R&S®FPL1000
スペクトラム・アナライザ
クイック・ガイド
(=G@2B)
1323160218
クイック・ガイド
バージョン 07
このマニュアルでは、ファームウェアバージョン 1.50 以降の R&S®FPL1000 モデル
について説明します。
●
R&S®FPL1003(1304.0004K03) – 最大周波数 3 GHz の FPL1000
●
R&S®FPL1007(1304.0004K07) – 最大周波数 7.5 GHz の FPL1000
本体のほか、以下のオプションについても説明します。
●
R&S FPL1-B4、OCXO(1323.1902.02)
●
R&S FPL1-B5、追加インタフェース(1323.1883.02)
●
R&S FPL1-B9、内部ジェネレーター(1323.1925Kxx)
●
R&S FPL1-B10、GPIB インタフェース(1323.1890.02)
●
R&S FPL1-B22、プリアンプ(1323.1719.02)
●
R&S FPL1-B25、電子式アッテネータ(1323.1990.02)
●
R&S FPL1-B30、DC 電源(1323.1877.02)
●
R&S FPL1-B31、リチウムイオン・バッテリーパックおよびチャージャ
(1323.1725.02)
●
R&S FPL1-K9、パワー・センサ・サポート(1323.1754.02)
© 2019 Rohde & Schwarz GmbH & Co. KG
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あらかじめご了承ください。 R&S® は、Rohde & Schwarz GmbH & Co. KG. の登録商標です。
1323.1602.18 | バージョン 07 | R&S®FPL1000
このマニュアル全体を通じて、R&S®FPL1000 は、R&S FPL1000 と略して表記します。
目次
1 安全および法規制に関する情報..........................7
1.1 安全注意事項.................................................. 7
1.2 R&S FPL1000 のラベル.......................................... 11
1.3 Korea Certification Class A.................................. 11
2 ドキュメントの概要...................................12
2.1 クイック・ガイド・マニュアル................................. 12
2.2 ユーザ・マニュアルおよびヘルプ............................... 12
2.3 サービス・マニュアル......................................... 13
目次 R&S®FPL1000
2.4 本器のセキュリティー手順..................................... 13
2.5 基本的な安全注意事項......................................... 13
2.6 データシートおよびカタログ................................... 13
2.7 リリースノートとオープン・ソース・アクノリッジメント(OSA).. 14
2.8 アプリケーションノート、アプリケーションカード、ホワイトペーパー
など......................................................... 14
2.9 校正証明書................................................... 14
3 主な機能.............................................15
4 使用準備.............................................16
4.1 持ち上げと運搬............................................... 16
4.2 パッケージ内容の確認......................................... 16
4.3 使用場所の選択............................................... 17
4.4 R&S FPL1000 のセットアップ.................................... 17
4.5 電源への接続................................................. 20
4.6 起動または電源切断........................................... 23
4.7 LAN への接続..................................................24
3 クイック・ガイド 1323.1602.18 ─ 07
目次 R&S®FPL1000
4.8 キーボードの接続............................................. 25
4.9 外部モニターの接続........................................... 26
4.10 Windows オペレーティングシステム..............................28
4.11 ログオン..................................................... 30
4.12 付属オプションの確認......................................... 31
4.13 セルフアライメントの実行..................................... 31
4.14 テストセットアップに関する注意事項........................... 32
5 本器の詳細...........................................34
5.1 フロントパネルの外観......................................... 34
5.2 リアパネルの外観............................................. 41
6 基本的な操作.........................................49
6.1 基本信号の測定............................................... 49
6.2 スペクトログラムの表示....................................... 51
6.3 追加の測定チャネルの起動..................................... 53
6.4 連続測定の実行............................................... 58
6.5 マーカーの設定と移動......................................... 59
6.6 マーカー・ピーク・リストの表示............................... 61
6.7 ディスプレイのズーム表示..................................... 63
6.8 設定のセーブ................................................. 67
6.9 結果の印刷とセーブ........................................... 69
7 本機の操作...........................................71
7.1 ディスプレイの情報 – スペクトラムモード...................... 71
7.2 機能へのアクセス............................................. 80
7.3 データの入力................................................. 83
7.4 タッチスクリーンジェスチャー................................. 85
7.5 ヘルプ....................................................... 88
4 クイック・ガイド 1323.1602.18 ─ 07
目次 R&S®FPL1000
8 お客様サポート.......................................90
8.1 サポート向けの情報収集....................................... 90
8.2 カスタマーサポートへの連絡................................... 92
索引.................................................94
5 クイック・ガイド 1323.1602.18 ─ 07
目次 R&S®FPL1000
6 クイック・ガイド 1323.1602.18 ─ 07
安全および法規制に関する情報 R&S®FPL1000
安全注意事項
1 安全および法規制に関する情報
製品ドキュメントには、R&S FPL1000 を安全かつ効率的に使用するための情報が記
載されています。このページ、および 1.1,「安全注意事項」 (7 ページ) に記
載された指示に従ってください。
本来の使用目的
R&S FPL1000 は、産業環境、管理環境、ラボ環境での電子部品および電子機器の開
発、製造、検証に使用することを想定しています。R&S FPL1000 は、指定された用
途にのみ使用してください。データシートに記載されている動作条件と性能制限
に従ってください。
安全情報はどこにありますか?
安全情報は、製品ドキュメントの一部です。安全情報には、潜在的な危険に対す
る注意と、危険な状況によって発生する怪我や損傷を防ぐ手順が示されています。
安全情報は、以下のように提供されています。
●
1.1,「安全注意事項」 (7 ページ)。同じ情報が、印刷版の「安全注意事
項」として多言語で提供されています。印刷版の「安全注意事項」は、
R&S FPL1000 に付属しています。
●
ドキュメント全体を通じて、セットアップや操作に注意が必要な個所には、安
全注意事項が記載されています。
1.1 安全注意事項
Rohde & Schwarz の製品は、最高の技術基準に従って製造されています。 製品を
安全にご使用いただくために、本書および製品ドキュメントに記載された注意事
項に従ってください。 製品ドキュメントを近くに保管し、他のユーザーが閲覧で
きるようにしてください。
製品は意図される使用目的および性能制限内でのみ使用してください。 意図さ
れる用途や制限事項については、データシート、マニュアル、印刷された安全の
手引きなどの製品ドキュメントに記載されています。 適切な使用目的がわから
ない場合は、Rohde & Schwarz のカスタマーサービスまでご連絡ください。
製品の使用には、専門家または専門の訓練を受けた要員が必要です。 この要員
は、ユーザーインターフェースおよび製品ドキュメントで使用される少なくとも
1 つの言語に熟知している必要もあります。
7 クイック・ガイド 1323.1602.18 ─ 07
安全および法規制に関する情報 R&S®FPL1000
安全注意事項
製品に損傷したり故障したりしている部位がある場合、製品の使用を中止してく
ださい。 製品の筐体を開けないでください。 Rohde & Schwarz の認可を受けた
サービス担当者のみが、製品の修理を行なうことができます。 Rohde & Schwarz
のカスタマーサービス http://www.customersupport.rohde-schwarz.com までご
連絡ください。
製品の持ち上げと運搬
製品の中には重いものがあります。筐体に貼られている製品安全ラベルは、製品
の重量が 18 kg を超える機器かどうかを示します。製品を安全に運ぶために、リ
フトトラック、クレーン、フォークリフト、ハンドトラックなどのリフト装置ま
たは運搬装置を使用できます。製品を固定してください。ただし、ハンドルで固
定しないでください。力がかかりすぎると、ハンドルが破損することがあります。
使用場所の選択
製品は屋内でのみ使用してください。製品の筐体は防水仕様ではなく、水が内部
に入ると筐体と帯電部が電気的に接続される恐れがあります。このため、筐体に
触れると、感電、重傷、死亡事故につながることがあります。
特に指定されないかぎり、製品の最大動作高度は海抜 2000 m です。製品は、非導
電汚染が発生する可能性のある汚染度 2 の環境に適しています。周辺温度および
湿度などの使用環境の条件の詳細は、データシートを参照してください。
本機の設定
本機は安定した平らな水平面に、底を下方に向けて置いてください。
スペースを節約するために、複数の本機をラックに取り付けることができます。
本機を積み重ねる場合は、積み重ねた本機が傾いて事故の原因になる恐れがある
ことに留意してください。
本機のスタンドが折りたためる場合は、安定性を確保するために、スタンドを完
全に折りたたむか、引き出してください。スタンドを完全に引き出していなかっ
たり、本機を持ち上げずに移動したりすると、スタンドが破損する場合がありま
す。折りたたみスタンドは、本機の重量を支えるよう設計されており、それ以上
の負荷には対応していません。
電源への接続
本製品は過電圧カテゴリ II の製品であり、家電製品および同様の負荷などのエネ
ルギー消費機器への給電に使用される固定装置に接続する必要があります。電動
製品は、感電、火災、怪我、さらには死亡事故などのリスクがあることに注意し
てください。
8 クイック・ガイド 1323.1602.18 ─ 07
安全および法規制に関する情報 R&S®FPL1000
安全注意事項
安全のために、以下の対策を講じてください。
●
製品の電源を入れる前に、製品に表示されている電圧と周波数が使用可能な電
源と一致していることを確認してください。電源アダプタが自動的に調節さ
れない場合は、正しい値を設定してヒューズの定格をチェックしてください。
●
製品のヒューズが交換可能な場合、そのタイプと特性がヒューズホルダーの隣
に示されています。ヒューズを交換する前に、本器の電源を切り、電源から切
断してください。ヒューズの交換方法は、製品ドキュメントに記載されていま
す。
●
製品に同梱されている電源ケーブルのみを使用してください。このケーブル
は、国固有の安全要件に適合しています。プラグは、認可された接地コンセン
トにのみ差し込んでください。
●
完全なケーブルのみを使用し、ケーブルが損傷しないよう注意して配線してく
ださい。電源ケーブルを定期的にチェックし、損傷していないことを確認して
ください。また、たるんだケーブルに人がつまずかないようにしてください。
●
製品に外部電源が必要な場合は、製品に同梱されている電源、製品ドキュメン
トで推奨されている電源、または国固有の規則に適合している電源を使用して
ください。
●
製品は、最大 20 A のヒューズ保護の電源にのみ接続してください。
●
製品をいつでも電源から切断できるようにしてください。電源プラグを抜い
て、本製品を電源から切断してください。電源プラグは簡単にアクセスできな
ければなりません。製品がこれらの要件を満たさないシステムに組み込まれ
ている場合、システムレベルで簡単にアクセスできるサーキットブレーカーを
提供してください。
製品の掃除
柔らかく糸くずの出ない布を使用して製品を掃除してください。 掃除をする場
合は、筐体が防水仕様でないことに留意してください。 液体の洗浄剤を使用しな
いでください。
安全ラベルの意味
製品に貼られている安全ラベルは、潜在的な危険を警告するものです。
潜在的な危険
怪我や製品の損傷を避けるために、製品ドキュメントをお読みください。
重量のある製品
製品を持ち上げ、移動、運搬する場合は注意してください。製品の運搬には、少なく
とも 2 人の人員または運搬機器が必要です。
9 クイック・ガイド 1323.1602.18 ─ 07
安全および法規制に関する情報 R&S®FPL1000
安全注意事項
電気的な危険
帯電部を示しています。感電、火災、怪我、死亡事故の危険があります。
高温面
触れないようにしてください。やけどの危険があります。火災の危険があります。
PE 端子
この端子を接地外部コンダクタまたは保護接地に接続してください。電気的な問題が
発生した場合に、感電から保護されます。
バッテリーの安全な取り扱い
本製品には、リチウムイオンセルまたはリチウムイオンバッテリーが内蔵されて
おり、これ以降、どちらもバッテリーと呼びます。潜在的な危険があるのは、バ
ッテリーの中身です。バッテリーが損傷せず、シールが無傷のままであるかぎり、
危険はありません。
衝撃、ショック、熱により、へこみ、穴、その他の変形などの損傷が生じる恐れ
があります。バッテリーが損傷すると、怪我のリスクが生じます。損傷または中
身の漏れているバッテリーは、厳重に注意して取り扱ってください。バッテリー
から有害な気体が放出されるため、ただちにエリアを換気してください。バッテ
リー液に触れた場合は、ただちに汚染されたすべての衣服を脱いでください。バ
ッテリー液が皮膚や目につくと、炎症が起こる恐れがあります。ただちに皮膚や
目を水で十分に洗い、医療機関にかかってください。
安全な取り扱いのために、以下の規則に従ってください:
●
バッテリーを短絡しないでください。
●
バッテリーを機械的に損傷しないでください。バッテリーを開けたり、分解し
ないでください。
●
バッテリーを、直火、高温面、日光などの高温にさらさないでください。
●
バッテリーは指定された Rohde & Schwarz 製品でのみ使用してください。
●
バッテリーの充電には、適切な Rohde & Schwarz 充電器のみを使用してくださ
い。バッテリーを不適切に充電した場合、爆発する危険があります。充電およ
び放電温度範囲については、製品ドキュメントを参照してください。
●
バッテリーは元の梱包材に入れて室温(約 20 °C)で保管してください。
●
バッテリーは現地の廃棄物処理機関の指定に従って、通常の家電製品の廃棄と
は別に廃棄してください。
上記の規則に従わない場合、爆発、火災、または危険な化学物質などのために重
傷を負ったり、死亡にまでいたる危険があります。詳細は、製品ドキュメントを
参照してください。
10 クイック・ガイド 1323.1602.18 ─ 07
安全および法規制に関する情報 R&S®FPL1000
Korea Certification Class A
不具合のあるバッテリーを交換する場合は、同じ Rohde & Schwarz バッテリータイ
プのみを使用してください。バッテリーを Rohde & Schwarz 子会社に返送する場
合は、危険物の運搬資格を持った運送会社を選択し、IATA-DGR、IMDG-Code、ADR、
または RID に従った運送会社の運送規定に従ってください。アシストが必要な場
合は、運送会社または Rohde & Schwarz カスタマーサービスまでご連絡ください。
ヘッドホンの接続
聴覚障害を避けるために、以下の手段を講じてください。ヘッドホンを使用する
前に、音量をチェックし必要に応じて下げてください。信号レベルの変化をモニ
ターしている場合は、ヘッドホンをはずして信号が落ち着くまで待ってください。
その後、音量を調節してください。
1.2 R&S FPL1000 のラベル
外装に貼付されたラベルには、次の情報が示されています。
●
身体の安全について。詳細情報:「安全ラベルの意味」 (9 ページ)
●
製品および環境の安全について。詳細情報:表 1-1
●
製品の識別情報。詳細情報: 5.2.14,「デバイス ID」 (48 ページ)
表 1-1: R&S FPL1000 および環境の安全に関するラベル
EN 50419 に基づく、不要になった電気/電子機器の処分方法に関するラベル。詳細に
ついては、製品ユーザ・マニュアルの "Disposal" の章を参照してください。
2006/66/EC 指令に基づく、不要になったバッテリーの処分方法に関するラベル。詳細
については、R&S FPL1000 ユーザ・マニュアルの "Disposal" の章を参照してくださ
い。
1.3 Korea Certification Class A
이 기기는 업무용(A급) 전자파 적합기기로서 판매자 또는 사용자는 이 점을
주의하시기 바라며, 가정외의 지역에서 사용하는 것을 목적으로 합니다.
11 クイック・ガイド 1323.1602.18 ─ 07
ドキュメントの概要 R&S®FPL1000
ユーザ・マニュアルおよびヘルプ
2 ドキュメントの概要
このセクションでは、R&S FPL1000 ユーザーマニュアルの概要について説明しま
す。特に指定されていない場合、マニュアルは次の R&S FPL1000 製品ページにあ
ります。
www.rohde-schwarz.com/manual/FPL1000
2.1 クイック・ガイド・マニュアル
R&S FPL1000 の概要と、製品をセットアップして使用を始める手順を説明します。
基本的な操作、代表的な測定例、一般的な情報(安全注意事項など)が含まれて
います。
印刷版は、本器に同梱されています。PDF 版はインターネット経由でダウンロー
ドできます。
2.2 ユーザ・マニュアルおよびヘルプ
ユーザーマニュアルでは、本体およびファームウェアアプリケーションごとに個
別に用意されています。
●
本体マニュアル
本器のすべてのモードと機能について説明しています。さらに、リモート制御
の概要と、プログラミング例を含めたリモート制御コマンドの詳細、メンテナ
ンス、本器のインタフェース、エラーメッセージに関する情報も記載されてい
ます。クイック・ガイド・マニュアルのコンテンツも記載されています。
●
ファームウェア・アプリケーション・マニュアル
リモート制御コマンドを含む、ファームウェアアプリケーション固有の機能に
ついて説明しています。R&S FPL1000 の基本的な操作方法については説明され
ていません。
ユーザーマニュアルの内容は R&S FPL1000 のヘルプでも確認できます。ヘルプを
利用すれば、本体およびファームウェアアプリケーションのすべての情報にすぐ
にコンテキスト依存アクセスできます。
12 クイック・ガイド 1323.1602.18 ─ 07
ドキュメントの概要 R&S®FPL1000
データシートおよびカタログ
すべてのユーザーマニュアルは、ダウンロードでも、インターネット上の直接表
示でも利用できます。
2.3 サービス・マニュアル
定格仕様を確認するための性能試験、モジュールの交換と修理、ファームウェア
アップデート、トラブルシューティングと故障の回避についての説明と、機械図
面およびスペア部品のリストが記載されています。
サービスマニュアルは、ローバル Rohde & Schwarz 情報システム(GLORIS)に登録
済みのユーザーが利用できます。
https://gloris.rohde-schwarz.com
2.4 本器のセキュリティー手順
セキュリティー保護されたエリアで R&S FPL1000 を用いて作業する場合のセキュ
リティー上の問題について扱っています。インターネット経由でダウンロードで
きます。
2.5 基本的な安全注意事項
安全注意事項や、操作条件などの重要な情報について説明しています。印刷され
たドキュメントは、本器に同梱されています。
2.6 データシートおよびカタログ
データシートでは、R&S FPL1000 の技術仕様について説明しています。また、ファ
ームウェアアプリケーションとそれらの注文番号、オプションの付属品のリスト
も掲載されています。
カタログでは、本器の概要や固有の特性について説明しています。
www.rohde-schwarz.com/brochure-datasheet/FPL1000 を参照してください。
13 クイック・ガイド 1323.1602.18 ─ 07
ドキュメントの概要 R&S®FPL1000
校正証明書
2.7 リリースノートとオープン・ソース・アクノリッジ
メント(OSA)
リリースノートでは、新機能、現在のファームウェアバージョンの改善点および
既知の問題、ファームウェアのインストールについて説明しています。
オープン・ソース・アクノリッジメント文書には、使用されているオープン・ソ
ース・ソフトウェアのライセンステキストがそのまま記載されています。
www.rohde-schwarz.com/firmware/FPL1000 を参照してください。
2.8 アプリケーションノート、アプリケーションカー
ド、ホワイトペーパーなど
以下の文書には、特定のトピックに関する特殊なアプリケーションや背景情報に
ついて記載されています。
www.rohde-schwarz.com/application/FPL1000 を参照してください。
2.9 校正証明書
校正証明書は、以下から入手できます。https://gloris.rohde-schwarz.com/
calcert 本器のリアパネルのラベルに記載されているデバイス ID が必要です。
14 クイック・ガイド 1323.1602.18 ─ 07
主な機能 R&S®FPL1000
3 主な機能
R&S FPL1000 は、RF 性能とユーザビリティーの新しい基準を打ち立てます。本機
の特に優れた主な機能は、次のとおりです。
1 台の測定器で複数のアプリケーションに対応
●
スペクトラム解析
●
アナログ/デジタル変調信号の信号解析
●
パワー・センサを使用したパワー測定
●
雑音指数測定と利得測定
信頼できる RF 性能
●
固有スプリアス応答
●
低表示平均雑音レベル(DANL)
●
40 MHz の信号解析帯域幅
●
低いレベル測定不確かさ
●
位相雑音を抑えてスペクトルを正確に測定
直感的なユーザーインタフェース
●
高解像度ディスプレイ
●
マルチポイント式のタッチスクリーン
●
結果の自由な配置とマルチビュー
●
ツールバー
●
低動作音
完全にポータブル
●
バッテリーパックおよび 12 V/24 V 電源
●
キャリーバッグとショルダーハーネス
●
低消費電力
15 クイック・ガイド 1323.1602.18 ─ 07
使用準備 R&S®FPL1000
パッケージ内容の確認
4 使用準備
この章では、R&S FPL1000 を初めて設定するときの基本手順を説明します。
●
持ち上げと運搬..................................................... 16
●
パッケージ内容の確認............................................... 16
●
使用場所の選択..................................................... 17
●
R&S FPL1000 のセットアップ.......................................... 17
●
電源への接続....................................................... 20
●
起動または電源切断................................................. 23
●
LAN への接続....................................................... 24
●
キーボードの接続................................................... 25
●
外部モニターの接続................................................. 26
●
Windows オペレーティングシステム................................... 28
●
ログオン........................................................... 30
●
付属オプションの確認............................................... 31
●
セルフアライメントの実行........................................... 31
●
テストセットアップに関する注意事項................................. 32
4.1 持ち上げと運搬
フロント部分のキャリングハンドルは、本器を持ち上げたり持ち運ぶためのもの
です。ハンドルに強い力を加えないでください。
詳細については、「製品の持ち上げと運搬」 (8 ページ)を参照してください。
4.2 パッケージ内容の確認
1. R&S FPL1000 の梱包を注意深く開けます。
2. 元の包装材は保管してください。後に R&S FPL1000 を運搬または発送する際
には、下の包装材を使用してください。
3. 納品書に基づいて、本器の装備がすべて揃っていることを確認します。
16 クイック・ガイド 1323.1602.18 ─ 07
使用準備 R&S®FPL1000
R&S FPL1000 のセットアップ
4. 機器に損傷がないかどうか確認します。
不足品があるか、機器に損傷がある場合には、Rohde & Schwarz に連絡してく
ださい。
4.3 使用場所の選択
正確な測定を実行し、R&S FPL1000 と接続されているデバイスの損傷を防止するた
めには、指定された動作条件が必要です。周囲温度や湿度などの環境条件につい
ては、データシートを参照してください。
「使用場所の選択」 (8 ページ)も参照してください。
電磁両立性クラス
電磁両立性(EMC)クラスは、R&S FPL1000 を使用できる場所を示します。
R&S FPL1000 の EMC クラスは、データシートの「一般仕様」の項に記されていま
す。
●
クラス B 機器は、以下の環境での使用に適しています。
–
居住環境
–
住居用建物に供給される低電圧電力網に直接接続された環境
●
クラス A 機器は、産業環境での使用を目的としています。居住環境内で使用し
た場合、伝導妨害や放射妨害により、無線障害を引き起こす可能性がありま
す。このため、クラス B 環境には適しません。
クラス A 機器によって無線障害が発生する場合、除去するための適切な手段を
取ってください。
4.4 R&S FPL1000 のセットアップ
R&S FPL1000 は、ベンチトップに設置した状態またはラックに収容して使用するこ
とができるほか、ポータブル機器(オプションのバッテリーで動作)として運搬
用バッグに入れ、フィールドで使用することもできます。
以下も参照してください。
●
「本機の設定」 (8 ページ)
●
「本来の使用目的」 (7 ページ)
17 クイック・ガイド 1323.1602.18 ─ 07
使用準備 R&S®FPL1000
R&S FPL1000 のセットアップ
4.4.1 R&S FPL1000 のベンチトップへの設置
R&S FPL1000 をベンチトップに設置する方法
1. R&S FPL1000 は、安定した平らな水平面に置いてください。表面が R&S FPL1000
の重量を支えられることを確認してください。重量の情報については、データ
シートを参照してください。
2. 注意! 脚部は折り畳むことができます。. 詳細については、「本機の設定」
(8 ページ) を参照してください。
脚部は必ず完全に畳むか完全に引き出してください。脚部を引き出した場合、
上または下に他のものを置かないでください。
3. 注意! R&S FPL1000 が倒れて人が怪我をするおそれがあります。. 本器の上
面は狭いため、積み重ねには適しません。R&S FPL1000 の上に他の測定器を絶
対に置かないでください。
複数の測定器を設置する場合は、ラックを使用してください。
4. 注記! R&S FPL1000 は、過熱により損傷される可能性があります。
過熱を防ぐため、以下のことに注意してください。
●
R&S FPL1000 のファンの通気孔は、近くのものから 10 cm 以上離してくださ
い。
●
ラジエーターなどの熱を発生する機器の近くに R&S FPL1000 を置かないで
ください。
4.4.2 ラックへの R&S FPL1000 の取り付け
ラックを準備する方法
1.「本機の設定」 (8 ページ) の要件と指示を守ってください。
18 クイック・ガイド 1323.1602.18 ─ 07
使用準備 R&S®FPL1000
R&S FPL1000 のセットアップ
2. 注記! 通気が不十分な場合、過熱により、R&S FPL1000 が損傷を受けるおそれ
があります。
ラックに対して効率的な通気方式を設計して実装してください。
R&S FPL1000 をラックに取り付ける方法
1. アダプターキットを使用して、R&S FPL1000 をラックに取り付ける準備をしま
す。
a) R&S FPL1000 用に設計されたラック・アダプター・キットをオーダーしま
す。オーダー番号は、データシートを参照してください。
b) アダプターキットを取り付けます。アダプターキットに付属の組立指示に
従います。
2. R&S FPL1000 を棚の高さまで持ち上げます。
3. ハンドルをつかんで R&S FPL1000 を棚の中へと押し込み、ラックブラケットが
ラックにぴったり合うようにします。
4. ラックブラケットのすべてのネジを 1.2 Nm のトルクで締め付けて、
R&S FPL1000 をラックに固定します。
R&S FPL1000 をラックから取り外す方法
1. ラックブラケットのネジを緩めます。
2. R&S FPL1000 をラックから取り出します。
3. R&S FPL1000 を再びベンチトップに設置する場合には、アダプターキットを
R&S FPL1000 から取り外します。アダプターキットに付属の手順書に従いま
す。
4.4.3 ポータブル操作
R&S FPL1000 専用にデザインされたオプションのキャリングバッグを使用すると、
フィールドでの作業中に本器を保護できます。バッグには、空気の循環を確保す
るため、筐体の換気口の位置に換気エリアが設けられています。カバーが透明な
ので、バッグから取り出さずに操作できます。オプションのベストホルスターを
使用すると、R&S FPL1000 をバッグに入れて持ち運びながら、両手を空けておくこ
とができます。 4.5.3,「オプションのバッテリーパック(R&S FPL1-B31)の接
続」 (22 ページ)は、オプションのバッテリーパック(R&S FPL1000 を参照)を
使用し、専用のキャリングバッグに収容すると、過酷な環境でも、フィールドで
の直接操作に最適です。
19 クイック・ガイド 1323.1602.18 ─ 07
使用準備 R&S®FPL1000
電源への接続
►
測定器をキャリングバッグに入れる前に、バッグの摩耗や損傷を確認してくだ
さい。
別売アクセサリの詳細については、R&S FPL1000 データシートを参照してくださ
い。
4.5 電源への接続
R&S FPL1000 にはさまざまな電源供給方法が用意されています。
●
R&S FPL1000 には、AC 電源コネクタが装備されています。
●
また、R&S FPL1000 には、オプションの(内蔵)DC 電源コネクタ(R&S FPL1B30)を装備することもできます。
●
R&S FPL1000 はバッテリーパックで動作させることもできます(オプションの
R&S FPL1-B31 を取り付けた場合)。
4.5.1 AC 電源の接続
R&S FPL1000 は、各種の AC 電源電圧に自動的に対応して動作します。この電圧と
周波数の要件については、データシートを参照してください。
20 クイック・ガイド 1323.1602.18 ─ 07
使用準備 R&S®FPL1000
電源への接続
安全情報については、「電源への接続」 (8 ページ)を参照してください。
AC 電源を接続する方法
1. 本器のリアパネルの AC 電源コネクタに AC 電源ケーブルを接続します。
R&S FPL1000 に同梱されている AC 電源ケーブルのみを使用してください。
2. AC 電源ケーブルをグランド接点があるコンセントに接続します。
必須定格は、AC 電源コネクタの横に表示されているほか、データシートに記
載されています。
コネクタの詳細については、 5.2.2,「AC 電源コネクタと主電源スイッチ」
(43 ページ) を参照してください。
4.5.2 オプション DC 電源(R&S FPL1-B30)の接続
また、R&S FPL1000 には、オプションの DC 電源コネクタ(R&S FPL1-B30)を装備
することもできます。取り付けた場合、R&S FPL1000 を+ 12 V~+ 24 V の DC 電圧
で操作できます。
外部電源ユニットを使用して安全特別低 DC 電圧(SELV)を本器に供給する場合、
DIN/EN/IEC 61010 に従って、強化/二重絶縁の要件を満たしてください(UL
3111、CSA C22.2 No. 1010.1)または DIN/EN/IEC 60950(UL 1950、CSA C22.2
No. 950)。電流の上限は、DIN EN 61010‑1 付録 F2.1 に準拠しているものとしま
す。
「電源への接続」 (8 ページ)も参照ください。
DC 接続
►
R&S FPL1000 のリアパネルの DC 電源コネクタを DC 電源に接続します。
21 クイック・ガイド 1323.1602.18 ─ 07
使用準備 R&S®FPL1000
電源への接続
4.5.3 オプションのバッテリーパック(R&S FPL1-B31)の接続
固定された AC または DC 電源の代わりに、R&S FPL1000 をバッテリーパックで操作
できます(オプションの R&S FPL1-B31 を取り付けた場合)。バッテリーパックが
取り付けられており、DC 電源も AC 電源も供給されていない場合、R&S FPL1000
は、自動的にバッテリー動作に切り替わります(動作中)。
バッテリーオプションを R&S FPL1000 と一緒に注文した場合、バッテリーパック
はすでに本器に取り付けられています。それ以外の場合は、リアパネル上部のス
ロットにバッテリーパックを挿入します。
安全情報については、「バッテリーの安全な取り扱い」 (10 ページ)を参照してく
ださい。
バッテリーの充電
バッテリーを初めて使用する際には、充電が必要です。長期間保管していた場合
には、バッテリーがフル容量に達するまで充電と放電を何回か繰り返すことが必
要な場合があります。
サードパーティー製バッテリーの場合は、メーカーの指示に従ってください。
Rohde & Schwarz 製のバッテリーの場合は、次のことを守ってください。
●
充電には R&S FPL1000 を使用します。バッテリーパックは、一般的な AC また
は DC 電源から充電されます。
●
充電は、+ 0 ℃~+ 45 ℃の温度範囲内で行ってください。温度が上記の範
囲外の場合、または温度が大きく変動する場合には、充電が中断されます。バ
ッテリーの温度が+ 53 °C 以上になると、充電は停止します。
●
過充電を繰り返すと電池の寿命が短くなるため、充電のしすぎに注意してくだ
さい。
バッテリーがスタンバイモードで充電されている場合、[Power] LED が
点滅します。操作中は、ステータスバーにバッテリーが充電中である
ことが示されます。
22 クイック・ガイド 1323.1602.18 ─ 07
使用準備 R&S®FPL1000
起動または電源切断
追加のバッテリーパック(R&S FPL1-Z4)
内部バッテリーパック・オプション(R&S FPL1-B30)に加えて、R&S FPL1000 には
スペア・バッテリーパック(R&S FPL1-Z4)が用意されています。バッテリーの交
換は、R&S FPL1000 の動作中に(1 つのバッテリーが本器に残っている限り)行え
ます。ただし、1 つのバッテリーで長時間 R&S FPL1000 を動作させることはお勧め
しません。追加のバッテリーパックは、外部バッテリー充電器オプション
R&S FSV-B34 を使用して充電することもできます。
4.6 起動または電源切断
表 4-1: 電源ステートの概要
ステータス POWER キーの LED 主電源スイッチの位置
オフ
スタンバイ
動作モード
グレー
オレンジ
緑
[0]
[I]
[I]
R&S FPL1000 の起動方法
R&S FPL1000 は起動していませんが、電源に接続されています。
1. 電源のスイッチを[I]位置に切り替えます。
詳細については、 5.2.2,「AC 電源コネクタと主電源スイッチ」 (43 ページ)
を参照してください。
電源キーの LED はオレンジ色です。
詳細については、 5.1.2,「Power キー」 (36 ページ) を参照してください。
2. 電源 キーを押します。
詳細については、表 4-1 を参照してください。
LED が緑に変わります。
本器は、バッテリー、DC、または AC 電源のうち、供給されているものによっ
て動作します。R&S FPL1000 は起動します。
本器が起動し、操作可能になります。
23 クイック・ガイド 1323.1602.18 ─ 07
使用準備 R&S®FPL1000
LAN への接続
R&S FPL1000 をシャットダウンする方法
R&S FPL1000 は動作状態にあります。
►
電源 キーを押します。
オペレーティングシステムがシャットダウンします。LED がオレンジ色に変
わります。
電源から切断する方法
R&S FPL1000 はスタンバイ状態にあります。
1. 注記! データ損失の危険. 動作状態の R&S FPL1000 を電源から切断すると、
設定やデータが失われる可能性があります。先にシャットダウンしてくださ
い。
電源のスイッチを[0]位置に切り替えます。
詳細については、 5.2.2,「AC 電源コネクタと主電源スイッチ」 (43 ページ)
を参照してください。
Standby キーの LED はオフになっています。
2. R&S FPL1000 を電源から切断します。
4.7 LAN への接続
本器を LAN に接続して、PC からリモート操作を行うことができます。コネクタの
詳細については、 5.2.7,「LAN」 (44 ページ) を参照してください。
►
注記! ネットワーク障害の危険性.
次の作業を行うときは、あらかじめネットワーク管理者に相談してください。
●
本器とネットワークの接続
●
ネットワークの設定
●
IP アドレスの変更
●
ハードウェアの交換
エラーは、ネットワーク全体に影響する可能性があります。
R&S FPL1000 を LAN に接続するには、リアパネルの LAN インタフェースを使用
します。
24 クイック・ガイド 1323.1602.18 ─ 07
使用準備 R&S®FPL1000
キーボードの接続
Windows が自動的にネットワーク接続を検出し、必要なドライバーをアクティ
ブにします。
デフォルトでは、R&S FPL1000 は DHCP を使用するように設定されており、静的
IP アドレスは設定されません。
デフォルトの装置名は<Type><variant>-<serial_number>です(例、
FPL1003-123456 )。シリアル番号を調べる方法については、 5.2.14,「デ
バイス ID」 (48 ページ)を参照してください。
LAN 設定の詳細については、R&S FPL1000 ユーザ・マニュアルを参照してくださ
い。
4.7.1 ウイルス対策
本器を感染から保護するために、適切な手段を講じてください。強力なファイア
ウォール設定を使用し、Rohde & Schwarz 機器に使用する外部記憶装置には定期的
にウイルススキャンを実施してください。また、本器にウイルス対策ソフトウェ
アをインストールすることを推奨します。Rohde & Schwarz は、Windows ベースの
測定器でウイルス対策ソフトウェアをバックグラウンド(「オンアクセス」モー
ド)で実行することは推奨しません。性能が低下する可能性があります。
Rohde & Schwarz は、測定していない空き時間にウイルス対策ソフトウェアを実行
することを推奨します。
詳細と推奨事項については、Rohde & Schwarz の以下のホワイトペーパーを参照し
てください。
●
1EF96:『Malware Protection Windows 10』
4.8 キーボードの接続
接続されたキーボードは自動的に検出されます。デフォルトの入力言語は米国英
語です。
外国語のキーボードを接続することもできます。現在 R&S FPL1000 では以下の言
語がサポートされています。
●
ドイツ語
●
スイス語
25 クイック・ガイド 1323.1602.18 ─ 07
使用準備 R&S®FPL1000
外部モニターの接続
●
フランス語
●
ロシア語
キーボードの言語を設定する方法
1. Windows オペレーティングシステムにアクセスするには、外部キーボードの
Windows キーを押します。
2. "スタート > 設定 > 時刻と言語 > 地域と言語 > 言語の追加"を選択します。
4.9 外部モニターの接続
R&S FPL1000 のリアパネルの "DVI" コネクタに、外部モニター(またはプロジェ
クター)を接続できます( 5.2.6,「DVI」 (44 ページ) も参照してください)。
スクリーンの解像度とフォーマット
R&S FPL1000 のタッチスクリーンは、16:10 フォーマットで調整されていま
す。異なるフォーマット(4:3 など)のモニターやプロジェクターを接続し
た場合、調整が正しくないため、画面はタッチ操作に正しく反応しません。
タッチスクリーンの解像度は 1280×800 ピクセルです。ほとんどの外部モ
ニターは、これ以上の解像度を持っています。モニターの解像度が本機の解
像度よりも高く設定されている場合、アプリケーションウィンドウはモニタ
ーディスプレイで 1280×800 ピクセルの領域を使用します。全画面を使用
する場合は、モニターの解像度を調整してください。
R&S FPL1000 は 1280×768 ピクセルの最小解像度をサポートします。
1. 外部モニターを R&S FPL1000 に接続します。
2. [Setup] キーを押します。
3. "ディスプレイ" ソフトキーを押します。
4. "モニターの設定" ダイアログボックスで "ディスプレイ" タブをタップしま
す。
Windows 標準の "画面解像度" ダイアログボックスが表示されます。
26 クイック・ガイド 1323.1602.18 ─ 07
使用準備 R&S®FPL1000
外部モニターの接続
5. 必要に応じて、スクリーンの解像度を変更します。前述の注意事項を参照して
ください。
6. 表示機器を選択します。
●
"表示 1":内蔵モニターのみ
●
"表示 2":外部モニターのみ
●
"画面の複製":内蔵モニターと外部モニター
7. 設定を確定する前に、"適用" をタップしてその設定を試すことができます。
必要に応じて、簡単に前の設定に戻すことができます。
8. 設定が適切であれば "OK" を選択します。
正しくないタッチスクリーンマッピングの修正
外部モニターを接続した場合、デフォルトではタッチスクリーン機能は誤って外
部モニターにマッピングされます。この不整合が特に問題になるのは、拡張表示
モードの場合です。この場合、測定器画面に対するタッチ操作が、実際には外部
画面に対して動作します。複製モードの場合でも、内蔵ディスプレイと外部ディ
スプレイの解像度が一致しない場合には、やはりタッチスクリーン操作が誤動作
します。
27 クイック・ガイド 1323.1602.18 ─ 07
使用準備 R&S®FPL1000
Windows オペレーティングシステム
タッチスクリーンとディスプレイの間のマッピングの問題を修正するには、
R&S FPL1000 に外部モニターを接続し、次の手順を実行します。
1. [Setup] > "ディスプレイ" > "モニターの設定" > "Display Switch" を選択
して、Windows 10 の "PROJECT" 通知ウィンドウを開きます。
または、接続されているキーボードで[Win]+[P]を押します。
2. "Extend" を選択します。
3. Windows のタスクバーで "tablet" を検索し、"Tablet PC Settings" を選択
します。
4. "Tablet PC Settings" ダイアログで、"Setup…" を選択します。管理者パス
ワードを入力して続行します。
内蔵タッチスクリーンに "Touch this screen to identify it as the
touchscreen" というメッセージが表示されるのを確認します。
5. 内蔵タッチスクリーンをタップします。
6. [ENTER] を押します。
外部スクリーンに "Touch this screen to identify it as the
touchscreen" というメッセージが表示されるのを確認します。
7. 外部モニターもタッチスクリーンである場合は、外部モニターをタップしま
す。
8. [ENTER] を押します。
タッチスクリーン操作が正しく動作するようになります。"PROJECT" ポップ
アップをもう一度使用して、適切な表示モードを選択します。
4.10 Windows オペレーティングシステム
本器には、本器の機能とニーズに合わせて構成された Windows オペレーティング
システムが搭載されています。システムセットアップの変更が必要なのは、キー
ボードやプリンターなどの周辺機器をインストールする場合と、ネットワーク構
成がデフォルト設定に適合しない場合だけです。R&S FPL1000 を起動すると、オペ
レーティングシステムが立ち上がり、本器のファームウェアが自動的に起動され
ます。
28 クイック・ガイド 1323.1602.18 ─ 07
使用準備 R&S®FPL1000
Windows オペレーティングシステム
テスト済みソフトウェア
Windows 上で動作する本器のドライバーやプログラムは、本器に適用されるもの
です。既存の本器ソフトウェアを変更する場合は、Rohde & Schwarz がリリースし
たアップデートソフトウェアのみをインストールしてください。
本器には追加のソフトウェアをインストールできますが、ソフトウェアによって
は本機の機能に悪影響を与える場合があります。したがって Rohde & Schwarz が
本器のソフトウェアとの互換性を確認したプログラムのみを実行するようにして
ください。
以下のプログラムパッケージがテストされています。
●
Symantec Endpoint Security - アンチウイルスソフトウェア
●
FileShredder - ハードディスク上のファイルを確実に削除するためのツール
"Start" メニューにアクセスするには
Windows の "Start" メニューから、Windows の各機能やインストールされている
プログラムにアクセスすることができます。
►
ツールバーの "Windows" アイコンを選択する、外付けキーボードで
"Windows" キーを押すか、または、[CTRL + ESC] キーを同時に押します。
必要なシステム設定は、すべて "Start > Settings" メニューで定義できます。
必要な設定については、Windows のドキュメントと、ハードウェアの説明を参照
してください。
4.10.1 サービスパックとアップデート
Microsoft では、Windows ベースのオペレーティングシステムを保護するために、
定期的にセキュリティーパッチやその他のパッチを作成しています。これらは、
Microsoft Update ウェブサイトと、関連するアップデートサーバーを通じてリリ
ースされます。Windows を使用する機器、特にネットワークに接続するものにつ
いては、定期的にアップデートするようにしてください。
詳細と推奨事項については、Rohde & Schwarz の以下のホワイトペーパーを参照し
てください。
●
1EF96:『Malware Protection Windows 10』
29 クイック・ガイド 1323.1602.18 ─ 07