Roland CM-30 User Manual [ja]

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2004  ローランド株式会社 本書の一部、もしくは
全部を無断で複写・転 載することを禁じます。
取扱説明書
このたびは、ローランド・キューブ・モニター CM-30 をお買い上げい ただきまして、まことにありがとうございます。 この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に
安全上のご注意(P.2 〜 4)
使用上のご注意(P.5)をよくお読みください。
また、この機器の優れた機能を十分にご理解いただくためにも、この 取扱説明書をよくお読みください。取扱説明書は必要なときにすぐに 見ることができるよう、手元に置いてください。
この機器は、保護回路を内蔵しています。周囲の温度が高い場所で長 時間過大入力を続けると、保護回路が作動し安全性を確保します。保 護回路が作動すると、使用中に音が途切れることがあります。取扱説 明書をよくお読みになり、正しくお使いください。
小型・軽量ながら出力 30W の可搬性に優れた楽器用モニター・アン プです。
防磁設計された新開発16cm同軸 2ウェイ・スピーカーには剛性の高 いチタン蒸着 PP(ポリプロピレン)インジェクション・コーンを
採用し、歪みのないクリアな音質を実現しています。
XLR タイプに対応したマイク/ライン・チャンネルのほか、ステレ オ・チャンネル× 2、RCA ピン/ステレオ・ミニ・ジャック両方に
対応した AUX IN × 2 など計 5 系統の入力が可能。それらを本体内部 で完全ステレオ・ミキシング可能なミキサー機能を装備しています。
ステレオ・リンク機能(P.10)の装備により、CM-30 を 2 台使用し たステレオ再生が簡単に行えます。また、ステレオ・リンク時には、
最大 10 系統の入力が可能になります。 スピーカーの音質補正に便利な、2 バンド・イコライザ−を装備し
ています。 スピーカーの出音と独立して使用できるステレオ対応のヘッドホン
端子を装備しています。 可搬性を考慮したキャビネット構成。スピーカーを保護するメタル・グ
リル・カバー、キャビネットにはコーナー・プロテクターを装着、さら に持ち運びに便利なグリップ・タイプのハンドルをも装備しています。
マイク・スタンドに直接取り付けることができます。小規模 PA や効
果的なモニターに便利です。

安全上のご注意

安全上のご注意
マークについて この機器に表示されているマークには、次のような意味があります。
注意
感電の恐れがあります。
キャビネットをあけないでください。
感電防止のため、パネルやカバーを外さないでください。
注意:
この機器の内部には、お客様が修理/交換できる部品 はありません。 修理は、お買い上げ店またはローランド・サービスに 依頼してください。
火災・感電・傷害を防止するには
このマークは、機器の内部に絶縁されていない「危 険な電圧」が存在し、感電の危険があることを警 告しています。
このマークは、注意喚起シンボルです。取扱説明書 などに、一般的な注意、警告、危険の説明が記載さ れていることを表わしています。
注意の意味について警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想 定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が 傷害を負う危険が想定される場合 および物的損害のみの発生が想定 される内容を表わしています。  ※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大 損害を表わしています。
以下の指示を必ず守ってください
警告 警告
001
この機 器を使用する前に、以下の指 示
と取扱説明書をよく読んでください。
......................................................................................................
002a
この機器を分解したり、改造したりしな
いでください。
......................................................................................................
003
修理/部品の交換などで、取扱説明書に
書かれていないことは、絶対にしないで ください。必ずお買い上げ店またはロー
ランド・サービスに相談してください。
......................................................................................................
図記号の例
 は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま す。 具体的な注意内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を 表わしています。
 は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい ます。 具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、 左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜 くこと」を表わしています。
004
次のような場所での使用や保存は しな
いでください。 ○ 温度が極端に高 い場所(直射日光の
当たる場所、暖房機器の近 く、発熱 する機器の上など)
○ 水気の近く(風 呂場、洗面台、濡れ
た床など)や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所 ○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
.....................................................................................................
008a
電源プラグは、必ず AC100V の電源コ
ンセントに差し込んでください。
.....................................................................................................
008e
電源コードは、必ず付属のものを使用し
てください。また、付属の電源コードを 他の製品に使用しないでください。
.....................................................................................................
の中に描かれています。
2
警告 警告
009
電源コードを無理に曲げたり、電源コー
ドの上に重い ものを載せたりしな いで ください。電源コードに傷がつき、
ショートや断線の結果、火災や感電の恐 れがあります。
......................................................................................................
010
この機 器を単独で、あるいはヘ ッドホ
ン、アンプ、スピーカーと組み合わせて 使用した場合、設定によっては永久的な
難聴になる程度の音量になります。大音 量で、長時間使用しないでください。万
一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、直ち に使用をやめ て専門の医師に相談 して
ください。
......................................................................................................
011
この機器に、異物(燃えやすいもの、硬
貨、針金など)や液体(水、ジュースな ど)を絶対に入れないでください。
......................................................................................................
012a
次のよ うな場合は、直ちに電源を切 っ
て電源コ ードをコンセントから外し、 お買い上げ店 またはローランド・サー
ビスに修理を依頼してください。
○ 電源コードやプラグが破損したとき ○ 煙が出たり、異臭がしたとき
○異物が内部に入ったり、液体がこぼ
れたりしたとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき ○ 機器に異常や故障が生じたとき
......................................................................................................
013
お子様 のいるご家庭で使用する場合、
お子様の取り 扱いやいたずらに注意し てくださ い。必ず大人のかたが、監視
/指導してあげてください。
......................................................................................................
014
この機器を落としたり、この機器に強い
衝撃を与えないでください。
016
外国で使用する場合は、お買い上 げ店
またはローラン ド・サービスに相談し てください。
.....................................................................................................
026
本機の上に水の入った容器(花び んな
ど)、殺虫剤、香水、アルコール類、マ ニキュア、スプレー 缶などを置かない
でください。また、表面 に付着した液 体は、すみやかに 乾いた柔らかい布で
拭き取ってください。
.....................................................................................................
......................................................................................................
015
電源は、タコ足配線などの無理な配線を
しないでください。特に、電源タップを 使用して いる場合、電源タップの 容量
(ワット/アンペ ア)を超えると発熱し、コード
の被覆が溶けることがあります。
......................................................................................................
3
注意
101a
この機 器は、風通しのよい、正常な 通
気が保たれて いる場所に設置して、使 用してください。
......................................................................................................
102b
電源コ ードを機器本体やコンセ ントに
抜き差しするときは、必ずプラグを持っ てください。
......................................................................................................
103a
定期的に電源プラグを抜き、乾いた布で
ゴミやほこりを拭き取ってください。ま た、長時間使用しないときは、電源プラ
グをコンセントから外してください。電 源プラグとコ ンセントの間にゴミ やほ
こりがたまると、絶縁不良を起こして火 災の原因になります。
......................................................................................................
104
接続し たコードやケーブル類は、繁 雑
にならな いように配慮してください。 特に、コード やケーブル類は、お子様
の手が届かな いように配慮してくださ い。
......................................................................................................
106
この機器の上に乗ったり、機器の上に重
いものを置かないでください。
......................................................................................................
107b
濡れた 手で電源コードのプラグ を持っ
て、機器本体やコンセントに抜き差しし ないでください。
......................................................................................................
109a
お手入れをするときには、電源を切って
電源プラグを コンセントから外し てく ださい(P.9)。
......................................................................................................
110a
落雷の恐れがあるときは、早めに電源プ
ラグをコンセントから外してください。
......................................................................................................
119
本体背面は高温になりますので、やけど
しないよう注意してください。
......................................................................................................
4

使用上のご注意

291a
2〜4 ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源について
01
● 本機を冷蔵庫、洗濯機、電子 レンジ、エアコンなど のインバーター制御の製品 やモーターを使った電気 製品が接続されているコン セントと同じコンセント に接続 しないでくだ さい。電 気製 品の 使用状況に よっては、電源ノイズにより本機が誤動作したり、雑 音が発生する恐れがあり ます。電源コンセントを分 けることが難しい場合 は、電源ノイズ・フィルター を取り付けてください。
307
● 接続するときは、誤動作やス ピーカーなどの破損を 防ぐため、必ずすべての機器 の電源を切ってくださ い。
308
● 電源スイッチを切った後、本機上の LED は消えます が、これは主電源から完全に 遮断されているわけで はありません。完全に電源を切る必要があるときは、 この機器の電源スイッチ を切った後、コンセントか らプラグを抜いてくだ さい。そのため、電源コ−ド のプラグを差し込むコン セントは、この機器にでき るだけ近い、すぐ手の届くと ころのものを使用して ください。
設置について
352a
● テレビや ラジオの 近くでこの機器を動作させ ると、 テレビ画面に色ムラが出 たり、ラジオから雑音が出 ることがあります。この場 合は、この機器を遠ざけ て使用してください。
352b
● 携帯電 話な どの無線機器を 本機の 近く で使 用する と、着信時や発信時、通話時に 本機から雑音が出る ことがあります。この場合 は、それらの機器を本機 から遠ざけるか、もしくは電源を切ってください。
354b
● 直射日光の当たる場所 や、発熱する機器の近く、閉 め切った車内などに放置しないでください。また、至 近距離から照らす照明器具(ピアノ・ライトなど)や 強力なスポット・ライトで長 時間同じ位置を照射し ないでください。変形、変色することがあります。
355b
● 極端に温湿度の違う場所 に移動すると、内部に水滴 がつく(結露)ことがありま す。そのまま使用する と故障の原因になりま すので、数時間放置し、結露 がなくなってから使用してください。
356
● 本機の上にゴム製品やビニ ール製品などを長時間放 置しないでください。変形、変 色することがありま す。
359
● 本機にシールなどを貼ら ないでください。はがす際 に外装の仕上げを損なうことがあります。
お手入れについて
401a
●通常のお手入れは、柔らか い布で乾拭きするか、堅 く 絞った布で汚れを拭き取ってください。汚れが激 し いときは、中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取っ てから、柔らかい布で乾拭きしてください。
402
●変色や変形の原因となる ベンジン、シンナーおよび アルコール類は、使用しないでください。
修理について
451a
●お客様がこの機器を分 解、改造された場合、以後の 性 能について保証できなくなります。また、修理を お断りする場合もあります。
453a
●当社では、この製品の補修 用性能部品(製品の機能 を維持するために必要な部品)を、製造打切後 6 年 間 保有しています。この部品保有期間を修理可能の 期 間とさせていただきます。なお、保有期間が経過 し た後も、故障箇所によっては修理可能の場合があ り ますので、お買い上げ店、または最寄りのローラ ンド・サービスにご相談ください。
その他の注意について
553
●故障の原因になりま すので、スイッチ、つまみ、入 出力端子などに過度の力を加えないでください。
556
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、 プラグを持ってください。
557
●この機器は多少発熱する ことがありますが、故障で はありません。
558a
●音楽をお楽しみになる場 合、隣近所に迷惑がかから な いように、特に夜間は、音量に十分注意してくだ さ い。ヘッドホンを使用すれば、気がねなくお楽し みいただけます。
559a
●輸送や引っ越しをすると きは、この機器が入ってい た ダンボール箱と緩衝材、または同等品で梱包して ください。
559c
●この機器が入っていた梱包 箱や緩衝材を廃棄する場 合、各 市町村のゴミの分別基準に従って行ってくだ さい。
562
● 接続には、当社ケーブル(PCS シリーズなど)をご 使 用ください。他社製の接続ケーブルをご使用にな る場合は、次の点にご注意ください。 ○ 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。
本機との接続には、抵抗入りのケーブルを使用 しないでください。音が極端に小さくなったり、 全く聞こえなくなる場合があります。ケーブル の仕様につきましては、ケーブルのメーカーに お問い合わせください。
5

各部の名称と働き

■ コントロール部
fig.01
1 2 3 4 5 7
■ ジャック・パネル
fig.02
6
2
9
1
8
10
6
各部の名称と働き
CH 1 つまみ/ CH 1 インプット・ジャック
1.
CH1 は標準ジャックと、マイク接続に便利なバ ランス対応の XLR コネクターを装備しています。
マイク入力レベル(-50 dBu)から音源モ ジュールなどのライン入力レベル(-20 dBu) までに対応しています。
※ XLR コネクターのピン配置は次のようになってい
ます。接続するときは、接続機器のピン配置を確認 のうえ、接続してください
fig.02-1
(アース) (ホット)
(コールド)
CH 2、CH 3 つまみ/ CH 2、CH 3 イン
2.
プット・ジャック
キーボード、音源モジュールなどの機器を接続 します。
ステレオ接続ができます。 L 側接続でモノ入力になります。 ステレオ接続時には、ヘッドホンでのモニター
やステレオ・リンク時のステレオ再生が可能に なります。
入力レベルはライン(-20dBu)に対応していま す。
STEREO PHONES
3.
ヘッドホンはステレオ再生に対応しています。
ヘッドホンの音量を調節します。
PHONES ジャック
ヘッドホンを接続します。
※ヘッドホン を接続す ると き や抜 くときは、必ず
LEVEL つまみを 0 にしてください。
EQUALIZER
4.
LOW つまみ
低音域の音量を調節します。
HIGH つまみ
高音域の音量を調節します。
MASTER つまみ
5.
本体スピーカーから出力される全体の音量を調 節します。
パワー・インジケーター
6.
電源をオンにすると点灯します。
7.
POWER スイッチ
電源をオン/オフします。
※ 電源スイッチをオン /オフするときは、必ず
MASTER つまみを 0 にしてください。
※ この機器は回路保護のため、電源をオンしてからし
ばらくは動作しません。 電源をオ ンするときにスピーカーから 音がするこ とがありますが故障ではありません。
※ 他の機器 を接続しているときの電源オ ン/オフの
手順については、P.9 をご覧ください。
8.
AUX IN 1、2 ジャック
AUX IN 1 は、RCA ピン・タイプの入力端子で す。AUX IN 2 はステレオ対応のミニの入力端 子です。
CD プレーヤー、MD プレーヤーなどの機器を接 続し、CH 1 〜 CH 3 に入力した機器と同時に鳴 らすことができます。
入力レベルは AUX IN1、2 とも -10 dBu に対応 しています。
※ AUX IN ジャックに入力した機器の音量調節は接続
機器側で行ってください。
9.
STEREO LINK
2台のCM-30 を 1 本または 2 本のオーディ オ・ケーブル(標準タイプ)で接続することに より、簡単にステレオ再生が可能になります。
※ ステレオ・リンクの接続方法は、「CM-30 を 2 台
使っ てステレオ 再生 する(ス テレ オ・リンク)」
(P.10)をご覧ください。
STEREO LINK の出力レベルは -10 dBu、入力 レベルは -10 dBu に対応しています。
AC IN ジャック
10.
付属の電源コードを接続します。
※ 電源コードは必ず付属のものを使用してください。
7

接続のしかた

以下の図を参考に、CM-30 とその他の機器を接続します。
fig.03
レコーダー
OUTPUT
OUTPUT
キーボード
コントロール部
ステレオ・リンク について(P.10)
MDプレーヤー
CM-30 のミキサー機能を駆使した接続例です。 マイクは、マイク入力レベル対応の CH1 に入力
します。キーボードやレコーダーなどステレオ 仕様の音源機器は、CH 2、CH 3 または、AUX IN 1、2 に入力します。
※ 他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーな
どの破 損を防ぐため、必ずすべての機器 の音量を 絞った状態で電源を切ってください。 CM-30 は、チャンネルつまみおよび MASTER つ まみを 0 にしてください。
マイク
ステレオ
ヘッドホン
ジャック・パネル
CDプレーヤー
※ マイクとスピーカーの位置によっては、ハウリング
音(キーンという音)が出ることがあります。その 場合は、以下のように対処してください。
1. マイクの向きを変える
2. マイクをスピーカーから遠ざける
3. 音量を下げる
※ 抵抗入りの接続ケーブルを使用すると、インプット
(CH 1 〜 CH 3、AUX IN 1、2)に接続した機器の
音量が小さくなることがあります。このときは、抵 抗の入っていない接続ケーブル(ローランド:PCS シリーズなど)をご使用ください。
8
接続のしかた

電源を入れる/切る

正しく接続したら、必ず次の手順で電源を投入 してください。手順を間違えると、誤動作をし たりスピーカーなどが破損する恐れがあります。
1.
CM-30 および各接続機器の音量つまみがす べて 0 になっていることを確認します。
2.
CM-30 のインプット(CH 1 〜 CH 3、AUX IN 1、2)に接続されている機器の電源を入
れます。
3.
CM-30 の電源を入れます。
4.
各機器の音量を調節します。
5.
電源を切るときは、各機器の音量を絞って から、電源を入れるときと逆の手順で電源
を切ります。
※ この機器は回路保護のため、電源をオンにしてから
しばらくは動作しません。また急に大音量が出るこ とを防ぐため、必ず音量を絞ってから電源をオンに してください。
※ 電源をオ ンにするときにスピーカーか ら音がする
ことがありますが故障ではありません。

音量設定について

CM-30 を最も良い音で演奏するために、音量設 定を以下のように行います。
1.
CH 1 〜 CH 3 のボリュームつまみを操作し て、CH 1 〜 CH 3 の音量を調節します。
fig.05
このとき、CH 1 〜 CH 3 の音量バランスを 調節します。
※ AUX IN 1、2 ジャックに入力した機器の音量調節
は、接続した機器側で行ってください。
LOW つまみ、HIGH つまみを操作して、好み
2.
の音質に調節します。 MASTER つまみを操作して、全体の音量を
3.
調整します。
fig.06
※ 音が歪むときは、CH 1 〜 CH 3 つまみ、MASTER
つまみ、または、インプット(CH 1 〜 CH 3、AUX IN 1、2)に接続している機器の音量つまみを調整 してください。
9
接続のしかた

CM-30 を 2 台使ってステレオ再生する(ステレオ・リンク)

2台のCM-30 を 1 本または 2 本のオーディオケーブル(標準タイプ)で接続することにより簡単に ステレオ再生ができます。この機能を「ステレオ・リンク」と呼びます。
CM-30 のミキサー機能はステレオ仕様になっているため、STEREO LINK OUT 端子から L または、 R の信号を出力させることができます。そのため接続のしかたで次のようなステレオ再生が可能にな ります。
● 基本的(5 系統入力)なステレオ再生(接続例 1)
●2台の CM-30 のミキサー機能を最大限(10 系統入力)に生かしたステレオ再生(接続例 2)
接続例 1
最大 5 系統の入力機器が接続可能です。
fig.08
CH1〜3
CM-30
AUXIN
1,2
CM-30
L側 R側
STEREOLINK
OUTR
手順
1.
L側のCM-30 に入力機器を接続します。
2.
L側のSTEREO LINK OUT R ジャックと R 側 のSTEREO LINK IN ジャックを接続します。
3.
L側とR側の CM-30 の電源を入れます。
4.
各機器の音量を調整します。
5.
L側とR側の音量をそれぞれの MASTER つ まみで調整します。
R側のCM-30 に入力機器を接続する場合
接続例 1 と同様の手順で R 側の STEREO LINK OUT L ジャックと L 側の STEREO LINK IN ジャックを接続します。
STEREOLINK IN
接続例 2
最大 10 系統の入力機器が接続可能です。
fig.09
CH1〜3
AUXIN
1,2
CM-30
L側 R側
STEREOLINK
手順
1.
L側とR 側それぞれのCM-30に入力機器を接 続します。
2.
L側のSTEREO LINK OUT R ジャックと R 側 のSTEREO LINK IN ジャックを接続します。
3.
R側のSTEREO LINK OUT L ジャックとL 側 のSTEREO LINK IN ジャックを接続します。
4.
L側とR側の CM-30 の電源を入れます。
5.
各機器の音量を調整します。
6.
L側とR側の音量をそれぞれの MASTER つ まみで調整します。
IN
STEREOLINK OUTR
STEREO
LINKIN
CH1〜3
CM-30
STEREOLINK OUTL
AUXIN
1,2

■ 音量/音質調節の仕方

L側とR側の音量はそれぞれの MASTER つまみで調整します。 イコライザー(LOW、HIGH つまみ)も L 側と R 側で個別に設定することができます。 通常は L / R 側共に同じ位置でお使いいただき、設置環境などによって調整が必要なときに、 個別
に調整してください。
※ STEREO PHONES は、L / R 側本体に接続されている機器のみをステレオ再生します。
10

マイク・スタンドのご使用について

CM-30 は、マイク・スタンドと組み合わせて使 用できるように設計されているため、マイク・ スタンドを使用することにより、モニターや簡 易PAとして最適な高さに設置することができ ます。
マイク・スタンド・ホルダーの穴径は、3/8 イ ンチです。
マイク・スタンドの使用条件
● 下図のように、高さ 110cm 以下(CM-30含 む)、マイクスタンドの三脚を最大幅(63cm 以上)に開いてから使用してください。
fig.10
110cm以下
63cm以上
● マイク・スタンドを高さ 110 cm 以上(CM­30 含む)にしたり三脚が最大幅に開かれて いないと、転倒による傷害や機器の破損など の原因になります。
● マイク・スタンドを使用して CM-30 を設置 するときには、ぐらついたところや傾いたと ころに設置しないでください。必ず安定した 水平なところに設置してください。
● CM-30 に接続したケーブル類は、つまづき などによる事故のな いよう、十 分な 余裕を 持って配置してください。
● 落下による事故を防ぐため、マイク・スタン ドに取り付けた CM-30 の上には物を載せな いでください。
● CM-30 をマイク・スタンドに取り付け後、ぐ らつきのないことを確認 して から使 用して ください。

マイク・スタンドへの取り付け

CM-30 をマイク・スタンドに取り付けたり、 CM-30 を取り付けたままマイク・スタンドの高 さを調節するときは、必ず 2 人以上で作業して ください。
図のように CM-30 を逆さまに床置きし、マイ
1.
ク・スタンドを回しながら CM-30 のマイク・ スタンド・ホルダーへしっかり取り付けます。
※ 本体を逆さまにするときは、本体を傷つけないよう
に、新聞や雑誌などを重ねて本体の四隅や両端に敷 いてください。
fig.11
穴径φ3/8inch
2.
三脚を最大幅になるまで開きます。
三脚の開き角度が狭いと安定性が悪くなります。
3.
CM-30 とマイク・スタンドを持ってスタン ドを床に立てます。
4.
マイク・スタンドの高さが 110 cm 以下
(CM-30 含む)で希望の高さになるように、
マイク・スタンドの高さを調節します。
5.
CM-30 が左右に動かないようにマイク・ス タンドの締め付け金具でしっかり取り付け
てください。
fig.11
取り付けるとき、指をはさまないようにご注意ください。
11
資料

ブロック図

fig.13
CH 1
XLR
CH 1
PHONE
CH 2
L (MONO)
CH 2
R
CH 3
L (MONO)
CH 3
R
AUX IN 1
L/R
VOLUME
VOLUME
VOLUME
VOLUME
VOLUME
L
R
PHONES (STEREO)
LINK OUT L
LINK OUT R
12
AUX IN 2
LINK IN
LOW
HIGH
EQUALIZER
SPEAKER
POWER AMP

主な仕様

資料
●定格出力
30 W
●規定入力レベル(1kHz)
チャンネル 1(マイク/ライン):-50 〜 -20 dBu チャンネル 2、3(ライン):-20 dBu AUX IN 1 、2:-10 dBu ステレオ・リンク・インプット:-10 dBu
●規定出力レベル
ステレオ・リンク・アウト L / R:-10dBu
※ 0dBu = 0.775 Vrms
●スピーカー
16 cm + ツイーター( コアキシャル 2 ウェイ)
●コントロール
チャンネル 1(マイク/ライン) ボリュームつまみ チャンネル 2、3(ライン) ボリュームつまみ ヘッドホン・レベルつまみ イコライザー:ローつまみ、ハイつまみ マスターつまみ 電源スイッチ
●インジケーター
パワー
●接続端子
チャンネル 1 インプット・ジャック
(XLR タイプ、標準タイプ)
チャンネル 2、3 インプット ジャック L(モノ)
(標準タイプ)
チャンネル 2、3 インプット・ジャック R
(標準タイプ)
AUX IN 1 L 、R ジャック( RCAピン・タイプ) AUX IN 2 ジャック( ステレオ・ミニ・ジャック) ステレオ・リンク・アウト・ジャック L、R
(標準タイプ)
ステレオ・リンク・イン・ジャック(標準タイプ) ヘッドホン・ジャック(ステレオ標準タイプ)
●電源
AC100V(50 / 6 0 Hz)
●消費電力
32 W
●外形寸法
214(W)× 238(D)× 275(H)mm
※ マイク・スタンド・ホルダー穴径:3/8 inch
●質量
5.6 kg
●付属品
取扱説明書 電源コード
※ 製品の仕様及び外観は、改良のため予告なく変更す
ることがあります。
13
MEMO
14
MEMO
15
987
取扱説明書の英語版(有料)をご希望の方は、販売店にお問い合わせください。
If you should require an English Owner’s Manual (at a modest fee), please contact an authorized Roland distributor.
SD000522 2GT
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