
SCM810J
8 チャンネル・ マイクロホンミキサー
取扱説明書
©2006, Shure Incorporated
27A8868 (Rev. 1)
Printed in U.S.A.

目 次
商品説明 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3
シス テムの機能 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3
操作原理 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3
フ ロン ト パネルの機能. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4
リ アパネルの機能 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4
DIP( ディップ ) スイッチ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5
設置お よ びシ ステ ム設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6
ミキサーのラックマウント . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6
SCM810/E の接続 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6
出力 リ ミ タ ーの設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6
イ コ ラ イザの機能 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7
イコライザー/ フィードバックコントローラーとオートマチックミキサーの使用 . . . . . . . . 7
ミ キサーの基本操作 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7
複数のミ キサーのネ ッ ト ワーク . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8
グローバル/ ローカル機能 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8
リンクケーブル. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8
仕 様 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9
イ コ ラ イザの機能 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10
ロジ ッ ク接続の仕様 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10
ロジ ッ クの推奨ア プ リ ケーシ ョ ン. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11
電圧の選択. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13
内部の変更. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 14
! 安全のための重要注意事項!
1.
この説明書をお読み く ださ い。
2.
この説明書を保管しておいて く だ さい。
3.
警告事項すべて に留意 して く ださ い。
4.
すべての指示に従 っ て く だ さ い。
5.
この製品は水の近 く で使用 し ないで く ださ い。
6.
掃除は、 乾いた布で か ら 拭きするだけ に し て く だ さ い。
7.
通風口を 塞がな い よ う に し て く だ さ い。 使用説明書に従 っ て 設置 し て く だ さ い。
8.
ラ ジ エー タ ーや暖房送風口、 ス ト ーブ、 その他、 熱 を発生する機器 (アンプなど
の近 く には設置 しな い で く ださ い。
9.
有極プ ラグや アース 付 き プ ラグは安全のため に用い られて い ま す。 無効に しな
いよ うにし て くだ さい。
ています。
ついています。
のプ ラグが コ ンセ ン ト の差 し 込み口に合わない場合は、 電気工事業者に相談 し 、
コンセントを交換してもらってください。
10.
電源コ ー ドは、 特にプ ラグ差 し込み部分、 延長 コ ー ド、 機器か ら 出 ている部分に
おいて、 引っかかって抜けたり挟まれた り しないよ う に保護して ください。
アース付きプ ラグは、2本のブ レ ー ドの他に、3本目のアース の棒が
この記号は、 重要な操作 ・ メ ン テ ナ ン スの説明が装置添付の文
書に記載さ れている こ とを示 し ます。
警告 :
この装置内には、 生命に危険な高電圧が存在し ます。 内部には、 ユーザーが整備で き る部品はあ り ません。 整備の際は、 資格のあ る 整備担
当者に必ず ご相談 く ださ い。
有極プ ラグは、2本のブ レ ー ドの う ち一方が幅広にな っ
幅広のブ レ ー ドや3本目の棒は、安全のための も のです。 これら
使用電圧の工場出荷時設定が変更さ れた場合は、 安全保証は適用 さ れません。
11.
ア タ ッ チ メ ン ト や付属品は、 必ず メー カ ー指定のも のを ご利用 く ださ い。
12.
13.
雷を 伴 う 嵐の際、 または長期間使用 し ない場合は、 プ ラグ を コン セ ン ト から 抜い て く
ださい。
14.
整備の際は、 資格のあ る整備担当者に必ず ご相談 く ださ い。 電源コ ー ド やプ ラ グの損
傷、 液体や異物が装置内に入 り 込んだ場合、 装置が雨や湿気に曝 さ れた場合、 正常に
作動し な い場合、 装置を 落 と し た場合 な ど、 装置が何らかの状態で損傷 し た場合は、
整備が必要です。
15.
水滴や水し ぶきに曝 さ ないで く ださ い。 液体の入っ た花瓶 な ど を 装置の上に置か ない
でください。
カー トやス タン ド、 三脚、 ブ ラケ ッ ト、 テ ー ブル等は、
メ ー カ ー指定の も のか、 こ の装置用に販売 さ れて い る も
のを必ずご利用く ださ い。
す際は、 倒れやす く 危険ですので 、 怪我 を しない よ う 注
意して ください。
カー ト に装置 を載せて動か
この記号は、 こ の装置内に感電の危険性のあ る高電圧があ る
ことを示します。
2

商品説明
Shure モデル SCM810/E は 8 チャンネル・ オートマチック ・ マイクロホ
ン ミキサー で、 サウン ド リ イン フ ォ ー ス メ ン ト 、 録音、 放送用途に使用 さ
れるものです。 SCM810は複数のマ イ ク ロホ ンを 必要 と する あ らゆる ア プ
リケーショ ンにおいてオーディオ音質を劇的に向上させます。 あらゆる
低インピーダンスのダイナミ ッ ク型まはたコンデンサー型マイク ロホン
(ワイヤ レ ス を含む) と SCM810/E は併用で きま す。 複数の SCM810 ミ
キサーを 別の SCM810/E ミキサーや Shure モデル FP410、 SCM410、
SCM800、 AMS8100 の ミ キサーに接続 で きま す。
シス テムの機能
•
バ ッ クグ ラウン ド の室内雑音の変化に合わせて 自動的に調整す
る、 高速で ノ イズ フ リ ーの マ イク ロホ ン 選択
•
追加のマ イ ク ロホ ンを 作動する と自動的にゲ イ ン調整
•
周囲の音を 維持す る
回路
•
各チ ャン ネルに調整可能な低周波 ロ ールオ フ と高周波 シ ェルビ
ング機能
•
チャンネル作動インジケーターおよびクリ ッピングインジケー
ター
Last Mic Lock-On (
ラスト マイクロッ クオン
動作原理
SCM810/E オー ト マ チ ッ ク ・ ミ キサーの基盤と なっ て い る 動作原理は、
Shure 特許 * の IntelliMix
組み合わせ、 シ ーム レ スな オー ト マ チ ッ ク ミ キ シ ング を 実現 します。
•
ノイズ適応スレッショルド。 エアコ ン等の絶えず続く バックグ
ラ ウ ン ド ノ イズ と、 ス ピ ーチな どの変化する音源 を 各入力チ ャ ン
ネル用に区別し ます。
お り 、バッ ググ ラ ウ ン ド ノ イズよ り大 き い ス ピーチ レ ベルが生 じ
た と きにのみ、 チ ャンネルが有効に な ります。
®
回路で す。 IntelliMix は次の 3 つの異な る機能を
起動ス レ ッ シ ョ ルド 値が常時調整さ れて
各入力チ ャ ン ネルに 2 バン ド イコ ラ イザー1 つと ロジ ッ ク入出力端子 を 3
つ搭載し ています。 イコ ラ イ ザーは不要な 低周波の音声ピ ッ クア ッ プ を
減ら し、 ラ ベリ ア型、 バウン ダ リ型、 ハン ド ヘル ド 型など 異種のマ イ ク ロ
ホンからの音の差を な く します。 ロジ ッ ク入出力端子は外部装置の制御
に使用できます。
SCM810/E は交流電圧 100 ~ 120 ボル ト 、 SCM810E は交流電圧 220 ~
240 ボル ト で作動し ます。 各ミキサーには電源コード、 ラックマウント金
具一式、 リ ンク ケーブルが付いています。
•
選択可能な ス レ ッ シ ョ ルド およ び
ク応答出力リ ミ ター
•
アクティブバランス型マイクロホンレベルの
)
びアクテ ィ ブバラ ンス型
•
Aux
•
•
•
•
レベル入力手動レベル コ ン ト ロール
フ ロ ン トパネルにレ ベルコ ン ト ロ ール付きヘ ッ ド ホ ン出力端子
最大
400
本のマ イ ク ロホ ン 接続が可能
MaxBus。
ます。
の発言者につ き チャ ンネルが1つだけ有効にな り ます。
Last Mic Lock-On。
ロホンが作動するまでオン状態を保持します。
なしでは、会話中に長いポーズが起こると全マイクロホンがオフ
にな るため、音声信号が無 く な く なっ た よ う に聞こ えて しまいま
す。
持されます。
一つの音源に対し て有効にな る チ ャ ン ネル数を 制御 し
複数のマ イク ロホ ン が発言者 (音源) を 感知 し ても、 一人
Last Mic Lock-On
Mic/Line
最後に使用したマイクロホンは、次のマイク
によ りバ ッ クグ ラ ウン ドの雰囲気が常に維
LED
インジケーター付きピー
XLR
レベルの
入力端子、およ
XLR
出力端子
Last Mic Lock-On
3

フ ロ ン ト パネルの機能
モデル SCM810 のフロン トパネル
マイクロホンチャンネル・ゲインコン ト ロール 1~8 : マイクロホンの
ゲイン調節をします。
入力信号LED1~ 8 : チ ャ ンネル作動時は緑色のラ イ ト に な り、ク リ ッ
ピングレベルが 6 dB 以下にな る と 赤色のラ イ ト にな り ま す。
ローカ ッ ト フ ィルタ・コン ト ロール1~8 : 凹型ねじ回しで調節できる
調節可能な低域ロールオ フ (ハ イ パス) に よ り不快な低周波信号を低
減します。
高域シ ェル ビ ング フ ィル タ ・コ ン ト ロール 1 ~ 8 : 中・高帯域のレ ベル
ブー ス ト や レ ベルカ ッ ト をし 、軸外の ト ー ン 変化の補正や高域の S 音
(シ ビラ ンス) カ ッ ト の補正を し ま す。
AUX (補助) レ ベル コ ン ト ロール : 隣接の 1/4 インチ INPUT (入力)
フォーンジャックまたはリアパネルの 1/4 インチ AUX 入力に接続 さ
れた Aux レベル機器用に入力 レ ベルを設定 し ます。
リ アパネルの機能
図 1
Aux INPUT 1/4 インチフォーンジャック : 外部補助装置レベルまたは
ラ イン レ ベルの音源を ミ ッ クス して出力 し ます。 こ の出力は自動 では
ありません
MASTER (マス ター) レベルコ ン ト ロール : 全体的な ミ ッ クス レベル
を決定します。
出力レ ベル メ ー タ : 9 つのセグ メ ン トから成る LED メータはピーク出
力信号レ ベルを表示し ます。 最後の LED はリ ミ ター作用を表示しま
す。
PHONES (ヘ ッ ドホン) コント ロールおよび 1/4 インチフォーン
ジャック : ヘ ッ ド ホ ン を通 じ て ミ キサー出力のモニ タ ーができます。
PHONES つまみでヘッ ドホンの出力レベルを調節します。
쐅 電源 LED : 装置に電源が入っ て い る とき緑色に点灯 し ます。
。 信号は リ ン ク された全 ミ キサーの出力に表示 さ れます。
SCM810 のリアパネル
쐈 AC 電源 コ ネク ター と ロ ッ カー ス イ ッ チ : コネクターを電源に差し込
む と 装置に交流電源が供給 され ま す。 ロッカースイッチは装置をオン
にします。
쐉 マ イ クロ ホ ン ロジ ッ ク入出力端子 : DB-25 オスコネク タ ーは各チャン
ネルの GATE OUT ( ゲー ト アウ ト )、 MUTE IN ( ミュートイン )、
OVERRIDE IN ( オ ーバー ラ イ ド イ ン ) とい った ロ ジッ ク入出力端子
とのインターフェースとなり ます。
の項を ご参照 く だ さい。 注: これはRS-232 ポー ト ではあり ません。
ロジッ クの推奨アプリケーショ ン
씈 DIP スイッチ : 7 ポジシ ョ ンある DIP スイッチはミキサーの設定オプ
ションを提供します (DIP
スイッチ
の項を ご参照 く ださ い)。
図 2
ファンタム
(PHM)
MIC
レベル
(MIC)
( スイッ チはコネクター
の後ろ )
LINE
レベル
(LINE)
씉 LINK IN/OUT(リンク イン / アウ ト ) ジャ ック : 複数の ミ キサーを積み
重ねて追加入力で きる よ う にし ます。 最大 50 台までの SCM810 ミキ
サーを リン ク でき ます。
씊 LINE OUTPUT ( ライン出力) 取外し 可能ブ ロ ッ ク コネ ク ター : アンプ
やレ コー ダー、 その他の ミ キサーに接続する ためのア ク テ ィ ブバ ラ ン
ス型 ラ イ ン レベルの信号。 出力はマイ クロホ ン レベルに変更でき ます
内部の変更
(
をご参照く ださい)。
씋 DIRECT OUT(ダ イ レ ク ト 出力) 1/4 インチフォーンジャッ ク : 各チャ
ンネルか ら のゲー ト されていない Aux レベル信号を提供し ます。 ダイ
レ ク ト 出力は配線 されたプ リ フ ェーダーお よびプ リ イ コ ラ イザーで
す。 ミ キ シ ング コ ンソ ール用のゲーテ ィ ッ ド チ ャン ネル出力、 送受信
インサートポイントまたは外部スピーチゲート と して使用するため
に変更できます (
4
内部の変更
の項を ご参照 く ださ い)。

씌 AUX/D.O./D.O.(AUX 入力 / ダ イ レク ト 出力) 切替ス イ ッ チ : ライン出
力コ ネ ク ターの後ろ にある このス イ ッ チは、 チ ャ ン ネル 8 ダイレク ト
出力ジ ャ ッ クの補助入力機能 と 直接出力機能と を切 り 替えます。 ス
イッチを左にするとAUX IN、中央および右にす る と DIRECT OUT で
す。
DIP スイッチ
씍 入力 1 ~ 8 取外し 可能ブ ロ ッ ク コ ネク タ ー : アクティブバランス型マ
イ クロ ホ ン レベルまたは ラ イ ン レベルの入力。
씎 入力信号 1 ~ 8(MIC/PHM/LINE) 切替ス イ ッ チ : 取外し 可能ブ ロ ッ ク
コ ネ ク ターの後ろ にあ る このス イ ッ チ は、 マ イ ク ロホ ン レベル (左)、
48 ボル ト フ ァ ン タ ム電源使用でのマ イ クロ ホ ン レベル (中央)、 また
はラ イン レベル (右) での信号操作を選択 し ま す。
リアパネルのDIP スイ ッ チ には次の設定オ プ シ ョ ンがあ り ま す。 太字で表
示の位置は出荷時設定の も のです。
(ミキサーの
リアパネル)
1 2 3 4 5 6 7
変更可能な機能ス イ ッ チ
DIP スイッチ SW702 の機能
ス イ ッ チの機能
スイ ッ チの位置番号
スイッチアップ 自動 オン 0.4 秒
手動 / 自動
1 2 3 4 5,6 7
Last Mic
Lock-On
ホールド タ イム
注:ス イ ッチの位置 と効果は図 3 およびミキサーのラベルにも表示されて
います。
DIP
ÉXÉCÉbÉ`
DIP スイッチ
SW702
SW702
図 3
オフアッテネー
ションレベル
15 dB
リミタースレッショルド
5 アップ
= Limiter off
6 アップ
5 ダウン
= +8 dBm
6 アップ
5 アップ
= +16 dBm
6 ダウン
リンクローカル/
グローバル
グローバル
スイッチダウン 手動 ホールド タイム
手動 / 自動 : 自動作動は手動位置で無効に な ります。 手動モー ド では、 標
準の 8 × 1 (8 入力 1 出力) ミ キサーと して 機能 し ます。
Last Mic Lock-On: Last Mic Lock-On 機能は、次のマ イ ク ロホ ンが作動す
る ま での間、 最後に使用 し たマ イ ク ロ ホ ンを オン状態に保持 し ます。 この
機能を 無効にす る と、プ リ セ ッ トのホール ド タ イ ム後にマ イ ク ロ ホ ンはオ
フになります。
ホールド タ イム : 発言者が話し終え た後、 ロ ッ クオ ン されていない有効の
マイクロホンをオン状態にしておく時間を調節します。 設定は 0.4 秒また
は 1.0 秒です。
後、 全マ イ クロ ホ
ンはオフ
5 ダウン
= +4 dBm
6 ダウン
1.0 秒 ∞ ( 完全にオ フ ) ローカル
オフアッ テネーショ ン : オフアッテネーショ ンのレベルを 15 dB から無
限(
∞)に変更します。 15 dB 設定では、 未使用の マ イ ク ロホ ンのレベル
は作動 し た時、15 dB 低い状態にな っ て います。 Ε 設定 では、未使用のマ
イ クロ ホ ン は完全にオ フにな り ま す。
リミタースレッショルド: 出力 リ ミ タ ース レ ッ シ ョ ルド を変更 し ます。 設
定は、 OFF (出荷時設定)、 +16 dBm、 +8 dBm、 +4 dBm です (その他の
スレッシ ョルド設定については、
リンクグローバル/ ローカル : リンクされている各SCM810 の出力に、独
自のプ ログ ラム出力だけが含まれてい るか、それ と も リ ン ク された全ての
ミ キサーのプ ログ ラム出力が含 まれて い る かを判断 し ます (詳細について
は、
5
ミキサーのリンク
をご参照く ださい)。
内部の変更
をご参照く ださい)。

設置お よびシステム設定
ミキサーのラックマウント
SCM810 を 483 ミ リ の標準オーデ ィ オ機器 ラ ッ クにマウ ン ト する には、図
4に示す よ う に ミ キサー を ラ ッ クに ス ライ ド させて同梱のプ ラ スねじ で固
定し ます。 ね じは 4 本 と も 全部使用 し て く ださ い。
SCM810/E の接続
オーデ ィ オの接続は次のよ う に し て く ださ い (図 5 参照)。
1. マイ クロ ホ ン または ライ ンレベルの信号源 を チ ャ ン ネル入力 コ ネク
ターに接続します (従来型の 2 芯シール ド ケーブル を 使用 して く だ さ
い)。
2. ねじ回しなどの工具を各ブロッ クコネク ターの上にあるスロッ トに
挿入し 、 必要に応じ て入力ス ラ イ ド スイ ッチの位置 を 次の よ う に調節
します: マ イ ク ロホ ン (左)、 48 ボル ト フ ァ ン タム電源使用でのマ イ
ク ロ ホン (中央)、 ラ イン レ ベル (右)。
3. SCM810 ラ イ ン レ ベル出力を ミ キサー、 イ コラ イザー、 ア ン プ、 レ
コーダーのいずれかの入力に接続 し ます。
4. ヘッ ドホンでのモニター用には、 ヘッ ドホンをフロントパネルの 1/4
インチフォーンジャッ クに接続します。
5. 電源コ ー ド を AC120V(SCM810) またはAC230V(SCM810E) の電源に
接続し ます。 使用電圧を 変更する場合は、
内部の変更
の項を ご参照 く
ださい。
出力 リ ミ タ ーの設定
出力 リ ミ タ ーは通常のプ ログ ラム レ ベルに影響を 及ぼす こ と な く 、大音量
のプログラムピーク時の歪みを防止します。 これにより、SCM810/E 出力
に接続 し た装置のオーバーロー ド を防ぎ ま す。
SCM810/E のラッ ク マウン ト
図 4
ステレオまたはモノ ラルヘッ ド ホンへ
TO STEREO OR MONO HEADPHONES
AU X ま たは ラ イン レベルの音源か ら
FROM AUX– OR LINE–LEVEL SOURCE
アンプ / レコーダー/ ミキサー入力
TO AMP/REC/MIXER INPUT (CH. 1–7)
(チャ ン ネル 1 ~ 7)へ
FROM MIC/LINE SOURCE (CH. 1–8)
MIC/LINE 音源から ( チ ャ ンネル 1 ~ 8)
アンプ / レコーダー / ミ キサー入力へ、 ま
TO AMP/RECORD/MIXER INPUT
OR FROM AUX SOURCE (CH. 8)
たは AUX 音源か ら (チ ャン ネル 8)
ミ キサー出力から アン プ / レコーダー/ ミキサー入力へ
MIXER OUTPUT TO AMP/REC/MIXER INPUT
TO LINKED SCM810 MIXERS
リンクされたSCM810 ミキサーへ
TO ADVANCED FUNCTION WIRING
拡張機能用の配線へ
TO 120 VAC POWER SOURCE
AC120V 電源へ
オーディ オの接続
図 5
個々のチ ャン ネル ま たはマ ス タ ーゲイ ンコ ン ト ロール を 上げ る と平均出
力が増大 し 、 リ ミ テ ィ ングの量 も 増加し ます。 供給時、 出力リ ミ タ ーは無
効にな っています。 しかし、 リ ミ タースレッシ ョルド を変更してピーク出
力レベルを +4、 +8、または+16 dBm にする こ とがで き ます。
内部の変更
の項を ご参照 く ださ い。
6

イ コ ラ イ ザーの機能
-10
-8
-6
-4
-2
0
+2
20 100 1,000 5,000
FREQUENCY (Hz)
FULL CW
FULL CCW
50%
ROTATION
ローカ ッ ト フ ィルタ (ハイパス)
ローカ ッ ト (ま たはハイパス ) フ ィ ル タは カ ッ ト オフ ポ イ ン ト以上の全周
波数をフ ィルタ入力からフ ィ ルタ出力に減衰させるこ とな く 通過させ、
カ ッ ト オフ ポイ ン ト以下の周波数を減衰 さ せ ます (図 6 参照)。 カットオ
フポ イ ン ト は、 フ ラ ッ ト、 帯域通過、 範囲に関連 し て信号が 3 dB ドロッ
プす る 時点の周波数 と し て定義さ れます。 カッ トオフポイント以下では、
周波数が減少するにつれて フ ィル タ は次第によ り多 く のア ッ テ ネーシ ョ
ンを示します。 ア ッ テ ネーシ ョ ンが起 こ る比率は、 オク ターブ当 りのデシ
ベル量 (dB/oct) で定義 さ れます。 SCM810 にはオ ク ターブ当り 6 dB の
ワンポール (単極) ローカ ッ ト (ハイパス) フ ィ ル タが付いて い ま す。
ローカ ッ ト フ ィ ル タは、 無関係な ノ イズ、 過度の近接効果、 または不要な
物質が存在す る音声信号の減衰やロールオ フに最適です。 例えば、 足音や
車の交通な ど で起こ る 低周波の振動はマ イ クス タ ン ド から マイ クへ と伝
達され、音響システムに入ります。 通常 5 ~ 80 Hz のこ の よ う な周波数は
一般的に望 ま し く あり ません。
高域シ ェルビ ング
固定周波イ コ ラ イザーは 6 dB ブース ト を発生するか、 または 5 kHz 以上
をカッ トします (図 7 参照)。 高域シ ェルビ ングは フ ラ ッ ト 周波数特性の
ブー ス ト 、 擦過音の多いボー カルマ イ ク ロホ ン の調節、 軸外れのラ ベリ ア
マ イ クロ ホ ン のサウン ド強化に非常に役立ち ま す。
振幅 (dBV)
+10
+8
+6
+4
+2
-2
-4
-6
-8
-10
振幅 (dBV)
0
200
右いっ ぱいに回 し た と き
50% 回転
ローカ ッ ト フ ィ ルタの効果
1,000 10,000
周波数 (Hz)
FREQUENCY (Hz)
高域シ ェル ビ ングの効果
周波数 (Hz)
図 6
図 7
左いっ ぱいに
回したと き
20,000
右いっ
FULL
ぱいに
CW
回した
とき
50% 回転
50%
ROTATE
左いっ
ぱいに
FULL
回した
CCW
とき
イコライザー/ フィードバックコントローラーとオートマチックミキサーの使用
シグナルチェ ーンにアウ ト ボー ド イコ ライザーまたはフ ィー ド バッ クコ
ン ト ロ ー ラーの付いて い る 音響シス テムを設定する時は、 SCM810 を手
動に設定し て く ださ い。 これに よ り マ イ ク ロホ ン入力がすべて有効にな
るので、 あらゆる フ ィ ー ドバ ッ クパスがオープ ンにな り ます。 手動モー ド
の SCM810 は音響シ ス テ ム を均一に し、 部屋を 「リ ング ア ウ ト」 し て
フィードバックコントローラーを設定します。
音響シ ス テ ム を均一化 し た後、 SCM810 をオート マチッ クモードに設定
します。 オー ト マチ ッ ク ミ キサーの入力は、作動入力数が 2倍にな る ご と、
3 dBずつ ドロ ップす る こ と を覚えておい て く だ さい。 SCM810を手動モー
ド で使用する時は、 8 入力すべ て を 作動する と マ ス ター出力は 9 dB ずつ
ドロップします。 反対に、 オー ト マチ ッ クモ ー ドに切替える と 9 dB ずつ
上昇し ます。
ミ キサーの基本操作
1. 電源ス イ ッチ を 入れます。
2. 各チャ ンネルレベルを調整し、 オーバーロー ド LED が大き な音声の
スピーチやノ イズの時に限り点滅するようにします。
3. 未使用のチャ ンネル コ ン ト ロ ールを左い っぱいに回 し ます。
4. SCM810 のマス タ ーレベルコ ン ト ロールを、出力ピーク メーターの指
示の通 り 、 必要な出力 レ ベルま で調節 し て く だ さい。
注:IntelliMix 回路は超高感度のため、 電気系統や信号線への静電放電や電気的妨害に よ り、 一部のチ ャ ンネルがゲー テ ィ ングする こ と があ り ま
す。 しかし、 装置が損傷することはありません。 妨害が止ま る と通常の操作が開始 し ます。
5. ヘ ッ ドホ ン モニ ターを使用す る場合は、 PHONES 調節つ まみを 希望
の音量レ ベルに達す る まで調節 し ます。SCM810/E はこれで使用でき
ます。
注: SCM810/E ミキサーは完全にオートマチックです。 その他大半のア プ
リケーショ ンに必要な調節はありません。
7

複数の ミ キサーのネ ッ ト ワー ク
LOUDSPEAKER LOUDSPEAKER
SCM810 “A” (LOCAL)
SCM810 “B” (LOCAL)
LINK
SCM810 “C” (GLOBAL)
RECORDER
追加入力が必要な場合は、 同梱の リ ン クケ ー ブルを使用し て SCM810 ミ
キサーを (最大 50 台ま で) さ らに 「 リ ンク」 する こ とができます。 この
ような設定で最高400 本のマ イ クロ ホ ン 入力が実現で き ます。
複数の ミキサー を リ ンク す る には、 最初の ミキサーの LINK OUT( リンク
アウ ト ) を次のミ キサーの LINK IN( リンクイン) に接続 し 、これ を順に繰
り返します (図 8 参照)。
キサーの LINK OUT ジャックは接続しないままにしておきます。
REMARQUE : Cesjacks sont conçus pourle jumelage des mélangeurs uniquementet non pas pour lesentrées ou sorties audio (sereporter à la figure5).
最初の
ミキサーのLINK IN ジャックと
ミキサーのリンク
図 8
グローバル / ローカル機能
グローバル / ローカルスイ ッチを切り替えて、 リン ク されたミ キサー出力
にど の入力チ ャ ンネルを表示 さ せ るかを選択 し ます。 グローバル位置に
設定する と、
ル位置に設定する と、 ミキサー出力に、自らの 8 入力チャ ンネルだけ を表
示します。 マス ターレベル コ ン ト ロールは どのモ ー ド で も、 自ら の出力 レ
ベルだけを制御 し ます。
マス ター レベル コン ト ロールはグ ロ ーバル / ローカ ルス イ ッ チ とは独立に
機能し ます。 各 ミ キサーの出力レベルは、 自らのマス ター コ ン ト ロールに
よって
MaxBus な ど) は リ ン ク さ れた全 ミ キサーに接続 さ れ、 グローバル / ロー
カルス イ ッチの影響は受けません。
この設定の可能な例は図 9 に表示 さ れています。こ こ では、2 台のSCM810
はロ ー カルに設定 さ れてお り、その結果生 じ る音声分配はロー カ ルのサウ
ンドリインフォースメントを実現し、 フィードバックを防止します。 これ
は簡単な 「 ミ ッ ク ス マ イナス 」 の設定 です。 3 台目の SCM810 はグローバ
ルに設定されており、 テープレ コーダーに出力しています。同時に、 オー
トマチック機能 (Last Mic Lock-On など) は全ミキサーで共有されます。
下の表に ミ キサー設定をま と めます。
全ての
入力チ ャ ン ネルを ミ キサー出力に表示 し ます。 ローカ
のみ
影響を 受け ま す。 オー ト マチ ッ ク機能 (Last Mic Lock-On や
最後の
全 ミ キサーのリ ンク ジャ ッ クが接続さ れてい る限 り (OUT から IN へ順次
に、 Link In 1 つと Link Out 1 つを接続しないままにして)、 オートマチッ
クの ミ キシ ン グ機能は全装置で共有 されます。 入力信号はすべて 、 リ ンク
された全 ミ キサーの出力 と し て表示さ れます。 マスター / スレーブの関係
はあ り ません。
リ ン ク された各 ミキサーの出力 コ ン ト ロール と 機能は、リ ンク後の状態に
ミ
な っ てお り、他のリ ン ク された ミ キサーの出力に表示 さ れ る 信号には影響
を及ぼしません。 各 ミ キサーのマス ターレベルコ ン ト ロールは、 自らの出
力だけを制御し ます。 各出力はそれぞれ独立に使用で きます。
注: さらにミキサーをリンクすると、スイッチポジションが 15 dB での
実際のオ フア ッ テ ネ ー シ ョ ンは増加し ます。 こ れに よ り 、増加 し た減衰マ
イ クロ ホ ン の数が一因 とな り、 過剰の ノ イズや反響音が減少 し ます。
リ ン ク シス テ ム では、 ミ キサーの Aux 入力は リ ン ク した各 ミ キサーの出
力に表示 されます。 Aux 信号のリ ン ク を無効にす る には
照ください。
重要 : リ ンク した ミキサーのロ ジ ッ ク入出力端子を使用するには、 各装置
の LOGIC GROUND (ロジ ッ クアース) を一緒に接続して くだ さい。 さも
ない と、 切替時にカ チっ と い う音がする場合があ り ま す。
SCM810 “C” ( グローバル )
リンク
SCM810 “A” ( ローカル )
SCM810 “B” ( ローカル )
ラウド スピーカー
ラウドスピーカー
内部の変更
レコーダー
をご参
ミキサー リンクグローバル/
A
B
C
ローカルスイ ッチ
ローカル
ローカル
グローバル
音声出力に含まれ
るのは•••
A
B
A, B, C
リンクケーブル
追加の リ ンク ケ ー ブル、Shure 部品番号 95A1143 (305 mm) がご利用いた
だけます。 これよ り も長い各種ケーブルは、 コ ンピ ュータプ リンター接続
用と し てア ッ プル コ ンピ ュ ー ターか ら 入手で き ます。
マイクロホン
リンクされたSCM810 ミキサー
図 9
アップルによると 「ミニ DIN8 ピン ・ コネクター 2 本付 き シール ド シ リア
ルケーブル」、「ア ッ プルシステム ・ペ リ フ ェ ラ ル用 8 ピンケーブル」 など
の名称で呼ばれています。
8
マイクロホン

仕 様
測定条件 (特別に指定のな い限 り ): 線間電圧
または
AC230V、50 Hz(SCM810J)
動; ソースインピーダンス:
Phones 300 Ω(
チップスリーブおよびリングスリーブ)、
;全ゲイン ;
Mic 150 Ω、Line 150 Ω; 終端: Line 10 kΩ
AC120V、60 Hz(SCM810)
1 kHz、1
チャンネル作
Direct Out 10 kΩ;
オー ト マチ ッ クモー ド 、フラ ッ ト レスポンス用に調節し たエコ ライ ズ制御
周波数特性 (参照 : 1 kHz、 チ ャン ネル コン ト ロールは中央)
50 Hz ~ 20 kHz ( ± 2 dB); 25 Hz において-3 dB コーナー
電圧ゲ イ ン (標準、 各 コ ン ト ロールは右いっ ぱいに回 し た状態)
出力
入力
低インピーダンス
マイク (150Ω)
ライン
Aux 44 dB 52 dB -
送受信
入力
入力
Mic
ライン
Aux 2 kΩ 10 kΩ +22 dBV
送受信
出力
出力
ライン
ヘッドホン 8 ~ 200 Ω、
Direct Out >2 kΩ 1 kΩ +18 dBV
送受信
THD (全高周波歪率 )
<0.1% 、 +18 dBV 出力レ ベル、 50 Hz ~ 20kHz (フ ィルタは 20 Hz ~
20 kHz、入力 1 およびマスタ ーは 5、他の全 ての コ ン ト ロールは左い っ
ぱいに回 し た状態)
ハムおよび ノ イズ
等価入力 ノ イズ-125 dBV (150Ω ソース、400 Hz~20 kHz フ ィル タ 経由)
等価入力ハムお よ び ノ イズ :
. . . . . . . . . -123 dBV (150Ω ソース、 20 Hz ~ 20 kHz フィルタ経由)
出力ハムお よ び ノ イズ (20 Hz ~ 20 kHz フ ィ ル タ経由、 チ ャン ネルコ
ントロールは左いっぱいに回した状態)
マス ター、 左い っぱいに回し た状態 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . -90 dBV
マス ター、 右い っぱいに回し た状態 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . -70 dBV
同相除去
>70 dB (1 kHz)
極性
Mic/Line、 入力を すべての出力に送信するのは非反転型、 Aux 入力をす
べての出力に送信するのは反転型。
ライン ヘッドホン
80 dB 88 dB 34 dB
40 dB 48 dB -6 dB
20 dB 28 dB -
インピーダンス
以下と 使用 実効 (標準) 入力ク リ ッ ピ
19 ~ 600 Ω
2 kΩ 10 kΩ +22 dBV
2 kΩ 10 kΩ +18 dBV
インピーダンス
以下と 使用 実効 (標準) 出力ク リ ッ ピ
>600 Ω 60 Ω +18 dBV
60 Ω 推奨
>2 kΩ 1 kΩ +18 dBV
1.6 kΩ -15 dBV
300 Ω +12 dBV
Direct Out
ングレベル
ングレベル
、
入力チ ャン ネルの作動
アタッ クタイム4 ミリ秒
、
ホールド タ イム 0.4 秒(1.0 秒に切替可能)
ディケイタイム0.5 秒
オフアッ テネーショ ン
∞ に切替可能 )
15 dB (
オーバーロードおよびシ ョ ー トからの保護
出力のシ ョー ト は長期間でも損傷を及ぼし ません。 マイクロホン入力
は最大 3 V の信号まで、 ラ インおよびモニ ター入力は最大 20V の信号
までなら損傷を受けません。
イコライザー
低周波 6 dB/ オクターブカッ ト、 25 ~ 320 Hz で調整可能なコーナー
高周波± 6 dB、 5 kHz、±8 dB、 10 kHz、シェルビング
リミター
タイプピーク
スレッシ ョルド 切替可能 : オフ、 +4、 +8、 +16
(dBm、出力端子で)
アタッ クタイム2 ミリ秒
リカバリータイム300 ミリ秒
インジケーター リミティングが起こると赤く点灯
入力 LED
チ ャ ンネル作動時に緑色にな り、 ク リ ッ ピ ング よ り 6 dB 以下で赤色
ファンタム電源
DIN 45 596 で、 6.8Ω 直列抵抗経由の DC46V 開回路
使用電圧
SCM810: 公称定格 AC120V(AC230V の使用は
ださい)、 50/60 Hz、 200 mA
SCM810E: 公称定格 AC230V (AC120V の使用は
ください)、 50/60 Hz、 100 mA
温度範囲
使用温度 0
保管温度-30° ~ 70° C
外形寸法
44.5 mm (高 さ) x 483 mm (幅) x 317 mm (奥行)
重量
4.3 kg
認証
SCM810: アンダーライターズラボラト リーズ (UL)認証、カナダ規格協
会によ り認定記載。 SCM810E: 欧州連合指令に適合、 CE マークに適格。
EN 60 950 に対 し VDE GS 認定。 欧州連合 EMC 免許要件対応 (EN 50
082-1、 1992)。
° ~ 60° C
電圧の選択
電圧の選択
交換パーツ
ブ ロ ッ ク コ ネク ター .......................................................................................... 95A8580
Master および Phones 用つまみ (白色) .................................. 95A8238
チ ャ ンネルゲイ ン用つ まみ (青色) ..........................................................95B8238
リ ン ク ケーブ ル .................................................................................................... 95A8889
を ご参照 く
をご参照
9

SCM810 の拡張機能はオーデ ィ オ電子機器の技術的知識があ り精通 さ れてい る 方にのみ推奨い た し ま す。
ロジ ッ ク接続の仕様
拡張機能
SCM810 の ロ ジッ ク機能は ミキサーの設置やコ ン ト ロールオ プ シ ョ ンの
範囲を 拡張 します。 ロ ジ ッ ク機能は、 簡単な カ フス イ ッ チか ら コン ピ ュー
タ制御のルームシス テム構成ま で、 すべてに使用で きま す。 (その他の高
度なロ ジ ック機能のアプ リ ケーシ ョ ンは、 Shure の AMS Update (AMS
アップデート
) 出版物に含まれて い ま す。 Shure の Applications Group ( ア
プリケーシ ョンズグループ) に連絡 し てご入手 く だ さい。 ) 以下のロ ジ ッ
ク機能が各チャ ンネルで利用できます。
ゲー ト アウ ト : マイクロホンがゲートオンの時、チャンネルのゲーティン
グに従い、 ロ ジ ッ ク 「 ロ ー」 (電流のシ ン ク) に行き ま す。 500 mA の電流
シン キ ン グ能力が提供 さ れます (図 10A 参照)。
+5 V
55K
TO
SCM180
SCM810
回路へ
CIRCUIT
SCM810
FROM
回路から
SCM810
CIRCUIT
+5 V
10K
ゲー ト
GATE
アウ ト
OUT
ロジッ ク
LOGIC
アース
GROUND
ミュートイ
MUTE IN
OR
ンまたは
OVERRIDE
オーバーラ
IN
イドイン
A B
ロ ジ ッ ク等価回路の図解
ミュートイン : ロジッ ク 「ロー」 (ゲート アウト またはロジックアースへ
のス イ ッチ ク ロージ ャか ら ) を適用す る とチ ャンネルオ フ をゲー ト し ま す
(図 10B 参照)。 チ ャ ン ネル出力は-Ε にドロップします。
オーバーライ ド イ ン : ロジッ ク「ロー」(ゲートアウト またはロジッ クアー
スへのス イ ッ チ クロージ ャか ら ) を適用する と チ ャンネルオンが実行 され
ます (図 10B 参照)。 出荷時設定では、 ミ ュー ト お よびオーバー ラ イ ド の
両方と も作動 し てい る時、 ミ ュー トが優先 し ます (オ ーバー ラ イ ド の優先
については
内部の変更
をご参照く ださい)。
ロジッ クアース : ロジッ クアースは SCM810 オーデ ィオアース と は異な
ります。 こ のピ ン に、 外部ロ ジッ ク回路の電源装置 アース も 含め、 ロジ ッ
クアースを全て接続します。 切替の カ チ ッ と い う音 を 避けるには、 ロ ジ ッ
クアースはオーディ オアースやシャーシアース、ラ ッ クアースには接続
ないで ください
。
図 10
ロジッ クコン トロールには、 リアパネルの DB-25 マルチピ ン コネク ター
でアクセスし て く ださい (図 11 参照)。 ピ ンの接続は以下の表に表示 され
ています。
ゲート 1
ミュート1
MUTE 1
オーバーライ ド 1
O’RIDE 1
ゲート 3
GATE 3
ミュート3
MUTE 3
イド2
ミュート2
MUTE 2
オーバーライ ド 3
O’RIDE 3
オーバーラ
O’RIDE 4
イド4
ミュート4
MUTE 4
ゲート 4
GATE 4
オーバーラ
O’RIDE 2
ゲート 2
GATE 2
ロジッ クコネク ター
ゲート 5
GATE 5
ミュート5
MUTE 5
ゲート 6
GATE 6
オーバーラ イ ド 5
O’RIDE 5
図 11
GATE 7
オーバーラ
O’RIDE 6
イド6
ミュート6
MUTE 6
ゲート 7
オーバーライ ド 7
ミュート7
MUTE 7
O’RIDE 7
オーバーラ
O’RIDE 8
イド8
ミュート8
ゲート 8
GATE 8
ロジック
LOGICGATE 1
アース
GROUND
MUTE 8
ロ ジ ッ ク端子の接続
ロジッ ク機能 入力
チャンネル
ゲー ト アウ ト 1
ゲー ト アウ ト 2
ゲー ト アウ ト 3
ゲー ト アウ ト 4
ゲー ト アウ ト 5
ゲー ト アウ ト 6
ゲー ト アウ ト 7
ゲー ト アウ ト 8
オーバーラ イ ド イン 1
オーバーラ イ ド イン 2
オーバーラ イ ド イン 3
オーバーラ イ ド イン 4
オーバーラ イ ド イン 5
オーバーラ イ ド イン 6
オーバーラ イ ド イン 7
オーバーラ イ ド イン 8
ミュートイン1
ミュートイン2
ミュートイン3
し
ミュートイン4
ミュートイン5
ミュートイン6
ミュートイン7
ミュートイン8
1
2
3
4
5
6
7
8
1
2
3
4
5
6
7
8
1
2
3
4
5
6
7
8
ロジッ クアース 全て
コネクターピン番号
1
15
4
18
7
21
10
24
14
3
17
6
20
9
23
12
2
16
5
19
8
22
11
25
13
10

ロジ ッ クの推奨ア プ リ ケーシ ョ ン
この項目には、 SCM810 のロ ジ ッ ク性能の使用に関す る推奨案が含まれ
ています。 こ ら ら の機能の使用は記載 されている ア プ リケ ーシ ョ ンに限
られないこと に留意して ください。 ユーザーの方は個人の想像力や創造
性だけに制限さ れます。 設置問題に関する他の推奨案や解決策について
は、 Shure の Applications Group ( アプリケーシ ョ ンズグループ ) にご連
絡ください。
以下の段落では、 配線図解は図 4 に示 さ れる DB-25 コネクターピンを参
照しています。
カフボタン
発言者は、 変更する各チ ャンネルの ミ ュー ト イン と ロ ジ ッ クピ ン の間に
SPST プ ッ シ ュボ タ ン ス イ ッ チを設置す る こ と で、咳を する時や個人的な
会話中にマ イ ク ロ ホ ンを オフ にする こ と がで き ます (図 12 参照 - チャ
ンネル 1、 2、 3 は変更 さ れてい る )。 チャンネルがミュート されている時
には音声は通過 し ません。 ( ミ ュー ト イ ン ロジ ッ クの詳細に ついては、
部の変更
の項の ミ ュー ト イン のデ ッ ド ゾー ンの無効を ご参照 く ださ い。)
ロジッ ク
LOGIC
GROUND
アース
M1 M3
M2
内
チャンネルオン ・ リモートインジケーター
リ モー ト イ ン ジケー ターは発言者のマ イ ク ロ ホン がオ ンの時に表示す る
ために使用し ます。 図 14 に示すよ うに LED と 5 ボル ト の電源装置 を ゲー
ト アウ ト ピンに接続し ます (図に示 さ れるチ ャ ンネル 1、 2、 3 は変更 さ
れている) 。 オーデ ィ オ出力での切替の カ チッ と い う音を避け る には、 音
響シ ス テムま たはラ ッ ク アー スの電源装置のマ イナ ス端子を接地
でください
重要 : 単一のケーブル を マイ ク ロ ホ ン の音声信号
使用する場合には、 別個のペア シ ール ド 線を必ず使用 し て く ださ い。 ペア
シール ド 線で直流電流を 伝達 しない と、直流電源供給 ラ イン と マ イ ク ロホ
ン ラ イ ンの間の静電結合のた め ク リ ッ ク音が発生 します。
。
G1 G3
+
5 V POWER
G2
5 ボル ト
SUPPLY
電源装置
R = 470 Ω、 1/4 Ω
R = 470
–
および
&!
, 1/4 W
ロジッ ク
GROUND
LED 直流電源に
LOGIC
アース
しない
カフボタン
図 12
司会者制御の ミ ュ ー テ ィ ン グ
司会者はス イ ッチ を 作動 して他の全 てのマ イ ク ロホ ン の音を消 し 、中断す
るこ と な しに声を聞かせるこ とができます。 このモー ド での操作は、
者のチ ャ ン ネル以外
ミ ュー ト インおよび ロ ジ ッ クアー ス ピンの間にSPST プッシュボタンまた
はトグルスイッチを配線します(図13 を参照 - 司会者はチ ャ ンネル 1 と
して表示されている)。
ス イ ッ チの代わ り に、司会者のゲー ト アウ ト を他のチ ャ ン ネルの ミ ュー ト
インに接続します。 司会者のマ イ クロ ホ ン が作動 し てい る時、 他のマ イ ク
ロホンはミ ュート します。
チャンネル1
CH. 1
のミ ュート インピンをすべて一緒に接続し、これらの
LOGIC
ロジッ ク
GROUND
M3 M5M5 M7
M2 M4 M6
司会者制御の ミ ュー テ ィ ング
図 13
アース
司会
チャンネルオン ・ リモート インジケーター
図 14
ゲーテ ィ ング機能の無効 (バ イ パス)
特定のマ イ ク ロホ ン を常に オ ン に してお く には、希望のマ イ クロ ホ ン チャ
ンネルのオーバー ラ イ ド イン ピン を一緒に ロジ ッ ク アース ピ ンに配線 し
ます。 選択し たチャ ンネルはこれで、 非オート マチ ック ミ キサーで機能す
るよう に機能します(図 15 参照 - チャンネル 1、2、3 は変更 さ れてい る)。
ロジッ ク
アース
ゲー テ ィ ングのバイパス
図 15
11

不要な音のゲーテ ィ ングの阻止
+
–
12 V
POWER
SUPPLY
G5G3
G1
LOGIC
GROUND
D = 1N4148
FROM
POWER
AMP
動作原理
マイクロホンだけを有効にします。 マイクロホンチャンネルをミ ュート
すれば、 音声が ミ キサー出力に表示 され る の を防ぐ こ と がで き ます。 ただ
し 、 ミ ュ ー ト したマ イク ロホ ンは依然 と し て、 MaxBus 経由で他のマ イ ク
ロホンチャンネルと通信しています。
ピ ッ ク ア ッ プ し た音源が他のマ イ クロ ホ ン を有効にす る こ とはあ り ませ
ん。
不要な マ イ ク ロホン チ ャン ネルの作動の原因と なる 音源には次のよ う な
ものがあります。
SCM810 は次のよ うな手順で、 上記や同様の音源に よ り マイ クロ ホ ン が
作動し ない よ う に し ま す。
1. 不要な音源の近 く に マ イ ク ロホ ン を 1 本置き ま す。 このマイクロホン
2. ロジ ッ ク端子を使用してそのチャンネルをミ ュート します (図 16 参
3. シ ス テムの他のマ イ ク ロホンが不要の音源に よ っ て有効に な らない
の項の説明にあ る よ う に、MaxBus は 1 つの音源に対し て 1 つの
ミュートされたマイクロホンが
•
大きな音のフ ァ ク ス機やプ リ ン タ ー
•
キーキーき しむ ド ア
•
呼出 し 装置 ラウ ド ス ピー カ ー
•
オーデ ィ オ テ レビ会議 リ ターン信号 ラ ウ ド スピ ー カ ー
の信号を チャ ンネル入力に接続 し ます。
不要な音源を直接 Mic/Line チャ ンネル入力に接続し ます。
照 - チャンネル1 はミュートされている)。
レベルまで、 そのチャンネルのゲインコントロールを調節します。
チ ャ ンネルゲ イ ンの設定が高すぎ る と 、 他のシス テムマ イ ク ロホ ンを
希望の音に対 して作動 させ る のは困難に な り ます。 設定が低す ぎ る
と 、 不要 な音が他のマ イ ク ロホ ン を作動 さ せる状態が続き ま す。
M1
不要な音のゲーテ ィ ングの阻止
-
または
図 16
-
ロジッ ク
LOGIC
アース
GROUND
ラウド スピーカーのミ ューティ ング
用途に よ っ ては、 音声強化 を 提供 し、 電話での会話や会議 モ ニ ター を 可能
にす る た めに、 ラ ウ ド スピ ー カ ーを各発言者の近 く に置 く 必要があ り ま
す。 各 ラ ウ ド スピ ー カー を 、 その近 く の発言者が話す時に自動的にス イ ッ
チがオフ になるよ うにし ておかない と 、 フ ィ ード バ ッ クが発生し ます。 こ
の機能を 実現するには、 図 17 に示される よ う に、 各チ ャ ンネルのゲート
アウ ト 端子 を 別個の ラ ウ ド スピ ー カー ・ ミ ュー テ ィ ング リ レ ーに接続 しま
す(図のチャンネル1、 3、 5 は修正さ れている) 。 リレーは Omron
G6B-1174P-US-DC12、 Potter & Brumfield R10-E1Y2-V185、または同等
を推奨します (Digi-Key および Newark Electronics よ り入手可能 )。
注:誘導電圧スパイ クは SCM810 に損傷を与え る こ と があ り ます。 こ れ
を抑 え る ため、 各 リ レ ー コ イ ルにわた るダ イオ ー ドが必要です。
24 ボル ト リ レ ー を使用す る既存の音響シス テムは、 リ レー コ イ ルの電流
引き込みが500 mA 未満の場合、 SCM810 と併用することができます。
12 ボル ト
電源装置
ロジッ ク
アース
D = 1N4148
パワーア ン プ
より
ラウドスピーカーのミ ューティング
図 17
「フ ィ リバス ター (議事妨害)」 モー ド
通常の操作では、 数人の発言者が話す時、 各マ イク ロホ ンのゲー ト はオン
になりどの会話もピ ック ア ップ し ます。 「フ ィ リバスター」機能では、ゲー
トがオンになっているマイクロホンは他のマイ クロホンのゲートがオン
になるのを防止します。 マイ クロホンのゲートがいったんオンになると、
発言者が十分な長 さ のポーズを と り マ イ ク ロホンのゲー トがオ フに な る
まで他のマイクロホンのゲートはオンになりません。 従 っ て、 発言者が発
言権を 保 ち 、 話の邪魔 を され る こ と はあ り ません。
この機能を設定する には、 まず内部 ミ ュー ト を 「 イン ヒ ビ ッ ト 」 に変更 し
内部の変更
ます (
ト イン ピ ンを一緒に接続 し 、変更チ ャン ネルの全ゲー ト アウ ト ピ ンを一緒
に接続し 、 1 つの変更チ ャン ネルのゲー ト アウ ト ピン を別の変更チ ャ ンネ
ルのミュート インピンに接続します (図 18 参照 - チャンネル1、 2、 3
は変更 さ れ て い る )。 Last Mic Lock-On スイッチ (SW702、ポジション2)
をオフにします。
注:高周波の振幅を 防止す るため、 チャ ンネルのゲー ト アウ ト ピン は、
ミュートから 「インヒビット」 に変更されていない限り、そのチャンネル
独自の ミ ュー ト イン ピ ンに配線 し ないで く ださ い。
ジャンパー
JUMPER
をご参照く ださい)。 次に、 変更チャ ン ネルの全 ミ ュー
ロジッ ク
LOGIC
GROUND
G1 M1G3M3
M2G2
「フ ィ リバスター」 モード
図 18
アース
インヒビッ ト機能
内部の変更
12
をご参照く ださい。

ロジッ クコン トロールのダイオード分離
同じロジ ッ クピンを使用する2つ以上の制御機能はダ イ オー ド で分離で き
ます。 こ の方法で、 チ ャ ンネル を 全部のグルー プ ミ ュー ト スイ ッ チま たは
独自のカ フボ タ ンに よ り ミ ュー ト でき ま す(図 19 を参照 - チャンネル1、
3、 5 は変更 さ れ て い る)。
D = 1N4148 または
グループ
GROUP
MUTE
ミュート
カフボタン
BUTTONS
COUGH
D = 1N4148 OR
同等
EQUIVALENT
M1 M3 M5
ロジッ ク
LOGIC
アース
GROUND
ミ キサーロ ジ ッ クは、 各ゲー ト出力に プルア ッ プ抵抗が使用 さ れ る 場合、
15 ボル ト CMOS ロジッ ク と使用できます (図20 参照 - チャンネル1 は
変更さ れ てい る)。
+
5.1 K
G1 M1
15 ボル ト
電源装置
–
CMOS
ゲー ト
ロジッ ク
アース
ロジッ クコン トロールのダイオード分離
図 19
内部ロ ジ ッ ク装置
SCM810 のロジッ クレベルは TTL および5 ボルト CMOS ロジッ クファ ミ
リ ー と直接互換性があ り ま す。 ロ ジ ッ ク ゲー トの使用につい ての詳細は、
TTL Cookbook (TTL
クブック)
照ください。
(D. Lancaster 著、 Howard Sams Publishing Co. 出版 ) をご参
クックブック
) および CMOS Cookbook(CMOS
クッ
電圧選択
SCM810 は内部を 変更 し て AC230V、 50/60 Hz の電力で操作で きま す。
警告 : この装置内には、生命に危険 な高電圧が存在 し ます。 内部
には、 ユーザーが整備でき る部品はあり ません。 整備の際は、 資
格のある整備担当者に必ずご相談 く ださ い。 使用電圧の工場設定
値を 変更する場合は、 SCM810 に関する 安全保証は適用 され ませ
ん。
使用電圧を 変更するには次の手順に従 っ て く だ さい。
1. SCM810 の AC 電源を抜き ます。
2. 上面カバー を固定 し ている プ ラスね じ 8 本を外します。
3. 電源 ト ラ ン ス T901 の近 く にある電圧選択ス イ ッ チ SW903 を見つけ、
ド ラ イ バー を 使 っ てこ の中央のロー タ ーを 230 V の位置に回 し ます。
4. F901 のヒューズを見つけ、取り外します。 230 ボル ト を使用する には
100 mA、 250 V、タイムリレーヒューズと交換します(120 ボル ト を
使用する には 200 mA、 250 V、スローブローヒューズを使用)。
ヒ ューズ部品番号 :
O1
15 ボル ト CMOS
図 20
デジタルコ ント ロールまたはマイ ク ロコ ンピュータ
SCM810 ロジ ック ピンはカス タムデザインのデジタルコ ン ト ロール回路
またはマ イ ク ロ コ ン ピュ ー タ と イ ン タ ーフ ェ ース で き、シ ス テ ム制御機能
の無限の可能性が得ら れます。
5. 230V を使用す る には電源コ ー ド を 定格の も のに取 り 替えます。 例え
ば、装置側は IEC 電気機器コ ネク ターで、電源側は CEE7/7 ("Schuko")
電源プ ラグに します。 *
同様に、 SCM810E は内部的に変更 し て AC120V、50/60 Hz の電力で使用
できます。
* その他の電源側 コ ネク ターが必要な シ ステムの場合は、 SCM810 と
の接続に IEC 320 タ イプ、 電源側と の接続に適当なプ ラ グがあ る電源
コード を入手して ください。 付属の電源 コ ー ド には、 次の色別コ ード
によるハーモナイズド IEC コー ドが使用 されています: 茶色 = ライン、
青色 = ニュート ラル、 緑色 / 黄色 = アース。
ヒューズのタイプ Shure 部品番号 Whitefishes 部品番号
100 mA, 250 V 80C258 218.100
200 mA, 250 V 80BC8196 239.200
13

内部の変更
警告 : 変更はすべて、 有資格のサービ ス技術者が行っ て く ださ い。
この項目では、 プリ ン ト 基板上ではんだ 「ジャ ンパ」 を使用し て行 う
SCM810 の変更に ついて の説明があ り ま す。 ジ ャ ン パを使用するパ ッ ド
は、 一滴の溶融はんだ で ジャ ンパと し て機能で きる よ う 、 狭い間隔で 配置
されています。 次の事項 も ご注意 く だ さい。
1. これら の変更に使用す る プ リ ン ト 基板の唯一の記号はジ ャンパー (X)
と抵抗器 (R)です。
2. 抵抗器を 追加する場所には、 基板にスルー ホールがあ り ます。
Line レ ベル出力から Mic レ ベル出力
マス タ ーレ ベルコ ン ト ロールの無効
マス ター ゲ イ ンコ ン ト ロール を 無効に す る こ とによ り、不正変更を防止で
きます。 下の表には望ま し いゲイ ンに使用 され る電気抵抗値が表示さ れ
ています。
マスターセクシ ョンのゲイン 電気抵抗
-6 dB 5.1 kΩ
0 10 kΩ
6 dB 20 kΩ
3. 個別チ ャン ネルの変更には、 参照の記号表示の最初の番号はそのチ ャ
ンネルの番号を参照 していま す。 例えば、 R1027 はチ ャ ンネル 1 の抵
抗器、 X7216 はチ ャ ンネル 7 のジ ャ ンパを示 し ます。 以下の段落の
チャンネル1 ~ 8 の参照はすべて、チ ャン ネル 1 のジャ ンパーおよび
抵抗器を 参考 と して用いています。 マ ス ター セ クシ ョ ンに影響を及ぼ
す変更は番号の “9" (例えば、 X901) が頭に付いています。
メインプリント基板にアクセスするには、上部カバーを固定しているプラ
スねじ 8 本を外 し て上部カバーを取り外します。 ほと ん どの変更は メ イン
基板の上から でき ます。
手順
:X901 のジャ ンパを シ ョ ー ト させる。 R900 および R909 の抵抗器を
取り外す。
手順
: R9230 の抵抗器を 取 り外す。 新し い抵抗器を X914 のジャ ンパに取
り付ける。
リ ミ タース レ ッ シ ョ ル ドの変更
3 つのス レ ッ シ ョ ルド 設定値 (+16、 +8、 +4 dBm)はすべて変更できま
す。 スレ ッ シ ョルド を 6 dB 低くするには、抵抗器 R は 82 kΩ になり ます。
リミタースレッショルドを6 dB 高くするには、抵抗器R は 330 kΩ にな
ります。
手順
: R9177 および R9180 の抵抗器 を 取 り外す。 新し い抵抗器を X907 の
ジャンパに取り付ける。
ローカル Aux の操作
リ ンク した ミキサー では、 変更 した ミ キサーか ら の Aux 入力は リ ン ク し
ません。
手順
: R9024 の抵抗器を 取 り外す。
ダ イレ ク ト 出力か らポス ト フ ェ ーダー
チャンネルのダイレクト出力フォーンジャックはプリフェーダーからポ
ストフェーダーに変更できます。
手順
: X106 のジャ ンパをシ ョ ー ト させる。 R1011 の抵抗器を取 り 外す。
ダ イレ ク ト 出力か らポス ト フ ェ ーダー ・ セ ン ド / リターン (インサート)
チャンネルの1/4 インチダイレクト出力ジャックをポスト フ ェーダーのイ
ンサート ポイン トに変更し ます。 セン ドはフォーンジャ ッ クのチッ プで、
リターンはリングです。 インサートジャックはラインレベルのプロセッ
サ信号を チャ ン ネルに イ ンサー ト するのに便利です。 例えば、 パラ メ ト
リックイコライザーやコンプレッサ/ リミターをチャンネルに挿入して、
追加処理が可能に な り ま す。
手順
: X101、 X102、 X105、 X106 のジ ャンパをシ ョ ート させる。 R1011
および R1020 の抵抗器を取 り外す。
ダ イレ ク ト 出力か らゲー テ ィ ッ ド ダ イレ ク ト 出力
このポス ト フ ェ ーダー、ポ ス ト イコ ライザー チ ャン ネル出力はゲー テ ィ ッ
ドですがNOMA (Number of Open Microphones Attenuated)回路はあり
ません。 このモードでは、 ローカル / グローバルスイ ッチが 「ローカル」
の場合、チ ャ ンネル入力のマ ニ ュアル ミ ッ クス が ラ イン出力に表示 され ま
す。 ゲ ーテ ィ ッ ドダ イ レ ク ト 出力信号のオフ ア ッ テネーシ ョ ン レ ベルは
無限です。
手順
: X104 と X906 (マス ターセ ク シ ョン内) のジャ ンパをシ ョー ト させ
る。 R1011 の抵抗器を取 り 外す。
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ミキシングコンソールのSCM810 スピーチゲート
SCM810 は大型の ミ キ シ ング コ ンソ ールと併用 し 、 ト ーク シ ョ ー、 公開
討論会、ニュース放送などのオー ト マチ ッ ク ミ キシ ングができ ます。 大型
コ ンソ ールには、外部信号処理装置を個々のチ ャ ン ネル信号パス に一時的
に接続でき るよ う にチ ャ ンネルイ ンサー ト ジャ ッ クがあ り ます。 この変
更によ り SCM810 はアンバラ ンスイ ンサー ト ジャ ッ ク に設置でき、 高品
質の 8 チャ ンネル外部スピーチゲー ト とし て使用できます。 この処置によ
り オ ペ レ ー タはコ ンソ ールの入力 コン ト ロールス ト リ ッ プ経由で各チ ャ
ンネル制御を完了でき、 一方、 SCM810 はオープ ン マ イク ロホンの数を
最小に維持で き ます。
この操作モード では :
1. ダ イ レ ク ト 出力のジ ャ ッ クの チ ッ プ は ミ キ シ ング コン ソールか らの
入力で、 リ ングは ミキシ ン グ コ ン ソールへの出力に な り ます。
2. SCM810
3. NOMA
4. フ ロ ン ト パネルのチ ャンネルオーバー ロ ー ド ・ イ ンジ ケー タ ーは、 各
入力のゲー テ ィ ングやオーバーロ ー ド を表示 し ます。
5. 「ロ ー カ ル」 操作モー ドは、 外部 ミ キサーで使用する出力で非自動の
音声信号を 提供 し ます。
6. ミキシングコンソールのインサートポイントがプリフェーダーであ
る場合、ゲイント リムはすべてのマイクロホンレベルが同様になるよ
うに設定します。
のチ ャンネル入力、 フ ェーダー、 イ コ ラ イザーは機能 し ません。
回路は機能せず、チ ャ ンネルのオフ アッ テネー シ ョ ンは無限で す
ミ ュー ト イ ン優先か らオーバー ラ イ ド イン 優先
この変更で、ミ ュート インおよびオーバーライドインの両ロジックがチャ
ンネル用に接地 されている時、 オーバー ラ イ ド モー ドが優先 し ます (供給
時、 ミ ュ ー ト インはオーバー ラ イ ド に優先 しています)。
手順
: X103、 X107、 X108、 X906 (マス ターセク シ ョ ン内) のジャ ンパ
をショート します。 R1011、 R1019、 R1020 の抵抗器を 取 り外す。
。
手順
: X114 のジャ ンパをシ ョー ト させる。 R1046 の抵抗器を取 り外す。
ミュートインのデッドゾーンの無効
供給時、 ミ ュー ト インは一時的 な カ フ ボ タ ン またはプ ライバシ ー機能 (必
要時に ミ ュー ト ) と し て使用する ものです。 しかし、 スピーチをピック
ア ッ プ す る た めに発言者がマ イ ク ロホ ン をア ン ミ ュ ー ト で きる よ う
ミ ュー ト イン を 使用す る 予定の場合、 こ の変更が必要にな り ま す。 これに
より、 「デッ ドゾーン」 を除去する MaxBus からミ ュート されたチャンネ
ルを除外します。 デ ッ ド ゾ ー ン とは、 ミ ュ ー ト されたマ イ ク ロ ホ ン経由で
マ イ クロ ホ ン は発言者 を ピ ッ ク ア ッ プ し、他のマ イ ク ロホ ン はその発言者
に対 し ては有効にな ら ない領域の こ と で す。
手順
: X115 のジャ ンパをシ ョー ト させる。
ミュートインをインヒビットに変更
供給時、 ミ ュー ト イン 端子が接地 され て い る場合、 チャ ンネルは ミ ュー ト
します。 ミ ュー ト 機能は、各チ ャ ンネルの内部変更に よ り 「イ ン ヒ ビ ッ ト 」
に変更できます。 変更 した後、 ミ ュ ー ト イン端子の ロ ジ ッ ク 「 ロ ー」 は、
ゲー トがオ フの場合にチ ャ ンネルのゲー ト オ ンを 防止 し ますが、すでにオ
ンの場合にはそのままオンに し ておきます。
重要 : 高周波の振幅 を 防止す るため、 「イ ン ヒ ビ ッ ト 」 への変更が な され
ていない限り、チャンネルのゲートアウトを独自のミュートインに決して
接続し ないで く ださ い。
手順
: X111 のジャ ンパをシ ョー ト させる。
フ ィ ルバス ターモー ド で使用するためにオーバー ラ イ ド イ ンを ミ ュー ト インに変更
この変更は、上述の
る限り 実行できます。
ミュートインをインヒビットに変更
の変更と 一緒にす
手順
: X113 のジャ ンパをシ ョー ト させる。 R1046 および R1058 の抵抗器
を取り 外す。
オ フア ッ テネーシ ョ ン レ ベルの変更
この変更は、オ フ ア ッ テネーシ ョ ンレベル を 15 dB か ら 選択 した 値に変更
します。 以下の抵抗値か ら 選択 して く ださ い。
オフアッ テネーショ ンレベル 抵抗値
10 dB 18 kΩ
20 dB 50 kΩ
30 dB 150 kΩ
手順
: R9088 およびR9145 の抵抗器を 取 り外す。 新 し い抵抗器を X901 と
X908 のジャ ンパポイ ン ト に取り付ける。
15

ホールド タ イムの増大
DIP スイ ッチ SW702 の 0.4 秒と 1.0 秒のホール ド タ イムオプ シ ョ ンに加
え、 1.5 秒まで増大できます。 (1.5 秒以上は推奨 しません。)
手順
: X902 のジ ャンパポイ ン トの向かいに側に 470 kΩ の抵抗器を 取 り付
ける。 DIP スイ ッチを 1.0 秒の位置に下げ る。
ホールド タ イムの減少
ホール ド タ イ ムは出荷時初期設定の0.4秒か ら0.3秒に減少で き ます。 (0.3
秒未満は推奨 し ません。)
手順
: X903 のジャ ンパに 2 MΩ の抵抗器を取 り 付ける 。
リンクグローバル/ ローカル、 オフア ッテネーショ ン、 Last Mic Lock-On、
自動 / 手動 DIP スイッチのリモート コン トロール
必要に応 じて、こ れ ら の機能は SPST スイ ッチを使用してリモート操作が
できます。
手順 :
1. 必要な機能 (プ リ ン ト 基板上に印刷 されている) に隣接 し たプ リン ト
基板のジ ャ ンパーホールにワ イヤをはんだ付けす る。 これらのジャン
パは DIP スイッチ SW702 の背部に あ る。
2. SW702 スイ ッチ近くの "GND" と記されているプリン ト 基板ジャン
パーホールにワ イ ヤをはんだ付けす る。
3. 必要な DIP ス イ ッ チを ア ッ プの位置に設定する。
4. ジャンパ線を希望のリモート位置に配置し、 SPST トグルスイッチに
はんだ付けする。 ワイヤは DIP スイ ッチ上の SCM810 シャーシを抜
け出て よい。 アースワイヤにワイヤをシ ョ ー ト させると、 一致するス
イ ッチの 「ダ ウ ン 」 位置に機能が設定 され る 。
SHURE Incorporated http://www.shure.com
United States, Canada, Latin America, Caribbean:
5800 W. Touhy Avenue, Niles, IL 60714-4608, U.S.A.
Phone: 847-600-2000 U.S. Fax: 847-600-1212 Intl Fax: 847-600-6446
Europe, Middle East, Africa:
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16
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