Rosemount クイック・スタート・ガイド: Rosemount™ 2051 圧力伝送器および Rosemount 2051CF シリーズ流量計 4–20 mA HART® および 1–5Vdc 低出力 HART プロトコル搭載 ( レビジョン 5 および 7) Manuals & Guides

クイック・スタート・ガイド
00825-0104-4107, Rev DC
20
Rosemount™ 2051 圧力伝送器および Rosemount 2051CF シリーズ流量計
4–20 mA HART® および 1–5Vdc 低出力 HART プロトコル搭載 ( レビジョン 5 および 7)
19 年 4 月
クイック・スタート・ガイド
警告
2019 4
注記
本書は、
Rosemount 2051
ンテナンス、修理、トラブルシューティング、防爆性、耐圧防爆性、本質安全 説明は、含まれていません。詳細説明については てください。本マニュアルは、
爆発が発生すると、死亡または重傷に至る場合があります。
爆発性の環境に本伝送器を設置する場合は、国、地方、および国際的な規格、規則、慣行に従う必要が あります。安全な設置に関連する各種制限事項については、Rosemount 2051 リファレンス・マニュ
アル に記載されている製品認可のセクションを参照してください。
HARTベースのコミュニケータを爆発性雰囲気で接続する前に、ループ内の計器を本質的防爆あるい
は防火対策を講じた配線方法に従って設置していることを確認してください。
防爆性 / 耐圧防爆性を備えた設置の場合、ユニットに給電されている時には伝送器のカバーを外さな
いでください。
プロセス液の漏洩は危害や死亡事故につながるおそれがあります。
プロセス液の漏洩を防ぐため、対応するフランジ・アダプタと一緒にシーリングするように設計さ
れている O リングのみを使用してください。
感電により死亡または重傷に至るおそれがあります。
リード線および端子には触れないでください。リード線に高電圧が残留している場合、感電するお
それがあります。
コンジット /ケーブル入口
特に表記がない限り、伝送器ハウジングのコンジット /ケーブル入口のねじの形式は M20」と表記されているコンジット /ケーブル入口のねじの形式は M201.5 です。コンジット入口
が複数ある機器の場合、ねじの形式はすべて同じです。
これらの入口を閉じるには、必ずねじの形式に互換性のあるプラグ、アダプタ、グランド、コン
ジットのみを使用してください。
圧力伝送器の基本ガイドラインを提供するものです。ただし、構成、診断、メ
Emerson.com/Rosemount
Rosemount 2051
にて電子形態でもご利用いただけます。
リファレンス・マニュアル を参照し
(I.S.)
設置法についての
1
/2–14 NPT です。
目次
装置の準備 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3
伝送器の取り付け . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4
ハウジングの回転についての考慮事項 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8
スイッチの設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9
ワイヤ類の接続および電源投入 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10
伝送器の設定の確認 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 12
伝送器のトリミング . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 16
安全計装システム . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 17
製品の取得済み認証 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 18
2
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クイック・スタート・ガイド

1.0 装置の準備

1.1 HART レビジョン機能の確認

HART ベースの制御 /AMSを使用する場合、伝送器の設置を行う前にその
装置の HART 機能を確認してください。すべての装置が HART レビジョ7 プロトコルとの通信機能に対応しているわけではありません。この伝 送器は HART レビジョン 5 または 7 のいずれに対しても設定可能です。
伝送器の HART レビジョンを変更する手順については、ページ 15 を参照
してください。

1.2 適切なデバイス・ドライバーの確認

最新のデバイス・ドライバー (DD/DTM
通信を適切に確立 /維持できる状態になっていることを確認してくださ い。
最新のデバイス・ドライバー・ファイルは Emerson.com あるいは
HARTComm.org からダウンロードできます。
) が装置に読み込まれており、

1.3 Rosemount 2051 機器のレビジョンおよびファイル

最新のデバイス・ドライバー (DD/DTM) が装置に読み込まれており、通信を 適切に確立 /維持できる状態になっていることを確認してください。
1 最新の DD (デバイス・ドライバー) Emerson.com または
HARTComm.or g からダウンロードできます。
2 Browse by Memberドロップダウン・メニューで、エマソン・プロセス・
マネジメントの Rosemount 事業部を選択します
3 目的の製品を選択します。表 1 で HART ユニバーサル・レビジョンと機器の
レビジョン番号を参照し、適切なデバイス・ドライバーを探し出します。
1 Rosemount 2051 機器のレビジョンおよびファイル
機器の識別
ソフト
ウェアのリ
リース日
2012 4
1998 1 月 該当なし
NAMUR
フトウェ アのレビ ジョン
1.0.0 01
(1)
HART ソフ
トウェア・
レビジョン
(2)
178 5 3
デバイス・
ドライバーの検出
HART ユニ バーサル・ レビジョン
7 10 5 9
機器のレビ
(2)
ジョン
手順の確認 機能の確認
マニュアル文
書番号
AA
ソフトウェアへ
変更の一覧につ いては脚注 3
の変更
参照。
該当なし
(3)
1. NAMUR ソフトウェアのレビジョンは、機器のハードウェア・タグに記載されています。HART ソフトウェアのレビジョンは HART 対応設定ツールの使用で読み取れます。
2. デバイス・ドライバーのファイル名では、デバイスと DD レビジョンが使用されます (10_01 など ) HART プロトコルは、古いデバイス・ドライバーのレビジョンでも引き続き新しい HART 機器と
通信し続けられるように設計されています。新機能にアクセスするには、新しいデバイス・ド ライバーをダウンロードする必要があります。完全な機能を利用するため、新しいデバイス・ ドライバーをダウンロードすることをお勧めします。
3. HART レビジョン 5 および 7 を選択可能。安全性認定済み。ローカル・オペレーター・インター フェイス、プロセス・アラート、スケール変数、設定可能アラーム、拡張工学単位。
3
クイック・スタート・ガイド
A
Flow
流れ
B
Flow
A
流れ
A
Flow
B
流れ

2.0 伝送器の取り付け

2.1 液体用途

1 タップを配管の側面に設置してください。 2 タップの側面または底面に取り付けます。 3 ドレン /ベント・バルブが上向きになるように伝送器を取り付けます。
1 液体用途
B
A. コプレーナ
ライン
B. イン

2.2 ガス用途

1 配管の上面または側面にタップを設置してください。 2 タップの側面または上面に取り付けます。
2 ガス用途
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2.3 蒸気用途

4
A. コプレーナ B. イン
ライン
1 タップを配管の側面に設置してください。 2 タップの側面または底面に取り付けます。 3 インパルス・ラインに水を満たします。
3 蒸気用途
A. コプレーナ
ライン
B. イン
2019 4
4 パイプ / パネルの取付
パネル取付
Rosemount 2051C
(1)
コプレーナ・フランジ
トラディショナル・フランジ
クイック・スタート・ガイド
パイプ取付
Rosemount 2051T
1. パネルのボルトは客先にてご用意ください。
5
クイック・スタート・ガイド
A
B
C
D
4 × 1.75-in. (44 mm)
4 × 1.75-in. (44 mm)
4 × 2.88-in. (73 mm)
4 × 1.75-in. (44 mm)
4 × 1.75-in. (44 mm)
4 × 2.25-in. (57 mm)
44 mm
(4 × 1.75-in.)
44 mm
(4 × 1.75-in.)
44 mm (4 × 1.75-in.)
44 mm (4 × 1.75-in.)
57 mm
(4 × 2.25-in.)
73 mm (4 × 2.88-in.)

2.4 ボルト締めに関する考慮事項

伝送器の取付においてプロセス・フランジ、マニホールド、またはフラン ジ・アダプタを組み立てる必要がある場合は、伝送器の性能特性を最適に保 てるよう、以下の組立ガイドラインに従って確実に密閉してください。使用 できるボルトは、伝送器に同梱されているボルト、あるいはエマソン ロセス・マネジメントからスペア部品として供給されるボルトのみです。
5 に、伝送器の標準的な組立部品、および伝送器を適切に組み立てるため
に必要なボルト長が図解されています。
5 伝送器の標準的な組立部品
2019 4
・プ
A. 伝送器、コプレーナ・フランジ付き B. 伝送 C. 伝送 D. 伝送器
ボルトは通常、炭素鋼またはステンレス鋼です。ボルト頭部のマーキングと
2を照合し、材質を確認してください。ボルトの材質が2に含まれてい
ない場合には、詳細について最寄のエマソン・プロセス・マネジメント担当 者までお問い合わせください。
ボルトは次の手順で取り付けてください。
1 炭素鋼のボルトは潤滑の必要はありません。ステンレス鋼のボルトは、取り
2 ボルトを手締めします。 3 初期トルク値まで、ボルトを十字を描く順で交互に締めます。
4 最終トルク値まで、ボルトを同じように十字を描く順で交互に締めま
5 圧力を適用する前に、絶縁体板からフランジ・ボルトが突出しているこ
6
器、コプレーナ・フランジ、オプションのフランジ・アダプタ付き 器、トラディショナル・フランジ、オプションのフランジ・アダプタ付き
、コプレーナ・フランジ、オプションのマニホールドとフランジ・アダプタ
付き
付けやすくするため事前に潤滑油でコーティングが施されています。いず れのタイプのボルトも、取り付け時にもう一度潤滑を行う必要はありません。
初期トルク値については2を参照してください。
す。最終トルク値については2を参照してください。
とを確認してください。
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警告
B7M
Rosemount 3051S/3051/2051/3095
Rosemount 1151
クイック・スタート・ガイド
2 フランジおよびフランジ・アダプタ・ボルトのトルク値
ボルト材質 ヘッド・マーキング 初期トルク 最終トルク
炭素鋼 (CS) 34 Nm 73.5 Nm
316
ステンレス鋼 (SST) 17 N・m
適切なフランジ・アダプタ O リングを取り付けないとプロセスに漏洩が起こる可能性があり、 その場合には死亡または重傷に至るおそれがあります。2 個のフランジ・アダプタは、O リング の固有の溝により識別できます。特定のフランジ・アダプタ専用に設計されている O リングの みを使用してください (下図を参照):
316
B8M
STM 316
R
316
SW 316
34 N・m
Rosemount 3051S/3051/2051/3095
A
B
C D
Rosemount 1151
A
B
C D
A. フランジ・アダプタ B. O リング C. PTFE ベース (角型 ) D. エラストマー (丸型)

2.5 ハウジング周辺の密封処理

コンジットのシール部分に耐水 /耐塵性を持たせるため、かつ NEMA® タイプ 4XIP66IP68 の要件に準拠させるため、コンジットの雄ねじ側にシーリン
グ・テープ (PTFE テープ ) を巻き付けるかペーストを使用して耐水処理を 行ってください。他にも準拠させる保護等級定格があるかについては、工場 までお問い合わせください。
M20 ねじの場合、コンジット・プラグの取付では、ねじを完全に、あるいは 機械抵抗が感じられるまで締めてください。
7
クイック・スタート・ガイド
注意
A

2.6 インライン・ゲージ伝送器の方向

インライン・ゲージ伝送器の下側の圧力ポート (大気圧基準 ) は、伝送器の首 元のハウジングの裏側にあります。通気路は、ハウジングからセンサまで伝 送器の周囲 360 ° にわたり設けられています。(図 6 を参照。)
伝送器を汚染物が排出されるように取り付けて、通気路に塗料、粉塵、潤滑油などの障害物が残 らないようにしてください。
6 インライン・ゲージ下側の圧力ポート
A
A. 下側の圧力ポート ( 大気圧基準 )

3.0 ハウジングの回転についての考慮事項

以下を行うことで、現場で配線へのアクセスを容易にしたりオプションの
LCD ディスプレイを見やすくしたりすることができます。 15/64 インチ六角レンチを使用し、ハウジング回転止めねじを緩めます。 2 ハウジングを左右に回転させます。元の位置から 180° まで動かせます。
2019 4
(1)
注記
回転させ過ぎると伝送器が損傷するおそれがあります。
3 希望の位置になったら、ハウジング回転止めねじを 0.8 N・m 以内で締め直
します。
7 伝送器ハウジングの止めねじ
A. ハウジング回転止めねじ (5/64-in.)
1. Rosemount 3051C では元の位置を「H」面に合わせます。Rosemount 3051T の場合、元の位置はブラケット
の穴の反対側になります。
8
2019 4
B
A
クイック・スタート・ガイド

4.0 スイッチの設定

設置する前に、8 に従ってアラームとセキュリティ・スイッチを設定し ます。
アラーム・スイッチでは、アナログ出力アラームが「ハイ」または
「ロー」にセットされます。
- デフォルト設定では「ハイ」になっています。
セキュリティ・スイッチでは、伝送器の設定が許可される () か、また
は禁止 () されます。
- デフォルト設定では「オフ」 () になっています。
スイッチの設定を変更するには以下の手順に従ってください。
1 伝送器が設置されている場合、ループを固定し、電源を切ります。 2 フィールド端子の反対側からハウジング・カバーを取り外します。爆発
性の雰囲気では、回路を動作させた状態で計器のカバーを外さないでく ださい。
3 小型のドライバーを使用し、セキュリティ/ アラーム・スイッチを希望の位
置までスライドさせます。
4 伝送器のカバーを付け直します。耐圧防爆要件を満たすため、伝送器のカ
バーは必ず完全にはめ込んでください。
8 伝送器の電子基盤
LCD ディスプレイ測定器なし LOI/LCD ディスプレイ付き
A. アラーム B.
キュリティ
9
クイック・スタート・ガイド
注意
A
B

5.0 ワイヤ類の接続および電源投入

最良の結果を得るにはツイスト・ペア・シールド線を使用する必要がありま す。24 AWG 以上の、1,500 メートル (5,000 フィート ) までの長さのワイヤを 使用してください。該当する場合、ドリップ・ループを付けて配線を行いま す。ドリップ・ループの下端がコンジット接続部および伝送器ハウジングよ り低くなるように配置します。
9 伝送器の配線 (4 20 mA HART)
A
A. Vdc 電源 B. R
250 (HART 通信のみに必要 )
L
2019 4
B
10
10 伝送器の配線 (1 5 Vdc 低電力 )
A. 電源
B. 電圧
過渡保護端子ブロックを設置しても、Rosemount 2051 のケースが正しく接地されていない限り、
過渡保護は提供されません。
信号配線をコンジットまたはオープン・トレイに電源配線と一緒に設置しないでください。
また、重電機器の近くにも配線しないようにしてください。
給電中の信号配線を試験端子に接続しないでください。電力によって端子ブロックの試験ダ
イオードが損傷を受ける可能性があります。
2019 4
DP
A
B
C
E
D
クイック・スタート・ガイド
伝送器に配線するには以下の手順に従ってください。
1 フィールド端子側からハウジング・カバーを取り外します。 2 図 9 または図 10 に従ってリード線を接続します。 3 端子のねじを締めて、端子ブロックのねじとワッシャを完全に接触させま
す。直接配線の場合、端子ブロックのねじを締めるときにはワイヤを適切 な位置に時計回りに巻き付けてください。
注記
ピンやフェルールワイヤ端子は、時間の経過または振動によって接続が緩む可能性が
あるため、使用はお奨めできません。
4 地域の接地規定に従ってハウジングを接地します。 5 必ず適切に接地してください。装置のケーブル・シールドは以下に従って
処理されていなければなりません。 a 伝送器ハウジングに接触しないようトリミングされ、絶縁されている
こと。
b 端子箱を通してケーブルを配線している場合、次のシールドに接続され
ていること。
c 電源側で適切なアース接地に接続されていること。
6 避雷器が必要な場合は、接地の手順について、「避雷器の接地」( ペー
12) セクションを参照してください。
7 未使用のコンジット接続部にブラグを付けてシールします。 8 ハウジング・カバーを再度取り付けます。
11 アース
A. シールドをトリムし絶縁する B. シールドを絶縁する C ケーブル・シールド・ドレン・
ワイヤーをアース接地面に終端処理する
D. 内部アースの場所 E. 外部アースの場所
11
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