Steinberger SyncStation Operation Manual

取扱説明書
Operation Manual byAshley Shepherd
Revision and Quality Control: Cristina Bachmann, Heiko Bischoff, Marion Br öer,Sabine Pfeifer, Heike Schilling
本書 の記載事項は Steinberg Media Technologies Gm bH 社によって 予告なしに変更 されることがあり、同 社は記載内容に 対する責任を負い ま せん 。本書で 取り扱われてい るソフトウェア はライセンス契 約に基づいて供与されるもので、ソフトウェアを他の媒 体に複製すること はライセ
ンス契約の範囲内でのみ許可されます。SteinbergMedia Technologies GmbH 社から前もって書面による承諾が得られていないかぎり、目的や形 式の如何にかかわらず、本書のいかなる部分も複写、複製、または、その他の方法で伝達、記録することは禁じられています。
Windows XP は Microsoft Corporation の商標です。Windows Vista はアメリカ合衆国およびその他の国々における Microsoft Corporation の登録商 標または商標です。Macintosh、Mac および Mac OS は、アメリカ合衆国および他の国々における Apple Inc. の登録商標です。Mac ロゴはライセ
ンスに基づいて使用される商標です。他の製品名および会社名は、すべて各社の商標および登録商標です。
リリース年月日:2009 年 8 月 31 日
Steinberg Media Technologies GmbH, 2009
©
All rights reserved.
目次
5
はじめに
6
本書について
6
SyncStationでできること
6
クロック信号分配機能
6
マシンコントロール機能
6
タイムコード同期機能
6
SyncStation 用に拡張した System Link
6
GPIO(汎用入出力)インターフェイス
7
SyncStationと同期
7
同期の基礎
7
タイムコード(ポジション情報のリファレンス)
9
クロックソース(スピードのリファレンス)
10
フレームリファレンス(フェーズ)
10
マシンコントロール
12
SyncStation を接続する
13
SyncStation リアパネルの入出力インターフェイス
13
USB 接続
14
フレームとクロックのリファレンス入力ポート
14
スレーブクロック(出力)
14
マシンコントロール
14
GPIO(汎用入出力)
15
SyncStation のコントロール
16
フロントパネルのコントロール
16
カーソルキーとインジケーター
16
ステータス LED
16
リセットボタン
17
SyncStationディスプレイ
17
オペレーション表示モード
18
設定メニュー表示モード
19
NuendoからSyncStationの設定をリセットする
19
NuendoのSyncStation 9-Pinウィンドウ
20
NuendoのSyncStation Statusウィンドウ
21
メニューリファレンス
23
ルートメニュー
23
Unitメニュー
23
Unit 01 - Master & Timecode Source
24
Unit 02 - Frame Reference
25
Unit 03 - Timecode Standard
25
Unit 04 - Reference Frame Rate
25
Unit 05 - System Link
26
Unit 06 - System Link Input
26
Unit 07 - Install Template
26
Unit 08 - Line 2 Display
27
Clockメニュー
27
Clock 01 - Clock Reference
27
Clock 02 - System Clock Rate
28
Clock 03 - Audio Pull/Varispeed 0.1 %
28
Clock 04 - Audio Pull/Varispeed 4 %
29
Clock 05 - Wordclock A
29
Clock 06 - Wordclock Output B
29
Clock 07 - Wordclock Output C
29
Clock 08 - Wordclock Output D
30
Clock 09 - AES 1/AES 2 Output
30
Clock 10 - Opto/SPDIF Output
31
Clock 11 - Wordclock Input Rate
31
P2 Out メニュー
31
P2out 01 - Record Tracks
32
P2out 02 - Position Request
32
P2out 03 - Position From
33
P2 In メニュー
33
P2in 01 - Device ID
33
P2in 02 - RS422-In Track Arming
34
MIDIメニュー
34
MIDI 01 - MTC -> MIDI Out
34
MIDI 02 - Full Position -> MIDI Out
34
MIDI 03 - MIDI In Track Arming
35
MIDI 04 - MIDI ID
35
USBメニュー
35
USB 01 - MTC -> Nuendo
35
USB 02 - Full Position -> Nuendo
36
USB 03 - Nuendo Track Arming
36
USB 04 - Nuendo MIDI ID
36
USB 05 - USB Driver
37
スタジオシステム構成例
38
ポストプロダクションスタジオ
38
フィルムダビングステージ
39
作曲家のホームスタジオ
41
仕様
42
一般仕様
42
GPIO ピンアサイン
43
SyncStationドライバーを更新する
43
SyncStationファームウェアを更新する
44
索引
4
目次
1

はじめに

本書について

この取扱説明書では Nuendo SyncStation の使用方法を全般にわたって ご紹介します。この章では基本的な用語と概念を取り扱います。
続 く章で は SyncStation の接 続方法を解説します。そ の次の 章では、 SyncStation のメニューについてと、それらを Nuendo から設定する方
法を 詳しく説明 します。また、ハー ドウェアと SyncStation の接続例 を、簡単な配線図とともにいくつかご紹介します。

SyncStation でできること

Nuendo SyncStation は DAW ソフ トウェア「Nuendo」と外部機器の 同期を行なえるハードウエア シ ンク ロ ナイザー で す。この 製品は
Nuendo システムを以下のオーディオ、ビデオハードウェアと正確に同 期できます。
ビデオテープレコーダー(VTR)
アナログテープマシン 他の Steinberg システム(System Link)
他のデジタルオーディオワークステーション(DAW) マルチマシン同期システム
ハウスシンクジェネレーター(ブラックバースト、Tri-Level) 照明、オンラインインジケーター、録音用フットスイッチなどに
使用できる GPIO(汎用入出力)インターフェイス
Nuendo SyncStation はこれらのさまざまなテープマシンやシステムす べてと Nuendoとのコミュニケーションにおいて中心となるハブです。
これら、す べてのデバイスの間でサ ンプル単位の正確な同 期を保持で きるよう強力にサポートしてくれます。HDTV やインターネットなどを
はじめ として、絶えず変化している 現在のメディアの世界 では同期シ ステムに対する要求水準も上がっています。たとえば、Tri-Level HD ビ
デオ同期システム、高解像度のオーディオクロック(96K、192K)、さ まざまなトランスポートプロトコル(MIDI マシンコントロール)といっ
た新しい標準規格への対応が求められるようになってきました。 Steinberg の SyncStation は洗練された設計に基づいてこれらの規格す
べてに 対応した、プロフェッショナ ルな要求を満たすハー ドウェアで す。

クロック信号分配機能

現在のデ ジタル音楽制作環境やポ ストプロダクションの作 業環境では オーディオデ バイス間の正確なクロック同期が常に必要です。
SyncStation はオーディオクロック信号を受信、生成、分配することが できま す。分配された信号は4つ のクロック信号出力ポ ート、2つの
AES 出力ポート、そしてコンシューマー向け TOSLINK および S/PDIF の 出力ポートから同時に出力できます。

マシンコントロール機能

SyncStation は Sony 9-Pin RS422 プロトコル、MIDI マシンコントロー ル(MMC)の両方を使ってマシンコントロールのコマンドメッセージ
を送受信できます。これによって、Nuendo からオーディオやビデオの テープマシンを制御したり、外部コントローラーからSyncStation を制
御したりすることが可能になります。
これは1つ のシステム全体を簡単に 特定のタイムコードポジ ションに 合わせられることを意味します。たとえば、マシンコントロールを使っ
てト ラックア ーミング(複 数トラッ クを待機状態にセ ット)したり、 Nuendo のパンチ機能を使って VTR にオーディオ再生を自 動的に合わ
せたりすることができます。

タイムコード同期機能

SyncStation はタイム コードシ ンクロナイザーとして LTC、MTC ま た はRS422 接続経由 でタイム コードを受信したり、生成、 送信した り
することも可能です。他 の コン ピ ューター の ワー クステーシ ョ ン
(DAW)、MIDI シーケンサー、オー ディオやビデ オのレコーダーなど
は、SyncStation からの信号をマスタータイムコードとして利用できま す。

SyncStation 用に拡張した System Link

SyncStation は仕様を拡張した System Link プロトコルを使います(以 下、「拡張 System Link」と呼びます)。こ れによ り、SyncStation は
Nuendo の操作ポジション を各フレームのエ ッジから相対的に サンプ ル単位で修正できるようになっています。
ポジション情報が MIDI タイムコードを使って Nuendo に送られると、 MIDI インターフェイスによっては数ミリ秒ほどのずれが生じることが
あります。これに対して SyncStation には System Link を使ってサンプ ル単位の精度でポジション情報が送り返されます。すると、SyncStation
はビデオフレームのエ ッジに対して Nuendo のトラン スポート機能を 正確に合わせるためのオフセットを計算します。これはSyncStation で
のみ使える超高精度のユニークな同期メカニズムです。

GPIO(汎用入出力)インターフェイス

SyncStation は GPIO(General Purpose Input/Output)インターフェイ スを使ってさまざまな外部信号の受信や送信を行なえます。これには、
パンチイン / アウト録音用フットスイッチを始めとして、いわゆる「赤 ラン プ」や「オンライ ンイン ジケータ ー」などの信号も含ま れます。
GPIO インターフェイスのピン配列は 42 ページ『GPIO ピンアサイン』 に記載されています。
6
はじめに

SyncStation と同期

SyncStation の機能全体を見ていく前に、オーディオとビデオの同期に 関 する基 本的な 概念 や用語を理解 してお く必 要があります。
SyncStation を使用する多くのみなさんはすでにご存じのことと思われ ますが、本 書で使用される用語の 内容を再確認するため に、以下の説
明をご覧ください。

同期の基礎

音声と映像の同期には「ポジション(位置)」、「スピード(速度)」、
「フェーズ(位相)」という3つの基本的な要素があります。1台のデ
バイス でこれらのパラメーター が認識されている場合、も う1台のデ バイス はそれに合うように自ら のポジションとスピー ドを「リゾルブ
(適合値を算出)」できます。これによって2台のデバイスがぴったり
と同期 することが可能にな ります。この「リゾルブ」処理は シンクロ ナイザー、ここでは Nuendo SyncStation によって行なわれます。
シンクロナイザーは 1 台め(マスター)のポジションを分析し、2 台め を時間 的に同じポジションま で動かします。再生が始ま ると、シンク
ロナイ ザーはマスターの速度を 分析し、それにぴったりと 合うよう2 台目の スレーブの再生速度を調 整します。調整された速度 はそのまま
極めて正確に、可能な場合はサンプル単位の精度で保持されます。
同期に おける「フェーズ」はタイムコ ードの各フレームとそ れに対応 するオ ーディオサンプルの位置 関係を示します。比較的シ ンプルな低
解像度の 同期ではタイムコードと ワードクロックのフェー ズを無視す る ことがよ くありま す。SyncStation は1台 でビデオの同期、タイム
コード、ワードクロックをまとめて取り扱えるので、拡張 System Link を利用して、ビデ オフレームリファレンスと Nuendo とのフェーズ差
を修正 できます。これはオーディオ とビデオをサンプル単 位の精度で ぴったりと同期させるにはとても大事なことです。

タイムコード(ポジション情報のリファレンス)

システム 内のデバイスのポジショ ンはタイムコードであら わすのが最 も一般的です。各デバイスにはタイムコードを使って「時 / 分 / 秒 / フ
レーム」と いう単位で時間的なポ ジション情報が伝えら れます。1つ の フレー ムは映 画フィ ルムまたはビ デオの フレー ム1つに対応しま
す。
映画の場合は「フィート+フレーム」と呼ばれ るもう1つの標準形
式があります。これはタイムライン上のポジ ションをフィート数+ フレ ーム数 とい う形 でフィルム の長 さと して記述するも のです。
Nuendo は 16 ミリフィルムと 35 ミリフィルムのそれぞれに対して カウンターの数字やルーラーの単位を「フ ィート+フレーム」で表
すことができます。しかし、それは Nuendo の内部的な表示であり、 絶対的な値ではありません。SyncStation には映画フィルム用の同期
信号(タック信号など)を処理する機能が備わっていません。
タイムコー ドデータをやり取りする には次のようないくつか の方法が あります。
LTC(Longitudinal Timecode)はアナログ信号としてテープに記録
する方法の1つです。おもにポジション情報を示す 目的で使用され ます。ほかのクロックデータが利用できない場合 には、最終的な手
段としてこの信号を基準に速度とフェーズを計算す ることもできま す。
VITC(Vertical Interval Timecode)はビデオのコンポジット信号に記 録されます。ビデオテープ上の各フレームに対応す る形で物理的に
記録されます。 MTC(MIDI Timecode)は LTC と同じですが MIDI 接続を使って送受
信される点 とデジタル信 号である点 が異なります。MTC の精 度は 1フレームの 1/4 に相当します。
Sony P2(9-Pin、RS422)マシンコントロールにもタイムコードが備 わっています。
タイムコードを使った同期の場合、SyncStation は LTC、MTC、9-Pin タ イムコード または本体内部のジェネ レーターをポジションデ ータの基
準にできま す。送信されるタイムコー ドのベースとなるこのリ ファレ ンスは「タイ ムコードソース」と呼ば れます。タイムコードソ ースを
設定する方法の詳細については 23 ページ『Unit 01 - Master & Time-
code Source 』を参照してください。
タイムコー ドにはいくつかの形式 が使用されています。異なる 形式が あるだけで なく、特定の形式やフレー ムレートに対してさまざ まな呼
び方があり、そ の呼び方自体も間違っ て使われることがあるの で非常 に混乱を招 きやすいのが実情で す。また、フレームに関して混 乱しや
すい点は、タイ ムコードで1秒あたり のビデオフレーム数が決 まって いても、ビデオ リファレンスの速度に よってそれらのフレーム が異な
るレートで再生されるということです。
タイムコ ードの形式は「フレー ムカウント」と「フレーム レート」の 2種類に分類できます。以下、それぞれを順に解説します。
7
はじめに
フレームカウント(1秒あたりのフレームの数)
タイ ムコード のフレーム カウントに は4つの異なる種類 があります。 SyncStation では4つのアル ファベット(F/P/N/D)を使ってそれらを
使い分けます。
24fps Film (F)
これは昔からあ る映画のフレー ム数に相当します。HD ビ デオ形式 でも使用され、一般的には24pと呼ばれます。ただし、HD ビデ
オでは実際のフレームレートまたはビデオ 同期リファレンスの速度 が少し遅く、1秒あたり 23.976 フレームになります。このため、HD
ビデオの場合、タイムコードは時計に示され る実際の値に反映され ません。
25fps PAL (P)
これはヨーロッパを始めとする国々でテレ ビ放送用に使われている ビデオ規格のフレームカウントです。
30fps non-dropSMPTE (N)
これは南北アメリカの国々や日本などでテ レビ放送用に使われてい るNTSC ビデオ規格のフレームカウントです。ただし、実際のフレー
ムレートまたはビデオ同期リファレンスの速度は 29.97 fps です。こ のため、名目上の数値より 0.1% 遅いことになります。
30fps drop-frame SMPTE (D)
これはビデオが29.97 fps で再生されてもタイムコードディスプレイ に正しい時 間が表示され るように調整 したフレーム カウントです。
特定のフレーム番号をドロップまたはスキ ップすることで表示時間 のずれが補正されます。
いくつ もの種類があるので複雑 に見えますが、ポイントは 上記のタイ ムコード形式(フレームカウント)と以下の速度(フレームレート)を
区別することです。
フレームレート(速度)
フ レーム カウン トに関 係なく、ビデオ が実際 に再生 される速度をフ レーム 数であらわした数値 が「フレームレート」です。フレ ームレー
トの種類は「プルダウン」と「プルアップ」を含めると数多くあります。
24fps
これは標準的なフィルムカメラの正しいフレームレートです。
24.9fps
このフレームレートは一般的に PAL や NTSC のビデオ形式やフィル ムとの間で変換を行ないやすくするために使用 されます。エラーを
修正する際によく利用されます。
25fps
これは PAL ビデオ規格のフレームレートです。
29.97fps
これは NTSC ビデオ規格のフレームレートです。カウン トはドロッ プフレームとノンドロップフレームのどちらかを選択できます。
30fps
これはかつて白黒放送の NTSC 規格で採用されていた フレームレー トです。音楽レコーディングでは普及していまし たが、今日では標
準的に使用されることはなくなりまし た。このレートは NTSC ビデ オを 2-3 テレシネ変換でフィルムの速度にプルア ップした場合と同
じ速度になります。
59.98fps
SyncStation はこの フレームレートを直接サポートしていませんが、 乗算器(multiplier)を使 って速 度を合わ せることで対応できま す
(29.97x2)。このレートは60pとも呼ばれます。
タイ ムコ ード に関 する混乱 が起 きや すい理由の1 つと してfps
(frames per second)とい う言葉が タイムコ ード形式と実際 のフ
レームレートの両方に使われることが挙げられ ます。タイムコード 形式を記述する場合、fpsはカウンターに表示される秒の値が1 つ
増えるまでにいくつのタイムコードフレームがカウ ントされるかを 表します。これに対して、フ レームレートの場合、fpsは実際の
時間として1秒が経過する間にいくつのフレームが 再生されるかを 指します。たとえ ば、NTSC タイムコード(SMPTE)で はフレ ーム
カウントが 30 fps ですが、NTSC ビデオは 29.97 fps というレートで 再生されます。すなわち、SMPTE として知られている NTSC タイム
コード形式は名目上 30 fps であるけれども実際の再生速度は 29.97 fps ということになります。
素材を 異なるビデオ形式に変換 する場合、ターゲットとな る形式に合 わせて フレームレートを変更す る必要が出てきます。これ はビデオま
たはフィ ルムのフレームが一定の 規則に従って適切に並ぶ よう計算す ることを意味します。「プルダウン」、「プルアップ」という処理操作の
呼び方はここから来ています。
以下は、SyncStation で使用されるフレームレートです。
23.9fps
このフレームレートはフィルムを NTSC ビデオ形式に変換する際、2­3 プルダウン処理でテレ シネ変換できるよう、速度を下 げるのに使
用されます。このレートは HD ビデオ形式でも使用され、24pと 呼ばれます。
8
はじめに

クロックソース(スピードのリファレンス)

ポジションが決まれば、同期で次に大事な要素は「再生速度」です。2 台のデ バイスが同じポジション から再生をスタートし た場合、同期を
保つに は両方がまったく同じス ピードで動く必要があ ります。デジタ ルオー ディオの場合、この速度を決 めるのはオーディオク ロックレー
トです。ビデオの場合、速度はビデオ同期信号によって決まります。
適切に 同期を行なうには「マスタ ー」となる速度のリファレ ンスを決 めてシス テム内にあるすべてのデ バイスをそれに合わせる 必要があり
ます。SyncStation はクロック信号の生成と分配を行なえるので、マス ターク ロック信号を受信し、生成し たクロック信号を複数 のオーディ
オデバイスに送信することができます。
内部クロックジェネレーター
SyncStation は水晶発振器に同期した内部クロックジェネレーターをシ ステム 全体のマスタークロック ソースとして使用でき ます。この装置
は外部ソ ースからの信号をクロッ ク速度のリファレンスに することも できます。
ビデオブラックバーストと Tri-Level 同期
外部ビデ オデバイスを使った作業 では速度のリファレンス としてビデ オ のフレ ームレ ートを 参照する必 要があ ります。ビ デオのブラック
バースト生成機能は VTR やビデオワー クステーションからハイエンド のコンピ ュータービデオカードに 至る各ビデオデバイスの 速度を制御
する のに使われま す。そのブラック バースト信 号を SyncStation のク ロック信号生成のリファレンスとして利用することもできます。
オーディ オのサンプリングレート をビデオのフレームレー トにロック させる場合は、ブラックバースト信号をSyncStation の Video Sync BNC
コネクター(ソケット)に送ります。SyncStation は2種類のビデオ同 期信号に対応しています。標準解像度のビデオ(SD NTSC または PAL)
では「ブラックバースト」という呼び方で長年使用されてきた Bi-Level
(バイレベル)同期信号が使用されます。この場合、フレームレートは
最大 30 fps です。HD ビデオでは Tri-Level(トリレベル)同期信号が必 要で、対応フレームレートは最大 60 fps になります。SyncStation は Bi-
Level、Tri-Level、両方のビデオ同期信 号に対応しているので今日普及 している HD ビデオの世界で最大限の互換性が得られます。
作業の際には入力されるビデオ信号と Nuendo プロジェクトのフ レームレートが合っていることを必ず確認してください。
SyncStation ではビデオ同期の「スルー」接続が行なえます。このた
め、複数のビデオデバイスをチェーン接続し て1つのビデオ同期信 号で制御できます。
ワードクロック
SyncStation は本体の内部クロックのリファレンスをW/C INBNC コ ネクター(ソケ ット)に入力されたワー ドクロック信号に合わ せるこ
とができます。32 kHz から 192 kHz まで一般的なすべてのサンプリン グレートに対応しています。
ワードクロ ック入力ではさまざまな サンプリングレートに対 応するた めの 乗算シス テムが使 用され ます。内部のシステム クロッ クには 32
kHz、44.1kHz、48 kHz という3つの基本的なサンプリングレートが用 意されています。これらに 4つの値をかける(1、2、4、256)ことで
標準的なサンプリングレートがすべて得られるようになっています。
たとえば、96 kHz ワードクロック信号を使用するには、システムクロッ クを 48 kHz、基準とする乗算値を2 xにセットします(2 x 48 = 96)。
SyncStation では以下のクロックレートを使用できます。
32 kHz(このレートの場合、かけ算を行なっても標準的なサンプリ
ングレートには対応しないため、一般的には乗算値を使用しません。
44.1 kHz、2 x = 88.2 kHz、4 x = 176.4 kHz
48 kHz、2 x = 96 kHz、4 x = 192 kHz
256 xはDigidesignハードウェアのスーパークロック信号にのみ使
用します。また、12.3MHz(48 kHz x 256)は標準的なサンプリング レートではありません。
SyncStationではワードクロックとAESの出力にもこれと同じ乗算シ ステムが使用されます(AESでは "1 x" と "2 x" のみ)。
AES オーディオクロック
SyncStation は AESデジタルオーディオ信号をクロックリファレンスと して使用することもできます。XLR、BNC の AES 入力はどちらをクロッ
クリファレ ンスに設定すること も可能です。AES 入力も高解像 度のサ ンプリングレートを得るために乗算システムを使用します。
S/PDIF とオプティカル入力
S/PDIF とオプティカル TOSLINK 入力も AES 入力と同じようにクロック リファレンスとして使用できます。
ビデオ、LTC、MTC(フレームリファレンスを使用)
SyncStation はワードクロック以外の信号をクロックリファレンスにす ることもで きます。たとえば、クオリテ ィーの高いビデオ同期 信号は
リファレンスとするのに適していることがあります。
質の 高いオーデ ィオクロッ クソースや ビデオ同期信号がな い場合は、 適切 なオーディ オクロック を得るため に他のソースを利用 できます。
LTC や MTC のソースは基準とするのに最適とは言えませんが、他のク ロ ックリ ファ レン スがない 場合 には 十分にその役目 を果 たせ ます。
SyncStation はこれらのフレームリファレンスに基づいてオーディオク ロック信号を生成できます。
9
はじめに
SyncStation で使用するマスタークロックソースの選択方法については
27 ページ『Clock 01 - Clock Reference』を参照してください。

フレームリファレンス(フェーズ)

SyncStation のタイムコードジェネレーターは水晶発振器を利用した内 部クロ ック、または外部のフレーム リファレンス信号に基 づいてタイ
ム コード を生成 します。こ のフレーム リファ レンス はオーディオク ロックを タイムコードフレームの エッジに合わせる操作に も利用され
ます。
内部クロック
タイ ムコ ー ドの 各フレームを適切なポジションに合わせるのに SyncStation の内部ク ロックを使用します。外部 ビデオ装置 を使わ
ず、Nuendo 内でビデオを再生するだけの場合はこの 選択肢が最適 です。
ビデオ
Video Sync In 端 子に入力 される同期信号のブ ラックバー スト(Bi­Level SD ビデオ)または Tri-Level(HD ビデオ)を利用し てタイム
コードのフレームポジションを調整しま す。外部ビデオデバイスと Nuendo を同期させる場合には、このリファレンスを おすすめしま
す。
LTC
アナログタイムコード信号のリーディング エッジをフレームリファ レンスとして使用します。アナログオーディ オテープマシンに同期
する場合など、ポジションとスピードのリフ ァレンスを両方ともア ナログタイムコードから取得する場合に役立ちます。
MTC
使用できる唯一のタイムコード情報が MIDI 経由で入力される場合、 タイムコードの各フレームが MTC 信号に合わされます。
フレ ームリフ ァレンス の設定方 法については 24 ペー ジ『Unit 02 -
Frame Reference』を参照してください。
クロ ック信号 とフレー ムリファ レンスは同じ速度 で合わせ て動 かすことが重要です。クロックとフレームのリファレンスに別々
の信号 を使う場合はそれ ぞれを同じクロック ソースに同期させ、 SyncStation が正しく動作できるようにする必要があります。

マシンコントロール

SyncStation はトランスポートやトラックアーミング(複数トラックを 待機状態にセット)用のコマンドを RS422、MIDI、USB 経由で送受信
できます。
トランスポートコマンド
MIDI とRS422 の両方から入力されたトランスポートコマンドは1つに まとめられ、マ スターおよびタイムコ ードのソースに指定され ている
デバイスにルーティングされます(詳細は23 ページ『Unit 01 - Master
& Timecode Source』を参 照)。た とえ ば、タイムコ ード ソー スが
RS422OUTにセットされている場合、MIDI IN と RS422 IN から受信
したトランスポートコマンドはすべて RS422 OUT に送られます。
ホストアプリケーショ ンである Nuendo システムから のトランスポー トコマンドは独立した形で MIDI OUT、RS422 OUT またはバーチャルマ
スターにル ーティングできます。こ の出力設定は「プロジェク ト同期 設定(Project Synchtonization Setup)」ダイアログのMachine Control
Output Settings(マシンコントロール出力設定)セクションで行なえ ます。必要に応じて、たとえばタ イムコードソースは LTC リーダーに
して、Nuendoからのトランスポートコマンドは RS422OUT にルーティ ングするというような使い方もできます。
トラックアーミング用コマンド
それぞれの マシンコントロール入力 はトラックアーミング用 のコマン ドを別々のターゲットにルーティングできます。たとえば、MIDI 入力
に送られてきたコマン ドは RS422 出力にルーティングし、Nuendo の トラックアーミングコマンドは USB経由でMIDI 出力にルーティングす
るといった具合です。
トラックアーミング用コマンドのルーティング方法については 33 ペー
『P2in 02 - RS422-In Track Arming』34 ページ『MIDI 03 - MIDI In Track Arming』、そして 36 ページ『USB 03 - Nuendo Track Arming』
を参照してください。
バーチャルマシンマスター(VMast)
SyncStation は自ら「バーチャルテープマシン」として動作することが できます。その 場合、あらゆるマシンコ ントロール信号からの トラン
スポート コマンドに従い、それら のコマンド(ポジション の指定、再 生、録音、停止な ど)に基づいて内部タイ ムコードジェネレー ターを
操作することが可能です。
バー チャル マス ターが 動きはじめる と、すべて の出力(USB、MIDI、 RS422、LTC)に対してタイムコードが生成されます。このため、接続
され たすべ ての デバイ スが SyncStation の内 部タイ ムコー ドジェネ レーターに同期して再生を行なうことになります。
10
はじめに
タイムコードのソースに関係なく、SyncStation はすべての出力先に
対するタイムコードを常に再生成します。バ ーチャルマスターを使 用する場合の 唯一の違いは、SyncStation が 自らの内部信号ジェネ
レーターをタイムコードのソースとして 使用するため、あらゆるマ シンコントロール入力からのトランスポー トコマンドに応答できる
ことです。
9-Pin RS422
SONY 9-Pin RS422 マシンコントロールプロトコルには VTR 用の標準規 格とし て誰もが認める実績 があります。SyncStation は RS422 OUT 経
由で 9-Pin デバイスにコマンドを送信す ることも、RS422 IN 経由でほ かの互 換コントローラ ーから 9-Pin コマンド を受信すること もできま
す。
大型の フィル ムミキ シング コンソールには 多くの 場合、トラ ンス ポートコントロールが装備されています。そ うしたコンソールはマ
スターコントローラーとして動作させることができます。このため、 9-Pin経由で SyncStationに再生や停止などのコマンドを送信するこ
とが可能です。
MIDI マシンコントロール(MMC)
MMC を使うとSyncStationの M IDI ポートからトランスポートとトラッ クアーミングのコマンドを送受信できます。ただし、MMC プロトコル
の実装 内容はデバイスによって 異なり、使用できる機能が 限られてい る場合もあるので注意が必要です。
ずれかにル ーティングされます。す ると、そのコマンドを受け たタイ ムコードソ ースのデバイスがタイ ムコードポジションまで 動き、それ
によって接 続されたすべてのデバイ スが同じポジションまで 動くこと になります。
タイムコードを生成するデバイスを Nuendo のマシンコントロー ルターゲットに設定するようにしてください。それによって、ト
ランスポートコマンドを送信すると、システム全体に対するタイ ムコードが生成され、接続されたすべてのデバイスがそれに従う
ことになります。
タイムコードのソースが LTC に設定されている場合、SyncStation は MIDI と RS422 両方の入力から入ったトランスポートコマンド
を他 のポート に転送し ません。た だし、タイムコー ドのソー ス に LTC 入力 を使用し ても、それらの トランスポートコマンドを
RS422 出力に送信できる場合が1つだけあります。この特別な場 合に関する説明は 32 ページ『P2out 03 - Position From』を参
照してください。
Nuendo のトランスポート
Nuendo のトランスポートパネルにある[SYNC]ボタンがオンになっ ている と、すべてのトランスポート コマンドは指定された ターゲット
に送信さ れます。このターゲットは「プロ ジェクト同期設定(Project Synchtoniz ation Setup)」ダイアロ グの Machine Contr ol Output
Destination(マシンコントロール出力先)セクションで設定できます。
このターゲットがSteinberg SyncStationに設定されている場合、ト ラン スポートコマン ドは RS422 Out、MIDI Out、バーチャルマ スター
(VMast)の いずれか に送信されま す。通常、このターゲ ットは
SyncStation のタイム コードソースと同じ出力先に設定します。また、 プロジェ クトウィンドウのプロジ ェクトカーソルが移動す る操作を行
なうと SyncStation にロケートコマンドが送信されます。
たとえ ば編集モードの場合、プロジ ェクトカーソルは選択 したイベン ト の開始 ポジシ ョンか 同期ポイン トにス ナップ します。これにより
locate to...(移動先を指定する)コマンドが SyncStation に送られま
す。そのコマンドは RS422 OUT、MIDI OUT、バーチャルマスターのい
はじめに
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2

SyncStationを接続する

SyncStation リアパネルの入出力インターフェイス

LTC GPIO
RS422 Video
SyncStation に備わっている機能を基本的に理解してしまえば、特に問 題なくシステムに SyncStation 本体を接続できることでしょう。使用し
ている システムの構成を見渡 し、各種のクロックソース、タ イムコー ドの流れ、マシンコントロールを使うデバイスなどがはっきりしたら、
SyncStation をホストとなる Nuendo システムに接続しましょう。
SyncStation 自体は Nuendo に接続されていなくても動作します。お
もな機能はフロントパネルの操作子ですべ て切り替えられるのでデ バイスを単体で利用できます(スタンドアローンモード)。ただし、
拡張 System Link を使用してサン プル単位の正確な同期を得るには SyncStation が USB 経由で Nuendo に接続されている必要がありま
す。
MIDI USB

USB 接続

Nuendo の動作するホストコンピューターとSyncStation を接続するに はUSB ポートを使います。この USB 接続では Nuendo 内部に2つの仮
想的な MIDI ポート(In/Out)が作成され、トランスポートコマンドと タイムコード情報の送受信に使用されます。拡張 System Link 接続では
SyncStation から USB 経由で Nuendo にポジションの修正 コマンドが 送 信され ます。ま た、Nuendo の「プ ロジェ クト同 期設定(Project
Synchtonization Setup)」ダイアログから SyncStation の設定を変更し たり、ダイ アログ内に設定内容を 表示させたりする機能 にも、この接
続が使用されます。
Nuendo の「プ ロジェ クト 同期設定(Proj ect Syn c hto ni zat i on Setup)」ダイアログでの設定や操作の詳細については Nuendo の取
扱説明書を参照してください。
Nuendo がインストールされているシステム(ホストコンピューター) にSyncStation を接続するには、以下の手順で操作してください。
1. Nuendo が起動されていないことを確認します。
コンピューターの電源が入っているときに USB ケーブルを接続する こと自体には問題ありませんが、Nuendo を起動する前に USB デバ
イスを接続しておかないと Nuendo はそのデバイスを認識できませ ん。
WordClock AES 2
Sync
2. SyncStation の電源ケーブルを接続します。
SyncStation を コンピューターの USB ポートにはじめて接 続すると きには、SyncStation の電源がオンになっている必要があります。
3. SyncStation とコンピューターを USB ケーブルで接続します。
SyncStation の動作に影響が出るのを防ぐため、この接続には USB ハ ブを使用しないことをおすすめします。
4. SyncStation ドライバーをインストールします。
基本的には パッケージ 同梱の CD-ROM を使 ってイン ストールする ことが可 能です が、でき るだけウ ェブサイト経 由で最新 バージ ョ
ンを入 手してく ださい 。入手す るための操作 につい ては 43 ペー
『SyncStation ドライバー を更新する』を参照してください。
SyncStation が正しく動作するためには Steinberg 製のドライバーを インストールする必要があります。
5. Nuendo を起動します。
6.「デバイス(Devices)」メニューの「デバイス設定...(Device Setup...)」 を選択し、表示されるダイアログ内にSyncStationという項目が
あることを確認します。
この項目はデバイスリストの「トランスポート(Transport)」カテ ゴリーに表示されます。
7.SyncStationの項目をクリックすると、接続されているSyncStation ハードウェアとソフトウェア(ドライバー)のバージ ョン番号が表
示されます。バージョン番号がすべてゼロの場合は ハードウェアが 適切に認識または接続されていないことを意味 しています。その場
合、Nuendo をいったん終了し、SyncStation の電源を切ったうえで 接続を確認し、再び電源を入れて Nuendo を起動し直してみてくだ
さい。
SyncStation にはMIDI Class、Steinbergという2つの USB 認識 モードがあり、出荷時にはSteinbergに設定されています。しか
し、Nuendo が SyncStation を正しく認識するにはMIDI Classに 切り替える必要がある場合もあります。詳細については 36 ページ
『USB 05 - USB Driver』を参照してください。
Optical
Toslink
S/PDIF AES 1
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SyncStationを接続する

フレームとクロックのリファレンス入力ポート

SyncStation にはシステム全体に対するフレームやクロックのリファレ ンスと して使用できる入力ポー トがいくつかあります。使 用するのに
最適なポートは実際のシステム構成によって変わってきます。
使用できるポートは以下のとおりです。
Video Sync In
Word Clock In AES 1 In
AES 2 In SPDIF In
TOSLINK オプティカル In MIDI In
LTC In Sony P2 (9-Pin, RS422) In

スレーブクロック(出力)

スレ ーブデバイス はすべて SyncStation と同じク ロックリファレンス に従う必要があります。SyncStation のリアパネルに備わっている複数
のクロ ック出力ポートを利用す ると、システム内のさまざ まなデバイ スを正確な速度で動かすことができます。
使用できる出力ポートは以下のとおりです。
4つの独立したワードクロック出力ポー ト。それぞれ独自の乗算器
を装備。 AES 1 Out (XLR)
AES 2 Out (BNC) S/PDIF Out
オプティカル TOSLINK Out
上記のポ ートを使った接続はすべ て他のデジタルオーディ オデバイス 用のクロックリファレンスとして使用できます。
SyncStation のリアパ ネルにある オプティカルポート は S/PDIF 信号にのみ使用できます。ADAT 信号には使用できないことに注
意してください。

GPIO(汎用入出力)

GPIO(G enera l Purp ose In pu t Ou tput )イ ンタ ーフ ェイ ス には SyncStation リア パネルにある D-sub 25 ピンソケ ットを使用します。
GPIO を利用すると、SyncStation をリモ ートコントロールでき るのを 始めとし て「録音中」や「放送中」などの表 示灯を制御するな ど独自
の使い方ができます。ピン配列は 42 ページ『一般仕様』に記載され ています。GPIO インターフェイスの接続や使用に関しては経験を積ん
だ専門家に相談することをおすすめします。

マシンコントロール

外部デバイスを SyncStation に接続するには、MIDI や Sony P2(9-Pin RS422)も使用できます。RS422 In は選択したタイムコードソースを制
御する マスターコントロ ーラーデバイスに接 続します。RS422 Out は 制御しようとする 9-Pin デバイスに接続します。
SyncStationを接続する
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SyncStationのコントロール

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