Rosemount ™1408A 液位流量伝送器 Manuals & Guides [ja]

クイック・スタート・ガイド
00825-0204-4480, Rev AB
2021 9
Rosemount™ 1408A レベルおよび流 量トランスミッタ
非接触型レーダー
本クイック・スタート・ガイドは、Rosemount 1408A、レベルおよ び流量トランスミッタの基本的なガイドラインについて説明して います。詳細な指示については、 1408A リファレンスマニュアル を参照してください。

1.1 安全上の注意事項

警告
安全設置および点検ガイドラインに従わない場合は、死亡または重 傷にいたる可能性があります。
送信器が有資格の要員により、該当する実施規則に準じて設定され ることを確認します。
装置は本クイックスタートガイドおよび参照マニュアルの指示通 りに使用します。そうでない場合、装置が備える保護機能を損なう 場合があります。
修理、例えばコンポーネントの交換などは安全性を脅かす場合があ るので、いかなる場合であっても許可されません。
警告
プロセスリークは、死亡または重傷を招く可能性があります。
送信器を慎重に取り扱います。
加圧する前にプロセスコネクタを取り付けて固定します。
トランスミッタの稼働中にプロセスコネクタを緩めたり外したり しようとしないでください。
2
警告
物理的アクセス
無許可者がエンドユーザの装置に著しい損害を与えたり、誤った設 定をしたりする潜在的な可能性があります。これは故意または過 失で行なわれる場合があり、それを防ぐ必要があります。
物理的なセキュリティはセキュリティプログラムの重要な一部で あり、システムを守るための基本です。無許可者による物理的アク セスを制限することでエンドユーザの資産を守ります。これは施 設内で使用するシステムすべてに当てはまることです。
注意
高温表面 トランスミッタとプロセスシールは、プロセス温度が高いと高温に
なることがあります。点検・修理する前に冷まします。
PTFE シールに傷を付けたり損傷したりしないように注意してくだ さい。
3

2 トランスミッタをタンクに取り付ける

T30

2.1 ブラケットを取り付ける

手順
1. 壁面/天井または他の平らな表面にブラケットを取り付けま す。
2. トランスミッタのねじ部にグリースを塗布します。
グリースは、その用途用に承認されていて、使われているエ ラストマーと適合性があるものとします。
4
3. トランスミッタをブラケットに固定します。
A
B
46 mm
36 mm
取付けオプション:
(A) 屋外設置用のアンテナ延長コード
(B) ロックナット
5

2.1.1 ブラケットの穴のパターン

7 (0.28)
11 (0.43)
50
(1.97)
Ø 7 (0.28)
30°
A A
2-1 : 穴のパターン
寸法はミリメートル(インチ)で示されています。

2.2 ねじ込み式接続部への取り付け

ユーザ設置場所の G1 プロセス接続部でのねじのはめ合いの必要な 長さについては、 2-2 を参照してください。
2-2 : ねじのはめ合いの長さ
A. 9~16 mm (0.35~0.63 in)
6

2.2.1 ねじ込み式フランジ接続への取り付け

19 mm
手順
1. タンクフランジに適切なソフトガスケットを配置します。
2. フランジをガスケットの上に配置します。
3. フランジとガスケットの選択に十分なトルクでボルトとナ
ットを締めます。
7
4. トランスミッタのねじ部にグリースを塗布します。
39 mm
トルク 35 N-m
グリースは、その用途用に承認されていて、使われているエ ラストマーと適合性があるものとします。
5. トランスミッタをタンクに取り付けます。
8

2.2.2 スレッドアダプタ版を取り付ける

41 mm
手順
1. サイトの手順に従って、焼き付き防止ペーストまたは PTFE テープを外側のねじ山に塗布し貼り付けます。
2. スレッドアダプタをタンクに取り付けます。
3. トランスミッタのねじ部にグリースを塗布します。
グリースは、その用途用に承認されていて、使われているエ ラストマーと適合性があるものとします。
9
4. トランスミッタをタンクに取り付けます。
39 mm
トルク 35 N-m

2.2.3 ねじ込み式接続部への取り付け

手順
1. トランスミッタのねじ部にグリースを塗布します。
グリースは、その用途用に承認されていて、使われているエ ラストマーと適合性があるものとします。
10
2. トランスミッタをタンクに取り付けます。
39 mm
トルク 35 N-m
11

3 電気接続を準備します

4
1
3
2BNWH
BK
BU
1
4
2
3
OUT2
L+
L
OUT1/IO-リンク

3.1 コネクタタイプ

M12 (A コード式)

3.2 電源

トランスミッタは、トランスミッタ端子で 1830 VDC で動作しま す。

3.3 出力

トランスミッタには、構成可能な 2 つの出力があります。
出力 1
デジタル出力 / IO リンクモード
出力 2 デジタル出力または 420 mA のアクティブなアナ
ログ出力

3.4 内部電力消費

2 W 未満 (24 VDC、出力なしでの通常動作時)
3.6 W 未満 (24 VDC、デジタル出力とアナログ出力がアクティブな 状態での通常動作時)

3.5 配線図

3-1 : 接続
12
3-1 : ピン割り当て
2: OUT2 4: OUT1
4
1
3
2BNWH
BK
BU
L+
L
A
2: OUT2 4: OUT1
4
1
3
2BNWH
BK
BU
L+
L
C
2: OUT2 4: OUT1
4
1
3
2BNWH
BK
BU
L+
L
D
4
1
3
2BNWH
BK
BU
L+
L
2: OUT2 4: OUT1
B
ピン 配線の色
1 BN
2 WH
3 BU
4 BK
(1)
IEC 60947-5-2
(1)
に準拠。
3-2 : 回路の例
信号
L+ 24 V
OUT2
デジタル出力または 420 mA の アクティブなアナログ出力
L- 0 V
OUT1/ IO リンク
デジタル出力または IO リンクモード
13
A.
デジタル出力
B.
デジタル出力
C.
デジタル出力
D.
デジタル出力
PnP×2 NpN×2 PnP×1 / NpN×1 /
アナログ出力
アナログ出力
×1
×1

4 トランスミッタの電源を入れる

前提条件
手順
電源が切れていることを確認します。
1.
2. M12 コネクタを入れてきつく締めます。
推奨トルクについては、メーカーの取扱説明書を参照してく ださい。
3. 電源を接続します。
14

5 トランスミッタを IO リンクに接続する

IO リンクデバイスは、IO-Link USB Communicator を使って、IO リン クマスターまたは IO リンクマスターを介して設定できます。
手順
構成ソフトウェアを起動してトランスミッタを接続します。
5-1 : IO-Link USB Communicator を使った接続
5-2 : IO リンクマスターを使った接続
5-3 : PLC を使った接続
15

6 お好きな構成ツールでスタートしましょう

6.1 IO リンク構成ツール

:
Rosemount IO-Link Assistant (アクセサリとして提供)
FDT® フレームアプリケーション (PACTware など)

6.2 Rosemount IO-Link Assistant

6.2.1 最新の IODD ファイルを取得する

Rosemount IO-Link Assistant ソフトウェアは、ご使用のデバイスカ タログの最新の IODD をチェックしてダウンロードできるようにし ます。
前提条件
オンラインで更新するには、インターネット接続が必要です。
手順
1.
アイコンをクリックします。
2. Vendor」リストから「Rosemount Inc.」を選択肢、インス
トール/更新するデバイスのチェックボックスをオンにしま す。
または、すでにダウンロードした IODD zip ファイルを見つけ て、「Open」を選択します。
3. OK」を選択します。
16

6.3 FDT®/DTM フレームワーク

6.3.1 IODD ファイルをダウンロードする

手順
1. IODDFinder ポータル (Ioddfinder.io-link.com) から IODD をダ ウンロードします。
2. IODD パッケージを解凍します。

6.3.2 FDT®/DTM フレームワークに IODD を統合する

IODD FDT/DTM 環境 (PACTware など) に統合するには、IODD DTM Interpreter が必要です。
前提条件
IODD DTM Interpreter は通常、FDT/DTM ソフトウェア・インストー ル・パッケージに同梱されています。
Emerson.com/Rosemount1408A からもダウンロードできます。
手順
1. IODD DTM Interpreter ソフトウェアを起動します。
17
2. Add IODD」を選択します。
3. IODD ファイル (.xml) を見つけて「Open」を選択します。
4. 構成ツールを起動してデバイスカタログを更新します。
助けが必要?
起動時に新しい DTM が自動的に追加されなかった場合は、
View Device CatalogUpdate Device Catalog」の順に
選択します。
18

7 基本ステップを実行する

7.1 工学単位を設定する

手順
1. Menu」の「Parameter Basic Setup」を選択します。
2. Engineering Units」リストから「Metric」または「Imperial
を選択します。
3. Write to device」を選択します。

7.2 基準高さを入力する

手順
1. Menu」の「Parameter Basic Setup」を選択します。
2. 基準高さを入力します。
3. Write to device」を選択します。
19

7.2.1 基準高さ

A
B
C
D
A
B
C
デバイスの基準点とゼロレベル間の長さ
7-1 : 基準高さ
A.
デバイスの基準点
B.
基準高さ
C.
ゼロレベル
D. 15 mm (0.6 in)

7.3 アナログ出力を構成する

液位または体積流量を 420 mA 信号として出力するようにトラン スミッタを設定できます。
手順
1. 「Menu」で「Parameter OUT2 Analog Output」を選択しま す。
2. OUT2 Configuration」リストから「Analog Output 4-20 mA を選択します。
3. Analog Control Variable」リストから「Level」または「Volume Flow」を選択します。
4. Alarm Mode」リストから「Low Alarm」または「High Alarm」を選択します。
20
5. Analog Range Values」を選択し、「Upper Range Value (20 mA)」または「Lower Range Value (4 mA)」に必要な値を入力
します。
6. Write to device」を選択します。

7.4 デジタル出力を構成する

上限と下限の切り替え信号を出力するようにトランスミッタを設 定できます (同じピンを使用)。
手順
1. Menu」の「Parameter Basic Setup」を選択します。
2. Digital Outputs P-n」リストから「PnP」または「nPn」を選
択します。
3. OUT1 Digital Output」または「OUT2 Digital Output」を選 択します。
4. OUT1 Configuration」または「OUT2 Configuration」リストか ら「Digital Output Normally Open」を選択します。
5. DO Control Variable」リストから「Level」または「Volume Flow」を選択します。
6. Set Point Configuration」を選択し、アラームパラメータを 必要な値に設定します。
7. Write to device」を選択します。

7.5 体積流量測定を設定する

手順
1. Menu」で「Volume Flow」を選択します。
2. Volume Flow Calculation Method」リストから、必要な方法を
選択します。以下から選択します。
リニアリゼーション テーブル
21
パーシャルフルーム
カファギ-ベンチュリフルーム
3. Volume Flow Table/FormulaSet Point Configuratio」を選択
し、パラメータを必要な値に設定します。
4. Write to device」を選択します。
22

8 製品証明書

改訂 1.7

8.1 EU 指令情報

EU 適合宣言書の写しは、クイック・スタート・ガイドの最後にあり ます。EU 適合宣言書の最新版は Emerson.com/Rosemount で見る ことができます。

8.2 通常使用区域に関する証明書

トランスミッタは標準として、連邦労働安全衛生局 (OSHA) の認定 を受けた国家認定試験機関 (NRTL) によって、設計が基本的な電気 的、機械的、および防火要件を満たしていることを確認するための 検査および試験が実施されています。
証明書
規格
汚染度
設置カテゴリ DC 供給
温度 -40 °C ~ +80 °C
マーク 18-30 VDC、3.6W
本デバイスは、電気エネルギー回路の最大量に上限がある電源装置 のみで給電してください。CAN/CSA-C22.2 No. 61010-1-12 / UL 規 格 No. 61010-1 ( 3 版) 第 6.3.1/6.3.2 章および第 9.4 章、または
CSA 223/UL 1310 に従った class 2 に準拠した 30 VDC 出力。
80031621
CAN/CSA-C22.2 No. 61010-1-12, UL 規格 No. 61010-1
2

8.3 電気通信規格への準拠

アンテナ延長コードが取り付けられた Rosemount 1408A は屋外ま たは筐体内での液位測定用デバイスです。筐体内 (金属製、鉄筋コ
23
ンクリート製、またはガラス繊維製のタンク、あるいは同等の減衰 材料で製造された同様の筐体構造体) で測定に使用する場合は、ア ンテナ延長コードは使わなくてもかまいません。
ハードウェアバージョン識別番号(HVIN)は 1408L です。
測定の原理
周波数変調連続波(FMCW)、80 GHz
最大出力電力
3 dBm (2 mW)
周波数範囲
7781 GHz

8.4 FCC

注: この装置はテスト済みであり、FCC 規則のパート 15 に基づくク ラス B デジタルデバイスの制限に準拠していることが確認されて います。これらの制限は、住宅地での設置で有害な干渉から適切に 保護するように設計されています。この機器は無線周波数エネル ギーを生成、使用、および放射する可能性があり、指示に従って設 置および使用されない場合、無線通信に有害な干渉を引き起こす可 能性があります。ただし、特定の設置状況で干渉が発生しないとい う保証はありません。この機器がラジオやテレビの受信に有害な 干渉を引き起こしている場合は、機器の電源をオフにしてからオン にすることで判断できます。次の 1 つ以上の方法で干渉を修正す ることをお勧めします。
受信アンテナの向きや位置を変えます。
機器と受信機の距離を大きくします。
受信機が接続されているものとは異なる回路のコンセントに機
器を接続します。
販売店または経験豊富なラジオ/テレビ技術者に相談します。
24
FCC ID K8C1408L

8.5 IC

このデバイスは、カナダ政府産業省のライセンス適用免除 RSS 基準 に準拠してます。操作は以下の条件の対象となります:
1. 本機器は有害な干渉を引き起こすことはありません。
2. 本機器は、あらゆる 受信した干渉を受容する必要があり、そ
れには望ましくない 動作を引き起こす可能性のある干渉も 含みます。
3. LPR デバイスの設置は、製造元の指示に厳密に従って、訓練 を受けた設置者が行う必要があります。
4. このデバイスの使用は、「干渉なし、保護なし」に基づいて います。つまり、ユーザーは、このデバイスを妨害または損 傷する可能性のある同じ周波数帯の高出力レーダーの影響 を受け入れるものとします。ただし、プライマリライセンス 運用を妨げていることが判明したデバイスは、ユーザーの負 担で取り除く必要があります。
5. このデバイスの設置者/ユーザーは設置場所がブリティッシ ュコロンビア州ペンチクトン近くのドミニオン電波天文台 (DRAO) から少なくとも 10 km 離れていることを確認してく ださい。DRAO の座標は緯度 49°1915N、経度 119°3712 W です。この 10 km の距離をみたさないデバイス (ブリティッ シュコロンビア州のオカナガン・ヴァレー内のデバイスな ど) の場合、設置者/ユーザーは機器を設置または運用する前 に DRAO の局長と調整を図り、書面による同意を得る必要が あります。DRAO の局長の連絡先は 250-497-2300 (電話) ま たは 250-497-2355 (ファックス) です (またはカナダ産業 省・規制基準の局長に連絡してもかまいません)。
証明書
25
2827A-1408L

8.6 無線機器指令 (RED) 2014/53/EU および無線機器規則 S.I. 2017/1206

屋外での設置
アンテナ延長コードを取り付ける場合、Rosemount 1408A ETSI EN 302 729 および EN 62311 に準拠します。
責任ある国の規制当局から特別な許可が与えられていない限り、電 波天文学サイトから 4 km 以上離れた距離に設置してください(電 波天文学サイトのリストは www.craf.eu にあります)。
電波天文学サイトの周囲 4 km から 40 km の間で、LPR アンテナの 高さが地上 15 m を超えてはなりません。
密閉タンク
アンテナ延長コードを取り付けない場合、Rosemount 1408A ETSI EN 302 372 および EN 62311 に準拠します。
本デバイスは密閉タンク (金属製、鉄筋コンクリート製のタンク、 または同等の減衰材料で製造された同様の筐体構造体) に設置する 必要があります。ETSI EN 302 372 (附属書 E) の要件に従って設置し てください。
干渉信号の影響下の性能
デバイスへの干渉信号の影響をカバーするレシーバーテストの場 合、パフォーマンス基準には、ETSI TS 103361 [6]に基づく少なくと も次のレベルのパフォーマンスがあります。
性能基準:距離測定中の経時的な測定値の変動 Δd
性能レベル: Δd ≤ ± 2 mm

8.7 無線/EMC 韓国

登録番号
26
R-R-Rtr-1408

8.8 無線/EMC オーストラリアおよびニュージーランド

Rosemount 1408A は、1992 年無線通信法と 1997 年無線通信法下で 制定された関連 ACMA 規格の要件、および 1989 年ニューじーらー んど無線通信法下で制定された関連規格の要件に準拠しています。
ニュージーランドの場合、Rosemount 1408A は密閉タンク (金属製、 鉄筋コンクリート製のタンク、または同等の減衰材料で製造された 同様の筐体構造体) に設置する必要があります。
27

8.9 EU 適合性宣言書

8-1 : EU 適合性宣言書
28
29
30
31
Emerson.com
詳細は、
©
2022 Emerson 無断複写・転載を禁じます。
Emerson の販売条件は、ご要望に応じて提
供させていただきます。Emerson のロゴ は、 Emerson Electric Co. の商標およびサー ビスマークです。Rosemount は、Emerson 系列企業である一社のマークです。他のす べてのマークは、それぞれの所有者に帰属 します。
をご覧ください。
*00825-0204-4480*
クイック・スタート・ガイド
00825-0204-4480, Rev. AB
2021 9
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