このたびは、V-PianoGrandをお買い上げいただきましてありがとうございます。
アコースティック・ピアノは、コンサートの中心的存在で、
「楽器の王様」の名にふさわしい楽器です。
V-PianoGrandは、アコースティック・ピアノの良さを十分に継承しながら、
さらに魅力的なピアノの楽しみかたを、
演奏するすべてのプレーヤーにお届けいたします。
「マイピアノ」で演奏する喜び
V-Piano Grand では、調律やハンマーの硬さなどを自由に調整し、
自分だけのピアノ「マイピアノ」を作り出すことができます。
曲の途中で音を変えるなど、曲や演奏スタイルに合わせてピアノの
音を変えることができます。
未来志向のピアノ音色
スタンダードなピアノの音(ビンテージ・ピアノ)はもちろん、ア
コースティック・ピアノでは物理的な制約により不可能だった全弦
銀巻線など、未来志向のピアノの音(バンガード・ピアノ)まで、
さまざまなピアノ・サウンドを楽しむことができます。
クラシック曲も、バンガード・ピアノで弾くと一味違った演奏が楽
しめます。
自分の演奏を客席で
V-Piano Grand には、自分の演奏を録音して、そのままの状態で
再生する機能があります。
ステージ上で弾いたばかりの演奏を、リスナーのポジションでじっ
くりチェックすることができるのです。
演奏内容だけでなく、再生環境も含めてチェックすることができる
ため、リハーサルのときから V-Piano Grand ならではの威力を発
揮します。
3
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(P.4)と「使用上のご注意」(P.7)をよ
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
このマークは、注意喚起シンボルです。取扱説明書
などに、一般的な注意、警告、危険の説明が記載さ
れていることを表わしています。
このマークは、機器の内部に絶縁されていない「危
険な電圧」が存在し、感電の危険があることを警
告しています。
マークについて
この機器に表示されているマークには、次のような意味があります。
注意:
感電防止のため、パネルやカバーを外さないでくださ
い。この機器の内部には、お客様が修理/交換できる
部品はありません。
修理は、お買い上げ店またはローランドお客様相談セ
ンターに依頼してください。
注意
感電の恐れがあります。
キャビネットをあけないでください。
以下の指示を必ず守ってください
取扱いを誤った場合に、使用者が
傷害を負う危険が想定される場合
および物的損害のみの発生が想定
される内容を表わしています。
※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大
損害を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が
死亡または重傷を負う可能性が想
定される内容を表わしています。
注意の意味について 警告と
図記号の例
は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜くこ
と」を表わしています。
は、注意(危険、警告を含む)を表わしています。
具体的な注意内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を表わし
ています。
は、禁止(してはいけないこと)を表わしています。
具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
警告
注意
くお読みください。また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、取扱説明書をよくお読みくださ
い。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてください。
安全上のご注意
002a
● この機器を分解したり、改造したりしないでくださ
い。
....................................................................................................................
003
● 修理 / 部品の交換などで、取扱説明書に書かれていな
いことは、絶対にしないでください。必ずお買い上げ
店またはローランドお客様相談センターに相談してく
ださい。
....................................................................................................................
004
● 次のような場所に設置しないでください。
....................................................................................................................
○ 温度が極端に高い場所 ( 直射日光の当たる場所、
暖房機器の近く、発熱する機器の上など )
○ 水気の近く ( 風呂場、洗面台、濡れた床など ) や
湿度の高い場所
○ 湯気や油煙が当たる場所
○ 塩害の恐れがある場所
○ 雨に濡れる場所
○ ほこりや砂ぼこりの多い場所
○ 振動や揺れの多い場所
4
警告 警告
005b
● この機器を設置した後は、キャスター・カップを使っ
てキャスターを固定してください。
....................................................................................................................
007
● この機器を、ぐらつく台の上や傾いた場所に設置しな
いでください。必ず安定した水平な場所に設置してく
ださい。
....................................................................................................................
008a
● 電源プラグは、必ず交流(AC)100V の電源コンセ
ントに差し込んでください。
....................................................................................................................
008e
● 電源コードは、必ず付属のものを使用してください。
また、付属の電源コードを他の製品に使用しないでく
ださい。
....................................................................................................................
安全上のご注意
警告
009
● 電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上に重い
ものを載せたりしないでください。電源コードに傷が
つき、ショートや断線の結果、火災や感電の恐れがあ
ります。
....................................................................................................................
010
● この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アンプ、ス
ピーカーと組み合わせて使用した場合、設定によって
は永久的な難聴になる程度の音量になります。大音量
で、長時間使用しないでください。万一、聴力低下や
耳鳴りを感じたら、直ちに使用をやめて専門の医師に
相談してください。
....................................................................................................................
011
● この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針金な
ど)や液体(水、ジュースなど)を絶対に入れないで
ください。また、この機器の上に液体の入った容器
(花びんなど)を置かないでください。ショートや誤
動作など、故障となることがあります。
....................................................................................................................
012a
● 次のような場合は、直ちに電源を切って電源コードを
コンセントから外し、お買い上げ店またはローランド
お客様相談センターに修理を依頼してください。
○ 電源コードやプラグが破損したとき
○ 煙が出たり、異臭がしたとき
○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりしたとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき
○ 機器に異常や故障が生じたとき
....................................................................................................................
013
● お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様の取り扱
いやいたずらに注意してください。必ず大人のかた
が、監視/指導してあげてください。
....................................................................................................................
014
● この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を与えな
いでください。
....................................................................................................................
015
● 電源は、タコ足配線などの無理な配線をしないでくだ
さい。特に、電源タップを使用している場合、電源
タップの容量(ワット/アンペア)を超えると発熱
し、コードの被覆が溶けることがあります。
....................................................................................................................
016
● 外国で使用する場合は、お買い上げ店またはローラン
ドお客様相談センターに相談してください。
....................................................................................................................
023
● CD-ROM を、一般のオーディオ CD プレーヤーで再
生しないでください。大音量によって耳を痛めたり、
スピーカーを破損する恐れがあります。
....................................................................................................................
024
● 電源コードのアースを確実に取り付けてください。感
電の恐れがあります(P.18)。
注意
101a
● この機器は、風通しのよい、正常な通気が保たれてい
る場所に設置して、使用してください。
....................................................................................................................
102b
● 電源コードを機器本体やコンセントに抜き差しすると
きは、必ずプラグを持ってください。
....................................................................................................................
103a
● 定期的に電源プラグを抜き、乾いた布でゴミやほこり
を拭き取ってください。また、長時間使用しないとき
は、電源プラグをコンセントから外してください。電
源プラグとコンセントの間にゴミやほこりがたまる
と、絶縁不良を起こして火災の原因になります。
....................................................................................................................
104
● 接続したコードやケーブル類は、繁雑にならないよう
に配慮してください。特に、コードやケーブル類は、
お子様の手が届かないように配慮してください。
....................................................................................................................
106
● この機器の上に乗ったり、機器の上に重いものを置か
ないでください。
....................................................................................................................
107b
● 濡れた手で電源コードのプラグを持って、機器本体や
コンセントに抜き差ししないでください。
....................................................................................................................
108d(改)
● この機器は大変重いので、本機を移動するときは、必
ず無理なく確実に持ち運べる人数で行ってください。
このとき、手をはさんだり、足の上に落とさないよう
に注意してください。
移動するときは以下のことを確認してください。
○ 機器本体と脚、スタンドを固定しているボルトが
ゆるんでいないか、確認する。ゆるんでいる場合
は、しっかり固定する。
○ 電源コードを外す。
○ 外部機器との接続を外す。
○ フタを閉じる。
○ 大屋根を閉じる。
○ 譜面立てを倒す。
....................................................................................................................
109a
● お手入れをするときには、電源を切って電源プラグを
コンセントから外してください(P.18)。
....................................................................................................................
110a
● 落雷の恐れがあるときは、早めに電源プラグをコンセ
ントから外してください。
....................................................................................................................
....................................................................................................................
5
安全上のご注意
注意 注意
116b
● 下記の可動部を操作するときは、指などをはさまない
ように、注意して行なってください。
小さいお子様が使用されるときは、大人のかたが監視
/指導してください。
○ 大屋根(P.15)
○ フタ(P.17)
○ 譜面立て(P.17)
○ 突き上げ棒(P.16)
....................................................................................................................
117(選択)
● ピアノ椅子を使用するときは、必ず次の事項を守って
ください。
1
○ ピアノ椅子で遊んだり、踏み台にしない。
2
○ 2 人以上で腰掛けない。
3
○ 腰掛けたままで、高さ調節しない。
4
○ ピアノ椅子の脚を止めているボルトが緩んでいた
ら、腰掛けない。(緩みがあるときは随時付属の
工具で締め直してください)
6
○ シート下の隙間(昇降装置の金属部)には絶対に
手を入れないでください。手を挟んだりけがをし
たりする恐れがあります。
....................................................................................................................
118d(改)
● 下記のような小さな部品を取り外している場合は、小
さなお子様が誤って飲み込んだりすることのないよう
お子様の手の届かないところへ保管してください。
○ 各種取り付け用ネジ類
○ 各種コード・クランプ類
○ ヘッドホン・フックの蝶ネジ
....................................................................................................................
6
使用上のご注意
電源について
301
● 本機を冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなどのインバー
ター制御の製品やモーターを使った電気製品が接続されている
コンセントと同じコンセントに接続しないでください。電気製
品の使用状況によっては、電源ノイズにより本機が誤動作した
り、雑音が発生する恐れがあります。電源コンセントを分ける
ことが難しい場合は、電源ノイズ・フィルターを取り付けてく
ださい。
307
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、
必ずすべての機器の電源を切ってください。
308
● 電源スイッチを切った後、本機上の LCD や LED などは消えま
すが、これは主電源から完全に遮断されているわけではありま
せん。完全に電源を切る必要があるときは、この機器の電源ス
イッチを切った後、コンセントからプラグを抜いてください。
そのため、電源コードのプラグを差し込むコンセントは、この
機器にできるだけ近い、すぐ手の届くところのものを使用して
ください。
設置について
351
● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを持つ機
器があると、ハム(うなり)を誘導することがあります。この
場合は、この機器との間隔や方向を変えてください。
352a
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレビ画面
に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることがあります。こ
の場合は、この機器を遠ざけて使用してください。
352b
● 携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着信時や
発信時、通話時に本機から雑音が出ることがあります。この場
合は、それらの機器を本機から遠ざけるか、もしくは電源を
切ってください。
354b
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め切った車
内などに放置しないでください。また、至近距離から照らす照
明器具(ピアノ・ライトなど)や強力なスポット・ライトで長
時間同じ位置を照射しないでください。変形、変色することが
あります。
355b
● 極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつく(結
露)ことがあります。そのまま使用すると故障の原因になりま
すので、数時間放置し、結露がなくなってから使用してくださ
い。
356
● 本機の上にゴム製品やビニール製品などを長時間放置しないで
ください。変形、変色することがあります。
358
● 鍵盤の上に物を置いたままにしないでください。発音しなくな
るなどの故障の原因になります。
359
● 本機にシールなどを貼らないでください。はがす際に外装の仕
上げを損なうことがあります。
361
● 本機の上に水の入った容器(花びんなど)、殺虫剤、香水、アル
コール類、マニキュア、スプレー缶などを置かないでください。
また、表面に付着した液体は、すみやかに乾いた柔らかい布で
拭き取ってください。
お手入れについて
401c(改)
● 本機の塗装は鏡面仕上げになっており、美しい表面は、高級木
工家具同様デリケートですので、正しい定期的なお手入れが必
要です。必ず以下にしたがってお手入れをしてください。
○ お手入れは、柔らかい布やピアノ用の毛ばたきで軽く拭い
てください。
小さな砂ぼこりでも、強く拭くと細かなすり傷がつくこと
がありますのでご注意ください。
○ 仕上げ面の艶がなくなってきたときは、付属の外装手入れ剤
を含ませた柔らかい布でムラなく拭きあげてください。
市販の各種洗剤や外装手入れ剤は、塗装面を変質させ、ひび
割れなどの原因となりますので使用しないでください。ま
た、化学ぞうきんは使わないでください。
402
● 変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアルコール
類は、使用しないでください。
403
● 本機のペダルは真鍮製です。
真鍮は酸化し、黒ずむ性質があります。酸化した場合のお手入
れは、市販の金属みがきをご使用ください。
修理について
451a
● お客様がこの機器を分解、改造された場合、以後の性能につい
て保証できなくなります。また、修理をお断りする場合もあり
ます。
452
● 修理に出される場合、記憶した内容が失われることがあります。
大切な記憶内容は、USB メモリーに保存するか、記憶内容をメ
モしておいてください。修理するときには記憶内容の保存に細
心の注意を払っておりますが、メモリー部の故障などで記憶内
容が復元できない場合もあります。失われた記録内容の修復に
関しましては、補償も含めご容赦願います。
453b
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持する
ために必要な部品)を、製造打切後 8 年間保有しています。こ
の部品保有期間を修理可能の期間とさせていただきます。なお、
保有期間が経過した後も、故障箇所によっては修理可能の場合
がありますので、お買い上げ店、またはローランドお客様相談
センターにご相談ください。
7
使用上のご注意
その他の注意について
551
● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、失われ
ることがあります。失っても困らないように、大切な記憶内容
はバックアップとして USB メモリーに保存しておいてくださ
い。
552
● 本体メモリー、USB メモリーの失われた記憶内容の修復に関し
ましては、補償を含めご容赦願います。
553
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子など
に過度の力を加えないでください。
554
● ディスプレイを強く押したり、叩いたりしないでください。
555
● ディスプレイから多少音がすることがありますが、故障ではあ
りません。
556
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラグを
持ってください。
557
● この機器は多少発熱することがありますが、故障ではありませ
ん。
558a
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからないように、
音量に十分注意してください。ヘッドホンを使用すれば、気が
ねなくお楽しみいただけます。
558e
● 演奏時の打鍵音や振動は床や壁を通じて意外によく伝わります。
特にヘッドホン使用時の演奏は、隣近所に迷惑がかからないよ
うに注意しましょう。
559b
● 輸送や引っ越しをするときは、機器を緩衝材などで十分に梱包
してください。そのまま移動すると、傷、破損、故障などの原
因となります。
560
● 譜面立てを使用するときは、譜面立てに強い力を加えないでく
ださい。
562
● 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。抵抗入りの
ケーブルを使用すると音が極端に小さくなったり、まったく聞
こえなくなる場合があります。抵抗の入っていない接続ケーブ
ルをご使用ください。
他社製の接続ケーブルをご使用になる場合、ケーブルの仕様に
つきましては、ケーブルのメーカーにお問い合わせください。
565
● ペットなどの小動物を本機上(特に鍵盤の上)に載せたままで
鍵盤蓋を開閉しないでください。本機の構造上、ペットなどの
小動物が内部へ入ってしまうことがあります。そのような場合
は、直ちに電源を切って電源コードをコンセントから外し、お
買い上げ店またはローランドお客様相談センターにご相談くだ
さい。
CD / DVD の取り扱い
801
● ディスクの裏面(信号面)に触れたり、傷をつけたりしないで
ください。データの読み出しがうまくいかないことがあります。
ディスクの汚れは、市販の専用クリーナーでクリーニングして
ください。
著作権について
C-01
● 第三者の著作物(音楽作品、映像作品、放送、実演、その他)
の一部または全部を、権利者に無断で録音、録画、複製あるい
は改変し、配布、販売、貸与、上演、放送などを行うことは法
律で禁じられています。
C-01
● 第三者の著作権を侵害する恐れのある用途に、本製品を使用し
ないでください。お客様が本製品を用いて他者の著作権を侵害
しても、当社は一切責任を負いません。
C-03
● 製品に内蔵、付属されたコンテンツ(音色波形データ、スタイル
データ、伴奏パターン、フレーズデータ、オーディオループ、画
像データなど)の著作権は当社および/またはアトリエビジョン
株式会社が保有しています。
C-03
● 製品に内蔵、付属されたコンテンツを素材として、お客様が新
たな作品を制作、演奏、録音、配布をすることに関しては、当
社および/またはアトリエビジョン株式会社の許諾を必要とし
ません。
C-03
● 製品に内蔵、付属されたコンテンツを、そのまま、もしくは酷
似した形態で取り出し、別の記録媒体に固定して配布したり、
コンピュータネットワークを通じて公開したりすることはでき
ません。
● MMP(Moore Microprocessor Portfolio)はマイクロプロ
セッサーのアーキテクチャーに関する TPL(Technology
Properties Limited)社の特許ポートフォリオです。当社は、
TPL 社よりライセンスを得ています。
● MPEG Layer-3 オーディオ圧縮技術は、Fraunhofer IIS 社と
THOMSON multimedia 社よりライセンスを得ています。
T-04
● MIDI は社団法人音楽電子事業協会(AMEI) の登録商標です。
T-05
●GM( )、GM2( )は、社団法人 音楽電子事業協
会(AMEI)の登録商標です。
3a
● Roland、GS、V-Piano は、日本国およびその他の国における
ローランド株式会社の登録商標または商標です。
T-01
● 文中記載の会社名及び製品名は、各社の登録商標または商標で
す。
外部メモリーの取り扱い
704
● USB メモリーは、確実に奥まで差し込んでく
ださい。
705
● USB メモリーの端子の部分に触れたり、汚し
たりしないでください。
708
● USB メモリーは精密な電子部品で作られてい
ますので、取り扱いについては次の点に注意し
てください。
○ 静電気による破損を防ぐため、取り扱う前に身体に帯電し
ている静電気を放電しておく。
○ 端子部に手や金属で触れない。
○ 曲げたり、落としたり、強い衝撃を与えたりしない。
○ 直射日光の当たる場所や、閉め切った自動車の中などに放
置しない。
○ 水に濡らさない。
○ 分解や改造をしない。
8
目次
安全上のご注意................................................................................................................................ 4
使用上のご注意................................................................................................................................ 7
各部の名称とはたらき ................................................................................................................. 12
フロント・パネル.................................................................................................................................................12
ジャック・パネル 1(本体底面左側)................................................................................................................13
ジャック・パネル 2(本体上部)........................................................................................................................14
演奏する前に................................................................................................................................. 15
大屋根を開ける/閉める .....................................................................................................................................15
譜面立てを立てる.................................................................................................................................................17
フタを開ける/閉める .........................................................................................................................................17
電源コードを接続する .........................................................................................................................................18
電源を入れる/切る.............................................................................................................................................18
音の大きさを調節する .........................................................................................................................................19
ペダルについて.....................................................................................................................................................20
ヘッドホンを接続する .........................................................................................................................................21
ヘッドホン・フックを使う .....................................................................................................................22
ディスプレイの明るさを調節する......................................................................................................................22
V-Piano Grand の概要 .............................................................................................................. 23
V-Piano Grand のパラメーター .......................................................................................................................23
保存(バックアップ)と初期化..........................................................................................................................24
V-Piano Grand の画面 .......................................................................................................................................25
トーン画面 ................................................................................................................................................25
ソング画面 ................................................................................................................................................27
ユーティリティー画面 .............................................................................................................................27
デモ曲を聴く................................................................................................................................. 28
演奏する ........................................................................................................................................ 29
音色を選んで演奏する .........................................................................................................................................29
音に響きをつける(アンビエンス)....................................................................................................................32
アンビエンス・タイプの切り替え..........................................................................................................32
アンビエンス設定の保存 .........................................................................................................................32
音質を調整する(イコライザー)........................................................................................................................33
イコライザー設定の保存 .........................................................................................................................34
移調する(トランスポーズ)................................................................................................................................35
ボタンが効かないようにする(パネル・ロック).............................................................................................36
[F1]〜[F3]ボタンに機能を割り当てる .....................................................................................................37
ペダルで V-Piano Grand の機能をコントロールする....................................................................................39
ペダルに割り当てることができる機能 ..................................................................................................39
ペダルに機能を割り当てる .....................................................................................................................40
9
目次
V-Piano Grand の音色をカスタマイズする ............................................................................41
V-Piano Grand のパラメーター一覧 ................................................................................................................41
パラメーターの値を変える..................................................................................................................................42
カスタマイズしたトーンを保存する ..................................................................................................................42
トーン画面に表示するパラメーターを変更する...............................................................................................43
ストレッチ・チューニングの設定......................................................................................................................44
鍵ごとのエディット .............................................................................................................................................44
鍵の指定(RangeSet)...........................................................................................................................45
ベロシティー・フォローの設定..........................................................................................................................46
ユニゾン・チューンのパラメーター ..................................................................................................................46
オリジナル・トーンの確認..................................................................................................................................46
V-Piano エディターについて.............................................................................................................................47
各種設定を保存する(セットアップ).........................................................................................48
セットアップを呼び出す......................................................................................................................................48
セットアップを作る .............................................................................................................................................48
セットアップに名前をつけて保存する ..............................................................................................................49
お気に入りのセットアップをボタンに割り当てる...........................................................................................50
ボタンに割り当てられたセットアップを呼び出す...............................................................................50
曲を再生する/演奏を録音する...................................................................................................51
ソング画面の説明.................................................................................................................................................51
[F1]〜[F4]ボタンのはたらき.........................................................................................................51
曲を再生する.........................................................................................................................................................52
演奏を録音する.....................................................................................................................................................53
録音した演奏を保存する......................................................................................................................................54
ソング画面での各種設定......................................................................................................................................55
V-Piano Grand で再生できるオーディオ・ファイル .....................................................................................55
各種機能の詳細な設定をする(ユーティリティー画面)..........................................................56
設定のしかた.............................................................................................................................................56
システム・パラメーターの保存のしかた ..............................................................................................56
設定できる項目.........................................................................................................................................57
システムの設定(1. System)...........................................................................................................................58
外部スピーカーを使って豊かな音場で演奏する...................................................................................60
トーンのパラメーター設定(2. Tone Parameter).......................................................................................60
鍵盤タッチの設定(3. Key Touch).................................................................................................................61
ペダルの設定(4. Pedal)...................................................................................................................................62
MIDI の設定(5. MIDI).......................................................................................................................................63
アンビエンスの設定(6. Ambience)...............................................................................................................63
ファイルの管理(7. File)...................................................................................................................................64
セットアップ・ファイルを保存する(Save SETUP File)...............................................................64
セットアップ・ファイルを呼び出す(Load SETUP File)...............................................................65
セットアップ・ファイルを削除する(Delete SETUP File)...........................................................66
セットアップ・ファイルをコピーする(Copy SETUP File)...........................................................66
曲を保存する(Save SONG File).......................................................................................................67
曲を削除する(Delete SONG File)....................................................................................................68
曲をコピーする(Copy SONG File)...................................................................................................68
本体メモリー、USB メモリーをフォーマットする(Format).........................................................69
Visual Control の設定(8. Visual Control).................................................................................................70
接続例 ........................................................................................................................................................70
Visual Control をオン/オフする ........................................................................................................70
Visual Control 機能チャート................................................................................................................70
Visual Control に関する設定................................................................................................................71
10
工場出荷時の設定に戻す(9. Initialize)...........................................................................................................71
ユーザー・トーンを消去する(Delete User Tone).........................................................................71
ファクトリー・リセット(Factory Reset All).................................................................................72
曲を再生/録音する(10. Song).....................................................................................................................72
セットアップを保存する(11. Setup Write)................................................................................................72
他の機器と接続する ......................................................................................................................73
USB メモリーの使いかた...................................................................................................................................74
USB メモリーを接続する .......................................................................................................................74
CD ドライブを接続する ......................................................................................................................................75
故障かな?と思ったら ..................................................................................................................76
メッセージ一覧..............................................................................................................................78
ショートカット一覧 ......................................................................................................................79
主な仕様 .........................................................................................................................................80
アイボリー・フィール鍵盤について...........................................................................................82
アイボリー・フィール鍵盤の特長......................................................................................................................82
取り扱いについて.....................................................................................................................................82
お手入れのしかた.....................................................................................................................................82
目次
索引 .................................................................................................................................................83
※ 本文中に表記している「ハンマー」や「弦」、「響板」などの表現は、デジタル技術により仮想的に本機に搭載している
ものです。実際に搭載されているものではありません。
985
※ 本書では、画面を使用して機能説明をしていますが、工場出荷時の設定(音色名など)と本文中の画面上の設定は一致
していないことがあります。あらかじめご了承ください。
11
各部の名称とはたらき
fig.V-PianoTopPanel.eps
フロント・パネル
..
1111..
[Ambience]つまみ
音に響きを加える、アンビエンス効果のかかり具合を調節しま
す(P.32)。
..
2222..
[Equalizer]ボタン
イコライザーをオン/オフします(P.33)。
イコライザーがオンのときは、[Equalizer]ボタンが点灯しま
す。
..
3333..
[Song]ボタン
ソング画面を表示します(P.52)。
曲を再生したり、録音したりします。
..
4444..
[Transpose]ボタン
移調(トランスポーズ)します(P.35)。
トランスポーズがオンのときは、[Transpose]ボタンが点灯
します。
このボタンと[Song]ボタンを同時に押すと、デモ曲を再生
することができます(P.28)
..
5555..
Tone ボタン:[Tone 1]〜[Tone 4]
トーンを選びます(P.29)。
..
6666..
[Function]ボタン
[F1]〜[F4]ボタンの機能を切り替えます。
ファンクションがオンのときは、[Function]ボタンが点灯し
ます。
..
7777..
[F1]〜[F4]ボタン
エディット時には、さまざまな機能を実行するボタンとなり、
画面によってそのはたらきが異なります。
..
8888..
ディスプレイ
トーン名、セットアップ名や、エディット項目などが表示され
ます。
..
9999..
[Value]ダイヤル([Enter]ボタン)
ダイヤルを回して値を変更します。
[Value]ダイヤルを押すと、値を確定し
たり、操作を実行することができます
([Enter]ボタン)。
12
システム設定を変えることにより、これらのボタンでセッ
トアップを選ぶこともできます(P.50)。
各部の名称とはたらき
..
11110000..
[Exit]ボタン
元の画面に戻ったり、実行中の機能を中止します。
..
11111111..
[Write]ボタン
カスタマイズされたトーンを、ユーザー・トーンとして保存し
ます(P.42)。
..
11112222..
[Power]スイッチ
電源をオン/オフします(P.18)。
ジャック・パネル 1(本体底面左側)
..
11115555..
AC In 端子
付属の電源コードを接続します(P.18)。
..
11116666..
Pedal 端子
ペダル・コードを接続します。
..
11117777..
USB for Update 端子
V-Piano Grand の内部プログラムを更新するときに使用します。
通常使用時は、この端子には何も接続しないでください。
..
11118888..
Output B 端子:L/3、R/4
オーディオ信号のサブ出力端子です。出力する信号はメニュー
で指定します(P.58)。Output A 端子と組み合わせて、VPiano Grand のサウンドを 4 チャンネル出力することもでき
ます。
標準ジャックと XLR コネクターからは同じ信号が出力されます。
..
11113333..
[Volume]つまみ
音量を調節します(P.19)。
..
11114444..
Tone ボタン:[Tone 1]〜[Tone 4]
5. と同じ機能のボタンです。
アコースティック・ポジション(P.17)のときにも、トーン
を選ぶことができます。
..
22220000..
Phones 端子
ヘッドホンを接続します(P.21)。
ヘッドホンを接続しているときでも、Output 端子からは出力
されます。
..
22221111..
Input 端子(RCA ピン・タイプ)(L/Mono、R)
オーディオ機器や他の電子楽器などを接続して、本機のスピー
カーから音を出すことができます(P.73)。
Input の音量は、『GM2/WAV Volume』(P.58)で調整でき
ます。
..
22222222..
MIDI In、Out 端子
外部 MIDI 機器を接続して、 MIDI メッセージを送受信します。
..
11119999..
Output A 端子:L/1、R/2
オーディオ信号のメイン出力端子です。
標準ジャックと XLR コネクターからは同じ信号が出力されます。
922
本機はバランス(XLR)タイプの端子を装備しており、
次のように配線されています。接続する機器の配線をご
確認のうえ、接続してください。
標準ジャックのうち、L/1(および L/3)ジャックのみ
に標準プラグを接続すると、R/2(およびR/4)とミッ
クスされた信号が出力され、モノラル出力として使用す
ることができます。
※ XLR コネクターからは、ステレオの信号が出力されます。
※ V-Piano Grand は、ステレオでの出力を前提にして作ら
れています。このため、モノラル出力では音質や音色が変
化してしまいます。
13
各部の名称とはたらき
1111..
..
大屋根を開けます(P.15)。
2222..
..
ジャック・カバーを外します。
正面のネジを回して外します。
fig.jack-cover.eps
ジャック・パネル 2(本体上部)
ジャック・カバー
..
22223333..
[LCD Contrast]つまみ
ディスプレイの表示の濃さを調節します(P.22)。
..
22224444..
Input(Stereo)端子
オーディオ機器や他の電子楽器などを接続して、本機のスピー
カーから音を出すことができます(P.73)。
Input の音量は、『GM2/WAV Volume』(P.58)で調整でき
ます。
..
22225555..
USB Computer 端子
付属のエディターを使用するときに、USB ケーブルでパソコ
ンと接続します(P.47)。
..
22226666..
USB Memory 端子
別売の USB メモリーや、CD ドライブを接続します(P.74)。
ケーブル通しの穴
外部接続機器の電源ケーブルなどを通すための穴です。
必要に応じてお使いください。
14
演奏する前に
大屋根を開ける/閉める
大屋根を開けたり閉めたりする場合は、必ず大人の方が行ってください。
..
1111..
大屋根の右側(高音域側:図の A の位置)を両手でしっかりと持ち、ゆっくりと持ち上げます。
A
大屋根を開くときは、おおむね 30 度を目安として、開きすぎないように注意してください。極端に大きく開けると、本体
の破損、大屋根の落下につながる恐れがあります。また、大屋根を開ける方向に人がいないことを確認してから開けてくだ
さい。
大屋根を開けたまま本体を移動しないでください。移動中に突き上げ棒が受け皿から外れて、大屋根が落ちてくることがあ
ります。
..
2222..
片手で大屋根を支えながら、突き上げ棒を立てて、受け皿に差し込みます。
15
演奏する前に
突き上げ棒と受け皿について
V-Piano Grand には、長さが異なる 2 つの突き上げ棒があります。
突き上げ棒によって、大屋根の開き具合を変えることができます。
長い突き上げ棒
短い突き上げ棒
突き上げ棒と受け皿の関係は、以下のようになっています。
長い突き上げ棒:内側の受け皿(B の位置)
短い突き上げ棒:外側の受け皿(C の位置)
..
3333..
突き上げ棒の先を、受け皿の D の位置に移動させて、ロックします。
大屋根の落下防止のため、必ず、突き上げ棒を受け皿にロックさせてください。
また、突き上げ棒が完全にロックされるまで、大屋根から手を離さないでください。
D
※ 大屋根を閉めるときは、開けるときの逆の手順で行います。
16
譜面立てを立てる
..
1111..
譜面立ての上部を両手で持ち、矢印方向にスライドさせてから譜面立てを起こし、固定します。
フタを開ける/閉める
..
1111..
フタを開けるときは、フタを両手で持って持ち上げます。
..
2222..
fig.lid1.eps
奥にスライドさせます。
演奏する前に
..
3333..
フタを閉めるときは、フタを両手で持って手前方向に引き出し、静かに下に下ろします。
フタの前面部分を大きく持つと、指をはさむ可能性があります。フタの先端部分を持って開け閉めするようにしてくださ
•
い。
add6
add7
add8
指をはさまないように注意して、フタを開け閉めしてください。小さいお子様が使用されるときは、大人のかたが監視/
•
指導してください。
•
ピアノの移動は、危険防止のため必ずフタを閉じた状態で行ってください。
•
鍵盤の上に楽譜などを置いたまま、フタを閉めないでください。
フタでボタンや表示器を見えなくする(アコースティック・ポジション)
フタでボタンや表示器を覆うことができます。これによりボタンや表示器を気にせず演奏に集中できます。
fig.lid2.eps
17
演奏する前に
ジャック・パネル1
または
電源コード
(付属)
2P-3P変換器
(付属)
2P-3P変換器
アース接続
接地コンセント
ターミナル付き
コンセント
N
L
電源コードを接続する
025
感電を防ぐために付属の電源コードを使用しアースを確実に取り付けてください。
付属の電源コードには、感電と機器の損傷を防ぐためにアース用電極端子を加えた 3 端子のプラグがついてい
ます。
○コンセントが接地コンセント(端子穴が 3 個)の場合
そのままコンセントにプラグを挿し込んでください。
○コンセントがアースターミナル付コンセント(端子穴が 2 個)の場合
プラグに 2P-3P 変換器をつけ、アース接続後コンセントに挿し込みます。
※ アース接続は必ず、電源プラグをコンセントに挿し込む前に行なってください。
※ アース接続を外す場合は、必ず電源プラグをコンセントから抜いてから行なってください。
コンセントにアース端子がない場合は、電気工事店に接地工事を依頼してください。
なお、接続方法がわからないときは、ローランドお客様相談センターにご相談ください。
電源を入れる/切る
941
正しく接続したら(P.18)、必ず次の手順で電源を投入してください。手順を間違えると、誤動作をしたりスピー
943
18
カーなどが破損する恐れがあります。
電源を入れる/切るときは、音量を絞ってください。音量を絞っても電源を入れる/切るときに音がすることがあ
りますが、故障ではありません。
電源を入れる
自動で電源を切りたくない場合は「Auto Power Off」の設定をオフにしてください !
V-Piano Grand は演奏や操作をやめてから 4 時間経過すると、自動的に電源が切れます(工場出荷時)。
常に電源をオンにして使用したい場合は、P.59 に記載の手順で「Auto Power Off」の設定を「 OFF」にしてください。
電源が切れると編集中の設定は失われます。残しておきたい設定はあらかじめ保存しておいてください。
..
1111..
[Volume]つまみを左いっぱいに回します。
..
2222..
[Power](電源)スイッチを押します。
しばらくすると、鍵盤を弾いて音を出せるようになります。[Volume]つまみで音量を調節してください。
942
電源を切る
..
[Volume]つまみを左いっぱいに回して音量を最小にします。
1111..
..
2222..
[Power](電源)スイッチを押します。
ディスプレイが消灯し、電源が切れます。
945
演奏する前に
この機器は回路保護のため、電源をオンしてからしばらくは動作しません。
完全に電源を切る必要があるときは、この機器の電源スイッチを切った後、コンセントからプラグを抜いてください。
詳しくは「使用上のご注意」の「電源について」(P.7)をお読みください。
音の大きさを調節する
..
1111..
[Volume]つまみを回して全体の音量を調節します。
小さく 大きく
19
演奏する前に
ペダルについて
ペダルには次のようなはたらきがあり、主にピアノ演奏のときに使います。
ソフト・ペダル
ソステヌート・ペダル
ダンパー・ペダル
ダンパー・ペダル(右のペダル)
音に余韻を与えたいときに使います。このペダルを踏んでいる間、鍵盤から指を離しても音が切れずに長い余韻が続きます。
踏みかたで余韻の深さを調節することができます。
アコースティック・ピアノでは、ダンパー・ペダルを踏んだときに、弦が開放された音や弾いた鍵盤の音が他の弦に共鳴し
て豊かな響きと広がりが加わります。
V-Piano Grand ではこの開放音(ダンパー・ノイズ)や共鳴音(ダンパー・レゾナンス)を再現しています。
ダンパー・ペダルを踏んだときの開放音や共鳴量を変えることができます(P.41)。
ソステヌート・ペダル(中央のペダル)
このペダルを踏んだときに押さえていた鍵盤の音だけ余韻が残ります。
ソフト・ペダル(左のペダル)
音に柔らかさを与えたいときに使います。
このペダルを踏んだまま鍵盤を弾くと、通常同じ強さで弾いたときの音よりも柔らかい音が出ます。アコースティック・ピ
アノの左側のペダルと同じはたらきです。ペダルを踏む深さによって、音の柔らかさが微妙に変わります。
ソステヌート・ペダル、ソフト・ペダルのはたらきを切り替えることができます(P.39)。
20
ヘッドホンを接続する
本機には Phones 端子が 2 つあります。
2 人で同時にヘッドホンを使うことができますので、レッスン時や連弾曲を演奏するときなどに便利です。
また、夜間でも周囲を気にせずに演奏を楽しむことができます。
演奏する前に
..
1111..
ヘッドホンを本体の底面左側にあるジャック・パネルの Phones 端子に差し込みます。
ヘッドホンを接続すると、本体スピーカーからは音が出なくなります。
ヘッドホンの音量は、本体フロント・パネルの[Volume]つまみで調節します。
ヘッドホンはステレオ標準タイプのものをお使いください。また、ヘッドホンはローランド製品をお使いください。他の
•
ヘッドホンを使用すると、場合によっては十分な音量を得られないことがあります。
コード断線の原因になりますので、ヘッドホン端子からコードを抜くときは、ケーブルのプラグを持ってください。
•
接続の際、使用機器の音量が上がっているとヘッドホンを壊す恐れがあります。音量を最小にしてから接続してください。
•
過大入力で使用すると、ヘッドホンに無理がかかるだけでなく、耳を痛めます。適当な音量でお楽しみください。
•
21
演奏する前に
ヘッドホン・フックを使う
ヘッドホンを使わないときは、ヘッドホン・フックにヘッドホンをかけておくことができます。
..
1111..
付属のヘッドホン・フックを、本体左下にある穴に差し込みながら回します(下図参照)。
..
2222..
ヘッドホン・フックの蝶ネジを回して、ヘッドホン・フックを固定します。
蝶ネジ
ヘッドホン・フックにヘッドホン以外のものをかけないでください。本体やヘッドホン・フックを破損することが
あります。
ヘッドホン・フック
ディスプレイの明るさを調節する
..
1111..
ジャック・パネル 2 の[LCD Contrast]つまみ(P.14)を回して、ディスプレイの明るさを調節します。
22
V-Piano Grand の概要
V-Piano Grand のパラメーター
トーンについて
製品出荷時の V-Piano Grand には、30 種類の「プリセット・トーン」が収録されています。このうち、おすすめの 2 音
色を Grand グループに収録しています。
V-Piano Grand のトーン画面(P.25)や付属の V-Piano エディター(P.47 )で、「プリセット・トーン」を好みの音に
編集(カスタマイズ)することができます。
カスタマイズした「プリセット・トーン」は、「ユーザー・トーン」として V-Piano Grand に保存することができます
(P.42)。
V-Piano Grand 本体には、100 個のユーザー・トーンを保存できます。
30 種類の「プリセット・トーン」、または 100 個の「ユーザー・トーン」のうちのいずれかひとつを呼び出して、演奏す
ることができます(P.29)。
セットアップについて
V-Piano Grand の各種設定を保存しておき、気に入った設定や曲に応じた設定を切り替えて使うことができます。これを
「セットアップ」と呼びます。
V-Piano Grand には、100 種類のセットアップを保存しておくことができます(P.49)。
100 種類のセットアップのうち、いずれかひとつを呼び出して、演奏することができます(P.48)。
V-Piano Grand の電源をオンにすると、自動的にセットアップ番号 001 が呼び出されます。お気に入りのトー
ンや設定をセットアップ番号 001 として保存しておくと、V-Piano Grand の電源をオンにしたときに、すぐに
お気に入りの音色で演奏することができます。
システム・パラメーターについて
V-Piano Grand 全体で使われる設定を「システム・パラメーター」と呼びます(P.58)。セットアップやトーンを切り替
えたときでも、システム・パラメーターの値は変化しません。
セットアップを切り替えたときに、ペダルの設定を切り替えたくないときは、これらをシステム・パラメーターとして保存
することもできます。
23
V-Piano Grand の概要
保存(バックアップ)と初期化
fig.memBackup.eps
V-PianoGrand
本体メモリー
曲ファイル
呼
保
び
存
出
USBメモリー
(別売)
し
曲ファイル
パラメーターの保存(バックアップ)
100 個のユーザー・トーン、100 個のセットアップ、システム・パラメーターは、「セットアップ・ファイル」として、本
体メモリー、または USB メモリー(別売)に保存することができます(P.64)。
V-Piano Grand のソング機能を使って録音した演奏データは、曲ファイルとして本体メモリーや USB メモリーに記録する
ことができます(P.54)。
本体メモリーと USB メモリーとの間で、 曲ファイルを相互にコピーすることもできます(P.68)。
セットアップ・
ファイル
呼
保
び
存
出
し
セットアップ・
ファイル
ユーザー・トーン
001〜100
システム・パラメーター
セットアップ
001〜100
メモリーの初期化
V-Piano Grand 本体に記録されているユーザー・トーン、セットアップ、システム・パラメーターを製品出荷時の状態に戻
すには、ファクトリー・リセットを実行してください(P.72)。
本体メモリーの内容をすべて消去して製品出荷時の状態に戻すには、本体メモリーを初期化してください(P.69)。
※ ファクトリー・リセットでは、本体メモリーの内容は消去されません。
新しい USB メモリーやパソコンなどで使用していた USB メモリーを V-Piano Grand で使用するときは、最初に USB メ
モリーを初期化してください(P.69)。
ファイルの操作
本体メモリーや USB メモリーに記録されているセットアップ・ ファイルと曲ファイルは、ファイル単位で相互にコピーす
ることができます(P.64)。
また、任意のファイルだけを消去することができます(P.64)。
24
V-Piano Grand の画面
トーン画面
V-Piano Grand の電源を入れると、トーン画面が表示されます。
トーン画面には、現在呼び出されているトーンの情報が表示されます。
トーン画面ではトーンの選択、カスタマイズや各種機能の呼び出しができます。
fig.Tone01.eps
..
トーン番号
1111..
[Value]ダイヤルで、Grand 001 〜 002、Preset 001 〜 030、User 001 〜 100 のトーンを選べます (P.29)。
V-Piano Grand の概要
fig.Tone02.eps
..
2222..
トーン名
..
3333..
各種情報の表示
このエリアには、各種設定内容を表示することができます。
A.マスター・チューン(Master Tune(P.58))
B.トランスポーズ量(P.35)
ユーティリティー画面で、「1. System」グループの『Information Type』(P.59)の設定を変えると、表示を
切り替えることができます。詳しくは『トーン画面の情報表示』(P.26)をご覧ください。
..
4444..
エディットできるトーン・パラメーター
[F1]〜[F3]ボタンを押したあと[Value]ダイヤルを回すと、そのパラメーターの設定を変更することができます。
詳しくは『パラメーターの値を変える』(P.42)をご覧ください。
また、[F1]〜[F3]ボタンには、任意のトーン・パラメーターを割り当てることができます(P.43)。
..
5555..
ユーティリティー画面の表示
製品出荷時の状態では、[F4]ボタンを押すとユーティリティー画面が開く設定になっています。
[F4]ボタンには、任意のトーン・パラメーターを割り当てることができます(P.43)。
25
V-Piano Grand の概要
トーン画面の情報表示
ユーティリティー画面で、「1. System」グループの『Information Type』(P.59)の設定を変えると、表示を切り替える
ことができます。
アンビエンス設定の情報表示
『Information Type』(P.59)を「AMBIENCE」にすると、アンビエンスの設定内容が表示されます。
fig.Tone03.eps
A. アンビエンスのモード(Ambience Mode(P.63)の設定値)
SYS:Ambience Mode が SYSTEM のとき
SUP:Ambience Mode が SETUP のとき
B.アンビエンスのタイプ(Ambience Type(P.63)の設定値)
C.アンビエンスの効果のかかり具合(Ambience Level(P.63)の設定値)
ペダル設定の情報表示
『Information Type』(P.59)を「PEDAL」にすると、ペダルの設定内容が表示されます。
fig.Tonev04.eps
A
B
C
A. ペダルのモード(Piano Pedal Mode(P.62)の設定値)
SYS:Piano Pedal Mode が SYSTEMのとき
SUP:Piano Pedal Mode が SETUP のとき
B.中央ペダルでコントロールする機能(P.40)(Center Pedal Assign の設定値)
C.左ペダルでコントロールする機能(P.40)(Left Pedal Assign の設定値)
※ ペダルでコントロールする機能は省略名で表示されます。省略名と機能の対応は、『ペダルに割り当てることができる機能』
(P.39)をご覧ください。
※ ペダルのひとつ目 (ASSIGN 1) に割り当てた機能のみが表示されます。
ファンクションをオンにしたトーン画面
トーン画面で[Function]ボタンを押してオンにすると、画面の下半分の表示が切り替わります。
fig.Tone06.eps
ファンクションをオンにすると、曲の再生/停止やアンビエンス・タイプの設定などの機能を、[F1]〜[F3]ボタンに割
り当てることができます。
割り当て方法などについて詳しくは、『[F1]〜[F3]ボタンに機能を割り当てる』(P.37)をご覧ください。
26
[F4]ボタンには、ユーティリティー画面を開く機能が割り当てられています。この割り当てを変更することはで
きません。
セットアップの選択画面
V-Piano Grand の概要
fig.Tone07.eps
..
1111..
..
2222..
..
3333..
ソング画面
fig.Tone07.eps
トーン画面で[Function]ボタンを押しながら[F1]ボタンを押すと、セットアップを選ぶ画面が表示されます。
セットアップ番号
セットアップ名
各種情報の表示
基本情報の表示には、セットアップで使用されているトーンの番号が表示されます。「G」から始まる数字はおすすめ音色の
トーン番号、「P」から始まる数字はプリセット・トーンのトーン番号、「U」から始まる数字はユーザー・トーンのトーン
番号を示します。
SMF ミュージックデータやオーディオ・ データ、CD の曲などを再生したり、演奏を録音する画面です。
詳しくは『曲を再生する/演奏を録音する』(P.51)をご覧ください。
ユーティリティー画面
V-Piano Grand の各種機能の設定をする画面です。
fig.Tone07.eps
設定できる項目や操作方法については、『各種機能の詳細な設定をする(ユーティリティー画面)』(P.56)をご覧ください。
27