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クイックスタートガイド
00825-0104-4860, Rev EB
®
Rosemount 渦流量計 8600 シリーズ
2018 年 4 月
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クイックスタートガイド
1 本書について
このガイドでは、Rosemount™ 8600D シリーズ渦流量計の基本的なガイド
ラインを示します。ただし、設定、診断、メンテナンス、サービス、トラ
ブルシューティング、防爆性、防炎性、本質安全 (I.S.) 設置法の詳細につい
ての説明は含まれていません。詳細説明については リファレンスマニュ
アル を参照してください。マニュアルとこのクイック・スタート・ガイド
は、 EmersonProcess.com/Rosemount からも入手できます。
警告
爆発が発生すると、死亡または重傷に至るおそれがあります。
爆発性の環境に本トランスミッタを設置する場合は、国、地方、および国
際的な規格、規則、慣行に従う必要があります。安全な設置に関する各種
制限事項については、 リファレンスマニュアルに記載されている製品認可
のセクションを参照してください。
ハンドヘルドのコミュニケータを爆発性雰囲気で接続する前に、ルー
•
プ内の計器を本質安全防爆あるいはノンインセンディブ防爆対策を講
じた配線方法に従って設置していることを確認してください。
渦流量計の動作環境が製品の使用認可条件に適合していることを確認
•
してください。
• 防爆性/防炎性を備えた設置の場合、ユニットに給電されている時には
渦流量計のカバーを外さないでください。感電により死傷事故に至る
おそれがあります。
2018 年 4 月
警告
感電により死傷事故に至るおそれがあります。
リード線や端子に触らないでください。リード線に高電圧が残留して
•
いる場合、感電するおそれがあります。
1.1
2 Rosemount 渦流量計 8600 シリーズ
返品について
弊社では製品の返品手続きが定められております。これは、弊社従業員の
作業環境の安全性を維持する上で重要な要件となっております。定められ
た返品手続きが守られない場合、当該製品の返品をお受けできない場合が
あります。
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2018 年 4 月
クイックスタートガイド
1.2 エマソン流量計 カスタマーサービス
E メール:
• 世界共通: flow.support@emerson.com
• アジア太平洋地域: APflow.support@emerson.com
電話:
南北アメリカ 欧州および中東 アジア太平洋地域
合衆国
カナダ
メキシコ
アルゼンチン
ブラジル
ベネズエラ
800 522 6277
+1 303 527
5200
+41 (0) 41 7686
111
+54 11 4837
7000
+55 15 3413
8000
+58 26 1731
3446
イギリス
オランダ
フランス
ドイツ
イタリア
中央・東ヨーロ
ッパ
ロシア/CIS +7 495 981
エジプト
オマーン
カタール
クウェート
南アフリカ
サウジアラビ
ア
アラブ首長国
連邦
0870 240 1978
+31 (0) 704 136
666
0800 917 901
0800 182 5347
8008 77334
+41 (0) 41 7686
111
9811
0800 000 0015
800 70101
431 0044
663 299 01
800 991 390
800 844 9564
800 0444 0684
オーストラリ
ア
ニュージーラ
ンド
インド
パキスタン
中国
日本
韓国
シンガポール
タイ
マレーシア
800 158 727
099 128 804
800 440 1468
888 550 2682
+86 21 2892
9000
+81 3 5769
6803
+82 2 3438
4600
+65 6 777 8211
001 800 441
6426
800 814 008
クイックスタートガイド 3
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クイックスタートガイド
2 設置
2.1 流量計の取り付け
プロセス配管は、メータ本体が満杯状態を保ち、空気が溜まらないように
設計してください。渦流量計は、精度に影響を与えることなく、どの方向
にも設置することもできます。ただし、特定の設置の場合には以下をガイ
ドラインにしてください。
2.1.1 垂直方向の取り付け
渦流量計を垂直の向きに設置する場合:
気体または蒸気の場合は、流れが上向きまたは下向きなるように設置
•
してください。
液体の場合は、流が上向きになるように設置してください。
•
2018 年 4 月
図 2-1:
A.
B.
垂直設置
気体流
液体流または気体流
B A
4 Rosemount 渦流量計 8600 シリーズ
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2018 年 4 月
2.1.2 水平方向の取り付け
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図 2-2:
水平設置
A
A.
推奨される設置: 電子機器がパイプの側方にくるようにメータ本体を
設置
B. 許容される設置: 電子機器がパイプの上方にくるようメータ本体を設
置
固形分が少量含まれる蒸気または液体の場合、電子機器がパイプの側面を
向くように流量計を設置することを推奨します。このようにすると、渦の
離脱を中断することなく凝縮物または固体をシェダーバーの下に流すこと
になるので測定誤差の可能性が最小になります。
2.1.3 高温での取り付け
一体型電子機器の最高温度は、流量計を設置した周囲温度に依存します。
電子装置は 85 °C (185°F) 以下でなければなりません。
B
図 2-3 に、ハウジングの温度を 85 °C (185 °F) 未満に維持するのに必要な周
囲温度とプロセス温度の組み合わせを示します。
クイックスタートガイド 5
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クイックスタートガイド
周囲温度/ プロセス温度の制限 図 2-3:
A.
周囲温度 °C (°F)
B. プロセス温度 °C (°F)
C. 85 °C (185 °F) のハウジング温度制限。
注
ここに示す温度制限は、水平管と垂直管の位置に対するもので、メータと
パイプは 77 mm (3 インチ) のセラミック繊維絶縁体で絶縁されています。
2018 年 4 月
プロセス温度が高くなる用途には以下の向きを推奨します。
電子機器の頭部がプロセスパイプの側方または下方に位置するように
•
して設置します。
• 周囲温度を 85 °C (185°F) 以下に維持するためにパイプの周囲に断熱材
が必要になる場合があります。
注
パイプおよびメータ本体のみを断熱してください。支持管ブラケットまた
はトランスミッタは、熱が放散できるようにするため断熱しないでくださ
い。
2.1.4 蒸気用の設置
図 2-4 に示すような設置は避けてください。このような状態では、閉じ込
められた凝縮物により、起動時にウォーターハンマー状態が引き起こされ
6 Rosemount 渦流量計 8600 シリーズ
る場合があります。
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2018 年 4 月
クイックスタートガイド
図 2-4:
不適切な設置
2.1.5 上流/ 下流の要件
流量計は、8800 の設置上の影響を示す技術データシート
(00816-0104-3250) で説明されているように、K 係数の修正を行うことで、
最小で、上流に直管径 (D) の 10 倍の直管部、および下流に直管径 (D) の 5
倍の直管部を設けて設置することができます。上流に直管径の 35 倍の直
管部 (35D) 、および下流に直管径の 10 倍の直管部 (10D) を設けることがで
きる場合は K 係数の修正は必要ありません。
2.1.6 外部圧力/ 温度トランスミッタ
補正質量流量のために圧力用と温度用のトランスミッタを と連結して使
用する場合、 図 2-5 に示されているように、流量計の下流にトランスミッ
タを設置してください。
クイックスタートガイド 7
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上流/ 下流配管 図 2-5:
2018 年 4 月
圧力トランスミッタ
A.
B. 下流に直管径の 4 倍の直管部
温度伝送器
C.
D. 下流に直管径の 6 倍の直管部
A
C
B
D
8 Rosemount 渦流量計 8600 シリーズ
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2018 年 4 月
2.1.7 フランジ型の設置
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図 2-6:
A. 設置用ボルトおよびナット (お客様側で用意 )
B. ガスケット (お客様側で用意 )
C.
注
ガスケットの接合部を密封するために必要なボルトの負荷は、操作圧力、
ガスケット材料、幅および状態を含む、いくつかの要因によって影響を受
けます。多くの要因も、ボルトのねじ山の状態、ナット頭部とフランジの
間の摩擦およびフランジの平行度を含む、測定されたトルクによってもた
らされた実際のボルトの負荷に影響を及ぼします。これらの用途に依存す
る要因によって、各用途に必要なトルクが異なる場合があります。適切に
ボルトを締め付けるには、ASME PCC-1 に概要が記載されているガイドライ
ンに従ってください。流量計が流量計と同じ公称サイズのフランジ間の中
央に位置していることを確認してください。
フランジ型の設置
A
流れ方向
B
C
2.2
クイックスタートガイド 9
リモート電子機器の設置
リモート電子機器のオプション (R10 、R20 、R30 または RXX のオプショ
ン) のうちの 1 つを注文される場合は、流量計アセンブリは 2 つに分けて
出荷されます。
支持管内に設置されているアダプタとアダプタに取り付けられている
1.
相互接続用の同軸ケーブルが付いたメータ本体。
取付け用ブラケットに設置されている電子機器ハウジング。
2.
図 2-7 およびその手順を参照して、同軸ケーブルの開放端を電子機器ハウ
ジングに接続してください。
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クイックスタートガイド
2018 年 4 月
図 2-7:
リモート電子機器の設置
I
J
H
G
F
E
D
C
B
K
P
L
A
M
N
O
メータ本体
A.
支持管
B.
センサ・ケーブル・ナット
C.
ナット
D.
ワッシャ
E.
F. ユニオン (継手 )
メータアダプタ
G.
同軸ケーブル
H.
I. 1/2 インチ .NPT コンジットアダプタまたはケーブルグランド (お客様
側で用意)
電子機器ハウジング
J.
接地接続
K.
ハウジング・ベース・ナット
L.
ハウジングアダプタ
M.
ハウジングアダプタねじ
N.
O. 1/2 インチ .NPT コンジットアダプタまたはケーブルグランド (お客様
側で用意)
同軸ケーブルナット
P.
前提条件
1. 項 2.1 に説明されているように、メータ本体をプロセス・フロー・ライ
ン内に取り付けます。
10 Rosemount 渦流量計 8600 シリーズ
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2018 年 4 月
2.
手順
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7. 4 本のハウジングベース用ねじの内の 1 本を取り外します。
8.
9.
10. ハウジングアダプタの位置をハウジングと調整して、2 本のねじで取り
11.
クイックスタートガイド
ブラケットおよび電子機器ハウジングを目的の位置に取り付けます。
ハウジングは、フィールド配線およびコンジットのルート作成を容易
にするために、ブラケット上で位置を変えることができます。
同軸ケーブルをコンジット内に這わせることを計画する場合は、ハウ
ジングで適切な組み立てが行えるように、慎重にコンジットを希望の
長さに切ってください。余長同軸ケーブル用のスペースを確保するた
めにコンジットの経路内にジャンクション・ボックスを置くことがで
きます。
注意
同軸リモートケーブルは、フィールド終端したり長さをカットしたり
することはできません。余った同軸ケーブルは、半径が 51 mm (2 イン
チ) 以上の輪になるように巻いてください。
コンジットアダプタまたはケーブルグランドを同軸ケーブルの開放端
に滑らせて、メータ本体支持管上のアダプタに結び付けます。
コンジットを使用する場合、同軸ケーブルはコンジットの中を通しま
す。
コンジットアダプタまたはケーブルグランドを同軸ケーブルの端の上
に配置します。
電子機器ハウジングからハウジングアダプタを取り外します。
ハウジングアダプタを同軸ケーブルの上に滑らせます。
同軸ケーブルのナットを電子機器ハウジング上の接続部に取り付けて
確実に締め付けます。
同軸ケーブルの接地線をハウジングベースの接地ねじを介してハウジ
ングに取り付けます。
付けます。
コンジットアダプタまたはケーブルグランドをハウジングアダプタに
取り付けて締め付けます。
注意
水分が同軸ケーブルの接続部に入るのを防ぐために、相互接続同軸ケ
ーブルを一方向専用コンジット経路内に敷設するか、またはケーブル
の両端にシールド付きのケーブルグランドを使用します。
クイックスタートガイド 11
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クイックスタートガイド
3 ハウジングの回転についての考慮事項
電子機器ハウジング全体は、ビューを簡単に変えられるように 90 刻みで
回転させることができます。以下の手順に従がって、ハウジングの向きを
変えてください。
1. 5/32 インチ六角レンチで電子機器ハウジングのベースの 4 本のハウジ
ング回転セットねじを緩めます。支持管が外れるまで、ねじを時計回
りの方向 (内側に向けて) に回します。
電子機器ハウジングを支持管の中からゆっくりと引き出します。
2.
注意
ハウジングを支持管の先端から 40 mm (1.5 インチ) 以上、センサーケ
ーブルが外れるまで引き抜かないください。このセンサーケーブルが
応力を受けている場合、センサーへの損傷が生じる可能性があります。
3. 5/16 インチのオープン・エンド・スパナを使用して、ハウジングから
センサーケーブルを外します。
希望する向きにハウジングを回転させます。
4.
センサーケーブルをハウジングのベースにねじで取り付ける間、ハウ
5.
ジングをこの向きで保持してください。
2018 年 4 月
注意
センサーケーブルをハウジングのベースに取り付けている間に、ハウ
ジングを回転させないでください。回転させると、ケーブルに応力を
加えて、センサーを損傷する可能性があります。
電子機器ハウジングを支持管の先端に入れます。
6.
7. 六角レンチを使用して、 4 本のハウジング回転ねじを反時計回り (外向
き ) に回して、支持管をはめ込みます。
12 Rosemount 渦流量計 8600 シリーズ
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2018 年 4 月
4 ジャンパの設定
ジャンパを目的の設定に調整します。
4.1 HART ジャンパ
アラームジャンパおよびセキュリティジャンパが設置されていない場合、
流量計は、アラーム
のアラーム条件で通常作動します。
HART
「HI」およびセキュリティ 「OFF」」のデフォルト
ジャンパおよび LCD ディスプレイ 図 4-1:
クイックスタートガイド
HI
SECURITY
ON
LO
ALARM
OFF
クイックスタートガイド
13
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クイックスタートガイド
5 配線の接続および電源投入
5.1 電源装置
直流電源は、リップル成分が 2% 未満の電源を給電しなくてはなりません。
全体の抵抗負荷は、信号リード線の抵抗と、コントローラー、表示器およ
び関連機器の負荷抵抗の総和です。本質安全バリヤの抵抗は、使用されて
いる場合、含めなければならないことに注意してください。
2018 年 4 月
5.2
図 5-1:
A.
B.
最大ループ抵抗 = 41.7 ( 電源電圧 - 10.8) 。Field Communicator には最小ル
ープ抵抗 250 Ω が必要です。
負荷の制限
1500
1250
1000
750
A
500
250
0
10.8 16.8 22.8 28.8 34.8 42
ループのオーム値
電源電圧
B
電線管の設置
流量計をコンジット経路の高い位置に取り付けることによって、コンジッ
トの中にある凝縮物がハウジングに流入するのを防ぎます。流量計がコン
ジット経路の低い位置に取り付けられた場合、終端コンパートメントは液
体でいっぱいになることがあります。
コンジットが流量計の上方から始まる場合、コンジットが流量計に入る前
に流量計の下に這わせてください。状況によって、ドレインシールの設置
が必要になる場合があります。
14 Rosemount 渦流量計 8600 シリーズ
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2018 年 4 月
クイックスタートガイド
5.3
図 5-2:
A.
適切なコンジットの取り付け
A A
コンジットライン
流量計の配線
流量計に配線するには以下の手順に従ってください。
1. FIELD TERMINALS のマークが付いている側のハウジングカバーを外し
ます。
2. HART を設置する場合、図 5-3 に示すように、プラスリード線を「+」
端子に、マイナスリード線を「-」端子に接続します。
3. 図 5-4 に示すように、パルス出力を利用した HART の設置の場合、プラ
スリード線をパルス出力の「+ 」端子に、マイナスリード線を「-」端
子に接続します。パルス出力には、5 ~30 Vdc の電源が別に必要です。
パルス出力用の最大スイッチング電流は 120 mA です。
注意
給電中の信号配線を試験端子に接続しないでください。試験接続で試
験ダイオードが損傷を受ける可能性があります。4 ~-20 mA の信号お
よびデジタル通信信号において拾うノイズを最小にするにはツイス
ト・ペアが必要です。強度の EMI / RFI 環境の場合、シールド付きの信
号線が必要であり、これは他のすべての設置においても推奨されます。
24 AWG 以上のワイヤーを使用し、1,500 メートル (5,000 フィート) を
超えないようにしてください。周囲温度が 60 °C (140 °F) を超える場合
は、80 °C (176 °F) 以上の定格のワイヤーを使用してください。
図 5-3 と 図 5-4 は、トランスミッタに給電し、携帯型 Field
Communicator を使用する通信を可能にするのに必要な配線の接続を
示しています。
クイックスタートガイド 15
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クイックスタートガイド
+
-
電源
A.
2018 年 4 月
4~ 20 mA 配線 図 5-3:
RL ≥ 250 Ω
A
図 5-4:
4 ~20 mA およびパルス配線、電子式トータライザ/ カウンタ付
き
RL ≥250 Ω
+
A
-
電源
A.
カウンタ付き電源
B.
未使用の電線管接続部にブラグを付けてシールします。パイプシール
4.
100 Ω ≤ R
≤ 100 kΩ
L
-
B
+
テープを使用するか、ねじにペーストを塗って防湿密封を確実にしま
す。M20 のマークの付いたハウジングのコンジットの入口には、 M20
x 1.5 のブランキングプラグねじが必要です。マークの付いてないコン
ジットの入口には ½- 14 NPT ブランキングプラグねじが必要です。
注
平行ねじには、密封性を得るために、最低 3 回テープで覆うことが必
要です。
該当する場合、ドリップ・ループを付けて配線を行います。ドリップ
5.
ループの下端がコンジット接続部および流量計ハウジングより低くな
るように配置します。
16 Rosemount 渦流量計 8600 シリーズ
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2018 年 4 月
注
過渡保護端子ブロックを設置しても、トランスミッタのケースが正し
く接地されていない限り、過渡保護は提供されません。
5.4 カバー低ねじの取り付け
伝送器のハウジング用のカバー低ねじが同梱されている場合は、伝送器を
配線して電源を入れた後にねじを適切に取り付けてください。カバー低ね
じは、ツールを使わないと防火環境でトランスミッタのカバーを取り外せ
ないようにするためのものです。
カバー低ねじが完全にハウジングに取り付けられていることを確認し
1.
てください。
トランスミッタのハウジングカバーを設置して、カバーがハウジング
2.
にしっかり取り付けられていることを確認します。
3. M4 六角レンチを使って低ねじがトランスミッタのカバーに触れるま
でゆるめます。
4. ジャムねじをさらに ½ 回転、反時計回りにまわしてカバーを固定させ
ます。
注意
過度なトルクを加えると、ねじ山がすり減ってしまいます。
クイックスタートガイド
カバーが取れないことを確認します。
5.
クイックスタートガイド 17
Page 18
クイックスタートガイド
6 設定の確認
設置した流量計を運転する前に、設定データを検討して現在の用途を反映
していることを確実にしてください。ほとんどの場合、これらの変数のす
べては、工場で前もって設定されています。購入された流量計が設定され
ていなかったり、設定変数の見直しが必要な場合は、設定が必要となるこ
とがあります。Rosemount では、起動する前に、以下の変数を見直しする
ことを推奨します。
HART
タグ
•
トランスミッタモード
•
プロセス流体
•
• 基準 K 係数
フランジの種類
•
• 対になるパイプの ID
• PV 単位
• PV ダンピング
プロセス温度ダンピング
•
固定プロセス温度
•
自動調整フィルタ
•
• LCD ディスプレイ設定 (ディスプレイを備えたユニットのみ )
• 密度比 (標準また通常の流量単位のみ)
• プロセス密度および密度単位 (質量流量単位のみ)
アリアブルマッピング
•
範囲値
•
• パルス出力設定 (パルス出力を備えたユニットのみ)
2018 年 4 月
Field Communicator のファスト・キー・シーケンス表 6-1:
機能 HART ファストキー 機能 HART ファストキー
アラームジャンパ
アナログ出力
自動調整フィルタ
基本時間単位
基本体積単位
バーストモード
18 Rosemount 渦流量計 8600 シリーズ
1、 4、 2、 1、 3
1、 4、 2、 1
1、 4、 3、 1、 4
1、 1、 4、 1、 3、 2
1、 1、 4、 1、 3、 1
1、 4、 2、 3、 4
メータ本体の番号
最小スパン
必要なプリアンプル
数
ポーリングアドレス
プロセス流体の種類
プロセスバリアブル
1、 4、 1、 5
1、 3、 8、 3
1、 4、 2、 3、 2
1、 4、 2、 3、 1
1、 3、 2、 2
1、 1
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2018 年 4 月
クイックスタートガイド
Field Communicator のファスト・キー・シーケンス (続き) 表 6-1:
機能 HART ファストキー 機能 HART ファストキー
バーストオプション
バースト変数 1 1 、4 、2 、3 、6 、1
バースト変数 2 1 、4 、2 、3 、6 、2 PV ダンピング 1 、3 、9
バースト変数 3 1 、4 、2 、3 、6 、3 PV マッピンッグ 1 、3 、6 、1
バースト変数 4 1 、4 、2 、3 、6 、4 PV % パーセントレンジ1、1、2
バースト Xmtr 変数 1 、4 、2 、3 、6 QV マッピング 1 、3 、6 、4
換算個数
D/A トリム 1 、2 、5
日付
記述子
密度比
機器 ID 1 、4 、4 、8 、6
電子機器温度
電子機器温度単位
フィルタ復元
最終製造番号
固定プロセス密度
固定プロセス温度
フランジの種類
流量シミュレーショ
ン
設置効果
K- 係数 1 、3 、3 TV マッピング 1 、3 、6 、3
ローカルディスプレ
イ
ループ試験
低流量カットオフ
ロー・パス・フィルタ
LRV 1、 3、 8、 2
LSL 1、 3、 8、 5
メーカー
質量流量
質量流量単位
対をなすパイプの ID
(内径)
メッセージ
1、 4、 2、 3、 5
1、 1、 4、 1、 3、 4
1、 4、 4、 5
1、 4、 4、 3
1、 3、 2、 4、 1、 1
1、 1、 4、 7 標準 /通常流量単位 1、 1、 4、 1、 2
1、 1、 4、 7、 2
1、 4、 3、 3
1、 4、 4、 8、 5 SV マッピング 1、 3、 6、 2
1、 3、 2、 4、 2
1、 3、 2、 3
1、 3、 4
1、 2、 4
1、 4、 1、 6
1、 4、 2、 4
1、 2、 2 URV 1、 3、 8、 1
1、 4、 3、 2、 3
1、 4、 3、 2、 4 USL 1、 3、 8、 4
1、 4、 4、 1
1、 1、 4、 2
1、 1、 4、 2、 2
1、 3、 5
1、 4、 4、 4
パルス出力
パルス出力試験
範囲値
レビュー
リビジョン番号
スケーリングされた
D/A トリム
セルフテスト
信号対トリガー比
特殊単位
ステータス
タグ
トータル
トータライザーコン
トロール
トランスミッタモー
ド
トリガーレベル
ユーザー定義単位
渦の離脱頻度
バリアブルマッピン
グ
流速
速度測定ベース
体積流量
溶液部材質
書込禁止
1、 4、 2、 2、 1
1、 4、 2、 2、 2
1、 3、 8
1、 5
1、 4、 4、 8
1、 2、 6
1、 2、 1、 5
1、 4、 3、 2、 2
1、 1、 4、 1、 3
1、 2、 1、 1
1、 3、 1
1、 1、 4、 4、 1
1、 1、 4、 4
1、 3、 2、 1
1、 4、 3、 2、 5
1、 1、 4、 1、 3、 3
1、 1、 4、 6
1、 3、 6
1、 1、 4、 3
1、 1、 4、 3、 3
1、 1、 4、 1
1、 4、 1、 4
1、 4、 4、 6
クイックスタートガイド 19
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クイックスタートガイド
注
設定の詳細については、製品リファレンスマニュアルを参照してください。
2018 年 4 月
20 Rosemount 渦流量計 8600 シリーズ
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2018 年 4 月
7 製品認定
IEC 60079-1、 EN 60079-1 に基づく耐圧防爆タイプ Ex d
耐圧防爆筐体タイプで保護されている伝送器は、電源を切ったときし
•
か開けることができません。
• デバイスへの取り付けには、適合する Ex d ケーブルグランドまたはブ
ランキングプラグを使用する必要があります。ハウジングに異なる表
記がなされている場合以外は標準電線管ねじフォームは 1/2 ~14 NPT
です。
IEC 60079-15 、EN60079-15 準拠のタイプ n 保護
機器の入口を閉じる際には、適切な Ex e または Ex n のケーブルグランドと
ブランキングプラグ、または適切なケーブルグランド (ATEX または IECEx
認証) とブランキング プラグ (EU 認証機関認定で IP66 定格) を使用する必
要があります。
クイックスタートガイド
7.1
7.2
7.3
EU 指令情報
該当するすべての欧州指令に本製品が準拠していることを示す CE 適合宣
言の詳細については、当社のウェブサイト
(www.emerson.com/rosemount ) を参照してください。印刷版のお求めは、
お近くの営業所までご連絡ください。
ATEX 指令
Emerson Process Management は、 ATEX 指令に適合しています。
欧州圧力機器指令 (PED)
Rosemount 8600D 渦流量計 ラインサイズ 40~ 200 mm
• 認定番号 4741-2014-CE-HOU-DNV
•
0575 または 0496
• モジュール H 適合査定
• PED 第 15 条に基づく流量計の CE 必須表示は、流管本体にあります。
• 流量計 カテゴリ I ~ III では、準拠査定手順にモジュール H を使用しま
す。
クイックスタートガイド 21
Page 22
クイックスタートガイド
Rosemount 8600D 渦流量計 ラインサイズ 25 mm
2018 年 4 月
Sound Engineering Practice
(SEP: 健全なエンジニアリングの
実 践 )
SEP である流量計は PED 範囲外であ
り、PED 準拠と表示することはできま
せん。
22 Rosemount 渦流量計 8600 シリーズ
Page 23
2018 年 4 月
8 危険場所適合規格
8.1 北米証明書
CSA 規格 (カナダ)
E6
防爆 – クラス 1 、ディビジョン 1 、グループ B 、C 、および D の本質
安全防爆
Ex d[ia] IIC T6 Gb / クラス I 、ゾーン 1 、AEx d[ia] IIC T6 Gb
クラス II/III 、ディビジョン 1 、 グループ E 、F 、および G での使用に
対する防塵防爆、
温度コード T6 (-50 °C ≤ Ta ≤ 70 °C)
未開梱; 二重シール;
筐体タイプ 4X / IP66
関連図面 08800-0112 に従って設置
I6
クラス I 、II 、III 、ディビジョン 1 、 グループ A 、B 、C 、D 、E 、F 、G
での使用に対する本質安全防爆
Ex ia IIC T4 Ga SECURITE INTRINSEQUE クラス I、ゾーン 0、AEx ia IIC T4
Ga。
クラス I 、ディビジョン 2 、グループ A 、B 、C 、および D に対するノ
ンインセンディブ
温度コード T4 (-50 °C ≤ Ta ≤ 70 °C)
4 ~ 20 mA HART 二重シール
筐体タイプ 4X / IP66
関連図面 08800-0112 に従って設置
クイックスタートガイド
複合的なカナダの認定 (CSA)
K6
E6 および I6 の組み合わせ
安全な使用に関する特別条件 (X) :
1. 90V 過渡抑制器を装着した場合は、装置は 500V 絶縁検
査に合格することはできません。設置時には、これを考
慮する必要があります。
カバーはアルミニウム合金製で、保護用にポリウレタン
2.
塗装仕上げが施されている場合があります。ただし、ゾ
ーン 0 に配置した場合は、衝撃や摩耗から保護するよう
に注意する必要があります。
装置を設置する場合はプロセス液の温度を十分に考慮し
3.
注意が必要です。装置の電気ハウジングの周囲温度はマ
ークされた保護タイプ温度範囲内である必要がありま
す。
クイックスタートガイド 23
Page 24
クイックスタートガイド
8.2 国際的な認定 (IECEx)
IECEx I.S. 認定
• IEC 60079-0: 2011
• IEC 60079-11: 2011-06
I7
証明書番号 IECEx BAS 12.0053X
Ex ia IIC T4 Ga (-60 °C ≤ Ta ≤+70 °C)
• Ui = 30 VDC
• Ii = 185mA
• Pi = 1.0W
• Ci = 0μ F
• Li = 0.97 mH
安全な使用に関する特別条件 (X):
1. 90V 過渡抑制器を装着した場合は、装置は 500V 絶縁検査
に合格することはできません。設置時には、これを考慮
する必要があります。
カバーはアルミニウム合金製で、保護用にポリウレタン
2.
塗装仕上げが施されている場合があります。ただし、ゾ
ーン 0 に配置した場合は、衝撃や摩耗から保護するよう
に注意する必要があります。
装置を設置する場合はプロセス液の温度を十分に考慮し
3.
注意が必要です。装置の電気ハウジングの周囲温度はマ
ークされた保護タイプ温度範囲内である必要がありま
す。
2018 年 4 月
IECEx タイプ「N 」認定
• IEC 60079-0: 2011
• IEC 60079-11: 2011-06
• IEC 60079-15: 2010
N7
証明書番号 IECEx BAS 12.0054X
Ex nA ic IIC T5 Gc (-40 °C ≤ Ta ≤ +70 °C)
最大使用電圧 = 42 VDC
安全な使用に関する特別条件 (X) :
1. 90V 過渡抑制器を装着した場合は、装置は 500V 絶縁検
査に合格することはできません。設置時には、これを考
慮する必要があります。
24 Rosemount 渦流量計 8600 シリーズ
Page 25
2018 年 4 月
IECEx ダクト認定
• IEC 60079-0: 2011
• IEC 60079-31: 2013
装置を設置する場合はプロセス液の温度を十分に考慮し
2.
注意が必要です。装置の電気ハウジングの周囲温度はマ
ークされた保護タイプ温度範囲内である必要がありま
す。
NF
認証: IECEx BAS 17.0018X
Ex tb IIIC T85°C Db (-20 °C ≤ Ta ≤ 70 °C)
最大使用電圧 = 42 VDC
安全な使用に関する特別条件 (X) :
エンクロージャは保護ポリウレタン塗装仕上げのアルミ
1.
合金で作ることもできます。ポリウレタン塗装仕上げは
静電気を起こす可能性があるので湿った布で清潔にして
ください。
装置を設置する場合はプロセス液の温度を十分に考慮し
2.
注意が必要です。装置の電気ハウジングの周囲温度はマ
ークされた保護タイプ温度範囲内である必要がありま
す。
クイックスタートガイド
IECEx 耐圧防爆認定
• IEC 60079-0: 2011
• IEC 60079-1: 2014
• IEC 60079-11: 2011
• IEC 60079-26: 2014
E7
証明書番号 IECEx DEK 11.0022X
一体型トランスミッタ (マーク付き): Ex db [ia] IIC T6...T2 Ga/Gb
リモートトランスミッタ (マーク付き): Ex db [ia Ga] IIC T6 Gb
リモートトランスミッタ (マーク付き): Ex ia IIC T6...T2 Ga
EPL Ga 圧電センサおよび熱電対の接続。
EPL Gb トランスミッタの筐体。
周囲温度範囲: -50°C ≤ Ta ≤ 70°C
電源: 最大 42 Vdc
トランスミッタ Um=250 V
温度データ:
クイックスタートガイド 25
Page 26
クイックスタートガイド
周辺温度 (°C) プロセス温度 °C T クラスセンサ
–50~ +70 –50~ +75 T6
–50~ +70 –50~ +95 T5
–50~ +70 –50~ +130 T4
–50~ +70 –50~ +195 T3
–50~ +70 –50~ +250 T2
リモート取付けセンサ : 保護タイプ Ex ia IIC の場合は、関連のモデル
8600D 渦流量計の電子機器に対してのみ接続します。相互接続ケー
ブルの最大長は 152 m (500 ft) です。
安全な使用に関する特別条件 (X) :
2018 年 4 月
耐炎ジョイントの寸法に関する詳細については、製造業
1.
者までお問い合わせください。
2. 流量計には A2-70 または A4-70 の特殊ファスナが付いて
います。
3. 「警告: 静電気帯電の危険あり」のマークの付いている装
置には厚さ 0.2 mm 以上の非導電塗装を使用することが
できます。エンクロージャの静電気帯電により発火する
ことがないように注意が必要です。
機器を設置するときには、プロセス流体の影響を考慮し
4.
て、トランスミッタの周囲温度が –50 °C ~ +70 °C の間に
なっていることをよく確認してください。周囲温度がこ
の範囲外の場合は、リモートトランスミッタを使用する
必要があります。
複合的な IECEx 認定
K7
E7、 I7、 N7、 NF の組み合わせ
8.3 中国における認定 (NEPSI)
防炎認定
• GB3836.1—2010
• GB3836.2—2010
• GB3836.4—2010
• GB3836.20—2010
E3
証明書番号 GYJ16.1280X
26 Rosemount 渦流量計 8600 シリーズ
Page 27
2018 年 4 月
Ex d ia IIC T6 Gb/Ga (-50 °C ≤ Ta ≤ +70 °C)
処理温度範囲:-202 °C ~ +427 °C
電源: 42 Vdc
最大:トランスミッタ Um = 250 V
安全な使用に関する特別条件 (X) :
トランスミッタとセンサの間の相互接続ケーブルの最大
1.
許容長は 152 m です。また、ケーブルは、Rosemount Inc
または Emerson Process Management Co., Ltd. 、または
Emerson Process Management Flow Technologies., Ltd に
よって提供されたものでなければなりません。
2. ケーブル入力部周辺の温度が +60°C を超える場合は、
+80°C 以上の定格を持つ適切な耐熱ケーブルを使用する
必要があります。
3. 耐炎ジョイントの寸法は、GB3836.2-2010 の表 3 で指定
されている最小または最大寸法とは異なります。詳しく
はメーカーにお問い合わせください。
4. 流量計には A2-70 または A4-70 の特殊ファスナが付いて
います。
非導電性塗装によるカバーの帯電のリスクを避けるた
5.
め、摩擦を与えないようにしてください。
現場で接地端子を適切にアースに接続する必要がありま
6.
す。
通電している状態で開けないでください。
7.
8. ケーブル入力部の穴には保護タイプ Ex db IIC の適切な入
力機器またはストッパプラグを接続し、これらケーブル
入力機器とストッパプラグは GB3836.1-2010 と
GB3836.2-2010 に準拠し独立した検査証明書を持つもの
を使用する必要があり、未使用の入力部の穴には保護タ
イプ Ex db IIC の耐炎ストッパプラグを装着する必要があ
ります。
装置の耐爆保護性能を維持するため、ユーザー自身が構
9.
成を変更することは禁じられています。いかなる故障も
メーカーから派遣された専門家による処置を受ける必要
があります。
電子系統の部品は、許容流体温度の影響を考慮して、許
10.
容周囲温度範囲内で使用するよう注意してください。
設置時、操作時および保守作業時は、ユーザーは製品取
11.
扱説明書の該当する要件と、GB3836.13-1997 「爆発性ガ
ス雰囲気における電気機器の使用パート 13: 爆発性ガス
雰囲気で使用する機器の修理およびオーバーホール」、
クイックスタートガイド
クイックスタートガイド 27
Page 28
クイックスタートガイド
I.S 認定
• GB3836.1– 2010
• GB3836.4– 2010
• GB3836.20– 2010
I3
証明書番号 GYJ17.1198X
Ex ia IIC T4 Ga (-60 °C ≤ Ta ≤ +70 °C)
安全な使用に関する特別条件 (X):
2018 年 4 月
GB3836.15-2000 「爆発性ガス雰囲気における電気機器の
使用パート 15: 危険区域 (鉱山を除く) における電気機器
の設置」、GB3836.16-2006 「爆発性ガス雰囲気における
電気機器の使用パート 16: 電気機器設置時 (鉱山を除く)
の検査および保守」、GB50257-1996 「爆発性雰囲気にお
ける電気機器と火災環境における電気装置設置作業の構
成および認可に関する規則」に従う必要があります。
• Ui = 30 Vdc
• Ii = 185 mA
• Pi = 1.0 W
• Ci = 0uF
• Li= 0.97mH
トランスミッタとセンサ間のケーブルはメーカーから提
1.
供されます。
2. 設置の間、ユーザーは GB3836.15-2000「爆発性ガス環境
で使用する電気装置、第 15 部:危険区域 (鉱山以外) での
電気的設備」の第 12.2.4 条に従う必要があります。
装置を設置する場合はプロセス液の温度を十分に考慮し
3.
注意が必要です。装置の電気ハウジングの周囲温度はマ
ークされた保護タイプ温度範囲内である必要がありま
す。
認定を受けた周辺機器と接続した場合に限り、渦流量計
4.
を爆発性雰囲気で使用することができます。接続方法
は、周辺機器と渦流量計のマニュアルに記載されている
要件に従う必要があります。
カバーは衝撃から保護する必要があります。
5.
非導電性塗装によるカバーの帯電のリスクを避けるた
6.
め、摩擦を与えないようにしてください。
接続にはシールド付きケーブルを使用し、シールドをア
7.
ースに接続することを推奨します。
28 Rosemount 渦流量計 8600 シリーズ
Page 29
2018 年 4 月
タイプ「n 」 認定
• GB3836.1– 2010
• GB3836.4– 2010
• GB3836.8– 2014
クイックスタートガイド
装置の耐爆保護性能を維持するため、ユーザー自身が構
8.
成を変更することは禁じられています。いかなる故障も
メーカーから派遣された専門家による処置を受ける必要
があります。
設置時、操作時および保守作業時は、ユーザーは製品取
9.
扱説明書の該当する要件と、GB3836.13-2013 「爆発性ガ
ス雰囲気における電気機器の使用パート 13: 爆発性ガス
雰囲気で使用する機器の修理およびオーバーホール」、
GB3836.15-2000 「爆発性ガス雰囲気における電気機器の
使用パート 15: 危険区域 (鉱山を除く) における電気機器
の設置」、GB3836.16-2006 「爆発性ガス雰囲気における
電気機器の使用パート 16: 電気機器設置時 (鉱山を除く)
の検査および保守」、GB50257-2014 「爆発性雰囲気にお
ける電気機器と火災環境における電気装置設置作業の構
成および認可に関する規則」に従う必要があります。
N3
証明書番号 GYJ17.1199X
Ex nA ic IIC T5 Gc (-40 °C ≤ Ta ≤ +70 °C)
最大使用電圧 42 Vdc
安全な使用に関する特別条件 (X) :
トランスミッタとセンサ間のケーブルはメーカーから提
1.
供されます。
装置を設置する場合はプロセス液の温度を十分に考慮し
2.
注意が必要です。装置の電気ハウジングの周囲温度はマ
ークされた保護タイプ温度範囲内である必要がありま
す。
3. 設置の間、ユーザーは GB3836.15-2000「爆発性ガス環
境で使用する電気装置、第 15 部:危険区域 (鉱山以外)
での電気的設備」の第 12.2.4 条に従う必要があります。
非導電性塗装によるカバーの帯電のリスクを避けるた
4.
め、摩擦を与えないようにしてください。
通電している状態で開けないでください。
5.
ケーブル入力部の穴は、適切なケーブル入力部で接続す
6.
る必要があります。ケーブル入力部は、 GB3836 および
Ex 認可証明書に従った Ex d/Ex e/Ex nA 設置要件を満た
クイックスタートガイド 29
Page 30
クイックスタートガイド
複合的な中国の認定 (NEPSI)
2018 年 4 月
す必要があります。設置方法では、機器が GB4208-2008
に従って保護レベル IP66 を確実に満たすことを確認す
る必要があります。
装置の耐爆保護性能を維持するため、ユーザー自身が構
7.
成を変更することは禁じられています。いかなる故障も
メーカーから派遣された専門家による処置を受ける必要
があります。
設置時、操作時および保守作業時は、ユーザーは製品取
8.
扱説明書の該当する要件と、GB3836.13-2013 「爆発性
ガス雰囲気における電気機器の使用パート 13: 爆発性ガ
ス雰囲気で使用する機器の修理およびオーバーホール」、
GB3836.15-2000 「爆発性ガス雰囲気における電気機器
の使用パート 15: 危険区域 (鉱山を除く) における電気
機器の設置」、GB3836.16-2006 「爆発性ガス雰囲気にお
ける電気機器の使用パート 16: 電気機器設置時 (鉱山を
除く) の検査および保守」、GB50257-2014 「爆発性雰囲
気における電気機器と火災環境における電気装置設置作
業の構成および認可に関する規則」に従う必要がありま
す。
K3
E3、 I3、 N3、および 防塵の組み合わせ
8.4 欧州における認定 (ATEX)
ATEX I.S. 認定
• EN 60079-0: 2012 +A11: 2013
• EN 60079-11: 2012
I1
証明書番号 Baseefa12ATEX0179X
ATEX マーキング: II 1 G Ex ia IIC T4 Ga (-60 °C ≤ Ta ≤ +70 °C)
• Ui = 30 VDC
• Ii= 185 mA
• Pi = 1.0 W
• Ci = 0uF
• Li = 0.97 mH
安全な使用に関する特別条件 (X):
30 Rosemount 渦流量計 8600 シリーズ
Page 31
2018 年 4 月
ATEX タイプ「 N」証明書
• EN 60079-0: 2012 +A11: 2013
• EN 60079-11: 2012
• EN 60079-15: 2010
クイックスタートガイド
1. 90V 過渡抑制器を装着した場合は、装置は 500V 絶縁検査
に合格することはできません。設置時には、これを考慮
する必要があります。
筐体は、アルミニウム合金製で、保護用にポリウレタン
2.
塗料仕上げが施されている場合があります。ただし、ゾ
ーン 0 環境に配置した場合は、衝撃や摩耗から保護する
ように注意する必要があります。
装置を設置する場合はプロセス液の温度を十分に考慮し
3.
注意が必要です。装置の電気ハウジングの周囲温度はマ
ークされた保護タイプ温度範囲内でなければなりませ
ん。
N1
証明書番号 Baseefa12ATEX0180X
ATEX マーキング: II 3 G Ex nA ic IIC T5 Gc (-40 °C ≤ Ta ≤ +70 °C)
最大使用電圧 = 42 Vdc
• Ui = 30 VDC
• Ii= 185 mA
• Pi = 1.0 W
• Ci = 0uF
• Li = 0.97 mH
安全な使用に関する特別条件 (X):
1. 90V 過渡抑制器を装着した場合は、装置は 500V 絶縁検
査に合格することはできません。設置時には、これを考
慮する必要があります。
装置を設置する場合はプロセス液の温度を十分に考慮し
2.
注意が必要です。装置の電気ハウジングの周囲温度はマ
ークされた保護タイプ温度範囲内である必要がありま
す。
ATEX ダスト認定
• EN 60079-0: 2012 + A11: 2013
• EN 60079-31: 2014
ND
証明書:BaseefaATEX17.0019X;
クイックスタートガイド 31
Page 32
クイックスタートガイド
II 2 D Ex tb IIIC T85°C Db (-20 °C ≤ Ta ≤ 70 °C)
最大使用電圧 = 42 VDC
安全な使用に関する特別条件 (X) :
ATEX 耐圧防爆認定
• EN 60079-0: 2012 + A11: 2013
• EN 60079-1: 2014
• EN 60079-11: 2012
• EN 60079-26: 2015
E1
証明書番号 DEKRA12ATEX0189X
一体型トランスミッタ (マーク付き): ATEX マーキング:
II 1/2 G Ex db [ia] IIC T6...T2 Ga/Gb
リモートランスミッタ (マーク付き ): ATEX マーキング:
II 2(1) G Ex db [ia Ga] IIC T6 Gb
リモートセンサ (マーク付き ): ATEX マーキング:
II 1 G; Ex ia IIC T6...T2 Ga
EPL Ga 圧電センサおよび熱電対の接続。
EPL Gb トランスミッタの筐体。
周囲温度範囲: -50°C ≤ Ta ≤ 70°C
最大使用電圧 = 42 Vdc
トランスミッタ Um = 250V
温度データ:
エンクロージャは保護ポリウレタン塗装仕上げのアル
1.
ミ合金で作ることもできます。ポリウレタン塗装仕上
げは静電気を起こす可能性があるので湿った布で清潔
にしてください。
装置を設置する場合はプロセス液の温度を十分に考慮
2.
し注意が必要です。装置の電気ハウジングの周囲温度
はマークされた保護タイプ温度範囲内である必要があ
ります。
2018 年 4 月
周辺温度 (°C)
–50~ +70 –50~ +75 T6
–50~ +70 –50~ +95 T5
–50~ +70 –50~ +130 T4
–50~ +70 –50~ +195 T3
32 Rosemount 渦流量計 8600 シリーズ
プロセス温度 °C T クラスセンサ
Page 33
2018
年 4 月
クイックスタートガイド
周辺温度 (°C) プロセス温度 °C T クラスセンサ
–50 ~+70 –50 ~+250 T2
リモート取り付けセンサ: 保護タイプ Ex ia IIC の場合は、関連のモデ
ル 8600D 渦流量計の電子機器に対してのみ接続します。
相互接続ケーブルの最大許容長は 152 m (500 ft) です。
安全な使用に関する特別条件 (X) :
耐炎ジョイントの寸法に関する詳細については、製造業
1.
者までお問い合わせください。
2. 流量計には A2-70 または A4-70 の特殊ファスナが付いて
います。
3. 「警告: 静電気帯電の危険あり」のマークの付いている装
置には厚さ 0.2 mm 以上の非導電塗装を使用することが
できます。エンクロージャの静電気帯電により発火する
ことがないように注意が必要です。
機器を設置するときには、プロセス流体の影響を考慮し
4.
て、トランスミッタの周囲温度が –50 °C ~ +70 °C の間に
なっていることをよく確認してください。周囲温度がこ
の範囲外の場合は、リモートトランスミッタを使用する
必要があります。
複合的な ATEX 認定
K1
E1、 I1、 N1、および ND の組み合わせ
8.5 ユーラシア適合 (EAC)
このセクションでは、関税同盟の技術規則の要件に関する遵守を扱ってい
ます。
• TR CU 020/2011—技術手段の電磁両立性
• TR CU 032/2013—過度の圧力の下で作動する機器の安全性について
• TR CU 012/2011—爆発の可能性がある雰囲気内での使用を目的とした
機器の安全性について
• GOST R IEC 60079-0-2011
• GOST R IEC 60079-1-2011
• GOST R IEC 60079-11-2010
• GOST R IEC 60079-15-2010
• GOST 31610.26-2002/IEC 60079-26:2006
クイックスタートガイド 33
Page 34
クイックスタートガイド
E8
耐圧防爆構造タイプ «d» 本質安全フローセンサ付き
一体型設置の Ex マーキング:
Ga/Gb Ex d [ia] IIC T6 X (-50°C ≤ Ta ≤ 70°C)
リモート設置の Ex マーキング:
電気パラメータ:最大直流電源電圧 (出力信号 4 ~20 mA HART/ パル
ス) 42 V
安全な使用に関する特別条件 (X) :
2018 年 4 月
電子機器モジュール:
•
1Ex d [ia Ga] IIC T6 Gb X (-50°C ≤ Ta ≤ 70°C)
• 流量センサ:0Ex ia IIC T6 Ga X (-50°C ≤ Ta ≤ 70°C)
1. Ex マーキング 0Ex ia IIC T6 Ga X、 Ga / Gb Ex d [ia] IIC T6 X
付きの流量計および Ex マーキング 1Ex d [ia Ga] IIC T6
Gb X 付きのトランスミッタを爆発性環境で接続すると
きは、IEC 60079-14-2011 の要件に従って作業してくだ
さい。外装ケーブルは最大周囲温度に合わせて設計され
ています。
リモート設置は流量計のメーカーから支給された専用の
2.
同軸ケーブルのみを使用して行ってください。
装置を設置する場合はプロセス液の温度を十分に考慮し
3.
注意が必要です。装置の電気ハウジングの周囲温度はマ
ークされた保護タイプ温度範囲内である必要がありま
す。
エンクロージャの静電気帯電により発火することがない
4.
ように注意が必要です。
I8
「本質安全回路」保護レベルタイプ «ia»
Ex マーキング: 0Ex ia IIC T4 Ga X
周囲温度範囲:パルス出力信号付き流量計、 4~ 20 mA /HART (-60°C
≤ Ta ≤ 70°C)
入力本質安全パラメータ 表 8-1:
出力信号
本質安全防爆パラメータ
(1)
Ui,
V 30
(1)
Ii、
mA 185
(1)
Pi、
W 1
Li、 uH 970
34 Rosemount 渦流量計 8600 シリーズ
4~ 20mA/HART パルス
Page 35
2018 年 4 月
クイックスタートガイド
入力本質安全パラメータ (続き) 表 8-1:
出力信号
本質安全防爆パラメータ
Ci、 nF 0
(1) 適用値 Ui、Ii は、最大入力パワー Pi に制限されます。 Ui、Ii の最大値は同時に
適用できません。
4 ~20mA/HART パルス
安全な使用に関する特別条件 (X) :
1. Ex マーキング 0Ex ia IIC T4 Ga X 付きの流量計の電源は、
電子機器の適切なサブグループの適合性保証のある本質
安全バリアを介してください。
2. Ex マーキング 0Ex ia IIC T4 Ga X が付いていて、特定のパ
ラメータの接続ケーブルが付属する流量計の本質安全回
路のインダクタンスとキャパシタンスは、爆発区域の側
の本質安全バリアに表示された最大値を超過することは
できません。
装置を設置する場合はプロセス液の温度を十分に考慮し
3.
注意が必要です。装置の電気ハウジングの周囲温度はマ
ークされた保護タイプ温度範囲内である必要がありま
す。
4. 90V 過渡抑制器を装着した場合は、装置は 500V 絶縁検
査に合格することはできません。設置時には、これを考
慮する必要があります。
カバーはアルミニウム合金製で、保護用にポリウレタン
5.
塗装仕上げが施されている場合があります。ただし、ゾ
ーン 0 環境に配置した場合は、衝撃や摩耗から保護する
ように注意する必要があります。
N8
保護タイプ «n» および「本質安全」レベル «ic»
Ex マーキング: 2Ex nA ic IIC T5 Gc X (-40°C ≤ Ta ≤ 70°C)
電気パラメータ:最大直流電圧 (出力 4 ~20 mA HART/ パルス) 42 V
安全な使用に関する特別条件 (X) :
装置を設置する場合はプロセス液の温度を十分に考慮し
1.
注意が必要です。装置の電気ハウジングの周囲温度はマ
ークされた保護タイプ温度範囲内である必要がありま
す。
2. 90V 過渡抑制器を装着した場合は、装置は 500V 絶縁検
査に合格することはできません。設置時には、これを考
慮する必要があります。
クイックスタートガイド 35
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クイックスタートガイド
K8
E8、 I8、 N8 の組み合わせ
8.6 Rosemount 8600D 適合宣言
2018 年 4 月
36 Rosemount 渦流量計 8600 シリーズ
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2018 年 4 月
クイックスタートガイド
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クイックスタートガイド
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38 Rosemount 渦流量計 8600 シリーズ
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