Rohde&Schwarz R&S®FPL1000 Getting Started Getting started

R&S®FPL1000 スペクトラム・アナライザ クイック・ガイド
1179465718 バージョン 13
このマニュアルは、ファームウェアバージョン 1.81 以降の R&S®FPL1000 モデル について説明します。
R&S®FPL1003(1304.0004K03) – 最大周波数 3 GHz の FPL1000
R&S®FPL1007(1304.0004K07) – 最大周波数 7.5 GHz の FPL1000
R&S®FPL1014(1304.0004K14) - 最大周波数 14 GHz の FPL1000
R&S®FPL1026(1304.0004K26) – 最大周波数 26.5 GHz の FPL1000
本体のほか、以下のオプションについても説明します。
R&S FPL1-B4、OCXO(1323.1902.02)
R&S FPL1-B5、追加インタフェース(1323.1883.02)
R&S FPL1-B9,内部ジェネレーター(1323.1925.03/1323.1925.07)
R&S FPL1-B10、GPIB インタフェース(1323.1890.02)
R&S FPL1-B11,YIG プリセレクターバイパス(1323.1619.02)
R&S FPL1-B22、プリアンプ(1323.1719.02)
R&S FPL1-B25、電子式アッテネータ(1323.1990.02)
R&S FPL1-B30、DC 電源(1323.1877.02)
R&S FPL1-B31、リチウムイオン・バッテリーパックおよびチャージャ
(1323.1725.02)
R&S FPL1-K9、パワー・センサ・サポート(1323.1754.02)
© 2021 Rohde & Schwarz GmbH & Co. KG Mühldorfstr. 15, 81671 München, Germany Phone: +49 89 41 29 - 0 E-mail: info@rohde-schwarz.com Internet: www.rohde-schwarz.com お断りなしに記載内容の一部を変更させていただくことがあります。 あらかじめご了承ください。 R&S® は、Rohde & Schwarz GmbH & Co. KG. の登録商標です。
1179.4657.18 | バージョン 13 | R&S®FPL1000
本マニュアル全体を通じて、Rohde & Schwarz 製品は、®シンボルを省いて、R&S®FPL1000 を R&S FPL1000、 R&S、R&S® FPL1-Bxx/-Kxx を R&S FPL1-Bxx/-Kxx のように記載します。
目次
1 安全および法規制に関する情報..........................7
1.1 安全注意事項.................................................. 7
1.2 R&S FPL1000 のラベル.......................................... 11
1.3 韓国検定 A 級................................................. 12
2 ドキュメントの概要...................................13
2.1 クイック・ガイド・マニュアル................................. 13
2.2 ユーザ・マニュアルおよびヘルプ............................... 13
2.3 サービス・マニュアル......................................... 14
目次R&S®FPL1000
2.4 本器のセキュリティー手順..................................... 14
2.5 安全注意事項に関する印刷物................................... 14
2.6 データシートおよびカタログ................................... 14
2.7 リリースノートとオープン・ソース・アクノリッジメント(OSA).. 15
2.8 アプリケーションノート、アプリケーションカード、ホワイトペーパー
など......................................................... 15
2.9 校正証明書................................................... 15
3 主な機能.............................................16
4 使用準備.............................................17
4.1 持ち上げと運搬............................................... 17
4.2 パッケージ内容の確認......................................... 17
4.3 使用場所の選択............................................... 18
4.4 R&S FPL1000 のセットアップ.................................... 18
4.5 電源への接続................................................. 21
4.6 起動または電源切断........................................... 24
4.7 LAN への接続..................................................25
3クイック・ガイド 1179.4657.18 ─ 13
目次R&S®FPL1000
4.8 キーボードの接続............................................. 27
4.9 外部モニターの接続........................................... 27
4.10 Windows オペレーティングシステム..............................29
4.11 ログオン..................................................... 31
4.12 付属オプションの確認......................................... 33
4.13 セルフアライメントの実行..................................... 34
4.14 テストセットアップに関する注意事項........................... 35
5 本器の詳細...........................................36
5.1 フロントパネルの外観......................................... 36
5.2 リアパネルの外観............................................. 43
6 基本的な操作.........................................51
6.1 基本信号の測定............................................... 51
6.2 スペクトログラムの表示....................................... 53
6.3 追加の測定チャネルの起動..................................... 55
6.4 連続測定の実行............................................... 60
6.5 マーカーの設定と移動......................................... 61
6.6 マーカーピークリストの表示................................... 63
6.7 ディスプレイのズーム表示..................................... 65
6.8 設定のセーブ................................................. 69
6.9 結果の印刷とセーブ........................................... 71
7 本器の操作...........................................73
7.1 ディスプレイの情報 – スペクトラムモード...................... 73
7.2 機能へのアクセス............................................. 82
7.3 データの入力................................................. 88
7.4 タッチスクリーンジェスチャー................................. 90
7.5 ヘルプ....................................................... 93
4クイック・ガイド 1179.4657.18 ─ 13
目次R&S®FPL1000
8 お客様サポート.......................................94
8.1 サポート向けの情報収集....................................... 94
8.2 カスタマーサポートへの連絡................................... 96
索引.................................................98
5クイック・ガイド 1179.4657.18 ─ 13
目次R&S®FPL1000
6クイック・ガイド 1179.4657.18 ─ 13
安全および法規制に関する情報R&S®FPL1000
安全注意事項

1 安全および法規制に関する情報

製品ドキュメントには、製品を安全かつ効率的に使用するための情報が記載され ています。このページ、および以下の章に記載された指示に従ってください。
本来の使用目的
製品は、産業環境、管理環境、ラボ環境での電子部品および電子機器の開発、製 造、検証に使用することを想定しています。製品は、指定された用途にのみ使用 してください。データシートに記載されている動作条件と性能制限に従ってくだ さい。
安全情報はどこにありますか?
安全情報は、製品ドキュメントの一部です。安全情報には、潜在的な危険に対す る注意と、危険な状況によって発生する怪我や損傷を防ぐ手順が示されています。 安全情報は、以下のように提供されています。
1.1,「安全注意事項」 (7 ページ)。同じ情報が、印刷版の「安全注意事
項」として多言語で提供されています。印刷版の「安全注意事項」は、製品に 付属しています。
ドキュメント全体を通じて、セットアップや操作に注意が必要な個所には、安 全注意事項が記載されています。

1.1 安全注意事項

Rohde & Schwarz の製品は、最高の技術基準に従って製造されています。製品を安 全にご使用いただくために、本書および製品ドキュメントに記載された注意事項
に従ってください。製品ドキュメントを近くに保管し、他のユーザーが閲覧でき るようにしてください。
製品は意図される使用目的および性能制限内でのみ使用してください。使用目的 や性能制限は、データシート、マニュアル、『安全注意事項』(印刷版)などの製 品ドキュメントに記載されています。適切な使用目的がわからない場合は、 Rohde & Schwarz のカスタマーサービスまでご連絡ください。
製品の使用には、専門家または専門の訓練を受けた要員が必要です。この要員は、 ユーザーインターフェースおよび製品ドキュメントで使用される少なくとも 1 つ の言語に精通している必要もあります。
7クイック・ガイド 1179.4657.18 ─ 13
安全および法規制に関する情報R&S®FPL1000
安全注意事項
製品の筐体を開けないでください。Rohde & Schwarz の認可を受けたサービス担 当者のみが、製品の修理を行うことができます。本製品に損傷または破損してい
る箇所がある場合は、使用を中止してください。Rohde & Schwarz のカスタマーサ ービス http://www.customersupport.rohde-schwarz.com までご連絡ください。
製品の持ち上げと運搬
製品の最大重量はデータシートに記載されています。 製品を安全に移動するた めには、リフト付きトラックやフォークリフトなどの昇降装置や移動装置を利用 してください。 装置メーカー提供の取扱説明書に従ってください。
使用場所の選択
製品は屋内でのみ使用してください。製品の筐体は防水ではありません。浸水す ると筐体が帯電部と通電し、筐体に触れると感電して深刻な人身傷害および死に つながる可能性があります。Rohde & Schwarz が製品に指定されているアクセサ
リ、例えば、キャリーバッグを提供している場合には、製品を屋外でも使用でき ます。
特に指定されないかぎり、製品の最大動作高度は海抜 2000 m です。製品は、非導 電汚染が発生する可能性のある汚染度 2 の環境に適しています。周辺温度および 湿度などの使用環境の条件の詳細は、データシートを参照してください。
製品の設定
製品は必ず製品底部を下向きにして、安定した水平面に置いてください。 製品が 異なる配置向けに設計されている場合、製品が倒れないように固定してください。
製品に折り畳み式の脚が付いている場合、確実に安定するよう、常に脚を完全に 広げるか、もしくは折り畳んでください。 脚が完全に広げられていない、または 製品を持ち上げずに動かした場合、脚が壊れることがあります。 折り畳み式の脚 は製品重量に耐えるよう設計されていますが、それ以上の重さに耐えるようには 設計されていません。
積み重ねられる場合、積み重ねられた製品が倒れて怪我につながる可能性があり ますのでご注意ください。
製品をラックに取り付ける場合、ラックが十分な耐荷重量と安定性を備えている ことを確認してください。 ラックメーカーの仕様を守ってください。 ラックが 安定して自立するように、製品は必ず下段から上段へと取り付けてください。 ラ ックから落下しないように製品を固定してください。
8クイック・ガイド 1179.4657.18 ─ 13
安全および法規制に関する情報R&S®FPL1000
安全注意事項
電源への接続
本製品は、過電圧カテゴリー II 製品です。製品は、家電製品および同様の負荷な どのエネルギー消費機器への給電に使用される固定装置に接続してください。電 動製品は、感電、火災、怪我、さらには死亡事故などのリスクがあることに注意 してください。
安全のために、以下の対策を講じてください:
製品の電源を入れる前に、製品に表示されている電圧と周波数が使用可能な電 源と一致していることを確認してください。電源アダプタが自動的に調節さ れない場合は、正しい値を設定してヒューズの定格をチェックしてください。
製品のヒューズが交換可能な場合、そのタイプと特性がヒューズホルダの隣に 示されています。ヒューズを交換する前に、本器の電源を切り、電源から切断 してください。ヒューズの交換方法は、製品ドキュメントに記載されていま す。
製品に同梱されている電源ケーブルのみを使用してください。このケーブル は、国固有の安全要件に適合しています。プラグは感電防止用アース端子の付 いたコンセントにのみ挿入してください。
完全なケーブルのみを使用し、ケーブルが損傷しないよう注意して配線してく ださい。電源ケーブルを定期的にチェックし、損傷していないことを確認して ください。また、たるんだケーブルに人がつまずかないようにしてください。
製品に外部電源が必要な場合は、製品に同梱されている電源、製品ドキュメン トで推奨されている電源、または国固有の規則に適合している電源を使用して ください。
製品は、最大 20 A のヒューズ保護の電源にのみ接続してください。
製品をいつでも電源から切断できるようにしてください。電源プラグを抜い て、本製品を電源から切断してください。電源プラグは、簡単に抜き差しでき なければなりません。製品がこれらの要件を満たさないシステムに組み込ま れている場合、システムレベルで簡単にアクセスできるサーキットブレーカを 提供してください。
バッテリーの安全な取り扱い
本製品には、交換可能なリチウムプリマー、リチウムイオンセルまたはリチウム イオンバッテリーが内蔵されています。以下におけるバッテリーという言葉の使 用は、全種類のバッテリーを指します。危険性があるのはバッテリーの内容物だ けです。バッテリーに損傷がなく、密封されている限り危険はありません。
衝撃、ショック、熱により、へこみ、穴、その他の変形などの損傷が生じる恐れ があります。バッテリーが損傷すると、怪我のリスクが生じます。損傷または中 身の漏れているバッテリーは、厳重に注意して取り扱ってください。バッテリー
9クイック・ガイド 1179.4657.18 ─ 13
安全および法規制に関する情報R&S®FPL1000
安全注意事項
から有害な気体が放出されるため、ただちにエリアを換気してください。バッテ リー液に触れた場合は、ただちに汚染されたすべての衣服を脱いでください。バ ッテリー液が皮膚や目につくと、炎症が起こる恐れがあります。ただちに皮膚や 目を水で十分に洗い、医療機関にかかってください。
安全な取り扱いのために、以下の規則に従ってください:
バッテリーを短絡しないでください。
バッテリーを機械的に損傷しないでください。バッテリーを開けたり、分解し ないでください。
バッテリーを、直火、高温面、日光などの高温にさらさないでください。
バッテリーは指定された Rohde & Schwarz 製品でのみ使用してください。
バッテリーの充電には、適切な Rohde & Schwarz 充電器のみを使用してくださ い。バッテリーを不適切に充電した場合、爆発する危険があります。充電およ
び放電温度範囲については、製品ドキュメントを参照してください。
交換可能なバッテリーは、必ず同じバッテリータイプと交換してください。
バッテリーは、製品内部で保管するか、製品用のパッケージを使用してくださ い。
交換可能なバッテリーは現地の廃棄物処理機関の指定に従って、通常の家電製 品の廃棄とは別に廃棄してください。
上記の規則に従わない場合、爆発、火災、または危険な化学物質などのために重 傷を負ったり、死亡にまでいたる危険があります。詳細は、製品ドキュメントを 参照してください。
交換可能なバッテリーやバッテリーを内蔵する製品に欠陥がある場合には、 Rohde & Schwarz のカスタマーサービスにお問い合わせください。
Rohde & Schwarz が欠陥の重大度を分類します。バッテリー、またはバッテリーを 内蔵する Rohde & Schwarz 製品を返却する場合、危険物の運搬資格を持った運送会 社を使用し、運送会社に危険物の分類を通知してください。IATA-DGR、IMDG-
Code、ADR、または RID に従った運送会社の運送規定に従ってください。
ヘッドホンの接続
聴力に悪影響が及ぶことを防止するため、以下の対策を取ってください。 ヘッド ホンを使用する前に、音量をチェックし必要に応じて下げてください。 信号レベ ルの変化をモニタしている場合は、ヘッドホンをはずして信号が落ち着くまで待 ってください。 その後で音量を調整します。
10クイック・ガイド 1179.4657.18 ─ 13
安全および法規制に関する情報R&S®FPL1000
R&S FPL1000 のラベル
製品の掃除
柔らかく糸くずの出ない布を使用して製品を掃除してください。 掃除をする場 合は、筐体が防水仕様でないことに留意してください。 液体の洗浄剤を使用しな いでください。
安全ラベルの意味
製品に貼られている安全ラベルは、潜在的な危険を警告するものです。
潜在的な危険 怪我や製品の損傷を避けるために、製品ドキュメントをお読みください。
電気的な危険 帯電部を示しています。感電、火災、怪我、死亡事故の危険があります。
高温面 触れないようにしてください。やけどの危険があります。火災の危険があります。
PE 端子 この端子を接地外部コンダクタまたは保護接地に接続してください。この接続によっ
て、電気的な問題が発生した場合に、感電から保護されます。

1.2 R&S FPL1000 のラベル

外装に貼付されたラベルには、次の情報が示されています。
身体の安全について。詳細情報:「安全ラベルの意味」 (11 ページ)
製品および環境の安全について。詳細情報:表 1-1
製品の識別情報。詳細情報: 5.2.14,「デバイス ID」 (50 ページ)
表 1-1: R&S FPL1000 および環境の安全に関するラベル
EN 50419 に基づく、不要になった電気/電子機器の処分方法に関するラベル。詳細に ついては、製品ユーザ・マニュアルの "Disposal" の章を参照してください。
2006/66/EC 指令に基づく、不要になったバッテリーの処分方法に関するラベル。詳細 については、R&S FPL1000 ユーザ・マニュアルの "Disposal" の章を参照してくださ
い。
11クイック・ガイド 1179.4657.18 ─ 13
安全および法規制に関する情報R&S®FPL1000
韓国検定 A 級

1.3 韓国検定 A 級

이 기기는 업무용(A급) 전자파 적합기기로서 판매자 또는 사용자는 이 점을 주의하시기 바라며, 가정외의 지역에서 사용하는 것을 목적으로 합니다.
12クイック・ガイド 1179.4657.18 ─ 13
ドキュメントの概要R&S®FPL1000
ユーザ・マニュアルおよびヘルプ

2 ドキュメントの概要

このセクションでは、R&S FPL1000 ユーザーマニュアルの概要について説明しま す。特に指定されていない場合、マニュアルは次の R&S FPL1000 製品ページにあ ります。
www.rohde-schwarz.com/manual/FPL1000

2.1 クイック・ガイド・マニュアル

R&S FPL1000 の概要と、製品をセットアップして使用を始める手順を説明します。 基本的な操作、代表的な測定例、一般的な情報(安全注意事項など)が含まれて
います。
印刷版は、本器に同梱されています。PDF 版はインターネット経由でダウンロー ドできます。

2.2 ユーザ・マニュアルおよびヘルプ

ユーザーマニュアルでは、本体およびファームウェアアプリケーションごとに個 別に用意されています。
本体マニュアル 本器のすべてのモードと機能について説明しています。さらに、リモート制御 の概要と、プログラミング例を含めたリモート制御コマンドの詳細、メンテナ ンス、本器のインタフェース、エラーメッセージに関する情報も記載されてい ます。クイック・ガイド・マニュアルのコンテンツも記載されています。
ファームウェア・アプリケーション・マニュアル リモート制御コマンドを含む、ファームウェアアプリケーション固有の機能に ついて説明しています。R&S FPL1000 の基本的な操作方法については説明され
ていません。
ユーザーマニュアルの内容は R&S FPL1000 のヘルプでも確認できます。ヘルプを 利用すれば、本体およびファームウェアアプリケーションのすべての情報にすぐ
にコンテキスト依存アクセスできます。
13クイック・ガイド 1179.4657.18 ─ 13
ドキュメントの概要R&S®FPL1000
データシートおよびカタログ
すべてのユーザーマニュアルは、ダウンロードでも、インターネット上の直接表 示でも利用できます。

2.3 サービス・マニュアル

定格仕様を確認するための性能試験、モジュールの交換と修理、ファームウェア アップデート、トラブルシューティングと故障回避についての説明、機械図面、 およびスペア部品リストが記載されています。
サービスマニュアルは、グローバル Rohde & Schwarz 情報システム(GLORIS)に登 録済みのユーザーが利用できます。
https://gloris.rohde-schwarz.com

2.4 本器のセキュリティー手順

セキュリティー保護されたエリアで R&S FPL1000 を用いて作業する場合のセキュ リティー上の問題について解説しています。インターネット経由でダウンロード
できます。

2.5 安全注意事項に関する印刷物

安全情報を多言語で提供します。印刷されたドキュメントは、製品に同梱されて います。

2.6 データシートおよびカタログ

データシートでは、R&S FPL1000 の技術仕様について説明しています。また、ファ ームウェアアプリケーションとそれらの注文番号、オプションの付属品のリスト
も掲載されています。
カタログでは、本器の概要や固有の特性について説明しています。
www.rohde-schwarz.com/brochure-datasheet/FPL1000 を参照してください。
14クイック・ガイド 1179.4657.18 ─ 13
ドキュメントの概要R&S®FPL1000
校正証明書

2.7 リリースノートとオープン・ソース・アクノリッジ メント(OSA)

リリースノートでは、新機能、現在のファームウェアバージョンの改善点および 既知の問題、ファームウェアのインストールについて説明しています。
オープン・ソース・アクノリッジメント文書には、使用されているオープン・ソ ース・ソフトウェアのライセンステキストがそのまま記載されています。
www.rohde-schwarz.com/firmware/FPL1000 を参照してください。

2.8 アプリケーションノート、アプリケーションカー ド、ホワイトペーパーなど

以下の文書には、特定のトピックに関する特殊なアプリケーションや背景情報に ついて記載されています。
www.rohde-schwarz.com/application/FPL1000 を参照してください。

2.9 校正証明書

校正証明書は、以下から入手できます。https://gloris.rohde-schwarz.com/
calcert 本器のリアパネルのラベルに記載されているデバイス ID が必要です。
15クイック・ガイド 1179.4657.18 ─ 13
主な機能R&S®FPL1000

3 主な機能

R&S FPL1000 は、RF 性能とユーザビリティーの新しい基準となるモデルです。本 機の特に優れた主な機能は、次のとおりです。
1 台の測定器で複数のアプリケーションに対応
スペクトラム解析
アナログ/デジタル変調信号の信号解析
パワー・センサを使用したパワー測定
雑音指数測定と利得測定
位相雑音測定
信頼できる RF 性能
固有スプリアス応答
低表示平均雑音レベル(DANL)
40 MHz の信号解析帯域幅
低いレベル測定不確かさ
位相雑音を抑えてスペクトルを正確に測定
直感的なユーザーインタフェース
高解像度ディスプレイ
マルチポイント式のタッチスクリーン
結果の自由な配置とマルチビュー
ツールバー
低動作音
完全にポータブル
バッテリーパックおよび 12 V/24 V 電源
キャリーバッグとショルダーハーネス
低消費電力
16クイック・ガイド 1179.4657.18 ─ 13
使用準備R&S®FPL1000
パッケージ内容の確認

4 使用準備

本章では、初めての本製品セットアップに関する基本情報を提供します。
持ち上げと運搬..................................................... 17
パッケージ内容の確認............................................... 17
使用場所の選択..................................................... 18
R&S FPL1000 のセットアップ.......................................... 18
電源への接続....................................................... 21
起動または電源切断................................................. 24
LAN への接続....................................................... 25
キーボードの接続................................................... 27
外部モニターの接続................................................. 27
Windows オペレーティングシステム................................... 29
ログオン........................................................... 31
付属オプションの確認............................................... 33
セルフアライメントの実行........................................... 34
テストセットアップに関する注意事項................................. 35

4.1 持ち上げと運搬

フロント部分のキャリングハンドルは、本器を持ち上げたり持ち運ぶためのもの です。ハンドルに強い力を加えないでください。
詳細については、「製品の持ち上げと運搬」 (8 ページ)を参照してください。

4.2 パッケージ内容の確認

1. R&S FPL1000 の梱包を注意深く開けます。
2. 元の包装材は保管してください。後に R&S FPL1000 を運搬または発送する際
には、下の包装材を使用してください。
3. 納品書に基づいて、本器の装備がすべて揃っていることを確認します。
17クイック・ガイド 1179.4657.18 ─ 13
使用準備R&S®FPL1000
R&S FPL1000 のセットアップ
4. 機器に損傷がないかどうか確認します。
不足品があるか、機器に損傷がある場合には、Rohde & Schwarz に連絡してく ださい。

4.3 使用場所の選択

適切な動作を保証し、接続されているデバイスの損傷を防止するためには、指定 された動作条件が必要です。周囲温度や湿度などの環境条件については、データ シートを参照してください。
「使用場所の選択」 (8 ページ)も参照してください。
電磁両立性クラス
電磁両立性(EMC)クラスは、製品を使用できる場所を示します。製品の EMC クラ スは、データシートの「一般仕様」の項に記されています。
クラス B 機器は、以下の環境での使用に適しています。
居住環境
住居用建物に供給される低電圧電力網に直接接続された環境
クラス A 機器は、産業環境での使用を目的としています。居住環境内で使用し た場合、伝導妨害や放射妨害により、無線障害を引き起こす可能性がありま
す。このため、クラス B 環境には適しません。 クラス A 機器によって無線障害が発生する場合、除去するための適切な手段を
取ってください。

4.4 R&S FPL1000 のセットアップ

R&S FPL1000 は、ベンチトップに設置した状態またはラックに収容して使用するこ とができるほか、ポータブル機器(オプションのバッテリーで動作)として運搬
用バッグに入れ、フィールドで使用することもできます。
以下も参照してください。
「製品の設定」 (8 ページ)
「本来の使用目的」 (7 ページ)
18クイック・ガイド 1179.4657.18 ─ 13
使用準備R&S®FPL1000
R&S FPL1000 のセットアップ

4.4.1 R&S FPL1000 のベンチトップへの設置

製品をベンチトップに設置する方法
1. 製品は、安定した平らな水平面に置いてください。表面が製品の重量を支えら
れることを確認してください。重量の情報については、データシートを参照し てください。
2. 注意! 脚部は折り畳むことができます。. 詳細については、「製品の設定」
(8 ページ)を参照してください。 脚部は必ず完全に畳むか完全に引き出してください。脚部を引き出した状態
では、または下に他のものを置かないでください。
3. 注意! 製品が倒れて人が怪我をするおそれがあります。. 本器の上面は狭い
ため、積み重ねには適しません。製品の上に他の製品を絶対に置かないでくだ さい。
複数の製品を設置する場合は、ラックを使用してください。
4. 注記! 製品は、過熱により損傷される可能性があります。
過熱を防ぐため、以下のことに注意してください。
製品のファンの通気孔は、近くのものから 10 cm 以上離してください。
ラジエーターなどの熱を発生する機器の近くに製品を置かないでくださ い。

4.4.2 ラックへの R&S FPL1000 の取り付け

ラックを準備する方法
1.「製品の設定」 (8 ページ)の要件と指示を守ってください。
19クイック・ガイド 1179.4657.18 ─ 13
使用準備R&S®FPL1000
R&S FPL1000 のセットアップ
2. 注記! 通気が不十分な場合、過熱により、製品が損傷を受けるおそれがあり
ます。 ラックに対して効率的な通気方式を設計して実装してください。
R&S FPL1000 をラックに取り付ける方法
1. アダプターキットを使用して、R&S FPL1000 をラックに取り付ける準備をしま
す。 a) R&S FPL1000 用に設計されたラック・アダプターキットをオーダーします。
オーダー番号は、データシートを参照してください。
b) アダプターキットを取り付けます。アダプターキットに付属の組立指示に
従います。
2. R&S FPL1000 を棚の高さまで持ち上げます。
3. ハンドルをつかんで R&S FPL1000 を棚の中へと押し込み、ラックブラケットが
ラックにぴったり合うようにします。
4. ラックブラケットのすべてのネジを 1.2 Nm のトルクで締め付けて、
R&S FPL1000 をラックに固定します。
R&S FPL1000 をラックから取り外す方法
1. ラックブラケットのネジを緩めます。
2. R&S FPL1000 をラックから取り出します。
3. R&S FPL1000 を再びベンチトップに設置する場合には、アダプターキットを
R&S FPL1000 から取り外します。アダプターキットに付属の手順書に従いま す。

4.4.3 ポータブル操作

R&S FPL1000 専用にデザインされたオプションのキャリングバッグを使用すると、 フィールドでの作業中に本器を保護できます。バッグには、空気の循環を確保す
るため、筐体の換気口の位置に換気エリアが設けられています。カバーが透明な ので、バッグから取り出さずに操作できます。オプションのベストホルスターを 使用すると、R&S FPL1000 をバッグに入れて持ち運びながら、両手を空けておくこ
とができます。 4.5.3,「オプションのバッテリーパック (R&S FPL1-B31)」 (23 ページ)は、オプションのバッテリーパック(R&S FPL1000 を参照)を使用 し、専用のキャリングバッグに収容すると、過酷な環境でも、フィールドでの直
接操作に最適です。
20クイック・ガイド 1179.4657.18 ─ 13
使用準備R&S®FPL1000
電源への接続
測定器をキャリングバッグに入れる前に、バッグの摩耗や損傷を確認してくだ さい。
別売アクセサリの詳細については、R&S FPL1000 データシートを参照してくださ い。

4.5 電源への接続

R&S FPL1000 にはさまざまな電源供給方法が用意されています。
R&S FPL1000 には、AC 電源コネクタが装備されています。
また、R&S FPL1000 には、オプションの(内蔵)DC 電源コネクタ(R&S FPL1­B30)を装備することもできます。
オプション R&S FPL1-B31 がインストールされている場合、R&S FPL1000 により バッテリー動作が可能になります。

4.5.1 AC 電源の接続

R&S FPL1000 は、各種の AC 電源電圧に自動的に対応して動作します。この電圧と 周波数の要件については、データシートを参照してください。
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使用準備R&S®FPL1000
電源への接続
安全情報については、「電源への接続」 (9 ページ)を参照してください。
AC 電源を接続する方法
1. 本器のリアパネルの AC 電源コネクタに AC 電源ケーブルを接続します。
R&S FPL1000 に同梱されている AC 電源ケーブルのみを使用してください。
2. AC 電源ケーブルをグランド接点があるコンセントに接続します。
必須定格は、AC 電源コネクタの横に表示されているほか、データシートに記 載されています。
コネクタの詳細については、 5.2.1,「AC 電源コネクタと主電源スイッチ」 (44 ページ)を参照してください。

4.5.2 オプション DC 電源(R&S FPL1-B30)の接続

また、R&S FPL1000 には、オプションの DC 電源コネクタ(R&S FPL1-B30)を装備 することもできます。取り付けた場合、R&S FPL1000 を+ 12 V~+ 24 V の DC 電圧 で操作できます。コネクタの詳細については、 5.2.2,「リチウムイオン・バッテ
リーパックと DC 電源コネクタ」 (45 ページ)を参照してください。
外部電源ユニットを使用して安全特別低 DC 電圧(SELV)を本器に供給する場合、 DIN/EN/IEC 61010 に従って、強化/二重絶縁の要件を満たしてください(UL 3111、CSA C22.2 No. 1010.1)または DIN/EN/IEC 60950(UL 1950、CSA C22.2 No. 950)。電流の上限は、DIN EN 61010‑1 付録 F2.1 に準拠しているものとしま す。3 m 超の長さのケーブルを使用しないでください。
「電源への接続」 (9 ページ)も参照ください。
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使用準備R&S®FPL1000
電源への接続
DC 接続
R&S FPL1000 のリアパネルの DC 電源コネクタを上述のケーブルを用いて DC 電 源に接続します。

4.5.3 オプションのバッテリーパック (R&S FPL1-B31)

固定された AC または DC 電源の代わりに、R&S FPL1000 をバッテリーパックでの動 作を可能にします。「バッテリ・パック」オプション R&S FPL1-B31 は 2 個のリチ ウムイオバッテリーと内部充電器で構成されています。内部充電器は、本器が AC
電源と DC 電源どちらでもバッテリーを充電できます。動作中、DC 電源も AC 電源 も供給されていない場合、R&S FPL1000 は、自動的にバッテリー動作に切り替わり
ます。
バッテリーはローデ・シュワルツサービスで交換することができます。
安全情報については、「バッテリーの安全な取り扱い」 (9 ページ)を参照してく ださい。
バッテリーの充電
バッテリー動作を初めて使用する際には、バッテリーの充電が必要です。長期間 保管していた場合には、バッテリーがフル容量に達するまで充電と放電を何回か 繰り返すことが必要な場合があります。
サードパーティー製バッテリーの場合は、メーカーの指示に従ってください。 Rohde & Schwarz 製のバッテリーの場合は、以下のことを守ってください。
R&S FPL1000 に挿入されていると、バッテリーパックは、一般的な AC または DC 電源から充電されます。
外部バッテリー充電器 R&S FSV-B34 を使用して、最大バッテリー 4 個を充電す ることもできます。
充電は、+ 0 ℃~+ 45 ℃の温度範囲内で行ってください。温度が上記の範囲 外の場合、または温度が大きく変動する場合には、充電が中断されます。バッ
テリーの温度が+ 53 °C 以上になると、充電は停止します。
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使用準備R&S®FPL1000
起動または電源切断
過充電を繰り返すと電池の寿命が短くなるため、充電のしすぎに注意してくだ さい。
バッテリーがスタンバイモードで充電されている場合、[Power] LED が 点滅します。操作中は、ステータスバーにバッテリーが充電中である
ことが示されます。
予備バッテリーパック (R&S FPL1-Z4)
内部バッテリーパック(オプション R&S FPL1-B31)に加えて、R&S FPL1000 にはス ペア・バッテリーが用意されています。予備バッテリーパック R&S FPL1-Z4 は 2 個の追加リチウムイオンバッテリーから構成されています。
R&S FPL1000 を除いては、外部バッテリー充電器オプション R&S FSV-B34 を使用し て充電することもできます。バッテリー動作中でも、バッテリーの交換は、
R&S FPL1000 の動作中に(1 つのバッテリーが本器に残っている限り)行えます。 ただし、1 つバッテリーのみで長時間 R&S FPL1000 を動作させることはお勧めしま せん。

4.6 起動または電源切断

表 4-1: 電源ステートの概要
ステータス POWER キーの LED 主電源スイッチの位置
オフ
スタンバイ
動作モード
グレー
オレンジ
R&S FPL1000 の起動方法
R&S FPL1000 は起動していませんが、電源に接続されています。
1. 電源のスイッチを[I]位置に切り替えます。
詳細については、 5.2.1,「AC 電源コネクタと主電源スイッチ」 (44 ページ) を参照してください。
[0]
[I]
[I]
電源キーの LED はオレンジ色です。 詳細については、 5.1.2,「Power キー」 (38 ページ)を参照してください。
2. 電源 キーを押します。
LED が緑に変わります。
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使用準備R&S®FPL1000
LAN への接続
本器は、バッテリー、DC、または AC 電源のうち、供給されているものによっ て動作します。R&S FPL1000 が起動します。
本器が起動し、操作可能になります。
製品をシャットダウンする方法
製品は動作状態にあります。
[電源] キーを押します。 オペレーティングシステムがシャットダウンします。LED がオレンジに変わ
ります。
電源から切断する方法
R&S FPL1000 はスタンバイ状態にあります。
1. 注記! データ損失の危険. 動作状態の製品を電源から切断すると、設定やデ
ータが失われる可能性があります。先にシャットダウンしてください。 電源のスイッチを[0]位置に切り替えます。
詳細については、 5.2.1,「AC 電源コネクタと主電源スイッチ」 (44 ページ) を参照してください。
Standby キーの LED はオフになっています。
2. R&S FPL1000 を電源から切断します。

4.7 LAN への接続

本器を LAN に接続して、PC からリモート操作を行うことができます。
コネクタの詳細については、 5.2.12,「LAN」 (49 ページ)を参照してください。
ネットワーク管理者から適切な権限が与えられ、Windows のファイアウォールが 適切に設定されている場合は、ネットワークインタフェースを使用して次のよう なことが可能です。
リモート制御プログラムの実行など、コントローラーと本器の間でデータを転 送
「リモートデスクトップ」アプリケーション(または類似のツール)を使用し
て、リモートコンピューターから測定にアクセスまたは制御
プリンターなどの外部ネットワークデバイスに接続
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使用準備R&S®FPL1000
LAN への接続
ネットワークフォルダーなどを使用して、リモートコンピューターとデータを やりとり
ネットワーク環境
製品をローカル・エリア・ネットワーク(LAN)に接続する前に、次の内容を確認 してください。
セキュリティーリスクを軽減するために、最新ファームウェアをインストール してください。
インターネットまたはリモートで利用するには、安全な接続を利用してくださ い。
ネットワーク設定が会社のセキュリティーポリシーに適合していることを確 認してください。製品を社内 LAN に接続する前に、ローカルシステム管理者ま たは IT 部門に問い合わせてください。
LAN に接続すると、製品はインターネットからアクセスされる可能性があり、 これがセキュリティーリスクになる場合があります。例えば、攻撃者が、製品 を誤動作させたり損傷させたりする恐れがあります。IT セキュリティおよび 本製品を安全な LAN 環境で動作させる方法の詳細は、Rohde & Schwarz 白書
1EF96:『Malware Protection Windows 10』 をご参照ください。
注記! ネットワーク障害の危険性. 次の作業を行うときは、あらかじめネットワーク管理者に相談してください。
本器とネットワークの接続
ネットワークの設定
IP アドレスの変更
ハードウェアの交換 エラーは、ネットワーク全体に影響する可能性があります。 R&S FPL1000 を LAN に接続するには、リアパネルの LAN インタフェースを使用
します。 Windows が自動的にネットワーク接続を検出し、必要なドライバーをアクティ
ブにします。
デフォルトでは、R&S FPL1000 は DHCP を使用するように設定されており、静的 IP アドレスは設定されません。
デフォルトの装置名は<Type><variant>-<serial_number>です(例、 FPL1003-123456)。シリアル番号を調べる方法については、 5.2.14,「デバ
イス ID」 (50 ページ)を参照してください。
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使用準備R&S®FPL1000
外部モニターの接続
LAN 設定の詳細については、R&S FPL1000 ユーザ・マニュアルを参照してくださ い。

4.8 キーボードの接続

接続されたキーボードは自動的に検出されます。デフォルトの入力言語は米国英 語です。
外国語のキーボードを接続することもできます。現在 R&S FPL1000 では以下の言 語がサポートされています。
ドイツ語
スイス語
フランス語
ロシア語
キーボードの言語を設定する方法
1. Windows オペレーティングシステムにアクセスするには、外部キーボードの Windows キーを押します。
2. "スタート > 設定 > 時刻と言語 > 地域と言語 > 言語の追加" を選択しま す。

4.9 外部モニターの接続

R&S FPL1000 のリアパネルの "DVI" (デジタル・ビジュアル・インタフェース
(DVI))コネクタに、外部モニター(またはプロジェクター)を接続できます ( 5.2.13,「DVI」 (49 ページ)も参照してください)。
27クイック・ガイド 1179.4657.18 ─ 13
スクリーンの解像度とフォーマット R&S FPL1000 のタッチスクリーンは、16:10 フォーマットで調整されていま
す。異なるフォーマット(4:3 など)のモニターやプロジェクターを接続し た場合、調整が正しくないため、画面はタッチ操作に正しく反応しません。
タッチスクリーンの解像度は 1280×800 ピクセルです。通常、外部モニター のディスプレイは、測定器のモニターの複製です。
のみ
外部モニター を Windows 設定ダイアログボックスで行った場合には、モニターの最大画面 解像度を使用します。その場合、R&S FPL1000 アプリケーションウィンドウ
を最大化して、さらに詳細を確認することができます。標準 Windows 設定ダ イアログボックスで、モニターの画面解像度を変更することはできません。
R&S FPL1000 は 1280×768 ピクセルの最小解像度をサポートします。
1. 外部モニターを R&S FPL1000 に接続します。
をディスプレイとして使用する設定("Show only on 2")
使用準備R&S®FPL1000
外部モニターの接続
2. [Setup] キーを押します。
3. "Display"(ディスプレイ) ソフトキーを押します。
4. "Configure Monitor"(モニターの設定) ダイアログボックスで "Display"
(ディスプレイ) タブをタップします。
Windows 標準の "Screen Resolution"(画面解像度) ダイアログボックスが 表示されます。
28クイック・ガイド 1179.4657.18 ─ 13
使用準備R&S®FPL1000
Windows オペレーティングシステム
5. 必要に応じて、スクリーンの解像度を変更します。前述の注意事項を参照して ください。
6. 表示機器を選択します。
"Display 1"(ディスプレイ 1) :内蔵モニターのみ
"Display 2"(ディスプレイ 1) :外部モニターのみ
"Duplicate"(複製) :内蔵モニターと外部モニター
7. 設定を確定する前に、 "Apply"(適用) をタップしてその設定を試すことが できます。必要に応じて、簡単に前の設定に戻すことができます。
8. 設定が適切であれば "OK" (OK) を選択します。

4.10 Windows オペレーティングシステム

本器には、本器の機能とニーズに合わせて構成された Windows オペレーティング システムが搭載されています。システムセットアップの変更が必要なのは、キー ボードやプリンターなどの周辺機器をインストールする場合と、ネットワーク構 成がデフォルト設定に適合しない場合だけです。R&S FPL1000 を起動すると、オペ
レーティングシステムが立ち上がり、本器のファームウェアが自動的に起動され ます。
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使用準備R&S®FPL1000
Windows オペレーティングシステム
テスト済みソフトウェア
Windows 上で動作する本器のドライバーやプログラムは、本器に適用されるもの です。既存の本器ソフトウェアを変更する場合は、Rohde & Schwarz がリリースし
たアップデートソフトウェアのみをインストールしてください。
本器には追加のソフトウェアをインストールできますが、ソフトウェアによって は本機の機能に悪影響を与える場合があります。したがって Rohde & Schwarz が
本器のソフトウェアとの互換性を確認したプログラムのみを実行するようにして ください。
以下のプログラムパッケージがテストされています。
Symantec Endpoint Security - アンチウイルスソフトウェア
FileShredder - ハードディスク上のファイルを確実に削除するためのツール
サービスパックとアップデート
Microsoft では、Windows ベースのオペレーティングシステムを保護するために、 定期的にセキュリティーパッチやその他のパッチを作成しています。これらは、 Microsoft Update ウェブサイトと、関連するアップデートサーバーを通じてリリ ースされます。Windows を使用する機器、特にネットワークに接続するものにつ いては、定期的にアップデートしてください。
ファイアウォールの設定
ファイアウォールは、権限のないユーザーによるネットワーク経由のアクセスを 防止することで、本器を保護する役割を果たします。Rohde & Schwarz は、お使い
の機器でのファイアウォールの使用を強く推奨します。Rohde & Schwarz 機器は、 Windows ファイアウォールが有効な状態で出荷されます。リモート制御用のすべ
てのポートと接続が有効な状態に設定されています。
ファイアウォール設定を変更するには、管理者権限が必要です。
ウイルス対策
本器を感染から保護するために、適切な手段を講じてください。強力なファイア ウォール設定を使用し、Rohde & Schwarz 機器に使用する外部記憶装置には定期的
にウイルススキャンを実施してください。また、本器にウイルス対策ソフトウェ アをインストールすることを推奨します。Rohde & Schwarz は、Windows ベースの
測定器でウイルス対策ソフトウェアをバックグラウンド(「オンアクセス」モー ド)で実行することは推奨しません。性能が低下する可能性があります。 Rohde & Schwarz は、測定していない空き時間にウイルス対策ソフトウェアを実行
することを推奨します。
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