Rosemount クイック・スタート・ガイド: クイック・スタート・ガイド: Rosemount™ 3051 圧力伝送器および Rosemount 3051CF シリーズ流量計 Manuals & Guides

クイック・スタート・ガイド
00825-0104-4797 Rev EC
2016 7
Rosemount™ 3051 圧力伝送器 および Rosemount 3051CF シリーズ流量計
PROFIBUS® PA プロトコル搭載
クイック・スタート・ガイド
警告
2016 7
注記
本設置ガイドでは、Rosemount 3051 伝送器の基本ガイドラインを説明します。ただし、構成、診断、 メンテナンス、修理、トラブルシューティング、防爆性、耐炎性、本質安全 (I.S.) 設置法についての説 明は含まれていません。詳細説明については Rosemount 3051 リファレンス・マニュアル ださい。本マニュアルは、EmersonProcess.com/Rosemount
爆発が発生すると、死亡または重傷に至る場合があります。
爆発性の環境に本伝送器を設置する場合は、国、地方、および国際的な規格、規則、慣行に従う必要が あります。安全な設置に関する各種制限事項については、Rosemount 3051 リファレンス・マニュアル に記載されている製品認可のセクションを参照してください。
耐圧防爆/ 耐炎防爆を考慮した設置の場合、ユニットに給電されている時には伝送器のカバーを外さ
ないでください。
プロセス液の漏洩が発生すると死傷事故につながるおそれがあります。
プロセス液の漏洩を防ぐため、対応するフランジ・アダプタと一緒にシーリングするように設計さ
れている O リングのみを使用してください。
感電により死傷事故に至るおそれがあります。
リード線および端子には触れないでください。リード線に高電圧が残留している場合、感電するお
それがあります。
電線管 / ケーブル入口
特に表記がない限り、伝送器ハウジングの電線管 / ケーブル入口のねじの形式は
れらの入口を閉じるには、必ずねじの形式に互換性のあるプラグ、アダプタ、グランド、電線管の みを使用してください。
にて電子形態でもご利用いただけます。
を参照してく
1
/2—14 NPT です。こ
目次
伝送器の取り付け .........................................3
ハウジングの回転についての考慮事項.........7
ジャンパとスイッチの設定...........................7
配線の接続および電源投入 ..........................8
2
基本的な設定構成........................................10
伝送器のトリミング ................................... 13
製品証明書 .................................................14
2016 7
流れ

1.0 伝送器の取り付け

1.1 液体用途

1 タップを配管の側面に設置してくだ
さい。
2 タップの側面または底面に取り付け
ます。
3 ドレン / ベント・バルブが上向きにな
るように伝送器を取り付けます。

1.2 ガス用途

1 配管の上面または側面にタップを設
置してください。
2 タップの側面または上面に取り付け
ます。

1.3 蒸気用途

1 タップを配管の側面に設置してくだ
さい。
2 タップの側面または底面に取り付け
ます。
3
インパルス・ラインに水を満たします。
クイック・スタート・ガイド
Flow
3
クイック・スタート・ガイド

1.4 取り付けのオプション

パネル取付
(1)
コプレーナ・フランジ
トラディショナル・フランジ
2016 7
パイプ取付
Rosemount 3051T
1. パネルのボルトは客先にてご用意ください。
4
2016 7
A
C
D
B
57 mm
(4×2.25-in.)
38 mm
(4 × 1.50-in.)
44 mm
(4×1.75-in.)
44 mm (4 × 1.75-in.)
44 mm (4 × 1.75-in.)
73 mm (4 × 2.88-in.)
クイック・スタート・ガイド

1.5 ボルト締めに関する注意事項

伝送器の取付においてプロセス・フランジ、マニホールド、またはフランジ・ アダプタを組み立てる必要がある場合は、伝送器の性能特性を最適に保てるよ う、以下の組立ガイドラインに従って確実に密閉してください。使用できるボ ルトは、伝送器に同梱されているボルト、あるいはエマソン ネジメントからスペア部品として供給されるボルトのみです。1 に、伝送器 の標準的な組立部品、および伝送器を適切に組み立てるために必要なボルト長 が図解されています。
1 伝送器の標準的な組立部品
A
4 × 1.75-in. (44 mm)
C
4 × 2.25-in. (57 mm)
B
4 × 1.75-in. (44 mm)
4 × 2.88-in. (73 mm)
A. 伝送器、コプレーナ・フランジ付き B. 伝送器、コプレーナ・フランジ、オプションのフランジ・アダプタ付き C. 伝送器、トラディショナル・フランジ、オプションのフランジ・アダプタ付き
伝送器、コプレーナ・フランジ、オプションのマニホールドとフランジ・アダプタ付き
D.
4 × 1.50-in. (38 mm)
・プロセス・マ
D
4 × 1.75-in. (44 mm)
ボルトは通常、炭素鋼またはステンレス鋼です。ボルト頭部のマーキングと
1 を照合し、材質を確認してください。ボルトの材質が 1 に含まれてい
ない場合には、詳細について最寄のエマソン・プロセス・マネジメント担当者 までお問い合わせください。
ボルトは次の手順で取り付けてください。
1
炭素鋼のボルトは潤滑の必要はありません。ステンレス鋼のボルトは、取り 付けやすくするため事前に潤滑油でコーティングが施されています。いずれ のタイプのボルトも、取り付け時にさらに潤滑を行う必要はありません。
2 ボルトを手締めします。 3 初期トルク値まで、ボルトを十字を描く順で交互に締めます。
初期トルク値については 表 1 を参照してください。
4 最終トルク値まで、ボルトを同じように十字を描く順で交互に締めます。
最終トルク値については 表 1 を参照してください。
5 圧力を適用する前に、絶縁体板からフランジ・ボルトが突出していること
を確認してください。
5
クイック・スタート・ガイド
警告
B7M
Rosemount 3051S/3051/2051
1 フランジおよびフランジ・アダプタのボルトのトルク値
ボルト材質 ヘッド・マーキング 初期トルク 最終トルク
2016 7
炭素鋼 (CS)
ステンレス鋼
(SST)
316
316
B8M
STM
R
316
316
316
SW
300 in-lb 650 in-lb
150 in-lb 300 in-lb

1.6 O リングのフランジ・アダプタとの併用

適切なフランジ・アダプタ O リングを取り付けないとプロセスに漏洩が起こる可能性があり、そ の場合には死傷事故に至るおそれがあります。2 個のフランジ・アダプタは、O リングの固有の 溝により識別できます。特定のフランジ・アダプタ専用に設計されている O リングのみを使用し てください ( 下図を参照 )。
Rosemount 3051S/3051/2051
A
B
C D
A. フランジ・アダプタ B. O リング C. PTFE ベース ( 角型 ) D. エラストマー ( 丸型 )
フランジまたはアダプタを取り外した場合は、その都度必ず O リングを目視 点検してください。刻みや切り目などの損傷が認められる場合には新しく交換 します。O リングを交換したら、PTFE O リングの接触を補正するためにフラ ンジ・ボルトとアラインメントねじを適正なトルクまで締め直してください。

1.7 インライン・ゲージ伝送器の向き

インライン・ゲージ伝送器の下側の圧力ポート ( 大気圧基準 ) は、伝送器の首 元のハウジングの裏側にあります。 通気路は、ハウジングからセンサまで伝送器の周囲 360 ° にわたり設けられて います。( 図 2 を参照。)
プロセスでの排液が適切に行われるようにして伝送器を取り付け、通気路には 塗料、粉塵、潤滑油などの障害物が残らないようにしてください。
6
2016 7
A
クイック・スタート・ガイド
2 インライン・ゲージ下側の圧力ポート
A
A. 下側の圧力ポート ( 大気圧基準 )

2.0 ハウジングの回転についての考慮事項

以下を行うことで、現場で配線へのアクセスを容易にしたりオプションの LCD ディ スプレイを見やすくしたりすることができます。
1 ハウジングの回転止めねじを緩めます。 2
まず、ハウジングを希望の位置まで時計回りに回転させます。ねじを最後まで回 しても希望の位置にならない場合は、ハウジングを半時計方向に回して希望の位 置にします
3 ハウジングの回転止めねじを締め直します。
3 ハウジング回転止めねじ
(
ねじを完全に回した位置から
360°
まで逆に回せます)。
A. ハウジング回転止めねじ (5/64-in.)

3.0 ジャンパとスイッチの設定

3.1 Security ( セキュリティ )

伝送器の設定構成の後、不当な変更を防ぐために設定データを保護したい場合があ ります。伝送器はどれもセキュリティ・ジャンパを備えており、これを「ON」の 位置にすることで、設定データの不意または故意の変更を防止できます。ジャンパ には「Security ( セキュリティ )」と表記されています。

3.2 Simulate ( シミュレート )

シミュレート・ジャンパはアナログ入力 パは、圧力測定をシミュレートするため、および て使用します。 バを「
ON
レーション・モードのまま放置されることを防止できます。
シミュレート機能を有効にするには、電源がオンになった時点でジャン
」の位置にする必要があります。この機能により、伝送器が意図せずにシミュ
(AI)
ブロックとともに使用します。このジャン
AI
ブロックのロックアウト機能とし
7
クイック・スタート・ガイド
ROSEMOUNT 3051
PROFIBUS PA OUTPUT
LOCAL OPERATOR INTERFACE
ELECTRONICS ASSEMBLY
P/N 03031-0001-2102
-USE EXTENDED COVER TO AVOID DAMAGE
-USE DISPLAY TO CONFIGURE
4 伝送器のジャンパの位置

4.0 配線の接続および電源投入

伝送器に配線するには以下の手順に従ってください。
1 フィールド端子側からハウジング・カバーを取り外します。 2 電力リード線を、端子ブロックの端子 ( 端子ブロックにラベルが付いています )
にそれぞれ接続します。
電源端子は極性に左右されません。正極 / 負極のどちらにでも接続できます。
3 必ず適切に接地してください。装置のケーブル・シールドは以下に従って処理
されていなければなりません。
伝送器ハウジングに接触しないようトリミングされ、絶縁されていること。端子箱を通してケーブルを配線している場合、次のシールドに接続されて
いること。
電源側で適切なアース接地に接続されていること。
4 未使用の電線管接続部にブラグを付けてシールします。 5
該当する場合、ドリップ・ループを付けて配線を行います。ドリップ・ループの 下端が電線管接続部および伝送器ハウジングより低くなるように配置します。
6 ハウジング・カバーを再度取り付けます。
2016 7
5 端子
A
A. 電源端子 B. 接地端子 注:「NC」は接続を行わない ( 使用不可の ) 端子を指します。
8
B
2016 7
6 配線
クイック・スタート・ガイド
A
B
DE
H
G
C
F
I
I
J
A.最大 1,900 m (6,234 ft) ( B. 電源調整器およびフィルタ内蔵 C. ターミネータ D. 電源 E. DP/PA カプラー / リンク
ケーブル特性によって異なる
)
F. トランク G. DP ネットワーク H. 信号配線 I. スパー J. PROFIBUS PA 機器

4.1 信号配線接地

信号配線を電線管またはオープン・トレイに電源配線と一緒に設置しないで ください。また、重電機器の近くにも配線しないようにしてください。アー スの終端は、電子部品ハウジングの外側、および端子コンパートメントの内 部にあります。これらのアースは避雷器を取り付ける場合、あるいは地域の 規定に準拠させるときに使用します。ケーブル・シールドの接地については 下の 手順 2 を参照してください。
1 フィールド端子のハウジング・カバーを取り外します。 2 図 7 に従って、配線の組およびアースを接続します。ケーブル・シールド
は以下に従って処理されていなければなりません。
伝送器ハウジングに接触しないようトリミングされ、絶縁されていること。
終端点への継続した接続が維持されるよう処置されていること。 電源側で適切なアース接地に接続されていること。
9
クイック・スタート・ガイド
DP
B
A
D
E
A
C
7 配線
2016 7
A. 間隔を最小限にする B. シールドをトリムして、絶縁する C. 過渡保護の接地
D. シールドを電源接地に戻して接続する E. シールドを絶縁する
3 ハウジング・カバーを元に戻します。カバーとハウジングの間に隙間が残
らないようカバーを確実に締めてください。
4 未使用の電線管接続部にブラグを付けてシールします。
電源
直流電源は、リップル成分が は、適切に作動し、機能を完全に提供するためには、端子において 必要です。
2%
未満の電源を給電しなくてはなりません。伝送器
9 ~ 32 Vdc
電源調整器
DP/PA カプラー / リンクには、多くの場合に電源調整器が内蔵されています。
接地
伝送器は 500 Vac rms まで電気的に絶縁されています。信号配線は接地できま せん。
シールド・ワイヤの接地
シールド・ワイヤの接地においては大抵、接地ループを避けるためシールド・ ワイヤに単一の接地点が必要になります。通常、この接地点は電源の場所です。

5.0 基本的な設定構成

5.1 設定手順

伝送器の設定は、ローカル・オペレータ・インターフェイス (LOI) ( オプショ ン・コード M4) 、またはクラス 2 マスター (DD または DTM 構成できます。PROFIBUS PA 圧力伝送器の設定における 2 つの基本手順は以下 のとおりです。
1 アドレスを割り当てる。 2 工学単位を設定する ( スケーリング )。
10
ベース ) を介して
2016 7
クイック・スタート・ガイド
Rosemount 3051 Profibus Profile 3.02 機器は、ID 番号適応モードに設定された状態で工 場から出荷されます。伝送器はこのモードによって、汎用の Profile GSD (9,700) あるい はホストに取り付けられている Rosemount 3051 専用の GSD (4,444) を介して任意の Profibus コントロール・ホストと通信できるようになります。そのため、起動時に伝送 器の ID 番号を変更する必要がありません。

5.2 アドレスの割り当て

Rosemount 3051
当てられています。この番号は、ホストとの通信を確立するために の固有の値に変更する必要があります。通常、 はカプラーのために使用されます。そのため伝送器のアドレスは 割り当てます。
アドレスは次のいずれかの方法で指定します。
LOI — 2 および 8 を参照してください クラス 2 マスターアドレスの指定についてはクラス 2 マスターのマニュ
アルを参照してください
圧力伝送器には、出荷時に仮のアドレスとして「
0 ~ 2
のアドレスはマスターまた
3 ~ 125

5.3 工学単位の設定

別途に要請を受けていない限り、 されます。
測定モード:圧力工学単位:水柱インチ (in Hスケーリング:なし
工学単位は設置の前に確認あるいは設定する必要があります。単位は、圧力、流 量、またはレベルの測定について設定できます。
測定タイプ、単位、スケーリング、およびロー・フロー・カットオフ (該当する 場合) は以下の方法で設定できます。
LOI — 2 および 8 を参照してください。
クラス
2
マスター
パラメータの設定については 表 3 を参照してください。
Rosemount 3051
O)
2
圧力伝送器は次の設定で出荷
126
」が割り
0 ~ 125
の間で
の間

5.4 コンフィグレーション・ツール

ローカル・オペレータ・インターフェース (LOI)
注文されている場合は、機器の試運転に 有効にするには、伝送器の上部タグの下にある設定ボタンのいずれかを押しま す。操作やメニューについては
2 および 図 8 を参照してください。
ボタンは完全にかみ合っていなければなりません (≈ 10 mm (0.5 in.) ( 可動範囲 ))
LOI
を使用することができます。
LOI
11
Loading...
+ 23 hidden pages