
STIHL KG 550, 770
取扱説明書

目次
日本語
はじめに 2
使用上の注意および作業方法 2
運転準備 5
機械の運搬 6
操作 8
作業後 8
機械の保管 9
ユーザーによる点検と保守 10
元の取扱説明書無塩素漂白紙使用
整備表 12
磨耗の低減と損傷の回避 13
主要構成部品 14
技術仕様 15
トラブルシューティング 16
整備と修理 17
廃棄 17
印刷インクには植物油が使用され、紙はリサイクル可能です。
お客様各位
この度は STIHL 社の製品をお買上げい
ただきまして誠に有難うございます。
この製品は、最新の製造技術と入念な
品質保証処置を施して製造されまし
た。私共は、お客様がこの製品を支障
なく使用され、その性能に満足してい
ただくために最善の努力を尽くす所存
でおります。
本製品に関してご不明な点がありまし
たら、お買上げの販売店または当社カ
スタマーサービスにお問い合わせくだ
さい。
敬具
Dr. Nikolas Stihl
© ANDREAS STIHL AG & Co. KG, 2021
0458-767-4321-A. VA0.F21.
0000006207_013_J
KG 550, KG 770
この取扱説明書は、著作権によって保護されています。全権留保。特に複製、翻訳および電子システムを使用した処理に対
して保護されています。
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日本語
はじめに 使用上の注意および作業方法
シンボル マークについて
マシンに表示されているシンボルマー
クは、本取扱説明書で説明されていま
す。
段落の前に付いたシンボルや数字
警告
人に及ぼす事故やケガ、更に重大な物
的損傷に対する警告。
注記
本機本体あるいは構成部位の損傷に対
する警告。
技術改良
当社の信条として、常に自社製品の改
良を心がけております。この理由か
ら、製品の設計、技術、外観が定期的
に改良される場合があります。
そして、変更、修正、改良の種類によ
っては、本取扱説明書に記載されてい
ない場合があります。
使用に関する注意事項
このスイーパーは、道路粉塵、落ち
葉、草、紙および他の同種の物体を平
坦かつ硬い地面から清掃するために設
計されています。
健康に有害な物質を清掃しないでくだ
さい。
このパワーツールは、液体の清掃には
適していません。
爆発性のある粉塵、液体、酸や溶剤を
清掃しないでください。
爆発の可能性のある環境では、パワー
ツールを使用しないでください。
パワーツールを輸送手段として使用し
ないでください。
この機械をこれ以外の目的には使用し
ないでください。事故の発生や機械の
損傷の危険が増大します。 製品にはい
このパワーツールを使用
する時は、安全に関する
注意事項を守ってくださ
い。
初めて使用するときは取
扱説明書をよく読んで理
解し、必要なときに見ら
れるよう安全な場所に確
実に保管してください。
取扱説明書を順守しない
と生命を脅かすようなケ
ガを負いやすくなりま
す。
かなる改造も加えないでください。事
故や製品の損傷の原因となる恐れがあ
ります。
基本的な注意事項
現地の安全規制、基準、条例を遵守し
てください。
騒音を発するパワーツールの使用が、
国や地域の規則によって規制されてい
る場合があります。
このモデルで初めて仕事をする人は:
サービス店またはその他の専門家に、
適切で安全な操作方法を指導してもら
ってください。
未成年者は本製品を使用しないでくだ
さい。
作業場所に見物人、特に子供や動物を
近づけないでください。
他者およびその所有物に対して生じた
事故または危険に関しては、その一切
の責任をユーザーが負います。
パワーツールを貸したり譲渡したりす
る場合は、取扱説明書を一緒に手渡し
てください。 本機の使用者が取扱説明
書の記載事項に精通していることを確
認します。
パワーツールで作業する人は、十分に
休息をとり、身体的・精神的に健康で
なければなりません。
激しい労働に耐えられない体調の方
は、パワーツールの使用前にかかりつ
けの医師に相談してください。
アルコールや薬品などを服用した状態
では、パワーツールを使用しないでく
ださい。視力が低下し、動作や判断が
鈍くなる可能性があります。
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KG 550, KG 770

日本語
衣服と装備
靴底が滑らず、頑強な作りの靴を履い
てください。
STIHL では、作業者の防護のために各
種の作業服や装備をご用意していま
す。
パワーツール
人身への傷害の危険性を増加させるこ
とがあるので、いかなる方法でも機械
を改造しようとしないでください。
STIHL は、承認されていないアタッチ
メントを使用した際の人的傷害および
物的損害に対しては当社は一切保証を
行いません。
パワーツールの運搬
本取扱説明書の関連項目を参照してく
ださい:
コンテナのハンドルでパワーツールを
運搬しないでください。
乗り物で運搬する時: 機械が倒れた
り、滑ったり、損傷したりしないよ
う、適切に固定してください。
パワーツールの掃除
必ずパワーツールから、汚れや泥を取
り除いてください - これには、グリー
ス溶剤を使わないでください。
プラスチック表面は、湿らせた布で掃
除します。 浸食性の洗剤を使用しない
でください。 プラスチックを傷める可
能性があります。
サイド ブルームやローラー ブラシ * (*
KG 770 のみ ) を清掃するときは、尖っ
た物体で手を切ることがないように、
丈夫な作業手袋を着用してください。
本パワーツールの掃除に高圧洗浄機を
使用しないでください。 強力な水の噴
流が、パワーツールの部品を損傷する
恐れがあります。
水をパワーツールに吹き付けないでく
ださい。
サイド ブルームやローラー ブラシ * (*
KG 770 のみ ) を圧縮空気で清掃しない
でください。 強力なエアー ジェットで
毛ブラシを損傷することがあります。
パワーツールの保管
本機を使用しないときは、他人に危険
が及ばないように、安全に保管してく
ださい。 無断で使用されないように、
安全に保管してください。
パワーツールやプッシュハンドルが倒
れないように固定してください。
ケガの危険を低減するため、プッシュ
ハンドルのヒンジ部分に手を入れない
でください - プッシュハンドルが意図
せずして倒れた場合に、身体の一部が
ハンドルとハウジングの間に挟まって
しまう可能性があります。
機械を安全な乾いた場所に保管してく
ださい。
アクセサリーおよびスペアパーツ
当社が本パワーツールへの使用を明確
に承認した、または同等の仕様に基づ
いた部品およびアクセサリーだけを使
用してください。 これに関して不明な
点がある場合は、STIHL サービス店へ
お問い合わせください。 高品質の部品
およびアクセサリーのみを使用して、
事故および本機の損傷を回避してくだ
さい。
当社では STIHL 純正交換部品のご使用
をお勧めします。 これらは、お客様の
製品およびご使用になる性能要件に合
わせて、特別に設計されています。
運転に関する注意事項
使用前
構成部品のどれかが損傷している場
合、パワーツールを使用しないでくだ
さい。
パワー ツールが正しく組み立てられ、
良好な状態になっているかチェックし
ます - 本取扱説明書の関連項目を参照
してください。
– パワーツールを安全に操作するた
め、ハンドルは乾いた清潔な ( オ
イルや汚れのない ) 状態に保ちま
す。
– プッシュハンドルがしっかりと取
り付けられていることを確認しま
す。
– ハウジングの状態を確認します。
– コンテナの状態および安全状態を
確認します。
– サイド ブルームやローラー ブラシ
* (* KG 770 のみ ) に物体が挟まっ
たり、泥が詰まっていないかを確
認します - 毛ブラシは自由に動く
必要があります。
– 清掃圧力設定を確認し、必要に応
じて、清掃する表面に合わせて設
定を行います。
– 操作部と安全装置に改造を加えな
いでください。
事故の危険を低減するため、正しく取
り付けられていない機械や良好な状態
でないパワーツールは使用しないでく
ださい。
KG 550, KG 770
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日本語
作業中
サイド ブルームやローラー ブラシ * (*
KG 770 のみ ) が動かなくなった場合
は、作業を止め、妨害物を除去してく
ださい。 尖った物体で手を切ることが
ないようにするため、丈夫な作業手袋
を着用してください。
回転している毛ブラシには絶対に触ら
ないでください - ケガの危険がありま
す。
作業中に、棚や足場などにぶつけない
ようにしてください。物体がひっくり
返ったり、上から物体が落ちてくる危
険があります。
降雨の中でパワーツールを屋外に放置
しないでください。
コンテナを取り付けずにパワーツール
を使用することはしないでください。
滑りやすい状態に特に注意してくださ
い ( 氷、濡れた地面、雪、傾斜や凸凹
のある地面 ) 。
事故が発生しやすくなりますので、疲
労が蓄積しないように、適切な時期に
休息をとってください。
塵埃の発生量が非常に多い場合、防塵
マスクを必ず着用してください。
作動動作に目立った変化が認められる
場合 ( 振動が大きくなる、動きが鈍く
なるなど ) は、作業を停止し、問題の
原因を是正してください。
パワーツールに強い衝撃が加わったり
落下するなど、設計強度を越える異常
な負荷がかかった場合は、作業を続け
る前にパワーツールが良好な状態にあ
ることを必ず確認してください ( 「作
業開始前」を参照 )。 安全装置が支障な
く作動することを確認します。 お使い
のパワーツールに損傷がある場合は、
作業を続けないでください。 不明な場
合は、STIHL サービス店にお問い合わ
せください。
タバコ、灰やマッチなど、燃焼してい
る物体や赤熱している物体を清掃しな
いでください - 火災の危険があります。
作業後
使用後は必ずコンテナを空にします。
コンテナを空にするときは、丈夫な作
業手袋を着用して、割れたガラス、金
属または他の尖った物体でケガをしな
いようにします。
可能な限り、屋外でコンテナを空にし
ます。
作業方法
パワーツールの保持と操作
本パワーツールは、一人で操作するよ
うに設計されています。 作業場所に第
三者が入らないようにしてください。
必ず両手でしっかりとプッシュハンド
ルを保持してください。
パワーツールを前方に押し、状況に合
わせて速度を調整します。
2、3 cm の小さな段差を上るときは、
プッシュハンドルをわずかに押し下げ
ます。
清掃性能が低下した場合、コンテナが
いっぱいになっていないか点検し、サ
イド ブルームやローラー ブラシ * (*
KG 770 のみ ) に物体が挟まったり、摩
耗していないかを点検します。
コンテナの堆積物のレベル
清掃しているときに粉塵や土が横から
出てくるようになったら、コンテナは
いっぱいになっています。
短い時間作業を継続するには、スイー
パーの前方を持ち上げて、粉塵をコン
テナの後方に動かします。 これによ
り、コンテナの容量いっぱいまで使用
できるようになります。
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KG 550, KG 770