に より ) チェンは短時間回転し続けます。
滑りやすい条件 ( 湿った地面、雪、氷、 傾斜、凸凹のある地面、最近皮を剥が れた木々 ) には、特に注意してくださ い。
木の切り株、根、溝など、つまずきそ うな障害物に注意してください。
一人で作業しないでください - 常に、 事故があった場合に声を出せば、人が 助けに来ることができる範囲内で作業 してください。
イヤープロテクターをつけている場合 は、より大きな注意力が必要です。危 険を告げる音、叫び声、警笛などが聞 こえにくくなるからです。
事故が発生しやすくなりますので、疲 労が蓄積しないように、適切な時期に 休息をとってください。
001BA087 LÄ
着火しやすい材質 ( 例えば、木屑、樹 皮、乾燥した草、燃料など ) は高温の 排気の流れや熱いマフラー表面から遠 ざけてください。火災の危険がありま す。触媒コンバータ付きマフラーは特 に高温になりがちです。
4
日本語
エンジン運転中は機械か ら有毒な排気ガスが出ま す。このガスは、無臭で 目に見えないことがあ り、未燃焼の炭化水素と ベンゼンを含んでいるこ とがあります。室内や換 気状態の悪い場所では、 絶対にエンジンをかけな いでください。触媒コン バータが装着されている 機種でも同様です。
溝、くぼ地、あるいは狭い場所で作業 する時には、適切な換気を確保してく ださい。有毒ガスを呼吸することによ る命の危険があります。
事故の発生を防ぐために、気分が悪い、 頭痛、視覚障害 ( 視野狭窄など )、聴 覚障害、めまい、注意散漫などの状態 になった場合は、作業を即座に中止し てください。他の可能性は別として、 これらの症状は、作業場に過度に高濃 度の排気ガスが存在する場合に、発生 することがあります。
作業中に発生する塵埃 ( おがくずなど )、蒸気、煙は健康を害する恐れがあり ます。塵埃の発生量が非常に多い場合、 防塵マスクを着用してください。
作業中は定期的に短い時間間隔で、ま たは切断動作に目立った変化が認めら れる場合は直ちに、ソーチェンを点検 します:
エンジンを停止し、チェンが完全
に停止するまで待ちます。
状態を点検します
目立ての状況を確認します。
エンジンの作動中は、チェンに触れな いでください。チェンに障害物が挟 まった場合、障害物を取り除こうとす る前に、直ちにエンジンを停止してく ださい。
ケガの危険を回避するために、ソー チェンの交換前にエンジンを停止しま す。
火災の危険性がありますので、作業中 及び機械の近くでは喫煙は避けてくだ さい。燃料システムから、発火しやす いガソリン蒸気が漏れている恐れがあ ることに、ご注意ください。
パワーツールに強い衝撃が加わったり 落下するなど、設計強度を越える異常 な負荷がかかった場合は、パワーツー ルが良好な状態にあることを、作業を 続ける前にかならず確認してください
- 「始動前」の項も参照してください。 特に燃料システムに漏れがないことを 確認し、安全装置が正しく機能してい ることを確認してください。お使いの パワーツールに損傷がある場合は、作 業を続けないでください。はっきりし ない場合は、サービス店に点検を依頼 してください。
アイドリング回転設定が正しいことを 確認します。スロットル トリガーを放 してエンジンがアイドリング回転して いる時は、チェンが作動してはいけま せん。定期的にアイドル回転を確認し、 調整してください。ソーチェンが一緒 に動く場合は、スチールの販売店に調 整と修理を依頼してください。
反発力
切断中に発生する反発力のうち、次に あげるものが最も一般的です:キック バック、プッシュバック、およびプル インです。
キックバックによる危険
キックバックによって致 命的なケガをする危険が あります。
001BA036 KN
キックバックとは、次のような場合に チェンソーが、突然コントロールでき ない状態で作業者に向かって、跳ね 返ってくることを言います。
5
日本語
キックバック発生の原因例
バーの先端上部 1/4 の部分で、不
意に木あるいは何らかの固い物体 に触れた場合、例えば、切断中に 他の木が不意に触れた場合など。
切断中にチェンが、ガイドバーの
先端部分で切り口に挟まれた場合
クイックストップ チェンブレーキ:
一定の状況下で、ケガの危険を低減し ます - キックバック自体を避けること はできません。クィックストップ チェ ンブレーキを作動させると、チェンが 瞬時に停止します - 詳細は、この取扱 説明書の「チェンブレーキ」の項をお 読みください。
キックバックの危険を低減するには :
注意深く作業し、キックバックの
起こるような状況を避けることで す。
チェンソーを両手でしっかり持ち、
グリップを確実に握ります。
常にフルスロットルで切断します。
ガイドバーの先端の位置に、いつ
も注意を払うようにします。
バーの先端で切らないでください。
細くて固い枝は特に注意してくだ
さい。チェンに絡むことがありま す。
決して一度に数本もの枝を切らな
いでください。
前のめりになり過ぎて作業をしな
いでください。
肩の高さより上にあるものを切ら
ないでください。
途中まで切れている木を再度切る
001BA093 LÄ
ときは、十分注意してガイドバー を切り口に入れてください。
突っ込み切り作業は、この切断技
術に慣れていない人には適してい ません。
木々の移動や外部の力によって、
切断部分が閉じてチェンが挟まる ことがあるので、注意してくださ い。
正しく目立てされ、正しく張られ
たチェンでのみ作業します - デプ ス量が大きすぎないように注意し てください。
キックバックを低減するソーチェ
ンや、先端が小さいガイドバーを 使用します。
プルイン (A)
プルインは、作業中に突然バー底部に あるチェンが樹木に挟まったり、引っ かかったり、木の中の異物に当たると きに発生します。チェンの反動により
A
チェンソーが前方に引かれます - 樹木 や枝に対してバンパースパイクを常に しっかり握ってください。
プッシュバック (B)
プッシュバックは、作業中に突然バー 上部にあるチェンが樹木に挟まったり、 引っかかったり、木の中の異物に当た るときに発生します。チェンの反動に より、チェンソーが作業者の方にまっ すぐに跳ね返ってきます。プッシュ バックを避けるには。
ガイドバーの上部が挟まらないよ
うに注意してください
切り口の中でガイドバーをねじら
ないでください。
次の場合には特別の注意を払ってくだ さい
傾いている木の場合
他の樹木の間で作業しづらい場所
に落ちた木々および引っ張られた 状態にある木の場合
風当たりの強い場所での作業。
001BA037 KN
このような状況では、チェンソーを 使った切断作業を行わないでください。 滑車装置、ケーブル ウインチ、牽引装 置などを使用してください。
B
001BA038 KN
6
木をむき出しで、邪魔なものを取り除 いた状態にして、引き出します。障害 物のない場所で切断作業を行ってくだ さい。
枯れ木 ( 乾燥したり、朽ち果てたり、 腐食している樹木 ) の切断は非常に危 険です。危険の程度を特定することは、 不可能とまではいかないが困難です。 これらの場合は、ケーブルウインチや 牽引装置などの、補助装置を利用して ください。
道路、鉄道、電線などの近くで切断作 業をする場合、特に慎重を期してくだ さい。必要に応じて、警察、電力会社、 鉄道会社などに作業を通知してくださ い。
切断作業
始動ポジションで作業しないでくださ い。このポジションでは、エンジンの 回転数を調整できません。
冷静で思慮ある作業が大切です - 日中 で十分な視界に配慮してください。他 の人に危険が及ばないように確認しま す - 常に注意してください。
できる限り短いガイドバーを使用しま す:チェン、ガイドバーおよびチェン スプロケットが正しく組み合わされ、 お使いのチェンソーに適合している必 要があります。
チェンソーを、身体がカッティング ア タッチメントに触れない位置に置いて ください。
チェンソーを切り口から引き抜くとき は、常にチェンを動かした状態で行っ てください。
チェンソーは切断にのみ使用してくだ さい。枝、根や他の物を持ち上げたり、 掘り起こすようには設計されていませ ん。
吊り下がっている枝を、下側から切断 しないでください。
ケガの危険を低減するため、割れた木 を切断するときは特に注意してくださ い。破片が飛んできてケガをする危険 があります。
チェンソーが異物に触れないように注 意してください:石材、クギなどが飛 び散り、ソーチェンを損傷したり、 ソーチェンが不意にキックバックする ことがあります。
日本語
001BA082 KN
001BA033 KN
斜面では、幹の山側に立ちます。切り 落とした幹が転がることに注意してく ださい。
高所で作業する場合は次の事項に留意 してください:
常にリフト バケットから作業しま
す。
はしごや枝に乗って作業しないで
ください。
足場の不安定な場所で作業しない
でください。
肩の高さより上にあるものを、切
断しないでください。
本機は絶対に片手で操作しないで
ください。
切断開始時は、チェンソーをフルス ロットルにして切り込みを入れ、バン パースパイクを木にできるだけしっか りとあてがい、それから切断を続けま す。
7
日本語
1
チェンソーによって前方に引き込まれ て、バランスを失なうことがあります ので、バンパー スパイク無しで作業し ないでください。樹木や枝に対して、 バンパースパイクを常にしっかり支持 してください。
最後の切断部分まで達すると、チェン ソーは切り口で支持されなくなること に、留意してください。チェンソーを 制御できなくならないように、全重量 を保持してください。
樹木の伐倒
必要な技術のトレーニングを受けてか ら、樹木伐倒を行ってください。事故 やケガを避けるために、チェンソーを 使い慣れた作業者以外は樹木伐倒や枝 払いをしようとしないでください。
樹木伐倒に関する各国規則を遵守して ください。
作業補助者以外の人が、切断作業区域 内に入らないようにしてください。
エンジン音で警告が聞こえないことが ありますので、伐倒時に倒木で事故が 発生しないように、注意してください。
伐倒によって木が倒れる方向と、退避 路を決定してください。
木を倒す場所を、立ち木の間に選んで ください。
次の点に特別な注意を払ってくださ い:
自然に傾いている樹木
異常に枝が生え茂っている樹木や
損傷している樹木
風向と風速 - 強風時には伐倒を中
止してください
傾斜地
密集した樹木
雪が積もっている木
樹木の健全性 - 特に損傷した幹や
枯れ木 ( 乾燥したり、朽ち果てた り、腐食している樹木 ) の取り扱 いには注意を払ってください
B
45°
B 退避路
伐倒方向と反対側から約 45°の位
置に、関係者の退避路を設定して ください。
退避路から、すべての障害物を取
り除いてください。
すべてのツールや機器は、伐倒対
象樹木から離れた、退避路以外の 場所に置いてください。
常に伐倒する樹木の脇に立って作
業して、事前に決めた退避路を 通って離れるようにしてください。
きつい斜面では、退避路を斜面に
対して平行に設けてください。
退避路を通って離れる場合に、落
下する枝と樹木の先端に注意して ください。
樹木の根元での、伐倒作業場の準備
最初に、樹木の根元の雑草、枝、
障害物などを取り除き、安定した 足場を確保します。
斧などで樹木の下部の枝を切り取
ります - 砂、石などの異物がある とソーチェンの性能を劣化させま す。
1
/
2
1
/
2
2
隣で作業する人と最低でも木の高さ 2 本半分の間隔をおいてください。
8
1
001BA088 LÄ
A 伐倒方向
A
B
45°
板根を取り除きます:最初垂直に、
001BA040 KN
次に水平に、切れ目を入れます ­ただし、樹木が健全である場合に 限ります
001BA146 KN
日本語
伐倒受け口
受け口を作る前に、計画した伐倒方向 が正しいか、シュラウドとファン ハウ ジングを基準に目算します。
チェンソーを、適正に伐倒方向を目算 できる位置に当てます。
受け口の切断方法がいくつか承認され ています - 伐倒に関する各国固有の規 則を遵守してください。
C
C
受け口 (C) で伐倒方向が決まります。
当社では次の手順をお勧めします:
N 木が倒れる方向を目算しながら、
水平に切ります。
N 約 45°の角度で切ります。 N 受け口を点検して、必要ならば修
正します。
重要 :
受け口は、計画した伐倒方向に直
001BA153 KN
角にします。
できるだけ地面の近くに作成しま
す。
幹の直径の 1/5 から 1/3 の深さに
切り込みます。
根張り切断
長い繊維を持った軟材を根張り切断す ると、樹木が倒れるときに根張りが飛
001BA143 KN
散せずにすみます。幹の両側に受け口 底部と同じ高さで、幹直径の約 1/10 の深さに、切り込みを入れます。太い 幹の樹木の場合、切り込みはガイド バーの幅以内にします。
病気の樹木は、根張りを切断しないで ください。
樹木の伐倒
D
伐倒を開始する前に、周囲の注意を喚 起してください。
N 追い口 (D) は受け口よりも若干高
めの位置から切り始めます。
水平に切ります。
受け口と追い口の間を木の直径の
約 1/10 ほど、切断せずに残してお きます。これをつると言います。
タイミングよく楔を追い口に入れます。 楔は木製、アルミ製、プラスティック
001BA150 KN
製だけを使用します。チェンを損傷し たり、キックバックを起こしやすいの で、鉄製楔は使用しないでください。
D
001BA144 KN
9
日本語
E
E
つる (E) は伐倒の際にちょうつがいの ように作用して、木が倒れるのをコン トロールする助けとなります。
伐倒方向を制御できずに事故を誘
発しますので、つるまで切り込ま ないようにしてください。
腐っている樹木の場合は、つるを
広く残します。
樹木が倒れる直前にもう一声、周囲に 注意を喚起してください。
細い木の場合:簡易ファンカット
001BA145 KN
N つるの後ろにバンパー スパイクを
あてて、この点を中心につるまで 旋廻して切ります。バンパー スパ イクが幹のまわりを回ります。
太い木の場合:区分切断法
1
001BA147 KN
木の直径がガイドバーの長さより大き い場合は、区分切断法をとります。
1. 最初の切り込み ガイドバー先端を材のつるのすぐ
後ろに差し込み、できるだけチェ ンソーを水平に保持して、旋回し ます。バンパー スパイクを旋回軸 として使用し、必要以上にチェン ソーの位置を変更しないようにし ます。
001BA148 KN
10
2
4
2. 次の切り込み用切断位置にチェン ソーを移動する際に、追い口が まっすぐになるように、ガイド バーを切り目いっぱいに差し込み ます - バンパー スパイクをあてが うなどします。
3. 楔 (3) を切り目に差し込みます。
4. 最後の切り込み : 簡易ファンカッ トと同様にバンパー スパイクをあ てがいます - つるを切断しないで ください。
特別切り込み技術
突っ込み切りと心材切断は特殊訓練を 受講した、経験ある作業者のみが実施 できます。
突っ込み切り
傾いた木の伐倒
玉切り時の負荷軽減カット
DIY 作業
3
2
1
N 次の場合には、キックバックの少
ないチェンを使用して、特に慎重 に作業してください
1. キックバックの危険性を回避する ために、ガイドバー上部ではなく 下部先をあてがって、切断を開始 します。切り目の深さがガイド バー幅の 2 倍になるまで切り込み ます。
2. 突っ込み切り位置に差し込みます
- キックバックやプッシュバック の恐れがあるのでご注意ください。
3. 慎重に突っ込み切りを行います。 プッシュバックの危険性がありま す。
心材切断
木の直径がガイドバーの長さの 2
倍以上の場合。
太い樹木で心材の大半が切断され
ていない場合。
伐倒が難しいカシやブナなどを、
心材が裂けずに、計画した方向に 伐倒する場合。
柔らかい落葉樹を、寝かしたとき
の張力を緩和して、つる中央が細 片になって材からこぼれないよう にする場合。
001BA179 KN
N プッシュバックの危険性がありま
すので、受け口の中央で突っ込み 切りを行い、次に矢印の方向に バーを回します。
枝払い
必要な技術についてトレーニングを受 けてから、枝払い作業をしてください。 事故やケガを避けるために、チェン ソーを使い慣れた作業者以外は樹木伐 倒や枝払いをしようとしないでくださ い。
キックバックの少ないチェンを使
用してください。
可能な限りチェンソーをしっかり
支えて作業してください。
枝払いの際は、幹の上に立たない
でください。
バーの先端で切らないでください。
張力のかかっている枝に注意して
ください。
決して一度に数本もの枝を切らな
いでください。
日本語
11
日本語
小枝払い
頑強で安定したサポートとして木
びき台を使用します。
木を脚や足で抑えないでください。
他人に木を保持させるなど、作業
を手伝わせないでください。
張力がかかった状態で横たわった、あ るいは立っている木の切断
必ず最初に圧縮された側 (1)、次に張 力がある側 (2) の正しい順序で切断し て、キックバックや挟まる危険性を回 避します - 怪我の恐れがあります。
1
2
2
1
N 圧縮がかかっている側 (1) に負荷
軽減カットを入れます
N 張力がかかっている側 (2) に玉切
りを入れます
玉切りを下から上に向けて切り込む ( 下側切断 ) ときは、プッシュバックの 危険がありますので、ご注意ください。
チェンソーが損傷しますので、地 面に横たわっている木を地面に触 れている位置で、切断しないでく ださい。
縦引き
001BA151 KN
バンパー スパイクを使用せずに切断す る技術です - プルインの危険がありま す - ガイドバーをできるだけ浅い角度 にして切断を始めます - キックバック の危険が増えるので、より注意を払う
001BA152 KN
必要があります。
振動
パワーツールを長時間使用した場合に は、振動の影響により手の血行不良が 生じることがあります (「白ろう病」 )。
以下をはじめ、多くの事柄が影響する ため、一般的な使用時間の設定は不可 能です。常に各国の安全規制、基準、 条例をお守りください。
以下の対策をとると使用時間を延長で きます:
手の防護 ( 暖かい手袋 )
休憩を取りながら作業する
以下の場合には使用時間を短くしま す:
血行不良の特殊体質 ( 症状:指がよ
く冷たくなる、指が疼く )
低い外気温
掴む力の強さの度合い ( パワー
ツールを強く握っていると、血行 が低下します )
本機を定期的に使用する方、長期間使 用する方、または対応する症状 ( 指が 疼くなど ) を継続的に経験されるユー
001BA189 KN
ザーは、医師による診察を受けてくだ さい。
整備と修理
定期的に本機を整備してください。取 扱説明書に書かれている整備や修理だ けを行ってください。その他すべての 作業はスチール サービス店に依頼して ください。
当社では整備や修理を、認定を受けた スチール サービス店のみに依頼される ことをお勧めします。スチール サービ
12
日本語
ス店には定期的にトレーニングを受け る機会が与えられ、必要な技術情報の 提供を受けています。
高品質の交換部品のみを使用して、事 故および本機の損傷を回避してくださ い。これに関して、不明な方はスチー ル サービス店へお問い合せください。
当社ではスチール純正交換部品のご使 用をお勧めします。これらは、お客様 の機種およびご使用になる性能要件に 合わせて、特別に設計されています。
ケガの危険を回避するために、本機の 保守、修理、または掃除を実行する前 に、エンジンを必ず切ってください。- 例外:キャブレター及びアイドリング 回転数の調整時は例外です。
スパークプラグターミナルまたはス パークプラグを外した状態でスター ターを操作してエンジンを始動する場 合は、スライドコントロール / ストッ プスイッチを STOP または 0 の位置に してください。火花が飛んで火災を起 こす危険があります。
火災の危険性を回避するため、火気の 近くで修理したり、保管したりしない でください。
燃料フィラー キャップにもれがないか 定期的に点検してください。
当社で承認されたタイプで、支障なく 作動するスパーク プラグだけを使用し てください - 「技術仕様」の項を参照 してください。
イグニッション ケーブルに異常がない こと ( 良好な絶縁状態、接続の確実性 ) を確認してください。
マフラーに異常が無いことを確認して ください。
火災の危険や聴覚障害を避けるために、 破損したマフラーを取付けたまま、あ るいはマフラーがないまま作業しない でください。-
高温のマフラーに触れて、火傷しない ようにしてください。
振動の強さは、防振部品の状況に左右 されます - 定期的に防振部品を点検し てください。
チェン キャッチャーを点検し、損傷し ている場合は交換してください。
エンジンの停止
チェンの張りを点検するとき。
チェンの張りを再調整するとき。
チェンを交換するとき。
問題に対処するとき。
目立てに関する注意事項を守ってくだ さい - チェンソーを安全に正しく扱う ため、チェンとガイドバーを常によい 状態に保ってください。チェンは正し く目立てをして張りを調整し、十分に 潤滑する必要があります。
チェン、ガイド バーおよびスプロケッ トは、常に余裕を持って取り替えてく ださい。
クラッチ ドラムの状態を定期的に点検 します。
燃料とチェンオイルの保管には、ラベ ルの付いた安全な容器のみを使用して ください。ガソリンを取り扱うとき、 直接肌に触れたり、ガソリン蒸気を吸 い込まないようにしてください - 健康 上のリスクがあります。
ケガをしないように、チェンブレーキ が故障した場合は、直ちにエンジンを 停止してください - スチール サービス
店にお問い合わせください - 修理する までパワーツールを使用しないでくだ さい (「チェンブレーキ」を参照 )。
13
日本語
カッティング アタッチメン ト
スチール社は業界で唯一、自社製の チェンソー、ガイドバー、ソーチェン、 チェン スプロケットを製造していま す。
カッティング アタッチメントは、ソー チェン、ガイドバー、チェン スプロ ケットで構成されています。
標準仕様のカッティング アタッチメン トはチェンソーに合致するように設計 されています。
1
2
a
t = a : 2
ソーチェン (1) のピッチ (t) を、
ローロマチック ガイドバーのチェ ン スプロケットやノーズ スプロ ケットのピッチと適合させてくだ さい。
ソーチェン (1) のドライブリンク
ゲージ (2) はガイドバー (3) の溝 幅と一致させてください。
適合しないコンポーネントを使用する と、カッティング アタッチメントは短 時間使用しただけで修理不可能なほど に破損してしまうことがあります。
3
バーとチェンの取り付け
チェン スプロケット カバーの取り外 し
N ナットを緩めて、チェン スプロ
ケット カバーを取り外します。
1
001BA191 KN
2
N テンショナー スライド (2) がハウ
ジングの溝の左端に当たるまで、 スクリュー (1) を反時計回りに回 します。
チェン ブレーキの解除。
N カチッと音がするまで前ハンドル
方向にハンド ガードを引きます。 チェン ブレーキのロックが外れま
143BA034 KN
001BA185 KN
す。
チェンの取り付け
作業用手袋を着用してください。 鋭利なカッターでケガをする危険 があります。
N チェンを取り付けます。バーの先
端から開始します。
001BA186 KN
143BA003 KN
14
日本語
3
N ガイドバーをスタッド (1) に固定
します - バー上部のカッティング エッジを右に向けます。
N テンショナー スライドのペグを位
置決め穴 (2) にはめ込み、同時に チェンをスプロケット (3) にセッ トします。
N テンショニング スクリュー (4)
を時計回りに回して、チェン下側 のたるみがわずかになるまでチェ ンを張ります。ドライブ リンクが ガイドバーの溝にきちんと入って いることを確認します。
N スプロケット カバーを再び取り付
け、ナットを指で締めます。
N 「ソーチェンの張り方」の項を参照
してください。
1
1
4
2
チェンの張り
001BA187 KN
1
切断作業の合間に再調整する場合:
N エンジンを停止します。 N ナットを緩めます。 N バーの先端を上に向けて保持しま
す。
N スクリュー ドライバーでテンショ
ニング スクリュー (1) を時計回り に回し、チェンがバーの下側に軽 く触れるまでチェンを張ります。
N バーの先端を持ち上げたまま、
ナットをしっかりと締めます。
N 「チェンの張り具合の点検」に進み
ます。
新品のチェンは、しばらく使用したも のよりも頻繁に張りを調整する必要が あります。
N チェンの張り具合は頻繁に点検し
てください - 「作業中の注意事 項」の章を参照してください。
チェンの張り具合の点検
133BA024 KN
N エンジンを停止します。 N 作業用手袋を着用して手を保護し
てください。
N チェンは、バーの下側に軽く触れ、
手でバーに沿って引くことができ るくらいに、張ります。
N 必要ならば、チェンを張り直して
ください。
新品のチェンは、しばらく使用したも のよりも頻繁に張りを調整する必要が あります。
N チェンの張り具合は頻繁に点検し
てください - 「作業中の注意事 項」の章を参照してください。
143BA007 KN
15
日本語
燃料
エンジンには、ガソリンと 2 サイクル エンジン用オイルの混合燃料が必要で す。
健康を害しますので、ガソリンに 直接肌を触れたり、ガソリンの蒸 気を吸い込まないようにしてくだ さい。
スチール モトミックス (MotoMix)
当社はスチール モトミックス (MotoMix) のご使用をお勧めします。 この既製の混合燃料はベンゼンや鉛を 含まず、高オクタン価で常時、適正な 混合率を保ち、安心してご使用いただ けます。
スチール モトミックス (MotoMix) はス チールエンジン専用に開発されたもの であり、エンジンの長寿命を保証しま す。
スチール モトミックス (MotoMix) が販 売されていない市場もあります。
燃料の混合
規定されている以外の不適切な燃 料やオイル、または混合比率を使 用されると、エンジンに重大な損 傷を生じることがあります。低品 質のガソリンあるいはエンジンオ イルは、エンジン、オイルシー ル、燃料ホース、および燃料タン クを損傷することがあります。
ガソリン
無鉛と有鉛を問わず、最低オクタン価 90 の高品質ブランドのガソリンだけを 使用してください。
触媒コンバータを装備したマシンには、 必ず無鉛ガソリンを使用してください。
鉛含有ガソリンを燃料タンク数回 分使用した場合、触媒効果は大幅 に低下します。
エンジン オイル
高品質 2 サイクル エンジン オイルだ けを使用してください。特に、スチー ル 2 サイクル エンジン オイルをお勧 めします。スチール エンジンに最も適 しており、長いエンジン寿命を保証し ます。
スチール 2 サイクル エンジン オイル が手元にない場合は、空冷エンジン用 の高品質 2 サイクル エンジン オイル だけを使用してください。水冷エンジ ンまたは独立した潤滑システムを持つ エンジン ( 従来の 4 サイクル エンジン など ) 用のエンジン オイルを、使用し ないでください。
触媒コンバータを装備した機種で使用 する混合燃料には、スチール 2 サイク ル エンジン オイル 50:1 だけを使用し てください。
混合比率
スチール 50: 1 2 サイクル エンジンオ イルの場合:50:1 = ガソリン 50 + オ イル 1
ガソリン スチール 2 サイクルオ
イル 50:1
リットル リットル(ml)
1 0,02 (20) 5 0,10 (100) 10 0,20 (200) 15 0,30 (300) 20 0,40 (400) 25 0,50 (500)
その他のブランドの 2 サイクル エンジンオイルの場合:25:1 = ガソリン 25 + オイル 1
N 燃料の保管には承認された容器を
使用してください。燃料容器に先 ずオイル、その後にガソリンを入 れて、充分に混ぜ合わせます。
燃料の保管
燃料は、承認された安全タイプの燃料 容器に入れて、乾燥した、涼しい、安 全な、太陽や照明から保護された場所 に保管してください。
混合燃料は時間の経過と共に劣化する ので、数週間で使い切る分だけ混合し てください。混合燃料を 3 ヶ月以上保 管しないでください。照明や太陽の直 射や過酷な高低温では、混合燃料の劣 化が加速されます。
N 給油する前に混合燃料の入った携
行缶をよく振ってください。
携行缶内で圧力が生じている可能 性があるので、慎重に開けてくだ さい。
N 燃料タンクと携行缶は、時々十分
に洗浄してください。
16
日本語
残ったガソリンと洗浄に使用した液体 は、その地域の規定と環境要件に従っ て適切に処理してください。
給油
準備
N 給油する前に、汚れがタンクの中
に入るのを防ぐため、フィラー キャップとその周りをきれいにし てください。
N フィラー キャップが上を向くよう
にマシンを置いてください。
N キャップを約 1/4 回転、反時計回
りに回します。
N キャップを外します。
燃料を補充します。
給油の際には燃料をこぼさないように し、また燃料をタンクからあふれさせ
001BA159 KN
ないでください。
当社では給油用にスチール フィラー ノズル(特殊アクセサリー)の使用を お勧めします。
キャップの閉じ方
001BA161 KN
キャップの開け方
N グリップを立った位置になるまで
起こします。
N キャップを、グリップを立てたま
001BA160 KN
まマークが並ぶまで、注入口に正 しく差し込みます。
N キャップを時計回りに止まるまで
回します ( 約 1/4 回転 )。
001BA162 KN
17
日本語
N グリップを倒し、キャップの上面
と平らにします。
グリップがキャップと完全に平らに なっていないため、グリップの耳がへ こみとかみ合っていない場合 ( 矢印を 参照 )、キャップは正しく閉じていま せんので、上記手順を繰り返してくだ さい。
燃料ピックアップ ボディの交換
N 燃料タンクを空にします。 N 燃料ピックアップボディをフック
でタンクから引き出し、ホースか ら外します。
N 新しいピックアップボディをホー
スに差し込みます。
N ピックアップボディをタンクの中
001BA163 KN
に戻します。
チェン オイル
チェンとガイドバーの自動的で信頼性 のある潤滑のため、環境に優しい高品 質チェンオイルだけを使用してくださ い。生分解が速いスチールバイオプラ スをお勧めします。
生分解性チェンオイルには、充分 な耐劣化性が必要です(スチール バイオプラス等 )。耐劣化性に乏 しいオイルは、樹脂化が速い傾向 にあります。その結果、特にチェ ン駆動部、クラッチ部分、チェン に蓄積物が固着し、除去しにくく なります。オイルポンプが故障す る原因ともなります。
使用するオイルの品質は、ソーチェン とガイドバーの寿命に大きく影響しま す。従って、必ず専用のチェンオイル だけを使用してください。
廃油を使用しないでください ! 廃 油は、長期間繰り返し肌に触れる と、皮膚ガンを引き起こすことが あります。さらに、環境に害を与 えることがあります !
廃油には必要な潤滑特性がなく、 チェンの潤滑には適していませ ん。
燃料ピックアップ ボディを毎年交換し ます。
18
165BA003 KN
日本語
チェン オイルの給油
準備
N ゴミがタンクの中に落ちないよう
に、フィラー キャップとその周辺 の汚れをきれいに拭き取ります。
N フィラー キャップが上を向くよう
に機械を置いてください。
N フィラー キャップを開きます。
チェン オイルを給油します。
N 燃料を補給する度に、チェン オイ
ルを給油します。
給油の際にはチェン オイルをこぼさな いようにし、またチェンオイルをタン クいっぱいに入れないでください。
当社ではチェン オイル用スチール フィラー ノズル(特殊アクセサリー) の使用をお勧めします。
N フィラー キャップを閉じます。
燃料タンクが空になっても、オイルタ ンクにはオイルが少量だけ残ります。
もし、タンク内のオイル量が減らない 場合は、オイル供給システムが故障し ている可能性があります。チェンの潤 滑状態を点検し、オイルの通路をきれ いにしてください。必要な場合はス チール サービス店にお問い合わせくだ さい。当社では整備や修理を、認定を 受けたスチール サービス店のみに依頼 されることをお勧めします。
001BA158 KN
チェン オイルの吐出点検
143BA024 KN
ソー チェンは常に多少のオイルを飛散 しています。
チェンは、潤滑油なしで操作して はいけません。チェンを乾いたま ま回転させると、カッティング アタッチメント全体がすぐに損傷 して、修理不能になります。作業 を始める前に、常にチェンの潤滑 状態とタンク内のオイル量を点検 してください。
新品のチェンは 2 ~ 3 分間ならし運転 をしてください。
チェンのならし運転を行った後、チェ ンの張り具合を点検し、必要な場合は 再調整してください。「チェンの張り具 合の点検」の項を参照してください。
19
日本語
チェン ブレーキ
チェーンブレーキによるチェンのロッ ク
緊急時
始動時
アイドリング時
左手でハンドガードをバー先端に向 かって押すか、または一定のキック バック状況下の慣性力を利用して、 チェン ブレーキを作動します。チェン が停止して、ロックします。
チェン ブレーキの解除
N ハンドガードを前ハンドルの方に
引き戻してください。
エンジンを加速して、切断作業を 開始する前 (動作確認時は除く ) にチェンブレーキのロックを解除 します。
143BA011 KN
チェン ブレーキがロックしてい る状態(ソーチェンは静止した状 態)でエンジン回転数を高くする と、短期間でエンジンやチェン駆 動部 ( クラッチ、チェン ブレー キ ) に損傷を起こします。
また、チェンソーのキックバックの力 が大きいと、前ハンドガードの慣性力 が働き、チェン ブレーキが作動しま す。伐倒作業時のように、作業者の左 手がハンドガードの後側になくても、 ハンドガードはバーの先端方向に動き ます。
チェン ブレーキは、ハンドガードを全 く改造していない場合にだけ作動しま す。
チェン ブレーキの作動点検。
始動前:エンジンがアイドリング回転 時に、チェン ブレーキを作動させ ( ハ ンドガードをバー先端方向に押します )、短時間 ( 最長 3 秒間 ) スロットル を全開にします。この時、チェンが回 転してはいけません。ハンドガードが ゴミで汚れていず、自由に動くように してください。
チェン ブレーキの整備
チェン ブレーキは普通に使っていて も、徐々に磨耗します。熟練した整備 担当者に定期的に整備してもらうこと
143BA012 KN
をお勧めします。当社では整備や修理 を、認定を受けたスチール サービス店 のみに依頼されることをお勧めします。 次の整備期間を遵守してください。
頻繁な使用 : 3 ヵ月毎 頻繁ではない使用 : 6 ヵ月毎 時々しか使用しない場合:12 ヵ月毎
20
冬季作業
日本語
2
1
気温が + 10 ℃ 以下の場合
N 後ハンドル上のノブを左に回して、
スロットを縦にします。
N キャブレター ボックス カバーを
後方へ引き上げて取り外します。
1
N プレフィルター (1) を持ち上げま
す。
N スパーク プラグ ターミナル (2)
をスパーク プラグから外します。
139BA016 KN
N スクリュードライバを使ってスラ
139BA001 KN
イド (3) をシュラウドからこじっ て外します。
N スライドを 180 度回して、左側の
スパーク プラグのとなりに再び差 し込みます。
N スパーク プラグ ターミナルをス
パーク プラグに再び押し込みま す。
139BA002 KN
1
N プレフィルター (1) を r 記号 ( 冬
季作業 ) が上にくるように差し込 みます。
N カバーを交換して、ノブで所定の
位置に固定します。
シリンダー付近から入った温まった空 気が、冷たい空気と混合され、キャブ レターの凍結を防ぎます。
気温が + 20 ℃ 以上の場合
139BA005 TR
N 常にスライドとプレフィルターを
s 位置 ( 夏季作業 ) に戻します。
エンジンの運転時に故障やオー バーヒートが発生します!
139BA018 KN
139BA019 KN
21
日本語
始動前の注意事項
マスター コントロール レバーには 4 つの位置があります
STOP
0
停止 0 - エンジン停止 - イグニッ ションがオフの状態
運転位置 F - エンジンが運転中または 始動可能
暖機スタート n - エンジンが暖まっ ている時は、このポジションで始動し ます
冷機スタート l - エンジンが冷えて いる時は、この位置で始動します
マスター コントロール レバーの調整
スロットル トリガー インターロック とスロットル トリガーを同時に押し て、マスター コントロール レバーを 運転位置 F から冷機スタート l に動 かします。
マスター コントロール レバーを暖機 スタート n にするには、まず冷機ス タート l に設定し、次にマスター コ ントロール レバーを暖機スタート n にします。
暖機スタート n にできるのは、冷機 スタート l 位置からのみです。
スロットル トリガーを握ると、マス ター コントロール レバーが暖機ス タート n から運転位置 F に戻りま す。
エンジンを停止するには、マスター コ ントロール レバーを停止 0 にします。
001BA140 KN
エンジンの始動と停止
エンジンの始動
デコンプ バルブ付きの機種のみ
209BA014 KN
N 矢印が示す方向にグロメットを押
すと、デコンプバルブが開きます
エンジンが始動すると、デコンプバル ブが自動的に閉まります
N このために、再度始動手順を実行
する前に、再びデコンプ バルブを 押します。
22
すべての機種
1
日本語
STOP
0
4
2
3
N 安全注意事項を守ってください N ハンド ガード (1) を前方に押しま
す: ソーチェンがロックされました
N スロットル トリガー インター
ロック (2) とスロットル トリ ガー (3) を同時に押します - マス ターコントロールレバー (4) を セットします
チョーク l 位置にします
エンジンが冷えている場合 ( 始動
後、スロットルが開いているとき にエンジンが停止する場合も )
ハーフ スロットル n 位置にします
エンジンが暖まっている場合 ( エ
ンジンが約 1 分間作動した後 )
209BA022 KN
N チェンソーをしっかりと地面に置
き、安定した足場を保ちます ­ソーチェンが異物や地面に触れな いようにします
チェンソーの作業者以外は、作業 場所から十分離れてください。
N 左手でハンドルバーを握ってチェ
ンソーをしっかりと地面に押さえ ます - 親指がハンドルの下側に来 るようにします
N 右脚を後ハンドルの中に通して
しっかり押さえます
143BA018 KN
他の方法 : N 膝とももの間に後ハンドルを挟み
ます
N 左手でハンドルバーをしっかり握
ります - 親指はハンドルの下側に 来るようにします
143BA019 KN
23
日本語
STOP
0
6
4
5
N 右手で、カチッとかみ合うまでス
ターター グリップをゆっくりと引 き、素早く強く引きながら、ハン ドルバーを押し下げます。スター ターロープは最後まで引っ張らな いでください。損傷の恐れがあり ます。スターター グリップを急に 放さないでください - 手を添えて ハウジングにゆっくりと巻き込む とスターター ロープは正しく巻き 込まれます
新しいエンジンでは、燃料ホースに吸 い上げるまでスターター ロープを何回 か引っ張ります。
143BA020 KN
エンジンが点火されたら: N デコンプ バルブをもう一度押しま
N マスター コントロール レバー (4)
n 位置まで移動して、引き続 き、始動動作を実行して、エンジ ンが掛かったら、即座にスロット ル トリガー (5) を軽く引くと、マ スター コントロール レバー (4) が運転位置 F(6) に戻り、エンジン がアイドリング回転になります
エンジンは直ちにアイドリングス ピードの状態にしてください ­チェンがロックされている場合、 エンジン ハウジングやチェンブ レーキを傷めることがあります。
209BA008 KN
N ハンド ガードをハンドルバーに向
かって引きます。U チェン ブ レーキのロックが解除されていま す。 チェンソーの使用準備が完了しま した
チェンブレーキが解除されたとき のみスロットルを開きます。チェ ンブレーキがロックしている状態 ( ソーチェンは静止した状態 ) で エンジン回転数を高くすると、エ ンジンやチェン駆動部 ( クラッ チ、チェンブレーキ ) が損傷し ます。
N 最初にチェンの潤滑状態を確認し
ます
外気温度が極めて低いとき N エンジンが十分暖まるまで、ハー
フ スロットルにしておきます
N 必要に応じて、冬季作業用に設定
します。「冬季作業」を参照してく ださい
143BA012 KN
24
日本語
エンジンのスイッチを切ります
N マスター コントロール レバーを
停止位置 0 にセットします
燃料タンクが完全に空になり、再給油 した場合
N デコンプ バルブを押します N 燃料ホースに吸い上げるまでス
ターター ロープを何回か引っ張り ます
N エンジンを再始動します
エンジンがかからない場合
エンジンをかけた直後にマスター コン トロール レバーを「暖機スタート」位 置 n に戻さないと、燃焼室に燃料を 吸い込みすぎてしまいます。
N マスター コントロール レバー
を 0 に移動します
N 後ハンドル上のノブを左に回して、
スロットを縦にします
N キャブレター ボックス カバーを
後方へ引き上げて取り外します
1
N プレフィルター (1) を持ち上げま
2
N スパーク プラグ ターミナル (2)
を外します
N スパーク プラグをゆるめて外し、
乾かします
N 燃焼室の換気のため、スターター
を数回引っ張ります
N スパーク プラグを差し込み、ス
パーク プラグ ターミナルをしっ かり押し込みます。再び部品を取 り付けます
N マスター コントロール レバーを
139BA016 KN
「暖機スタート」n にセットしま
す - エンジンが冷えている場合で も同じです
N デコンプ バルブを押します N エンジンを再始動します
作業中の注意事項
ならし運転
新品の機械は、最初の燃料 3 タンク分 の間は、高速回転 ( 無負荷でフルス
139BA001 KN
ロットル ) で運転しないでください。 これでならし運転中の不要な高負荷を 避けます。すべての動く部品は、なら し運転中になじんでくるので、この期 間はショートブロックの摩擦抵抗が大 きくなっています。エンジンの最高出 力を発揮できるのは、タンク 5 ~ 15 回分の使用後となります。
作業中
139BA002 KN
出力を増そうとして混合比を薄く してはいけません。エンジンを損 傷することがあります。「キャブ レターの調整」の項を参照してく ださい。
チェンブレーキが解除されたとき のみスロットルを握ります。チェ ン ブレーキがロックしている状 態 ( チェンはロックした状態 ) でエンジン回転数を高くすると、 短時間でショートブロックやチェ ン駆動部 ( クラッチ、チェン ブ レーキ ) を損傷します。
チェンの張りを時々点検してください !
長期間使用しているソーチェンに比べ て、新しいソーチェンは頻繁に張り直 してください。
25
日本語
チェンが冷えている場合 :
チェンがバーの下部に軽く触れるが、 手で回せるくらいが正しい張り方です。 必要に応じて、チェンの張りを再調整 します。「ソーチェンの張り方」の項を 参照してください。
作業温度のチェン :
チェンが伸びてたわんできます。ドラ イブリンクがバーの下側のバーの溝か ら出てはいけません - そうしないと、 チェンがバーから飛び出すことがあり ます。チェンの張りを再調整します。
「ソーチェンの張り方」の項を参照して
ください。
チェンは冷えると縮みます。チェ ンを緩めないと、クランクシャフ トとベアリングを損傷することが あります。
長時間のフルスロットル運転後
長時間のフルスロットル運転後は、し ばらくの間アイドリングしてエンジン の熱を冷却風で放熱してください。組 み込まれている部品 ( イグニッション やキャブレター ) を熱から守るためで す。
作業後
N 作業中に暖まったチェンの張りを
調整した場合、作業終了後にチェ ンを緩めてください。
作業が終了したらチェンは必ず緩 めてください。チェンは冷えると 縮みます。チェンを緩めないと、 クランクシャフトとベアリングを 損傷することがあります。
短期間の保管
エンジンが冷えるまで待ちます。燃料 タンクを一杯にして、次の使用時まで 火気のない乾燥した状態で保管します。
長期間の保管
「機械の保管」を参照
オイル量の調節
流量調整型オイルポンプは特殊オプ ションです。
バーの長さ、木の種類および切り方に よって、必要なオイルの量が異なりま す。
1
001BA157 KN
マシン下部にある調整スクリュー (1) を使用して必要な量のオイルが給油さ れるようにします。
E マチックの位置 (E)。中程度のオイル 流量-
N 調整スクリューを「E」(E マチック
位置 ) まで回します。
オイル流量を増加するには- N 調整スクリューを時計回りに回し
ます。
オイル流量を低減するには- N 調整スクリューを反時計回りに回
します。
チェンは、常に潤滑油の膜で潤滑 されている必要があります。
26
日本語
ガイド バーの保守
2
1
N バーを裏返してください - チェン
の目立てをするときや、チェンを 交換するたびに毎回行ってくださ い - これは、特に先端と下側のよ うな一方のみが摩耗するのを防止 するためです。
N オイル インレット孔 (1)、オイル
の通路 (2)、およびバーの溝 (3) を、定期的に掃除してください。
N ファイリング ゲージ ( 特殊アクセ
サリー ) の目盛を使用して、切断 で頻繁に使用する場所の溝の深さ を測定します。
3
チェンのタイプチェンの
ピッチ ピコ 3/8" P 5.0 mm ラピッド 1/4“ 4.0 mm ラピッド 3/8“;
0.325“
ラピッド 0.404“ 7.0 mm 溝深さが規定値より小さい場合 : N ガイドバーを交換します。
交換を怠ると、ドライブリンクが溝の 底面にすれます - カッターとタイスト ラップがバーレールにのりません。
143BA026 KN
最小溝深さ
6.0 mm
エアー フィルター システム
エアー フィルター システムは、適切 なフィルターを取り付けて、さまざま な作業条件に合わせることができます。 フィルターは迅速で簡単に交換できま す。
チェンソーはメッシュ フィルターかフ リース フィルターが標準装備で同梱さ れます。
メッシュ フィルター
通常作業条件時と冬季作業時に使用し ます。
フリース フィルター
乾燥して、非常にほこりっぽい作業場 所に使用します。
27
日本語
エアーフィルターの掃除
エンジンの出力が著しく低下した場合 は
N スロットル トリガー インター
ロックを押し、マスター コント ロール レバーを冷機スタート k の位置に動かします。
N 後ハンドル上のノブを左に回して、
スロットを縦にします。
N キャブレター ボックス カバーを
後方へ引き上げて取り外します。
N フィルターの周りに付着した汚れ
を取り除きます。
エアー フィルターが汚れるとエンジン 出力が低下し、燃料消費量が増加し、 始動が困難になります。
1
3
2
2
N プレフィルタ (1) を上に持ち上げ
て引き出し、スロットナット (2)、 次にメイン フィルター (3) を外し ます。
N フィルターを 2 つに分解します。 N フィルターを手のひらでたたくか、
フィルターの内側から外側に向 かって圧縮空気を吹き付けてきれ いにします。
139BA016 KN
がんこな汚れが付いているときは : N スチール特殊洗浄剤 ( 特殊アクセ
サリー ) または汚れていない不燃 性の洗剤 ( 温い石鹸水 ) でフィル ターを掃除して乾かします。
フリース フィルターの掃除にはブラシ を使用しないでください。
N 損傷したフィルタを交換します。 N フィルターを再び取り付けます。
キャブレターの調整
基本的情報
キャブレターは工場出荷時に標準設定 されています。
139BA017 KN
キャブレターを調整して、すべての作 動条件で最適な性能と燃料効率を引き 出せます。
高速調整スクリューは、出力と無負荷 最高エンジン回転数を変えます。
設定を薄くしすぎると、潤滑不良 と過熱により、エンジンを損傷す ることがあります。
標準設定
N エンジンのスイッチを切ります。 N エアー フィルターを点検して、必
要な場合は掃除あるいは交換しま す。
N マフラーのスパーク アレスター
スクリーン ( 特定国でのみ販売 ) を点検し、必要な場合は掃除ある いは新品と交換します。
28
日本語
キャブレター、H = 1 と L = 1
HL
N 2 つの調整スクリューを注意深く
時計回りにいっぱいまで回します。
N 高速調整スクリュー (H) を反時計
回りに 1 回転回します。
N 低速調整スクリュー (L) を反時計
回りに 1 回転回します。
キャブレター、H = 3/4 と L = 1/4
N 高速調整スクリュー (H) を反時計
回りに ( 最高 3/4 回転 ) 止まるま で回します。
N 低速調整スクリュー (L) を時計回
りに止まるまで回し、1/4 回転戻し ます。
アイドリングの設定
L
LA
209BA010 KN
アイドリング回転中にエンジンが停止 する
N 低速調整スクリューを標準設定に
します。
N アイドル スピード調整スクリュー
(LA) を、チェンが一緒に動きだす まで時計回りに回した後、1/4 回 転戻します。
アイドリング回転時にソーチェンが回 転する場合は、
N 低速調整スクリューを標準設定に
します。
N アイドリングスピード調整スク
リュー (LA) をチェンが停止するま で反時計方向に回した後、更に
209BA009 KN
1/4 回転同方向に回します。
調整後のソーチェンがアイドリン グ回転時に回転し続ける場合は、 スチール サービス店にお問い合 わせください。
低速調整スクリューが標準設定にも関 わらず、アイドリング回転数が不安定 だったり、加速状態が悪い場合、
N 低速調整スクリュー (L) を、エン
ジンが停止せずにスムースに作動 し滑らかに加速するようになるま
で反時計回りに回します。L = 1/4 の機種では、ストップ位置まで行 かないように回します。
低速調整スクリュー (L) を調整した時 は、最低でも一度はアイドリング ス ピード調整スクリュー (LA) を調整す る必要があります。
高地で使用する場合のキャブレター調 整
209BA011 KN
高地でエンジンの動作が不十分な場合、 次のようなわずかな調整が必要になる 場合があります。
N 標準設定を確認します。 N エンジンを暖めます。 N キャブレターで高速調整スク
リュー (H) を止まるまで最大 3/4 回転時計回りに回します。
設定を薄くしすぎると、潤滑不良 と過熱により、エンジンを損傷す ることがあります。
29
日本語
マフラーのスパーク アレス ター スクリーン
国によって、マフラーにスパーク アレ スター スクリーンが装備されていま す。
エンジンの出力が低下した場合、マフ ラーのスパーク アレスター スクリー ンを点検します。
1
1
1
N ナット (1) を緩めて外します。
3
N カバー (2) を外します。 N スパーク アレスター スクリーン
(3) を取り外します。
N 汚れたスパーク アレスター スク
リーンを掃除し、破損したり、多 量のカーボンが付着している場合 交換してください。
N スパーク アレスター スクリーン、
次にカバーを取り付けます。
2
スパーク プラグの点検
139BA020 KN
エンジンの出力が低下したり、始動し にくくなったりアイドリングが不安定 になったら、先ずスパーク プラグを点 検してください。
N スパーク プラグを取り外します。
139 BA021 KN
「始動 / 停止」の項を参照してくだ
さい。
N 汚れたスパーク プラグをきれいに
します。
N 電極ギャップ (A) を点検して、必要
ならば調整します。数値は「技術 仕様」の項を参照してください。
N 以下のような、スパーク プラグが
汚れる原因を排除してください。
原因:
エンジン オイル混合量の過多
エアー フィルターの汚れ
劣悪な使用環境
N 約 100 時間運転後には新品のス
パーク プラグを取り付けます。電 極が極度に焼損している場合はそ れよりも早く交換してください。 スチール社が承認した、雑音防止 スパーク プラグのみをご使用くだ さい (「技術仕様」の項を参照 )。
アークの発生や火災の危険を避けるた めに
1
000BA002 KN
000BA045 KN
スパーク プラグが取外し可能なアダプ ター ナット付きの場合:
N アダプター ナット (1) をねじ山に
ねじ込み、しっかり締め付けます。
30
スターター ロープとリワイ ンド スプリングの交換
日本語
5
2
3
スパーク プラグ全て N スパーク プラグ ターミナル (2)
をしっかりとスパーク プラグ (3) に接続します。
1
1
1
N スクリュー (1) を外します。 N クランク ケースのファン ハウジ
ングを持ち上げて、脇から引き出 します。
000BA050 KN
1
2
3
4
N スプリング クリップ (2) をスク
リュードライバか適切なプライヤ で慎重に外します。
N ワッシャー (3) とポール (4) の付
いたロープ ローターを慎重に取り 外します。
リワインド スプリングが飛び出 して、怪我する恐れがあります。
6
133BA014 KN
N キャップ (5) をスターターグリッ
プからこじって外します。
N ロープ ローターとスターター ハ
ンドルから残りのロープを引き出 します。スリーブがグリップから
133BA015 KN
押し出されないように注意してく ださい。
N 新しいスターター ロープの端に簡
単な結び目を作ってから、スター ター グリップおよびロープ ス リーブ (6) を通します。
N キャップをグリップに押し込みま
す。
N スターター ロープをロープ ロー
ターに通し、簡単な一つ結びで止 めます。
133BA040 KN
31
日本語
2
3
4
N ロープ ローターのベアリングに非
樹脂系のオイルを塗布します。
N ロープ ローターをスターター ポ
ストに入れ、左右に回し、リワイ ンド スプリングのアンカー ルー プがはまるようにします。
N ポール (4) をロープ ローターに取
り付けます。
N ワッシャー (3) をスターター ポス
トに取り付けます
N スプリング クリップ (2) をスク
リュードライバーまたは適当なプ ライヤを使って、ポールのペグに 掛けるようにスターターポストに 取り付けます。スプリング クリッ プは図のように、時計方向に向い ている必要があります。
リワインド スプリングの張力
133BA015 KN
N スターター ロープを巻き込んで
ループを作り、それを使ってロー プ ローターを矢印方向に 6 回転さ せます。
N ロープ ローターをしっかり握りま
す。
N ねじれたロープを引き出し、まっ
すぐにします。
N ロープ ローターを放し、 N ロープがローターに巻き付くよう
に、ゆっくりロープを放します。
スターター グリップはロープ ガイド ブッシュにしっかりと固定します。ハ ンドルが垂れ下がっている場合は:も う一回ローターを回して張力を強くし てください。
スターター ロープを全て引っ張 り出した場合に、ローターには少 なくともさらに半回転できる余裕 がなくてはなりません。不可能な 場合、スプリングは張りすぎで、 損傷することがあります。
N その場合は、ロープをローターか
ら 1 周分外してください
N ファン ハウジングを取り付けま
す。
破損したリワインド スプリングの交換
133BA020 KN
N ロープ ローターを取り外します。
スプリングの破損部分に張力が 残っており、ハウジングから外す ときに不意に飛び出す場合があり ます。ケガの危険があります!顔 面シールドおよび保護手袋を装着 してください。
N スクリュードライバでスプリング
の破片を慎重にこじり出します。
N 新しい交換用スプリングに非樹脂
系のオイルを数滴塗布します
N 取替え用スプリングとフレームを
ファン ハウジング内に置き、アン カー ループがファン ハウジング の突出部の上側にくるように取り 付けます。
N 適切な工具 ( スクリュードライ
バー、ペンチなど ) を溝 ( 矢印 ) にあてがい、スプリングをフレー ムからハウジングの座位に押し込 みます。
スプリングがスプリングハウジングか ら飛び出した場合は:反時計回りに外 側から巻き付けて取り付けます
N ロープ ローターを取り付け、リワ
インド スプリングを張り、ファン ハウジングを取り付けてスク リューで固定します。
001BA103 KN
32
日本語
機械の保管 チェン スプロケットの点検
と交換
約 3 ヵ月以上の場合 : N 換気の良い場所で燃料タンクを空
にし、洗浄します。
N 燃料は、地域の環境規制条件通り
に処理してください。
N キャブレターのダイヤフラムの固
着を防ぐため、エンジンを運転し てキャブレター内の燃料を空にし てください。
N ソーチェンとガイドバーを取り外
し、汚れを落とし、防錆オイルを 吹き付けます。
N 機械を丁寧に掃除します。特にシ
リンダー フィンとエアー フィル ターに注意します。
N チェンオイルに生分解性オイル( ス
チール バイオ プラス等 ) を使用 している場合、オイル タンクいっ ぱいになるまでオイルを充填しま す。
N 機械を乾いた、高所または鍵の掛
かる場所に保管してください。子 供などによる許可外の使用を避け てください。
N チェンスプロケットのカバー、
ソーチェン、ガイドバーを外しま す。
N チェンブレーキを外します - 前ハ
ンドルからハンドガードを引っぱ ります
新しいチェンスプロケットを取り付け ます
2 本のソーチェン使用後またはその
磨耗マーク (矢印) が 0.5 mm を
超えたら、ソーチェンの寿命が短 くなるので、点検ゲージ ( 特殊ア クセサリー ) を使用して点検しま す
2 本のソーチェンを交互に使用すると、 チェン スプロケットの寿命が延びま す。
スチールでは、チェンブレーキの機能 を最大限に確保するために、スチール 純正チェン スプロケットの使用を推奨 します。
5
6
2
1
4
3
6
N E クリップ (1) をスクリュードラ
イバーで外します
N ワッシャー (2) を外します
001BA121 KN
N リム スプロケット (3) を取り外し
ます
N クラッチ ドラム (4) の溝を点検し
ます - 磨耗がひどい場合は、ク ラッチ ドラムも交換します
N クイックストップ スーパー チェ
ンブレーキのスロットル ロックを 押してから、クラッチ ドラムまた はスパー チェン スプロケット (5) を、ニードルケージ (6) と一緒に クランクシャフトから外します
2
1
001BA122 KN
33
日本語
スパー チェン スプロケット / リム ス プロケットの取り付け
N クランクシャフトの根本とニード
ル ケージをきれいにして、スチー ル潤滑グリース ( 特殊アクセサ リー ) を塗布します
N ニードル ケージをクランクシャフ
トの根元に押し込みます
N 再び取り付けた後に、クラッチド
ラムおよび / またはスパー チェン スプロケットを約 1 回転回して、 オイル ポンプ ドライブのキャリ アをかみ合わせます
N リム スプロケットを取り付けます
- 空洞部分を外側に向けます
N ワッシャーと E クリップをクラン
クシャフトに取り付けます
ソーチェンの整備と目立て
正しく目立てされたチェンで無駄な切 断労力の削減
正しく目立てされたチェンを使うと簡 単に木材を切ることができ、また加え る力も少なくてすみます。
切れ味の悪いチェンや傷んでいるチェ ンで作業しないでください。身体に大 きな負担がかかり、切断状態も十分で なく、刃の摩耗が早いからです。
N チェンの汚れを取り除きます。 N チェンにひびが入っていないか、
リベットが破損していないか調べ ます。
N チェンに損傷や磨耗を発見したら、
今までの部品とサイズや形状が同 じ新しい部品と交換します。
超硬チップ付きソーチェン ( デュロ ) は、特に耐摩耗性が強くなっています。 当社では、チェンの目立てをスチール サービス店に依頼されることをお勧め します。
以下に指定した角度と寸法に適合 していることが絶対に重要です。 デプス ゲージが低すぎるなど ソーチェンが間違って目立てされ ると、チェンソーのキックバック の危険度が増して、怪我をする危 険があります。
3/8
689BA020 KN
ピッチサイズ(例えば 3/8")は、すべ てのカッターのデプス ゲージ部分に刻 印されています。
専用のチェンソーヤスリだけを使用し てください。他のヤスリでは、形や削 れ方が合いません。
ヤスリ径は、ピッチに合わせて選んで ください。「目立工具」の表を参照して ください。
目立ての際は、カッター角度を保持し てください。
A
B
689BA021 KN
A 上刃目立角 B サイドプレート角度
チェンのタイプ 角度 (°)
AB ラピッド マイクロ (RM) 30 75 ラピッド スーパー (RS) 30 60 ピコ マイクロ (PM) 30 75
34
日本語
カッターの形状 マイクロ = セミチゼル カッター スーパー = フル チゼルカッター
推奨されているヤスリまたは目立工具 と正しい設定を用いれば、自動的に指 定された角度 A、B が得られます。
すべてのカッターの角度を同じにして ください。もし角度が不揃いになると チェンの回転はガタついて、まっすぐ に回りません。磨耗が速くなり、つい には破損します。
これらの条件を満たすには、かなりの 熟練が必要なので :
N ファイル ホルダの使用
ソー チェンを手作業で目立てするに は、必ずファイル ホルダーを使用して ください (「目立工具」の表を参照 )。 正しいヤスリ角度はファイル ホルダー に刻印されています。
角度の点検用工具
スチール ファイリング ゲージ ( 特殊 アクセサリー、「目立工具」の表を参照 ) を使用してください。上刃・横刃目 立角度、デプス ゲージのセッティン グ、カッターの長さ、溝の深さが点検 できる便利な汎用ゲージです。ガイド バーの溝とオイル孔の掃除にも使えま す。
689BA025 KN
正しい目立ての仕方
N チェンピッチに合った目立て工具
を選んでください。
N 必要なら、バーを万力に挟んでく
ださい。
N ハンドガードを前方に押して、
チェンブレーキをかけます。
N チェンを回転させるには、ハンド
ガードを前ハンドルに向かって引 き、チェン ブレーキを解除しま す。クイックストップ スーパー付 き機種では、スロットル トリガー インターロックレバーも押してく ださい。
N 目立てはたびたび行い、ほんのわ
ずか刃先を擦ります。通常の目立 てでは、ヤスリを 2 ~ 3 回当てる ことで十分です。
90°
689BA018 KN
001BA203 KN
689BA043 KN
N ヤスリは水平 ( ガイドバー側面に対
して直角 ) に握り、ファイルホル ダーに刻印された角度で目立てし ます。ファイル ホルダーをトップ プレートとデプス ゲージの肩に載 せます。
N 常にカッターの内側から外側に向
かってヤスリをかけます。
N ヤスリは前方ストロークのみで目
立てをします。後方ストロークの ときはヤスリをカッターから少し 離してください。
N ヤスリが、タイ ストラップやドラ
イブ リンクに、接触しないように してください。
N 片側が摩耗しないように、ヤスリ
は一定の時間ごとに回して使用し てください。
N 硬木の小片で、エッジのバリを取
り除いてください。
N ファイリング ゲージで角度を点検
してください。
35
日本語
すべてのカッターの長さを同じにして ください。
長さが異なると、刃の高さが揃いませ ん。もし不揃いになると、チェンの回 転がガタ付いて損傷することがありま す。
N 一番短いカッターを見つけ、その
カッターに合わせて、他のカッ ターの長さを全て同じにします。 工場の電動グラインダーで目立て することをお勧めします。
デプス ゲージの設定
a
デプス ゲージによって、カッターが木 に食い込む深さ、つまり削り取られる 木の厚さが決まります。
a デプス ゲージとカッター先端との
設定間隔。
この設定は、穏やかな季節すなわち霜 がないときに軟らかい木を切断する場 合は、0.2 mm (0.008”) 増やすことが できます。
チェンのピッチ デプス ゲージ
設定値 (a)
インチ (mm) mm ( インチ )
1
/4 (6.35) 0.65 (0.026)
3
/8 PM、
PMMC3 (9.32) 0.65 (0.026)
0.325 (8.25) 0.65 (0.026)
3
/8 (9.32) 0.65 (0.026)
0.404 (10.26) 0.80 (0.031)
デプス ゲージを低くする
チェンの目立てを行うと、デプス ゲー ジ量が小さくなります。
N チェンの目立てを行うたびに、
ファイリングゲージでデプスの高 さを点検します。
689BA023 KN
1
N チェンのピッチに合ったファイリ
ング ゲージ (1) をソー チェンに載 せます。デプス ゲージがファイリ ング ゲージから出ている場合は、 デプス ゲージを低くします。
N デプス ゲージは、ファイリング
ゲージと同じ高さになるように仕 上げてください。
N その後、デプス ゲージの肩をサー
ビス マーキング ( 矢印を参照 ) と 平行になるように削ります。その 際デプス ゲージの最も高い位置 が、後方にずれないように注意し
689BA047 KN
てください。
デプス ゲージが低すぎると、 チェンソーがキックバックを起こ しやすくなります。
689BA051 KN
689BA044 KN
36
日本語
N 目立てが終了したら、チェンをよ
く洗浄し、ヤスリやグラインダー の切削分を除いて十分に潤滑油を 塗布してください。
N 長時間使用しない場合は、チェン
をきれいに洗浄し、潤滑油を塗布 して保管してください。
N ファイリングゲージをソーチェン
に載せます。デプス ゲージの最も 高い位置がファイリングゲージと
RSC3、RMC3、PMC3、PMMC3
( サービス マーキングが記された ) セーフティ ドライブ リンクの盛り上 がり上部は、デプス ゲージと同時に目 立てされます。
盛り上がりが 3 段のセーフティ タイストラップの残りの部分およ
689BA052 KN
びセーフティ ドライブリンクの 盛り上がりは、目立てしてはいけ ません。チェンソーがキックバッ クを起こす危険が高まります。
一致しなければなりません。
目立工具 ( 特殊アクセサリー ) チェンのピッチ 丸ヤスリ ^ 丸ヤスリ ファイル ホルダーファイリング
平ヤスリ 目立キット
1)
ゲージ
インチ (mm) mm ( インチ ) 部品番号 部品番号 部品番号 部品番号 部品番号
1
/4 (6.35) 4.0 (5/32) 5605 772 4006 5605 750 4327 1110 893 4000 0814 252 3356 5605 007 1027
3
/8 P (9.32) 4.0 (5/32) 5605 772 4006 5605 750 4327 1110 893 4000 0814 252 3356 5605 007 1027
0.325 (8.25) 4.8 (3/16) 5605 772 4806 5605 750 4328 1110 893 4000 0814 252 3356 5605 007 1028
3
/8 (9.32) 5.2 (13/64) 5605 772 5206 5605 750 4329 1110 893 4000 0814 252 3356 5605 007 1029
0.404 (10.26) 5.5 (
1)
丸ヤスリ、平ヤスリ、ファイリング ゲージ付きファイル ホルダーで構成
7
/32) 5605 772 5506 5605 750 4330 1106 893 4000 0814 252 3356 5605 007 1030
37
日本語
整備表
次の整備間隔は通常の作業条件を対象としていることに注意してください。毎日の作業時間が通 常よりも長い場合、あるいは作業条件が悪い場合 ( 非常にほこりの多い場所、樹脂分の多い樹木、 熱帯樹など ) は、それに応じて、表示された間隔よりも短くしてください。時々しか使用しない 場合は、整備間隔を相応に長くすることが可能です。
始動前
作業終了後又は毎日点検
燃料給油時
毎週
機械本体
スロットル トリガー、トリガー インターロッ ク、チョーク レバー、停止スイッチ、マスター コントロール レバー ( 機種によって異なる )
チェンブレーキ
燃料タンク内のピックアップ ボディ / フィル ター
燃料タンク 掃除 X
チェンオイルタンク 掃除 X
チェンオイル 点検 X
ソーチェン
ガイドバー
チェン スプロケット 点検 X
エアー フィルター
目視検査 ( 状態と漏れ ) XX
掃除 X
作動検査 XX
作動検査 XX
点検はサービス店に依頼してください
点検 X
洗浄、フィルターの交換 XX
交換 XXX
点検、目立の状態を検査 XX
ソーチェンの張りを点検 XX
目立て X
点検 ( 磨耗、損傷 ) X
掃除、ガイドバーを裏返しにする X
バリを取る X
交換 XX
掃除 XX
交換 X
1)
毎月
12 ヵ月毎
故障の場合
損傷の場合
必要な場合
X
38
次の整備間隔は通常の作業条件を対象としていることに注意してください。毎日の作業時間が通 常よりも長い場合、あるいは作業条件が悪い場合 ( 非常にほこりの多い場所、樹脂分の多い樹木、 熱帯樹など ) は、それに応じて、表示された間隔よりも短くしてください。時々しか使用しない 場合は、整備間隔を相応に長くすることが可能です。
始動前
作業終了後又は毎日点検
燃料給油時
毎週
毎月
12 ヵ月毎
故障の場合
点検 XX
防振部品
交換はスチール サービス店に依頼してくださ
1)
冷気吸引開口部 掃除 X
シリンダー フィン 掃除 XX
キャブレター
アイドリング調整の確認 - チェンが回らないこ と
XX
アイドリング回転の調整 X
スパーク プラグ
すべてのスクリューとナット ( 調整スクリュー
2)
を除く )
マフラーのスパーク アレスター スクリーン ( 取 り付けられていない市場もあります )
チェン キャッチャー
電極ギャップの調整 X
100 運転時間ごとに交換
締め直し X
1)
検査
必要に応じて洗浄あるいは交換します
1)
X
点検 X
交換 X
安全ラベル 交換 X
1)
当社ではスチール サービス店に依頼されることをお勧めします。
2)
プロ用チェンソー ( 出力 3.4 kW 以上 ) では 10 ~ 20 時間使用後、シリンダー スクリューをしっかり締め直してください
日本語
損傷の場合
X
X
必要な場合
39
日本語
磨耗の低減と損傷の回避
本取扱説明書の記述を遵守して使用す ると、機械の過度の磨耗や損傷が回避 されます。
本機の使用、整備並びに保管は、本取 扱説明書の記述に従って入念に行って ください。
特に以下の場合のように、安全に関す る注意事項、取扱説明書の記述内容及 び警告事項に従わずに使用したことに 起因する全ての損傷については、ユー ザーが責任を負います:
スチールが許可していない製品の
改造。
当製品への適用が承認されていな
い、適していない、または低品質 のツールやアクセサリーの使用。
指定外の目的に当製品を使用。
スポーツ或いは競技等の催し物に
当製品を使用。
損傷部品を装備したままで当製品
を使用したことから生じる派生的 損傷。
整備作業
「整備表」に列記されている作業は、必
ず全て定期的に行ってください。整備 作業を使用者が自ら行えない場合は、 サービス店に依頼してください。
当社では整備や修理を、認定を受けた スチール サービス店のみに依頼される ことをお勧めします。スチール サービ ス店には定期的にトレーニングを受け る機会が与えられ、必要な技術情報の 提供を受けています。
上記整備作業を怠ったことが原因で生 じた以下のような損傷に対しては、上 記の例として、以下の部品が挙げられ ます:
指定された時期に実施されなかっ
た整備や不十分な整備 ( 例:エ アー フィルター、燃料フィルター )、不適切なキャブレターの調整ま たは不十分な冷却空気経路の掃除 ( エアー吸入スリット、シリン ダー フィン ) が原因で生じたエン ジンの損傷。
不適切な保管に起因する腐食およ
びその他の派生的損傷。
低品質の交換部品を使用したこと
による本機の損傷。
磨耗部品
カットオフソーの部品によっては、規 定通りに使用しても通常の磨耗は避け られません。これらの部品は、使用の 種類や期間に合わせて適時に交換して ください。上記の例として、以下の部 品が挙げられます :
ソーチェン、ガイドバー
駆動部品 ( クラッチ、クラッチ ド
ラム、チェン スプロケット )
フィルター ( エアー フィルター、
オイル フィルター、燃料フィル ター )
リワインド スターター
スパーク プラグ
防振システムのコンポーネント
40
主要構成部品
14
13
12
日本語
1 キャブレター ボックス カバーの
ツイスト ロック 2 キャブレター調整スクリュー 3 スパーク プラグ ブーツ
1
3
1
2
6
7
5
9
10
4
11
8
15
16
17
21
18
22
4 チェン スプロケット カバー 5 チェン スプロケット 6 チェンブレーキ 7 チェン テンショナー 8 チェン キャッチャー 9 バンパー スパイク 10 ガイドバー 11 オイロマチック ソーチェン 12 オイルフィラー キャップ 13 マフラー 14 前ハンドガード 15 前ハンドル ( ハンドルバー ) 16 デコンプ バルブ ( 機種に依存 ) 17 スターター グリップ 18 マスター コントロール レバー 19 燃料タンク ツイストロック 20 スロットル トリガー 21 スロットルのロック 22 後ハンドル 23 後ハンドガード # 機械番号
19
20
23
209BA017 KN
41
日本語
技術仕様
エンジン
スチール単気筒 2 サイクル エンジン
MS 290
排気量: 56.5 cm シリンダー径: 46 mm ピストン ストロー
ク: 34 mm ISO 7293 によるエ
ンジン出力 :
3.0 kW (4.1 HP)、 9500 1/ 分
アイドリング回転 数: 2800 1/ 分
バーとチェン付き 最高速度 : 13,500 l/ 分
MS 310
排気量: 59 cm シリンダー径: 47 mm ピストン ストロー
ク: 34 mm ISO 7293 によるエ
ンジン出力 :
3.2 kW (4.4 HP)、 9500 1/ 分
アイドリング回転 数: 2800 1/ 分
バーとチェン付き 最高速度 : 13,000 l/ 分
3
3
MS 390
排気量: 64.1 cm
3
シリンダー径: 49 mm ピストン ストロー
ク: 34 mm ISO 7293 によるエ
ンジン出力 :
3.4 kW (4.6 HP)、 9500 1/ 分
アイドリング回転 数: 2800 1/ 分
バーとチェン付き 最高速度 : 13,000 l/ 分
イグニッション システム
エレクトロニックマグネト イグニッ ション
スパーク プラグ ( 雑音防止 ):
Bosch WSR 6 F、 NGK BPMR 7 A
電極ギャップ: 0.5 mm
燃料システム
燃料ポンプ付き全方向ダイヤフラム式 キャブレター
燃料タンク容量: 0.56 l 混合燃料: 「混合燃料」の項
を参照
チェン オイル
全自動回転数制御プランジャー式オイ ルポンプ、オイル吐出量手動調整機能 付き
重量
燃料無しの状態、バーとチェンを除く MS 290: 5.9 kg MS 310: 5.9 kg MS 390: 5.9 kg
カッティングアタッチメント
ローロマチック ガイドバー
切断長 ( ピッチ
0.325"): 切断長 ( ピッチ
3/8"):
32、37、40、45、 50 cm
32、37、40、45、 50、63 cm
溝幅 : 1.6 mm
ソーチェン 0.325"
ラピッド マイクロ コンフォート (26 RMC3)、ラピッド マイクロ コンフォー ト (26 RMC)、ラピッド スーパー コン フォート (26 RSC)
チェンのピッチ: 0.325" (8.25 mm) ドライブ リンク
ゲージ: 1.6 mm
ソーチェン 3/8"
ラピッド マイクロ コンフォート (36 RMC)、ラピッド スーパー コンフォー ト (36 RSC)、ラピッド スーパー コン フォート 3(36 RSC3)
チェンのピッチ: 3/8" (9.32 mm) ドライブ リンク
ゲージ: 1.6 mm
42
オイルタンク容量: 0.33 l
日本語
チェンスプロケット :
3/8"( スパー スプロケット )、7 枚歯 3/8" ( リム スプロケット )、7 枚歯
0.325"( スパー チェン スプロケット )、7 枚歯
0.325" ( リム スプロケット )、7 枚歯
音圧・音響・振動レベル
音圧、音響、および振動の数値は、ア イドリング回転、フルスロットル、お よび公称定格最大回転を均等に考慮し て、計算されています。
振動に関する事業主への指令 2002/44/EEC の遵守に関しては www.stihl.com/vib/ をご覧ください。
ISO 7182 による音圧レベル L
peq
MS 290: 102 dB(A) MS 310: 102 dB(A) MS 390: 102 dB(A)
ISO 9207 による音圧レベル L
peq
MS 290: 113 dB(A) MS 310: 114 dB(A) MS 390: 111 dB(A)
ISO 7505 による振動加速度 a
ハンド ル、左
MS 290: 4.6 m/s
hv,eq
ハンドル、 右
2
5.7 m/s
2
指示書 2006/42/EC に準拠した K 値は、 音圧レベルおよび音響出力レベルつい て 2.5 dB(A) です。指示 書 2006/42/EC に準拠した K 値は、振 動加速度については 2.0 m/s
2
です。
REACH
REACH は EC の規定で、化学物質 (CHemical substances) の登録 (Registration)、評価 (Evaluation)、 認可 (Authorisation)、規制を意味し ます。
REACH 規定 (EC) No. 1907/2006 の遵守 の詳細については www.stihl.com/reach をご覧ください。
特殊アクセサリー
チェン ガード
チェンソーの長さの異なるガイド バー を使用する場合、ケガの危険を減らす ため、チェン ガードの長さは、ガイド バーに一致するようにしてください。
チェン ガードがガイド バーの全長に 満たない場合、適切なチェン ガードま たは延長用ガードが必要になります。
機種により、延長用ガードは、ソーの 標準装備で同梱されるか、特殊アクセ サリーとして供給されます。
延長用チェン ガードの取付け
1
cm
INCH
1
001BA207 KN
N 延長用ガードのロッキング タブ
(1) を、必要な長さが得られるま
でガードに押し込みます。
その他の特殊アクセサリー
ISO 22867 による振動加速度 a
ハンド ル、左
MS 310: 4.3 m/s
hv,eq
ハンドル、 右
2
4.7 m/s
MS 390: 5.9 m/s25.1 m/s
丸ヤスリ付きファイル ホルダー
ファイリング ゲージ
2
2
ゲージ
スチール潤滑グリース
43
日本語
給油用スチール フィラー ノズル -
給油時にこぼしたり、入れすぎた りしないために使用します
チェンオイル用スチール フィラー
ノズル - こぼしたり、入れすぎた りしないために使用します
上記およびその他の特殊アクセサリー に関する最新の情報は、スチール製品 販売店へお問い合わせください。
スペア パーツのご注文
お客様のチェンソーの機種、機械番号、 およびガイドバーとソーチェンの部品 番号を、下に準備したスペースにご記 入ください。これは、次にご注文いた だくときに便利です。
ガイドバー、ソーチェンは消耗部品で す。これらの部品を注文するとき、型 式、部品番号、部品名を明記してくだ さい。
機種
機械番号
ガイドバー部品番号
ソーチェン部品番号
整備と修理
本機を使用する方が実施できる保守お よび整備作業は、本取扱説明書に記述 されていることだけです。それ以外の 修理はすべてサービス店に依頼してく ださい。
当社では整備や修理を、認定を受けた スチール サービス店のみに依頼される ことをお勧めします。スチール サービ ス店には定期的にトレーニングを受け る機会が与えられ、必要な技術情報の 提供を受けています。
修理時には、当社が本機への使用を承 認した、または技術的に同等な交換部 品だけをご使用ください。高品質の交 換部品のみを使用して、事故および本 機の損傷を回避してください。
当社ではスチール オリジナルの交換部 品のご使用をお勧めします。
スチール純正部品には、スチール部品 番号、{ ロゴマークおよびス チール部品シンボル マーク K が刻印 されています。( 小さな部品では、シ ンボルマークだけが刻印されているも のもあります。)
44
日本語
CE 適合証明書
ANDREAS STIHL AG & Co. KG Badstr.115 D-71336 Waiblingen
は、下記の機械が
製品名: チェンソー メーカー名: STIHL 型式: MS 290
MS 310
MS 390 シリーズ番号: 1127 排気量 MS 290: 56.5 cm MS 310: 59.0 cm MS 390: 64.1 cm
指令 98/37/EC (2009 年 12 月 28 日ま で)、2006/42/EC (2009 年 12 月 29 日 以降 )、2004/108/EC、および 2000/14/EC の仕様に適合しており、次 の規格に準拠して開発および製造され たことを保証いたします:
EN ISO 11681- 1、EN 55012、 EN 61000- 6- 1
音響出力レベルは、測定値並びに確保 数値共に、2000/14/EC の補遺条項 V 規定に準拠した ISO 9207 に基づい ています。
音響出力レベル測定値
MS 290: 116 dB(A) MS 310: 115 dB(A) MS 390: 116 dB(A)
3
3
3
確保される音響出力レベル数値 :
MS 290: 117 dB(A) MS 310: 116 dB(A) MS 390: 117 dB(A)
EC 型式検査は下記で行われました
DPLF Deutsche Prüf- und Zertifizierungsstelle für Land- und Forsttechnik (NB 0363) Max-Eyth-Weg 1 D-64823 Groß-Umstadt
証明書番号 MS 290: K-EG- 2000/3142 MS 310: K-EG- 2000/3091 MS 390: K-EG- 2000/3143
技術資料の保管場所:
ANDREAS STIHL AG & Co. KG Produktzulassung
機械の製造年および機械番号は、機械 に表示されています。
2009 年 3 月 30 日、Waiblingen にて 発行
ANDREAS STIHL AG & Co. KG
Elsner
製品管理グループ部長
品質証明書
000BA025 LÄ
スチールの全製品は、最高の品質要求 規準に適合しています。
スチール社の全製品は、製品の開発、 素材の購入、製造、組立て、文書管理、 顧客サービスにおいて、品質管理シス テム ISO 9001 の厳しい要求に適合して いることを、独立した機関が証明しま した。
45
日本語
46
日本語
47
日本語
48
0458-209-4321
japanisch
J
www.stihl.com
*04582094321*
0458-209-4321
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