
クイック・スタート・ガイド
00825-0104-4811, Rev JF
2022 年 4 月
Rosemount™ 3300 レベルトランスミッタ
誘導波レーダー

クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
目次
このガイドについて....................................................................................................................3
伝送器ヘッド/プローブの取り付け.............................................................................................8
ジャンパおよびスイッチの設定............................................................................................... 19
配線接続と電源投入..................................................................................................................21
構成設定.................................................................................................................................... 27
環境条件.................................................................................................................................... 33
製品認証.................................................................................................................................... 34
2 Rosemount 3300
レベルトランスミッタ

2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
1
このガイドについて
このスタートガイドは、Rosemount 3300 レベル伝送器の基本的なガイド
ラインを提供するものです。詳細な 操作指示については、Rosemount
3300 レベル送信器 参照マニュアル を 参照してください。マニュアルと
本クイックスタートガイド(QSG)には電子版もあり、 Emerson.com/
Rosemount で入手できます。
クイック・スタート・ガイド
3

クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
警告
安全設置および点検ガイドラインに従わない場合は、死亡または重傷にい
たる可能性があります。
• 必ず資格のある人員だけが設置または点検を行ってください。
• 装置は本クイックスタートガイドおよびリファレンスマニュアルの指
示通りに使用してください。指定以外の装置を使用すると、装置に備
わっている保護機能が低下する可能性があります。
• その資格がない限り、本マニュアルに含まれている以外の点検を行わ
ないでください。
• フレームパスのジョイントは修理対象ではありません。メーカーに問
い合わせてください。
爆発すると、死亡または重傷を負うおそれがあります。
• 送信器の動作環境が、適切な危険区域仕様と 一致していることを確認
してください。本クイックスタートガイドの製品認証を参照してくだ
さい。
• 防爆性/耐圧性の環境でユニットが通電している際はトランスミッタ
のカバーを取り外さないでください。
• ハンドヘルドコミュニケータを爆発の危険性がある環境で接続する前
に、計器が本質安全防爆あるいはノンインセンディブ防爆に適合した
配線方法に従って設置されていることを確認してください。
• プロセス漏出を避けるために、対応するフランジアダプタを密封でき
る O リングだけを使用してください。
感電により死亡または重傷を負う可能性があります。
• リード線や端子に触らないでください。リード線に高電圧が残留して
いる場合、感電するおそれがあります。
• トランスミッタの配線中はトランスミッタの主電源がオフになってい
て、その他の外部電源への配線が切断されていること、または通電し
ていないことを確認します。
温度制限は、防爆バージョンに適用されます。制限については、 本文書の
製品認証章にある証明書特有の情報を参照してください。
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レベルトランスミッタ

2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
警告
電子機器筐体は、カテゴリ 2G または 2D の機器です。プラスチックで覆
われておらず、 チタン製ではないプローブは、カテゴリ 1G または 1D で
す。プラスチックで覆われたプローブ、 またはチタン製のプローブは、カ
テゴリ 1G の機器のみです。
非導電性表面で軽金属のプローブ:
• プラスチックで覆われた、かつ/またはプラスチック製ディスク付き の
プローブは、特定の極端な条件下で発火可能レベルに帯電する場合が
あります。このため、プローブを潜在的な爆発性雰囲気で使用する際
は、 静電放電を避けるために適切な措置を講じる必要が あります。こ
れらのプローブは、粉塵分類区域では使用できません。
以下のプローブは、プラスチックまたは PTFE 素材を使用しておらず、
粉塵分類区域で使用できます。
表 1-1 : プラスチックまたは PTFE 素材を含まないプローブ
コード 構造部品用素材: プロセス 接続/プローブ
1 316L SST (EN 1.4404)
2 合金 C-276 (UNS N10276)プレート設計、フランジ付き バージ
ョンの場合
3 合金 400 (UNS N04400)プレート設計、フランジ付き バージョ
ンの場合
5 チタン Gr-1 および Gr-2
9 デュプレックス 2205 (EN 1.4462/UNS S31803)(プレート設計、
フランジ付きバージョンの場合
L 合金 625(UNS N06625)
M 合金 400(UNS N04400)
H 合金 C-276(UNS N10276)
D デュプレックス 2205 (EN 1.4462/UNS S31803)
構造部品用素材コードは、伝送器モデルコードで 9 番目の文字の 位置
にあります(例えば、 330xxxxx1xxxxxxxx)。
クイック・スタート・ガイド
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カテゴリ 2D
カテゴリ 1D
適用されるマーキング:
表 1-1 に基づくプローブ
Ex tb (ia Da) IIIC T85 °C…T450 °C Db
II 1/2 D Ex ia IIIC T20085 °C…T200450 °C Da /
カテゴリ 2G
カテゴリ 1G
全プローブで可能
II 1/2 G Ex ia IIC T6…T1 Ga /
Ex db (ia Ga) IIC T6…T1 Gb
適用されるマーキング:
カテゴリ 2D
カテゴリ 2D
表 1-1 に基づくプローブ
適用されるマーキング:
II 2 D Ex tb IIIC T85 °C…T135 °C Db
クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
• 7.5 パーセント超のマグネシウムまたはジルコニウムを含有するプロ
ーブとフランジは、 粉塵雰囲気に曝露してはなりません。詳細は
Emerson の販売担当者に お問い合わせください。
軽金属を含有するプローブとフランジ:
• カテゴリ 1/2G 設置で使用する場合、チタンまたはジルコニウムを 含
有するプローブとフランジは、衝撃によるスパークや、これらの部品
と鋼鉄の間での 摩擦が起こらないように取り付ける必要があります。
分離エレメント(EPL Ga/Gb、Da/Db):
• 分離エレメントの材料は、3 mm 超のステンレス鋼と、22 mm のブ
ッシングを 2 剤エポキシで充填したものです。エポキシの連続動作温
度(COT)は、 –55 °C ≤ COT ≤ 130 °C です。通常の動作下
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レベルトランスミッタ

2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
で、分離エレメントは、 加圧されること、またはプロセス媒体と接触
することはありません。
警告
トランスミッタヘッドまたはプローブアセンブリ全体の交換を除く、認定
されていない部品の交換または修理を行うと危険が生じる可能性がある
ため、禁止されています。
• 製品に対して未承認の変更を行うと、性能が意図せず予想外に変わる
可能性があり、危険をもたらす可能性があるため絶対に行わないでく
ださい。追加の穴開けなどの、溶接またはフランジの完全性に支障を
及ぼす未承認の変更は、製品の完全性および安全性を損ないます。損
傷を受けた製品、または Emerson からの事前の署名による許可なく改
造された製品については、装置の定格および認証は無効になります。
損傷を受けた製品、または書面による認証なく改造された製品を継続
的に使用することは、お客様自身のリスクと費用を伴います。
警告
物理的アクセス
資格のない者が立ち入ったり装置を扱ったりすると、エンドユーザの機器
に重大な損傷や設定ミスが生じるおそれがあります。これは故意または
過失で行なわれる場合があり、 それを防ぐ必要がある。
物理的なセキュリティは、どのセキュリティ計画にとっても重要な部分で
あり、システムを保護する上で必要不可欠です。エンドユーザーの資産を
保護するため、無資格者による物理的アクセスを制限します。これは、施
設内で使われるすべてのシステムが対象です。
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2
2.1
伝送器ヘッド/プローブの取り付け
フランジを使用したタンク接続
前提条件
注
PTFE 被膜のプローブは、コーティングを傷めないよう注意して取り扱う
必要が あります。
手順
1. タンクフランジの上部に適切なガスケットを取り付けます。
注
保護プレート付きの PTFE 被膜プローブには ガスケットを使わな
いでください。
A.
保護プレート付きの
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PTFE
被膜プローブ
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2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
2. 伝送器とフランジ付きプローブを、タンク内に下ろします。
3. フランジとガスケットに十分なトルクでボルトとナットを 締めま
す。
4. 伝送器ヘッドとプローブを接続しているナットを少し緩めます。
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60 mm
トルク 30 ポンド・フィート(40 Nm)
クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
5. 伝送器ハウジングを回して、ケーブル導入口/ディスプレイが望ま
しい方向を 向くようにします。
6. ナットを締めます。
2.2
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ネジ付きタンク接続
前提条件
注
PTFE 被膜のプローブは、コーティングを傷めないよう注意して取り扱う
必要が あります。
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2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
手順
1. BSPP (G) ねじのアダプタの場合、タンクフランジの上部に適切なガ
スケットを 取り付けます。
2. NPT ねじのアダプタの場合、現場の手順に従って、焼き付き防止ペ
ーストまたは PTFE テープを 使用します。
3. 伝送器とプローブを、タンク内に下ろします。
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4. 伝送器ヘッドとプローブを接続しているナットを少し緩めます。
5. アダプタをプロセス接続部の中にねじ込みます。
6. 伝送器ハウジングを回して、ケーブル導入口/ディスプレイが望ま
しい方向を 向くようにします。
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60 mm
トルク 30 ポンド・フィート(40 Nm)
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7. ナットを締めます。
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2.3
Tri-Clamp®を使用したタンク接続
前提条件
注
PTFE 被膜のプローブは、コーティングを傷めないよう注意して取り扱う
必要が あります。
手順
1. タンクフランジの上部に適切なガスケットを取り付けます。
2. 伝送器とプローブを、タンク内に下ろします。
3. クランプを推奨トルクで締めます(メーカーの取扱説明書 を参
照)。
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60 mm
トルク 30 ポンド・フィート(40 Nm)
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4. 伝送器ヘッドとプローブを接続しているナットを少し緩めます。
5. 伝送器ハウジングを回して、ケーブル導入口/ディスプレイが望ま
しい方向を 向くようにします。
6. ナットを締めます。
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2.4
ブラケット取付け
手順
1. ブラケットをパイプ/壁に取り付けます。
パイプ付け:
A.
水平パイプ
B.
垂直パイプ
壁付け:
2. プローブ付きの伝送器をブラケットに取り付けます。
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トルク 30 ポンド・フィート(40 Nm)
55 mm
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2.5
リモートハウジングを取り付ける
手順
1. 伝送器を注意深く取り外します。
2. プローブをタンクに取り付けます。
A.
ガスケット
3. リモート接続部をプローブに取り付けます。
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