Roland DR-880 User Manual [ja]

このたびは、BOSS ドクター・リズム DR-880 をお買い上げいただきまして、ありがとうご ざいます。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に
安全上のご注意(P.2 〜 3)
使用上のご注意(P.4 〜 5)
また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、この取扱説明書をよくお読み ください。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてください。
■ 文中の表記について
[ ] で囲んだ英字/数字は、パネル上のボタンを表します。 [EFFECT] EFFECT ボタン [PATTERN] PATTERN ボタン
文中の(P.**)は、参照ページを示しています。
取扱説明書の英語版(有料)をご希望の 方は、販売店にお問い合わせください。
If you should require an English Owner’s Manual (at a modest fee), please contact an authorized Roland distributor.
©
2004 ボス株式会社
本書の一 部、もしくは全部を無断で複 写・転 載することを禁じます。
安全上のご注意
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
注意の意味について警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想 定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が 傷害を負う危険が想定される場合 および物的損害のみの発生が想定 される内容を表わしています。  ※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大 損害を表わしています。
以下の指示を必ず守ってください
警告 警告
001
● この機器を使用する前に、以下の指示 と取扱説明書をよく読んでください。
......................................................................................................
002c
● この機器および AC アダプターを分解 したり、改造したりしないでください。
......................................................................................................
003
● 修理/部品の交換などで、取扱説明書 に書かれていない ことは、絶対にしな
いでください。必ずお 買い上げ店また はローランド・サービ スに相談してく
ださい。
......................................................................................................
004
●次のような場所での使用や保存はし ないでください。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の
当たる場所、暖房機器の近く、発熱 する機器の上など)
○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れ
た床など)や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所 ○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
......................................................................................................
図記号の例
 は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま す。 具体的な注意内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を 表わしています。
 は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい ます。 具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、 左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜 くこと」を表わしています。
007
● この機器を、ぐらつく台の上や傾いた 場所に設置しないでく ださい。必ず安
定した水平な場所に 設置してくださ い。
.....................................................................................................
008c
●ACアダプターは、必ず付属のものを、 AC 100 V の電源で使用してください。
.....................................................................................................
009
●電源コード を無理に曲げたり、電源 コードの上に重いもの を載せたりしな
いでください。電源コードに傷がつき、 ショートや断線の結果 、火災や感電の
恐れがあります。
.....................................................................................................
010
● この機器を単独で、あるいはヘッドホ ン、アンプ、スピーカーと 組み合わせ
て使用した場合、設定によ っては永久 的な難聴になる程度 の音量になりま
す。大音量で、長時間使用 しないでく ださい。万一、聴力低下や 耳鳴りを感
じたら、直ちに使用をやめ て専門の医 師に相談してください。
.....................................................................................................
の中に描かれています。
2
警告
011
● この機器に、異物(燃えやす いもの、 硬貨、針金など)や液 体(水、ジュー
スなど)を絶対に入れないでください。
......................................................................................................
012b
● 次のような場合は、直ちに電源を切っ てACアダプターをコンセントから外
し、お買い上 げ店またはロー ランド・ サービスに修理を依頼してください。
○AC アダプター本体、電源コード、
またはプラグが破損したとき
○ 煙が出たり、異臭がしたとき ○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼ
れたりしたとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき ○ 機器に異常や故障が生じたとき
......................................................................................................
013
● お子様のいるご家庭で使 用する場合、 お子様の取り扱いやいたず らに注意し
てください。必ず大人のか たが、監視 /指導してあげてください。
......................................................................................................
014
● この機器を落としたり、この機器に強 い衝撃を与えないでください。
......................................................................................................
015
● 電源は、タコ足配線などの無理な配線 をしないでください。特に、電 源タッ
プを使用している場合、電 源タップの 容量(ワット/アンペア)を超 えると
発熱し、コードの被覆が溶 けることが あります。
......................................................................................................
016
● 外国で使用する場合は、お買い上げ店 またはローランド・サービ スに相談し
てください。
......................................................................................................
023
● CD-ROM を、一般のオーディオ CD プ レーヤーで再生しない で下さい。大音
量によって耳を痛めた り、スピーカー を破損する恐れがあります。
......................................................................................................
注意
101b
● この機器と AC アダプターは、風通し のよい、正常な通気が保たれて いる場
所に設置して、使用してください。
.....................................................................................................
102c
●AC アダプターを機器本体やコンセン トに抜き差しするときは、必ずプラグ
を持ってください。
.....................................................................................................
103b
● 定期的に AC アダプターを抜き、乾い た布でプラグ部分のゴミや ほこりを拭
き取ってください。また、長時 間使用 しないときは、AC アダプターをコンセ
ントから外してく ださい。AC アダプ ターとコンセントの間にゴ ミやほこり
がたまると、絶縁不良を起こし て火災 の原因になります。
.....................................................................................................
104
●接続したコードやケーブル 類は、繁雑 にならないように配慮してください。
特に、コードやケーブル類 は、お子様 の手が届かないように配慮 してくださ
い。
.....................................................................................................
106
●この機器の上に乗ったり、機器 の上に 重いものを置かないでください。
.....................................................................................................
107c
● 濡れた手で AC アダプターのプラグを 持って、機器本体やコンセント に抜き
差ししないでください。
.....................................................................................................
108b
● この機器を移動するときは、AC アダプ ターをコンセントから外し 、外部機器
との接続を外してください。
.....................................................................................................
109b
●お手入れをするときには、電源 を切っ てACアダプターをコンセントから外
してください。
.....................................................................................................
110b
● 落雷の恐れがあるときは、早めに AC アダプターをコンセントか ら外してく
ださい。
.....................................................................................................
3

使用上のご注意

291a
2〜3 ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源について
301
● 本機を冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンな どのイン バーター制御の 製品やモーターを使っ
た電気製 品が接続されて いるコンセントと同じ コンセントに接続しないでください。電気製品の
使用状況によっては、電源ノイズにより本機が誤 動作したり、雑音が発生する恐れがあります。電
源コンセントを分けることが難しい場合は、電源 ノイズ・フィルターを取り付けてください。
302
●AC アダプターを長時間使用すると AC アダプ ター本体が多少発熱しますが、故障ではありませ
ん。
307
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損 を防ぐため、必ずすべての機器の電源を切ってく
ださい。
設置について
351
● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トラ ンスを持つ機器があると、ハム(うなり)を誘導
することがあります。この場合は、この機器との 間隔や方向を変えてください。
352a
● テレビやラジオの近くでこの 機器を動作させる と、テレビ画面に色ムラが出たり、ラジオから雑
音が出ることがあります。この場合は、この機器 を遠ざけて使用してください。
352b
● 携帯電話などの無線機器を本 機の近くで使用す ると、着信時や発信時、通話時に本機から雑音が
出ることがあります。この場合は、それらの機器 を本機から遠ざけるか、もしくは電源を切ってく
ださい。
354a
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、 閉め切った車内などに放置しないでください。変
形、変色することがあります。
355b
● 極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水 滴がつく(結露)ことがあります。そのまま使用
すると故 障の原因に なりますので、数時間放置 し、結露がなくなってから使用してください。
お手入れについて
401a
●通常のお手入れは、柔らかい布 で乾拭きするか、 堅く絞った布で汚れを拭き取ってください。汚れ
が激しいときは、中性洗剤を含んだ布で汚れを拭 き取ってから、柔らか い布で乾拭 きしてくださ
い。
402
● 変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよ びアルコール類は、使用しないでください。
修理について
451c
● お客様がこの機器や AC アダプターを分解、改造 された場合、以後の性能について保証できなくな
ります。また、修理をお断りする場合もあります。
452
● 修理に出される場合、記憶した内容が失われるこ とがあります。大切な記憶内容は、他の MIDI 機
器(シーケンサーなど)やコンピューターに保存 するか、記憶内容をメモしておいてください。修
理するときには記憶内容の 保存に細心 の注意を 払っておりますが、メモリー部の故障などで記憶
内容が復元できない場合もあります。失われた記 録内容の修復に関しましては、補償も含めご容赦
願います。
453a
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機 能を維持するために必要な部品)を、製造打切後
6年間保有しています。この部品保有期間を修理 可能の期間とさせていただきます。なお、保有期
間が経過した後も、故障箇所によっては修理可能 の場合がありますので、お買い上げ店、または最
寄りのローランド・サービスにご相談ください。
その他の注意について
551
● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などに より、失われることがあります。失っても困らな
いように、大切な記憶内容はバックアップとして 他の MIDI 機器(シーケンサーなど)やコンピュー
ターに保存しておいてください。
552
●本体メモリーの失 われた記憶内容 の修復に関し ましては、補償を含めご容赦願います。
553
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入 出力端子などに過度の力を加えないでください。
554
● ディスプレイを強く押したり、叩いたりしないで ください。
4
使用上のご注意
556
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐた め、プラグを持ってください。
558a
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかか らないように、特に夜間は、音量に十分注意して
ください。ヘッドホンを使用すれば、気がねなく お楽しみいただけます。
559a
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入って いたダンボール箱と緩衝材、または同等品で梱包
してください。
559c
● この機器が入っていた梱包箱 や緩衝材を廃棄す る場合、各市町村のゴミの分別基準に従って行っ
てください。
561
● エクスプレッション・ペダルは、必ず指定のもの
(別売:EV-5)をお使いください。他社製品を接
続すると、本体の故障の原因になる場合がありま す。
562
● 接続には、当社ケーブル(PCS シリーズなど)を ご使用ください。他社製の接続ケーブルをご使用
になる場合は、次の点にご注意ください。 ○ 接続ケーブルには抵抗が入ったものがありま
す。本機との接続には、抵抗入りのケーブル を使用しないでください。音が極端に小さく
なったり、全く聞こえなくなる場合がありま す。ケーブルの仕様につきましては、ケーブ
ルのメーカーにお問い合わせください。
CD-ROM の取り扱い
801
● ディスクの裏面(信号面)に触れたり、傷をつけ たりしないでください。データの読み出しがうま
くいかないことがあります 。ディスクの汚れは、 市販のCD 専用クリーナーでクリーニングしてく
ださい。
985
● 本書では、画面を使用して機能説明をしています が、工場出荷時の設定(音色名など)と本文中の
画面上の設定は一致していません。あらかじめご 了承ください。
........................................................................................................................................................................................................
204
※ Microsoft、Windows は、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標です。
206e
※ 本書では Microsoft Corporation のガイドラインに従って画面写真を使用しています。
206j
※ Windows
207
※ Apple、Macintosh は、米国 Apple Computer, Inc. の米国及びその他の国における登録商標です。
209
※ Mac OS は、米国 Apple Computer, Inc. の登録商標です。
215a
※ MIDI は社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標です。
220
※ 文中記載の会社名及び製品名は、各社の商標または登録商標です。
231
※ OMS は、米国 Opcode Systems, Inc. の登録商標です。
232
※FreeMIDI は、米国 Mark of the Unicorn 社の商標です。
®
の正式名称は、Microsoft
®
Windows
®
operating system です。
5
目次
安全上のご注意 ........................................................................................ 2
使用上のご注意 ........................................................................................ 4
主な特長................................................................................................. 11
各部の名称と働き................................................................................... 13
フロント・パネル.........................................................................................................13
リア・パネル.................................................................................................................16
演奏する前に.......................................................................................... 17
接続する.........................................................................................................................17
電源を入れる/切る ....................................................................................................18
ディスプレイのコントラストを調節する...............................................................20
クイック・スタート .................................................. 21
デモ・ソングを聴いてみよう................................................................. 22
キー・パッドを叩いて音を出してみよう............................................... 23
別の音を鳴らす(パッド・バンクの切り替え).....................................................23
パターンを演奏させてみよう................................................................. 24
パターンを選んで演奏させる....................................................................................24
テンポを変える.............................................................................................................26
演奏するキーを変える................................................................................................27
別の音でパターンを鳴らす(キットの切り替え).................................................28
TSC 機能で音色や響きかたを変えてみよう..........................................................30
パターン演奏に合わせてギター/ベースを弾いてみよう...................... 32
ギター/ベース専用エフェクトを使う...................................................................33
第1章 DR-880 の概要 ......................................... 35
DR-880 活用ガイド(パターン作成〜演奏まで)................................... 36
パターンとソングについて .................................................................... 38
パターン.........................................................................................................................38
ソング .............................................................................................................................39
キットについて.............................................................................................................40
パッド・バンク.............................................................................................................41
TSC(Total Sound Control)について ................................................................42
ギター/ベース・セクション................................................................. 43
ギター・エフェクト ....................................................................................................43
音の流れ(音が出力されるまで)........................................................... 44
出力端子.........................................................................................................................45
アウトプット・セッティング....................................................................................45
共通の操作と画面表示について............................................................. 46
パッド・バンク/ベース・パッドの切り替え.......................................................46
カーソルの移動.............................................................................................................46
6
画面の移動(スクロール)..........................................................................................46
設定値の変更.................................................................................................................47
プレイ画面.....................................................................................................................47
第2章 パターンの演奏/録音/編集 ........................ 49
パターンを演奏させる............................................................................ 50
テンポを変える.............................................................................................................50
演奏するキーを変える................................................................................................50
表示を切り替える.........................................................................................................51
パターンを録音する............................................................................... 52
リアルタイム録音とステップ録音............................................................................52
録音を始める前に.........................................................................................................52
<1> 録音するユーザー・パターンを選ぶ...............................................................52
<2> パターンの基本設定をする ...............................................................................53
<3-1> リアルタイム録音をする ...............................................................................54
<3-2> ステップ録音をする ........................................................................................55
<4> コード進行を録音する........................................................................................58
<5> フィル・インを録音する....................................................................................60
パターンを編集する(パターン・エディット)...................................... 61
パターンの一部をコピーする(コピー・メジャー)............................................61
パターンに空白小節を挿入する(インサート・メジャー)................................62
パターンのデータの一部を消去する(イレース).................................................63
不要な小節を削除する(デリート・メジャー).....................................................64
パターンを保存する............................................................................... 65
パターンに名前を付ける(パターン・ネーム).....................................................65
ライト操作.....................................................................................................................65
パターンをコピー/消去する................................................................. 66
パターンをコピーする................................................................................................66
パターンを消去する ....................................................................................................66
目次
第3章 EZ コンポーズ/グルーブ・モディファイ ..... 67
EZ コンポーズを使う ............................................................................. 68
パターンを作る.............................................................................................................68
コード進行を付ける ....................................................................................................69
フィル・インを加える................................................................................................70
グルーブ・モディファイを使う............................................................. 71
音量変化を付ける(ベロシティー・モディファイ)............................................71
ゴースト・ノートを加える........................................................................................72
シャッフルのリズムをつくる....................................................................................73
7
目次
第4章 ソングの録音/編集/演奏 ........................... 75
ソングを録音する................................................................................... 76
録音を始める前に.........................................................................................................76
<1> 録音するユーザー・ソングを選ぶ...................................................................76
<2> ソングの基本設定をする ...................................................................................76
<3> ステップ録音をする............................................................................................77
ソングを保存する................................................................................... 79
ソングに名前を付ける(ソング・ネーム).............................................................79
ライト操作.....................................................................................................................79
ソングをコピー/消去する .................................................................... 80
ソングをコピーする ....................................................................................................80
ソングを消去する.........................................................................................................80
ソングを演奏させる............................................................................... 81
テンポを変える.............................................................................................................81
演奏するキーを変える................................................................................................82
指定した区間をループ演奏させる............................................................................82
表示を切り替える.........................................................................................................83
第5章 ギター/ベースを演奏する ........................... 85
エフェクトを使う................................................................................... 86
エフェクト・パッチの切り替え................................................................................86
エフェクト・パッチの設定を変える(パッチ・エディット)............................86
エフェクト・パッチを保存/コピーする............................................... 88
エフェクト・パッチに名前を付ける .......................................................................88
ライト操作.....................................................................................................................88
エフェクト・パッチをコピーする............................................................................89
チューナー/エクスプレッション・ペダルを使う ................................ 90
ギター/ベースをチューニングする .......................................................................90
エクスプレッション・ペダルをボリューム・ペダルとして使う......................91
ギター・エフェクト・パラメーター 一覧 ..............................................92
GTR MULTI(ギター・マルチ)...............................................................................92
BASS MULTI(ベース・マルチ)............................................................................92
ACO MULTI(アコースティック・マルチ)..........................................................92
エフェクト解説.............................................................................................................93
第6章 TSC の設定を変える ................................... 99
TSC パッチのエディット..................................................................... 100
エディット操作.......................................................................................................... 100
TSC パッチを保存/コピーする .......................................................... 103
TSC パッチに名前を付ける.................................................................................... 103
ライト操作..................................................................................................................103
TSC パッチをコピーする........................................................................................ 104
8
目次
第7章 
オリジナルのキットを作る(キット・エディット)
..... 105
キットの設定を変更する...................................................................... 106
エディットするキットを選ぶ.................................................................................106
ドラム・パートのエディット.................................................................................106
ベース・パートのエディット.................................................................................110
キットを保存/コピーする .................................................................. 113
キットに名前を付ける............................................................................................. 113
ライト操作..................................................................................................................113
キットをコピーする ................................................................................................. 114
第8章 便利な機能/システム設定 ........................ 115
フェイバリット機能(FAVORITE)....................................................... 116
登録した内容を呼び出す......................................................................................... 116
登録のしかた..............................................................................................................117
現在の設定をまとめて保存する........................................................... 118
システム設定........................................................................................ 119
出力信号を調整する(アウトプット・セッティング).....................................119
キー・パッドの感度を調節する(パッド・センス).........................................120
ベース・パートのチューニング............................................................................. 120
フット・スイッチを使う......................................................................................... 121
カウント・インを付ける......................................................................................... 123
全パターン/ソングの演奏に同じキット/ TSC パッチを使う.................... 123
電源オン時のパターンを指定する......................................................................... 124
第9章 MIDI を使う ............................................ 125
外部 MIDI 機器の操作で DR-880 を鳴らす/
DR-880 の操作で外部 MIDI 機器を鳴らす ........................................... 126
MIDI チャンネルを設定する....................................................................................126
ボリューム受信スイッチを設定する .................................................................... 126
デジタル・レコーダー/ MIDI シーケンサーと同期演奏させる.......... 128
シンク・モードを設定する..................................................................................... 128
外部 MIDI 機器の演奏を DR-880 に録音する ....................................... 130
MIDI キーボードや MIDI パッドの演奏を録音する............................................ 130
シーケンサーやリズム・マシンの演奏を録音する............................................ 130
DR-880 のデータを送信する/送信したデータを DR-880 に戻す ...... 131
デバイス ID を設定する........................................................................................... 131
DR-880 のデータを送信する(バルク・ダンプ).............................................. 131
9
目次
第10章 USB を使う ......................................... 133
USB を使う前に................................................................................... 134
対応 OS........................................................................................................................ 134
USB 使用時の注意 .................................................................................................... 134
USB 機能の切り替え ................................................................................................ 134
SMF をインポートしてパターンを作る ............................................... 135
Windows の場合........................................................................................................ 135
Macintosh の場合 ..................................................................................................... 137
DR-880 のデータをパソコンに保存する(バックアップ)................... 138
Windows の場合........................................................................................................ 138
Macintosh の場合 ..................................................................................................... 139
パソコンにバックアップしたデータを DR-880 に戻す(リカバー)... 141
Windows の場合........................................................................................................ 141
Macintosh の場合 ..................................................................................................... 142
パソコンと MIDI 情報のやりとりをする(MIDI 通信)......................... 143
ドライバのインストールと設定............................................................................. 143
USB 機能の切り替え ................................................................................................ 143
資料 ...................................................................... 145
工場出荷時の設定に戻す(ファクトリー・リセット)......................... 146
故障と思う前に .................................................................................... 147
メッセージ一覧 .................................................................................... 148
パラメーター一覧................................................................................. 149
プリセット・データ一覧...................................................................... 151
MIDI インプリメンテーション・チャート ........................................... 160
主な仕様............................................................................................... 162
索引 ...................................................................................................... 163
10

主な特長

■ 最高品位の音色
● 最新、最高品位の Wave
DR-880 では、ドラムとベースによるリズム・パ ターンの演奏を楽しむことができます。最新、最 高品位のドラム、パーカッション音を 440 種類、 ベース音を 40 種類内蔵、強さ(ベロシティー) による音量や音色 の微妙 な変化も 再現。ダイナ ミックなサウンドから繊細なサウンドまで、リア ルな表現が可能です。
プリセット・キット 100 種類に加え、オリジナ ル・キットを 100 種類作成可能です。
● インサート・エフェクトによる積極的な 音作りが可能
ドラム・パートには 3 系統のインサート・エフェ クト(3 バンド EQ とコンプレッサー)を内蔵。 キック、スネア、その他 の楽器音に独 立してエ フェクトをかけることができ、積極的な音作りが 可能です。
ベース・パートには、コンプレッサーと COSM アンプを内蔵。アンプを通したリアルなサウンド が得られます。
COSM
(Composite Object Sound Modeling)
COSM とは、電気回路や構造、素材など、音に影 響する様 々な要素を解析し、そ れらを組み合わせ て再構築 していくローランド独 自のモデリング技 術です。
● TSC(Total Sound Control)機能
TSC は全体の音 質や響きを総合的に調節する機 能です。ステレオ 3 バンド・イコライザーと最 高品質のリバーブにより、自然な響きのアンビエ ンスからさまざま な種類の ルームや ホールの響 きを演出することができます。
TSC の設定はパッチとして1つにまとめ、簡単 に切り換えることができ、20 種類のプリセット・ パッチに加えて、オリジナルのパッチを 20 種類 作ることができます。
■ リズム・パターンとソング
DR-880 では、500 種類のプリセット・リズム・ パターンに加えて、オリジナルのリズム・パター ンを 500 種類作ることができます。リアルタイ ム録音やステップ入力で作成する他に、EZ コン ポーズ機能やグルーブ・モディファイ機能を使っ て、簡単にオリジナル・パターンを作成すること が可能です。
1 曲分のリズム・パターンとして、これらのリズ ム・パターンをつなぎ合わせた「ソング」を 100 種類作ることができます。
●EZコンポーズ
EZ COMPOSE 機能は、1音1音を入力すること なく、ノリのよい質の高いオリジナル・パターン を簡単に作成する機能です。パネル上の 3 つの EZ COMPOSE ボタンにより、各機能を組合わせ て使うことができます。
[PATTERN]
ハイハット、キックとスネア、パーカッション、 ベースごとにフレー ズを選ぶ だけでオ リジナル のリズム・パターンを作成することができます。
[CHORD PROGRESSION]
コード進行のテンプレートを選んでベース・パー トにコード進行を 付けるこ とがで きます。循環 コード進行やブルース・コード進行を簡単に付け ることができます。
[FILL IN]
軽いフィルから 1 小節分のフィル・パターンま でを豊富に揃え、好みのフィル・パターンをリズ ム・パターンに貼りつけることができます。
● グルーブ・モディファイ機能
1音1音の入力では作成が難しかったゴースト・ ノートを簡単に追加することができます。また、 シャッフルやベロシティーを調節して、一段とノ リのよいリズム・パターンに仕上げることができ ます。
11
主な特長
■ ギター/ベース入力
ギター/ベース入力端子を装備し、COSM アン プを含む高品位なマルチ・エフェクトを内蔵。 ギター/ベースを DR-880 に直接接続し、リズ ム・パターンをバッキングにアンプを通したリア ルな音色で手軽に ギター/ ベース演 奏を楽しむ ことができます。
内蔵マルチ・エフェクトはエレキ・ギター用、ア コースティック・ギター用、ベース用のアルゴリ ズムを搭載、各エフェクトの設定はパッチとして 1 つにまとめられ、 50 種類のプリセット・パッ チに加えて、オリジナルのパッチを 50 種類作る ことができます。チ ューナ ー機能 も内蔵し、ギ ター/ベースを接続したまま、チューニングが行 えます。
■ 便利な機能と豊富な端子類
● バックライト付大型ディスプレイ
専用大型カスタム LCD の採用により、コード進 行表示やパターン 表示を はじめ、演奏 情報やエ ディット情報が大変わかりやすく表示されます。
● FAVORITE(フェイバリット)機能
よく使うパターン/ソング/エフェクト・パッチ をボタンに登録しておくと、ボタンを押すだけで 目的のパターン/ソングを演奏させたり、ギ ター・エフェクトを切換えることができます。4 ボタン x 20 バンクで合計 80 種類のパターン/ ソング/エフェクト・パッチを登録することがで きます。
● 豊富な出力端子
マスター・アウトプットには、標準ジャックに加 えてピン・ジャックも装備。ミキサー/アンプ/ オーディオ・セットなど、さまざまな機器との接 続が可能です。
コアキシャル・タイプのデジタル・アウト端子も 装備。本機の出力をデジタル・レコーダーに音質 劣化なしでデジタル録音することができます。
さらに、インディビジュアル・アウトプットを 2 系統装備。接続したギター/ベースの出力のみを アンプにつないだ り、特定の 楽器音に 外部のエ フェクターを利用することができます。
● USB 端子
パソコンとの接続により、SMF を取り込み、リ ズム・パターンとして利用することができます。 通常は MIDI として使用することもできます。
● デジタル・レコーダ、MIDI シーケンサー との同期演奏が可能
MIDI を使って、BRシリーズなどのデジタル・レ コーダーやMIDI シーケンサーとの同期演奏が可 能です。また、外部 MIDI 機器の演奏を DR-880 に録音することができます。
● ダイナミクス対応のキー・パッド
ダイナミクス対応のキー・パッドにより、叩く強 さに応じて音量や音 色を変化 させるこ とができ ます。パターン録音時には叩く強さをそのまま音 符の強さ(ベロシティー)として録音することが できます。
● フット・スイッチによるコントロール
フット・スイッチ(別売)を 4 個まで接続可能。 ギター/ベースを弾きながら、足もとで DR-880 をコントロール でき、ジャ ム・セッシ ョンやス テージでのパフォーマンスに最適です。フット・ スイッチには、演奏のスタート/ストップや、パ ターンの切り替え、タップ・テンポ、ギター・エ フェクトの切り替 えなど豊 富な機能 から選んで 自由に割り当てることができます。
また、エクスプレッ ション・ペ ダルを 接続する と、フット・ボリュームやワウ・ペダルとして使 うこともできます。
12

各部の名称と働き

フロント・パネル

fig.001-010
11 2 3
7 6
8,9,
10
12,13,14,15,16
17,18,19
20,21,22 23
,24,
25
1.
GUITAR/BASS INPUT
(ギター/ベース・インプット)つまみ
GUITAR/BASS INPUT ジャックに接続した ギター/ベースのレベルを調節します。
PART LEVEL( パート・レベル)
2.
DRUM(ドラム)つまみ
ドラム・パートの音量を調節します。
BASS(ベース)つまみ
ベース・パートの音量を調節します。
MASTER VOLUME
3.
(マスター・ボリューム)つまみ
DR-880 全体の音量を調節します。
ディスプレイ
4.
現在のモードや設定状態などを表示します。
11
4 5
26 27
28
29
30 3231
5.
VALUE(バリュー)ダイヤル
設定値を変更するときに使います。
GUITAR/BASS INPUT
6.
(ギター/ベース・インプット)
7.
(アウトプット・セッティング)ボタン
GUITAR/BASS INPUT ジャックに接続した ギター/ベースに使うボタンです。
EFFECT(エフェクト)ボタン
ギター/ベース用のエフェクトのオン/オフ や切り替え、設定を変更するときに使います。
TUNER(チューナー)ボタン
ギター/ベースのチューニングをするときに 使います。
OUTPUT SETTING
出力信号を調整するときに使います。
13
各部の名称と働き
fig.001-010
11 2 3
7 6
8,9,
10
12,13,14,15,16
17,18,19
20,21,22 23
,24,
25
SONG/PATTERN
8.
(ソング/パターン)ボタン
ソング・モード/パターン・モードを切り替 えます。
9.
KIT(キット)ボタン
キットを切り替えるときに使います。
10.
PAD(パッド)ボタン
パッド・バンクを切り替えるときに使います。
11.
CURSOR(カーソル)ボタン
カーソルを移動させるときに使います。
SHIFT(シフト)ボタン
12.
他のボタンの機能を切り替えるときに使いま す。
DISPLAY(ディスプレイ)ボタン
13.
パターン/ソング・プレイ画面の表示内容を 切り替えるときに使います。
14.
EDIT(エディット)ボタン
設定を変更するときに使います。
11
4 5
26 27
28
29
30 3231
EXIT(イグジット)ボタン
15.
設定画面から抜けるときに使います。
16.
ENTER(エンター)ボタン
選択の決定や、値を確定するときに押します。
17.
(リセット)ボタン
ソング/パターンの先頭に戻します。
18.
(リワインド)ボタン
ソング/ パタ ー ンの 演奏位置を前に戻しま す。
(フォワード)ボタン
19.
ソング/パターンの演奏位置を先に送りしま す。
(ストップ)ボタン
20.
ソング/パターンの演奏を止めます。
(プレイ)ボタン
21.
ソング/パターンの演奏を開始します。
14
各部の名称と働き
22.
REC(レコーディング)ボタン
パターンをリアルタイム録音(P.54)すると きに押します。
LOOP(ループ)ボタン
23.
ソングに設定されたループ演奏(P.82)をオ ン/オフします。
KEY(キー)ボタン
24.
ソング/パターン再生時のキーを変えるとき に使います。
TEMPO (TAP)(テンポ(タップ))ボタン
25.
ソング/パターンの演奏テンポを設定すると きに使います。
このボタンを一定の間隔でタッピングする
(トントンと叩く)ことで、テンポを設定する
こともできます(タップ・テンポ)。
26.
EZ COMPOSE( EZ コンポーズ)
EZ コンポーズ機能を使うときに押します。
PATTERN(パターン)ボタン
パターンを簡単操作で作るときに使います。
CHORD PROGRESSION
(コード・プログレッション)ボタン
コード進行を簡単操作で付けるときに使いま す。
FILL IN(フィル・イン)ボタン
フィル・イン・パターンを簡単操作で加える ときに使います。
30.
FAVORITE(フェイバリット)
好みのパターン/ソングの番号、ギター用エ フェクトのパッチ番号を 80 種類(20 バンク x4)を登録することができます。
1〜4 ボタン
ボタンを押すと、登録されているパターン/ ソングや、ギター用エフェクトのパッチを呼 び出すことができます。
BANK(バンク)ボタン
このボタンを押してからキー・パッドを押す と、フェイバリットのバンクを切り替えるこ とができます。
PHONES(ヘッドホン)ジャック
31.
ヘッドホンを接続します。
GUITAR/BASS INPUT
32.
(ギター/ベース・インプット)ジャック
ギター/ベースを接続します。
27.
GROOVE MODIFY
(グルーブ・モディファイ)ボタン
グルーブ・モディファイ機能を使うときに押 します。
28.
TSC:TOTAL SOUND CONTROL
(トータル・サウンド・コントロール)ボタン
TSC パッチのオン/オフや切り替え、設定を 変更するときに使います。(P.30、P.100)
キー・パッド
29.
ドラム音やベース音を鳴らします。
15
各部の名称と働き

リア・パネル

fig.001-020
10
11
1 2 3 5 7 64 8
AC IN(AC アダプター)ジャック
1.
付属の AC アダプター BRC-100 を接続しま す。
故障の原因となりますので、BRC-100 以外の AC アダプターは絶対に接続しないでくださ い。
POWER(パワー)スイッチ
2.
電源スイッチです。本機の電源をオン/オフ します。
USB コネクター
3.
USB ケーブルを使って、パソコンと接続する コネクターです。
4.
MIDI コネクター(IN/OUT)
MIDI 情報の受信(IN)/送信(OUT)をする ためのコネクターです。
MIDI ケーブルを使って、MIDI シーケンサー や MIDI 音源と接続します。
5.
DIGITAL OUT
(デジタル・アウト)コネクター
デジタル・オーディオ信号を出力するコアキ シャル・タイプのコネクターです。
MASTER OUT ジャックと同じ音が出力され ます。
デジタル・レコーダーなどを接続します。
9
CTL 1, 2 ジャック
6.
フット・スイッチ(FS-6 / FS-5U:別売)を 接続して、DR-880 の機能をコントロールす ることができます。
7.
CTL 3, 4/EXP PEDAL ジャック
フット・スイッチ(FS-6 / FS-5U:別売)ま たはエ クス プレ ッ ショ ン・ペダ ル(Roland EV-5:別売)を接続して、DR-880の機能を コントロールすることができます。
8.
INDIVIDUAL
(インディビジュアル)A, B ジャック
指定した音だけを出力するジャックです。
9.
MASTER OUT(マスター・アウト) ジャック R/L (MONO)
オーディオ信号の出力端子です。標準ジャッ クと RCA ピン・タイプがあります。
標準ジャックをお使いの場合、モノで出力す るときは L (MONO) に接続してください。
コード・フック
10.
付属の AC アダプターのコードを引っ掛けま す。誤ってコー ドを引 っ張っ てしま っても、 プラグが抜けて電源が切れてしまったり、AC アダプター・ジャックに無理な力が加わるこ とを防ぐことができます。
11.
盗難防止用ロック( SECURITY LOCK)
市販の盗難防止用セキュリティー・ワイヤー などを接続することができます。
http://www.kensington.com/
16

演奏する前に

接続する

DR-880 には、アンプやスピーカーは内蔵されていません。音を出すためには、アンプや オーディオ・セット、またはステレオ・ヘッドホンなどを用意してください。 オーディオ・ケーブル、MIDI ケーブル、ステレオ・ヘッドホン、フット・スイッチは付属 していません。別途販売店にてお買い求めください。
fig.002-010
コンピューター
MIDIシーケンサー
など
パッド・コントローラー
など
デジタル・レコーダーなど
オーディオ
セット
モニター・スピーカー
(アンプ内蔵)
ACアダプター (BRC-100)
ステレオ・ヘッドホン
他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、必ずすべての機 器の音量を絞った状態で電源を切ってください。
フット・スイッチ(FS-6など)
エクスプレッション
ペダル
(RolandEV-5など)
ミキサー、ギター・アンプなど
ギター
またはベース
17
演奏する前に
※ACアダプターのコードは図のようにコード・フックに固定してください。誤ってコー
ドを引っ張ってしまっても、プラグが抜 けて電源が切れてしまうことや、AC アダプ ター・ジャックに無理な力が加わることを防ぐことができます。
1
接続を始める前に、次のことを確認します。
本体および接続するアンプなどの音量が最小になっていますか?
本体および接続するアンプなどの電源がオフになっていますか?
2
図のように、アンプやオーディオ・セット、またはヘッドホンを接続します。
DR-880 の性能を最大限に生かすために、ステレオで使用されることをおすすめします。 モノで使用するときは、OUTPUT L(MONO)ジャックに接続してください。

電源を入れる/切る

f i g . 0 0 2
- 0 2 0
■電源を入れる
正しく接続したら(P.17)必ず次の手順で電源を投入してく ださい。手順を間違えると、 誤動作をしたりスピーカーなどが破損する恐れがあります。
1
電源を入れる前に次のことを確認します。
外部機器と正しく接続されていますか?
本体および接続するアンプなどの音量が最小になっていますか?
2
DR-880 のリア・パネルにある POWER スイッチをオンにします。
fig.002-030
18
ディスプレイの表示が次のように変わり、演奏ができる状態になります。このときの画面 を「パターン・プレイ画面」といいます。
fig.002-031d
この機器は回路保護のため、電源をオンにしてからしばらくは動作しません。
3
アンプなど、接続している機器の電源をオンにします。
4
]を押します。
演奏が始まります。 演奏を聞きながら MASTER VOLUME つまみ、PART LEVEL(DRUM、BASS)つまみ
を回して、DR-880 の音量を調節します。
fig.002-040
演奏する前に
接続しているアンプなどの音量も適当な大きさに調節します。
5
]を押して、演奏を止めます。
■電源を切る
1
電源を切る前に、次のことを確認します。
本体および接続しているアンプなどの音量が最小になっていますか?
2
アンプなど接続している機器の電源をオフにします。
3
DR-880 の電源をオフにします。
19
演奏する前に

ディスプレイのコントラストを調節する

本体の設置場所によっては、ディスプレイの表示が見にくいことがあります。そのときは、 次の操作でディスプレイのコントラストを調節してください。
fig.002-050
3
2
1 4
2
1
[EDIT]を押します。
エディットのメニュー画面が表示されます。
fig.002-060d
20
2
[CURSOR] / でカーソルをLCDアイコンに合わせ、[ENTER]を押します。
LCD コントラスト設定画面が表示されます。
fig.002-070d
3
VALUE ダイヤルでコントラスト(1 〜 16)を調節します。
4
調節がすんだら[EXIT]を押します。
Now writing...とメッセージが表示され、現在の設定が保存されます。
メッセージが消えたら、保存完了です。 ※ メッセージが表示されている間は、電源を切らな いでください。表示中に電源を切る
と、データが壊れる恐れがあります。

クイック・スタート

21

デモ・ソングを聴いてみよう

DR-880 の特長を活かしたデモ・ソングを聴いてみましょ う。
fig.003-010
2
4 4 3
1
パターン・プレイ画面(P.19)が表示されていることを確 認します。
表示されていないときは、[EXIT]を数回押して、パター ン・プレイ画面を表示させます。
2
[SONG]を押しながら[KIT]を押します。
デモ・モードになり、演奏がスタートします。
fig.003-020d
デモ・ソングを個人で楽しむ 以外に権利者の許諾なく使用 することは、法律で禁じられ ています。
パターン・プレイ画面、ま たはソング・プレイ画面
(P.75)が表示されていると
きに、デモ・モードにする ことができます。
DR-880 Demo Song
Copyright © 2004 BOSS Corporation
3
デモ演奏をストップさせるときは、[ ]を押します。
]を押すと、ストップしたところから演 奏が始まり
ます。 デモ・ソングを最後まで演奏すると、再び最初から演奏が
スタートします。
※デモ・ソングの演奏データは MIDI OUT コネクターからは
出力されません。
4
デモ・モードを抜けるときは、[SONG/PATTERN]または
[EXIT]を押します。
22

キー・パッドを叩いて音を出してみよう

トゥルメントを割り当てた キー・パッド 20 個を 1 つの グループにまとめたもので、 DRUM 1 〜 3 の 3 つがあり ます。
パッド」に切り替わり、 キー・パッドを叩いてベー ス音を鳴らすことができま す。
DR-880 に内蔵されたドラム音を、キー・パッドを叩いて いくつか鳴らしてみましょう。
fig.003-030
2
1
1
キー・パッドを叩きます。
各キーパッドに割り当てられているドラム音(インストゥ ルメント)が鳴ります。

別の音を鳴らす(パッド・バンクの切り替え)

叩くキー・パッドが同じでもパッド・バンクを切り替える ことで別のインストゥルメントを鳴らすことができます。
2
[PAD]を押します。
[PAD]を押すたびにパッド・バンク DRUM1 〜 3 が切り
替わり、現在のパッド・バンクが画面に表示されます。
fig.003-031d
キー・パッドを叩くと、そのパッドに割り当てられたイン ストゥルメントを鳴らすことができます。
パッド・バンクの詳細については、(P.41)をご覧ください。
クイック・スタート
キー・パッドはダイナミクス 対応なので、叩く強さによっ て音量や音色が変化します。
パッド・バンクは、インス
[SHIFT]を押しながら
23

パターンを演奏させてみよう

DR-880 には、プリセット・パターンが 500 個、ユーザー・ パターンが 500 個用意されています。
次の操作でパターンを演奏させ、その音を聴いてみましょ う。

パターンを選んで演奏させる

fig.003-040
1 3
4
1
[SONG/PATTERN]を押 して、PATTERNを表 示させ
ます。
fig.003-050d
プリセット/ユーザー
パターン・モード パターン・ネーム
2〜4小節で繰り返されるリ ズム演奏データを「パターン」 といいます。
プリセット・パターン: 一時的に設定を変えることは できますが、変更した設定に
2
書き換えられないパターンで す。
ユーザー・パターン: 変更した設定に自由に書き換 えられるパターンです。
24
コード 進行
テンポ キー 拍子 演奏位置
2
VALUE ダイヤルで、演奏させるパターンを選びます。
プリセット・パターン 001 〜 500 に続いて、ユーザー・ パターン 001 〜 500 が選べます。
(小節-拍)
現在のコード 次のコード
※ [SHIFT] を押しながら VALUE ダイヤルを回すと、10 単
位でパターン・ナンバーが切り替わります。
※ [SHIFT] を押 し なが ら[SONG/PATTERN]を押す と、
ボタンを押すた びにプリセ ット(P)とユーザー(U)が 切り替ります。
3
]を押します。
選んだパターンの演奏がスタートします。
演奏の途中で VALUE ダイヤルを回すと、次に演奏させる パターンが予約されます。
予約したパターンは、名前が反転表示になります。 現在のパターンの演奏が終了してから、予約したパターン
の演奏がスタートします。
※ 演奏の途中で[CURSOR] / を押すと、前/後のパ
ターンに切り替わってすぐに演奏がスタートします。 演奏させながらパターンを選ぶときに便利です。
4
演奏をストップさせるときは[ ]を押します。
もう一度[ ]を押すと、ストップさせたところから再 び演奏がスタートします。
]を押してから[ ]を 押すと、パターン の最初
から演奏がスタートします。
パターンを演奏させてみよう
DR-880 のパターンには、「ド ラム・パート」と「ベース・ パート」があります。 ドラム・パートでは、ドラム 音とパーカッション音、ベー ス・パートではベース音を鳴 らすことができます。
クイック・スタート
プリセット・パターンついては、P.156 をご覧ください。
25
パターンを演奏させてみよう

テンポを変える

パターンの演奏テンポを変えてみましょう。
fig.003-060
1
1
[TEMPO (TAP)]を押します。
テンポ設定画面が表示されます。
fig.003-080d
2
2
VALUE ダイヤルで、テンポを調節します。
20 〜 260 の範囲でテンポを調節することができます。 また、[TEMPO (TAP)]を押す間隔で、テンポを決めるこ
とができます。この機能を「タップ・テンポ」といいます。
[TEMPO (TAP)]を、タイミングよく 4 回以上押します。
ボタンを押した間隔によってテンポが決まり、テンポ設定 画面に現在のテンポが表示されます。
※ 操作後しばらくすると、テンポ設定画面から元の画面に戻
ります。
26
パターンを演奏させてみよう

演奏するキーを変える

パターンのキー(調)を変えて演奏させることができます。 この機能を「キー・シフト」といいます。
fig.003-090
1
1
[KEY]を押します。
キー・シフト設定画面が表示されます。
fig.003-100d
2
クイック・スタート
2
VALUE ダイヤルで、キーを変えます。
設定値:-12 〜 +12 ±1オクターブの範囲を半音単位で設定することができま
す。
※ 操作後しばらくすると、キー・シフト設定画面から元の画
面に戻ります。
27
パターンを演奏させてみよう
た音色の中から、60 のドラ ム用インストゥルメントと 1 つのベース・トーンを選んで 1 つのセットにまとめたもの です。

別の音でパターンを鳴らす(キットの切り替え)

同じパターンでも、パターンを構成するインストゥルメン トが違えば、パターンの雰囲気(演奏や鳴りかた)も変わ ります。
ここでは、パターンの演奏中にキットを切り替えて、同じ パターンを いろいろ なイン ストゥル メント で演奏さ せて みましょう。
DR-880 にはプリセット・キットが 100、ユーザー・キッ トが 100 用意されています。
fig.003-110
キットとは、本体に内蔵され
プリセット・キット: 一時的に設定を変えることは できますが、変更した設定に 書き換えられないキットです。
3
ユーザー・キット: 変更した設定に自由に書き換 えられるキットです。
2
4 1
1
]を押して、パターンの演奏をスタートさせます。
2
[KIT]を押します。
キットの設定画面が表示されます。
fig.003-111d
キット・ナンバー
3
VALUE ダイヤルで、キット・ナンバーを選びます。
キットをいろいろと替えて、音を聴いてみてください。
28
プリセット・キット P001 〜 P100 に続いて、ユーザー・ キット U001 〜 U100 が選べます。
※ [SHIFT] を押しながら VALUE ダイヤルを回すと、10 単
位でキット・ナンバーが切り替わります。
※ [SHIFT]を押しながら[KIT]を押すと、ボタンを押すた
びにプリセット(P)とユーザー(U)が切り替ります。
4
演奏をストップさせるときは[ ]を押します。
キットの詳細については、P.40 ご覧ください。
プリセット・キットについては、P.154 をご覧ください。
キットの設定を変えたいときは、『第 7 章  オリジナルの キットを作る(キット・エディット)』(P.105)をご覧く
ださい。
パターンを演奏させてみよう
クイック・スタート
29
パターンを演奏させてみよう

TSC 機能で音色や響きかたを変えてみよう

Total Sound Control(ト ータル・サウンド・コ ントロー ル:略して TSC)は、音色や 音の響きに関する 設定を総 合的にコントロールする機能です。
音色や音の響きに関する設定 は「TSC パ ッチ」という単 位でまとめられていますので、パッチを切り替えるだけで 簡単に音色や響きかたを変えることができます。
TSC パッチは、プ リセット・パッチ 20 個、ユーザー・ パッチ 20 個が用意されています。
fig.003-330
プリセット・パッチ: 一時的に設定を変えることは できますが、変更した設定に 書き換えられないパッチです。
ユーザー・パッチ: 変更した設定に自由に書き換 えられるパッチです。
3
2
30
1
]を押して、パターンの演奏をスタートさせます。
2
[TSC]を押します。
TSC 設定画面が表示されます。
fig.003-340d
パッチ・ナンバー
3
VALUE ダイヤルで TSC パッチを選びます。
TSC パッチをいろ いろと切り替えて、音を 聴いてみてく ださい。
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