Rohde&Schwarz R&S®SMW200A getting started Getting started

R&S®SMW200A ベクトル信号発生器 クイック・ガイド
1412926618 バージョン 01
このガイドでは、R&S®SMW200A(ストックナンバー 1412.0000.02)とそのオプシ ョンについて説明します。
© 2020 Rohde & Schwarz GmbH & Co. KG Mühldorfstr. 15, 81671 München, Germany Phone: +49 89 41 29 - 0 E-mail: info@rohde-schwarz.com Internet: www.rohde-schwarz.com お断りなしに記載内容の一部を変更させていただくことがあります。 あらかじめご了承ください。 R&S® は、Rohde & Schwarz GmbH & Co. KG. の登録商標です。
1412.9266.18 | バージョン 01 | R&S®SMW200A
本マニュアル全体を通じて、Rohde & Schwarz 製品は、®シンボルを省いて、R&S®SMW200A を R&S SMW のよう に記載します。同様に、Linux®は Linux と記載します。
目次
1 安全および法規制に関する情報..........................7
1.1 安全注意事項.................................................. 7
1.2 R&S SMW のラベル.............................................. 10
1.3 Korea Certification Class B.................................. 11
2 ドキュメントの概要...................................13
2.1 クイック・ガイド・マニュアル................................. 13
2.2 ユーザ・マニュアルおよびヘルプ............................... 13
2.3 チュートリアル............................................... 14
目次R&S®SMW200A
2.4 サービス・マニュアル......................................... 14
2.5 本器のセキュリティー手順..................................... 14
2.6 安全注意事項に関する印刷物................................... 14
2.7 データシートおよびカタログ................................... 14
2.8 リリースノートとオープン・ソース・アクノリッジメント(OSA).. 15
2.9 アプリケーションノート、アプリケーションカード、ホワイトペーパー
など......................................................... 15
3 主な機能.............................................17
4 使用準備.............................................19
4.1 持ち上げと運搬............................................... 19
4.2 パッケージ内容の確認......................................... 19
4.3 使用場所の選択............................................... 19
4.4 R&S SMW のセットアップ........................................ 20
4.4.1 R&S SMW のベンチトップへの設置................................ 20
4.4.2 ラックへの R&S SMW の取り付け..................................21
4.5 テストセットアップの重要な側面............................... 22
3クイック・ガイド 1412.9266.18 ─ 01
目次R&S®SMW200A
4.6 電源への接続................................................. 24
4.7 LAN への接続..................................................24
4.8 USB デバイスの接続............................................25
4.9 RF A/RF B への接続............................................26
4.10 LO In/Out への接続............................................28
4.11 REF IN/REF OUT への接続.......................................29
4.12 HS DIG I/Q への接続...........................................29
4.13 起動または電源切断........................................... 30
5 本器の詳細...........................................33
5.1 フロントパネル............................................... 33
5.1.1 タッチスクリーン............................................. 34
5.1.2 キー......................................................... 35
5.1.2.1 ユーティリティー・キー....................................... 35
5.1.2.2 オン/スタンバイ............................................. 36
5.1.2.3 ファンクションキー........................................... 36
5.1.2.4 キーパッド................................................... 37
5.1.2.5 ナビゲーションコントロール................................... 38
ロータリーノブ............................................... 38
ナビゲーションキー........................................... 38
表示キー..................................................... 39
5.1.3 コネクタ..................................................... 39
5.2 リアパネル................................................... 41
5.2.1 コネクタ..................................................... 43
6 基本的な操作.........................................51
6.1 非変調搬送波の発生........................................... 52
6.2 デジタル変調信号の発生....................................... 55
6.3 外部信号による測定器のトリガ................................. 57
4クイック・ガイド 1412.9266.18 ─ 01
目次R&S®SMW200A
6.4 マーカー信号のオンおよび設定................................. 64
6.5 ベースバンド信号の出力へのルーティング....................... 65
6.6 発生信号の確認............................................... 70
6.7 設定の保存と呼出し........................................... 74
6.8 EUTRA/LTE 信号の発生..........................................77
6.9 MIMO 設定の実現...............................................80
7 システムの概要.......................................87
7.1 測定器のコンセプトの概要..................................... 87
7.1.1 信号フローの概要............................................. 87
7.1.2 内蔵ベースバンド信号源("Baseband" ブロック)................ 90
7.1.3 デジタルベースバンド入力/出力("BB Input"、"I/Q Digital"ブロッ
ク).......................................................... 91
7.1.4 フェージングシミュレータ("Fading"ブロック)................. 91
7.1.5 相加性白色ガウシアンノイズ("AWGN" ブロック)................ 92
7.1.6 "I/Q Stream Mapper"ブロック.................................. 92
7.1.7 I/Q 変調器("I/Q Mod" ブロック)..............................92
7.1.8 アナログ I/Q 出力("I/Q Analog" ブロック).................... 93
7.1.9 RF/アナログ変調("RF" ブロック)............................. 93
7.2 R&S SMW のアプリケーション例.................................. 93
7.2.1 送信ダイバーシティーテスト(MISO シナリオ)...................94
7.2.2 受信ダイバーシティーテスト(SIMO シナリオ)...................95
7.2.3 WCDMA ハンドオーバーのテストのための信号発生(2 つのセル).... 96
7.2.4 UE テスト用の EUTRA/LTE 8x2 MIMO 信号の発生....................97
7.2.5 キャリアアグリゲーションと 2x2 MIMO の各コンポーネントキャリアを
含む LTE テスト信号の発生..................................... 98
7.2.6 1.76 GHz 帯域幅の無線 LAN 802.11ad 信号の発生..................99
8 機器制御............................................101
5クイック・ガイド 1412.9266.18 ─ 01
目次R&S®SMW200A
8.1 本器を操作するための可能な方法.............................. 101
8.2 インタラクティブな操作...................................... 102
8.3 ディスプレイの情報.......................................... 103
8.3.1 ステータスバー.............................................. 104
8.3.2 ブロック図.................................................. 104
8.3.3 タスクバー.................................................. 106
8.3.4 追加の表示属性.............................................. 108
8.4 機能へのアクセス............................................ 109
8.5 データの入力................................................ 111
8.5.1 数値パラメータの入力........................................ 111
8.5.2 英数字パラメータの入力...................................... 112
8.5.3 アクションのアンドゥ/リドゥ................................ 112
8.6 情報とヘルプの入手方法...................................... 113
8.6.1 チュートリアルの使用........................................ 115
8.7 リモート制御................................................ 118
8.8 VNC 経由でのリモート操作.....................................118
9 カスタマーサポートへの連絡..........................121
索引................................................123
6クイック・ガイド 1412.9266.18 ─ 01
安全および法規制に関する情報R&S®SMW200A
安全注意事項

1 安全および法規制に関する情報

製品ドキュメントには、製品を安全かつ効率的に使用するための情報が記載され ています。このページ、および 1.1,「安全注意事項」 (7 ページ)に記載され た指示に従ってください。
本来の使用目的
製品は、産業環境、管理環境、ラボ環境での電子部品および電子機器の開発、製 造、検証に使用することを想定しています。製品は、指定された用途にのみ使用 してください。データシートに記載されている動作条件と性能制限に従ってくだ さい。
安全情報はどこにありますか?
安全情報は、製品ドキュメントの一部です。安全情報には、潜在的な危険に対す る注意と、危険な状況によって発生する怪我や損傷を防ぐ手順が示されています。 安全情報は、以下のように提供されています。
1.1,「安全注意事項」 (7 ページ)。同じ情報が、印刷版の「安全注意事
項」として多言語で提供されています。印刷版の「安全注意事項」は、製品に 付属しています。
ドキュメント全体を通じて、セットアップや操作に注意が必要な個所には、安 全注意事項が記載されています。

1.1 安全注意事項

Rohde & Schwarz の製品は、最高の技術基準に従って製造されています。 製品を 安全にご使用いただくために、本書および製品ドキュメントに記載された注意事
項に従ってください。 製品ドキュメントを近くに保管し、他のユーザーが閲覧で きるようにしてください。
製品は意図される使用目的および性能制限内でのみ使用してください。 意図さ れる用途や制限事項については、データシート、マニュアル、印刷された安全の 手引きなどの製品ドキュメントに記載されています。 適切な使用目的がわから ない場合は、Rohde & Schwarz のカスタマーサービスまでご連絡ください。
製品の使用には、専門家または専門の訓練を受けた要員が必要です。 この要員 は、ユーザーインターフェースおよび製品ドキュメントで使用される少なくとも 1 つの言語に熟知している必要もあります。
7クイック・ガイド 1412.9266.18 ─ 01
安全および法規制に関する情報R&S®SMW200A
安全注意事項
製品に損傷したり故障したりしている部位がある場合、製品の使用を中止してく ださい。 製品の筐体を開けないでください。 Rohde & Schwarz の認可を受けた
サービス担当者のみが、製品の修理を行なうことができます。 Rohde & Schwarz のカスタマーサービス http://www.customersupport.rohde-schwarz.com までご
連絡ください。
製品の持ち上げと運搬
製品は重量があります。製品は、一人で移動したり、運搬したりしないでくださ い。一人で安全に運べる最大重量は 18 kg です(年齢、性別、健康状態により異
なります)。データシートで最大重量を確認してください。製品を動かしたり運 んだりする際は製品ハンドルを使ってください。製品に取り付けられている付属 品を使って持ち上げないでください。付属品は製品を持ち上げるように設計され ていません。
製品を安全に移動するためには、リフト付きトラックやフォークリフトなどの昇 降装置や移動装置を利用してください。装置メーカー提供の取扱説明書に従って ください。
使用場所の選択
製品は屋内でのみ使用してください。 製品の筐体は防水ではありません。 浸水 すると筐体が帯電部と通電し、筐体に触れると感電して深刻な人身傷害および死 につながる可能性があります。 お手持ちの製品用のキャリーバッグが Rohde & Schwarz から提供されている場合、製品を屋外で使用できます。
特に指定されないかぎり、製品の最大動作高度は海抜 2000 m です。 製品は、非 導電汚染が発生する可能性のある汚染度 2 の環境に適しています。 周辺温度お よび湿度などの使用環境の条件の詳細は、データシートを参照してください。
製品の設定
製品は必ず製品底部を下向きにして、安定した水平面に置いてください。 製品が 異なる配置向けに設計されている場合、製品が倒れないように固定してください。
製品に折り畳み式の脚が付いている場合、確実に安定するよう、常に脚を完全に 広げるか、もしくは折り畳んでください。 脚が完全に広げられていない、または 製品を持ち上げずに動かした場合、脚が壊れることがあります。 折り畳み式の脚 は製品重量に耐えるよう設計されていますが、それ以上の重さに耐えるようには 設計されていません。
積み重ねられる場合、積み重ねられた製品が倒れて怪我につながる可能性があり ますのでご注意ください。
8クイック・ガイド 1412.9266.18 ─ 01
安全および法規制に関する情報R&S®SMW200A
安全注意事項
製品をラックに取り付ける場合、ラックが十分な耐荷重量と安定性を備えている ことを確認してください。 ラックメーカーの仕様を守ってください。 ラックが 安定して自立するように、製品は必ず下段から上段へと取り付けてください。 ラ ックから落下しないように製品を固定してください。
電源への接続
本製品は過電圧カテゴリ II の製品であり、家電製品および同様の負荷などのエネ ルギー消費機器への給電に使用される固定装置に接続する必要があります。 電 動製品は、感電、火災、怪我、さらには死亡事故などのリスクがあることに注意 してください。
安全のために以下の対策を取ってください:
製品の電源を入れる前に、製品に表示されている電圧と周波数が使用可能な電 源と一致していることを確認してください。 電源アダプタが自動的に調節さ れない場合は、正しい値を設定してヒューズの定格をチェックしてください。
製品のヒューズが交換可能な場合、そのタイプと特性がヒューズホルダの隣に 示されています。 ヒューズを交換する前に、本器の電源を切り、電源から切 断してください。 ヒューズの交換方法は、製品ドキュメントに記載されてい ます。
製品に同梱されている電源ケーブルのみを使用してください。 国で指定され ている安全要件に準拠しています。 プラグは感電防止用アース端子の付いた コンセントにのみ挿入してください。
必ず劣化のないケーブルを使用し、損傷しないように注意して引き回してくだ さい。 電源ケーブルを定期的にチェックし、損傷していないことを確認して ください。 また、たるんだケーブルに人がつまずかないようにしてください。
製品に外部電源が必要な場合は、製品に同梱されている電源、製品ドキュメン トで推奨されている電源、または国固有の規則に適合している電源を使用して ください。
製品は、最大 20 A のヒューズ保護の電源にのみ接続してください。
製品をいつでも電源から切断できるようにしてください。 製品を電源から切 断するには電源プラグを抜いてください。 電源プラグは簡単にアクセスでき なければなりません。 製品がこれらの要件を満たさないシステムに組み込ま れている場合、システムレベルで簡単にアクセスできるサーキットブレーカを 提供してください。
9クイック・ガイド 1412.9266.18 ─ 01
安全および法規制に関する情報R&S®SMW200A
R&S SMW のラベル
製品の掃除
柔らかく糸くずの出ない布を使用して製品を掃除してください。 掃除をする場 合は、筐体が防水仕様でないことに留意してください。 液体の洗浄剤を使用しな いでください。
安全ラベルの意味
製品に貼られている安全ラべルは、潜在的な危険を警告するものです。
潜在的な危険 怪我や製品の損傷を避けるために、製品ドキュメントをお読みください。
重量のある製品 製品を持ち上げ、移動、運搬する場合は注意してください。 製品の運搬には、少なく
とも 2 人の人員または運搬機器が必要です。
電気的な危険 帯電部を示しています。 感電、火災、怪我、さらに死の危険。
高温面 触れないようにしてください。 やけどの危険があります。 火災の危険があります。
PE 端子 この端子は、アース接続されている外部導線、もしくは感電防止用アースに接続して
ください。 電気的な問題が発生した場合に、感電から保護されます。

1.2 R&S SMW のラベル

外装に貼付されたラベルには、次の情報が示されています。
身体の安全については、「電源への接続」 (9 ページ)
製品および環境の安全については、表 1-1 を参照してください。
製品の識別情報。リアパネルのシリアル番号を参照。
表 1-1: R&S SMW および環境の安全に関するラベル
EN 50419 に基づく、不要になった電気/電子機器の処分方法に関するラベル。詳細に ついては、製品ユーザ・マニュアルの「Disposal」の章を参照してください。
10クイック・ガイド 1412.9266.18 ─ 01
安全および法規制に関する情報R&S®SMW200A
Korea Certification Class B

1.3 Korea Certification Class B

이 기기는 가정용(B급) 전자파 적합기기로서 주로 가정에서 사용하는 것을 목 적으로 하며, 모든 지역에서 사용할 수 있습니다.
11クイック・ガイド 1412.9266.18 ─ 01
安全および法規制に関する情報R&S®SMW200A
Korea Certification Class B
12クイック・ガイド 1412.9266.18 ─ 01
ドキュメントの概要R&S®SMW200A
ユーザ・マニュアルおよびヘルプ

2 ドキュメントの概要

このセクションでは、R&S SMW ユーザーマニュアルの概要について説明します。特 に指定されていない場合、マニュアルは次の R&S SMW 製品ページにあります。
www.rohde-schwarz.com/manual/smw200a

2.1 クイック・ガイド・マニュアル

R&S SMW の概要と、製品をセットアップして使用を始める手順を説明します。基本 的な操作、代表的な測定例、一般的な情報(安全注意事項など)が含まれていま
す。印刷版は、本器に同梱されています。

2.2 ユーザ・マニュアルおよびヘルプ

本体のマニュアルとソフトウェアオプションのマニュアルは、個別にダウンロー ドできます。
本体マニュアル 本器のすべてのモードと機能について説明しています。さらに、リモート制御 の概要と、プログラミング例を含めたリモート制御コマンドの詳細、およびメ ンテナンス、本器のインタフェース、エラーメッセージに関する情報も記載さ れています。クイック・ガイドのコンテンツも記載されています。
ソフトウェアオプションのマニュアル オプションの特定の機能について説明しています。R&S SMW の基本的な操作方
法については、説明されていません。
ユーザ・マニュアルの内容は、R&S SMW のヘルプでも確認できます。ヘルプを利用 すれば、本器とソフトウェアオプションの完全な情報をコンテキストに応じて即
座に表示することができます。
すべてのユーザ・マニュアルは、ダウンロードでも、インターネット上の直接表 示でも利用できます。
13クイック・ガイド 1412.9266.18 ─ 01
ドキュメントの概要R&S®SMW200A
データシートおよびカタログ

2.3 チュートリアル

R&S SMW では、本器の操作に関する例やデモンストレーションを対話形式で、チュ ートリアルという形で提供します。一連のチュートリアルは、本器で直接利用で
きます。

2.4 サービス・マニュアル

定格仕様に適合していることを確認するための性能テスト、ファームウェアのア ップデート、トラブルシューティング、調整、オプションのインストール、メン テナンスについて説明します。
サービス・マニュアルは、グローバル Rohde & Schwarz 情報システム(GLORIS)に 登録済みのユーザーが利用できます。
https://gloris.rohde-schwarz.com

2.5 本器のセキュリティー手順

セキュリティー保護されたエリアで R&S SMW を用いて作業する場合のセキュリテ ィー上の問題について解説しています。インターネット経由でダウンロードでき
ます。

2.6 安全注意事項に関する印刷物

安全情報を多言語で提供します。印刷されたドキュメントは、製品に同梱されて います。

2.7 データシートおよびカタログ

データシートでは、R&S SMW の技術仕様について説明しています。また、オプショ ンとその注文番号、および別売アクセサリの一覧も記載されています。
14クイック・ガイド 1412.9266.18 ─ 01
ドキュメントの概要R&S®SMW200A
アプリケーションノート、アプリケーションカード、ホワイトペーパーなど
カタログでは、本器の概要や固有の特性について説明しています。
www.rohde-schwarz.com/brochure-datasheet/smw200a を参照してください。

2.8 リリースノートとオープン・ソース・アクノリッジ メント(OSA)

リリースノートでは、新機能、現在のファームウェアバージョンの改善点および 既知の問題、ファームウェアのインストールについて説明しています。
オープン・ソース・アクノリッジメント文書には、使用されているオープン・ソ ース・ソフトウェアのライセンステキストがそのまま記載されています。
www.rohde-schwarz.com/firmware/smw200a を参照してください。

2.9 アプリケーションノート、アプリケーションカー ド、ホワイトペーパーなど

以下の文書には、特定のトピックに関する特殊なアプリケーションや背景情報に ついて記載されています。
www.rohde-schwarz.com/application/smw200a および www.rohde-schwarz.com/ manual/smw200a を参照してください。
15クイック・ガイド 1412.9266.18 ─ 01
ドキュメントの概要R&S®SMW200A
アプリケーションノート、アプリケーションカード、ホワイトペーパーなど
16クイック・ガイド 1412.9266.18 ─ 01
主な機能R&S®SMW200A

3 主な機能

R&S SMW は、お客様の厳しい要件に対応するため開発された、ローデ・シュワルツ の新しい高性能信号発生器です。優れた信号特性と、わかりやすく直感的な操作
方法を特長としており、信号を迅速かつ容易に発生することができます。
R&S SMW の主な機能は、以下のとおりです。
100 kHz~44 GHz の周波数レンジ
可変周波数レンジを備えた第 2RF 経路(オプション)
内部ベースバンドで最高 2 GHz の I/Q 変調帯域幅(RF)
広帯域ベースバンド発生器とベクトル信号発生器を 1 台で提供
eMTC/NB-IoT を含む LTE、5G NR、無線 LAN IEEE 802.11a/b/g/n/j/p/ac/ax、 3GPP FDD/HSPA/HSPA+などの重要なすべてのデジタル規格をサポート
レーダーモジュールやレシーバーのテストのための信号発生
汎用的な構成:シングルパス・ベクトル信号発生器やマルチチャネル MIMO 受 信機テスタなど
最高 200 MHz の帯域幅のオプションの統合フェージングシミュレータ
最大 8 つの信号源と最大 64 のフェージングチャネルにより、MIMO、MSR、5G NR、LTE-Advanced アプリケーションに最適
1 台の機器で 2x2、3x3、4x4、8x4、4x8、2x4x4 などの主要なすべての MIMO フ ェージングシナリオを実装
周波数オフセットやレベルオフセットを使用しながら、ベースバンド信号をデ ジタル処理で追加
優れた信号品質による高確度のスペクトラム測定と変調測定
ブロック図を基本要素とする、タッチスクリーンを使用したわかりやすい操作
シグナルフロー内の実質的にすべてのポイントでのグラフィカルな信号モニ タリング
SCPI マクロレコーダーおよびコードジェネレーターにより、手動操作ステッ プから実行可能なリモート制御コードを発生(MATLAB®、CVI 用など)
詳細については、データシートを参照してください。
17クイック・ガイド 1412.9266.18 ─ 01
主な機能R&S®SMW200A
18クイック・ガイド 1412.9266.18 ─ 01
使用準備R&S®SMW200A
使用場所の選択

4 使用準備

本章では、初めての測定器セットアップに関する基本情報を提供します。

4.1 持ち上げと運搬

警告! R&S SMW は、フル装備の場合などは重くなります。リフト装置を使用し てください。「製品の持ち上げと運搬」 (8 ページ)も参照してください。
サイドにあるキャリングハンドルを使用して、R&S SMW を持ち上げて運びます。 前面のハンドルは、ラックにマウントする際に押したり引いたりするためだけ
のものです。 4.4.2,「ラックへの R&S SMW の取り付け」 (21 ページ)を参照 してください。

4.2 パッケージ内容の確認

1. R&S SMW の梱包を注意深く開けます。
2. 元の梱包材料は保管してください。R&S SMW を後日運搬または発送する場合
に、梱包材を使用してコントロールエレメントやコネクタを保護します。 ユーザ・マニュアルの「Transporting」の章も参照してください。
3. 納品書に基づいて、本器の装備がすべて揃っていることを確認します。
4. 機器に損傷がないかどうか確認します。
不足品があるか、機器に損傷がある場合には、Rohde & Schwarz に連絡してく ださい。

4.3 使用場所の選択

適切な動作を保証し、接続されているデバイスの損傷を防止するためには、指定 された動作条件が必要です。周囲温度や湿度などの環境条件については、データ シートを参照してください。
19クイック・ガイド 1412.9266.18 ─ 01
使用準備R&S®SMW200A
R&S SMW のセットアップ
「使用場所の選択」 (8 ページ)も参照してください。
電磁両立性クラス
電磁両立性(EMC)クラスは、製品を使用できる場所を示します。製品の EMC クラ スは、データシートの「一般仕様」の項に記されています。
クラス B 機器は、以下の環境での使用に適しています。
居住環境
住居用建物に供給される低電圧電力網に直接接続された環境
クラス A 機器は、産業環境での使用を目的としています。居住環境内で使用し た場合、伝導妨害や放射妨害により、無線障害を引き起こす可能性がありま
す。このため、クラス B 環境には適しません。 クラス A 機器によって無線障害が発生する場合、除去するための適切な手段を
取ってください。

4.4 R&S SMW のセットアップ

以下も参照してください。
「製品の設定」 (8 ページ)
「本来の使用目的」 (7 ページ)

4.4.1 R&S SMW のベンチトップへの設置

製品をベンチトップに設置する方法
1. 製品は、安定した平らな水平面に置いてください。表面が製品の重量を支えら
れることを確認してください。重量の情報については、データシートを参照し てください。
2. 注意! 脚部は折り畳むことができます。. 詳細については、「製品の設定」
(8 ページ)を参照してください。 脚部は必ず完全に畳むか完全に引き出してください。脚部を引き出した状態
では、製品の上または下に他のものを置かないでください。
3. 警告! 製品を積み重ねる場合、倒れて人が怪我をするおそれがあります。.
製品を 4 台以上積み重ねないでください。その場合はラックに取り付けてく ださい。
20クイック・ガイド 1412.9266.18 ─ 01
使用準備R&S®SMW200A
R&S SMW のセットアップ
積み重ねる場合は、以下のことに注意してください。
製品はすべて同じ寸法(幅と長さ)であるのが理想的です。
最下段の製品にかかる総重量が 500 N を超えないようにしてください。
上に置かれる製品が下の製品よりも小さい場合には、再下段の製品にかか る総重量が 250 N を超えないようにしてください。
max. 500 N
Correct Different dimensions
max. 250 N
Too many instruments
4. 注記! 製品は、過熱により損傷される可能性があります。
過熱を防ぐため、以下のことに注意してください。
製品のファンの通気孔は、近くのものから 10 cm 以上離してください。
ラジエーターなどの熱を発生する機器の近くに製品を置かないでくださ い。

4.4.2 ラックへの R&S SMW の取り付け

ラックを準備する方法
1.「製品の設定」 (8 ページ)の要件と指示を守ってください。
2. 注記! 通気が不十分な場合、過熱により、製品が損傷を受けるおそれがあり
ます。 ラックに対して効率的な通気方式を設計して実装してください。
R&S SMW をラックに取り付ける方法
1. R&S SMW の寸法に合ったアダプターキットを使用して、本器をラックに取り付
ける準備を使用します。寸法については、データシートを参照してください。 a) R&S SMW 用に設計されたラック・アダプターキットをオーダーします。オー
ダー番号は、データシートを参照してください。
21クイック・ガイド 1412.9266.18 ─ 01
使用準備R&S®SMW200A
テストセットアップの重要な側面
b) アダプターキットを取り付けます。アダプターキットに付属の組立指示に
従います。
2. 警告! R&S SMW は、フル装備の場合などは重くなります。リフト装置を使用し
てください。「製品の持ち上げと運搬」 (8 ページ)も参照してください。 R&S SMW を棚の高さまで持ち上げます。
3. 前面のハンドルをつかんで、R&S SMW を棚の中へと押し込み、ラックブラケッ
トがラックにぴったり合うようにします。
4. ラックブラケットのすべてのネジを 1.2 Nm のトルクで締め付けて、R&S SMW を
ラックに固定します。
R&S SMW をラックから取り外す方法
1. ラックブラケットのネジを緩めます。
2. 警告! R&S SMW は、フル装備の場合などは重くなります。リフト装置を使用し
てください。「製品の持ち上げと運搬」 (8 ページ)も参照してください。 リフト装置を棚の高さまで上げます。
3. R&S SMW をラックから取り出します。
4. R&S SMW を再びベンチトップに設置する場合には、アダプターキットを R&S SMW
から取り外します。アダプターキットに付属の手順書に従います。

4.5 テストセットアップの重要な側面

ケーブルの選択と電磁妨害(EMI)
EMI(電磁妨害)が測定結果に影響を与える場合があります。
動作中の電磁放射を抑制する方法:
特に次のコネクタタイプには、高品質のシールド付きケーブルを使用してくだ さい。
BNC 2 重シールドの BNC ケーブル。
USB 2 重シールドの USB ケーブル。 方法: 4.8,「USB デバイスの接続」 (25 ページ)
22クイック・ガイド 1412.9266.18 ─ 01
使用準備R&S®SMW200A
テストセットアップの重要な側面
ユーザ・マニュアルの「Troubleshooting and Error Messages」の章も参 照してください。
LAN CAT6 STP 以上のケーブル。 方法: 4.7,「LAN への接続」 (24 ページ)
未接続のケーブル端末は必ず終端します。
接続する外部アクセサリが EMC 規制に準拠していることを確認します。
本器の I/Q および I/Q Bar インタフェースへの接続には、同じタイプの等しい 長さのケーブルを使用してください。 方法:ユーザ・マニュアルの「To connect instruments to the I/Q analog interface」のセクションを参照してください。
本器のデジタル I/Q インタフェースへの接続には、R&S SMU-Z6 ケーブルを使 用します。このケーブルは、マテリアル番号 1415.0201.02 で入手できます。
方法:ユーザ・マニュアルの「To connect instruments to the I/Q digital interface」のセクションを参照してください。
本器の HS DIG I/Q インタフェースへの接続には、R&S DIGIQ-HS ケーブルを使 用します。このケーブルは、マテリアル番号 3641.2948.03 で入手できます。
方法: 4.12,「HS DIG I/Q への接続」 (29 ページ)
信号入力/出力レベル
信号レベルに関する情報は、データシートに記載されています。R&S SMW や接続さ れた機器の損傷を防ぐため、信号レベルは仕様範囲内に抑えてください。
静電気放電(ESD)の防止
静電放電が最も発生しやすいのは、DUT を接続するとき、あるいはそれを取り外 すときです。
注記! 静電気放電の危険. 静電放電は、製品の電子部品および被試験デバイ ス(DUT)が損傷する原因となります。
静電放電による損傷を防止するため、自身を接地してください。 a) 自身を接地するには、リストストラップとコードを使用してください。
b) 導電性フロアマットとヒールストラップの組み合わせを使用してくださ
い。
23クイック・ガイド 1412.9266.18 ─ 01
使用準備R&S®SMW200A
LAN への接続

4.6 電源への接続

安全情報については、 「電源への接続」 (9 ページ)を参照してください。
1. 本器のリアパネルの AC 電源コネクタに AC 電源ケーブルを接続します。
R&S SMW に同梱されている AC 電源ケーブルのみを使用してください。
2. AC 電源ケーブルをグランド接点があるコンセントに接続します。
必須定格は、AC 電源コネクタの横に表示されているほか、データシートに記 載されています。

4.7 LAN への接続

ネットワーク環境
製品をローカル・エリア・ネットワーク(LAN)に接続する前に、次の内容を確認 してください。
セキュリティーリスクを軽減するために、最新ファームウェアをインストール してください。
インターネットまたはリモートで利用するには、安全な接続を利用してくださ い。
ネットワーク設定が会社のセキュリティーポリシーに適合していることを確 認してください。製品を社内 LAN に接続する前に、ローカルシステム管理者ま たは IT 部門に問い合わせてください。
LAN に接続すると、製品はインターネットからアクセスされる可能性があり、 これがセキュリティーリスクになる場合があります。例えば、攻撃者が、製品 を誤動作させたり損傷させたりする恐れがあります。
LAN に接続する方法
コネクタは、リアパネルにあります。
LAN ソケットを RJ-45 ケーブルで LAN に接続します。
デフォルトでは、R&S SMW は DHCP(ダイナミックホスト構成プロトコル)を使用 するように設定されており、静的 IP アドレスは設定されません。
24クイック・ガイド 1412.9266.18 ─ 01
使用準備R&S®SMW200A
USB デバイスの接続
電源がオンになり、LAN に接続されると、R&S SMW の画面にはアドレス情報が表示 されます。
図 4-1: 画面上の IP アドレス表示(例)
ユーザ・マニュアルの「Connecting the Instrument to the Network (LAN)」の 章も参照してください。

4.8 USB デバイスの接続

USB コネクタは、フロントパネルリアパネルにあります。R&S SMW の動作中で も、すべての USB デバイスの接続/取り外しが可能です。
USB ストレージデバイスを接続する方法
USB メモリなどの USB ストレージデバイスを使用すれば、R&S SMW との間で簡単に データを転送できます。ファームウェアのアップデートに使用することもできま
す。
USB ストレージデバイスを任意の USB コネクタに接続します。
USB デバイスを外部電源に接続する方法
1. 注記! 外部電源にデバイスを接続すると、電流が USB インタフェースの 5 V
電源にフィードバックされ、R&S SMW が損傷する可能性があります。 電源の正極と USB インタフェースの+ 5 V 電源ピン(VBUS)が接続されていな
いことを確認します。
2. USB ストレージデバイスを任意の USB コネクタに接続します。
キーボードを接続する方法
キーボードを任意の USB コネクタに接続します。
接続すると、R&S SMW はキーボードを自動的に検出します。検出されたデフォル トのキーボードレイアウト(入力言語)は米国英語です。
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使用準備R&S®SMW200A
RF A/RF B への接続
マウスを接続する方法
マウスを任意の USB コネクタに接続します。
接続すると、R&S SMW はマウスを自動的に検出します。
パワー・センサを接続する方法
R&S NRP ファミリーのパワー・センサは任意の USB コネクタに接続できます。
ユーザ・マニュアルの「Using Power Sensors」の章を参照してください。

4.9 RF A/RF B への接続

コネクタは、フロントパネルにあります。
本器にリア・パネル・コネクタ用のオプションを搭載した場合は、RF 出力コネク タはリアパネルにあります。
"RF A/RF B" への接続の準備をする方法
1. 注記! コネクタが破損していたり清潔でなかったりすると、RF 挿入損失や不
整合が生じるだけでなく、コネクタの摩耗が早まる可能性があります。 ポートに接続する前に、RF コネクタを目視検査して、コネクタが清潔で損傷
がないこと、また、機械的に互換性があることを確認してください。 RF ポートの取り扱いや保守の詳細については、1MA99 を参照して、測定偏差の 最小化およびコネクタ寿命の確保にお役立てください。
2. 注記! 本器の損傷の危険. 過剰な逆電力や DC 電圧を RF A/RF B コネクタに
与えると、測定器が損傷する可能性があります。 必ず、値がデータシートに記載されている逆電力や DC のリミットを超えない
ようにしてください。
3. R&S SMW の電源をオンにした場合は、RF ケーブルを RF A/RF B コネクタに接続
する前に、RF 出力をオフにします。 ブロック図で、ブロック "RF" > "RF Level" > "RF ON > Off" を選択します。
4. RF コネクタタイプに合った高品質の RF ケーブルを使用してください。
詳細については、「ケーブルの選択と電磁妨害(EMI)」 (22 ページ)を参照し てください。
26クイック・ガイド 1412.9266.18 ─ 01
使用準備R&S®SMW200A
RF A/RF B への接続
5. 2 種類のコネクタに接続することはできません。
「スクリューレスコネクタ(BNC)に接続する方法」 (27 ページ)
「スクリューコネクタに接続する方法」 (27 ページ)
スクリューレスコネクタ(BNC)に接続する方法
RF ケーブルを "RF A/RF B" コネクタに接続するには、以下の手順に従ってく ださい。
a) ケーブルのコネクタと "RF A/RF B" コネクタの位置を共通軸に沿って慎
重に合わせます。
b) ケーブルのコネクタのオスピンが "RF A/RF B" コネクタのメスソケット
にぴったりはまるまで、コネクタを共通軸に沿って接続します。
スクリューコネクタに接続する方法
1. コネクタタイプに合った高品質のケーブルを使用してください。
詳細については、「ケーブルの選択と電磁妨害(EMI)」 (22 ページ)を参照し てください。
2. 注記! 本器およびコネクタの損傷の危険. 締め過ぎると、ケーブルやコネク
タが損傷する可能性があります。ただし、コネクタを十分に締めないと、測定 結果が不正確になる可能性があります。
ケーブルをコネクタに接続するには、以下の手順に従ってください。 a) ケーブルのコネクタとコネクタの位置を共通軸に沿って慎重に合わせま
す。
b) 内側コネクタのオスピンが外側コネクタのメスソケットにぴったりはまる
まで、コネクタを共通軸に沿って接続します。 c) コネクタがしっかり結合されるまで、外側コネクタのナットを回します。 d) 校正済みトルクレンチを使用して、仕様限界までナットを締め付けます。
反対側のコネクタ部分をスパナで固定します。
最も重要なコネクタタイプのトルクリミット値については、表 4-1 を参照
してください。
3. 校正済みトルクレンチを使用して、仕様限界までナットを締め付けます。反対 側のコネクタ部分をスパナで固定します。
詳細については、アプリケーションノート 1MA99 の「Handling」の章を参照して ください。
本器にテスト・ポート・アダプターを搭載している場合は、アプリケーションノ ート 1MA100 を参照してください。
27クイック・ガイド 1412.9266.18 ─ 01
使用準備R&S®SMW200A
LO In/Out への接続
以下の表に掲載されているコネクタタイプは、Rohde & Schwarz が提供している一 般的なコネクタのタイプです。これは一般的な情報とみなされているため、所有
の測定器には適用されないコネクタタイプが含まれている可能性があります。
参照先:「RF A/RF B」 (41 ページ)
表 4-1: コネクタタイプとトルクリミット値
型番 トルクリミット値 ナット開口範囲
N 13.3 1.5 3/4 20
SMA 5 0.56 5/16 8
3.5 mm 8 0.9 5/16 8
2.92 mm 8 0.9 5/16 8
2.4 mm 8 0.9 5/16 8
1.85 mm 8 0.9 5/16 8
1.0 mm 3 0.34 0.236 6
lb-Inch Nm Inch mm
RF 出力のスイッチオフを防止する方法
注記! 負荷を測定器に接続しない状態で過剰な出力レベルを設定すると、逆 電力がリミットを超えてしまい、R&S SMW は RF 出力をオフにせざるを得なくな
る可能性があります。 データシートに示されている十分なリターンロスを備えた負荷を接続してく
ださい。

4.10 LO In/Out への接続

"LO In/Out" コネクタは、SMA(Subminiature Version A)コネクタです。
コネクタは、リアパネルにあります。
「スクリューコネクタに接続する方法」 (27 ページ)で説明する手順に従います。
ユーザ・マニュアルの「Local Oscillator Coupling」の章も参照してください。
28クイック・ガイド 1412.9266.18 ─ 01
使用準備R&S®SMW200A
HS DIG I/Q への接続

4.11 REF IN/REF OUT への接続

コネクタは、リアパネルにあります。
"REF IN"/"REF OUT"(リファレンス< 1 GHz)に接続する方法
R&S SMW には、接続用の BNC コネクタがあります。
「スクリューレスコネクタ(BNC)に接続する方法」 (27 ページ)で説明する手
順に従います。
REF IN/REF OUT(リファレンス= 1 GHz)に接続する方法
R&S SMW には、接続用の SMA コネクタがあります。
「スクリューコネクタに接続する方法」 (27 ページ)で説明する手順に従いま
す。

4.12 HS DIG I/Q への接続

HS DIG I/Q コネクタは、QSFP+ケージと QSFP+コネクタの 2 つのコンポーネントか ら成る、QSFP+(Quad Small Form-factor Pluggable)ソケットで構成されます。 QSFP+ケーブルには QSFP+プラグが搭載されています。
1 = QSFP+プラグ 2 = QSFP+ケージ 3 = QSFP+コネクタ
29クイック・ガイド 1412.9266.18 ─ 01
使用準備R&S®SMW200A
起動または電源切断
コネクタは、リアパネルにあります。
HS DIG I/Q インタフェースに接続する方法
1. 接続には、QSFP+ケーブル R&S DIGIQ-HS を使用します。 詳細については、「ケーブルの選択と電磁妨害(EMI)」 (22 ページ)を参照し
てください。
2. ケーブルの QSFP+プラグの平らな面を持ちます。
3. QSFP+ケーブルの向きを変えて、リリースタブが上を向くようにします。
4. QSFP+プラグを QSFP+ケージに差し込んで押し込みます。
HS DIG I/Q インタフェースから取り外す方法
1. 注記! ケーブルを引っ張ると、ケーブルや HS DIG I/Q コネクタが損傷する 可能性があります。
リリースタブを引っ張ります。
2. QSFP+ケージから QSFP+プラグを引っ張り出します。
ユーザ・マニュアルの「Digital Baseband Input Settings」および「I/Q Digital Output Settings」の章も参照してください。

4.13 起動または電源切断

下表に、電源ステートの概要、LED、電源スイッチの位置を示します。
表 4-2: 電源ステートの概要
状態 LED 電源スイッチの位置
オフ
スタンバイ
動作モード
グレー
黄色
[0]
[I]
[I]
R&S SMW の起動方法
R&S SMW は起動していませんが、電源に接続されています。詳細については、 4.6,
「電源への接続」 (24 ページ)を参照してください。
1. 電源のスイッチを[I]位置に切り替えます。
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