Rohde&Schwarz R&S®SMB100B Getting Started Getting started

R&S®SMB100B RF 信号発生器
クイック・ガイド
(>F:]B)
クイック・ガイド
バージョン 03
このガイドでは、R&S®SMB100B(ストックナンバー 1422.1000.02)とそのオプシ ョンについて説明します。
© 2019 Rohde & Schwarz GmbH & Co. KG Mühldorfstr. 15, 81671 München, Germany Phone: +49 89 41 29 - 0 Fax: +49 89 41 29 12 164 E-mail: info@rohde-schwarz.com Internet: www.rohde-schwarz.com お断りなしに記載内容の一部を変更させていただくことがあります。 あらかじめご了承ください。 R&S® は、Rohde & Schwarz GmbH & Co. KG. の登録商標です。
1422.1045.18 | バージョン 03 | R&S®SMB100B
本マニュアル全体を通じて、次の略語表記を用います。R&S®SMB100B は R&S SMB100B と略し、R&S®VISA は R&S VISA と略します。
目次
1 はじめに..............................................7
1.1 主な機能...................................................... 7
2 安全および法規制に関する情報..........................8
2.1 安全注意事項.................................................. 8
2.2 R&S SMB100B のラベル.......................................... 11
2.3 Korea Certification Class B.................................. 11
3 ドキュメントの概要...................................12
3.1 クイック・ガイド・マニュアル................................. 12
目次R&S®SMB100B
3.2 ユーザ・マニュアルおよびヘルプ............................... 12
3.3 サービス・マニュアル......................................... 12
3.4 本器のセキュリティー手順..................................... 13
3.5 基本的な安全注意事項......................................... 13
3.6 データシートおよびカタログ................................... 13
3.7 リリースノートとオープン・ソース・アクノリッジメント(OSA).. 13
3.8 アプリケーションノート、アプリケーションカード、ホワイトペーパー
など......................................................... 14
4 使用準備.............................................15
4.1 持ち上げと運搬............................................... 15
4.2 パッケージ内容の確認......................................... 15
4.3 使用場所の選択............................................... 15
4.4 R&S SMB100B のセットアップ.................................... 16
4.4.1 R&S SMB100B のベンチトップへの設置............................ 16
4.4.2 ラックへの R&S SMB100B の取り付け..............................17
4.5 テストセットアップの重要な側面............................... 18
3クイック・ガイド 1422.1045.18 ─ 03
目次R&S®SMB100B
4.6 電源への接続................................................. 19
4.7 LAN への接続..................................................20
4.8 USB デバイスの接続............................................20
4.9 RF への接続...................................................21
4.10 基準入力/基準出力への接続.................................... 23
4.11 起動または電源切断........................................... 25
5 本器の詳細...........................................27
5.1 フロントパネル............................................... 27
5.1.1 タッチスクリーン............................................. 28
5.1.2 ユーティリティー・キー....................................... 28
5.1.3 オン/スタンバイ............................................. 29
5.1.4 ファンクションキー........................................... 29
5.1.5 キーパッド................................................... 29
5.1.6 ナビゲーションコントロール................................... 30
5.1.6.1 ロータリーノブ............................................... 30
5.1.6.2 編集キー..................................................... 30
5.1.6.3 ナビゲーションキー........................................... 31
5.1.7 表示キー..................................................... 32
5.1.8 USB コネクタ..................................................32
5.1.9 RF 50 ......................................................33
5.2 リアパネル................................................... 33
5.2.1 コネクタ..................................................... 34
6 基本的な操作.........................................36
6.1 非変調搬送波の作成........................................... 36
6.2 RF 周波数掃引信号の作成.......................................40
6.3 設定の保存と呼出し........................................... 42
4クイック・ガイド 1422.1045.18 ─ 03
目次R&S®SMB100B
7 機器制御.............................................46
7.1 本器を操作するための可能な方法............................... 46
7.2 インタラクティブな操作....................................... 47
7.3 ディスプレイの情報........................................... 48
7.3.1 ステータスバー............................................... 48
7.3.2 タイルダイアグラム........................................... 48
7.3.3 タスクバー................................................... 49
7.3.4 追加の表示属性............................................... 50
7.4 機能へのアクセス............................................. 51
7.5 データの入力................................................. 52
7.5.1 数値パラメータの入力......................................... 53
7.5.2 英数字パラメータの入力....................................... 54
7.5.3 アクションのアンドゥ/リドゥ................................. 54
7.6 情報とヘルプの入手方法....................................... 54
7.7 リモート制御................................................. 56
7.8 VNC 経由でのリモート操作......................................57
8 カスタマーサポートへの連絡...........................58
索引.................................................60
5クイック・ガイド 1422.1045.18 ─ 03
目次R&S®SMB100B
6クイック・ガイド 1422.1045.18 ─ 03
はじめにR&S®SMB100B
主な機能

1 はじめに

R&S SMB100B は、お客様の厳しい要件に対応するため開発された、ローデ・シュワ ルツの新しい高性能信号発生器です。優れた信号特性と、わかりやすく直感的な
操作方法を特長としており、信号を迅速かつ容易に発生することができます。

1.1 主な機能

R&S SMB100B は、お客様の厳しい要件に対応するため開発された、ローデ・シュワ ルツの新しい高性能信号発生器です。優れた信号特性と、わかりやすく直感的な
操作方法を特長としており、信号を迅速かつ容易に発生することができます。
R&S SMB100B の主な機能は、以下のとおりです。
SCPI マクロレコーダーおよびコードジェネレーターにより、手動操作ステッ プから実行可能なリモート制御コードを発生(MATLAB®、CVI 用など)
8 kHz~6 GHz の周波数レンジ
-134 dBc(実測)の優れた SSB 位相雑音(1 GHz、20 kHz オフセット)
小さい広帯域ノイズ。周波数レンジ 15 MHz~6 GHz、オフセット 30 MHz の場 合、< 153 dBc(代表値)
超高出力パワー:34 dBm(実測)(1 GHz の場合)
高さ 2 U、¾ 19 インチ幅のコンパクトなラック
パルストレイン発生機能
タッチスクリーン使用の 5 インチ・グラフィカル・ユーザー・インタフェース
詳細については、データシートを参照してください。
7クイック・ガイド 1422.1045.18 ─ 03
安全および法規制に関する情報R&S®SMB100B
安全注意事項

2 安全および法規制に関する情報

製品ドキュメントには、R&S SMB100B を安全かつ効率的に使用するための情報が記 載されています。このページ、および 2.1,「安全注意事項」 (8 ページ)に記
載された指示に従ってください。
本来の使用目的
R&S SMB100B は、産業環境、管理環境、ラボ環境での電子部品および電子機器の開 発、製造、検証に使用することを想定しています。R&S SMB100B は、指定された用 途にのみ使用してください。データシートに記載されている動作条件と性能制限
に従ってください。
安全情報はどこにありますか?
安全情報は、製品ドキュメントの一部です。安全情報には、潜在的な危険に対す る注意と、危険な状況によって発生する怪我や損傷を防ぐ手順が示されています。 安全情報は、以下のように提供されています。
2.1,「安全注意事項」 (8 ページ)。同じ情報が、印刷版の「安全注意事
項」として多言語で提供されています。印刷版の「安全注意事項」は、 R&S SMB100B に付属しています。
ドキュメント全体を通じて、セットアップや操作に注意が必要な個所には、安 全注意事項が記載されています。

2.1 安全注意事項

Rohde & Schwarz の製品は、最高の技術基準に従って製造されています。 製品を 安全にご使用いただくために、本書および製品ドキュメントに記載された注意事
項に従ってください。 製品ドキュメントを近くに保管し、他のユーザーが閲覧で きるようにしてください。
製品は意図される使用目的および性能制限内でのみ使用してください。 意図さ れる用途や制限事項については、データシート、マニュアル、印刷された安全の 手引きなどの製品ドキュメントに記載されています。 適切な使用目的がわから ない場合は、Rohde & Schwarz のカスタマーサービスまでご連絡ください。
製品の使用には、専門家または専門の訓練を受けた要員が必要です。 この要員 は、ユーザーインターフェースおよび製品ドキュメントで使用される少なくとも 1 つの言語に熟知している必要もあります。
8クイック・ガイド 1422.1045.18 ─ 03
安全および法規制に関する情報R&S®SMB100B
安全注意事項
製品に損傷したり故障したりしている部位がある場合、製品の使用を中止してく ださい。 製品の筐体を開けないでください。 Rohde & Schwarz の認可を受けた
サービス担当者のみが、製品の修理を行なうことができます。 Rohde & Schwarz のカスタマーサービス http://www.customersupport.rohde-schwarz.com までご
連絡ください。
製品の持ち上げと運搬
製品の中には重いものがあります。筐体に貼られている製品安全ラベルは、製品 の重量が 18 kg を超える機器かどうかを示します。製品を安全に運ぶために、リ
フトトラック、クレーン、フォークリフト、ハンドトラックなどのリフト装置ま たは運搬装置を使用できます。製品を固定してください。ただし、ハンドルで固 定しないでください。力がかかりすぎると、ハンドルが破損することがあります。
使用場所の選択
製品は屋内でのみ使用してください。製品の筐体は防水仕様ではなく、水が内部 に入ると筐体と帯電部が電気的に接続される恐れがあります。このため、筐体に 触れると、感電、重傷、死亡事故につながることがあります。
特に指定されないかぎり、製品の最大動作高度は海抜 2000 m です。製品は、非導 電汚染が発生する可能性のある汚染度 2 の環境に適しています。周辺温度および 湿度などの使用環境の条件の詳細は、データシートを参照してください。
本機の設定
本機は安定した平らな水平面に、底を下方に向けて置いてください。
スペースを節約するために、複数の本機をラックに取り付けることができます。 本機を積み重ねる場合は、積み重ねた本機が傾いて事故の原因になる恐れがある ことに留意してください。
本機のスタンドが折りたためる場合は、安定性を確保するために、スタンドを完 全に折りたたむか、引き出してください。スタンドを完全に引き出していなかっ たり、本機を持ち上げずに移動したりすると、スタンドが破損する場合がありま す。折りたたみスタンドは、本機の重量を支えるよう設計されており、それ以上 の負荷には対応していません。
電源への接続
本製品は過電圧カテゴリ II の製品であり、家電製品および同様の負荷などのエネ ルギー消費機器への給電に使用される固定装置に接続する必要があります。電動 製品は、感電、火災、怪我、さらには死亡事故などのリスクがあることに注意し てください。
9クイック・ガイド 1422.1045.18 ─ 03
安全および法規制に関する情報R&S®SMB100B
安全注意事項
安全のために、以下の対策を講じてください。
製品の電源を入れる前に、製品に表示されている電圧と周波数が使用可能な電 源と一致していることを確認してください。電源アダプタが自動的に調節さ れない場合は、正しい値を設定してヒューズの定格をチェックしてください。
製品のヒューズが交換可能な場合、そのタイプと特性がヒューズホルダーの隣 に示されています。ヒューズを交換する前に、本器の電源を切り、電源から切 断してください。ヒューズの交換方法は、製品ドキュメントに記載されていま す。
製品に同梱されている電源ケーブルのみを使用してください。このケーブル は、国固有の安全要件に適合しています。プラグは、認可された接地コンセン トにのみ差し込んでください。
完全なケーブルのみを使用し、ケーブルが損傷しないよう注意して配線してく ださい。電源ケーブルを定期的にチェックし、損傷していないことを確認して ください。また、たるんだケーブルに人がつまずかないようにしてください。
製品に外部電源が必要な場合は、製品に同梱されている電源、製品ドキュメン トで推奨されている電源、または国固有の規則に適合している電源を使用して ください。
製品は、最大 20 A のヒューズ保護の電源にのみ接続してください。
製品をいつでも電源から切断できるようにしてください。電源プラグを抜い て、本製品を電源から切断してください。電源プラグは簡単にアクセスできな ければなりません。製品がこれらの要件を満たさないシステムに組み込まれ ている場合、システムレベルで簡単にアクセスできるサーキットブレーカーを 提供してください。
製品の掃除
柔らかく糸くずの出ない布を使用して製品を掃除してください。 掃除をする場 合は、筐体が防水仕様でないことに留意してください。 液体の洗浄剤を使用しな いでください。
安全ラベルの意味
製品に貼られている安全ラベルは、潜在的な危険を警告するものです。
潜在的な危険 怪我や製品の損傷を避けるために、製品ドキュメントをお読みください。
重量のある製品 製品を持ち上げ、移動、運搬する場合は注意してください。製品の運搬には、少なく
とも 2 人の人員または運搬機器が必要です。
10クイック・ガイド 1422.1045.18 ─ 03
安全および法規制に関する情報R&S®SMB100B
Korea Certification Class B
電気的な危険 帯電部を示しています。感電、火災、怪我、死亡事故の危険があります。
高温面 触れないようにしてください。やけどの危険があります。火災の危険があります。
PE 端子 この端子を接地外部コンダクタまたは保護接地に接続してください。電気的な問題が
発生した場合に、感電から保護されます。

2.2 R&S SMB100B のラベル

外装に貼付されたラベルには、次の情報が示されています。
身体の安全については、「電源への接続」 (9 ページ)
製品および環境の安全については、表 2-1 を参照してください。
製品の識別情報。リアパネルのシリアル番号を参照。
表 2-1: R&S SMB100B および環境の安全に関するラベル
EN 50419 に基づく、不要になった電気/電子機器の処分方法に関するラベル。詳細に ついては、製品ユーザ・マニュアルの「Disposal」の章を参照してください。

2.3 Korea Certification Class B

이 기기는 가정용(B급) 전자파 적합기기로서 주로 가정에서 사용하는 것을 목 적으로 하며, 모든 지역에서 사용할 수 있습니다.
11クイック・ガイド 1422.1045.18 ─ 03
ドキュメントの概要R&S®SMB100B
サービス・マニュアル

3 ドキュメントの概要

このセクションでは、R&S SMB100B のユーザードキュメントの概要について説明し ます。特に指定されていない場合、マニュアルは次の R&S SMB100B 製品ページに あります。
https://www.rohde-schwarz.com/jp/manual/smb100b/

3.1 クイック・ガイド・マニュアル

R&S SMB100B の概要と、製品をセットアップして使用を始める手順を説明します。 基本的な操作、代表的な測定例、一般的な情報(安全注意事項など)が含まれて
います。印刷版は、本器に同梱されています。

3.2 ユーザ・マニュアルおよびヘルプ

本器のすべてのモードと機能について説明しています。さらに、リモート制御の 概要と、プログラミング例を含めたリモート制御コマンドの詳細、およびメンテ ナンス、本器のインタフェース、エラーメッセージに関する情報も記載されてい ます。クイック・ガイドのコンテンツも記載されています。
ユーザ・マニュアルの内容は、R&S SMB100B のヘルプでも確認できます。ヘルプを 利用すれば、完全な情報をコンテキストに応じて即座に表示することができます。
すべてのユーザ・マニュアルは、ダウンロードでも、インターネット上の直接表 示でも利用できます。

3.3 サービス・マニュアル

定格仕様を確認するための性能試験、モジュールの交換と修理、ファームウェア アップデート、トラブルシューティングと故障回避についての説明、機械図面、 およびスペア部品リストが記載されています。
サービス・マニュアルは、グローバル Rohde & Schwarz 情報システム(GLORIS、
https://gloris.rohde-schwarz.com)に登録済みのユーザーが利用できます。
12クイック・ガイド 1422.1045.18 ─ 03
ドキュメントの概要R&S®SMB100B
リリースノートとオープン・ソース・アクノリッジメント(OSA)

3.4 本器のセキュリティー手順

セキュリティー保護されたエリアで R&S SMB100B を用いて作業する場合のセキュ リティー上の問題について解説しています。インターネット経由でダウンロード
できます。

3.5 基本的な安全注意事項

安全注意事項や、動作条件などの重要な情報について説明しています。印刷され たドキュメントは、本器に同梱されています。

3.6 データシートおよびカタログ

データシートでは、R&S SMB100B の技術仕様について説明しています。また、オプ ションとその注文番号、および別売アクセサリの一覧も記載されています。
カタログでは、本器の概要や固有の特性について説明しています。
https://www.rohde-schwarz.com/jp/brochure-datasheet/smb100b/を参照してく
ださい。

3.7 リリースノートとオープン・ソース・アクノリッジ メント(OSA)

リリースノートでは、新機能、現在のファームウェアバージョンの改善点および 既知の問題、ファームウェアのインストールについて説明しています。
オープン・ソース・アクノリッジメント文書には、使用されているオープン・ソ ース・ソフトウェアのライセンステキストがそのまま記載されています。
www.rohde-schwarz.com/jp/firmware/smb100b を参照してください。
13クイック・ガイド 1422.1045.18 ─ 03
ドキュメントの概要R&S®SMB100B
アプリケーションノート、アプリケーションカード、ホワイトペーパーなど

3.8 アプリケーションノート、アプリケーションカー ド、ホワイトペーパーなど

これらの文書には、特定のトピックに関する特殊なアプリケーションや背景情報 について記載されています。
https://www.rohde-schwarz.com/jp/application/smb100b/を参照してください。
14クイック・ガイド 1422.1045.18 ─ 03
使用準備R&S®SMB100B
使用場所の選択

4 使用準備

この章では、R&S SMB100B を初めて設定するときの基本手順を説明します。

4.1 持ち上げと運搬

「製品の持ち上げと運搬」 (9 ページ)も参照してください。
サイドにあるキャリングハンドルを使用して、R&S SMB100B を持ち上げて運び ます。
R&S SMB100B のラックへの取り付けについては、 4.4.2,「ラックへの R&S SMB100B
の取り付け」 (17 ページ)を参照してください。

4.2 パッケージ内容の確認

1. R&S SMB100B の梱包を注意深く開けます。
2. 元の包装材は保管してください。R&S SMB100B を後日運搬または発送する場合
に、梱包材を使用してコントロールエレメントやコネクタを保護します。 ユーザ・マニュアルの「Transporting」の章も参照してください。
3. 納品書に基づいて、本器の装備がすべて揃っていることを確認します。
4. 機器に損傷がないかどうか確認します。
不足品があるか、機器に損傷がある場合には、Rohde & Schwarz に連絡してく ださい。

4.3 使用場所の選択

正確な測定を実行し、R&S SMB100B と接続されているデバイスの損傷を防止するた めには、指定された動作条件が必要です。周囲温度や湿度などの環境条件につい
ては、データシートを参照してください。
15クイック・ガイド 1422.1045.18 ─ 03
使用準備R&S®SMB100B
R&S SMB100B のセットアップ
「使用場所の選択」 (9 ページ)も参照してください。
電磁両立性クラス
電磁両立性(EMC)クラスは、R&S SMB100B を使用できる場所を示します。 R&S SMB100B の EMC クラスは、データシートの「一般仕様」の項に記されていま す。
クラス B 機器は、以下の環境での使用に適しています。
居住環境
住居用建物に供給される低電圧電力網に直接接続された環境
クラス A 機器は、産業環境での使用を目的としています。居住環境内で使用し た場合、伝導妨害や放射妨害により、無線障害を引き起こす可能性がありま
す。このため、クラス B 環境には適しません。 クラス A 機器によって無線障害が発生する場合、除去するための適切な手段を
取ってください。

4.4 R&S SMB100B のセットアップ

以下も参照してください。
「本機の設定」 (9 ページ)
「本来の使用目的」 (8 ページ)

4.4.1 R&S SMB100B のベンチトップへの設置

R&S SMB100B をベンチトップに設置する方法
1. R&S SMB100B は、安定した平らな水平面に置いてください。表面が R&S SMB100B
の重量を支えられることを確認してください。重量の情報については、データ シートを参照してください。
2. 注意! 脚部は折り畳むことができます。. 詳細については、「本機の設定」
(9 ページ)を参照してください。 脚部は必ず完全に畳むか完全に引き出してください。脚部を引き出した状態
では、本器の上または下に他のものを置かないでください。
16クイック・ガイド 1422.1045.18 ─ 03
使用準備R&S®SMB100B
R&S SMB100B のセットアップ
3. 警告! 本器を積み重ねる場合、倒れて人が怪我をするおそれがあります。.
本器を 4 台以上積み重ねないでください。その場合はラックに取り付けてく ださい。
積み重ねる場合は、以下のことに注意してください。
測定器はすべて同じ寸法(幅と長さ)であるのが理想的です。
最下段の測定器にかかる総重量が 500 N を超えないようにしてください。
上に置かれる測定器が下の測定器よりも小さい場合には、再下段の測定器 にかかる総重量が 250 N を超えないようにしてください。
max. 500 N
Correct Different dimensions
max. 250 N
Too many instruments
4. 注記! R&S SMB100B は、過熱により損傷される可能性があります。
過熱を防ぐため、以下のことに注意してください。
R&S SMB100B のファンの通気孔は、近くのものから 10 cm 以上離してくださ い。
ラジエーターなどの熱を発生する機器の近くに R&S SMB100B を置かないで ください。

4.4.2 ラックへの R&S SMB100B の取り付け

ラックを準備する方法
1.「本機の設定」 (9 ページ)の要件と指示を守ってください。
2. 注記! 通気が不十分な場合、過熱により、R&S SMB100B が損傷を受けるおそれ
があります。 ラックに対して効率的な通気方式を設計して実装してください。
17クイック・ガイド 1422.1045.18 ─ 03
使用準備R&S®SMB100B
テストセットアップの重要な側面
R&S SMB100B をラックに取り付ける方法
1. R&S SMB100B の寸法に合ったアダプターキットを使用して、本器をラックに取
り付ける準備を使用します。寸法については、データシートを参照してくださ い。
a) R&S SMB100B 用に設計されたラック・アダプターキットをオーダーします。
オーダー番号は、データシートを参照してください。
b) アダプターキットを取り付けます。アダプターキットに付属の組立指示に
従います。
2. R&S SMB100B を棚の高さまで持ち上げます。
3. ハンドルをつかんで R&S SMB100B を棚の中へと押し込み、ラックブラケットが
ラックにぴったり合うようにします。
4. ラックブラケットのすべてのネジを 1.2 Nm のトルクで締め付けて、
R&S SMB100B をラックに固定します。
R&S SMB100B をラックから取り外す方法
1. ラックブラケットのネジを緩めます。
2. リフト装置を棚の高さまで上げます。
3. R&S SMB100B をラックから取り出します。
4. R&S SMB100B を再びベンチトップに設置する場合には、アダプターキットを
R&S SMB100B から取り外します。アダプターキットに付属の手順書に従いま す。

4.5 テストセットアップの重要な側面

ケーブルの選択と電磁妨害(EMI)
EMI(電磁妨害)が測定結果に影響を与える場合があります。
動作中の電磁放射を抑制する方法:
特に次のコネクタタイプには、高品質のシールド付きケーブルを使用してくだ さい。
BNC 2 重シールドの BNC ケーブル。
18クイック・ガイド 1422.1045.18 ─ 03
使用準備R&S®SMB100B
電源への接続
USB 2 重シールドの USB ケーブル。 方法: 4.8,「USB デバイスの接続」 (20 ページ)。 ユーザ・マニュアルの「Troubleshooting and Error Messages」の章も参 照してください。
LAN CAT6 STP 以上のケーブル。 方法: 4.7,「LAN への接続」 (20 ページ)
未接続のケーブル端末は必ず終端します。
接続する外部アクセサリが EMC 規制に準拠していることを確認します。
信号入力/出力レベル
信号レベルに関する情報は、データシートに記載されています。R&S SMB100B や接 続された機器の損傷を防ぐため、信号レベルは仕様範囲内に抑えてください。
静電気放電(ESD)の防止
静電放電が最も発生しやすいのは、DUT を接続するとき、あるいはそれを取り外 すときです。
注記! 静電気放電の危険. 静電放電は、R&S SMB100B の電子部品および被試験 デバイス(DUT)が損傷する原因となります。
静電放電による損傷を防止するため、自身を接地してください。 a) 自身を接地するには、リストストラップとコードを使用してください。
b) 導電性フロアマットとヒールストラップの組み合わせを使用してくださ

4.6 電源への接続

安全情報については、「電源への接続」 (9 ページ)を参照してください。
1. 本器のリアパネルの AC 電源コネクタに AC 電源ケーブルを接続します。
R&S SMB100B に同梱されている AC 電源ケーブルのみを使用してください。
2. AC 電源ケーブルをグランド接点があるコンセントに接続します。
19クイック・ガイド 1422.1045.18 ─ 03
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