
Rosemount™ 248 温度伝送器
クイックスタートガイド
00825-0104-4825, Rev GA
2016 年 9 月

クイックスタートガイド
2016 年 9 月
注記
本書では Rosemount 248 の基本ガイドラインを説明します。ただし、構成、診断、メンテナンス、
修理、トラブルシューティング、設置についての詳細説明は含まれていません。詳細説明について
は Rosemount 248 リファレンスマニュアル
EmersonProcess.com/Rosemount
爆発が発生すると、死亡または重傷に至る場合があります。
爆発性の環境に本伝送器を設置する場合は、国、地方、および国際的な規格、規則、慣行に従う必要が
あります。安全な設置に関する制限事項については、危険区域証明書を参照してください。
プロセス液の漏洩は危害や死亡事故につながるおそれがあります。
圧力を加える前に、サーモウェルまたはセンサを取り付け、締め付けてください。
動作中はサーモウェルを外さないでください。
感電により死亡または重傷に至るおそれがあります。
リード線や端子に触らないでください。リード線に高電圧が残留している場合、感電するおそれが
あります。
感電により死亡または重傷に至るおそれがあります。
特に表記がない限り、伝送器ハウジングの電線管 / ケーブル入口のねじの形式は
「M20」と表記されている入口のねじの形式は M20 × 1.5 です。電線管入口が複数ある機器の場合、
ねじの形式はすべて同じです。入口を閉じるには、必ずねじの形式に互換性のあるプラグ、アダプ
タ、グランド、電線管のみを使用してください。
危険区域に設置するときは、ケーブル / 電線管の入口に、適切と表記されている、または Ex 認証を
受けたプラグ、アダプタまたはグランドのみを使用してください。
にて電子形態でもご利用いただけます。
を参照してください。マニュアルとこのガイドは、
1
/2–14 NPT です。
目次
設定 ( ベンチ校正 ) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3
伝送器の取り付け . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5
配線接続 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9
ループ試験の実行 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .12
製品証明書 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13
2

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1.0 設定 (ベンチ校正)
Rosemount 248 は、375/475 フィールドコミュニケータ、Rosemount 248 PC プ
ログラミングキット、または C1 オプションコードを使用して工場でカスタ
ム設定の 3 通りの設定が可能です。
詳細については、Rosemount 248 リファレンスマニュアル
ミュニケータのリファレンスマニュアルを参照してください。
1.1 フィールドコミュニケータの接続
全機能を使用するには、フィールドコミュニケータのフィールド機器レビ
ジョン Dev v1、DD v1 が必要です。
図 1. フィールドコミュニケータのベンチループへの接続
およびフィールドコ
A. Rosemount 248 伝送器
B. 250 Ω ≤ R
≤ 1100 Ω
L
注
伝送器の端子における電源が 12 Vdc 未満の場合は動作を行わないでください。
1.2 伝送器の設定の確認
フィールドコミュニケータを使用して動作を確認する際は、下のファスト
キーを参照してください。詳細説明については Rosemount 248 リファレンス
マニュアルを参照してください。
機能 ファストキー 機能 ファストキー
2 線式オフセット 1、3、2、1、2、1 バーストモード 1、3、3、3、3
50/60 Hz フィルタ 1、3、5、1 パーセントレンジ 1、1、5
AO アラームタイプ 1、3、3、2、1 ハードウェアレビジョン 1、4、1
D/A トリム 1、2、2、2 プロセス変数 1、1
LRV ( 下限値 ) 1、1、6 プロセス温度 1、1
LSL ( センサ設定下限 ) 1、1、8 ポーリングアドレス 1、3、3、3、1
PV ダンピング 1、3、3、1、3 メッセージ 1、3、4、4
C. フィールドコミュニケータ
D. 電源
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機能 ファストキー 機能 ファストキー
PV 単位 1、3、3、1、4 ループ試験 1、2、1、1
URV ( 上限値 ) 1、1、7 レビュー 1、4
USL ( センサ設定上限 ) 1、1、9 レンジ値 1、3、3、1
アラーム / 飽和レベル 1、3、3、2 必要なプリアンプル数 1、3、3、3、2
オープンセンサホールドオフ 1、3、5、3 変数のマッピング 1、3、1
スケーリングされた
ステータス 1、2、1、4 測定フィルタ 1、3、5
センサ 1 セットアップ 1、3、2、1、2 端子温度 1、3、2、2
センサ 1 トリム ( 工場値 ) 1、2、2、1、2 断続的検出 1、3、5、4
センサシリアル番号 1、3、2、1、3 機器出力設定 1、3、3
センサタイプ 1、3、2、1、1 日付 1、3、4、2
センサ接続 1、3、2、1、1 設定 1、3
ソフトウェアレビジョン 1、4、1 書込禁止 1、2、3
ダンピング値 1、1、10 校正 1、2、2
ディスクリプタ 1、3、4、3 有効なキャリブレータ 1、2、2、1、3
テスト機器 1、2、1 診断とサービス 1、2
バーストオプション 1、3、3、3、4
D/A
トリム 1、2、2、3 変数の再マッピング 1、3、1、3
新しい機器ダッシュボードを使用する機器の場合、下のファストキーを参照
してください。
機能 ファストキー 機能 ファストキー
2 線式オフセット 2、2、1、5 ソフトウェアレビジョン 1、7、2、4
50/60 Hz フィルタ 2、2、3、7、1 タグ 2、2、3、1、1
AO アラームタイプ 2、2、2、5 ダンピング値 2、2、1、6
D/A トリム 3、4 ディスクリプタ 2、2、3、1、4
HART 出力 1、7、2、1 バーストモード 2、2、4、2
LSL ( センサ設定下限 ) 2、2、1、9 パーセントレンジ 2、2、2、3
LVR ( 下限値 ) 2、2、2、4、3 ハードウェアレビジョン 1、7、2、3
PV ダンピング 2、2、1、6 プロセス変数 3、2、1
PV 単位 2、2、1、4 プロセス温度 1、3
URV ( 上限値 ) 2、2、2、4、2 ポーリングアドレス 2、2、4、1
USL ( センサ設定上限 ) 2、2、1、8 メッセージ 2、2、3、1、3
アラーム飽和 2、2、2、5 ループ試験 3、5、1
オープンセンサホールドオフ 2、2、3、4 レンジ値 2、2、2、4
スケーリングされた
ステータス 1、1 機器出力設定 2、2、2、4
センサ 1 セットアップ 2、1、1 機器情報 1、7
センサ 1 トリム 3、4、1、1 日付 2、2、3、1、2
D/A
トリム 3、4、3 端子温度 3、3、2
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2016 年 9 月
機能 ファストキー 機能 ファストキー
センサ 1 トリム ( 工場値 ) 3、4、1、2 設定 2、2、2、4
センサシリアル番号 1、7、1、4 書込禁止 2、2、3、6
センサタイプ 2、2、1、2 校正 3、4、1、1
センサ接続 2、2、1、3 有効なキャリブレータ 3、 4、 1、 3
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1.3 Rosemount 248 PC プログラマキットのインストール
1. Rosemount 248 PC 設定に必要なすべてのソフトウェアをインストールし
ます。
a. Rosemount 248C ソフトウェアをインストールします。
Rosemount 248C CD-ROM をドライブに挿入します。
setup.exe を Windows
b. Rosemount 248 PC プログラミングシステムでベンチ設定を開始する前
に、MACTek
®
HART® モデムドライバをインストールします。
注
USB モデムの場合: 初回使用時に、ポート設定を通信メニューから選択し、Rosemount
248PC ソフトウェアで適切な COM ポートを設定します。USB モデムドライバは COM
ポートをエミュレートし、ソフトウェアのドロップダウンボックスで選択可能なポー
トを追加します。それ以外の場合、最初に使用可能な COM ポートにデフォルトで設定
されますが、正しくない可能性があります。
2. 設定システムハードウェアをセットアップします。
a. 伝送器と負荷抵抗器 (250-1100 Ω) のケーブルを電源に直列接続します
(Rosemount 248 デバイスを設定するには 12-42.4 Vdc の外部電源が必要
になります)。
b. HART モデムを負荷抵抗器に並列接続し、PC に接続します。
予備キットと再注文番号については、表 1 を参照してください。詳細は、
Rosemount 248 リファレンスマニュアルを参照してください。
表 1 Rosemount 248 プログラミングキット予備部品番号
™
NT、2000、または XP で実行します。
製品説明 部品番号
プログラミングソフトウェア (CD)
Rosemount 248 プログラマキット - USB
Rosemount 248 プログラマキット - シリアル
00248-1603-0002
00248-1603-0003
00248-1603-0004
2.0 伝送器の取り付け
伝送器のハウジングに水分が浸入するのを防ぐため、伝送器は電線管の高い
位置に取り付けます。
2.1 ヨーロッパおよびアジア太平洋地域における一般的な設置
ヘッドマウント伝送器 (DIN プレート式センサ付き)
1. サーモウェルをパイプまたはプロセス容器の壁面に取り付けます。プロセ
ス圧力を加える前に、サーモウェルを取り付け、締め付けてください。
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2. 伝送器をセンサに組み付けます。伝送器の取付ねじをセンサの取付プ
レートに押し入れ、スナップリング (オプション) を伝送器の取付ねじの
溝に挿入します。
3. センサのケーブルを伝送器に接続します。
4. 伝送器とセンサのアセンブリを接続ヘッドに挿入します。伝送器の取付
ねじを接続ヘッドの取付穴を通して締めます。拡張部を接続ヘッドに取り
付けます。アセンブリをサーモウェルに挿入します。
5. シールドケーブルをケーブルグランドに通します。
6. ケーブルグランドをシールドケーブル内に取り付けます。
7. 遮蔽されたケーブルのリード線をケーブル差込口を通して接続ヘッドに
挿入します。ケーブルグランドを接続し、締めます。
8. 遮蔽された電源ケーブルのリード線を伝送器の電源端子に接続します。
センサのリード線および接続部に接触しないよう注意してください。
9. 接続ヘッドのカバーを取り付けて締めます。
注
耐圧防爆要件を満たすため、筐体のカバーは完全にはめ込まなければなりません。
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A. Rosemount 248 伝送器
B. 接続ヘッド
C. サーモウェル
D. 伝送器の取付ねじ
E. 一体型センサ ( フライングリード付き )
F. 拡張部
2.2 南北アメリカ地域における一般的な設置
ヘッドマウント伝送器 (ねじ式センサ付き)
1. サーモウェルをパイプまたはプロセス容器の壁面に取り付けます。プロセ
ス圧力を加える前に、サーモウェルを取り付け、締め付けてください。
2. 必要な拡張部ニップルとアダプタをサーモウェルに取り付けます。ニッ
プルとアダプタのねじ部分をシリコンテープで密閉します。
3. センサをサーモウェルにねじで締めます。過酷な使用環境で必要とされ
る場合、あるいは安全規定の要件となっている場合は、ドレインシールを
取り付けます。
4. 汎用ヘッドと伝送器を通してセンサワイヤのリード線を引っ張ります。
伝送器の取付ねじを汎用ヘッドの取付穴に通して、伝送器を汎用ヘッド内
に取り付けます。
5. 一体となった伝送器とセンサをサーモウェル内に取り付けます。アダプ
6
タのねじ部分をシリコンテープで密閉します。

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6. 現地配線用の電線管を汎用ヘッドの電線管入口に取り付けます。電線管の
ねじ部分をシリコンテープで密閉します。
7. 現地配線のリード線を電線管を通して汎用ヘッドに引き込みます。セン
サと電源のリード線を伝送器に取り付けます。端子には触れないでくだ
さい。
8. 汎用ヘッドのカバーを取り付けて締めます。
注
耐圧防爆要件を満たすため、筐体のカバーは完全にはめ込まなければなりません。
A. ねじ式サーモウェル
B. ねじ式センサ
C. 標準拡張部
D. ユニバーサルヘッド
E. 電線管入口
2.3 DIN レールへの取付け
Rosemount 248H を DIN レールに取り付けるには、図に示すように適切なレー
ルマウントキット (部品番号 00248-1601-0001) を伝送器に組み付けます。
A
B
C
A. 取付金具
B. 伝送器
C. レールクリップ
レールマウント伝送器 (リモートマウントセンサ付き)
複合アセンブリの最小構成で使用する部品:
リモートマウント伝送器
一体型センサと端子ブロック
一体型接続ヘッド
標準拡張部
ねじ式サーモウェル
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センサと取付アクセサリの詳細情報については、メトリックセンサの製品
データシートを参照してください。
下記の手順に従ってアセンブリを完成させてください。
1. 伝送器を適切なレールとパネルに取り付けます。
2. サーモウェルをパイプまたはプロセス容器の壁面に取り付けます。圧力
を加える前に、サーモウェルを取り付け、締め付けてください。
3. センサを接続ヘッドに取り付け、一体となったアセンブリ全体をサーモ
ウェルに取り付けます。
4. センサリード線を適切な長さ分、センサ端子ブロックに取り付けて接続
します。
5. 接続ヘッドのカバーを取り付けて締めます。耐圧防爆要件を満たすた
め、筐体のカバーは完全にはめ込まなければなりません。
6. センサのリード線をセンサアセンブリから伝送器に接続します。
7. センサと電源のリード線を伝送器に取り付けます。リード線や端子に触
らないでください。
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A
B
A. レールマウント伝送器
B. ケーブルグランド付きセンサリード線
C. 端子ブロック付き一体型センサ
C
D
E
F
D. 接続ヘッド
E. 標準拡張部
F. ねじ式サーモウェル
レールマウント伝送器 (ねじ式センサ付き)
複合アセンブリの最小構成で使用する部品:
フライングヘッド付きねじ式センサ
ねじ式センサ接続ヘッド
ユニオンおよびニップル拡張部アセンブリ
ねじ式サーモウェル
センサと取付アクセサリの詳細情報については、Rosemountセンサの製品デー
タシートのボリューム 1 を参照してください。
下記の手順に従ってアセンブリを完成させてください。
1. 伝送器を適切なレールとパネルに取り付けます。
8

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2. サーモウェルをパイプまたはプロセス容器の壁面に取り付けます。圧力を
加える前に、サーモウェルを取り付け、締め付けてください。
3. 必要な拡張部ニップルとアダプタを取り付けます。ニップルとアダプタの
ねじ部分をシリコンテープで密閉します。
4. センサをサーモウェルにねじで締めます。過酷な使用環境で必要とされる
場合、あるいは安全規定の要件となっている場合は、ドレインシールを取
り付けます。
5. 接続ヘッドをセンサにねじで締めます。
6. センサのリード線ワイヤを接続ヘッドの端子に取り付けます。
7. 接続ヘッドから、追加分のセンサリード線ワイヤを伝送器に取り付けます。
8. 接続ヘッドのカバーを取り付けて締めます。耐圧防爆要件を満たすため、
筐体のカバーは完全にはめ込まなければなりません。
9. センサと電源のリード線を伝送器に取り付けます。リード線や端子に触ら
ないでください。
A B C D E
A. レールマウント伝送器
B. ねじ式センサ接続ヘッド
C. ねじ式センサ
B. 標準拡張部
E. ねじ式サーモウェル
3.0 配線接続
配線図は伝送器の上部ラベルをご覧ください。
伝送器を作動させるには外部電源が必要です。
伝送器の電源端子全体にわたり、12 ~ 42.4 Vdc の電力が必要です (電源端
子の定格は 42.4 Vdc です)。
注
伝送器の損傷を防止するため、設定パラメータを変更する際は、端子の電圧が 12.0 Vdc
を下回らないよう注意してください。
3.1 伝送器の電源投入
1. プラスの電源リード線を「+」 端子に接続します。マイナスの電源リード
線を「–」端子に接続します。
2. 端子のねじを締めます。
3. 電源を投入します (12–42 Vdc)。
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